JP2003086702A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2003086702A JP2001273534A JP2001273534A JP2003086702A JP 2003086702 A JP2003086702 A JP 2003086702A JP 2001273534 A JP2001273534 A JP 2001273534A JP 2001273534 A JP2001273534 A JP 2001273534A JP 2003086702 A JP2003086702 A JP 2003086702A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース領域及びドレイン領域を導電性膜によ
る積上げ型とした電界効果トランジスタを含む半導体装
置であって、ゲート電極側壁に上記導電性膜の残りが生
ずるのを防止し、歩留りを向上できるものを提供する。 【解決手段】 複数の電界トランジスタのソース領域ま
たはドレイン領域をなす第2の導電性膜20は、同一の
膜を複数の領域に分離して形成されている。2個の前記
ゲート電極間の距離Dと、前記ゲート電極側壁絶縁膜の
高さHとの比D1/Hが2以下である、前記2個のゲー
ト電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部での幅W
1は、前記比D/Hが3以上である、前記2個のゲート
電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部での幅W2
よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関す
る。特に、ソース領域及びドレイン領域を導電性膜によ
る積上げ型とした電界効果トランジスタを含む半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電界効果トランジスタとして、
半導体基板上に導電性膜(ポリシリコン)を積上げ、こ
の導電性膜をエッチングにより分離してソース領域及び
ドレイン領域の一部としたものが開示されている(特開
平2000−82815)。
【0003】図18及び図19は、この種のトランジス
タの構造を示すものである。図18は平面図であり、図
19は図18における切断面線A−A’から見た断面図
である。図18及び図19中、111は半導体基板、1
12はウェル領域、113は素子分離領域、114はゲ
ート酸化膜、115はゲート電極、116はシリコン窒
化膜のサイドウォール、117は積上げ型の拡散層(ソ
ース領域又はドレイン領域)、118は層間絶縁膜、1
19はソース領域又はドレイン領域へのコンタクト孔、
120はゲート電極へのコンタクト孔を、それぞれ示し
ている。
【0004】この構造によれば、ソース領域又はドレイ
ン領域とウェル領域との接合を浅接合化するのが容易な
ため、短チャネル効果が抑制され、素子を微細化するこ
とが容易である。さらに、この構造は拡散層(ソース領
域及びドレイン領域)へコンタクトをとるために必要と
されるマージンが非常に小さいので、素子の微細化に有
利な構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記トラン
ジスタを作製する場合、ゲート電極側壁に形成された導
電性膜を異方性エッチングにより分離する工程がある。
この工程は、上記導電性膜を分離してソース領域及びド
レイン領域の一部とするために不可欠なものである。図
20(a)は分離前のゲート電極周辺の断面図であり、
図20(b)は分離した後の分離部の断面図である。こ
こで、12はP型のウェル領域、15は素子分離領域、
18はシリコン窒化膜からなるサイドウォール、19は
シリコン窒化膜、20は導電性膜(ポリシリコン)から
なるサイドウォール、34はゲート電極またはゲート配
線となるポリシリコン膜である。図20(a)中、Dは
ゲート電極またはゲート配線となるポリシリコン膜34
間の距離を示す。
【0006】しかしながら、従来は、図20(b)に示
すように、ゲート電極側壁に形成された導電性膜20を
分離する工程の後に、その導電性膜のエッチング残り
(ポリシリコン残り)51が発生することがあった。こ
のポリシリコン残り51は、Dが小さい場所、すなわち
ゲート電極34が密集している場所に発生しやすかっ
た。特にDが0.8μm以下である時、ポリシリコン残
り51が著しく発生した。ポリシリコン残り51が発生
すると、ソース領域とドレイン領域との間の分離が不完
全となり、ソース領域とドレイン領域とが短絡して歩留
りが低下するという問題があった。
【0007】そこで、本発明の課題は、ソース領域及び
ドレイン領域を導電性膜による積上げ型とした電界効果
トランジスタを含む半導体装置であって、ゲート電極側
壁に上記導電性膜の残りが生ずるのを防止し、歩留りを
向上できるものを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半
導体基板上に設けられた複数の電界効果トランジスタと
を備えた半導体装置であって、前記複数の電界効果トラ
ンジスタのそれぞれは、前記半導体基板上にゲート絶縁
膜を介して形成された、第1の導電性膜からなるゲート
電極と、前記ゲート電極の側壁に形成されたゲート電極
側壁絶縁膜と、前記ゲート電極の側壁に前記側壁絶縁膜
を介して形成された、ソース領域またはドレイン領域を
なす第2の導電性膜とを含み、前記複数の電界トランジ
スタのソース領域またはドレイン領域をなす第2の導電
性膜は、同一の膜を複数の領域に分離して形成されてお
り、2個の前記ゲート電極間の距離Dと、前記ゲート電
極側壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下である、前
記2個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の
底部での幅W1は、前記比D/Hが3以上である、前記
