JPH0794722A - 積み上げ拡散層構造のmosトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

積み上げ拡散層構造のmosトランジスタおよびその製造方法

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JPH0794722A
JPH0794722A JP26185393A JP26185393A JPH0794722A JP H0794722 A JPH0794722 A JP H0794722A JP 26185393 A JP26185393 A JP 26185393A JP 26185393 A JP26185393 A JP 26185393A JP H0794722 A JPH0794722 A JP H0794722A
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JP
Japan
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insulating film
diffusion layer
gate electrode
conductive layer
forming
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JP26185393A
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English (en)
Inventor
Michitaka Kubota
通孝 窪田
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Sony Corp
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡単な製造プロセスで、トランジ
スタの信頼性を低下させることなく、MOSトランジス
タのソース・ドレインを形成する拡散層上に導電層を積
み上げて、ソース・ドレインの低抵抗化を図る。 【構成】 半導体基板11の一部分上にゲート絶縁膜12、
ゲート電極13およびキャップ絶縁膜14を積層状態に形成
し、ゲート電極13の側壁側にサイドウォール絶縁膜15を
形成し、ゲート電極13の両側における半導体基板11の上
層に拡散層16,17を形成して、各拡散層16,17のそれぞ
れに接続する導電層22,23をサイドウォール絶縁膜15の
側壁に形成する。この導電層22,23は、図示しないが、
キャップ絶縁膜14を覆う状態に形成した導電層形成膜を
研磨することによって、その表面を平坦に形成すること
も可能であり、その表面はキャップ絶縁膜14の上面とほ
ぼ同一平面に形成されることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSトランジスタの
ソース・ドレインを形成する拡散層上に導電層を積み上
げた状態に形成した積み上げ拡散層構造のMOSトラン
ジスタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOS型電界効果トランジスタ(以下M
OSFETと記す)は、いわゆる半導体製造におけるス
ケーリング法則にしたがって微細化されてきたが、技術
的に困難な課題が生じている。MOSFETのソース・
ドレイン拡散層を浅い拡散層で形成することと、当該ソ
ース・ドレイン拡散層の抵抗値を下げることとを両立さ
せることが困難になっている。すなわち、微細化するに
つれて顕著になるショートチャネル効果を抑制するに
は、ソース・ドレイン拡散層を浅く形成することが効果
的であるが、当該ソース・ドレイン拡散層の抵抗値が高
くなるのでMOSトランジスタの電流駆動能力が低下す
る。
【0003】上記課題を回避するためには、例えばソー
ス・ドレイン拡散層を形成するためのイオン注入工程を
行った後、エキシマレーザ光を照射して加熱するエキシ
マレーザアニール処理を行う方法が提案されている。エ
キシマレーザ光を基板に照射すると、基板はその極表層
だけが短時間に加熱される。このため、エキシマレーザ
アニール処理は浅い接合を形成するのに適している。さ
らに、エキシマレーザアニール処理は、高温アニール処
理のため、RTA(Rapid Thermal Annealing )に
比較して、ソース・ドレイン拡散層の結晶性は優れたも
のになる。したがって、ソース・ドレイン拡散層は低抵
抗な拡散層に形成される。
【0004】しかしながら、接合の深さと抵抗値とは相
反する関係にあるため、上記エキシマレーザアニール処
理を行っても低抵抗化には限界がある。
【0005】また、ソース・ドレイン拡散層の低抵抗化
を図る方法として、ソース・ドレイン拡散層の表層にチ
タンシリサイド(TiSi2 )層を形成するサリサイド
プロセスが、IEEE TRANSACTIONS ON ERECTRON DEVICES.
VOL.38, NO.2, FEBRURY 1991 Chin-Yuan Lu, JanMye J
ames Sung, Ruichen Liu, Nun-Sian Tsai, Ranbir Sing
h, Steven J.Hillenius and Howard C.Kirsch p.246-25
3 に開示されている。この方法では、ソース・ドレイン
拡散層の表層に、チタンとシリコンとの化合物を形成し
て、当該ソース・ドレイン拡散層の抵抗を下げようとし
ている。
【0006】しかしながら、上記サリサイドプロセスで
は、チタンシリサイド層と基板との間のリークを防ぐ必
要があるためにソース・ドレイン拡散層を浅く形成する
ことができない。ソース・ドレイン拡散層を浅く形成し
た場合には、チタンシリサイド層が基板に突き抜ける。
したがって、サリサイドプロセスではソース・ドレイン
拡散層の低抵抗化は実現できるが、リークの問題が生じ
る。この問題を解決しようとすると、ソース・ドレイン
拡散層の深さを、チタンシリサイドがソース・ドレイン
