JP6251495B2 - 表示ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置と、メータユニットと、を備える表示ユニットに関する。
車両を運転する際に、例えば車線変更等をしようとする時には、運転者は事前に自車両の近傍、特に後方の交通の状況を十分に把握する必要がある。
一般的な自動車の場合には、自車両の後方の道路状況を確認する手段として、ルームミラー及び左右のドアにそれぞれ搭載されたドアミラー又はフェンダーに装着されたフェンダーミラーが備わっている。したがって、運転者は進行方向の前方に顔を向けた通常の運転状態のまま、ルームミラー及びドアミラーの位置に視線を移すことで、自車両の後方の道路状況を確認することができる。
しかしながら、ルームミラーやドアミラーを用いて視認可能な自車両後方の領域は一部分だけであり、運転者の死角になる領域も存在している。そのため、運転者がルームミラーやドアミラーを用いて実際に自車両の後方を確認した場合であっても、自車両の近傍に実在する他の車両を視認できない状況が起こりうる。この結果、車線変更の際に、自車両と他車両とが接触する可能性がある。また、ルームミラーやドアミラーに映る像を参照するためには、運転者は通常の運転状態から大きく視線を移動しなければならない。
これに対して、従来、自車両後方の道路状況をルームミラー及びドアミラーよりも容易に確認するための表示に関する技術が提案されている。例えば、左右のドアミラーの各々の近傍にカメラを搭載し、更に車両の後部にも他のカメラを搭載し、自車両後方の道路状況を撮影した映像を取得する。そして、これらの映像を運転席の前方に配置された液晶パネル上に表示する。このような液晶パネルに表示される映像を参照する場合には、ルームミラー及びドアミラーの場合と比べて運転者の視線移動が大幅に減少する。このような技術が、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特開平10−257482号公報 特許第5051263号公報
しかしながら、液晶パネルに車載カメラから取得した映像を表示している場合であっても、自車両に接近している他車両の存在に運転者が気付かない可能性がある。例えば、運転者は、運転中には前方を注視しなければならず、常に当該液晶パネルを見ている訳にはいかない。また、液晶パネルの映像を定期的に参照したとしても、車載カメラで撮影した映像には接近している他車両の他にも様々な情報が含まれ、しかもそれらの情報が自車両の走行に伴って時々刻々と変化しているので、映像を短時間参照しただけでは、接近中の他車両の存在を運転者が認識できない場合がある。このように、上記従来技術を用いた場合には、運転者が他車両の自車両への接近に気付かない虞があった。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、後続車両の自車両への接近を把握し易い表示ユニットを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係る表示ユニットは、下記の特徴を有している。
(1) 表示像を含む表示光を反射板に投射する投射部を有するヘッドアップディスプレイ装置と、
自車両の車両後側方を撮影した画像を含む任意の表示要素を表示可能な表示部を有するメータユニットと、
前記投射部及び前記表示部に接続された制御部と、
を備える表示ユニットであって、
前記制御部は、前記表示部が車両後側方を撮影した画像を表示している状態において、前記車両後側方を撮影した画像に基づいて車両後側方から後続車両が接近していると判定した場合には、後続車両が自車両に接近していることを表す接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御する、
こと。
(2) 上記(1)の構成の表示ユニットであって、
前記メータユニットは、自車両の左右両側方に配設された方向指示灯それぞれをオンオフするための操作入力を受付可能であり、
前記制御部は、前記操作入力を受け付けると、車両後側方から後続車両が接近しているか否かを判定し、当該判定の結果、車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、前記接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御する、
こと。
(3) 上記(2)の構成の表示ユニットであって、
前記制御部は、前記操作入力を受け付けると、受け付けた前記操作入力に対応する側の車両後側方から後続車両が接近しているか否かを判定し、当該判定の結果、前記操作入力に対応する側の車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、前記接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御する、
こと。
(4) 表示像を含む表示光を反射板に投射する投射部を有するヘッドアップディスプレイ装置と、
自車両の車両後側方を撮影した画像を含む任意の表示要素を表示可能な表示部を有するメータユニットと、
前記投射部及び前記表示部に接続された制御部と、
を備える表示ユニットであって、
前記制御部は、前記表示部が車両後側方を撮影した画像を表示している状態において、車両後側方から後続車両が接近していると判定した場合には、後続車両が自車両に接近していることを表す接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御し、
前記ヘッドアップディスプレイ装置が、
板状に形成され、前記投射部から投射された前記表示光を反射面で反射するコンバイナと、
照明光を出射する端面用光源と、
前記コンバイナに形成され、前記照明光を該コンバイナの内部に導く入射部と、
前記コンバイナの厚み方向と直交する方向における端面に形成され、前記コンバイナの内部に入射した前記照明光を前記表示光の反射方向に向けて反射する照明光反射部と、を更に備え、
前記制御部は、前記端面用光源に接続され、車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、前記接近シンボルを含む表示像を投射するように前記投射部を制御し、且つ、前記照明光を出射するように前記端面用光源を制御する、
こと。
(5) 上記(1)の構成の表示ユニットであって、
前記制御部は、後続車両が接近しているか否かの判定を行う際、
前記車両後側方を撮影した画像中の特徴的なパターンを抽出し、
前記抽出した特徴的なパターンについて、予め登録した車両のパターンとの類似性が高いものが存在するか否かを識別し、
