JP2003078907A - 車両用監視装置 - Google Patents

車両用監視装置

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JP2003078907A JP2001260907A JP2001260907A JP2003078907A JP 2003078907 A JP2003078907 A JP 2003078907A JP 2001260907 A JP2001260907 A JP 2001260907A JP 2001260907 A JP2001260907 A JP 2001260907A JP 2003078907 A JP2003078907 A JP 2003078907A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広範囲の領域を確実に撮像することができると
ともに、車両搭乗者による車両周辺の状況の認識を確実
に行うことができる車両用監視装置を提供する。 【解決手段】車両用監視装置31は、前記第1及び第2
撮像装置11,18、第3撮像機構21、処理部32、
表示部33及び操作部34を備えている。各撮像機構1
2,19,21は、凸状曲面を有する反射鏡15と、そ
の反射鏡15に映し出された反射像を撮像するCCDカ
メラ16とを有している。処理部32は、写像の湾曲箇
所の曲率を低くする補正処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車外の所定領域を
撮像し、その写像を車両室内に表示する車両用監視装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、車両の走行開始時等には、車両周
辺の安全確認を行う必要がある。すなわち、車両の周辺
に障害物等が存在するおそれがあるため、運転者は車両
周辺の状況に注意を払う必要がある。しかし、運転席に
着座した状態では、車両の前方、後方、助手席側の側方
における車両に近い箇所は目視しにくい。このため、運
転者は車両搭乗前に車両の前後や助手席側の側方などに
回りこんで安全を確認する必要があり、その確認作業が
煩雑であった。
【0003】そこで従来では、CCDカメラ等の撮像装
置によって前記目視し難い箇所を撮像し、その撮像装置
によって得られた写像を室内に設けられたモニタに映し
出す車両用監視装置が提案されている(例えば、特開平
11−78693号公報参照)。こうした車両用監視装
置を用いれば、運転者は、運転席に着座した状態で安全
確認を行うことができ、確認作業を容易に行うことがで
きるようになる。
【0004】また、こうした車両用監視装置において
は、撮像装置によって撮像可能な領域を広く確保するこ
とが望ましい。そこで従来では、例えば図11(a)に
示すように、略円錐形状の反射鏡52と、その反射鏡5
2に映し出された反射像を撮像するCCDカメラ53と
を備えた撮像機構51を撮像装置として用いたものが提
案されている。この撮像機構51によれば、同図に矢印
で示すように、反射鏡52の鏡面には同反射鏡52の周
辺が広範囲の領域にわたって反射像として映し出され、
CCDカメラ53はその広範囲の領域を撮像することと
なる。このため、図11(b)に示すように撮像機構5
1を車両54の前方位置に配設した場合には、同車両5
4の前方周辺の所定領域AがCCDカメラ53の撮像領
域となる。よって、1台のCCDカメラ53によって広
範囲の領域を撮像可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした撮
像機構51を用いた場合、図11(c)に示すように、
CCDカメラ53によって撮像された写像は、反射鏡5
2の鏡面に従って湾曲した状態となっており、本来の撮
像対象の像とはかなり異なっている。このため、この写
像を室内に設けられた表示部に表示しても、搭乗者(運
転者)は車両周辺の状況を認識しにくいという問題があ
った。
【0006】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、広範囲の領域を確実に撮像する
ことができるとともに、車両搭乗者による車両周辺の状
況の認識を確実に行うことができる車両用監視装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、車両の周辺を撮像す
る撮像機構と、その撮像機構によって得られた写像を処
理する処理手段と、その処理写像を表示する表示手段と
を備えた車両用監視装置において、前記撮像機構は、凸
状曲面を有する反射鏡と、その反射鏡に映し出された反
射像を撮像する撮像手段とを有し、前記処理手段は、前
記写像の湾曲箇所の曲率を低くする補正処理を行うこと
を要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用監視装置において、前記撮像機構は車両の複
数箇所に設けられ、前記処理手段は、車両の走行状態に
応じて、それら撮像機構によって撮像された各写像のう
ちの少なくとも1つを前記表示手段に表示させるべき写
像として選択する写像選択処理を行うことを要旨とす
る。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の車両用監視装置において、前記表示
手段は少なくとも3つの表示画面を有し、前記処理手段
は、前記写像の全領域から少なくとも3つの領域を選択
