JP2003079931A - ゲーム装置 - Google Patents

ゲーム装置

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JP2003079931A
JP2003079931A JP2001280333A JP2001280333A JP2003079931A JP 2003079931 A JP2003079931 A JP 2003079931A JP 2001280333 A JP2001280333 A JP 2001280333A JP 2001280333 A JP2001280333 A JP 2001280333A JP 2003079931 A JP2003079931 A JP 2003079931A
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Japan
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medals
medal
jackpot
housing
gear
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JP2001280333A
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English (en)
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Mikiyoshi Yamada
幹悦 山田
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Universal Entertainment Corp
Original Assignee
Aruze Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャックポット成立時に斬新な手法でメダル
を勢いよく飛散できるゲーム装置を提供すること。 【解決手段】 本発明は、ジャックポット成立時に、プ
レイヤに大量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置
1であって、複数枚のメダルを収容するメダル収容部3
0と、ジャックポットの成立を判定する判定部5と、を
備え、ジャックポットが成立した旨を判定部5が判定し
た場合に、メダル収容部30は、上昇した後に、2つに
分離されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーム装置に関
し、特にメダルを用いて遊戯するゲーム装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ゲームセンター等に設置されるプッシャ
ーゲーム装置は、ゲームの内容が比較的分かり易く誰も
が親しめるという理由から、従来、数あるメダルゲーム
のなかでも特に多くのユーザに娯楽性の高さにおいて定
評を受けている。プッシャーゲーム装置では、複数枚の
メダルが載置されたフィールド面上を板状のプッシャー
が往復動しており、その移動タイミングを見計らってプ
レイヤがメダルをフィールド上に投入する。そして、メ
ダルの投入タイミングが上手く合った場合は、プッシャ
ーによってフィールド上のメダルがプレイヤ側に位置す
る落下溝に落とし込まれる。落下溝に落とし込まれたメ
ダルは、プレイヤに払い出されることになる。
【0003】また、このようなプッシャーゲーム装置を
はじめとするメダルゲームでは、いわゆるジャックポッ
トとなった場合に、プレイヤにメダルを大量獲得できる
機会が与えられる。これは、例えばフィールド上に大量
のメダルを飛散させるという手法が採られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
メダルゲームにおけるジャックポット成立時の演出では
飽き足りず、ジャックポット成立時にプレイヤへ大量メ
ダルを与えるための手法が新規なゲーム装置の登場が求
められていた。
【0005】また、プレイヤに大量メダル獲得を期待さ
せるためにも、ジャックポット成立時に、フィールド上
でメダルを勢いよく飛び散らせることが肝要である。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、ジャックポット成立時に斬新な手法で
メダルを勢いよく飛散させることができるゲーム装置を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ジャックポット成立時に、プレイヤに大
