JP3994313B2 - 車載用オーディオ機器および電源制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車載用電子機器および電源制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD(Compact Disc〜商標)プレーヤやMD(Mini Disc〜商標)プレーヤ等の車載用電子機器が広く使用されている。このような車載用電子機器は、一般に、Acc電源ライン及びバックアップ電源ラインを介してバッテリ(カーバッテリ)と接続されている。
なお、Acc(アクセサリ)電源ラインは、イグニッションスイッチの位置がAccオン(イグニッションも含む)の場合に通電される電源ラインである。また、バックアップ電源ラインは、イグニッションスイッチの位置に拘わらず、常に通電される電源ラインである。
そして、車載用電子機器は、Accオフの状態でも、バックアップ電源ラインから電力供給を受けているため、利用者の操作に従って、所定の動作を行うことができる。
【0003】
例えば、MDレシーバ(ラジオ放送受信チューナ付きMDプレーヤ等)は、Accオフの状態でも、ディスクのロード(ローディング)やイジェクト等の動作を可能としている。
このようなMDレシーバは、Accオフの状態において、バッテリの消耗(電気容量の減少)をできるだけ少なくするために、低消費電流モード(スタンバイモード)に移行する。つまり、通常の電力消費量にて動作する通常動作モードから電力消費量を低減した低消費電流モードへ自動的に移行することにより、充電がなされていない間におけるバッテリの必要以上の消耗を抑制している。具体的にMDレシーバは、低消費電流モードに移行すると、装置内のスイッチング電源(モータやセンサ等を含む駆動系ユニットに電圧電流を供給するための電源)等をオフにすると共に、制御用マイコン(マイクロコンピュータ)の周辺回路等に供給する電流も少なくする。更に、制御用マイコン自身の処理モードを低速にしたり、供給クロック(発振子)を停止させたりもする。
【0004】
このような低消費電流モード中に、ディスクの挿入やイジェクトキーの押下等を検出すると、MDレシーバは、低消費電流モードを解除して通常動作モードに移行し、所定のディスク動作等を行う。つまり、MDレシーバは、スイッチング電源等をオンにして駆動系ユニット等を動作可能とし、ディスクのロードやイジェクト等を行う。
そして、ロードやイジェクト等のディスク動作を終えると、MDレシーバは、再び低消費電流モードへ自動的に移行する。
【0005】
それでも、低消費電流モード中にこのようなディスク動作を無制限に認めると、バッテリの消耗を早めてしまうことになる。つまり、バッテリが充電されていない状態において、MDレシーバが何度もディスク動作等を行うと、その度にバッテリの電気容量が減少し、やがてエンジンを始動させることができなくなってしまう。
また、低消費電流モード中に利用者がディスク動作を指示しなくとも、MDレシーバの故障や誤動作によりディスクの挿入やイジェクトキーの押下等を誤って検出してしまう場合もある。この場合、MDレシーバは、同様に低消費電流モードを解除してディスク動作を繰り返してしまう。更に、MDレシーバの制御プログラムの考慮不足等により、通常動作モードから低消費電流モードに移行できない状況も発生し得る。これらの場合も、バッテリを不必要に消耗させてしまい、やがて、エンジンを始動させることができなくなってしまう。
【0006】
これらの不具合を改善するために、従来のMDレシーバ等の車載用電子機器には、以下に示すような対策が講じられていた。
まず第1の対策は、通常動作モードから低消費電流モードに移行した後、一定時間が経過すると、低消費電流モードの解除を禁止するという手立てである。
例えば、MDレシーバは、低消費電流モードに移行して4分30秒が経過すると、ディスクの挿入やイジェクトキーの押下等の検出を停止し、5分が経過すると、一切のディスク動作を行わない。なお、4分30秒にてディスク挿入等の検出を停止するのは、ディスク動作の途中終了を防止するためである(ディスク動作に最大30秒を要する場合)。
【0007】
また、第2の対策は、低消費電流モードを解除した後、通常動作モードの動作が一定時間内に終了しなかった場合に、強制的に低消費電流モードへ移行させるという手立てである。
例えば、MDレシーバは、低消費電流モード中にディスクの挿入やイジェクトキーの押下等を検出すると、通常動作モードに移行してディスク動作を開始するが、その際、タイマによる計時も開始する。そして、タイマによる計時が30秒を経過してもなお、低消費電流モードに移行していない場合に、MDレシーバは、ディスク動作を終了させ、強制的に低消費電流モードに移行させる(ディスク動作に最大30秒を要する場合)。なお、これ以降MDレシーバは、ディスクの挿入等の検出を停止し、ディスク動作を行わないようにする。
【0008】
しかしながら、上述の対策を講じた従来の車載用電子機器には、以下に示すような問題があった。
まず、第1の対策を講じた車載用電子機器は、低消費電流モードに移行して無条件に一定時間が経過してしまうと、機器の操作では低消費電流モードの解除ができないこととなる。
例えば、MDレシーバが低消費電流モードに移行して、規定された5分が経過してしまうと、ディスクの挿入や排出ができなくなり、利用者は、改めて車のキーをイグニッションスイッチに差し込み、Accオンに操作しなければならない。そして、ディスクの挿入や排出を行った後に、利用者は、再度Accオフに操作する必要があった。つまり、第1の対策を講じたために、通常のMDレシーバよりも使いにくいものとなってしまい、利用者の利便性を極端に悪化させてしまうという問題があった。
