JP2002237518A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002237518A
JP2002237518A JP2001032206A JP2001032206A JP2002237518A JP 2002237518 A JP2002237518 A JP 2002237518A JP 2001032206 A JP2001032206 A JP 2001032206A JP 2001032206 A JP2001032206 A JP 2001032206A JP 2002237518 A JP2002237518 A JP 2002237518A
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trench
film
oxide film
semiconductor substrate
semiconductor device
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JP2001032206A
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Haruhiko Ajisawa
治彦 味沢
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ素子分離領域に大きな窪みが形成さ
れて半導体装置の素子特性等に種々の悪影響が発生する
こと、例えば寄生トランジスタが形成されてMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧が減少する逆狭チャネル効果が
発生することを防止することが可能な半導体装置及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 トレンチ内のトレンチ保護膜16とトレ
ンチ埋め込み絶縁膜18との間にポリシリコンからなる
サイドウォール17aが介在している構造となっている
ことにより、トレンチの形成に用いたパッド熱酸化膜を
ウエットエッチングする際に、シリコン基板11とサイ
ドウォール17aとに両側を挟まれたトレンチ保護膜1
6端部が過剰にエッチングされることが防止されるた
め、トレンチ上端部におけるトレンチ保護酸化膜16端
部がエッチングされて窪み19が形成されるものの、こ
の窪み19は従来の場合よりも格段に小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係り、特にトレンチ素子分離構造を有する半
導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトレンチ素子分離構造を有する半
導体装置、例えばMOS(Metal Oxide Semiconducto
r)トランジスタの製造プロセスを、図16〜図23を用
いて説明する。先ず、図16に示すように、例えばシリ
コン基板11を熱処理して、その表面にパッド熱酸化膜
12を形成する。なお、このパッド熱酸化膜12は、例
えば10nm程度の膜厚に成膜する。
【0003】続いて、例えばCVD(Chemical Vapor D
eposition ;化学的気相成長)法を用いて、このパッド
熱酸化膜12上に、窒化シリコンからなる研磨ストップ
層13を成膜する。この研磨ストップ層13は、後述す
るCMP(Chemical Mechanical Polishing;化学的機
械研磨)による平坦化工程において、過剰研磨を抑制す
る役割を果たすものである。なお、この研磨ストップ層
13は、例えば120nm程度の膜厚に成膜する。
【0004】続いて、この研磨ストップ層13上に、フ
ォトリソグラフィ工程によって所定の形状にパターニン
グしたレジスト14を形成し、このレジスト14をマス
クとして、例えばRIE(Reactive Ion Etching;反応
性イオンエッチング)のようなドライエッチング技術に
より、研磨ストップ層13及びパッド熱酸化膜12を選
択的に除去して、シリコン基板11表面にトレンチ15
を形成する。なお、このトレンチ15は、例えば300
nm程度の深さとする。
【0005】次いで、図17に示すように、レジスト1
4を除去した後、後述するトレンチ15内に充填するト
レンチ埋め込み酸化膜の成膜時にシリコン基板11にダ
メージが入らないように、例えば熱酸化法により、トレ
ンチ15内の側面及び底面に露出するシリコン基板11
上に、トレンチ保護酸化膜16を形成する。
【0006】次いで、図18に示すように、例えば高密
度プラズマCVD法により、トレンチ素子分離膜となる
酸化シリコン系のトレンチ埋め込み酸化膜18を基体全
面に成膜して、トレンチ15内を充填する。なお、この
基体全面に成膜するトレンチ埋め込み酸化膜18は、例
えば500nm程度の膜厚とする。
【0007】次いで、図19に示すように、例えばCM
P法を用いて、トレンチ埋め込み酸化膜18の平坦化を
行う。このCMP法による平坦化は、研磨ストップ層1
3が表出するまで行い、これにより基体表面が平坦化さ
れ、トレンチ埋め込み酸化膜18がトレンチ15内にの
み埋め込まれた状態となる。
【0008】次いで、図20に示すように、素子形成領
域のパッド熱酸化膜12上に存在する窒化シリコン膜か
らなる研磨ストップ層13を除去する。なお、この研磨
ストップ層13のエッチングの際に、例えば150℃程
度にまで過熱された燐酸を用いることにより、下方のシ
リコン基板11の素子形成領域にダメージを与えること
なく、また表出しているトレンチ埋め込み酸化膜18や
下地のパッド熱酸化膜12をエッチングすることなく、
窒化シリコン膜からなる研磨ストップ層13を除去する
ことが可能である。
【0009】次いで、図21に示すように、素子形成領
域のシリコン基板11表面にMOSトランジスタの構成
に必要なソース・ドレイン等の形成を例えば不純物イオ
ン注入等により行う工程を経た後、パッド熱酸化膜12
をエッチング除去する。このとき、このパッド熱酸化膜
12のエッチング除去は、一般にフッ酸系のエッチング
液を用いて行われる。このようなウェットエッチングプ
ロセスを用いるのは、ドライエッチングプロセスの場合
に発生する素子形成領域のシリコン基板11表面へのダ
メージを発生させることなく、パッド熱酸化膜12を除
去することが可能となるからである。
【0010】しかし、このフッ酸系のエッチング液を用
いたパッド熱酸化膜12のウェットエッチングは等方的
に進むため、図中のB部に示されるように、表出してい
るトレンチ埋め込み酸化膜18やそのエッチングによっ
て表出するトレンチ保護酸化膜16が同時的に又は連続
的にエッチングされる。しかも、CVD法により形成さ
れたトレンチ埋め込み酸化膜18は熱酸化により形成さ
れたパッド熱酸化膜12よりもエッチング速度が大きい
ため、トレンチ埋め込み酸化膜18は過剰にエッチング
され、更にその際に大きく露出するトレンチ保護酸化膜
16も過剰にエッチングされ、図中のB部に示されるよ
うに、トレンチ上端部にかなり大きな窪み22が形成さ
れる。即ち、従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法においては、そのトレンチ素子分離領域に大
