JPH08124204A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH08124204A
JPH08124204A JP6258420A JP25842094A JPH08124204A JP H08124204 A JPH08124204 A JP H08124204A JP 6258420 A JP6258420 A JP 6258420A JP 25842094 A JP25842094 A JP 25842094A JP H08124204 A JPH08124204 A JP H08124204A
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JP
Japan
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diffraction grating
light
recording medium
main beams
optical recording
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Application number
JP6258420A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tajiri
敦志 田尻
Kazushi Mori
和思 森
Keiichi Yoshitoshi
慶一 吉年
Akira Ibaraki
晃 茨木
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to KR1019950022442A priority patent/KR100373801B1/ko
Priority to CN95108720A priority patent/CN1069989C/zh
Publication of JPH08124204A publication Critical patent/JPH08124204A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3ビーム法による良好なトラッキング・サー
ボ及び簡単にワイヤボンディグが行え、且つ3分割用回
折格子の製造及び設置が容易で光の利用効率のよい光ピ
ックアップ装置を提供することが目的である。 【構成】 光源手段4から側方に出力された光ビームを
反射する反射手段6と、反射手段6の上方へ反射された
光ビームを透過すると共に少なくとも3本のビームに分
割する透過型3分割用回折格子7と、回折格子7から出
射した3本の光ビームを透過する透過型ホログラム素子
8と、ホログラム素子8を透過した3本の光ビームを光
記録媒体1に集光するための集光手段9と、光記録媒体
1で反射され集光手段9を経た3本の光ビームを検出す
る光検出手段5と、からなり、ホログラム素子8は光記
録媒体1で反射され集光手段9を経た3本の光ビームを
入射し回折格子面8aで分割されないように光検出手段
5へ回折する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラム素子を用い
た光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ピックアップ装置の小型軽量化
及び低価格化の要求にともなって、ホログラム素子を用
いた光ピックアップ装置の研究・開発が行われている。
【0003】図21は特開平3−76035号(G11
B 7/135)公報に記載された3ビーム法を用いて
トラッキング・サーボを行うホログラム素子を有する光
ピックアップ装置の構成図である。
【0004】図中、101はディスク、102はレーザ
ビーム(光ビーム)を上方に出力する半導体レーザ素子
(光源手段)、103は前記レーザビームを3本のビー
ム(0次、±1次回折光)に分割する第1のホログラム
素子(3分割用回折格子)、104は前記3本のビーム
を透過し且つディスク101からの帰還ビーム(反射
光)を回折する第2のホログラム素子、105は前記第
2のホログラム素子104を透過した3本のビームをデ
ィスク101上に集光して3個のスポットを形成するた
めの対物レンズ(集光手段)、106は第2のホログラ
ム素子104で回折されたディスク101からの帰還ビ
ームを検出するサーボ用光検出素子である。
【0005】この光ピックアップ装置では、光検出素子
106で受光されるディスク101からの帰還ビームが
第1のホログラム素子103で回折を受けないので、光
のロスがなく、また前記光検出素子106への回折を第
2のホログラム素子104で行うので、プリズムなどを
使用する場合に比べて薄型化が図れる。
【0006】しかしながら、この装置では半導体レーザ
素子102及び光検出素子106が同一基体上に設ける
ことができないので、これら素子へのワイヤーボンディ
ングを行うためには光ピックアップ装置をボンディング
が行える方向に変える必要があり、工程数が増えるとい
った問題があった。
【0007】この問題を解決するために、本願出願人は
特願平6−171426号に半導体レーザ素子202と
光検出素子206を同一基体210上に設置した図22
に示す光ピックアップ装置を提案している。
【0008】この装置は、ヒートシンク207上に側方
にレーザ光を出力する半導体レーザ素子202を設置
し、この出力されたレーザ光を反射型3分割用回折格子
203にて透過型ホログラム素子204、対物レンズ2
05、及び光記録媒体201側に導く。又、光記録媒体
201からの帰還ビームは、対物レンズ205を経た後
ホログラム素子204で回折されて光検出素子206に
入射される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この反
射型3分割用回折格子を用いた装置では、回折格子面の
凹凸を等ピッチで作成した場合、±1次回折光は収差の
ために光記録媒体上の各集光スポットの強度分布が非対
称となる。この結果、トラッキングが精度よく行えない
