JP2003081031A - 車載用電子機器および電源制御方法 - Google Patents

車載用電子機器および電源制御方法

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JP2003081031A JP2001279340A JP2001279340A JP2003081031A JP 2003081031 A JP2003081031 A JP 2003081031A JP 2001279340 A JP2001279340 A JP 2001279340A JP 2001279340 A JP2001279340 A JP 2001279340A JP 2003081031 A JP2003081031 A JP 2003081031A
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適
切に抑制することのできる車載用電子機器を提供するこ
とである。 【解決手段】 Acc電源ラインの電力供給が停止する
と、CPU1bは、低消費電流モードに移行する。この
低消費電流モード中に、イジェクトキー3aの押下やメ
カスイッチ5aのオン等を検出すると、低消費電流モー
ドを解除してディスク動作を行う。この際、タイマ1f
は、ディスク動作の累積時間を計時する。そして、CP
U1bは、タイマ1fが計時した累積時間が規定時間を
超えると、イジェクトキー3aの押下やメカスイッチ5
aのオン等を検出を止め、Accオフ中の新たなディス
ク動作を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用電子機器
および電源制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CD(Compact Disc〜商標)
プレーヤやMD(Mini Disc〜商標)プレーヤ等の車載
用電子機器が広く使用されている。このような車載用電
子機器は、一般に、Acc電源ライン及びバックアップ
電源ラインを介してバッテリ(カーバッテリ)と接続さ
れている。なお、Acc(アクセサリ)電源ラインは、
イグニッションスイッチの位置がAccオン(イグニッ
ションも含む)の場合に通電される電源ラインである。
また、バックアップ電源ラインは、イグニッションスイ
ッチの位置に拘わらず、常に通電される電源ラインであ
る。そして、車載用電子機器は、Accオフの状態で
も、バックアップ電源ラインから電力供給を受けている
ため、利用者の操作に従って、所定の動作を行うことが
できる。
【0003】例えば、MDレシーバ(ラジオ放送受信チ
ューナ付きMDプレーヤ等)は、Accオフの状態で
も、ディスクのロード(ローディング)やイジェクト等
の動作を可能としている。このようなMDレシーバは、
Accオフの状態において、バッテリの消耗(電気容量
の減少)をできるだけ少なくするために、低消費電流モ
ード(スタンバイモード)に移行する。つまり、通常の
電力消費量にて動作する通常動作モードから電力消費量
を低減した低消費電流モードへ自動的に移行することに
より、充電がなされていない間におけるバッテリの必要
以上の消耗を抑制している。具体的にMDレシーバは、
低消費電流モードに移行すると、装置内のスイッチング
電源(モータやセンサ等を含む駆動系ユニットに電圧電
流を供給するための電源)等をオフにすると共に、制御
用マイコン(マイクロコンピュータ)の周辺回路等に供
給する電流も少なくする。更に、制御用マイコン自身の
処理モードを低速にしたり、供給クロック(発振子)を
停止させたりもする。
【0004】このような低消費電流モード中に、ディス
クの挿入やイジェクトキーの押下等を検出すると、MD
レシーバは、低消費電流モードを解除して通常動作モー
ドに移行し、所定のディスク動作等を行う。つまり、M
Dレシーバは、スイッチング電源等をオンにして駆動系
ユニット等を動作可能とし、ディスクのロードやイジェ
クト等を行う。そして、ロードやイジェクト等のディス
ク動作を終えると、MDレシーバは、再び低消費電流モ
ードへ自動的に移行する。
【0005】それでも、低消費電流モード中にこのよう
なディスク動作を無制限に認めると、バッテリの消耗を
早めてしまうことになる。つまり、バッテリが充電され
ていない状態において、MDレシーバが何度もディスク
動作等を行うと、その度にバッテリの電気容量が減少
し、やがてエンジンを始動させることができなくなって
しまう。また、低消費電流モード中に利用者がディスク
動作を指示しなくとも、MDレシーバの故障や誤動作に
よりディスクの挿入やイジェクトキーの押下等を誤って
検出してしまう場合もある。この場合、MDレシーバ
は、同様に低消費電流モードを解除してディスク動作を
繰り返してしまう。更に、MDレシーバの制御プログラ
ムの考慮不足等により、通常動作モードから低消費電流
モードに移行できない状況も発生し得る。これらの場合
も、バッテリを不必要に消耗させてしまい、やがて、エ
ンジンを始動させることができなくなってしまう。
【0006】これらの不具合を改善するために、従来の
MDレシーバ等の車載用電子機器には、以下に示すよう
な対策が講じられていた。まず第1の対策は、通常動作
モードから低消費電流モードに移行した後、一定時間が
経過すると、低消費電流モードの解除を禁止するという
手立てである。例えば、MDレシーバは、低消費電流モ
ードに移行して4分30秒が経過すると、ディスクの挿
入やイジェクトキーの押下等の検出を停止し、5分が経
過すると、一切のディスク動作を行わない。なお、4分
30秒にてディスク挿入等の検出を停止するのは、ディ
スク動作の途中終了を防止するためである(ディスク動
作に最大30秒を要する場合)。
【0007】また、第2の対策は、低消費電流モードを
解除した後、通常動作モードの動作が一定時間内に終了
しなかった場合に、強制的に低消費電流モードへ移行さ
せるという手立てである。例えば、MDレシーバは、低
消費電流モード中にディスクの挿入やイジェクトキーの
押下等を検出すると、通常動作モードに移行してディス
ク動作を開始するが、その際、タイマによる計時も開始
する。そして、タイマによる計時が30秒を経過しても
なお、低消費電流モードに移行していない場合に、MD
レシーバは、ディスク動作を終了させ、強制的に低消費
電流モードに移行させる(ディスク動作に最大30秒を
要する場合)。なお、これ以降MDレシーバは、ディス
クの挿入等の検出を停止し、ディスク動作を行わないよ
うにする。
【0008】しかしながら、上述の対策を講じた従来の
車載用電子機器には、以下に示すような問題があった。
まず、第1の対策を講じた車載用電子機器は、低消費電
流モードに移行して無条件に一定時間が経過してしまう
