JPH08203200A - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JPH08203200A
JPH08203200A JP3293895A JP3293895A JPH08203200A JP H08203200 A JPH08203200 A JP H08203200A JP 3293895 A JP3293895 A JP 3293895A JP 3293895 A JP3293895 A JP 3293895A JP H08203200 A JPH08203200 A JP H08203200A
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JP3293895A
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Yasuaki Maeda
保旭 前田
Hideki Nagashima
秀樹 長嶋
Kosuke Nakamura
耕介 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省電力動作時には頭だしアクセス操作を実行
不能とすることで、使用感が低下しないようにする。 【構成】 再生時であって、記憶手段におけるデータ蓄
積量に応じて記録媒体からのデータ読出動作が実行され
ていない期間に、所定部位をパワーオフとしる省電力処
理を可能とする。ここで、この省電力動作の実行許可/
実行禁止を設定できるともに、実行許可に設定されてい
る状態においてアクセス操作を不能もしくは無効とする
ことができる省電実行選択操作手段を設ける。例えばア
クセスキーを隠蔽できるシャッタを省電力動作の実行許
可/禁止の設定手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばディスク状記録媒
体に対してデータの再生を行なうことのできる再生装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば光磁気ディスク(MOディスク)
や光ディスクを記録媒体として用いる再生装置において
は、消費電力をできるだけ削減したいという要望があ
る。特に内部バッテリーで電源供給を行なう携帯用の小
型機器などについてはこの要請は大きい。
【0003】ここで、ミニディスクやコンパクトディス
クを記録媒体とした再生装置では、光学ヘッドによって
記録媒体から読み出したデータを一旦バッファメモリに
蓄え、バッファメモリから所定タイミングでデータを読
み出して、そのデータを再生音響信号に変換して出力す
るようになされたものが存在する。
【0004】このような構成において、光学ヘッドから
読み出されたデータをバッファメモリへ供給する際のビ
ットレートは、バッファメモリからのデータ読出のビッ
トレートより高く設定している。つまり、この場合バッ
ファメモリへのデータ書込は高速レートで実行すること
によりバッファメモリからのデータ読出は常時実行して
いても、再生動作時には常時バッファメモリ内に或る程
度光学ヘッド読み出されたデータが蓄積されていること
になる。これにより、光学ヘッドによる記録媒体からの
データ読み取り動作が、例えば外乱等に起因するトラッ
クジャンプ等で一時的に不能となっても、再生音声はと
ぎれることなく継続して出力される。
【0005】そしてこのような再生装置では、光学ヘッ
ド及び光学ヘッドからバッファメモリに至る信号系の動
作は、バッファメモリへの高速レートの書込を行なって
もバッファメモリの書込可能な残り容量以上にデータを
供給することないように、間欠的に実行されている。そ
して、実際にバッファメモリへのデータ供給を行なわな
い間は、光学ヘッドはいわゆるポーズ(一時停止)状態
に制御され、次のデータ読出のタイミングに至るまで待
機している。
【0006】ここで、光学ヘッドがディスクからのデー
タ読取を行なっていない期間は、必ずしもポーズ状態で
待機していなくとも、光学ヘッド、サーボ系、バッファ
メモリまでの復調系などは動作をオフとしても構わな
い。そこで上述したような電力消費の削減ということを
考えると、バッファメモリの蓄積容量に応じて、光学ヘ
ッド、サーボ系、バッファメモリまでの復調系などが待
機状態にあるときに、これらの部位に対する電源供給の
停止や動作クロックの停止などの省電力処理を実行する
ことが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、システム動
作として省電力モードを設け、バッファメモリの蓄積容
量に応じて、光学ヘッド、サーボ系、バッファメモリま
での復調系などについて省電力処理を実行するようにし
た場合、次のような問題が発生する。即ち省電力モード
で、光学ヘッド、サーボ系、復調系が電源オフ状態とさ
れている時に、次のトラックの先頭位置などへのアクセ
ス操作(AMSアクセス)が行われてしまうと、これに
すぐに対応できず、迅速なアクセス動作が不可能にな
る。
【0008】これは、実際には音声等が出力されている
再生中であるにも関わらず、パワーオフ状態とされてい
るサーボ系では、スピンドル回転及びCLVロック、フ
ォーカスサーチ及びフォーカスサーボオン、トラッキン
グオンなどの、通常の電源オフ状態からの立ち上げ処理
と同様の起動処理が必要になるためである。つまり、ア
クセス操作がなされてから、まず起動処理を行ない、そ
の後、光学ヘッドが実際にアクセスを行なうことが可能
になるためであり、アクセス操作後、ディスクからデー
タが読み出されてバッファメモリを介して音声が出力さ
れるまでの時間として例えば2〜5秒程度かかってしま
う。これはユーザーにとって、操作に対する機器のアク
セス動作反応が遅いと感じられ、使用感が低下するもの
となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、省電力動作時には頭だしアクセス操作を実
行不能とすることで、使用感が低下しないようにするこ
とを目的とする。
【0010】このため、データ転送系においてデータを
一時的に蓄積する記憶手段を有し、データの再生動作時
に、記憶手段におけるデータ蓄積量に応じて、記録媒体
