JP2003082347A - デジタルラジオグラフィー用酸硫化ガドリニウム蛍光体、放射線像変換スクリーン及び放射線像撮像装置 - Google Patents

デジタルラジオグラフィー用酸硫化ガドリニウム蛍光体、放射線像変換スクリーン及び放射線像撮像装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルラジオグラフィ用光電変換素子との
整合性が良好で、X線励起下で高輝度・短残光を呈する
デジタルラジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍光体、
更に必要に応じてZnを含有する蛍光体、これを用いた
放射線像変換スクリーン及び高感度で残像等の影響の少
ない高画質の放射線像を得ることができる撮像装置を提
供すること。 【解決手段】 下記組成式で表され、放射線による励起
下で主として緑色の蛍光を発生することを特徴とするデ
ジタルラジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍光体、該
蛍光体を用いた放射線像変換スクリーン、放射線像の撮
像装置である。(Gd1-x-y-z , Tbx , Dyy , Ce
z ) 2 2 S(式中、x、y及びzはそれぞれ1.2×
10-3≦x≦1.9×10-2、5×10-4≦y≦1.9
×10-2及び10-8≦z≦8×10-7なる条件を満たす
数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線、γ線等の放
射線による励起下において、高輝度でかつ短残光の、主
として緑色の発光を呈するデジタルラジオグラフィ用酸
硫化ガドリニウム蛍光体、この蛍光体を蛍光膜とし、デ
ジタルラジオグラフィ用を主用途とする高感度の放射線
像変換スクリーン、及び被写体の放射線像を画質の良好
な可視像に変換する放射線像の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療診断や工業用非破壊検査を目的とし
て、被写体の放射線写真を撮影する場合、紙、プラスチ
ック等の支持体上にX線、α線、γ線などの電離放射
線、特にX線で励起されて発光する蛍光体(以下、「X
線励起用蛍光体」という)からなる蛍光体層を形成した
放射線像変換スクリーン(以下、「像変換スクリーン」
という)が使用される。像変換スクリーンはX線写真フ
イルム(フイルム)と密着して使用される。放射線を被
写体に照射し、透過した放射線は像変換スクリーンを介
してフイルムに到達して放射線像を形成する。フイルム
を用いて放射線写真撮影を行う場合に使用される、像変
換スクリーンは特に放射線増感紙(増感紙)と呼ばれ
る。
【0003】近年、このように増感紙とフィルムとを組
み合わせた増感紙−フイルム系を利用した写真撮影によ
りアナログ的に放射線像を得る方法に代わって、像変換
スクリーン上に形成された被写体の放射線像をフォトダ
イオード、光電子増倍管(PM),CCD光センサー、
CCDカメラ等の光電変換素子を用いて光電的に検出し
てデジタル信号に変換した後、これを電気的に画像処理
して再度可視像に変換する、いわゆるデジタルラジオグ
ラフィ(以下、単にDRという)が実用化されるに至っ
た。
【0004】増感紙−フイルム系により放射線像を撮影
する場合は、放射線像を形成・固定するフィルムの分光
感度等の特性との関係で増感紙に用いる蛍光体が選択さ
れるが、像変換スクリーン−光電変換素子系を用いたD
Rで放射線像を撮像する場合は、DR用光電変換素子と
の整合性が重要になる。即ち、DR用光電変換素子の分
光感度に対応した波長域において高輝度の蛍光を発生さ
せる蛍光体を選択することが重要になる。
【0005】DRにより放射線像を撮像する場合、被写
体である患者の被曝量低減及び撮像系のノイズ低減によ
る画質向上のため、DR用の像変換スクリーンに用いる
蛍光体もより高感度で低残光の蛍光体が望まれるが、従
来、DR用の像変換スクリーンの蛍光体層に使用される
X線励起用蛍光体は、増感紙用の蛍光体がそのまま使用
されてきた。テルビウム(Tb)で付活した酸硫化ガド
リニウム(Gd2 2S:Tb)蛍光体は代表的な増感
紙用蛍光体の1つである(特公昭55−25411号公
報参照)。この蛍光体を蛍光体層とする像変換スクリー
ンをDR用として用いると撮像系の感度も残光の低減も
必ずしも十分に得られず、その改良が望まれていた。
【0006】他方、デイスプレイ用陰極線管に用いるT
b付活酸硫化物系蛍光体は、Y、Gd、La、Lu等の
酸硫化物をTbとDyで共付活することにより、高電流
密度の電子線を照射した時に、高電流密度域での電流飽
和による発光輝度の低下をDyの共付活により抑制し、
発光輝度を向上させることが提案された(特開昭57−
141482号公報)。
【0007】また、デイスプレイ用陰極線管に用いるT
b付活酸硫化物系蛍光体として、Y,Gd,La、Lu
等の酸硫化物に、Tb、Pr、Dy、Tm等の希土類元
素とCeを同時に含有させることにより、デイスプレイ
用陰極線管の蛍光膜として使用して高電流密度の電子線
照射下で長時間作動させるときに、蛍光膜のバーニング
による輝度劣化を抑制できる蛍光体が提案された(特開
昭62−79284号公報参照)。しかし、TbとDy
とCeを同時に含有させた蛍光体については具体的に何
も記載されておらず、X線励起下での発光特性について
も何も記載されていない。
【0008】また、後述のように、本発明者等の確認す
るところによれば、これらGd2 2 S:Tb蛍光体に
Dyを共付活した蛍光体を蛍光体層とする増感紙は、D
yを共付活していない従来のGd2 2 S:Tb蛍光体
を蛍光体層として用いた増感紙に比べ、オルソクロマテ
ィック(オルソ)タイプのフィルムと組み合わせて放射
線像を撮影すると、写真感度は予想に反して低下するこ
とが分かった。即ち、Gd2 2 S:TbにDyを共付
活した蛍光体は、高電流密度の電子線を照射する場合は
ともかくとして、X線を照射して放射線像を形成しその
像をホトダイオード等の光検出器で検出させるDR用像
変換スクリーンに用いる蛍光体において、Dyを共付活
することがX線励起下での発光輝度の向上に寄与する
か、不明であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、X線励起下での発光輝度をより向上させ、残
光を短くし、DR用検出器との整合性を有するGd2
2 S:Tb系DR用蛍光体を提供することを目的とする
ものである。また、高感度でしかも残像等の影響による
画質低下の少ないDR用像変換スクリーン、及び高画質
の放射線像を形成しうる撮像装置を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、増感紙用
蛍光体として従来から使用されてきたGd2 2 S:T
b系蛍光体において、Tb付活剤に第2、第3の元素を
加えて共付活した種々の蛍光体を製造し、これらの蛍光
体にX線を照射し、その発光をフォトダイオード等のD
R用光電変換素子で検出して、前記共付活剤の発光輝度
向上効果と残光特性を詳細に検討した。その結果、Gd
2 2 S:Tbに特定量のDy及びCeを共付活する
か、またはこれに更に特定量のZnを含有させることに
より、高感度でしかも残像等の影響による画質低下の少
ないDR用像変換スクリーンに適したGd2 2 S:T
b系蛍光体の提供を可能とし、高感度化像変換スクリー
ン、及びDR用撮像装置の提供を可能とした。また、像
変換スクリーンの蛍光体層を複数層とし、特定粒子径を
もった微細蛍光体粒子からなる蛍光体層を支持体側に配
する構成とすることにより、より高感度な像変換スクリ
ーン及びDR用撮像装置の提供を可能とした。本発明の
構成を記載すると次のとおりである。
【0011】(1)下記組成式で表され、放射線による
励起下で主として緑色の蛍光を発生することを特徴とす
るDR用酸硫化ガドリニウム蛍光体。 (Gd1-x-y-z , Tbx , Dyy , Cez ) 2 2 S (式中、x、y及びzはそれぞれ1.2×10-3≦x≦
1.9×10-2、5×10-4≦y≦1.9×10-2及び
