JP2003077927A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 縦型NPNトランジスタの製造過程で生じる
半導体不純物の拡散を抑制して、集積度を向上させる。 【解決手段】 P型基板10上に、第1のN+型不純物
により第1のN+型埋め込み拡散層11を形成し、この
第1のN+型埋め込み拡散層の両端部に、第1のN+型
不純物よりも大きな拡散係数を有する第2のN+型不純
物により第2のN +型埋め込み拡散層12を第1のN+
型埋め込み拡散層から突出させて形成する。この後、N
型エピタキシャル成長層13の表面側から第3のN+型
拡散層14を拡散成長させて、第2のN+型埋め込み拡
散層12と接合する。
半導体不純物の拡散を抑制して、集積度を向上させる。 【解決手段】 P型基板10上に、第1のN+型不純物
により第1のN+型埋め込み拡散層11を形成し、この
第1のN+型埋め込み拡散層の両端部に、第1のN+型
不純物よりも大きな拡散係数を有する第2のN+型不純
物により第2のN +型埋め込み拡散層12を第1のN+
型埋め込み拡散層から突出させて形成する。この後、N
型エピタキシャル成長層13の表面側から第3のN+型
拡散層14を拡散成長させて、第2のN+型埋め込み拡
散層12と接合する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にサチュレーション特性を向上させた縦
型NPNトランジスタを備える半導体装置を製造する場
合に適用して好適な半導体装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、基板上に各種の半導体素子を
備える半導体装置が利用されている。このような半導体
装置のひとつとして、P型基板上にサチュレーション特
性を向上させた縦型NPNトランジスタを備えるものが
ある。この半導体装置は、従来から、以下で説明する手
法により製造されている。 【0003】先ず、図3(a)に示すように、P型基板
100上にSiO2等からなる酸化膜101を形成し、
この酸化膜101を矩形パターンでフォトエッチングす
ることにより凹部101aを形成する。次に、酸化膜1
01を介してP型基板100に対し、バイポーラプロセ
ス技術を用いてN+型不純物を埋め込み、拡散させる。
これにより、N+型埋め込み拡散層102を形成する。 【0004】次に、図3(b)に示すように、酸化膜1
01を除去した後に、エピタキシャル成長を行い、P型
基板100上にN型エピタキシャル成長層103を形成
する。このとき、N型エピタキシャル成長層103を成
長させるに伴って、先に埋め込んだN+型不純物がP型
基板100およびN型エピタキシャル成長層103側に
さらに拡散する。 【0005】次に、図3(c)に示すように、N型エピ
タキシャル成長層103上に酸化膜104を形成し、N
+型埋め込み拡散層102の両端部の位置で、この酸化
膜104に対してフォトエッチング等を施すことによ
り、それぞれ凹部104aを形成する。次に、酸化膜1
04を介してP型基板100に対し、バイポーラプロセ
ス技術を用いてN+型不純物を埋め込み、拡散させる。
これにより、N+型埋め込み拡散層102の両端部の位
置に、それぞれ第1のN+型拡散層105を形成する。 【0006】このとき、第1のN+型拡散層105を電
極取出部とし、第1のN+型拡散層105をN型エピタ
キシャル成長層103側から拡散させてN+型埋め込み
拡散層102と接合することにより、縦型NPNトラン
ジスタにおけるサチュレーション特性を向上させること
ができる。 【0007】次に、図3(d)に示すように、上述と同
様な各種の半導体形成技術を用いて、縦型NPNトラン
ジスタを構成する他の各部を形成する。具体的には、上
述した電極取出部としての一対の第1のN+型拡散層1
05間にP+型不純物拡散によりベース領域106を形
成し、このベース領域106上にN+型不純物拡散によ
るエミッタ領域107を形成する。そして、このように
各層を積層したP型基板100の最上層に絶縁層108
を薄膜状に形成する。なお、コレクタ領域は一対の第1
のN+型拡散層105間のN型エピタキシャル成長層1
03である。 【0008】また、この絶縁層108の一部をフォトエ
ッチングして、第1のN+型拡散層105、ベース領域
106、及びエミッタ領域107に対して導通するコレ
クタ電極109、ベース電極110、エミッタ電極11
1をそれぞれ形成する。 【0009】これにより、エミッタ領域107、ベース
領域106、及びN+型埋め込み拡散層102が順次積
層されてなる縦型NPNトランジスタが完成する。 【0010】また、一般に半導体装置は、図3(d)に
