JP3667461B2 - パルス生成回路およびそれを搭載した半導体集積回路装置 - Google Patents

パルス生成回路およびそれを搭載した半導体集積回路装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パルス生成回路およびそれを搭載した半導体集積回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は例えばウエスト,エシュライアン共著「CMOS VLSI設計の原理(第2版)」アディソン・ウェズレイ,1994年,第346頁(Neil H.E.Weste and Kamran Eshraghian,Principles of CMOS VLSI Design (Second Edition),Addison−Wesley,1994,p.346)に記載された2相クロックおよびそれらを入力とするデータラッチ並びにその動作を示す図である。
【0003】
図において、62は第1データラッチ、64は第2データラッチ、66は第1データラッチ62のトランスミッションゲート、68は第1データラッチ62のインバータ、70は第2データラッチ64のトランスミッションゲート、72は第2データラッチ64のインバータである。
【0004】
SW1は第1データラッチ62のトランスミッションゲート66を模式化したスイッチ、C1はインバータ68のゲート容量とトランスミッションゲート66の出力容量との合成容量である。SW2は第2データラッチ64のトランスミッションゲート70を模式化したスイッチ、C2はインバータ72のゲート容量とトランスミッションゲート70の出力容量との合成容量である。
【0005】
phi1,phi2はクロック、Dはデータラッチ62の入力信号、Qはデータラッチ64の出力信号である。
【0006】
図8(a)に示すように、第1データラッチ62と第2データラッチ64とは直列接続されている。入力信号Dは第1データラッチ62に取り込まれた後、第2データラッチ64に伝達され、第2データラッチ64から出力信号Qとして出力される。
【0007】
次に動作について説明する。
図8(a)に示す回路は、図8(b)に示す2相のクロックphi1,phi2によって動作する2つのデータラッチ62,64から成る。2つのデータラッチ62,64は、図8(c)および(d)に示すように、容量C1またはC2に電荷をダイナミックに保持することによりデータの保持動作を行う。まず図8(c)に示すように、クロックphi1が“H”の期間にスイッチSW1が閉じて入力信号Dが電荷として容量C1に保持される。すなわちクロックphi1が“H”の期間に、入力データが第1データラッチ62に保持される。次に図8(d)に示すように、クロックphi1が“L”になった後、クロックphi2が“H”になるとスイッチSW2が閉じ、第1データラッチ62の出力データが容量C2に保持される。すなわちクロックphi2が“H”の期間には、第1データラッチ62に保持されていたデータが第2データラッチ64に転送され、第2データラッチ64に保持される。同時に第2データラッチ64に保持されているデータは、インバータ72から出力信号Qとして外部に出力される。
【0008】
続いて2相クロックを用いた演算回路の動作例を説明する。図9は演算回路の構成を簡単化して示した図であり、図において、74は第1データラッチ、76は組み合わせ論理回路から成る演算回路、78は第2データラッチ、80はデータバスである。
【0009】
図9に示す回路は、第1データラッチ74、演算回路76および第2データラッチ78が直列接続されており、第2データラッチ78の出力端子と第1データラッチ74の入力端子とがデータバス80で接続されている。
【0010】
次に動作について説明する。
第1データラッチ74はクロックphi1が“H”の期間に演算回路76への入力データをデータバス80から取り込む。第2データラッチ78はクロックphi2が“H”の期間に演算回路76から出力データを取り込んで保持すると同時にデータバス80に出力する。演算回路76はクロックphi1の立ち上がり時から演算を開始するから、演算回路76の出力は演算が終了するまで不必要な遷移(グリッチ)を行う。
【0011】
演算に要する時間は、最悪の場合クロックphi2の立ち下がり直前までである。図10は演算に長時間を要する最悪時のタイミングチャートの例である。図10には上からクロックphi1、クロックphi2、第1データラッチ74、第2データラッチ78およびデータバス80のタイミングチャートが示されている。図10から、第2データラッチ78ではクロックphi2が“H”の期間中データの遷移が起こっており、データバス80には遷移しているデータがそのまま出力されていることが分かる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパルス生成回路は以上のように構成されているので、最悪の場合、クロックphi2が“H”の期間中データバス80が不必要な遷移を行っていた。半導体集積回路装置では、データバスに多数のデータラッチが接続され、さらに装置内の機能回路を接続するために装置全体に布線されている。この結果、半導体集積回路装置は大きな浮遊容量を有しているから、データバスが不必要な遷移をすると電力が消費される。このように、従来のパルス生成回路には、データバスが不必要な遷移をすることに起因して無駄な電力消費が行われるという課題があった。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、データバスの不必要な遷移を低減して低消費電力化を実現できるパルス生成回路およびそれを搭載した半導体集積回路装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係るパルス生成回路は、1つの入力パルス信号を入力してデューティの小さな2相パルス信号である第1パルス信号および第2パルス信号を生成するパルス生成回路において、第1遅延回路、第2遅延回路および論理合成回路を備え、第パルス信号が立ち下がるのと同時に第パルス信号が立ち上がる、第1パルス信号および第2パルス信号を生成するものである。
