JP2003205783A - 車輌周辺表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】安全走行を支援する視線移動の少ない車輌周辺
表示装置を提供する。 【解決手段】車輌の左右のドアミラー装置１０、２０
に、それぞれ撮像装置１１、２１、撮像画像を表示する
表示装置１３、２３、左後方を鏡像で確認できるミラー
部１２、右後方を鏡像で確認できるミラー部２２を備え
る。そして、互いの撮像装置１１、２１の後方撮像画像
を他のドアミラー装置の表示装置２３、１３に表示す
る。これにより、何れか１方のドアミラー装置を見れ
ば、画像と鏡像で左右後方を確認することができる。即
ち、後方確認時の視線移動が低減される。即ち、安全走
行が支援される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は車輌に搭載された撮
像装置で車輌周辺状況を撮像し、それを表示装置に表示
することで車輌周辺状況の把握を容易とする車輌周辺表
示装置に関する。特に、表示装置をドアミラーの一部に
設け、一後方の鏡像と他後方の画像を１つのドアミラー
で視認できる車輌周辺表示装置に関する。本発明は、３
方向の車輌周辺状況の把握を容易とするドアミラー装置
に適用できる。

【０００２】

【従来の技術】従来より、撮像装置を利用した車輌周辺
表示装置がある。例えば、特開平５−３０１５４１号公
報に開示のカメラやセンサを内蔵したドア・ミラーある
いはサイド・ミラーによる自動車の進行方向確認方式は
その１例である。これは、左右のドアミラーのミラー面
の反対側に撮像カメラを搭載して車輌前方の状況を撮像
し、車内の撮像装置にリアルタイムに車輌前方を表示さ
せる装置である。車輌の進行方向において、運転者の死
角となる障害物の検出、対向車輌等の検出に有効として
いる。

【０００３】又、他に特開２００１−３９２１７号公報
に開示の車輌用確認装置がある。これは、車輌前方左右
角部にそれぞれの後方を撮像するカメラを搭載し、車内
に設置された表示装置に表示する例である。特に、左後
方画像を車内左側に設置された表示装置に表示し、右側
後方画像を車内右側に設置された表示装置に表示するこ
とを特徴としている。又は、それらの表示装置を左右の
ドアミラー内部にそれぞれ設置することを特徴としてい
る。即ち、左右のドアミラーをカメラによる画像表示装
置に代替したものである。

【０００４】又、他に特開平１１−３４８６５９号公報
に開示の車輌の後方監視装置がある。これは、車輌後方
に後方監視カメラを搭載し、その画像をプロジェクタ装
置等によって反射率可変のリアウインドに投影する例で
ある。車輌が前方に進行中の場合は、プロジェクタをオ
フするとともにリアウインドを透明化し後方車両等を確
認可能とする。又、車輌後退時にはリアウインドを電圧
印加等により不透明化して、それにプロジェクタ装置等
でカメラ画像を投影する。これにより、後方の死角をな
くし駐車を容易とする提案である。

【０００５】

【発明が解決しようする課題】しかしながら、特開平５
−３０１５４１号公報に開示のカメラやセンサを内蔵し
たドア・ミラーあるいはサイド・ミラーによる自動車の
進行方向確認方式は、左右ドアミラーのミラー面の反対
側に撮像カメラを搭載して車輌前方の状況を表示する例
である。即ち、車輌後方の確認を可能とするものではな
い。又、他に特開２００１−３９２１７号公報に開示の
車輌用確認装置は、左右のドアミラーをカメラによる画
像表示装置に代替したものであって、運転者は車輌周囲
確認のためには、従来通り視線を移動させる必要があ
る。即ち、従来より安全性に優れる提案ではない。又、
他に特開平１１−３４８６５９号公報に開示の車輌の後
方監視装置は、後方、特に運転者の死角となる個所をリ
アウインドにプロジェクタで表示する例であり、車輌側
方状況、及び車輌の左後方、及び右後方の状況を表示す
る提案ではない。即ち、車輌周辺状況を完全に提供する
ものではない。

