JP4919989B2 - ゲームの移動体移動装置及びゲーム機 - Google Patents
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しかし、従来のボールの移動装置は、ボールが進行していく態様が視認しにくく、また単純であった。
さらに、特許文献1のように、ボールを半球状の容器内で周回させて抽選する場合には、ボールが停止するまで抽選結果がわからず、ボール移動に応じてプレイ内容が変化する態様が、プレイヤに伝わりにくかった。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のゲームの移動体移動装置において、前記部分移動路形成部(27−1〜27−5)を、前記第2状態から前記第1状態の方向に付勢する付勢部(29)を備えること、を特徴とするゲームの移動体移動装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載のゲームの移動体移動装置において、前記付勢部の付勢力を変更する付勢力変更部(64)を備えること、を特徴とするゲームの移動体移動装置である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置において、前記移動体(B)が前記移動路(25a)に進入する速度を変更する進入速度変更部(73等)を備えること、を特徴とするゲームの移動体移動装置である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置において、前記移動路(25a)の傾斜を変更して、前記移動体(B)の前記移動方向(A)の向き(27b−1〜27b−5)を変更する傾斜変更部を備えること、を特徴とするゲームの移動体移動装置である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置(20)と、前記移動体移動装置から移動体(B)が出るときの速度に応じて、プレイ内容を変更するプレイ内容変更部(61)と、を備えるゲーム機である。
(1)本発明は、移動体が衝突することにより第1状態から第2状態へと回転移動し、次に配置された部分移動路形成部に移動体を導くように、部分移動路形成部が配置されているので、移動体が部分移動路形成部に次々に衝突して部分移動路形成部が次々に回転移動するといった、新しくかつ面白い態様で移動体を移動することができる。また、移動体が部分移動路形成部を回転させながら移動するので、視認しやすい態様で移動体を移動することができる。
(2)本発明は、部分移動路形成部の向きが第1状態で略鉛直方向であり水平方向の軸回りに回転移動するので、移動体が部分移動路形成部に衝突することにより、部分移動路形成部が直立した状態から次々に倒れてように面白く演出することができる。
(4)本発明は、付勢部の付勢力を変更するので、移動体が部分移動路形成部に衝突したときの移動速度の減少度合いを調整して、移動体がこの移動体移動装置のうちどの位置まで到達できるかや、この移動体移動装置から出るときの移動体の速度を変更することができる。
(6)本発明は、移動体の移動方向の傾き変更するので、上記(4)と同様に、移動体の到達位置や、移動体の速度を変更することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態のゲーム機1の全体を示す正面図である。
図1に示すように、ゲーム機1は、その外径が2m程度の大型の装置であり、例えば、ゲームセンタ等に設置される。ゲーム機1は、平面形状が、例えば六角形であり、複数のプレイヤが独立してゲーム可能な複数のステーションSTを備えている。以下、主に、ステーションST1について説明するが、他のステーションについても同様な構造である。なお、ステーションST1の左右方向を矢印X方向、奥行方向を矢印Y方向、鉛直方向を矢印Z方向として、以下説明する。左右方向及び奥行方向は、水平面内において互いに直交する方向である。
ゲーム機1は、メダル投入装置7を利用してプレイフィールド2へとメダル3を投入し、所定の条件を満足した場合に、大量のメダル3を外部に払い出すメダルプッシャ式のメダルゲーム機である。
プレイフィールド2は、プレイヤがメダル3を投入して、実際にゲームが行われる領域であり、予めメダル3が載置されたプッシャ台11等が設けられている。
ケース4は、ゲーム機1の筐体である。
ウィンド5は、ゲーム機1の外部とプレイフィールド2とを仕切るための部材であり、プレイフィールド2を外部から視認できるように、例えば、透明なアクリル、ガラス等により形成される。