量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、
複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、前記ジャッ
クポットの成立を判定する判定部と、を備え、前記ジャ
ックポットが成立した旨を前記判定部が判定した場合
に、前記メダル収容部は、上昇した後に、2つに分離さ
れることを特徴とする。
【0008】本発明のゲーム装置によれば、ジャックポ
ットが成立すると、複数枚のメダルを収容するメダル収
容部は、最初の位置から上昇した後、2つに分離され
る。すると、分離されて形成された隙間から多量のメダ
ルが落下し、プレイヤには大量のメダルを獲得できる機
会が与えられる。ここで、メダル収容部は、ジャックポ
ット成立前よりも高い位置へ上昇しているため、下方の
所定の面に落下したメダルは勢いよく飛散する。また、
メダルを収容していたメダル収容部が分離され、そこか
らメダルが落下するという斬新な手法により、プレイヤ
のゲームに対する興味も向上する。
【0009】また、本発明に係る他のゲーム装置は、ジ
ャックポット成立時に、プレイヤに大量メダル獲得の機
会が与えられるゲーム装置であって、複数枚のメダルを
収容するメダル収容部と、前記ジャックポットの成立を
判定する判定部と、前記メダル収容部を上昇させる上昇
機構と、前記メダル収容部を2つに分離する分離機構
と、を備え、前記ジャックポットが成立した旨を前記判
定部が判定した場合に、前記上昇機構が前記メダル収容
部を上昇させた後、前記分離機構が前記メダル収容部を
分離することを特徴とする。
【0010】本発明のゲーム装置によれば、ジャックポ
ットが成立すると、複数枚のメダルを収容するメダル収
容部は、上昇機構によって最初の位置から上昇させられ
た後、分離機構によって2つに分離される。すると、分
離されて形成された隙間から多量のメダルが落下し、プ
レイヤには大量のメダルを獲得できる機会が与えられ
る。ここで、メダル収容部は、ジャックポット成立前よ
りも高い位置へ上昇しているため、下方の所定の面に落
下したメダルは勢いよく飛散する。また、メダルを収容
していたメダル収容部が分離され、そこからメダルが落
下するという斬新な手法により、プレイヤのゲームに対
する興味も向上する。
【0011】また、本発明のゲーム装置において、前記
メダル収容部は、第1軸の周りを回転可能な第1筐体
と、第2軸の周りを回転可能な第2筐体と、を有し、前
記分離機構は、モータ軸に基本歯車が取付けられた一の
駆動モータと、前記基本歯車とそれぞれ噛合する第1歯
車及び第2歯車と、前記第1歯車の縁部付近と前記第1
筐体とを連結する第1連結バーと、前記第2歯車の縁部
付近と前記第2筐体とを連結する第2連結バーと、を有
し、前記駆動モータの駆動に連動して、前記第1筐体及
び前記第2筐体は、互いの底部が離隔する方向に前記第
1軸及び前記第2軸の周りをそれぞれ回転するように構
成することが好適である。
【0012】このような構成において、メダル収容部の
第1筐体と第2筐体が閉じた状態で駆動モータを駆動さ
せると、基本歯車に噛合する第1歯車が回転し、当該回
転に伴って、第1連結バーを介して第1筐体が第2筐体
から遠ざかる方向に押される。一方、駆動モータの駆動
に伴って第2歯車も回転し、当該回転に伴って、第2連
結バーを介して第2筐体が第1筐体から遠ざかる方向に
押される。また、第1筐体と第2筐体が分離した後、さ
らに駆動モータを駆動させると、第1歯車と第1連結バ
ーの連結部、及び、第2歯車と第2連結バーの連結部が
それぞれ基本歯車の方向に進み、これに伴って、第1連
結バー及び第2連結バーによって第1筐体及び第2筐体
が閉じる方向に回転させられる。このように、上記構成
を採る場合は、一つの駆動モータを駆動させるだけで、
メダル収容部の分離及び閉鎖を実現できる。このため、
ゲーム装置の構成を簡略化できると共に、製造コストを
抑えられる。
【0013】また、本発明のゲーム装置において、複数
のシンボルを変動して行列表示する表示部と、プレイヤ
がメダルを投入するメダル投入器と、前記メダル投入器
によって投入された前記メダルが通過可能なチャッカー
と、前記メダルが前記チャッカーを通過した場合に、前
記表示部の前記シンボルを変動表示させる表示制御部
と、を備え、前記判定部は、前記表示部に表示された前
記シンボルの配列が所定の組合せになった場合に、前記
ジャックポットが成立した旨を判定することが好適であ
る。
【0014】このような構成とした場合、プレイヤはジ
