JP2003091029A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP2003091029A
JP2003091029A JP2001284231A JP2001284231A JP2003091029A JP 2003091029 A JP2003091029 A JP 2003091029A JP 2001284231 A JP2001284231 A JP 2001284231A JP 2001284231 A JP2001284231 A JP 2001284231A JP 2003091029 A JP2003091029 A JP 2003091029A
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shake
display
image stabilization
correction
camera
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JP2001284231A
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English (en)
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者に戸惑いを感じさせることのない、良
好な防振状態表示を行えるようにする。 【解決手段】 防振システムの作動時において、補正手
段による振れ補正動作が必要であると判定された場合
は、撮影時に前記補正手段に振れ補正動作を行わせる共
に、振動検出手段の出力に基づき、防振動作状態表示手
段に防振不安定表示もしくは防振安定表示を行わせ、前
記補正手段による振れ補正動作が不要であると判定され
た場合は、撮影時に前記補正手段による振れ補正動作は
行わせないと共に、振動検出手段の出力によらず、防振
動作状態表示手段に防振安定表示を行わせる制御手段
(#1003〜#1006)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振システムを有
するコンパクトカメラ等の光学機器の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度、角加速度、角速度、角変位等を検出
する振れ検出センサと、カメラ振れ補正の為にその出力
を適宜演算処理する演算部を具備した振動検出装置をカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき、撮影光軸を偏心させる補正
手段を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】図4は防振システムを有するコンパクトカ
メラの外観斜視図であり、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラ縦振れ及び横振れに対し振れ補
正を行う機能を有している。
【0008】尚、カメラ本体43の中で、43aはレリ
ーズボタン、43bはモードダイヤル(メインスイッチ
を含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dは
ファインダ窓である。
【0009】図5は、図4に示したカメラの内部構成を
示す斜視図であり、44はカメラ本体、51は補正手
段、52は補正レンズ、53は補正レンズ52を図中5
8p,58y方向に自在に駆動して図4の矢印42p,
42y方向の振れ補正を行う支持枠であり、詳細につい
ては後述する。45p,45yは各々矢印46p,46
y回りの振れを検出する角速度計や角加速度計等の振動
検出装置である。
【0010】振動検出装置45p,45yの出力は後述
する演算装置47p,47yを介して振れ補正光学装置
51内の補正レンズの駆動目標値に変換され、該振れ補
正光学装置51に含まれるコイルに入力して振れ補正を
行う。尚、54は地板である。56p,56yは永久磁
石、510p,510yはコイルであり、これらは前記
補正レンズ52を駆動する駆動装置の構成要素の一部を
成す)。
【0011】図6は前記演算装置47p,47yの詳細
を示すブロック図であり、これらは同様な構成である為
に同図では演算装置47pのみを用いて説明する。
【0012】演算装置47pは、一点鎖線にて囲まれ
る、DCカットフィルタ48p、ローパスフィルタ49
p、アナログ・ディジタル変換回路(以下、A/D変換
回路と記す)410p、駆動装置419p及び破線で示
すカメラマイコン411より構成される。また、前記カ
メラマイコン411は、記憶回路412p、差動回路4
13p、DCカットフィルタ414p、積分回路415
p、記憶回路416p、差動回路417p、PWMデュ
ーティ変更回路418pで構成される。
【0013】ここでは、振動検出装置45pとして、カ
メラの振れ角速度を検出する振動ジャイロを用いてお
り、該振動ジャイロはカメラのメインスイッチのオンと
同期して駆動され、カメラに加わる振れ角速度の検出を
開始する。
【0014】振動検出装置45pの出力信号は、アナロ
グ回路で構成されるDCカットフィルタ48pにより該
出力信号に重畳しているDCバイアス成分がカットされ
る。このDCカットフィルタ48pは 0.1Hz以下の周
波数の信号をカットする周波数特性を有しており、カメ
ラに加わる1〜10Hzの手振れ周波数帯域には影響が
及ばないようになっている。しかしながら、この様に
