JP3998618B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置、より詳細には、フロントキャビネットとバックキャビネットとを有し、その内部にスピーカボックス或いはスピーカユニット等の振動体を取り付けてなる表示装置に関し、例えば薄型テレビジョン受像機などに用いて好適な表示装置に関するものである。
従来、例えばテレビジョン受像機にスピーカユニット一体型のドーム型スピーカを取付ける場合、スピーカ本体の振動によるテレビ画面の揺れを防止するため、スピーカユニットの外周に設けた取付け孔(一般に2〜4個)を用いてテレビジョン受像機のフロントキャビネットもしくはバックキャビネット側に設けられた取付けボスあるいはフロントキャビネット本体の取付け部にねじ等で固定している。
例えば特開平9−65251号公報(特許文献1)には、スピーカユニットをドーム本体とテレビジョン受像機のバックキャビネットに設けた嵌合リブで押圧固定するものが開示されている。また、テレビジョン受像機内部にスピーカボックスを固定するものとして、例えば特開平8−336194号公報(特許文献2)には、左右一対のスピーカボックスをテレビジョン受像機のフロントキャビネットに取り付けるものが開示されている。
特開平9−65251号公報 特開平8−336194号公報
上述した従来のテレビジョン受像機は、いずれも表示装置にブラウン管を用いたものであるが、近年、液晶テレビやPDP(プラズマディスプレイ)テレビ、ELテレビ等の薄型表示装置を用いた映像機器が増加しつつある。これらの薄型表示装置を用いたテレビジョン受像機の筐体内部に、ウーハースピーカ一体型の薄型スピーカボックスを取り付け、迫力ある低音を再生したいという要望がある。
しかしながら、中・高音用スピーカの再生時と異なり、ウーハー用スピーカ再生時はスピーカボックス内のスピーカユニット開口部(前面側)へ放出する低音の音圧以外にその背面側へ放出される音圧も高いために、該ウーハー用スピーカボックス外周に設けた複数の取付け部のそれぞれを用いて、前記テレビジョン受像機本体のフロントキャビネット側だけに取付け固定すると、スピーカボックスの振動がテレビジョン受像機本体のフロントキャビネット側のみに複数の取付け部を通じて伝導し、映像表示画面そのものや、受像機の筐体全体が振動するという問題が発生する。
特に、薄型の表示装置を用いたテレビジョン受像機の筐体内部にウーハー用スピーカボックスを内蔵すると、筐体が奥行き方向に薄型形状であり、筐体の奥行き空間が大きく取れないため、特にウーハースピーカユニット背面から放出される音圧によって、従来のブラウン管型テレビジョン受像機以上に表示画面や受像機本体が振動し易くなり、ウーハー出力を一定以上大きくすることができないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、表示装置の筐体内部にウーハー用スピーカボックス等の振動体を取り付け固定しても、充分な低音の再生を可能とするとともに、表示画面の振動や筐体全体の振動を効果的に抑制することができる表示装置を提供すること、を目的としてなされたものである。
本願の第1の技術手段は、フロントキャビネットとバックキャビネットとを有し、その内部にスピーカボックスを取り付けてなる表示装置において、前記スピーカボックスは、該スピーカボックスの全コーナー部のうちのいずれか複数のコーナー部に設けられた複数の第1の取付部と、前記スピーカボックスの天面上部の略中央位置において上部方向に突設して設けられた第2の取付部とを前記スピーカボックスと一体で設け、前記各第1の取付部を前記フロントキャビネットに設けた取付部材に固定すると共に、前記フロントキャビネットと前記バックキャビネットとに設けた挟持部材により前記フロントキャビネットと前記バックキャビネットとの間で前記第2の取付部を挟持し、前記挟持部材と前記第2の取付部とを共締め固定したことを特徴とする。
本願の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記スピーカボックスを固定する前記表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットの位置は、前記表示装置の表示部外周の近傍であることを特徴とする。
本願の第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記スピーカボックスを固定する前記表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットの位置は、前記表示装置の表示部外周の水平方向における中央部近傍であることを特徴とする。
本願の第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記スピーカボックスは、内部に少なくとも1つのウーハー用スピーカユニットを有するバスレフ型スピーカボックスであることを特徴とする。
本願の第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットに固定する前記スピーカボックスの位置は、前記ウーハー用スピーカユニットの近傍であることを特徴とする。