10-8≦z≦8×10-7なる条件を満たす数である。) (2)前記x、y及びzが、それぞれ2×10-3≦x≦
7×10-3、1.8×10-3≦y≦1.4×10-2及び
5×10-8≦z≦4×10-7なる条件を満たす数である
ことを特徴とする前記(1)記載のDR用酸硫化ガドリ
ニウム蛍光体。 (3)前記蛍光体が亜鉛(Zn)を含有することを特徴
とする前記(1)または(2)記載のDR用酸硫化ガド
リニウム蛍光体。 (4)前記亜鉛(Zn)の含有量が10〜100ppm
であることを特徴とする前記(3)記載のDR用酸硫化
ガドリニウム蛍光体。 (5)前記亜鉛(Zn)の含有量が20〜70ppmで
あることを特徴とする前記(4)記載のDR用酸硫化ガ
ドリニウム蛍光体。
【0012】(6)前記蛍光体の平均粒子径が1〜5μ
mの範囲にあることを特徴とする前記(1)〜(5)の
いずれか1つに記載のDR用酸硫化ガドリニウム蛍光
体。 (7)前記蛍光体の平均粒子径が2〜4μmの範囲にあ
ることを特徴とする前記(6)記載のDR用酸硫化ガド
リニウム蛍光体。 (8)前記蛍光体の発光スペクトルの最大ピーク波長が
520〜580nmの波長域にあることを特徴とする前
記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のDR用酸硫化
ガドリニウム蛍光体。 (9)支持体上に結合剤と蛍光体との混合物からなる蛍
光体層を形成してなる放射線像変換スクリーンにおい
て、前記蛍光体が前記(1)〜(8)のいずれか1つに
記載のDR用酸硫化ガドリニウム蛍光体からなることを
特徴とする放射線像変換スクリーン。 (10)前記蛍光体層が複数層からなることを特徴とする
前記(9)記載の放射線像変換スクリーン。
【0013】(11)少なくとも前記支持体と接する前記
蛍光体層が前記(6)または(7)記載のDR用酸硫化
ガドリニウム蛍光体からなることを特徴とする前記(1
0)記載の放射線像変換スクリーン。 (12)前記蛍光体層の上に保護膜を有することを特徴と
する前記(9)〜(11)のいずれか1つに記載の放射線
像変換スクリーン。
【0014】(13)被写体を透過した放射線を吸収して
前記被写体の放射線蛍光像を形成する放射線像変換スク
リーンと、前記スクリーンをマトリックス状に2次元的
に微細に分割した各領域毎に配置した複数の光電変換素
子と、前記放射線蛍光像に対応する各光電変換素子から
の配置信号及び検出信号を演算処理して2次元的に合成
して前記放射線蛍光像に対応するデジタル画像信号を出
力する演算処理手段と、前記演算処理手段からの前記デ
ジタル画像信号を入力して前記放射線蛍光像を再生する
画像再生手段とを少なくとも備えた放射線像の撮像装置
において、前記放射線像変換スクリーンとして前記
(9)〜(12)のいずれか1つに記載の放射線像変換ス
クリーンを使用したことを特徴とする放射線像を撮像す
る装置。
【0015】(14)前記デジタル画像信号が画像処理手
段により画像処理されてから前記画像再生手段に入力さ
れることを特徴とする前記(13)記載の放射線像撮像装
置。 (15)前記光電変換素子の分光感度のピークが450〜
650nmの波長域にあることを特徴とする前記(13)
又は(14)記載の放射線像撮像装置。 (16)前記光電変換素子がフォトダイオードであること
を特徴とする前記(13)〜(15)のいずれか1つに記載
の放射線像撮像装置。 (17)前記フォトダイオードが500〜600nmの波
長域に分光感度のピークを有するアモルファスシリコン
フォトダイオード又はシリコンフォトダイオードである
ことを特徴とする前記(16)記載の放射線像撮像装置。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の酸硫化ガドリニウム蛍光体を製造するには、
化学量論的に上記組成式の量比となる量のGd、Tb、
Dy及びCe(組成中にZnを含有させる場合には、こ
れに更にZn)の各酸化物、又は加熱によりこれらの各
酸化物に変わり得るGd、Tb、Dy及びCe(必要に
応じて更にZn)の各金属の硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、
ハロゲン化物等の化合物と、酸化物を硫化するための
硫化剤である、硫黄(S)及び炭酸ナトリウム(Na2
CO3 )、並びに、リン酸二水素カリウム(KH2
4 )、リン酸リチウム(Li3 PO4 )、リン酸水素
二ナトリウム(Na2 HPO4 )、等のアルカリ金属の
リン酸塩、硝酸ナトリウム(NaNO3 )、硝酸カリウ
ム(KNO3 )などのアルカリ金属硝酸塩等の融剤を加
え、十分に混合して蛍光体原料混合物を調製する。本発
明のZnを含有する蛍光体を製造する際、融剤としてア
ルカリ金属硝酸塩を用いると体色が少なく、かつ粒子の
小さい蛍光体が得られるので特に好ましい。
【0017】次に、これらの蛍光体原料混合物をアルミ
ナ等の蓋のついた耐熱容器に充填して、大気中900〜
1300℃の温度で2〜10時間焼成する。焼成後、得
られた焼成ケーキを水中等でほぐしながら洗浄して融剤
を除去し、乾燥させてから篩い分け等の蛍光体製造にお
ける一般的な後処理を行って本発明の蛍光体粉体を得
る。得られた蛍光体粉体が淡茶褐色の体色を呈している
場合は、これを再度450〜500℃の温度で再加熱し
て体色を取り除くことが、蛍光体の粉体反射率を高め、
自らの発光の吸収が抑制されるため、発光輝度をより向
上させるために好ましい。なお、再加熱処理を施しても
依然として淡黄色の体色の残る場合があり、この淡黄色
の体色は粒子径が小さい程顕著であるが、その場合粒子
径の小さい蛍光体中にZnを含有させることによって体
色の白い粉体となる。但し、酸硫化物蛍光体の粒径が大
きくなるに従って蛍光体母体中にZnを含有させること
による体色を低減させる効果は少なくなる。従って、蛍
光体原料混合物中にZnの化合物を添加して焼成する際
の焼成の温度、時間、雰囲気などの調整により、得られ
る蛍光体の平均粒子径がおよそ1〜5μmのZn含有蛍
光体となるようにすれば、特に体色の白い高輝度の希土
類酸硫化物蛍光体が得られる。なお、微粒子蛍光体を製
造するには、蛍光体原料混合物の焼成時における焼成温
度、時間、雰囲気などの焼成条件の調整の外に、前記原
料化合物として希土類酸化物を用いる場合には、通常
使用されている希土類酸化物原料より更に粒径が小さ
く、平均粒子径が1〜3μmの微細粒子の希土類酸化物
を用いても良く、更に蛍光体原料にZnを含有させ、融
剤としてアルカリ金属の硝酸塩を添加して焼成すると、
平均粒子径が1〜5μmの体色の少ない微細粒子蛍光体
が得られる。
【0018】前記蛍光体原料中の複数の希土類元素化合
物は、予め一旦鉱酸等に溶解してから蓚酸を加えて蓚
酸塩にするなど、希土類元素の共沈物を生成し、これを
仮焼して混合酸化物を得た後、これに残りの前記原料化
合物及びを添加して焼成してもよい。Tb付活酸硫
化ガドリニウムに特定量のDyを共付活することにより
X線励起下でのDR用光電変換素子で検出したときの発
光輝度が向上するが、Dyと共に更に特定量のCeを共
付活すると、得られる蛍光体の発光輝度を低下させるこ
となく残光を低減させることができる。特に、Ceを含
有させる場合は上記のようにして予めGdとDyとCe
とを共沈させておくと、残光低減の効果をより一層向上
させることができる。また、上記蛍光体原料としてZ
nの化合物を用い、蛍光体中に特定量のZnを含有させ
ると、上述のように得られる蛍光体の体色がほとんど認
められず、X線励起下での発光輝度をより向上させるこ
とができる。
【0019】図1は、Tb付活酸硫化ガドリニウム系蛍
光体にX線を照射して発光させた時の発光スペクトルで
あり、曲線aは上述のようにして得られた本発明の酸硫
化ガドリニウム蛍光体の1つである(Gd0.991 Tb
0.004 Dy0.005 Ce0.000000 1 2 2 S蛍光体の発
光スペクトル、曲線bは(Gd0.996 Tb0.004 2
2 S蛍光体の発光スペクトルをそれぞれ例示した図であ
る。
【0020】図1から分かるように、本発明の酸硫化ガ
ドリニウム蛍光体の発光スペクトル(曲線a)は、Dy
を含有しない従来の酸硫化ガドリニウム蛍光体の発光ス