0.1Hz以下をカットする特性にすると、振動検出装置
45pから振れ信号が入力されてから完全にDCがカッ
トされるまでには10秒近くかかってしまうという問題
がある。そこで、カメラのメインスイッチがオンされて
から例えば 0.1秒まではDCカットフィルタ48pの時
定数を小さく(例えば10Hz以下の周波数の信号をカ
ットする特性にする)しておく事で、 0.1秒位の短い時
間でDCをカットし、その後に時定数を大きくして(
0.1Hz以下の周波数のみカットする特性にして)DC
カットフィルタ48pにより振れ角速度信号が劣化しな
い様にしている。
【0015】DCカットフィルタ48pの出力信号は、
アナログ回路で構成されるローパスフィルタ49pによ
りA/D変換回路410pの分解能にあわせて適宜増幅
されると共に、振れ角速度信号に重畳する高周波のノイ
ズをカットされる。これは、振れ角速度信号をカメラマ
イコン411に入力する時のA/D変換回路410pの
サンプリングが振れ角速度信号のノイズにより読み誤り
が起きるのを避ける為である。また、ローパスフィルタ
49pの出力信号は、A/D変換回路410pによりサ
ンプリングされてカメラマイコン411に取り込まれ
る。
【0016】DCカットフィルタ48pによりDCバイ
アス成分はカットされている訳であるが、その後のロー
パスフィルタ49pの増幅により再びDCバイアス成分
が振れ角速度信号に重畳している為に、カメラマイコン
411内において再度DCカットを行う必要がある。
【0017】そこで、例えばカメラのスイッチのオンか
ら 0.2秒後にサンプリングされた振れ角速度信号を記憶
回路412pで記憶し、差動回路413pにより記憶値
と振れ角速度信号の差を求めることでDCカットを行
う。尚、この動作では大雑把なDCカットしか出来ない
為に(カメラのメインスイッチのオンから 0.2秒後に記
憶された振れ角速度信号の中にはDC成分ばかりでな
く、実際の手振れも含まれている為)、後段でデジタル
フィルタにより構成されたDCカットフィルタ414p
にて十分なDCカットを行っている。このDCカットフ
ィルタ414pの時定数もアナログのDCカットフィル
タ48pと同様に変更可能になっており、カメラのメイ
ンスイッチのオンから 0.2秒後から更に 0.2秒費やして
その時定数を徐々に大きくしている。具体的には、この
DCカットフィルタ414pはメインスイッチのオンか
ら 0.2秒経過した時には10Hz以下の周波数をカット
するフィルタ特性を有しており、その後50msec毎にフ
ィルタでカットする周波数を5Hz,1Hz, 0.5H
z, 0.2Hzと下げていく。
【0018】但し、上記動作の間に撮影者がレリーズボ
タン43aを半押し(sw1をオン)して測光,測距を
行った時は直ちに撮影を行う可能性があり、時間を費や
して時定数変更を行う事が好ましくない場合もある。そ
こで、その様な時は撮影条件に応じて時定数変更を途中
で中止する。例えば、測光結果により撮影シャッタスピ
ードが1/60秒となる事が判明し、撮影焦点距離が1
50mmの時には防振の精度はさほど要求されない為に、
DCカットフィルタ414pは 0.5Hz以下の周波数を
カットする特性まで時定数変更した時点で完了とする
(シャッタスピードと撮影焦点距離の積により時定数変
更量を制御する)。これにより、時定数変更の時間を短
縮でき、シャッタチャンスを優先する事が出来る。勿
論、より速いシャッタスピード、或いはより短い焦点距
離の時は、DCカットフィルタ414pの特性は1Hz
以下の周波数をカットする特性まで時定数変更した時点
で完了とし、より遅いシャッタスピード,長い焦点距離
の時は、時定数が最後まで変更完了するまで撮影を禁止
する。
【0019】積分回路415pは、カメラのレリーズボ
タン43aの半押し(sw1のオン)に応じてDCカッ
トフィルタ414pの出力信号の積分を始め、角速度信
号を角度信号に変換する。但し、前述した様にDCカッ
トフィルタ414pの時定数変更が完了していない時に
は時定数変更が完了するまで積分動作を行わない。尚、
図7では省略しているが、積分された角度信号はその時
の焦点距離,被写体距離情報により適宜増幅され、振れ
角度に応じて適切な量補正レンズ52を駆動するように
変換される(ズームフォーカスにより撮影光学系が変化
し、補正レンズ52の駆動量に対し光軸偏心量が変わる
為、この補正を行う必要がある)。
【0020】レリーズボタン43aの押し切り(sw2
のオン)で補正レンズ52を振れ角度信号に応じて駆動
し始める訳であるが、この時、補正レンズ52の振れ補
正動作が急激に始まらない様に注意する必要がある。記
憶回路416p及び差動回路417pは、この対策の為
に設けられている。記憶回路416pは、レリーズボタ
ン43aの押し切り(sw2のオン)に同期して積分回
路415pの振れ角度信号を記憶する。差動回路417
pは、積分回路415pの信号と記憶回路416pの信
号の差を求める。その為、スイッチsw2のオン時の差
動回路417pの二つの信号入力は等しく、該差動回路
417pの補正レンズ52に対する駆動目標値信号はゼ
ロであるが、その後ゼロより連続的に出力が行われる
(記憶回路416pはスイッチsw2のオン時点の積分
信号を原点にする役割となる)。これにより、補正レン
ズ52は急激に駆動される事が無くなる。
【0021】差動回路417pからの目標値信号は、P
WMデューティ変更回路418pに入力される。振れ補
正光学装置51に含まれるコイル510p(図5参照)
には振れ角度に対応した電圧或いは電流を印加すれば、