示すように、P+型不純物拡散により形成されたアイソ
レーション112で素子分離され、この縦型NPNトラ
ンジスタに隣接し半導体装置を構成する他の要素(他の
各種トランジスタや電気配線、抵抗など)が形成され
る。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにして半導体装置を製造するに際しては、第1のN+
型拡散層105を十分に拡散させることにより、この第
1のN+型拡散層105をN+型埋め込み拡散層102
に対して確実に接合する必要がある。 【0012】しかしながら、第1のN+型拡散層105
を拡散させるに伴い横方向への拡散広がりも大きくなっ
てしまう。これにより、図3中において矢印A,Bで示
すように、縦型NPNトランジスタとアイソレーション
112及びベース領域106との間隔が狭くなり、電気
的な短絡が生じてしまうといった虞があった。また、一
対の第1のN+型拡散層105で囲まれた領域に形成さ
れるベース領域106は特性上所定領域を確保し、且第
1のN+型拡散層105と接触しないように予め第1の
N+型拡散層105との矢印B方向の間隔を大きく取ら
なければならなかった。 【0013】したがって、このような短絡を防止するた
めには、縦型NPNトランジスタと他の要素とを十分に
離間させる必要があり、半導体装置における集積度を向
上させることには限界があった。 【0014】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、縦型NPNトランジスタの
製造過程で生じる半導体不純物の拡散を抑制して、集積
度を向上させることが可能な半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、P型基板上に所定の拡散係数を有する第
1のN+型不純物を埋め込み形成することにより第1の
N+型埋め込み拡散層を形成する工程と、前記第1のN
+型埋め込み拡散層の一部に、前記第1のN+型不純物
よりも大きな拡散係数を有する第2の不純物を埋め込み
形成することにより第2のN+型埋め込み拡散層を形成
する工程と、前記P型基板上にエピタキシャル成長によ
ってN型エピタキシャル成長層を形成する工程と、前記
N型エピタキシャル成長層の表面から前記第2のN+型
埋め込み拡散層が形成されている部位において第3のN
+型不純物を埋め込み形成することにより、第3のN+
型拡散層を形成し、当該第3のN+型拡散層と前記第2
のN+型埋め込み拡散層とを接合することにより電極取
出部を形成する工程とを有することを特徴とするもので
ある。 【0016】以上のように構成された本発明に係る半導
体装置の製造方法によれば、第2のN+型不純物が第1
のN+型不純物よりも拡散係数が大きいことから、第1
の埋め込み拡散層から第2のN+型埋め込み拡散層が突
出して形成されることとなる。そして、第2のN+型埋
め込み拡散層が突出して形成された部位で第3のN+型
拡散層を接合していることから、この第3のN+型拡散
層を第2のN+型埋め込み拡散層に接合するまでに拡散
させる条件を著しく低減することができる。これによ
り、このN+型拡散層の拡散に伴って生じる他の各部
(例えば第1のN+型埋め込み拡散層や、隣接する他の
要素)での拡散を抑制することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。以下では、本発明の実施の形態として、P型基板上
に縦型NPNトランジスタが形成された半導体装置を製
造する場合について、図1及び図2を参照しながら説明
する。 【0018】先ず、図1(a)に示すように、P型基板
10上にSiO2等からなる第1の酸化膜30を形成
し、この第1の酸化膜30を例えば矩形のパターンでフ
ォトエッチングすることなどによって、凹部30aを形
成する。次に、第1の酸化膜30を介してP型基板10
0に対してバイポーラプロセス技術を用いることによ
り、所定の拡散係数を有する第1のN+型不純物を埋め
込み、拡散させる。これにより、第1のN+型埋め込み
拡散層11を形成する。 【0019】次に、図1(b)に示すように、第1の酸
化膜30を除去した後に、第1の酸化膜30と同様にし
て新たに第2の酸化膜31を形成する。そして、第1の
N+型埋め込み拡散層11の両端部に相当する位置で、
例えばフォトエッチング等により、第2の酸化膜31に
所定の深さで凹部31aをそれぞれ形成する。次に、第
2の酸化膜31を介して、第1のN+型埋め込み拡散層
11を構成する第1のN+型不純物よりも大きな拡散係
数を有する第2のN+型不純物を埋め込み、拡散させ
る。これにより、第1のN+型埋め込み拡散層11の両
端部の位置に、それぞれ第2のN+型埋め込み拡散層1