【0009】
また、第2の対策を講じた車載用電子機器は、故障や誤動作等により通常動作モードから低消費電流モードへ自動的に移行しないことを防止することは可能であるが、動作が正常である限り、低消費電流モードの解除を無条件に認めることとなり、バッテリを必要以上に消耗させてしまうおそれがあった。
また、低消費電流モードへ自動的に移行しない場合に、車載用電子機器は、強制的に低消費電流モードへ移行させるが、その際に不具合が生じる場合もあった。例えば、MDレシーバは、ディスク動作が終わらないため低消費電流モードへ移行しないまま規定の30秒を経過した場合に、ディスク動作を強制的に終了させることになる。この際、ディスクや駆動系ユニットの状況によっては、ディスクに衝撃を与えてしまったり、駆動系ユニットに予期せぬ過負荷を与えてしまうこともある。そして、ディスクの破損や駆動系ユニットの故障を生じさせてしまうおそれがあった。
【0010】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適切に抑制することのできる車載用電子機器および電源制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る車載用オーディオ機器は、
Acc電源ライン及びバックアップ電源ラインを介してバッテリから供給される電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用オーディオ機器であって、
ディスクのロード又はイジェクトの何れかのディスク動作を指示するための指示情報を入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した指示情報に従って、低消費動作状態から通常動作状態へ移行し、指示されたディスク動作を制御した後に、通常動作状態から低消費動作状態へ移行する制御手段と、
Acc電源ラインによる電力供給の開始及び停止を判別する判別手段と、
前記判別手段により電力供給の停止が判別されている状況において、前記制御手段により制御されるディスク動作の累積時間を計時する計時手段と、を備え、
前記制御手段は、低消費動作状態において、前記計時手段により計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えている場合に、前記判別手段により電力供給の開始が判別されるまで前記入力手段の入力を禁止して低消費動作状態を維持する、
ことを特徴とする。
【0013】
前記制御手段は、指示されたディスク動作の制御中において、前記計時手段により計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えた場合に、当該ディスク動作の終了を確認した後、通常動作状態から低消費動作状態へ移行してもよい。
【0014】
前記制御手段は、低消費動作状態において、前記計時手段により計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えていなくとも、規定時間までの残り時間が、ディスク動作に要する最大時間より小さい場合に、前記入力手段の入力を禁止して低消費動作状態を維持してもよい。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る電源制御方法は、
Acc電源ライン及びバックアップ電源ラインを介してバッテリから供給される電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用オーディオ機器の電源制御方法であって、
ディスクのロード又はイジェクトの何れかのディスク動作を指示するための指示情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップにて入力された指示情報に従って、低消費動作状態から通常動作状態へ移行し、指示されたディスク動作を制御した後に、通常動作状態から低消費動作状態へ移行する制御ステップと、
Acc電源ラインによる電力供給の開始及び停止を判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて電力供給の停止が判別されている状況において、前記制御ステップにて制御されるディスク動作の累積時間を計時する計時ステップと、を備え、
前記制御ステップは、低消費動作状態において、前記計時ステップにて計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えている場合に、前記判別ステップにて電力供給の開始が判別されるまで前記入力ステップでの入力を禁止して低消費動作状態を維持する、
ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる車載用電子機器について、MDプレーヤを一例とし、以下図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、この発明の実施の形態に適用されるMDプレーヤの構成の一例を示すブロック図である。このMDプレーヤは、例えば、ディスクdに記録された音楽データを再生する車載用のオーディオ機器であって、マイコン1と、スイッチング電源2と、操作部3と、周辺回路4と、再生部5と、を含んで構成される。
【0021】
マイコン1は、入力ポート1a、CPU1b、ROM1c、RAM1d、出力ポート1e、及び、タイマ1fを含んだ1チップマイコン等からなり、MDプレーヤ全体を制御する。
