JP4985054B2 - パネル型テレビジョン及びスピーカ部の取り付け部材 - Google Patents
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Description
そのため、広範囲にわたり振動吸収部材を筐体に貼り、びびりを抑制していた。
例えば、特許文献1では、弾性フックを用いて、スピーカを取付板に取り付ける構成が開示されている。
また、特許文献2では、係止金具の弾力を用いて、スピーカを取り付け穴に取り付ける構成が開示されている。
また、特許文献3では、係止爪のある樹脂ナットを用いたスピーカの取付構造が開示されている。
また、特許文献3に記載の技術は、係止爪のあるナットを用いることで係合力を強固にするものであって、振動を吸収する弾性部材に用いたものではない。
つまり、上述した特許文献1〜3に記載の技術は、係止爪を用いた固定をすることはできるが、びびりの発生を抑制することはできない。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
上記主たる発明の構成のうち、係止手段について、係止手段が第2片の縁部に引っ掛かって係止されると、弾性部材同士の摩擦によって、外部から力がかからなければ、外れなくなる。
上記主たる発明の構成によれば、スピーカを筐体などに固定する前に、係止手段を用いて弾性部材をスピーカに取り付け、外力がかからなければ係止手段によって弾性部材をスピーカに留めることができる。この弾性部材でスピーカを挟むことによって、スピーカの振動が筐体に伝わるのを防ぐことができ、びびりの発生を抑えることができる。なお、スピーカへの取り付けには従来からあるスピーカのビス用の孔を利用することができることから、特別なスピーカを用意する必要がなく安価にすることができる。
このように構成すると、スピーカを筐体に固定するネジが弾性部材の間を通って、筐体の受けボス等にネジ止めできるようになる。そのため、ネジがスピーカと直接触れることがなくなり、びびりの発生をより抑制することができる。
また、上記弾性部材の係止手段の一例として、上記弾性部材の係止手段は、上記フック形状のものが2つである構成とすることができる。
このように構成すると、フック形状の部分は、先端が細いので最初簡単に孔を通り抜けるが、徐々に孔の径に対して2つのフックの方が大きくなるが、フックは広がっていく部位に角度がついているため圧縮されて通ることができる。孔を通り抜けると、フックは元の形状に戻ろうとするため、その際に第2の片の第1の片に向かい合わない側に引っ掛かる。また、係止手段の孔の内部に止まる棒状の部分は、先端のフック形状の部分が孔の中にある間は、フックを通すための力がかかって孔の内側をむいているが、フックが孔を通り抜け圧縮されるなくなるとある程度直立性があるため、真っ直ぐ下側にむく。その際に先端のフック形状は孔の外側を向き、第2の片に引っ掛かる。
このような構成にすると、ネジなどを通した際に、円筒形状はネジが通る径の大きさしかないため、ネジを通すとは円筒形状の先端のつば部分が孔の外側に広がり、第2片の第1片と面しない側に係止される。
このような構成では、円周全体で係止するため、外れにくくなる。
このような構成にすると、先端部は孔より小さいため簡単に挿入することができる。つば部分の広がった部分は、孔の径より大きいが、先端が入っているため、上から押していけば、広がったところまで斜めになっているため、弾性部材が角度を利用して伸びながら孔を進むことができる。また、円筒形状のため、内側に空間があるので、圧縮されると内側にたわむ。伸びる作用と、内側に圧縮されてたわむことで、径より太い部分も挿通可能できる。一度広いところが孔を通り抜けると、復元力によりつば部分が元の形に戻り、係止される。一度係止されると、つばの広がった部分の孔に対する角度が垂直になっているため、狭い孔に入りにくいため、また摩擦力が働くため抜けにくくなる。
このように構成することで、他の部分よりも薄いので、折り曲げ易くなる。そのため、第1の片と第2の片が平行になりやすく、スピーカの端部に装着がしやすくなる。また、折れ曲がった部分が元に戻ろうとする力も弱くなるため、係止手段が外れにくくなる。
このような構成によれば、ゴムという一般的な素材を使用することで、特殊な材料を使わないため、安価にすることができる。