し、それら選択された領域の各写像を前記各表示画面に
表示させる部分表示処理を行うことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の車両用監視装置において、前記処理手段は、前記選
択された領域の写像の天地方向が実際の天地方向と異な
る場合には、該写像を、実際の天地方向と同じ天地方向
となるように回転して前記表示画面に表示させる回転表
示処理を行うことを要旨とする。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、反射鏡は凸状曲面
を有しているため、反射鏡には、周辺の広範囲の領域が
映し出される。そして、撮像手段は、その反射鏡に映し
出された反射像を撮像するようになっているため、反射
鏡周辺の広範囲の領域を撮像可能となる。しかも、撮像
手段によって得られた写像の湾曲箇所の曲率を低くする
補正処理が処理手段によって行われる。このため、表示
手段には、本来の撮像対象の像に近い像が表示される。
よって、車両搭乗者は、車両周辺の状況を確実に認識可
能となる。
【0012】請求項2に記載の発明によると、車両の複
数箇所に撮像機構が設けられているため、車両周辺の複
数箇所の状況を認識可能となる。そして、それら撮像機
構によって撮像された各写像のうちの少なくとも1つが
車両の走行状態に応じて選択され、その選択された写像
が表示手段に表示される。すなわち、車両の走行状態に
応じて必要な写像のみが表示手段に表示される。よっ
て、車両搭乗者は、車両の走行状態に応じて必要な領域
の状況を確実に認識可能となる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、そして、
表示手段の各表示画面には、撮像手段によって撮像され
た写像の全領域から選択された少なくとも3つの領域の
写像がそれぞれ表示される。つまり、1つの表示画面に
は小領域の写像が表示される。このため、各表示画面に
表示される写像を、車両の走行状態に応じて個々に補正
・加工(例えば拡大・縮小や回転など)することがで
き、車両の走行状態に応じたより最適な表示を行うこと
ができる。
【0014】請求項4に記載の発明によると、反射鏡は
凸状曲面を有しているため、撮像手段によって撮像され
た写像は、場所によっては写像の天地方向が実際の天地
方向とは異なる方向を向いた状態となる。よって、回転
表示処理を行うことにより、表示画面に表示された写像
を認識しやすくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図10に基づき詳細に説明する。
【0016】図1に示すように、車両1の前部には、第
1撮像装置11が配設されている。この第1撮像装置1
1は、車両ボディの一部である前方側のバンパー2の略
中央に配設されている。
【0017】図3にも併せ示すように、第1撮像装置1
1は、第1撮像機構12、カバー部13及びアクチュエ
ータとしての第1モータ14を備えている。図2に示す
ように、第1撮像機構12は、反射鏡15と撮像手段と
してのCCDカメラ16とを備えている。なお、ここで
は撮像手段としてCCDカメラ16を用いている。しか
し、撮像手段としては、例えば赤外線カメラなど撮像可
能なものであれば、CCDカメラ16に限らず適用可能
である。
【0018】図2及び図3に示すように、反射鏡15は
凸状の連続曲面を有し(本実施形態では略円錐形状)、
表面が鏡面となっている。また、CCDカメラ16は、
反射鏡15の鏡面を向いた状態、すなわち反射鏡15の
頂部15aと向かい合った状態で配設されている。この
ため、CCDカメラ16は、反射鏡15の鏡面に映し出
された反射像を撮像可能となっている。図2(a)に矢
印で模式的に示すように、反射鏡15の鏡面には、反射
鏡15周辺の像が広範囲の領域にわたって映し出され
る。このため、CCDカメラ16によって該鏡面を撮像
した場合、同CCDカメラ16はその広範囲の領域を撮
像することとなる。
【0019】図3に示すように、車両1におけるバンパ
ー2の内側には格納空間3が設けられ、第1撮像機構1
2はこの格納空間3内に配設されている。格納空間3は
バンパー2に設けられた連通部2aを介して外部と連通
しており、同連通部2aには前記カバー部13が回動可
能に取着されている。図1及び図3に示すように、カバ
ー部13はバンパー2の一部によって構成され、支軸1
3aを介してバンパー2に取着されている。よって、カ
バー部13は、この支軸13aを支点として回動可能と
なっている。また、格納空間3内には第1モータ14が
配設され、同モータ14の回転軸がリンク機構17を介
して撮像機構12に接続されている。この第1モータ1
4は、バンパー2の内壁面から離間した箇所に配設さ
れ、同バンパー2と非接触状態となっている。
【0020】そして、第1モータ14の駆動により、第
1撮像機構12は、図1(c)及び図3(a)に示すよ
うに格納空間3内に格納された位置と、図1(b)及び
図3(b)に示すように連通部2aを挿通してバンパー
2から突出した位置とに移動するようになっている。
【0021】図3(a)に示すように、格納状態におい
て第1撮像機構12は、CCDカメラ16が上方を向
き、且つバンパー2の内壁面から離間するようになって
いる。これに対し、図3(b)に示すように、突出状態
において第1撮像機構12は、CCDカメラ16が車両
1の進行方向を向き、且つ反射鏡15がバンパー2より