入力ポート1aは、操作部3におけるキー押下の有無や、再生部5におけるスイッチのオンオフを示すデータを入力する。また、入力ポート1aは、図示せぬカーバッテリからの電力を供給するAcc電源ライン及びバックアップ電源ラインの通電の有無を示すデータを入力する。
なお、Acc電源ラインは、イグニッションスイッチの位置がAccオン(イグニッションも含む)の場合に通電される電源ラインであり、また、バックアップ電源ラインは、イグニッションスイッチの位置に拘わらず、常に通電される電源ラインである。
【0022】
CPU(Central Processing Unit)1bは、ROM1cに予め記憶されたプログラムコードに従って、後述するメイン処理や電源処理等を実行する。その際、CPU1bは、入力ポート1aを介して入力したデータ等に従って、出力ポート1eから所定のデータを出力することにより、電力を通常に消費して動作する通常動作モードと、より少ない電力を消費して動作する低消費動作モードとに移行する。
【0023】
ROM(Read Only Memory)1cは、CPU1bが実行するプログラムコード(後述する電源処理や低電流処理等を規定するプログラムコード)を予め記憶する。
RAM(Random Access Memory)1dは、CPU1bが電源処理等を実行する際に必要となるワークメモリ等を記憶する。例えば、RAM1dは、後述する電源処理にて使用される処理区分の値や現動作状態等の情報を記憶する。
【0024】
出力ポート1eは、CPU1bにセットされた所定のデータをスイッチング電源2や周辺回路4等に出力する。
タイマ1fは、インターバルタイマ等からなり、CPU1bにセットされた時間を計時する。具体的にタイマ1fは、Accオフ中におけるディスク動作(通常動作モード)の累積時間を計時する。
【0025】
スイッチング電源2は、図示せぬカーバッテリからAcc電源ライン及びバックアップ電源ラインを介して供給される電力を入力し、再生部5等に必要な駆動電圧(電圧電流)を生成する。そして、生成した駆動電圧を再生部5の後述する駆動系ユニット5b等に供給する。
【0026】
操作部3は、イジェクトキー3aを含む複数のキースイッチからなり、利用者により押下された際に、押下された対象キーを示すデータを入力ポート1aに供給する。
なお、イジェクトキー3aは、MDプレーヤ内にローディングされたディスクdの排出を指示するためのキーである。
【0027】
周辺回路4は、例えば、再生部5がディスクdから再生した音楽データをデコードするDSP(Digital Signal Processor)やデジタルの音楽データをアナログの音楽信号に変換するDAC(Digital to Analog Converter)等を含んだ回路からなる。
なお、周辺回路4は、出力ポート1eから出力されるデータに従って、通常よりも電力消費量が少ない状態で動作する低消費設定が可能となっている。
【0028】
再生部5は、ディスクdのロード及びイジェクトを行う搬送機構と、ターンテーブル上に載置したディスクdを回転させるスピンドルサーボ機構と、所定波長のレーザ光をディスクdの記録面に向けて照射し、その反射光を受光する光ピックアップと、光ピックアップをディスクdの径方向に平行移動させるためのトラッキングサーボ機構とを含んで構成される。
また、再生部5は、ディスクdの挿入を検出するためのメカスイッチ5aや、搬送機構等に含まれるモータ等を駆動するための駆動系ユニット5b等も備えている。
そして、再生部5は、メカスイッチ5aのオンによりディスクdの挿入を検出するとローディングを行い、ディスクdに記録された音楽データ等を再生する。
なお、駆動系ユニット5b等は、スイッチング電源2から供給される駆動電圧によって駆動する。
【0029】
以下、この発明の実施の形態にかかるMDプレーヤの動作について、図2等を参照して説明する。図2は、マイコン1のCPU1bが実行するメイン処理を説明するためのフローチャートである。なお、このメイン処理は、例えば、MDプレーヤのDINコネクタが、車内のヒューズボックスのAcc電源ライン及びバックアップ電源ラインと結線された後に開始される。
【0030】
まず、CPU1bは、スイッチ検出処理を行う(ステップS1)。すなわち、CPU1bは、再生部5のメカスイッチ5aを含む種々のスイッチのオンオフ状態を監視する。この際、チャタリング等を考慮して、一定時間変化がない状態でスイッチのオンオフ状態を特定する。
次に、CPU1bは、ディスク動作処理を行う(ステップS2)。すなわち、CPU1bは、上述のスイッチ検出処理にて監視したメカスイッチ5a等のオンオフ状態等に従って、所定のディスク動作を行う。例えば、ディスクの挿入によりメカスイッチ5aがオン状態へ変化した際に、CPU1bは、駆動系ユニット5b等を制御して、ディスクdをローディングする。
【0031】
次に、CPU1bは、通常動作モード又は低消費電流モードへ移行するために電源処理を行う(ステップS3)。なお、この電源処理についての詳細は、後述する。
次に、CPU1bは、プロテクション時間の計時等をするためにタイマ処理を行う(ステップS4)。なお、このタイマ処理についての詳細は、後述する。
【0032】
次に、CPU1bは、キー処理を行う(ステップS5)。すなわち、CPU1bは、イジェクトキー3aを含む操作部3の各キースイッチの入力状態を監視し、キー状態の特定を行う。
そして、CPU1bは、ステップS1に処理を戻し、上述のステップS1〜S5の処理を繰り返し実行する。
【0033】
以下、上述のステップS3にて行う電源処理について、図3〜図6を参照して説明する。