拡散層を突き抜けない程度に深くしなければならない。
【0007】上記説明したように、ソース・ドレイン拡
散層を低抵抗化するためにエキシマレーザアニール処理
を行うまたはサリサイドプロセスを行っても、一長一短
がある。
【0008】そこで、ソース・ドレイン拡散層上に別の
拡散層を積み上げた状態に形成することで、ソース・ド
レイン拡散層の厚さを実効的に厚くして低抵抗化を図
る、いわゆる積み上げ拡散層構造が、応用物理,第61巻
〔11〕(1992)木村紳一郎,武田英次 P.1143-1146 に
開示されている。この積み上げ拡散層構造では、必要が
あれば、積み上げた拡散層の上層にチタンシリサイド層
が形成される。したがって、基板に形成されるソース・
ドレイン拡散層は浅い接合で形成され、しかも実効的な
拡散層の厚さは積み上げて形成した拡散層の厚さ分だけ
厚くなる。このため、チタンシリサイド層を形成して
も、それがソース・ドレイン拡散層を突き抜けて基板に
達することがなくなる。したがって、リークを起こすこ
とがなくなる。
【0009】上記積み上げ構造の形成方法としては、第
1の方法として、エピタキシャル成長法を用いる方法が
ある。また第2の方法として、多結晶シリコン層を形成
してから異方性イオンエッチング(RIE)によってソ
ース拡散層上とドレイン拡散層上とに積み上げ拡散層を
形成する方法がある。
【0010】上記第1の方法を、図10の製造工程図で
説明する。
【0011】図10の(1)に示すように、シリコン基
板61の上層には素子形成領域62を区分する素子分離
領域63が形成されている。このシリコン基板61の素
子形成領域62にはゲート絶縁膜64を介してゲート電
極65が形成されている。このゲート電極65の両側に
はサイドウォール絶縁膜66が形成されている。またゲ
ート電極65の両側における上記シリコン基板61の上
層にはソース・ドレイン拡散層67,68が形成されて
いる。上記ソース・ドレイン拡散層67,68は、LD
D構造をなしている。このように、MOSトランジスタ
60は構成されている。
【0012】まずエピタキシャル成長法で、上記構成の
MOSトランジスタ60のソース・ドレイン拡散層6
7,68上にシリコン層からなる積み上げ拡散層71,
72を形成する。この積み上げ拡散層71,72は、導
電性不純物(図示せず)を導入した状態で形成してもよ
く、またはシリコン層をエピタキシャル成長させた後に
イオン注入法または拡散法で導電性不純物(図示せず)
を導入して形成してもよい。
【0013】さらに上記積み上げ拡散層71,72をサ
リサイド構造に形成してもよい。すなわち図10の
(2)に示すように、例えばスパッタ法またはCVD法
で、上記積み上げ拡散層71,72を覆う状態にチタン
層73を成膜する。
【0014】その後、図10の(3)に示すように、上
記チタン層73のチタンと上記積み上げ拡散層71,7
2のシリコンとを反応させて、チタンシリサイド(Ti
Si2 )層74,75を上記積み上げ拡散層71,72
の表層に形成する。このとき、ゲート電極65の上層に
もチタンシリサイド層76が形成される。その後、ウェ
ットエッチング処理を行って、チタン層73の未反応部
分(2点鎖線で示す部分)を除去する。さらに熱処理を
行うことによって、上記チタンシリサイド層74,7
5,76の安定化を図る。このようにして、積み上げ拡
散層71,72をサリサイド構造に形成することも可能
である。
【0015】次に第2の方法を、図11の製造工程図で
説明する。
【0016】図11の(1)に示すように、シリコン基
板81の上層には素子形成領域82を区分する素子分離
領域83が形成されている。
【0017】まずCVD法で、上記シリコン基板81上
にシリコン層84を形成する。このシリコン層84は、
例えば多結晶シリコンからなり、導電性不純物(図示せ
ず)を導入した状態で形成してもよく、またはシリコン
層84を形成した後にイオン注入法または拡散法で導電
性不純物(図示せず)を導入してもよい。続いてCVD
法で、上記シリコン層84の上面に絶縁膜85を成膜す
る。この絶縁膜85は例えば酸化シリコンからなる。
【0018】次いで図11の(2)に示すように、リソ
グラフィー技術とエッチングとによって、上記素子形成
領域82内で、上記絶縁膜85とシリコン層84とから
なる積層膜を分割する溝86を形成する。したがって、
分割したシリコン層(84)が積み上げ拡散層87,8
8になる。
【0019】続いて図11の(3)に示すように、サイ
ドウォール形成技術で溝86の側壁に側壁酸化膜89を
形成する。さらにイオン注入法で溝86を通して上記シ
リコン基板81の内部に不純物(図示せず)を導入し
て、パンチスルーストッパー層90を形成する。
【0020】その後図11の(4)に示すように、熱酸
化法で、溝86の底部におけるシリコン基板81の表層
を酸化して、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜91を
形成する。次いでCVD法で、上記溝86の内部を埋め
込む状態に多結晶シリコン層(92)を形成した後、リ
ソグラフィー技術とエッチングとによって、上記溝86
の内部に、多結晶シリコン層(92)でゲート電極93
を形成する。上記多結晶シリコン層92は、導電性不純
物(図示せず)を導入した状態で成膜してもよく、また
は成膜後にイオン注入法で導電性不純物(図示せず)を
導入してもよい。
【0021】さらに、熱処理を行うことによって、上記
積み上げ拡散層87,88中の導電性不純物(図示せ
ず)をゲート電極93の両側におけるシリコン基板81
の上層中に拡散して、ソース・ドレイン拡散層94,9
5を形成する。このようにして、MOSトランジスタ8
0は構成される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第1の方法では、ソース拡散層上の積み上げ拡散層
とドレイン拡散層上の積み上げ拡散層とを分離した状態
に形成するため、ソース・ドレイン拡散層上にシリコン
を選択的にエピタキシャル成長させる。このようにエピ
