JP3905696B2 - 3次元画像入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝播時間測定法を用いて被写体の3次元形状等を検出する3次元画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の3次元画像入力装置は、パルス変調されたレーザ光を被写体に照射し、被写体からの反射光をCCDにおいて受光し、この受光量に応じて被写体までの距離を画素毎に画像信号として検出することにより、被写体の3次元形状を取得するように構成されている。この3次元形状をあらわす画像信号(以下3次元画像と呼ぶ)は通常、被写体のテクスチャを表すスチル画像である2次元画像と共に検出される。したがって、3次元画像入力装置は3次元画像を検出するための構成だけでなく、2次元画像を撮影するための構成を具備する。この装置は通常のカメラと同様に被写体の2次元画像を撮影することができる。しかし、このような使い方をする場合、3次元画像の検出ユニットの分だけかさばり、3次元画像入力装置は携帯性がよくないという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、2次元画像を撮影する従来のカメラに着脱可能な3次元画像入力装置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の3次元画像入力装置は、撮像光学系が収納され、カメラ本体に設けられた第1のマウント部に装着可能な第2のマウント部を有するハウジングと被写体に測距光を照射する照射部と、被写体からの測距光の反射光を撮像光学系を介して受光し、その受光量に応じて被写体までの距離を計測して被写体の3次元画像を検出する3次元画像検出部と、撮像光学系に入射した光を、反射光と反射光以外の光成分とに分けてカメラ内に導く入射光分岐手段とを備えることを特徴とする。
【0005】
好ましくは、照射部が、撮像光学系の主点面と焦点面との間に配置され、測距光が撮像光学系を介して被写体に照射される。
【0006】
例えば、照射部が1以上の発光素子を有し、1以上の発光素子が撮像光学系のレンズの外周縁に設置される。
【0007】
例えば、測距光を反射するミラーを有し、測距光がミラーにおいて反射され撮像光学系のレンズを介して前記被写体に照射される。
【0008】
好ましくは、カメラが、デジタルスチルカメラであり、第1および第2のマウント部は3次元画像検出部とデジタルカメラとの間での電気信号の伝達が可能であり、デジタルスチルカメラのシャッタ操作に同期するレリーズ信号が3次元画像検出部に伝達され、レリーズ信号に応じて3次元画像が検出され、3次元画像検出部において検出された前記3次元画像の画像信号がデジタルスチルカメラに伝送される。
【0009】
例えば、測距光および反射光が赤外光成分であり、入射光分岐手段が赤外光を選択的に反射し、赤外光以外の光成分を透過する赤外反射ミラーである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して行う。
図1は、第1の実施形態である3次元画像入力装置を備えたカメラの断面を模式的に示した図である。
【0011】
カメラ本体10はレンズ交換式一眼レフカメラであり、スチル画像である2次元画像を銀塩フィルム11上に検出する。カメラ本体10には着脱可能な交換レンズ20が装着される。交換レンズ20には、ハウジング19内部において第1レンズ21、第2レンズ22、赤外反射ミラー24が設けられている。赤外反射ミラー24は入射した光のうち、赤外波長域の光を反射し、それ以外の光を透過する。
【0012】
第1レンズ21に入射した赤外波長域以外の光は、第2レンズ22、赤外反射ミラー24を透過し、カメラ本体用第3レンズ23を介してカメラ本体10に入射する。
【0013】
カメラ本体10に入射した光は、ミラー12においてペンタプリズム14の方向へ反射される。反射された入射光はピントグラス13上に投影されて、被写体像が形成される。ペンタプリズム14により被写体像は正立像にされて、ファインダ15において確認され、ピント合わせ等が行われる。また、図示しないシャッタボタンが押下されるとミラー12が光軸上から跳ね上げられ、カメラ本体10に入射した光は銀塩フィルム11において受光され、被写体像が結像されてスチル画像として撮像される。
【0014】
第1レンズ21に入射した赤外波長領域の光は、赤外反射ミラー24により反射され、交換レンズ用第3レンズ25を透過し、CCD26において受光される。
【0015】