まず、CPU1bは、Bupオフ中であるか否かを判別する(ステップS11)。
CPU1bは、Bupオフ中であると判別すると、現動作状態をBupオフにセットする(ステップS12)。一方、Bupオフ中でないと判別すると、CPU1bは、Accオフ中であるか否かを判別する(ステップS13)。
そして、CPU1bは、Accオフ中であると判別すると、現動作状態をAccオフにセットし(ステップS14)、一方、Accオフ中でないと判別すると、現動作状態をPowerオンにセットする(ステップS15)。
【0034】
CPU1bは、動作状態が変化したか否かを判別する(ステップS16)。
CPU1bは、動作状態が変化したと判別すると、PowerオンからAccオフに変化したか否かを判別する(ステップS17)。
CPU1bは、PowerオンからAccオフに変化していないと判別すると、後述するステップS19に処理を進める。一方、PowerオンからAccオフに変化したと判別すると、プロテクションタイマとして動作するタイマ1fに、規定のプロテクション時間をセットする(ステップS18)。例えば、CPU1bは、Accオフ中にディスク動作を認める累積時間である5分をタイマ1fにセットする。なおこの際、CPU1bは、タイマ1fをカウント禁止状態に設定する(つまり、この段階では、タイマ1fによる計時は開始されない)。
【0035】
CPU1bは、処理区分に1をセットする(ステップS19)。
続いて、CPU1bは、比較用動作状態を更新する(ステップS20)。つまり、CPU1bは、RAM1d内に確保された管理エリアに、現動作状態をセットする。そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0036】
また、上述のステップS16にて、動作状態が変化していないと判別すると、CPU1bは、現動作状態がAccオフであるか否かを判別する(ステップS21)。
CPU1bは、現動作状態がAccオフでないと判別すると、現動作状態がBupオフであるか否かを判別する(ステップS22)。
CPU1bは、現動作状態がBupオフであると判別すると、所定のBupオフ処理を実行し(ステップS23)、一方、現動作状態がBupオフでないと判別すると、所定のPowerオン処理を実行する(ステップS24)。
そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0037】
また、上述のステップS21にて、現動作状態がAccオフであると判別すると、CPU1bは、図4に示す処理に進み、処理区分が0であるか否かを判別する(ステップS25)。
CPU1bは、処理区分が0であると判別すると、動作要求が発生しているか否かを判別する(ステップS26)。すなわち、CPU1bは、操作部3のイジェクトキー3aが押下されたり、再生部5のメカスイッチ5aがオンに変化する等により、ディスク動作(ディスクのロードやイジェクト等)が要求されているか否かを判別する。
CPU1bは、動作要求が発生していると判別すると、プロテクト発生中であるか否かを判別する(ステップS27)。すなわち、CPU1bは、後述するタイマ処理により、プロテクション時間が経過し、プロテクトが発生している状態であるか否かを判別する。
【0038】
CPU1bは、プロテクト発生中であると判別すると、通常動作モードから低消費電流モードへ移行するための低消費電流処理を実行する(ステップS28)。なお、この低消費電流処理の詳細については、後述する。
一方、プロテクト発生中でないと判別すると、CPU1bは、処理区分に10をセットする(ステップS29)。
また、上述のステップS26にて、動作要求が発生していないと判別すると、CPU1bは、低消費電流処理を実行する(ステップS30)。
そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0039】
また、上述のステップS25にて、処理区分が0でないと判別すると、CPU1bは、処理区分が1であるか否かを判別する(ステップS31)。
CPU1bは、処理区分が1であると判別すると、ミュートをオンし(ステップS32)、ミュートが安定するまで待機する(ステップS33)。
そして、ミュートが安定すると、CPU1bは、動作要求が発生したか否かを判別する(ステップS34)。
CPU1bは、動作要求が発生したと判別すると、処理区分に10を設定し(ステップS35)、一方、動作要求が発生していないと判別すると、処理区分に2を設定する(ステップS36)。
そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0040】
また、上述のステップS31にて、処理区分が1でないと判別すると、CPU1bは、図5に示す処理に進み、処理区分が10であるか否かを判別する(ステップS37)。
CPU1bは、処理区分が10であると判別すると、ミュートをオンし(ステップS38)、ミュートが安定するまで待機する(ステップS39)。これは、単純にスイッチング電源2をオンすると、ショックノイズが発生してしまうためである。すなわち、ショックノイズの発生を防止する目的で、ミュートを発生する。
そして、ミュートが安定すると、CPU1bは、スイッチング電源2をオンし(ステップS40)、スイッチング電源2の出力(例えば、5V電圧電流)が安定するまで待機する(ステップS41)。
CPU1bは、動作要求の発生を解除し(ステップS42)、処理区分に11をセットする(ステップS43)。
そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0041】
