JP2000357947A - クロック制御回路 - Google Patents

クロック制御回路

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JP2000357947A
JP2000357947A JP11169779A JP16977999A JP2000357947A JP 2000357947 A JP2000357947 A JP 2000357947A JP 11169779 A JP11169779 A JP 11169779A JP 16977999 A JP16977999 A JP 16977999A JP 2000357947 A JP2000357947 A JP 2000357947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力モードからスタンバイモードへ切
替わった場合に、クロック同期回路の動作を直ちに開始
させることができるクロック制御回路を提供する。 【解決手段】 周波数逓倍回路17は、リングオシレー
タより出力される発振信号RCKに基づいて、基準クロ
ック信号PREF の周期に相当する時間をカウンタ・デー
タラッチ回路によりカウントし、そのカウントデータと
逓倍数設定データから逓倍クロック信号POUT をDCO
により生成して、CPU12,メモリ13及びゲートア
レイ14に供給する。そして、低消費電力制御回路18
がキー検出スイッチ19からの信号を受けてECU11
をスリープモードにする場合には、モード制御信号PA
をロウレベルにしてリングオシレータの発振動作を停止
させて周波数逓倍回路17からの逓倍クロック信号POU
T の出力を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号がク
ロック入力端子に与えられると、そのクロック信号に同
期して動作するクロック同期回路の動作を停止させて低
消費電力モードに移行するように構成されたクロック制
御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなクロック制御回路の従来例を
図7に示す。自動車のエンジン制御などを行うECU(E
lectronic Control Unit) 1は、半導体集積回路(I
C)として一体に構成されており、その内部回路とし
て、例えばCPU2,メモリ3及びゲートアレイ4など
のクロック同期回路を有している。そして、これらのC
PU2,メモリ3及びゲートアレイ4のクロック入力端
子には、水晶発振子5(IC1に外付け)及び水晶発振
子5を発振させる発振回路6から出力されるクロック信
号が与えられており、CPU2,メモリ3及びゲートア
レイ4はそのクロック信号に同期して動作するようにな
っている。
【0003】このようなECU1では、自動車の停車時
などCPU2,メモリ3及びゲートアレイ4の動作が要
求されない場合には、消費電力をなるべく低減した状態
(スリープモード,低消費電力モード)で待機させてお
き、動作が要求されるイベントが発生した場合にのみ通
常の動作をさせる(スタンバイモード)ように動作モー
ドの切替え行うようにしている。
【0004】このようなクロック制御回路における消費
電力の大部分は、CPU2,メモリ3及びゲートアレイ
4の動作によるものであるため、ECU1をスリープモ
ードに移行させる場合には、CPU2,メモリ3及びゲ
ートアレイ4に対するクロック信号の供給を停止させて
これらの回路の動作を停止させるようにしている。そし
て、その際には、発振回路6の動作を停止させること
で、クロック信号の供給を停止させるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発振回
路6は、インバータゲートや抵抗等で構成されており、
水晶発振子5にバイアスを与えて発振させるようなって
いる。従って、一旦スリープモードとなり発振を停止さ
せた状態からスタンバイモードに移行させるために発振
回路6を動作させると、再度発振が開始されてクロック
信号が安定した状態となるまで(発振安定時間)数ms
〜数100ms程度の時間を要する。
【0006】従って、通常モードへの切替わり時にCP
U2,メモリ3及びゲートアレイ4の動作の開始が遅れ
てしまう、即ち、ECU1の応答が若干遅れてしまうと
いう問題があった。また、この発振安定時間は水晶発振
子5の種類などによっても変化するため、CPU2,メ
モリ3及びゲートアレイ4の動作開始時間もそれに応じ
てばらつきを生じることになる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、低消費電力モードからスタンバイモ
ードへ切替わった場合に、クロック同期回路の動作を直
ちに開始させることができるクロック制御回路を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のクロック
制御回路によれば、周波数逓倍回路は、基準クロック信
号の周期を多相クロック信号手段が生成する多相クロッ
ク信号周期に基づいて計測すると、その計測値に基づい
て基準クロック信号の周波数を多相クロック信号の位相
差を分解能としてn逓倍したn逓倍クロック信号を生成
してクロック同期回路に供給する。そして、低消費電力
制御手段は、クロック同期回路の動作を停止させて低消
費電力モードに移行させる場合に、多相クロック信号出
力手段の発振動作を停止させる。
【0009】従って、低消費電力モードからクロック同
期回路を動作させるために通常動作モードに移行させる
場合には、多相クロック信号出力手段の発振動作を開始
させれば、周波数逓倍回路がn逓倍クロック信号を生成
してクロック同期回路に供給を開始するようになる。即
ち、デジタル制御による発振動作を行う多相クロック信
号出力手段は、極めて短時間で発振停止状態から発振動
作を開始することができるので、従来とは異なり、低消