【０００６】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的はドアミラーの鏡面の
一部に表示装置を配置し、運転者に１つのドアミラー装
置で一方の後方鏡像と他方の後方画像を同時に提供し、
それにより運転者の視線移動を低減して、運転の安全性
を向上させることである。又、車輌後部中央に後方撮像
装置を搭載し、その画像もドアミラー装置に表示するよ
うにし、１つのドアミラー装置で後方３方を確認可能と
することである。又、表示器の画像をサイドウインドに
投影し、後方鏡像と並べて運転者に表示することであ
る。又、表示器の画像をそのドアミラー装置で反射さ
せ、それをサイドウインドを通して後方鏡像と並ぶよう
に運転者に表示することである。尚、上記目的は、個々
の発明が個々に達成する目的であって、個々の発明が全
ての上記の目的を達成するものと解釈されるべきではな
い。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の車輌周
辺表示装置は車輌周辺を複数の撮像装置によって撮像
し、表示装置でその撮像画像を運転者に表示し、車輌周
辺状況の確認を容易にする車輌周辺表示装置であって、
車輌左後方を撮像する左後方撮像装置、車輌右後方を撮
像する右後方撮像装置、車輌後方中央を撮像する後方撮
像装置の１つ以上の撮像装置を有し、車輌の有する後方
確認ミラー装置の一部にその１つ以上の撮像装置の画像
を表示する表示装置を備えたことを特徴とする。

【０００８】又、請求項２に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１に記載の車輌周辺表示装置であって、後方確認
ミラー装置は左ドアミラー装置、及び／又は右ドアミラ
ー装置であり、左ドアミラー装置は右後方画像を表示す
る第１の前記表示装置を備え、右ドアミラー装置は左後
方画像を表示する第２の前記表示装置を備えたことを特
徴とする。又、請求項３に記載の車輌周辺表示装置は請
求項２に記載の車輌周辺表示装置であって、右ドアミラ
ー装置、及び左ドアミラー装置は車輌後部中央部に搭載
された後方撮像装置の後方画像を表示する第３の表示装
置を有することを特徴とする。

【０００９】又、請求項４に記載の車輌周辺表示装置は
請求項２に記載の車輌周辺表示装置であって、後方撮像
装置で撮像された後方画像は第１の表示装置、及び／又
は第２の表示装置の一部に表示されることを特徴とす
る。又、請求項５に記載の車輌周辺表示装置は請求項１
に記載の車輌周辺表示装置であって、後方確認ミラー装
置は室内後方確認ミラー装置であって、そのミラー装置
の左側に左後方画像を表示する左表示装置を設け、その
ミラー装置の右側に右後方画像を表示する右表示装置を
設けたことを特徴とする。

【００１０】又、請求項６に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１乃至請求項５の何れか１項に記載の車輌周辺表
示装置であって、左後方撮像装置は左ドアミラー装置に
設けられ、右後方撮像装置は右ドアミラー装置に設けら
れることを特徴とする。又、請求項７に記載の車輌周辺
表示装置は請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の
車輌周辺表示装置であって、第１の表示装置、第２の表
示装置、第３表示装置の画像は、運転者と右ドアミラー
装置間の右サイドウインド、及び／又は運転者と左ドア
ミラー装置間の左サイドウインドに、後方鏡像と並んで
視認されるように投影されることを特徴とする。

【００１１】又、請求項８に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の車輌周辺表
示装置であって、第１の表示装置、第２の表示装置、第
３表示装置の画像は、右ドアミラー装置、及び／又は左
ドアミラー装置で反射され、運転者と右ドアミラー装置
間の右サイドウインド、及び／又は運転者と左ドアミラ
ー装置間の左サイドウインドを透過させて、後方鏡像と
並んで視認されるように表示されることを特徴とする。

【００１２】

【発明の作用及び効果】請求項１に記載の車輌周辺表示
装置によれば、車輌に左後方を撮像する左後方撮像装
置、右後方を撮像する右後方撮像装置、車輌後方中央を
撮像する後方撮像装置の１つ以上の撮像装置を有してい
る。そして、その１つ以上の撮像装置の画像を、後方確
認ミラー装置のミラー面の一部に設けられた表示装置に
表示する。即ち、運転者はミラーによる後方鏡像とその
表示装置による後方画像を一度に見ることができる。例
えば、後方確認ミラー装置を右ドアミラー装置とし、そ
の表示装置に左後方画像を左右反転させて表示すれば、
運転者は右後方、左後方を従来の鏡像のように確認する
ことができる。又、両方を視線移動することなしに見る
ことができる。従来より視線移動が減少するので、より
安全に車輌を走行させることができる。又、視線移動が
少ないので効率のよい後方駐車にも有効である。尚、後
方確認ミラー装置とは、右ドアミラー装置、左ドアミラ
ー装置、室内バックミラー装置等車輌に設けられれた全
てのミラー装置を意味する。これらのうち、任意のミラ
ー装置、任意の個数のミラー装置に上記表示装置は搭載
することができる。