2を形成する。 【0020】次に、図1(c)に示すように、第2の酸
化膜31を除去した後に、エピタキシャル成長を行い、
P型基板10上にN型エピタキシャル成長層13を形成
する。このとき、N型エピタキシャル成長層13を成長
させるに伴って、先に埋め込んだ第1のN+型不純物及
び第2のN+型不純物がN型エピタキシャル成長層13
内に拡散する。ここで、第2のN+型不純物は、第1の
N+型不純物よりも拡散係数が大きいことから、この第
1のN+型不純物よりも大きく拡散することとなる。こ
れにより、図1(c)に示すように、第2のN+型埋め
込み拡散層12は、第1の埋め込み拡散層11からN型
エピタキシャル成長層13側に突出して形成されること
となる。 【0021】次に、図2(a)に示すように、N型エピ
タキシャル成長層13上に第3の酸化膜32を形成し、
第2のN+型埋め込み拡散層12が突出して形成された
部位に相当する位置で、この第3の酸化膜32に対して
エッチング等を施すことにより、それぞれ凹部32aを
形成する。次に、第3の酸化膜32を介してN+型不純
物を埋め込み、拡散させる。これにより、N型エピタキ
シャル成長層13の表面から拡散成長されてなる第3の
N+型拡散層14を形成する。 【0022】このとき、第3のN+型拡散層14を十分
に拡散させることによって、この第3のN+型拡散層1
4と第2のN+型埋め込み拡散層12とを接合し、縦型
NPNトランジスタにおける電極を形成する。また、こ
のようにして第3のN+型拡散層14をエピタキシャル
成長層13の表面側から拡散成長させて電極取出部を形
成することにより、縦型NPNトランジスタにおけるサ
チュレーション特性を向上させることができる。 【0023】次に、図2(b)に示すように、上述と同
様な各種の半導体形成技術を用いて、縦型NPNトラン
ジスタを構成する他の各部を形成する。具体的には、上
述した電極取出部としての一対の第3のN+型拡散層1
4間にP+型不純物拡散によるベース領域15を形成
し、このベース領域15の上にN+型不純物拡散による
エミッタ領域16を形成する。そして、このように各層
を積層したP型基板10の最上層に絶縁層17を形成す
る。なお、コレクタ領域は一対の第2のN+型拡散層1
2および第3のN+型拡散層14間のN型エピタキシャ
ル成長層13である。 【0024】また、この絶縁層17の一部をフォトエッ
チングして、第3のN+型拡散層14、ベース領域1
5、及びエミッタ領域16に対して導通するコレクタ電
極18、ベース電極19、エミッタ電極20をそれぞれ
形成する。 【0025】これにより、エミッタ領域16、ベース領
域15、及びN+型埋め込み拡散層11が順次積層され
てなる縦型NPNトランジスタが完成する。 【0026】また、一般に半導体装置1は、図2(b)
に示すように、P+型不純物拡散により形成されたアイ
ソレーション21で素子分離され、この縦型NPNトラ
ンジスタに隣接し半導体装置を構成する他の要素(他の
各種トランジスタや電気配線、抵抗など)が形成され
る。 【0027】上述のようにして半導体装置1を製造する
に際しては、第2のN+型埋め込み拡散層12が突出し
て形成された部位で第3のN+型拡散層14を接合して
いることから、この第3のN+型拡散層14を第2のN
+型埋め込み拡散層12に対して接合するまでの深さを
従来の手法と比較して大幅に浅くすることができる。し
たがって、第2のN+型拡散層12および第3のN+型
拡散層14を拡散させる条件等(例えば、拡散時の温度
および保持時間等)を著しく低減することができる。 【0028】したがって、この第2のN+型拡散層12
および第3のN+型拡散層14の拡散に伴って生じる他
の各部(例えば第1のN+型埋め込み拡散層11、第2
のN +型埋め込み拡散層12、ベース領域15、或いは
アイソレーション21等)での拡散を抑制することがで
きる。 【0029】このため、上述のようにして形成した縦型
NPNトランジスタと例えばアイソレーション21やベ
ース領域15との間隔(図2(b)中において矢印
A’,B’で示す。)を従来の手法により縦型NPNト
ランジスタを形成した場合の間隔(図3中において矢印
A,Bで示す。)よりも格段に広げることができる。し
たがって、縦型NPNトランジスタと、これに隣接する
他の要素との絶縁性を確実に得ることができ、半導体装
置における信頼性や製造時の歩留まりを向上させること
ができる。 【0030】また、縦型NPNトランジスタにおける電
極取出部で生じる拡散を抑制することができることか
ら、この縦型NPNトランジスタと他の要素との間隔を
従来よりも狭くした場合であっても十分な絶縁性を確保
することができる。このため、半導体装置における集積