ペクトル(曲線b)に比べ、スペクトルの各ピーク波長
の位置はほとんど変わらないが、特に350〜450n
mの波長域におけるピーク強度に対する480〜500
nmの波長域におけるピーク波長の強度の相対強度比が
従来の酸硫化ガドリニウム蛍光体の発光スペクトル(曲
線b)に比べて高く、特に、545nm付近のピーク強
度(緑色発光の強度)が相対的に高いことがわかる。
【0021】次に、本発明の像変換スクリーンについて
詳述する。本発明の像変換スクリーンは、その蛍光体層
を本発明にかかる酸硫化ガドリニウム蛍光体を使用する
こと以外は従来の像変換スクリーンと同様にして製造さ
れる。即ち、酸硫化ガドリニウム母体をTb、Dy及び
Ceで共付活し、必要に応じて更にZnを含有させて得
た本発明の蛍光体を硝化綿等の結合剤と共に適当量混合
し、さらに有機溶剤を加えて適当な粘度の蛍光体塗布液
を調製する。この蛍光体塗布液をナイフコーターやロー
ルコーター等によって後記する支持体上に塗布し、乾燥
して蛍光体層を形成する。蛍光体塗布液は、乾燥後の蛍
光体塗布重量が10〜200mg/cm2 となるように
支持体上に塗布するのが適当であり、好ましくは30〜
150mg/cm2 とするのが好ましい。
【0022】本発明の像変換スクリーンの蛍光体層は、
組成、粒子径、粒子径分布等の異なる蛍光体群から選択
される2種以上の蛍光体層を支持体上に重畳して、複数
層の蛍光体層とすることも可能である。特に、粒子径が
異なる2種以上の蛍光体からなる複数の蛍光体層を設け
る場合には、支持体側(最下層)の蛍光体層から発光を
取り出す表面側(最上層)の蛍光体層に向かって各蛍光
体層を構成する蛍光体粒子の平均粒子径が次第に大とな
るような順序に各蛍光体層を配置すると、像変換スクリ
ーンとしての発光輝度をより向上させることができ、光
電変換素子と組み合わせて放射線像を形成するときに、
撮像系の感度や画像の鮮鋭度を向上させることができ、
画質をより高め得るのでより好ましい。上述のように、
それぞれが粒子径の異なる蛍光体からなる複数層の蛍光
体層を持った像変換スクリーンを製造するには、平均粒
子径の異なる蛍光体粒子をそれぞれ分散させた複数の蛍
光体塗布液を調製しておき、支持体上に平均粒子径の小
さい蛍光体からなる蛍光体塗布液から順番に順次塗布
し、乾燥させて複数の蛍光体層を積層する。また、この
方法とは別に、例えば、異なる平均粒子径の蛍光体を混
合した混合蛍光体からなり、しかも比較的粘度の低い蛍
光体塗布液を調製し、これを基盤上に塗布してから静置
してストークスの法則に従って大きい粒子の蛍光体から
順次基盤上に沈降させながらこれをゆっくり乾燥するこ
とにより、基盤上に該基盤に接する側から表面側に向か
って次第に粒子径が小となるような順序で蛍光体粒子を
配列させた蛍光体層を別途形成した後、この蛍光体層を
基盤から剥離し、剥離した蛍光体層の該基盤と接してい
なかった側の面(表面側であった面)と製造しようとす
る像変換スクリーンの支持体とを接着することにより、
蛍光体層内の蛍光体粒子が支持体側(最下層側)から発
光を取り出す側(最上層側)に向かってその粒子径が連
続的に大となるように蛍光体粒子を配列した蛍光体層
(多重層構造の蛍光体層)を有する像変換スクリーンと
しても良い。なお、本発明の像変換スクリーンにおいて
は、異なる粒子径の蛍光体からなる複数の蛍光体層を積
層した蛍光体層の外に、上述の多重層構造の蛍光体層も
含めて複数層の蛍光体層ということにする。この複数層
の蛍光体層を有する像変換スクリーンの場合、少なくと
も支持体と直接接する蛍光体層には、平均粒子径がおよ
そ1〜5μm、より好ましくは2〜4μmである微細粒
子の本発明の酸硫化ガドリニウム蛍光体からなる蛍光体
層を配するのが好ましい。支持体側(最下層側)の蛍光
体層に本発明の微粒子の酸硫化ガドリニウム蛍光体を配
置することにより、粒子径が小さく、体色が白くて粉体
反射率や発光輝度の高い蛍光体からなる蛍光体層が支持
体側(最下層側)に配置されることによって、表面に近
い蛍光体層側(より上層側)からの発光をより効率的に
反射してスクリーンの表面に取り出せるため、フォトダ
イオード等の光電変換素子で受光して測定した時の発光
輝度及びX線画像の画質が更に向上するのでより好まし
い。この場合、支持体と接する蛍光体層に用いる微粒子
蛍光体として平均粒子径がおよそ1〜5μmであって、
かつ、Znを含有する本発明の酸硫化ガドリニウム蛍光
体を用いるのが反射率が高く発光輝度も高いので特に好
ましい。
【0023】上記の蛍光体塗布液に使用される結合剤と
しては、硝化綿の外に酢酸セルロース、エチルセルロー
ス、ポリビニルブチラール、線状ポリエステル、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、塩
化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、ポリアルキル−(メ
タ)アクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、
セルロースアセテートブチレート、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、デキストリン等のポリサッカライド、ア
ラビアゴムなど、従来より像変換スクリーンの蛍光体層
製造時に使用されてきた結合剤であれば特に制限はな
い。なお、結合剤の使用量は、像変換スクリーンの鮮鋭
度及び耐久性を低下させないために、蛍光体層中の蛍光
体に対して2〜6重量%の範囲にするのが好ましい。
【0024】蛍光体塗布液の調製に使われる有機溶剤と
しては、例えばエタノール、メチルエチルエーテル、酢
酸ブチル、酢酸エチル、エチルエーテル、キシレンなど
が用いられる。また、蛍光体塗布液には必要に応じてフ
タル酸、ステアリン酸などの分散剤やリン酸トリフェニ
ル、フタル酸ジエチルなどの可塑剤を添加してもよい。
【0025】本発明の像変換スクリーンに使用される支
持体としては、ポリプロピレンやポリエチレンをはじめ
とするポリオレフィン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル等の熱可塑性樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂などが用いられる。その中でも特に、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエ
ステル樹脂を用いるのが耐久性、耐熱性、化学的安定性
などの点から好ましい。
【0026】このようにして支持体上に蛍光体層を形成
した後、必要に応じて蛍光体層上に保護膜を形成するこ
とができる。保護膜は従来の像変換スクリーンと同様に
して形成する。即ち、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリアミドなどの透明フィルムを蛍光体層上に
ラミネートするか、又は、酢酸セルロース、ニトロセル
ロース、セルロースアセテートブチレート等のセルロー
ス誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリカーボネート、ポリビ
ニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリビニ
ルホルマール、ポリウレタンなどの樹脂を溶剤に溶解さ
せて適当な粘度の保護膜塗布液を調製し、これを蛍光体
層上に塗布し、乾燥して保護膜を形成する。なお、本発
明の像変換スクリーンにおける蛍光体層の上の保護膜の
厚みは1〜10μmの範囲が好ましい。
【0027】図2は、Tb,Dy及びCeで共付活した
酸硫化ガドリニウム蛍光体をX線で励起して発光させ、
光電変換素子としてシリコンフォトダイオードを用いて
測定した発光輝度とDy濃度(y値)との相関を示した
図である。詳しくは、Ce濃度を0.00001モル%
(z=1×10-7)とし、Tb濃度を増感紙用として従
来から使用されている蛍光体と同様に0.4モル%(x
=4×10-3)とし、Dy濃度(y値)を変化させた
{(Gd0.995999-y, Tb0.004 , Dyy Ce0.
