JP2003075557A - 腕時計部品およびその製造方法 - Google Patents

腕時計部品およびその製造方法

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JP2003075557A JP2001272060A JP2001272060A JP2003075557A JP 2003075557 A JP2003075557 A JP 2003075557A JP 2001272060 A JP2001272060 A JP 2001272060A JP 2001272060 A JP2001272060 A JP 2001272060A JP 2003075557 A JP2003075557 A JP 2003075557A
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田 亮 藤
Koji Fujii
井 浩 司 藤
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藤 惇 司 佐
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田 仁 史 内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも二つの部品部材から構成される腕
時計部品において、デザインバリエーションの拡大が容
易に行うことができるとともに、高品質な外観を有し、
しかも、部品部材相互の接合強度の長期信頼性、および
耐食性などに優れた腕時計部品を提供する。 【解決手段】 少なくとも二つの部品部材から構成され
る腕時計部品であって、前記部品部材が、それぞれ別体
の部品部材から形成されており、部品部材が、部品部材
の間の接合面を圧接、加熱することによって、接合面に
形成された接合部を介して相互に拡散接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、チタン、
チタン合金、またはステンレス鋼からなる腕時計ケース
などの腕時計部品、およびその製造方法、ならびにその
ために使用する圧接治具に関し、特に、腕時計のデザイ
ンバリエーションの拡大を可能とする腕時計部品、およ
びその製造方法、ならびにそのために使用する圧接治具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、腕時計部品、例えば、腕時計
ケースなどの腕時計外装部品の素材として、チタン、チ
タン合金、またはステンレス鋼が多く用いられている。
その中でも最近では、チタン、チタン合金が、耐食性、
強度、軽さ、ならびに生体適合性の面で優れた特徴を有
しているので、腕時計用外装部品に使用される割合が増
加している。
【0003】すなわち、チタンは軽量、高強度でかつ耐
食性が高いといった優れた特性を有しているために様々
な分野で広く用いられている。チタンの結晶は常温では
六方最密構造であるが、変態点である882℃以上では
体心立方構造になる。従って、腕時計ケースの製造工程
において、この温度を超えるプロセスが入ると、結晶変
態に伴って表面状態が変化してしまい、再研磨等が必要
となりプロセスが増えるおそれがあるため、変態点以下
で処理することが望ましい。
【0004】また、ステンレス鋼は、適度な重量感があ
り、耐食性も良好であり、時計の素材としてもっとも広
く使用される金属材料である。このようなステンレス鋼
には様々な種類があるが、腕時計の素材としては、耐食
性などの観点から、例えば、SUS304、SUS31
6などのオーステナイト系ステンレス鋼が多く用いられ
ている。
【0005】従来、腕時計ケースの製造においては、ケ
ース本体部と、腕時計ケース本体と時計バンドを連結す
るための先かん部材とは、鋳造法、鍛造法などによって
一体的に形成されるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、腕時
計ケースは、強度などの機械的諸特性を改善するため
に、熱間鍛造、または冷間鍛造などで形成するのが一般
的になっている。しかしながら、このような鍛造法で
は、鋳造法と比較して、あまり複雑な形状の腕時計ケー
スを製造することは困難であった。
【0007】さらに、最近では、腕時計ケース本体部と
先かん部の表面状態を、例えば、ミラー、ヘアライン、
ホーニング、梨地など、様々に変化を与えて製作したい
という要望がある。例えば、腕時計ケース本体部を、ホ
ーニング加工面とし、先かん部をミラー面とするような
組み合わせである。また、腕時計ケース本体部と先かん
部の表面状態を、例えば、メッキ、IP(イオンプレー