と、機器の操作では低消費電流モードの解除ができない
こととなる。例えば、MDレシーバが低消費電流モード
に移行して、規定された5分が経過してしまうと、ディ
スクの挿入や排出ができなくなり、利用者は、改めて車
のキーをイグニッションスイッチに差し込み、Accオ
ンに操作しなければならない。そして、ディスクの挿入
や排出を行った後に、利用者は、再度Accオフに操作
する必要があった。つまり、第1の対策を講じたため
に、通常のMDレシーバよりも使いにくいものとなって
しまい、利用者の利便性を極端に悪化させてしまうとい
う問題があった。
【0009】また、第2の対策を講じた車載用電子機器
は、故障や誤動作等により通常動作モードから低消費電
流モードへ自動的に移行しないことを防止することは可
能であるが、動作が正常である限り、低消費電流モード
の解除を無条件に認めることとなり、バッテリを必要以
上に消耗させてしまうおそれがあった。また、低消費電
流モードへ自動的に移行しない場合に、車載用電子機器
は、強制的に低消費電流モードへ移行させるが、その際
に不具合が生じる場合もあった。例えば、MDレシーバ
は、ディスク動作が終わらないため低消費電流モードへ
移行しないまま規定の30秒を経過した場合に、ディス
ク動作を強制的に終了させることになる。この際、ディ
スクや駆動系ユニットの状況によっては、ディスクに衝
撃を与えてしまったり、駆動系ユニットに予期せぬ過負
荷を与えてしまうこともある。そして、ディスクの破損
や駆動系ユニットの故障を生じさせてしまうおそれがあ
った。
【0010】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適切に
抑制することのできる車載用電子機器および電源制御方
法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る車載用電子機器は、バッ
テリから供給される電力により駆動し、電力を通常に消
費して動作する通常動作状態と、通常動作状態よりも少
ない電力を消費して動作する低消費動作状態とに移行可
能な車載用電子機器であって、バッテリが充電されてい
ない状況における通常動作状態の動作時間の累積を計時
する計時手段と、前記計時手段が計時した累積時間が予
め定められた規定時間を超えている場合に、低消費動作
状態から通常動作状態への移行を停止する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点に係る車載用電子機器は、バッテリから供給される
電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常
動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して
動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用電子機器
であって、バッテリが充電されていない状況において、
低消費動作状態から通常動作状態への移行を指示する指
示情報を入力する入力手段と、前記入力手段が入力した
指示情報に従って通常動作状態に移行した際に、動作時
間の累積を計時する計時手段と、前記計時手段が計時し
た累積時間が予め定められた規定時間を超えている場合
に、前記入力手段の入力を禁止し、バッテリが充電され
ていない状況における低消費動作状態から通常動作状態
への移行を停止する制御手段と、を備えることを特徴と
する車載用電子機器。
【0013】前記制御手段は、バッテリが充電されてい
ない状況における通常動作状態の動作中に、前記計時手
段が計時した累積時間が予め定められた規定時間を超え
た場合に、通常動作状態の動作を停止して低消費動作状
態へ移行してもよい。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点に係る車載用電子機器は、Acc電源ライン及びバ
ックアップ電源ラインを介してバッテリから供給される
電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常
動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して
動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用電子機器
であって、Acc電源ラインにおける電力供給の開始及
び停止を判別する判別手段と、前記判別手段が電力供給
の停止を判別してから電力供給の開始を判別するまでの
間における通常動作状態の動作時間の累積を計時する計
時手段と、前記計時手段が計時した累積時間が予め定め
られた規定時間を超えている場合に、前記判別手段が電
力供給の開始を判別するまで低消費動作状態から通常動
作状態への移行を停止する制御手段と、を備えることを
特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点に係る車載用電子機器は、Acc電源ライン及びバ
ックアップ電源ラインを介してバッテリから供給される
電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常
動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して
動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用電子機器
であって、Acc電源ラインにおける電力供給の開始及
び停止を判別する判別手段と、前記判別手段が電力供給
の停止を判別している間に、低消費動作状態から通常動
作状態への移行を指示する指示情報を入力する入力手段
と、前記入力手段が入力した指示情報に従って通常動作
状態に移行した際に、動作時間の累積を計時する計時手
段と、前記計時手段が計時した累積時間が予め定められ
た規定時間を超えている場合に、前記判別手段が電力供
給の開始を判別するまで前記入力手段の入力を禁止して
低消費動作状態から通常動作状態への移行を停止する制
御手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】前記制御手段は、前記判別手段が電力供給
の停止を判別している間における通常動作状態の動作中
に、前記計時手段が計時した累積時間が予め定められた
規定時間を超えた場合に、通常動作状態の動作を停止し
て低消費動作状態へ移行してもよい。
【0017】上記目的を達成するため、本発明の第5の
観点に係る電源制御方法は、バッテリから供給される電
力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動
作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動