【００１３】又、請求項２に記載の車輌周辺表示装置
は、後方確認ミラー装置は左ドアミラー装置、及び／又
は右ドアミラー装置である。そして、左ドアミラー装置
は右後方画像を表示する第１の表示装置を備え、右ドア
ミラー装置は左後方画像を表示する第２の表示装置を備
えている。この構成により、運転者は左ドアミラー装置
により、左後方を鏡像で右後方を第１の表示装置による
画像で確認することができる。又、右ドアミラー装置に
より、右後方を鏡像で左後方を第２の表示装置による画
像で確認することができる。よって、何れかのドアミラ
ー装置で一度の視認で左右両方向後方を確認することが
できる。これにより、より利便性に優れた車輌周辺表示
装置となる。

【００１４】又、請求項３に記載の車輌周辺表示装置は
請求項２に記載の車輌周辺表示装置であって、右ドアミ
ラー装置、及び左ドアミラー装置は、車輌後部中央部に
搭載された後方撮像装置の後方画像を表示する第３の表
示装置を有している。これにより、運転者は車輌後部中
央後方、例えば運転者から死角となる後方バンパー直近
等も、画像で確認することができる。即ち、一度の視認
で、左右両方向後方、車輌後部中央後方の３方向後方を
確認することができる。よって、更に利便性に優れた車
輌周辺表示装置となる。

【００１５】又、請求項４に記載の車輌周辺表示装置は
請求項２に記載の車輌周辺表示装置であって、後方撮像
装置で撮像された後方画像は第１表示装置、及び／又は
第２の表示装置の一部に表示される。これは、第１の表
示装置、及び／又は第２の表示装置を分割し、後方撮像
装置の画像を表示することを意味する。即ち、請求項３
に記載の車輌周辺表示装置の第３表示装置を省略するこ
とを意味する。即ち、コスト効率に優れた車輌周辺表示
装置とすることができる。尚、運転の視線移動減少に伴
う安全性の向上、及び利便性の向上は請求項３に記載の
車輌周辺表示装置と同等である。

【００１６】又、請求項５に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１に記載の車輌周辺表示装置であって、室内後方
確認ミラー装置の左側に左後方画像を表示する左表示装
置を設け、右側に右後方画像を表示する右表示装置を設
けている。これは、室内後方ミラー装置中央で後方を鏡
像で確認し、左表示装置で左後方を、右表示装置で右後
方を画像で確認する構成である。これによっても、一度
に３方向後方が確認可能である。よって、請求項３に記
載の車輌周辺表示装置と同等の効果を奏する。

【００１７】又、請求項６に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１乃至請求項５の何れか１項に記載の車輌周辺表
示装置であって、左後方撮像装置は左ドアミラー装置に
設けられ、右後方撮像装置は右ドアミラー装置に設けら
れる。一般に、車輌室内に撮像装置を搭載し後方を撮像
すると、搭載場所によっては死角が発生する場合があ
る。又、後方ウインドガラスにより後方像が歪む場合が
ある。本発明では、撮像装置を右ドアミラー装置、左ド
アミラー装置に搭載しているので、直接、死角なく歪み
なく適切に右後方、左後方を捉えることができる。よっ
て、より正確に後方を画像で表示することができる。

【００１８】又、請求項７に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の車輌周辺表
示装置であって、第１表示装置、第２の表示装置、第３
表示装置の画像が、例えば小型プロジェクタ等により運
転者と右ドアミラー装置間の右サイドウインド、及び／
又は運転者と左ドアミラー装置間の左サイドウインドに
投影される。又、この時、投影像は後方鏡像と並んで視
認される個所に投影される。よって、一度に後方を、鏡
像と投影画像で視認することができる。このような構成
によっても、視線移動の減少効果を実現することができ
る。

