JP2003087378A - 移動体情報機器 - Google Patents
移動体情報機器Info
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Abstract
響効果の優れた移動体情報機器を提供する。 【解決手段】ポータブルコンピュータ(移動体情報機
器)1は、機器本体(第1のユニット)2と、ディスプ
レイユニット(第2のユニット)3と、これら機器本体
2とディスプレイユニット3を相対的に回動可能に連結
支持するヒンジユニット4と、スピーカ15とを備え
る。そして、ヒンジユニット4は、機器本体に固定され
た第1のアーム12と、ディスプレイユニット3に固定
された第2のアーム13とを有し、第1のアーム12に
スピーカ15を固定するスピーカ取付部16を設ける。
Description
コンピュータのように2つのユニットをヒンジユニット
で回動可能に連結し、スピーカを内蔵した移動体情報機
器に関する。
タのような移動体情報機器は、文字、画像、及び音など
多様のマルチメディア情報を処理し出力する。この種の
移動体情報機器は、文字や画像を表示する表示画面を備
えたディスプレイユニットと、利用者が操作するキーボ
ードユニットを備えた筐体とを備え、互いを回動可能に
連結し任意の角度位置で固定支持するヒンジユニットで
連結している。ヒンジユニットは、筐体に取付けられる
第1のアームと、ディスプレイユニットに取付けられる
第2のアームと、これら第1のアームと第2のアームを
相対的に回動させるヒンジ軸とを備えている。
上に伴ない、映画やテレビ、音楽などの音を移動体方法
機器から直接出力して楽しめるように、スピーカが内蔵
されている移動体情報機器がある。このとき、音を効果
的に出力するために、スピーカは、出力面を外側に向け
て筐体の内側にねじ止めされている。特に、ポータブル
コンピュータのような移動体情報機器は、ステレオ効果
を出すため、利用者に対してスピーカが左右両端部に実
装されている。
機器自体の軽量化や薄形化が進む一方で、ディスプレイ
ユニットが大形化する傾向にある。そのため、ディスプ
レイユニットを利用者が筐体に対して回動させたとき
に、ヒンジユニット周辺にはねじれ応力や曲げ応力がか
かる。したがって、ディスプレイユニットが受けるねじ
れ応力や曲げ応力を軽減するとともに、第1のアームと
筐体との取合部や第2のアームとディスプレイユニット
との取合部にかかる回動時の負荷を軽減する必要があ
る。
報機器は、移動体情報機器の情報処理能力が向上するに
つれて、より鮮明かつ表現力豊かな音を利用者が求める
ようになってきている。そこで、広い音域にわたって音
を出力することのできる高性能のスピーカを取付けるこ
とが望まれる。しかしながら、高性能のスピーカは、嵩
高いことが多い。また、軽量化や薄形化された移動体情
報機器にこのスピーカを組み込む場合、スピーカの取付
位置とヒンジユニットの取付位置とが干渉してしまう恐
れがある。そのため、取付ける部位が限られてしまい、
しっかりと固定することができない場合がある。したが
って、所望する音響効果を十分引き出すことができな
い。
の反動でスピーカを固定している周辺に振動を与える。
このとき、軽量化や薄型化した筐体やディスプレイユニ
ットには、スピーカの振動を抑える十分な重さと強度が
ない。したがって、スピーカの収容スペースの問題か
ら、筐体やディスプレイハウジングに直接スピーカがね
じ止めされていると、スピーカの振動が筐体やディスプ
レイユニットを伝わって、筐体やディスプレイユニッ
ト、あるいは嵌め込み部品などを振動させる。この振動
は、スピーカの本来の出力を低下させる原因となる。そ
して、振動を生じた部位から音、いわゆるびびり音を発
生することがある。また、スピーカの背面(裏)から出
た音が筐体内で反射して表に出てくることで、スピーカ
の出力面(表)から出た音と干渉し、音響効果を損なう
ことがある。
るために、ゴム部品などの振動を吸収する部品にスピー
カを嵌め込み、かつ、スピーカの裏側が覆われるように
本体に固定する場合がある。ところが、このようなゴム
部品にスピーカを取付けると、ゴム部品が振動周波数の
多い高音を吸収してしまうので、音声や音楽の高音領域
の音が減衰し、全体的な音のバランスが崩れて音響効果
が損なわれてしまう。そして、新たにゴム部品を設ける
ことによって、さらにスピーカの嵩が大きくなる。ま
た。部品点数が増えることで、この部品を取付けるため
の組立工数が増加するという問題も生じる。
することで、音響効果の優れた移動体情報機器を提供す
ることを目的とする。
は、第1のユニットと、この第1のユニットとは分離さ
れた第2のユニットと、これら第1のユニットと第2の
ユニットとを相対的に回動可能に連結支持するヒンジユ
ニットと、前記第1のユニットと前記第2のユニットの
少なくともどちらか一方に設けられるスピーカとを備え