度を向上させることができる。 【0031】 【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、第2のN+型不純物が第1のN +型不純物よりも
拡散係数が大きいことから、第1のN+型埋め込み拡散
層から第2のN+型埋め込み拡散層が突出して形成され
ることとなる。そして、第2のN+型埋め込み拡散層が
突出して形成された部位で第3のN+型拡散層を接合し
ていることから、この第3のN+型拡散層を第2のN+
型埋め込み拡散層に接合するまでに拡散させる条件等を
著しく低減することができる。これにより、このN+型
拡散層の拡散に伴って生じる他の各部(例えば第1のN
+型埋め込み拡散層や、隣接する他の要素)での拡散を
抑制することができる。 【0032】したがって、本発明に係る半導体装置の製
造方法によれば、例えば縦型NPNトランジスタ等を形
成するに際して、この縦型NPNトランジスタと隣接す
る他の要素との間隔を従来よりも狭くした場合であって
も十分な絶縁性を確保することができる。このため、半
導体装置における集積度を向上させるとともに、この半
導体装置の信頼性や、製造時の歩留まりを向上させるこ
とができる。
方法に関し、特にサチュレーション特性を向上させた縦
型NPNトランジスタを備える半導体装置を製造する場
合に適用して好適な半導体装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、基板上に各種の半導体素子を
備える半導体装置が利用されている。このような半導体
装置のひとつとして、P型基板上にサチュレーション特
性を向上させた縦型NPNトランジスタを備えるものが
ある。この半導体装置は、従来から、以下で説明する手
法により製造されている。 【0003】先ず、図3(a)に示すように、P型基板
100上にSiO2等からなる酸化膜101を形成し、
この酸化膜101を矩形パターンでフォトエッチングす
ることにより凹部101aを形成する。次に、酸化膜1
01を介してP型基板100に対し、バイポーラプロセ
ス技術を用いてN+型不純物を埋め込み、拡散させる。
これにより、N+型埋め込み拡散層102を形成する。 【0004】次に、図3(b)に示すように、酸化膜1
01を除去した後に、エピタキシャル成長を行い、P型
基板100上にN型エピタキシャル成長層103を形成
する。このとき、N型エピタキシャル成長層103を成
長させるに伴って、先に埋め込んだN+型不純物がP型
基板100およびN型エピタキシャル成長層103側に
さらに拡散する。 【0005】次に、図3(c)に示すように、N型エピ
タキシャル成長層103上に酸化膜104を形成し、N
+型埋め込み拡散層102の両端部の位置で、この酸化
膜104に対してフォトエッチング等を施すことによ
り、それぞれ凹部104aを形成する。次に、酸化膜1
04を介してP型基板100に対し、バイポーラプロセ
ス技術を用いてN+型不純物を埋め込み、拡散させる。
これにより、N+型埋め込み拡散層102の両端部の位
置に、それぞれ第1のN+型拡散層105を形成する。 【0006】このとき、第1のN+型拡散層105を電
極取出部とし、第1のN+型拡散層105をN型エピタ
キシャル成長層103側から拡散させてN+型埋め込み
拡散層102と接合することにより、縦型NPNトラン
ジスタにおけるサチュレーション特性を向上させること
ができる。 【0007】次に、図3(d)に示すように、上述と同
様な各種の半導体形成技術を用いて、縦型NPNトラン
ジスタを構成する他の各部を形成する。具体的には、上
述した電極取出部としての一対の第1のN+型拡散層1
05間にP+型不純物拡散によりベース領域106を形
成し、このベース領域106上にN+型不純物拡散によ
るエミッタ領域107を形成する。そして、このように
各層を積層したP型基板100の最上層に絶縁層108
を薄膜状に形成する。なお、コレクタ領域は一対の第1
のN+型拡散層105間のN型エピタキシャル成長層1
03である。 【0008】また、この絶縁層108の一部をフォトエ
ッチングして、第1のN+型拡散層105、ベース領域
106、及びエミッタ領域107に対して導通するコレ
クタ電極109、ベース電極110、エミッタ電極11
1をそれぞれ形成する。 【0009】これにより、エミッタ領域107、ベース
領域106、及びN+型埋め込み拡散層102が順次積
層されてなる縦型NPNトランジスタが完成する。 【0010】また、一般に半導体装置は、図3(d)に
示すように、P+型不純物拡散により形成されたアイソ
レーション112で素子分離され、この縦型NPNトラ
ンジスタに隣接し半導体装置を構成する他の要素(他の
各種トランジスタや電気配線、抵抗など)が形成され