きな窪み22が形成される。このため、半導体装置の素
子特性等に種々の悪影響が発生する恐れが生じる。
【0011】例えば図21に示される状態で、更にMO
Sトランジスタの製造プロセスを進めると、次のような
事態が発生する。即ち、図22に示すように、MOSト
ランジスタ形成領域のシリコン基板11上にゲート酸化
膜20を形成するための熱酸化を行うと、この熱酸化処
理によって、トレンチ上端部の大きな窪み22内に露出
するシリコン基板11側面も熱酸化されて、熱酸化膜2
0bが形成される。
【0012】次いで、図23に示すように、例えば減圧
CVD法を用いて、基体全面に導電性のポリシリコン膜
を形成した後、この導電性のポリシリコン膜を所定の形
状にパターニングして、MOSトランジスタ形成領域の
ゲート酸化膜20及びトレンチ素子分離構造の素子分離
領域上にゲート電極及びそれに連なるポリシリコン配線
層21を形成する。なお、この導電性のポリシリコン膜
は、例えば180nm程度の厚さに成膜する。そして、
このとき、トレンチ上端部の大きな窪み22内にもポリ
シリコン配線層21が充填されるため、このトレンチ上
端部においては、図中のB部に示されるように、シリコ
ン基板11側面に熱酸化膜20bを介してポリシリコン
配線層21が設けられているMOS構造の寄生トランジ
スタが形成されることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のト
レンチ素子分離構造の半導体装置の製造プロセスにおい
ては、図21に示されるように、その素子分離領域のト
レンチ上端部に大きな窪み22が形成されるため、半導
体装置の素子特性等に種々の悪影響が発生する恐れが生
じるという問題があった。
【0014】例えばMOSトランジスタの製造プロセス
の場合、図23に示されるように、その素子分離領域の
トレンチ上端部に、シリコン基板11側面に熱酸化膜2
0bを介してポリシリコン配線層21が設けられてなる
寄生トランジスタが形成されて、この部分に電界が集中
する構造となる。そして、MOSトランジスタのチャネ
ル幅の狭小化が進む傾向にある近年においては、このよ
うな構造によってMOSトランジスタのしきい値電圧が
減少する逆狭チャネル効果が発生したり、トランジスタ
特性に悪影響が生じたり、ゲート酸化膜が劣化し易くな
ったりする等の様々な不都合が発生するという問題があ
った。
【0015】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、トレンチ素子分離領域に大きな窪みが
形成されて半導体装置の素子特性等に種々の悪影響が発
生すること、例えば寄生トランジスタが形成されてMO
Sトランジスタのしきい値電圧が減少する逆狭チャネル
効果が発生することを防止することが可能な半導体装置
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る本発明に係る半導体装置及びその製造方法により達成
される。即ち、請求項1に係る半導体装置は、トレンチ
素子分離構造の半導体装置であって、半導体基板表面
に、トレンチが形成され、このトレンチ内の側面及び底
面に露出する半導体基板上に、トレンチ保護膜が形成さ
れ、このトレンチ保護膜からなるトレンチ内の側面上
に、上端部が半導体基板表面と略同等の高さ又はより高
い位置にあるサイドウォールが形成され、これらサイド
ウォール及びトレンチ保護膜をそれぞれ側面及び底面と
するトレンチ内に、トレンチ埋め込み絶縁膜が埋め込ま
れていることを特徴とする。
【0017】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置
においては、半導体基板表面に形成されたトレンチ内に
トレンチ保護膜を介してトレンチ埋め込み絶縁膜が埋め
込まれた構造であるため、このトレンチの形成に用いた
パッド熱酸化膜を除去する際にトレンチ上端部における
トレンチ保護膜の端部及びトレンチ埋め込み絶縁膜が過
剰にエッチングされて、トレンチ上端部にかなり大きな
窪みが形成される。そして、このトレンチ素子分離領域
に形成される大きな窪みに起因して、半導体装置の素子
特性等への種々の悪影響が発生する。
【0018】これに対して、請求項1に係る半導体装置
においては、トレンチ内のトレンチ保護膜とトレンチ埋
め込み絶縁膜との間にサイドウォールが介在している構
造となっていることにより、このサイドウォールの材質
にパッド熱酸化膜のエッチング液に対するエッチング耐
性を有するものを選択すると、トレンチ側面をなす半導
体基板とサイドウォールとに両側を挟まれたトレンチ保
護膜の端部が過剰にエッチングされることが防止され
る。このため、トレンチ上端部におけるトレンチ保護酸
化膜の端部がエッチングされて窪みが形成されるもの
の、この窪みはその幅がトレンチ保護酸化膜の膜厚に等
しく、その深さがパッド熱酸化膜のエッチングの際のオ
ーバーエッチングによってトレンチ保護酸化膜の端部が
除去された程度であることから、その大きさは従来の場
合の窪みと比較すると、格段に小さくなる。従って、こ
のトレンチ素子分離領域の窪みに起因する半導体装置の
素子特性等への種々の悪影響の発生が抑制される。
【0019】また、請求項2に係る半導体装置は、トレ
ンチ素子分離構造の半導体装置であって、半導体基板表
面に、トレンチが形成され、このトレンチ内の側面及び
底面に露出する半導体基板上に、トレンチ保護膜が形成
され、このトレンチ保護膜からなるトレンチ内の側面上
に、サイドウォールが形成され、これらサイドウォール
及びトレンチ保護膜をそれぞれ側面及び底面とするトレ
ンチ内に、トレンチ埋め込み絶縁膜が埋め込まれ、トレ
ンチ上端部におけるトレンチ保護膜及びサイドウォール
の上端部上の、トレンチ埋め込み絶縁膜と半導体基板と
の間隙に、絶縁膜が埋め込まれていることを特徴とす
る。
【0020】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置
においては、前述したようにトレンチ上端部にかなり大
きな窪みが形成されるため、この半導体基板の素子形成
領域に例えばMOSトランジスタが形成されている場
合、そのゲート酸化膜及びゲート電極の形成の際に、ト
レンチ上端部の窪み内の半導体基板側面にゲート酸化膜
と同時に形成された熱酸化膜を介してゲート電極と同時
に形成された配線層が設けられ、MOS構造の寄生トラ
ンジスタが形成されることになるため、この部分に電界
が集中してMOSトランジスタのしきい値電圧が減少す
る逆狭チャネル効果が発生したり、トランジスタ特性に
悪影響が生じたり、ゲート酸化膜が劣化し易くなったり
する等の様々な不都合が発生する。
【0021】これに対して、請求項2に係る半導体装置
においては、トレンチ上端部におけるトレンチ保護膜及
びサイドウォールの上端部上の、トレンチ埋め込み絶縁
膜と半導体基板との間隙に、絶縁膜が埋め込まれている
こと構造となっていることにより、トレンチ上端部には
従来の場合のような窪みがなくなるため、この半導体基
板に例えばMOSトランジスタが形成されている場合で
あっても、そのゲート電極及びそれに連なる配線層の形
成の際に、トレンチ上端部の窪み内に配線層が入り込む
余地はなくなり、寄生トランジスタが形成されることは