からのデータの読出動作が間欠的に行なわれるようにな
されている再生装置において、データの再生動作時であ
って、記憶手段におけるデータ蓄積量に応じて記録媒体
からのデータ読出動作が実行されていない期間におい
て、所定部位に対して電力消費削減のための動作制御を
行なうことができる省電力制御手段を設ける。また省電
力制御手段による電力消費削減動作の実行許可/実行禁
止を設定できるともに、実行許可に設定されている状態
においてアクセス操作を不能もしくは無効とすることが
できる省電実行選択操作手段を設ける。
【0011】
【作用】上記構成の省電力制御手段を有することによ
り、電力消費の削減を実現し、バッテリー寿命を伸ばす
ことができる。ここで、省電実行選択操作手段により省
電力制御手段による電力消費削減動作の実行許可/実行
禁止を設定できるようにし、かつ実行許可状態に設定し
ているときは、アクセス操作を不能もしくは無効として
おけば、電力消費削減処理として所定部位をパワーオフ
させておく間に頭だしアクセス操作が行なわれる可能性
は無くなる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図9を用いて本発明の第1及び
第2の実施例を説明し、さらにその後各種変形例を説明
する。第1及び第2の実施例は光磁気ディスクを記録媒
体として用いた記録再生装置(ミニディスク記録再生装
置)とする。
【0013】[第1の実施例]図1、図2は実施例の記
録再生装置30の外観図である。記録再生装置30の筺
体上面には表示部20が形成されている。表示部20は
例えば液晶パネルなどによって形成され、記録時、再生
時などに動作状態、トラックナンバ、時間情報等が表示
される。この記録再生装置30は蓋部31が開かれるこ
とによって図示していないディスクを挿脱することがで
きる。蓋部31はイジェクトキー32の操作に応じて開
かれる。
【0014】蓋部31の上面には各種操作のためのキー
として、再生キー33、停止キー34、一時停止キー3
5、音量調節キー36が設けられる。またトラックナン
バの小さい方向への頭だしアクセス及び早戻し再生のた
めの操作キーとして兼用されるREW−AMSキー3
7、トラックナンバの大きい方向への頭だしアクセス及
び早送り再生のための操作キーとして兼用されるFF−
AMSキー38が形成される。さらに各種モード操作の
ためのモードキー39、編集操作のための編集キー40
などが形成される。また筺体前面には録音キー41が配
されている。
【0015】さらに各種入出力端子として、ヘッドホン
端子42、ライン入力端子43、ライン出力端子44、
マイク入力端子45などが設けられる。ヘッドホン端子
42は音声信号出力用のジャック部42aと、リモート
コントロール用の信号の入出力のためのコネクタジャッ
ク部42bが設けられている。
【0016】このヘッドホン端子42には、ヘッドホン
50の接続部51が接続される。接続部51にはL,R
ステレオ音声信号用のプラグ部51aと、リモートコン
トロール用の信号の入出力のためのコネクタプラグ部5
1bが設けられている。記録再生装置30の再生動作に
よってヘッドホン端子42に供給された音声信号は、接
続部51で接続されたヘッドホン50に供給され、スピ
ーカ部52から音声として出力される。
【0017】またヘッドホン50にはリモートコントロ
ール用の操作部(以下、リモコン操作部という)60が
形成されており、本体筺体の操作キーを用いなくても各
種操作を行なうことができるようになされている。リモ
コン操作部60には例えば一時停止キーと兼用される再
生キー61、停止キー62、トラックナンバの小さい方
向への頭だしアクセス及び早戻し再生のための操作キー
として兼用されるREW−AMSキー63、トラックナ
ンバの大きい方向への頭だしアクセス及び早送り再生の
ための操作キーとして兼用されるFF−AMSキー64
が形成されている。また、ホールドキー65が設けられ
てホールドモードとすることができる。即ちホールドモ
ードとされることによって、リモコン操作部60におけ
る各操作キーの操作を無効とすることができ、誤って操
作キーが押された場合などの誤動作を避けることができ
るようにされている。リモコン操作部60における各操
作キーの操作情報はコネクタプラグ部51bを介して機
器本体に送信される。
【0018】さらにリモコン操作部60内には音量調節
部66が設けられており、本体の音量調節キー36を用
いなくても、スピーカ部52からの出力音量レベルを調
節できるようにされている。
【0019】記録再生装置30の筺体上にはスライド移
動されて開閉されるシャッタ46が形成されている。図
1ではシャッタ46が開状態である場合を示している。
このシャッタ46はユーザーが自由にスライドさせて、
図2のように閉状態とすることができる。シャッタ46
が閉状態にされているときは、REW−AMSキー3
7、FF−AMSキー38、モードキー39、編集キー
40が隠蔽され、シャッタ46を開けない限りは操作で
きない状態となる。
【0020】この記録再生装置30の内部回路としての
要部構成を図3に示す。図3に示すように、この記録再
生装置において光磁気ディスクに対する記録/再生デー
タの転送系は大別して、光磁気ディスクに対してデータ
の書込/読出を行なうデータ書込/読出部30A、読み
出されたデータ又は書込のために入力されたデータを一
時的に蓄積するデータ一時記憶部30B、音声圧縮処理
やアナログ信号とデジタル信号の変換を行なう記録/再
生信号処理部30Cに大別される。
【0021】データ書込/読出部30A内には例えば音
声データが記録されているディスク1が装填される。デ
ィスク1はいわゆるピット形態で音声情報が記録された
再生専用のプリマスタードディスクか、もしくは音声情
報の記録/再生可能な光磁気ディスクとされる。
【0022】ディスク1はスピンドルモータ2により回
転駆動される。光学ヘッド3はディスク1に対して記録
/再生時にレーザ光を照射する。記録時には記録トラッ
クをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ
