JP2003093418A - 光分析装置 - Google Patents

光分析装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯の表面の色ならびに構造の両方をより良好
に測定することができる光分析装置ならび歯科用カメラ
を提供する。 【解決手段】 光分析装置は第１の光によって歯の表面
（１４）を照射するための第１の光源（１２）を備えて
いる。第２の光源（１６）は第２の光によって歯の表面
（１４）を照射し、この第２の光は第１の軸に沿って偏
光することが好適である。歯の表面からの第１および第
２の反射光を受光するための集光要素（１８）は反射光
に相当する画像を捕捉および形成するための撮影装置を
備えている。集光要素（１８）は偏光フィルタ（３０）
を備えていることが好適であり、これによって反射光を
第２の軸に沿って前記第１の軸に対して所定の角度で偏
光し、眩輝および反射を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、請求項１前段に記載
の光分析装置、請求項１２前段に記載の歯科用カメラ、
ならびに請求項１５前段に記載の歯の表面の撮影方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の光分析または色判定装置は、例
えばドイツ特許公開第１９５３４５１７号公報によって
知られている。この解決方式によれば、３つの光源によ
って歯の表面が照射され、３つのセンサによってそれぞ
れ測定された３つの基本色の明度値が捕捉される。この
判定によって歯の色に対する可能な限り小さな色誤差を
達成することが必要である。
【０００３】さらに、反射によって測定ならびに判定結
果がゆがめられることが知られている。各光源を異なっ
たスペクトルに対して異なった角度で配置することによ
って反射傾向をいくらか補償することが可能となる。
【０００４】さらに、歯の表面の凹凸の深さが小さいた
め反射によって判定がゆがめられることが知られてい
る。反射を可能な限り低減するために、酸化チタン粉末
をコントラストパウダーとして使用する歯の表面に付着
させることが知られている。しかしながら、層の厚さよ
っては色値のゆがみを防止することができない。
【０００５】コントラストパウダーの問題点を回避する
ために、緑を吸収するとともに黄色または赤を放射する
蛍光塗料を使用することが提案されている（ドイツ特許
公開第４０３７００７号公報参照）。しかしながら、こ
の種の蛍光塗料の大きな問題点は色がゆがめられるため
その誤差を把握するために補償が必要となることであ
る。さらに、蛍光塗料を性格に同じ厚さで塗布すること
も困難であり、従ってこの解決方式は有用なものではな
い。
【０００６】表面の構造を判定するためには色判定と異
なって影を測定して構造を検知することが好適である。
ここでも、コントラストパウダーまたは蛍光塗料が障害
となり、これはこれらの材料が影の明暗を縮小するか消
去してしまうかである。
【０００７】さらに、回転式の偏光フィルタを使用し、
使用者の選択に従って偏光された光の反射を許容するか
または無段式に削減することが提案されている。この解
決方式によれば反射がある場合と無い場合における歯の
表面の比較が可能になる。しかしながら、どの角度から
光源が歯の表面を照射するかに判定結果が大きく依存す
る。側方からの照射に際して、光源から遠隔した歯の表
面の領域が極端に暗くなりその部分の構造を認識するこ
とが不可能となる場合もある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、歯の表面の色ならびに構造の両方のより良好に測定
することができる、請求項１前段に記載の光分析装置な
らびに請求項１２前段に記載の歯科用カメラを提供する
ことである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の好適な構成形態
において、光分析カメラは手持ち式のケースを備えてい
る。このカメラは、歯の表面に光を照射する第１および
第２の光源を備えている。第１の光源は実質的に偏光さ
れていない光を生成することが好適である。第２の光源