ャックポットを成立させるためにチャッカーを狙うとい
うゲーム要素を楽しむことができ、ゲーム装置全体の娯
楽性が向上する。
【0015】さらに、本発明のゲーム装置において、複
数枚のメダルが載置されるフィールド面を有するフィー
ルド部と、前記フィールド面に沿って往復動するプッシ
ャーと、を備え、前記メダル収容部が2つに分離された
場合に、前記メダル収容部に収容されていた前記メダル
は前記フィールド部へ落下し、前記プッシャーの移動に
より落下溝に落とし込まれた前記メダルがプレイヤに払
い出されることが好適である。
【0016】このような構成を採用した場合、ゲーム装
置はいわゆるプッシャーゲーム装置となる。ジャックポ
ット時にフィールド上に多量のメダルが落下するが、プ
レイヤは、そのすべてのメダルを獲得できるのではな
く、プッシャーによって落下溝に落とし込まれたメダル
のみを獲得できる。このため、プレイヤにはメダル獲得
枚数に影響を与えるプッシャーの動作に興味が引かれて
娯楽性が高まるとともに、当該ゲーム装置が設置された
店舗側などにとっては、すべてのメダルが払い出される
わけではないため売上が向上する。また、上記のように
ジャックポット時にメダル収容部は上昇し、高い位置か
らメダルが落下するため、フィールド面上にメダルを万
遍なくばら撒くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るゲーム装置の好適な実施形態について詳細に説
明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、
重複する説明は省略する。
【0018】図1は、本実施形態のゲーム装置1を示す
斜視図である。ゲーム装置1は、いわゆるプッシャーゲ
ーム装置であり、本体10の前面に透明な窓12を備
え、プレイヤはこの窓12から内部で展開されるプッシ
ャーゲームの様子を見ることができる。
【0019】窓12の下方手前には、左右にメダル投入
器14,14が配設されている。メダル投入器14には
メダルを受け入れる投入口15が設けられており、プレ
イヤがレバー16上端のボタンを押すと、投入口15に
投入されたメダルが前方に飛び出す。プレイヤは、レバ
ー16を前後左右に振ることで、メダルの放出方向を定
めることができる。
【0020】本体10内には、多数のメダルがあらかじ
め載置されたフィールド面22を有するフィールド板
(フィールド部)20が配置されている。フィールド板
20は本体10に対して位置決め固定されている。ま
た、フィールド板20の手前には、メダルが落とし込ま
れる落下溝17が形成されている。
【0021】フィールド板20の上方には、落下溝17
の方向に往復動するプッシャー47が配されている。フ
ィールド板20上のメダルがプッシャー47に押される
ことにより、落下溝17近傍のメダルを落下溝17に落
とし込むことができる。特に、プッシャー47が後退し
ている際に、フィールド板20上に堆積したメダルと重
ならないようにメダル投入器14からメダルを投出する
ことで、プッシャー47が前進した際に、該投出された
メダルがフィールド板20上に堆積したメダルを押し出
すことになり、落下溝17にメダルが落下する可能性が
高まる。落下溝17に落とし込まれたメダルは、払出口
18からプレイヤに払い出される。
【0022】プッシャー47の上方には、沈没した船の
形状をなしたメダル収容部30が配されており、該メダ
ル収容部30には約600枚のメダルが収容されてい
る。詳しくは後述するが、メダル収容部30は第1筐体
31及び第2筐体33を有し、これらが分離し得るよう
に構成されている。また、このメダル収容部30を抱え
込むように、タコ模型32が設けられている。タコ模型
32の2本の足には、樽の形状をなし、所定タイミング
で揺動しているチャッカー34,34が取付けられてい
る。
【0023】本体10の奥の壁には、複数のシンボルを
変動して行列表示し、スロットゲームが展開されるディ
スプレイ(表示部)40が取付けられている。ディスプ
レイ40には、外周に複数のシンボルが描かれた3列の
リール41〜43が回転するように画像表示がなされ
る。各リール41〜43は、メダル投入器14から投入
されたメダルがチャッカー34,34を通過した場合に
回転し始める。また、ディスプレイ40には基準ライン
44も表示されており、該基準ライン44に停止したシ
ンボルの配列に応じて、プレイヤに様々なボーナスが与
えられる。ボーナスの一つとして、タコ模型32の口の
形状をなす放出部32aから複数枚のメダルが払い出さ