【0015】
請求項2記載の発明に係るパルス生成回路は、入力パルス信号を所定時間遅延させて第1中間信号を出力する第1遅延回路と、第1中間信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2中間信号を出力する第1論理積回路と、前記第1中間信号と前記第2中間信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第2論理積回路と、前記第1中間信号の反転論理信号と前記第2中間信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第3論理積回路とを備えるものである。
【0016】
請求項3記載の発明に係るパルス生成回路は、入力パルス信号を所定時間遅延させる第1遅延回路と、該第1遅延回路の出力信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記第1遅延回路の出力信号と前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第4論理積回路と、前記第1遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第5論理積回路とを備えるものである。
【0017】
請求項4記載の発明に係るパルス生成回路は、第1遅延回路または第2遅延回路が、常時、入力信号を取り込むデータラッチから成るものである。
【0018】
請求項5記載の発明に係るパルス生成回路は、第2遅延回路の遅延時間を第1遅延回路の遅延時間よりも長くしたものである。
【0019】
請求項6記載の発明に係る半導体集積回路装置は、第1データラッチ、組み合わせ回路、第2データラッチおよびデータバスから成る半導体集積回路装置において、前記組み合わせ回路は前記第1データラッチの出力を入力し、前記第2データラッチは前記組み合わせ回路の出力を入力して保持すると同時に前記データバスに出力し、前記第1データラッチは前記データバスからデータを入力し、前記第1データラッチおよび前記第2データラッチは、請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のパルス生成回路が生成する第1パルス信号および第2パルス信号をそれぞれのクロックとするものである。
【0020】
請求項7記載の発明に係る半導体集積回路装置は、入力パルス信号を所定時間遅延させて第1中間信号を出力する第1遅延回路と、前記第1中間信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、該第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2中間信号を出力する第1論理積回路とから成る第1パルス生成回路を一箇所に搭載し、前記第1中間信号と前記第2中間信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第2論理積回路と、前記第1中間信号の反転論理信号と前記第2中間信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第3論理積回路とから成る第2パルス生成回路を複数個の機能回路部にそれぞれ搭載したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるパルス生成回路を示す図であり、図において、12は第1パルス生成回路、14は第2パルス生成回路、16は第1遅延回路、18は第2遅延回路、20は第1論理積回路、22は第2論理積回路、24は第3論理積回路である。
【0022】
XINは入力パルス信号、TA,TBは第1パルス生成回路12が出力する中間信号(第1中間信号,第2中間信号)、T1,T2は第2パルス生成回路14が出力する2相のパルス信号(第1パルス信号,第2パルス信号)である。
【0023】
第1パルス生成回路12は、第1遅延回路16、第2遅延回路18および第1論理積回路20の直列接続から成る。第1遅延回路16には入力パルス信号XINが入力され、中間信号TAが出力されると共に、その出力は第2遅延回路18に入力する。第1論理積回路20には、第2遅延回路18の出力が反転入力すると共に入力パルス信号XINが入力し、中間信号TBが出力される。
【0024】
第2パルス生成回路14は、第2論理積回路22および第3論理積回路24の並列接続から成る。第2論理積回路22には、中間信号TAおよびTBが入力され、パルス信号T1が出力される。第3論理積回路24には、中間信号TAの反転論理信号および中間信号TBが入力され、パルス信号T2が出力される。
【0025】