出力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射
光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ
出力を行なうことになる。このため、光学ヘッド3には
レーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビーム
スプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光
を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レ
ンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びデ
ィスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0023】また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と
対向する位置には磁気ヘッド6aが配置されている。磁
気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁
界をディスク1に印加する。光学ヘッド3の全体及び磁
気ヘッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方
向に移動可能とされている。
【0024】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給され
る。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、
再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号、グルーブ情報(ディスク1にプリグルーブ
(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位
置情報)等を抽出する。そして抽出された再生RF信号
はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラ
ッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回
路9に供給され、グルーブ情報はアドレスデコーダ10
に供給される。
【0025】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、マイクロコンピュ
ータによって構成されるシステムコントローラ11から
のトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモ
ータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号
を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御して
フォーカス及びトラッキング制御を行なうとともに、ス
ピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0026】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、データ
一時記憶部30Bに送られる。即ちメモリコントローラ
12によって一旦バッファRAM13に書き込まれる。
なお、光学ヘッド3によるディスク1からのデータの読
み取り及び光学ヘッド3からバッファRAM13までの
系、即ちデータ書込/読出部30Aにおける再生データ
の転送は1.41Mbit/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0027】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、記録/再生信号処理部30Cに送られ
る。即ちエンコーダ/デコーダ部14に供給される。そ
して、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号
処理を施され、D/A変換器15によってアナログ音声
信号とされる。このアナログ音声信号はヘッドホン出力
用の増幅処理及びライン出力用の増幅処理を行なうアン
プ16を介して図1にも示したヘッドホン端子42のジ
ャック部42aに供給され、またライン出力端子44に
供給される。ヘッドホン端子42のコネクタジャック部
42bからは図1に示したリモコン操作部60の各操作
キーの操作情報が入力され、システムコントローラ1に
供給される。なお、音声信号出力として、デジタルデー
タ形態のままで出力する出力端子構成をとってもよい。
【0028】ここで再生時のバッファRAM13へのデ
ータの書込/読出について説明しておく。バッファRA
M13へのデータの書込/読出は、メモリコントローラ
12によって書込ポインタと読出ポインタの制御により
アドレス指定されて行なわれる。図6はバッファRAM
13へのデータの書込/読出動作を概念的に示すもので
あり、バッファRAM13内のデータ用のエリアとして
仮にアドレス0〜アドレスnが設定されているとする。
なお、実際にはバッファRAM13内には音声信号デー
タ以外に記録/再生動作の制御のためのTOCデータ等
も保持されるため、音声信号データ以外の記憶エリアも
設定されている。
【0029】図6(a)に示すように書込ポインタW及
び読出ポインタRは、アドレス0〜アドレスnまでにつ
いて順次インクリメントされていくようになされている
とともに、アドレスnの次には再びアドレス0にリセッ
トされるいわゆるリング形態で制御されている。そし
て、再生動作が開始され、データ書込/読出部30Aに
よってディスク1からデータが読み取られてデータ一時
記憶部30Bに供給される際には、図6(b)のように
書込ポインタWが順次インクリメントされていき、それ
に応じて各アドレスにデータが書き込まれていく。ま
た、ほぼ同時に(又は或る程度データ蓄積がなされた時
点で)読出ポインタRも順次インクリメントされていく
ことに応じて、各アドレスからデータの読出が実行さ