る。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにして半導体装置を製造するに際しては、第1のN+
型拡散層105を十分に拡散させることにより、この第
1のN+型拡散層105をN+型埋め込み拡散層102
に対して確実に接合する必要がある。 【0012】しかしながら、第1のN+型拡散層105
を拡散させるに伴い横方向への拡散広がりも大きくなっ
てしまう。これにより、図3中において矢印A,Bで示
すように、縦型NPNトランジスタとアイソレーション
112及びベース領域106との間隔が狭くなり、電気
的な短絡が生じてしまうといった虞があった。また、一
対の第1のN+型拡散層105で囲まれた領域に形成さ
れるベース領域106は特性上所定領域を確保し、且第
1のN+型拡散層105と接触しないように予め第1の
N+型拡散層105との矢印B方向の間隔を大きく取ら
なければならなかった。 【0013】したがって、このような短絡を防止するた
めには、縦型NPNトランジスタと他の要素とを十分に
離間させる必要があり、半導体装置における集積度を向
上させることには限界があった。 【0014】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、縦型NPNトランジスタの
製造過程で生じる半導体不純物の拡散を抑制して、集積
度を向上させることが可能な半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
の製造方法は、P型基板上に所定の拡散係数を有する第
1のN+型不純物を埋め込み形成することにより第1の
N+型埋め込み拡散層を形成する工程と、前記第1のN
+型埋め込み拡散層の一部に、前記第1のN+型不純物
よりも大きな拡散係数を有する第2の不純物を埋め込み
形成することにより第2のN+型埋め込み拡散層を形成
する工程と、前記P型基板上にエピタキシャル成長によ
ってN型エピタキシャル成長層を形成する工程と、前記
N型エピタキシャル成長層の表面から前記第2のN+型
埋め込み拡散層が形成されている部位において第3のN
+型不純物を埋め込み形成することにより、第3のN+
型拡散層を形成し、当該第3のN+型拡散層と前記第2
のN+型埋め込み拡散層とを接合することにより電極取
出部を形成する工程とを有することを特徴とするもので
ある。 【0016】以上のように構成された本発明に係る半導
体装置の製造方法によれば、第2のN+型不純物が第1
のN+型不純物よりも拡散係数が大きいことから、第1
の埋め込み拡散層から第2のN+型埋め込み拡散層が突
出して形成されることとなる。そして、第2のN+型埋
め込み拡散層が突出して形成された部位で第3のN+型
拡散層を接合していることから、この第3のN+型拡散
層を第2のN+型埋め込み拡散層に接合するまでに拡散
させる条件を著しく低減することができる。これによ
り、このN+型拡散層の拡散に伴って生じる他の各部
(例えば第1のN+型埋め込み拡散層や、隣接する他の
要素)での拡散を抑制することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。以下では、本発明の実施の形態として、P型基板上
に縦型NPNトランジスタが形成された半導体装置を製
造する場合について、図1及び図2を参照しながら説明
する。 【0018】先ず、図1(a)に示すように、P型基板
10上にSiO2等からなる第1の酸化膜30を形成
し、この第1の酸化膜30を例えば矩形のパターンでフ
ォトエッチングすることなどによって、凹部30aを形
成する。次に、第1の酸化膜30を介してP型基板10
0に対してバイポーラプロセス技術を用いることによ
り、所定の拡散係数を有する第1のN+型不純物を埋め
込み、拡散させる。これにより、第1のN+型埋め込み
拡散層11を形成する。 【0019】次に、図1(b)に示すように、第1の酸
化膜30を除去した後に、第1の酸化膜30と同様にし
て新たに第2の酸化膜31を形成する。そして、第1の
N+型埋め込み拡散層11の両端部に相当する位置で、
例えばフォトエッチング等により、第2の酸化膜31に
所定の深さで凹部31aをそれぞれ形成する。次に、第
2の酸化膜31を介して、第1のN+型埋め込み拡散層
11を構成する第1のN+型不純物よりも大きな拡散係
数を有する第2のN+型不純物を埋め込み、拡散させ
る。これにより、第1のN+型埋め込み拡散層11の両
端部の位置に、それぞれ第2のN+型埋め込み拡散層1
2を形成する。 【0020】次に、図1(c)に示すように、第2の酸
化膜31を除去した後に、エピタキシャル成長を行い、
P型基板10上にN型エピタキシャル成長層13を形成