タキシャル成長法を用いて積み上げ拡散層を形成するに
は、高価なエピタキシャル成長装置が必要になるので、
装置コストが非常に高いものになる。またエピタキシャ
ル成長には時間がかかるので、スループットが低下す
る。したがって、生産性が低下するとともに、製造コス
トがかかる。
【0023】上記従来の第2の方法では、ソース・ドレ
イン拡散層を分離するために、シリコン基板の上層まで
反応性イオンエッチングして除去し、その後シリコン基
板のエッチングした部分上にゲート酸化膜を形成する。
このため、RIEによって損傷を受けた基板にゲート酸
化膜が形成されるので、ゲート酸化膜の膜質が低くな
る。このため、耐圧が下がり、信頼性が低下する。また
側壁酸化膜を形成するときのRIEによって、ゲート電
極を形成する部分のシリコン基板が掘られるため、実効
チャネル長が長くなる。このため、MOSトランジスタ
の動作速度が低下する。
【0024】本発明は、製造プロセスが簡単で、ゲート
絶縁膜の品質に優れた積み上げ拡散層構造のMOSトラ
ンジスタおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた積み上げ拡散層構造のMOSトラ
ンジスタおよびその製造方法である。すなわち、第1の
発明における積み上げ拡散層構造のMOSトランジスタ
としては、半導体基板の一部分上にゲート絶縁膜が形成
されていて、このゲート絶縁膜上にはゲート電極とキャ
ップ絶縁膜とが積層状態に形成されている。そしてゲー
ト電極の側壁側にはサイドウォール絶縁膜が形成されて
いる。またゲート電極の両側における半導体基板の上層
には拡散層が形成されている。さらに各拡散層のそれぞ
れに接続する導電層がサイドウォール絶縁膜の側壁に形
成されているものである。
【0026】上記第1の発明における積み上げ拡散層構
造のMOSトランジスタの製造方法としては、第1工程
で、半導体基板の一部分上にゲート絶縁膜を形成し、さ
らに当該ゲート絶縁膜上にゲート電極とキャップ絶縁膜
とを積層状態に形成する。第2工程で、ゲート電極の両
側における半導体基板の上層に第1拡散層を形成する。
第3工程で、ゲート電極の側壁側にサイドウォール絶縁
膜を形成する。第4工程で、ゲート電極の両側における
半導体基板の上層に、第1拡散層を介してそれよりも高
濃度の第2拡散層を形成する。第5工程で、サイドウォ
ール絶縁膜とキャップ絶縁膜とを覆うとともに各第2拡
散層のそれぞれに接続する導電層形成膜を成膜する。第
6工程で、ゲート電極上のキャップ絶縁膜が露出するま
で導電層形成膜の表面側を異方性エッチングすることで
除去して、導電層形成膜でサイドウォール絶縁膜の側壁
に第2拡散層に接続する導電層を形成する。
【0027】第2の発明における積み上げ拡散層構造の
MOSトランジスタとしては、上記第1の積み上げ拡散
層構造のMOSトランジスタの導電層を、各拡散層のそ
れぞれに接続する状態に半導体基板上に形成するととも
にその表面が平坦化した状態に形成したものである。望
ましくは、上記導電層の表面と上記キャップ絶縁膜の表
面とはほぼ同一平面上に形成されているものである。
【0028】第2の発明における積み上げ拡散層構造の
MOSトランジスタの製造方法であって、上記第1の積
み上げ拡散層構造のMOSトランジスタの製造方法と同
様にして、第1工程から第5工程までを行い、第6工程
で、ゲート電極上のキャップ絶縁膜が露出するまで導電
層形成膜の表面側を除去して、第2拡散層に接続すると
ともに表面を平坦化した導電層を当該導電層形成膜で形
成する。
【0029】上記第6工程は、研磨法でキャップ絶縁膜
が露出するまで導電層形成膜の表面側を研磨することで
除去して、第2拡散層に接続するとともに表面を平坦化
した導電層を当該導電層形成膜で形成する。
【0030】もしくは、導電層形成膜上に平坦化膜を形
成し、続いてエッチングでゲート電極上のキャップ絶縁
膜が露出するまで平坦化膜と導電層の表面側とを除去す
ることで、第2拡散層に接続するとともに表面を平坦化
した導電層を当該導電層形成膜で形成する。
【0031】また上記第1工程〜前記第6工程まで行っ
た後、ゲート電極のゲート幅方向の両端側における導電
層を除去して、当該ゲート電極のゲート長方向の両側に
導電層を残す。
【0032】
【作用】上記第1の発明では、ゲート電極の側壁側に形
成されているサイドウォール絶縁膜の側壁に、ソース・
ドレイン拡散層になる拡散層のそれぞれに接続する導電
層が形成されていることから、ソース・ドレイン拡散層
を深くすることなく、当該ソース・ドレイン拡散層の実
効的な厚さが厚くなる。したがって、ソース・ドレイン
拡散層の抵抗が低減される。
【0033】上記第1の発明の製造方法では、サイドウ
ォール絶縁膜とキャップ絶縁膜とを覆うとともに各第2
拡散層のそれぞれに接続する状態の導電層形成膜を成膜
した後、ゲート電極上のキャップ絶縁膜が露出するまで
導電層形成膜の表面側を異方性エッチングで除去して、
サイドウォール絶縁膜の側壁に第2拡散層に接続する導
電層を導電層形成膜で形成することから、特殊なプロセ
スを用いることなく、通常のサイドウォール形成技術で
導電層が形成される。
【0034】上記第2の発明では、上記導電層の表面と
上記キャップ絶縁膜の表面とがほぼ同一平面に形成され
ていることから、その上面に層間絶縁膜を介して配線を
形成した場合に、配線はほぼ平坦面に形成されることに
なる。したがって、ゲート電極上の多層配線の形成が容
易になる。
【0035】第2の発明の製造方法では、ゲート電極上
のキャップ絶縁膜が露出するまで導電層形成膜の表面側
を除去して、第2拡散層に接続しかつ表面を平坦化した
導電層を当該導電層形成膜で形成することから、導電層
の形成と平坦化処理とが同時になされる。導電層の形成
を研磨で行う方法では、ゲート電極上のキャップ絶縁膜
が研磨ストッパになるので、導電層の表面とキャップ絶
縁膜の表面とが、ほぼ同一平面に形成される。
【0036】導電層の形成をエッチングで行う方法で
は、導電層形成膜上に平坦化膜を形成した後、エッチン