前記車両のパターンとの類似性が高い前記特徴的なパターンを検出した場合、前記検出された特徴的なパターンを後続車両とみなし、前記後続車両とみなされた特徴的なパターンのサイズが大きくなる方向に変化しているか否かを識別し、
前記特徴的なパターンのサイズが大きくなる方向に変化している場合、前記特徴的なパターンのサイズの変化を予め定めた条件と比較することにより、前記後続車両が所定の接近状態にあるか否かを識別し、
前記後続車両が前記所定の接近状態にある場合、前記後続車両が接近していると判定する、
こと。
上記(1)の表示ユニットによれば、自車両の後側方から後続車両が接近している状況において、後続車両が自車両に接近していることを示す接近シンボルがヘッドアップディスプレイ装置により表示されるので、運転者は後方に注意すべきことを当該接近シンボルの視認により把握できる。
ところで、ヘッドアップディスプレイ装置では、表示光を反射する反射板の位置よりも、車両の進行方向における前方の位置に虚像として表示像を結像するので、表示像の視認のために必要な運転者の焦点調節が僅かで済む。さらに、ヘッドアップディスプレイ装置によれば、半透明の反射板を通じて視認する車両前方の景色と、進行方向前方に結像された表示像とを重畳して視認できる。このため、運転者は、ヘッドアップディスプレイ装置による表示であれば、運転中であっても容易に認識できる。
このため、上記(1)の表示ユニットによれば、接近シンボルがヘッドアップディスプレイ装置により表示されるので、液晶パネルにカメラからの映像のみを表示する従来技術と比較して、運転者は、後続車両の自車両への接近を容易に把握できる。また、接近シンボルを用いて少ない情報量で他車の接近状況を表現しているので、運転者は、接近シンボルの視認により、後方に注意すべきことを瞬時に把握できる。また、メータユニットの表示部には、ドアミラーに映る像と同等の内容の鮮明な画像が表示されているので、運転者は、接近シンボルにより後続車両の接近を察知した後、当該表示部を視認することにより、車両後方の詳細な状況を確認することもできる。
また、上記(2)の表示ユニットによれば、運転者が方向指示灯をオンオフするための操作部を操作した時に、即ち、運転者が車線変更や進路変更を行おうとする時に、後続車両の接近の有無を識別し、接近シンボルをヘッドアップディスプレイ装置の表示内容に反映することができる。したがって、接近の有無を常時判定し続ける場合と比較して、接近の検知に要する処理負担が軽減されると共に、適切なタイミングで後続車両の接近を報知できる。
また、上記(3)の表示ユニットによれば、運転者が車線変更や進路変更を行おうとする方向における後続車両の接近を検知するので、接近の検知に要する制御の処理負担が軽減されると共に、的確に後続車両の接近を報知できる。
また、上記(4)の表示ユニットによれば、後続車両が接近している状況においては、コンバイナの端面が明るく照明されるので、運転者は、後方に注意すべきことを、接近シンボル以外にコンバイナの端面の照明によっても認識することができる。したがって、運転者は、後続車両の接近を更に容易に認識できる。
本発明の表示ユニットによれば、後続車両の自車両への接近を把握し易い表示ユニットを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、表示ユニット全体の外観を正面側から視た斜視図である。 図2は、表示ユニット全体の外観を背面側から視た斜視図である。 図3は、表示ユニット全体の外観を側面側から視た側面図である。 図4は、コンバイナを格納した状態における表示ユニットを正面側から視た斜視図である。 図5は、コンバイナを格納した状態における表示ユニットを背面側から視た斜視図である。 図6は、表示ユニット全体の通常の運転状態における表示例を示す正面図である。 図7は、表示ユニット全体の構成の概要を示す分解斜視図である。 図8は、メータサブアセンブリの構成を示す分解斜視図である。 図9は、コンバイナ及びコンバイナ照明基板を示す図であり、図9(a)は正面図、図9(b)は側面図である。 図10は、駆動部サブアセンブリの構成を示す分解斜視図である。 図11は、表示ユニット全体の電気回路の構成を示すブロック図である。 図12は、表示ユニットの主要な動作を示すフローチャートである。 図13は、表示ユニット全体の進路変更又は車線変更時の表示例を示す正面図である。
本発明の表示ユニットに関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<機構部の構成>
<全体の概要の説明>
表示ユニット10全体の外観を正面側、背面側、及び側面側から視た図をそれぞれ図1、図2、及び図3に示す。図1〜図3においては、コンバイナ17が筺体から突出した使用状態を表している。また、図4、図5は、コンバイナ17が筺体内部に格納された格納状態における表示ユニット10を正面側、背面側から視た斜視図をそれぞれ示している。図6は、表示ユニット全体の通常の運転状態における表示例を示す正面図である。
図1〜図6に示す方向の「左」、「右」は、車両の運転席側からその前方に配置された表示ユニット10を見た場合の左右と対応している。また、図1〜図6に示す方向の「前」、「後」は、表示ユニット10自体の前、後方向と対応している。つまり、運転席側に着座している運転者と対向する方向が「前」であり、運転者側から見た表示ユニット10の背面側を「後」として表してある。また、図1〜図6に示す方向の「上」、「下」は、車両の上下方向と対応している。また、後述する図1〜図6以外の図面においても、同じように「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」を用いて方向を示している。
図1〜図6に示した表示ユニット10は、メータユニット11と、ヘッドアップディスプレイ(HUD)装置16とを一体的に結合して構成した装置である。この表示ユニット10は、車両のインストルメントパネル(図示せず)の内側に埋め込まれ、その一部分が運転者から視認されるようにインストルメントパネルの外側に露出する状態で配置される。特に、表示ユニット10は、使用状態においてはHUD装置16のコンバイナ17がインストルメントパネルから突出し、格納状態においてはコンバイナ17がインストルメントパネルよりも下方に格納されるように、配置される。即ち、コンバイナ17は、使用状態では運転者から視認可能であり、格納状態では運転者から視認されない。