は、好適には偏光フィルタによって第１の軸に沿って偏
光された第２の光を生成する。集光要素が歯の表面から
反射された第１および第２の光を集光し、さらに反射さ
れた光に相当する画像を計測ならびに形成する撮影装置
を備えている。集光要素は偏光フィルタを備えており、
これは反射された第２の光を第１の軸に対して所定の角
度を有する第２の軸に沿って反射し、これによって眩輝
および反射を防止する。各光源からそれぞれ１つの画像
を形成することが好適であり、光源と結合されたタイマ
と集光要素が第１および第２の光源を前後して付勢し、
従って第１および第２の画像が前後して形成される。
【００１０】好適なカメラは光チャネルを備えており、
この光チャネルは光を通過させるとともに他の光源から
放射状にチャネル内に入射した光を遮断する。この構成
形態において第１および第２の光源は集光要素に隣接し
て１つの方向に沿って配列されており、この１つの方向
は光チャネルに対して角度を有しているとともに好適に
は歯の表面の位置に向かって前方に傾斜している。さら
に、第１および第２の経路が好適には歯の表面の位置に
対して同じ角度をもって配置されている。
【００１１】本発明に係る歯の表面の画像の好適な形成
方法において、例えばカメラ等の第１の光源からの第１
の光によって照射される。歯の表面から反射された第１
の光は光源またはカメラの中に集光され、この集光され
た第１の光に相当する第１の画像が形成される。歯の表
面はさらに光源またはカメラからの第２の光源によって
照射され、この際第２の光は第１の軸に沿って偏光され
る。歯の表面から反射された第２の光は第２の光を偏光
するために偏光フィルタを介して第２の軸に沿って誘導
および集光され、その結果第２の集光された光に相当す
る第２の画像が形成される。第１の光の画像は眩輝およ
び反射を利用して画像内に歯の構造を詳細に描写するこ
とができるのに対して、第２の光の画像は不要な反射か
ら解放されて、あるいはより解放され、従って正確な色
分析が可能となる。好適には一方の光が別の一方によっ
て照射されるとともに集光され、その照射は２秒の間隔
をおいて実施することが好適である。この好適な方法
は、例えばカメラ等の光源以外からの光源からの光を遮
断することを含んでいる。画像は電子的に形成すること
が好適である。光源がカメラである場合、画像はカメラ
内に表示することができるか、あるいは別の場所に伝送
してそこで表示することができる。
【００１２】歯の表面を異なった時点で異なった角度か
ら照射する２つの光源を使用することによって、１つの
光源で歯の表面を照明する場合に生じる陰影を補償する
ことができ、この際本発明によって意外なことに、ただ
１つのみの偏光フィルタによる光のフィルタリングが偏
光フィルタを通さないで光が照射された歯の状態に関す
る情報を伝達する陰影の判定を阻害しないことが判明し
た。本発明によれば、偏光フィルタを備えた１つの光源
によって歯の表面を照射することによって反射を伴わず
に歯の表面の画像を撮影することができ、他方偏光フィ
ルタを備えていないとともに前記１つの光源とは異なっ
た角度で配置されている別の光源から照射することによ
って構造を良好に計測し得ることが特に好適である。
【００１３】光源を白色光源として構成することが好適
である。同じ光源によって基準見本を照射して反射を生
じさせ、電子的な補償を行うために同じ集光要素の撮影
装置によって歯を撮影する。この基準見本は歯の表面を
撮影された歯（または複数の歯）の直ぐ下または上に配
置することが好適である。
【００１４】本発明によりさらに２つの光源によって歯
の表面の照射を２つの異なった側方から実施し得ること
が提案されており、これによって色および構造を計測す
るための照明が改善される。光源を交替で点入すること
によって歯の構造を極めて明確に計測し、歯のモデルの
製造に際して適宜に模写することができる。
【００１５】さらに本発明によれば、異なった光源によ
って形成された画像を共通に撮影することによって同時
に光源ならびにその色スペクトルを有効に検査すること
が可能になる。このために、歯の表面に代えていわゆる
ホワイトカードが使用され、測定された各光源の色値が