0000001 2 2 S}蛍光体を蛍光体層として用いた複
数の像変換スクリーンを作製し、X線管の管電圧が80
kVであるX線を照射した時のDyを含まない(y=
0)蛍光体を蛍光体層として用いた像変換スクリーンの
発光輝度に対する相対発光輝度と、像変換スクリーンの
蛍光体の共付活剤であるDy濃度(y値)との関係を調
べて図2に示した。発光輝度はSiフォトダイオード
(浜松ホトニクス社製、型名S1133)を各像変換ス
クリーンの蛍光体層表面に密着させて測定した。
【0028】図2から明らかなように、Dyを含まない
(Gd0.9959999 , Tb0.004 , Ce0.0000001 2
2 Sに特定量のDyを共付活すると、共付活しないもの
に比べてその発光輝度は高まり、Dy濃度(y値)が
0.05〜1.9モル%(y=5×10-4〜1.9×1
-2)の範囲において本発明の所定の輝度を示し、特
に、0.18〜1.4モル%(y=1.8×10-3
1.4×10-2)の範囲で高い輝度を示している。
【0029】図3は、図2に例示したデータと同様にし
て測定された、Tb,Dy及びCeで共付活した酸硫化
ガドリニウム蛍光体のX線による励起下での発光輝度
の、Tb濃度(x値)依存性を示した図である。詳しく
は、Ce濃度を0.00001モル%(z=1×1
-7)とし、Dy濃度を0.5モル%(x=5×1
-3)とし、Tb濃度(x値)を変化させた{(Gd
0.9949999-x , Tbx , Dy0.005Ce0.0000001 2
2 S}蛍光体を蛍光体層として用いた複数の像変換ス
クリーンを作製し、X線を照射した時の発光輝度と、像
変換スクリーンの蛍光体層中の蛍光体の共付活剤Tb濃
度(x値)との関係を示した。発光輝度は図2に例示し
た像変換スクリーンの場合と同様に、光電変換素子とし
てシリコンフォトダイオードを用い、これを像変換スク
リーンの蛍光体層に密着させ、Tb濃度(x値)が0.
001である蛍光体を用いた像変換スクリーンの発光輝
度に対する相対値で示した。
【0030】図3から明らかなように{(Gd
0.9949999-x , Tbx , Dy0.005 Ce0.00 00001 2
2 S}蛍光体において、Tb濃度(x値)が0.12
〜1.9モル%(x=1.2×10-3〜1.9×1
-2)の範囲において本発明の所定の輝度を示し、特
に、0.2〜0.7モル%(x=2×10-3〜7×10
-3)の範囲で高い輝度を示している。
【0031】また、本発明のTb、Dy及びCeで共付
活した酸硫化ガドリニウム蛍光体を蛍光体層として用い
た像変換スクリーンにおいて、残光特性のCe濃度(z
値)依存性を調べたところ、Ce濃度(z値)がz=1
-8〜8×10-7の範囲が発光輝度にほとんど影響を与
えずに残光特性が優れている。10-8を下回ると、残光
が低減されず、動きのある被写体の放射線像を撮像する
場合等に、残像による二重像ができるなどの不都合が生
ずる。Ce濃度が増加すると共に残光は次第に減少する
が、8×10-7を上回ると発光輝度が急激に低下する。
特に、Ce濃度(z値)のより好ましい範囲はz=5×
10-8〜4×10-7である。この範囲は、残光が十分に
低減され、発光輝度の低下はほとんど認められない点で
より優れている。
【0032】このように、従来の蛍光体よりもX線励起
下においてより高輝度であり、かつ、残光がより低減す
る点で、本発明の像変換スクリーンに使用されるDR用
の酸硫化ガドリニウム(Gd1-x-y-z , Tbx , D
y , Cez ) 2 2 SのTb濃度(x値)及びDy濃
度(y値)はそれぞれ1.2×10-3≦x≦1.9×1
-2及び5×10-4≦y≦1.9×10-2の範囲にある
のが好ましく、それぞれ2×10-3≦x≦7×10-3
び1.8×10-3≦y≦1.4×10-2の範囲にあるの
がより好ましく、3×10-3≦x≦6×10-3及び2.