更に具体的に構成された上記発明では、上述した各構成と同様の効果を奏することはいうまでもない。
まず、本発明のパネル型テレビジョン装置の概略構成について説明する。
図1は、テレビジョン100を斜め前方より見た斜視図である。同図において、テレビジョン100は、キャビネット40とディスプレイ14とスピーカ30と脚部50とから構成されている。キャビネット40は、ディスプレイ14をその映像を表示する表示領域が前面側に露出されるように保持しつつ、同キャビネット内部に音声を出力するスピーカ30が設置され、スピーカ用の開口部45が設けられている。脚部50は、ディスプレイ14の表示面が略鉛直に配向するようにキャビネット40を支持する。
図3は、スピーカ30に取り付けるゴム部材20の斜視図である。なお、ここでは、弾性部材の例として、ゴムを挙げるが、振動を抑える効果のある物質で、固定ができる程度の硬度がある物質であれば、他のものでもよい。ゴムであっても、固定ができない硬度のものは、この発明では利用しない。
第1の片21のスピーカに接する側21aには、孔23の縁部に、折り曲げた際に第2の片22に向かって立設し、その先端に、孔24の外側への突出部分のあるフック形状の係止部分25を有する。この係止部分25は、係止手段として働く。そのフック形状の部位25aは、先端は孔24の径より細く、徐々に外側に広がり、最終的には孔24の径より大きくなり、棒状の部位25bと略垂直になる。棒状の部位25bは、フック形状の部位25aを引っ張っても切れない程度の強さを保持できる太さがあればよい。
同図においてスピーカ30は、スピーカの本体部分31に、フランジ形状の取り付け部分32を有している。クランク状になったクランク部分33に貫通する孔34が左右の端それぞれ2箇所ずつ設けられている。
なお、図5では、取り付け部分32の両端がクランク部分33を有しているが、両端は必ずしもクランク状でなくてもよく、そのまま平面であってもよい。
前面キャビネット41はディスプレイ14用の開口部の下であって、ディスプレイの左右の端部に近い位置にスピーカ用の開口部45を設けている。スピーカ用の開口部45は、孔があいている等、音声が外部に出力されるようになっていればよく、ディスプレイ用の開口部のように、完全に開口している必要はない。また、スピーカ30が取り付けられると、スピーカの本体部分31が開口部45の位置に収まることになる。
まず、ゴム部材20でスピーカ30のクランク部分33を挟み込むようにゴム部材20を折り曲げる。第2の片22がスピーカの前面キャビネットを向く側と接するように、先にクランク部分33とあわせ、第1の片21を折れ曲がる部分26から折り曲げていく。第1の片21の係止部分25を先ずスピーカの孔34に入れ、そのまま第2の片22の孔24を通していく。
係止部分を変形したゴム部材70について図7を用いて説明する。上述の実施形態と異なる部分のみを説明する。
ゴム部材70は第1の片71に孔73と第2の片72に孔74を有する。第1の片の孔と第2の片の孔の大きさ等については上述の実施形態とほぼ同じであるため説明を省略する。係止部分75は、孔73の第2の片72と向き合う側の全周から第2の片72の方向へ立設した円筒形状の部位と円筒の先端部分が最初は第2の片の孔74より径が細く徐々に孔74よりも径が太くなるつば形状となっている。
なお、スピーカ30の前面筐体41への固定方法は、上述の実施形態とほぼ同じであるため省略する。
ゴム部材80は第1の片81と第2の片82に孔84と第1の片81及び第2の片82にネジ孔83を有する。第2の片82の孔84は第1の片81の係止手段85の円柱部分の径と略同一な径の大きさである。ネジ孔83は、ネジが通る大きさで、第1の片81と第2の片82が二つ折りに折り曲げられ、向き合った際に同じ位置になる。係止手段85は、先端部に、円錐状の部位を備えている。
なお、係止手段85を全体的に孔74の径よりもやや太い円柱状にしておき、無理に押し入れることで、摩擦力によって係止するようにしても良い。
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
Claims (9)
- 映像を表示するディスプレイと、
音声を出力するスピーカと、
アンテナで受信されるテレビ放送信号から選択されているチャンネルのテレビ放送信号を抽出し出力するチューナと、