メダル投入装置7は、プレイヤが挿入したメダル3を、プレイフィールド2に投入するための装置である。メダル投入装置7は、左右方向(矢印X方向)に6つに配列されており、プレイヤが、プッシャ台11の状態を確認しながら、タイミングを図ってメダル3を投入できるようになっている。
メダル払い出し口8は、プレイヤが獲得したメダル3を払い出すための払い出し口であり、プレイヤがメダル3を取り出しやすいように、ケース4の正面に設けられている。
図2は、本実施形態のステーションST1,ST2を示す斜視図である。
図3は、本実施形態のボール転がり部25を示す斜視図である。
図4は、本実施形態のボール転がり部25の構成を説明する正面図(図2に示す矢印Y2方向から見た図)である。
図2に示すように、ステーションST1は、ステーションST2と左右対称に配置されている。ステーションST1は、プッシャ台11と、メダル入賞口12と、モニタ13(表示部)と、ボール移動装置20と、ボール入賞口31,32,33と、メダル放出口34等とを備えている。
往復テーブル11Aは、プッシャ台駆動モータ71(後述する)によって、固定テーブル11B上を奥行方向(矢印Y方向)に往復移動するように構成されている。
固定テーブル11Bは、プレイフィールド2内に固定されている。
往復テーブル11A及び固定テーブル11B上には、通常、複数のメダル3が予め載置されている。これらのメダル3は、メダル投入装置7(図1参照)から投入されたメダル3が往復テーブル11A又は固定テーブル11Bに落下すると、往復テーブル11Aの往復移動により、奥行方向前側(矢印Y1方向)に向けて徐々に押し出され、固定テーブル11Bの奥行方向前側から落下する。
モニタ13は、LCD(液晶表示装置)等の表示装置であり、メダル入賞時に3桁の数字のスロットによる抽選画面や、プレイ内容の説明画面等を表示する。
ボール上昇管21は、鉛直方向に直立するように、プレイフィールド2に配置された中空の管である。ボール上昇管21は、その内部をボールBが上昇し、上昇したボールBをボール転がり部25へと投入する。ボール上昇管21は、アクリル等の透明な材料により形成され、上昇するボールBが視認できるようになっている。ボール上昇管21には、ボール転がり部25へと投入するボール投入口22が設けられている。
らせん型上昇装置23は、ボール上昇管21内部に配置されたらせん状の部材である。らせん型上昇装置23は、上昇装置駆動モータ73(後述する)により回転駆動されることによって、ボール上昇管21内でボールBを鉛直方向に上昇させることができる。
図3、図4に示すように、ボール転がり部25は、基部26と、5つの移動路形成板27(27−1〜27−5;部分移動路形成部)と、各移動路形成板27に設けられたボール進行センサ28(28−1〜28−5)及びバネ29(29−1〜29−5;付勢部)と、バネ支持板30とを備えている。
移動路形成板27は、その片方の表面によって、ボールBを移動方向に移動させる移動路25aをそれぞれ部分的に形成する板状の部材である。なお、移動路形成板27が、ボールBを移動させる部分移動路27a(27a−1〜27a−5)の方向を、部分移動方向27b(27b−1〜27b−5)として図3、図4に図示する。移動路形成板27は、直立状態(第1状態)と倒れた状態(第2状態)との間で回転移動可能に、基部26に支持されている。移動路形成板27は、移動方向に直交しかつ水平方向の軸27Y(27Y−1〜27Y−5)回りに回転し、直立状態から倒れた状態に回転移動する。
一方、倒れた状態において、移動路形成板27は、ボールBが衝突した部分移動路27aが移動方向Aに平行になるまで傾く位置に配置され、部分移動方向27bと移動方向Aとが平行になり、ボールBが部分移動路27aを転がり落ちることが可能な状態になる。
例えば、図3(a)に示すように、移動路形成板27−1は、直立状態にあるときに部分移動路27a−1にボールBが衝突すると、図3(b)、図3(c)に示すように、倒れた状態へと、軸27Y−1を中心として回転移動する。そして、図3(c)に示すように、移動路形成板27−1は、倒れた状態に回転移動した状態で、次に配置された移動路形成板27−2にボールBを導く。
このように、ボール転がり部25は、移動路形成板27が付勢されているので、ボールBが通過した後に、移動路形成板27を倒れた状態から直立状態へと自動的に戻すことできる。
このため、ボール移動装置20は、バネ29の付勢力を変更して移動路形成板27の倒れやすさを変更し、ボールBが移動路形成板27に衝突したときの移動速度の減少度合いを調整することができる。これにより、後述するように、ボール移動装置20は、ボールBがボール移動装置20のうちどの位置まで到達できるかや、ボール移動装置20から飛び出るときのボールの速度を変更することができる。