ティング)、コーティングなどによって、色違い、模様
違いなど様々に変化を与えて製作したいという要望があ
る。
【0008】しかしながら、腕時計ケース本体部と先か
ん部とを、最初から一体的に作製した腕時計ケースで
は、このように腕時計ケース本体部と先かん部とをそれ
ぞれ異なった表面状態になるように、後でこのような加
工面に綺麗に仕上げるには極めて困難である。従って、
上記のように、先かん部を複雑な形状とする要望が大き
い場合、または、先かん部の表面状態を変化させたいよ
うなデザイン上の要望が大きい場合には、腕時計ケース
本体部と先かん部とを、別体で形成した後に、これらを
何らかの方法で係合または接合することが行われてい
る。
【0009】すなわち、別体で形成した腕時計ケース本
体部と先かん部とを係合する方法としては、ピンを圧入
することによって、このピンを介して、腕時計ケース本
体部と先かん部とを係合する方法である。しかしなが
ら、この場合には、腕時計ケース本体部と先かん部との
間の長期的な接合強度について信頼性が低く、ピンを外
観上見えなくすることは困難であり、外観的にピンが見
えてしまい、デザイン上好ましくないことがある。
【0010】また、別体で形成した腕時計ケース本体部
と先かん部とを係合する方法としては、ろう付けと溶接
がある。ろう付けは、ろう流れなどの問題があるが、外
観的には比較的良好な接合状態が得られる。しかしなが
ら、ろう付けでは、その接合部の耐食性に問題がある。
すなわち、腕時計ケースなどの腕時計部品の素材であ
る、例えば、チタン、チタン合金、またはステンレス鋼
の変態点以下での接合を考慮すれば、適当なろう材とし
ては、銀ろう(JIS規格BAg−8など)が最も望ま
しい。
【0011】ところが、銀ろう材は、極めて耐食性が低
く、長時間使用すると、変色、錆などが生じるおそれが
あり、腕時計の外観品質を著しく損なうおそれがある。
また、耐食性に比較的優れたチタンろう(TiCuNi系ろう
材)も開発されているが、ろう付け処理温度がチタンの
変態点に近く、表面状態を変化させてしまうおそれがあ
るとともに、ぬれ性にも劣り、作業性が良好ではない。
【0012】さらに、腕時計ケース本体部と先かん部と
を溶接して接合する方法もあるが、溶接では、溶接箇所
に一般的に溶接後に焼けたような溶接跡が残ってしま
い、外観を損なうことになる。このように、従来では、
先かん部を複雑な形状とする要望が大きい場合、また
は、先かん部の表面状態を変化させたいようなデザイン
の要望が大きい場合に、腕時計ケース本体部と先かん部
とを別体で形成した後に、これらを係合または接合する
場合に、長期間の接合強度、耐食性、ならびに外観品質
などを十分に満足する方法がなかった。
【0013】本発明は、このような現状を考慮して、例
えば、ケース本体部と、腕時計ケース本体と時計バンド
を連結するための先かん部材などのように、少なくとも
二つの部品部材から構成される腕時計部品において、デ
ザインバリエーションの拡大が容易に行うことができる
とともに、高品質な外観を有し、しかも、部品部材相互
の接合強度の長期信頼性、および耐食性などに優れた腕
時計部品、およびその製造方法、ならびにそのために使
用する圧接治具を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の腕時計部品は、少なく
とも二つの部品部材から構成される腕時計部品であっ
て、前記部品部材が、それぞれ別体の部品部材から形成
されており、前記部品部材が、部品部材の間の接合面を
圧接、加熱することによって、前記接合面に形成された
接合部を介して相互に拡散接合されていることを特徴と
する。
【0015】また、本発明の腕時計部品の製造方法は、
少なくとも二つの部品部材から構成される腕時計部品の
製造方法であって、前記部品部材の一方の部品部材の拡
散接合すべき接合面と、他方の部品部材の拡散接合すべ
き接合面とを相互に圧接する工程と、前記圧接した部品
部材を加熱処理して拡散接合する工程と、を有すること
を特徴とする。
【0016】このように構成することによって、部品部
材の間の接合面を圧接、加熱することによって、部品部
材の間で元素レベルでの固相拡散が起こり、部品部材を
構成する元素を含む拡散層が形成され、接合面に形成さ
れた拡散層を介して相互に拡散接合される。従って、部
品部材の間が相互に、固相拡散によって直接接合されて
いるので、接合強度が極めて高く、部品部材相互の接合
強度の長期信頼性、および耐食性などに優れる。しか
も、例えば、ケース本体部と、腕時計ケース本体と時計
バンドを連結するための先かん部材などのように、少な
くとも二つの部品部材から構成される腕時計部品におい
て、デザインバリエーションの拡大が容易に行うことが