次に動作について説明する。
図2は図1に示すこの発明の実施の形態1によるパルス生成回路の各信号のタイミングチャートであり、上から入力パルス信号XIN、中間信号TA、中間信号TB、パルス信号T1およびパルス信号T2の動作タイミングが示されている。
【0026】
中間信号TAは、入力パルス信号XINが第1遅延回路16によってt1だけ遅延された信号である。中間信号TBは、中間信号TAが第2遅延回路18によってt2だけ遅延された信号の反転論理信号と入力パルス信号XINとの論理積をとった信号である。すなわち中間信号TBは、第1遅延回路16および第2遅延回路18の遅延時間(t1+t2)と同一のパルス幅を有する信号である。
【0027】
パルス信号T1は中間信号TAと中間信号TBとの論理積信号であり、パルス信号T2は中間信号TAの反転論理信号と中間信号TBとの論理積信号である。すなわちパルス信号T1は第2遅延回路18の遅延時間t2と同一のパルス幅を有する信号であり、パルス信号T2は第1遅延回路16の遅延時間t1と同一のパルス幅を有する信号である。
【0028】
以上のように、この実施の形態1によれば、デューティの小さな2相パルス信号を生成することのできるパルス生成回路が得られる。
【0029】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による演算回路を示す図であり、図1に示す実施の形態1によるパルス生成回路が生成するパルス信号T1,T2を2相のクロックCLK1,CLK2として用いた演算回路を示す図である。図において、32は第1データラッチ、34は組み合わせ論理回路から成る演算回路(組み合わせ回路)、36は第2データラッチ、38はデータバスである。
【0030】
図3に示す回路は、第1データラッチ32、演算回路34および第2データラッチ36が直列接続されており、第2データラッチ36の出力端子と第1データラッチ32の入力端子とがデータバス38で接続されている。
【0031】
第1データラッチ32はクロックCLK1でタイミング駆動され、第2データラッチ36はクロックCLK2でタイミング駆動される。
【0032】
次に動作について説明する。
図4は図3に示す実施の形態2による演算回路の各信号のタイミングチャートであり、上からクロックCLK1、クロックCLK2、第1データラッチ32の信号、第2データラッチ36の信号およびデータバス38の信号の動作タイミングが示されている。
【0033】
第1データラッチ32はクロックCLK1が“H”の期間に演算回路34への入力データをデータバス38から取り込む。第2データラッチ36はクロックCLK2が“H”の期間に演算回路34から出力データを取り込んで保持すると同時にデータバス38に出力する。演算回路34はクロックCLK1の立ち上がり時から演算を開始する。演算回路34の出力は演算を終了するまで不必要な遷移(グリッチ)を行うが、演算期間中、2相のクロックCLK1,CLK2は共に“L”であるから、第2データラッチ36が不必要な遷移を行っているデータを取り込むことはない。第2データラッチ36には、演算処理を完了したデータまたは演算完了データヘ遷移中のデータが保持される。したがってデータバス38には演算処理が完了したデータまたは演算完了データヘ遷移中のデータだけが出力されるので、データバス38の不必要な遷移を低減することができる。その結果、データバス38の無駄な電力消費を削減することができる。
【0034】
以上説明を簡単にするために、データバス38へデータを出力するデータラッチは第2データラッチ36だけの場合を示したが、データバス38にデータを出力するデータラッチが複数個接続されている場合であっても、通常、データバス38にデータ出力を行うのは選択された1個のデータラッチだけとするような構成をとるため、データバス38の遷移動作は上述したものと同様である。
【0035】
以上のように、この実施の形態2によれば、2相クロックで動作する演算回路において、データをラッチするのに必要な最小限のクロック幅を有する2相のクロックCLK1,CLK2を供給するようにしている。また、データバス38にデータを出力する第2データラッチ36に供給されるクロックCLK2が立ち下がると同時にデータバス38からデータを取り込む第1データラッチ32に供給されるクロックCLK1が立ち上がる。後者のクロックCLK1が立ち下がってから前者のクロックCLK2が立ち上がるまでの期間に演算回路34は演算処理を行う。この期間はクロックCLK1およびクロックCLK2が共に“L”期間であり、かつデータバス38に演算結果データを出力する第2データラッチ36に供給されるクロックCLK2が立ち下がると同時に、データバス38から演算結果データを取り込む第1データラッチ32に供給されるクロックCLK1が立ち下がるから、不必要な遷移データが取り込まれることがない。このように、この実施の形態2によれば、不必要なデータバスの遷移が起こらないから、不必要なデータバスの遷移に起因する電力消費を削減することができる。
【0036】
また、第1データラッチ32はデータバス38から確定した(遷移のない)データを取り込むだけであるから、供給されるクロックCLK1はパルス幅の広いものでもよい。クロックCLK1のパルス幅は、図1に示した実施の形態1によるパルス生成回路の第2遅延回路18の遅延時間を第1遅延回路16の遅延時間よりも長く設定することにより、広くすることができる。
【0037】
実施の形態3.