本願の第6の技術手段は、第1乃至第5のいずれか1の技術手段において、前記第2の取付部は、前記第1の取付部の位置より上側の位置に1つ設けられていることを特徴とする。
本願の第7の技術手段は、第1乃至第6のいずれか1の技術手段において、前記第2の取付部の位置は、前記スピーカボックスに内蔵されたスピーカユニットの開口面中心の略上部であり、該開口面中心を通る鉛直線上にあることを特徴とする。
本願の第8の技術手段は、第1乃至第7のいずれか1の技術手段において、前記第1の取付部及び前記第2の取付部は、防振部材を挟持して保持することを特徴とする。
本願発明の表示装置は、上記のような構成としているので、スピーカボックス等の振動体から発生する振動を表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットとへ効率的に分散して伝播することが可能となり、この振動による表示画面や表示装置全体への影響を抑制することができる。
本願発明の表示装置によれば、振動体から発生する振動を当該表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットとへ効率的に分散して伝搬することが可能となり、この振動による表示画面や表示装置全体への影響を抑制することができる。
以下、本発明の表示装置の一実施形態として、薄型テレビジョン受像機に適用した場合について、図1乃至図6に基づいて説明する。尚、本実施形態では、表示装置として液晶パネルを用いたテレビジョン受像機(液晶テレビ)の筐体の下部にウーハー用のスピーカボックスを取付け固定するものについて説明するが、表示装置としてはPDPやELパネル等を用いたものであってもよい。
図1は本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機の内部にスピーカボックスを取り付けた構成について示す側面図、図2は本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機の内部にスピーカボックスを取り付けた場合の、後方(背面側)からみた部分斜視図、図3は本発明の一実施形態に適用されるスピーカボックスの前方(前面側)からみた外観斜視図、図4は本発明の一実施形態に適用されるスピーカボックスの底面図、図5は本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機を前方からみた部分斜視図、図6は本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機を示す要部側断面図である。
図1乃至図6において、1は液晶テレビジョン受像機のフロントキャビネット、2は同テレビジョン受像機のバックキャビネット、3はスピーカボックス、3aはスピーカボックスのフロントキャビネット、3bは同スピーカボックスのバックキャビネットである。また、4,5a,5b,5c,5dはそれぞれスピーカボックス3のフロントキャビネット3a外周部に突設して設けられた取付け部であり、各取付け部4,5a〜5dの切り欠き部には、それぞれ6a,6b,6c,6d,6eの円筒上の、例えばゴム部材からなる防振部材が挿入されて狭持される。7a,7b,7c,7d,7e,7fはそれぞれスピーカボックスのフロントキャビネット3aとバックキャビネット3bとをねじ(図示せず)で固定するスピーカボックス取付け孔である。
また、8a,8b,8c,8d,8eはそれぞれテレビジョン受像機のフロントキャビネット1の背面側(内方側)に、同キャビネット1と一体で内部方向に突出して設けられたボス、9は同テレビジョン受像機のバックキャビネット2の前面側(内方側)に、同キャビネット2と一体で内部方向に突出して設けられたボスである。さらに、10a,10b,10c,10dはそれぞれスピーカボックス3をテレビジョン受像機のフロントキャビネット1の背面側に設けた各ボス8a,8b,8c,8dに取付け固定するためのねじである。
11はテレビジョン受像機のバックキャビネット2をスピーカボックス3の上部中央付近に設けられた取付け部4と一体でテレビジョン受像機のフロントキャビネット1の背面側に設けたボス8eに共締め固定するねじである。尚、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1と同テレビジョン受像機のバックキャビネット2の固定には、前述したねじ11以外の固定手段も使用されているが、本発明の課題に係わらないねじやボスは図示していない。12はスピーカボックス3の内部に取り付けられているスピーカユニット、13はスピーカボックス3の底面部に設けられた放音ダクトである。また、20は画像を表示するための液晶パネル、21は液晶パネル20を当該テレビジョン受像機に取り付けるためのベゼルである。
次に、スピーカボックスを液晶テレビジョン受像機の筐体内部に取り付ける概要を説明する。図1に示すように、スピーカボックス3をまずテレビジョン受像機のフロントキャビネット1の下部にねじ10a,10b,10c,10dを用いて取り付けた後で、テレビジョン受像機のバックキャビネット2をテレビジョン受像機のフロントキャビネット1に固定する。