ボール入賞口31は、入り口が狭く、またボール転がり部25の出口から離れた高い位置に設置されているため、最も入賞確率が低い。ボール入賞口31にボールBが入賞した場合には、メダル3が大量(例えば100枚程度)放出される。
ボール入賞口32は、ボールBの移動方向つまり放出方向に沿って、上部が開放した管状に設置されており、ボール入賞口31の次に入賞確率が低い。ボール入賞口32にボールBが入賞した場合には、メダル3がボール入賞口31の放出量の半分程度(例えば50枚程度)放出される。
ボール入賞口33は、ボール入賞口31,32に入賞できなかったボールBが入賞できるように、ボール入賞口31,32よりも下側に、上部が開口した容器状に配置されている。ボール入賞口33にボールBが入賞した場合には、メダル3が少量(例えば10枚程度)放出される。
図5は、本実施形態のゲーム機1のブロック図である。
ゲーム機1は、メダル入賞センサ41と、ボール入賞センサ42−1〜42−3と、記憶部50と、制御部60と、プッシャ台駆動モータ71と、付勢力変更アクチュエータ72と、上昇装置駆動モータ73等とを備えている。
ボール入賞センサ42−1〜42−3は、ボール入賞口31〜33に入賞したボールBを、それぞれ検出するための光学センサ等である。ボール入賞センサ42−1〜42−3は、ボール入賞口31〜33に入賞したボールBを検出すると、検出信号を制御部60に出力する。
記憶部50は、ゲーム機1の動作に必要なゲームプログラム51や情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。
プッシャ台制御部62は、プッシャ台駆動モータ71を制御してプッシャ台11の往復テーブル11Aを、往復移動させる制御である。
スロット抽選制御部63は、メダル3の入賞に応じてスロットによる抽選画面を、モニタ13に表示する制御部である。
付勢力制御部64は、付勢力変更アクチュエータ72を制御して、バネ支持板30を鉛直方向に駆動し、バネ29の付勢力を変更する制御部である。
進入速度制御部65は、上昇装置駆動モータ73を制御して、らせん型上昇装置23を回転駆動し、ボールBをボール上昇管21内で鉛直方向に上昇させる制御部である。進入速度制御部65は、スロット抽選制御部63の抽選結果に応じてらせん型上昇装置23の回転速度を変更し、ボールBが移動路25aに進入する進入速度を変更する。
付勢力変更アクチュエータ72は、バネ支持板30を鉛直方向に駆動するソレノイド等のアクチュータである。
上昇装置駆動モータ73は、らせん型上昇装置23を回転駆動するDCモータ等である。
図2に示すように、プレイヤによってメダル投入装置7(図1参照)からプッシャ台11にメダル3が投入され、固定テーブル11Bに載置されていたメダル3が、押し出され落下しメダル入賞口12に入賞するとメダル入賞センサ41が制御部60に信号が出力する。スロット抽選制御部63は、モニタ13に表示された3桁のスロットを回転表示する。ゲーム進行制御部61は、スロット抽選制御部63による抽選の結果、奇数の数字が揃った場合には(例えば「777」)、大当たりと判定し、偶数の数字が揃った場合には(例えば「222」)、小当たりと判定し、その他の数字が揃った場合には、ハズレと判定する。ゲーム進行制御部61は、大当たり及び小当たりの場合には、ボール投入の処理を行い、ハズレの場合には、ボール投入の処理を行わない。
大当たりの場合には、付勢力制御部64は、バネ支持板30が最も鉛直方向下側になるように、付勢力変更アクチュエータ72を制御する(図3参照)。この場合、バネ29の付勢力は、最も小さくなり、移動路形成板27が倒れやすく設定される。
また、進入速度制御部65は、らせん型上昇装置23を高速駆動する、この場合、ボールBが移動路25aに進入する速度は、高速になるように設定される。
制御部60によるこのような制御により、ボールBが移動路形成板27に衝突した場合に、移動路形成板27は、直立した状態から倒れた状態に回転移動しやすいように設定される。
また、進入速度制御部65は、らせん型上昇装置23を低速駆動する。この場合、ボールBが移動路25aに進入する速度は、大当たりの場合よりも低速になるように設定される。
制御部60によるこのような制御により、ボールBが移動路形成板27に衝突した場合に、移動路形成板27は、直立した状態から倒れた状態に、大当たりの場合よりも回転移動しにくくなるように設定される。
このとき、大当たりの設定の場合には、移動路形成板27が倒れやすく設定されているので、ボールBは、最後に配置された移動路形成板27−5に到達できる確率が高くなり、また、移動路25aから飛び出す速度も速くなる。