この発明に係るパルス生成回路を半導体集積回路装置に搭載する場合、2種類のパルス信号分配方法が考えられる。一つは、パルス生成回路をパルス回路部に一箇所搭載し半導体集積回路装置全体にパルス信号T1,T2を分配する方法である。もう一つは、中間信号TA,TBを生成する第1パルス生成回路をパルス回路部に一箇所搭載し半導体集積回路装置全体には中間信号TA,TBを分配し、パルス信号T1,T2を生成する第2パルス生成回路を複数個の機能回路部にそれぞれ個別に搭載してパルス信号T1,T2は各機能回路部内だけに分配する方法である。
【0038】
図5はこの発明の実施の形態3による中間信号を生成する第1パルス生成回路をパルス回路部に一箇所搭載し半導体集積回路装置全体には中間信号を分配し、パルス信号を生成する第2パルス生成回路を複数個の機能回路部にそれぞれ個別に搭載した半導体集積回路装置を示す図である。図において、12は中間信号TA,TBを生成する第1パルス生成回路であり、図1に示したものと同じである。14a〜14dはパルス信号T1,T2を生成する第2パルス生成回路であり、図1に示したものと同じである。40a〜40dは半導体集積回路装置内に形成された機能回路部である。
【0039】
図5に示す半導体集積回路装置において、中間信号TA,TBを生成する第1パルス生成回路12は、一箇所に搭載されており、半導体集積回路装置全体に中間信号TA,TBを分配する。パルス信号T1,T2を生成する第2パルス生成回路14a〜14dは各機能回路部40a〜40dに個別に搭載されており、パルス信号T1,T2は当該機能回路部内だけに分配される。
【0040】
以上のように、この実施の形態3によれば、半導体集積回路全体に分配する信号をパルス信号T1,T2よりパルス幅の長い中間信号TA,TBにすることができるから、データラッチに供給するパルス信号T1,T2のパルス幅をより短くすることができるので、高速動作のクロック供給に適する。
【0041】
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4による遅延回路の例を示す図であり、図において、42はトランスミッションゲート、44,46,48はインバータである。この発明の実施の形態4による遅延回路は、図1に示した実施の形態1によるパルス生成回路の第1遅延回路16および第2遅延回路18として用いるのに好適である。すなわち、図6に示す遅延回路は常時入力信号を取り込むことのできるデータラッチから成るから、図1に示すパルス生成回路の第1遅延回路16または第2遅延回路18として用いることにより、パルス幅の狭いパルス信号T2を得ることができる。したがって、このパルス幅の狭いパルス信号T2を図3に示す演算回路の第2データラッチ36のクロックCLK2として用いることにより、演算結果データをデータバス38に出力する時間を必要最小限にすることができるから、不必要なデータバスの遷移が起こらない。
【0042】
また図1に示したパルス生成回路の第2遅延回路18の遅延によって生成されるパルス信号T1を図3に示す演算回路のクロックCLK1として用いる場合、クロックCLK1は、図4に示したタイミングチャートから分かるようにデータバス38に生じる不必要な遷移と無関係である。したがってパルス信号T1は、パルス信号T2よりもパルス幅を大きくすることができる。このことは、図5に示したように第1パルス生成回路12を一箇所に搭載し半導体集積回路装置全体には中間信号TA,TBを分配するシステムにおいて、分配する中間信号TA,TBのパルス幅を大きくすることができることを意味する。この結果、分配するパルスのドライバーサイズを小さくすることができ、電力消費を抑えることができる。
【0043】
実施の形態5.