この時に、スピーカボックス3の上部中央付近に設けられた一つのスピーカボックス取付け部4については、テレビジョン受像機のバックキャビネット2の背面側(外方側)から取付けねじ11を用いてテレビジョン受像機のフロントキャビネット1に設けられたボス8eとバックキャビネットに設けられたボス9とにより挟持した状態で共締めして押圧固定する。
図2に示すように、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1の下部にはスピーカボックス取付け用ボス8a〜8eが設けられており、略長方体のスピーカボックス3の外周部に一体的に設けられた取付け部4、5a〜5dを該取付け用ボス8a〜8eに取り付ける。
尚、図3に示すように、該スピーカボックス3の内部には、ウーハー用のバスレフ型スピーカユニット12が、その開口部を前面に向けた状態でねじ等の固定部材(図示せず)によって取付け固定されている。また、このスピーカボックス3の底面部は、図4に示すように、該バスレフ型スピーカの放音ダクト13が設けられている。該放音ダクト13は放音口が楕円状の外部ダクトで、所定の周波数成分をこの放音口からテレビ受像機筐体の下向きに放出する機能を有している。
以下、本実施形態のバスレフ型スピーカボックス3の取付け構造について説明する。図3に示すように、スピーカボックス3は横長の箱型スピーカボックスであり、スピーカボックス用のフロントキャビネット3aと同バックキャビネット3bとの接合は、図4のX−X線上に示す双方の断面部分を接着剤等により接着後、図2に示すように、スピーカボックス3のバックキャビネット3bの背面側から各取付け孔7a〜7fを複数のねじ(図示せず)で締め付け固定することで、両キャビネット3a,3bの接合部における密閉性を高めている。
また、スピーカボックス3本体のフロントキャビネット3aの外周部には、該スピーカボックス3をテレビジョン受像機の筐体に取付けるための複数の取付け部4,5a〜5dがフロントキャビネット3aと一体で設けられているが、取付け部4は上面中央付近に、取付け部5a〜5dは左右側面の各コーナー部にそれぞれ設けられている。尚、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1にスピーカボックス3を確実に固定するための取付け部5a〜5dの個数、位置が、これに限られないことは言うまでもない。
このうち、取付け部4は、図3に示すように、スピーカボックス3の開口部側(前面側)からみて水平方向の略中央部に位置するところ、すなわち、ウーハー用スピーカユニット12の近傍位置において、上方向へ突出した状態で設けられている。この取付け部4の形状は、図2に示すように、先端部を凹状に切り欠き、該凹状部分を厚み方向に円筒状に貫通した形状としている。該取付け部4には、図2の6eに示す円筒状の防振部材(本実施形態ではゴムブッシュを使用)が先端から挿入され、図3に示すように前記凹状の切り欠き部に防振部材6eを挟持して固定している。
この取付け部4を設ける位置は、上述したように、スピーカボックス3のフロントキャビネット3aの上面中央部としているが、これはテレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2により、スピーカボックス3全体を上方から一箇所の支点で吊り下げる構成とするためである。この取付け部4を設ける位置を、スピーカボックス3の振動発生源であるスピーカユニット12の近傍位置に設けることで、効果的にテレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2に振動を逃がすことを可能としている。
また、スピーカボックス3の取付け部4が取り付けられる、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1の取付け用ボス8eは、図5に示すように、映像表示部である液晶パネル20外周部付近であって、水平方向における中央部近傍であることが望ましい。このようにすることで、図6に示すように、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1の中央付近が、背面側(バックキャビネット2側)から引っ張られることとなるため、該テレビジョン受像機のフロントキャビネット1の内面(背面側)と液晶パネル20の取付け枠である金属製のベゼル21との隙間が生じるのを防止することが可能となり、このフロントキャビネット1とベゼル21との間で生じるビビリを抑制することができる。
次に、図2、図3に示すように、スピーカボックス3のフロントキャビネット3aの外周コーナー部に設けられた4つの取付け部5a〜5dの形状は、前記取付け部4と同様に、その先端部を内側に凹状に切り欠いた形状とし、各取付け部5a〜5dには、前記防振部材6eと同形状の防振部材6a,6b、6c,6d(本実施形態ではゴムブッシュを使用)が凹状部分に挿入固定されている。