恐れがある。一方、回折格子面の凹凸のピッチを変調す
ることにより非対称性を解消することができるが、この
場合、半導体レーザ素子と反射型3分割用回折格子の位
置関係を高精度にする必要がある。
【0010】また、反射型3分割用回折格子を用いた装
置では装置長を短くするため、半導体レーザ素子と反射
型3分割用回折格子の間の距離を小さくする必要があ
り、3分割用回折格子の凹凸のピッチが小さくなる。こ
のため、3分割用回折格子の製造歩留まりが悪くなって
しまうといった問題があった。また、このように半導体
レーザ素子と反射型3分割用回折格子の間の距離が小さ
くなると、反射型3分割用回折格子で回折される±1次
回折光の回折角が大きくなる。この結果、これら±1次
回折光が対物レンズに高率よく入射できなくなり、光の
利用効率が悪くなる。
【0011】本発明は上述の問題点を鑑み成されたもの
であり、3ビーム法による良好なトラッキング・サーボ
及び簡単にワイヤボンディグが行え、且つ3分割用回折
格子の製造及び設置が容易で光の利用効率のよい光ピッ
クアップ装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、光源手段と、該光源手段から側方に出力された
光ビームを反射する反射手段と、該反射手段の上方へ反
射された光ビームを透過すると共に3本の主ビームに分
割する透過型3分割用回折格子と、該回折格子から出射
した3本の主ビームを透過する透過型ホログラム素子
と、該ホログラム素子を透過した3本の主ビームを光記
録媒体に集光する集光手段と、該光記録媒体で反射され
前記集光手段を経た前記3本の主ビームを検出する光検
出手段と、からなり、前記ホログラム素子は、前記光記
録媒体で反射され前記集光手段を経た前記3本の主ビー
ムを入射し前記透過型3分割用回折格子の回折格子面を
介さずに前記光検出手段側へ回折することを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の光ピックアップ装置は、基
体と、該基体上に設けられた光源手段と、該基体上に設
けられ前記光源手段から側方に出力された光ビームを該
基体の上方へ反射する反射手段と、該基体の上方へ反射
された光ビームを透過すると共に3本の主ビームに分割
する透過型3分割用回折格子と、該回折格子から出射し
た3本の主ビームを透過する透過型ホログラム素子と、
該ホログラム素子を透過した3本の主ビームを光記録媒
体に集光する集光手段と、該光記録媒体で反射され前記
集光手段を経た前記3本の主ビームを検出する前記基体
上に設けられた光検出手段と、からなり、前記ホログラ
ム素子は、前記光記録媒体で反射され前記集光手段を経
た前記3本の主ビームを入射し前記透過型3分割用回折
格子の回折格子面を介さずに前記光検出手段側へ回折す
ることを特徴とする。
【0014】また、本発明の光ピックアップ装置は、光
源手段と、該光源手段から側方に出力された光ビームを
反射する反射手段と、該反射手段の上方へ反射された光
ビームを3本の主ビームに分割する透過型3分割用回折
格子面と該回折格子面から出射した3本の主ビームを透
過する透過型ホログラム面とを有する透光部材と、該ホ
ログラム面から出射した3本の主ビームを光記録媒体に
集光する集光手段と、該光記録媒体で反射され前記集光
手段を経た前記3本の主ビームを検出する光検出手段
と、からなり、前記ホログラム面は、前記光記録媒体で
反射され前記集光手段を経た前記3本の主ビームを入射
し前記回折格子面を介さずに前記光検出手段側へ回折す
ることを特徴とする。
【0015】また、本発明の光ピックアップ装置は、基
体と、該基体上に設けられた光源手段と、該基体上に設
けられ前記光源手段から側方に出力された光ビームを該
基体の上方へ反射する反射手段と、該基体の上方へ反射
された光ビームを3本の主ビームに分割する透過型3分
割用回折格子面と該回折格子面から出射した3本の主ビ
ームを透過する透過型ホログラム面とを有する透光部材
と、該ホログラム面を透過した3本の主ビームを光記録
媒体に集光する集光手段と、該光記録媒体で反射され前
記集光手段を経た前記3本の主ビームを検出する前記基
体上に設けられた光検出手段と、からなり、前記ホログ
ラム面は、前記光記録媒体で反射され前記集光手段を経
た前記3本の主ビームを入射し前記回折格子面を介さず
に前記光検出手段側へ回折することを特徴とする。
【0016】特に、上記光検出手段は、上記反射手段の
後方に設けられたことを特徴とする。
【0017】更に、上記光源手段、上記反射手段、及び
上記光検出手段は、この順序で略一直線上に設けられた
ことを特徴とする。
【0018】また、前記基体上に他の光検出手段が設け
られ、前記ホログラム面は前記光記録媒体で反射され前
記集光手段を経た前記3本の光ビームを入射し前記回折
格子面を介さずに前記他の光検出手段側へ回折すること
を特徴とする。
【0019】特に、上記光記録媒体は、該光記録媒体の
記録面と、上記側方に出力された光ビームの光軸方向及
び前記反射方向とが略平行になるように配置され、前記
透過型ホログラム面と前記集光手段との間に他の反射手
段を設けたことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明によれば、光源手段から側方に出力され
た光ビームを反射手段によりその上方に向けると共に、
この反射された光ビームを透過型3分割用回折格子面に
より分割する。しかも、透過型ホログラム面は、光記録
媒体で反射された3本の主ビームを入射し前記回折格子
面を介さずに光検出手段へ回折する。従って、光源手段
及び光検出手段を同一基板上に配置できるので、これら
の設置やこれらへのワイヤーボンディングが容易にで
き、しかも、3分割用回折格子面の凹凸は等ピッチ及び
幅広ピッチでよいので、製造及び設置が容易であってト
ラッキングサーボが良好に行える。また、3分割用回折
格子で3本の主ビームに分割される光の回折角を小さく
でき、この結果、3本の主ビームが集光手段に効率よく
入射し光の利用効率が大きくなる。更に、光検出手段ヘ