ない。従って、MOSトランジスタに逆狭チャネル効果
が発生したり、トランジスタ特性に悪影響が生じたり、
ゲート酸化膜が劣化し易くなったりする等の様々な不都
合の発生が防止される。
【0022】また、このゲート電極に連なる配線層とト
レンチ内のサイドウォールとの間には絶縁膜が介在して
いるため、配線層がトレンチ内のサイドウォールに接続
したり、このサイドウォールを介して他のMOSトラン
ジスタのゲート電極と電気的に導通したりすることはな
い。
【0023】また、請求項3に係る半導体装置の製造方
法は、トレンチ素子分離構造の半導体装置の製造方法で
あって、半導体基板表面上に、パッド絶縁膜及び研磨ス
トップ層を順に積層した後、これら研磨ストップ層、パ
ッド絶縁膜、及び半導体基板を選択的にエッチング除去
して、トレンチを形成する第1の工程と、このトレンチ
内の側面及び底面に露出する半導体基板上に、トレンチ
保護膜を形成する第2の工程と、トレンチ内のトレンチ
保護膜、パッド絶縁膜、及び研磨ストップ層の側面上
に、上端部が半導体基板表面と略同等の高さ又はより高
い位置にあるサイドウォールを形成する第3の工程と、
基体全面に絶縁膜を堆積して、トレンチ内を埋め込んだ
後、この絶縁膜を研磨ストップ層が表出するまで研磨除
去して、トレンチ内を埋め込むトレンチ埋め込み絶縁膜
を形成すると共に、これらトレンチ埋め込み絶縁膜及び
研磨ストップ層からなる基体表面を平坦化する第4の工
程と、研磨ストップ層を選択的にエッチング除去した
後、パッド絶縁膜を選択的にエッチング除去して、半導
体基板表面を露出させる第5の工程と、を有することを
特徴とする。
【0024】このように請求項3に係る半導体装置の製
造方法においては、半導体基板表面に形成したトレンチ
内の側面及び底面に露出する半導体基板上に、トレンチ
保護膜を形成した後、このトレンチ内のトレンチ保護膜
等の側面上に、上端部が半導体基板表面と略同等の高さ
又はより高い位置にあるサイドウォールを形成し、更に
このサイドウォールが側面に形成されたトレンチ内を埋
め込むトレンチ埋め込み絶縁膜を形成することにより、
トレンチを形成する際に用いたパッド絶縁膜を選択的に
エッチング除去して、半導体基板表面を露出させる際
に、このパッド熱酸化膜のエッチングによって露出した
トレンチ保護酸化膜の端部も連続的にエッチングされる
ものの、サイドウォールの材質にパッド熱酸化膜のエッ
チング液に対するエッチング耐性を有するものを選択す
ると、トレンチ上端部におけるトレンチ保護酸化膜の両
側には、パッド熱酸化膜のエッチング液に対するエッチ
ング耐性を有する半導体基板とサイドウォールとが存在
することから、トレンチ保護酸化膜の端部が過剰にエッ
チングされることが防止される。
【0025】このため、トレンチ保護酸化膜の端部がエ
ッチングされてトレンチ上端部に形成される窪みはその
幅がトレンチ保護酸化膜の膜厚に等しく、その深さがパ
ッド熱酸化膜のエッチングの際のオーバーエッチングに
よってトレンチ保護酸化膜の端部が除去された程度とな
り、その大きさは従来の場合の窪みと比較すると格段に
小さくなっている。従って、このトレンチ素子分離領域
の窪みに起因する半導体装置の素子特性等への種々の悪
影響の発生が抑制される。
【0026】また、請求項4に係る半導体装置の製造方
法は、トレンチ素子分離構造の半導体装置の製造方法で
あって、半導体基板表面上に、パッド絶縁膜及び研磨ス
トップ層を順に積層した後、これら研磨ストップ層、パ
ッド絶縁膜、及び半導体基板を選択的にエッチング除去
して、トレンチを形成する第1の工程と、このトレンチ
内の側面及び底面に露出する半導体基板上に、トレンチ
保護膜を形成する第2の工程と、トレンチ内のトレンチ
保護膜、パッド絶縁膜、及び研磨ストップ層の側面上
に、上端部が半導体基板表面と略同等の高さ又はより高
い位置にあるサイドウォールを形成する第3の工程と、
基体全面に絶縁膜を堆積して、トレンチ内を埋め込んだ
後、この絶縁膜を研磨ストップ層が表出するまで研磨除
去して、トレンチ内を埋め込むトレンチ埋め込み絶縁膜
を形成すると共に、これらトレンチ埋め込み絶縁膜及び
研磨ストップ層からなる基体表面を平坦化する第4の工
程と、研磨ストップ層を選択的にエッチング除去した
後、パッド絶縁膜を選択的にエッチング除去して、半導
体基板表面を露出させる第5の工程と、このパッド絶縁
膜のエッチングの際にトレンチ保護膜が連続的にエッチ
ングされてトレンチ上端部に形成された窪み内に露出す
る半導体基板側面及びサイドウォールを熱酸化して、半
導体基板の熱酸化膜及びサイドウォールの熱酸化膜によ
って窪み内を埋め込む第6の工程と、を有することを特
徴とする。
【0027】このように請求項4に係る半導体装置の製
造方法においては、上記請求項3に係る半導体装置の製
造方法の場合と同様、トレンチを形成する際に用いたパ
ッド絶縁膜を選択的にエッチング除去して半導体基板表
面を露出させる際に、このパッド熱酸化膜のエッチング
によって露出したトレンチ保護酸化膜の端部も連続的に
エッチングされて、トレンチ上端部の半導体基板側面と
サイドウォール側面との間に従来の場合より格段に小さ
な窪みが形成されるが、その後に、この窪み内に露出す
る半導体基板側面及びサイドウォールを熱酸化するた
め、この半導体基板に例えばMOSトランジスタを形成
する場合であっても、そのゲート電極の形成の際に、ト
レンチ上端部の窪み内にゲート電極と同時に形成された
配線層が入り込む余地はなくなり、寄生トランジスタが
形成されることはない。従って、MOSトランジスタに
逆狭チャネル効果が発生したり、トランジスタ特性に悪
影響が生じたり、ゲート酸化膜が劣化し易くなったりす
る等の様々な不都合の発生が防止される。
【0028】また、このゲート電極に連なる配線層とト
レンチ内のサイドウォールとの間には半導体基板の熱酸
化膜及びサイドウォールの熱酸化膜が介在しているた
め、配線層がトレンチ内のサイドウォールに接続した
り、このサイドウォールを介して他のMOSトランジス
タのゲート電極と電気的に導通したりすることはない。
【0029】なお、上記請求項3又は4に係る半導体装
置の製造方法において、サイドウォールがポリシリコン
膜又はアモルファスシリコン膜からなるサイドウォール
であることが好適である(請求項5)。この場合、こう
したポリシリコン膜又はアモルファスシリコン膜からな
るサイドウォールは、パッド熱酸化膜のエッチング液に
対するエッチング耐性を有するため、前述した上記請求
項3又は4の作用が容易に達成される。
【0030】また、上記請求項4に係る半導体装置の製
造方法において、前記第6の工程におけるトレンチ上端
部に形成された窪み内に露出する半導体基板側面及びサ
イドウォールの熱酸化を、半導体基板に形成するゲート
酸化膜と同時的に形成することが好適である(請求項
6)。この場合、この半導体基板側面及びサイドウォー
ル側面の熱酸化がMOSトランジスタの製造プロセスに
一体的に組み込まれるため、工程数の増加を招くことが
ないという利点がある。
【0031】更に、サイドウォールが、不純物がドーピ
ングされたポリシリコン膜又はアモルファスシリコン膜
からなるサイドウォールである好適である(請求項
7)。この場合、前記第6の工程における半導体基板側
面及びサイドウォールの熱酸化の際に、サイドウォール
