JP2008238974A - 視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体 - Google Patents

視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008238974A
JP2008238974A JP2007082736A JP2007082736A JP2008238974A JP 2008238974 A JP2008238974 A JP 2008238974A JP 2007082736 A JP2007082736 A JP 2007082736A JP 2007082736 A JP2007082736 A JP 2007082736A JP 2008238974 A JP2008238974 A JP 2008238974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
visual recognition
shutter
mirror body
recognition device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007082736A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Morikawa
清司 森川
Yasuo Ogiwara
靖雄 荻原
Manabu Kiyota
学 清田
Katsunori Oritani
克則 折谷
Kenji Uchiyama
賢治 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2007082736A priority Critical patent/JP2008238974A/ja
Publication of JP2008238974A publication Critical patent/JP2008238974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】車両の停車状態または走行状態に応じた視認性を確保すること。
【解決手段】視認装置100は、ミラー体110と、検出部120と、制御部130とを備える。ミラー体110は、所定の反射率および所定の透過率を有するハーフミラー111と、ハーフミラー111の反射面の背面側に重合され、開閉自在なシャッター112とからなる。検出部120は、移動体のシフトギアの位置を検出する。制御部130は、検出部120によって検出されたシフトギアの位置に基づいて、シャッター112の開閉状態を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、移動体に装備される視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は上述の視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体には限らない。
従来、自動車などの車両には運転席の視認性を確保するため、各種ミラーが装備されている。たとえば、トラックやワンボックスカーなどの運転席の位置が高い車両には、一般的な乗用車に装備されるサイドミラーに加えて、自車の下方の視界を確保するために、前方アンダーミラー、後方アンダーミラー、またはサイドアンダーミラーといった補助ミラーが装備されている。
このように、車両に各種ミラーが装備されていると、自車の周囲の視界を確保することはできるものの、場合によっては、ミラーが視界を遮ることにより、視認性の低下につながることがある。そこで、サイドミラーにおいて、ハーフミラーの反射面の背面側にエレクトロクロミック素子を配置し、光透過率の増減調整を可能にした技術が提案されている。(たとえば、下記特許文献1参照。)。
実用新案登録第2601392号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術は、前方視野を確認する場合、または後方視野を確認する場合に応じて、光透過率の増減調整をおこなうものであり、車両の停車状態または走行状態に応じて光透過率の増減調整ができないといった不具合が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる視認装置は、移動体に装備される視認装置において、所定の反射率および所定の透過率を有するハーフミラーと、前記ハーフミラーの反射面の背面側に重合され、開閉自在なシャッターとからなるミラー体と、前記移動体のシフトギアの位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出されたシフトギアの位置に基づいて、前記シャッターの開閉状態を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる視認方法は、所定の反射率および所定の透過率を有するハーフミラーと、前記ハーフミラーの反射面の背面側に重合され、開閉自在なシャッターとからなるミラー体とを備えた視認装置の視認方法において、移動体のシフトギアの位置を検出する検出工程と、前記検出工程によって検出されたシフトギアの位置に基づいて、前記シャッターの開閉状態を制御する制御工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる視認プログラムは、請求項9に記載の視認方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載の視認プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(視認装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる視認装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる視認装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1において、視認装置100は、ミラー体110と、検出部120と、制御部130と、検知部140と、取得部150と、を備えて構成される。
ミラー体110は、ハーフミラー111と、シャッター112とからなる。ハーフミラー111は、所定の反射率および所定の透過率を有する。ハーフミラー111は、たとえば、ガラスの表面に薄い金属の膜を形成させ、入射した光のうち任意の光量を透過させる一方、入射した任意の光量のうち残りの光量を反射させるものである。したがって、ハーフミラー111は、ある条件下でガラスのように機能する一方、別の条件下で鏡のように機能するものである。また、ハーフミラー111は、曲面であっても、非曲面であってもよい。
シャッター112は、ハーフミラー111の反射面の背面側に重合され、開閉自在になっている。また、シャッター112は、機械的に開閉自在なものであっても、電気的に開閉自在なものであってもよい。電気的に開閉自在にするシャッター112としては、代表的には、液晶シャッターが挙げられる。
