JP2003093149A - 毛髪化粧料用容器 - Google Patents

毛髪化粧料用容器

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JP2003093149A JP2001292815A JP2001292815A JP2003093149A JP 2003093149 A JP2003093149 A JP 2003093149A JP 2001292815 A JP2001292815 A JP 2001292815A JP 2001292815 A JP2001292815 A JP 2001292815A JP 2003093149 A JP2003093149 A JP 2003093149A
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壮一 菅沼
Toru Matsubayashi
通 松林
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豊 井上
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章 若杉
Shigeharu Iyoda
重治 伊豫田
Tomomi Kaneiwa
友美 金岩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器壁の酸素バリア性を十分に確保すること
によって毛髪化粧料の保存安定性を高めた毛髪化粧料用
容器を提供する。 【解決手段】 複層構造の容器壁における任意の中間層
部位に、EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合
体)を用いた1層又は2層以上の酸素バリア層を備える
毛髪化粧料用容器。好ましくは、エチレン含有量が36
モル%以下であるモノマー組成のEVOHを用いる。更
に好ましくは、COC(環状オレフィン系共重合体)を
用いた水バリア層を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料用容器に
関する。更に詳しくは、本発明は、容器壁の酸素バリア
性を十分に確保することによって毛髪化粧料の保存安定
性を高めた毛髪化粧料用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧料には酸化染料が含まれる場合
があり、又、還元剤が含まれる場合もある。これらの酸
化染料や還元剤が毛髪化粧料の流通・保存時において酸
素と反応すると、変色又は劣化を起こすので、毛髪化粧
料用容器には空気中の酸素を透過させない酸素バリア性
が要求される。一方、毛髪化粧料には過酸化水素等の酸
化剤が含まれる場合もある。毛髪化粧料の流通・保存時
においてこのような酸化剤が容器外へ透過・揮散する
と、その毛髪化粧料の酸化作用が低減して、本来の目的
を果たせなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記のように
酸素バリア性を必要とする特定の毛髪化粧料の容器につ
いて、空気中の酸素や過酸化水素に由来する酸素に対す
るバリア性を付与することは、非常に重要である。
【0004】しかし従来、毛髪化粧料用容器に着目し
て、このような技術的課題及びその解決手段を提案した
発明は見受けられない。又、一般的に、例えばフッ素樹
脂の使用は高い酸素バリア性を期待できるが、非常に高
価であり、しかも他樹脂との接着性に乏しいため、実用
的ではない。
【0005】そこで本発明は、酸素バリア性を必要とす
る毛髪化粧料を収容する容器において、空気中の酸素や
過酸化水素に由来する酸素に対する十分なバリア性を示
し、毛髪化粧料の保存安定性の良い毛髪化粧料用容器を
提供することを、解決すべき課題とする。
【0006】
【着眼点】第1の着眼点 本願発明者は、他の技術分野においてこのような場合に
往々にして使用されるEVOH(エチレン・ビニルアル
コール共重合体)に着目した。前記のフッ素樹脂とは異
なり、EVOHはコスト面及び特性面の要求をバランス
良く満足させる材料である。
【0007】一般的な意味で、EVOH層を含む多層構
造の容器壁を備える化粧料用容器を開示した公知文献は
散見される。しかしこれらの文献の開示では、EVOH
層が酸化染料や還元剤の酸化防止と言う毛髪化粧料用容