5×10-3≦y≦1.2×10-2の範囲にあるのがさら
により好ましい。また、Ceの付活量(z値)はx値及
びy値がいずれの範囲にあっても残光を低減させるため
にはおよそ10-8より大である必要があるが、8×10
-7より多くなると蛍光体の発光輝度が次第に低下すると
ころから、10-8≦z≦8× 10-7の範囲にあるのが
好ましく、特に5×10-8≦z≦4×10-7の範囲にあ
るのがより好ましい。また、本発明の蛍光体の中、上述
の組成で特に平均粒子径がおよそ5μmより小さい微粒
子径の蛍光体に、更に蛍光体に対しておよそ10ppm
以上のZnを含有させた酸硫化ガドリニウム蛍光体はZ
nを含有しない酸硫化ガドリニウム蛍光体に比べてその
体色の程度が著しく減少して発光輝度が向上し、シリコ
ンフォトダイオードを用いて測定した時のX線励起下で
の発光輝度がZnを含有しない本発明の酸硫化ガドリニ
ウム蛍光体に比べてより向上する。但し、その場合Zn
の含有量が蛍光体に対しておよそ100ppmより多く
なると逆にZnが蛍光体結晶中に入らないで析出し、Z
nを含有しない本発明の酸硫化ガドリニウム蛍光体より
も発光輝度がかえって低下するので好ましくなく、従っ
て、本発明のDR用酸硫化ガドリニウム蛍光体に含有さ
せるZnの量は発光輝度の点で蛍光体に対しておよそ1
0〜100ppmとするのが好ましく、20〜70pp
mの範囲とするのがより好ましい。但し、得られる酸硫
化物蛍光体の平均粒子径がおよそ5μmよりも大である
場合には蛍光体中にZnが十分に導入されず、また、Z
nを含有させたことによる発光輝度の向上はほとんど認
められない。なお、本発明のDR用酸硫化ガドリニウム
蛍光体において、母体組成中に10〜100ppmのZ
nを含有させてもその発光スペクトルにほとんど変化は
認められず、また、発光輝度の点で好ましいのTb及び
Dyの含有量(x及びy値)範囲並びに残光低減の観点
からみた時の好ましいCeの含有量(z値)範囲もZn
を含有しない場合とほとんど差は認められなかった。
【0033】図4はCeを0.00001モル%(z=
0.0000001)含み、Tbの濃度が増感紙用とし
て従来から使用されている蛍光体と同様に0.4モル%
(x=0.004)であり、Dyの濃度(y値)の異な
る酸硫化ガドリニウム蛍光体{(Gd0.9959999-y , T
0.004 , Dyy Ce0.0000001 2 2 S}からなる
蛍光体層を有する像変換スクリーン、即ち、図2に示し
た測定のために使用した各像変換スクリーンをフィルム
と組み合わせて増感紙として用いた場合の、蛍光膜とし
て使用される蛍光体のDy濃度(y値)と像変換スクリ
ーンの写真感度との関係を示した図である。像変換スク
リーンの写真感度の測定は、普通の増感紙の感度測定と
同様に、各像変換スクリーンの蛍光体層面にフイルムを
密着させ、これに一定量のX線を照射した後フィルムを
現像してその黒化度から求めた。図4において縦軸の写
真感度は、Dyを含まない(y=0)酸硫化ガドリニウ
ム蛍光体を蛍光体層とする像変換スクリーンを用いたと
きの黒化度に対する、Dy濃度(y値)の異なる酸硫化
ガドリニウム蛍光体を蛍光体層とする像変換スクリーン
を用いたときの黒化度の相対値であり、横軸は蛍光体中
のDy濃度(y値)である。なお、この時に使用したフ
ィルムは、いずれも緑色発光増感紙と組み合わせて使用
されるオルソタイプのX線用フィルム(富士写真フイル
ム社製、タイプSuper−HR−S30)を使用し
た。
【0034】図4から分かるように、本発明の像変換ス
クリーンをフィルムと組み合わせて増感紙として使用し
た場合、フォトダイオード等の光電変換素子と組み合わ
せて使用した場合(図2)とは異なり、その蛍光体層と
してDy及びCeで共付活した酸硫化ガドリニウム蛍光
体を使用した像変換スクリーンは蛍光体中のDyの共付
活濃度を増加させても写真感度は向上せず、むしろ次第
に低下することが分かる。
【0035】図5は、本発明の放射線像撮像装置の1例
のブロック図である。基本的には、被写体を透過した放
射線を吸収して前記被写体の放射線像を蛍光像に変換す
る像変換スクリーン2と、像変換スクリーン2の蛍光体
層表面をマトリックス状に2次元的に微細に分割した領
域毎に配置した複数の光電変換素子3とからなる像変換
部1と、各光電変換素子3の検出信号をそれぞれ増幅す
る増幅部5と、増幅された各検出信号をデジタル信号に
変換するAD変換部6と、デジタル化された各光電変換
素子3からの検出信号を演算処理して得たデジタル画像
信号を2次元的に合成する演算記憶部7とからなる演算
処理部4と、演算記憶部7からの合成信号で可視像を表
示する画像表示部8とからなる。なお、従来の放射線像
撮像装置と同様に、演算・記憶部7ではデジタル化され
た各光電変換素子3からの検出信号を演算処理して2次
元的に合成する際、若しくは合成後にノイズ除去、デー
タ圧縮、画像の階調調整などの画像処理手段が講じら
れ、その後に陰極線管等のディスプレイを有する画像表
示部8に入力されて被写体の放射線像が表示・観察され
る。
【0036】図6は、上記放射線像撮像装置の像変換部
1の概念図である。被写体を透過したX線は像変換部1
の像変換スクリーン2の蛍光体層面上で放射線蛍光像を
形成する。複数の光電変換素子3は、像変換スクリーン
の蛍光体層面をマトリックス状に2次元的に微細に分割
した領域毎に対向して配置し、前記領域毎に蛍光体層表
面上の各放射線蛍光像を電気信号に光電変換する。像変
換スクリーン2は支持体(図示せず)上に本発明の酸硫
化ガドリニウム蛍光体からなる蛍光体層を形成したもの
である。本例の場合、光電変換素子3は、支持体(図示
せず)上に微細な光半導体受光素子31をマトリックス
状に2次元的に配列し、薄膜トランジスター(TFT)
等のスイッチング素子32と組み合わせた平面光センサ
ーであり、これと像変換スクリーン2と対峙させて配置
される。像変換スクリーン2と光電変換素子3とは、光
に透明な接着剤で両者を密着させる。本発明では、光電
変換素子3として500〜600nmの波長域に分光感
度ピークを有するフォトダイオード、例えばシリコン又
はアモルファスシリコンフォトダイオードを使用するこ
とが好ましい。
【0037】本発明の放射線像撮像装置は、上記構成を
採用することにより、高感度で残光特性の優れた放射線
像を得ることができ、医療における放射線診断や、食品
中の異物検査、金属溶接物等の工業製品を被写体とする
非破壊検査の分野に利用することができる。
【0038】
〔実施例1〕
酸化ガドリニウム(Gd2 3 、平均粒径3.5μm) 718.7 g 酸化セリウム (CeO2 ) 0.07 mg 酸化テルビウム (Tb4 7 ) 3.0 g 酸化ジスプロシウム(Dy2 3 ) 3.7 g 上記成分を十分に混合した後、この蛍光体原料にさらに
下記の融剤兼硫化剤である、 リン酸二水素カリウム(KH2 PO4 ) 36.3 g 炭酸ナトリウム (Na2 CO3 ) 280.0 g 硫黄 (S) 220.0 g を加えて十分に混合し、これをアルミナルツボに充填し
て蓋をし、大気中1200℃で3時間焼成した。得られ
た焼成物を水中において撹拌しながら水洗し、上澄み液
を除去してからさらに0.5Nの塩酸と水で順次洗浄
し、脱水し乾燥してから490℃で2時間空気中でベー
キングした後、篩いをかけて分散させ、実施例1の蛍光
体を得た。
【0039】得られた蛍光体をX線回折装置で結晶構造
を同定し、グロー放電質量分析装置(GDMAS)及び
蛍光分析法による元素分析を行った。その結果、その組
成式は(Gd0.991 ,Tb0.004,Dy0.005,Ce0.