作する低消費動作状態とに移行可能な車載用電子機器の
電源制御方法であって、バッテリが充電されていない状
況における通常動作状態の動作時間の累積を計時する計
時ステップと、前記計時ステップにて計時された累積時
間が予め定められた規定時間を超えている場合に、低消
費動作状態から通常動作状態への移行を停止する制御ス
テップと、を備えることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため、本発明の第6の
観点に係る電源制御方法は、Acc電源ライン及びバッ
クアップ電源ラインを介してバッテリから供給される電
力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動
作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動
作する低消費動作状態とに移行可能な車載用電子機器の
電源制御方法であって、Acc電源ラインにおける電力
供給の開始及び停止を判別する判別ステップと、前記判
別ステップにて電力供給の停止を判別してから電力供給
の開始を判別するまでの間における通常動作状態の動作
時間の累積を計時する計時ステップと、前記計時ステッ
プにて計時された累積時間が予め定められた規定時間を
超えている場合に、前記判別ステップにて電力供給の開
始が判別されるまで低消費動作状態から通常動作状態へ
の移行を停止する制御ステップと、を備えることを特徴
とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる車載
用電子機器について、MDプレーヤを一例とし、以下図
面を参照して説明する。
【0020】図1は、この発明の実施の形態に適用され
るMDプレーヤの構成の一例を示すブロック図である。
このMDプレーヤは、例えば、ディスクdに記録された
音楽データを再生する車載用のオーディオ機器であっ
て、マイコン1と、スイッチング電源2と、操作部3
と、周辺回路4と、再生部5と、を含んで構成される。
【0021】マイコン1は、入力ポート1a、CPU1
b、ROM1c、RAM1d、出力ポート1e、及び、
タイマ1fを含んだ1チップマイコン等からなり、MD
プレーヤ全体を制御する。入力ポート1aは、操作部3
におけるキー押下の有無や、再生部5におけるスイッチ
のオンオフを示すデータを入力する。また、入力ポート
1aは、図示せぬカーバッテリからの電力を供給するA
cc電源ライン及びバックアップ電源ラインの通電の有
無を示すデータを入力する。なお、Acc電源ライン
は、イグニッションスイッチの位置がAccオン(イグ
ニッションも含む)の場合に通電される電源ラインであ
り、また、バックアップ電源ラインは、イグニッション
スイッチの位置に拘わらず、常に通電される電源ライン
である。
【0022】CPU(Central Processing Unit)1b
は、ROM1cに予め記憶されたプログラムコードに従
って、後述するメイン処理や電源処理等を実行する。そ
の際、CPU1bは、入力ポート1aを介して入力した
データ等に従って、出力ポート1eから所定のデータを
出力することにより、電力を通常に消費して動作する通
常動作モードと、より少ない電力を消費して動作する低
消費動作モードとに移行する。
【0023】ROM(Read Only Memory)1cは、CP
U1bが実行するプログラムコード(後述する電源処理
や低電流処理等を規定するプログラムコード)を予め記
憶する。RAM(Random Access Memory)1dは、CP
U1bが電源処理等を実行する際に必要となるワークメ
モリ等を記憶する。例えば、RAM1dは、後述する電
源処理にて使用される処理区分の値や現動作状態等の情
報を記憶する。
【0024】出力ポート1eは、CPU1bにセットさ
れた所定のデータをスイッチング電源2や周辺回路4等
に出力する。タイマ1fは、インターバルタイマ等から
なり、CPU1bにセットされた時間を計時する。具体
的にタイマ1fは、Accオフ中におけるディスク動作
(通常動作モード)の累積時間を計時する。
【0025】スイッチング電源2は、図示せぬカーバッ
テリからAcc電源ライン及びバックアップ電源ライン
を介して供給される電力を入力し、再生部5等に必要な
駆動電圧(電圧電流)を生成する。そして、生成した駆
動電圧を再生部5の後述する駆動系ユニット5b等に供
給する。
【0026】操作部3は、イジェクトキー3aを含む複
数のキースイッチからなり、利用者により押下された際
に、押下された対象キーを示すデータを入力ポート1a
に供給する。なお、イジェクトキー3aは、MDプレー
ヤ内にローディングされたディスクdの排出を指示する
ためのキーである。
【0027】周辺回路4は、例えば、再生部5がディス
クdから再生した音楽データをデコードするDSP(Di
gital Signal Processor)やデジタルの音楽データをア
ナログの音楽信号に変換するDAC(Digital to Analo
g Converter)等を含んだ回路からなる。なお、周辺回
路4は、出力ポート1eから出力されるデータに従っ
て、通常よりも電力消費量が少ない状態で動作する低消
費設定が可能となっている。
【0028】再生部5は、ディスクdのロード及びイジ
ェクトを行う搬送機構と、ターンテーブル上に載置した
ディスクdを回転させるスピンドルサーボ機構と、所定
波長のレーザ光をディスクdの記録面に向けて照射し、
その反射光を受光する光ピックアップと、光ピックアッ
プをディスクdの径方向に平行移動させるためのトラッ
キングサーボ機構とを含んで構成される。また、再生部
5は、ディスクdの挿入を検出するためのメカスイッチ
5aや、搬送機構等に含まれるモータ等を駆動するため
の駆動系ユニット5b等も備えている。そして、再生部
5は、メカスイッチ5aのオンによりディスクdの挿入
を検出するとローディングを行い、ディスクdに記録さ
れた音楽データ等を再生する。なお、駆動系ユニット5
b等は、スイッチング電源2から供給される駆動電圧に
よって駆動する。
【0029】以下、この発明の実施の形態にかかるMD
プレーヤの動作について、図2等を参照して説明する。
図2は、マイコン1のCPU1bが実行するメイン処理
を説明するためのフローチャートである。なお、このメ
イン処理は、例えば、MDプレーヤのDINコネクタ
が、車内のヒューズボックスのAcc電源ライン及びバ
ックアップ電源ラインと結線された後に開始される。
【0030】まず、CPU1bは、スイッチ検出処理を
行う(ステップS1)。すなわち、CPU1bは、再生
部5のメカスイッチ5aを含む種々のスイッチのオンオ
フ状態を監視する。この際、チャタリング等を考慮し