れ、エンコーダ/デコーダ部14に供給されていく。
【0030】ここで、書込ポインタWは上記したように
1.41Mbit/secのタイミングでインクリメントされ、一
方、読出ポインタRは0.3Mbit/sec のタイミングでイン
クリメントされていくため、或る時点で図6(c)のよ
うに書込ポインタWが示すアドレスが読出ポインタRの
示すアドレスに追い付いてしまう。つまり読出ポインタ
Rがアドレスxであるときに書込ポインタWのアドレス
がx−1となり、バッファRAM13にデータがフル容
量蓄積された状態となる。このとき、書込ポインタWの
インクリメントは停止され、データ書込/読出部30A
によるディスク1からのデータ読出動作も停止される。
ただし読出ポインタRのインクリメントは継続して実行
されているため、再生音声出力はとぎれないことにな
る。
【0031】その後、バッファRAM13から読出動作
のみが継続されていき、例えば図6(d)のように或る
時点でバッファRAM13内のデータ蓄積量Nが設定さ
れたある所定量以下となったとする。ここで、再びデー
タ書込/読出部30Aによるデータ読出動作及び書込ポ
インタWのインクリメントが再開され、再び書込ポイン
タWのアドレスが読出ポインタRのアドレスに追いつく
まで実行される。以上のように、データ書込/読出部3
0Aにおける再生データのバッファRAM13へのデー
タ書込動作は、間欠的に行なわれることになる。
【0032】この動作関係を図5(a)〜(c)に示
す。なお、図5(d)はバッファRAM13の蓄積量N
を示すものである。図5(a)(b)に示すように、t
0 時点で再生動作が開始されたとすると、データ書込/
読出部30Aによるディスク1からのデータ読出及びバ
ッファRAMへの記憶が開始され、直後にバッファRA
M13からのデータ読出及び音響信号としての再生出力
が開始される。そして、t1 時点でバッファRAM13
のデータ蓄積量Nがフルとなったとすると(図5
(c))、その時点でディスク1からのデータ読出及び
バッファRAM13への記憶動作が停止され、以降デー
タ蓄積量がN2 となるレベルまでに減少するT2 時点ま
では実行されない。そしてT2 時点から、再びデータ蓄
積がフルとなるT3 までデータ書込/読出部30Aによ
るデータ読出及びバッファRAM13への記憶動作が実
行される。
【0033】このようにバッファRAM13を介して再
生音響信号を出力することにより、例えば外乱等でトラ
ッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中断し
てしまうことはなく、データ蓄積が残っているうちに例
えば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ
読出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作
を続行できる。即ち、耐震機能を著しく向上させること
ができる。
【0034】図3において、アドレスデコーダ10から
出力されるアドレス情報や制御動作に供されるサブコー
ドデータなどはエンコーダ/デコーダ部8を介してシス
テムコントローラ11に供給され、各種の制御動作に用
いられる。さらに、記録/再生動作のビットクロックを
発生させるPLL回路のロック検出信号、及び再生デー
タ(L,Rチャンネル)のフレーム同期信号の欠落状態
のモニタ信号もシステムコントローラ11に供給され
る。
【0035】また、システムコントローラ11は光学ヘ
ッド3におけるレーザダイオードの動作を制御するレー
ザ制御信号SLPを出力しており、レーザダイオードの出
力をオン/オフ制御するとともに、オン制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0036】ディスク1に対して記録動作が実行される
際には、ライン入力端子43もしくはマイク入力端子4
5に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)
は、AGCアンプ部17において所要の増幅処理、ゲイ
ンコントロール処理などが行なわれた後、A/D変換器
18に供給される。そしてA/D変換器18によってデ
ジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14
に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。な
お、デジタルインターフェース用の入力端子を設けて、
デジタル音声データ入力が可能となる構成をとってもよ
い。
【0037】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファRAM13に書き込まれ、また所定タイミン
グで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られ
る。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコ
ード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘ
ッド駆動回路6に供給される。記録時におけるバッファ
RAM13の動作としては、エンコーダ/デコーダ部1
4からのデータが書込ポインタWによって連続的に書き
込まれていき、一方、読出ポインタRは高速レートで間
欠的にインクリメントされていく。つまり書込ポインタ
W及び読出ポインタRの動作については大まかにいえば
再生時の逆になる。
【0038】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給し、ディスク1に対して磁気ヘッド6に
よるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このとき
システムコントローラ11は光学ヘッドに対して、記録
レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給す
る。
【0039】操作部19はユーザー操作に供される各種
キーを示し、これは図1に示した筺体上に設けられる再