白比色のために使用される。加えて、歯の表面と撮影装
置との間の光線経路に光学レンズが設けられる。この種
の光学レンズによって歯の表面の画像を撮影装置に対し
て焦点化することが可能となり、これによって実際の歯
の表面を可能な限り正確に再現して撮影することができ
る。
【００１６】本発明のさらに別の好適な構成例おいて
は、歯の表面に対して異なった角度で配置されこれを斜
めに照射している各光源に加えて、歯の表面の別の側に
配置された別の光源が設けられる。例えば、偏光フィル
タを有する光源を歯の表面に対して４５°の角度で配置
し、この角度から歯の表面を照射することができる。偏
光フィルタを備えていない別の光源を歯の表面に対して
７０°の角度で配置することもでき、それによって陰影
が極めて顕著になる。この光源の構成によって反射を伴
わずに色の測定ができるとともに構造も最適に計測する
ことができる。
【００１７】本発明のその他の詳細、特徴、ならびに種
々の利点は、添付図面を参照しながら以下に記述する実
施例の説明によって理解される。
【００１８】
【実施例】図１に示された色判定装置１０は、歯の表面
１４から相当に離間して右方に配置された光源１２を備
えている。さらに、光源１２と同じ側で歯の表面の斜め
前方に配置された光源１６が設けられている。
【００１９】歯の表面の前方の中央には歯の表面１４か
ら反射された光を捕捉する撮影装置１８が配置されてい
る。
【００２０】光源１６に対して対称に歯の表面１４から
別の側の斜め前方に光源２０が配置されている。さら
に、図１に示された実施例においては、第４の光源２２
が歯の表面１４から右方に大きく離間して配置されてい
る。光源２２は光源１２に対して対称に配置されてい
る。光源１６および２０は撮影装置１８から実質的に同
じ角度で配置することが好適である。同様に光源１２お
よび２２は撮影装置１８から実質的に同じ角度で配置さ
れ、この角度は光源１６および２２が配置されている角
度よりも大きいものとなる。
【００２１】各光源１２ないし２２は複数のＬＥＤから
なり、従って高い光出力が生成される。全ての光源１２
ないし２２は白色発光ダイオードとして形成されてい
る。これらは例として光源１２および１６に対して図示
されている光２４を放出し、これは歯の表面１４上に入
射してそこで反射されるとともに撮影装置１８に到達す
る。
【００２２】本発明に従って、光源１２および光源２２
はフィルタを介さずに歯の表面１４を直接照射するよう
に構成されている。これに対して光源１６ならびに光源
２０の前にはそれぞれ偏光フィルタ２６および２８が設
けられており、光２４は歯の表面１４に達する前にこれ
らのフィルタを通過する。例えば、偏光フィルタ２６お
よび２８は光を垂直偏光するように構成されている。
【００２３】さらに、歯の表面１４と撮影装置１８との
間の光線経路内に別の偏光フィルタ３０が設けられてい
る。この偏光フィルタ３０の偏光方向は対照的に水平と
なっている。この構成によって、光源１６および２０が
点入されている場合に既知の方式によって歯の表面の反
射が抑制される。
【００２４】光源１２ないし２２は光使用効率を高める
ために反射器によって包囲されており、光源から放射さ
れた光はそれぞれ集光レンズ３８内に集光される。この
集光レンズ３８は色を忠実に伝達するとともに放射され
た色スペクトルの歪みを発生させないように構成するこ
とが好適である。
【００２５】同様に、歯の表面１４と撮影装置１８との
間に集光レンズ４０が設けられており、これによって歯
の表面１４の画像を撮影装置１８上に焦点化する。撮影
装置１８はＣＣＤセンサあるいはその他の好適なセンサ
から構成される。
【００２６】図２には、歯の表面１４の画像がどのよう
に計測されるかが示されている。少なくとも１本の歯全
体を撮影することが好適であるが、好適な実施例におい
ては少なくとも２本の歯が示されている。各図には画像
ごとに３本または４本の歯が示されている。図２に示さ
れている画像３２は、光源１２を点入することによって
形成されている。光源１２が歯の表面を照射することに
よって発生する反射によって歯の表面の構造を検知する
ことができる。これに対して、図２の右側に示された画