0000001 2 2 Sであることが分かった。また、この
蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、コールターカウンタ
ーで測定したところ、平均粒径は5.0μm、四分偏差
値(Q.D.)で表した標準偏差値は0.25であっ
た。
【0040】次に、実施例1の蛍光体16重量部と、ポ
リビニルブチラール1重量部及び有機溶剤を十分に混合
して蛍光体塗布液を調製した。この蛍光体塗布液を、酸
化チタン粉末が練り込まれた、光反射効果を有するポリ
エチレンテレフタレートの支持体表面上に、乾燥後の蛍
光体塗布重量がおよそ70mg/cm2 となるようにナ
イフコーターを用いて均一に塗布し、乾燥させて蛍光体
層を作製した。そして、この蛍光体層の表面に膜厚がお
よそ6μmの透明なポリエチレンテレフタレートフイル
ムからなる保護層をラミネートして実施例1の像変換ス
クリーンを得た。
【0041】実施例1の像変換スクリーンに管電圧80
kVのX線を照射し、発光輝度を分光感度のピーク波長
がおよそ550nmであるSiフォトダイオード(浜松
ホトニクス社製、型名S1133)を用いて測定した。
その結果、実施例1の像変換スクリーンは、同一条件で
測定された下記比較例1の像変換スクリ−ンの発光輝度
の約110%であった(表2参照)。
【0042】また、実施例1の像変換スクリーンに暗所
で50cm離れた位置から、管電圧80kV、管電流3
mAの条件で発生させたX線を3分間照射し、X線の照
射を停止してから1秒後にこのスクリーンの蛍光体層面
にオルソタイプのX線用フィルムを密着させ、そのまま
30分間放置した後、そのフィルムを取り出してこれを
現像し、この間における残光量の積算値に相当するフィ
ルムの黒化度から像変換スクリーンの残光の程度を評価
した。その結果、実施例1の像変換スクリーンの残光量
は、これと同一条件で測定した下記比較例1の像変換ス
クリーンの残光量の十分の一であった(表2参照)。
【0043】〔実施例2〕Gd、Tb、Dy及びCeの
モル比が化学量論的に(Gd0.99,Tb0.005 ,Dy
0.005 ,Ce0.0000001 2 2 Sとなる割合で酸化ガ
ドリニウム(Gd23 )、酸化テルビウム(Tb4
7 )、酸化ジスプロシウム(Dy2 3 )及び酸化セリ
ウム(CeO2 )を配合して蛍光体原料を調製した以外
は実施例1と同様にして、組成式(Gd0.99,Tb
0.005 ,Dy0.005 ,Ce0.0000001 22 Sである
実施例2の蛍光体を製造した。この蛍光体の粒子径及び
粒子径分布は、コールターカウンターで測定したとこ
ろ、平均粒子径は5.2μm、四分偏差値(Q.D.)
で表した標準偏差値は0.25であった。次に、実施例
2の蛍光体を用いた以外は実施例1と同様にして実施例
2の像変換スクリーンを製作した。
【0044】〔実施例3〕Gd、Tb、Dy及びCeの
モル比が化学量論的に(Gd0.99,Tb0.003 ,Dy
0.007 ,Ce0.0000003 2 2 Sとなる割合で酸化ガ
ドリニウム(Gd23 )、酸化テルビウム(Tb4
7 )、酸化ジスプロシウム(Dy2 3 )及び酸化セリ
ウム(CeO2 )を配合して蛍光体原料を調製した以外
は実施例1と同様にして、組成式(Gd0.99,Tb
0.003 ,Dy0.007 ,Ce0.0000003 22 Sである
実施例3の蛍光体を製造した。この蛍光体の粒子径及び
粒子径分布は、コールターカウンターで測定したとこ
ろ、平均粒子径は5.1μm、四分偏差値(Q.D.)
で表した標準偏差値は0.25であった。次に、実施例
3の蛍光体を用いた以外は実施例1と同様にして実施例
3の像変換スクリーンを製作した。
【0045】〔実施例4〕Gd、Tb、Dy及びCeの
モル比が化学量論的に(Gd0.99,Tb0.005 ,Dy
0.005 ,Ce0.0000001 2 2 Sとなる割合で酸化ガ
ドリニウム(Gd23 )、酸化テルビウム(Tb4
7 )、酸化ジスプロシウム(Dy2 3 )及び酸化セリ
ウム(CeO2 )を配合して蛍光体原料を調製し、実施
例1における融剤のリン酸二水素カリウム(KH2 PO
4 )36.3gの代わりに、リン酸リチウム(Li3
4 )70.0g及びリン酸水素二ナトリウム(Na2
HPO 4 )30.0gを用い、蛍光体原料の焼成条件を
1200℃で4時間に変更した以外は実施例2と同様に
して、組成式(Gd0.99,Tb0.005 ,Dy0.005 ,C
0.0000001 2 2 Sである実施例4の蛍光体を製造
した。この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、コールタ
ーカウンターで測定したところ、平均粒子径は8.0μ
m、四分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差値は0.
23であった。次に、実施例4の蛍光体を用いた以外は
実施例1と同様にして実施例4の像変換スクリーンを製
作した。
【0046】〔実施例5〕実施例2において、融剤のリ
ン酸二水素カリウム(KH2 PO4 )の配合量を36.
3gから30.0gに変更し、蛍光体原料の焼成条件を
1100℃で3時間に変更した以外は実施例1と同様に
して、組成式(Gd0.99,Tb0.005 ,Dy0.005 ,C
0.0000001 2 2 Sである実施例5の蛍光体を製造
した。この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、コールタ
ーカウンターで測定したところ、平均粒子径は3.0μ
m、四分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差値は0.
26であった。次に、実施例5の蛍光体を用いた以外は
実施例1と同様にして実施例5の像変換スクリーンを製
作した。
【0047】〔実施例6〕Gd、Tb、Dy及びCeの
モル比が化学量論的に(Gd0.990 ,Tb0.005,Dy
0.005 ,Ce0.0000001 2 2 Sとなる割合で酸化ガ
ドリニウム(Gd 2 3 )、酸化テルビウム(Tb4
7 )、酸化ジスプロシウム(Dy2 3 )及び酸化セリ
ウム(CeO2 )を配合して蛍光体原料を調製したこ
と、融剤兼硫化剤の中、リン酸二水素カリウム(KH2
PO4 )の使用量を36.3gではなく15gとし、更
にこれと100gのリン酸リチウム(Li3 PO4 )と
を用いたこと及び蛍光体原料と融剤兼硫化剤との混合物
の焼成を3時間ではなく4時間とした以外は実施例2と
同様にして、組成式(Gd0.990 ,Tb0.005 ,Dy0.
005 ,Ce0.0000001 2 2 Sである実施例6の蛍光
体を製造した。この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、
コールターカウンターで測定したところ、平均粒子径は
9.0μm、四分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差
値は0.22であった。次に、実施例6の蛍光体を用い
た以外は実施例1と同様にして実施例6の像変換スクリ
ーンを製作した。
【0048】 〔実施例7〕 酸化ガドリニウム(Gd2 3 、平均粒径2.0μm)718.0 g 酸化セリウム (CeO2 ) 0.07 mg 酸化テルビウム (Tb4 7 ) 3.74 g 酸化ジスプロシウム(Dy2 3 ) 3.73 g 酸化亜鉛 (ZnO) 181.0 mg 上記成分を十分に混合した後、この蛍光体原料にさらに
下記の融剤兼硫化剤である、 リン酸二水素カリウム(KH2 PO4 ) 30.0 g 炭酸ナトリウム (Na2 CO3 ) 280.0 g 硫黄 (S) 220.0 g を加えて十分に混合し、これをアルミナルツボに充填し
て蓋をし、大気中1050℃で3時間焼成した。得られ
た焼成物を水中において撹拌しながら水洗し、上澄み液
を除去してからさらに0.5Nの塩酸と水で順次洗浄
し、脱水し乾燥してから490℃で2時間空気中でベー
キングした後、篩いをかけて分散させ、実施例7の蛍光
体を得た。得られた蛍光体をX線回折装置で結晶構造を
同定し、グロー放電質量分析装置(GDMAS)及びI
CPによる元素分析を行った。その結果、その組成式は
(Gd0.990 ,Tb0.005 ,Dy0.005 ,Ce
0.0000001 2 2 Sであり、Znを20ppm含有し
ていることが分かった。また、この蛍光体の粒子径及び
粒子径分布は、コールターカウンターで測定したとこ
ろ、平均粒子径は2.9μm、四分偏差値(Q.D.)