また、上述のステップS37にて、処理区分が10でないと判別すると、CPU1bは、処理区分が11であるか否かを判別する(ステップS44)。
CPU1bは、処理区分が11であると判別すると、プロテクト発生中であるか否かを判別する(ステップS45)。
CPU1bは、プロテクト発生中であると判別すると、処理区分に0を設定する(ステップS46)。一方、プロテクト発生中でないと判別すると、CPU1bは、ディスク動作が終了しているか否かを判別する(ステップS47)。すなわち、CPU1bは、再生部5にてディスク再生等が完了しているか否かを判別する。
CPU1bは、ディスク動作が終了している場合にだけ、処理区分に2をセットする(ステップS48)。
そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0042】
また、上述のステップS44にて、処理区分が11でないと判別すると、CPU1bは、図6に示す処理に進み、処理区分が2であるか否かを判別する(ステップS49)。
CPU1bは、処理区分が2であると判別すると、プロテクト発生中であるか否かを判別する(ステップS50)。
CPU1bは、プロテクト発生中であると判別すると、処理区分に0をセットする(ステップS51)。
一方、CPU1bは、プロテクト発生中でないと判別すると、動作要求が発生しているか否かを判別する(ステップS52)。
CPU1bは、動作要求が発生したと判別すると、処理区分に10をセットする(ステップS53)。
また、動作要求が発生していないと判別すると、CPU1bは、ディスク動作が終了したか否かを判別する(ステップS54)。
そして、CPU1bは、ディスク動作が終了している場合にだけ、処理区分に0をセットする(ステップS55)。
また、上述のステップS49にて、処理区分が2でないと判別した場合に、CPU1bは、処理区分に0をセットする(ステップS56)。
そして、CPU1bは、電源処理を一旦終了して上述のメイン処理(図2)に処理を戻す。
【0043】
以下、上述した図3〜図6に示す電源処理について、具体的に説明する。
(1)AccオフからAccオン(Powerオン)に状態が変化
Accがオンされると、CPU1bは、ステップS11,S13におけるBupオフ、Accオフの判断を否定し(Noと判別し)、現在の動作状態をPowerオン状態として設定する(ステップS15)。
CPU1bは、現在の動作状態(Powerオン)と前回までの動作状態(Accオフ)との比較を行い、動作状態に変化が生じているため、ステップS16の判断を肯定し、そして、ステップS17の判断を否定して、処理区分にスタート値を示す「1」を設定する(ステップS19)。
CPU1bは、比較用の動作状態をPowerオンに更新して(ステップS20)、電源処理を一旦抜ける。
【0044】
そして、再度の電源処理にて、CPU1bは、ステップS11,S13の判断を同様に否定し、今回は、前回よりPowerオンのまま動作状態に変化が生じていないため、ステップS16の判断を否定して、ステップS21に処理を進める。
現在の動作状態がPowerオンであるため、CPU1bは、ステップS21,S22の判断を否定し、Powerオン処理を実行する(ステップS24)。なお、Powerオン処理は、一般的な電源の立ち上げ処理であり、詳細については割愛する。
【0045】
(2)Accオン(Powerオン)からAccオフに状態が変化
Accがオフされると、CPU1bは、ステップS11の判断を否定し、ステップS13の判断を肯定して、現在の動作状態をAccオフ状態として設定する(ステップS14)。
CPU1bは、現在の動作状態(Accオフ)と前回までの動作状態(Powerオン)との比較を行い、ステップS16の判断を肯定し、そして、ステップS17の判断を肯定する。
CPU1bは、低消費電流モード以外の状態時間のカウントを行うプロテクション用タイマ(タイマ1f)に例えば、5分を設定する(ステップS18)。
そして、CPU1bは、処理区分にスタート値を示す「1」を設定し(ステップS19)、比較用の動作状態をAccオフに更新して(ステップS20)、電源処理を一旦抜ける。
【0046】
そして、再度の電源処理にて、CPU1bは、同様にステップS11,S13,S14,S16と処理を進め、今回は、前回よりAccオフのまま動作状態に変化が生じていないため、ステップS16の判断を否定し、ステップS21に処理を進める。
現在の動作状態がAccオフであるため、CPU1bは、ステップS21を肯定し、そして、現在の処理区分が「1」であるため、ステップS25の判断を否定して、ステップS31の判断を肯定する。
Accオフ等のスタンバイ発生時、低消費電流モードに移行するため、内部の電源(スイッチング電源2)をオフする動作を開始させるが、単純にオフするとショックノイズが発生する。そのため、CPU1bは、ノイズ発生を防止する目的で、ミュートをオンし(ステップS32)、ミュートが安定する間ウエイトを行う(ステップS33)。
なお、ミュートのオンは、出力ポート1eからのデータ出力により行われ、ウエイトは、タイマ処理(ステップS4)にてカウントされる。
【0047】
CPU1bは、例えば、ミュートのオンから一定時間が経過する事で、ミュートの安定とし、スタンバイ中の動作要求の発生状況を判断する(ステップS34)。
なお、スタンバイ中の動作要求は、ディスク排出目的でイジェクトキー3aが押下された場合や、また、ディスク挿入に伴ってメカスイッチ5aが押下された場合に発生される。