費電力モードから通常動作モードへ移行させた場合にク
ロック同期回路の動作を直ちに開始させることができ
る。
【0010】しかも、周波数逓倍回路により基準クロッ
ク信号の周波数をn逓倍することができるので、基準ク
ロック信号の周波数を比較的低く設定することが可能と
なる従って、例えば、基準クロック発振回路に安価な発
振子を用いることができる。また、周波数逓倍回路をク
ロック同期回路の近傍に配置すれば、高速なn逓倍クロ
ック信号のラインを回路基板上で長く引き回すことがな
いので、不要輻射を大幅に低減することもできる。
【0011】請求項2記載のクロック制御回路によれ
ば、周波数逓倍回路は、n逓倍クロック信号の生成を、
基準クロック信号周期の計測に用いられる多相クロック
信号に基づいて行うので、例えば、周囲温度の高低に応
じて多相クロック信号出力手段の発振周波数が変動した
としても、基準クロック信号周期の計測とn逓倍クロッ
ク信号の生成とを共通のクロック信号に基づいて行うこ
とにより、前記発振周波数の変動の影響をキャンセルす
ることができ、n逓倍クロック信号の周波数精度を向上
させることができる。
【0012】請求項3記載のクロック制御回路によれ
ば、多相クロック発生手段は、複数個の論理反転回路が
リング状に接続されてなるリングオシレータとして構成
するので、所定の論理反転回路の出力端子から多相クロ
ック信号を容易に得ることができる。また、多相クロッ
ク信号の位相差は、論理反転回路のゲート遅延時間に応
じて定まるので、多相クロック信号の発振周波数を極め
て高く設定することが容易に可能であるから逓倍クロッ
ク信号を生成するための分解能を高く設定することがで
きると共に、分解能の調整なども容易に行うことができ
る。
【0013】請求項4記載のクロック制御回路によれ
ば、リングオシレータを、奇数個の論理反転回路で構成
するので、同数の多相クロック信号を得る構成をより少
ないゲート数で実現することが可能となり、低消費電力
化を一層進めることができる。
【0014】請求項5記載のクロック制御回路によれ
ば、周波数逓倍回路は、シーケンス制御手段の制御下に
おいて、基準クロック信号周期に相当する時間を多相ク
ロック信号周期でカウントし、そのカウントデータを逓
倍数設定データに応じたデータに変換してデジタル制御
発振器に出力することでn逓倍クロック信号を生成す
る。
【0015】従って、n逓倍クロック信号の逓倍数を逓
倍数設定データに応じて容易に変化させることができる
ので、例えば、通常動作モードであっても逓倍数を低く
設定して消費電力を抑制することが可能である。また、
周波数逓倍回路を、基本的には所謂デジタルPLL回路
と略同様に構成することができるので、例えば、外部の
クロック同期回路との間で通信を行うような構成を採用
する場合には、位相同期をとるためのループフィルタと
しての機能を容易に追加することができる。
【0016】請求項6記載のクロック制御回路によれ
ば、カウント手段,データ出力手段及びデジタル制御発
振器は、シーケンス制御周期毎にn逓倍クロック信号を
生成するための動作を行うので、n逓倍クロック信号が
常に現在の基準クロック信号に対してn逓倍となるよう
に制御することができる。
【0017】請求項7記載のクロック制御回路によれ
ば、基準クロック発振回路,周波数逓倍回路,クロック
同期回路及び低消費電力制御手段を半導体集積回路とし
て一体に構成するので、周波数逓倍回路を付加すること
によるスペースやコストの上昇を抑制することができ
る。
【0018】請求項8記載のクロック制御回路によれ
ば、周波数逓倍回路は、基準クロック信号の周期を多相
クロック信号手段が生成する多相クロック信号周期に基
づいて計測すると共に多相クロック信号の位相差を分解
能として計測すると、その計測値に基づいて基準クロッ
ク信号の周波数を多相クロック信号の位相差を分解能と
してn逓倍したn逓倍クロック信号を生成してクロック
同期回路に供給する。そして、低消費電力制御手段は、
クロック同期回路の動作を停止させて低消費電力モード
に移行させる場合に多相クロック信号出力手段の発振動
作を停止させる。
【0019】従って、請求項1と同様の効果が得られる
と共に、基準クロック信号の周期を多相クロック信号の
位相差を分解能として計測することで、測定精度を向上
させることができる。そして、周波数逓倍回路に設定さ
れる逓倍数nが比較的小さい場合であっても、基準クロ
ック信号周期の計測値を予め高分解能で得ておくことに
よって高精度で逓倍処理を行うために必要なデータが損
なわれることがないので、処理精度を劣化させずに維持
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明を自
動車のECU(半導体集積回路)11に適用した場合の
第1実施例について図1乃至図4を参照して説明する。
ECU(Electronic ControlUnit) 11は、ECU1と
同様に半導体集積回路(IC)として構成されており、
その内部回路として、CPU12,メモリ13及びゲー
トアレイ14などのクロック同期回路を有している。E
CU11には、水晶発振子15に外付けされており、発
振回路(基準クロック発振回路)16は、水晶発振子1
5にバイアスを与えて周波数16KHzの基準クロック
信号PREF を出力するようになっている。
【0021】その基準クロック信号PREF は周波数逓倍
回路17に与えられており、周波数逓倍回路17は、そ
の基準クロック信号PREF を512逓倍した周波数8M
Hz逓倍クロック信号POUT を生成して、CPU12,
メモリ13及びゲートアレイ14のクロック入力端子に
出力するようになっている。前記逓倍数は、CPU12
より与えられる逓倍数設定データDVの値に応じて設定
されるものであり、その逓倍数設定データDVは、デフ
ォルト値で1024逓倍に相当する値“6”に設定され
る(後述するように、周波数逓倍回路17の後段におい
て2分周されるため)。