これらの防振部材6a〜6eを各取付け部4,5a〜5dに挟持して取り付けることで、スピーカボックス3の振動が各取付け部4,5a〜5dを通じてテレビジョン受像機の筐体へ伝導するのを抑制している。尚、本実施形態では、防振部材の材質にゴムを用いたが、防振部材はこれに限定されるものではなく、例えばばね等を用いてもよい。
また、上述したそれぞれの取付け部4,5a〜5dの平面的な位置は、図4のX−X線の接合断面からみてそれぞれが略同一平面上に設けられており、これらによって該スピーカボックス3をテレビジョン受像機のキャビネットに固定した際に、スピーカボックス3の取付け振動点が該スピーカボックス3の奥行き方向に増加しない構成としている。図4のX−X線で示すスピーカボックス3のフロントキャビネット3aとバックキャビネット3bとの接合面は、接着部材を塗布して固着してから、該フロントキャビネット3aに対してバックキャビネット3bをねじ(図示しない)で固定することにより、スピーカボックス3の密閉性の向上と振動の防止及び音響特性の向上を図っている。
さらに、本実施形態で用いたスピーカボックスは、内部にウーハースピーカユニット12を設けた位相反転型のバスレフスピーカボックス3であり、その音響特性を決めるダクトがボックス内部に設けられている。しかるに、薄型テレビジョン受像機の筐体内部にバスレフスピーカボックス3を取り付ける場合、該スピーカボックス3の放音ダクト13の放音口をテレビジョン受像機の筐体のいずれの方向に設けるかは、このダクト放音口から放出される音圧によるスピーカの振動及び同受像機本体の振動を抑えるうえで極めて重要な要素となる。
本実施形態においては、該ダクト13の放音口はスピーカボックス3の底面部、すなわち該スピーカユニット12の開口面(前面)及びその背面とは垂直方向の外部壁面上に設ける必要があり、ここでは図4に示すように、ダクト13の放音口をスピーカボックス3の底面(下面)に設け、テレビジョン受像機筐体の底面から外部へ放音する構成としている。
尚、本実施形態の場合、一例としてスピーカボックス3をテレビジョン受像機の筐体の下部へ設けたために、放音ダクト13からの音をテレビジョン受像機筐体の底面部側から放出するようにしたが、例えばスピーカボックス3をテレビジョン受像機の筐体の上部へ設ける場合は、該ダクト13の放音口はスピーカボックス3の上面壁へ設けるようにしてもよいし、またスピーカボックス3をテレビジョン受像機の筐体の左右側面部へ設けるような場合は、該ダクト13の放音口をスピーカボックス3の側面壁へ設けてもよい。
次に、該スピーカボックス3をテレビジョン受像機の筐体に取り付ける手順を説明する。図2において、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1に設けたボス8a〜8eを、前記スピーカボックス取付け部4,5a〜5dに設けた凹部に挟持される前記防振部材6a〜6eと一体で挿入する。そして、スピーカボックス3を取付けねじ10a〜10dで該スピーカボックス取付け部5a〜5dと前記ボス8a〜8eを介してフロントキャビネット1に取付け固定する。したがって、この状態ではスピーカボックス3の中央上部に設けた取付け部4のみ固定されていない。
この後、テレビジョン受像機のバックキャビネット2を同フロントキャビネット1に複数の取付けねじ(図示せず)で押圧し固定する。ここで、テレビジョン受像機のバックキャビネット2の下部内面における水平方向の略中央位置には、スピーカボックス3を固定するための内部貫通のボス9が該バックキャビネット2の前面から内方側に向かって突出して設けられており、テレビジョン受像機のバックキャビネット2の背面側から取付けねじ11を用いて、バックキャビネット2のボス9、スピーカボックス3の取付け部4、同受像機のフロントキャビネット1のボス8eをそれぞれ押圧し固定する。
このように、本実施形態においては、スピーカボックス3をテレビジョン受像機の筐体に固定するのに、スピーカボックス3の外周面に設けたそれぞれの取付け部5a〜5dを同受像機のフロントキャビネット1のみにボスを介して固定し、一方、スピーカボックス3の上面に設けた一つの取付け部4については、同テレビジョン受像機のフロントキャビネット1とバックキャビネット2の両方により、それぞれのボス8e,9を介して挟持し共締め固定することで、スピーカボックス3をテレビジョン受像機の前面と後面の両キャビネット1、2を用いた一つの固定支点による吊り構成で固定するものである。
以上のとおり、本実施形態によれば、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1に、スピーカボックス3のフロントキャビネット3a外周に設けられた複数の取付け部5a〜5dを押圧固定するとともに、同スピーカボックス3のフロントキャビネット3a外周の最上部に設けられた一つの取付け部4を、同受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2の両方により一点で共締め固定しているので、内蔵スピーカから表示装置の筐体全体への振動伝達を抑制することが可能となり、画面揺れや受像機本体の振動を低減することができる。