したがって、ミラー体110は、シャッター112が開状態のときにハーフミラー111に入射した光を透過させ、シャッター112が閉状態のときにハーフミラー111に入射した光を反射させる。つまり、ミラー体110は、シャッター112が開状態になると、透過性を有することにより、ガラスのように機能する一方、シャッター112が閉状態になると、反射性を有することにより、鏡のように機能する。
検出部120は、移動体のシフトギアの位置を検出する。シフトギアの位置の検出は、ギアがどの位置にあるかを検出できるものであればよく、たとえば、シフトレバーの位置を検出すればよい。また、シフトギアの位置は、たとえば、オートマチック車の場合、ドライブ(たとえば、1速〜4速)、ニュートラル、バック、パーキングが挙げられ、マニュアル車の場合、ドライブ(たとえば、1速〜4速)、ニュートラル、バックが挙げられる。
制御部130は、検出部120によって検出されたシフトギアの位置に基づいて、シャッター112の開閉状態を制御する。また、視認装置100を配置する位置によってシャッター112の開閉状態の制御は異なるが、後方に配置される視認装置100を一例として説明すると、たとえば、シフトギアの位置がバックギアの位置にある場合、ミラー体を鏡として用いて、後方下部の安全確認が必要になる。この場合、制御部130がシャッターを閉状態にすることにより、ミラー体110に反射性をもたせる(半反射)ようにする。一方、たとえば、シフトギアの位置が前進ギアに位置する場合、運転中にハーフミラー111に反射する後方の光が視界に入るのを抑制し、透過する光を妨げないようにするために、シャッターを開状態にしてミラー体110に透過性をもたせる(半透過)ようにする。
本実施の形態にかかる視認装置100は、必要に応じて車体の任意の部位に設けてもよいが、代表的には、移動体の前方、移動体の助手席側方、または移動体の後方の少なくともいずれかに設けられる。
また、本実施の形態において、検知部140は、任意の構成要素である。検知部140は、移動体の速度を検知する。この場合、制御部130は、検出部120によって検出されたシフトギアの位置、および検知部140によって検知された移動体の速度に基づいて、シャッターの開閉状態を制御する。検知部140による速度の検知には、たとえば、走行速度信号を受信するもののほか、ナビゲーション装置の地磁気センサ、ジャイロスコープ、衛星情報などを用いてもよい。
また、本実施の形態において、取得部150は、任意の構成要素である。取得部150は、方向指示器の動作信号を取得する。制御部130は、検出部120によって検出されたシフトギアの位置、および取得部150によって取得された方向指示器の動作信号に基づいて、シャッター112開閉状態を制御する。本構成は、ハーフミラー111に反射性をもたせるためのトリガーとして、方向指示器の動作信号の取得を要件としたものである。方向指示器の動作信号は、代表的には、助手席側の方向指示機の動作信号であり、左側通行の場合、左側方向指示機の動作信号が挙げられるが、右側方向指示機、および両側方向指示(ハザード)の動作信号をも含む。
また、ミラー体110が移動体の前方に配置される視認装置100において、制御部130は、検出部120によってシフトギアの位置がバックギアに位置していると検出されたときに、シャッター112を開状態に制御する。このような構成は、移動体がバックする際、移動体の前方に配置されるミラー体110を前方下部の安全確認用の鏡として用いる必要がないため、シャッターを開状態にして、ミラー体110に透過性をもたせるようにしたものである。
また、ミラー体110が移動体の前方に配置される視認装置100において、制御部130は、検出部120によってシフトギアの位置が前進ギアの位置に検出され、かつ、検知部140によって検知された移動体の速度が所定の閾値以上のときに、シャッター112を開状態に制御する。このような構成は、移動体が所定の速度以上で走行する際、移動体の前方に配置されるミラー体110を前方下部の安全確認用の鏡として用いる必要がないため、シャッターを開状態にして、ミラー体110に透過性をもたせるようにしたものである。
一方、ミラー体110が移動体の前方に配置される視認装置100において、シフトギアの位置がニュートラルまたはパーキングに位置している場合や、シフトギアの位置が前進ギアに位置しているときであっても移動体が所定の速度未満で走行している際には、移動体の前方に配置されるミラー体110を前方下部の安全確認用の鏡として用いる必要があるため、シャッターを閉状態にして、ハーフミラー111に反射性をもたせるようにする。
また、ミラー体110が移動体の助手席側方に配置される視認装置100において、制御部130は、検知部140によって検知された移動体の速度が所定の閾値以上のときに、シャッター112を開状態に制御する。このような構成は、移動体が所定の速度以上で走行する際、移動体の助手席側方に配置されるミラー体110を助手席側方下部の安全確認用の鏡として用いる必要がないため、シャッターを開状態にして、ミラー体110に透過性をもたせるようにしたものである。
一方、ミラー体110が移動体の助手席側方に配置される視認装置100において、シフトギアの位置がニュートラル、パーキング、バックギアに位置している場合や、前進ギアに位置しているときであっても移動体が所定の速度未満以下で走行している場合には、助手席側方に配置されるミラー体110を助手席側方下部の安全確認用の鏡として用いるため、シャッターを閉状態にしてミラー体110に反射性をもたせるようにすればよい。
また、本実施の形態にかかる移動体の助手席側方に配置される視認装置100において、制御部130は、検出部120によってシフトギアの位置が前進ギアまたはニュートラルの位置にあることが検出され、かつ、取得部150によって方向指示器の動作信号が取得されたときに、シャッター112を閉状態に制御する。このような構成は、方向指示器が動作して、車両が進路変更または右左折をおこなう際に、ミラー体110を助手席側方下部の安全確認用の鏡として用いるため、シャッターを閉状態にしてミラー体110に反射性をもたせるようにしたものである。
具体的には、移動体が所定の速度以上で走行しているときであっても、方向指示器が動作した場合にはシャッター112を閉状態にすることにより、ミラー体110に反射性をもたせるようにする。また、シフトギアの位置がニュートラルに位置し、シャッターを開状態にしてハーフミラー111に透過性をもたせているときであっても、方向指示器が動作した際にはシャッター112を閉状態にすることにより、ミラー体110に反射性をもたせるようにする。
また、移動体の後方に配置される視認装置100において、制御部130は、検出部120によってシフトギアの位置が前進ギアに位置していると検出されたときに、シャッター112を開状態に制御する。このような構成は、シフトギアの位置が前進ギアに位置している場合、移動体の後方に配置される視認装置100を後方下部の安全確認用の鏡として用いる必要がないため、シャッターを開状態にして、ハーフミラー111に透過性をもたせるようにしたものである。
(視認装置100の視認処理手順)