具体的にイジェクトキー3aの押下は、入力ポート1aにて、操作部3からの入力信号として入力し、キー処理(ステップS5)にて、チャタリング対策が施された後に決定される。
また、メカスイッチ5aの押下は、入力ポート1aにて、タイマ処理(ステップS4)にてサンプリングが行われ、スイッチ検出処理(ステップS1)にて、チャタリング対策が施された後に決定される。
【0048】
スタンバイ中の動作要求が発生すると、CPU1bは、ディスク動作を目的に、処理区分にスタンバイ中のディスク動作を示す「10」を設定する(ステップS35)。
一方、スタンバイ中の動作要求が発生していない場合、CPU1bは、低消費電流モードに移行するため、処理区分に電源オフ動作の継続を示す「2」を設定する(ステップS36)。
そして、CPU1bは、処理区分に何れかの値を設定すると、電源処理を一旦抜ける。
【0049】
そして、CPU1bは、電源処理の先頭から処理を開始し、同様にS25まで処理を進める。
スタンバイ中の動作要求が発生していない場合、処理区分に「2」が設定されているため、CPU1bは、ステップS25,S31,S37,S44の判断を否定し、そして、ステップS49の判断を肯定する。
ここで、タイマ処理(ステップS4;後述する図8に示すタイマ処理)にて、プロテクション用タイマ(タイマ1f)にセットした5分が経過し、プロテクト発生中である場合、CPU1bは、ステップS50を肯定し、強制的に低消費電流モードに移行するため、処理区分にスイッチング電源2のオフを示す「0」を設定する(ステップS51)。
【0050】
一方、プロテクト発生中でない場合、CPU1bは、ステップS50の判断を否定し、スタンバイ中の動作要求の発生を判断し(ステップS52)、動作要求が発生している場合、スタンバイ中のディスク動作を目的に、処理区分に「10」を設定する(ステップS53)。また、スタンバイ中の動作要求が発生していない場合に、CPU1bは、ディスク動作の終了確認を行う(ステップS54)。
そして、ディスク動作が終了していれば、消費電流を削減するために、CPU1bは、処理区分に「0」を設定する(ステップS55)。また、ディスク動作が終了していない場合、何も処理は行わず電源処理を抜け、電源処理の先頭より、再び処理を開始しつつ、ディスク動作の終了を待つ。
【0051】
(3)低消費電流モードにおいて、動作要求が発生
スタンバイ中に、ディスク排出目的でイジェクトキー3aが押下された場合や、また、ディスク挿入に伴ってメカスイッチ5aが押下された場合、処理区分に「10」が設定されているため、CPU1bは、ステップS25,S31の判断を否定し、そして、ステップS37の判断を肯定する。
ディスク動作を開始させるために、内部の電源(スイッチング電源2)を立ち上げるが、単純にオンするとショックノイズが発生する。そのため、CPU1bは、ノイズ発生を防止する目的で、ミュートをオンし(ステップS38)、ミュートが安定する間ウエイトを行う(ステップS39)。
なお、ミュートのオンは、出力ポート1eからのデータ出力により行われ、ウエイトは、タイマ処理(ステップS4)にてカウントされる。
【0052】
CPU1bは、例えば、ミュートのオンから一定時間が経過する事で、ミュートの安定とし、ミュートが安定すると、ディスク動作のために、スイッチング電源2(例えば、5V)をオンし(ステップS40)、スイッチング電源2が安定する間ウエイトを行う(ステップS41)。
なお、スイッチング電源2のオンは、出力ポート1eからのデータ出力により行われ、ウエイトは、タイマ処理(ステップS4)にてカウントされる。
CPU1bは、例えば、スイッチング電源2のオンから一定時間が経過する事で、スイッチング電源2の安定とし、スタンバイ中の動作要求の解除を行う(ステップS42)。
そして、CPU1bは、処理用の処理区分にディスク動作の継続を示す「11」を設定し(ステップS43)、電源処理を抜ける。
【0053】
CPU1bは、電源処理の先頭から再び処理を開始し、ステップS25まで処理を進める。
処理区分に「11」が設定されているため、CPU1bは、ステップS25,S31,S37の判断を否定し、そして、ステップS44の判断を肯定する。
ここで、プロテクト発生中である場合、CPU1bは、ステップS45の判断を肯定し、強制的に低消費電流モードに移行するため、処理区分に「0」を設定する(ステップS46)。
一方、プロテクト発生中でない場合、CPU1bは、ステップS45を否定し、ディスク動作の終了確認を行う(ステップS47)。
そして、ディスク動作が終了していれば、低消費電流モードに移行するために、CPU1bは、処理区分に「2」を設定する(ステップS48)。また、ディスク動作が終了していない場合、何も処理は行わず電源処理を抜け、電源処理の先頭より、再び処理を開始しつつ、ディスク動作の終了を待つ。
【0054】
(4)スタンバイ中のディスク動作が終了(プロテクト発生による強制終了)ディスク動作が終了、又は、プロテクト発生による強制終了となると、処理区分に「0」が設定されているため(ステップS46,S51,S55,S56)、CPU1bは、ステップS25を肯定する。
既に、スタンバイ中のディスク動作は終了し、低消費電流モードへの移行は可能であるが、再確認のため、スタンバイ中の動作要求発生を判断する(ステップS26)。
ここで、動作要求が発生しており、かつ、プロテクト発生中である場合、CPU1bは、ステップS26,S27の判断を肯定し、動作要求を無視し、低消費電流モードに移行させるべく、低消費電流処理を実行する(ステップS28)。