て、一定時間変化がない状態でスイッチのオンオフ状態
を特定する。次に、CPU1bは、ディスク動作処理を
行う(ステップS2)。すなわち、CPU1bは、上述
のスイッチ検出処理にて監視したメカスイッチ5a等の
オンオフ状態等に従って、所定のディスク動作を行う。
例えば、ディスクの挿入によりメカスイッチ5aがオン
状態へ変化した際に、CPU1bは、駆動系ユニット5
b等を制御して、ディスクdをローディングする。
【0031】次に、CPU1bは、通常動作モード又は
低消費電流モードへ移行するために電源処理を行う(ス
テップS3)。なお、この電源処理についての詳細は、
後述する。次に、CPU1bは、プロテクション時間の
計時等をするためにタイマ処理を行う(ステップS
4)。なお、このタイマ処理についての詳細は、後述す
る。
【0032】次に、CPU1bは、キー処理を行う(ス
テップS5)。すなわち、CPU1bは、イジェクトキ
ー3aを含む操作部3の各キースイッチの入力状態を監
視し、キー状態の特定を行う。そして、CPU1bは、
ステップS1に処理を戻し、上述のステップS1〜S5
の処理を繰り返し実行する。
【0033】以下、上述のステップS3にて行う電源処
理について、図3〜図6を参照して説明する。まず、C
PU1bは、Bupオフ中であるか否かを判別する(ス
テップS11)。CPU1bは、Bupオフ中であると
判別すると、現動作状態をBupオフにセットする(ス
テップS12)。一方、Bupオフ中でないと判別する
と、CPU1bは、Accオフ中であるか否かを判別す
る(ステップS13)。そして、CPU1bは、Acc
オフ中であると判別すると、現動作状態をAccオフに
セットし(ステップS14)、一方、Accオフ中でな
いと判別すると、現動作状態をPowerオンにセット
する(ステップS15)。
【0034】CPU1bは、動作状態が変化したか否か
を判別する(ステップS16)。CPU1bは、動作状
態が変化したと判別すると、PowerオンからAcc
オフに変化したか否かを判別する(ステップS17)。
CPU1bは、PowerオンからAccオフに変化し
ていないと判別すると、後述するステップS19に処理
を進める。一方、PowerオンからAccオフに変化
したと判別すると、プロテクションタイマとして動作す
るタイマ1fに、規定のプロテクション時間をセットす
る(ステップS18)。例えば、CPU1bは、Acc
オフ中にディスク動作を認める累積時間である5分をタ
イマ1fにセットする。なおこの際、CPU1bは、タ
イマ1fをカウント禁止状態に設定する(つまり、この
段階では、タイマ1fによる計時は開始されない)。
【0035】CPU1bは、処理区分に1をセットする
(ステップS19)。続いて、CPU1bは、比較用動
作状態を更新する(ステップS20)。つまり、CPU
1bは、RAM1d内に確保された管理エリアに、現動
作状態をセットする。そして、CPU1bは、電源処理
を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻
す。
【0036】また、上述のステップS16にて、動作状
態が変化していないと判別すると、CPU1bは、現動
作状態がAccオフであるか否かを判別する(ステップ
S21)。CPU1bは、現動作状態がAccオフでな
いと判別すると、現動作状態がBupオフであるか否か
を判別する(ステップS22)。CPU1bは、現動作
状態がBupオフであると判別すると、所定のBupオ
フ処理を実行し(ステップS23)、一方、現動作状態
がBupオフでないと判別すると、所定のPowerオ
ン処理を実行する(ステップS24)。そして、CPU
1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図
2)に処理を戻す。
【0037】また、上述のステップS21にて、現動作
状態がAccオフであると判別すると、CPU1bは、
図4に示す処理に進み、処理区分が0であるか否かを判
別する(ステップS25)。CPU1bは、処理区分が
0であると判別すると、動作要求が発生しているか否か
を判別する(ステップS26)。すなわち、CPU1b
は、操作部3のイジェクトキー3aが押下されたり、再
生部5のメカスイッチ5aがオンに変化する等により、
ディスク動作(ディスクのロードやイジェクト等)が要
求されているか否かを判別する。CPU1bは、動作要
求が発生していると判別すると、プロテクト発生中であ
るか否かを判別する(ステップS27)。すなわち、C
PU1bは、後述するタイマ処理により、プロテクショ
ン時間が経過し、プロテクトが発生している状態である
か否かを判別する。
【0038】CPU1bは、プロテクト発生中であると
判別すると、通常動作モードから低消費電流モードへ移
行するための低消費電流処理を実行する(ステップS2
8)。なお、この低消費電流処理の詳細については、後
述する。一方、プロテクト発生中でないと判別すると、
CPU1bは、処理区分に10をセットする(ステップ
S29)。また、上述のステップS26にて、動作要求
が発生していないと判別すると、CPU1bは、低消費
電流処理を実行する(ステップS30)。そして、CP
U1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理
(図2)に処理を戻す。
【0039】また、上述のステップS25にて、処理区
分が0でないと判別すると、CPU1bは、処理区分が
1であるか否かを判別する(ステップS31)。CPU
1bは、処理区分が1であると判別すると、ミュートを
オンし(ステップS32)、ミュートが安定するまで待
機する(ステップS33)。そして、ミュートが安定す
ると、CPU1bは、動作要求が発生したか否かを判別
する(ステップS34)。CPU1bは、動作要求が発
生したと判別すると、処理区分に10を設定し(ステッ
プS35)、一方、動作要求が発生していないと判別す
ると、処理区分に2を設定する(ステップS36)。そ
して、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメ
イン処理(図2)に処理を戻す。
【0040】また、上述のステップS31にて、処理区
分が1でないと判別すると、CPU1bは、図5に示す
処理に進み、処理区分が10であるか否かを判別する
(ステップS37)。CPU1bは、処理区分が10で
あると判別すると、ミュートをオンし(ステップS3
8)、ミュートが安定するまで待機する(ステップS3
9)。これは、単純にスイッチング電源2をオンする
と、ショックノイズが発生してしまうためである。すな
わち、ショックノイズの発生を防止する目的で、ミュー
トを発生する。そして、ミュートが安定すると、CPU