つぎに、図2を用いて、視認装置100の視認処理手順について説明する。図2は、実施の形態にかかる視認装置の視認処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、視認装置100は、検出部120がシフトギアの位置を検出するのを待って(ステップS201:Noのループ)、検出部120がシフトギアの位置を検出すると(ステップS201:Yes)、制御部130は、シャッター112を開放するか否かを判断する(ステップS202)。ステップS202において、シャッター112を開放すると判断した場合(ステップS202:Yes)、シャッター112を開放し(ステップS203)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS202において、制御部130がシャッター112を開放すると判断しない場合(ステップS202:No)、つまり、シャッター112を開放しないと判断した場合、シャッター112を閉鎖し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる視認装置100によれば、移動体のシフトギアの位置を検出し、検出されたシフトギアの位置に基づいて、シャッター112の開閉状態を制御するようにした。したがって、シフトギアの位置に応じて、ミラー体110に透過性をもたせることにより視界が遮られることを防止できる一方、ミラー体110に反射性をもたせることにより移動体周辺の安全確認をおこなうことができる。また、移動体の移動状態が変化する前に、シフトギアの位置に連動して、シャッター112の開閉状態を切り替えるため、ミラー体110のミラー形態(透過または反射)を迅速かつスムースに変化させることができる。したがって、利用者は、移動体の停車状態または走行状態に応じた視認性を確保することができる。
また、本実施の形態にかかる視認装置100によれば、移動体の速度を検知する検知部140を備えるようにし、検出部120によって検出されたシフトギアの位置、および検知部140によって検知された移動体の速度にもとづいて、シャッター112の開閉状態を制御するようにしてもよい。このような構成により、たとえば、低速走行時には、ミラー体110に反射性をもたせ、鏡として用いることができる。したがって、渋滞時や低速運転時などに、移動体周辺を横断する歩行者を、ミラー体110に反射させ、安全の確認をおこなうことができる。また、高速走行時には、ミラー体110に透過性をもたせることにより、ミラー体110に反射する不要な光が視界にはいることを抑制できるだけでなく、ミラー体110によって視界が遮られることを抑制できる。
また、本実施の形態にかかる視認装置100によれば、方向指示器の動作信号を取得する取得部150を備えるようにし、検出部120によって検出されたシフトギアの位置、および取得部150によって取得された方向指示器の動作信号に基づいて、シャッター112の開閉状態を制御するようにしてもよい。このような構成により、進路変更や停車の前段階で、方向指示器の動作信号に連動して、ミラー体110のミラー形態を変化させることができる。したがって、利用者は、進路変更や停車時に、ミラー体110が鏡として機能することにより、移動体周辺の安全を確認することができる。
また、ミラー体110が移動体の前方に配置される視認装置100によれば、シフトギアの位置がバックギアに位置していると検出されたときに、シャッター112を開状態に制御してもよい。つまり、移動体の前方に配置されるミラー体110は、移動体のバック時に鏡として用いる必要がないため、透過性をもたせるようにした。したがって、利用者は、後進時に、移動体の前方に配置されるミラー体110に反射する不要な光により運転が妨げられるようなことがなく、スムースな後進をおこなうことができる。
また、ミラー体110が移動体の前方に配置される視認装置100によれば、シフトギアの位置が前進ギアに位置していると検出され、かつ、移動体の速度が所定の閾値以上であると検知されたときに、シャッター112を開状態に制御してもよい。つまり、所定の速度以上で走行する際には、ミラー体110に対して透過性をもたせることができる。したがって、利用者は、所定の速度以上で走行する際に、移動体の前方に配置されるミラー体110によって視界が遮られることなく、良好な視界を得ることができる。
また、ミラー体110が移動体の助手席側方に配置される視認装置100によれば、シフトギアの位置が前進ギアに位置していると検出され、かつ、移動体の速度が所定の閾値以上であると検知されたときに、シャッター112を開状態に制御するようにしてもよい。つまり、所定の速度以上で走行する際に、ミラー体110に対して透過性をもたせることができる。したがって、利用者は、所定の速度以上で走行する際に、移動体の助手席側方に配置されるミラー体110によって視界が遮られることなく、良好な視界を得ることができる。
また、ミラー体110が移動体の助手席側方に配置される視認装置100によれば、シフトギアの位置が前進ギアまたはニュートラルに位置していると検出され、かつ、方向指示器の動作信号が取得されたときに、シャッター112を閉状態に制御するようにしてもよい。このような構成により、たとえば、移動体が所定の閾値以上の速度で走行していたとしても、方向指示器の動作信号に基づき、ミラー体110に反射性をもたせて鏡として用いることにより、助手席側方下部の安全確認をおこなうことができ、歩行者や二輪車の巻き込みを防止できる。また、シフトギアの位置がニュートラルに位置し、停車している状態であっても、助手席側方下部の安全確認をおこなうことができ、たとえば、助手席のドアの開閉を安全におこなうことができる。
また、ミラー体110が移動体の後方に配置される視認装置100によれば、シフトギアの位置が前進ギアに位置していると検出されたときに、シャッター112を開状態に制御するようにしてもよい。つまり、走行時には、後方に配置されるミラー体110に透過性をもたせる。このような構成により、後方に配置されるミラー体110から、走行時に不要な光が視界に入ることを抑制できるとともに、後方の視界をクリアにすることができる。
また、本実施の形態にかかる視認装置100によれば、シャッター112は、液晶シャッターを用いることが望ましい。液晶シャッターは、シンプルな構成であり、俊敏な動作性を有する。したがって、ミラー体110が大型化するようなことなく、簡単な制御によりシャッター112の開閉動作を俊敏にすることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に装備されるアンダーミラーによって、本発明の視認装置100を実施した場合の一例について説明する。
(アンダーミラー300のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるアンダーミラー300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるアンダーミラーのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、アンダーミラー300は、車両などの移動体に装備されており、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、位置検知センサ308と、速度センサ309と、方向検知センサ310と、ミラー体311の液晶シャッター312とを備えている。また、各構成部301〜312はバス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、アンダーミラー300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、視認プログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