図1〜図3に示すように、メータユニット11は、左側表示部12及び右側表示部13の2つの表示部を備えている。図1に示すように、メータユニット11の左側に左側表示部12が配置され、右側に右側表示部13が配置されている。また、メータユニット11は、これら左側表示部12及び右側表示部13の間に、警報等のための表示灯を表示可能な中央表示部14を更に備えている。これら各部の詳細については後述する。これらの表示部を備えるメータユニット11は、一般的な車両用のメータユニットと同様に、車両の運転に役立つ様々な情報を表示するために利用される。例えば、車両の走行速度を表示する速度計や、走行距離を表示する距離計がメータユニット11に表示される。また、変速機レバーのシフト位置を表示する表示器や、燃料残量を表示する燃料計や、各種異常の発生を警告する警告表示部等もメータユニット11に表示される。また、メータユニット11の左側表示部12及び右側表示部13は、グラフィック表示が可能な液晶表示パネルを採用しているので、車載カメラで撮影した画像(映像)等も表示することができる。
HUD装置16は、半透明の反射板(ハーフミラー)である板状のコンバイナ17に表示像を投射して各種情報を表示するものであり、図1〜図3に示すように、使用状態においてはコンバイナ17が中央表示部14の上方に突出する。これにより、当該コンバイナ17に表示像が表示された場合、運転者は通常の運転状態から視線を大きく移動することなく当該表示像を視認することができる。また、HUD装置16では、コンバイナ17の位置よりも更に「後」方向の先の位置に虚像として表示像を結像するので、表示の視認のために必要な運転者の焦点調節は僅かで済む。このように、HUD装置16によれば、運転者の視線の移動や焦点調節が少なく、視認性の高い表示機能を提供できる。また、HUD装置16によれば、コンバイナ17を通じて視認する車両前方の景色と、コンバイナ17に表示された表示像とを重畳して視認できるので、通常の表示パネルを用いた表示とは異なる態様で情報を呈示できる。
図6は、表示ユニット全体の通常の運転状態における表示例を示す正面図である。図6に示すように、中央表示部14の上方に位置するコンバイナ17には、HUD表示内容94Aとして現在の車速(40km/hなどの文字や数字)、運転のエコ度を示す指標などの優先度の高い情報が、大きく見やすい状態で表示される。左側表示部12には、左画面表示内容91Aとして、車両の左後側方を撮影した映像を左右反転した像が表示される。また、右側表示部13には、右画面表示内容92Aとして、車載カメラ97Rが撮影した映像を左右反転した像が表示される。また、左側表示部12の左画面表示内容91Aには、映像の他に、スピードメータ、燃料計、変速機のシフト位置などの情報も含まれている。
<各部の詳細な構成の説明>
表示ユニット10を主要な構成要素毎に分解した状態を図7に示す。
表示ユニット10は、図7に示すように、メータサブアセンブリ21、表示光投射部22、投射部ケース23、駆動部アセンブリ24、メイン基板アセンブリ25、カバー27、アンビエント光源28、及びアンビエント用プリズム部29を備えている。
<表示光投射部22の説明>
表示光投射部22は、HUD装置16が表示する表示像を含む表示光をコンバイナ17に向かって投射する機能を有する。
表示光投射部22は、図7に示すように、後方側から順に、ヒートシンク22a、熱伝導シート22b、バックライト基板22c、レンズアレイ22d、バックライトケース22e、拡散シート22f、液晶表示器22g、及びシールドケース22hを備えている。
液晶表示器22gは、二次元配置された多数の表示画素を有しており、画素毎に個別に表示のオンオフ、表示色等を制御することができる。これにより、液晶表示器22gは、図形、文字、画像などの任意の可視情報を画面上に表示することができる。
液晶表示器22gは、透過型の液晶パネルであり、バックライト基板22c上に配置されたバックライトによって背面側から照明されることにより、画面に表示した表示像を含む表示光を投射することができる。この表示光は、図5、図7に示すように、投射部ケース23に設けられている開口である表示光出射口18aからコンバイナ17に向かって投射される。
コンバイナ17は、駆動部アセンブリ24に組み込まれており、上下方向に移動可能に支持されている。HUD装置16の表示状態においては、コンバイナ17が駆動部アセンブリ24から突出した位置に移動して、表示光投射部22から出射された表示光を反射する。そして、コンバイナ17の反射面で反射した光が、運転者の目の位置に相当する所定のアイポイントに向かう。これにより、運転者は、液晶表示器22gの画面に表示された可視情報をコンバイナ17に映る虚像として視認することができる。
<アンビエント光表示の説明>
本実施形態においては、液晶表示器22gの表示像以外の光についても、コンバイナ17の面に投射して虚像として表示することができる。そのために、メイン基板アセンブリ25上にはアンビエント光源28が備わっている。また、アンビエント光源28と対向する位置にアンビエント用プリズム部29が配置してある。アンビエント光源28は、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)で構成されている。また、アンビエント用プリズム部29は複数の発光ダイオードのそれぞれと対向する位置に配置された複数のプリズムにより構成されている。
アンビエント光源28の発光により得られる光は、アンビエント用プリズム部29に下方から入射して頂部付近の面で反射し、投射部ケース23に設けられているアンビエント光出射口18b(図5、図7参照)からコンバイナ17に向かって投射される。このアンビエント光も、コンバイナ17の反射面で反射して、運転者の目の位置に相当する所定のアイポイントに向かう。したがって、アンビエント光源28が発光している場合には、この光も、運転者はコンバイナ17に映る虚像として視認することができる。
<メータサブアセンブリ21の説明>
メータユニット11の本体は、メータサブアセンブリ21として構成されている。このメータサブアセンブリ21について、主要な構成要素毎に分解した状態を図8に示す。
図8に示すように、メータサブアセンブリ21は、後方側から順に、後部カバー31、基板32、ケース33、複数の拡散シート34、テルテールレンズ35a、35b、メータ左側表示器36L、メータ右側表示器36R、見返し板37、及び表ガラス38を備えている。
基板32は、左右方向に延びる矩形状を有しており、その左端近傍に発光部32aが配置され、右端近傍に発光部32bが配置されている。また、発光部32aと発光部32bの間には、発光部32cが並んで配置されている。発光部32a、発光部32b、及び発光部32cは、それぞれ複数の独立した発光ダイオードにより構成されている。