1bは、スイッチング電源2をオンし(ステップS4
0)、スイッチング電源2の出力(例えば、5V電圧電
流)が安定するまで待機する(ステップS41)。CP
U1bは、動作要求の発生を解除し(ステップS4
2)、処理区分に11をセットする(ステップS4
3)。そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して
上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0041】また、上述のステップS37にて、処理区
分が10でないと判別すると、CPU1bは、処理区分
が11であるか否かを判別する(ステップS44)。C
PU1bは、処理区分が11であると判別すると、プロ
テクト発生中であるか否かを判別する(ステップS4
5)。CPU1bは、プロテクト発生中であると判別す
ると、処理区分に0を設定する(ステップS46)。一
方、プロテクト発生中でないと判別すると、CPU1b
は、ディスク動作が終了しているか否かを判別する(ス
テップS47)。すなわち、CPU1bは、再生部5に
てディスク再生等が完了しているか否かを判別する。C
PU1bは、ディスク動作が終了している場合にだけ、
処理区分に2をセットする(ステップS48)。そし
て、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイ
ン処理(図2)に処理を戻す。
【0042】また、上述のステップS44にて、処理区
分が11でないと判別すると、CPU1bは、図6に示
す処理に進み、処理区分が2であるか否かを判別する
(ステップS49)。CPU1bは、処理区分が2であ
ると判別すると、プロテクト発生中であるか否かを判別
する(ステップS50)。CPU1bは、プロテクト発
生中であると判別すると、処理区分に0をセットする
(ステップS51)。一方、CPU1bは、プロテクト
発生中でないと判別すると、動作要求が発生しているか
否かを判別する(ステップS52)。CPU1bは、動
作要求が発生したと判別すると、処理区分に10をセッ
トする(ステップS53)。また、動作要求が発生して
いないと判別すると、CPU1bは、ディスク動作が終
了したか否かを判別する(ステップS54)。そして、
CPU1bは、ディスク動作が終了している場合にだ
け、処理区分に0をセットする(ステップS55)。ま
た、上述のステップS49にて、処理区分が2でないと
判別した場合に、CPU1bは、処理区分に0をセット
する(ステップS56)。そして、CPU1bは、電源
処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を
戻す。
【0043】以下、上述した図3〜図6に示す電源処理
について、具体的に説明する。 (1)AccオフからAccオン(Powerオン)に
状態が変化 Accがオンされると、CPU1bは、ステップS1
1,S13におけるBupオフ、Accオフの判断を否
定し(Noと判別し)、現在の動作状態をPowerオ
ン状態として設定する(ステップS15)。CPU1b
は、現在の動作状態(Powerオン)と前回までの動
作状態(Accオフ)との比較を行い、動作状態に変化
が生じているため、ステップS16の判断を肯定し、そ
して、ステップS17の判断を否定して、処理区分にス
タート値を示す「1」を設定する(ステップS19)。
CPU1bは、比較用の動作状態をPowerオンに更
新して(ステップS20)、電源処理を一旦抜ける。
【0044】そして、再度の電源処理にて、CPU1b
は、ステップS11,S13の判断を同様に否定し、今
回は、前回よりPowerオンのまま動作状態に変化が
生じていないため、ステップS16の判断を否定して、
ステップS21に処理を進める。現在の動作状態がPo
werオンであるため、CPU1bは、ステップS2
1,S22の判断を否定し、Powerオン処理を実行
する(ステップS24)。なお、Powerオン処理
は、一般的な電源の立ち上げ処理であり、詳細について
は割愛する。
【0045】(2)Accオン(Powerオン)から
Accオフに状態が変化 Accがオフされると、CPU1bは、ステップS11
の判断を否定し、ステップS13の判断を肯定して、現
在の動作状態をAccオフ状態として設定する(ステッ
プS14)。CPU1bは、現在の動作状態(Accオ
フ)と前回までの動作状態(Powerオン)との比較
を行い、ステップS16の判断を肯定し、そして、ステ
ップS17の判断を肯定する。CPU1bは、低消費電
流モード以外の状態時間のカウントを行うプロテクショ
ン用タイマ(タイマ1f)に例えば、5分を設定する
(ステップS18)。そして、CPU1bは、処理区分
にスタート値を示す「1」を設定し(ステップS1
9)、比較用の動作状態をAccオフに更新して(ステ
ップS20)、電源処理を一旦抜ける。
【0046】そして、再度の電源処理にて、CPU1b
は、同様にステップS11,S13,S14,S16と
処理を進め、今回は、前回よりAccオフのまま動作状
態に変化が生じていないため、ステップS16の判断を
否定し、ステップS21に処理を進める。現在の動作状
態がAccオフであるため、CPU1bは、ステップS
21を肯定し、そして、現在の処理区分が「1」である
ため、ステップS25の判断を否定して、ステップS3
1の判断を肯定する。Accオフ等のスタンバイ発生
時、低消費電流モードに移行するため、内部の電源(ス
イッチング電源2)をオフする動作を開始させるが、単
純にオフするとショックノイズが発生する。そのため、
CPU1bは、ノイズ発生を防止する目的で、ミュート
をオンし(ステップS32)、ミュートが安定する間ウ
エイトを行う(ステップS33)。なお、ミュートのオ
ンは、出力ポート1eからのデータ出力により行われ、
ウエイトは、タイマ処理(ステップS4)にてカウント
される。
【0047】CPU1bは、例えば、ミュートのオンか
ら一定時間が経過する事で、ミュートの安定とし、スタ
ンバイ中の動作要求の発生状況を判断する(ステップS
34)。なお、スタンバイ中の動作要求は、ディスク排
出目的でイジェクトキー3aが押下された場合や、ま
た、ディスク挿入に伴ってメカスイッチ5aが押下され
た場合に発生される。具体的にイジェクトキー3aの押
下は、入力ポート1aにて、操作部3からの入力信号と
して入力し、キー処理(ステップS5)にて、チャタリ
ング対策が施された後に決定される。また、メカスイッ
チ5aの押下は、入力ポート1aにて、タイマ処理(ス
テップS4)にてサンプリングが行われ、スイッチ検出
処理(ステップS1)にて、チャタリング対策が施され
た後に決定される。
【0048】スタンバイ中の動作要求が発生すると、C