の酸化速度が増大するため、トレンチ上端部の半導体基
板側面とサイドウォール側面との間に形成された窪み内
を半導体基板及びサイドウォールの熱酸化膜によって埋
め込むことが容易になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
るトレンチ素子分離構造の半導体装置を示す概略断面図
であり、図2〜図11はそれぞれ図1に示す半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図である。
【0033】図1に示されるように、本実施形態に係る
トレンチ素子分離構造の半導体装置においては、例えば
半導体基板としてのシリコン基板11表面の素子分離領
域に、例えば300nm程度の深さのトレンチが形成さ
れ、このトレンチの側面及び底面をなすシリコン基板1
1上に、例えば熱酸化法により成膜されたトレンチ保護
酸化膜16が形成されている。
【0034】また、このトレンチ保護酸化膜16からな
るトレンチ内の側面上には、例えば10nm程度の膜厚
のポリシリコン膜からなるサイドウォール17aが形成
されている。そして、このサイドウォール17aは、そ
の上端部がトレンチによって分離された素子形成領域の
シリコン基板11表面と略同等の高さ又はより高い位置
になるように制御されている。なお、図1においては、
サイドウォール17aの上端部が素子形成領域のシリコ
ン基板11表面よりも高い位置にある場合を図示する。
【0035】また、このサイドウォール17a及びトレ
ンチ保護酸化膜16をそれぞれ側面及び底面とするトレ
ンチ内には、トレンチ埋め込み酸化膜18が埋め込まれ
ている。そして、このトレンチ埋め込み酸化膜18の表
面は、サイドウォール17aの上端部と略同等の高さに
位置している。
【0036】但し、トレンチ上端部におけるシリコン基
板11側面とサイドウォール17aとの間には、小さな
窪み19が形成されている。この窪み19は、トレンチ
形成時に用いたパッド熱酸化膜を例えばフッ酸系のエッ
チング液を用いたウェットエッチングによって除去する
際に、そのエッチングによって露出したトレンチ保護酸
化膜16端部が連続的にエッチング除去されて形成され
たものである。
【0037】しかし、その際に、トレンチ上端部におけ
るトレンチ保護酸化膜16の両側には、フッ酸系のエッ
チング液によってはエッチングされないシリコン基板1
1側面とポリシリコンからなるサイドウォール17aと
が存在する構造となっているため、トレンチ保護酸化膜
16が過剰にエッチングされることが防止される。従っ
て、図中のA部に示されるように、この窪み19はその
幅がトレンチ保護酸化膜16の膜厚に等しく、その深さ
はパッド熱酸化膜12のエッチングの際のオーバーエッ
チングによってトレンチ保護酸化膜16端部が除去され
た程度であるため、その大きさは上記図21中のB部に
示される従来の場合の窪みと比較すると、格段に小さな
ものである。
【0038】次に、図1に示すトレンチ素子分離構造の
半導体装置の製造方法を、図2〜図11を用いて説明す
る。先ず、図2に示すように、シリコン基板11を熱処
理して、その表面にパッド熱酸化膜12を形成する。な
お、このパッド熱酸化膜12は、例えば10nm程度の
膜厚に成膜する。
【0039】次いで、図3に示すように、例えばCVD
法を用いて、このパッド熱酸化膜12上に、窒化シリコ
ンからなる研磨ストップ層13を成膜する。この研磨ス
トップ層13は、後述するCMP法による平坦化工程に
おいて、過剰研磨を抑制する役割を果たすものである。
なお、この研磨ストップ層13は、例えば120nm程
度の膜厚に成膜する。
【0040】次いで、図4に示すように、この研磨スト
ップ層13上に、フォトリソグラフィ工程によって所定
の形状にパターニングしたレジスト14を形成し、この
レジスト14をマスクとして、例えばRIEのようなド
ライエッチング技術により、研磨ストップ層13、パッ
ド熱酸化膜12、及びシリコン基板11を選択的にエッ
チング除去して、シリコン基板11表面の素子分離領域
にトレンチ15を形成する。なお、このトレンチ15
は、例えば300nm程度の深さとする。
【0041】次いで、図5に示すように、レジスト14
を除去した後、後述するトレンチ15内に充填するトレ
ンチ埋め込み酸化膜の成膜時のシリコン基板11にダメ
ージが入らないように、例えば熱酸化法により、トレン
チ15内の側面及び底面に露出するシリコン基板11上
に、トレンチ保護酸化膜16を形成する。
【0042】次いで、図6に示すように、例えば減圧C
VD法により、基体全面にポリシリコン膜17を成膜し
て、トレンチ15内の側面及び底面をなすトレンチ保護
酸化膜16、パッド熱酸化膜12、及び研磨ストップ層
13上を被覆する。なお、このポリシリコン膜17は、
例えば10nm程度の膜厚とする。
【0043】次いで、図7に示すように、例えばRIE
法のようなドライエッチング技術により、ポリシリコン
膜17をエッチングして、トレンチ15外の研磨ストッ
プ層13上のポリシリコン膜17及びトレンチ15内の
底面をなすトレンチ保護酸化膜16上のポリシリコン膜
17を除去する一方、トレンチ15内の側面をなすトレ
ンチ保護酸化膜16、パッド熱酸化膜12、及び研磨ス
トップ層13上を被覆するポリシリコン膜17を残存さ
せ、このポリシリコン膜17からなるサイドウォール1
7aを形成する。
【0044】なお、サイドウォール17aの上端部は、
ポリシリコン膜17のエッチングの際に除去されてトレ
ンチ15外の研磨ストップ層13表面より低くなるが、
このポリシリコン膜17のエッチングの際のエッチング
時間等の条件を調整して、トレンチ15外の素子形成領
域のシリコン基板11表面と略同等の高さ又はより高い
位置になるように制御する。但し、図7においては、サ
イドウォール17aの上端部が素子形成領域のシリコン
基板11表面よりも高い位置にある場合を図示する。
【0045】次いで、図8に示すように、例えば高密度
プラズマCVD法を用いて、トレンチ素子分離膜となる
酸化シリコン系のトレンチ埋め込み酸化膜18を基体全
面に成膜し、側壁にサイドウォール17aが形成された
トレンチ15内を充填する。なお、この基体全面に成膜
するトレンチ埋め込み酸化膜18は、例えば500nm
程度の膜厚とする。
【0046】次いで、図9に示すように、例えばCMP
法を用いて、トレンチ埋め込み酸化膜18の平坦化を行
う。このCMP法による平坦化は、研磨ストップ層13
が表出するまで行い、これによりトレンチ埋め込み酸化
膜18及び研磨ストップ層13からなる基体表面を平坦
化すると共に、トレンチ埋め込み酸化膜18がトレンチ
15内のみに埋め込まれた状態とする。
【0047】次いで、図10に示すように、素子形成領
域のパッド熱酸化膜12上に存在する研磨ストップ層1
3をエッチング除去する。なお、この研磨ストップ層1
3のエッチングの際に、例えば150℃程度にまで過熱
された燐酸を用いることにより、その下方にある素子形
成領域のシリコン基板11表面にダメージを与えること
なく、また表出しているトレンチ埋め込み酸化膜18及
びポリシリコンからなるサイドウォール17aや下地の
パッド熱酸化膜12をエッチングすることなく、窒化シ
リコン膜からなる研磨ストップ層13のみを除去するこ