交換レンズ20内には、第1レンズ21よりカメラ本体10側に発光素子27が複数配置されている。発光素子27は、後述する被写体までの距離測定に用いられる測距光を照射するための光源である。
【0016】
図2は第1の実施形態が適用されるカメラの回路構成を示すブロック図である。
カメラ本体10と交換レンズ20は、カメラ本体に設けられる第1のマウント部16と交換レンズ20に設けられる第2のマウント部48とにより接続される。交換レンズ20がカメラ本体10に装着されることにより、交換レンズ20内の撮影レンズ群Lがカメラ本体10の光学系となる。すなわち、撮影レンズ群Lに入射した可視光成分は、第2のマウント部48、第1のマウント部16を介してカメラ本体10に入射し、フィルム上には被写体像が結像される。
【0017】
撮影レンズ群Lの中には絞り28が設けられる。絞り28の開度はアイリス駆動回路29によって調整される。撮影レンズ群Lの焦点調整動作およびズーミング動作はレンズ駆動回路30によって調整される。
【0018】
撮影レンズ群Lの光軸上には赤外反射ミラー24が設置される。赤外反射ミラー24により反射された赤外波長域の光は、CCD26に受光され、CCD26において受光量に対応した電荷が発生する。CCD26における電荷の蓄積動作、電荷の読出操作等の動作はCCD駆動回路31よって制御される。CCD26から読み出された電荷信号すなわち画像信号はアンプ32おいて増幅され、A/D変換器33おいてアナログ信号からデジタルの画像信号に変換される。デジタルの画像信号は撮像信号処理回路34においてガンマ補正等の処理が施され、画像メモリ35おいて一時的に格納される。アイリス駆動回路29、レンズ駆動回路30、CCD駆動回路31、撮像信号処理回路34はシステムコントロール回路36によって制御される。
【0019】
画像信号は画像メモリ35から読み出され、TV信号エンコーダ37に送られ、ビデオ出力端子38を介して交換レンズ20の外部に設けられたモニタ装置39に伝送可能である。システムコントロール回路36は記録媒体制御回路40を介して画像記録装置41に接続される。したがって画像メモリ35から読み出された画像信号は、システムコントロール回路36の制御により、画像記録装置41に装着されたICメモリカード等の記録媒体に記録可能である。
【0020】
システムコントロール回路36には通常駆動パルス発生回路42、3次元画像用駆動パルス発生回路43、および2D/3D切替回路44が接続される。CCD26はシステムコントロール回路36の制御により、赤外2次元画像および3次元画像の検出が可能である。赤外2次元画像を検出する時には、システムコントロール回路36により、2D/3D切替回路44が2次元画像検出の動作に切替えられて、通常駆動パルス発生回路42から通常駆動パルス信号がCCD駆動回路31に出力される。CCD26は通常駆動パルス信号に基づいて駆動制御され、赤外反射ミラー24により反射された赤外領域の光を受光して、赤外2次元画像を検出する。
【0021】
3次元画像を検出する時には、システムコントロール回路36により、2D/3D切替回路44が3次元画像検出の動作に切替られて、3次元画像用駆動パルス発生回路43から3次元画像用駆動パルス信号が、2D/3D切替回路44を介して、CCD駆動回路31へ出力される。すなわちCCD26は3次元画像用駆動パルス信号に基づいて駆動制御され、3次元画像を検出する。
【0022】
3次元画像用駆動パルス発生回路43には、発光素子制御回路45が接続される。発光素子制御回路45には発光素子27が接続される。発光素子制御回路45は、3次元画像用駆動パルス発生回路42から出力される3次元画像用駆動パルス信号に基づいて発光素子27の発光動作を制御する。発光素子27はレーザダイオード(LD)であり、発光素子27から照射されるレーザ光は被写体に照射され、測距光として後述の距離測定に用いられる。なお、図2において発光素子27の配置は発光素子27の物理的配置を示すものではない。本実施形態では、発光素子27は撮影レンズ群L内において、後述の所定位置に設置される。
【0023】
システムコントロール回路36には、レリーズスイッチ46、液晶表示パネル(表示素子)47およびV/Dモード切替スイッチ51が接続される。
【0024】
次に図3および図4を参照して、本実施形態における距離測定の原理について説明する。なお図4において横軸は時間tである。
【0025】
距離測定装置Bから出力された測距光は被写体Sにおいて反射し、図示しないCCDによって受光される。測距光は所定のパルス幅Hを有するパルス状の光であり、したがって被写体Sからの反射光も、同じパルス幅Hを有するパルス状の光である。また反射光のパルスの立ち上がりは、測距光のパルスの立ちあがりよりも時間δ・t(δは遅延係数)だけ遅れる。測距光と反射光は距離測定装置Bと被写体Sの間の2倍の距離rを進んだことになるから、その距離rは