また、動作要求が発生しており、かつ、プロテクト発生中でない場合、CPU1bは、ステップS27を否定し、ディスク動作を目的に、処理区分に「10」を設定する(ステップS29)。
また、動作要求が発生していない場合、CPU1bは、ステップS26の判断を肯定し、続いてステップS26を否定し、そして、ディスク動作が終了しているため、低消費電流モードに移行させるべく、低消費電流処理を実行する(ステップS30)。
【0055】
次に、上述の電源処理におけるステップS28及び、ステップS30にて実行される低消費電流処理について、図7を参照して詳細に説明する。
CPU1bは、プロテクト発生中であるか否かを判別する(ステップS61)。 CPU1bは、プロテクト発生中であると判別すると、スタンバイ復帰要因にAccオンを設定する(ステップS62)。
一方、プロテクト発生中でないと判別すると、CPU1bは、スタンバイ復帰要因にAccオン、イジェクトキー押下、及び、ディスク挿入検出を設定する(ステップS63)。
【0056】
CPU1bは、スイッチング電源2をオフし(ステップS64)、再生部5等への電圧電流(例えば、5V電圧電流)の供給を停止させる。
CPU1bは、出力ポート1eを介して周辺回路4を低消費状態に設定する(ステップS65)。すなわち、CPU1bは、少ない電力消費量で動作可能となるように、周辺回路4を設定する。
また、CPU1bは、マイコン1自身を低消費電流状態に設定する(ステップS66)。すなわち、CPU1bは、自身の処理スピードを遅くしたり、供給クロック(発振子)を停止するなどして、少ない電力消費量で動作可能となるように、マイコン1自身を設定する。
【0057】
CPU1bは、プロテクトタイマとしてのタイマ1fを、カウント禁止にする(ステップS67)。
そして、CPU1bは、上述のステップS62又はS63にてセットしたスタンバイ復帰要因が発生するまで、後続処理の実行を待機する(ステップS68)。
そして、スタンバイ復帰要因が発生すると、CPU1bは、プロテクトタイマとしてのタイマ1fを、カウント許可にする(ステップS69)。
そして、CPU1bは、上述の電源処理(図4)、そして、メイン処理(図2)に処理を戻す。
【0058】
以下、上述した図2に示すメイン処理におけるタイマ処理(ステップS4)について、図8を参照して詳細に説明する。
まず、CPU1bは、タイマ1fの設定がカウント許可中であるか否かを判別する(ステップS71)。
CPU1bは、カウント許可中でない(カウント禁止状態である)と判別すると、後述するステップS79に処理を進める。一方、カウント許可中であると判別した場合に、CPU1bは、プロテクトタイマとしてのタイマ1fがカウント中であるか否かを判別する(ステップS72)。
【0059】
CPU1bは、タイマ1fがカウント中でないと判別すると、後述するステップS79に処理を進める。一方、カウント中であると判別すると、CPU1bは、そのまま、タイマ1fにプロテクトタイマのカウントを行わせ(ステップS73)、プロテクトタイマがオーバーフローしたか否かを判別する(ステップS74)。
CPU1bは、プロテクトタイマがオーバーフローしたと判別すると、プロテクトの発生をセットする(ステップS75)。
【0060】
一方、オーバーフローしていないと判別すると、CPU1bは、プロテクトタイマのキー禁止状態であるか否かを判別する(ステップS76)。例えば、CPU1bは、カウントの残時間が30秒未満であるか否かを判別する(ディスク動作に最大30秒を要する場合)。
CPU1bは、プロテクトタイマのキー禁止状態でないと判別すると、後述するステップS79に処理を進める。一方、キー禁止状態であると判別すると、動作要求を解除し(ステップS77)、動作要求を禁止する(ステップS78)。
CPU1bは、メカスイッチ5a等のサンプリングを行う(ステップS79)。そして、CPU1bは、メイン処理に処理を戻す。
【0061】
このように、電源処理等により、低消費電流モード中のディスク動作が無制限に認められないため、バッテリの消耗を適切に抑制することができる。そして、ディスク動作が認められる時間が、実動時間(累積時間)にて管理されるため、累積時間内であれば、Accオフ中における任意のタイミングで、ディスクのロードやイジェクト等の動作を行うことができる。
この結果、利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適切に抑制することができる。
また、Accオフ中に、故障や誤動作によりイジェクトキー3aの押下やメカスイッチ5aのオン等を誤って検出してしまったとしても、電源処理等により、プロテクト発生(プロテクション時間の経過)を判別して、自動的に低消費電流モードへ移行させるため、バッテリを不必要に消耗させることもない。
【0062】
上記の実施の形態では、Accオフ中におけるディスク動作の累積時間に従って、新たなディスク動作の認否を管理しているが、バックアップ電源ラインの電圧を測定し、測定した電圧の値に従って、新たなディスク動作の認否を管理してもよい。
つまり、上記の実施の形態では、タイマ1fにより、Accオフ中におけるディスク動作(通常動作モード)の累積時間を計時し、計時した累積時間が規定時間(プロテクション時間等)を超えない間、ディスク動作(低消費電流モードから通常動作モードへの移行)を認めている。これに対し、例えば、入力ポート1aにて、バックアップ電源ラインの電圧値(つまり、バッテリの電圧値)を取得できるようにし、取得した電圧値が規定値以上である間、ディスク動作を認めるようにしてもよい。
【0063】
上記の実施の形態では、車載用のMDプレーヤを一例として、説明したが、他の車載用電子機器にも、本発明を適宜適用することができる。