とが可能である。逆にいえば、この研磨ストップ層13
のエッチングの際にサイドウォール17aがエッチング
されることを防止するためには、その材質として本実施
形態におけるポリシリコンのように燐酸によってエッチ
ングされない材質を使用することが必要である。
【0048】次いで、図11に示すように、シリコン基
板11の素子形成領域に所望のデバイスを形成するため
の種々の工程を経た後、パッド熱酸化膜12をエッチン
グ除去する。このとき、このパッド熱酸化膜12のエッ
チング除去は、一般にフッ酸系のエッチング液を用いて
行われる。このようなウェットエッチングプロセスを用
いるのは、ドライエッチングプロセスの場合に発生する
素子形成領域のシリコン基板11表面へのダメージを発
生させることなく、パッド熱酸化膜12を除去すること
が可能となるからである。
【0049】但し、このパッド熱酸化膜12のウェット
エッチングの際には、そのエッチングによって露出した
トレンチ保護酸化膜16端部も連続的にエッチング除去
される。しかし、トレンチ15上端部におけるトレンチ
保護酸化膜16の両側には、フッ酸系のエッチング液に
よってはエッチングされないシリコン基板11側面とポ
リシリコンからなるサイドウォール17aとが存在する
ため、トレンチ保護酸化膜16が過剰にエッチングされ
ることが防止される。このため、図中のA部に示される
ように、トレンチ15上端部のシリコン基板11側面と
サイドウォール17aとの間に、トレンチ保護酸化膜1
6端部がエッチングされた窪み19が形成されるもの
の、この窪み19はその幅がトレンチ保護酸化膜16の
膜厚に等しく、その深さはパッド熱酸化膜12のエッチ
ングの際のオーバーエッチングによってトレンチ保護酸
化膜16端部が除去された程度であるため、その大きさ
は上記図21中のB部に示される従来の場合の窪みと比
較すると、格段に小さくなっている。
【0050】また、パッド熱酸化膜12のウェットエッ
チングの際には、側壁にサイドウォール17aが形成さ
れたトレンチ15内を充填しているトレンチ埋め込み酸
化膜18も同時にエッチング除去されるが、上記図9に
示すCMP法による平坦化工程において、平坦化したト
レンチ埋め込み酸化膜18表面が素子形成領域のシリコ
ン基板11表面よりも十分に高い位置にあるようにして
おくことにより、エッチング後のトレンチ埋め込み酸化
膜18表面を依然として素子形成領域のシリコン基板1
1表面よりも十分に高い位置にすることが容易に可能で
あるため、このトレンチ埋め込み酸化膜18のエッチン
グによって窪みが形成されることは防止される。
【0051】本実施形態では、上記図9に示すCMP法
による平坦化工程において、平坦化したトレンチ埋め込
み酸化膜18表面がサイドウォール17aの上端部っよ
りも高い位置にあるようにしておき、上記図11に示す
パッド熱酸化膜12のエッチング除去工程において、こ
のトレンチ埋め込み酸化膜18も同時的にエッチングさ
れて、その表面がサイドウォール17aの上端部と略同
等の高さになる場合を図示している。このようにして、
図1に示されるトレンチ素子分離構造の半導体装置を作
製する。
【0052】以上のように本実施形態によれば、シリコ
ン基板11上にパッド熱酸化膜12及び窒化シリコンか
らなる研磨ストップ層13を順に成膜し、これら研磨ス
トップ層13、パッド熱酸化膜12、及びシリコン基板
11を選択的に除去してシリコン基板11表面の素子分
離領域にトレンチ15を形成し、このトレンチ15内の
側面及び底面に露出するシリコン基板11上にトレンチ
保護酸化膜16を形成し、基体全面に成膜したポリシリ
コン膜17をドライエッチングして、トレンチ15内の
側面をなすトレンチ保護酸化膜16、パッド熱酸化膜1
2、及び研磨ストップ層13上に残存するポリシリコン
膜17からなるサイドウォール17aを形成すると共
に、このサイドウォール17aの上端部がトレンチ15
外の素子形成領域のシリコン基板11表面と略同等の高
さ又はより高い位置になるように制御し、基体全面にト
レンチ埋め込み酸化膜18を成膜してトレンチ15内を
充填し、トレンチ埋め込み酸化膜18を研磨してトレン
チ埋め込み酸化膜18及び研磨ストップ層13からなる
基体表面を平坦化し、研磨ストップ層13を選択的にエ
ッチング除去し、パッド熱酸化膜12をウェットエッチ
ング除去してシリコン基板11表面を露出させることに
より、このパッド熱酸化膜12のエッチング除去によっ
て露出したトレンチ保護酸化膜16の端部も連続的にエ
ッチングされるものの、このトレンチ15上端部におけ
るトレンチ保護酸化膜16はその両側をシリコン基板1
1とポリシリコンからなるサイドウォール17aとに挟
まれた構造となっていることから、トレンチ保護酸化膜
16の端部が過剰にエッチングされることを防止するこ
とが可能になる。
【0053】このため、トレンチ15上端部のシリコン
基板11側面とサイドウォール17aとの間に、トレン
チ保護酸化膜16端部がエッチングされた窪み19が形
成されるものの、この窪み19はその幅がトレンチ保護
酸化膜16の膜厚に等しく、その深さはパッド熱酸化膜
12のエッチングの際のオーバーエッチングによってト
レンチ保護酸化膜16端部が除去された程度になり、そ
の大きさを従来の場合の窪みよりも格段に小さくするこ
とができる。従って、このトレンチ素子分離領域の窪み
に起因する半導体装置の素子特性等への種々の悪影響の
発生を抑制することができる。
【0054】(第2の実施形態)図12は本発明の第2
の実施形態に係るトレンチ素子分離構造の半導体装置を
示す概略断面図であり、図13〜図15はそれぞれ図1
2に示す半導体装置の製造方法を説明するための工程断
面図である。なお、上記第1の実施形態の図1〜図11
に示す半導体装置の構成要素と同一の要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0055】本実施形態に係るトレンチ素子分離構造の
半導体装置は、上記第1の実施形態をMOSトランジス
タに適用したものである。従って、図12に示されるよ
うに、上記第1の実施形態に係るトレンチ素子分離構造
の半導体装置の場合と同様、シリコン基板11表面の素
子分離領域に例えば300nm程度の深さのトレンチが
形成され、このトレンチの側面及び底面をなすシリコン
基板11上に熱酸化法により成膜されたトレンチ保護酸
化膜16が形成され、このトレンチ保護酸化膜16から
なるトレンチ内の側面上に例えば10nm程度の膜厚の
ポリシリコン膜からなるサイドウォール17aが形成さ
れ、このサイドウォール17a及びトレンチ保護酸化膜
16をそれぞれ側面及び底面とするトレンチ内にトレン
チ埋め込み酸化膜18が埋め込まれている。
【0056】但し、トレンチ上端部におけるシリコン基
板11側面とサイドウォール17aとの間に形成されて
いた小さな窪み19は、熱酸化膜20a、17bによっ
て埋め込まれている。このため、本実施形態に係るトレ
ンチ素子分離構造の半導体装置の素子分離領域には小さ
な窪みさえ全くない。なお、この熱酸化膜20a、17
bは、MOSトランジスタ形成領域のシリコン基板11
上にゲート酸化膜20を形成するための熱酸化を行う際
に、同時的に形成されたシリコン基板11の熱酸化膜2
0a及びポリシリコンからなるサイドウォール17aの