できるとともに、高品質な外観を有する腕時計部品を提
供することができる。
【0017】また、本発明では、前記部品部材の接合面
が、それぞれ凹凸形状に形成されていることを特徴とす
る。このように部品部材の接合面が、それぞれ凹凸形状
に形成されているので、部品部材の間が相互に、この接
合面の凹凸形状に沿って固相拡散によって直接接合さ
れ、その結果、より接合強度が極めて高く、部品部材相
互の接合強度の長期信頼性に優れることになる。
【0018】また、本発明では、前記部品部材の接合面
の凹凸形状が、嵌合部を形成していることを特徴とす
る。このように、部品部材の接合面の凹凸形状が、嵌合
部を形成していることによって、この接合面の凹凸形状
の嵌合部に沿って固相拡散によって直接接合され、その
結果、固相拡散と嵌着力によって、より接合強度が極め
て高く、部品部材相互の接合強度の長期信頼性に優れる
ことになる。
【0019】また、本発明では、前記部品部材の接合面
にそれぞれ凹部が形成されており、これらの凹部に嵌合
する嵌合部を有する連結部材を介して、部品部材が相互
に固定されていることを特徴とする。このように、部品
部材の接合面にそれぞれ凹部が形成されており、これら
の凹部に嵌合する嵌合部を有する連結部材を介して、部
品部材が相互に固定されているので、接合面における固
相拡散と、この凹部と連結部材の嵌合部の嵌着力によっ
て、より接合強度が極めて高く、部品部材相互の接合強
度の長期信頼性に優れることになる。
【0020】また、本発明では、前記部品部材の間の拡
散接合が、前記接合面に形成された嵌合部を介してなさ
れていることを特徴とする。このように構成することに
よって、部品部材の間の拡散接合が、接合面に形成され
た嵌合部を介してなされているので、接合面における固
相拡散と、この嵌合部の嵌着力によって、より接合強度
が極めて高く、部品部材相互の接合強度の長期信頼性に
優れることになる。
【0021】また、本発明では、前記部品部材の間の拡
散接合が、前記接合面相互を圧入することによってなさ
れていることを特徴とする。このように構成することに
よって、圧入による圧接によって、部品部材の間の拡散
接合を行うことができるので、別途圧接治具などを用い
ることなく、拡散接合を行うことができ、煩雑な作業が
不要で、工程が簡略化され、大量生産が可能でコストの
低減が図れる。
【0022】また、本発明の腕時計部品は、前記部品部
材の間の拡散接合が、部品部材相互を圧接治具を介して
圧接することによってなされていることを特徴とする。
また、本発明の腕時計部品の製造方法は、前記部品部材
の間の拡散接合が、部品部材相互の接合面を当接して、
前記部品部材の外側に配置した圧接治具を介して、部品
部材を接合面方向に圧接することによってなされている
ことを特徴とする。
【0023】また、本発明の圧接治具は、少なくとも二
つの部品部材から構成される腕時計部品の部品部材を拡
散接合するための圧接治具であって、前記部品部材相互
の接合面を当接した状態で、前記部品部材の外側に配置
され、部品部材を保持する外枠部材と、前記外枠部材
に、相互に接近離反する方向に移動自在に装着された押
圧部材とを備え、前記押圧部材の間に、前記部品部材相
互の接合面を当接した状態で配置して、前記押圧部材を
相互接近する方向に移動させることによって、前記部品
部材を接合面方向に圧接するように構成されていること
を特徴とする。
【0024】このように構成することによって、部品部
材相互を圧接治具を介して圧接することができるので、
接合面がずれたりすることなく、拡散接合処理を確実に
しかも簡単に行うことができる。また、本発明では、前
記部品部材と圧接治具との間に、セラミック、または超
硬合金からなる中間部材を配置したことを特徴とする。
【0025】このように部品部材と圧接治具との間に、
セラミック、または超硬合金からなる中間部材を配置す
ることによって、圧接治具と部品部材とが拡散接合によ
って接合するのが防止できる。また、本発明では、前記
圧接治具と中間部材との間に、銅、または銅合金からな
る熱伝導部材を配置したことを特徴とする。
【0026】このように圧接治具と中間部材との間に、
銅、または銅合金からなる熱伝導部材を配置したことに
よって、圧接治具、中間部材、および部品部材全体に加
熱処理における熱が伝導して、拡散接合を確実に行うこ
とができる。また、本発明では、前記圧接治具が、前記
部品部材の熱膨張率よりも低い熱膨張率を有することを
特徴とする。
【0027】また、本発明では、前記圧接治具の熱膨張
率が、前記部品部材の熱膨張率の20%〜70%の熱膨
張率を有することを特徴とする。このように圧接治具
が、前記部品部材の熱膨張率よりも低い熱膨張率を有す