r=δ・t・C/2
により得られる。ただしCは光速である。
【0026】
例えば測距光のパルスの立ち上がりから反射光を検出可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下がる前に検出不可能な状態に切換えるようにすると、すなわち反射光検出期間Tを設けると、この反射光検出期間Tにおける受光量Aは距離rの関数である。すなわち受光量Aは、距離rが大きくなるほど(時間δ・tが大きくなるほど)小さくなる。
【0027】
本実施形態では上述した原理を利用して、CCD26に設けられ、2次元的に配列された複数のフォトダイオードにおいてそれぞれ受光量Aを検出することにより、交換レンズ20から被写体Sまでの距離を検出し、被写体Sの3次元形状を示すデータを一括して入力している。
【0028】
次に、図5を用いて第1の実施形態の3次元画像の検出動作について説明する。
ステップ101において図示しない電源スイッチがオン状態に定められると、ステップ102において、レリーズスイッチ46が全押しされているか否かが判定される。レリーズスイッチ46が全押しされていることが確認されると、ステップ103が実行され、ビデオモード(V)と距離測定モード(D)のいずれが選択されているかが判定される。これらのモード間における切替えはV/Dモード切替スイッチ51を手動により切り替えることにより行われる。
【0029】
Dモードが選択されているとき、ステップ104において垂直同期信号が出力されるとともに測距光制御が開始される。すなわち発光素子27が駆動され、パルス状の測距光が断続的に照射される。次いでステップ105が実行され、CCD26による検知制御が開始される。すなわち上述した距離測定の原理に基づく距離情報検出動作が開始される。本実施形態では、電荷掃出し信号と電荷転送信号が交互に出力されて、繰り返し距離情報の検出が行われ、検出された距離情報の信号電荷も繰り返しCCD26に設けられる垂直転送部へ転送される。このような信号電荷の垂直転送部への転送動作は次の垂直同期信号が出力されるまで(1フィールド期間)繰り返し実行される。転送された信号電荷は積分され、被写体までの距離情報が十分大きい出力として取得される。距離情報検出動作の開始から1フィールド期間が終了すると、距離情報の信号電荷が画像信号としてCCD26から出力される。この画像信号は画像メモリ35において一時的に記憶される。ステップ106では、測距光制御がオフ状態に切換えられ、発光素子27の発光動作が停止する。
【0030】
ステップ107ではCCD26によって赤外2次元画像の検出動作が行われる。すなわちCCD26による通常の撮影動作(CCDビデオ制御)がオン状態に定められ、検知制御が開始される。赤外2次元画像の画像信号がCCD26から出力され、画像メモリ35において一時的に記憶される。
【0031】
ステップ108では、ステップ105において得られた距離情報を用いて距離測定(D)データの演算処理が行われる。このDデータは被写体から交換レンズ20までの距離rに対応している。ステップ109においてDデータが出力されて、画像メモリ35に一時的に記憶される。
【0032】
ステップ110では、Dデータに対してテクスチャの貼り付け処理が行われる。すなわち、画像メモリ35から赤外2次元画像の画像信号、およびDデータが読み出され、画素毎に2次元画像の画像信号とDデータとの対応付けが行われ、被写体の3次元画像データとして生成される。
【0033】
ステップ111では3次元画像データに対して画像圧縮処理が行われる。画像圧縮された3次元画像データは、ステップ112において画像記録媒体Mに記録されこの検出動作は終了する。一方、ステップ103においてVモードが選択されたと判定されたとき、ステップ118において測距光制御がオフ状態に定められると共に、ステップ114においてCCD26による通常の撮影動作がオン状態に定められ、この検出動作は終了する。
【0034】
以上のように、交換レンズ20のハウジング19内に3次元画像の検出に用いる装置を設置することにより、被写体のフィルム写真の撮影のみを行う場合において、交換レンズ20を通常の2次元画像を検出する交換レンズ部に交換することが可能である。すなわち、フィルム写真の撮影に不要な3次元画像検出の装置を取り外して、通常の銀塩フィルム用カメラとして使用することが可能である。
【0035】