発光部32a、発光部32b、及び発光部32cからの出射光は、それぞれ「前」方向に出射され、ケース33の開口部、拡散シート34、テルテールレンズ35a、35b、見返し板37の開口を順に通過して表ガラス38の表面上に各種警告等のための表示光として映る。これらの表示光が前述した中央表示部14に表示されて運転者に視認される。尚、表ガラス38は、スモーク処理が施されて半透明に形成されている。
メータ左側表示器36L、及びメータ右側表示器36Rは、それぞれ独立したカラー液晶表示パネルであり、二次元配置された多数の表示画素を有している。メータ左側表示器36L、及びメータ右側表示器36Rの多数の表示画素は、画素毎に個別に表示のオンオフ、表示色等を制御することができる。これにより、メータ左側表示器36L及びメータ右側表示器36Rは、図形、文字、画像などの任意の可視情報を画面上に表示することができる。
メータ左側表示器36L、及びメータ右側表示器36Rの各画面の表示内容は、見返し板37の開口部を通り、表ガラス38の表面上に表示される。このメータ左側表示器36Lの表示内容が前述した左側表示部12に表示されて運転者に視認され、メータ右側表示器36Rの表示内容が前述した右側表示部13に表示されて運転者に視認される。
<コンバイナ近傍の構成>
コンバイナ17及びコンバイナ照明基板43を正面側、側面側から視た図をそれぞれ図9(a)、図9(b)に示す。また、駆動部アセンブリ24に収容される駆動部サブアセンブリ40の主要な構成要素の分解斜視図を図10に示す。
図10に示すように、駆動部サブアセンブリ40は、コンバイナ17、前側コンバイナホルダ41、後側コンバイナホルダ42、及びコンバイナ照明基板43を備えている。コンバイナ17は、前側コンバイナホルダ41と後側コンバイナホルダ42との間に挟まれてこれらの部材に対して一体に保持される。
また、コンバイナ17の下端を支持する位置に、薄板状のコンバイナ照明基板43が配置される。コンバイナ照明基板43の上面には端面用光源46が設けられている。この端面用光源46は、左右方向に一列に並んだ多数の発光ダイオードにより構成されている。
これにより、図9及び図10に示すように、コンバイナ照明基板43の端面用光源46が、コンバイナ17の下端面と対向する位置関係に配置される。コンバイナ17の下端面には、端面用光源46の照明光をコンバイナ17の内部に導く照明光入射部17aが形成されている。また、コンバイナ17の厚み方向と直交する方向における端部である上側の端面や左右方向の端面には、照明光反射部17cが形成されている。図9に示すように、本実施形態では、上側の端面における照明光反射部17cは、前方側に向けてコンバイナ照明基板43から離間するように傾斜した斜面として形成されている。また、左右方向の端面における照明光反射部17cは、前方側に向けて、周方向外側に拡がるように傾斜した斜面として形成されている。コンバイナ17の端部に形成された当該斜面が、端面用光源46からの照明光を前方に向けて反射する。尚、コンバイナ17に形成する照明光反射部17cについては、本実施形態のようにコンバイナ17の上側及び左右方向の端面の全体に亘って形成されていてもよいし、当該端面に部分的に形成されていても構わない。例えば、上側の端面及び左右方向の端面のいずれか一方だけに形成されていても構わない。
表示光投射部22から投射された表示光、及び端面用光源46から出射した照明光の進路について説明する。
表示光投射部22から投射された表示光は、表示光出射口18aを通過し、コンバイナ17の厚み方向における一方側(前側)の面である表示光反射面17bに入射してこの表面で反射し、運転者の目の位置に相当する所定のアイポイントに向かう。これにより、運転者は表示光が含む表示像を視認する。
一方、端面用光源46が発光している時には、端面用光源46の発光により得られる照明光が、照明光入射部17aからコンバイナ17内部に導かれ、コンバイナ17の内部を透過し、照明光反射部17cの面で反射して図9のようにアイポイントの方向に向かう。これにより、運転者は、図9(a)に示すように、コンバイナ17の端部が帯状に照明されている状態を視認する。このように、表示ユニット10のHUD装置16によれば、コンバイナ17の表面のみに表示像を投射する従来のものと比較して、コンバイナ17の側端面を照明することができるので、新規な視覚効果を実現できる。
図10に示した駆動部サブアセンブリ40は、駆動部アセンブリ24に収容され、駆動機構26と連結される。この駆動機構26は、その駆動力によりコンバイナ17を含む駆動部サブアセンブリ40を上下方向に移動することができ、コンバイナ17の全体が駆動部アセンブリ24の内側に収容された格納状態の位置と、コンバイナ17がインストルメントパネルの上方に突出した位置とにそれぞれ位置決めすることができる。コンバイナ17が格納状態の位置にある状態では、図10に示すインパネカバー44がインストルメントパネルの開口部を覆う状態になる。
<電気回路の構成>
表示ユニット10全体の電気回路の構成を図12に示す。
<メータユニット11の説明>
図11に示すように、メータユニット11側の電気回路には、メイン制御部51、サブ制御部52、メモリ53〜55、左側表示器36L、右側表示器36R、端面用光源46、発光部59、スピーカ60、及びインタフェース61、62が備わっている。
メイン制御部51及びサブ制御部52は、それぞれ独立したマイクロコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)により構成されている。メモリ53は、電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。メモリ54及び55は、フラッシュメモリ(F−ROM)である。メモリ53及び54は、メイン制御部51の動作に必要なプログラム、各種定数、表示用のデータなどを予め保持している。メモリ55は、サブ制御部52の動作に必要なプログラム、各種定数、表示用のデータなどを予め保持している。
発光部59は、図7に示したアンビエント光源28、及び図8に示した発光部32a、32b、32cを含む構成要素である。
メイン制御部51とサブ制御部52とは、互いに通信できるように通信線を介して接続されている。したがって、メイン制御部51は、サブ制御部52との間で必要な情報のやりとりを行ったりサブ制御部52を制御することができる。