熱酸化膜17bである。
【0057】また、図示は省略するが、シリコン基板1
1の素子形成領域には、MOSトランジスタの構成に必
要なソース・ドレイン等が形成されている。そして、M
OSトランジスタ形成領域のゲート酸化膜20及びトレ
ンチ素子分離構造の素子分離領域上には、例えば180
nm程度の膜厚の導電性のポリシリコン膜からなるゲー
ト電極及びそれに連なるポリシリコン配線層21が形成
されている。
【0058】なお、このポリシリコン配線層21とトレ
ンチ内のポリシリコンからなるサイドウォール17aと
は、両者の間にサイドウォール17aが酸化されてなる
熱酸化膜17bが介在しているため、ポリシリコン配線
層21がトレンチ内のサイドウォール17aに接続した
り、このサイドウォール17aを介して他のMOSトラ
ンジスタのゲート電極と電気的に導通したりすることは
ない。
【0059】次に、図12に示すトレンチ素子分離構造
の半導体装置の製造方法を、図13〜図15を用いて説
明する。上記第1の実施形態の図2〜図11に示す工程
を経て、図13に示すように、シリコン基板11表面の
素子分離領域にトレンチ15が形成され、このトレンチ
15の側面及び底面をなすシリコン基板11上に熱酸化
法により成膜されたトレンチ保護酸化膜16が形成さ
れ、このトレンチ保護酸化膜16からなるトレンチ15
内の側面上にポリシリコン膜からなるサイドウォール1
7aが形成され、このサイドウォール17a及びトレン
チ保護酸化膜16をそれぞれ側面及び底面とするトレン
チ15内にトレンチ埋め込み酸化膜18が埋め込まれて
いるトレンチ素子分離構造の半導体装置を形成する。そ
して、その途中の、シリコン基板11の素子形成領域に
所望のデバイスを形成するための種々の工程において、
MOSトランジスタの構成に必要なソース・ドレイン等
の形成を例えば不純物イオン注入等により行っておく。
【0060】なお、このとき、図中のA部に示されるよ
うに、トレンチ15上端部におけるシリコン基板11側
面とサイドウォール17aとの間には、小さな窪み19
が形成されている。但し、この窪み19は、上記第1の
実施形態において既に説明しいたように、その幅がトレ
ンチ保護酸化膜16の膜厚に等しく、その深さはパッド
熱酸化膜のエッチングの際のオーバーエッチングによっ
てトレンチ保護酸化膜16端部が除去された程度である
ため、その大きさは上記図21中のB部に示される従来
の場合の窪みと比較すると、格段に小さなものである。
【0061】次いで、図14に示すように、MOSトラ
ンジスタ形成領域のシリコン基板11上にゲート酸化膜
20を形成するための熱酸化を行う。なお、この熱酸化
処理は、例えば温度1000℃のウエットO2 (酸素)
雰囲気中において行う。このとき、この熱酸化処理によ
り、トレンチ15上端部に形成された窪み19内に露出
するシリコン基板11側面も熱酸化されて、熱酸化膜2
0aが形成される。また同時に、この窪み19内に露出
するポリシリコンからなるサイドウォール17a側面も
熱酸化されて、熱酸化膜17bが形成される。こうし
て、トレンチ15上端部の窪み19を、シリコン基板1
1の熱酸化膜20a及びポリシリコンからなるサイドウ
ォール17aの熱酸化膜17bによって埋め込んでしま
う。
【0062】次いで、図15に示すように、基体全面
に、導電性のポリシリコン膜を形成した後、この導電性
のポリシリコン膜を所定の形状にパターニングして、M
OSトランジスタ形成領域のゲート酸化膜20及びトレ
ンチ素子分離構造の素子分離領域上にゲート電極及びそ
れに連なるポリシリコン配線層21を形成する。なお、
この導電性のポリシリコン膜は、例えば減圧CVD法を
用いて、例えば180nm程度の厚さに成膜する。
【0063】このとき、上記図13に示される工程にお
いてトレンチ15内のポリシリコンからなるサイドウォ
ール17aの露出している部分は、上記図14に示され
る工程において既に酸化され、熱酸化膜17bとなって
いるため、ポリシリコン配線層21がトレンチ15内の
サイドウォール17aに接続したり、このサイドウォー
ル17aを介して他のMOSトランジスタのゲート電極
と電気的に導通したりすることはない。このようにし
て、図12に示されるトレンチ素子分離構造の半導体装
置を作製する。更にその後、一般的なMOSトランジス
タ製造プロセスにしたがって、層間絶縁膜の形成、コン
タクト形成、配線形成などの諸工程を経て、MOSトラ
ンジスタを完成させる。
【0064】以上のように本実施形態によれば、上記第
1の実施形態の場合と同様にして、トレンチ15上端部
のシリコン基板11側面とサイドウォール17aとに挟
まれたトレンチ保護酸化膜16の端部がエッチングされ
て従来の場合より格段に小さな窪み19が形成される
が、その後のMOSトランジスタのゲート酸化膜20を
形成するための熱酸化処理により、この窪み19内に露
出するシリコン基板11側面及びサイドウォール17a
を熱酸化してそれぞれ熱酸化膜20a、17bを形成
し、これらの熱酸化膜20a、17bによって窪み19
内を埋め込んでしまうことにより、その後、ゲート酸化
膜20上にゲート電極を形成する際に、このゲート電極
に連なるポリシリコン配線層21がトレンチ素子分離領
域上に形成されても、このポリシリコン配線層21がト
レンチ15上端部の窪み19内に入り込む余地はなくな
り、寄生トランジスタが形成されることはない。従っ
て、MOSトランジスタに逆狭チャネル効果が発生した
り、トランジスタ特性に悪影響が生じたり、ゲート酸化
膜が劣化し易くなったりする等の様々な不都合の発生を
防止することができる。
【0065】また、MOSトランジスタのゲート電極に
連なるポリシリコン配線層21とトレンチ15内のサイ
ドウォール17aとの間には、熱酸化膜20a、17b
が介在しているため、ポリシリコン配線層21がトレン
チ15内のサイドウォール17aに接続したり、このサ
イドウォール17aを介して他のMOSトランジスタの
ゲート電極と電気的に導通したりすることはない。
【0066】なお、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、トレンチ15内のトレンチ保護酸化膜16とトレ
ンチ埋め込み酸化膜18との間に介在するサイドウォー
ル17aの材質として、ポリシリコンが用いられている
が、このポリシリコンの代わりに、アモルファスシリコ
ンを用いても同じ効果が得られる。更にいえば、こうし
たポリシリコンやアモルファスシリコンに限定されず、
研磨ストップ層13をエッチングする燐酸やパッド熱酸
化膜12をエッチングするフッ酸系のエッチング液に対
してエッチング耐性がある物質であればよい。但し、第
2の実施形態の場合には、ゲート酸化膜20を形成する
ための熱酸化処理によって酸化され、熱酸化膜を形成す
るものであることも要求される。
【0067】また、サイドウォールの材質としてポリシ
リコン又はアモルファスシリコンを用いる場合であって
も、第2の実施形態においては、このポリシリコン又は
アモルファスシリコンにリンやホウ素などの不純物をド
ーピングしておくことが望ましい。この場合、ゲート酸
化膜20を形成するための熱酸化処理の際に、窪み19
内に露出するサイドウォールが熱酸化される酸化速度が
増大するため、このサイドウォールの熱酸化膜を厚くす