で表した標準偏差値は0.26であった。この実施例7
の蛍光体の波長550nmにおける拡散反射率を分光光
度計により測定したところ、同一条件で測定した実施例
5の蛍光体の102%であった。次に、実施例7の蛍光
体を用いた以外は実施例1と同様にして実施例7の像変
換スクリーンを製作した。
【0049】〔実施例8〕181mgの酸化亜鉛(Zn
O)の代わりに450mgの塩化亜鉛(ZnCl 2 )を
用いた以外は実施例7と同じ蛍光体原料を調製し、これ
に実施例で使用した融剤兼硫化剤と36.0gの硝酸ナ
トリウム(NaNO3)とを融剤兼硫化剤として加えて
た混合物を焼成した以外は実施例7と同様にして、組成
式(Gd0. 990 ,Tb0.005 ,Dy0.005 ,Ce
0.0000001 2 2 Sであり、Znの含有量が蛍光体に
対して30ppmである実施例8の蛍光体を製造した。
この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、コールターカウ
ンターで測定したところ、平均粒子径は2.7μm、四
分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差値は0.27で
あった。この蛍光体の波長550nmにおける拡散反射
率は、これと同一条件で測定した実施例5の蛍光体の1
04%であった。次に、実施例8の蛍光体を用いた以外
は実施例1と同様にして実施例8の像変換スクリーンを
製作した。
【0050】〔実施例9〕平均粒子径が、1.8μmの
Gd2 3 を用い、30.0gのリン酸二水素カリウム
(KH2 PO4 )に代えて36gのリン酸リチウム(L
3 PO4 )と36.0gの硝酸ナトリウム(NaNO
3 )とを用いた以外は実施例7の融剤兼硫化剤と同様の
融剤兼硫化剤を用い、蛍光体原料と融剤兼硫化剤との混
合物の焼成を1050℃で3時間ではなく、950℃で
2.5時間焼成した以外は実施例7と同様にして、組成
式(Gd0.990 ,Tb0.005 ,Dy0.005 ,Ce
0.00000012 2 Sであり、Znの含有量が蛍光体に
対して45ppmである実施例9の蛍光体を製造した。
この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、コールターカウ
ンターで測定したところ、平均粒子径は2.4μm、四
分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差値は0.27で
あった。次に、実施例9の蛍光体を用いた以外は実施例
1と同様にして実施例9の像変換スクリーンを製作し
た。この蛍光体の波長550nmにおける拡散反射率
は、これと同一条件で測定した実施例5の蛍光体の10
3%であった。
【0051】 〔比較例1〕 酸化ガドリニウム(Gd2 3 ) 722.2 g 酸化テルビウム (Tb4 7 ) 3.0 g 上記成分を十分に混合した後、次の成分を加えてさらに
十分に混合して蛍光体原料を調製した。 リン酸二水素カリウム(KH2 PO4 ) 36.3 g 炭酸ナトリウム (Na2 CO3 ) 280.0 g 硫黄 (S) 220.0 g その後は、実施例1と同様にして組成式が(G
0.996 ,Tb0.004 2 2Sである比較例1の蛍光
体を製造した。この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、
コールターカウンターで測定したところ、平均粒子径は
5.0μm、四分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差
値は0.25であった。次に、比較例1の蛍光体を用
い、その他の条件は実施例1と同様にして比較例1の像
変換スクリーンを製作した。
【0052】〔比較例2〕Gd及びTbのモル比が化学
量論的に(Gd0.995 ,Tb0.005 2 2 Sとなる割
合で酸化ガドリニウム(Gd2 3 )及び酸化テルビウ
ム(Tb4 7 )を配合して蛍光体原料を調製し、実施
例1における融剤のリン酸二水素カリウム(KH2 PO
4 )36.3gの代わりに、リン酸リチウム(Li3
4 )70.0g及びリン酸水素二ナトリウム(Na2
HPO4 )30.0gを用い、蛍光体原料の焼成条件を
1200℃で4時間に変更した以外は実施例1と同様に
して、組成式(Gd0.995 ,Tb0.005 2 2 Sであ
る比較例2の蛍光体を製造した。この蛍光体の粒子径及
び粒子径分布は、コールターカウンターで測定したとこ
ろ、平均粒子径は8.0μm、四分偏差値(Q.D.)
で表した標準偏差値は0.25であった。次に、比較例
2の蛍光体を用いた以外は実施例1と同様にして比較例
2の像変換スクリーンを製作した。
【0053】〔比較例3〕比較例2において、融剤をリ
ン酸二水素カリウム(KH2 PO4 )単独で30.0g
使用し、蛍光体原料の焼成条件を1100℃で3時間に
変更した以外は比較例2と同様にして、組成式(Gd
0.995 ,Tb0.005 2 2 Sである比較例3の蛍光体
を製造した。この蛍光体の粒子径及び粒子径分布は、コ
ールターカウンターで測定したところ、平均粒子径は
3.0μm、四分偏差値(Q.D.)で表した標準偏差
値は0.25であった。次に、比較例3の蛍光体を用い
た以外は実施例1と同様にして比較例3の像変換スクリ
ーンを製作した。
【0054】〔実施例10〕酸化チタン粉末が練り込ま
れた光反射効果を有するポリエチレンテレフタレートの
支持体表面上に、実施例5の像変換スクリーン作製時に
調製された蛍光体塗布液を、乾燥後の蛍光体塗布重量が
およそ20mg/cm2 となるようにナイフコーターを
用いて均一に塗布した。次いで、支持体上に塗布された
蛍光体塗布液が乾燥しないうちにその上に実施例4の像
変換スクリーン作製時に調製された蛍光体塗布液を、乾
燥後の蛍光体塗布重量がおよそ50mg/cm2 となる
ようにナイフコーターを用いて均一に塗布し乾燥し、さ
らに、その表面に膜厚約6μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる保護層をラミネートして、蛍光
体層を2層に積層して実施例10の像変換スクリーンを
作製した。
【0055】〔実施例11〕酸化チタン粉末が練り込ま
れた光反射効果を有するポリエチレンテレフタレートの
支持体表面上に、実施例8の像変換スクリーン作製時に
調製された蛍光体塗布液を、乾燥後の蛍光体塗布重量が
およそ20mg/cm2 となるようにナイフコーターを
用いて均一に塗布した。次いで、支持体上に塗布された
蛍光体塗布液が乾燥しないうちにその上に実施例4の像
変換スクリーン作製時に調製された蛍光体塗布液を、乾
燥後の蛍光体塗布重量がおよそ50mg/cm2 となる
ようにナイフコーターを用いて均一に塗布し乾燥し、さ
らに、その表面に膜厚約6μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる保護層をラミネートして、蛍光
体層を2層に積層して実施例11の像変換スクリーンを
作製した。
【0056】〔実施例12〕酸化チタン粉末が練り込ま
れた光反射効果を有するポリエチレンテレフタレートの
支持体表面上に、実施例9の像変換スクリーン作製時に
調製された蛍光体塗布液を、乾燥後の蛍光体塗布重量が
およそ20mg/cm2 となるようにナイフコーターを
用いて均一に塗布した。次いで、支持体上に塗布された
蛍光体塗布液が乾燥しないうちにその上に実施例6の像
変換スクリーン作製時に調製された蛍光体塗布液を、乾
燥後の蛍光体塗布重量がおよそ50mg/cm2 となる
ようにナイフコーターを用いて均一に塗布し乾燥し、さ
らに、その表面に膜厚約6μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる保護層をラミネートして、蛍光
体層を2層に積層して実施例12の像変換スクリーンを
作製した。
【0057】〔比較例4〕実施例10において、実施例
5の像変換スクリーン用の蛍光体塗布液に代えて、比較
例3の像変換スクリーン用の蛍光体塗布液を使用し、実
施例4の像変換スクリーン用の蛍光体塗布液に代えて、
比較例2の像変換スクリーン用の蛍光体塗布液を使用し
た以外は実施例10の像変換スクリーンと同様にして比