像３４は光源１６を点入することによって形成される。
反射された光の偏光方向に対して垂直な方向に入射した
光を偏光することによって反射が削減され、色測定が容
易に実施可能となる。
【００２７】画像３２と３４には歯の表面１４に加えて
それぞれ基準見本３６が示されており、これは歯の表面
の直ぐ下に隣接して表示されている。基準見本カードは
歯に隣接して撮影し得るように構成することが好適であ
る。
【００２８】図３および図４にはカメラ５０の好適な実
施例が示されており、これはケース５２および連結部材
５６を介してこのケース５２に取り付けられたマウスピ
ース５４とからなる色判定装置を含んでいる。好適には
例えばＣＣＤチップ等からなる集光要素を備えている撮
影装置５８が集光チャネル６０に対して実質的に同軸に
配置されており、この集光チャネルは光源からの光が直
接カメラ内に入射することを防止する。
【００２９】集光チャネル６０内には赤外線フィルタ６
２および１つまたは複数のカメラレンズ６４を設けるこ
とが好適であり、これらは可動式の焦点調節部材６６上
に取り付けられている。この焦点調節部材６６はカメラ
５０内の電子機構ならびにモータによって制御すること
が好適であり、これによって焦点調節部材６６が方向６
５に移動してレンズ６４と撮影装置５８の間の距離を変
更し、従って反射された光全体をＣＣＤ上に適正に焦点
化し正確な画像が形成することができる。反射経路７０
上の撮影装置５８の手前に偏光フィルタ６８が配置され
る。
【００３０】光源７２および７４はいずれも集光チャネ
ル６０の側に配置することが好適である。好適な光源７
１および７３は白色の光を形成するＬＥＤの配列を備え
ている。図示された実施例においてＬＥＤ７２および７
４は支持部材７６上に取り付けられており、この支持部
材は光チャネルに対して角度を有する方向、好適には対
象物の位置７９に向かって前方向に延在しており、この
位置に計測する歯が位置しておりその画像が形成され
る。支持部材７６は光チャネルの軸８０に対して角度７
８をもって配置することが好適であり、この角度は１０
ないし８０°、さらに好適には３０ないし６０°、最も
好適には４０ないし５０°とされる。好適な支持部材７
６は直線状であるが、最適な光源配置を達成するために
湾曲したものとすることもできる。好適な実施例は集光
チャネル２０の両側に支持部材を備えているが、それ以
外の数の支持部材ならびに光源位置を使用することもで
きる。例えば、一実施例において実質的に集光チャネル
６０の全ての側を包囲する光源を設け、支持部材を１つ
のユニットとして構成することができる。
【００３１】光源７２および７４の位置ならびに構成
は、光経路が種々の角度から対象物位置７９に到達する
ように選択することが好適である。この構成によって、
歯の色分析または歯の表示を行うために歯を照明する際
の光源の効率を最適化することができる。
【００３２】光源７１は、光経路８８に沿った対象物位
置７９とＬＥＤ７２との間に偏光フィルタを伴わずに実
質的に偏光されていない光を形成することが好適であ
る。選択的に光源７１とともに偏光フィルタを使用する
こともでき、その方向性は偏光フィルタ６８の偏光軸か
ら殆ど相違していないかあるいは極僅かに相違する。さ
らに、図３および図４の実施例に示された光源７２はＬ
ＥＤ７２の前にレンズを備えていないが、代替的な実施
例においてはこの光源から放射された光経路内にレンズ
を備えている。
【００３３】図３においてカメラ５０の光学構成部材の
軸はマウスピース５４および連結部材５６と実質的に同
軸に配列されており、主光チャネル９０はこの連結部材
５６とマウスピース５４を通過して延在しており、それ
によって光源７２および７４からの光が対象物位置７９
内の歯に到達し、この歯から反射された光は集光チャネ
ル６０内に到達することができる。
【００３４】図示された実施例におけるマウスピース５
４はカメラと歯との間の距離を固定するものであり、患
者の唇と歯または口蓋との間に挿入される放射状に延在
した側部９２を備えており、これによって他の光源から
の光がカメラ内に入射して画像に影響を与えることを防
止する。患者が咥える噛付き突起９２はカメラに対する
歯の位置を保持するためのものであり、これは前記の側