本実施形態では、交換レンズ20において検出された3次元画像と同一の撮像光学系を用いて銀塩フィルム用カメラ(カメラ本体10)により2次元画像を撮影することが可能である。すなわち、一般にCCDによって撮影した画像より高い解像度を持つフィルム写真が撮影可能である。このフィルム写真を用いて、CCD26により検出したテクスチャとの比較、補正処理等が可能である。またカメラ本体10のファインダ部を共用することにより、3次元画像検出のためのファインダ部を別途に設ける必要がない。
【0036】
次に、図6を用いて第1の実施形態における発光素子27と第1レンズ21との位置関係について説明する。
本実施形態において、発光素子27は交換レンズ20の内部に設置される。発光素子27は、3次元画像検出時にのみ測距光を照射する光源として用いられ、2次元画像のみの検出時には必要ない。したがって発光素子27を交換レンズ20に設け、3次元画像検出のための構成をユニット化することにより、2次元画像のみを検出するときには、このユニットに変え、通常の交換レンズを装着し、通常の銀塩フィルム用カメラとして用いることができる。すなわち、2次元画像の検出に不要な構成を分離することにより携帯性が向上する。
【0037】
発光素子27は、レンズ主点を通り光軸に垂直な主点面Xと、焦点を通り光軸に垂直な焦点面Yとの間において、第1レンズ21に向かって光が照射される位置に配置される。この配置により、照射された光は第1レンズ21を透過することにより拡散して、被写体に照射される。また各発光素子27は第1レンズ21の外周縁において、カメラ本体10における被写体像の検出を妨害しないような位置に配置される。ハウジング19内に光源を設けることで、光源を格納するケースを別途設ける必要がなく、また撮影レンズと発光素子の拡散レンズとを兼用するため、装置全体の小型を図ることができる。
【0038】
発光素子27は、ハウジング19内において第1レンズ21により内側に設けられているため、その照射領域は撮像領域と略一致する。したがって測距対象領域外である撮像領域の外側には測距光が拡散されないので、被写体付近で作業を行う人等に対するアイセーフを確保することができる。
【0039】
次に、図7、図8を用いて第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態と略同様であり、発光素子27の交換レンズ20内における配置のみが異なる。以下第1の実施形態と異なる部分について説明する。
【0040】
上述のように発光素子27は、交換レンズ20内において、主点面Xと焦点面Yの間に設置されると、照射される光は拡散する。すなわち、図7において光軸Lp上に配置された発光素子27aの位置から照射された光は、第1レンズ21を介して拡散する。発光素子27aは第1レンズ21の中心の延長線上に置かれ、第1レンズ21の撮像範囲と略同一の範囲を照射することができる。しかし、発光素子27aの配置では、焦点面Y、すなわちカメラ本体10において被写体像検出において妨げとなる。そこで本実施形態では赤外光を選択的に反射する第2の赤外反射ミラー90を光軸Lp上において、光軸Lpに対しその面を45°に傾けて配置し、第2の赤外反射ミラー90を対称面とする発光素子27aの鏡像点に発光素子27a´を配置する。なお、Y´は焦点面Yに対する第2の赤外反射ミラー90を対称面としたときのに対応する面であり、第2の赤外反射ミラー90に反射される光の焦点面である。このような位置に発光素子27a´を配置することによりカメラ本体10における被写体像検出を妨げることなく、第1レンズ21の撮像範囲と略同一の範囲を照射することが可能となる。
【0041】
次に図8を用いて、第2の実施形態における発光素子27a´とCCD26との関係を説明する。
本実施形態において、CCD26に対応して第1の赤外反射ミラー24、発光素子27a´に対応して第2の赤外反射ミラー90が設けられる。発光素子27a´から照射された赤外領域の測距光は、第2の赤外反射ミラー90において反射されて、光軸Lpに沿って第1レンズ21を介して出射する。測距光は被写体において反射され、第1レンズ21に入射する。入射光のうち赤外領域の光は第1の赤外反射ミラー24において反射されCCD26において受光され、3次元画像の検出が行われる。一方、入射光のうち可視領域の光は、第1、第2の赤外反射ミラー24、90を透過し、マウント部48を介してカメラ本体10に入射される。
【0042】
なお、第1の赤外反射ミラー24と第2の赤外反射ミラー90を兼用してもよく、この場合例えば発光素子27a´をCCD26に近接して設けてもよい。また、第1の赤外反射ミラー24とCCD26との間に別のミラー等を設けることにより、光軸を分岐させ、この分岐された光軸上に発光素子27a´を設けてもよい。