視認プログラムは、シフトレバーの位置、または方向指示器(ウィンカー)の動作信号に応じて、液晶シャッター312の開閉状態を制御する。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
位置検知センサ308は、シフトレバーの位置を検知し、検知した検知情報を出力する。位置検知センサ308の出力値は、CPU301による液晶シャッター312の開閉状態の制御に用いられる。速度センサ309は、車両の速度を検知し、速度情報を出力する。速度センサ309の出力値は、CPU301による液晶シャッター312の開閉状態の制御に用いられる。
方向検知センサ310は、ウィンカーの動作信号を検知し、検知した検知情報を出力する方向検知センサ310の出力値は、CPU301による液晶シャッター312の開閉状態の制御に用いられる。なお、本実施例においては、位置検知センサ308、速度センサ309、および方向検知センサ310は、アンダーミラー300の構成要素としたが、車両に搭載されているものを用いてもよい。
ミラー体311の液晶シャッター312は、図以外のハーフミラーの反射面の背面側に重合され、電気的に開閉自在であり、ハーフミラーに入射した光を開状態のときに透過させ、閉状態のときに反射させる。なお、ハーフミラーおよび液晶シャッター312によって構成されるミラー体311による入射光の反射または透過の原理については、後述する。
図1に示した視認装置100が備えるミラー体110、検出部120、制御部130、検知部140、取得部150は、図3に示したアンダーミラー300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、アンダーミラー300における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のアンダーミラー300は、アンダーミラー300における記録媒体としてのROM302に記録されている視認プログラムを実行することにより、図1に示した視認装置100が備える機能を、図2に示した視認処理手順で実行することができる。
(ミラー体311が車両の前方に配置されるアンダーミラー300の視認処理の一例)
つぎに、図4を用いて、ミラー体311が車両の前方に配置されるアンダーミラー300がおこなう視認処理の一例について説明する。図4は、ミラー体が車両の前方に配置されるアンダーミラーの視認処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の視認処理の説明においては、オートマチック車を対象としており、シフトレバーの位置が、ドライブ、ニュートラル、パーキング、バックの位置にある場合について説明する。なお、マニュアル車の場合は、オートマチック車の場合と比べてパーキングの位置がない点で異なるが、同様の処理をおこなうことができる。
図4のフローチャートにおいて、ミラー体311が車両の前方に配置されるアンダーミラー300は、位置検知センサ308がシフトレバーの位置を検知するのを待って(ステップS401:Noのループ)、位置検知センサ308がシフトレバーの位置を検知した場合(ステップS401:Yes)、シフトレバーがドライブの位置か否かを判断する(ステップS402)。ステップS402において、シフトレバーがドライブの位置であると判断した場合(ステップS402:Yes)、速度センサ309によって検知される速度が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS403)。ステップS403において、速度センサ309によって検知される速度が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS403:Yes)、液晶シャッター312を開放し(ステップS404)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS402において、シフトレバーがドライブの位置にないと判断した場合(ステップS402:No)、シフトレバーがバックの位置か否かを判断する(ステップS405)。ステップS405において、シフトレバーがバックの位置にあると判断した場合(ステップS405:Yes)、ステップS404に移行する。また、ステップS405において、シフトレバーがバックの位置にないと判断した場合(ステップS405:No)、つまり、ニュートラルまたはパーキングの位置にあると判断した場合、液晶シャッター312を閉鎖し(ステップS406)、一連の処理を終了する。また、ステップS403において、速度センサ309によって検知される速度が所定の閾値以上ではないと判断した場合(ステップS403:No)、ステップS406に移行する。
なお、エンジントラブルなどにより、ニュートラルの状態で走行する場合を考慮し、ニュートラルの際には速度センサ309によって検知される速度を、液晶シャッター312の開閉の判断要素に入れてもよい。具体的には、ステップS406の前に、シフトレバーがニュートラルの位置か否かの判断をおこない、シフトレバーがニュートラルの位置である場合にはステップS403に移行させる処理をおこなえばよい。
(ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300の視認処理の一例)
つぎに、図5を用いて、ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300がおこなう視認処理の一例について説明する。図5は、ミラー体が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラーの視認処理の一例を示すフローチャートである。
図5のフローチャートにおいて、ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300は、位置検知センサ308がシフトレバーの位置を検知するのを待って、(ステップS501:Noのループ)、位置検知センサ308がシフトレバーの位置を検知した場合(ステップS501:Yes)、シフトレバーがドライブの位置か否かを判断する(ステップS502)。ステップS502において、シフトレバーがドライブの位置にあると判断した場合(ステップS502:Yes)、速度センサ309によって検知される速度が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS503)。ステップS503において、速度センサ309によって検知される速度が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS503:Yes)、液晶シャッター312を開放し(ステップS504)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS502において、シフトレバーがドライブの位置にないと判断した場合(ステップS502:No)、つまり、ニュートラル、パーキング、またはバックの位置にあると判断した場合、液晶シャッター312を閉鎖し(ステップS505)、一連の処理を終了する。また、ステップS503において、速度センサ309によって検知される速度が所定の閾値以上ではないと判断した場合(ステップS503:No)、ステップS505に移行する。