2個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底
部での幅W2よりも大きいことを特徴としている。
【0009】この第1の発明の半導体装置では、前記ゲ
ート電極の側壁には前記側壁絶縁膜を介して前記第2の
導電性膜が形成され、前記ゲート電極間の距離Dと前記
ゲート電極側壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下で
ある場合の前記2個のゲート電極間に存するゲート電極
側壁絶縁膜の底部での厚さW1は、前記比D/Hが3以
上である場合のW2よりも大きい。それゆえ、前記ゲー
ト電極側壁絶縁膜の前記第2の導電性膜側の側壁は順テ
ーパーの形状を持つ。そのため、前記第2の導電性膜を
複数の領域に分離する工程において、ポリシリコン残り
を抑制し、素子不良を低減することができる。したがっ
て、半導体装置の歩留りを向上することが可能となる。
【0010】また、第2の発明の半導体装置は、半導体
基板と、前記半導体基板上に形成されたウェル領域と、
前記ウェル領域上に設けられた複数の電界効果トランジ
スタとを備えた半導体装置であって、前記複数の電界効
果トランジスタのそれぞれは、前記半導体基板上にゲー
ト絶縁膜を介して形成された、第1の導電性膜からなる
ゲート電極と、前記ゲート電極の側壁に形成されたゲー
ト電極側壁絶縁膜と、前記ゲート電極の側壁に前記側壁
絶縁膜を介して形成された、ソース領域またはドレイン
領域をなす第2の導電性膜とを含み、前記複数の電界ト
ランジスタのソース領域またはドレイン領域をなす第2
の導電性膜は、同一の膜を複数の領域に分離して形成さ
れており、2個の前記ゲート電極間の距離Dと、前記ゲ
ート電極側壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下であ
る、前記2個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶
縁膜の底部での幅W1は、前記比D/Hが3以上であ
る、前記2個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶
縁膜の底部での幅W2よりも大きく、前記複数の電界効
果トランジスタの少なくとも1つは、前記ウェル領域に
電位を与えるための、前記ウェル領域に設けられた端子
をさらに含み、前記半導体装置は、前記端子に接続され
た電圧発生回路をさらに備え、前記電圧発生回路は、前
記複数の電界効果トランジスタの前記少なくとも1つが
アクティブ状態かスタンドバイ状態かに応じて前記ウェ
ル領域の電位を変化させることを特徴としている。
【0011】この第2の発明の半導体装置によれば、前
記第1の発明の半導体装置と同じ作用効果を奏する。さ
らに、前記複数の電界効果トランジスタの前記少なくと
も1つのウェル領域には、前記ウェル領域に設けられた
端子を介して前記電圧発生回路が接続されている。この
電圧発生回路は、前記複数の電界効果トランジスタの少
なくとも1つがアクティブ状態かスタンドバイ状態かに
応じて前記ウェル領域の電位を変化させる。そのため、
前記複数の電界効果トランジスタの前記少なくとも1つ
がスタンドバイ状態にあるときには、トランジスタのオ
フ電流を減らして半導体装置を低消費電力化することが
できる。また、前記複数の電界効果トランジスタの前記
少なくとも1つがアクティブ状態にある時に、トランジ
スタの閾値が下がるように前記ウェル領域にバイアスを
加えれば、半導体装置を高速に動作させることができ
る。したがって、半導体装置を低消費電力化し、または
高速化することが可能となる。
【0012】また、第3の発明の半導体装置は、半導体
基板と、前記半導体基板上に形成された第1導電型の深
いウェル領域と、前記第1導電型の深いウェル領域上に
形成された第2導電型の浅いウェル領域と、前記第2導
電型の浅いウェル領域上に設けられた複数の電界効果ト
ランジスタとを備えた半導体装置であって、前記複数の
電界効果トランジスタのそれぞれは、素子分離領域と、
前記第2導電型の浅いウェル領域上ににゲート絶縁膜を
介して形成された、第1の導電性膜からなるゲート電極
と、前記ゲート電極の側壁に形成されたゲート電極側壁
絶縁膜と、前記ゲート電極の側壁に前記側壁絶縁膜を介
して形成された、ソース領域またはドレイン領域をなす
第2の導電性膜とを含み、前記複数の電界トランジスタ
のソース領域またはドレイン領域をなす第2の導電性膜
は、同一の膜を複数の領域に分離して形成されており、
2個の前記ゲート電極間の距離Dと、前記ゲート電極側
壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下である、前記2
個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部
での幅W1は、前記比D/Hが3以上である、前記2個
のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部で
の幅W2よりも大きく、前記複数の電界トランジスタの
少なくとも1つは、前記第2導電型の浅いウェル領域と
前記ゲート電極とが電気的に接続された動的閾値トラン
ジスタであり、前記動的閾値トランジスタの前記浅いウ
ェル領域は、前記素子分離領域および前記深いウェル領
域によって前記複数の電界効果トランジスタのうちの他
の電界効果トランジスタの浅いウェル領域と電気的に分
離されていることを特徴としている。
【0013】この第3の発明の半導体装置によれば、前
記第1の発明の半導体装置と同じ作用効果を奏する。さ
らに、前記複数の電界トランジスタの少なくとも1つ
は、前記第2導電型の浅いウェル領域と前記ゲート電極
とが電気的に接続された動的閾値トランジスタである。
動的閾値トランジスタは、前記ゲート電極にオン電位が
与えられたときのみに前記第2導電型の浅いウェル領域
のポテンシャルを低下させ、トランジスタの実効的な閾