【0022】また、周波数逓倍回路17には、低消費電
力制御回路(低消費電力制御手段)18によってECU
11の動作モードを低消費電力モードとスタンバイモー
ドとに切換えるためのモード制御信号PAが出力される
ようになっている。低消費電力制御回路18は、発振回
路16からの基準クロック信号PREF が与えられて動作
する。
【0023】キー検出スイッチ19は、自動車のキーが
キーシリンダ(何れも図示せず)に挿入されているか否
かを検出するスイッチである。そして、キー検出スイッ
チ19がキー検出信号を低消費電力制御回路18に出力
していなければ、低消費電力制御回路18は、モード制
御信号PAをロウレベルにすることでECU11を低消
費電力モードに維持するようになっている。また、キー
検出スイッチ19がキー検出信号を出力した場合、低消
費電力制御回路18は、モード制御信号PAをハイレベ
ルにして、ECU11を低消費電力モードからスタンバ
イモードに切換えるようになっている。尚、周波数逓倍
回路17及び低消費電力制御回路18は、クロック制御
回路11aを構成している。
【0024】図2は、周波数逓倍回路17の概略構成を
示す機能ブロック図である(尚、詳細な構成について
は、特開平8−265111号公報を参照)。制御回路
(シーケンス制御手段)20には、発振回路16より出
力される基準クロック信号PREF が与えられている。そ
して、制御回路20は、3個のフリップフロップ(図示
せず)で構成されるシーケンスカウンタを内蔵してい
る。そして、このシーケンスカウンタによって基準クロ
ック信号PREF の入力パルス数をカウントして基準クロ
ック信号PREF の8周期を1シーケンス制御周期とし、
基準クロック信号PREF 同期して各種の制御タイミング
信号をDCO(Digital Controlled Oscillator ,デジ
タル制御発振器)21及びカウンタ・データラッチ回路
(カウント手段,データ出力手段)22に出力するよう
になっている。
【0025】DCO21は、内部にリングオシレータ
(多相クロック信号出力手段)23を備えている。リン
グオシレータ23は、図3に示すように、論理反転回路
として2個の2入力NANDゲート24,25と、30
個のINV(インバータ)ゲート26〜55(但し、2
7〜41,43〜54については符号の図示を省略)を
備えて構成されている。これらの各論理反転回路は、各
出力端子が次段の入力端子へとリング状に接続されてお
り、NANDゲート24の一方の入力端子はNANDゲ
ート25の出力端子に接続され、他方の入力端子には外
部からのモード制御信号PAが与えられるようになって
いる。
【0026】また、NANDゲート25の一方の入力端
子はINVゲート55の出力端子に接続され、他方の入
力端子はINVゲート42の出力端子に接続されてい
る。そして、NANDゲート24から数えて偶数段目に
接続されている論理反転回路の出力端子からは、夫々多
相クロック信号R1〜R16が出力されるようになって
いる。
【0027】リングオシレータ23は、モード制御信号
PAがロウレベルであれば、NANDゲート24の出力
レベルはハイとなるので、NANDゲート24から数え
て偶数段目のINVゲートの出力レベルはロウとなり、
奇数段目のINVゲートの出力レベルはハイとなる。但
し、偶数段目のINVゲート42の出力レベルはロウで
あるから、NANDゲート25だけは偶数段目であるに
もかかわらずハイレベルを出力する。この状態で、各論
理反転回路の信号レベルは安定した状態にある。
【0028】そして、モード制御信号PAをロウレベル
からハイレベルに変化させると、NANDゲート24の
出力レベルは反転してロウに変化する。このレベル反転
は、奇数段目の論理反転回路の立下がりエッジ及び偶数
段目の論理反転回路の立上がりエッジとして伝搬し(メ
インエッジ)、次段以降に接続されているINVゲート
も出力レベルを順次反転させて行く。その反転がINV
ゲート42に達して出力レベル(R9)がロウからハイ
に反転すると、NANDゲート25の出力レベルは、そ
の時点で(INVゲート55の出力レベルが反転するよ
りも先に)ハイからロウに反転する。
【0029】従って、奇数段目の論理反転回路の立上が
りエッジ及び偶数段目の論理反転回路の立下がりエッジ
として伝搬するリセットエッジは、前記メインエッジと
同一周回上で周回する。そして、NANDゲート24の
出力レベルは、自身が発生させたメインエッジが戻って
くる前にリセットエッジによって反転され、NANDゲ
ート25の出力レベルは、自身が発生させたリセットエ
ッジが戻ってくる前にメインエッジによって反転され
る、という動作を繰り返すことで、リングオシレータ2
3は、安定状態になることなく両エッジを周回させるこ
とで発振する。
【0030】以上のように動作するリングオシレータ2
3の各出力端子からは、各論理反転回路が反転するのに
要する時間(即ち、ゲート遅延時間)をTdとすると、
32・Tdを1周期とする多相クロック信号R1〜R1
6が出力される。例えば、Td=約75psとすると、
多相クロック信号R1〜R16の発振周波数は約400
MHzとなる。また、各多相クロック信号R1〜R16
は、夫々隣接する出力端子より出力されるものに対して
Tg=2・Tdずつの位相差を有することになる。
【0031】再び、図2を参照して、カウンタ・データ
ラッチ回路22には、制御回路20より出力される制御
タイミング信号UCE及びCLRが与えられるようにな
っている。これらの制御タイミング信号UCE及びCL
Rは、基準クロック信号PREF 1周期に相当するパルス
幅を有しており、制御回路20におけるシーケンス制御
周期の第3及び第7周期に夫々出力される信号である。
【0032】また、カウンタ・データラッチ回路22に
は、リングオシレータ23より出力されるクロック信号
R13がRCKとして与えられるようになっており、そ
のクロック信号RCKによって内部のアップカウンタ