も外方へ露出するようになっている。そして、第1モー
タ14は、第1撮像機構12の非作動時に同撮像機構1
2を格納空間3内に格納し、第1撮像機構12の作動時
に同撮像機構12をバンパー2から突出させるようにな
っている。
【0022】したがって、図2(b)に示すように、第
1撮像機構12の作動時には、車両1の直前箇所とその
左右方向とを含む所定領域A内の像が反射鏡15に映し
出され、その像がCCDカメラ16によって撮像され
る。すなわち、車両1の前方の所定領域AがCCDカメ
ラ16の撮像領域となる。
【0023】また、図3(a)に示すように、第1撮像
機構12の格納状態においては、カバー部13がバンパ
ー2の連通部2aに合致し、同カバー部13によって格
納空間3が閉塞された状態となる。これに対し、第1撮
像機構12の作動時には、同撮像機構12の先端がカバ
ー部13を押し開いて反射鏡15をバンパー2よりも外
方に露出させるようになっている。そして、この状態に
おいてカバー部13は、第1撮像機構12の上部を覆っ
た状態となる。すなわち、カバー部13のみを積極的に
駆動するアクチュエータなどは設けられておらず、カバ
ー部13は第1撮像機構12に従動するようになってい
る。なお、カバー部13は、第1撮像機構12を格納す
る際には、自重またはバネ力等により格納空間3を閉塞
する方向へ回動する。
【0024】ところで、図2(b)及び図4に示すよう
に、車両1の後方側のバンパー4の略中央には、第1撮
像装置11と同等の構成をなす第2撮像装置18が配設
されている。この第2撮像装置18は、前記撮像機構1
2と同じ構成をなす第2撮像機構19と、同バンパー4
の一部によって構成されたカバー部4aとを備えてい
る。また、第2撮像機構19は、図6に示す第2モータ
20の駆動により、後方バンパー4内に格納された状態
と、同バンパー4から突出した状態とに移動するように
なっている。そして、図4に示すように、第2撮像機構
19は、バンパー4から突出した状態においてカバー部
4aによって上部が覆われた状態となる。すなわち、こ
の第2撮像装置18は、前記第1撮像装置11における
カバー部13を後方バンパー4の一部によって構成され
たカバー部4aに変更したものであり、カバー部4a以
外は第1撮像装置11と同じ構成をなしている。
【0025】したがって、図2(b)に示すように、第
2撮像機構19の作動時には、車両1の後方近辺とその
左右方向とを含む所定領域B内の像が反射鏡15に映し
出され、その像がCCDカメラ16によって撮像され
る。すなわち、車両1の後方の所定領域BがCCDカメ
ラ16の撮像領域となる。
【0026】また、図2(b)及び図5に示すように、
車両1の助手席側のドアミラー(本実施形態においては
右ハンドル車両における左方のドアミラー)5には、第
1撮像機構12と同じ構成をなす第3撮像機構21が配
設されている。図5に示すように、ドアミラー5は、ハ
ウジング6と鏡部7とを備えている。ハウジング6の下
端部6aには開口部6bが設けられ、この開口部6bに
は透明樹脂材等からなる可視カバー8が取着されてい
る。このため、可視カバー8を通してハウジング6内が
可視状態となっている。そして、ハウジング6内におい
て開口部6bが設けられた箇所に、第3撮像機構21が
配設されている。
【0027】この第3撮像機構21は、反射鏡15の頂
部15aがハウジング6の基端部6c側を向くように配
設されている。また、反射鏡15は、可視カバー8を介
して可視状態となるとともに、上部がハウジング6によ
って覆われた状態となるように配設されている。換言す
れば、反射鏡15は、上部がハウジング6によって覆わ
れ、他の部分が外部から可視状態となっている。すなわ
ち、ハウジング6が第3撮像機構21の上部を覆うカバ
ー部として機能する。一方、CCDカメラ16は、ハウ
ジング6内において、反射鏡15の鏡面を向いた状態、
すなわちハウジング6の先端側を向いた状態で配設され
ている。このため、CCDカメラ16は、反射鏡15の
鏡面に映し出された反射像を撮像可能となっている。ま
た、CCDカメラ16は、反射鏡15よりもハウジング
6の基端部6c側に配設されている。換言すれば、反射
鏡15は、CCDカメラ16よりもドアミラー5の先端
側に配設されている。
【0028】したがって、図2(b)に示すように、第
3撮像機構21の作動時には、車両1の助手席側の側方
周辺における所定領域C内の像が反射鏡15に映し出さ
れ、その像がCCDカメラ16によって撮像される。す
なわち、該所定領域CがCCDカメラ16の撮像領域と
なる。
【0029】このように構成された第1撮像装置11、
第2撮像装置18及び第3撮像機構21は、車両の周辺
を監視する車両用監視装置に用いられる。そこで、本実
施形態における車両用監視装置を図6に従って説明す
る。
【0030】図6に示すように、車両用監視装置31
は、前記第1及び第2撮像装置11,18と、第3撮像
機構21と、処理手段としての処理部32と、表示手段
としての表示部33と、操作部34とを備えている。
【0031】表示部33は、例えばインナーミラーに設
けられた液晶モニタ、ヘッドアップディスプレイ、ナビ
ゲーションシステムの画面等によって構成され、処理部
32に電気的に接続されている。なお、本実施形態にお
いて表示部33は、図7に示すように、インナーミラー
22に内蔵された液晶モニタによって構成されている。
詳しくは、インナーミラー22は、保持筐体23、ハー