する。このとき、N型エピタキシャル成長層13を成長
させるに伴って、先に埋め込んだ第1のN+型不純物及
び第2のN+型不純物がN型エピタキシャル成長層13
内に拡散する。ここで、第2のN+型不純物は、第1の
N+型不純物よりも拡散係数が大きいことから、この第
1のN+型不純物よりも大きく拡散することとなる。こ
れにより、図1(c)に示すように、第2のN+型埋め
込み拡散層12は、第1の埋め込み拡散層11からN型
エピタキシャル成長層13側に突出して形成されること
となる。 【0021】次に、図2(a)に示すように、N型エピ
タキシャル成長層13上に第3の酸化膜32を形成し、
第2のN+型埋め込み拡散層12が突出して形成された
部位に相当する位置で、この第3の酸化膜32に対して
エッチング等を施すことにより、それぞれ凹部32aを
形成する。次に、第3の酸化膜32を介してN+型不純
物を埋め込み、拡散させる。これにより、N型エピタキ
シャル成長層13の表面から拡散成長されてなる第3の
N+型拡散層14を形成する。 【0022】このとき、第3のN+型拡散層14を十分
に拡散させることによって、この第3のN+型拡散層1
4と第2のN+型埋め込み拡散層12とを接合し、縦型
NPNトランジスタにおける電極を形成する。また、こ
のようにして第3のN+型拡散層14をエピタキシャル
成長層13の表面側から拡散成長させて電極取出部を形
成することにより、縦型NPNトランジスタにおけるサ
チュレーション特性を向上させることができる。 【0023】次に、図2(b)に示すように、上述と同
様な各種の半導体形成技術を用いて、縦型NPNトラン
ジスタを構成する他の各部を形成する。具体的には、上
述した電極取出部としての一対の第3のN+型拡散層1
4間にP+型不純物拡散によるベース領域15を形成
し、このベース領域15の上にN+型不純物拡散による
エミッタ領域16を形成する。そして、このように各層
を積層したP型基板10の最上層に絶縁層17を形成す
る。なお、コレクタ領域は一対の第2のN+型拡散層1
2および第3のN+型拡散層14間のN型エピタキシャ
ル成長層13である。 【0024】また、この絶縁層17の一部をフォトエッ
チングして、第3のN+型拡散層14、ベース領域1
5、及びエミッタ領域16に対して導通するコレクタ電
極18、ベース電極19、エミッタ電極20をそれぞれ
形成する。 【0025】これにより、エミッタ領域16、ベース領
域15、及びN+型埋め込み拡散層11が順次積層され
てなる縦型NPNトランジスタが完成する。 【0026】また、一般に半導体装置1は、図2(b)
に示すように、P+型不純物拡散により形成されたアイ
ソレーション21で素子分離され、この縦型NPNトラ
ンジスタに隣接し半導体装置を構成する他の要素(他の
各種トランジスタや電気配線、抵抗など)が形成され
る。 【0027】上述のようにして半導体装置1を製造する
に際しては、第2のN+型埋め込み拡散層12が突出し
て形成された部位で第3のN+型拡散層14を接合して
いることから、この第3のN+型拡散層14を第2のN
+型埋め込み拡散層12に対して接合するまでの深さを
従来の手法と比較して大幅に浅くすることができる。し
たがって、第2のN+型拡散層12および第3のN+型
拡散層14を拡散させる条件等(例えば、拡散時の温度
および保持時間等)を著しく低減することができる。 【0028】したがって、この第2のN+型拡散層12
および第3のN+型拡散層14の拡散に伴って生じる他
の各部(例えば第1のN+型埋め込み拡散層11、第2
のN +型埋め込み拡散層12、ベース領域15、或いは
アイソレーション21等)での拡散を抑制することがで
きる。 【0029】このため、上述のようにして形成した縦型
NPNトランジスタと例えばアイソレーション21やベ
ース領域15との間隔(図2(b)中において矢印
A’,B’で示す。)を従来の手法により縦型NPNト
ランジスタを形成した場合の間隔(図3中において矢印
A,Bで示す。)よりも格段に広げることができる。し
たがって、縦型NPNトランジスタと、これに隣接する
他の要素との絶縁性を確実に得ることができ、半導体装
置における信頼性や製造時の歩留まりを向上させること
ができる。 【0030】また、縦型NPNトランジスタにおける電
極取出部で生じる拡散を抑制することができることか
ら、この縦型NPNトランジスタと他の要素との間隔を
従来よりも狭くした場合であっても十分な絶縁性を確保
することができる。このため、半導体装置における集積
度を向上させることができる。 【0031】 【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法によ
れば、第2のN+型不純物が第1のN +型不純物よりも