(ミラー体311が車両の後方に配置されるアンダーミラー300の視認処理の一例)
つぎに、図6を用いて、ミラー体311が車両の後方に配置されるアンダーミラー300がおこなう視認処理の一例について説明する。図6は、ミラー体が車両の後方に配置されるアンダーミラーの視認処理の一例を示すフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、ミラー体311が車両の後方に配置されるアンダーミラー300は、位置検知センサ308がシフトレバーの位置を検知するのを待って(ステップS601:Noのループ)、位置検知センサ308がシフトレバーの位置を検知した場合(ステップS601:Yes)、シフトレバーがドライブ以外の位置か否かを判断する(ステップS602)。ステップS602において、シフトレバーがドライブ以外の位置にあると判断した場合(ステップS602:Yes)、つまり、シフトレバーがニュートラル、パーキング、またはバックの位置にあると判断した場合、液晶シャッター312を閉鎖し(ステップS603)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS602において、シフトレバーがドライブ以外の位置ではないと判断した場合(ステップS602:No)、つまり、シフトレバーがドライブの位置であると判断した場合、液晶シャッター312を開放し(ステップS604)、一連の処理を終了する。
(ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300の別の視認処理の一例)
つぎに、図7を用いて、ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300がおこなう別の視認処理の一例について説明する。図7は、ミラー体が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラーの別の視認処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す視認処理は、ウィンカーの動作信号を判断要素に加えたものである。
図7のフローチャートにおいて、ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300は、ウィンカーの動作信号を取得するのを待って(ステップS701:Noのループ)、ウィンカーの動作信号を取得した場合(ステップS701:Yes)、シフトレバーがドライブまたはニュートラルの位置か否かを判断する(ステップS702)。ステップS702において、シフトレバーがドライブまたはニュートラルの位置にあると判断した場合(ステップS702:Yes)、液晶シャッター312を閉鎖し(ステップS703)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS702において、シフトレバーがドライブまたはニュートラルの位置にないと判断した場合(ステップS702:No)、つまり、シフトレバーがパーキングまたはバックの位置にある場合、液晶シャッター312を開放し(ステップS704)、一連の処理を終了する。
(ミラー体311が車両の前方に配置された構成の一例)
つぎに、図8を用いて、本実施例にかかるアンダーミラー300のうち、ミラー体311が車両の前方に配置された構成の一例について説明する。図8は、ミラー体が車両の前方に配置された構成の一例を示す説明図である。
図8において、車両800は、トラックやワンボックスカーなどのように運転席が高い位置にある車両である。運転席810には、座席シート811の上部にハンドル812を設け、座席シート811の横にシフトレバー813を設けている。シフトレバー813の位置は、上述した位置検知センサ308によって検知されるようになっている。
また、運転席810からフロントガラス814を介して、車両800の外部には、ミラー体311が設けられており、車両800の前方下部の光を映し出すようになっている。さらに、ドアガラス815を介して、車両800の外部には、ドアミラー821が設けられている。また、車両800の後方にもミラー体311と同様の構成の後方用のミラー体が設けられている。なお、大型トラックや四駆車などの場合には、ミラー体311と同様の構成の助手席側方用のミラー体が設けられる。
(ミラー体311に反射する反射光の一例)
つぎに、図9を用いて、本実施例にかかるミラー体311に反射する反射光の一例について説明する。図9は、本実施例にかかるミラー体に反射する反射光の一例を示す説明図である。なお、詳細については、後述するが、図9においては、液晶シャッター312は閉鎖した状態にある。
図9において、運転席から見て、ミラー体311には、反射光として自車920が映っている。このとき、たとえば、シフトレバー813はニュートラルの位置にあり、車両800が停車した状態にある。また、道路上に設置される案内標識910には、川越方面を示す上矢印911と、さいたま方面を示す横矢印912が表示されている。運転席から見ると、ミラー体311は、案内標識910に表示される上矢印911の一部と、横矢印912の一部を遮っており、上矢印911および横矢印912が正確に視認できない状態になっている。
(ミラー体311を透過する透過光の一例)
つぎに、図10を用いて、本実施例にかかるミラー体311を透過する透過光の一例について説明する。図10は、本実施例にかかるミラー体を透過する透過光の一例を示す説明図である。なお、詳細については、後述するが、図10においては、液晶シャッター312は開放した状態にある。
図10において、運転席から見て、ミラー体311は、光を透過させている。このとき、たとえば、シフトレバー813はドライブの位置にあり、車両800が所定の速度以上で走行している状態にある。このように、図9において遮られていた案内標識910の上矢印911と横矢印912とが正確に視認できる状態になっている。
(アンダーミラー300のミラー体311の構成)
つぎに、図11を用いて、本実施例にかかるアンダーミラー300のミラー体311の構成について説明する。図11は、本実施例にかかるアンダーミラーのミラー体の構成を示した模式図である。図11において、アンダーミラー300のミラー体311は、ハーフミラー1100と、液晶シャッター312とを備えて構成される。