値を低下させる。したがって、トランジスタのオフ電流
を増加させることなくドライブ電流を増加させることが
できるので、電源電圧を下げることができる。したがっ
て、半導体装置の消費電力を大幅に下げることが可能と
なる。
【0014】一実施の形態の半導体装置は、前記複数の
電界トランジスタのゲート電極をなす第1の導電性膜
は、同一の膜を複数の領域に分離して形成されているこ
とを特徴としている。
【0015】この一実施の形態の半導体装置では、前記
複数の電界トランジスタのゲート電極をなす第1の導電
性膜は、同一の膜を複数の領域に分離して形成されてい
る。それゆえ、前記複数のゲート電極間のマージンは、
前記同一の膜、すなわち第1の導電性膜を複数の領域に
分離する工程におけるエッチング加工幅でよい。したが
って、ゲート電極間のマージンを小さくして半導体装置
を高集積化することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本明細書において、第1導電型と
は、P型又はN型を意味する。また、第2導電型とは、
第1導電型がP型の場合はN型、N型の場合はP型を意
味する。
【0017】本発明に使用することができる半導体基板
としては、特に限定されないが、シリコン基板が好まし
い。また、半導体基板は、P型またはN型の導電型を有
していても良い。
【0018】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
ついて図1〜13を用いて説明する。図1〜12では半
導体装置に含まれるトランジスタとしてN型のトランジ
スタTのみを示しているが、P型のトランジスタであっ
ても良いし、N型とP型のトランジスタが混在していて
も良い。なお、後述の製造方法では、N型とP型のトラ
ンジスタが混在している場合を説明する。
【0019】図1〜3は、本発明の実施の形態1となる
半導体装置の概略図である。図1は平面図であり、図2
は図1の切断面線A−A’から見た断面図であり、図3
は図1の切断面線B−B’から見た断面図である。図1
〜3では、シリサイド化された領域、層間絶縁膜及び上
部メタル配線は省略している。なお、本実施の形態では
バルク型の半導体基板を用いているが、例えば、SOI
(Silicon on Insulator)等の基板を用いてもよい。
【0020】図1〜3に示すように、半導体基板11内
に、P型のウェル領域12が形成されている。P型のウ
ェル領域12上にはゲート絶縁膜16を介してゲート電
極17が形成されている。ゲート電極17の側壁にはシ
リコン窒化膜のサイドウォール18が形成され、さらに
その側壁には、ポリシリコンのサイドウォール20が形
成されている。このポリシリコンのサイドウォール20
はエッチングにより分断されており、分離された部分は
それぞれソース領域またはドレイン領域を構成してい
る。より正確には、分離されたポリシリコンのサイドウ
ォール20にはN型不純物が注入され、N型不純物は熱
拡散によりウェル領域に染み出しており、このN型不純
物が染み出した領域も含めてソース領域またはドレイン
領域を構成している。なお、ゲート電極17は、ポリシ
リコンのサイドウォール20を分断する際のエッチング
工程によって、各トランジスタに対応するように複数の
領域に分断されている。上記P型のウェル領域12と、
ゲート電極17と、分離されたポリシリコンのサイドウ
ォール20(ソース領域及びドレイン領域)とからN型
の電界効果トランジスタTが構成されている。N型の電
界効果トランジスタT,T間は、素子分離領域15によ
り分離されている。シリコン窒化膜19は、各種エッチ
ングからシリコン基板及び素子分離領域15を保護する
ためのものである。なお、図示はしていないが、P型の
電界効果トランジスタの場合は不純物を反対の導電型に
すればよい。
【0021】本実施の形態では、ポリシリコンのサイド
ウォール20を分断する際のエッチング工程によって分
断されたゲート電極間の距離(図1にYで示す)は、F
(エッチングの最小加工幅)で足りる。例えば、0.2
5μmルールの微細加工技術を用いた時、Fも0.25
μm程度と小さくすることができる。
【0022】次に、図1〜3に示す半導体装置の作成手
順を、図4〜13を用いて説明する。
【0023】図4、図7及び図10は、この順に、この
半導体装置の作成手順を示す平面図である。図5、図8
及び図11は、それぞれ図4、図7及び図10の切断面
線A−A’から見た断面図である。図6、図9及び図1
2は、それぞれ図4、図7及び図10の切断面線B−
B’から見た断面図である。
【0024】半導体基板11上に、素子分離領域15を
形成する。素子分離領域15は、例えばSTI(Shallo
w Trench Isolation)法を用いて形成することができ
る。しかし、素子分離領域15の形成方法はSTI法に
限らない。例えば、素子分離領域に埋めこまれる物質
は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜の他に、ポリシリ
コンやアモルファスシリコンなどの導電性物質でもよ
い。ただし、ポリシリコンやアモルファスシリコンなど
の導電性物質を埋めこむ場合は、素子分離領域15の側
壁をあらかじめ酸化しておくなどして、素子分離領域の
絶縁性を確保しておく必要がある。
【0025】次に、半導体基板11には、NMOS部に
はP型のウェル領域12が形成され、PMOS部にはN
型のウェル領域が形成される。
【0026】次に、ゲート絶縁膜16が形成される。ゲ
ート絶縁膜としては、絶縁性を有する限りその材質は特
に限定されない。ここで、シリコン基板を使用した場合
は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はそれらの積層
体を使用することができる。また、酸化アルミニウム
膜、酸化チタニウム膜、酸化タンタル膜などの高誘電膜
又はそれらの積層体を使用することもできる。ゲート絶
縁膜は、シリコン酸化膜を用いた場合、1nm〜10n
mの厚さを有することが好ましい。ゲート絶縁膜は、C
