JP2003077170A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2003077170A
JP2003077170A JP2001266617A JP2001266617A JP2003077170A JP 2003077170 A JP2003077170 A JP 2003077170A JP 2001266617 A JP2001266617 A JP 2001266617A JP 2001266617 A JP2001266617 A JP 2001266617A JP 2003077170 A JP2003077170 A JP 2003077170A
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JP
Japan
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light
light receiving
optical
receiving element
pickup device
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Application number
JP2001266617A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Sakurauchi
澄 櫻内
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Yoriaki Matsunaga
頼明 松永
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光ピックアップ装置は、モニタ用受光
素子で検出される光量が十分に確保できないか、あるい
は小型化等へのレイアウト上の問題、更には追加部品に
よるコストアップの問題を有している。 【解決手段】 半導体レーザ素子1から出射されたレー
ザ光のうち、カップリングレンズ2を透過したレーザ光
は、複合素子17の中央部に配置された回折格子により
複数の異なる光に分離されて情報記録媒体上に3つのビ
ームスポットを形成する。また、カップリングレンズ2
の外側を通過したレーザ光は、複合素子17の外周部の
ホログラムを透過してモニタ用受光素子18へ導かれ
て、半導体レーザ素子1の駆動電流の制御に利用され
る。従って、半導体レーザ素子1からの出射光のすべて
をモニタ受光素子18へ入射させて有効に利用できるた
め、モニタ用受光素子18への必要光量を確保すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装置
に係り、特に半導体レーザ素子からの出射光を光情報記
録媒体上に微小なスポット光として照射させ、情報の記
録、再生あるいは消去を行う光ピックアップ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光情報記録媒体装置は、その用途
を年々多様化すると共に益々高性能、高品質、高付加価
値化している。特に、映像記録可能な装置においては、
据置用、ポータブル用共に需要は増加傾向にあり、特に
その光ピックアップ装置は、より一層の高性能化が求め
られている。
【0003】図7は従来の光ピックアップ装置の一例の
概略構成図及び光路図を示す。同図に示すように、この
光ピックアップ装置は、半導体レーザ素子1、カップリ
ングレンズ2、回折格子3、ビームスプリッタ4、立上
げミラー5、対物レンズ6、集光レンズ7、シリンドリ
カルレンズ8、多分割受光検出器9及びモニタ用受光素
子10より構成されている。
【0004】この従来の光ピックアップ装置の動作につ
いて説明する。半導体レーザ素子1から出射されたレー
ザ光は、カップリングレンズ2により平行光に変換さ
れ、回折格子3により異なる複数の平行光束に分離され
る。異なる複数の平行光束は、ビームスプリッタ4を透
過し、立上げミラー5を経由し、対物レンズ駆動装置
(図示せず)に組み込まれた対物レンズ6により、光情
報記録媒体(図示せず)に微小なスポット光をメインビ
ームとして集光させると同時に、いわゆる3ビーム法に
よりメインビームの走査方向に対して先行する先行ビー
ムと後行する後行ビームを一定間隔に形成する。この先
行ビームと後行ビームは、メインビームが走査するトラ
ックと同一トラック上に、かつ、トラック幅方向に互い
に逆方向にずらした位置に配置する。
【0005】また、回折格子3により分離された複数の
異なる平行光束の一部は、ビームスプリッタ4の内部に
て反射されてモニタ用受光素子10に入射し、半導体レ
ーザ素子1の駆動電流の制御に利用される。
【0006】図示しない光情報記録媒体からの反射光
は、入射時と逆の経路をたどり、対物レンズ6からビー
ムスプリッタ4に入射し、ここで反射分離され、多分割
受光検出器9上で適切なビームスポットの大きさになる
ように集光レンズ7にて集光され、更にシリンドリカル
レンズ8によってフォーカス誤差信号検出手段の非点収
差を発生して多分割受光検出器9に入射する。多分割受
光検出器9は、複数の分割受光部の受光面が適切な位置
に配置されており、各々の分割受光部で光電変換して得
られた受光信号が演算回路(図示せず)において演算さ