補正レンズ52はその振れ角度に対応して駆動される訳
であるが、補正レンズ52の駆動消費電力及びコイルの
駆動トランジスタの省電力化の為にはPWM駆動が望ま
しい。
【0022】そこで、PWMデューティ変更回路418
pは、目標値に応じてコイル駆動デューティを変更して
いる。例えば、周波数が20KHzのPWMにおいて、
差動回路417pの目標値が「2048」の時にはデュ
ーティ「0」とし、「4096」の時にはデューティ
「100」とし、その間を等分にしてデューティを目標
値に応じて決定していく。尚、デューティの決定は目標
値ばかりではなく、その時のカメラの撮影条件(温度や
カメラの姿勢,電源の状態)によって細かく制御して精
度良い振れ補正が行われるようにする。
【0023】PWMデューティ変更回路418pの出力
は、PWMドライバ回路や前記コイル510p等より成
る駆動装置419pに入力される。これにより、該駆動
装置419p内の前記コイル510p(図5参照)に前
記出力が印加されて補正レンズ52が駆動されて振れ補
正が行われる。該駆動装置419はスイッチsw2のオ
ンに同期してオンされ、フィルムへの露光が終了すると
オフされる。又、露光が終了してもレリーズボタン43
aが半押し(sw1のオン)されている限り積分回路4
15pは積分を継続しており、次のスイッチsw2のオ
ンで再び記憶回路416pが新たな積分出力を記憶す
る。
【0024】レリーズボタン43aの半押しを止める
と、積分回路415pはDCカットフィルタ414pの
出力の積分を止め、該積分回路415pのリセットを行
う。リセットとは、今まで積分してきた情報をすべて空
にする事である。
【0025】メインスイッチのオフで振動検出装置45
pがオフされ、防振シーケンスは終了する。
【0026】尚、積分回路415pの出力信号が所定値
より大きくなった時にはカメラのパンニングが行われた
と判定して、DCカットフィルタ414pの時定数を変
更する。例えば 0.2Hz以下の周波数をカットする特性
であったものを1Hz以下をカットする特性に変更し、
再び所定時間で時定数をもとに戻していく。この時定数
変更量も積分回路415pの出力の大きさにより制御さ
れる。即ち、出力信号が第1の閾値を超えた時には、D
Cカットフィルタ414pの特性を 0.5Hz以下をカッ
トする特性にし、第2の閾値を超えた時は、1Hz以下
をカットする特性とし、第3の閾値を超えた時は、5H
z以下をカットする特性にする。
【0027】又、積分回路415pの出力が非常に大き
くなった時には、該積分回路415pを一旦リセットし
て演算上の飽和(オーバーフロー)を防止している。
【0028】図6において、DCカットフィルタ414
pはメインスイッチのオンから 0.2秒後に作動を開始す
る構成になっているが、これに限るものではなく、レリ
ーズボタン43aの半押しより作動を開始しても良い。
この場合はDCカットフィルタの時定数変更が完了した
時点より積分回路415pを作動させる。
【0029】又、積分回路415pもレリーズボタン4
3aの半押し(sw1のオン)で作動を開始させていた
が、レリーズボタン43aの押し切り(sw2のオン)
より作動を開始する構成にしても良い。この場合には、
記憶回路416p及び差動回路417pは必要無くな
る。
【0030】図6では、演算装置47p内に、DCカッ
トフィルタ48p及びローパスフィルタ49pを設けて
いるが、これらは振動検出装置45p内に設けられても
良いのは言うまでもない。
【0031】前記積分回路415pの積分出力は比較回
路422にも入力している。比較回路422は積分回路
415pからの振れ角度信号と基準信号発生器421か
らの基準信号を比較し、その比較結果を表示駆動装置4
20に出力する。表示駆動装置420はその結果を基に
カメラ43の外部或いはファインダ内に設けられた表示
器を駆動し、以下に示すようなタイミングで表示制御を
行う。
【0032】1)カメラのメインスイッチのオン ・表示消灯 2)カメラのレリーズボタンの半押し(sw1のオン) ・防振システムを使用しないモードの時は表示消灯のま
ま ・防振システムを使用するモードの時は、積分回路41
5pの作動が開始されてから所定時間(例えば0. 5
秒)経過後に点灯 これは、積分開始から所定時間経過するまで待機した方
が振れ検出演算信号が安定する為に、この時間待機する
ように撮影者に促すためである。そしてその後、比較回
路422から出力がある場合、即ち振れ角度が所定より
大きい時は表示を点滅させる。
【0033】3)カメラのレリーズボタンの押し切り
(sw2のオン) ・表示消灯 4)カメラのレリーズボタンを半押しに戻す(sw2の
オフ、sw1のオン) ・防振システムを使用しないモードの時は表示消灯のま
ま ・防振システムを使用するモードの時は表示再点灯 そしてその後、比較回路422から出力がある場合、即
ち振れ角度が所定より大きい時は、表示を点滅させる。
【0034】5)カメラのレリーズボタンから指を離す ・表示消灯 このように、該表示は振れ補正が正常に行われるか否か
を撮影者に知らしめており、振れ信号が十分安定するま
では振れ補正精度が低いので消灯し、その後振れが大き
く、振れ補正のストロークを超える恐れがある場合は表
示を点滅させている。
【0035】尚、ここで説明しているカメラにおいて、
焦点距離が短く、且つ明るい被写体の為に露光時間が短
くなる様な撮影条件もある。このような時は振れ補正を
行う必要は無く、省電力の為にも振れ補正駆動は行わな