ハーフミラー1100は、所定の反射率および所定の透過率を有する。ハーフミラー1100は、たとえば、ガラスの表面に薄い金属の膜を形成させ、入射した光のうち任意の光量を透過させる一方、入射した任意の光量のうち残りの光量を反射させる。液晶シャッター312は、ハーフミラー1100の反射面の背面側に重合されており、電気的に開閉自在になっている。
(ミラー体311に入射する光の反射原理)
つぎに、図12を用いて、本実施例にかかるミラー体311に入射する光の反射原理について説明する。図12は、本実施例にかかるミラー体に入射する光の反射原理を模式的に示した説明図である。
図12において、ミラー体311は、液晶シャッター312が閉鎖した状態にあり、ハーフミラー1100に入射した入射光1210を全反射する。また、ミラー体311は、液晶シャッター312側から入射する入射光1230のハーフミラー1100側への透過を遮断する。したがって、運転席の利用者1250は、入射光1210が反射した反射光1220を視認することができる。
(ミラー体311を透過する光の透過原理)
つぎに、図13を用いて、本実施例にかかるミラー体311を透過する光の透過原理について説明する。図13は、本実施例にかかるミラー体を透過する光の透過原理を模式的に示した説明図である。
図13において、ミラー体311は、液晶シャッター312が開放した状態にあるため、ハーフミラー1100に入射した入射光1210を液晶シャッター312側へ透過する。符号1310は、入射光1210が透過した透過光を示す。また、ミラー体311は、液晶シャッター312側から入射する入射光1230をハーフミラー1100側へ透過させる。したがって、運転席の利用者1250では、液晶シャッター312側から入射した透過光1320を視認することができる。
以上説明したように、本実施例にかかるアンダーミラー300によれば、位置検知センサ308が車両のシフトレバー813の位置を検知し、検知されたシフトレバー813の位置に基づいて、液晶シャッター312の開閉状態を制御するようにした。したがって、シフトレバー813の位置に応じて、ミラー体311に透過性をもたせることにより視界が遮られることを防止できる一方、ミラー体311に反射性をもたせることにより車両周辺の安全確認をおこなうことができる。また、車両の移動状態が変化する前に、シフトレバー813の位置に連動して、液晶シャッター312の開閉状態を切り替えるため、ミラー体311のミラー形態を迅速かつスムースに変化させることができる。このように、車両の停車状態または走行状態に応じた視認性を確保することができる。
また、本実施例にかかるアンダーミラー300によれば、車両の速度を検知する速度センサ309を備え、位置検知センサ308によって検知されたシフトレバー813の位置、および速度センサ309によって検知された車両の速度に基づいて、液晶シャッター312の開閉状態を制御するようにした。このような構成により、たとえば、低速走行時には、ミラー体311に対して反射性をもたせることができる。したがって、渋滞時や低速運転時などに、車両周辺を横断する歩行者を、ミラー体311に反射させ、安全の確認をおこなうことができる。また、高速走行時には、ミラー体311に透過性をもたせることにより、ミラー体311に反射する不要な光が視界にはいることを防止できるだけでなく、ミラー体311によって視界が遮られることを防止できる。
また、本実施例にかかるアンダーミラー300によれば、ウィンカーの動作信号を検知する方向検知センサ310を備え、位置検知センサ308によって検知されたシフトレバー813の位置、および方向検知センサ310によって検知されたウィンカーの動作信号に基づいて、液晶シャッター312の開閉状態を制御するようした。このような構成により、進路変更や停車の前段階で、ウィンカーの動作信号に連動して、ミラー体311のミラー形態を変化させることができる。したがって、利用者は、進路変更や停車時に、ミラー体311が鏡として機能することにより、車両周辺の安全を確認することができる。
また、ミラー体311が車両の前方に配置されるアンダーミラー300によれば、シフトレバー813の位置がバックに位置していると検知されたときに、液晶シャッター312を開状態に制御するようにした。つまり、車両の前方に配置されるミラー体311は、車両のバック時に鏡として用いる必要がないため、透過性をもたせるようにした。したがって、利用者は、後進時に、車両の前方に配置されるミラー体311によって反射される不要な光により運転が妨げられるようなことなく、スムースな後進をおこなうことができる。
また、ミラー体311が車両の前方に配置されるアンダーミラー300によれば、位置検知センサ308によってシフトレバー813の位置がドライブに位置していると検知され、かつ、速度センサ309によって車両の速度が所定の閾値以上であると検知されたときに、液晶シャッター312を開状態に制御するようにした。つまり、所定の速度以上で走行する際には、ミラー体311に対して透過性をもたせる。したがって、利用者は、所定の速度以上で走行する際に、車両の前方に配置されるミラー体311によって視界が遮られることなく、良好な視界を得ることができる。
また、ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300によれば、位置検知センサ308によってシフトレバー813の位置がドライブに位置していると検出され、かつ、速度センサ309によって車両の速度が所定の閾値以上であると検知されたときに、液晶シャッター312を開状態に制御するようにした。つまり、所定の速度以上で走行する際に、ハーフミラーに対して透過性をもたせる。したがって、利用者は、所定の速度以上で走行する際に、車両の助手席側方に配置されるミラー体311によって視界が遮られることなく、良好な視界を得ることができる。
また、ミラー体311が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラー300によれば、位置検知センサ308によってシフトレバー813の位置がドライブまたはニュートラルに位置していると検知され、かつ、方向検知センサ310によってウィンカーの動作信号が検知されたときに、液晶シャッター312を閉状態に制御するようにした。このような構成により、たとえば、車両が所定の閾値以上の速度で走行していたとしても、ウィンカーの動作信号に基づき、ミラー体311に反射性をもたせて鏡として用いることにより、助手席側方下部の安全確認をおこなうことができ、歩行者や二輪車の巻き込みを防止できる。また、シフトレバー813の位置がニュートラルに位置し、停車している状態であっても、助手席側方下部の安全確認をおこなうことができ、たとえば、助手席のドアの開閉を安全におこなうことができる。
また、ミラー体311が車両の後方に配置されるアンダーミラー300によれば、位置検知センサ308によってシフトレバー813の位置がドライブに位置していると検知されたときに、液晶シャッター312を開状態に制御するようにした。つまり、走行時には、後方に配置されるミラー体311に透過性をもたせる。このような構成により、後方に配置されるミラー体311から、走行時に不要な光が視界に入ることを抑制できるとともに、後方の視界をクリアにすることができる。