入射される3本の主ビームは再度回折格子面に入射する
ことなく検出されるので、光のロスがない。
【0021】特に、上記光検出手段を上記反射手段の後
方に設けた場合、この反射手段が光遮蔽部材の機能を果
たすので、光検出手段の感度が上がる。
【0022】また、上記光源手段、上記反射手段、及び
上記光検出手段をこの順序で略一直線上に設けた場合、
装置の幅を小さくできるので、薄型化が可能となる。
【0023】また、前記基体上に他の光検出手段が設け
られ、前記ホログラム面が、前記光記録媒体で反射され
前記集光手段を経た前記3本の主ビームを入射し前記回
折格子面で分割されないように前記他の光検出手段へ回
折する場合、2つの光検出手段で検出することになるの
で、検出の信頼性が高くなる。
【0024】また、上記光記録媒体は、該光記録媒体の
記録面と、上記側方に出力された光ビームの光軸方向及
び前記反射方向とが略平行になるように配置され、前記
透過型ホログラム面と前記集光手段との間に他の反射手
段を設けた場合、光源手段と光記録媒体の間の距離を短
くでき、装置の薄型化が可能となる。
【0025】
【実施例】本発明の第1実施例に係る光ピックアップ装
置を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施例
の3ビーム法を用いてトラッキング・サーボを行う光ピ
ックアップ装置の概略斜視図、図2はこの光ピックアッ
プ装置の概略構成図である。尚、電極やボンディング線
等は図示せず、光路線は簡略化している。
【0026】図中、1は光ディスク等の反射型光記録媒
体である。
【0027】2はn+型Si(シリコン)等からなる導
電性半導体材料又は銅等の導電性金属からなる良熱伝導
性基体(設置部材)であって、この基体は上平面部2a
とこの上平面部2aに対して45度の角度をなす傾斜部
2bを有する。
【0028】3は前記上平面部2a上にダイボンドされ
基体2と電気的に接続されたn+型Si半導体基板から
なる半導体レーザ素子(光源手段)載置用導電性ヒート
シンクである。3aはこの半導体基板と、その一端側表
面部に選択的に形成されたn -型拡散層と、該n-型拡散
層の表面部に選択的に形成されたp+型拡散層とで構成
されるレーザビームモニター用のPIN型のフォトダイ
オード(モニター用光検出手段)である。
【0029】4は前記ヒートシンク3の他の一端側表面
部上に図示しない電極側とダイボンドされ該ヒートシン
ク3と電気的に接続された上面に図示しない他の電極を
備えたレーザビームを出力する半導体レーザ素子であっ
て、その前端面が前記傾斜部2bに対向するように配置
されている。この素子4は前記表面部と平行に延在する
図示しない活性領域でレーザビームが発生し、素子4の
前端面側から光記録媒体信号検出用の主レーザビーム
が、後端面側からモニター用のレーザビーム(図示せ
ず)が出力する。
【0030】5は光記録媒体1から戻ってきた帰還ビー
ム(反射光)を検出してトラッキング・サーボ、フォー
カシング・サーボ及び再生を行うための信号検出用光検
出素子(信号検出用光検出手段)であって、前記帰還ビ
ーム以外のビームが検出素子5に実質的に入らない前記
基体1の上平面部2a上に図示しない電極側とダイボン
ドされ基板2と電気的に接続されている。
【0031】6は前記傾斜部2bに固定された前端面側
から出力されたレーザビームを上方に反射する反射ミラ
ー(反射手段)である。
【0032】7は前記反射ミラー6の上方に設けられた
透過型3分割用回折格子であって、透光性基板の上面に
等ピッチの回折格子面7aを有する。この回折格子はそ
の格子面7aにより反射ミラー6で反射されたレーザビ
ームを0次、±1次回折のビーム(以下、この0次ビー
ムを主ビーム、+1次ビームを副ビームX、−1次ビー
ムを副ビームYと呼ぶが、3本の主ビームという場合は
これらを示す)に分割すると共にこれらを上方に出射す
る。
【0033】8は前記3分割用回折格子7の上方に設け
られた透過型ホログラム素子であって、本実施例では凹
凸のピッチが漸次的に変化してなる曲線群からなるホロ
グラム面8aが上面に形成された透光性基板からなる。
この素子8は前記0次、±1次のビーム(主ビーム及び
副ビームX、Y)を透過(0次回折)し、また光記録媒
体1から反射して戻ってきたこれら0次、±1次の帰還
ビーム(主ビーム及び副ビームX、Y)を前記回折格子
7の格子面7aを避けるように1次で回折して光検出素
子5の光検出部へ(集光)させる。尚、このホログラム
素子8は、入射ビームをこの光軸に対して斜めの光軸を
有する±1次回折ビームを発生させると共に、この±1
次回折ビームがビーム進行方向と直交する一方向とこの
一方向と直交する方向で焦点距離が異なるように集光す
る作用(非点収差作用)を及ぼす。即ち、このホログラ
ム素子8のホログラム面8aは、ビームスプリッタ、集
光レンズ及びシリンドリカルレンズの機能を合わせも
つ。
【0034】9は前記透過型ホログラム素子8の上方に
設けられ該ホログラム素子8を透過(0次回折)した前
記0次、±1次のビーム(主ビーム及び副ビームX、
Y)を光記録媒体1の表面に集光して、それぞれ主スポ
ットと該主スポットの両側に副スポットX、副スポット
Yを形成するための集光手段としての対物レンズであ
る。
【0035】ここで、図3に示すように、主スポットは
再生しようとするトラックを走査し、副スポットX、Y
は主スポットの両側を前記トラックに僅かにかかって走
査するように光ピックアップ装置の光学系が調整配置さ
れている。 尚、対物レンズ9は前記光検出素子5の検
出信号に基づいて図示しない駆動機構により駆動され、
フォーカシングやトラッキング調整が行われる。
【0036】図4は、この光ピックアップ装置の基体2
の上面図であって、図1、図2で図示しなかった電極、
ワイヤーボンディング線、光検出素子5の詳細を示す。
【0037】図示するように、本実施例の光検出素子5
は、非点収差法を用いたフォーカシングサーボを行うた
めの中心部に4分割された光検出部A、B、C、Dと、
これらの両側に設けられた3ビーム法を用いたトラッキ