るので、拡散接合工程における加熱処理の際に、圧接治
具が部品部材よりも膨張して、部品部材の接合面の圧接
状態が解除されることがないので、確実に圧接状態のま
ま拡散接合ができることになる。
【0028】また、本発明では、前記部品部材が、チタ
ン、チタン合金、またはステンレス鋼のいずれかからな
ることを特徴とする。このように、部品部材が、チタ
ン、チタン合金である場合には、耐食性、強度、軽さ、
ならびに生体適合性の面で優れ、部品部材が、ステンレ
ス鋼である場合には、適度な重量感があり、耐食性も良
好である。
【0029】また、本発明では、前記拡散層が、Ti、
Fe、Cr、Ni、Cu、Al、Pt、Au、Pd、ま
たはAgのいずれか2種以上の金属を含むことを特徴と
する。このように、様々な異種金属を組み合わせた部品
部材を拡散接合できるので、デザインのバリエーション
を大幅に拡大することができる。
【0030】また、本発明では、前記拡散層の厚さが、
1μm〜100μmであることを特徴とする。また、本
発明では、前記部品部材相互の接合強度が、1000N
以上であることを特徴とする。このような拡散層の厚
さ、接合強度の範囲であれば、部品部材相互の接合強度
の長期信頼性、および耐食性などに優れている。
【0031】また、本発明では、前記腕時計部品が、腕
時計ケースであり、前記部品部材が、腕時計ケース本体
と、腕時計ケース本体と時計バンドを連結するための先
かん部材とから構成されていることを特徴とする。ま
た、本発明では、前記腕時計部品が、腕時計ケースであ
り、前記部品部材が、腕時計ケース本体と、ベゼルとか
ら構成されていることを特徴とする。
【0032】さらに、本発明では、前記腕時計部品が、
裏蓋であり、前記部品部材が、裏蓋本体と、裏蓋を腕時
計ケース本体に取り付けるための中子とから構成されて
いることを特徴とする。このように、腕時計ケース本
体、先かん部材、ベゼル、裏蓋本体、中子など様々な部
品部材の間を拡散接合することによって、接合強度が極
めて高く、部品部材相互の接合強度の長期信頼性、およ
び耐食性などに優れ、デザインバリエーションの拡大が
容易に行うことができるとともに、高品質な外観を有す
る腕時計部品を製造することができる。
【0033】また、本発明では、前記部品部材が、チタ
ン、またはチタン合金である場合に、前記拡散接合工程
が、真空中、または不活性ガスの存在下で行われること
を特徴とする。このように部品部材が、チタン、または
チタン合金である場合に、拡散接合を、真空中、または
不活性ガスの存在下で行うことによって、無酸化状態で
あるので、表面の変色なしで良好な拡散接合を行うこと
ができる。
【0034】また、本発明では、前記部品部材が、ステ
ンレス鋼である場合に、前記拡散接合工程が、真空中、
または水素ガスの存在下で行われることを特徴とする。
このように部品部材が、ステンレス鋼である場合に、拡
散接合を、真空中、または水素ガスの存在下で行うこと
によって、無酸化状態であるので、表面の変色なしで良
好な拡散接合を行うことができる。
【0035】この場合、前記部品部材が、チタン、また
はチタン合金である場合に、前記拡散接合工程における
加熱処理温度が、600〜850℃、好ましくは、70
0〜800℃であるのが望ましい。すなわち、加熱処理
温度が、600℃より低ければ、十分に固相拡散が進行
せず、拡散接合が不十分で、高い接合力が得られない場
合があり、逆に、加熱処理温度が850℃より高けれ
ば、チタンの変態点に近いため、ミラー研磨した腕時計
ケースに、再結晶が生じて、表面が白く曇ってしまうこ
とがあるからである。
【0036】また、前記部品部材が、ステンレス鋼であ
る場合に、前記拡散接合工程における加熱処理温度が、
600〜900℃であるのが好ましい。すなわち、加熱
処理温度が、600℃より低ければ、十分に固相拡散が
進行せず、拡散接合が不十分で、高い接合力が得られな
い場合があり、逆に、加熱処理温度が900℃より高け
れば、ミラー研磨した腕時計ケースに、再結晶が生じ
て、表面が白く曇ってしまうことがあるからである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。
【0038】
【実施例1】図1は、本発明を、腕時計ケース本体と、
腕時計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん
部材とからなる腕時計部品の接合に適用した実施例を示
す分解斜視図である。図1に示したように、腕時計部品
を構成する腕時計ケース10は、部品部材として、腕時
計ケース本体12と、この腕時計ケース本体12と時計
バンド14を連結するための先かん部材16とから構成