い方が好ましい。
【0036】又、このように明るい被写体の場合はシャ
ッタは高速駆動を必要とし、振れ補正駆動を行う時には
補正手段の駆動制御負荷がカメラマイコン411に加わ
る為に、シャッタの制御に制限がかかる可能性も考え
て、振れ補正は行わない。
【0037】この様にカメラの焦点距離や被写体の明る
さなどの撮影条件によって自動的に補正手段の駆動を制
御することは公知の技術になっているが、ここで従来ま
では振れ補正を行わない時には表示も行わないのが一般
的になっている。
【0038】これは、振れ補正を行うか否かを撮影者に
告知するのが目的だからである。そのために表示駆動の
タイミングとしては、レリーズボタンの半押し(sw1
のオン)でカメラが測光を始め、その測光結果が所定値
より明るく、且つその時の焦点距離との条件により振れ
補正の要否を判定して表示を行うか否かを決定してい
る。
【0039】レリーズボタンの半押し時は、始めに測
光、測距が行われており、その間、或いはそれに遅れて
振れ信号の演算が始まるので積分回路415pも出力が
安定するまでには焦点距離や被写体の明るさ情報は入手
でき、表示器の駆動開始前までには表示を行うか否かを
決めることが出来る。
【0040】ここで、撮影条件をより具体的に説明する
と、例えば焦点距離が30mmで、測光結果で決まる露
光時間が1/60秒以下の時は振れ補正“要”、それよ
り短い時は、振れ補正“不要”、焦点距離が90mm
で、測光結果で決まる露光時間が1/180秒以下の時
は、振れ補正“要”、それより短い時は、振れ補正“不
要”と判定しており、即ち焦点距離をf、露光時間をt
とすると、その積の2倍(2ft[ mm・t] )が
「1」以上の場合に振れ補正を“要”と判定しており、
防振システムを使用するモードで、且つ振れ補正要の時
のみ表示を行う構成にしている。
【0041】図7〜図9は、補正手段51やその駆動を
行う駆動装置419pの一部(コイル510p、永久磁
石56p等)の詳細を示す図であり、詳しくは、図7は
これら装置の正面図、図8(a)は図7の矢印B方向よ
り見た側面図、図8(b)は図7のA−A断面図、図9
は各装置の斜視図である。
【0042】図7において、補正レンズ52(図8
(b)に示す様に、この補正レンズ52は、支持枠53
に固定される二枚のレンズ52a,52bと、地板54
に固定されるレンズ52cにより成り、撮影光学系の群
を構成している)は、支持枠53に固定される。
【0043】支持枠53には強磁性材料のヨーク55が
取付けられ、該ヨーク55の同図の裏面にはネオジウム
等の永久磁石56p,56yが吸着固定(かくれ線で示
す)されている。又、支持枠53から放射状に延出する
3本の支持軸53aは地板54の側壁54bに設けられ
た長孔54aに嵌合している。
【0044】図8(a),図9に示す様に、支持軸53
aと長孔54aは、補正レンズ52の光軸57方向には
嵌合してガタは生じないが、光軸57と直交する方向に
は長孔54aが延びているため、支持枠53は地板54
に対し光軸57方向には移動規制されるが、光軸と直交
する平面内には自由に移動できる(矢印58p,58
y,58r)。但し、図8に示す様に支持枠53上のピ
ン53bと地板上のピン54c間に引っ張りコイルバネ
59が掛けられている為に各々の方向(58p,58
y,58r)に弾性的に規制されている。
【0045】地板54には永久磁石56p,56yに対
向してコイル510p,510yが取付けられている
(一部かくれ線)。ヨーク55、永久磁石56p、コイ
ル510pの配置は図8(b)の様になっており(永久
磁石56y、コイル510yも同じ配置)、コイル51
0pに電流を流すと支持枠53は矢印58p方向に駆動
され、コイル510yに電流を流すと、前記支持枠53
は矢印58y方向に駆動される。
【0046】そして、その駆動量は各々の方向における
引っ張りコイルバネ59のバネ定数とコイル510p,
510yと永久磁石56p,56yの関連で生じる推力
との釣り合いで求まる。即ち、コイル510p,510
yに流す電流量に基づいて補正レンズ52の偏心量を制
御できる。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したようなコ
ンパクトカメラに防振システムを搭載していく場合に
は、防振状態の表示が必要である。更に、振れ量による
振れ補正可能、不可能の表示も必要であり、その理由を
以下に説明する。
【0048】一眼レフレックスカメラの場合やビデオカ
メラの場合には、撮影レンズを通して被写体を観察して
いるので振れ状態や防振状態をユーザーは認識すること
ができるが、コンパクトカメラにおいては、ファインダ
光学系と撮影光学系は別個な為に撮影光学系を防振して
もユーザーはその防振状態は認識できない。その為に撮
影者は防振の状態を知らずに撮影を続行してしまい、手
振れによる失敗写真を作ってしまう恐れがあるからであ
る。
【0049】コンパクトカメラの手振れ状態表示として
は、例えば手振れの大きいときにはファインダ内のLE
Dを点滅させてユーザーに注意を促したり、特開平1−
123219号にある様に、ファインダ内に振れ軌跡を
投影して振れの状態を撮影者に知らせる方法がある。
【0050】そしてそれらの方法において、前述したよ
うに防振システムを使用するモードにおいて、撮影条件
により振れ補正が“不要”と判定された時に、防振状態
の表示を行わない構成にすると以下のような問題があっ
た。
【0051】コンパクトカメラにおいては、撮影者は撮