グでゲート電極上のキャップ絶縁膜が露出するまで平坦
化膜と導電層の表面側とを除去することから、通常のエ
ッチバックを実現するエッチング装置で導電層が形成さ
れる。このため、特殊な製造装置を必要としない。
【0037】またMOSトランジスタのゲート幅方向に
おける両端側の導電層を除去して、当該ゲート幅方向に
沿って導電層を残すことから、ソース側に形成した導電
層とドレイン側に形成した導電層とが接続されることが
なくなる。
【0038】
【実施例】第1の発明の実施例を、図1の概略構成断面
図で説明する。
【0039】図1に示すように、半導体基板11の一部
分上にはゲート絶縁膜12が形成されている。このゲー
ト絶縁膜12上には、ゲート電極13とキャップ絶縁膜
14とが積層された状態に形成されている。
【0040】上記ゲート電極13の側壁側にはサイドウ
ォール絶縁膜15が形成されている。また上記ゲート電
極13の両側における半導体基板11の上層には拡散層
16,17が形成されている。この拡散層16は、LD
D構造をなしていて、低濃度の第1拡散層18とそれよ
りも高濃度の第2拡散層19とで構成されている。同様
に、上記拡散層17は、LDD構造をなしていて、低濃
度の第1拡散層20とそれよりも高濃度の第2拡散層2
1とで構成されている。
【0041】上記拡散層16上のサイドウォール絶縁膜
15の側壁には、当該第2拡散層19に接続する導電層
22が形成されている。同様に、上記拡散層16上のサ
イドウォール絶縁膜15の側壁には、当該第2拡散層2
1に接続する導電層23が形成されている。上記各導電
層22,23が積み上げ拡散層になる。
【0042】上記のように、積み上げ拡散層構造を有す
るMOSトランジスタ1は構成されている。
【0043】上記MOSトランジスタ1は、ゲート電極
13の側壁側に形成されているサイドウォール絶縁膜1
5の側壁に、ソース・ドレイン拡散層になる拡散層1
6,17のそれぞれに接続する状態に導電層22,23
が形成されていることから、ソース・ドレイン拡散層を
深く形成することなく、当該ソース・ドレイン拡散層の
実効的な厚さが厚くなる。したがって、ソース・ドレイ
ン拡散層になる拡散層16,17の抵抗が低減される。
【0044】次に上記MOSトランジスタ1の製造方法
を、図2の製造工程図で説明する。なお図では、上記図
1で説明したのと同様の構成部品には同一符号を付す。
【0045】図2の(1)に示すように、第1工程で
は、通常の熱酸化法で、半導体基板11上にゲート絶縁
膜12を形成する。上記半導体基板11は、例えばシリ
コンからなる。次いでCVD法で、上記ゲート絶縁膜1
2上に電極形成膜31とキャップ形成膜32とを積層状
態に成膜する。上記電極形成膜31は、例えば膜厚が1
50nmの多結晶シリコンからなり、上記キャップ形成
膜32は、例えば膜厚が50nmの酸化シリコンからな
る。なお、上記ゲート電極形成膜31は、図示しないが
ポリサイド構造に形成してもよい。またキャップ形成膜
32は、電極形成膜31よりもエッチングレートが小さ
い材料であれば、酸化シリコンに限定されない。
【0046】その後、リソグラフィー技術でゲート電極
をパターニングするためのエッチングマスク(図示せ
ず)を形成する。そしてエッチング(例えば反応性イオ
ンエッチング)を行って、上記キャップ絶縁膜32と上
記電極形成膜31との2点鎖線で示す部分を除去するこ
とで、当該キャップ形成膜(32)でキャップ絶縁膜1
4を形成し、当該電極形成膜(31)でゲート電極13
を形成する。その後、アッシャー処理またはウェット処
理によって、上記エッチングマスク(図示せず)を除去
する。
【0047】続いて図2の(2)に示す第2工程を行
う。この工程では、上記キャップ絶縁膜14をイオン注
入マスクにしたイオン注入法によって、ゲート電極13
の両側における半導体基板11の上層に第1拡散層1
8,20を形成する。
【0048】次いで図2の(3)に示す第3工程を行
う。この工程では、CVD法で、上記キャップ絶縁膜1
4側を覆う状態に、サイドウォール形成膜33を成膜す
る。このサイドウォール形成膜33は、例えば酸化シリ
コンで形成される。その後、異方性エッチングで全面を
エッチバックして、上記サイドウォール形成膜33の2
点鎖線で示す部分をを除去する。そして、ゲート電極1
3の側壁側に、残したサイドウォール形成膜(33)で
サイドウォール絶縁膜15を形成する。
【0049】そして図2の(4)に示す第4工程を行
う。この工程では、上記キャップ絶縁膜14とサイドウ
ォール絶縁膜15とをイオン注入マスクにしたイオン注
入法によって、ゲート電極13の両側における半導体基
板11の上層に、上記第1拡散層18,20を介して当
該第1拡散層18,20よりも高濃度の第2拡散層1
9,21を形成する。活性化アニール処理を行って、第
1,第2拡散層18,19からなる拡散層16と第1,
第2拡散層20,21からなる拡散層17とが形成され
る。
【0050】さらに図2の(5)に示す第5工程を行
う。この工程では、例えば希フッ酸によるウェットエッ
チングで、上記第2拡散層19,21上に残っているゲ
ート絶縁膜12(2点鎖線で示す部分)を除去する。そ
してCVD法で、サイドウォール絶縁膜15とキャップ
絶縁膜14とを覆う状態に導電層形成膜34を成膜す
る。この導電層形成膜34は、上記第2拡散層19,2
1に接続した状態に成膜される。
【0051】その後図2の(6)に示す第6工程を行
う。この工程では、ゲート電極13上のキャップ絶縁膜
14が露出するまで上記導電層形成膜34(2点鎖線で
示す部分)の表面側を異方性エッチングで除去して、当
該導電層形成膜(34)でサイドウォール絶縁膜15の
側壁に第2拡散層19,21のそれぞれに対応して接続
する導電層22,23を形成する。
【0052】上記製造方法では、導電層22,23を形
成する際に、導電層形成膜34はCVD法で成膜し、そ
の除去は異方性エッチングで行うことから、特殊なプロ
セスを用いる必要がない。このため、サイドウォール形
成技術で導電層22,23は形成される。また半導体基