器に特有な要求に対応できる酸素バリア性を示すか否か
は不明であり、EVOH層が過酸化水素が溶存する水溶
液に由来する酸素に対しても有効な酸素バリア性を示す
か否かも全く不明であり、更に、如何なる材料構成上の
特徴を持ったEVOH層がこのような要求に対応し得る
のかも不明である。
【0008】本願発明者は、これらの点を実験的に究明
し、EVOHが、とりわけ特定の材料構成上の特徴を備
えたEVOHが、毛髪化粧料用容器の酸素バリア層とし
て有効に機能することを、初めて明らかにした。
【0009】第2の着眼点 ところで、EVOHは水の浸透を許し易く、そのことに
よって酸素バリア性が大きく低下すると言う問題も配慮
する必要がある。従来、EVOHを用いた酸素バリア層
を設ける場合には、専ら水バリア層を付加して酸素バリ
ア層を水から遮断しており、そのこと自体は一定の有効
性を有するとしても、その他の技術的要素、例えばEV
OH自体のモノマー組成等の最適な選択は考慮されてい
ない。
【0010】しかし、EVOHは、そのモノマー組成に
おけるエチレン含有量の差異によって、各レベルの相対
湿度における酸素透過度が複雑な挙動を示すことが実験
的に判明した。そして、酸素バリア性を必要とする毛髪
化粧料用容器が置かれる一般的な環境条件(湿度環境)
において、エチレン含有量の比較的低いモノマー組成
(例えばエチレンが36モル%以下)であるEVOHか
らなる酸素バリア層が、非常に優れた酸素バリア性を示
すことが判明した。
【0011】
【課題を解決するための手段】(第1発明の構成)上記
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、酸素バリア性を必要とする毛髪化粧料
を収容する毛髪化粧料用容器であって、複層構造の容器
壁における任意の中間層部位に、EVOH(エチレン・
ビニルアルコール共重合体)を用いた1層又は2層以上
の酸素バリア層を備える、毛髪化粧料用容器である。
【0012】(第1発明の作用・効果)本願発明者の研
究により、EVOHを用いた酸素バリア層が、酸化染料
や還元剤の酸化防止と言う毛髪化粧料用容器に特有な要
求に対応できる酸素バリア性を示すこと、及び、過酸化
水素が溶存する水溶液に由来する酸素に対しても有効な
酸素バリア性を示すことが判明した。
【0013】第1発明の毛髪化粧料用容器はEVOHを
用いた1層又は2層以上の酸素バリア層を備えるので、
酸素バリア性を必要とする毛髪化粧料が有効に保護され
る。又、これらの酸素バリア層が複層構造の容器壁にお
ける任意の中間層部位に設けられるので、水の浸透によ
る酸素バリア層のバリア性低下を招き難い。酸素バリア
層を2層以上備える場合、その酸素バリア性が一層顕著
になる。
【0014】以上の結果として、毛髪化粧料に含まれる
酸化染料や還元剤の酸素との反応に基づく変色又は劣化
や、毛髪化粧料に含まれる過酸化水素等の酸化剤の容器
外への透過・揮散が有効に抑制される。その結果、容器
に収容された毛髪化粧料の保存安定性が向上する。
【0015】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明に係るEVOHが、エチレン含有量が36
モル%以下であるモノマー組成である、毛髪化粧料用容
器である。
【0016】(第2発明の作用・効果)第2発明におい
ては、モノマー組成におけるエチレン含有量が36モル
%以下と比較的低いEVOHを用いて毛髪化粧料用容器
の酸素バリア層を構成するため、毛髪化粧料用容器が置
かれる一般的な環境条件(湿度環境)において、酸素バ
リア層の酸素透過係数が可及的に小さい。
【0017】その結果、毛髪化粧料用容器が置かれる一
般的な環境条件(湿度環境)において、酸化染料の変
色、還元剤の劣化、酸化剤の容器外への透過・揮散等に
対する防止効果が可及的に大きい。上記のようにエチレ
ン含有量が比較的低いEVOHを採用することは、特段
にコストアップもしくは技術的困難を伴なわない。
【0018】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
複層構造の容器壁における任意の中間層部位に、20°
Cにおける60%の相対湿度での酸素透過係数が0.0
1(cc・mm/m・day・atm)以下である
EVOHを用いた1層又は2層以上の酸素バリア層を備