(16ビット)によるカウント動作を行うようになって
いる。そして、カウンタ・データラッチ回路22は、制
御タイミング信号UCEが出力されている間、カウンタ
にアップカウント動作を行わせることで、基準クロック
信号PREF 1周期に相当する時間をクロック信号RCK
によってカウントする。
【0033】そのカウントデータは、制御回路20より
シーケンス制御周期の第5周期で出力される制御タイミ
ング信号DLSがDCO21を介して与えられるラッチ
信号DLCのタイミングでラッチされ、制御タイミング
信号CLRが出力されるとラッチされたデータはクリア
されるようになっている。
【0034】カウンタ・データラッチ回路22は、カウ
ントした16ビットのデータDT16〜DT1を、CP
U12により与えられる逓倍数設定データDVの値
“6”に応じて6ビット右シフトし、そのシフト後のデ
ータの12ビットをラッチするようになっている。そし
て、ラッチされた12ビットのデータは、CD12〜C
D1としてDCO21に出力されるようになっている。
DCO21が出力する逓倍クロック信号POUT ′は、デ
ューティ比を調整するための分周回路56を介して2分
周されて、逓倍クロック信号POUT として出力されるよ
うになっている。
【0035】また、モード制御信号PAは、制御回路2
0にも与えられていると共に、例えば、基準クロック信
号PREF 1周期分程度の遅延時間を与える遅延回路57
を介して、制御回路20に動作開始信号PSTBとして
も与えられるようになっている。
【0036】図4は、DCO21の詳細な構成を示す機
能ブロックである。カウンタ・データラッチ回路22よ
り与えられるラッチデータCD12〜CD1の内、上位
側の8ビットであるCD12〜CD5は、ダウンカウン
タ58のカウントデータとして所定のタイミングでロー
ドされるようになっている。そして、ダウンカウンタ5
8は、リングオシレータ23より出力されるクロック信
号R13によってロードされたカウントデータをダウン
カウントするようになっている。
【0037】また、ラッチデータCD12〜CD1の
内、下位側の4ビットであるCD4〜CD1は、加算器
59を介してレジスタ60のデータ入力端子Dに与えら
れるようになっている。レジスタ60は、タイミング制
御部61より出力されるタイミング信号によって加算器
59の出力データを5ビットのデータD5〜D1として
出力するようになっており、その内の下位4ビットデー
タD4〜D1は、パルスセレクタ62に与えられると共
に、加算器59に被加算値として入力されるようになっ
ている。また、レジスタ60より出力されるデータD5
は、加算器59における加算に応じて発生するキャリー
信号に相当するものであり、タイミング制御部61に与
えられるようになっている。
【0038】パルスセレクタ62には、リングオシレー
タ23より出力される多相クロック信号R16〜R1が
与えられており、それらの多相クロック信号R16〜R
1の内、レジスタ60より出力されるデータD4〜D1
の値(10進数値+1)に相当する番号)に対応するも
のを1つ選択して、出力端子P1(R8〜R1),P2
(R16〜R9)の何れか一方からタイミング制御部6
1に出力するようになっている。タイミング制御部61
には、リングオシレータ23より出力されるクロック信
号R5が与えられている。
【0039】また、ダウンカウンタ58は、ロードされ
たカウントデータをダウンカウントして行き、そのカウ
ント値が“2”になると出力信号CN2をハイレベルに
し、カウント値が“1”になると出力信号CN1をハイ
レベルにしてタイミング制御部61に出力するようにな
っている。
【0040】タイミング制御部61の構成については、
詳細を省略するが、概略的には、ダウンカウンタ58に
よりダウンカウントされたデータ値が“2(キャリー信
号D5=0の時)”または“1(キャリー信号D5=1
の時)”になると、その1・RCK後にレジスタ60よ
り出力されるデータD4〜D1の値に対応する多相クロ
ック信号R16〜R1の何れか1つを自身に入力させる
ようになっている。そして、多相クロック信号R16〜
R1の入力タイミングに更に1・RCK分の遅延をバッ
ファにより与えて、逓倍クロック信号POUT として出力
するようになっている。それから、タイミング制御部6
1は、ダウンカウンタ58にCD12〜CD5をリロー
ドするためのセット信号を出力し、また、レジスタ60
にトリガ信号を出力する。その時点から次の逓倍クロッ
ク信号の出力シーケンスが開始される。
【0041】即ち、以上の動作を総括すると、基準クロ
ック信号PREF の8周期毎に、基準クロック信号PREF
の1周期相当のカウントデータDT16〜DT1がカウ
ントされ、その内の6ビット右シフトされた12ビット
データCD12〜CD1がDCO21に与えられる。そ
して、上位8ビットのCD12〜CD5がダウンカウン
トされると、レジスタ60より与えられる下位データD
4〜D1の値(+1)に対応する多相クロック信号R1
6〜R1の何れか1つが選択されて逓倍クロック信号P
OUT ′として出力される。
【0042】今、CD12〜CD1の下位4ビットCD
4〜CD1が“0001”であるとする。そして、最初
の逓倍クロック周期では、レジスタ60の出力データ
(下位4ビット)は初期値“0000”であるから、パ
ルスセレクタ62によって選択される多相クロック信号
はR1である。その次の周期では、加算器59によりレ
ジスタ60の出力データ“0000”にCD4〜CD1
が“0001”加算され、レジスタ60の出力データは
“0001”となる。従って、ダウンカウンタ58のカ
ウント値が“2”の時点で選択される多相クロック信号
はR2となる。以降、逓倍クロック周期が進むと、選択
される多相クロック信号は以下のようになる。 逓倍クロック周期 レジスタ60の出力データ 多相クロック信号 1 0000 R1 2 0001 R2 3 0010 R3 4 0011 R4 … … …