フミラー24及び表示部33を備えている。表示部33
はそれぞれ同形同大の3つの表示画面33a〜33cを
備え、各表示画面33a〜33cはそれぞれ所定間隔を
あけて横に並んだ状態となっている。こうしたインナー
ミラー22は、表示部33の作動時に、前記各第1〜第
3撮像機構12,19,21によって得られた像を各表
示画面33a〜33cに表示する。また、インナーミラ
ー22は、表示部33の非作動(非表示)時には通常の
インナーミラーとして機能する。
【0032】操作部34は、例えばインナーミラー22
やインストルメントパネルなど、運転席の近辺に設けら
れた操作スイッチ等からなり、処理部32に電気的に接
続されている。この操作部34は、各撮像機構12,1
9,21を自動的に作動させる自動作動モードと、各撮
像機構12,19,21を手動で作動させる手動作動モ
ードとに選択的に切り換え可能となっている。なお、手
動作動モードでは、さらに前方モード、側方モード、後
方モードに切り換え可能となっている。
【0033】処理部32は、具体的には図示しないCP
U、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、前
記各撮像機構12,19,21によって撮像された各写
像のデータが入力されるようになっている。また、処理
部32には、ウインカスイッチ35、シフトポジション
センサ36及びナビゲーションシステム37が電気的に
接続されている。さらに、処理部32には、車速及びス
テアリングの舵角が入力されるようになっている。
【0034】そして、まず処理部32は、ウインカスイ
ッチ35、シフトポジションセンサ36及びナビゲーシ
ョンシステム37からの出力信号と、車速及びステアリ
ングの舵角とに基づき、各撮像機構12,19,21の
うちのいずれか1つを作動させる作動制御処理を行う。
そこで、この処理部32によって行われる作動制御処理
を、図8に示すフローチャートに従って説明する。
【0035】まず、ステップS1において処理部32
は、本システムを初期状態に設定するシステム初期化処
理を行う。次に、ステップS2において処理部32は、
シフトポジションセンサ36からの出力信号に基づき、
シフトポジションがリバースポジション(Rレンジ)に
位置しているか否かを判断する。そして、シフトポジシ
ョンがRレンジに位置していれば、処理部32は、ステ
ップS3の処理へ移行し、第2撮像機構19を作動させ
る処理を行う。また、シフトポジションがRレンジに位
置していなければ、処理部32は、ステップS4の処理
へ移行する。
【0036】ステップS4において処理部32は、操作
部34の操作状態に基づき、自動作動モードであるか否
かを判断する。そして、処理部32は、自動作動モード
であればステップS5の処理へ移行する。
【0037】ステップS5において処理部32は、車速
が予め設定された所定速度(例えば20km/h)以下であ
るか否かを判断する。そして、処理部32は、車速が所
定速度以下であればステップS6の処理へ移行し、車速
が所定速度を超えていればここでの処理を一旦終了す
る。
【0038】ステップS6において処理部32は、ナビ
ゲーションシステム37からの出力信号に基づき、車両
1が交差点近辺に位置しているか否かを判断する。詳し
くは、処理部32は、車両1が交差点に近づいているか
否かを判断する。そして、処理部32は、車両1が交差
点近辺に位置しているときにはステップS7の処理へ移
行し、車両1が交差点近辺に位置していないときにはこ
こでの処理を一旦終了する。すなわち、処理部32は、
車両1が交差点に近づいているときにのみステップS7
の処理へ移行する。
【0039】ステップS7において処理部32は、ウイ
ンカスイッチ35が左折すべく操作されているか否かを
判断する。そして、処理部32は、ウインカスイッチ3
5が左折すべく操作されているときにはステップS8の
処理へ移行する。
【0040】ステップS8において処理部32は、舵角
に基づき、車両1が左折中か否かを判断する。そして、
処理部32は、車両1が左折中であればステップS9の
処理へ移行し、同ステップS9において第3撮像機構2
1を作動させる処理を行い、ここでの処理を一旦終了す
る。
【0041】また、処理部32は、ステップS7におい
てウインカスイッチ35が左折すべく操作されていない
とき、またはステップS8において左折中でないときに
は、ステップS10の処理へ移行する。そして、処理部
32は、ステップS10において第1撮像機構12を作
動させる処理を行い、ここでの処理を一旦終了する。
【0042】ところで、前記ステップS4において自動
作動モードでないとき、すなわち手動作動モードである
ときには、処理部32はステップS11の処理へ移行す
る。このステップS11において処理部32は、前方作
動モードであるか否かを判断する。そして、処理部32
は、前方作動モードであれば前記ステップS10の処理
へ移行し、第1撮像機構12を作動させる。また、処理
部32は、前方作動モードでなければステップS12の
処理へ移行する。
【0043】ステップS12において処理部32は、側
方作動モードであるか否かを判断する。そして、処理部
32は、側方作動モードであれば前記ステップS9の処
理へ移行し、第3撮像機構21を作動させる。また、処
理部32は、側方作動モードでない場合、すなわち後方
作動モードである場合には前記ステップS3の処理へ移