れるものがある。また、各リール41〜43には、ジャ
ックポットシンボルが含まれており、基準ライン44上
にジャックポットシンボルが並んだ場合、ジャックポッ
トが成立したことになる。ジャックポットが成立した場
合は、プレイヤに大量メダル獲得の機会が与えられる
が、これについての詳細は後述する。
【0024】図2は、ゲーム装置1の側面図であり、内
部構造の説明のために一部を破断して示す。タコ模型3
2及びメダル収容部30の後部には、両者を繋ぐ支持プ
レート51が取付けられており、該支持プレート51に
は後方に延びる支持アーム52が垂設されている。支持
アーム52の先端部にはナット52aが形成されてい
る。
【0025】また、メダル収容部30の後方には、これ
を上昇させるための上昇機構60が設けられている。上
昇機構60は、支持アーム52のナット52aに螺合し
て鉛直方向に延びる螺旋棒61と、螺旋棒61を回転自
在に支持するケース62と、該ケース62の底に載置さ
れ、螺旋棒61を回転させるためのモータ63と、を備
える。ケース62は、ボルトなどによって本体10に対
して固定されている。
【0026】モータ63のモータ軸に取付けられたギア
63aは螺旋棒61と噛み合っており、モータ63を駆
動させると、螺旋棒61の回転方向に応じてメダル収容
部30が上昇又は下降する。例えば、螺旋棒61が図2
の方向にねじ切りされている場合は、螺旋棒61を上方
から見て反時計周りに回転させるとメダル収容部30が
上昇し、時計周りに回転させると下降する。なお、螺旋
棒61の回転に伴って支持アーム52も回転しないよう
に、図示を省略するガイドが設けられている。
【0027】本体10の下部には、メダルホッパ70が
配置されている。メダルホッパ70は、あらかじめ多量
のメダルが蓄積されており、該メダルはメダルリフト7
1によってメダル収容部30の後方を通過するように上
方へ搬送される。メダルリフト71によるメダルの搬送
先は二箇所ある。第一は、メダル収容部30に収容され
る600枚のメダルを蓄積するストックボックス72で
ある。メダル収容部30からメダルを放出した後に(こ
の過程は後述する)、該ストックボックス72は軸周り
に回転し、蓄積した600枚のメダルがシュート73を
通ってメダル収容部30に送り込まれる。メダルリフト
71のもう一つの搬送先は、リバータ74である。リバ
ータ74に到達したメダルは、ディスプレイ40でのス
ロットゲームの結果に応じて、供給路(図示略)を通じ
てタコ模型32の放出部32aに送出され、該放出部3
2aからフィールド板20に放出される。
【0028】また、フィールド板20の下側には、プッ
シャー47を往復動させる駆動装置45が設けられてい
る。駆動装置45にはモータが装備され、そのモータ軸
の先端に取付けられたピニオン45aと、プッシャー4
7の後部に取付けられたラック47aが噛合して、いわ
ゆるラックアンドピニオン機構が構成されている。つま
り、駆動装置45を駆動させることで、モータの回転に
伴ってプッシャー47が前後方向に移動することにな
る。もちろん、プッシャー47の移動方法はこれに限ら
れず、公知の様々な手法を採用できる。
【0029】また、ディスプレイ40が配された壁の裏
側には、ゲーム装置1の各種制御を統括するプロセッサ
5が設けられている。プロセッサ5は、ジャックポット
を含むボーナスの成立を判定する判定部や、ディスプレ
イ40の画像処理を制御する表示制御部としての機能を
はじめ、上昇機構60、メダルホッパ70、ストックボ
ックス72、及びリバータ74等の様々な装置を制御す
る。
【0030】次に、図3及び図4を参照して、メダル収
容部30を第1筐体31及び第2筐体33に分離するた
めの分離機構80について詳説する。図3は、メダル収
容部30の背面図で、図4は、図3の底面図である。
【0031】分離機構80は、図2では省略したがメダ
ル収容部30の背後に設けられており、モータ軸81a
に基本歯車82が取付けられた駆動モータ81と、基本
歯車82とそれぞれ噛合する第1歯車83及び第2歯車
84と、第1歯車83の縁部付近と第1筐体31とを連
結する第1連結バー85と、第2歯車84の縁部付近と
第2筐体33とを連結する第2連結バー86と、を備え
る。
【0032】駆動モータ81のモータ軸81a、第1歯
車83の回転軸83a、及び、第2歯車84の回転軸8
4aは平行で、鉛直方向に延びている。第1歯車83の
縁部にはピン83bが突設され、第1連結バー85に形
成された孔に当該ピン83bが挿入されている。また、
第1連結バー85の他端にも孔が形成されており、この