また、本実施例にかかるアンダーミラー300によれば、シンプルな構成であり、かつ、俊敏な動作性を有する液晶シャッター312を用いた。したがって、ミラー体311が大型化するようなことなく、簡単な制御により、液晶シャッター312の開閉動作を俊敏にすることができる。
以上説明したように、本発明の視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体によれば、アンダーミラー300は、位置検知センサ308が車両のシフトレバー813の位置を検知し、検知されたシフトレバー813の位置に基づいて、液晶シャッター312の開閉状態を制御するようにした。したがって、シフトレバー813の位置に応じて、アンダーミラー300に透過性をもたせることにより視界が遮られることを防止できる一方、アンダーミラー300に反射性をもたせることにより車両周辺の安全確認をおこなうことができる。また、車両の移動状態が変化する前に、シフトレバー813の位置に連動して、液晶シャッター312の開閉状態を切り替えるため、ミラー体311のミラー形態を迅速かつスムースに変化させることができる。したがって、車両の停車状態または走行状態に応じた視認性を確保することができる。
なお、本実施例で説明した視認方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
実施の形態にかかる視認装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態にかかる視認装置の視認処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかるアンダーミラーのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 ミラー体が車両の前方に配置されるアンダーミラーの視認処理の一例を示すフローチャートである。 ミラー体が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラーの視認処理の一例を示すフローチャートである。 ミラー体が車両の後方に配置されるアンダーミラーの視認処理の一例を示すフローチャートである。 ミラー体が車両の助手席側方に配置されるアンダーミラーの別の視認処理の一例を示すフローチャートである。 ミラー体が車両の前方に配置された構成の一例を示す説明図である。 本実施例にかかるミラー体に反射する反射光の一例を示す説明図である。 本実施例にかかるミラー体を透過する透過光の一例を示す説明図である。 本実施例にかかるアンダーミラーのミラー体の構成を示した模式図である。 本実施例にかかるミラー体に入射する光の反射原理を模式的に示した説明図である。 本実施例にかかるミラー体を透過する光の透過原理を模式的に示した説明図である。
符号の説明
100 視認装置
110 ミラー体
111 ハーフミラー
112 シャッター
120 検出部
130 制御部
140 検知部
150 取得部
300 アンダーミラー
308 位置検知センサ
309 速度センサ
310 方向検知センサ
311 ミラー体
312 液晶シャッター
813 シフトレバー
1100 ハーフミラー

Claims (11)

  1. 移動体に装備される視認装置において、
    所定の反射率および所定の透過率を有するハーフミラーと、前記ハーフミラーの反射面の背面側に重合され、開閉自在なシャッターとからなるミラー体と、
    前記移動体のシフトギアの位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたシフトギアの位置に基づいて、前記シャッターの開閉状態を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする視認装置。
  2. 前記移動体の速度を検知する検知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出されたシフトギアの位置、および前記検知手段によって検知された前記移動体の速度に基づいて、前記シャッターの開閉状態を制御することを特徴とする請求項1に記載の視認装置。
  3. 方向指示器の動作信号を取得する取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出されたシフトギアの位置、および前記取得手段によって取得された方向指示器の動作信号に基づいて、前記シャッターの開閉状態を制御することを特徴とする請求項1に記載の視認装置。
  4. 前記ミラー体は、前記移動体の前方に配置され、
    前記制御手段は、前記検出手段によってシフトギアの位置がバックギアに位置していると検出されたときに、前記シャッターを開状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の視認装置。
  5. 前記ミラー体は、前記移動体の前方または助手席側方に配置され、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出されたシフトギアの位置が前進ギアの位置にあり、かつ、前記検知手段によって検知された前記移動体の速度が所定の閾値以上のときに、前記シャッターを開状態に制御することを特徴とする請求項2に記載の視認装置。
  6. 前記ミラー体は、前記移動体の助手席側方に配置され、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出されたシフトギアの位置が前進ギアまたはニュートラルの位置にあり、かつ、前記取得手段によって方向指示器の動作信号が取得されたときに、前記シャッターを閉状態に制御することを特徴とする請求項3に記載の視認装置。
  7. 前記ミラー体は、前記移動体の後方に配置され、
    前記制御手段は、前記検出手段によってシフトギアの位置が前進ギアに位置していると検出されたときに、前記シャッターを開状態に制御することを特徴とする請求項1に記載の視認装置。
  8. 前記シャッターは、液晶シャッターを用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の視認装置。
  9. 所定の反射率および所定の透過率を有するハーフミラーと、前記ハーフミラーの反射面の背面側に重合され、開閉自在なシャッターとからなるミラー体とを備えた視認装置の視認方法において、
    移動体のシフトギアの位置を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出されたシフトギアの位置に基づいて、前記シャッターの開閉状態を制御する制御工程と、
    を含むことを特徴とする視認方法。
  10. 請求項9に記載の視認方法をコンピュータに実行させることを特徴とする視認プログラム。
  11. 請求項10に記載の視認プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