生キー33〜録音キー41までの各キーに相当する。こ
れらの再生キー33〜録音キー41の操作情報はシステ
ムコントローラ11に供給される。また表示部20はシ
ステムコントローラ11によって表示駆動される。ま
た、シャッタ46の開閉動作に連動してオン/オフする
スイッチ21が設けられており、システムコントローラ
11はスイッチ21の状態によりシャッタ46の開閉状
態を検出することができる。このスイッチ21は、後述
するように電力消費削減動作の実行許可/実行禁止を設
定するスイッチとなる。
【0040】電源回路22は各部に動作電源VDDを供給
するDC−DCコンバータ等を有して構成される。電源
回路22は、電源として収納されたバッテリー(乾電
池、充電池)24を用いるほか、ACアダプタ端子23
にACアダプターを接続して商用交流電源を用いること
ができる。
【0041】このような構成の記録再生装置30によっ
て実現される省電力モードに関する動作について以下説
明する。省電力モード実行時の基本動作としては、再生
時においてデータ書込/読出部30Aが動作不要な期間
に、データ書込/読出部30Aのみをオフ状態としてし
まうものである。なお、記録時も同様の省電力動作が可
能であるが、これは本発明の要点と直接関係なくなるた
め説明を省略する。
【0042】再生時には、図5(a)におけるt1 〜t
2 期間は、データ書込/読出部30Aの動作は行なわれ
ていないものとなる。つまり、バッファRAM13の残
量Nに応じてデータ書込/読出部30Aが待機させられ
るこのような期間は、システムコントローラ11はデー
タ書込/読出部30Aに対して省電制御信号SPOF によ
りパワーダウン制御を行なうようにしている。パワーダ
ウン制御の方法としては、データ書込/読出部30Aの
各部に対する電源ライン上にスイッチを設けておき、こ
れをオフとして電源供給を停止させたり、もしくはデー
タ書込/読出部30Aの各部に対する動作クロックの供
給を停止させるなどが考えられる。また、システムコン
トローラ11からは動作停止コマンドを供給し、サーボ
回路9やエンコーダ/デコーダ部8がそれに基づいて動
作を停止させるという方式でもよい。
【0043】このように省電力モード時には間欠的にデ
ータ書込/読出部30Aをパワーダウンさせることによ
り、著しい省電力が実現され、例えばバッテリー24を
用いて動作している場合では、倍以上の長寿命化を実現
できる。
【0044】ところが省電力モードとしてデータ書込/
読出部30Aをパワーオフしている時にアクセス操作が
なされた場合は、データ書込/読出部30Aの起動処理
を終了してからではないと光学ヘッド3がアクセスでき
ないため、操作から再生出力までの時間がかかることに
なる。このため本実施例では以下説明するように、省電
力モードを実行している期間にアクセス操作が行なわれ
る可能性がないようにすることで、迅速なアクセス操作
感が阻害されることがないようにしている。
【0045】図4に省電力モードに関するシステムコン
トローラ11の処理を示す。再生時においてシステムコ
ントローラ11はまずステップF101の処理として、現在
シャッタ46が閉じられているか否かを判別する。これ
は上述したようにシャッタ46に連動するスイッチ21
によって検出できる。
【0046】図1のようにシャッタ46が開いている場
合は、ユーザーはREW−AMSキー37もしくはFF
−AMSキー38の操作を行なうことができる。つま
り、再生時にアクセス操作が行なわれる可能性がある。
このためシステムコントローラ11の処理はステップF1
02に進んで通常処理となる。即ちデータ書込/読出部3
0Aは、高速レートでバッファRAM13に対する書込
を行なうとともに、図5のt1 〜t2 間のような待機期
間に入ってもパワーオフされず、例えばポーズ状態で待
機されることになる。
【0047】一方、図2のようにシャッタ46が閉じら
れている場合は、ユーザーはREW−AMSキー37も
しくはFF−AMSキー38の操作を行なうことができ
ない。つまり、再生時にアクセス操作が行なわれる可能
性はない。そこで処理はステップF103に進み、バッファ
RAM13の蓄積量Nの監視にうつる。システムコント
ローラ11は、バッファRAM13の蓄積量Nについて
は、メモリコントローラ12との通信や、書込ポインタ
Wと読出ポインタRの演算などの処理によって検出する
ことができる。
【0048】ここでバッファRAM13の蓄積量Nが図
5のN1 に達していない場合とは、データ書込/読出部
30Aが待機期間に入っていない場合である。従ってデ
ータ書込/読出部30Aのパワーオフは実行できないた
め、N<N1 の場合はステップF102に進んで通常処理と
なる。つまり図5のt0 〜t1 間のようなバッファRA
M13に対する高速レートの書込動作が行なわれる。
【0049】ステップF103でN≧N1 と判断された場合
は、図5のt1 〜t2 間のようにデータ書込/読出部3
0Aが待機状態に入ることが可能な場合である。そこ
で、ステップF104に進んで、システムコントローラ11
はデータ書込/読出部30Aに対してパワーオフ処理を
実行し、データ書込/読出部30Aをいわゆるスリープ
状態に制御する。
【0050】再生時でデータ書込/読出部30Aがスリ
ープ状態にある場合は、バッファRAM13については
読出のみが行なわれ、図5(c)のようにデータ残量は
徐々に減っていく。システムコントローラ11はバッフ
ァRAM13の蓄積量Nを監視しており、図5に示すN
2 まで減少したか否かを判別している。蓄積量NがN2
より少なくなったら、データ書込/読出部30Aは動作
を再開しなければならず、従ってステップF106でサーボ
系のロックなどの起動処理を実行し、ステップF101に戻
った後、ステップF103からステップF102の通常処理に戻
って、データ書込/読出部30AがバッファRAM13
に対する高速レートの書込動作を再開することになる。
【0051】このようにREW−AMSキー37もしく
はFF−AMSキー38の操作が行なわれる可能性の或
る場合は、データ書込/読出部30Aに対するパワーダ
ウン処理は行なわないようにしているため、アクセス操
作がなされても迅速に対応できる。またデータ書込/読