【0043】
本実施形態のように発光素子を配置しても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわちハウジング19内に光源を設けることで、発光素子のケースを別途設ける必要がなく、また撮影レンズと発光素子の拡散レンズとを兼用することができる。さらに撮像領域外でアイセーフが確保される。
【0044】
次に、図9、図10および図11を用いて第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、カメラ本体10dは一眼レフのレンズ交換式デジタルスチルカメラである。カメラ本体10dと交換レンズ20dは、カメラ本体側の第1のマウント部48と、交換レンズ側の第2のマウント部61により接続される。また、カメラ本体側の第1のマウント接点80と、交換レンズ側の第2のマウント接点50が接続され、これらを介して後述する情報の伝達が可能である。
【0045】
カメラ本体10dには、2次元画像用CCD60が設けられる。交換レンズ20dに設けられる撮影レンズ群Lに入射した可視光成分は、2次元画像用CCD60において受光される。受光された光は2次元画像用CCD60において、受光量に応じた電荷が発生する。
【0046】
2次元画像用CCD60における電荷の蓄積動作、電荷の読出動作等の動作は2次元画像用CCD駆動回路62によって制御される。2次元画像用CCD60から読み出された電荷信号、すなわち画像信号は2次元画像用アンプ63において増幅され、2次元画像用A/D変換器64においてアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタルの画像信号は2次元画像用撮像信号処理回路65においてガンマ補正等の処理を施され、カメラ本体10dの画像メモリ66に一時的に格納される。2次元画像用CCD駆動回路62、2次元画像用撮像信号処理回路65はカメラ本体10dのシステムコントロール回路67によって制御される。
【0047】
画像信号は画像メモリ66から読み出され、LCD駆動回路68に供給される。LCD駆動回路68は画像信号に応じて動作し、これにより画像表示LCDパネル69には、画像信号に応じた画像が表示される。さらに、画像メモリ66から読み出された画像信号は、TV信号エンコーダ70に送られ、ビデオ出力端子71を介して、カメラ本体10dの外部に設けられたモニタ装置72に伝送可能である。システムコントロール回路67はインターフェース回路73に接続され、インターフェース回路73はインターフェースコネクタ74に接続される。したがって、画像メモリ66から読み出された画像信号はインターフェースコネクタ74に接続されたコンピュータ75に伝送可能である。またカメラ本体10dのシステムコントロール回路67は記録媒体制御回路76を介して、画像記録装置77に接続される。したがって読み出された画像信号は画像記録装置77に装着されたICメモリカード等の記録媒体Mに記録可能である。
【0048】
カメラ本体10dのシステムコントロール回路67にはレリーズスイッチ78と、液晶表示パネル(表示素子)79とが接続される。
【0049】
交換レンズ20dに設けられた撮影レンズ群Lに入射した光のうち、赤外波長域の光は、赤外反射ミラー24において反射され、3次元画像用CCD26において受光される。3次元画像用CCD26では受光量に応じた電荷信号すなわち画像信号が出力され、この画像信号はアンプ32、A/D変換器33、撮像信号処理回路34を介して、3次元画像メモリ35に一時的に格納される。
【0050】
3次元画像用システムコントロール回路36はインターフェース回路49に接続され、インターフェース回路49は第2のマウント接点50に接続される。3次元画像メモリ35に一時的に格納された画像信号は、3次元画像用システムコントロール回路36の制御により、インターフェース回路49を介して第2のマウント接点50からカメラ本体10dに出力される。
【0051】
カメラ本体10dに入力された画像信号は、カメラ本体のインターフェース回路73を介してシステムコントロール回路67に伝達され、画像メモリ66に一時的に格納される。
【0052】