PU1bは、ディスク動作を目的に、処理区分にスタン
バイ中のディスク動作を示す「10」を設定する(ステ
ップS35)。一方、スタンバイ中の動作要求が発生し
ていない場合、CPU1bは、低消費電流モードに移行
するため、処理区分に電源オフ動作の継続を示す「2」
を設定する(ステップS36)。そして、CPU1b
は、処理区分に何れかの値を設定すると、電源処理を一
旦抜ける。
【0049】そして、CPU1bは、電源処理の先頭か
ら処理を開始し、同様にS25まで処理を進める。スタ
ンバイ中の動作要求が発生していない場合、処理区分に
「2」が設定されているため、CPU1bは、ステップ
S25,S31,S37,S44の判断を否定し、そし
て、ステップS49の判断を肯定する。ここで、タイマ
処理(ステップS4;後述する図8に示すタイマ処理)
にて、プロテクション用タイマ(タイマ1f)にセット
した5分が経過し、プロテクト発生中である場合、CP
U1bは、ステップS50を肯定し、強制的に低消費電
流モードに移行するため、処理区分にスイッチング電源
2のオフを示す「0」を設定する(ステップS51)。
【0050】一方、プロテクト発生中でない場合、CP
U1bは、ステップS50の判断を否定し、スタンバイ
中の動作要求の発生を判断し(ステップS52)、動作
要求が発生している場合、スタンバイ中のディスク動作
を目的に、処理区分に「10」を設定する(ステップS
53)。また、スタンバイ中の動作要求が発生していな
い場合に、CPU1bは、ディスク動作の終了確認を行
う(ステップS54)。そして、ディスク動作が終了し
ていれば、消費電流を削減するために、CPU1bは、
処理区分に「0」を設定する(ステップS55)。ま
た、ディスク動作が終了していない場合、何も処理は行
わず電源処理を抜け、電源処理の先頭より、再び処理を
開始しつつ、ディスク動作の終了を待つ。
【0051】(3)低消費電流モードにおいて、動作要
求が発生 スタンバイ中に、ディスク排出目的でイジェクトキー3
aが押下された場合や、また、ディスク挿入に伴ってメ
カスイッチ5aが押下された場合、処理区分に「10」
が設定されているため、CPU1bは、ステップS2
5,S31の判断を否定し、そして、ステップS37の
判断を肯定する。ディスク動作を開始させるために、内
部の電源(スイッチング電源2)を立ち上げるが、単純
にオンするとショックノイズが発生する。そのため、C
PU1bは、ノイズ発生を防止する目的で、ミュートを
オンし(ステップS38)、ミュートが安定する間ウエ
イトを行う(ステップS39)。なお、ミュートのオン
は、出力ポート1eからのデータ出力により行われ、ウ
エイトは、タイマ処理(ステップS4)にてカウントさ
れる。
【0052】CPU1bは、例えば、ミュートのオンか
ら一定時間が経過する事で、ミュートの安定とし、ミュ
ートが安定すると、ディスク動作のために、スイッチン
グ電源2(例えば、5V)をオンし(ステップS4
0)、スイッチング電源2が安定する間ウエイトを行う
(ステップS41)。なお、スイッチング電源2のオン
は、出力ポート1eからのデータ出力により行われ、ウ
エイトは、タイマ処理(ステップS4)にてカウントさ
れる。CPU1bは、例えば、スイッチング電源2のオ
ンから一定時間が経過する事で、スイッチング電源2の
安定とし、スタンバイ中の動作要求の解除を行う(ステ
ップS42)。そして、CPU1bは、処理用の処理区
分にディスク動作の継続を示す「11」を設定し(ステ
ップS43)、電源処理を抜ける。
【0053】CPU1bは、電源処理の先頭から再び処
理を開始し、ステップS25まで処理を進める。処理区
分に「11」が設定されているため、CPU1bは、ス
テップS25,S31,S37の判断を否定し、そし
て、ステップS44の判断を肯定する。ここで、プロテ
クト発生中である場合、CPU1bは、ステップS45
の判断を肯定し、強制的に低消費電流モードに移行する
ため、処理区分に「0」を設定する(ステップS4
6)。一方、プロテクト発生中でない場合、CPU1b
は、ステップS45を否定し、ディスク動作の終了確認
を行う(ステップS47)。そして、ディスク動作が終
了していれば、低消費電流モードに移行するために、C
PU1bは、処理区分に「2」を設定する(ステップS
48)。また、ディスク動作が終了していない場合、何
も処理は行わず電源処理を抜け、電源処理の先頭より、
再び処理を開始しつつ、ディスク動作の終了を待つ。
【0054】(4)スタンバイ中のディスク動作が終了
(プロテクト発生による強制終了) ディスク動作が終了、又は、プロテクト発生による強制
終了となると、処理区分に「0」が設定されているため
(ステップS46,S51,S55,S56)、CPU
1bは、ステップS25を肯定する。既に、スタンバイ
中のディスク動作は終了し、低消費電流モードへの移行
は可能であるが、再確認のため、スタンバイ中の動作要
求発生を判断する(ステップS26)。ここで、動作要
求が発生しており、かつ、プロテクト発生中である場
合、CPU1bは、ステップS26,S27の判断を肯
定し、動作要求を無視し、低消費電流モードに移行させ
るべく、低消費電流処理を実行する(ステップS2
8)。また、動作要求が発生しており、かつ、プロテク
ト発生中でない場合、CPU1bは、ステップS27を
否定し、ディスク動作を目的に、処理区分に「10」を
設定する(ステップS29)。また、動作要求が発生し
ていない場合、CPU1bは、ステップS26の判断を
肯定し、続いてステップS26を否定し、そして、ディ
スク動作が終了しているため、低消費電流モードに移行
させるべく、低消費電流処理を実行する(ステップS3
0)。
【0055】次に、上述の電源処理におけるステップS
28及び、ステップS30にて実行される低消費電流処
理について、図7を参照して詳細に説明する。CPU1
bは、プロテクト発生中であるか否かを判別する(ステ
ップS61)。 CPU1bは、プロテクト発生中であ
ると判別すると、スタンバイ復帰要因にAccオンを設
定する(ステップS62)。一方、プロテクト発生中で
ないと判別すると、CPU1bは、スタンバイ復帰要因
にAccオン、イジェクトキー押下、及び、ディスク挿
入検出を設定する(ステップS63)。
【0056】CPU1bは、スイッチング電源2をオフ
し(ステップS64)、再生部5等への電圧電流(例え
ば、5V電圧電流)の供給を停止させる。CPU1b
は、出力ポート1eを介して周辺回路4を低消費状態に
設定する(ステップS65)。すなわち、CPU1b
は、少ない電力消費量で動作可能となるように、周辺回
路4を設定する。また、CPU1bは、マイコン1自身
を低消費電流状態に設定する(ステップS66)。すな
わち、CPU1bは、自身の処理スピードを遅くした