板11にエッチングダメージが入らない状態でゲート絶
縁膜12が形成されるので、当該ゲート絶縁膜12は高
品質なものになる。さらにゲート電極13は、リソグラ
フィー技術とエッチングとによって形成されるので、正
確な寸法に製造される。
【0053】上記説明した製造方法では、図3の(1)
のレイアウト図に示すように、ゲート電極13のゲート
幅方向の両端部で、導電層22,23が接続された状態
に形成される。
【0054】そこで、上記説明した第1工程〜第6工程
を行った後、図3の(2)のレイアウト図に示す導電層
分離工程を行う。この工程では、リソグラフィー技術に
よって、ゲート幅方向のゲート電極13の両側における
導電層22,23を覆う状態にエッチングマスク41
(斜線で示す領域)を形成する。上記エッチングマスク
41は例えばレジストで形成される。
【0055】次いで図3の(3)のレイアウト図に示す
ように、ドライエッチング(例えば反応性イオンエッチ
ング)によって、ゲート電極13のゲート幅方向の両端
部の導電層22,23(2点鎖線で示す部分)を除去す
る。そして、当該ゲート電極13のゲート幅方向に導電
層22,23を残す。したがって、ソース拡散層になる
第2拡散層19に接続する導電層22と、ドレイン拡散
層になる第2拡散層21接続する導電層23とに分離さ
れる。その後、アッシャー処理またはウェット処理によ
って、上記エッチングマスク41を除去する。このよう
にして積み上げ拡散層構造のMOSトランジスタ1は形
成される。
【0056】次に第2の発明の実施例を、図4の概略構
成断面図で説明する。なお上記図1で説明したのと同様
の構成部品には同一符号を付す。
【0057】図4に示すように、半導体基板11の一部
分上にはゲート絶縁膜12が形成されている。このゲー
ト絶縁膜12上には、ゲート電極13とキャップ絶縁膜
14とが積層された状態に形成されている。
【0058】上記ゲート電極13の側壁側にはサイドウ
ォール絶縁膜15が形成されている。また上記ゲート電
極13の両側における半導体基板11の上層には拡散層
16,17が形成されている。この拡散層16は、LD
D構造になっていて、低濃度の第1拡散層18とそれよ
りも高濃度の第2拡散層19とで構成されている。同様
に、上記拡散層17は、LDD構造になっていて、低濃
度の第1拡散層20とそれよりも高濃度の第2拡散層2
1とで構成されている。
【0059】上記拡散層16上のサイドウォール絶縁膜
15の側壁には、表面を平坦に形成したもので当該第2
拡散層19に接続する導電層24が形成されている。同
様に、上記拡散層16上のサイドウォール絶縁膜15の
側壁には、表面を平坦に形成したもので当該第2拡散層
21に接続する導電層25が形成されている。上記各導
電層24,25が積み上げ拡散層になる。したがって、
各導電層24,25は上記キャップ絶縁膜14によって
分離されている。また上記導電層24,25の表面と上
記キャップ絶縁膜14の表面とはほぼ同一平面上に形成
されていることが望ましい。
【0060】上記のように、積み上げ拡散層構造をなす
MOSトランジスタ2は構成されている。
【0061】上記第2の発明では、導電層24,25の
表面とキャップ絶縁膜14の表面とがほぼ同一平面に形
成されていることから、その上面に層間絶縁膜(図示せ
ず)を介して配線(図示せず)を形成した場合に、その
配線はほぼ平坦面に形成されることになる。したがっ
て、ゲート電極13上に多層配線(図示せず)を形成し
易くなる。
【0062】次に上記図4で説明したMOSトランジス
タ2の製造方法を、図5の製造工程図で説明する。なお
図では、上記図4で説明したのと同様の構成部品には同
一符号を付す。
【0063】まず上記図2の(1)〜(5)で説明した
のと同様に第1工程〜第5工程を行うことによって、図
5の(1)に示すような構造を形成する。すなわち、半
導体基板11上にゲート絶縁膜12を形成してから、当
該ゲート絶縁膜12上にゲート電極13とキャップ絶縁
膜14とを積層状態に形成する。そしてゲート電極13
の両側における半導体基板11の上層に第1拡散層1
8,20を形成する。さらにゲート電極13の側壁側に
サイドウォール絶縁膜15を形成してから、ゲート電極
13の両側における半導体基板11の上層に、第1拡散
層18,20を介してそれよりも高濃度の第2拡散層1
9,21を形成する。そして拡散層16,17が形成さ
れる。次いでサイドウォール絶縁膜15とキャップ絶縁
膜14とを覆うとともに各第2拡散層19,21のそれ
ぞれに接続する状態に導電層形成膜34を成膜する。そ
の際、各拡散層16,17上における導電層形成膜34
は上記キャップ絶縁膜14よりも高く形成される。
【0064】その後図5の(2)に示す第6工程を行
う。この工程では、研磨法によって、キャップ絶縁膜1
4を研磨ストッパーとして当該キャップ絶縁膜14が露
出するまで上記導電層形成膜34の表面側の2点鎖線で
示す部分を除去する。そしてサイドウォール絶縁膜15
の側壁に第2拡散層19,21のそれぞれに対応して接
続するもので、その表面が平坦な面からなる導電層2
4,25を当該導電層形成膜(34)で形成する。上記
研磨法では、例えば、ケミカルメカニカルポリシングで
研磨を行う。
【0065】上記キャップ絶縁膜14の表面に段差が生
じている場合、例えばゲート電極13の一部分がLOC
OS酸化膜(図示せず)上に形成されているような場合
には、LOCOS酸化膜上のキャップ絶縁膜14が先に
露出する。このとき研磨を終了したのでは、ゲート電極
13上におけるキャップ絶縁膜14上に導電層形成膜3
4が残ることになる。そこで、ケミカルメカニカルポリ
シングのケミカルポリシングの作用を大きくして、ゲー
ト電極13上におけるキャップ絶縁膜14上の導電層形
成膜34を研磨する。このようにすれば、キャップ絶縁
膜14上に導電層形成膜34が残ることがなくなる。
【0066】上記説明した第2の発明の製造方法では、
キャップ絶縁膜14を研磨ストッパーにして導電層形成
膜34を研磨することから、導電層24,25の形成と