図7はこの発明の実施の形態5によるパルス生成回路を示す図であり、図において、16は第1遅延回路、18は第2遅延回路、52は1つの反転入力端子を有する3入力論理積回路(第4論理積回路)、54は2つの反転入力端子を有する3入力論理積回路(第5論理積回路)である。
【0044】
第1遅延回路16および第2遅延回路18は、図1に示したこの発明の実施の形態1によるパルス生成回路のものと同じであるので説明を割愛する。
【0045】
3入力論理積回路52は、第1遅延回路16の出力信号、第2遅延回路18の出力信号の論理反転信号および入力パルス信号XINを入力し、パルス信号T1を出力する。3入力論理積回路54は、第1遅延回路16の出力信号の論理反転信号、第2遅延回路18の出力信号の論理反転信号および入力パルス信号XINを入力し、パルス信号T2を出力する。
【0046】
以上のように、この実施の形態5によれば、中間信号を経ることなく直接パルス信号T1およびT2を得ることができる。また、図1に示す実施の形態1に比べて論理積回路を3個から2個に減らすことが可能になる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、パルス生成回路を、1つの入力パルス信号を入力してデューティの小さな2相のパルス信号である第1パルス信号および第2パルス信号を生成するパルス生成回路において、第1遅延回路、第2遅延回路および論理合成回路を備え、第パルス信号が立ち下がるのと同時に第パルス信号が立ち上がる、第1パルス信号および第2パルス信号を生成するように構成したので、必要最小限のパルス幅を有する2相連続パルス信号が得られる効果がある。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、パルス生成回路を、入力パルス信号を所定時間遅延させて第1中間信号を出力する第1遅延回路と、第1中間信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2中間信号を出力する第1論理積回路と、前記第1中間信号と前記第2中間信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第2論理積回路と、前記第1中間信号の反転論理信号と前記第2中間信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第3論理積回路とを備えるように構成したので、デューティの小さな2相パルス信号を生成することのできるパルス生成回路が得られる効果がある。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、生成回路を、入力パルス信号を所定時間遅延させる第1遅延回路と、該第1遅延回路の出力信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記第1遅延回路の出力信号と前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第4論理積回路と、前記第1遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第5論理積回路とを備えるように構成したので、中間信号を経ることなく直接、第1パルス信号および第2パルス信号を得ることができる効果がある。また、論理積回路を減らすことができる効果がある。
【0050】
請求項4記載の発明によれば、パルス生成回路を、第1遅延回路または第2遅延回路が、常時、入力信号を取り込むデータラッチから成るように構成したので、パルス生成回路を演算回路に適用した場合、第1パルス信号はデータバスに生じる不必要な遷移と無関係であるから、パルス幅を大きくすることができる効果がある。また、第1パルス生成回路を一箇所に搭載し半導体集積回路装置全体に第1中間信号、第2中間信号を分配するシステムにおいて、分配する第1中間信号、第2中間信号のパルス幅を大きくすることができるから、分配するパルスのドライバーサイズを小さくすることができ、電力消費を抑えることができる効果がある。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、パルス生成回路を、第2遅延回路の遅延時間を第1遅延回路の遅延時間よりも長くするように構成したので、第1パルス信号のパルス幅を広くすることができるから、第1パルスの信号のドライバーサイズを小さくすることができ、電力消費を削減することができる効果がある。
【0052】
請求項6記載の発明によれば、半導体集積回路装置を、第1データラッチ、組み合わせ回路、第2データラッチおよびデータバスから成る半導体集積回路装置において、前記組み合わせ回路は前記第1データラッチの出力を入力し、前記第2データラッチは前記組み合わせ回路の出力を入力して保持すると同時に前記データバスに出力し、前記第1データラッチは前記データバスからデータを入力し、前記第1データラッチおよび前記第2データラッチは、請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のパルス生成回路が生成する第1パルス信号および第2パルス信号をそれぞれのクロックとするように構成したので、データバスにデータを出力する第2データラッチに供給されるクロックが立ち下がると同時にデータバスからデータを取り込む第1データラッチに供給されるクロックが立ち上がり、後者のクロックが立ち下がってから前者のクロックが立ち上がるまでの期間は2つのクロックが共に“L”期間であるから、不必要な遷移データが取り込まれることがない効果がある。この結果、不必要なデータバスの遷移に起因する電力消費を削減することができる効果がある。
【0053】