行し、第2撮像機構19を作動させる。
【0044】したがって、処理部32は、シフトポジシ
ョンがRレンジに位置しているときには、自動作動モー
ド、手動作動モードにかかわらず、無条件で第2撮像機
構19を作動させる。また、自動作動モードにおいて、
車両1の車速が所定速度以下であり、且つ車両1が交差
点近辺に位置している状態で左折動作が行われたときに
は、処理部32は第3撮像機構21を作動させる。さら
に、自動作動モードにおいて、車両1の車速が所定速度
以下であり、且つ車両1が交差点近辺に位置している状
態で左折動作が行われないときには、処理部32は第1
撮像機構12を作動させる。例えば、図9(a)に示す
ように、車両1が交差点に低速で進入しようとする場合
などには第1撮像機構12が作動する。
【0045】そして、処理部32は、第1撮像機構12
の作動時には、前記第1モータ14を駆動して第1撮像
機構12を前方バンパー2から突出させ、同第1撮像機
構12による撮像を開始させる。また、処理部32は、
第2撮像機構19の作動時には、前記第2モータ20を
駆動して第2撮像機構19を後方バンパー4から突出さ
せ、同第2撮像機構19による撮像を開始させる。
【0046】ところで、図9(b)に示すように、CC
Dカメラ16によって撮像された写像は、反射鏡15の
鏡面に従って湾曲した状態となっており、本来の撮像対
象の像とはかなり異なっている。そこで、処理部32で
は、CCDカメラ16によって撮像された写像を、本来
の撮像対象の像に近づけるための補正処理を行うように
なっている。なお、ここでは第1撮像機構12の作動時
における補正処理について説明する。
【0047】詳しくは、まず処理部32は、図9(b)
に示した写像のデータが入力されると、その写像の湾曲
部の曲率を低くする第1補正処理を行う。これにより、
処理写像は、図10(a)に示すように、湾曲部の曲率
が低くなった像となる。また、同図に示すように、CC
Dカメラ16は反射鏡15の反射像を撮像するため、写
像は本来の撮像対象の像を左右反転したものとなる。よ
って、図10(b)に示すように、処理部32は、第1
補正された処理写像を左右反転させる第2補正処理を行
う。これにより、第2補正された処理写像は、本来の撮
像対象の像に近づいた像となる。
【0048】続いて処理部32は、第2補正された処理
写像の全領域Aから少なくとも3つの領域(ここでは領
域A1〜A3)を選び出し、その選び出した領域A1〜
A3を前記表示部33に表示させる部分表示処理を行
う。詳しくは、図10(b)に破線で示すように、処理
部32は、処理写像の全領域Aから、第1撮像機構12
の左方向の領域A1と、車両1の直前の領域A2と、第
1撮像機構12の右方向の領域A3とを選択する。ここ
で、領域A1及び領域A3の写像の天地方向は実際の天
地方向と異なる方向を向いている。このため、図10
(c)に示すように、処理部32は、領域A1及び領域
A3の写像を、実際の天地方向と同じ天地方向となるよ
うに回転する回転処理を行う。そして、処理部32は、
それら各領域A1〜A3の写像を、前記表示部33の各
表示画面33a〜33cにそれぞれ表示させる。すなわ
ち、表示部33には、各領域A1〜A3の写像がそれぞ
れ区画された状態で個別に表示される。なお、前記各領
域A1〜A3は全領域Aのうちの一部分であればどの部
分であってもよく、例えば各領域A1〜A3同士が互い
に重なっていてもよい。
【0049】よって、図9及び図10に示すように、車
両1の直前位置において運転席から視認しにくい箇所に
障害物等が存在していても、運転者はその旨を容易に認
識可能となる。また、第1撮像機構12の左右方向の像
が表示部33に表示されるため、交差点の左右方向を視
認可能な位置まで車両1を進入しなくても、運転者は同
左右方向の状況を認識可能となる。
【0050】なお、第2撮像機構19の作動時には、処
理部32は、車両1の後方近辺とその左右方向とを含む
所定領域B内の像を表示部33に部分表示する。すなわ
ち、車両1の後退時には、該領域B内の像が表示部33
に部分表示される。このため、運転者は、車両1の後方
において視認しにくい箇所の状況を容易に認識可能とな
る。また、第3撮像機構21の作動時には、処理部32
は、車両1の助手席側における側方周辺の所定領域C内
の像を表示部33に部分表示する。すなわち、車両1の
左折時には、該領域C内の像が表示部33に部分表示さ
れる。このため、運転者は、巻き込み確認等を容易に行
うことが可能となる。
【0051】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1) 反射鏡15は凸状曲面を有しているため、反射
鏡15には、その周辺の広範囲の領域が映し出される。
そして、CCDカメラ16は、その反射鏡15に映し出
された反射像を撮像するようになっているため、反射鏡
15周辺の広範囲の領域を撮像可能となる。しかも、処
理部32は、CCDカメラ16によって撮像された写像
の湾曲箇所の曲率を低くする補正処理を行うようになっ
ている。このため、表示部33には、本来の撮像対象の
像に近い像が表示される。よって、車両搭乗者は、車両
1の周辺の状況を確実に認識することができる。
【0052】(2)車両1の前方位置に第1撮像機構1
2、後方位置に第2撮像機構19、助手席側の側方位置
に第3撮像機構21がそれぞれ設けられている。すなわ
ち、車両1の複数箇所に撮像機構12,19,21が設