較例4の像変換スクリーンを作製した。
【0058】上述のようにして得られた実施例1〜9の
蛍光体並びに比較例1〜3の蛍光体について、コールタ
ーカウンターにより測定した平均粒子径並びに四分偏差
値(Q.D.)で表した粒子径分布の標準偏差値を、蛍
光体中のZnの含有量を含む各蛍光体の組成と共に表1
に示す。また、表2に各像変換スクリーンの蛍光体層に
用いた蛍光体の組成と共に、上述のようにして得た実施
例1〜12の像変換スクリーン並びに比較例1〜4の像
変換スクリーンについて、実施例1の像変換スクリーン
と同じ測定条件で測定した発光輝度並びに残光量をそれ
ぞれ比較例1の像変換スクリーンの発光輝度並びに残光
量に対する相対値で示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表1及び表2から分かるように、発光輝度
の点では粒子径のほぼ等しい蛍光体を用いた像変換スク
リーン同士で比較すると、本発明の蛍光体を蛍光体層と
して用いた本発明の実施例1〜3の像変換スクリーンは
従来の蛍光体を蛍光体層として用いた比較例1の像変換
スクリーンに比べ、また、本発明の蛍光体を蛍光体層と
して用いた実施例5の像変換スクリーンは従来の蛍光体
を蛍光体層として用いた比較例3の像変換スクリーンに
比べて、それぞれ発光輝度の著しい向上が見られた。そ
して、蛍光体層を2層構造とした像変換スクリーンにお
いても、実施例10の本発明の像変換スクリーンは比較
例4の従来の像変換スクリーンに比べて発光輝度が著し
く向上していた。また、下層側にZnを含有し、体色が
白く粉体反射率の高い本発明の小粒子蛍光体からなる蛍
光体層を配した実施例11及び12の像変換スクリーン
も比較例4の従来の像変換スクリーンに比べて発光輝度
が著しく向上していた。一方、残光の程度も各実施例と
比較例との比較から分かるように、本発明の像変換スク
リーンの残光は、従来の像変換スクリーンの残光に比べ
て、1/10〜1/20程度低下していた。
【0062】
【発明の効果】本発明の蛍光体は、上記の構成を採用す
ることによって、緑色系の波長領域に分光感度を有する
光半導体等の光電変換素子の受光感度に合致し、かつ短
残光の発光を示すので、光電変換素子と組み合わせるこ
とにより、高感度の発光を呈する放射線像変換スクリー
ンの提供を可能にし、これを用いた本発明の撮像装置で
は、撮像系の感度が向上するため撮影時の患者など被写
体の被曝線量を低減させることができ、残像等の影響に
よる画質低下のない高画質の放射線像を得ることができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTb、Dy、Ce共付活酸硫化ガドリ
ニウム蛍光体(曲線a)、及び従来のTb付活酸硫化ガ
ドリニウム蛍光体(曲線b)にX線を照射して発光させ
た時の発光スペクトルを示した図である。
【図2】酸硫化ガドリニウム蛍光体を用いた放射線像変
換スクリーンにおいて、Siフォトダイオードで測定し
た発光輝度の、Dyの含有量依存性を示した図である。
【図3】酸硫化ガドリニウム蛍光体を用いた放射線像変
換スクリーンにおいて、Siフォトダイオードで測定し
た発光輝度の、Tbの含有量依存性を示した図である。
【図4】酸硫化ガドリニウム蛍光体を用いた増感紙にお
いて、写真感度のDyの含有量依存性を示した図であ
る。
【図5】本発明の放射線像撮像装置のブロック図であ
る。
【図6】本発明の放射線像撮像装置の像変換部の概念図
である。
【符号の説明】
1 像変換部、2 像変換スクリーン、3 光電変換素
子、31 光半導体素子、32 スイッチング素子、4
演算処理部、5 増幅部、6 AD変換部、7 演算
・記憶部、8 画像表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01T 1/20 G01T 1/20 K G21K 4/00 G21K 4/00 B Fターム(参考) 2G083 AA02 AA04 AA08 AA09 DD02 DD11 DD12 DD13 EE03 EE04 2G088 EE01 EE27 EE29 FF02 GG10 GG19 JJ05 4G076 AA02 AA18 AB02 AB03 AB09 AB10 AC04 BA38 BB02 BC08 CA10 DA11 4H001 CA02 CA08 XA08 XA16 XA30 XA58 XA64 XA65 XA66 YA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記組成式で表され、放射線による励起
    下で主として緑色の蛍光を発生することを特徴とするデ
    ジタルラジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍光体。 (Gd1-x-y-z , Tbx , Dyy , Cez ) 2 2 S (式中、x、y及びzはそれぞれ1.2×10-3≦x≦
    1.9×10-2、5×10-4≦y≦1.9×10-2及び
    10-8≦z≦8×10-7なる条件を満たす数である。)
  2. 【請求項2】 前記蛍光体が亜鉛(Zn)を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデジタルラジオグラフィ
    用酸硫化ガドリニウム蛍光体。
  3. 【請求項3】 前記亜鉛(Zn)の含有量が10〜10
    0ppmであることを特徴とする請求項2記載のデジタ
    ルラジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍光体。
  4. 【請求項4】 前記蛍光体の平均粒子径が1〜5μmの
    範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のデジタルラジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍
    光体。
  5. 【請求項5】 前記蛍光体の発光スペクトルの最大ピー
    ク波長が520〜580nmの波長域にあることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデジタルラ
    ジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍光体。
  6. 【請求項6】 支持体上に結合剤と蛍光体との混合物か
    らなる蛍光体層を形成してなる放射線像変換スクリーン
    において、前記蛍光体が請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のデジタルラジオグラフィ用酸硫化ガドリニウム蛍
    光体からなることを特徴とする放射線像変換スクリー
    ン。
  7. 【請求項7】 前記蛍光体層が複数層からなることを特
    徴とする請求項6記載の放射線像変換スクリーン。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記支持体と接する前記蛍光
    体層が請求項4記載のデジタルラジオグラフィ用酸硫化
    ガドリニウム蛍光体からなることを特徴とする請求項7
    記載の放射線像変換スクリーン。
  9. 【請求項9】 被写体を透過した放射線を吸収して前記
    被写体の放射線蛍光像を形成する放射線像変換スクリー
    ンと、前記スクリーンをマトリックス状に2次元的に微
    細に分割した各領域毎に配置した複数の光電変換素子
    と、前記放射線蛍光像に対応する各光電変換素子からの
    配置信号及び検出信号を演算処理して2次元的に合成し
    て前記放射線蛍光像に対応するデジタル画像信号を出力
    する演算処理手段と、前記演算処理手段からの前記デジ
    タル画像信号を入力して前記放射線蛍光像を再生する画
    像再生手段とを少なくとも備えた放射線像の撮像装置に
    おいて、前記放射線像変換スクリーンとして請求項6〜
    8のいずれか1項に記載の放射線像変換スクリーンを使
    用したことを特徴とする放射線像を撮像する装置。
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