請求項7記載の発明によれば、半導体集積回路装置を、入力パルス信号を所定時間遅延させて第1中間信号を出力する第1遅延回路と、前記第1中間信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、該第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2中間信号を出力する第1論理積回路とから成る第1パルス生成回路を一箇所に搭載し、前記第1中間信号と前記第2中間信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第2論理積回路と、前記第1中間信号の反転論理信号と前記第2中間信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第3論理積回路とから成る第2パルス生成回路を複数個の機能回路部にそれぞれ搭載するように構成したので、半導体集積回路全体に分配する信号をパルス信号よりパルス幅の長い中間信号にすることができるから、データラッチに供給するパルス信号のパルス幅をより短くすることができる効果がある。この結果、分配するパルスのドライバーサイズを小さくすることができ、電力消費を抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるパルス生成回路を示す図である。
【図2】 図1に示す実施の形態1によるパルス生成回路の各信号のタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2による演算回路を示す図である。
【図4】 図3に示す実施の形態2による演算回路の各信号のタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態3による中間信号を生成する第1パルス生成回路をパルス回路部に一箇所搭載し半導体集積回路装置全体には中間信号を分配し、パルス信号を生成する第2パルス生成回路を複数個の機能回路部にそれぞれ個別に搭載した半導体集積回路装置を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による遅延回路の例を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるパルス生成回路を示す図である。
【図8】 従来の2相クロックが供給されるデータラッチおよびその動作を示す図である。
【図9】 従来の2相クロックを用いた演算回路の構成を簡単化して示した図である。
【図10】 従来の演算に長時間を要する最悪時のタイミングチャートである。
【符号の説明】
12 第1パルス生成回路、14 第2パルス生成回路、16 第1遅延回路、18 第2遅延回路、20 第1論理積回路、22 第2論理積回路、24 第3論理積回路、XIN 入力パルス信号、TA 中間信号(第1中間信号)、TB 中間信号(第2中間信号)、T1 パルス信号(第1パルス信号)、T2パルス信号(第2パルス信号)、32 第1データラッチ、34 演算回路(組み合わせ回路)、36 第2データラッチ、38 データバス、52 3入力論理積回路(第4論理積回路)、54 3入力論理積回路(第5論理積回路)。

Claims (7)

  1. 1つの入力パルス信号を入力してデューティの小さな2相パルス信号である第1パルス信号および第2パルス信号を生成するパルス生成回路において、第1遅延回路、第2遅延回路および論理合成回路を備え、第パルス信号が立ち下がるのと同時に第パルス信号が立ち上がる、第1パルス信号および第2パルス信号を生成するパルス生成回路。
  2. 入力パルス信号を所定時間遅延させて第1中間信号を出力する第1遅延回路と、第1中間信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2中間信号を出力する第1論理積回路と、前記第1中間信号と前記第2中間信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第2論理積回路と、前記第1中間信号の反転論理信号と前記第2中間信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第3論理積回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載のパルス生成回路。
  3. 入力パルス信号を所定時間遅延させる第1遅延回路と、該第1遅延回路の出力信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、前記第1遅延回路の出力信号と前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第4論理積回路と、前記第1遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第5論理積回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載のパルス生成回路。
  4. 第1遅延回路または第2遅延回路が、常時、入力信号を取り込むデータラッチから成ることを特徴とする請求項2または請求項3記載のパルス生成回路。
  5. 第2遅延回路の遅延時間を第1遅延回路の遅延時間よりも長くしたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のパルス生成回路。
  6. 第1データラッチ、組み合わせ回路、第2データラッチおよびデータバスから成る半導体集積回路装置において、前記組み合わせ回路は前記第1データラッチの出力を入力し、前記第2データラッチは前記組み合わせ回路の出力を入力して保持すると同時に前記データバスに出力し、前記第1データラッチは前記データバスからデータを入力し、前記第1データラッチおよび前記第2データラッチは、請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のパルス生成回路が生成する第1パルス信号および第2パルス信号をそれぞれのクロックとすることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 入力パルス信号を所定時間遅延させて第1中間信号を出力する第1遅延回路と、前記第1中間信号を所定時間遅延させる第2遅延回路と、該第2遅延回路の出力信号の反転論理信号と前記入力パルス信号との論理積をとって第2中間信号を出力する第1論理積回路とから成る第1パルス生成回路を一箇所に搭載し、前記第1中間信号と前記第2中間信号との論理積をとって第1パルス信号を出力する第2論理積回路と、前記第1中間信号の反転論理信号と前記第2中間信号との論理積をとって第2パルス信号を出力する第3論理積回路とから成る第2パルス生成回路を複数個の機能回路部にそれぞれ搭載したことを特徴とする半導体集積回路装置。
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