VD法、スパッタ法、熱酸化法等の方法で形成すること
ができる。
【0027】次に、基板11上の全域に、ゲート電極と
なる第1の導電性膜としてのポリシリコン膜34を形成
する。ポリシリコン膜34は、導電性を有する限り他の
導電性膜で置き換えても良い。ここで、半導体基板とし
てシリコン基板を使用した場合は、ポリシリコンの他
に、単結晶シリコン、アルミニウム、銅等が挙げられ
る。導電性膜は、0.1μm〜0.4μmの厚さを有す
ることが好ましい。導電性膜は、CVD法、蒸着法等の
方法で形成することができる。
【0028】次に、ポリシリコン膜34上の全域に、絶
縁膜31を形成する。絶縁膜31は、シリコン酸化膜が
好ましい。絶縁膜31は、0.05μm〜0.25μm
の厚さを有することが好ましい。絶縁膜31は、CVD
法、スパッタ法、熱酸化法等の方法で形成することがで
きる。
【0029】次に、図4〜6で示すように、ポリシリコ
ン膜34及び絶縁膜31をパターン加工する。このパタ
ーン加工を行うには、パターン化されたフォトレジスト
をマスクとし、絶縁膜31及びポリシリコン膜34をエ
ッチングすればよい。また、フォトレジストをマスクと
して絶縁膜31のみエッチングし、フォトレジストを除
去した後に絶縁膜31をマスクとしてポリシリコン膜3
4をエッチングしてもよい。
【0030】次に、図7〜9に示すように、シリコン窒
化膜のサイドウォール18とシリコン窒化膜19を形成
する。このシリコン窒化膜のサイドウォール18とシリ
コン窒化膜19は、図13に示す手順により同時に形成
することができる。すなわち、図13(a)に示すよう
に、ポリシリコン膜34及び絶縁膜31をパターン加工
した後、図13(b)に示すように、この上の全域にシ
リコン窒化膜を堆積し、素子分離領域15等の一部をフ
ォトレジスト41でマスクする。シリコン窒化膜は、例
えば0.02μm〜0.1μmの厚さを有することが好
ましい。その後、エッチングバックすることにより、図
13(c)に示すように、ポリシリコン膜34及び絶縁
膜31の側壁にシリコン窒化膜のサイドウォール18が
形成され、フォトレジストでマスクされていた部分にシ
リコン窒化膜19が残る。シリコン窒化膜19の機能
は、さまざまなエッチング工程からシリコン基板及び素
子分離領域15を保護することであるが、特に、ポリシ
リコンのサイドウォール20を形成する際のエッチング
バック工程と、絶縁膜31を除去するためのエッチング
工程と、ソース領域またはドレイン領域にコンタクト孔
を形成する際のエッチング工程で重要である。
【0031】次に、図10〜12に示すように、第2の
導電性膜としてのポリシリコンからなるサイドウォール
20を形成する。このポリシリコンのサイドウォール2
0を形成するためには、ポリシリコンを全面に堆積した
後にエッチングバックを行えばよい。このとき、ポリシ
リコン以外にもアモルファスシリコンなどの半導体や導
電性物質を用いることができるが、ポリシリコンがもっ
とも好ましい。その理由は、ポリシリコン中の不純物拡
散速度がウェル領域中に比べて非常に大きいために、ソ
ース領域及びドレイン領域とウェル領域との接合を浅く
するのが容易で、短チャネル効果の抑制がしやすいため
である。このエッチングバック時にはシリコン窒化膜1
9がストッパーとなり、シリコン基板が掘られるのを防
いでいる。
【0032】次に、絶縁膜31をエッチングにより除去
する。このエッチングは等方性エッチングで行うことが
できる。このエッチング時に、素子分離領域15が表面
に露出していると、素子分離領域15もエッチングされ
てしまう。したがって、素子分離領域15は、シリコン
窒化膜19またはポリシリコンのサイドウォール20に
より完全に覆われているのが好ましい。
【0033】次に、フォトレジストをマスクとして、ポ
リシリコン膜34及びポリシリコンのサイドウォール2
0の一部を異方性エッチングで除去する。この異方性エ
ッチングによりシリコン窒化膜のサイドウォール18で
囲まれたポリシリコン膜34は複数の領域に分離され、
それぞれがゲート電極17となる。また、ポリシリコン
のサイドウォール20も複数の領域に分離され、不純物
注入及び不純物拡散後は、それぞれがソース領域または
ドレイン領域を構成する。
【0034】次に、ゲート電極及びポリシリコンのサイ
ドウォール20に不純物イオン注入を行い、不純物活性
化のためのアニールを行う。これによりソース領域及び
ドレイン領域が形成される。ソース領域及びドレイン領
域のイオン注入は、例えば、不純物イオンとして75
を使用した場合、注入エネルギーとして10KeV
〜180KeV、注入量として1×1015cm−2
2×1016cm−2の条件、不純物イオンとして31
を使用した場合、注入エネルギーとして5KeV〜
100KeV、注入量として1×1015cm−2〜2
×1016cm −2の条件、又は不純物イオンとして
11イオンを使用した場合、注入エネルギーとして
5〜40KeV、注入量として1×1015cm−2
2×10 cm−2の条件で行うことができる。
【0035】この後、公知の手法により、シリサイド
化、配線等の形成を行い半導体装置を形成することがで
きる。
【0036】上記発明の半導体装置によれば、ゲート電
極間の距離Yは、F(エッチングの最小加工幅)で足り
る。例えば、最小加工寸法が0.25μmルールの場
合、Fも0.25μm程度であり、すなわちDも0.2
5μm程度の寸法で足りる。したがって、Dを最小加工
寸法まで縮小することができ、素子面積が縮小され、ひ
いては半導体装置の高集積化が可能となる。
【0037】また、上記発明の半導体装置の製造方法に
よれば、ゲート電極17,17の分離と、ポリシリコン
のサイドウォール20,20の分離を同時に行うことが
できる。したがって、工程を増加させることなくゲート
電極をエッチングにより分離することができる。したが
って、工程の増加なしに高集積化ができるので、製造コ
ストを減少することが可能となる。