出部30Aに対するパワーダウン処理が行なわれるのは
シャッタ46が閉じられているときのみであり、このよ
うな場合にはユーザーのアクセス操作が物理的に不能で
あるため、アクセス時間の遅滞ということは発生しな
い。
【0052】もしシャッタ46が閉じられている状態か
らユーザーがアクセス操作を望んだ場合は、まずシャッ
タ46を開ける操作を行なわなければならず、この場合
は処理はステップF102の通常処理モードに入るため、も
しデータ書込/読出部30Aがスリープ状態であった場
合は即座に起動処理が行なわれる。従って、実際にユー
ザーがREW−AMSキー37もしくはFF−AMSキ
ー38を押すタイミングではほぼ起動は完了しており、
そのアクセス操作に迅速に対応できることになる。以上
のことから、ユーザーはアクセス動作が遅いという感じ
を抱くことはなく、使用感は阻害されないものとなる。
【0053】[第2の実施例]上記の第1の実施例では
記録再生装置30の本体に設けられているアクセスキー
(REW−AMSキー37、FF−AMSキー38)に
ついて考慮したものであり、これ以外にアクセス操作手
段が存在しない場合は問題ないが、第1の実施例内で合
わせて説明したように、ヘッドホン50などにリモコン
操作部60が設けられている場合など、本体以外にもア
クセス操作手段が存在する場合は、これらについても考
慮して省電力モードに関する処理を行なうことが望まし
いものとなる。そこでこの第2の実施例では、REW−
AMSキー37、FF−AMSキー38と、リモコン操
作部60におけるREW−AMSキー63、FF−AM
Sキー64についても操作される可能性を考慮して省電
力モード動作を行なうようにしている。
【0054】まずリモコン操作部60からのシステムコ
ントローラ11に対する操作情報の供給動作について簡
単に説明する。図9にヘッドホン50の内部構成例を示
す。上述したようにヘッドホン50の接続部51にはプ
ラグ部51aとコネクタプラグ部51bが形成されてい
る。ヘッドホン端子42のジャック部42aと接続され
るプラグ部51aはステレオプラグとされ、端子a1
2 ,a3 がそれぞれLチャンネル端子、Rチャンネル
端子、コモン端子とされている。そして記録再生装置3
0によって再生された音声信号はプラグ部51aから音
量調節部66を介してスピーカ部52に供給される。
【0055】一方コネクタプラグ部51bは、端子b1
〜b4 を有する4極コネクタとされ、これが記録再生装
置30のコネクタジャック部42bにおける各端子(図
示せず)と接続される。
【0056】ここで端子b1 にはシステムコントローラ
11から+B電圧が印加される。端子b1 はまずホール
ドキー65の一端子に接続されている。ホールドキー6
5のHL端子は抵抗R9 を介してコネクタプラグ部51
bの端子b3 に接続される。またホールドキー65のN
R端子は抵抗R1 を介して、再生キー61、停止キー6
2、REW−AMSキー63、FF−AMSキー64の
それぞれの端子に接続される。
【0057】また再生キー61の他端は抵抗R2 を介し
てコネクタプラグ部51bの端子b3 に接続される。停
止キー62の他端は抵抗R4 ,R3 を介して端子b3
接続される。REW−AMSキー63の他端は抵抗R
6 ,R5 ,R3 を介して端子b3 に接続される。FF−
AMSキー64の他端は抵抗R8 ,R7 ,R5 ,R3
介して端子b3 に接続される。端子b3 と抵抗R10を介
して接続されている端子b4 はグランド端子とされてい
る。
【0058】このように構成されている場合、ホールド
キー65がNR端子に接続されている場合は、再生キー
61、停止キー62、REW−AMSキー63、FF−
AMSキー64のそれぞれが押された場合に、端子b1
−b3 間の抵抗値が異なることになるため、端子b3
はそれぞれのキー操作に応じて異なる電圧値があらわれ
ることになる。また、ホールドキー65がHL端子に接
続されている場合は、端子b3 には抵抗R9 によって設
定される電圧値があらわれることになり、この場合、再
生キー61、停止キー62、REW−AMSキー63、
FF−AMSキー64のいづれが操作されても端子b3
の電圧は変化しない。
【0059】システムコントローラ11は端子b3 の電
圧をA/D変換して取り込んでおり、従ってホールドキ
ー65がNR端子に接続されている状態において、A/
D変換入力値から再生キー61、停止キー62、REW
−AMSキー63、FF−AMSキー64のいづれが操
作されたかを検知することができる。またホールドキー
65がHL端子に接続されている場合は、再生キー6
1、停止キー62、REW−AMSキー63、FF−A
MSキー64のいづれが操作されてもA/D変換入力値
は変化しないため、操作は無効となり、つまり誤操作防
止のためのホールド状態が実現される。また、ホールド
時には抵抗R9 、R10で設定される電圧値がA/D変換
入力値として得られるため、システムコントローラ11
はリモコン操作部60がホールド状態であることも検知
できることになる。
【0060】なおコネクタプラグ部51bの端子b2
は、例えばリモコン操作部60に表示部が設けられる場
合において表示データの伝送端子としてなどに用いられ
る。またリモコン操作部60の回路構成やホールド動作
のための構成は図9以外にも各種考えられる。例えば機
械的に操作キーを押圧できなくなるようなホールド機構
を設ける場合もある。
【0061】このようなリモコン操作部60について省
電力動作のことを考慮すると、REW−AMSキー63
又はFF−AMSキー64が操作される可能性がある場
合は、省電力動作を実行しないことが好適である。そし
てREW−AMSキー63又はFF−AMSキー64が
操作される可能性がある場合とは、ホールドキー65が
NR端子に接続されてホールド状態になっていない場合
である。
【0062】そこでこの第2の実施例では、シャッタ4
6の開閉状態とともに、リモコン操作部60のホールド
状態を監視して、省電力動作を実行可能とするか、実行
禁止とするかを決定するようにしている。シャッタ46
の開閉状態と、リモコン操作部60のホールド状態に応