部から前方に向かって延在することが好適である。カメ
ラケース部材５２は透明の保護窓を備えることが好適で
あり、これは連結部分５６内に配置することが好適であ
り、これによって患者の口内の物質がカメラの中に到達
することを防止する。色基準見本９３がマウスピース５
４内に設けられており、これは形成された歯の画像内に
表示され、この見本９３は好適には白等の特定の色を有
しており、従って歯の色との比較が可能となる。
【００３５】好適なケース５２内には、さらにカメラの
機能を制御し、ＣＣＤの信号から画像を形成し、画像デ
ータを含むデータを記録するとともに別のコンピュータ
または電子機器に伝送するための電子機構９４が設けら
れている。この電子機構は、画像またはその他のデータ
を記録するための例えばデジタル記録媒体等の記録媒体
を含んでいる。同様にケース内にはエネルギー源９６が
設けられており、これは、カメラ、形成され記録された
画像を表示するための例えばＬＣＤカラー画面からなる
ディスプレイ９８、カメラの使用者へのインタフェース
を提供する操作キーフィールド１００を駆動するための
電池または充電池から構成される。カメラの制御に関す
るメニューシンボルならびに情報がディスプレイ９８の
画像内に表示されることが好適である。ディスプレイ９
８の外側に透明な保護シールドが設けられ、これによっ
てカメラ５０から対象物位置と反対側の位置からディス
プレイを見ることができる。これらの構成要素の多くは
ケース部材中の縦長の手持ち部材１０２内に配置されて
おり、この手持ち部材は主光チャネル９０から下方に向
いた角度で延在することが好適である。手持ち部材１０
２の下端には例えばＵＳＢインタフェース等のインタフ
ェース１０４を設けることが好適であり、これは他のコ
ンピュータまたは電子機器と接続してデータの伝送を行
うことができる。
【００３６】カメラ５０は電子回路内にタイマを備えて
おり、これによって、好適には使用者が操作キー１００
を一回だけ押すことによって第１および第２からの光に
よる画像を形成することができる。これらの画像は２秒
の間隔をおいて形成することが好適であり、より好適に
は１秒の間隔、最も好適には１／２秒の間隔をおいて形
成することが好適である。
【００３７】図３および図４によれば、光源は集光装置
および集光チャネル６０の前端に隣接して配置されてお
り、従って対象物位置に直接光が照射されその結果対象
物位置９２に光を誘導するための例えば光ファイバ、プ
リズム、鏡等の光伝送装置は不要となる。しかしなが
ら、別の実施例においては１つまたは複数の光源が集光
チャネルの前端の後に配置され、光伝送路によって光を
誘導するかまたはプリズムおよび鏡によって反射するこ
とによって光源からの光を対象物位置に照射することが
できる。
【００３８】図５に示された実施例は、カメラの焦点距
離を変更するためのズーム部材１０６を備えている。こ
のズーム部材１０６自体は１つまたは複数のレンズを備
えているとともに、電子機構９４ならびにモータによっ
て制御されることが好適であり、これによって図６のよ
うに１枚の画像の中に２本、３本、または４本の歯が表
示された広角画像を形成するか、または図７のような口
全体あるいは図８のような患者の顔全体を見ることがで
きる狭角構図または狭角画像からなる遠距離視野もたら
すレンズ構成とすることができる。
【００３９】以上、本発明の好適な実施例を示したが、
当業者においては種々の設計変更をなし得ることは勿論
である。例えば、前記の好適な実施例においては光源の
うちの１つの中に偏光フィルタが使用されているが、別
の実施例において光源またはそのフィルタが特定の特徴
を有する別の光源からの光を遮断または削減することが
できる。故にこれら全ての設計変更が従属請求項によっ
て本発明の請求の範囲に含まれることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る色判定装置の一実施例を示す概略
構成図である。
【図２】撮影装置による撮影を示す説明図であり、左は
偏光フィルタを備えていない光源による撮影を示し、右
は偏光フィルタを備えている光源による撮影を示してい
る。