える、毛髪化粧料用容器である。
【0019】(第3発明の作用・効果)第3発明におい
ては、20°Cにおける60%の相対湿度での酸素透過
係数が上記のようであるEVOHを用いて毛髪化粧料用
容器の酸素バリア層を構成するため、毛髪化粧料に含ま
れる酸化染料や還元剤の酸素との反応に基づく変色又は
劣化や、毛髪化粧料に含まれる過酸化水素等の酸化剤の
容器外への透過・揮散が有効に抑制される。上記のよう
なEVOHを用いた酸素バリア層を2層以上備える場
合、その酸素バリア性が一層顕著になる。
【0020】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明に係る毛髪化粧料用容器が、以
下(1)〜(3)のいずれか1以上の層部位にCOC
(環状オレフィン系共重合体)を用いた水バリア層を備
える、毛髪化粧料用容器である。 (1)前記1層又は2層以上の酸素バリア層の内側層。 (2)前記2層以上の酸素バリア層の中間層。 (3)前記1層又は2層以上の酸素バリア層の外側層。
【0021】(第4発明の作用・効果)COCを用いた
水バリア層は水に対するバリア性が高いので、これをE
VOHを用いた酸素バリア層の内側又は外側、あるいは
2層以上の酸素バリア層の中間に設けることにより、酸
素バリア層への水の浸透を防止して、結果的に毛髪化粧
料用容器の酸素バリア性の低下を有効に防止できる。
【0022】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第4発明に係る複層構造の容器壁が、ポ
リオレフィン系樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又は
ポリエステル系樹脂を用いた最内層を備える、毛髪化粧
料用容器である。第5発明において「ポリオレフィン系
樹脂」とはCOC(環状オレフィン系共重合体)を含ま
ない概念である。
【0023】(第5発明の作用・効果)ポリオレフィン
系樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又はポリエステル
系樹脂は、それぞれ一定の水バリア性を示すと共に、最
内層材料として要求される耐薬品性も備える。従って、
第5発明の毛髪化粧料用容器は、更に良好な酸素バリア
性を示すと共に、毛髪化粧料用容器として一般的に要求
される耐薬品性も確保することができる。
【0024】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第5発明に係る複層構造の容器壁が、ポ
リオレフィン系樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又は
ポリエステル系樹脂を用いた最外層を備える、毛髪化粧
料用容器である。
【0025】(第6発明の作用・効果)ポリオレフィン
系樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又はポリエステル
系樹脂は、それぞれ一定の水バリア性を示すと共に、最
外層材料として要求される印刷性,耐水性,表面処理性
及び表面光沢性も備える。従って、第6発明の毛髪化粧
料用容器は、更に良好な酸素バリア性を示すと共に、毛
髪化粧料用容器として一般的に要求される印刷性,耐水
性,表面処理性及び表面光沢性も確保することができ
る。
【0026】(第7発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第7発明(請求項7に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第6発明に係る酸素バリア性を必要とす
る毛髪化粧料が、酸化染毛剤の第1剤又は第2剤、毛髪
脱色剤の第1剤又は第2剤、あるいはパーマネントウェ
ーブ用剤の第1剤又は第2剤である、毛髪化粧料用容器
である。
【0027】(第7発明の作用・効果)酸素バリア性を
必要とする毛髪化粧料としては、第7発明に列挙するも
のが特に好適である。
【0028】(第8発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第8発明(請求項8に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第7発明に係る毛髪化粧料用容器がエア