カメラ本体10dにおいてレリーズスイッチ78の操作が行われると、通常駆動パルス信号が2次元画像用CCD駆動回路62に出力される。2次元画像用CCD60は通常駆動パルス信号により駆動制御され、2次元画像の検出が行われる。またこのとき、レリーズスイッチ78が押下されたことを示すレリーズ信号がインターフェース回路73、第1のマウント接点80を介して、交換レンズ20d内の3次元画像用システムコントロール回路36に入力される。3次元画像用システムコントロール回路36はレリーズ信号の入力と同時に3次元画像用CCD駆動回路31に伝達される。このレリーズ信号に応じて3次元画像用CCD駆動回路31を駆動し、3次元画像用駆動パルス信号が、3次元画像用CCD26へ出力される。すなわち、3次元画像用CCD26は、3次元画像用駆動パルス信号に基づいて、3次元画像用CCD駆動回路31により駆動制御される。以上のように、本実施形態においては、カメラ本体10dのレリーズスイッチ78が押下されると、カメラ本体10dにおいて2次元画像画検出され、交換レンズ20dにおいて3次元画像の検出が行われる。
【0053】
図10および図11を用いて第3の実施形態における画像検出動作について説明する。本実施形態では、レリーズスイッチ78が押下されると、カメラ本体10dにより2次元画像の検出および3次元画像の生成、交換レンズ20dにより距離情報の検出が開始される。図10はカメラ本体10d側の画像検出動作を示すフローチャートである。
【0054】
カメラ本体10dでは、ステップ201において電源スイッチの状態が判定され電源スイッチがオン状態にされると、ステップ202においてレリーズスイッチ78が押下されたか否かが判定される。レリーズスイッチ78が押下されると、ステップ203において2次元画像の検出が行われる。すなわちカメラ本体10dにおいて、2次元画像用CCD60による通常の撮影動作(CCDビデオ制御)がオン状態に定められ、検知制御が開始される。2次元画像用CCD60から2次元画像の信号電荷、すなわち画像信号が出力され、画像メモリ66に一時的に記憶される。
【0055】
ステップ204において、カメラ本体10dに装着された交換レンズが3次元画像検出ユニットを備えた交換レンズ20dか、通常の2次元画像検出に用いられる交換レンズかが判定される。2次元画像検出の交換レンズが装着されている場合は、画像検出動作は終了する。一方、3次元画像検出ユニットを備えた交換レンズ20dが装着されている場合は、ステップ205において、交換レンズ20dで検出された画像信号、すなわち距離情報の信号電荷が第1、第2のマウント接点80、50を介してカメラ本体10dに入力されたか否かが判定される。
【0056】
交換レンズ20dで検出された画像信号がカメラ本体10dに入力されると、ステップ206において、距離情報を用いたDデータの演算処理が行われて、画像メモリ66に記憶される。
【0057】
ステップ207において、画像メモリ66からDデータおよび画像信号が読み出され、ステップ208において画素毎にDデータと画像信号との対応つけが行われ、3次元画像データが生成される。ステップ209では、3次元画像データに対して画像圧縮処理が行われ、ステップ210において画像圧縮された3次元画像データが記録媒体Mに記録されこの画像検出動作は終了する。。
【0058】
図11は交換レンズ20d側の画像検出動作を示すフローチャートである。
交換レンズ20dでは、ステップ301においてカメラ本体10dの電源スイッチの状態が判定され、電源スイッチがオン状態にされると、ステップ302においてカメラ本体10dのレリーズスイッチ78が押下されたか否かが判定される。レリーズスイッチ78が押下されると、レリーズ信号が交換レンズ20dに入力され距離情報の検出が開始される。
【0059】
ステップ303において発光素子27が発光しパルス状の測距光が断続的に出力される。ステップ304において距離情報の検出が行われる。ステップ305において測距光がオフ状態に切換えられ発光素子27の発行動作が停止する。
【0060】
ステップ306において取得された距離情報の信号電荷すなわち画像信号が第1、第2のマウント接点50、80を介してカメラ本体10dに転送される。以上により交換レンズ20dの画像検出動作は終了する。
【0061】
本実施形態において、上記の第1、第2の実施形態と同様に、発光素子27は第1レンズの主点面Xと焦点面YまたはY´との間に配置される。照射光が鏡筒内に設置されるため、発光素子のケースを別途設ける必要がなく、また撮影レンズと発光素子の拡散レンズとを兼用することができる。さらに撮像領域外のアイセーフを図ることができる。
【0062】
以上のように、第3の実施形態においては、交換レンズ20d内に3次元画像検出装置を設け、3次元画像検出ための構成をユニット化する。2次元画像のみを検出するには、このユニットに変え、従来の交換レンズを装着することにより、従来のデジタルスチルカメラとして使用することができる。また、カメラ本体10dにおいて検出された2次元画像がテクスチャとして用いられるため、交換レンズ20dにおいて2次元画像の検出に用いる構成を設ける必要がない。