じて、省電力動作を可能/禁止とする場合の判断方式と
しては、図8(a)〜(d)に示す4通りが考えられ
る。
【0063】まず図8(a)〜(d)のいづれの場合
も、シャッタ46が閉じられ、しかもリモコン操作部6
0がホールド状態である場合は、アクセス操作が行なわ
れる可能性は無いため、バッファRAM13の蓄積量に
応じて省電力動作を実行するようにすればよい。
【0064】また、図8(a)〜(d)のいづれの場合
も、シャッタ46が開けられ、しかもリモコン操作部6
0がホールド状態でない場合は、アクセス操作が行なわ
れる可能性があるため、通常モードとし、バッファRA
M13の蓄積量に応じた省電力動作は実行されない(省
電動作禁止)ようにすれば、アクセス操作に対して即座
に対応できることになる。
【0065】ところが、シャッタ46が開けられている
がリモコン操作部60がホールド状態である場合、及び
シャッタ46は閉じられているがリモコン操作部60が
ホールド状態でない場合は、記録再生装置の使用環境、
使用特性、リモコン操作部60の操作を優先するか否
か、省電力の優先かアクセス性能の優先かなどの設計事
情になどにより異なり、図8(a)〜(d)の用に多様
に考えられることになる。
【0066】まず図8(a)の場合は、リモコン操作部
60が設けられる場合で、本体の操作キーよりもリモコ
ン操作部60による操作の頻度の方が高いと考えられる
機器に好適な例であり、リモコン操作部60のホールド
状態を第1に考慮して省電力動作の実行可/禁止を設定
している。即ちシャッタ46は閉じられているがリモコ
ン操作部60がホールド状態でない場合は、リモコン操
作部60でアクセス操作行なわれる可能性を考慮して、
通常モード(省電力禁止)としている。
【0067】一方、シャッタ46が開けられているがリ
モコン操作部60がホールド状態である場合、本体側で
のアクセス操作の可能性は少ないとして、省電力動作を
実行可としている。なお、この場合省電力実行期間中に
REW−AMSキー37、FF−AMSキー38が操作
されても、その操作を無効とし、アクセスを実行しない
ようにしてもよい。
【0068】図8(b)は、アクセス性能を重視する場
合であり、本体側もしくはリモコン操作部60側の少な
くとも一方でもアクセス操作が行なわれる可能性がある
場合は、通常モード(省電力禁止)とする場合である。
【0069】図8(c)は図8(a)と逆に、本体側で
の操作頻度が高いとされる場合に好適なものであり、シ
ャッタ46は閉じられている場合は、リモコン操作部6
0のホールド状態にかかわらず省電力動作を実行可と
し、シャッタ46が開けられている場合は、リモコン操
作部60のホールド状態にかかわらず省電力動作禁止の
通常モードとしている。なお、この場合、省電力実行期
間中にリモコン操作部60でREW−AMSキー63、
FF−AMSキー64が操作されても、その操作を無効
とし、アクセスを実行しないようにしてもよい。
【0070】図8(d)は省電力を優先する場合の例で
あり、すこしでもアクセス操作の可能性が低い場合、即
ちシャッタ46が閉じられるか、リモコン操作部60の
ホールド状態とされている場合は、省電力動作実行可と
するものである。この場合も、省電力実行期間中にアク
セス操作がされても、その操作を無効とし、アクセスを
実行しないようにしてもよい。
【0071】以上のいづれの判断方式を採用するかは機
器ごとに決定すべきものとなる。ここで、図8(a)の
判断方式を実施する場合を例にあげて、システムコント
ローラ11の処理を図7に示す。
【0072】再生時においてシステムコントローラ11
はまずステップF201の処理として、スイッチ21によ
り、シャッタ46が閉じられているか否かを判別する。
またシャッタ46の状態判断につづいてステップF202又
はF203で、リモコン操作部60がホールドされているか
否かを判別する。
【0073】図8(a)のように、シャッタ46が開か
れており、かつリモコン操作部60がホールドされてい
ない場合と、シャッタ46が閉じられているがリモコン
操作部60はホールドされていない場合とが、通常モー
ドとされ省電力動作が禁止される。即ち、ステップF202
又はF203で否定結果が出た場合はシステムコントローラ
11の処理はステップF102に進んで通常処理となる。つ
まりデータ書込/読出部30Aは、高速レートでバッフ
ァRAM13に対する書込を行なうとともに、図5のt
1 〜t2 間のような待機期間に入ってもパワーオフされ
ず、例えばポーズ状態で待機されることになる。
【0074】一方、シャッタ46が閉じられ、しかもリ
モコン操作部60はホールドされている場合は、アクセ
ス操作の可能性はなく、この場合ステップF203からF206
に進む。そしてバッファRAM13の蓄積量Nの監視を
行ない、バッファRAM13の蓄積量Nが、N<N1
ある期間はステップF204に進んで高速レートの書込動作
を行なっているが、N≧N1 と判断された時点でステッ
プF207に進んで、データ書込/読出部30Aに対するパ
ワーオフ処理を実行する。また、パワーオフ後はシステ
ムコントローラ11はバッファRAM13の蓄積量Nが
2 まで減少したか否かを判別し(F208)、蓄積量NがN
2 より少なくなったら、データ書込/読出部30Aは動
作を再開するために起動処理を実行し(F209)、ステップ
F201→F203→F206→F204と進んで通常処理に戻り、デー
タ書込/読出部30AにバッファRAM13に対する高
速レートの書込動作を再開させる。
【0075】また、シャッタ46が開けられているが、
リモコン操作部60がホールドされている場合も、省電
力動作可能とするため、ステップF202からF206以降に進
んで、同様の処理が行なわれる。ただし、この場合本体
側でREW−AMSキー37もしくはFF−AMSキー
38の操作が行なわれる可能性があるため、ステップF2
05として示すようにシステムコントローラ11内部の処
理(例えばフラグをオンとするなど)でこれらの操作を
無効としてもよい。もちろんステップF205の処理を採用
せずに、アクセス時間が長くなることは避けられない
が、データ書込/読出部30Aのパワーオフ中にアクセ
ス操作を受け付けるようにしてもよい。