【0043】即ち、基準クロック信号PREF の1周期を
リングオシレータ23のクロック信号RCKでカウント
したデータの上位8ビットをダウンカウントした時点
で、下位4ビットのデータが残っている。そして、クロ
ック信号RCKの1周期を4ビットデータで表現される
“16”で分割した時間に相当する位相差(即ち、32
・Td/16=2・Td=Tg)を有する多相クロック
信号R16〜R1を、上位8ビットをダウンカウントす
る毎にD4〜D1の値に応じて選択的に出力すること
で、逓倍クロック信号POUT ′は基準クロック信号PRE
F の16×2=1024逓倍となる。そして、その逓
倍クロック信号POUT ′は、分周回路56により2分周
され最終的に512逓倍となり、デューティ比50%の
逓倍クロック信号POUT として出力される。
【0044】また、上記の動作は、以下のように説明す
ることもできる。即ち、ダウンカウンタ58においてダ
ウンカウントされる上位8ビットのCD12〜CD5
は、基準クロック信号PREF の周期をクロック信号RC
Kの周期で除した商の整数部分に対応しており、下位4
ビットのCD4〜CD1は商の小数部分に対応してい
る。そして、多相クロック信号R16〜R1を、上位8
ビットのダウンカウント毎に選択的に出力することは、
商の小数部分を多相クロック信号R16〜R1の位相差
(2・Td)の分解能で表現することに等しい。
【0045】以降、加算器59における加算が進みレジ
スタ60の出力データが“1111”の次に“000
0”となると、キャリー信号D5が出力されて、タイミ
ング制御部61は、ダウンカウンタ58のカウントデー
タ値が“1”の時に多相クロック信号R16〜R1の何
れか1つを自身に入力させるようになる。即ち、加算器
59における加算値のキャリーが発生したことに対応し
て、1・RCK分の遅延を与えている。
【0046】尚、周波数逓倍回路17の構成は、位相同
期をとるための機能を備えていないものの、基本的な構
成要素はデジタルPLL(Phase Locked Loop) 回路と同
様のものである。また、以上の構成は、特開平8−26
5111号公報に開示されている構成に比較するとデー
タの設定等が若干異なっているが、基本的な動作につい
ては全く同様である。
【0047】次に、本実施例の作用について説明する。
自動車のキーがキーシリンダに挿入されておらず、自動
車が停車している状態では、キー検出スイッチ19はキ
ー検出信号を出力しておらず、低消費電力制御回路18
は、モード制御信号PAをロウレベルにしてCPU1
2,メモリ13及びゲートアレイ14の動作を停止さ
せ、低消費電力モードにする。
【0048】すると、リングオシレータ23における各
論理反転回路の出力レベルは安定して多相クロック信号
R16〜R1の発振が停止し、周波数逓倍回路17のD
CO21も動作しないので、逓倍クロック信号POUT は
ロウレベルに保持される。従って、CPU12,メモリ
13及びゲートアレイ14の動作も停止する。また、制
御回路20は、その内部においてシーケンスカウンタを
構成するフリップフロップがリセットされた状態にあ
り、やはり動作を停止している。
【0049】この状態では、発振回路16及び低消費電
力制御回路18のみが動作しているが、低消費電力制御
回路18は、16KHzの基準クロック信号PREF で動
作しているため、その消費電流は略零と見なすことがで
きる。また、発振回路16自体の消費電流は、高々数百
μA程度である。
【0050】そして、キーがキーシリンダに挿入されて
キー検出スイッチ19がキー検出信号を出力すると、低
消費電力制御回路18は、モード制御信号PAをハイレ
ベルにする。すると、前述したように、リングオシレー
タ23のNANDゲート24の出力レベルが反転して、
多相クロック信号R16〜R1の発振が開始される。こ
の時、リングオシレータ23は、nsのオーダーで発振
動作を開始する。
【0051】また、制御回路20も、モード制御信号P
Aがハイレベルになると一定のシーケンスで各制御タイ
ミング信号を出力するようになる。また、モード制御信
号PAは、遅延回路57を介して制御回路20に動作開
始信号PSTBとして与えられ、その動作開始信号PS
TBは、制御回路20におけるシーケンス制御周期の第
7周期で出力される信号CLRの立上がりに同期して、
制御信号PCとしてDCO21に与えられる。その制御
信号PCは、DCO21の内部で更にクロック信号RC
Kに同期した信号として出力され、タイミング制御部6
1内部にある出力タイミング設定用フリップフロップの
リセットを解除することで逓倍クロック信号POUT ′が
出力可能となる。
【0052】制御回路20のシーケンス制御周期は、基
準クロック信号PREF の8周期であるから20μs程度
であり、20μsの経過後には周波数逓倍回路17は動
作を開始することになる。そして、CPU12,メモリ
13及びゲートアレイ14に8MHzの逓倍クロック信
号POUT が供給されてこれらの動作が開始されること
で、ECU11はスタンバイモードとなる。
【0053】以上のように本実施例によれば、周波数逓
倍回路17は、リングオシレータ23より出力される発
振信号RCKに基づいて、発振回路16より出力される
基準クロック信号PREF の周期に相当する時間をカウン
タ・データラッチ回路22によりカウントし、そのカウ
ントデータDT16〜DT1に基づいて逓倍クロック信
号POUT をDCO21によって生成し、CPU12,メ
モリ13及びゲートアレイ14に供給する。
【0054】そして、低消費電力制御回路18がキー検
出スイッチ19からの信号を受けてECU11をスリー
プモードにする場合には、モード制御信号PAをロウレ
ベルにしてリングオシレータ23の発振動作を停止させ
ることで周波数逓倍回路17からの逓倍クロック信号P
OUT の出力を停止させ、ECU11をスタンバイモード
にする場合には、モード制御信号PAをハイレベルにし