ングサーボを行うための光検出部E、Fから構成され、
この4分割された光検出部A、B、C、Dの中心にはホ
ログラム素子8で1次回折された主ビームが入射し、光
検出部E、Fにはそれぞれ同様に1次回折された副ビー
ムX、Yが入射する。
【0038】前記1次回折された主ビームは、前記ホロ
グラム素子8により上述した非点収差を有しており、図
5に模式的に示されるように、レンズ9と光記録媒体1
とが近すぎる場合、光検出部Bと光検出部Cの中心を結
ぶ方向が長軸方向となる楕円スポット(図中、点線a)
となり、良好なフォーカシングとなるレンズ9と光記録
媒体1の位置関係の場合、光検出部A、B、C、Dの中
心で円形スポット(図中、実線b)となり、レンズ9と
光記録媒体1とが遠すぎる場合、光検出部Aと光検出部
Dの中心を結ぶ方向が長軸方向となる楕円スポット(図
中、点線c)となる。従って、フォーカスエラー(F
E)信号は、図示しない演算回路で求められた FE信号=(A1+D1)−(B1+C1) により、フォーカスのずれ量の他、前記近すぎる場合は
正の信号、良好なフォーカシングの場合は0、前記遠す
ぎる場合は負の信号として得られる。
【0039】また、主スポットが良好にトラッキングし
ている場合には、光検出部E、Fに入射された副ビーム
X、Yの強度は等しく、主スポットが再生しようとする
トラックのどちらか側にずれている場合には、副ビーム
X、Yの対応した一方の強度が大きくなる。従って、ト
ラッキングエラー(TE)信号は、図示しない演算回路
で求められた TE信号= E1−F1 により、ずれ量及びトラックのどちら側にずれているか
の情報が得られる。
【0040】そして、再生信号は、図示しない演算回路
で求められた 再生信号= A1+B1+C1+D1 により得られる。尚、上式におけるA1〜F1は、光検
出部A〜Fでの検出信号強度を示す。
【0041】前記図4において、10〜17は前記基体
2の上平面部2a上に図示しないSiO2等からなる絶
縁層を介して形成された金等からなる中継電極、18は
フォトダイオード3aの金等からなる電極、19〜24
は光検出素子5の各光検出部A〜Fの金等からなる他方
の電極である。半導体レーザ素子4の上面電極4a、フ
ォトダイオード3aの電極18、各光検出部A〜Fの電
極19〜24は、それぞれ対応した中継電極10〜17
に金等のワイヤーボンディング線(図中、太線)で電気
的に接続され、該中継電極10〜17は図示しない演算
回路等に金等のワイヤーボンディング線(図中、太線)
で電気的に接続されている。そして、半導体レーザ素子
4、光検出素子5の各光検出部A〜F及びフォトダイオ
ード3aは基体2の裏面に形成された共通の裏面電極
(図示せず)に電気的に接続されている。
【0042】斯る光ピックアップ装置における再生、ト
ラッキング・サーボ及びフォーカシング・サーボ等は次
のように行われる。
【0043】前記半導体レーザ素子4の後端面側から出
力されたレーザビームは、フォトダイード3aで受光さ
れ、この受光量に応じた信号に基づいて図示しないAP
C(自動出力制御)回路にてレーザビームが一定になる
ように制御される。
【0044】他方、この半導体レーザ素子4の前端面側
から出力されたレーザビームは、反射手段6で直角上方
に反射された後、3分割用回折格子7で0次、±1次の
回折ビーム(主ビーム及び副ビームX、Y)を含む複数
のビームに分割される。この3分割用回折格子7で分割
された0次、±1次の回折ビーム(主ビーム及び副ビー
ムX、Y)は前記透過型ホログラム素子8の一方から入
射する。その後、この素子8で0次回折(透過)した前
記0次、±1次の回折ビーム(主ビーム及び副ビーム
X、Y)は対物レンズ9により光記録媒体1上に前述し
た主スポット、副スポットX、Yとして収束(集光)さ
れる。これら主スポット、副スポットX、Yからの情報
信号を含んだ帰還ビーム(主ビーム及び副ビームX、
Y)は対物レンズ9を通った後、透過型ホログラム素子
8で1次回折され、主ビームは光検出素子5の光検出部
A〜Dに入射され、副ビームX、Yは光検出部E、Fに
入射される。そして、光検出素子5で得られた信号を図
示しない演算回路で演算し、上述した再生信号、FE信
号及びTE信号を得る。このFE信号及びTE信号に基
づいて対物レンズ9が図示しない駆動機構により駆動さ
れてトラッキング・サーボ、フォーカシング・サーボが
行われる。
【0045】本実施例では、半導体レーザ素子4から側
方に出力され光ビームを単なる反射ミラー6によりその
上方に向けると共に、この反射された光ビームを透過型
3分割用回折格子7により分割する。しかも、透過型ホ
ログラム素子8は、光記録媒体1で反射された3本の主
ビームを回折格子7で分割されないように反射ミラー6
の側方の光検出素子5へ1次回折する。
【0046】従って、半導体レーザ素子4及び光検出素
子5を同一基板2(設置手段)上に配置できるので、こ
れらの設置やこれらへのワイヤーボンディングが容易で
ある。しかも3分割用回折格子7は入射ビームが回折格
子面7aに対して略垂直に入るので、この回折格子面7
aの凹凸は等ピッチでよく、且つ図22に示す装置に比
べて3分割用回折格子7は半導体レーザ素子4からの距
離を大きくとれるので、回折格子面7aの凹凸は幅広ピ
ッチでよい。また、上記距離を大きくとった場合、±1
次回折光(副ビームX、Y)の回折角が小さくなり、対
物レンズ9によるけられが少なくなるので、光の利用効
率が高まる。更に、光検出素子5ヘ入射される3本のビ
ームは、再度回折格子7の格子面7aに入射することな
く検出されるので、光のロスがない。
【0047】この結果、3分割用回折格子7の製造及び
設置が容易であってトラッキングサーボも良好に行え
る。
【0048】尚、上述ではホログラム素子8が1次回折
した主ビーム、副ビームX、Yを光検出素子5に入射す
るようにしたが、−1次回折した主ビーム、副ビーム
X、Yを光検出素子5に入射する構成としても勿論よ
い。
【0049】次に、本発明の第2実施例に係る光ピック
アップ装置を図面を参照しつつ説明する。図6は本実施