その表面の平坦化処理とが同時になされる。そして導電
層24,25の表面とキャップ絶縁膜14の表面とが、
ほぼ同一平面に形成される。また半導体基板11にエッ
チングダメージが入らない状態でゲート絶縁膜12が形
成されるので、当該ゲート絶縁膜12は高品質なものに
なる。さらにゲート電極13は、リソグラフィー技術と
エッチングとによって形成されるので、正確な寸法に製
造される。
【0067】次に上記図5で説明した積み上げ拡散層構
造のMOSトランジスタの製造方法における第6工程を
別の方法で行う方法を、図6の製造工程図で説明する。
なお、上記図5で説明したのと同様の構成部品には同一
符号を付す。
【0068】図6の(1)に示すように、この第6工程
では、例えば、SOG(Spin onglass )を導電層形成
膜34上に塗布して硬化させることで平坦化膜35を形
成する。この平坦化膜35は、レジストまたは導電層形
成膜34とエッチングレートがほぼ同等の材料を塗布し
て硬化させることで形成することも可能である。
【0069】続いて図6の(2)に示すように、異方性
エッチングでキャップ絶縁膜14が露出するまで上記平
坦化膜35(1点鎖線で示す部分)と上記導電層形成膜
34の表面側(2点鎖線で示す部分)とを除去する。こ
のとき、キャップ絶縁膜14をエッチングの終点検出に
用いてもよい。なお、キャップ絶縁膜14上に導電層形
成膜34を残さないために、オーバエッチングを行う。
そして、第2拡散層19,21に接続するとともに表面
を平坦化した導電層24,25を当該導電層形成膜(3
4)で形成する。
【0070】上記製造方法では、キャップ絶縁膜14を
エッチングの終点検出に用いて平坦化膜35と導電層形
成膜34とをエッチングすることから、導電層形成膜3
4で形成される導電層24,25の表面は、キャップ絶
縁膜14の表面とほぼ同等の高さの表面になる。また、
上記異方性エッチングはエッチバックを実現するエッチ
ング装置で行うことが可能なので、上記製造方法では特
殊な製造装置を必要としない。
【0071】上記図5,図6で説明した製造方法では、
ゲート電極13のゲート幅方向の両端部で、導電層が接
続された状態に形成される。そこで、上記説明した第1
工程〜前記第6工程まで行った後、前記図3で説明した
のと同様に、導電層分離工程を行う。
【0072】すなわち図7の(1)に示すように、この
工程では、リソグラフィー技術によって、ゲート電極1
3のゲート長方向の両側における導電層24,25を覆
う状態にエッチングマスク42(斜線で示す領域)を形
成する。上記エッチングマスク42はレジストで形成さ
れる。
【0073】次いで図7の(2)に示すように、ドライ
エッチング(例えば反応性イオンエッチング)によっ
て、ゲート電極13のゲート幅方向の両端部の導電層2
4,25(2点鎖線で示す部分)を除去する。そして、
当該ゲート電極13のゲート幅方向にそって導電層2
4,25を残す。したがって、ソース拡散層になる第2
拡散層19(1点鎖線で示す部分)に接続する導電層2
4とドレイン拡散層(1点鎖線で示す部分)になる第2
拡散層21に接続する導電層25とに分離される。その
後、アッシャー処理またはウェット処理によって、上記
エッチングマスク42を除去する。なお、上記説明で用
いた構成部品のうち、前記図5および図6で説明したの
と同様の構成部品には同一符号を付した。
【0074】上記工程を行って、ゲート電極13のゲー
ト幅方向の両端部における導電層24,25を除去する
ことで、ソース拡散層になる第2拡散層19に接続する
導電層24と、ドレイン拡散層になる第2拡散層21に
接続する導電層25とが分離される。
【0075】MOSトランジスタ2は基板上に単体で形
成されることは少ない。通常、例えば図8の(1)のレ
イアウト図および(2)の断面図に示すように、素子分
離領域51で分離した複数の素子形成領域52,53,
54のそれぞれに形成される。そして通常、素子分離領
域51の高さはMOSトランジスタ2のキャップ絶縁膜
14の高さよりも低く形成されている。
【0076】このような場合には、素子分離領域51上
にも導電層形成膜34が残る。したがって、素子分離領
域51上の導電層形成膜34を除去する必要が生じる。
【0077】そこで、リソグラフィー技術によって、エ
ッチングマスク43,44,45(レイアウト図では斜
線で示す領域)を各素子形成領域52,53,54上を
覆うとともに素子分離領域51上で区分される状態にか
つ各ゲート電極13上を横切る状態にして、研磨した導
電層形成膜34上に形成する。
【0078】次いで図8の(3)に示すように、ドライ
エッチング(例えば反応性イオンエッチング)によっ
て、上記エッチングマスク43,44,45に覆われて
いない導電層形成膜34(2点鎖線で示す部分)を除去
する。そして、当該各MOSトランジスタ2のゲート電
極13の両側に導電層形成膜(34)を残して、導電層
24,25を形成する。したがって、ソース拡散層にな
る第2拡散層19に接続する導電層24と、ドレイン拡
散層になる第2拡散層21に接続する導電層25とに分
離された状態に形成される。この場合、ゲート電極13
のゲート幅方向の両端部における導電層形成膜34も除
去されるので、導電層24,25はその部分でも分離さ
れる。その後、アッシャー処理またはウェット処理によ
って、上記エッチングマスク43,44,45を除去す
る。上記のようにして、積み上げ拡散層構造を有するM
OSトランジスタ2は形成される。
【0079】上記のような製造方法で形成した導電層2
4,25の表層に金属シリサイド層を形成する場合を、
図9で説明する。ここでは、一例としてチタンシリサイ
ド(TiSi2 )層を形成する場合を単体のMOSトラ
ンジスタ2を一例にして説明する。なお、図では上記図
5,図6で説明したのと同様の構成部品には同一符号を
付す。
【0080】図9の(1)に示すように、例えばスパッ
タ法またはCVD法で、上記導電層24,25上と上記
キャップ絶縁膜14上とに、例えばチタン膜36を形成
する。