ゾール容器の内袋である、毛髪化粧料用容器である。
【0029】(第8発明の作用・効果)第1発明〜第7
発明に係る毛髪化粧料用容器の用途もしくは使用形態は
限定されないが、例えばエアゾール容器の内袋として好
適に使用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第8発明の実施
の形態について説明する。以下において単に「本発明」
と言うときは第1発明〜第8発明を一括して指してい
る。
【0031】〔酸素バリア層〕本発明に係る毛髪化粧料
用容器は酸素バリア性を必要とする毛髪化粧料を収容す
る毛髪化粧料用容器であって、複層構造の容器壁を備
え、その容器壁における任意の中間層部位に、EVOH
を用いた1層又は2層以上の酸素バリア層を備える。即
ち、酸素バリア層は最内層又は最外層以外の任意の中間
層部位に設けることができ、かつ、1層又は2層以上に
設けることができる。
【0032】基本的には、1層又は2層以上の酸素バリ
ア層の内側に後述の水バリア層を設けることが好まし
い。EVOHを用いた酸素バリア層を2層以上に設ける
場合において、これらの酸素バリア層に用いたEVOH
は、モノマー組成その他の点において、互いに同一であ
っても良く、同一でなくても良い。
【0033】本発明において、より好ましくは、EVO
Hは以下の第1の選択、及び/又は第2の選択に従って
用いられる。EVOHは、モノマーとしてエチレン成分
とビニルアルコール成分とを共重合させたものである
が、第1の選択として、エチレン含有量が36モル%以
下であるモノマー組成のEVOHを用いる。より好まし
くは、エチレン含有量が32モル%以下、更に好ましく
は29モル%以下であるモノマー組成のEVOHを用い
る。これらの低エチレン含有量のEVOHは、毛髪化粧
料用容器が置かれる一般的な環境条件(例えば、平均的
に20°Cで60%の相対湿度)における酸素透過係数
がとりわけ小さい。なお、エチレン含有量が極端に少な
い場合、例えば1モル%未満の場合には、EVOHの成
形性の点で好ましくない。
【0034】又、EVOHは、そのモノマー組成に応じ
て特定の温度/湿度条件下における酸素透過係数が異な
る値を示す。本発明においては、第2の選択として、2
0°Cにおける60%の相対湿度での酸素透過係数が
0.01(cc・mm/m・day・atm)以下で
あるEVOHを用いる。
【0035】上記のようなEVOHを用いて構成される
酸素バリア層の層厚は限定されないが、ピンホールの懸
念をなくするには25μm以上の膜厚が好ましく、40
μm以上の膜厚がとりわけ好ましい。EVOHはある程
度硬質の樹脂であるため、毛髪化粧料用容器がボトルタ
イプである場合には酸素バリア層の層厚の上限は余り気
にする必要がないが、毛髪化粧料用容器が柔軟性を求め
られるチューブタイプである場合には、その層厚(酸素
バリア層が2層以上の場合には、それらの合計層厚)を
150μm程度以下とすることが、より好ましい。
【0036】〔水バリア層〕本発明に係る毛髪化粧料用
容器は、その複層構造の容器壁において、好ましくは更
に1層又は2層以上のCOC(環状オレフィン系共重合
体)を用いた水バリア層を備える。
【0037】環状オレフィン系共重合体としては公知の
ものを任意に利用でき、その種類は限定されないが、脂
環族炭化水素化合物、より好ましくはエチレン系不飽和
結合とビシクロ環とを有する脂環族炭化水素化合物から
選択され、とりわけ好ましくはビシクロ〔2,2,1〕
ヘプト−2−エン誘導体から適宜選択される。例えば、
特開2001−157705号公報において「COC」
として開示されたいずれの化合物をも選択することがで
きる。
【0038】水バリア層は、(1)1層又は2層以上の
酸素バリア層の内側に設けることができる。即ち、酸素
バリア層が1層である場合にはその内側に、酸素バリア
層が2層以上である場合には最内側の酸素バリア層の内
側に設けることができる。又、水バリア層は、(2)2
層以上の酸素バリア層の任意の中間層部位に設けること
もできる。更に水バリア層は、(3)1層又は2層以上
の酸素バリア層の外側に設けることもできる。即ち、酸
素バリア層が1層である場合にはその外側に、酸素バリ
ア層が2層以上である場合には最外側の酸素バリア層の
外側に設けることができる。水バリア層に関する以上の
(1)〜(3)の実施形態の内の2以上の実施形態を同