けられている。このため、車両1の搭乗者は、車両1周
辺の複数箇所の状況を認識することができる。そして、
表示部33には、それら撮像機構12,19,21によ
って撮像された各写像のうち、車両1の走行状態に応じ
て必要な写像のみが表示される。よって、車両搭乗者
は、必要な領域の写像を選び出すことなく、同必要な領
域の写像を確実に認識することができる。
【0053】(3)表示部33の各表示画面33a〜3
3cには、撮像機構12(19,21)によって撮像さ
れた写像の全領域A(B,C)から選択された3つの領
域A1〜A3の写像がそれぞれ表示される。つまり、1
つの表示画面33a〜33cには小領域の写像が表示さ
れる。このため、各表示画面33a〜33cに表示され
る写像を、車両1の走行状態に応じて個々に回転表示処
理することができる。
【0054】(4)実際の天地方向と異なる天地方向で
撮像された写像も、表示部33には実際の天地方向と同
じ方向で表示される。このため、車両搭乗者は、該写像
をより確実に認識することができる。
【0055】(5)処理部32は、撮像機構12,1
9,21のうちの1つのみを、車両の走行状態に応じて
必要な撮像機構として作動させるようになっている。す
なわち、撮像機構12,19,21は、2つ以上が同時
に作動しないようになっている。このため、撮像機構1
2,19,21を2つ以上が同時に作動させた場合に比
べて、電力消費量を小さくすることができる。
【0056】(6)第1及び第2撮像機構12,19
は、作動時にのみバンパー2,4から突出し、非作動時
には車両1内に格納されるようになっている。よって、
車両1の美観を損なうこともない。また、第1及び第2
撮像機構12,19は、常にバンパー2,4から突出し
た状態となるように配設されている場合に比べて、外力
を受けにくく、該外力に起因する撮像機構12,19の
故障等を防止することができる。しかも、該撮像機構1
2,19が汚れにくくなり、車両周辺の写像を確実に撮
像することができる。
【0057】(7)第1及び第2撮像機構12,19の
突出時には、同撮像機構12,19の上部がカバー部1
3,4aによって覆われた状態となる。このため、反射
鏡15に対する入射光の方向が規制され、反射鏡15の
上方からは光が入射しなくなる。よって、直射日光など
の強い光が反射鏡15に入射してしまうことが防止さ
れ、該光によって反射像が霞んでしまうといった不都合
を防止することができる。したがって、明瞭な写像をC
CDカメラ16によって撮像することができ、表示部3
3に明瞭な像を確実に表示させることができる。
【0058】(8)第1及び第2撮像機構12,19の
格納時には、カバー部13,4aが同撮像機構12,1
9に連動し、同カバー部13,4aによって撮像機構1
2,19の格納箇所(第1撮像機構12においては格納
空間3)が閉塞される。このため、撮像機構12,19
の格納箇所に異物等が入り込みにくくなり、該異物等に
よって撮像機構12,19の出没動作に支障が生じてし
まうのを防止することができる。しかも、カバー部1
3,4aは車両ボディの一部であるバンパー2,4によ
って構成されているため、撮像機構12,19の格納状
態においては同撮像機構12,19の格納箇所が確実に
隠れた状態となる。よって、車両1の美観が損われてし
まうことも確実に防止することができる。また、車両1
の空力特性の低下も防止される。
【0059】(9)車両1の前方位置に配設された第1
撮像機構12は、車速が所定速度以下にあり、且つ車両
1が交差点に近づいたときに自動的に作動するようにな
っている。つまり、車速が所定速度を超えた状態、また
は交差点近辺に車両1が位置していない状態において
は、第1撮像機構12は車両1内に格納された状態とな
る。また、車両1の後方位置に配設された第2撮像機構
19は、シフトポジションがリバースポジションに位置
しているときに自動的に作動する。つまり、シフトポジ
ションがリバースポジションに位置していないときにお
いては、第2撮像機構19は車両1内に格納された状態
となる。一般に、見通しの悪い交差点に車両1が進入す
るときなどに前方周辺の撮像が必要となり、こうした場
合は通常車速が低い状態にある。また、車両1の後退時
に後方周辺の撮像が必要となる。このため、必要なとき
にのみ必要な撮像機構12,19を作動させることがで
きるようになり、不必要なときには撮像機構12,19
を車両内に格納しておくことができる。よって、撮像機
構12,19は外力を受けにくくなり、該外力に起因す
る撮像機構12,19の故障等を防止することができ
る。
【0060】(10)第1及び第2撮像機構12,19
は、車両1内に格納された状態では、CCDカメラ16
が上方を向き、且つバンパー2,4の内壁面から離間す
るようになっている。このため、バンパー2,4に外力
が加わっても、その外力が撮像機構12,19には及び
にくい。よって、該外力に起因する第1及び第2撮像機
構12,19の故障等をより確実に防止することができ
る。
【0061】(11)第1及び第2撮像装置11,18
は、バンパー2,4に配設されている。一般にバンパー
は車両の最前方及び最後方に設けられている。このた
め、バンパー2,4に撮像装置11,18を設けること
により、第1及び第2撮像機構12,19は、少ない移
動量で車両1から突出する。よって、各撮像装置11,
18を単純な構成とすることができる。
【0062】(12)モータ14,20は撮像機構1
2,19全体を移動させるようになっている。このた