れ、いわゆる非点収差法によりフォーカス誤差検出を行
う。
【0007】図8は従来の光ピックアップ装置の他の例
の概略構成図及び光路図を示す。同図中、図7と同一構
成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図8
において、回折格子3よりの異なる複数の平行光束は、
ビームスプリッタ4を透過し、立上げミラー5を経由し
対物レンズ駆動装置(図示せず)に組み込まれた対物レ
ンズ6に入射する一方、ビームスプリッタ4の入射面に
て反射されてモニタ用受光素子11に入射し、半導体レ
ーザ素子1の駆動電流の制御に利用される。
【0008】図7の従来の光ピックアップ装置では、ビ
ームスプリッタ4の内部にて反射された光をモニタ用受
光素子10に入射しているのに対し、この従来の光ピッ
クアップ装置では、ビームスプリッタ4の入射面にて反
射されてモニタ用受光素子11に入射する点が異なる。
【0009】図9は従来の光ピックアップ装置の更に他
の例の概略構成図及び光路図を示す。同図中、図7と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図9において、半導体レーザ素子1より出射されたレー
ザ光は、カップリングレンズ2により平行光に変換さ
れ、回折格子3により異なる複数の平行光束に分離され
る。異なる複数の平行光束はビームスプリッタ4を透過
して立上げミラー5を経由し、対物レンズ駆動装置(図
示せず)に組み込まれた対物レンズ6に入射する。
【0010】また、半導体レーザ素子1からの出射光の
カップリングレンズ2に入射する光束より外側の光束
は、球面反射ミラー13及び14でそれぞれ反射されて
モニタ用受光素子15へ入射され、半導体レーザ素子1
の駆動電流の制御に利用される。この光ピックアップ装
置は、モニタ用受光素子15にはカップリングレンズ2
に入射する光束より外側の光束、すなわち、ビームスプ
リッタ4に入射する前の光が入射されてモニタが行われ
る点に特徴がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ピックアップ装置は、いずれもモニタ用受光素子
10、11、15で検出される光量が十分に確保できな
いか、あるいは小型化等へのレイアウト上の問題、更に
は追加部品によるコストアップの問題を有している。
【0012】すなわち、図7に示した従来の光ピックア
ップ装置では、ビームスプリッタ4の特性によりモニタ
用受光素子10へ透過する光量が小さい。また、ビーム
スプリッタ4の特性を変えて、モニタ用受光素子10へ
の透過光量を大きくすると、対物出射光量が減る。ま
た、図8に示した従来の光ピックアップ装置では、ビー
ムスプリッタ4の入射面の反射率を大きくすればモニタ
用受光素子への光量を増大できるが、その場合は対物出
射光量が減るので、その分光情報記録媒体への光量を確
保するために、半導体レーザのパワーを上げることにな
り、効率の低下につながる。更には、モニタ用受光素子
11のレイアウト上の制限も受ける。
【0013】更に、図9に示した従来の光ピックアップ
装置では、モニタ用受光素子15には、ビームスプリッ
タ4に入射する前の光が入射されてモニタが行われるの
で、モニタのための光量を確保できるものの球面反射ミ
ラー13及び14を必要とするため、光ピックアップ装
置の全体形状が大型化してしまう。
【0014】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、モニタ用受光素子への必要光量確保、小型化、更に
は低コストを実現し、高精度な記録再生特性を実現し得
る光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、光源からの出射光をカップリングレンズに
より平行光束としてビームスプリッタを透過させ、対物
レンズにより集光し光情報記録媒体上に微小なスポット
光を形成して、情報の記録又は消去を行い、光情報記録
媒体からの反射光は対物レンズからビームスプリッタを
経て光検出器に入射して再生信号を得る光ピックアップ
装置において、光源からの出射光のカップリングレンズ
に入射する光束より外側の光束の光路を所定方向に曲げ
るホログラムを有する光学素子と、光学素子のホログラ
ムにより光路が曲げられた光束を受光し、その出力に基
づいて光源の出力制御に利用するモニタ用受光素子とを
有する構成としたものである。
【0016】本発明では、ホログラムを有する光学素子
により光源からの出射光を追加部品無しにモニタ用受光
素子へ導くことができる。また、モニタ用受光素子に入
射する光は、カップリングレンズに入射する光束より外
側の光束を利用することができる。
【0017】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、光源からの出射光のカップリングレンズに入射する
光束より内側の光束の光路を所定方向に曲げるホログラ
ムを有する光学素子と、上記のモニタ用受光素子とを設
けたものである。この発明では、ホログラムを有する光
学素子により光源からの出射光を追加部品無しにモニタ
用受光素子へ導くことができる。また、モニタ用受光素
子に入射する光は、カップリングレンズに入射する光束