【0038】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて図14を用いて説明する。図14は、本発明の実
施の形態2となる半導体装置の断面の概略図である。
【0039】本実施の形態2の半導体装置が、実施の形
態1の半導体装置と異なるのは、ウェル領域の電位を変
化させるための端子が加わっている点である(実施の形
態1の場合も、図示はしていないがウェル領域の電位を
固定させるための端子が備わっていてもよい)。すなわ
ち、P型のウェル領域12上に、N型の電界効果トラン
ジスタT1と、P型のウェル領域12がとるべき電位を
入力するための端子51とが形成され、これらがN型素
子による回路ブロックを形成している。同様に、N型の
ウェル領域13上に、P型の電界効果トランジスタT2
と、N型のウェル領域13がとるべき電位を入力するた
めの端子52とが形成され、これらがP型素子による回
路ブロックを形成している。
【0040】N型素子による回路ブロックがアクティブ
状態にあるとき(回路動作時)には、P型のウェル領域
の電位を入力する端子51に0Vまたは正の電位を与え
る。一方、N型素子による回路ブロックがスタンドバイ
状態にあるとき(回路停止時)には、P型のウェル領域
12がとるべき電位を入力するための端子51に負の電
位を与える。こうすることにより、回路がスタンドバイ
状態にあるときにはトランジスタの実効的な閾値が上昇
し、オフ電流を低減することができる。また、回路がア
クティブ状態のときに、P型のウェル領域12の電位を
正にした場合は、トランジスタの実効的な閾値が減少
し、ドライブ電流が増加する。
【0041】P型素子による回路ブロックがアクティブ
状態にあるとき(回路動作時)には、N型のウェル領域
13がとるべき電位を入力するための端子52に電源電
圧または電源電圧より低い電位を与える。一方、P型素
子による回路ブロックがスタンドバイ状態にあるとき
(回路停止時)には、N型のウェル領域13がとるべき
電位を入力するための端子52に電源電圧より高い電位
を与える。こうすることにより、N型素子による回路ブ
ロックの場合と同様な効果を得ることができる。
【0042】上記のように動作させることにより、回路
がスタンドバイ状態にあるときに、素子のオフ電流を減
らすことができるので、半導体装置を低消費電力化する
ことができる。また、回路がアクティブ状態にあるとき
に、素子の閾値が下がるようにウェル領域にバイアスを
加えれば、半導体装置を高速に動作させることが可能に
なる。
【0043】本実施の形態2の半導体装置を製造する工
程は、実施の形態1の場合と同じである。P型のウェル
領域12がとるべき電位を入力するための端子51及び
N型のウェル領域13がとるべき電位を入力するための
端子52に、それぞれ電圧発生回路を設ければ良い。
【0044】上記発明の半導体装置は、実施の形態1の
半導体装置に比べて、低消費電力化し、もしくは高速動
作化することが可能となる。
【0045】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
ついて図15及び図16を用いて説明する。図15及び
図16ではN型のトランジスタT3のみを示している
が、本実施の形態はP型のトランジスタであっても良い
し、N型とP型のトランジスタが混在していても良い。
【0046】図15及び図16は、本発明の実施の形態
3となる半導体装置の概略図である。図15は平面図で
あり、図16は図15の切断面線C−C’から見た断面
図である。図15では、シリサイド化された領域、層間
絶縁膜及び上部メタル配線が、図16では層間絶縁膜及
び上部メタル配線が省略されている。
【0047】本実施の形態3の半導体装置が、実施の形
態1の半導体装置と異なるのは、電界効果トランジスタ
T3が、ゲート電極とウェル領域とが電気的に接続され
た動的閾値トランジスタとなっている点である。したが
って、ゲート−ウェル接続領域35が設けられている。
このゲート−ウェル接続領域35では、P型の浅いウェ
ル領域22の表面にP型の不純物濃度が濃い領域23が
形成されている。シリサイド化された領域24がこのP
型の不純物濃度が濃い領域23の表面からゲート電極1
7の表面まで延在することにより、ゲート電極17とウ
ェル領域22とが電気的に接続されている。また、ウェ
ル領域は、N型の深いウェル領域21と、N型の深いウ
ェル領域21上に形成されたP型の浅いウェル領域22
との二層構造となっている。P型の浅いウェル領域22
は、素子分離領域15によって素子毎に分断されてい
る。これは、ゲート電極17から浅いウェル領域22に
伝わった電位の変化が他の素子に影響を与えないためで
ある。
【0048】動的閾値トランジスタT3は、ゲート電極
17にオン電位が与えられた時のみに浅いウェル領域2
2のポテンシャルを低下させ、素子の実効的な閾値を低
下させる。したがって、素子のオフ電流を増加させるこ
となくドライブ電流を増加させることができるので、電
源電圧を下げることができる。したがって、消費電力を
大幅に低くすることが可能である。
【0049】本実施の形態3の半導体装置を製造する工
程は、実施の形態1の場合と比べると、ウェル領域形成
の工程が異なる。また、ゲート−ウェル接続領域を形成
するために、素子分離領域15の形状が変更されるが、
特に工程が追加されることはない。
【0050】ウェル領域としては、N型(P型)の深い
ウェル領域と、P型(N型)の浅いウェル領域とを形成
する必要がある。したがって、N型素子とP型素子を混
在させる場合は、計4回の注入をすればよい。素子分離
領域15の深さは、深いウェル領域と浅いウェル領域と
の接合よりも深くなるように設定する。こうすることに
より、各素子T3の浅いウェル領域22を電気的に独立
させて素子間の干渉を防ぐことができる。
【0051】ゲート電極17と浅いウェル領域22とを
短絡するための工程は、以下の通りである。ゲート−ウ
ェル接続領域35とする領域には、素子分離領域15を
設けない。そして、ポリシリコン膜及びポリシリコンの
サイドウォール20の一部をエッチングする際に、ゲー