てリングオシレータ23の発振動作を開始させるように
した。
【0055】即ち、リングオシレータ23は、NAND
ゲート24及び25,INVゲート26〜55からなる
論理反転回路のロジックレベルの遷移によって発振する
ので、モード制御信号PAのレベルがロウからハイに変
化すると直ちに(数ns以内に)発振動作を開始するこ
とができる。従って、ECU11をスリープモードから
スタンバイモードに切替えた場合に、従来の発振回路1
6の動作を停止させる構成における発振安定時間が存在
しないことから、極めて短時間内に制御動作を開始させ
ることが可能となり、ユーザが応答の遅れを感じること
がない。
【0056】また、ECU11をスリープモードで待機
させている状態では、高速(数100MHzオーダー)
で発振するリングオシレータ23が停止しているので、
消費電流は、発振回路16による数百μA程度である。
従って、周波数逓倍回路17を設けたことによって消費
電流が増加することもない。
【0057】そして、リングオシレータ23を構成する
所定の論理反転回路の出力端子から多相クロック信号R
16〜R1を容易に得ることができる。また、多相クロ
ック信号R16〜R1の位相差は、論理反転回路のゲー
ト遅延時間Tdの2倍(=Tg)に応じて定まるので、
多相クロック信号R16〜R1の発振周波数を極めて高
く設定することが容易に可能であるから、逓倍クロック
信号POUT を生成するための分解能を高く設定すること
ができ、また、分解能を調整することも容易に行い得
る。
【0058】更に、本実施例によれば、周波数逓倍回路
17により基準クロック信号PREFを1024逓倍する
ことができるので、基準クロック信号PREF の周波数は
比較的低く設定しても良く、水晶発振子15として安価
な素子を用いることができる。そして、周波数逓倍回路
17をCPU12,メモリ13及びゲートアレイ14の
近くに配置すれば、高速のクロックラインを回路基板上
で長く引き回すことがないので、不要輻射を大幅に低減
することもできる。加えて、これらをICとして一体に
構成することで、周波数逓倍回路17を付加することに
よるスペースやコストの上昇を抑制することができる。
【0059】また、周波数逓倍回路17は、カウンタ・
データラッチ回路22において基準クロック信号PREF
周期のカウントに用いられる多相クロック信号RCK
(R13)に同期して逓倍クロック信号POUT を生成す
るので、例えば、周囲温度の高低に応じてリングオシレ
ータ23の発振周波数が変動したとしても、その変動の
影響をキャンセルすることができ、逓倍クロック信号P
OUT の周波数精度を向上させることができる。
【0060】また、周波数逓倍回路17によれば、逓倍
クロック信号POUT の逓倍数をCPU12によって設定
される逓倍数設定データDVに応じてダイナミックに変
化させることができるので、例えば、通常動作モードで
あっても逓倍数を低く設定することでECU11の消費
電力を抑制することが可能である。また、周波数逓倍回
路17は、デジタルPLL回路と略同様に構成すること
ができるので、例えば、外部の回路との間で通信を行う
ような構成を採用する場合には、位相同期をとるための
ループフィルタとしての機能を容易に追加することもで
きる。
【0061】そして、シーケンス制御周期毎に逓倍クロ
ック信号POUT を生成するための動作を行うので、逓倍
クロック信号POUT が常に現在の基準クロック信号PRE
F に対して512逓倍となるように制御することができ
る。
【0062】(第2実施例)図5及び図6は、本発明の
第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分につ
いてのみ説明する。第2実施例では、図5に示すDCO
(デジタル制御発振器)63の構成が第1実施例におけ
るDCO21と異なっている。即ち、リングオシレータ
(多相クロック信号出力手段)64は、図6に示すよう
に、1個のNANDゲート65及び14個のINVゲー
ト66〜79(但し、符号67〜78は図示を省略)か
らなる15個の論理反転回路で構成されている。
【0063】そして、これらの各論理反転回路は、リン
グオシレータ23と同様に各出力端子が次段の入力端子
へとリング状に接続されており、NANDゲート65の
一方の入力端子はINVゲート79の出力端子に接続さ
れ、他方の入力端子には外部からのモード制御信号PA
が与えられるようになっている。また、NANDゲート
65から数えて奇数段目に接続されている論理反転回路
の出力端子からは、夫々多相クロック信号R1〜R8が
出力されるようになっている。但し、NANDゲート6
5のゲート遅延時間は、INVゲート66〜79のゲー
ト遅延時間Tdの2倍(2・Td)に設定されている。
【0064】リングオシレータ64は、モード制御信号
PAがロウレベルであれば、NANDゲート65の出力
レベルはハイとなるので、次段のINVゲート66の出
力レベルはロウとなり、更にその次段のINVゲート6
7の出力レベルはハイとなるように各論理反転回路の出
力レベルが順次反転する。そして、NANDゲート65
には、自身の出力レベルと同じハイレベルの信号が入力
されるので、リングオシレータ64は発振することなく
安定した状態にある。
【0065】そして、モード制御信号PAをロウレベル
からハイレベルに変化させると、NANDゲート65の
出力レベルは反転してロウに変化する。すると、各IN
Vゲート66〜79の1個のゲート遅延時間Tdを略1
6倍した時間16・Tdが経過した時点で、NANDゲ
ート65に自身の出力レベルと同じロウレベルの信号が
入力されてNANDゲート65の出力レベルは再度反転
する、という動作を繰り返す。
【0066】従って、リングオシレータ64の各出力端
子からは、32・Tdを1周期とする多相クロック信号
R8〜R1が出力される。そして、各多相クロック信号
R1〜R8は、夫々隣接する出力端子より出力されるも