より内側の光束を利用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になる光ピック
アップ装置の第1の実施の形態の概略構成図及び光路図
を示す。同図中、図7乃至図9と同一構成部分には同一
符号を付してある。図1に示す第1の実施の形態は、カ
ップリングレンズ2とビームスプリッタ4の間の光路中
に複合素子17を設けると共に、モニタ用受光素子18
を半導体レーザ素子1から出射されたレーザ光を受光す
る位置に配置した点に特徴がある。
【0019】この実施の形態の動作について説明する。
光源の一例としての半導体レーザ素子1より出射された
レーザ光は、カップリングレンズ2により平行光に変換
された後、複合素子17に入射する。複合素子17は、
図2に示すように、ホログラム17aの中央部にホログ
ラムに代えて平面形状が円形の回折格子17bを配置し
た構成である。これにより、カップリングレンズ2より
の平行光は、複合素子17の回折格子17bにより異な
る複数の平行光束に分離される。
【0020】回折格子17bからの異なる複数の平行光
束は、従来装置と同様に、ビームスプリッタ4を透過
し、立上げミラー5を経由し、対物レンズ駆動装置(図
示せず)に組み込まれた対物レンズ6により、光情報記
録媒体(図示せず)に微小なスポット光をメインビーム
として集光されると同時に、±1次回折光でいわゆる3
ビーム法によりメインビームの走査方向に対して先行す
る先行ビームと後行する後行ビームが一定間隔に形成さ
れる。
【0021】周知のように、上記の先行ビームは、メイ
ンビームが走査するトラックの両側の隣接トラックのう
ち、一方の隣接トラックとメインビーム走査トラックと
の境界付近を中心位置としてトラック幅の略半分ずつの
大きさのスポットを形成し、後行ビームは、他方の隣接
トラックとメインビーム走査トラックとの境界付近を中
心位置としてトラック幅の略半分ずつの大きさのスポッ
トを形成する。
【0022】半導体レーザ素子1から出射されたレーザ
光のうち、カップリングレンズ2を透過したレーザ光
は、上記のように複合素子17の中央部に配置された回
折格子17bにより複数の異なる光に分離されて情報記
録媒体上に3つのビームスポットを形成するが、カップ
リングレンズ2の外側を通過したレーザ光は、複合素子
17の外周部のホログラム17aを透過してモニタ用受
光素子18へ導かれて、記録/再生用光パワーを所定光
量にするためのAPC制御系光量検出に用いられる。な
お、ホログラム17aは、モニタ用受光素子18へ導か
れるように適当な溝形状を有するものとする。
【0023】図示しない光情報記録媒体からの反射光
は、入射時と逆の経路をたどり、対物レンズ6からビー
ムスプリッタ4に入射し、ここで反射分離され、多分割
受光検出器9上で適切なビームスポットの大きさになる
ように集光レンズ7にて集光され、更にシリンドリカル
レンズ8によってフォーカス誤差信号検出手段の非点収
差を発生して多分割受光検出器9に入射する。
【0024】多分割受光検出器9は、複数の分割受光部
の受光面が適切な位置に配置されており、各々の分割受
光部で光電変換して得られた受光信号が演算回路(図示
せず)において演算され、いわゆる非点収差法によりフ
ォーカス誤差検出を行う。なお、記録時には、半導体レ
ーザ素子1から出射されるレーザ光が、記録しようとす
る情報に応じて光強度が変調され、光記録媒体上にレー
ザ光の変調された光強度に応じたマークの有無により記
録が行われる。
【0025】また、再生時には半導体レーザ素子1から
一定の光強度のレーザ光を出射し、上記の多分割受光検
出器9の各々の分割受光部で光電変換して得られた受光
信号を、上記のフォーカス誤差検出を行う演算式とは異
なる所定の演算式に従った演算を行うことで、光情報記
録媒体に記録されている情報の再生信号を得ることがで
きる。更に、所定の強度の光ビームを記録媒体に照射す
ることで、消去を行うことができる。以上の記録、再
生、消去動作自体は公知であり、また、本発明の要旨で
はないので、その詳細な説明は省略する。
【0026】このように、この実施の形態では、複合素
子17を有することで追加部品無しにモニタ用受光素子
18へ光を導くことができる。また、本実施の形態で
は、追加部品が無いため、光ピックアップ装置の部品レ
イアウトの自由度を確保できる。更に、この実施の形態
では、モニタ用受光素子18に入射する光は、カップリ
ングレンズ2に入射する光束より外側の光束を利用して
いるため、半導体レーザ素子1の出射光のすべてを有効
に利用することができる。
【0027】なお、複合素子17は、図1においてカッ
プリングレンズ2とビームスプリッタ4の間に位置して
いるが、半導体レーザ素子1とカップリングレンズ2の
間の光路中にあってもよい。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は本発明になる光ピックアップ装置の第
2の実施の形態の概略構成図及び光路図を示す。同図
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図3に示す実施の形態は、カップリングレ
ンズ2とビームスプリッタ4との間の光路中に、複合素
子20を配置すると共に、複合素子20を透過した光を
モニタ用受光素子21が受光するようにした点に特徴が