【図３】本発明に係る歯科用カメラの一実施例を示す側
面図である。
【図４】カメラの光学構成要素を示す側面図である。
【図５】ズーム機能を備えた別の実施例の光学構成要素
を示す側面図である。
【図６】本発明に係るカメラの背面を示す説明図であ
り、ズーム機能の使用によって得られた画像が示されて
いる。
【図７】本発明に係るカメラの背面を示す説明図であ
り、ズーム機能の使用によって得られた別の画像が示さ
れている。
【図８】本発明に係るカメラの背面を示す説明図であ
り、ズーム機能の使用によって得られたさらに別の画像
が示されている。
【符号の説明】
１０ 色判定装置 １２，１４，１６，２０，２２，７１，７２，７３，７
４ 光源 １８ 撮影装置 ２４ 光 ２６，２８，３０，６８ 偏光フィルタ ３２，３４ 画像 ３６ 基準見本 ３８，４０ 集光レンズ ５０ カメラ ５２ ケース ５４ マウスピース ５６ 連結部材 ５８ 撮影装置 ６０ 集光チャネル ６２ 赤外線フィルタ ６４ レンズ ６５ 方向 ６６ 焦点調節部材 ７０ 反射経路 ７６ 支持部材 ７８ 角度 ７９ 対象物位置 ８８ 光経路 ９０ 主光チャネル ９２ 側部 ９３ 基準見本 ９６ エネルギー源 ９８ ディスプレイ １００ 操作キーフィールド １０２ 手持ち部材 １０４ インタフェース １０６ ズーム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０３Ｂ 15/02 Ｈ０４Ｎ 5/225 Ｃ Ｈ０４Ｎ 5/225 Ａ６１Ｃ 19/04 Ｊ (72)発明者 ヴァルター ポコルニー オーストリア国、アー−6712 チューリン ゲン、ファッシナシュトラーセ 52 (72)発明者 ゴットフリート ローナー スイス国、ツェーハー−9450 アルトシュ テッテン、フォルストシュトラーセ ６ (72)発明者 グラハム ピエ ベルギー国、ベー−3600 ジェンク、オー ド ポストバーン 46 Ｆターム(参考） 2G020 AA08 DA05 DA22 DA31 DA35 4C052 NN04 NN05 NN15 5C022 AA08 AB15 AB21 AC42 AC55 AC63

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 歯の表面（１４）に光を照射する第１の
    光源（１２）を備え、この表面から第１の反射光を放射
    され；第１の軸に沿って偏光された光によって歯の表面
    （１４）を照射する第２の光源（１６）を備え、これに
    よって第２の反射光が形成され；歯の表面（１４）から
    の第１および第２の反射光を受光する集光要素（１８）
    および反射光に相当する画像を撮影および形成すること
    ができる撮影装置を備え、集光要素（１８）は第２の反
    射光を前記第２の軸に沿って第１の軸に対して所定の角
    度で偏光するように構成された偏光フィルタ（３０）を
    備える、 歯科用の光分析装置。
  2. 【請求項２】 画像には第１の反射光に相当する第１の
    画像と第２の反射光に相当する第２の画像が含まれるこ
    とを特徴とする請求項１記載の光分析装置。
  3. 【請求項３】 第１の光源（１２）は第２の光源（１
    ６）から時間的に離間して点入することができ、これに
    よって第１または第２の光線経路の光に相当する別々の
    画像を形成することを特徴とする請求項１または２記載
    の光分析装置。
  4. 【請求項４】 光源（１２，１６）および集光要素（１
    ８）と結合されたタイマスイッチを備え、これによって
    第１の光源（１２）および第２の光源（１６）を前後し
    て交互に付勢し第１および第２の画像を形成し得ること
    を特徴とする請求項２記載の光分析装置。
  5. 【請求項５】 第２の光源（１６）はこの第２の光源
    （１６）に対して前記第１の軸に沿って偏光を行うため
    の第２の偏光フィルタ（２６）を備えていることを特徴
    とする請求項１記載の光分析装置。
  6. 【請求項６】 第１の光源（１２）は第１の光を前記第
    １の軸に沿って偏光しない、特に全く偏光しないことを