孔には、第1筐体31に設けられた連結用プレート87
のピン87aが挿入されている。一方、第2連結バー8
6の一端の孔は、第2歯車84の縁部に突設されたピン
84bが挿入され、他端の孔には、第2筐体33に設け
られた連結用プレート88のピン88aが挿入されてい
る。また、第1筐体31と第2筐体33が閉じた状態で
は、第1歯車83のピン83b及び第2歯車84のピン
84bは、基本歯車82の近くに位置している。この
際、ピン83b及びピン84bは、少なくとも回転軸8
3a及び回転軸84aよりも基本歯車82側にそれぞれ
位置することが好ましい。
【0033】また、第1筐体31は、図2に示した支持
プレート51に突設された第1軸91周りに回転可能に
支持され、第2筐体33は、第2軸92の周りに回転可
能に支持されている。また、第1軸91及び第2軸92
は、第1筐体31及び第2筐体33にそれぞれ設けられ
た連結用プレート87,88よりも上方に位置してい
る。
【0034】このような構成のもと、駆動モータ81を
駆動させてモータ軸81aを図4の矢印X方向に回転さ
せると、基本歯車82の回転に伴って、第1歯車83が
矢印Y方向に回転し、第2歯車84が矢印Z方向に回転
する。
【0035】第1歯車83が矢印Y方向に回転すると、
基本歯車82の近傍に位置していたピン83bが徐々に
基本歯車82から遠ざかり、これに連れて第1連結バー
85が図4の右方向に移動する。すると、第1連結バー
85によって第1筐体31の連結用プレート87が押さ
れる形になり、第1筐体31が第1軸91の周りを矢印
A方向に回転し始める。一方、第2歯車84が矢印Z方
向に回転すると、基本歯車82の近傍に位置していたピ
ン84bが徐々に基本歯車82から遠ざかり、これに連
れて第2連結バー86が図4の左方向に移動する。する
と、第2連結バー86によって第2筐体33の連結用プ
レート88が押される形になり、第2筐体33が第2軸
92の周りを矢印B方向に回転し始める。つまり、駆動
モータ81に連動して、第1筐体31及び第2筐体33
は、互いの底部が離隔する方向にそれぞれ回転すること
になる。ピン83b及びピン84bが基本歯車82から
最も遠い点に位置する場合に、第1筐体31及び第2筐
体33の底部の隙間が最大になる。
【0036】また、第1筐体31及び第2筐体33の底
部の隙間が最大になった後、さらに駆動モータ81を駆
動させると、ピン83b及びピン84bがそれぞれ基本
歯車82の方向に進み、これに伴って、第1連結バー8
5及び第2連結バー86によって第1筐体31及び第2
筐体33が閉じる方向に回転させられる。
【0037】このように、分離機構80を用いることに
より、一つの駆動モータ81を駆動させるだけで、メダ
ル収容部30の分離及び閉鎖を実現できる。このため、
ゲーム装置1の構成を簡略化できると共に、製造コスト
を抑えられる。
【0038】次に、本実施形態のゲーム装置1の動作を
ジャックポット成立時を中心に説明する。
【0039】まず、プレイヤは、チャッカー34,34
に狙いを定め、メダル投入器14からメダルを投出す
る。チャッカー34の内部をメダルが通過すると、メダ
ルが通過した旨の信号がチャッカー34からプロセッサ
5に送信される。該信号を受信したプロセッサ5は、内
蔵ROMに格納されたプログラムを読み出し、これに基
づいてディスプレイ40のリール41〜43を回転させ
る。
【0040】そして、例えばボーナスシンボルが基準ラ
イン44に揃った場合は、図2に示したリバータ74が
作動し、タコ模型32の放出部32aからフィールド板
20へ向けて複数枚のメダルが払い出される。つまり、
フィールド面22上のメダル枚数が増加することにな
り、プッシャー47によってメダルが落下溝17に落と
し込まれる可能性が高まる。この際、放出部32aを左
右に振りながらメダルを放出させてもよい。尚、基準ラ
イン44上に停止したシンボルの組合せとプレイヤに与
えるボーナスとの対応関係を示すテーブルがプロセッサ
5のメモリに格納されており、プロセッサ5は、該テー
ブルに基づいてボーナス内容を決定する。
【0041】さらに、図5に示すように、基準ライン4
4に3つのジャックポットシンボルが揃った場合は、ジ
ャックポットが成立したことになる。ジャックポットが
成立した旨は、プロセッサ5によって判定される。尚、
基準ライン44上に如何なるシンボルを停止させるか
は、プログラムによって得られる乱数値に基づいて、リ
ール回転前にあらかじめ決定される。従って、プロセッ
サ5は、ジャックポットの成立をリール回転前であって
も判定できる。また、このようにメダルがチャッカー3