例えば、CD、DVD(Digital Versatile Disk〜商標)、カセットテープ、ビデオテープ、スマートメディア(商標)、メモリスティック(商標)、MMC(Multi Media Card〜商標)等の任意の記録媒体を再生可能な車載用電子機器にも、適用可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利便性を維持したまま、バッテリの消耗を適切に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るMDプレーヤの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るメイン処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(前半先頭)を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(前半末尾)を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(後半先頭)を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る電源処理の一部(後半末尾)を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る低消費電流処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るタイマ処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイコン
1a 入力ポート
1b CPU
1c ROM
1d RAM
1e 出力ポート
1f タイマ
2 スイッチング電源
3 操作部
3a イジェクトキー
4 周辺回路
5 再生部
5a メカスイッチ
5b 駆動系ユニット
Claims (4)
- Acc(アクセサリ)電源ライン及びバックアップ電源ラインを介してバッテリから供給される電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用オーディオ機器であって、
ディスクのロード又はイジェクトの何れかのディスク動作を指示するための指示情報を入力する入力手段と、
前記入力手段が入力した指示情報に従って、低消費動作状態から通常動作状態へ移行し、指示されたディスク動作を制御した後に、通常動作状態から低消費動作状態へ移行する制御手段と、
Acc電源ラインによる電力供給の開始及び停止を判別する判別手段と、
前記判別手段により電力供給の停止が判別されている状況において、前記制御手段により制御されるディスク動作の累積時間を計時する計時手段と、を備え、
前記制御手段は、低消費動作状態において、前記計時手段により計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えている場合に、前記判別手段により電力供給の開始が判別されるまで前記入力手段の入力を禁止して低消費動作状態を維持する、
ことを特徴とする車載用オーディオ機器。 - 前記制御手段は、指示されたディスク動作の制御中において、前記計時手段により計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えた場合に、当該ディスク動作の終了を確認した後、通常動作状態から低消費動作状態へ移行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ機器。 - 前記制御手段は、低消費動作状態において、前記計時手段により計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えていなくとも、規定時間までの残り時間が、ディスク動作に要する最大時間より小さい場合に、前記入力手段の入力を禁止して低消費動作状態を維持する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用オーディオ機器。 - Acc電源ライン及びバックアップ電源ラインを介してバッテリから供給される電力により駆動し、電力を通常に消費して動作する通常動作状態と、通常動作状態よりも少ない電力を消費して動作する低消費動作状態とに移行可能な車載用オーディオ機器の電源制御方法であって、
ディスクのロード又はイジェクトの何れかのディスク動作を指示するための指示情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップにて入力された指示情報に従って、低消費動作状態から通常動作状態へ移行し、指示されたディスク動作を制御した後に、通常動作状態から低消費動作状態へ移行する制御ステップと、
Acc電源ラインによる電力供給の開始及び停止を判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて電力供給の停止が判別されている状況において、前記制御ステップにて制御されるディスク動作の累積時間を計時する計時ステップと、を備え、
前記制御ステップは、低消費動作状態において、前記計時ステップにて計時された累積時間が予め定められた規定時間を超えている場合に、前記判別ステップにて電力供給の開始が判別されるまで前記入力ステップでの入力を禁止して低消費動作状態を維持する、
ことを特徴とする電源制御方法。
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