【００１９】又、請求項８に記載の車輌周辺表示装置は
請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の車輌周辺表
示装置であって、第１表示装置、第２の表示装置、第３
表示装置の画像は、右ドアミラー装置、及び／又は左ド
アミラー装置で反射され、運転者と右ドアミラー装置間
の右サイドウインド、及び／又は運転者と左ドアミラー
装置間の左サイドウインドを透過させて、後方鏡像と並
んで視認されるように表示される。これは、撮像装置で
捉えた画像を、一旦、右ドアミラー装置、及び／又は左
ドアミラー装置で反射させて、左右反転させて運転者に
表示する構成である。よって、左右両後方を鏡像関係で
見ることができるので、従来のドアミラー装置による感
覚と同等の感覚で車輌周辺を確認することができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】（第１実施例）図１に、本発明の
車輌周辺表示装置を示す。図は、概略構成図である。本
発明の車輌周辺表示装置は、図１（ａ）に示す右ドアミ
ラー装置１０と図１（ｂ）に示す左ドアミラー装置２０
から構成され、図２に示すように左右のドア部に取り付
けられる。左ドアミラー装置１０、右ドアミラー装置２
０は、それぞれ撮像装置１１、２１、ミラー部１２、２
２、第１の表示装置１３、第２の表示装置２３、そして
取り付け部１４、２４から構成される。撮像装置１１、
２１は、例えば小型ＣＣＤ撮像装置であり、第１の表示
装置１３、第２の表示装置２３は、例えば液晶表示装置
である。

【００２１】この構成において、左ドアミラー装置１０
の撮像装置１１の画像は、右ドアミラー装置２０の第２
の表示装置２３に表示され、逆に右ドアミラー装置２０
の撮像装置２１の画像は左ドアミラー装置１０の第１の
表示装置１３に表示される。即ち、運転者が左ドアミラ
ー装置１０を見た場合、左後方がミラー部１２で鏡像で
視認され、右後方が第１の表示装置１３で画像で視認さ
れる。逆に、運転者が右ドアミラー装置２０を見た場
合、右後方がミラー部２２で鏡像で視認され、左後方が
第２の表示装置２３で画像で視認される。即ち、運転者
は何れか１方のドアミラー装置を見るだけで視線移動す
ることなく左右の後方状況を一度に把握することができ
る。従来より視線移動が減少するので、より安全に車輌
を走行させることができる。又、視線移動が少ないので
効率のよい後方駐車を行うことができる。尚、上記表示
装置への画像表示は左右反転画像の表示が望ましい。左
右反転すれば、運転者は右後方、左後方を従来の鏡像の
ように確認することができる。

【００２２】（第２実施例）第１実施例は、左右両方向
後方を１つのドアミラー装置で視認させる例であった。
本実施例の車輌周辺表示装置は、第１実施例のドアミラ
ー装置２０に更に第３の表示装置（液晶表示装置）２５
を備え（図３）、それに車輌後部中央からの後方画像を
表示させる例である。その後方画像は、図４に示す車輌
後部中央に設けた後部撮像装置３１から得ることができ
る。

【００２３】この構成において、運転者が右ドアミラー
装置２０（図３）を見た場合、右後方がミラー部２２で
鏡像で視認され、車輌後部中央後方が第３の表示装置２
５で画像で視認され、左後方が第２の表示装置２３で画
像で視認される。即ち、運転者は右ドアミラー装置２０
を見るだけで視線移動することなく左右の後方の状況、
及び車輌後部中央後方の３方向後方の状況を一度に把握
することができる。第１実施例より視線移動が減少する
ので、更に安全に車輌を走行させることができる。又、
３方向後方の確認が１度に可能であるので更に効率のよ
い後方駐車も行うことができる。尚、この場合も第２の
表示装置２３、第３の表示装置２５への画像表示は左右
反転画像の表示が望ましい。左右反転すれば、運転者は
３方向後方を従来の鏡像のように確認することができ
る。よって、違和感なく車輌を操作することができる。
又、本実施例は右ドアミラー装置２０に第３の表示装置
２５を設ける例を示したが、図示はしないが勿論、左ミ
ラー装置１０にそれを設けてもよい。この場合は、運転
者は右ドアミラー装置１０を見るだけで、３方向の後方
を１度に視認することができる。

【００２４】（第３実施例）第１実施例、第２実施例で
は、第１の表示装置、第２の表示装置、第３の表示装置
をドアミラー装置のミラー部に設けて、それぞれを直
接、運転者に視認させる構成とした。本実施例は、ドア
ミラー装置のミラー面以外、例えばドアミラー装置の上
部に小型プロジェクタ装置を取り付けて、サイドウイン
ドに投影させる例である。本実施例の車輌周辺表示装置
は、図５、図６に示すように上部に小型プロジェクタ装
置２６を有した右ドアミラー装置２０、運転者と右ドア
ミラー装置２０間に位置するサイドウインド２８、及び
そのサイドウインドの所定部分に設けられた半透膜部２
７から構成される。尚、この場合、右ドアミラー装置２
０からは、第２の表示装置２３、及び第３の表示装置２
５は取り除かれている。即ち、右ドアミラー装置２０
は、右後方を撮像する撮像装置２１、右後方を鏡像で表
示するミラー部２２、小型プロジェクタ装置２６、及び
取り付け部２４からのみ構成される。