時に行うこともできる。
【0039】〔毛髪化粧料用容器の最内層及び最外層〕
本発明に係る毛髪化粧料用容器における複層構造の容器
壁は、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂,ポリアクリ
ロニトリル系樹脂又はポリエステル系樹脂を用いた最内
層を備える。又、本発明に係る毛髪化粧料用容器におけ
る複層構造の容器壁は、好ましくは、ポリオレフィン系
樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又はポリエステル系
樹脂を用いた最外層を備える。最外層を構成するポリオ
レフィン系樹脂層は、表面処理のし易さ、印刷に対する
適性、表面光沢の維持等の理由から、2層に構成されて
いても良い。
【0040】ポリオレフィン系樹脂の種類は限定されな
いが、高密度ポリエチレン(HDPE),中密度ポリエ
チレン(MDPE),低密度ポリエチレン(LDP
E),直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE),ポリ
プロピレン(PP),エチレン−プロピレン共重合体,
エチレン−ブテン共重合体,エチレン−ヘキセン共重合
体,エチレン−オクテン共重合体,エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA),エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体,アイオノマー樹脂等を任意に選択すること
ができる。とりわけ、HDPE,MDPE,LDPE,
LLDPE,PPが好ましい。
【0041】ポリアクリロニトリル系樹脂の種類は限定
されないが、例えば三井東圧化学(株)社の商品名「バ
レックス」等を適宜に選択することができる。ポリエス
テル系樹脂の種類も限定されないが、例えばポリエチレ
ンテレフタレート(PET),ポリエチレンナフタレー
ト(PEN),ポリブチレンテレフタレート(PBT)
等を適宜に選択することができる。
【0042】〔毛髪化粧料用容器の構成〕以上の各種実
施形態から、本発明に係る毛髪化粧料用容器における容
器壁の層構成の好ましい幾つかの例を以下に列挙する。
下記の層構成例では、左端が最内層、右端が最外層を示
す。又、「EVOH」は本発明に係るEVOHのいずれ
かを示し、「PO」は上記いずれかのポリオレフィン系
樹脂を、「COC」は上記いずれかのCOCを、それぞ
れ示す。同一材料種の層が2層以上に構成された例にお
いては、それらの同一材料種はモノマー組成や平均分子
量等の点まで互いに同一であっても良く、これらの点で
は同一でなくても良い。
【0043】a)PO/EVOH/PO b)PO/COC/EVOH/PO c)PO/EVOH/COC/PO d)PO/COC/EVOH/COC/PO e)PO/COC/EVOH/COC/PO/PO f)PO/EVOH/PO/EVOH/PO g)PO/COC/EVOH/PO/EVOH/COC
/PO 上記のように複層構造とされる各種の毛髪化粧料用容器
において、各層間は層間接着させても良く、接着剤を用
いて接着させても良い。接着剤を用いる場合、層間に接
着剤層を設ける方法と、各層の構成材料に予め接着剤を
ブレンドしておく方法とがある。少なくとも酸素バリア
層に関しては、バリア性が若干低下する懸念を避けるた
めに、接着剤ブレンド法よりも層間に接着剤層を設ける
方法が好ましい。
【0044】接着剤の種類は限定されないが、例えば変
性ポリオレフィンを好ましく使用できる。変性ポリオレ
フィンとしては、例えば、不飽和カルボン酸,酸無水
物,エステル又はアミド等で変性された、PP,HDP
E,LDPE,LLDPE,EVA等を好ましく使用で
きる。
【0045】毛髪化粧料用容器の形状は、この種の化粧
料用容器において公知である例えばスタンディングパウ
チ容器,パウチ容器,ボトル容器,チューブ容器,エア
ゾール容器の内袋等の任意の形状を自由に選択すること
ができる。とりわけ、ボトル容器,チューブ容器又はエ
アゾール容器の内袋が好ましい。
【0046】〔毛髪化粧料用容器の用途〕本発明に係る
毛髪化粧料用容器の用途は限定されないが、好ましくは
酸素バリア性を必要とする毛髪化粧料用の容器として用
いられる。酸素バリア性を必要とする毛髪化粧料として
は、酸化染毛剤の第1剤又は第2剤、毛髪脱色剤の第1