【0076】以上のようにこの第2の実施例では、RE
W−AMSキー37、FF−AMSキー38、REW−
AMSキー63、FF−AMSキー64の操作の可能性
の有無、もしくは可能性の高さに応じて、データ書込/
読出部30Aに対するパワーダウン処理の実行可/実行
禁止を設定しており、リモコン操作部60にも対応して
有効な省電力動作、及びアクセス操作感の低下の防止を
実現できる。
【0077】[各種変形例]本発明としては上記の各実
施例に限らず、各種の変形例が考えられる。これらを簡
単に述べる。まず、記録再生装置30の本体の操作キー
を無効とするホールドスイッチが設けられる場合がある
が、このとき、ホールドオン状態で省電力動作が可能と
なるようにしてもよい。またリモコン操作部60側に少
なくともアクセス操作キーが隠蔽されるシャッタを設
け、このシャッタの開閉に応じて省電力動作の可否を設
定してもよい。
【0078】さらに、本体にユーザーが省電力動作の可
否を選択する操作キーを設けて、その操作キーによって
省電力動作可とされて場合は、アクセス操作キーの操作
が無効とされるようにしてもよい。またリモコン操作部
についてはタッチセンサを設け、ユーザーが触れた場合
に省電力動作禁止状態に移行するようにすることも考え
られる。
【0079】また上記実施例では記録再生装置において
本発明を採用した例をあげたが、再生専用装置であって
も良い。また、光磁気ディスクに限らず、CD等の光デ
ィスクやDAT(デジタルオーディオテープ)に対応し
た再生装置であっても本発明を採用できる。つまり、デ
ータ読出手段の後段にバッファメモリを設け、例えばC
DやDATからの倍速読出を行なって常に或る程度のデ
ータがバッファメモリに蓄積されるようにしたものであ
れば本発明を採用できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、データ
の再生動作時であって、記憶手段におけるデータ蓄積量
に応じて記録媒体からのデータ読出動作が実行されてい
ない期間において、所定部位に対して電力消費削減のた
めの動作制御を行なうことができる省電力制御手段を設
けることにより、消費電力を大幅に削減し、電池駆動の
場合は電池寿命を著しく伸長できるという効果がある。
【0081】そしてさらに省電実行選択操作手段によ
り、アクセス操作が行なわれる可能性のある場合は、省
電力動作を実行しないようにしているため、アクセス操
作がなされても迅速に対応できるとともに、省電力動作
中はアクセス操作をすぐに行なうことができず、ユーザ
ーはアクセス動作が遅いという感じを抱くことはなく、
使用感が低下することは防止されるという効果がある。
【0082】またユーザーは省電実行選択操作手段によ
り省電力を優先させるかアクセス機能を優先させるかを
自分で選ぶことができることになり、使用状況に応じた
有効利用ができるという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置の外観の説明図
である。
【図2】実施例の記録再生装置の外観の説明図である。
【図3】実施例の記録再生装置のブロック図である。
【図4】第1の実施例の省電力動作のための処理のフロ
ーチャートである。
【図5】実施例のバッファRAMに対する書込/読出動
作の説明図である。
【図6】実施例のバッファRAMに対する書込/読出動
作の説明図である。
【図7】第2の実施例の省電力動作のための処理のフロ
ーチャートである。
【図8】第2の実施例で可能な各種省電モード可否の条
件の説明図である。
【図9】実施例の記録再生装置に対するリモコン操作部
の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク 3 光学ヘッド 8,14 エンコード/デコード部 9 サーボ回路 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファRAM 21 スイッチ 22 電源回路 24 バッテリー 30 記録再生装置 30A データ書込/読出部 30B データ一時記憶部 30C 記録/再生信号処理部 37,63 REW−AMSキー 38,64 FF−AMSキー 46 シャッタ 50 ヘッドホン 60 リモコン操作部 65 ホールドキー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ転送系においてデータを一時的に
    蓄積する記憶手段を有し、データの再生動作時に、前記
    記憶手段におけるデータ蓄積量に応じて、記録媒体から
    のデータの読出動作が間欠的に行なわれるようになされ
    ている再生装置において、 データの再生動作時であって、前記記憶手段におけるデ
    ータ蓄積量に応じて記録媒体からのデータ読出動作が実
    行されていない期間において、所定部位に対して電力消
    費削減のための動作制御を行なうことができる省電力制
    御手段と、 前記省電力制御手段による電力消費削減動作の実行許可
    /実行禁止を設定できるともに、実行許可に設定されて
    いる状態においてアクセス操作を不能もしくは無効とす
    ることができる省電実行選択操作手段と、 を備えて構成されることを特徴とする再生装置。
JP3293895A 1995-01-31 1995-01-31 再生装置 Withdrawn JPH08203200A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096689A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Clarion Co Ltd 盗難防止機構
WO2011033726A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 電子機器
JP2011065682A (ja) * 2010-12-24 2011-03-31 Sony Computer Entertainment Inc 電子機器

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