メータユニット11の電気回路には、インタフェース61を介してメイン制御部51と接続された多数の端子が備わっている。即ち、接続部71、通信入力部72、入力部73、出力部74、及びカメラ入力部75がインタフェース61に接続されている。また、メータユニット11の電気回路には、インタフェース62を介してサブ制御部52と接続された通信入力部76及びカメラ入力部77が備わっている。
メータユニット11の接続部71は、通信線を介してHUD装置16と接続されている。このため、メイン制御部51はHUD装置16との間で必要な情報のやりとりを行ったり、HUD装置16を制御することができる。
通信入力部72及び通信入力部76は、それぞれ車両上の通信ネットワークを介して車両を制御する様々な電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)と接続される。このため、メータユニット11上のメイン制御部51及びサブ制御部52は、車両側の電子制御装置から車両の状態に関する様々な情報を受け付けることができる。メータユニット11の入力部73には、スイッチ、センサなど様々な入力機器を接続することができる。また、メータユニット11の出力部74には、様々な出力機器を接続することができる。
メータユニット11のカメラ入力部75及び77には、それぞれ車載カメラの出力を接続することができる。即ち、各カメラの撮影により得られる映像の信号を、カメラ入力部75及び77からメータユニット11に入力することができる。
本実施形態においては、自車両の左後方を撮影する車載カメラ97Lの出力をカメラ入力部75に接続し、自車両の右後方を撮影する車載カメラ97Rの出力をカメラ入力部77に接続している。これらの車載カメラ97L及び97Rは、それぞれ左側及び右側のドアミラーの近傍に設置されており、自車両の左右後方を撮影する。即ち、これらは、運転者がドアミラーにより視認する景色と同様の画像を取得する。これら車載カメラ97L及び97Rにより取得された映像は、左側表示部12の画面に表示される左画面表示内容91A、及び右側表示部13の画面に表示される右画面表示内容92Aとして用いられる。
メイン制御部51は、予め組み込まれているプログラムに従って各種処理を実行し、各種データの収集及び通信を行いながら、メータ左側表示器36Lの画面上に表示する情報の更新を行う。さらに、メイン制御部51は、端面用光源46の点灯制御、発光部59の点灯制御、スピーカ60の出力制御、サブ制御部52の制御、HUD装置16の制御等を行うことができる。
サブ制御部52は、予め組み込まれているプログラムに従って各種処理を実行し、通信入力部76及びカメラ入力部77からデータを入力し、メータ右側表示器36Rの画面上に表示する情報の更新を行う。さらに、サブ制御部52はメイン制御部51からの指示に従ってメータ右側表示器36Rの画面上に表示する情報を更新する。
<HUD装置16の説明>
一方、HUD装置16側の電気回路には、図11に示すように制御部81、液晶表示器22g、メモリ83、電気モータ84、インタフェース85、接続部86、及び入力部87が備わっている。
制御部81は、マイクロコンピュータ(CPU)により構成されている。メモリ83は、フラッシュメモリ(F−ROM)であり、HUD装置16の動作に必要なプログラム、各種定数、表示用のデータなどを予め保持している。また、メモリ83は、後述する「左後側方接近シンボル」、「右後側方接近シンボル」等の画像データを保持している。
電気モータ84は、駆動部としてのステッピングモータであり、図7に示した駆動部アセンブリ24の内部に組み込まれた駆動機構26に連結されている。即ち、電気モータ84を駆動することにより、コンバイナ17を含む駆動部サブアセンブリ40の上下方向への移動が可能になる。
接続部86及び入力部87は、インタフェース85を介して制御部81と接続されている。接続部86は、通信線を介してメータユニット11と接続されている。入力部87には、各種スイッチ、センサなど様々な入力機器を接続することができる。例えば、HUD装置16による表示の開始/終了を指示する操作スイッチが入力部87に接続される。
制御部81は、予め組み込まれているプログラムに従って各種処理を実行し、接続部86又は入力部87を介して各種データの収集及び通信を行いながら、液晶表示器22gの画面上に表示する情報の更新を行う。さらに、制御部81はHUD装置16による表示の開始/終了を指示する入力に従って電気モータ84を駆動し、コンバイナ17を表示位置と格納位置との間の任意の位置に位置決めする。
<主要な制御動作の説明>
表示ユニット10の主要な動作を図12に示す。尚、図12に示した処理については、メータユニット11側のメイン制御部51又はサブ制御部52が主体となって制御を実行してもよいし、HUD装置16側の制御部81が主体となって制御を実行してもよい。以下の説明においては、メイン制御部51が主体となって制御する場合を想定して説明する。
図12に示した処理は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンになった時、即ちエンジンが始動した時に実行される。処理を開始すると、メイン制御部51の制御により、メータユニット11及びHUD装置16の表示動作が開始される。メイン制御部51は、電気モータ84の駆動を制御し、コンバイナ17をインストルメントパネルの上方に突出した位置に移動する。
ステップS11〜ステップS13では、HUD装置16は通常運転状態の表示モードで動作する。
ステップS11では、メイン制御部51は、表示光投射部22の液晶表示器22gの表示を開始し、この画面に表示した表示像のコンバイナ17への投射を開始する。これにより、図6に示したように、コンバイナ17に、HUD表示内容94Aとして現在の車速、運転のエコ度を示す指標などが表示される。
ステップS12では、メイン制御部51は、車載カメラ97Lにより取得した自車両左後側方の映像を、左右反転した状態でメータ左側表示器36Lの画面上に表示する。映像を左右反転することにより、ドアミラーに映る像と同等の映像を表示することができる。同様に、次のステップS13では、メイン制御部51は、車載カメラ97Rにより取得された自車両右後側方の映像を、左右反転した状態でメータ右側表示器36Rの画面上に表示する。なお、これらステップS11〜ステップS13の処理は順序を入れ替えてもよいし、同時に行なってもよい。