【0081】次いで図9の(2)に示すように、シリサ
イド化するための熱処理を行うことによって、チタン膜
36中のチタンと導電層24,25中のシリコンとを反
応させて、チタンシリサイド層37,38を形成する。
このとき、キャップ絶縁膜34は酸化シリコンで形成さ
れているので、この部分ではシリサイド化反応はおこら
ない。
【0082】その後図9の(3)に示すように、ウェッ
トエッチングによって、未反応なチタン膜36(2点鎖
線で示す部分)を除去して、導電層24,25の表面に
のみチタンシリサイド層37,38を残す。
【0083】上記のように導電層24,25の表層にチ
タンシリサイド層37を形成することによって、導電層
24,25の抵抗はさらに低下する。また導電層24,
25が十分な厚さを有しているので、チタンシリサイド
層37はソース・ドレインになる拡散層16,17を突
き抜けて半導体基板11に達することはない。したっが
て、リークを起こすことなく、当該拡散層16,17の
低抵抗化が図れる。
【0084】上記チタンシリサイド層37は、上記図7
で説明した工程を行う前に形成することも可能である。
この場合には導電層24,25のエッチングの際に、チ
タンシリサイド層37もエッチングする。
【0085】上記説明で用いた数値は一例であって、そ
の値に限定されることはない。また上記説明で示した構
成部品の材料は、その構成部品の機能を損なうものでな
ければ、上記に示した材料に限定されることはない。例
えば、サイドウォール絶縁膜を酸化シリコンで形成する
例を示したが、例えば酸化シリコンと同様の絶縁性を有
する材料であれば、他の材料(例えば窒化シリコン、窒
化酸化シリコン等)で形成することも可能である。
【0086】
【発明の効果】以上、説明したように第1の発明によれ
ば、ゲート電極の側壁側に形成されているサイドウォー
ル絶縁膜の側壁に、ソース・ドレインになる拡散層のそ
れぞれに接続する導電層が形成されているので、拡散層
を深く形成することなく、当該拡散層の実効的な厚さを
厚くすることができる。したがって、拡散層の抵抗値を
小さくすることができる。
【0087】第1の発明の製造方法によれば、ゲート電
極上のキャップ絶縁膜が露出するまで導電層形成膜の表
面側を異方性エッチングで除去することで、導電層を形
成するので、特殊なプロセス技術を必要としない。その
ため、安価な製造コストで導電層を形成することができ
る。またゲート絶縁膜を形成する部分にエッチングダメ
ージが加わらないので、ゲート絶縁膜を高品質に形成で
きる。
【0088】第2の発明によれば、各導電層は、各拡散
層のそれぞれに対応して接続されかつ表面がほぼ平坦に
形成されているので、その後の多層配線形成では、平坦
化処理を省略することができる。そして上記導電層の表
面と上記ゲート電極上のキャップ絶縁膜の表面とがほぼ
同一平面に形成されているので、その上面に層間絶縁膜
を介して配線を形成した場合に、配線は良好なカバリッ
ジ性を得ることができる。
【0089】第2の発明の製造方法によれば、キャップ
絶縁膜が露出するまで導電層形成膜の表面側を除去し
て、表面をほぼ平坦化した導電層を形成するので、導電
層の形成と平坦化処理とが同時にできる。またゲート絶
縁膜を形成する部分にエッチングダメージが加わらない
ので、ゲート絶縁膜を高品質に形成できる。導電層の形
成を研磨で行う方法では、キャップ絶縁膜が研磨ストッ
パになるので、導電層の表面とキャップ絶縁膜の表面と
が、ほぼ同一平面に形成できる。導電層の形成をエッチ
ングで行う方法では、エッチバックを実現するエッチン
グ装置で平坦化膜と導電層形成膜とをエッチングして導
電層を形成することができる。このため、特殊な製造装
置を必要としないので、装置コストがかからない。
【0090】またゲート電極のゲート幅方向の両端側に
おける導電層を除去して、当該ゲート電極のゲート長方
向の両側に導電層を残すので、ソース側に形成した導電
層とドレイン側に形成した導電層とを電気的に分離でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明における実施例の概略構成断面図で
ある。
【図2】第1の発明における実施例の製造工程図であ
る。
【図3】導電層の分離方法の説明図である。
【図4】第2の発明における実施例の概略構成断面図で
ある。
【図5】第2の発明における実施例の製造工程図であ
る。
【図6】第2の発明の実施例における別の第6工程の説
明図である。
【図7】導電層の分離方法の説明図である。
【図8】導電層の分離方法の説明図である。
【図9】サリサイドプロセスの説明図である。
【図10】従来例における第1の方法の製造工程図であ
る。
【図11】従来例における第2の方法の製造工程図であ
る。
【符号の説明】
1 MOSトランジスタ 2 MOSトランジスタ 11 半導体基板 12 ゲート絶縁膜 13 ゲート電極 14 キャップ絶縁膜 15 サイドウォール絶
縁膜 16 拡散層 17 拡散層 18 第1拡散層 19 第1拡散層 20 第2拡散層 21 第2拡散層 22 導電層 23 導電層 24 導電層 25 導電層 34 導電層形成膜 35 平坦化膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一部分上に形成したゲート
    絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成したゲート電極と、 前記ゲート電極上に形成したキャップ絶縁膜と、 前記ゲート電極の側壁側に形成したサイドウォール絶縁
    膜と、 前記ゲート電極の両側における前記半導体基板の上層に
    形成した拡散層と、 前記各拡散層のそれぞれに対応して接続するもので前記
    サイドウォール絶縁膜の側壁に形成した導電層とからな
    ることを特徴とする積み上げ拡散層構造のMOSトラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積み上げ拡散層構造のM