る。そして、前記ヒンジユニットは、前記第1のユニッ
トに固定された第1のアームと、前記第2のユニットに
固定された第2のアームとを有し、第1のアームと第2
のアームの少なくともどちらか一方に前記スピーカを固
定するスピーカ取付部を設ける。
ームにスピーカ取付部を設けてスピーカを固定し、スピ
ーカの取付位置とヒンジの取付位置とが互いに干渉しな
い。また、ユニットにそれぞれ固定されるアームにスピ
ーカを固定することで、各ユニットの重さを利用してス
ピーカの振動を抑える。
て、図1から図5を参照して説明する。図1に示す移動
体情報機器の一例であるポータブルコンピュータ1は、
第1のユニットである機器本体2と、第2のユニットで
あるディスプレイユニット3とを備える。機器本体2と
ディスプレイユニット3は、それぞれの後部2a,3a
がヒンジユニット4(図2参照)で回動可能に連結され
ている。機器本体2は、上部側のアッパハウジング5と
下部側のロアハウジング6とに分解可能な箱状に形成さ
れている。アッパハウジング5の上面5aには、利用者
が操作するキーボードユニット7が装着されている。ま
た、アッパハウジング5の後部5bの左右両端部5c、
5dには、網状のスピーカカバー8が取付けられてい
る。ディスプレイユニット3は、文字や画像を表示部9
に表示する表示画面10と、表示部9を露出させて表示
画面10を収容するディスプレイハウジング11とを備
えている。
第1のアーム12、第2のアーム13、これらアーム1
2,13を相対的に回動させるヒンジ軸14、及びスピ
ーカ15を固定するスピーカ取付部16が設けられたベ
ースプレート17を備えている。第1のアーム12は、
ベースプレート17に固定されている。ベースプレート
17は、アッパハウジング5の後部5bの左右両端5
c、5dの内側に下方から装着されて複数箇所でねじ止
め固定されている。したがって、第1のアーム12は、
このベースプレート17を介して機器本体2に固定され
ている。このとき、アッパハウジング5には、アッパハ
ウジング5の上面5aからベースプレート17に取付け
られるスピーカ15が臨めるように開口部18が設けら
れている。第2のアーム13は、ディスプレイハウジン
グ11の後部11aに設けられたヒンジ取付部19にね
じで固定される。また、左右対称に配置されたヒンジユ
ニット4の各ヒンジ軸14は、同一線上に並ぶように配
置されている。ベースプレート17は、堅固な部材、例
えば、金属製、具体的には、アルミ合金製のダイキャス
ト成形品であって、ディスプレイユニット3を回動させ
たときに捩れや撓みを生じない強度を備えている。そし
て、アッパハウジング5の内側に沿って前方に延びる延
出部20と、スピーカ15を固定するためのスピーカ取
付部16とが一体に成形されている。
スピーカ15の出力面15aの外周15bを囲う枠状に
形成されており、スピーカ15をベースプレート17の
下面側17aから取付け可能なように開口している。こ
のスピーカ取付部16は、スピーカ15の出力面15a
がスピーカカバー8に向かって露出するように設けら
れ、かつ、スピーカ15の外形に沿って形成されている
ことが好ましい。
4と平行に広がる面に沿って設けられ、かつ、ヒンジ軸
14の延長方向にずれて取付けられている。スピーカ取
付部16の周囲には、スピーカ15を固定するためのね
じ孔21が設けられている。なお、スピーカ15をベー
スプレート17の上面側17bから取付ける場合は、ス
ピーカ15の背面15cを覆うようスピーカ取付部16
が設けられていてもよい。
2を通す穴23を有したブラケット24が一体に形成さ
れている。スピーカ15は、このブラケット24によっ
てベースプレート17の下面側17aからねじ22で直
接固定されている。このとき、ブラケット24、あるい
は、ベースプレート17のスピーカ取付部16に角度を
設け、スピーカ15の出力面15aが機器本体2の前方
に向かって傾斜するようにすると、利用者に音が伝わり
やすい。また、スピーカ15にブラケット24を設ける
代わりに、図5に示すようにスピーカ取付部16の上端
部16aにスピーカ15の出力面15aを引っ掛ける掛
止部25を設け、この掛止部25にスピーカ15の背面
15cから固定治具26でスピーカ15を挟みこんで固
定してもよい。
ータ1は、ヒンジユニット4のベースプレート17をア
ッパハウジング5にねじ止め固定されるとともに、第1
のアーム12、ヒンジ軸14、及び第2のアーム13を
介してディスプレイユニット3を支持している。そし
て、ベースプレート17に設けられたスピーカ取付部1
6にスピーカ15を固定している。すなわち、ヒンジユ
ニット4の第1のアーム12に設けられたスピーカ取付
部16にスピーカ15を固定したので、機器本体2及び
ディスプレイユニット3の重量を利用してスピーカ15
の振動を抑えることができる。
伝達することを効果的に抑制しているので、びびり音を
防止することができる。また、スピーカ15本来の出力