ステップS14では、メイン制御部51は、車両の方向指示器(ウインカー)のオンオフを指示するためのターン操作スイッチ(図示せず)の状態を識別する。このターン操作スイッチは、一般的な自動車においてはステアリングコラムの右側及び左側に配置された操作レバーの操作と連動するように構成されている。即ち、自車両の進路変更又は車線変更に先立ち、方向指示器の動作を開始するために運転者がこの操作レバーを操作すると、ターン操作スイッチがオンになる。そして、ターン操作スイッチの信号により方向指示器が点滅を開始する。メイン制御部51は、ターン操作スイッチがオンになったと判定すると次のステップS15に進む。ターン操作スイッチがオフの場合には、ステップS12〜ステップS14の処理が繰り返される。
ステップS15では、メイン制御部51は、車載カメラ97L及び車載カメラ97Rからそれぞれ入力される映像を解析することにより、自車両の後方から接近する他の後続車両の有無を識別する。続くステップS16では、メイン制御部51は、接近する後続車両があると判定した場合にはステップS17に進み、接近する後続車両がないと判定した場合にはステップS11の処理に戻る。
ステップS17では、メイン制御部51は、後続車両の接近する方向が自車両の左後側方及び右後側方のいずれであるかを識別する。車載カメラ97Lの映像から接近する後続車両を検知した場合にはこの後続車両が自車両の左後側方から接近しているとみなすことができ、車載カメラ97Rの映像から接近する後続車両を検知した場合にはこの後続車両が自車両の右後側方から接近しているとみなすことができる。メイン制御部51は、左後側方から後続車両が接近していると判定した場合にはステップS18に進み、右後側方の場合にはステップS19に進む。
ステップS15〜ステップS17において、メイン制御部51が実施する具体的な処理の例を簡単に説明する。
メイン制御部51は、車載カメラ97L及び97Rのそれぞれが撮影した映像(画像)について、映像(画像)中の特徴的なパターンを抽出する。次に、メイン制御部51は、抽出した各々の特徴パターンについて、予め登録した車両(自動車や二輪車)のパターンとの類似性が高いものが存在するか否かを識別する。車両と類似性が高い特徴パターンを検出した場合には、この特徴パターンを後続車両とみなす。続いて、メイン制御部51は、検出した後続車両の特徴パターンについて、パターンサイズの変化を監視する。即ち、パターンサイズが大きくなる方向に変化している場合には、該当する特徴パターンの後続車両が相対的に自車両に近づいていることになる。そして、メイン制御部51は、監視している後続車両のパターンサイズの変化を予め定めた条件と比較することにより、該当する後続車両が所定の接近状態であるか否かを識別する。所定の接近状態である場合には、メイン制御部51は、この特徴パターンの後続車両を「接近する後続車両」として検出する。
以上説明した処理により、車載カメラ97L及び97Rが取得した映像から後続車両の接近の有無を識別できる。また、このとき、メイン制御部51は、車載カメラ97L及び97Rのいずれのカメラにより取得した映像から後続車両が検出されたかによって、後続車両の接近する方向が自車両の左後側方及び右後側方のいずれであるかを識別する。
なお、上記した処理では、メイン制御部51は、車載カメラ97L及び97Rのそれぞれが撮影した映像について、特徴的なパターンを抽出するとして説明したが、異なる処理方法として、ステップS14にてターン操作スイッチがオンになったと判定した側の車載カメラが撮影した画像のみについて、パターンを抽出する構成としてもよい。即ち、この場合、運転者が左折をしようとして、左側の操作レバーを操作した際には、メイン制御部51は、巻き込み事故を起こし易い左後側方を撮影した画像のみを解析する。このように処理すれば、運転者が車線変更や進路変更を行おうとする方向における後続車両の接近が検知されるので、接近の検知に要するメイン制御部51の処理負担が軽減される。
再び図12を参照して、ステップS18では、メイン制御部51は、予め定めた表示パターンである「左後側方接近シンボル」をコンバイナ17に表示する。この「左後側方接近シンボル」は、図示しないが、後述する「右後側方接近シンボル」と同様に、自車両の表示パターンと、自車両の左後側方位置に配置された後続車両の表示パターンとの組み合わせとして構成される。
ステップS19では、メイン制御部51は、予め定めた表示パターンである「右後側方接近シンボル」をHUD装置16の表示画面中に表示する。この「右後側方接近シンボル」は、後述する図13に符号SymRとして示された画像であり、自車両の表示パターンと、自車両の右後側方位置に配置された後続車両の表示パターンとの組み合わせとして構成される。即ち、接近シンボルには、左後側方接近シンボルと右後側方接近シンボルSymRの2つがある。運転者は、両シンボルがコンバイナ17上に表示されたことにより、後続車両が接近していることに気付くことができる。
ステップS20では、メイン制御部51は、端面用光源46を点滅させる。これにより、端面用光源46の照明光がコンバイナ17の照明光入射部17aから入射し、コンバイナ17の端面における照明光反射部17cで反射した照明光が運転者側に向かう。したがって、運転者は、コンバイナ17の端面が明るく照明されている状態を視認して、後続車両が接近していることに気付くことができる。
ステップS21では、メイン制御部51は、前述のターン操作スイッチの状態を参照することにより、ターン終了か否かを識別する。即ち、メイン制御部51は、ターン操作スイッチがオンからオフに切り替わった場合はターン終了とみなして次のステップS22に進み、ターン操作スイッチがオン状態を維持している場合はステップS16に戻る。
ステップS22では、メイン制御部51は、ステップS19又はステップS20で表示した接近シンボルの表示を解除する。また、端面用光源46の発光を停止して照明光反射部17cの照明を終了する。その後、メイン制御部51はステップS16を処理に戻る。これにより、HUD装置16が通常の表示モードに移行する。
<具体的な表示例の説明>
図13は、表示ユニット全体の進路変更又は車線変更時の表示例を示す正面図である。
図12に示した処理の結果として、進路変更や車線変更の際に後続車両が自車両に対して接近している場合には、図6に示した通常表示状態における表示から、図13に示すように表示内容が変化する。
右側のターン操作スイッチがオンになった場合は、図13に示すように、中央表示部14の中央部表示内容93の中で右ターン表示93aが点滅し、方向指示器が点滅していることを運転者に知らせる。
図13において、左側表示部12の左画面表示内容91Bには、自車両95と後方の風景が映っており、接近した後続車両は映っていない。一方、右側表示部13の右画面表示内容92Bには、自車両95の他に、接近した後続車両96が映っている。