    特徴とする請求項１または５のいずれかに記載の光分析
    装置。
  7. 【請求項７】 第２の偏光フィルタ（２６）は第２の光
    源（１６）と歯の表面（１４）との間の光線経路内に配
    置され、第１の光源（１２）の光線経路はこの第２の偏
    光フィルタ（２６）を通過しないことを特徴とする請求
    項１ないし６のいずれかに記載の光分析装置。
  8. 【請求項８】 第１および第２の光線経路は歯の表面
    （１４）に対して異なった角度で配置されていることを
    特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載の光分析
    装置。
  9. 【請求項９】 第２の偏光フィルタ（２６）は第１の偏
    光軸内で光を偏光し；第１の偏光フィルタ（３０）は歯
    の表面（１４）と集光要素（１８）との間において第２
    の光線経路に沿って配置され、第１の偏光フィルタ（３
    ０）は第２の偏光軸内において光を偏光することを特徴
    とする請求項５ないし８のいずれかに記載の光分析装
    置。
  10. 【請求項１０】 第１の偏光フィルタ（３０）は第１の
    光線経路内にも配置されることを特徴とする請求項８ま
    たは９記載の光分析装置。
  11. 【請求項１１】 光源（１２，１６）、フィルタ（３
    ０）、および集光要素（１８）が取り付けられたカメラ
    ケース部材を備え、このケース部材は手、特に一本の手
    で操作し得るように構成されることを特徴とする請求項
    ７ないし１０のいずれかに記載の光分析装置。
  12. 【請求項１２】 カメラケース部材と；このカメラケー
    ス部材に結合された請求項１ないし１１のいずれかに記
    載された光分析装置と；この光分析装置と結合され、第
    １（１２）および第２（１６）の光源からの光を通過さ
    せるとともに特に放射状に入射する光を遮断する光チャ
    ネルとからなる歯科用カメラであり：第１（１２）およ
    び第２（１６）の光源は集光装置（１８）に近接して配
    置され、 集光要素（１８）はカメラケースに取り付けられている
    ことを特徴とする歯科用カメラ。
  13. 【請求項１３】 第１（１２）および第２（１６）の光
    源は歯の表面（１４）の位置に向かって斜め前方に延在
    している方向に沿って配置されることを特徴とする請求
    項１２記載の歯科用カメラ。
  14. 【請求項１４】 第１（１２）および第２（１６）の光
    源はカメラケース部材に取り付けられているとともに別
    々に作動することができ、第１および第２の光線経路は
    歯の表面の位置に対して異なった角度で配置され；集光
    要素（１８）はカメラケース部材に固定されることを特
    徴とする請求項１２または１３記載の歯科用カメラ。
  15. 【請求項１５】 第１の光源（１２）からの第１の光に
    よって歯の表面（１４）を照射し；歯の表面（１４）か
    らの第１の反射光を集光要素（１８）内に集光し；この
    第１の集光された光に相当する第１の画像を特に電子的
    に形成し；第２の光源（１６）からの第２の光によって
    歯の表面（１４）を照射し、この第２の光を第１の軸に
    沿って偏光し；歯の表面（１４）からの第２の反射光を
    偏光フィルタ（３０）を介して誘導してこの第２の光を
    第２の軸に沿って偏光し；この偏光フィルタからの第２
    の光を集光要素（１８）内に集光し；第２の集光された
    光に相当する第２の画像を特に電子的に形成する、 歯の表面（１４）を撮影する方法。
  16. 【請求項１６】 第１および第２の光のいずれか一方が
    他方の光が放射および集光される前に放射および集光さ
    れることを特徴とする請求項１５記載の方法。
  17. 【請求項１７】 第１および第２の光は２秒の間隔内で
    放射されることを特徴とする請求項１５または１６記載
    の方法。
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