り、供給クロック(発振子)を停止するなどして、少な
い電力消費量で動作可能となるように、マイコン1自身
を設定する。
【0057】CPU1bは、プロテクトタイマとしての
タイマ1fを、カウント禁止にする(ステップS6
7)。そして、CPU1bは、上述のステップS62又
はS63にてセットしたスタンバイ復帰要因が発生する
まで、後続処理の実行を待機する(ステップS68)。
そして、スタンバイ復帰要因が発生すると、CPU1b
は、プロテクトタイマとしてのタイマ1fを、カウント
許可にする(ステップS69)。そして、CPU1b
は、上述の電源処理(図4)、そして、メイン処理(図
2)に処理を戻す。
【0058】以下、上述した図2に示すメイン処理にお
けるタイマ処理(ステップS4)について、図8を参照
して詳細に説明する。まず、CPU1bは、タイマ1f
の設定がカウント許可中であるか否かを判別する(ステ
ップS71)。CPU1bは、カウント許可中でない
(カウント禁止状態である)と判別すると、後述するス
テップS79に処理を進める。一方、カウント許可中で
あると判別した場合に、CPU1bは、プロテクトタイ
マとしてのタイマ1fがカウント中であるか否かを判別
する(ステップS72)。
【0059】CPU1bは、タイマ1fがカウント中で
ないと判別すると、後述するステップS79に処理を進
める。一方、カウント中であると判別すると、CPU1
bは、そのまま、タイマ1fにプロテクトタイマのカウ
ントを行わせ(ステップS73)、プロテクトタイマが
オーバーフローしたか否かを判別する(ステップS7
4)。CPU1bは、プロテクトタイマがオーバーフロ
ーしたと判別すると、プロテクトの発生をセットする
(ステップS75)。
【0060】一方、オーバーフローしていないと判別す
ると、CPU1bは、プロテクトタイマのキー禁止状態
であるか否かを判別する(ステップS76)。例えば、
CPU1bは、カウントの残時間が30秒未満であるか
否かを判別する(ディスク動作に最大30秒を要する場
合)。CPU1bは、プロテクトタイマのキー禁止状態
でないと判別すると、後述するステップS79に処理を
進める。一方、キー禁止状態であると判別すると、動作
要求を解除し(ステップS77)、動作要求を禁止する
(ステップS78)。CPU1bは、メカスイッチ5a
等のサンプリングを行う(ステップS79)。そして、
CPU1bは、メイン処理に処理を戻す。
【0061】このように、電源処理等により、低消費電
流モード中のディスク動作が無制限に認められないた
め、バッテリの消耗を適切に抑制することができる。そ
して、ディスク動作が認められる時間が、実動時間(累
積時間)にて管理されるため、累積時間内であれば、A
ccオフ中における任意のタイミングで、ディスクのロ
ードやイジェクト等の動作を行うことができる。この結
果、利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適切に抑
制することができる。また、Accオフ中に、故障や誤
動作によりイジェクトキー3aの押下やメカスイッチ5
aのオン等を誤って検出してしまったとしても、電源処
理等により、プロテクト発生(プロテクション時間の経
過)を判別して、自動的に低消費電流モードへ移行させ
るため、バッテリを不必要に消耗させることもない。
【0062】上記の実施の形態では、Accオフ中にお
けるディスク動作の累積時間に従って、新たなディスク
動作の認否を管理しているが、バックアップ電源ライン
の電圧を測定し、測定した電圧の値に従って、新たなデ
ィスク動作の認否を管理してもよい。つまり、上記の実
施の形態では、タイマ1fにより、Accオフ中におけ
るディスク動作(通常動作モード)の累積時間を計時
し、計時した累積時間が規定時間(プロテクション時間
等)を超えない間、ディスク動作(低消費電流モードか
ら通常動作モードへの移行)を認めている。これに対
し、例えば、入力ポート1aにて、バックアップ電源ラ
インの電圧値(つまり、バッテリの電圧値)を取得でき
るようにし、取得した電圧値が規定値以上である間、デ
ィスク動作を認めるようにしてもよい。
【0063】上記の実施の形態では、車載用のMDプレ
ーヤを一例として、説明したが、他の車載用電子機器に
も、本発明を適宜適用することができる。例えば、C
D、DVD(Digital Versatile Disk〜商標)、カセッ
トテープ、ビデオテープ、スマートメディア(商標)、
メモリスティック(商標)、MMC(Multi Media Card
〜商標)等の任意の記録媒体を再生可能な車載用電子機
器にも、適用可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適切に抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るMDプレーヤの構成
の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るメイン処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(前
半先頭)を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(前
半末尾)を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(後
半先頭)を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(後
半末尾)を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る低消費電流処理を説
明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るタイマ処理を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイコン 1a 入力ポート 1b CPU 1c ROM 1d RAM 1e 出力ポート 1f タイマ 2 スイッチング電源 3 操作部 3a イジェクトキー 4 周辺回路 5 再生部 5a メカスイッチ 5b 駆動系ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 7/00 302 H02J 7/00 302D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリから供給される電力により駆動
    し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通
    常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費