したがって、図13中の後続車両96が前述の「接近する後続車両」として検出されると、コンバイナ17の表示内容がHUD表示内容94Bのように切り替わる。このHUD表示内容94Bの中には、新たに表示された右後側方接近シンボルSymRが含まれている。この右後側方接近シンボルSymRは、図13に示すように、自車両95を表す表示パターンである自車両表示要素95Aと、自車両95の右後側方から接近する後続車両96を表す後続車両表示要素96Aとの組み合わせとして構成されている。また、右後側方接近シンボルSymRでは、後続車両表示要素96Aが注意を惹き易いように赤く表示されている。このため、運転者はコンバイナ17に映る右後側方接近シンボルを視認し、自車両95の右後側方から後続車両96が接近していることを瞬時に把握することができる。
また、「接近する後続車両」が検出された場合には、図13におけるコンバイナ17の照明光反射部17cが明るく照明され、且つ照明が点滅状態になる。このため、運転者は後続車両の接近を素早く認知することができる。尚、自車両95の左後側方から後続車両96が接近する場合には、異なる接近シンボル(ステップS19の「左後側方接近シンボル」)が表示される。
尚、上述した実施形態では、HUD装置16がコンバイナ17の表示光反射面17bを利用して表示する場合を想定しているが、コンバイナ17の代わりに車両のフロントウインドシールド(窓ガラス)を表示光の反射面として利用することもできる。フロントウインドシールドを反射板として利用する場合には、コンバイナ17は不要である。
以下では、本実施形態に係る表示ユニット10の作用及び効果について説明する。
(1)実施形態に係る表示ユニット10は、表示像を含む表示光をコンバイナ17等の反射板に投射する表示光投射部22(投射部)を有するHUD装置16と、自車両の車両後側方を撮影した画像を含む任意の表示要素を表示可能な左側表示部12、右側表示部13等の表示部を有するメータユニット11と、表示光投射部22及び前記表示部に接続された制御部であるメイン制御部51(又はサブ制御部52、或いは制御部81)と、を備えている。メイン制御部51は、表示部が車両後側方を撮影した画像を表示している状態において、前記車両後側方から後続車両が接近していると判定した場合には、後続車両が自車両に接近していることを表す接近シンボルを含む表示像を投射するように、表示光投射部22を制御する。
このように、自車両の後側方から後続車両が接近している状況において、後続車両が自車両に接近していることを示す接近シンボルがコンバイナ17に表示されるので、運転者は後方に注意すべきことを当該接近シンボルの視認により把握できる。また、接近シンボルを用いて少ない情報量で他車の接近状況を表現しているので、運転者は、接近シンボルの視認により、後方に注意すべきことを瞬時に把握できる。また、メータユニット11の表示部には、ドアミラーに映る像と同等の内容の鮮明な画像が表示されているので、運転者は、接近シンボルにより後続車両の接近を察知した後、当該表示部を視認することにより、車両後方の詳細な状況を確認することもできる。
(2)また、実施形態に係る表示ユニット10では、メータユニット11は、自車両の左右両側方に配設された方向指示灯をそれぞれオンオフするための操作入力を受付可能であり、メイン制御部51は、操作入力を受け付けると、車両後側方から後続車両が接近しているか否かを判定し、当該判定の結果、車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、接近シンボルを含む表示像を投射するように、表示光投射部22を制御する。
これにより、運転者が方向指示灯をオンオフするための操作部を操作した時に、即ち、運転者が車線変更や進路変更を行おうとする時に、後続車両の接近の有無を識別し、接近シンボルをHUD装置16の表示内容に反映することができる。したがって、常時接近の有無を判定する場合と比較して、接近の検知に要する処理負担が軽減されると共に、適切なタイミングで後続車両の接近を報知できる。
(3)また、上述したように、実施形態に係る表示ユニット10では、メイン制御部51は、上記操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力に対応する側の車両後側方から後続車両が接近しているか否かを判定し、当該判定の結果、操作入力に対応する側の車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、接近シンボルを含む表示像を投射するように、表示光投射部22を制御する構成を採用できる。
この場合、運転者が車線変更や進路変更を行おうとする方向における後続車両の接近が検知されるので、接近の検知に要する制御部の処理負担が軽減されると共に、的確に後続車両の接近を報知できる。
(4)また、実施形態に係る表示ユニット10では、HUD装置16が、板状に形成され、表示光投射部22から投射された表示光を表示光反射面17b(反射面)で反射するコンバイナ17と、照明光を出射する端面用光源46と、コンバイナ17に形成され、前記照明光をコンバイナ17の内部に導く照明光入射部17a(入射部)と、コンバイナ17の厚み方向と直交する方向の端面に形成され、コンバイナ17の内部に入射した前記照明光を前記表示光の反射方向に向けて反射する照明光反射部17cと、を更に備え、メイン制御部51は、端面用光源46に接続され、車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、接近シンボルを含む表示像を投射するように表示光投射部22を制御し、且つ、前記照明光を出射するように端面用光源46を制御する。
これにより、後続車両が接近している状況においては、コンバイナ17の端面が明るく照明されるので、運転者は、後方に注意すべきことを、接近シンボル以外にコンバイナ17の端面の照明によっても認識することができる。したがって、運転者は、後続車両の接近を更に容易に認識できる。
(5)実施形態に係る表示ユニット10では、メイン制御部51は、自車両の左後側方からの後続車両の接近と、自車両の右後側方からの後続車両の接近とを識別可能である。メイン制御部51は、左後側方からの後続車両の接近を検知した場合には、左後側方からの後続車両の接近を表す第1の接近シンボル(左後側方接近シンボル)を含む表示像を投射するように表示光投射部22を制御し、右後側方からの後続車両の接近を検知した場合には、右後側方からの後続車両の接近を表す第2の接近シンボル(右後側方接近シンボルSymR)を含む表示像を投射するように表示光投射部22を制御する。