ト−ウェル接続領域35とする領域のポリシリコン膜も
除去する。これにより、その領域に浅いウェル領域22
の表面が露出する。ここで、露出した浅いウェル領域2
2の表面に不純物の濃い領域23を形成する(この工程
は、反対導電型の素子のソース・ドレイン注入と同時に
行うことができる)。そして、シリサイド工程によっ
て、この不純物濃度が濃い領域23の表面からゲート電
極17の表面までシリサイド化された領域24を形成す
る。これにより、ゲート電極17と浅いウェル領域22
とを短絡する。
【0052】本実施の形態の半導体装置は、実施の形態
1の半導体装置に比べて、低消費電力化することが可能
となる。この際、増える工程は、ウェル領域形成に関す
る工程のみである。
【0053】本実施の形態の半導体装置は、動的閾値ト
ランジスタT3を用いているため電源電圧を下げること
ができる。したがって、実施の形態1の半導体装置に比
べて消費電力を大幅に低くすることが可能である。
【0054】(実施の形態4)本発明の実施の形態4
は、前記実施の形態1〜3の半導体装置を製造する際、
ポリシリコンのサイドウォール20の一部をエッチング
して分離する工程で、除去すべきポリシリコンのサイド
ウォール20が残り、図20(b)中に示したポリシリ
コン残り51が発生するのを防止するために、それぞれ
の半導体装置に適用される。
【0055】このポリシリコン残り51を除去するため
には、例えば図20(b)の状態からポリシリコンに対
する等方性エッチングを行うことができる。ただし、こ
の等方性エッチング量をSとすると、ゲート電極として
分離されたポリシリコン膜34,34間の距離Y(図1
参照)は、F+2Sとなり、2Sだけ増加してしまう。
【0056】本実施の形態によれば、次に述べるよう
に、ポリシリコン残り51の発生を防止し、歩留りを向
上することができる。また、ポリシリコンのサイドウォ
ール20の一部をエッチングする工程において、同時に
ポリシリコン膜34を複数の領域に分離する場合、ゲー
ト電極17,17間のマージンの増加を抑えることがで
きる。
【0057】本実施の形態の半導体装置を、図17を用
いて説明する。図17は、ゲート電極部及びサイドウォ
ール部の断面図である。図17では、ゲート電極34,
34(理解の容易のため、材料としてのポリシリコン膜
の符号と同じ符号を用いる)間が狭い(ゲート電極が密
集している)場所と、ゲート電極34,34間が広い
(ゲート電極が散在している)場所との両方が混在する
場所を描いている。ゲート電極34,34間が狭い場所
でのゲート間距離をD1、シリコン窒化膜のサイドウォ
ール18の底部での厚さをW1とする。同様に、ゲート
電極34,34間が広い場所でのゲート間距離をD2、
シリコン窒化膜のサイドウォール18の底部での厚さを
W2とする。また、シリコン窒化膜のサイドウォール1
8の高さをHとする。ここで、ゲート電極34,34間
が狭いとは、D1/Hが2以下であることを意味し、ゲ
ート電極34,34間が広いとは、D2/Hが3以上で
あることを意味する。ここで、本実施の形態4の半導体
装置は、W1>W2であることを特徴とする。実際に作
製した半導体装置では、例えば、W1=58nm、W2
=50nmであり、シリコン窒化膜のサイドウォール1
8の高さは250nmであった。また、W1を一定にし
て、W2を変化させた時、ソース電極とドレイン電極と
の間のリーク電流発生率を測定すると、W1>W2なる
条件でリーク電流発生率が顕著に減少し、W1>1.1
×W2となった時、リーク電流発生率はほぼ0になっ
た。したがって、W1>1.1×W2であるのが、より
好ましい。
【0058】W1>W2であるとき、ポリシリコン残り
51の発生が抑制されるのは、以下の理由による。ゲー
ト電極34,34間が狭い場所では、形状的な効果によ
り、ポリシリコンのエッチングレートが低下する。した
がって、ゲート電極34,34間が広い場所ではポリシ
リコンが完全に除去された時点においても、ゲート電極
34,34間が狭い場所ではポリシリコンが残ってい
る。ポリシリコン残り51が発生しやすいのは、図20
(b)に示すように、シリコン窒化膜のサイドウォール
18の側壁下部である。この部分に発生したポリシリコ
ン残り51は、異方性エッチングによりオーバーエッチ
ングを施しても容易には除去されない。したがって、ポ
リシリコン残り51を除去するためには等方性エッチン
グの成分を含んだエッチングを施す必要があるが、そう
すると前述のようにゲート電極17,17間の距離Y
(図1参照)が増加してしまう。これに対して、W1>
W2であれば、シリコン窒化膜のサイドウォール18
の、ポリシリコンのサイドウォール20側の側壁は順テ
ーパーとなる。そのため、ポリシリコンのサイドウォー
ル20の一部をエッチングする工程では、ポリシリコン
残り51が発生しやすいシリコン窒化膜のサイドウォー
ル18の側壁下部においてもポリシリコンがイオンやラ
ジカルに曝されやすい。この結果、ポリシリコン残り5
1の発生が抑制される。
【0059】以上のように、W1>W2であるとき、ポ
リシリコンのサイドウォール20の一部をエッチングす
る工程でポリシリコン残り51の発生を抑制することが
できる。しかも、ポリシリコンのサイドウォール20の
一部をエッチングする工程において、同時にポリシリコ
ン膜34を複数の領域に分離する場合は、ゲート電極間
の距離Dを増加させることがない。
【0060】図17に示す半導体装置の作製手順は、実
施の形態1の場合と同様である。ただし、シリコン窒化
膜のサイドウォール18を形成する際のエッチングバッ
ク条件は、W1>W2とするために、例えば、以下の様
にする。RIE(Reactive Ion Etching)装置を用い、
RFパワーを400Wとし、エッチングガスはCHF
=5sccm、Ar=100sccm、CF=15s
ccm、O=5sccmとし、放電圧力は50mTo
rrとして行なえばよい。なお、エッチングバック条件
は、W1>W2となれば、この限りではない。
【0061】この実施の形態4の半導体装置によれば、