4を通過した場合にスロットゲームを開始させる構成を
採ることにより、プレイヤはジャックポットを成立させ
るためにチャッカー34を狙うというゲーム要素を楽し
むことができ、ゲーム装置全体の娯楽性が向上する。
【0042】また、ジャックポットの成立に関し、次の
ような手法を採ってもよい。すなわち、左右のリール4
1,43をまず停止させ、これらの基準ライン44上の
シンボルがジャックポットシンボルの場合にリーチ状態
とする。そして、この状態でチャッカー34へメダルを
入れた回数分、リーチ状態のまま中央のリール42をリ
スピンさせ、リスピン中に中央のリール42でジャック
ポットシンボルが停止した場合にジャックポットとなる
ようにしてもよい。
【0043】ジャックポットが成立すると、図6に示す
ように、メダル収容部30を最初の高さ位置h1から所
定の高さ位置h2まで上昇させる。h1からh2の距離
は、例えば25cm程度にする。メダル収容部30を上
昇させるにあたって、プロセッサ5は、上昇機構60
(図2参照)にその旨を指示する。この指示を受信した
上昇機構60では、モータ63を駆動させて螺旋棒61
を反時計周りに回転させ、メダル収容部30を上昇させ
る。尚、メダル収容部30を上昇させるに先立ち、タコ
模型32を図示省略するモータで振動させる等の演出を
行ってもよい。
【0044】メダル収容部30が高さ位置h2まで上昇
した後、プロセッサ5は、分離機構80(図3及び図4
参照)にメダル収容部30を分離する旨を指示する。こ
の指示を受信した分離機構80が上記のように動作する
ことにより、図7に示すように、第1筐体31と第2筐
体33とは、互いの底部が離隔する方向に分離する。す
ると、メダル収容部30に蓄積されていた600枚のメ
ダルがフィールド板20付近に向けて落下する。このよ
うな大量のメダルがフィールド板20上に落下すること
で、落下溝17に多量のメダルが落下する可能性が生じ
る。すなわち、ジャックポットの成立により、プレイヤ
には大量のメダルを獲得できる機会が与えられたのであ
る。
【0045】このように本実施形態のゲーム装置1で
は、メダル収容部30からメダルが放出される際に、ジ
ャックポット成立前よりも高い位置h2へ上昇している
ため、フィールド面22に落下したメダルは周囲に勢い
よく飛散し、プレイヤに大量メダル獲得を期待させるこ
とができる。また、メダル収容部30が分離され、そこ
からメダルが落下するという斬新な手法により、プレイ
ヤのゲームに対する興味も向上する。
【0046】また、本実施形態のゲーム装置1はいわゆ
るプッシャーゲーム装置であるため、ジャックポット時
にフィールド板20上に多量のメダルが落下するが、プ
レイヤは、そのすべてのメダルを獲得できるのではな
く、プッシャー47によって落下溝に落とし込まれたメ
ダルのみを獲得できる(もちろん、プッシャー47によ
らず、フィールド板20から溢れて落下溝17に落下し
たメダルもプレイヤに支払われる)。このため、プレイ
ヤにはメダル獲得枚数に影響を与えるプッシャー47の
動作に興味が引かれて娯楽性が高まるとともに、当該ゲ
ーム装置1が設置された店舗側などにとっては、すべて
のメダルが払い出されるわけではないため売上が向上す
る。
【0047】メダル収容部30を分離させてメダルをフ
ィールド板20上にばら撒いた後は、分離機構80を駆
動させて第1筐体31及び第2筐体33を回転させて閉
じ、その後、上昇機構60を駆動させてメダル収容部3
0を元の高さ位置h1まで下降させる。次いで、ストッ
クボックス72を回転させて、内部に蓄積しておいた6
00枚のメダルをシュート73を介してメダル収容部3
0に送り込む。このような手順が終了した後、プレイヤ
はゲームを再開できる。
【0048】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、メダル収容部
を分離させるための機構に備える駆動源は一つに限られ
ず、第1筐体及び第2筐体にそれぞれ設けてもよい。ま
た、メダルがチャッカーを通過した際に、ディスプレイ
上で回転式のリールを表示させるのではなく、上下方向
の各表示領域のシンボルが独立して回転するようにして
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るゲー
ム装置によれば、ジャックポット成立時に斬新な手法で
メダルを勢いよく飛散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゲーム装置の一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1に示すゲーム装置の側面図である。