されている。これらの腕時計ケース本体12と、時計バ
ンド14と、先かん部材16は、それぞれ別体で形成さ
れており、これらの腕時計ケース本体12、先かん部材
16を、チタンで作製した。
【0039】また、図1に示したように、腕時計ケース
本体12には、凹部からなる第1の嵌合部12aが形成
されている。一方、先かん部材16には、この第1の嵌
合部12aに嵌着するように、第1の嵌合部12aと相
補的な形状の凸部からなる第2の嵌合部16aが形成さ
れている。この場合、腕時計ケース本体12に形成した
第1の嵌合部12aよりも、先かん部材16に形成した
第2の嵌合部16aの寸法が、僅かに大きくなるように
形成されている。これによって、腕時計ケース本体12
と先かん部材16とを当接させて、第1の嵌合部12a
に第2の嵌合部16aを嵌合した際に、凹部からなる第
1の嵌合部12a内に、凸部からなる第2の嵌合部16
aが、圧入されることになり、その界面、すなわち接合
面において応力が発生する。
【0040】この状態で、5×10-6torrの真空中にお
いて、700℃、1時間加熱したところ、完全に腕時計
ケース本体12と先かん部材16が固相拡散により拡散
接合することによって一体化して、外観上も美麗な腕時
計ケースが完成した。この場合、拡散接合する部品部材
として、本実施例では、腕時計ケース本体12、先かん
部材16として、チタンで作製したが、Ti−6Al−
4Vなどのチタン合金、またはステンレス鋼を用いるこ
ともできる。
【0041】また、これらの部品部材の材質は、それぞ
れ独立に用いることができ、互いに同一であっても、異
なっていてもよい。この場合、チタンまたはチタン合金
といったチタン同士やステンレス鋼同士といった同種金
属同士を用いることが好ましい。また、チタンの場合、
チタン同士、チタン合金同士であることが特に好まし
い。なお、チタンやステンレス鋼、チタン合金やステン
レス鋼といった異種金属の組み合わせも適用可能であ
る。
【0042】このように、部品部材が、チタン、チタン
合金である場合には、耐食性、強度、軽さ、ならびに生
体適合性の面で優れ、部品部材が、ステンレス鋼である
場合には、適度な重量感があり、耐食性も良好となる。
また、上記以外にも、拡散接合する部品部材として、拡
散層として、Ti、Fe、Cr、Ni、Cu、Al、P
t、Au、Pd、またはAgのいずれか2種以上の金属
を含むように、異種金属の部品部材を組み合わせること
もできる。
【0043】このように、様々な異種金属を組み合わせ
た部品部材を拡散接合できるので、デザインのバリエー
ションを大幅に拡大することができる。また、圧入代と
しては、0.003mm〜0.05mm、好ましくは
0.005mm〜0.03mmの範囲にあることが望ま
しい。すなわち、圧入代がこの範囲にあれば、固相接合
により、部品部材である腕時計ケース本体12と先かん
部材16との間の接合面に接合部(拡散層)が形成さ
れ、これらの部品部材の間を接合界面を残すことなく拡
散接合できるので、良好な固定力を得ることができる。
【0044】また、汗、雨水、海水等に対しても、優れ
た耐食性を保持することができる。また、圧入代が、上
記範囲にあれば、部品部材の嵌合部12a、16aの寸
法のばらつきの影響をより抑制することができ、圧入も
より容易となるが、圧入代が、0.05mmを超える
と、圧入が困難となるからである。一方、圧入代が0.
003mmより小さければ、部品部材である腕時計ケー
ス本体12と先かん部材16とを固相接合しても、これ
らの部品部材の間に界面が存在し、満足ゆく固定力を得
ることができない場合があるからである。逆に、圧入代
が0.03mmより大きいと、圧入した後の部品部材が
変形して、拡散接合が良好でなく、外観を損なうおそれ
があるからである。
【0045】このように構成することによって、圧入に
よる圧接によって、部品部材の間の拡散接合を行うこと
ができるので、別途圧接治具などを用いることなく、拡
散接合を行うことができ、煩雑な作業が不要で、工程が
簡略化され、大量生産が可能でコストの低減が図れるこ
とになる。さらに、加熱処理を行う際の部品部材の材質
が、チタンまたはチタン合金からなる場合、拡散接合工
程での加熱温度は、600℃〜850℃、好ましくは、
700℃〜800℃であることが望ましい。また、拡散
接合工程での熱処理時間は、部品部材の大きさにもよる
が、5分〜2時間、好ましくは、10〜30分の範囲に
あるのが望ましい。
【0046】すなわち、加熱処理温度が、600℃より
低ければ、十分に固相拡散が進行せず、拡散接合が不十
分で、高い接合力が得られない場合があり、逆に、加熱
処理温度が850℃より高ければ、チタンの変態点であ
る882℃に近いため、ミラー研磨した腕時計ケース