JP2007082736A 2007-03-27 2007-03-27 視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体 Pending JP2008238974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082736A JP2008238974A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082736A JP2008238974A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008238974A true JP2008238974A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39910819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007082736A Pending JP2008238974A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008238974A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151519A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 シャープ株式会社 検知装置および移動体
JP2017149285A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 パイオニア株式会社 表示装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2018167722A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 株式会社ホンダアクセス 車両用後方確認システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61131348U (ja) * 1985-02-05 1986-08-16
JPH033856U (ja) * 1989-06-02 1991-01-16
JP2003078907A (ja) * 2001-08-30 2003-03-14 Tokai Rika Co Ltd 車両用監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61131348U (ja) * 1985-02-05 1986-08-16
JPH033856U (ja) * 1989-06-02 1991-01-16
JP2003078907A (ja) * 2001-08-30 2003-03-14 Tokai Rika Co Ltd 車両用監視装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151519A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 シャープ株式会社 検知装置および移動体
JP2017149285A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 パイオニア株式会社 表示装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2018167722A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 株式会社ホンダアクセス 車両用後方確認システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9649936B2 (en) In-vehicle device, control method of in-vehicle device, and computer-readable storage medium
JP4534922B2 (ja) 仮想先行車画像表示システム
US10362230B2 (en) In-vehicle display device
US9283963B2 (en) Method for operating a driver assist system of an automobile providing a recommendation relating to a passing maneuver, and an automobile
JP6510642B2 (ja) 自動車両のドライバー支援システムを作動させるための方法、ドライバー支援システム、及び、自動車両
JPWO2018061294A1 (ja) 周辺監視装置
US20180334089A1 (en) Driving intention indicating device and method
JP2011079345A (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ
JPWO2017056157A1 (ja) 車両用表示装置及び車両用表示方法
JP2010064691A (ja) 車両運転支援装置、車両運転支援方法および車両運転支援プログラム
US20230001985A1 (en) Display device for a vehicle
EP3776152B1 (en) Image control apparatus, display apparatus, movable body, and image control method
WO2019189393A1 (en) Image control apparatus, display apparatus, movable body, and image control method
JP2008238974A (ja) 視認装置、視認方法、視認プログラム、および記録媒体
JPH0585222A (ja) ヘツドアツプデイスプレイ装置
CN104417439A (zh) 利用雷达传感器的车辆后视镜控制系统及其方法
JP2009248847A (ja) 車両用表示装置
CN115079411A (zh) 车辆用显示装置
JPH06278531A (ja) 車両用視認補助装置
JP6251495B2 (ja) 表示ユニット
JP6481485B2 (ja) 車両
JP7508763B2 (ja) 画像制御装置、表示装置、移動体、画像制御方法、及びプログラム
JP2008213592A (ja) 車両用ドアミラー装置
WO2017195693A1 (ja) 画像表示装置
US20240013660A1 (en) Control device, warning control method, and non-transitory computer-readable storage medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20091030

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111101

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306