上記チューナが出力したテレビ放送信号に基づき、映像を上記ディスプレイに表示させ、音声を上記スピーカに出力させる映像音声処理部と、
を備えるパネル型テレビジョンであって、
上記ディスプレイの表示領域を露出させるディスプレイ開口部とスピーカを露出させるスピーカ開口部を有する前面キャビネットと、
上記スピーカは、フランジ状の取り付け部分を有し、該取り付け部分の両端に貫通した孔をそれぞれ2箇所ずつ有し、
上記前面キャビネットは、上記スピーカ開口部の両端の外側に、スピーカの中心部から上記取り付け部分の孔までの距離とスピーカ開口部の中心部から同じ距離離れた位置に、受けボスを有しており、
上記取り付け部分に取り付け可能な弾性部材は、2つ折り可能で、折れ曲がり部分より厚く互いに対面する第1の片と第2の片を有しており、
上記弾性部材の互いに折れ合い対面する部位であって、第1の片と第2の片の間にスピーカを挟みこんだ際に、上記取り付け部分の孔がある位置に、上記各片を貫通する孔が開いており、
上記第2の片の孔および上記取り付け部分の孔は、上記第1の片の孔より大きく、
上記第1の片の孔の縁部から第2片に向かって立設し、上記取り付け部分の孔および第2の片の孔を通過し、第2の片の上記取り付け部分と接する面とは逆の面の外まで先端部分が突出し当該逆の面に係止される、弾性部材でできた係止部分を有し、
上記係止部分は、上記第2の片の外まで突出する先端部分は、上記第2の片の孔の径よりも太い部分を有するフック形状であり、
上記弾性部材の第1片の孔を通り、上記係止部分の間を通って、上記受けボスのネジ穴に差し込まれ、スピーカ部を固定するネジを有していることを特徴とするパネル型テレビジョン。 - スピーカ部の取り付け部材であって、
フランジ形状の取り付け部分と該取り付け部分に貫通する孔を有するスピーカと、
2つ折り可能な弾性部材を有しており、
上記弾性部材は互いに折れ合い対面する第1の片と第2の片を有しており、
上記弾性部材の互いに折れ合い対面する部位に上記各片を貫通する孔が開いており、
上記取り付け部分は第1の片と第2の片の間に挟まれ、上記取り付け部分の孔が上記各片の孔と略同じ位置にあり、
上記第2の片の孔および上記取り付け部分の孔は、上記第1の片の孔より大きく、
上記第1の片の孔の縁部に、第2片に向かって立設し、上記取り付け部分の孔および第2の片の孔を通過し、第2の片の上記取り付け部分と接する面とは逆の面の外まで先端部分が突出する、弾性部材でできた係止手段を有することを特徴とするスピーカ部の取り付け部材。 - 上記係止手段は、上記第1の片の孔と上記取り付け部分の孔と上記第2の片の孔を通過するネジが内側を挿通可能となるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ部の取り付け部材。
- 上記係止手段は、上記第2の片の外まで突出する先端部分は、上記第2の片の孔の径よりも太い部分を有するフック形状であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスピーカ部の取り付け部材。
- 上記係止手段は、上記フック形状の先端部分が、2つに分割されていることを特徴とする請求項4に記載のスピーカ部の取り付け部材。
- 上記係止手段は、第1の片の孔の全周から第2の片に向かって立設した円筒形状であり、円筒形状の上記第2の片の外まで突出する先端部分が肉厚なつば部分を形成することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスピーカ部の取り付け部材。
- 上記係止手段は、上記つば部分は最先端が第1の片の孔より小径で、徐々に外側に広がる形状であることを特徴とする請求項6に記載のスピーカ部の取り付け部材。
- 上記弾性部材は折れ曲がる部分が第1の片および第2の片よりも厚さが薄くなっていることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載のスピーカ部の取り付け部材。
- 上記弾性部材は、ゴムでできていることを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれかに記載のスピーカ部の取り付け部材。
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