に、再結晶が生じて、表面が白く曇ってしまうことがあ
るからである。
【0047】そして、このような温度で、加熱時間を上
記の範囲とすることにより、接合強度1000N以上の
良好な固定力を得ることができる。一方、部品部材の材
質がステンレス鋼からなる場合は、前記加熱する工程で
の加熱温度は、600℃〜900℃、好ましくは700
〜850℃であるのが望ましい。
【0048】すなわち、加熱処理温度が、600℃より
低ければ、十分に固相拡散が進行せず、拡散接合が不十
分で、高い接合力が得られない場合があり、逆に、加熱
処理温度が900℃より高ければ、ミラー研磨した腕時
計ケースに、再結晶が生じて、表面が白く曇ってしまう
ことがあるからである。また、部品部材がステンレス鋼
である場合には、拡散接合工程での熱処理時間は、部品
部材の大きさにもよるが、5分〜1時間、好ましくは、
10〜30分の範囲にあるのが望ましい。
【0049】さらに、拡散接合工程での、真空度として
は、変色を考慮すれば、5×10-5torr以下、好ましく
は、1×10-5torr以下の真空度とするのが望ましい。
また、このように真空中で、加熱処理を行ってもよい
が、下記の表1のように、部品部材が、チタン、または
チタン合金である場合に、拡散接合工程を、真空中、ま
たは不活性ガスの存在下で行ってもよい。この場合、用
いる不活性ガスとしては、アルゴンガス、ヘリウムガス
などが使用できる。
【0050】このように部品部材が、チタン、またはチ
タン合金である場合に、拡散接合を、真空中、または不
活性ガスの存在下で行うことによって、無酸化状態であ
るので、表面の変色なしで良好な拡散接合を行うことが
できる。また、部品部材が、ステンレス鋼である場合
に、拡散接合工程を、真空中、または水素ガスの存在下
で行ってもよい。このように部品部材が、ステンレス鋼
である場合に、拡散接合を、真空中、または水素ガスの
存在下で行うことによって、無酸化状態であるので、表
面の変色なしで良好な拡散接合を行うことができる。
【0051】さらに、このような拡散接合において形成
される拡散層の厚さが、1μm〜100μm、好ましく
は、5μm〜30μmであるのが望ましく、部品部材相
互の接合強度が、1000N以上であるのが望ましい。
このような拡散層の厚さ、接合強度の範囲であれば、部
品部材相互の接合強度の長期信頼性、および耐食性など
に優れるからである。
【0052】さらに、腕時計ケース本体12の凹部から
なる第1の嵌合部12aと、先かん部材16の凸部から
なる第2の嵌合部16aの形状は、凹凸形状であればよ
く、特に限定されるものではなく、例えば、図2に示し
たように、腕時計ケース本体12の第1の嵌合部12a
を凹穴形状とし、先かん部材16の第2の嵌合部16a
をこの凹穴に嵌合する凸部とするなど、種々の形状に変
更することができる。
【0053】なお、以上説明したような、諸条件は、下
記の全ての実施例について、同様であるので、以下の実
施例においては、その説明を省略する。さらに、このよ
うにして得られた腕時計ケース10について、接合部の
耐食性について、人工汗試験、CASS試験(キャス試
験、ISO3779)を48時間行い、変色や発錆の評
価を行ったがいずれも良好な試験結果であった。これ
は、特に腐食を起こすような元素を接合界面に含んでい
ないからである。
【0054】また、部品部材相互の接合強度を測定した
ところ、1000N以上であった。
【0055】
【表1】
【0056】
【実施例2】実施例1と同様にして、腕時計ケース本体
12と、先かん部材16は、それぞれ別体で形成されて
いる。これらの腕時計ケース本体12、先かん部材16
をいずれもステンレス鋼(SUS316L)で作製し
た。腕時計ケース本体12の接合面を除く外観表面は、
ホーニング仕上げ処理を施しホーニング仕上げ面とし
た。一方、先かん部材16の接合面を除く外観表面は、
ミラー処理を施してミラー仕上げ面とした。
【0057】そして、図2に示したように、腕時計ケー
ス本体12と先かん部材16とを当接させて、第1の嵌
合部12aに第2の嵌合部16aを嵌合して、凹部から
なる第1の嵌合部12a内に、凸部からなる第2の嵌合
部16aを圧入した。そして、このように圧入した部品
部材を、水素雰囲気のインライン式の高温炉によって、
800℃、20分間、加熱処理(拡散接合処理)を行っ
た。
【0058】このような拡散接合処理の後、腕時計ケー
ス本体12と先かん部材16とは、接合面における拡散
接合によって強固に固定され一体化して、腕時計ケース
10が作製された。その結果、部品部材がステンレス鋼
どうしの場合、800℃程度の温度であれば、再結晶に
よる表面荒れ(表面のくもり)は、目視でわからない程