【図3】メダル収容部を分離する分離機構を示す図であ
る。
【図4】図3に示す分離機構の底面図である。
【図5】ディスプレイにおいてジャックポットシンボル
が揃った状態を示す図である。
【図6】ジャックポット成立時にメダル収容部を上昇さ
せた状態を示す図である。
【図7】ジャックポット成立時にメダル収容部を分離さ
せ、多量のメダルを落下させた状態を示す図である。
【符号の説明】 1…ゲーム装置、5…プロセッサ(判定部、表示制御
部)、10…本体、14…メダル投入器、17…落下
溝、18…払出口、20…フィールド板(フィールド
部)、22…フィールド面、30…メダル収容部、31
…第1筐体、33…第2筐体、32…タコ模型、34…
チャッカー、40…ディスプレイ、41〜43…リー
ル、44…基準ライン、45…駆動装置、47…プッシ
ャー、51…支持プレート、52…支持アーム、60…
上昇機構、61…螺旋棒、63…モータ、70…メダル
ホッパ、71…メダルリフト、72…ストックボック
ス、73…シュート、74…リバータ、80…分離機
構、81…駆動モータ、82…基本歯車、83…第1歯
車、84…第2歯車、85…第1連結バー、86…第2
連結バー、91…第1軸、92…第2軸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャックポット成立時に、プレイヤに大
    量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、 複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、 前記ジャックポットの成立を判定する判定部と、を備
    え、 前記ジャックポットが成立した旨を前記判定部が判定し
    た場合に、前記メダル収容部は、上昇した後に、2つに
    分離されることを特徴とするゲーム装置。
  2. 【請求項2】 ジャックポット成立時に、プレイヤに大
    量メダル獲得の機会が与えられるゲーム装置であって、 複数枚のメダルを収容するメダル収容部と、 前記ジャックポットの成立を判定する判定部と、 前記メダル収容部を上昇させる上昇機構と、 前記メダル収容部を2つに分離する分離機構と、を備
    え、 前記ジャックポットが成立した旨を前記判定部が判定し
    た場合に、前記上昇機構が前記メダル収容部を上昇させ
    た後、前記分離機構が前記メダル収容部を分離すること
    を特徴とするゲーム装置。
  3. 【請求項3】 前記メダル収容部は、 第1軸の周りを回転可能な第1筐体と、 第2軸の周りを回転可能な第2筐体と、を有し、 前記分離機構は、 モータ軸に基本歯車が取付けられた一の駆動モータと、 前記基本歯車とそれぞれ噛合する第1歯車及び第2歯車
    と、 前記第1歯車の縁部付近と前記第1筐体とを連結する第
    1連結バーと、 前記第2歯車の縁部付近と前記第2筐体とを連結する第
    2連結バーと、を有し、 前記駆動モータの駆動に連動して、前記第1筐体及び前
    記第2筐体は、互いの底部が離隔する方向に前記第1軸
    及び前記第2軸の周りをそれぞれ回転すること特徴とす
    る請求項2記載のゲーム装置。
  4. 【請求項4】 複数のシンボルを変動して行列表示する
    表示部と、 プレイヤがメダルを投入するメダル投入器と、 前記メダル投入器によって投入された前記メダルが通過
    可能なチャッカーと、 前記メダルが前記チャッカーを通過した場合に、前記表
    示部の前記シンボルを変動表示させる表示制御部と、を
    備え、 前記判定部は、前記表示部に表示された前記シンボルの
    配列が所定の組合せになった場合に、前記ジャックポッ
    トが成立した旨を判定することを特徴とする請求項1〜
    請求項3のうち何れか一項記載のゲーム装置。
  5. 【請求項5】 複数枚のメダルが載置されるフィールド
    面を有するフィールド部と、 前記フィールド面に沿って往復動するプッシャーと、を
    備え、 前記メダル収容部が2つに分離された場合に、前記メダ
    ル収容部に収容されていた前記メダルは前記フィールド
    部へ落下し、 前記プッシャーの移動により落下溝に落とし込まれた前
    記メダルがプレイヤに払い出されることを特徴とする請
    求項1〜請求項4のうち何れか一項記載のゲーム装置。
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