【００２５】この構成において、運転者が右ドアミラー
装置２０を見た場合、右側サイドウインド２８を通して
右後方がミラー部２２で鏡像で視認される。又、同時
に、小型プロジェクタ装置２６で半透膜部２７に投影さ
れた左後方画像、及び／又は車輌後部中央の後方画像が
視認される。即ち、運転者は右ドアミラー装置２０を見
るだけで視線移動することなく左右後方の状況、及び／
又は車輌後部中央後方の３方向後方の状況を一度に把握
することができる。よって、第１実施例の車輌周辺表示
装置、又は第２実施例の車輌周辺表示装置と同等の効果
を得ることができる。投影画像を裏面より視認するの
で、運転者は従来の鏡像のように確認することができ
る。よって、違和感なく車輌を操作することができる。
尚、本実施例は右側のサイドウインドウに画像を投影す
る例を示したが、勿論、左ドアミラー装置２０に小型プ
ロジェクタ２６を搭載し、左側のサイドウインドに投影
するようにしてもよい。同等の効果が得られる。また、
小型プロジェクタ装置２６は車室内に設けて、サイドウ
インドウのハーフミラー部２７に投影するようにしても
良い。

【００２６】（変形例）以上、本発明を表わす１実施例
を示したが、他にさまざまな変形例が考えられる。例え
ば、第１実施例、第２実施例では、第１の表示装置１３
を左ドアミラー装置１０、第２の表示装置２３を右ドア
ミラー装置２０に設けたが、図７に示す様に室内後方確
認ミラー５０に設けてもよい。この場合、中央をミラー
部５１とし、左後方画像を第１の表示装置に相当する左
表示装置５３、右後方画像を第２の表示装置に相当する
右表示装置５２に表示する。尚、５４は取り付け部であ
る。又、ここでは撮像装置１１、２１はドアミラー装置
１０、２０に搭載するものとする。このように構成して
もよい。運転者は、室内後方確認ミラー５０を見るだけ
で、３方向後方を一度に視認することができる。

【００２７】又、第１実施例では、右ドアミラー装置２
０のミラー部２２と第２の表示装置２３は左右に配置し
たが、図８に示すように上下に配置してもよい。同等の
効果がある。又、第１実施例、第２実施例では、撮像装
置１１、２１は左ドアミラー装置１０、右ドアミラー装
置２０に搭載したがこれに限定するものではない。例え
ば、図９に示すように車輌前方角部に搭載してもよい。
これによっても、左後方、右方向を撮像することができ
る。この時、左ドアミラー装置１０、及び右ドアミラー
装置２０からは撮像装置１１、２１が取り除かれる。即
ち、それぞれ図１０（ａ）に示すような第２の表示装置
２３、ミラー部２２の縦配置、又は図１０（ｂ）に示す
第２の表示装置２３、ミラー部２２の横配置に簡略化さ
れる。

【００２８】更に、図９の車輌後部中央に撮像装置を設
けてもよい。その場合は、右ドアミラー装置２０は図１
１（ａ）に示すように、第２の表示装置２３、第３の表
示装置２５、ミラー部２２が横配置となる。又は、図１
１（ｂ）に示すように、第２の表示装置２３、第３の表
示装置２５、ミラー部２２が縦配置となる。撮像装置が
取り除かれるので、右ドアミラー装置２０は簡略化され
る。尚、第２の表示装置２３、第３の表示装置２５、ミ
ラー部２２は順不同である。又、これらは右ドアミラー
装置２０に配置したが、勿論、左ドアミラー装置１０に
配置してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に係る車輌周辺表示装置の構成図。