拡散係数が大きいことから、第1のN+型埋め込み拡散
層から第2のN+型埋め込み拡散層が突出して形成され
ることとなる。そして、第2のN+型埋め込み拡散層が
突出して形成された部位で第3のN+型拡散層を接合し
ていることから、この第3のN+型拡散層を第2のN+
型埋め込み拡散層に接合するまでに拡散させる条件等を
著しく低減することができる。これにより、このN+型
拡散層の拡散に伴って生じる他の各部(例えば第1のN
+型埋め込み拡散層や、隣接する他の要素)での拡散を
抑制することができる。 【0032】したがって、本発明に係る半導体装置の製
造方法によれば、例えば縦型NPNトランジスタ等を形
成するに際して、この縦型NPNトランジスタと隣接す
る他の要素との間隔を従来よりも狭くした場合であって
も十分な絶縁性を確保することができる。このため、半
導体装置における集積度を向上させるとともに、この半
導体装置の信頼性や、製造時の歩留まりを向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して半導体装置を製造する場合の
一例を示す図であり、縦型NPNトランジスタを形成す
る過程を示す概略断面図である。 【図2】同縦型NPNトランジスタを形成する過程を示
す図であり、図1の続きの工程を示す概略断面図であ
る。 【図3】従来の手法により半導体装置を製造する場合に
ついて説明するための図である。 【符号の説明】 1 半導体装置 10 P型基板 11 第1のN+型埋め込み拡散層 12 第2のN+型埋め込み拡散層 13 N型エピタキシャル成長層 14 第3のN+型拡散層 15 ベース領域 16 エミッタ領域 17 絶縁層 18 コレクタ電極 19 ベース電極 20 エミッタ電極 21 アイソレーション
一例を示す図であり、縦型NPNトランジスタを形成す
る過程を示す概略断面図である。 【図2】同縦型NPNトランジスタを形成する過程を示
す図であり、図1の続きの工程を示す概略断面図であ
る。 【図3】従来の手法により半導体装置を製造する場合に
ついて説明するための図である。 【符号の説明】 1 半導体装置 10 P型基板 11 第1のN+型埋め込み拡散層 12 第2のN+型埋め込み拡散層 13 N型エピタキシャル成長層 14 第3のN+型拡散層 15 ベース領域 16 エミッタ領域 17 絶縁層 18 コレクタ電極 19 ベース電極 20 エミッタ電極 21 アイソレーション
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 P型基板上に所定の拡散係数を有する第
1のN+型不純物を埋め込み形成することにより第1の
N+型埋め込み拡散層を形成する工程と、 前記第1のN+型埋め込み拡散層の一部に、前記第1の
N+型不純物よりも大きな拡散係数を有する第2の不純
物を埋め込み形成することにより第2のN+型埋め込み
拡散層を形成する工程と、 前記P型基板上にエピタキシャル成長によってN型エピ
タキシャル成長層を形成する工程と、 前記N型エピタキシャル成長層の表面から前記第2のN
+型埋め込み拡散層が形成されている部位において第3
のN+型不純物を埋め込み形成することにより、第3の
N+型拡散層を形成し、当該第3のN+型拡散層と前記
第2のN+型埋め込み拡散層とを接合することにより電
極取出部を形成する工程とを有することを特徴とする半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001262290A JP2003077927A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001262290A JP2003077927A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003077927A true JP2003077927A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19089208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001262290A Pending JP2003077927A (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003077927A (ja) |
-
2001
- 2001-08-30 JP JP2001262290A patent/JP2003077927A/ja active Pending
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