また、スピーカボックス3を上部から一点で吊る構成とすることにより、低音再生時のスピーカユニット12の前面開口部及び背面から放出される音圧の影響を、同受像機筐体の奥行き方向に伝えにくくすることが可能となり、内蔵スピーカから表示装置の筐体全体への振動伝達を抑制することができる。さらに、スピーカボックス3の振動がテレビジョン受像機の筐体へ伝導する経路を一箇所にすることで、キャビネットへの振動を一点に集中して逃がすことができ、振動伝搬経路を少なくすることが可能となる。また、同受像機のバックキャビネット2をスピーカボックス3を介して一箇所で同受像機のフロントキャビネット1と一体に固定しているので、スピーカボックス取付けに必要な同バックキャビネット2に設けるボスの数と作業コストを低減することができる。
尚、上記実施形態においては、スピーカボックス3の一箇所をテレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2で吊り下げる状態で一点固定しているが、複数の箇所を同受像機のフロントキャビネット1とバックキャビネット2とにより共締め固定しても良い。この場合、共締め固定する複数の箇所は奥行き方向における同一平面上に設けられるのが望ましい。
また、上記実施形態においては、振動体として、スピーカユニット12を内蔵したスピーカボックス3を、薄型テレビジョン受像機に取り付けるものについて説明したが、単にスピーカユニットをそのまま振動体として表示装置内に取り付ける場合に適用してもよい。この場合も、上記実施形態と同様、スピーカユニットから生じる振動をテレビジョン受像機のフロントキャビネット及びバックキャビネットへ効率的に分散して伝搬するように構成すればよい。
さらに、上記実施形態においては、取付け部4,5a〜5dをスピーカボックス3のフロントキャビネット3aに一体で設けたものについて説明したが、これらはスピーカボックス3のバックキャビネット3bに設けてもよいことは言うまでもない。
そしてまた、上記実施形態においては、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1に、スピーカボックス3の外周部に設けられた複数の取付け部5a〜5dを押圧固定するとともに、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2の両方にて、該スピーカボックス3の最上部に設けられた取付け部4を共締め固定しているが、振動体の少なくとも一部を表示装置のバックキャビネットに取付け固定するとともに、少なくとも他の一部を表示装置のフロントキャビネットに取付け固定することで、該振動体の振動を表示装置のフロントキャビネット及びバックキャビネットに分散して伝搬させる構成としてもよい。
図7は、本発明に係わる薄型テレビジョン受像機に対して加速度−振動周波数特性の測定試験を実施した際の加振点及び応答点の位置の一例を示す図である。本測定試験において、スピーカボックス3内部におけるスピーカユニット12の加振点31(開口部付近)を周波数10Hz〜2020Hzにわたって10000(相対値)の力で振動させたとき、共締め固定した応答点32付近の液晶パネル20の振動を測定した。
図8は、図7に示した応答点32付近の液晶パネル20における加速度−振動周波数特性の一例を示す図で、図中、縦軸に加速度係数(mm/s)、横軸に振動周波数(Hz)を示す(両方共対数表示)。特性データ33(図中破線)は応答点32において共締め固定しないときの加速度−振動周波数特性を示し、この場合、スピーカボックス3は、薄型テレビジョン受像機のフロントキャビネット1の4箇所(図2に示したボス8a〜8d)のみに固定されている。また、特性データ34(図中実線)は応答点32において共締め固定したときの加速度−振動周波数特性を示し、この場合、スピーカボックス3は、薄型テレビジョン受像機のフロントキャビネット1の4箇所(ボス8a〜8d)に固定されると共に、フロントキャビネット1の一点(図2に示したボス8e)及び図2に示したバックキャビネット2のボス9によって共締め固定されている。すなわち、スピーカボックス3は、テレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2の両方にて、スピーカボックス3の上部に設けられた取付け部4が共締め固定されている。
図8において、図7に示した加振点31(開口部付近)を、周波数10Hz〜2020Hzにわたって10000(相対値)の力で振動させた時、共締め固定した応答点32付近の液晶パネル20の振動を測定した実験結果(加速度−振動周波数特性)を示す。
ここで、スピーカの低音再生域(20Hz〜200Hz近辺)の振動がスピーカユニット12の開口部に発生したとき、スピーカボックス3の応答点32をテレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2により共締め固定することで、薄型テレビジョン受像機の筐体振動が最も大きくなり易い画面中央部付近における振動レベルが大きく減少していることがわかる。