    動作状態とに移行可能な車載用電子機器であって、 バッテリが充電されていない状況における通常動作状態
    の動作時間の累積を計時する計時手段と、 前記計時手段が計時した累積時間が予め定められた規定
    時間を超えている場合に、低消費動作状態から通常動作
    状態への移行を停止する制御手段と、 を備えることを特徴とする車載用電子機器。
  2. 【請求項2】バッテリから供給される電力により駆動
    し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通
    常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費
    動作状態とに移行可能な車載用電子機器であって、 バッテリが充電されていない状況において、低消費動作
    状態から通常動作状態への移行を指示する指示情報を入
    力する入力手段と、 前記入力手段が入力した指示情報に従って通常動作状態
    に移行した際に、動作時間の累積を計時する計時手段
    と、 前記計時手段が計時した累積時間が予め定められた規定
    時間を超えている場合に、前記入力手段の入力を禁止
    し、バッテリが充電されていない状況における低消費動
    作状態から通常動作状態への移行を停止する制御手段
    と、 を備えることを特徴とする車載用電子機器。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、バッテリが充電されてい
    ない状況における通常動作状態の動作中に、前記計時手
    段が計時した累積時間が予め定められた規定時間を超え
    た場合に、通常動作状態の動作を停止して低消費動作状
    態へ移行する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用電子機
    器。
  4. 【請求項4】Acc(アクセサリ)電源ライン及びバッ
    クアップ電源ラインを介してバッテリから供給される電
    力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動
    作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動
    作する低消費動作状態とに移行可能な車載用電子機器で
    あって、 Acc電源ラインにおける電力供給の開始及び停止を判
    別する判別手段と、 前記判別手段が電力供給の停止を判別してから電力供給
    の開始を判別するまでの間における通常動作状態の動作
    時間の累積を計時する計時手段と、 前記計時手段が計時した累積時間が予め定められた規定
    時間を超えている場合に、前記判別手段が電力供給の開
    始を判別するまで低消費動作状態から通常動作状態への
    移行を停止する制御手段と、 を備えることを特徴とする車載用電子機器。
  5. 【請求項5】Acc電源ライン及びバックアップ電源ラ
    インを介してバッテリから供給される電力により駆動
    し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通
    常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費
    動作状態とに移行可能な車載用電子機器であって、 Acc電源ラインにおける電力供給の開始及び停止を判
    別する判別手段と、 前記判別手段が電力供給の停止を判別している間に、低
    消費動作状態から通常動作状態への移行を指示する指示
    情報を入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した指示情報に従って通常動作状態
    に移行した際に、動作時間の累積を計時する計時手段
    と、 前記計時手段が計時した累積時間が予め定められた規定
    時間を超えている場合に、前記判別手段が電力供給の開
    始を判別するまで前記入力手段の入力を禁止して低消費
    動作状態から通常動作状態への移行を停止する制御手段
    と、 を備えることを特徴とする車載用電子機器。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記判別手段が電力供給
    の停止を判別している間における通常動作状態の動作中
    に、前記計時手段が計時した累積時間が予め定められた
    規定時間を超えた場合に、通常動作状態の動作を停止し
    て低消費動作状態へ移行する、 ことを特徴とする請求項4又は5に記載の車載用電子機
    器。
  7. 【請求項7】バッテリから供給される電力により駆動
    し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通
    常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費
    動作状態とに移行可能な車載用電子機器の電源制御方法
    であって、 バッテリが充電されていない状況における通常動作状態
    の動作時間の累積を計時する計時ステップと、 前記計時ステップにて計時された累積時間が予め定めら
    れた規定時間を超えている場合に、低消費動作状態から
    通常動作状態への移行を停止する制御ステップと、 を備えることを特徴とする電源制御方法。
  8. 【請求項8】Acc電源ライン及びバックアップ電源ラ
    インを介してバッテリから供給される電力により駆動
    し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通
    常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費
    動作状態とに移行可能な車載用電子機器の電源制御方法
    であって、 Acc電源ラインにおける電力供給の開始及び停止を判
    別する判別ステップと、 前記判別ステップにて電力供給の停止を判別してから電
    力供給の開始を判別するまでの間における通常動作状態
    の動作時間の累積を計時する計時ステップと、 前記計時ステップにて計時された累積時間が予め定めら
    れた規定時間を超えている場合に、前記判別ステップに
    て電力供給の開始が判別されるまで低消費動作状態から
    通常動作状態への移行を停止する制御ステップと、 を備えることを特徴とする電源制御方法。
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