【図２】第１実施例に係る車輌周辺表示装置の撮像範囲
説明図。

【図３】第２実施例の車輌周辺表示装置に係る右ドアミ
ラー装置の１例の構成図。

【図４】第２実施例に係る車輌周辺表示装置の撮像範囲
説明図。

【図５】第３実施例に係る車輌周辺表示装置の１例の構
成図。

【図６】第３実施例に係る車輌周辺表示装置の表示部説
明図。

【図７】本発明の車両周辺表示装置の変形例に係る表示
部構成図。

【図８】本発明の第１実施例の車輌周辺表示装置の１例
の変形構成図。

【図９】本発明の車輌周辺表示装置の変形例に係る、撮
像範囲説明図。

【図１０】本発明の車両周辺表示装置の変形例に係る表
示部構成図。

【図１１】本発明の車両周辺表示装置の変形例に係る表
示部構成図。

【符号の説明】

１０…左ドアミラー装置 １１、２１、３１…撮像装置 １２、２２…ミラー部 １３…第１の表示装置 ２０…右ドアミラー装置 ２３…第２の表示装置 ２４…取り付け部 ２５…第３の表示装置 ２６…小型プロジェクタ ２７…半透膜部，ハーフミラー部 ２８…右サイドウインド ３１…撮像装置 ５０…室内後方確認ミラー ５１…ミラー部 ５２…右表示装置 ５３…左表示装置 ５４…取り付け部

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ６０Ｒ 21/00 Ｂ６０Ｒ 21/00 ６２１Ｒ ６２６ ６２６Ｇ Ｇ０３Ｂ 15/00 Ｇ０３Ｂ 15/00 Ｖ Ｈ０４Ｎ 5/225 Ｈ０４Ｎ 5/225 Ｃ 7/18 7/18 Ｊ (72)発明者 山田 啓一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の１ 株式会社豊田中央研究所内 Ｆターム(参考） 3D053 FF07 FF13 GG06 HH38 5C022 AA04 AC01 AC78 5C054 CA04 CD03 CH01 EA01 EA05 EC07 ED07 FE17 HA30

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車輌周辺を複数の撮像装置によって撮像
   し、表示装置で該撮像画像を運転者に表示し車輌周辺状
   況の確認を容易にする車輌周辺表示装置であって、 車輌左後方を撮像する左後方撮像装置、車輌右後方を撮
   像する右後方撮像装置、車輌後方中央を撮像する後方撮
   像装置の１つ以上の撮像装置を有し、 車輌の有する後方確認ミラー装置の一部に、前記１つ以
   上の撮像装置の画像を表示する表示装置を備えたことを
   特徴とする車輌周辺表示装置。
2. 【請求項２】前記後方確認ミラー装置は左ドアミラー装
   置、及び／又は右ドアミラー装置であり、前記左ドアミ
   ラー装置は右後方画像を表示する第１の前記表示装置を
   備え、前記右ドアミラー装置は左後方画像を表示する第
   ２の前記表示装置を備えたことを特徴とする請求項１に
   記載の車輌周辺表示装置。
3. 【請求項３】前記右ドアミラー装置、及び前記左ドアミ
   ラー装置は前記車輌後部中央部に搭載された後方撮像装
   置の後方画像を表示する第３の前記表示装置を有するこ
   とを特徴とする請求項２に記載の車輌周辺表示装置。
4. 【請求項４】前記後方撮像装置で撮像された後方画像は
   前記第１の表示装置、及び／又は前記第２の表示装置の
   一部に表示されることを特徴とする請求項２に記載の車
   輌周辺表示装置。
5. 【請求項５】前記後方確認ミラー装置は室内後方確認ミ
   ラー装置であって、該ミラー装置の左側に左後方画像を
   表示する左表示装置を設け、該ミラー装置の右側に右後
   方画像を表示する右表示装置を設けたことを特徴とする
   請求項１に記載の車輌周辺表示装置。
6. 【請求項６】前記左後方撮像装置は前記左ドアミラー装
   置に設けられ、前記右後方撮像装置は前記右ドアミラー
   装置に設けられることを特徴とする請求項１乃至請求項
   ５の何れか１項に記載の車輌周辺表示装置。
7. 【請求項７】前記第１の表示装置、前記第２の表示装
   置、前記第３の表示装置の画像は、運転者と前記右ドア
   ミラー装置間の右サイドウインド、及び／又は運転者と
   前記左ドアミラー装置間の左サイドウインドに、後方鏡
   像と並んで視認されるように投影されることを特徴とす
   る請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の車輌周辺
   表示装置。
8. 【請求項８】前記第１の表示装置、前記第２の表示装
   置、第３の表示装置の画像は、前記右ドアミラー装置、
   及び／又は左ドアミラー装置で反射され、運転者と前記
   右ドアミラー装置間の右サイドウインド、及び／又は運
   転者と前記左ドアミラー装置間の左サイドウインドを透
   過させて、後方鏡像と並んで視認されるように表示され
   ることを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか１項
   に記載の車輌周辺表示装置。