ポリシリコンのサイドウォール20の一部をエッチング
する際にポリシリコン残りを抑え、素子不良を減少する
ことができる。したがって、半導体装置の歩留りを向上
することが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
半導体装置によれば、前記ゲート電極の側壁には前記側
壁絶縁膜を介して前記第2の導電性膜が形成され、前記
ゲート電極間の距離Dと前記ゲート電極側壁絶縁膜の高
さHとの比D/Hが2以下である場合の前記2個のゲー
ト電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部での厚さ
W1は、前記比D/Hが3以上である場合のW2よりも
大きい。それゆえ、前記ゲート電極側壁絶縁膜の前記第
2の導電性膜側の側壁は順テーパーの形状を持つ。その
ため、前記第2の導電性膜を複数の領域に分離する工程
において、ポリシリコン残りを抑制し、素子不良を低減
することができる。したがって、半導体装置の歩留りを
向上することが可能となる。
【0063】また、第2の発明の半導体装置によれば、
前記第1の発明の半導体装置と同じ作用効果を奏する。
さらに、前記複数の電界効果トランジスタの前記少なく
とも1つのウェル領域には、前記ウェル領域に設けられ
た端子を介して前記電圧発生回路が接続されている。こ
の電圧発生回路は、前記複数の電界効果トランジスタの
少なくとも1つがアクティブ状態かスタンドバイ状態か
に応じて前記ウェル領域の電位を変化させる。そのた
め、前記複数の電界効果トランジスタの前記少なくとも
1つがスタンドバイ状態にあるときには、トランジスタ
のオフ電流を減らして半導体装置を低消費電力化するこ
とができる。また、前記複数の電界効果トランジスタの
前記少なくとも1つがアクティブ状態にある時に、トラ
ンジスタの閾値が下がるように前記ウェル領域にバイア
スを加えれば、半導体装置を高速に動作させることがで
きる。したがって、半導体装置を低消費電力化し、また
は高速化することが可能となる。
【0064】また、第3の発明の半導体装置によれば、
前記第1の発明の半導体装置と同じ作用効果を奏する。
さらに、前記複数の電界トランジスタの少なくとも1つ
は、前記第2導電型の浅いウェル領域と前記ゲート電極
とが電気的に接続された動的閾値トランジスタである。
動的閾値トランジスタは、前記ゲート電極にオン電位が
与えられたときのみに前記第2導電型の浅いウェル領域
のポテンシャルを低下させ、トランジスタの実効的な閾
値を低下させる。したがって、トランジスタのオフ電流
を増加させることなくドライブ電流を増加させることが
できるので、電源電圧を下げることができる。したがっ
て、半導体装置の消費電力を大幅に下げることが可能と
なる。
【0065】一実施の形態の半導体装置では、前記複数
の電界トランジスタのゲート電極をなす第1の導電性膜
は、同一の膜を複数の領域に分離して形成されている。
それゆえ、前記複数のゲート電極間のマージンは、前記
同一の膜、すなわち第1の導電性膜を複数の領域に分離
する工程におけるエッチング加工幅でよい。したがっ
て、ゲート電極間のマージンを小さくして半導体装置を
高集積化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の半導体装置の平面図
である。
【図2】 図1における切断面線A−A’から見た断面
図である。
【図3】 図1における切断面線B−B’から見た断面
図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の半導体装置の製造手
順を説明する平面図である。
【図5】 図4における切断面線A−A’から見た断面
図である。
【図6】 図4における切断面線B−B’から見た断面
図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の半導体装置の製造手
順を説明する平面図である。
【図8】 図7における切断面線A−A’から見た断面
図である。
【図9】 図7における切断面線B−B’から見た断面
図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の半導体装置の製造
手順を説明する平面図である。
【図11】 図10における切断面線A−A’から見た
断面図である。
【図12】 図10における切断面線B−B’から見た
断面図である。
【図13】 シリコン窒化膜のサイドウォール等を形成
する手順を説明する図である。
【図14】 本発明の実施の形態2の半導体装置の断面
図である。
【図15】 本発明の実施の形態3の半導体装置の平面
図である。
【図16】 図15における切断面線C−C’から見た
断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態4の半導体装置のゲー
ト電極部及びサイドウォール部の形状を説明する図であ
る。
【図18】 従来技術の半導体装置の平面図である。
【図19】 図20における切断面線A−A’から見た
断面図である。
【図20】 従来技術の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 P型のウェル領域 13 N型のウェル領域 17 ゲート電極 18 シリコン窒化膜からなるサイドウォール 20 ポリシリコンからなるサイドウォール 21 N型の深いウェル領域 22 P型の浅いウェル領域 23 不純物の濃い領域 24 シリサイド化された領域 34 ゲート電極をなすポリシリコン膜 51 P型ウェル領域に電位を与えるための端子 52 N型ウェル領域に電位を与えるための端子