    OSトランジスタの製造方法であって、 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成してから、当該ゲー
    ト絶縁膜上にゲート電極とキャップ絶縁膜とを積層状態
    に形成する第1工程と、 前記ゲート電極の両側における半導体基板の上層に第1
    拡散層を形成する第2工程と、 前記ゲート電極の側壁側にサイドウォール絶縁膜を形成
    する第3工程と、 前記ゲート電極の両側における半導体基板の上層に、前
    記第1拡散層を介して当該第1拡散層よりも高濃度の第
    2拡散層を形成する第4工程と、 前記サイドウォール絶縁膜と前記キャップ絶縁膜とを覆
    うとともに前記各第2拡散層のそれぞれに接続する状態
    の導電層形成膜を成膜する第5工程と、 前記ゲート電極上のキャップ絶縁膜が露出するまで前記
    導電層形成膜の表面側を異方性エッチングすることで除
    去して、当該導電層形成膜で前記サイドウォール絶縁膜
    の側壁に当該サイドウォール絶縁膜側の第2拡散層に接
    続する導電層を形成する第6工程とからなることを特徴
    とする積み上げ拡散層構造のMOSトランジスタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の一部分上に形成したゲート
    絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成したゲート電極と、 前記ゲート電極上に形成したキャップ絶縁膜と、 前記ゲート電極の側壁側に形成したサイドウォール絶縁
    膜と、 前記ゲート電極の両側における前記半導体基板の上層に
    形成した拡散層と、 前記各拡散層のそれぞれに対応して接続する状態に前記
    半導体基板上に形成したもので表面が平坦化されている
    導電層とからなることを特徴とする積み上げ拡散層構造
    のMOSトランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の積み上げ拡散層構造のM
    OSトランジスタにおいて、 前記導電層の表面と前記キャップ絶縁膜の表面とはほぼ
    同一平面上に形成されていることを特徴とする積み上げ
    拡散層構造のMOSトランジスタ。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の積み上げ
    拡散層構造のMOSトランジスタの製造方法であって、 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成してから、当該ゲー
    ト絶縁膜上にゲート電極とキャップ絶縁膜とを積層状態
    に形成する第1工程と、 前記ゲート電極の両側における半導体基板の上層に第1
    拡散層を形成する第2工程と、 前記ゲート電極の側壁側にサイドウォール絶縁膜を形成
    する第3工程と、 前記ゲート電極の両側における半導体基板の上層に、前
    記第1拡散層を介して当該第1拡散層よりも高濃度の第
    2拡散層を形成する第4工程と、 前記サイドウォール絶縁膜と前記キャップ絶縁膜とを覆
    うとともに前記各第2拡散層のそれぞれに接続する状態
    に導電層形成膜を形成する第5工程と、 前記ゲート電極上のキャップ絶縁膜が露出するまで前記
    導電層形成膜の表面側を除去して、前記各第2拡散層の
    それぞれに対応して接続するとともに表面を平坦化した
    導電層を当該導電層形成膜で形成する第6工程とからな
    ることを特徴とする積み上げ拡散層構造のMOSトラン
    ジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の積み上げ拡散層構造のM
    OSトランジスタの製造方において、 前記第1工程から前記第5工程までを行った後、 前記第6工程で、研磨法で前記キャップ絶縁膜が露出す
    るまで前記導電層形成膜の表面側を研磨することで除去
    して、前記各第2拡散層のそれぞれに対応して接続する
    とともに表面を平坦化した導電層を当該導電層形成膜で
    形成することを特徴とする積み上げ拡散層構造のMOS
    トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の積み上げ拡散層構造のM
    OSトランジスタの製造方において、 前記第1工程から前記第5工程までを行った後、 前記第6工程で、前記導電層形成膜上に平坦化膜を形成
    し、続いてエッチングで前記ゲート電極上のキャップ絶
    縁膜が露出するまで前記平坦化膜と前記導電層の表面側
    とを除去することで、前記各第2拡散層のそれぞれに対
    応して接続するとともに表面を平坦化した導電層を当該
    導電層形成膜で形成することを特徴とする積み上げ拡散
    層構造のMOSトランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2,請求項5,請求項6または請
    求項7記載の積み上げ拡散層構造のMOSトランジスタ
    の製造方法において、 前記第1工程〜前記第6工程まで行った後、 前記ゲート電極のゲート幅方向の両端側における前記導
    電層を除去して、当該ゲート電極のゲート長方向の両側
    に前記導電層を残すことを特徴とする積み上げ拡散層構
    造のMOSトランジスタの製造方法。
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KR100246349B1 (ko) * 1997-05-24 2000-03-15 김영환 모스페트 소자 및 그 제조방법
KR100350056B1 (ko) * 2000-03-09 2002-08-24 삼성전자 주식회사 다마신 게이트 공정에서 자기정렬콘택패드 형성 방법
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