を音としてより多く出力することができるとともに、ス
ピーカ15の出力応答がよくなる。すなわち、より鮮明
かつ繊細な音を出力することができる。
れるゴム部品などが必要ないので、高音領域の音質(高
音特性)を低下させること無く音を出力することができ
る。
4と平行に広がる面に沿って設けられ、かつ、ヒンジ軸
14の延長方向にずれている。そのため、スピーカ15
の振動がヒンジユニット4の第1のアーム12と第2の
アーム13を回動させる方向に作用することはない。し
たがって、ディスプレイユニット3の重量をより効果的
に利用することができるので、スピーカ15をよりしっ
かりと固定することができる。
5の出力面15aを囲う枠状に形成しているので、スピ
ーカ15の背面15cから出た音Srをスピーカ取付部
16で効果的に遮蔽することができる。したがって、背
面15cから出た音Srと出力面15aから出た音Sf
との干渉を防ぐので、音質が向上する。
6にねじ22で固定したが、接着剤で貼り付けたり、樹
脂でモールドしてもよい。
図6を参照して説明する。図6に示す移動体情報機器の
一例である携帯電話31は、表示画面32を備えた第1
のユニット33と、複数の操作ボタン34を備えた第2
のユニット35とを備え、第1のユニット33と第2の
ユニット35をヒンジユニット36で回動可能に連結支
持している。
3を支持する第1のアーム37と、第2のユニット35
を支持する第2のアーム38と、第1のアーム37と第
2のアーム38のそれぞれ基端37a,38aを回動可
能に連結するヒンジ軸39を備えている。第1のアーム
37及び第2のアーム38は、堅固な部材、具体的に
は、アルミニウム合金製のダイキャスト成形品である。
第1のアーム37の先端37bには、スピーカ40が実
装固定されている。また、第2のアーム38の先端38
bには、マイク41が実装固定されている。
ユニット33を支持する第1のアーム37にスピーカ4
0がしっかりと固定されているので、スピーカ40の振
動を第1のユニット33の剛性で効果的に抑制すること
ができる。そのため、びびり音の防止のためにゴム部品
などの振動吸収部材を取付ける必要がない。したがっ
て、携帯電話31のスピーカ40から出力される音が、
鮮明かつ高音特性に優れた音質となる。また、第2のア
ーム38にマイク41がしっかりと固定されているの
で、外部から振動を拾う(いわゆるノイズが入る)こと
を防止できる。
ブルコンピュータまたは携帯電話に限らず、第1のユニ
ットと第2のユニットがヒンジユニットで回動可能に連
結支持され、スピーカを備えて音を出力する移動体情報
機器であれば同様に実施し、効果を得ることが可能であ
る。
ジユニットのアームに設けられたスピーカ取付部にスピ
ーカを固定したので、各ユニットの重量を利用してスピ
ーカの振動を抑えることができるとともに、スピーカの
振動が周囲に伝達することを効果的に抑制し、びびり音
を防止することができる。そのため、スピーカ本来の出
力を音としてより多く出力することができるとともに、
スピーカの出力応答がよくなる。すなわち、より鮮明か
つ繊細な音を出力することができる。
れるゴム部品などが必要ないので、高音領域の音質を低
下させること無く音を出力することができる。
情報機器は、スピーカを好適に固定たので、音響効果が
優れている。
ータを示す斜視図。
態のヒンジユニットを示す斜視図。
トとスピーカの断面図。
ットとスピーカの断面図。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】第1のユニットと、この第1のユニットと
は分離された第2のユニットと、これら第1のユニット
と第2のユニットとを相対的に回動可能に連結支持する
ヒンジユニットと、前記第1のユニットと前記第2のユ
ニットの少なくともどちらか一方に設けられるスピーカ
とを備え、 前記ヒンジユニットは、前記第1のユニットに固定され
た第1のアームと、前記第2のユニットに固定された第
2のアームとを有し、第1のアームと第2のアームの少
なくともどちらか一方に前記スピーカを固定するスピー
カ取付部を設けたことを特徴とする移動体情報機器。 - 【請求項2】前記ヒンジユニットは、前記第1のアーム
と前記第2のアームとを相対的に回動させるヒンジ軸を
有し、このヒンジ軸の軸線と平行に広がる面に沿って前
記スピーカ取付部を設けたことを特徴とする請求項1に
記載の移動体情報機器。 - 【請求項3】前記スピーカ取付部を前記ヒンジ軸の延長
方向にずれ、かつ、前記ヒンジ軸に近い位置に設けたこ
とを特徴とする請求項2に記載の移動体情報機器。 - 【請求項4】前記スピーカ取付部は、前記スピーカの出
力面を囲う枠状に形成することを特徴とする請求項1か
ら請求項3の内のいずれか1項に記載の移動体情報機
器。
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