フロントページの続き Fターム(参考) 5F048 AA01 AA07 AA09 AC03 BA01 BA16 BB05 BB08 BB11 BB12 BC01 BC16 BE02 BE03 BE09 BF06 BG14 DA27 DA28 DB04 DB06 5F140 AA00 AB03 AC10 AC36 BD01 BD05 BD07 BD11 BD12 BE07 BE09 BE10 BF04 BF05 BF11 BF18 BG09 BG14 BG15 BG37 BG53 BH06 BH28 BJ01 BJ04 BK13 BK18 BK21 CB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に設けられた複数の電界効果トランジ
    スタとを備えた半導体装置であって、 前記複数の電界効果トランジスタのそれぞれは、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された、
    第1の導電性膜からなるゲート電極と、 前記ゲート電極の側壁に形成されたゲート電極側壁絶縁
    膜と、 前記ゲート電極の側壁に前記側壁絶縁膜を介して形成さ
    れた、ソース領域またはドレイン領域をなす第2の導電
    性膜とを含み、 前記複数の電界トランジスタのソース領域またはドレイ
    ン領域をなす第2の導電性膜は、同一の膜を複数の領域
    に分離して形成されており、 2個の前記ゲート電極間の距離Dと、前記ゲート電極側
    壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下である、前記2
    個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部
    での幅W1は、 前記比D/Hが3以上である、前記2個のゲート電極間
    に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部での幅W2よりも
    大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成されたウェル領域と、 前記ウェル領域上に設けられた複数の電界効果トランジ
    スタとを備えた半導体装置であって、 前記複数の電界効果トランジスタのそれぞれは、 前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成された、
    第1の導電性膜からなるゲート電極と、 前記ゲート電極の側壁に形成されたゲート電極側壁絶縁
    膜と、 前記ゲート電極の側壁に前記側壁絶縁膜を介して形成さ
    れた、ソース領域またはドレイン領域をなす第2の導電
    性膜とを含み、 前記複数の電界トランジスタのソース領域またはドレイ
    ン領域をなす第2の導電性膜は、同一の膜を複数の領域
    に分離して形成されており、 2個の前記ゲート電極間の距離Dと、前記ゲート電極側
    壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下である、前記2
    個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部
    での幅W1は、 前記比D/Hが3以上である、前記2個のゲート電極間
    に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部での幅W2よりも
    大きく、 前記複数の電界効果トランジスタの少なくとも1つは、
    前記ウェル領域に電位を与えるための、前記ウェル領域
    に設けられた端子をさらに含み、 前記半導体装置は、前記端子に接続された電圧発生回路
    をさらに備え、 前記電圧発生回路は、前記複数の電界効果トランジスタ
    の前記少なくとも1つがアクティブ状態かスタンドバイ
    状態かに応じて前記ウェル領域の電位を変化させること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された第1導電型の深いウェル
    領域と、 前記第1導電型の深いウェル領域上に形成された第2導
    電型の浅いウェル領域と、 前記第2導電型の浅いウェル領域上に設けられた複数の
    電界効果トランジスタとを備えた半導体装置であって、 前記複数の電界効果トランジスタのそれぞれは、 素子分離領域と、 前記第2導電型の浅いウェル領域上ににゲート絶縁膜を
    介して形成された、第1の導電性膜からなるゲート電極
    と、 前記ゲート電極の側壁に形成されたゲート電極側壁絶縁
    膜と、 前記ゲート電極の側壁に前記側壁絶縁膜を介して形成さ
    れた、ソース領域またはドレイン領域をなす第2の導電
    性膜とを含み、 前記複数の電界トランジスタのソース領域またはドレイ
    ン領域をなす第2の導電性膜は、同一の膜を複数の領域
    に分離して形成されており、 2個の前記ゲート電極間の距離Dと、前記ゲート電極側
    壁絶縁膜の高さHとの比D/Hが2以下である、前記2
    個のゲート電極間に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部
    での幅W1は、 前記比D/Hが3以上である、前記2個のゲート電極間
    に存するゲート電極側壁絶縁膜の底部での幅W2よりも
    大きく、 前記複数の電界トランジスタの少なくとも1つは、前記
    第2導電型の浅いウェル領域と前記ゲート電極とが電気
    的に接続された動的閾値トランジスタであり、 前記動的閾値トランジスタの前記浅いウェル領域は、前
    記素子分離領域および前記深いウェル領域によって前記
    複数の電界効果トランジスタのうちの他の電界効果トラ
    ンジスタの浅いウェル領域と電気的に分離されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記複数の電界トランジスタのゲート電極をなす第1の
    導電性膜は、同一の膜を複数の領域に分離して形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
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