ある。
【0029】図3において、半導体レーザ素子1より出
射されたレーザ光は、カップリングレンズ2により平行
光に変換された後、複合素子20に入射する。複合素子
20は、図4に示すように、光入射面側から見たときに
矩形のホログラム20aの中央部に、ホログラムに代え
て四角形状の回折格子20bを配置した構造とされてい
る。
【0030】ところで、半導体レーザ素子1から出射さ
れた光は、楕円かつ発散している。発散光については、
カップリングレンズ2より平行光に変換されるが、楕円
光については、ビームスプリッタ4の入射面によりビー
ム整形される(これは従来例、実施の形態すべてについ
ていえる)。しかしながら、半導体レーザ素子1より出
射されカップリングレンズ2により平行光に変換された
光束の100%がビームスプリッタ4に入射する必要は
なく、入射しない一部の光が複合素子20の外周部のホ
ログラム20aないし20a1ないし20a2を経て光
路が変えられてモニタ用受光素子21へ導かれ、半導体
レーザ素子1の駆動電流制御に利用される。
【0031】これにより、カップリングレンズ2により
平行光に変換されたレーザ光は、複合素子20の中央部
の回折格子20bにより複数の異なる光に分離された
後、ビームスプリッタ4を透過し、立上げミラー5を経
由し、対物レンズ駆動装置(図示せず)に組み込まれた
対物レンズ6に入射する。
【0032】一方、これと同時に、カップリングレンズ
2の内側を通過した光束の一部は、複合素子20の外周
部のホログラム20aを経て光路が変えられてモニタ用
受光素子21へ導かれ、半導体レーザ素子1の駆動電流
の制御に利用される。なお、ホログラム20aは、モニ
タ用受光素子21へ導かれるように適当な溝形状を有す
るものとする。
【0033】このように、本実施の形態によれば、複合
素子20を有することで追加部品なしにモニタ用受光素
子21へ光を導くことができる。また、本実施の形態で
は、追加部品が無いため、光ピックアップ装置の部品レ
イアウトの自由度を確保できる。更に、本実施の形態で
は、カップリングレンズ2に入射する光束より内側の光
束をモニタ用受光素子21の入射光に利用するため、光
ピックアップ装置の全体形状の小型化を実現できる。
【0034】なお、複合素子20は、図4ではホログラ
ム20aが外周部全体に存在しているが、モニタ用受光
素子21へ導かれる光が半導体レーザ素子1の駆動電流
制御に十分確保されるならばどのような構造でもよく、
よって、例えば図5に20a1及び20a2で示すよう
に、外周部全体でなく、回折格子20bの両側に配置し
てもよい。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図6は本発明になる光ピックアップ装置の第
3の実施の形態の概略構成図及び光路図を示す。同図
中、図1。図4と同一構成部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図6に示す第3の実施の形態は、カ
ップリングレンズ2とビームスプリッタ4との間の光路
中に、複合素子20を配置すると共に、複合素子20を
透過した光の光路を曲げるため、ミラー25とプリズム
26を配置してモニタ用受光素子24が受光できるよう
にした点に特徴がある。
【0036】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。図6において、半導体レーザ素子1より出射された
レーザ光は、カップリングレンズ2により平行光に変換
された後、複合素子20に入射する。複合素子20は、
図4に示すように、光入射面側から見たときに矩形のホ
ログラム20aの中央部に、ホログラムに代えて四角形
状の回折格子20bを配置した構造とされている。
【0037】ところで、半導体レーザ素子1から出射さ
れた光は、楕円かつ発散している。発散光については、
カップリングレンズ2より平行光に変換されるが、楕円
光については、ビームスプリッタ4の入射面によりビー
ム整形される(これは従来例、実施の形態すべてについ
ていえる)。しかしながら、半導体レーザ素子1より出
射されカップリングレンズ2により平行光に変換された
光束の100%がビームスプリッタ4に入射する必要は
なく、入射しない一部の光が複合素子20の外周部のホ
ログラム20aないし20a1ないし20a2を経てミ
ラー25、プリズム26にて光路が変えられてモニタ用
受光素子21へ導かれ、半導体レーザ素子1の駆動電流
制御に利用される。
【0038】これにより、カップリングレンズ2により
平行光に変換されたレーザ光は、複合素子20の中央部
の回折格子20bにより複数の異なる光に分離された
後、ビームスプリッタ4を透過し、立上げミラー5を経
由し、対物レンズ駆動装置(図示せず)に組み込まれた
対物レンズ6に入射する。なお、紙面と平行な方向につ
いては、主にミラー25、プリズム26で曲げるが、紙
面と垂直な方向については、主にホログラム20aで光
束を曲げる。
【0039】一方、これと同時に、カップリングレンズ
2の内側を通過した光束の一部は、複合素子20の外周
部のホログラム20aを経て光路が変えられ、更にホロ
グラム20aでの光路の曲げを補うため、ミラー25で
反射されると共に、プリズム26により屈折及び反射さ
れてモニタ用受光素子24へ導かれ、ここで受光されて