例の3ビーム法によるトラッキング・サーボ及び非点収
差法によるフォーカシング・サーボが行える光ピックア
ップ装置の概略構成図である。第1実施例と異なる点
は、基体の傾斜部の反対側にもう一つ上平面部を有し、
この上平面部にも光検出素子を設けた点であり、第1実
施例と同一部分又は対応する部分には同一符号を付して
その説明並びに詳細な符号は割愛すると共に電極等は図
示しない。
【0050】図中、2はn+型Si等からなる導電性半
導体材料又は銅等の導電性金属からなる良熱伝導性基体
であって、この基体は上平面部2aと他の上平面部2c
の間にこの上平面部2aに対して45度の角度をなす傾
斜部2bを有する。
【0051】35は前記上平面部2c上に図示しない電
極側とダイボンドされ基体1に電気的に接続された第1
実施例の光検出素子5と同じ構成の信号検出用光検出素
子(光検出手段)であり、光記録媒体1から反射して戻
ってきた前記0次、±1次の帰還ビーム(主ビーム及び
副ビームX、Y)が、ホログラム素子8で回折格子7の
格子面7aを通らないように−1次回折して前記反射ミ
ラー6の他の側方に位置する光検出素子35の光検出部
へ集光される。
【0052】斯る光ピックアップ装置では、第1実施例
と同じく3ビーム法によるトラッキング・サーボが良好
に行える。また、半導体レーザ素子4と信号検出用光検
出素子5、35は、同一基体2上に設けられているの
で、これら素子へのワイヤボンディングが容易であり、
半導体レーザ素子4、信号検出用光検出素子5、35の
取り付けも容易である。
【0053】この他、ホログラム素子8で+1次回折し
た帰還ビームを光検出素子5で検出した信号とホログラ
ム素子8で−1次回折した帰還ビームを光検出素子35
で検出した信号を図示しない加算演算回路にて加算し、
この加算信号に基づいて、再生、3ビーム法によるトラ
ッキング・サーボ及び非点収差法によるフォーカシング
サーボを行うので、第1実施例に比べ帰還ビームに基づ
く検出信号強度が大きくなり、信頼性が高くなる。
【0054】この第2実施例のように2つの光検出素子
を用いる場合は、一方にホログラム素子で+1次回折さ
れた帰還ビーム、他方に−1次回折された帰還ビームが
集光され、且つ対応の帰還ビーム以外のビームが実質的
に入らない基体2上に適宜配置される。
【0055】更に、上記各実施例では、ホログラム素子
8は上面にホログラム面8aを有していたが、ホログラ
ム面が下面であってもよく、また回折格子7の格子面が
下面にあっても勿論よい。
【0056】次に、本発明の第3実施例に係る光ピック
アップ装置を図面を参照しつつ説明する。図7は本実施
例の3ビーム法によるトラッキング・サーボ及び非点収
差法にフォーカシング・サーボが行える光ピックアップ
装置の概略斜視図、図8はこの光ピックアップ装置の概
略構成図である。
【0057】この実施例が第1実施例と異なる点は、上
面全域が平坦な基体2のこの上面に傾斜部を有する凹部
を形成し、この傾斜面に反射ミラー6を設けた点、ホロ
グラム面及び格子面の向きであり、第1実施例と同一部
分または対応する部分には同一符号を付してその説明を
割愛する。また、これら図には、電極等は図示していな
い。
【0058】図7、図8中、2は第1実施例と同じくS
i等の半導体材料、銅等の導電性金属の材料等からなる
基体であって、その上平面部2aにはこの平面部と45
度をなす傾斜面(傾斜部)2dを有する凹部2eが形成
されている。この凹部2eの傾斜面2d上には、反射ミ
ラー6が固定されている。7は反射ミラー6の上方に設
けられた透過型3分割用回折格子である。
【0059】斯る実施例は、第1実施例と反射ミラー6
の設置方法が異なる他は、実質的に同じ構成であるの
で、第1実施例と同じ効果を有する。
【0060】上記各実施例では、基体2として、導電性
の良熱伝導性基体を用いたが、樹脂等の非導電性であっ
て熱伝導性のよくない基体であってもよい。この場合に
は、基体2上に形成する電極は絶縁層を介する必要がな
く、また基体2とヒートシンク3とは電気的に接続され
ず、基体2の裏面に共通電極を設ける構成を取れないの
で、これに代わるヒートシンク3用の電極を基体2上に
設ける等の設計変更が必要である。以下の実施例では、
基体2が非導電性材料からなる例を示す。
【0061】次に、本発明の第4実施例に係る光ピック
アップ装置を図面を参照しつつ説明する。図9は本実施
例の3ビーム法によるトラッキング・サーボ及び非点収
差法にフォーカシング・サーボが行える光ピックアップ
装置の概略斜視図、図10はこの光ピックアップ装置の
概略構成図である。
【0062】本実施例が第3実施例と大きく異なる点
は、半導体レーザ素子、反射ミラー、光検出素子を一直
線上に配置した点であり、第3実施例と同一部分または
対応する部分には同一符号を付してその説明を割愛す
る。また、これら図には、電極等は図示していない。
【0063】図9、図10中、2は樹脂等の非導電性材
料等からなる基体であって、その上平面部2aにはこの
平面部と45度をなす傾斜面2dを有する凹部2eが形
成されている。この凹部2eの傾斜面2d上には、反射
ミラー6が固定されている。この反射ミラー6は、前述
したように半導体レーザ素子4に対向配置され、素子4
の前端面から出力されるレーザビームを上方に反射す
る。
【0064】5は基体2の上平面部2a上に設けられた
光検出素子であって、この光検出素子5は反射ミラー6
を挟んで半導体レーザ素子4と反対側の上平面部2a上
に位置する。即ち、半導体レーザ素子4、反射ミラー6
及び光検出素子5は、この順序で一直線状に上平面部2
a上に配置されている。
【0065】従って、光検出素子5は反射ミラー6の裏
面側、即ち反射ミラー6の背後に位置し、反射ミラー6
が光検出素子5の光遮蔽部材として機能する。この結
果、半導体レーザ素子4の前端面から出力されるレーザ
ビームが反射ミラー6等によって反射されてなる迷光や
この前端面から出力され拡がったレーザビームが光検出
素子5に入射するのを防止できる。
【0066】図11は、この光ピックアップ装置の基体
2の上面図であって、図9及び図10で図示しなかった