め、反射鏡15とCCDカメラ16との相対位置にズレ
が生じることがない。よって、CCDカメラ16によっ
て撮像される写像の領域にバラツキが生じることがな
い。
【0063】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態において処理部32は、自動作動モー
ドにおいて、車両1の車速が所定速度以下であり、且つ
車両1が交差点近辺に位置している状態で左折動作が行
われたときにのみ第3撮像機構21を作動させるように
なっている。しかし、処理部32は、第3撮像機構21
を常に作動させるようになっていてもよい。そして、処
理部32は、第3撮像機構21によって障害物等の異物
が撮像され、且つ舵角に基づいて車両1が左方向に向か
っていると判断したときには、同第3撮像機構21によ
って撮像された写像を表示部33に優先的に表示させる
ようになっていてもよい。このようにすれば、運転者の
無意識な操作によって車両1が異物の方向に向かってい
たとしても、運転者は進行方向に異物が存在する旨を確
実に認識することができる。このため、車両1が異物に
接触してしまうことを未然に防ぐことが可能となる。
【0064】・ 前記実施形態において撮像機構12,
19,21は、選択的に作動するようになっている。し
かし、これら撮像機構12,19,21は、全て同時に
作動するようになっていてもよい。そして、処理部32
は、それら撮像機構12,19,21によって撮像され
た写像を選択的に表示部33に表示させる処理を行うよ
うになっていてもよい。
【0065】・ 前記実施形態において第1及び第2撮
像機構12,19は、車両1に出没可能に配設されてい
る。しかし、これら撮像機構12,19は、車両1に出
没可能となっていなくてもよい。すなわち、各撮像機構
12,19は、常に車両1から突出した状態で配設され
ていてもよい。このようにすれば、第1及び第2撮像装
置11,18を構成するモータ14,20を省略するこ
とができ、同撮像装置11,18の構成を簡略化するこ
とができる。
【0066】・ 前記処理部32は、写像の全領域から
部分的に選択した領域の各写像を個別に拡大・縮小した
り、該写像の湾曲箇所の曲率をさらに低く補正するなど
の補正・加工処理を行うようになっていてもよい。この
ようにすれば、車両1の走行状態に応じたより最適な表
示を行うことができる。
【0067】・ 前記実施形態では、車両1の前方位
置、後方位置及び助手席側の側方位置に、それぞれ第1
〜第3撮像機構12,19,21が配設されている。し
かし、これらの位置に限らず、車両1のどの位置に撮像
機構12,19,21を配設してもよい。また、車両1
に配設される撮像機構の数は、3つに限らず、2つ以下
や4つ以上であってもよい。
【0068】・ 前記実施形態において表示部33は、
3つの表示画面33a〜33cを備えている。しかし、
表示部33は、2つ以下または4つ以上の表示画面を備
えていてもよい。
【0069】・ 前記実施形態において処理部32は、
部分表示処理において写像から3つの領域を選択するよ
うになっている。しかし、この選択数は、3つに限ら
ず、2つ以下や4つ以上であってもよい。また、処理部
32は、こうした部分表示処理を行わないようになって
いてもよい。
【0070】・ 前記実施形態において表示部33の各
表示画面33a〜33cには、1つの撮像機構12(1
9,21)の写像のみが表示されるようになっている。
しかし、これら表示画面33a〜33cの各々に、各撮
像機構12,19,21の写像が表示されるようになっ
ていてもよい。つまり、各表示画面33a〜33cの1
画面ずつに、車両1の前方周辺、後方周辺、側方周辺の
写像がそれぞれ表示されるようになっていてもよい。
【0071】・ 前記実施形態において処理部32は、
実際の天地方向と異なる天地方向で撮像された写像を、
実際の天地方向と同じ方向で表示部33に表示する回転
表示処理を行うようになっている。しかし、処理部32
は、こうした回転表示処理を行わないようになっていて
もよい。
【0072】・ 前記実施形態において第1撮像機構1
2は、車速が所定速度以下であり、且つ車両1が交差点
に近づいたときに自動的に作動するようになっている。
しかし、第1撮像機構12は、車速が所定速度以下であ
り、且つ車両1が信号のない交差点に近づいたときにの
み第1撮像機構12を自動的に作動するようになってい
てもよい。また、第1撮像機構12は、交差点の有無に
かかわらず、車速が所定速度以下であるときに自動的に
作動するようになっていてもよい。
【0073】・ 前記実施形態において反射鏡15は、
略円錐形状をなしている。しかし、反射鏡15の形状は
略円錐形状に限らず、例えば凸状の球面など、凸状の連
続曲面を有する形状であればよい。
【0074】・ 前記実施形態において第1撮像機構1
2の上部はカバー部13によって覆われ、第2撮像機構
19の上部はカバー部4aによって覆われるようになっ
ている。しかし、撮像機構12,19の上部は、必ずし
もカバー部13,4aによって覆われるようになってい
なくてもよい。
【0075】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 車両の周辺を撮像する撮像機構と、その撮像機
構によって得られた写像を処理する処理手段と、その処
理写像を表示する表示手段とを備えた車両用監視装置に
おいて、前記撮像機構は、凸状曲面を有する反射鏡とそ