特に、この周波数帯域(20Hz〜200Hz近辺)の振動は、テレビジョン受像機の画面振動が目立つ帯域であり、液晶パネル20では縦軸の加速度係数が10000以上になると画面振動が目立ってくるが、スピーカボックス3をテレビジョン受像機のフロントキャビネット1及びバックキャビネット2により共締め固定(一点固定)することによって、振動系の加速度を十分に抑制することが可能となり、低音再生域をより強調した薄型テレビジョン受像機を実現することができる。
本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機の内部にスピーカボックスを取り付けた構成について示す側面図である。 本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機の内部にスピーカボックスを取り付けた場合の、後方(背面側)からみた部分斜視図である。 本発明の一実施形態に適用されるスピーカボックスの前方(前面側)からみた外観斜視図である。 本発明の一実施形態に適用されるスピーカボックスの底面図である。 本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機を前方からみた部分斜視図である。 本発明の一実施形態による薄型テレビジョン受像機を示す要部側断面図である。 本発明に係わる薄型テレビジョン受像機に対して加速度−振動周波数特性の測定試験を実施した際の加振点及び応答点の位置の一例を示す図である。 図7に示した応答点付近の液晶パネルにおける加速度−振動周波数特性の一例を示す図である。
符号の説明
1…テレビジョン受像機のフロントキャビネット、2…テレビジョン受像機のバックキャビネット、3…スピーカボックス、3a…スピーカボックスのフロントキャビネット、3b…スピーカボックスのバックキャビネット、4、5a,5b、5c、5d…スピーカボックス取付け部、6a,6b,6c,6d,6e…防振部材、7a,7b,7c,7d,7e,7f…スピーカボックス取付け孔、8a,8b,8c,8d,8e、9…ボス、10a,10b,10c,10d、11…取付けねじ、12…スピーカユニット(ウーハー)、13…放音ダクト、20…液晶パネル、21…ベゼル、31…加振点、32…応答点、33,34…特性データ。

Claims (8)

  1. フロントキャビネットとバックキャビネットとを有し、その内部にスピーカボックスを取り付けてなる表示装置において、
    前記スピーカボックスは、該スピーカボックスの全コーナー部のうちのいずれか複数のコーナー部に設けられた複数の第1の取付部と、前記スピーカボックスの天面上部の略中央位置において上部方向に突設して設けられた第2の取付部とを前記スピーカボックスと一体で設け、
    前記各第1の取付部を前記フロントキャビネットに設けた取付部材に固定すると共に、前記フロントキャビネットと前記バックキャビネットとに設けた挟持部材により前記フロントキャビネットと前記バックキャビネットとの間で前記第2の取付部を挟持し、前記挟持部材と前記第2の取付部とを共締め固定したことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記スピーカボックスを固定する前記表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットの位置は、前記表示装置の表示部外周の近傍であることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項に記載の表示装置において、
    前記スピーカボックスを固定する前記表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットの位置は、前記表示装置の表示部外周の水平方向における中央部近傍であることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1に記載の表示装置において、
    前記スピーカボックスは、内部に少なくとも1つのウーハー用スピーカユニットを有するバスレフ型スピーカボックスであることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記表示装置のフロントキャビネットとバックキャビネットに固定する前記スピーカボックスの位置は、前記ウーハー用スピーカユニットの近傍であることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1に記載の表示装置において、
    前記第2の取付部は、前記第1の取付部の位置より上側の位置に1つ設けられていることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1に記載の表示装置において、
    前記第2の取付部の位置は、前記スピーカボックスに内蔵されたスピーカユニットの開口面中心の略上部であり、該開口面中心を通る鉛直線上にあることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置において、
    前記第1の取付部及び前記第2の取付部は、防振部材を挟持して保持することを特徴とする表示装置。
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