電極、ワイヤーボンディング線、光検出素子5の詳細を
示す。但し、この図においても、第1実施例又は第3実
施例と同一部分または対応する部分には同一符号を付し
てその説明を割愛するが、本実施例では基体2として非
導電性基体を用いたので、ヒートシンク3用の引出し電
極25、光検出素子5用の引き出し電極26が設けてあ
る。
【0067】斯る実施例は、第3実施例とは光検出素子
5の設置位置が異なる他は、実質的に同じ構成であるの
で、第3実施例と同じ効果を有する他、上述した様に、
反射ミラー6が光検出素子5の光遮蔽部材として機能す
るので、光検出素子5の感度が上がる。
【0068】また、斯る構成では、半導体レーザ素子
4、光検出素子5、及び反射ミラー6が一直線状にある
ので、基体2の幅を小さくできる。この結果、以下のよ
うな構成により薄型化できる。
【0069】即ち、通常、半導体レーザ素子4と対物レ
ンズ9の間は一定の距離が必要である。例えば、コンパ
クトディスク装置の場合には、上記距離は約20mm必
要となる。光ピックアップ装置をより薄型化するために
は、例えばホログラム素子8と対物レンズ9を一直線上
に配置する代わりに、ホログラム素子8のホログラム面
8aと対物レンズ9とが直交するようにホログラム素子
8と対物レンズ9間に反射ミラー等の光反射手段を設け
た構成をとるのが好ましい。
【0070】次に、本発明の第5実施例に係る上記構成
を有する光ピックアップ装置を図面を参照しつつ説明す
る。図12は本実施例の3ビーム法によるトラッキング
・サーボ及び非点収差法によるフォーカシング・サーボ
が行える光ピックアップ装置の概略斜視図である。
【0071】この実施例が第4実施例と異なる点は、ホ
ログラム素子8と対物レンズ9間に反射ミラー等の光反
射手段を設けた点であり、第4実施例と同一部分又は対
応する部分には同一符号を付すと共に簡略化して説明す
る。
【0072】本実施例では、半導体レーザ素子4、反射
ミラー6、光検出素子5を一直線上に配置すると共に、
ホログラム素子8と対物レンズ9間に反射ミラー等から
なる反射手段27を設けて、回折格子7の格子面7a及
びホログラム素子8のホログラム面8aと、対物レンズ
9及び光記録媒体1の記録面とが直交するようにしたの
で、より装置の薄型化ができる。
【0073】上記各実施例では、3分割用回折格子と透
過型ホログラム素子を用いたが、互いに対向する一方の
面を3分割用回折格子面、他方の面をホログラム面を有
する透光部材を使用してのもよい。以下、第1、3実施
例に適用した場合を示す。
【0074】次に、本発明の第6実施例に係る光ピック
アップ装置を図面を参照しつつ説明する。図13は本実
施例の3ビーム法によるトラッキング・サーボ及び非点
収差法にフォーカシング・サーボが行える光ピックアッ
プ装置の概略斜視図、図14はこの光ピックアップ装置
の概略構成図である。
【0075】第1実施例と異なる点は、3分割用回折格
子と透過型ホログラム素子の代わりに、対向する面をそ
れぞれ透過型3分割用回折格子面7a、透過型ホログラ
ム面8aとするガラス又は樹脂等からなる透光部材30
を用いた点であり、これら透過型3分割用回折格子面7
a、透過型ホログラム面8aの機能は同じであるので、
説明は割愛する。
【0076】次に、本発明の第7実施例に係る光ピック
アップ装置を図面を参照しつつ説明する。図15は本実
施例の3ビーム法によるトラッキング・サーボ及び非点
収差法にフォーカシング・サーボが行える光ピックアッ
プ装置の概略斜視図、図16はこの光ピックアップ装置
の概略構成図である。
【0077】第3実施例と異なる点は、3分割用回折格
子と透過型ホログラム素子の代わりに、対向する面をそ
れぞれ透過型3分割用回折格子面7a、透過型ホログラ
ム面8aとするガラス又は樹脂等からなる透光部材31
を用いた点であり、これら透過型3分割用回折格子面7
a、透過型ホログラム面8aの機能は同じであるので、
説明は割愛する。
【0078】尚、第1〜第7実施例では、半導体レーザ
素子及び光検出素子を同上平面上に設けたが、光検出素
子を上平面部と平行に形成された上平面部上に設けても
よい。上記第1〜第7実施例では上平面部上に素子を設
けるので、素子の設置が容易であるが、互いに平行な上
平面部が段差部をなす場合、これを素子設置用の基準部
とすることができ、素子の設置が更に容易になる。
【0079】上述ではフォーカシング・サーボを非点収
差法により行ったが、他の方法でもよく、例えばホログ
ラム面8aに代えて図17に示すグレーティング形状を
有する透過型ホログラム面及び光検出素子5、35に代
えて図18に示す光検出素子を用いてフォーカシング・
サーボをスポットサイズ法によって行ってもよい。この
場合、主ビーム、副ビームX、Yはホログラム素子でそ
れぞれ2分割されると共に、±1次で回折されて2本の
主ビームはそれぞれ光検出部A及びC、光検出部B及び
Dへ、2本の副ビームX、Yは光検出部E、Fに入射さ
れてスポットを形成する。従って、FE信号、TE信
号、再生信号は、 FE信号=(A1−C1)−(B1−D1) TE信号= E1−F1 再生信号= A1+B1+C1+D1 である。尚、この式中のA1〜 F1は図18に示す光
検出部A〜Fでの検出強度である。
【0080】また、上述の他、前記ホログラム面8aに
代えて図19に示すグレーティング形状を有するホログ
ラム素子及び光検出素子5、35に代えて図20に示す
光検出素子を用いてフォーカシング・サーボをフーコー
法によって行ってもよい。この場合、主ビーム、副ビー
ムX、Yはそれぞれ2分割されて光検出部A〜Hに入射
されスポットを形成する。従って、FE信号、TE信
号、再生信号は、 FE信号=(A1+D1)−(B1+C1) TE信号=(E1+G1)−(F1+H1) 再生信号= A1+B1+C1+D1 である。尚、この式中のA1〜 H1は図20に示す光
検出部A〜Hでの検出強度である。
【0081】また、第1〜7実施例では、基体2に光検
出素子5、35、フォトダイオード3aを有するヒート
シンク3などを別体で設けたが、光検出素子やフォトダ