その光電変換信号が、半導体レーザ素子1の駆動電流の
制御に利用される。
【0040】ここで、ホログラム20aによる光束の曲
げ角と溝幅の関係は、次の式で求まる。 θ=arcsin(λ/a/L) θ:光束の曲げ角、 λ:波長、 a:溝幅 L:バイナリー化レベル数(2、4、8、・・・)
【0041】この式から、溝幅aと波長λを決めれば光
束の曲げ角θが求まるが、製造可能な溝幅aの限界から
光束の曲げ角θの上限も決まる。この光束の曲げ角θ以
上に光束を曲げたい場合に、前記ミラー25、プリズム
26を用いる事でより大きい曲げ角を実現し、光ピック
アップ装置の部品レイアウトの自由度を確保できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホログラムを有する光学素子により、追加部品無しにモ
ニタ用受光素子へ光を導くようにしたため、光ピックア
ップ装置の部品レイアウトの自由度を確保できる。
【0043】また、本発明によれば、モニタ用受光素子
に入射する光は、カップリングレンズに入射する光束よ
り外側の光束を利用することにより、光源の出射光のす
べてを有効に利用するようにしたため、モニタ用受光素
子への必要光量を確保することができ、高精度な記録再
生特性を低コストで実現することができる。
【0044】更に、本発明によれば、カップリングレン
ズに入射する光束より内側の光束をモニタ用受光素子の
入射光に利用するようにしたため、光ピックアップ装置
の全体形状の小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成図及び光
路図である。
【図2】図1中の複合素子の一例の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の概略構成図及び光
路図である。
【図4】図3の複合素子の一例の構成図である。
【図5】図3の複合素子の他の例の構成図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の概略構成図及び光
路図である。
【図7】従来の光ピックアップ装置の一例の概略構成図
及び光路図である(ビームスプリッタ内部での分光)。
【図8】従来の光ピックアップ装置の他の例の概略構成
図及び光路図である(ビームスプリッタ入射面での反射
利用)。
【図9】従来の光ピックアップ装置の更に他の例の概略
構成図及び光路図である(球面ミラーを用いた方法)。
【符号の説明】
1 半導体レーザ素子 2 カップリングレンズ 3 回折格子 4 ビームスプリッタ 5 立上げミラー 6 対物レンズ 7 集光レンズ 8 シリンドリカルレンズ 9 多分割受光検出器 17、20 複合素子 17a、20a ホログラム 17b、20b 回折格子 18、21、24 モニタ用受光素子 25 ミラー 26 プリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 頼明 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5D119 AA01 AA03 AA43 HA13 JA02 JA23 5D789 AA01 AA03 AA43 HA13 JA02 JA23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光をカップリングレンズ
    により平行光束としてビームスプリッタを透過させ、対
    物レンズにより集光し光情報記録媒体上に微小なスポッ
    ト光を形成して、情報の記録又は消去を行い、前記光情
    報記録媒体からの反射光は前記対物レンズから前記ビー
    ムスプリッタを経て光検出器に入射して再生信号を得る
    光ピックアップ装置において、 前記光源からの出射光の前記カップリングレンズに入射
    する光束より外側の光束の光路を所定方向に曲げるホロ
    グラムを有する光学素子と、 前記光学素子のホログラムにより光路が曲げられた前記
    光束を受光し、その出力に基づいて前記光源の出力制御
    に利用するモニタ用受光素子とを有することを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 光源からの出射光をカップリングレンズ
    により平行光束としてビームスプリッタを透過させ、対
    物レンズにより集光し光情報記録媒体上に微小なスポッ
    ト光を形成して、情報の記録又は消去を行い、前記光情
    報記録媒体からの反射光は前記対物レンズから前記ビー
    ムスプリッタを経て光検出器に入射して再生信号を得る
    光ピックアップ装置において、 前記光源からの出射光の前記カップリングレンズに入射
    する光束より内側の光束の光路を所定方向に曲げるホロ
    グラムを有する光学素子と、 前記光学素子のホログラムにより光路が曲げられた前記
    光束を受光し、その出力に基づいて前記光源の出力制御
    に利用するモニタ用受光素子とを有することを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
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