剤又は第2剤、あるいはパーマネントウェーブ用剤の第
1剤又は第2剤が代表的に例示される。その他にも、本
発明に係る毛髪化粧料用容器は、シャンプー,リンス,
コンディショナー,整髪剤,ヘアーリキッド,ヘアート
ニック,ヘアトリートメント,酸性染毛料,酸性染毛料
用リムーバー,育毛剤等の容器としても利用することが
できる。
【0047】毛髪化粧料が、少なくとも酸化染料とアル
カリ剤を含有する酸化染毛剤第1剤である場合、本発明
に係る毛髪化粧料用容器によって容器外部からの酸素の
透過・侵入を防止することができるため、酸化染料と酸
素との反応を防止できる。従って、酸化染毛剤第1剤の
保存安定性を向上させることができる。毛髪化粧料が、
少なくとも還元剤とアルカリ剤を含有するパーマネント
ウェーブ用剤第1剤である場合にも、同様に、容器外部
から透過・侵入した酸素と還元剤との反応による還元剤
の劣化を防止できるため、パーマネントウェーブ用剤第
1剤の保存安定性を向上させることができる。
【0048】毛髪化粧料が、少なくとも酸化剤を含有す
る酸化染毛剤第2剤である場合、本発明に係る毛髪化粧
料用容器によって、酸化剤の容器外部への透過・揮散を
防止して、酸化染毛剤第2剤の保存安定性を向上させる
ことができる。毛髪化粧料が、少なくとも酸化剤を含有
するパーマネントウェーブ用剤第2剤である場合にも、
同様に、酸化剤の容器外部への透過・揮散を防止して、
パーマネントウェーブ用剤第2剤の保存安定性を向上さ
せることができる。
【0049】本発明に係る毛髪化粧料用容器に収容され
る毛髪化粧料の剤型は限定されない。例えば、ジェル
状,ゲル状,クリーム状,ペースト状等の粘稠な剤型
や、液体状の剤型とすることができる。
【0050】
【実施例】末尾の表1に示す実施例1〜実施例3及び比
較例1に係る無着色の毛髪化粧料用容器を作製した。こ
れらの容器は、いずれも同様のブロー成形方法により製
造されたチューブ容器であって、容量はいずれも50m
L、容器壁の厚さはいずれも約450μmである。
【0051】そしてこれらの容器は、表1の「材質構
成」の欄に示すような単層又は複層構造を有する。即
ち、比較例1はLDPEの単層からなる。例えば実施例
3は、最内層がLDPE層で、AD(接着剤)層を介し
てEVOH層を設け、更にAD層を介して最外層がLD
PE層である。各実施例に係るEVOH層に用いたEV
OHのエチレン含有量を、表1に示す。
【0052】各例に係る容器壁の層別の厚さ(μm単
位)は、最内層側(表1の左端に表記した層側)より順
に、次の数値の通りである。 実施例1:LDPE=125/AD=20/COC=4
0/AD=20/EVOH=40/AD=20/COC
=40/AD=20/LDPE=125。 実施例2:層別の厚さは実施例1と同一である。 実施例3:LDPE=185/AD=20/EVOH=
40/AD=20/LDPE=185。 比較例1:LDPE=450。
【0053】なお、上記したAD(接着剤)として、実
際には三井石油化学工業(株)の商品名「アドマー」を
用いている。この「アドマー」は、ポリオレフィンを官
能基の導入によってグラフト反応させた接着性ポリオレ
フィンであり、熱反応によってガスバリア性樹脂等を強
力に接着できる。
【0054】以上の各例に係る毛髪化粧料用容器に、そ
れぞれ以下に示す同一組成の酸化染毛剤第1剤を充填
し、蓋をして45°Cの恒温槽にて3ケ月間保存した。第1剤組成 パラフェニレンジアミン 2.0重量% レゾルシン 1.0重量% ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 3.0重量% セトステアリルアルコール 8.0重量% 流動パラフィン 2.0重量% アンモニア水 pH9とする量 精製水 残部。
【0055】上記した3ケ月間保存後の各例に係る毛髪
化粧料用容器を開蓋して内容物たる毛髪化粧料を排出
し、その毛髪化粧料の着色度合いを目視により評価し
た。この評価を通じて、毛髪化粧料の着色が著しい程、
保存安定性が不良であると言う判断によって、毛髪化粧
料用容器の酸素バリア性、ひいては毛髪化粧料の保存安
定性を評価することができる。
【0056】その結果を表1の「評価」欄に示すが、同
欄において、「◎」は「毛髪化粧料の着色が全く認めら
れなかった」ことを示す。「○」は「毛髪化粧料の着色
がほとんど認められなかった」ことを示す。「×」は