イオード、又はこれらの少なくとも1つを基体2にフォ
トダイオード3aと同じく拡散法など半導体プロセスを
用いて光検出素子5、35の光検出部、フォトダイオー
ド3aを直接内設してもよく、斯る場合も本発明の基板
上に設けられると解される。この構成を例えば第1、第
2実施例に適応する場合、板状の基体2に光検出部とし
て半導体プロセスによって形成した後、別体の傾斜部2
bを接着剤等により取り付けられる。斯る場合、傾斜部
に直接反射ミラーが形成されたものを用いてもよいのは
言うまでもない。
【0082】更に、前述の透過型回折格子面や透過型ホ
ログラム面では、2次以上の回折も行われるので、これ
ら2次以上の回折ビームが入らないように、光学系を設
定するのが望ましいが、これら2次以上の回折ビームは
強度が非常に小さいので、仮に光検出部に入っても重大
な問題とはならない。また、光検出部は上述したように
適宜配置位置を選択できるが、これら配置を代えた場合
には、透過型ホログラム素子のグレーティング形状等を
変える必要があるのは勿論である。加えて、このような
光ピックアップ装置を透明(透光性)樹脂モールドする
ことによって、結露の防止や低コスト化が図れる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、光源手段から側方に出
力され光ビームを単なる反射手段によりその上方に向け
ると共に、この反射された光ビームを透過型3分割用回
折格子面により分割する。しかも、透過型ホログラム面
は、光記録媒体で反射された3本の光ビームを入射し前
記回折格子面で分割されないように光検出手段へ回折す
る。従って、光源手段及び光検出手段を同一基板上に配
置できるので、これらの設置やこれらへのワイヤーボン
ディングが容易にでき、しかも、3分割用回折格子面の
凹凸は等ピッチ及び幅広ピッチでよいので、製造及び設
置が容易であってトラッキングサーボが良好に行える。
また、3分割用回折格子で3本の主ビームに分割される
光の回折角を小さくでき、この結果、3本の主ビームが
集光手段に効率よく入射し光の利用効率が大きくなる。
更に、光検出手段ヘ入射される3本の主ビームは再度回
折格子面に入射することなく検出されるので、光のロス
がない。
【0084】特に、上記光検出手段を上記反射手段の後
方に設けた場合、この反射手段が光遮蔽部材の機能を果
たすので、光検出手段の感度が上がる。
【0085】また、上記光源手段、上記反射手段、及び
上記光検出手段をこの順序で略一直線上に設けた場合、
装置の幅を小さくできるので、薄型化が可能となる。
【0086】また、前記基体上に他の光検出手段が設け
られ、前記ホログラム面が、前記光記録媒体で反射され
前記集光手段を経た前記3本の主ビームを入射し前記回
折格子面で分割されないように前記他の光検出手段へ回
折する場合、2つの光検出手段で検出することになるの
で、信頼性が高くなる。
【0087】また、上記光記録媒体は、該光記録媒体の
記録面と、上記側方に出力された光ビームの光軸方向及
び前記反射方向とが略平行になるように配置され、前記
透過型ホログラム面と前記集光手段との間に他の反射手
段を設けた場合、光源とと光記録媒体の間の距離を短く
でき、装置の薄型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光ピックアップ装置
の概略斜視図である。
【図2】前記実施例の光ピックアップ装置の概略構成図
である。
【図3】前記実施例における光記録媒体のトラックと、
主スポット、副スポットX、Yの関係を示す図である。
【図4】前記実施例の基体の上面図である。
【図5】前記実施例の光検出素子の上面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る光ピックアップ装置
の概略斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る光ピックアップ装置
の概略斜視図である。
【図8】前記実施例の光ピックアップ装置の概略構成図
である。
【図9】本発明の第4実施例に係る光ピックアップ装置
の概略斜視図である。
【図10】前記実施例の光ピックアップ装置の概略構成
図である。
【図11】前記実施例の基体の上面図である。
【図12】本発明の第5実施例に係る光ピックアップ装
置の概略斜視図である。
【図13】本発明の第6実施例に係る光ピックアップ装
置の概略斜視図である。
【図14】前記実施例の光ピックアップ装置の概略構成
図である。
【図15】本発明の第7実施例に係る光ピックアップ装
置の概略斜視図である。
【図16】前記実施例の光ピックアップ装置の概略構成
図である。
【図17】スポットサイズ法で用いる透過型ホログラム
素子の上面図である。
【図18】上記スポットサイズ法で用いる光検出素子の
上面図である。
【図19】フーコー法で用いる透過型ホログラム素子の
上面図である。
【図20】上記フーコー法で用いる光検出素子の上面図
である。
【図21】従来例の光ピックアップ装置の構成図であ
る。
【図22】従来例の光ピックアップ装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 光記録媒体 2 基体 4 半導体レーザ素子(光源手段) 5 光検出素子(光検出手段) 6 反射ミラー(反射手段) 7 透過型3分割用回折格子 7a 透過型3分割用回折格子面 8 透過型ホログラム素子 8a 透過型ホログラム面 9 対物レンズ(集光手段) 7 透過型ホログラム素子 8 対物レンズ(収束光学系) 35 光検出素子(光検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茨木 晃 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段と、該光源手段から側方に出力
    された光ビームを反射する反射手段と、該反射手段の上
    方へ反射された光ビームを透過すると共に3本の主ビー
    ムに分割する透過型3分割用回折格子と、該回折格子か