影条件を知ることが出来ないので、撮影時に振れ補正が
必要か否かを判断できない。その様な状態の時にカメラ
が自動的に振れ補正“不要”と判定して防振状態表示を
止めてしまうと、撮影者は防振状態が表示されないこと
に違和感を感じる。そして、防振システムが故障したと
勘違いしてしまい、以降の撮影において振れ補正が必要
な撮影条件においても防振システムを使わないで撮影を
続行してしまい、良好な像が得られなくなる可能性もあ
る。
【0052】また、振れ補正が不要な時(焦点距離が短
い時や露光時間が短い時などの防振が不要な撮影条件の
時)であっても防振の表示を行う構成にすると、以上の
問題は解消するが、今度は振れ量に合わせて表示が点滅
する場合があり、このような時は、本当はすぐに撮影し
ても振れによる像劣化は無く、撮影には支障は無いの
に、撮影者は表示が点灯するまでカメラを静止保持して
しまい、シャッタチャンスを逃す等、扱い難いカメラに
なってしまうと云う問題があった。
【0053】(発明の目的)本発明の目的は、使用者に
戸惑いを感じさせることのない、良好な防振状態表示を
行うことのできる光学機器を提供しようとするものであ
る。
【0054】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、振れを検出する振動検出手段および該振
動検出手段の出力を基に前記振れを補正する補正手段を
具備する防振システムと、撮影条件に基づいて前記補正
手段による振れ補正動作の要否を判定する判定手段と、
前記振動検出手段の出力が所定値より大きい場合は、前
記補正手段による振れ補正動作が不安定であることを示
す防振不安定表示を行い、前記所定値以下の場合は、前
記振れ補正動作を安定して行えることを示す防振安定表
示を行うことができる防振動作状態表示手段と、前記防
振システムの作動時において、前記判定手段により、前
記補正手段による振れ補正動作が必要であると判定され
た場合は、撮影時に前記補正手段に振れ補正動作を行わ
せる共に、前記振動検出手段の出力に基づき、前記防振
動作状態表示手段に前記防振不安定表示もしくは前記防
振安定表示を行わせ、前記補正手段による振れ補正動作
が不要であると判定された場合は、撮影時に前記補正手
段による振れ補正動作は行わせないと共に、前記振動検
出手段の出力によらず、前記防振動作状態表示手段に前
記防振安定表示を行わせる制御手段とを有する光学機器
とするものである。
【0055】上記の構成は、振れ補正動作が必要な撮影
条件の時と不要な撮影条件の時とで、防振動作状態の表
示を異ならせることで、撮影者にその状態をわかりやす
く表示できることに着目し、防振システムの作動が選択
されている際には、撮影条件に基づいて振れ補正動作が
必要であると判定された時も、振れ補正動作が不要であ
る判定された時も、防振動作状態の表示(防振安定表示
もしくは防振不安定表示)は行うが、振れ補正動作が必
要な時は、振動検出手段の出力に基づいてその表示を行
い、振れ補正動作が不要な時は、振動検出手段の出力に
よらず、つまり所定値より大きい、小さいは関係なく、
防振安定表示を行うようにしている。
【0056】詳しくは、前記判定手段により前記振れ補
正動作が必要であると判定されており、かつ、前記振動
検出手段の出力或いはその演算値が前記所定値より大き
い場合は、前記防振動作状態表示手段に前記防振不安定
表示を行わせ、前記振動検出手段の出力或いはその演算
値が前記所定値以下の場合は、前記防振動作状態表示手
段に前記防振安定表示を行わせるようにしている。
【0057】そして、前記振動検出手段を角速度を検出
する角速度計とした場合、該角速度計の検出角速度或い
は角速度を積分して得られた演算値が所定値より大きい
場合に、前記防振動作状態表示手段に前記防振不安定表
示を行わせるようにしている。より具体的には、前記防
振安定表示は前記表示部の点灯を継続することにより行
い、前記防振不安定表示は前記表示部を点滅させること
により行っている。
【0058】また、光学機器の焦点距離情報と露光時間
に基づいて前記補正手段の振れ補正動作の要否を判定、
つまり前記焦点距離が所定の焦点距離よりも短い場合
や、露光時間が所定の露光時間よりも短い時に、前記補
正手段による振れ補正動作は不要であると判定し、そう
でない場合に振れ補正動作は必要であると判定するよう
にしている。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0060】図1は本発明の実施の一形態に係るカメラ
の主要部分を示すブロック図でありカメラの他の構成要
素については説明を簡単にする為に省いてある。
【0061】図1において、カメラマイコン11は、カ
メラメインスイッチ114からの信号が入力されると、
撮影鏡筒を沈胴状態から撮影可能位置まで繰り出し、同
時にレンズバリアを開ける。又この時、振動検出装置1
9も起動させる。
【0062】撮影モード入力部材112からは撮影者が
選択した撮影モードがカメラマイコン11に入力され
る。撮影モードは、例えば動き回る被写体を撮影する時
に適したスポーツモード、人物をアップで撮影するのに
適したポートレートモード、被写体をクローズアップし
て撮影するのに適したマクロモード、夜景を撮影するの
に適した夜景モードがある。
【0063】ストロボモード入力部材111からはスト
ロボモードがカメラマイコン11に入力される。ストロ
ボモードには、ストロボを使用しないストロボオフモー
ド、強制的にストロボを発光するストロボオンモード、