のに対してTg=2・Tdずつの位相差を有することに
なる。また、カウンタ・データラッチ回路14及びダウ
ンカウンタ58に供給するクロック信号RCKとして
は、多相クロック信号R5が選択されている。
【0067】リングオシレータ64からの多相クロック
信号R1〜R8が入力されるパルスセレクタ80には、
レジスタ60より与えられる下位データD3〜D1の値
(+1)に対応する多相クロック信号R8〜R1の何れ
か1つが選択されて、出力端子P1よりタイミング制御
部81に出力されるようになっている。タイミング制御
部81は、パルスセレクタ80より与えられる多相クロ
ック信号R8〜R1を内部で反転させた逆相(位相差1
80度)信号をも作成するようになっている。即ち、多
相クロック信号R8〜R1を反転させた逆相信号は、第
1実施例における多相クロック信号R16〜R9に対応
する。
【0068】そして、タイミング制御部81は、レジス
タ60より与えられるデータD4の“0,1”に応じ
て、多相クロック信号R8〜R1,その逆相信号である
多相クロック信号R16〜R9の何れか一方を逓倍クロ
ック信号POUT ′のタイミングとするかを選択するよう
になっている。その他の構成は、第1実施例と同様であ
る。
【0069】以上のように構成された第2実施例によれ
ば、リングオシレータ64をより少ないゲート数で構成
できると共に、同様に、パルスセレクタ80も選択信号
数が1/2になるのでより少ないゲート数で構成するこ
とができる。従って、ECUをより消費電力が少ない構
成とすることができる。
【0070】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。例えば、特開平7−183800号
公報に開示されている技術を利用して、基準クロック信
号PREF の周期の測定精度を向上させることが可能であ
る。即ち、例えば第1実施例において、カウンタ・デー
タラッチ回路22にリングオシレータ23が出力する多
相クロック信号R16〜R1を与える。そして、制御タ
イミング信号UCEの立上がり時点において多相クロッ
ク信号R16〜R1のレベルをラッチし、それらの内何
れか1つのクロック信号R(x)のレベルが“H”であ
り、その次段のクロック信号R(x+1)のレベルが
“L”となっている出力パターンの組み合わせを検出
し、(x)を4ビットデータでエンコードする。
【0071】そのエンコードした4ビットデータを、ク
ロック信号RCKによってカウントしたデータに下位ビ
ットとして付加する。このようにして測定したデータ
と、1測定周期前のデータとの差分を取ることで、基準
クロック信号PREF 周期の測定データを得る。それか
ら、測定データを逓倍数設定データDVの値に応じて右
シフトするが、その場合、逓倍数設定データDVは、第
1実施例とは異なり、1024逓倍であれば“10”,
8逓倍であれば“3”となるように2のべき乗数そのま
まで設定する。即ち、斯様に構成すれば、基準クロック
信号PREF の周期を多相クロック信号R16〜R1の位
相差を分解能として計測することになり、測定精度を向
上させることができる。そして、設定される逓倍数nが
比較的小さい場合であっても、基準クロック信号PREF
の周期の計測データを予め高分解能で得ておくことで逓
倍処理を行うために必要なデータが損なわれることがな
い。例えば、第1実施例の構成では、最小逓倍数は“1
6”であるが、上記構成によれば、より小さい逓倍数を
設定することができる。
【0072】発振周波数の精度が余り要求されない場合
には、水晶発振子15及び発振回路16に代えて、CR
発振回路を用いることで基準クロック信号PREF を生成
しても良い。クロック制御回路は、必ずしもICとして
一体に構成するものに限らず、各回路素子をディスクリ
ートに構成し、プリント基板上に夫々配置するようにし
ても良い。リングオシレータ23を構成する反転回路の
素子数は、適宜変更して良い。カウンタ・データラッチ
回路22のカウントビット数についても同様である。ま
た、必要な逓倍数を得るためには、カウンタ・データラ
ッチ回路22がDCO21に与えるカウントデータの右
シフト数を適宜設定したり、或いは、DCO2におい
て、ダウンカウンタ58と加算器59に切り分けて与え
るデータの上位ビットと下位ビットとの割合を適宜変化
させれば良い。そして、その下位ビットで表現できる最
大数に1を加えた数の多相クロック信号を出力するよう
に、リングオシレータを構成すれば良い。制御信号PS
TBは、モード制御信号PAを遅延回路57により遅延
させて生成するものに限らず、低消費電力制御回路18
が内部で独立に生成して出力するようにしても良い。
【0073】逓倍数設定データDVは、CPU12によ
ってダイナミックに設定されるものに限らず、固定値で
設定しても良い。シーケンス制御周期は、基準クロック
信号PREF の8周期を単位とするものに限らず、適宜変
更して良い。分周回路56は、クロック信号のデューテ
ィ比を調整する必要がある場合に設ければ良い。クロッ
ク同期回路は、CPU12,メモリ13及びゲートアレ
イ14に限らず、DSP(Digital Signal Processor)や
DMA(Direct Memory Access)コントローラ,SCSI
コントローラ等のICでも良い。ECU11に限ること
なく、CPUやメモリ等のクロック同期回路が搭載され
ており、低消費電力モードと通常動作モードとの切換え
を行う回路であれば、例えばパーソナルコンピュータな
どにも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであり、ECU
の電気的構成を示す機能ブロック図
【図2】周波数逓倍回路の詳細な電気的構成を示す機能
ブロック図
【図3】リングオシレータの電気的構成を示す図
【図4】DCOの詳細な電気的構成を示す機能ブロック
【図5】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図6】図3相当図