ることができ、ゲート電極と酸化されずに残ったサイド
ウォールとの間を絶縁することが容易となるという利点
がある。
【0068】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置及びその製造方法によれば、次のような効
果を奏することができる。即ち、請求項1に係る半導体
装置によれば、トレンチ15内のトレンチ保護膜とトレ
ンチ埋め込み絶縁膜との間にサイドウォールが介在して
いる構造となっていることにより、このサイドウォール
の材質にパッド熱酸化膜のエッチング液に対するエッチ
ング耐性を有するものを選択すると、トレンチ15側面
をなす半導体基板とサイドウォールとに両側を挟まれた
トレンチ保護膜の端部が過剰にエッチングされることが
防止されるため、トレンチ上端部におけるトレンチ保護
酸化膜の端部がエッチングされて窪みが形成されるもの
の、この窪みはその幅がトレンチ保護酸化膜の膜厚に等
しく、その深さがパッド熱酸化膜のエッチングの際のオ
ーバーエッチングによってトレンチ保護酸化膜の端部が
除去された程度であることから、その大きさは従来の場
合の窪みと比較すると、格段に小さくなる。従って、こ
のトレンチ素子分離領域の窪みに起因する半導体装置の
素子特性等への種々の悪影響の発生を抑制することがで
きる。
【0069】また、請求項2に係る半導体装置によれ
ば、トレンチ上端部におけるトレンチ保護膜及びサイド
ウォールの上端部上の、トレンチ埋め込み絶縁膜と半導
体基板との間隙に、絶縁膜が埋め込まれていること構造
となっていることにより、トレンチ上端部には従来の場
合のような窪みが全く形成されないことから、この半導
体基板に例えばMOSトランジスタが形成されている場
合であっても、そのゲート電極及びそれに連なる配線層
の形成の際に、トレンチ上端部の窪み内に配線層が入り
込む余地はなくなり、寄生トランジスタが形成されるこ
とはないため、MOSトランジスタに逆狭チャネル効果
が発生したり、トランジスタ特性に悪影響が生じたり、
ゲート酸化膜が劣化し易くなったりする等の様々な不都
合の発生を防止することができる。
【0070】また、請求項3に係る半導体装置の製造方
法によれば、半導体基板表面に形成したトレンチ内の側
面及び底面に露出する半導体基板上に、トレンチ保護膜
を形成した後、このトレンチ内のトレンチ保護膜等の側
面上に、上端部が半導体基板表面と略同等の高さ又はよ
り高い位置にあるサイドウォールを形成し、更にこのサ
イドウォールが側面に形成されたトレンチ内を埋め込む
トレンチ埋め込み絶縁膜を形成することにより、トレン
チを形成する際に用いたパッド絶縁膜を選択的にエッチ
ング除去して半導体基板表面を露出させる際に、このパ
ッド熱酸化膜のエッチングによって露出したトレンチ保
護酸化膜の端部も連続的にエッチングされるものの、サ
イドウォールの材質にパッド熱酸化膜のエッチング液に
対するエッチング耐性を有するものを選択すると、トレ
ンチ上端部におけるトレンチ保護酸化膜の両側には、パ
ッド熱酸化膜のエッチング液に対するエッチング耐性を
有する半導体基板とサイドウォールとが存在することか
ら、トレンチ保護酸化膜の端部が過剰にエッチングされ
ることを防止することが可能になるため、トレンチ保護
酸化膜の端部がエッチングされてトレンチ上端部に形成
される窪みを従来の場合の窪みよりも格段に小さくする
ことができる。従って、このトレンチ素子分離領域の窪
みに起因する半導体装置の素子特性等への種々の悪影響
の発生を抑制することができる。
【0071】また、請求項4に係る半導体装置の製造方
法によれば、上記請求項3に係る半導体装置の製造方法
の場合と同様、トレンチを形成する際に用いたパッド絶
縁膜を選択的にエッチング除去して半導体基板表面を露
出させる際に、このパッド熱酸化膜のエッチングによっ
て露出したトレンチ保護酸化膜の端部も連続的にエッチ
ングされて、トレンチ上端部の半導体基板側面とサイド
ウォール側面との間に従来の場合より格段に小さな窪み
が形成されるが、その後に、この窪み内に露出する半導
体基板側面及びサイドウォール側面を熱酸化するため、
この半導体基板に例えばMOSトランジスタを形成する
場合であっても、そのゲート電極の形成の際に、トレン
チ上端部の窪み内にゲート電極と同時に形成された配線
層が入り込む余地は少なくなり、寄生トランジスタの影
響を小さくできる。従って、MOSトランジスタに逆狭
チャネル効果が発生したり、トランジスタ特性に悪影響
が生じたり、ゲート酸化膜が劣化し易くなったりする等
の様々な不都合の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトレンチ素子分
離構造の半導体装置を示す概略断面図である。
【図2】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その1)であ
る。
【図3】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その2)であ
る。
【図4】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その3)であ
る。
【図5】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その4)であ
る。
【図6】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その5)であ
る。
【図7】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その6)であ
る。
【図8】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その7)であ
る。
【図9】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装置
の製造方法を説明するための工程断面図 (その8)であ
る。
【図10】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図 (その9)で
ある。
【図11】図1に示すトレンチ素子分離構造の半導体装
置の製造方法を説明するための工程断面図 (その10)
である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るトレンチ素子
分離構造の半導体装置を示す概略断面図である。
【図13】図12に示すトレンチ素子分離構造の半導体
装置の製造方法を説明するための工程断面図 (その1)
である。
【図14】図12に示すトレンチ素子分離構造の半導体
装置の製造方法を説明するための工程断面図 (その2)
である。
【図15】図12に示すトレンチ素子分離構造の半導体
装置の製造方法を説明するための工程断面図 (その3)
である。
【図16】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その1)であ
る。
【図17】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その2)であ
る。
【図18】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その3)であ