被写体の輝度や光線の方向等でストロボを発光させるか
否かを制御するストロボオートモードがあり、又、スト
ロボ発光時に赤目緩和機能を動作させるか否かを決める
事が出来る。
【0064】撮影者が防振スイッチ18を操作して撮影
時に振れ補正を行うか否かを決めると、その情報はカメ
ラマイコン11に入力される。又、撮影者がカメラを構
えてからズーム操作部材15を操作すると、ズーム信号
がカメラマイコン11に入力され、該カメラマイコン1
1はこのズーム信号に基づいてズーム駆動装置16を制
御して撮影焦点距離を変更させる。
【0065】撮影者が撮影焦点距離を決定した後、レリ
ーズボタンであるところのレリーズ部材113を半押し
(sw1のオン)すると、このタイミングで測距装置1
3は被写体までの距離を測定し、その情報をカメラマイ
コン11に送る。すると、カメラマイコン11はAF駆
動装置115を制御して測距情報を基に撮影鏡筒の一部
或いは全部を駆動して撮影光学系の焦点調節を行う。
【0066】この時、振動検出装置19からの振れ情報
もカメラマイコン11に入力され、その振れ状態からカ
メラが手持ちなのか、或いは、三脚や地面に固定されて
いるかを判定する。
【0067】尚、振動検出装置19はレリーズ部材11
3の半押し時から起動させてもよいが、該振動検出装置
19はその起動直後の振れ検出信頼性が低いので、本実
施の形態ではカメラメインスイッチ114のオンに同期
して起動を始めている。
【0068】又、測光装置12は被写体輝度を測定し、
その情報をカメラマイコン11に出力する。すると、カ
メラマイコン11はその情報とフィルム感度や種類、防
振システムの使用状態、撮影焦点距離及びその時のレン
ズの明るさ、撮影モード、振れ補正の選択、被写体まで
の距離情報、振れ情報等、今までに決定された撮影情報
を基に露光時間を演算すると同時に閃光装置17を使用
するか否かを決める。
【0069】レリーズ部材113の押し切り(sw2の
オン)が行われると、カメラマイコン11は振動検出装
置19の信号を基に、補正手段110を制御して振れ補
正を始める。その後、シャッタ駆動装置14を制御して
フィルムへの露光を行い、状況に応じて閃光装置17を
発光させる。
【0070】防振動作状態表示器116はカメラマイコ
ン11からの駆動指令により防振状態を表示するもので
あり、実際にはカメラマイコン11と防振動作状態表示
器116の間には、図6で示した表示駆動装置420が
設けられている。
【0071】防振動作状態表示器116は、図2に示す
様に、ファインダ120内に例えばLED119により
スーパーインポーズされる手振れの表示117を、手振
れの角度(図6の積分回路415pの出力)が所定以上
になると点滅させるようにしており、積分回路415p
が振れ検出信号の積分を開始した後の所定時間後に、前
記表示117を点灯させ、その後、積分回路415pの
出力と図6の基準信号発生器421よりの基準信号を同
じく図6の比較回路422で比較し、積分回路415p
の出力が基準信号を超えるときには、そのことをカメラ
マイコン11に出力し、該カメラマイコン11は表示駆
動装置420を間欠駆動(例えば4Hz)する。
【0072】尚、図2において、マスク118はLED
119の投光を所定形状に整える為に設けてある。
【0073】上記の表示117は、図1の防振スイッチ
18がオフされて防振モードでない場合には表示が行わ
れず、防振スイッチ18がオンであり、防振モードが選
択されている場合にのみ表示の駆動が行われる。
【0074】そして、ここでレリーズ部材113の半押
しにより撮影状態から振れ補正の“要”、“不要”が判
定されると、以下のように表示制御が切り換わる。
【0075】《A.振れ補正“要”の場合》 A−1)撮影条件の判定後 ・積分回路415pの作動が開始された後、所定時間
(例えば0. 5秒)経過後に点灯 そしてその後、比較回路422から出力がある場合、即
ち振れ角度が所定より大きい時は表示を点滅させる。
【0076】A−2)レリーズ部材の押し切り(sw
2) ・表示消灯 A−3)レリーズ手段を半押しに戻す(sw2のオフ、
sw1のオン) ・表示再点灯 そしてその後、比較回路422から出力がある場合、即
ち振れ角度が所定より大きい時は表示を点滅させる。
【0077】A−4)レリーズ部材から指を離す ・表示消灯 《B.振れ補正“不要”の場合》 B−1)撮影条件の判定後 ・撮影条件判定後、すぐに表示点灯 そしてその後、手振れの状態によらず(積分回路415
pの信号状態にかかわらず)表示は点灯を継続 B−2)レリーズ部材の押し切り(sw2) ・表示消灯 B−3)レリーズ部材を半押しに戻す(sw2のオフ、
sw1のオン) ・表示再点灯 そしてその後、手振れの状態によらず(積分回路415
pの信号状態にかかわらず)表示は点灯を継続 B−4)レリーズ部材から指を離す ・表示消灯 このように表示を制御しているので、振れ補正が不要
で、補正手段110を駆動しての振れ補正を行わない場
合でも、防振動作状態表示は行われるので、撮影者は防
振システムを使うモードなのに防振動作状態表示が行わ
れない違和感を感じる事は無い。
【0078】また、手振れが大きくても防振動作状態表
示は常に安定を示すので、実際には防振動作を安定状態
を保つ為にカメラをしっかり構えなおす必要が無いの
に、従来の様に表示にしたがってカメラをしっかり構え
なおす動作を行ってしまう事が無くなる。別言すれば、
ユーザーは防振不安定表示を見るとカメラをしっかり構
えなおすなど緊張して撮影を行うので、シャッタチャン