の反射鏡に映し出された反射像を撮像する撮像手段とを
有するとともに、車両の複数箇所に設けられ、前記処理
手段は、車両の走行状態に応じて、それら撮像機構によ
って撮像された各写像のうちの少なくとも1つを前記表
示手段に表示させるべき写像として選択する写像選択処
理を行うこと。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、広範囲の領域を確実に撮像することがで
きるとともに、車両搭乗者による車両周辺の状況の確実
な認識が可能となる。
【0077】請求項2に記載の発明によれば、車両搭乗
者は、車両の走行状態に応じて必要な領域の状況を確実
に認識することができる。請求項3,4に記載の発明に
よれば、車両搭乗者による車両周辺の状況のより確実な
認識が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態の車両用撮像装置
を備えた車両の斜視図、(b),(c)は同撮像装置の
配設部位を拡大して示す斜視図。
【図2】(a)は同実施形態に用いられる撮像機構を示
す斜視図、(b)は同撮像機構の撮像領域を示す車両の
平面図。
【図3】図1(b)のA−A線断面図。
【図4】同実施形態の車両を後方から見た斜視図。
【図5】同実施形態の車両のドアミラーを示す斜視図。
【図6】同実施形態の車両用監視装置の概略構成を示す
ブロック図。
【図7】同実施形態の車両のインナーミラーを示す正面
図。
【図8】同実施形態の車両用監視装置の処理手段によっ
て行われる処理を示すフローチャート。
【図9】(a)は同実施形態の車両の走行位置を示す平
面図、(b)は同実施形態の撮像手段によって得られた
写像を示す概略図。
【図10】(a)〜(c)は、同実施形態の車両用監視
装置の処理手段によって処理された写像を示す概略図。
【図11】(a)は従来の車両用撮像機構を示す斜視
図、(b)は同撮像機構の撮像領域を示す車両の平面
図、(c)は同撮像機構によって得られた写像を示す概
略図。
【符号の説明】
1…車両、2,4…バンパー、3…格納空間、5…ドア
ミラー、11…第1撮像装置、12…第1撮像機構、1
3,4a…カバー部、14,20…アクチュエータとし
てのモータ、15…反射鏡、16…撮像手段としてのC
CDカメラ、18…第2撮像装置、19…第2撮像機
構、21…第3撮像機構、31…車両用監視装置、32
…処理手段としての処理部、33…表示手段としての表
示部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 1/06 B60R 1/06 G 1/12 1/12 Z 21/00 621 21/00 621K G06T 1/00 420 G06T 1/00 420C 3/00 200 3/00 200 3/60 3/60 H04N 5/225 H04N 5/225 C Fターム(参考) 3D053 FF13 FF14 GG06 HH14 MM44 MM49 5B047 AA19 AB02 BB04 BC09 5B057 AA16 BA15 CD03 CD12 CH01 5C022 AA04 AB61 AC51 AC69 AC74 5C054 AA01 AA05 CA04 CD03 CE04 CF05 CH01 CH08 EA01 EA05 ED11 FF05 HA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の周辺を撮像する撮像機構と、その
    撮像機構によって得られた写像を処理する処理手段と、
    その処理写像を表示する表示手段とを備えた車両用監視
    装置において、 前記撮像機構は、凸状曲面を有する反射鏡と、その反射
    鏡に映し出された反射像を撮像する撮像手段とを有し、 前記処理手段は、前記写像の湾曲箇所の曲率を低くする
    補正処理を行うことを特徴とする車両用監視装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像機構は車両の複数箇所に設けら
    れ、前記処理手段は、車両の走行状態に応じて、それら
    撮像機構によって撮像された各写像のうちの少なくとも
    1つを前記表示手段に表示させるべき写像として選択す
    る写像選択処理を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の車両用監視装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は少なくとも3つの表示画
    面を有し、前記処理手段は、前記写像の全領域から少な
    くとも3つの領域を選択し、それら選択された領域の各
    写像を前記各表示画面に表示させる部分表示処理を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両
    用監視装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、前記選択された領域の
    写像の天地方向が実際の天地方向と異なる場合には、該
    写像を、実際の天地方向と同じ天地方向となるように回
    転して前記表示画面に表示させる回転表示処理を行うこ
    とを特徴とする請求項3に記載の車両用監視装置。
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