これにより、表示される接近シンボルの種類によって、自車両の左後側方から後続車両が接近しているのか、それとも右後側方から接近しているのかを区別することができる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記実施形態では、撮影した映像(画像)の解析により後続車両を検出しているが、他の方法で後続車両を検出することもできる。例えば、超音波の反射などを利用し、自車両に接近する物体の検出や距離の検出を行って、接近する後続車両を把握することが可能である。
また、上記実施形態では、ターン操作スイッチがオンになったと判定した場合に、車載カメラから取得した画像を解析して後続車両の有無を検出する構成としたが、接近する後続車両の有無を常時監視する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、接近シンボルとして、左後側方接近シンボルと右後側方接近シンボルの2種類を用いる構成について説明したが、左後側方及び右後側方のいずれから車両が接近している場合にも同一の接近シンボルを表示する構成であっても構わない。
また、上記実施形態における接近シンボルには、形状が変化しない特定の画像を用いてもよいし、自車両95と後続車両96との距離に従って、自車両表示要素95Aと後続車両表示要素96Aとのコンバイナ17の表示画面上における距離が変化する構成としても構わない。
10 表示ユニット
11 メータユニット
12 左側表示部(表示部)
13 右側表示部(表示部)
14 中央表示部
16 ヘッドアップディスプレイ装置
17 コンバイナ(反射板)
17a 照明光入射部(入射部)
17b 表示光反射面(反射面)
17c 照明光反射部(反射部)
22 表示光投射部(投射部)
36L メータ左側表示器
36R メータ右側表示器
46 端面用光源
51 メイン制御部(制御部)
52 サブ制御部(制御部)
81 制御部
91A,91B 左画面表示内容
92A,92B 右画面表示内容
94A,94B HUD画面表示内容
95 自車両
95A 自車両表示要素
96 後続車両
96A 後続車両表示要素
97L,97R 車載カメラ
SymR 右後側方接近シンボル(接近シンボル)

Claims (5)

  1. 表示像を含む表示光を反射板に投射する投射部を有するヘッドアップディスプレイ装置と、
    自車両の車両後側方を撮影した画像を含む任意の表示要素を表示可能な表示部を有するメータユニットと、
    前記投射部及び前記表示部に接続された制御部と、
    を備える表示ユニットであって、
    前記制御部は、前記表示部が車両後側方を撮影した画像を表示している状態において、前記車両後側方を撮影した画像に基づいて車両後側方から後続車両が接近していると判定した場合には、後続車両が自車両に接近していることを表す接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御する、
    ことを特徴とする表示ユニット。
  2. 前記メータユニットは、自車両の左右両側方に配設された方向指示灯それぞれをオンオフするための操作入力を受付可能であり、
    前記制御部は、前記操作入力を受け付けると、車両後側方から後続車両が接近しているか否かを判定し、当該判定の結果、車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、前記接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示ユニット。
  3. 前記制御部は、前記操作入力を受け付けると、受け付けた前記操作入力に対応する側の車両後側方から後続車両が接近しているか否かを判定し、当該判定の結果、前記操作入力に対応する側の車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、前記接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示ユニット。
  4. 表示像を含む表示光を反射板に投射する投射部を有するヘッドアップディスプレイ装置と、
    自車両の車両後側方を撮影した画像を含む任意の表示要素を表示可能な表示部を有するメータユニットと、
    前記投射部及び前記表示部に接続された制御部と、
    を備える表示ユニットであって、
    前記制御部は、前記表示部が車両後側方を撮影した画像を表示している状態において、車両後側方から後続車両が接近していると判定した場合には、後続車両が自車両に接近していることを表す接近シンボルを含む表示像を投射するように、前記投射部を制御し、
    前記ヘッドアップディスプレイ装置が、
    板状に形成され、前記投射部から投射された前記表示光を反射面で反射するコンバイナと、
    照明光を出射する端面用光源と、
    前記コンバイナに形成され、前記照明光を該コンバイナの内部に導く入射部と、
    前記コンバイナの厚み方向と直交する方向における端面に形成され、前記コンバイナの内部に入射した前記照明光を前記表示光の反射方向に向けて反射する照明光反射部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記端面用光源に接続され、車両後側方から後続車両が接近していることを検知した場合には、前記接近シンボルを含む表示像を投射するように前記投射部を制御し、且つ、前記照明光を出射するように前記端面用光源を制御する、
    ことを特徴とする表示ユニット。
  5. 前記制御部は、後続車両が接近しているか否かの判定を行う際、
    前記車両後側方を撮影した画像中の特徴的なパターンを抽出し、
    前記抽出した特徴的なパターンについて、予め登録した車両のパターンとの類似性が高いものが存在するか否かを識別し、
    前記車両のパターンとの類似性が高い前記特徴的なパターンを検出した場合、前記検出された特徴的なパターンを後続車両とみなし、前記後続車両とみなされた特徴的なパターンのサイズが大きくなる方向に変化しているか否かを識別し、
    前記特徴的なパターンのサイズが大きくなる方向に変化している場合、前記特徴的なパターンのサイズの変化を予め定めた条件と比較することにより、前記後続車両が所定の接近状態にあるか否かを識別し、
    前記後続車両が前記所定の接近状態にある場合、前記後続車両が接近していると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示ユニット。
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