スを逃してしまう。手振れが大きくても高速シャッタ時
や短い焦点距離の時には撮影にされた写真は手振れによ
る劣化はないので、単に手振れが大きいだけでユーザー
を緊張させたくない為に、防振不安定表示は行わないよ
うにしている。
【0079】図3は、以上の動作を説明する為のフロー
チャートであり、説明の為に要部のみの記載とし、カメ
ラの他の詳細な制御フローは省略している。
【0080】このフローは、レリーズ部材113の半押
し(sw1のオン)でスタートし、まずステップ#10
01にて、被写体の明るさやフィルム感度、光学系の明
るさにより求まる露光時間や、カメラの焦点距離などの
撮影条件を入力する。そして、次のステップ#1002
にて、防振システムを使用するモードに設定してあるか
否かを防振スイッチ18の状態より判定し、防振システ
ムを使用するモードの場合(ISオンの場合)にはステ
ップ#1003へ進み、そうでない時にはステップ#1
007へ進む。
【0081】ステップ#1003へ進むと、上記ステッ
プ#1001で求めた撮影条件により振れ補正が必要か
否かを判定し、振れ補正が必要な場合には積分回路41
5pが振れ補正を開始してから所定時間(例えば0. 5
秒)経過後に、ステップ#1004へ進み、後述のよう
に防振動作状態表示用のLED119を点灯させる。ま
た、振れ補正が不要と判定した場合は直ちにステップ#
1006へ進み、LED119を点灯させる。
【0082】即ち、防振システムを使用するモードの場
合には、振れ補正が必要であるか不要であるかにかかわ
らず、LED119は点灯させる。
【0083】ステップ#1004へ進むと、ここでは積
分回路415pの出力が所定より大きいか否かを判定
し、所定値より大きく、補正手段110の補正ストロー
クでは十分な補正が出来ない場合にはステップ#100
5へ進み、防振動作状態表示用のLED119を点滅さ
せる。つまり、図2の表示117を点滅表示させて、防
振不安定表示を行う。一方、積分回路415pの出力が
所定値より小さい場合はステップ#1006へ進み、防
振動作状態表示用のLED119を点灯させる。つま
り、図2の表示117を点灯させて、防振安定表示を行
う。
【0084】即ち、振れ補正が必要な撮影条件時には、
手振れの量に合わせて振れ補正限界を表示し、振れ補正
が不要な撮影条件の時には、振れ検出信号にかかわらず
表示は点灯を継続する。
【0085】次のステップ#1007では、レリーズ部
材113の押し切り(sw2のオン)を待機しており、
押し切りが行われた時はこのフローは終了し、公知の撮
影シーケンスに移る。また、レリーズ部材113の押し
切りが行われていない時にはステップ#1002へ戻
り、以下同様の動作を実行する。
【0086】尚、ここでは省いているが、このフローは
レリーズ部材113の半押しが解除された時や、カメラ
メインスイッチ114がオフされた時には、その時にど
のステップにいても、防振動作状態表示用のLED11
9は消灯する。
【0087】以上の実施の形態によれば、振れ補正が必
要な撮影条件の時と振れ補正が不要な撮影条件の時と
で、防振状態を示す表示をそれぞれ異ならせることで、
撮影者にその状態をわかりやすく表示できることに着目
しており、防振モードが選択している時には、撮影状態
により振れ補正が必要と判定されている時も不要と判定
されている時も、防振動作状態は表示するが、振れ補正
が必要な時は、振れ検出信号に基づき表示を行い、振れ
補正が不要な時は、振れ検出信号と独立に表示を行うよ
うにしている。
【0088】これを実現する為に、上記実施の形態は、
振れを検出する振動検出装置19および該振動検出装置
19の出力を基に前記振れを補正する補正手段110を
具備する防振システムと、撮影条件に基づいて前記補正
手段110による振れ補正動作の要否を判定する判定手
段(カメラマイコン11(図3の#1003の判定を行
う部分))と、前記振動検出装置19の出力が所定値よ
り大きい場合は、前記補正手段による振れ補正動作が不
安定であることを示す防振不安定表示を行い、前記所定
値以下の場合は、前記振れ補正動作を安定して行えるこ
とを示す防振安定表示を行うことができる防振動作状態
表示器116(マスク118やLED119とにより成
る)と、前記防振システムの作動時において、前記判定
手段により、前記補正手段による振れ補正動作が必要で
あると判定された場合は(#1003のyes)、撮影
時に前記補正手段に振れ補正動作を行わせる共に、前記
振動検出手段の出力に基づき、前記防振動作状態表示器
116に前記防振不安定表示もしくは前記防振安定表示
を行わせ、前記補正手段110による振れ補正動作が不
要であると判定された場合は(#1003のno)、撮
影時に前記補正手段110による振れ補正動作は行わせ
ないと共に、前記振動検出装置19の出力によらず、前
記防振動作状態表示器116に前記防振安定表示を行わ
せる制御手段(カメラマイコン11(図3の#1004
〜#1006の動作を行う部分)とを有したカメラとし
ている。
【0089】詳しくは、前記判定手段により前記振れ補
正動作が必要であると判定されており(#1003のy
es)、かつ、前記振動検出装置19の出力或いはその
演算値が前記所定値より大きい場合(#1004のye
s)は、前記防振動作状態表示器116に前記防振不安
定表示を行わせ(#1005)、前記振動検出装置19
の出力或いはその演算値が前記所定値以下の場合は(#
1004のno)は、前記防振動作状態表示器116に
前記防振安定表示を行わせる(#1006)ようにして