る。
【図19】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その4)であ
る。
【図20】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その5)であ
る。
【図21】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その6)であ
る。
【図22】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その7)であ
る。
【図23】従来のトレンチ素子分離構造の半導体装置の
製造方法を説明するための工程断面図 (その8)であ
る。
【符号の説明】
11……シリコン基板、12……パッド熱酸化膜、13
……研磨ストップ層、14……レジスト、15……トレ
ンチ、16……トレンチ保護酸化膜、17……ポリシリ
コン膜、17a……サイドウォール、17b……熱酸化
膜、18……トレンチ埋め込み酸化膜、19……窪み、
20……ゲート酸化膜、20a、20b……熱酸化膜、
21……ポリシリコン配線層、22……窪み。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA35 AA45 AA47 AA70 AA77 AA84 BA01 CA17 DA03 DA04 DA24 DA28 DA78 5F048 AA04 AA07 AC01 BB05 BG14 DA28 5F058 BA02 BD01 BD04 BD10 BE02 BF02 BF07 BH11 BH12 BH20 BJ06 5F140 AA06 AA16 AA19 AA22 BE03 BE07 CB04 CB10 CE07 CE20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチ素子分離構造の半導体装置であ
    って、 半導体基板表面に、トレンチが形成され、 前記トレンチ内の側面及び底面に露出する前記半導体基
    板上に、トレンチ保護膜が形成され、 前記トレンチ保護膜からなるトレンチ内の側面上に、上
    端部が前記半導体基板表面と略同等の高さ又はより高い
    位置にあるサイドウォールが形成され、 前記サイドウォール及び前記トレンチ保護膜をそれぞれ
    側面及び底面とするトレンチ内に、トレンチ埋め込み絶
    縁膜が埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 トレンチ素子分離構造の半導体装置であ
    って、 半導体基板表面に、トレンチが形成され、 前記トレンチ内の側面及び底面に露出する前記半導体基
    板上に、トレンチ保護膜が形成され、 前記トレンチ保護膜からなるトレンチ内の側面上に、サ
    イドウォールが形成され、 前記サイドウォール及び前記トレンチ保護膜をそれぞれ
    側面及び底面とするトレンチ内に、トレンチ埋め込み絶
    縁膜が埋め込まれ、 前記トレンチ上端部における前記トレンチ保護膜及び前
    記サイドウォールの上端部上の、前記トレンチ埋め込み
    絶縁膜と前記半導体基板との間隙に、絶縁膜が埋め込ま
    れていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 トレンチ素子分離構造の半導体装置の製
    造方法であって、 半導体基板表面上に、パッド絶縁膜及び研磨ストップ層
    を順に積層した後、前記研磨ストップ層、前記パッド絶
    縁膜、及び前記半導体基板を選択的にエッチング除去し
    て、トレンチを形成する第1の工程と、 前記トレンチ内の側面及び底面に露出する前記半導体基
    板上に、トレンチ保護膜を形成する第2の工程と、 前記トレンチ内の前記トレンチ保護膜、前記パッド絶縁
    膜、及び前記研磨ストップ層の側面上に、上端部が前記
    半導体基板表面と略同等の高さ又はより高い位置にある
    サイドウォールを形成する第3の工程と、 基体全面に絶縁膜を堆積して、前記トレンチ内を埋め込
    んだ後、前記絶縁膜を前記研磨ストップ層が表出するま
    で研磨除去して、前記トレンチ内を埋め込むトレンチ埋
    め込み絶縁膜を形成すると共に、前記トレンチ埋め込み
    絶縁膜及び前記研磨ストップ層からなる基体表面を平坦
    化する第4の工程と、 前記研磨ストップ層を選択的にエッチング除去した後、
    前記パッド絶縁膜を選択的にエッチング除去して、前記
    半導体基板表面を露出させる第5の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 トレンチ素子分離構造の半導体装置の製
    造方法であって、 半導体基板表面上に、パッド絶縁膜及び研磨ストップ層
    を順に積層した後、前記研磨ストップ層、前記パッド絶
    縁膜、及び前記半導体基板を選択的にエッチング除去し
    て、トレンチを形成する第1の工程と、 前記トレンチ内の側面及び底面に露出する前記半導体基
    板上に、トレンチ保護膜を形成する第2の工程と、 前記トレンチ内の前記トレンチ保護膜、前記パッド絶縁
    膜、及び前記研磨ストップ層の側面上に、上端部が前記
    半導体基板表面と略同等の高さ又はより高い位置にある
    サイドウォールを形成する第3の工程と、 基体全面に絶縁膜を堆積して、前記トレンチ内を埋め込
    んだ後、前記絶縁膜を前記研磨ストップ層が表出するま
    で研磨除去して、前記トレンチ内を埋め込むトレンチ埋
    め込み絶縁膜を形成すると共に、前記トレンチ埋め込み
    絶縁膜及び前記研磨ストップ層からなる基体表面を平坦
    化する第4の工程と、 前記研磨ストップ層を選択的にエッチング除去した後、
    前記パッド絶縁膜を選択的にエッチング除去して、前記
    半導体基板表面を露出させる第5の工程と、 前記パッド絶縁膜のエッチングの際に前記トレンチ保護
    膜が連続的にエッチングされて前記トレンチ上端部に形
    成された窪み内に露出する前記半導体基板側面及び前記
    サイドウォールを熱酸化する第6の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記サイドウォールが、ポリシリコン膜又はアモルファ
    スシリコン膜からなるサイドウォールであることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第6の工程における前記窪み内に露出する前記半導
    体基板側面及び前記サイドウォールの熱酸化を、前記半
    導体基板に形成するゲート酸化膜と同時的に形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記サイドウォールが、所定の不純物がドーピングされ
    たポリシリコン膜又はアモルファスシリコン膜からなる
    サイドウォールであることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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