【図7】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
11はECU(クロック制御回路,半導体集積回路)、
11aはクロック制御回路、12はCPU(クロック同
期回路)、13はゲートアレイ(クロック同期回路)、
14はメモリ14(クロック同期回路)、16は発振回
路(基準クロック発振回路)、17は周波数逓倍回路、
18は低消費電力制御回路(低消費電力制御手段)、2
0は制御回路(シーケンス制御手段)、21はDCO
(デジタル制御発振器)、22はカウンタ・データラッ
チ回路(カウント手段,データ出力手段)、23はリン
グオシレータ(多相クロック信号出力手段)、24,2
5はNANDゲート(論理反転回路)、26〜55はI
NVゲート(論理反転回路)、63はDCO(デジタル
制御発振器)、64はリングオシレータ(多相クロック
信号出力手段)、65はNANDゲート(論理反転回
路)、66〜79はINVゲート(論理反転回路)を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 耕一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 渡辺 高元 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5J039 AC10 AC14 AC16 AC21 EE18 EE24 EE28 KK09 KK10 KK23 KK24 KK27 MM03 MM04 MM08 MM16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位相差を有する多相クロック信号
    をデジタル制御による発振動作で生成して出力する多相
    クロック信号出力手段を備え、基準クロック発振回路に
    よって出力される基準クロック信号の周期を前記多相ク
    ロック信号の周期に基づいて計測し、その計測値に基づ
    き前記基準クロック信号の周波数を前記多相クロック信
    号の位相差を分解能としてn逓倍したn逓倍クロック信
    号を生成して出力する周波数逓倍回路と、 この周波数逓倍回路によって出力されるn逓倍クロック
    信号がクロック入力端子に与えられて動作するクロック
    同期回路の動作を停止させて低消費電力モードに移行さ
    せる場合に、前記多相クロック信号出力手段の発振動作
    を停止させる低消費電力制御手段とを備えていることを
    特徴とするクロック制御回路。
  2. 【請求項2】 前記周波数逓倍回路は、前記n逓倍クロ
    ック信号の生成を、前記基準クロック信号周期の計測に
    用いられる多相クロック信号に基づいて行うことを特徴
    とする請求項1記載のクロック制御回路。
  3. 【請求項3】 前記多相クロック発生手段は、複数個の
    論理反転回路がリング状に接続されてなるリングオシレ
    ータとして構成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のクロック制御回路。
  4. 【請求項4】 前記リングオシレータは、奇数個の論理
    反転回路で構成されていることを特徴とする請求項3記
    載のクロック制御回路。
  5. 【請求項5】 前記周波数逓倍回路は、前記基準クロッ
    ク信号の周期に相当する時間を多相クロック信号周期で
    カウントするカウント手段と、 前記カウント手段によりカウントされたデータを逓倍数
    設定データに応じたデータに変換して出力するデータ出
    力手段と、 このデータ出力手段より出力されたデータに基づいて前
    記n逓倍クロック信号を生成するデジタル制御発振器
    と、 前記基準クロック信号に基づいて、前記カウント手段及
    びデジタル制御発振器の動作シーケンスを制御するシー
    ケンス制御手段とを備えて構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載のクロック制御回
    路。
  6. 【請求項6】 前記カウント手段,前記データ出力手段
    及び前記デジタル制御発振器は、前記シーケンス制御手
    段によって設定されるシーケンス制御周期毎にn逓倍ク
    ロック信号を生成するための動作を行うことを特徴とす
    る請求項5記載のクロック制御回路。
  7. 【請求項7】 前記基準クロック発振回路,前記周波数
    逓倍回路,前記クロック同期回路及び低消費電力制御手
    段は、半導体集積回路として一体に構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のクロック
    制御回路。
  8. 【請求項8】 所定の位相差を有する多相クロック信号
    をデジタル制御による発振動作で生成して出力する多相
    クロック信号出力手段を備え、基準クロック発振回路に
    よって出力される基準クロック信号の周期を前記多相ク
    ロック信号の周期に基づいて計測すると共に当該多相ク
    ロック信号の位相差を分解能として計測し、その計測値
    に基づき前記基準クロック信号の周波数を前記多相クロ
    ック信号の位相差を分解能としてn逓倍したn逓倍クロ
    ック信号を生成して出力する周波数逓倍回路と、 この周波数逓倍回路によって出力されるn逓倍クロック
    信号がクロック入力端子に与えられて動作するクロック
    同期回路の動作を停止させて低消費電力モードに移行さ
    せる場合に、前記多相クロック信号出力手段の発振動作
    を停止させる低消費電力制御手段とを備えていることを
    特徴とするクロック制御回路。
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