【0063】
以上の第1〜第3の実施形態においては、赤外反射ミラー24を用いて入射光の一部を反射させたが、入射光を2方向に分岐して、分岐したそれぞれの光によって2次元画像と3次元画像が検出可能ならばよい。例えば赤外反射ミラー24の代わりに、入射した光のうち、半分の光を透過し、半分の光を反射するハーフミラーを用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上のように本発明により、2次元画像を撮影する従来のカメラに着脱可能な3次元画像入力装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元画像入力装置を備えたカメラの断面を模式的に示した図である。
【図2】第1の実施形態が適用されるカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】測距光による距離測定の原理を説明するための図である。
【図4】測距光、反射光、ゲートパルスおよびCCDが受光する光量分布を示す図である。
【図5】第1の実施形態における3次元画像検出の動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態における第1レンズと発光素子の位置関係を示す図である。
【図7】第2の実施形態における第1レンズと発光素子の位置関係を示す図である。
【図8】第2の実施形態における発光素子とCCDの関係を示す図である。
【図9】第3の実施形態が適用されるカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図10】第3の実施形態におけるカメラ本体10dの画像検出動作を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態における交換レンズ20dの画像検出動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、10d カメラ本体
20、20d 交換レンズ
21 第1レンズ
24 赤外反射ミラー
26 CCD
27、27a´ 発光素子
Claims (6)
- 撮像光学系が収納され、カメラ本体に設けられた第1のマウント部に装着可能な第2のマウント部を有するハウジングと
被写体に測距光を照射する照射部と、
前記被写体からの前記測距光の反射光を前記撮像光学系を介して受光し、その受光量に応じて前記被写体までの距離を計測して前記被写体の3次元画像を検出する3次元画像検出部と、
前記撮像光学系に入射した光を、前記反射光と前記反射光以外の光成分とに分けて前記カメラ内に導く入射光分岐手段とを備えることを特徴とする3次元画像入力装置。 - 前記照射部が、前記撮像光学系の主点面と焦点面との間に配置され、前記測距光が前記撮像光学系を介して前記被写体に照射されることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記照射部が1以上の発光素子を有し、前記1以上の発光素子が前記撮像光学系のレンズの外周縁に設置されることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記測距光を反射するミラーを有し、前記測距光が前記ミラーにおいて反射され前記撮像光学系のレンズを介して前記被写体に照射されることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記カメラが、デジタルスチルカメラであり、前記第1および第2のマウント部は前記3次元画像検出部と前記デジタルカメラとの間での電気信号の伝達が可能であり、前記デジタルスチルカメラのシャッタ操作に同期するレリーズ信号が前記3次元画像検出部に伝達され、前記レリーズ信号に応じて前記3次元画像が検出され、前記3次元画像検出部において検出された前記3次元画像の画像信号が前記デジタルスチルカメラに伝送されることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
- 前記測距光および前記反射光が赤外光成分であり、前記入射光分岐手段が前記赤外光を選択的に反射し、赤外光以外の光成分を透過する赤外反射ミラーであることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像入力装置。
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