度の品質で接合が可能であり、接合前の表面状態を維持
できることがわかる。
【0059】また、腕時計ケース10の表面では、腕時
計ケース本体12のホーニング仕上げ面と、先かん部材
16のミラー仕上げ面とがシャープな界面を有して隣接
することになり、斬新なデザインであった。さらに、接
合部の耐食性について、人工汗試験、CASS試験(キ
ャス試験、ISO3770)を48時間行い、変色や発
錆の評価を行ったがいずれも良好な試験結果であった。
これは、特に腐食を起こすような元素を接合界面に含ん
でいないからである。
【0060】また、部品部材相互の接合強度を測定した
ところ、1000N以上であった。
【0061】
【実施例3】図3は、本発明を、腕時計ケース本体と、
腕時計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん
部材とからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例
を示す分解斜視図である。この実施例の腕時計部品を構
成する腕時計ケース10でも、図1の実施例1と同様
に、部品部材として、腕時計ケース本体12と、この腕
時計ケース本体12と時計バンド14を連結するための
先かん部材16とから構成されている。これらの腕時計
ケース本体12と、時計バンド14と、先かん部材16
は、それぞれ別体で形成されている。また、これらの腕
時計ケース本体12、先かん部材16として、チタンか
ら形成した。
【0062】図3に示したように、この実施例の腕時計
ケース10では、腕時計ケース本体12には、略平坦な
接合面12cに、円柱形状の凹部からなる第1の嵌合部
12bが形成されている。また、先かん部材16には、
この第1の嵌合部12bに対応する箇所に、略平坦な接
合面16cに円柱形状の凹部からなる第2の嵌合部16
bが形成されている。
【0063】そして、これらの第1の嵌合部12bと第
2の嵌合部16bに嵌合する嵌合部18a、18bを有
する円柱形状の連結部材18を、第1の嵌合部12bと
第2の嵌合部16bに圧入する。これにより、連結部材
18を介して、部品部材である腕時計ケース本体12と
先かん部材16とを相互に固定されている。この状態
で、前記の実施例1と同様にして、5×10-6torrの真
空中において、700℃、1時間加熱し拡散接合処理を
行うことによって、部品部材である腕時計ケース本体1
2と先かん部材16とが相互に拡散接合によって強固に
固定されることになる。
【0064】このように構成することによって、接合面
における固相拡散と、この凹部と連結部材の嵌合部の嵌
着力によって、より接合強度が極めて高く、部品部材相
互の接合強度の長期信頼性に優れることになる。さら
に、このようにして得られた腕時計ケース10につい
て、接合部の耐食性について、人工汗試験、CASS試
験(キャス試験、ISO3770)を48時間行い、変
色や発錆の評価を行ったがいずれも良好な試験結果であ
った。これは、特に腐食を起こすような元素を接合界面
に含んでいないからである。
【0065】また、部品部材相互の接合強度を測定した
ところ、1000N以上であった。なお、この実施例の
腕時計ケース10では、腕時計ケース本体12の略平坦
な接合面12cに第1の嵌合部12bを形成するととも
に、先かん部材16の略平坦な接合面16cに第2の嵌
合部16bを形成したが、図7に示したように構成して
もよい。
【0066】すなわち、図7に示したように、図1の実
施例と同様に、腕時計ケース本体12に、凹部からなる
第1の嵌合部12aを形成するとともに、先かん部材1
6には、この第1の嵌合部12aに嵌着するように、第
1の嵌合部12aと相補的な形状の凸部からなる第2の
嵌合部16aを形成する。そして、これらの第1の嵌合
部12aと、第2の嵌合部16aに、それぞれ、第1の
嵌合部12b、第2の嵌合部16bを形成するようにし
てもよい。
【0067】
【実施例4】図4は、本発明を、腕時計ケース本体と、
ベゼルとからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施
例を示す部分拡大断面図である。図4に示したように、
腕時計部品を構成する腕時計ケース10は、部品部材と
して、腕時計ケース本体12と、この腕時計ケース本体
12の表面の周縁部に嵌着されるリング形状のべセル1
1とから構成されている。これらの腕時計ケース本体1
2と、べセル11は、それぞれ別体で形成されており、
これらの腕時計ケース本体12、べセル11を、をいず
れもステンレス鋼(SUS316L)で作製した。
【0068】図4に示したように、べセル11の下方の
突設部11aを、腕時計ケース本体12の内周に圧入し