一方、小当たりの設定の場合には、大当たりの設定の場合よりも移動路形成板27が倒れにくく設定されているので、ボールBは、移動路25aの途中までしか到達できなくなる確率が高くなり、また、最後に配置された移動路形成板27に到達できたとしても、移動路25aから飛び出す速度が大当たりの設定の場合よりも低速になる確率が高くなる。
ボールBが飛び出す速度が高速である程、ボールBの飛距離が長くなり、ボール入賞口31に入賞できる確率が高くなる。
ゲーム進行制御部61は、移動路形成板27が1つ倒れる毎に、メダル貯留部(図示せず)を駆動して、メダル放出口34からプッシャ台11にメダル3を5枚放出する。ボールBは、移動路形成板27を回転し倒しながら移動するので視認しやすく、プレイヤにとっては、倒れた移動路形成板27が多い程メダル3が放出される態様、つまりボールBが進行するに従ってゲームの内容が変化してく態様が一目瞭然である。
なお、ボールBが、移動路25a内の途中の移動路形成板27−1〜27−5に到達して停止してしまった場合には、そのボールBは、図示しない回収装置により、ゲーム機1の内部に回収される。
本実施形態において、ボールの到達位置を変更するために、バネの付勢力、ボールの進入速度を変更する例を示したが、これに限定されない。例えば、移動路の傾斜を変更して、ボールBの移動方向の向きを変更する傾斜変更部を設けて、ボールに働く重力によって、ボールの到達位置等を変更してもよい。
20 ボール移動装置
21 ボール上昇管
22 ボール投入口
23 らせん型上昇装置
25 ボール転がり部
25a 移動路
27,27−1〜27−5 移動路形成板
27b,27b−1〜27b−5 部分移動方向
28,28−1〜28−5 ボール進行センサ
29,29−1〜29−5 バネ
30 バネ支持板
31,32,33 ボール入賞口
34 メダル放出口
41 メダル入賞センサ
42−1〜42−3 ボール入賞センサ
50 記憶部
60 制御部
61 ゲーム進行制御部
64 付勢力制御部
65 進入速度制御部
72 付勢力変更アクチュエータ
73 上昇装置駆動モータ
B ボール
Claims (8)
- ゲームで用いられる移動体を所定の移動方向に移動させるゲームの移動体移動装置であって、
前記移動体を前記移動方向に移動させる移動路をそれぞれ部分的に形成する部分移動路を有し、前記部分移動路の向きが前記移動方向に交差して前記移動体が衝突可能な方向を向いた第1状態と、前記部分移動路の向きが前記移動方向に略平行な方向を向いた第2状態との間で回転移動可能な複数の部分移動路形成部を備え、
前記部分移動路形成部は、前記第1状態にあるときに前記移動体が衝突することにより前記第2状態へと回転移動し、前記第2状態に回転移動した状態で、次に配置された部分移動路形成部に前記移動体を導くように配列されていること、
を特徴とするゲームの移動体移動装置。 - 請求項1に記載のゲームの移動体移動装置において、
前記部分移動路形成部は、前記第1状態で前記部分移動路の向きが略鉛直方向であり、前記移動方向に直交しかつ水平方向の軸回りに回転し、前記第2状態に回転移動すること、
を特徴とするゲームの移動体移動装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のゲームの移動体移動装置において、
前記部分移動路形成部を、前記第2状態から前記第1状態の方向に付勢する付勢部を備えること、
を特徴とするゲームの移動体移動装置。 - 請求項3に記載のゲームの移動体移動装置において、
前記付勢部の付勢力を変更する付勢力変更部を備えること、
を特徴とするゲームの移動体移動装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置において、
前記移動体が前記移動路に進入する速度を変更する進入速度変更部を備えること、
を特徴とするゲームの移動体移動装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置において、
前記移動路の傾斜を変更して、前記移動体の前記移動方向の向きを変更する傾斜変更部を備えること、
を特徴とするゲームの移動体移動装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置と、
前記移動体移動装置の移動路うち移動体が到達できた位置に応じて、プレイ内容を変更するプレイ内容変更部と、
を備えるゲーム機。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のゲームの移動体移動装置と、
前記移動体移動装置から移動体が出るときの速度に応じて、プレイ内容を変更するプレイ内容変更部と、
を備えるゲーム機。
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