    ら出射した3本の主ビームを透過する透過型ホログラム
    素子と、該ホログラム素子を透過した3本の主ビームを
    光記録媒体に集光する集光手段と、該光記録媒体で反射
    され前記集光手段を経た前記3本の主ビームを検出する
    光検出手段と、からなり、前記ホログラム素子は、前記
    光記録媒体で反射され前記集光手段を経た前記3本の主
    ビームを入射し前記透過型3分割用回折格子の回折格子
    面を介さずに前記光検出手段側へ回折することを特徴と
    する光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 基体と、該基体上に設けられた光源手段
    と、該基体上に設けられ前記光源手段から側方に出力さ
    れた光ビームを該基体の上方へ反射する反射手段と、該
    基体の上方へ反射された光ビームを透過すると共に3本
    の主ビームに分割する透過型3分割用回折格子と、該回
    折格子から出射した3本の主ビームを透過する透過型ホ
    ログラム素子と、該ホログラム素子を透過した3本の主
    ビームを光記録媒体に集光する集光手段と、該光記録媒
    体で反射され前記集光手段を経た前記3本の主ビームを
    検出する前記基体上に設けられた光検出手段と、からな
    り、前記ホログラム素子は、前記光記録媒体で反射され
    前記集光手段を経た前記3本の主ビームを入射し前記透
    過型3分割用回折格子の回折格子面を介さずに前記光検
    出手段側へ回折することを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】 光源手段と、該光源手段から側方に出力
    された光ビームを反射する反射手段と、該反射手段の上
    方へ反射された光ビームを3本の主ビームに分割する透
    過型3分割用回折格子面と該回折格子面から出射した3
    本の主ビームを透過する透過型ホログラム面とを有する
    透光部材と、該ホログラム面から出射した3本の主ビー
    ムを光記録媒体に集光する集光手段と、該光記録媒体で
    反射され前記集光手段を経た前記3本の主ビームを検出
    する光検出手段と、からなり、前記ホログラム面は、前
    記光記録媒体で反射され前記集光手段を経た前記3本の
    主ビームを入射し前記回折格子面を介さずに前記光検出
    手段側へ回折することを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  4. 【請求項4】 基体と、該基体上に設けられた光源手段
    と、該基体上に設けられ前記光源手段から側方に出力さ
    れた光ビームを該基体の上方へ反射する反射手段と、該
    基体の上方へ反射された光ビームを3本の主ビームに分
    割する透過型3分割用回折格子面と該回折格子面から出
    射した3本の主ビームを透過する透過型ホログラム面と
    を有する透光部材と、該ホログラム面を透過した3本の
    主ビームを光記録媒体に集光する集光手段と、該光記録
    媒体で反射され前記集光手段を経た前記3本の主ビーム
    を検出する前記基体上に設けられた光検出手段と、から
    なり、前記ホログラム面は、前記光記録媒体で反射され
    前記集光手段を経た前記3本の主ビームを入射し前記回
    折格子面を介さずに前記光検出手段側へ回折することを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 上記光検出手段は、上記反射手段の後方
    に設けられたことを特徴とする請求項1、2、3又は4
    記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 上記光源手段、上記反射手段、及び上記
    光検出手段は、この順序で略一直線上に設けられたこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の光ピ
    ックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記基体上に他の光検出手段が設けら
    れ、前記ホログラム面は前記光記録媒体で反射され前記
    集光手段を経た前記3本の主ビームを入射し前記回折格
    子面を介さずに前記他の光検出手段側へ回折することを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の光
    ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 上記光記録媒体は、該光記録媒体の記録
    面と、上記側方に出力された光ビームの光軸方向及び前
    記反射方向とが略平行になるように配置され、前記透過
    型ホログラム面と前記集光手段との間に他の反射手段を
    設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
    又は7記載の光ピックアップ装置。
JP6258420A 1994-07-29 1994-10-24 光ピックアップ装置 Pending JPH08124204A (ja)

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CN95108720A CN1069989C (zh) 1994-07-29 1995-07-28 半导体激光装置和使用它的光拾取装置
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WO1999010765A1 (en) * 1997-08-27 1999-03-04 Digital Optics Corporation Integrated beam shaper and use thereof
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