「毛髪化粧料にかなりの着色が認められた」ことを示
す。
【0057】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 井上 豊 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12ホーユー株式会社総合研究所内 (72)発明者 若杉 章 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12ホーユー株式会社総合研究所内 (72)発明者 伊豫田 重治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12ホーユー株式会社総合研究所内 (72)発明者 金岩 友美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12ホーユー株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 3E067 AA03 AB81 BA02C BA12B BB14B BB14C BB25B BC03B BC03C CA06 FA01 FA04 FC01 GD01 3E086 AA22 AD03 AD04 BA04 BA15 BB05 BB71 CA35

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素バリア性を必要とする毛髪化粧料を
    収容する毛髪化粧料用容器であって、 複層構造の容器壁における任意の中間層部位に、EVO
    H(エチレン・ビニルアルコール共重合体)を用いた1
    層又は2層以上の酸素バリア層を備えることを特徴とす
    る毛髪化粧料用容器。
  2. 【請求項2】 前記EVOHが、エチレン含有量が36
    モル%以下であるモノマー組成であることを特徴とする
    請求項1に記載の毛髪化粧料用容器。
  3. 【請求項3】 複層構造の容器壁における任意の中間層
    部位に、20°Cにおける60%の相対湿度での酸素透
    過係数が0.01(cc・mm/m・day・at
    m)以下であるEVOHを用いた1層又は2層以上の酸
    素バリア層を備えることを特徴とする毛髪化粧料用容
    器。
  4. 【請求項4】 前記毛髪化粧料用容器が以下(1)〜
    (3)のいずれか1以上の層部位にCOC(環状オレフ
    ィン系共重合体)を用いた水バリア層を備えることを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の毛髪化
    粧料用容器。(1)前記1層又は2層以上の酸素バリア
    層の内側層。(2)前記2層以上の酸素バリア層の中間
    層。(3)前記1層又は2層以上の酸素バリア層の外側
    層。
  5. 【請求項5】 前記複層構造の容器壁が、ポリオレフィ
    ン系樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又はポリエステ
    ル系樹脂を用いた最内層を備えることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載の毛髪化粧料用容器。
  6. 【請求項6】 前記複層構造の容器壁が、ポリオレフィ
    ン系樹脂,ポリアクリロニトリル系樹脂又はポリエステ
    ル系樹脂を用いた最外層を備えることを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれかに記載の毛髪化粧料用容器。
  7. 【請求項7】 前記酸素バリア性を必要とする毛髪化粧
    料が、酸化染毛剤の第1剤又は第2剤、毛髪脱色剤の第
    1剤又は第2剤、あるいはパーマネントウェーブ用剤の
    第1剤又は第2剤であることを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれかに記載の毛髪化粧料用容器。
  8. 【請求項8】 前記毛髪化粧料用容器がエアゾール容器
    の内袋であることを特徴とする請求項1〜請求項7のい
    ずれかに記載の毛髪化粧料用容器。
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