いる。
【0090】また、焦点距離情報と露光時間に基づいて
補正手段110の振れ補正動作の要否を判定、詳しく
は、前記焦点距離が所定の焦点距離よりも短い場合や露
光時間が所定の露光時間よりも短い時に、振れ補正動作
は不要であると判定し、そうでない時に振れ補正動作は
必要であると判定している。
【0091】よって、撮影者は違和感無く撮影に集中で
き、且つシャッタチャンスを逃すことも無くなる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用者に戸惑いを感じさせることのない、良好な防振状
態表示を行うことがきる光学機器を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るカメラの主要部分
を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態において防振動作状態表
示器の構成やその表示状態を説明する為の図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るカメラの主要部分
の動作を示すフローチャートである。
【図4】従来例の防振システムを搭載したカメラの全体
構成を示す斜視図である。
【図5】従来例の防振システムを搭載したカメラの内部
構成を示す斜視図である。
【図6】従来例の防振システムの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来例の振れ補正光学装置を示す正面図であ
る。
【図8】図7のA−A断面及び矢印B方向より見た図で
ある。
【図9】従来例の振れ補正光学装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 カメラマイコン 18 防振スイッチ 19 振動検出装置 110 補正手段 119 防振動作状態表示器 117 表示 118 マスク 119 LED 120 ファインダ枠 420 表示駆動装置 422 比較回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振れを検出する振動検出手段および該振
    動検出手段の出力を基に前記振れを補正する補正手段を
    具備する防振システムと、 撮影条件に基づいて前記補正手段による振れ補正動作の
    要否を判定する判定手段と、 前記振動検出手段の出力が所定値より大きい場合は、前
    記補正手段による振れ補正動作が不安定であることを示
    す防振不安定表示を行い、前記所定値以下の場合は、前
    記振れ補正動作を安定して行えることを示す防振安定表
    示を行う防振動作状態表示手段と、 前記防振システムの作動時において、前記判定手段によ
    り、前記補正手段による振れ補正動作が必要であると判
    定された場合は、撮影時に前記補正手段に振れ補正動作
    を行わせる共に、前記振動検出手段の出力に基づき、前
    記防振動作状態表示手段に前記防振不安定表示もしくは
    前記防振安定表示を行わせ、前記補正手段による振れ補
    正動作が不要であると判定された場合は、撮影時に前記
    補正手段による振れ補正動作は行わせないと共に、前記
    振動検出手段の出力によらず、前記防振動作状態表示手
    段に前記防振安定表示を行わせる制御手段とを有するこ
    とを特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記判定手段により前
    記振れ補正動作が必要であると判定されており、かつ、
    前記振動検出手段の出力或いはその演算値が前記所定値
    より大きい場合は、前記防振動作状態表示手段に前記防
    振不安定表示を行わせ、前記振動検出手段の出力或いは
    その演算値が前記所定値以下の場合は、前記防振動作状
    態表示手段に前記防振安定表示を行わせることを特徴と
    する請求項1に記載の光学機器。
  3. 【請求項3】 前記振動検出手段は角速度を検出する角
    速度計であり、該角速度計の検出角速度或いは角速度を
    積分して得られた演算値が所定値より大きい場合に、前
    記制御手段は、前記防振動作状態表示手段に前記防振不
    安定表示を行わせることを特徴とする請求項2に記載の
    光学機器。
  4. 【請求項4】 前記防振動作状態表示手段の表示部は点
    灯、点滅の表示形態をとることができるものであり、前
    記防振安定表示は前記表示部の点灯を継続することによ
    り行い、前記防振不安定表示は前記表示部を点滅させる
    ことにより行うことを特徴とする請求項3に記載の光学
    機器。
  5. 【請求項5】 前記撮影条件とは、光学機器の焦点距離
    情報と露光時間の関係であり、前記判定手段は、前記焦
    点距離情報と露光時間に基づいて前記補正手段の振れ補
    正動作の要否を判定することを特徴とする請求項1〜4
    の何れかに記載の光学機器。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記焦点距離が所定の
    焦点距離よりも短い場合や露光時間が所定の露光時間よ
    りも短い時に、前記補正手段による振れ補正動作は不要
    であると判定することを特徴とする請求項5に記載の光
    学機器。
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