た。そして、このように圧入した部品部材を、実施例2
と同様にして、水素雰囲気のインライン式の高温炉によ
って、800℃、20分間、加熱処理(拡散接合処理)
を行った。
【0069】これによって、腕時計ケース本体12と、
べセル11は、拡散接合によって強固に固定されること
になる。このようにして得られた腕時計ケース10につ
いて、接合部の耐食性について、人工汗試験、CASS
試験(キャス試験、ISO3770)を48時間行い、
変色や発錆の評価を行ったがいずれも良好な試験結果で
あった。これは、特に腐食を起こすような元素を接合界
面に含んでいないからである。
【0070】また、部品部材相互の接合強度を測定した
ところ、1000N以上であった。
【0071】
【実施例5】図5は、本発明を、腕時計ケース本体と、
腕時計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん
部材とからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例
を示す圧接治具を用いた平面図である。この実施例の腕
時計部品を構成する腕時計ケース10は、図5に示した
ように、部品部材として、腕時計ケース本体12と、こ
の腕時計ケース本体12と時計バンドを連結するための
先かん部材16とから構成されている。
【0072】これらの腕時計ケース本体12と、先かん
部材16は、それぞれ別体で形成されており、これらの
腕時計ケース本体12、先かん部材16を、チタンで作
製した。そして、これらの腕時計ケース本体12と、先
かん部材16には、それぞれ略平坦な接合面12d、1
6dが形成されている。
【0073】一方、図5に示したように、圧接治具20
は、これらの部品部材相互の接合面12d、16dを当
接した状態で、部品部材である腕時計ケース本体12
と、先かん部材16の外側に配置され、部品部材を保持
する矩形枠状の外枠部材22を備えている。この外枠部
材22の対向する2つの側部24にはそれぞれ、相互に
接近離反する方向に移動自在に、側部24に形成された
ネジ穴26に螺着された押圧部28を備えている。この
押圧部28は、ネジ穴に螺合するネジ部30とネジ部3
0の先端に固定された押圧部材32を備えている。
【0074】そして、この押圧部材32の内側には、熱
伝導部材34が配置され、この熱伝導部材34の内側に
は、中間部材36が配置されている。そして、図5に示
したように、押圧部材32、32の間に、部品部材相互
の接合面、すなわち、腕時計ケース本体12と、先かん
部材16の接合面12c、16dを当接した状態で配置
して、押圧部28のネジ部30を回転することによっ
て、押圧部材32、32を相互接近する方向に移動させ
て、部品部材を接合面方向に圧接するように構成されて
いる。
【0075】この場合、中間部材36としては、セラミ
ック、または、超硬合金からなるのが望ましい。セラミ
ックとしては、ジルコニアなどが使用でき、超硬合金と
しては、WC(タングステンカーバイド)などが使用で
きる。このように部品部材と圧接治具20との間に、セ
ラミック、または超硬合金からなる中間部材36を配置
することによって、圧接治具20と部品部材とが拡散接
合によって接合するのが防止できる。
【0076】また、熱伝導部材34としては、銅、また
は銅合金からなるのが望ましい。銅合金としては、無酸
化銅などが使用できる。このように圧接治具20と中間
部材36との間に、銅、または銅合金からなる熱伝導部
材34を配置したことによって、この熱伝導部材34が
熱膨張を起こし、中間部材36を介して、腕時計ケース
本体12と先かん部材16とをより強く圧接するので、
拡散接合を確実に行うことができる。
【0077】また、圧接治具20が、部品部材の熱膨張
率よりも低い熱膨張率を有するのが望ましい。また、好
ましくは、圧接治具20の熱膨張率が、部品部材の熱膨
張率の20%〜70%、好ましくは、30%〜60%の
熱膨張率を有するのが望ましい。このような圧接治具2
0としては、超硬合金などの金属が使用でき、一例を挙
げれば、WC(タングステンカーバイド)が使用でき
る。
【0078】このように圧接治具20が、部品部材の熱
膨張率よりも低い熱膨張率を有するので、拡散接合工程
における加熱処理の際に、圧接治具20が部品部材より
も膨張して、部品部材の接合面の圧接状態が解除される
ことがないので、確実に圧接状態のまま拡散接合ができ
ることになる。このように圧接治具20を用いることに
よって、部品部材相互を圧接治具を介して、所定の押圧
力で圧接することができるので、接合面がずれたりする
ことなく、拡散接合処理を確実にしかも簡単に行うこと
ができる。
【0079】このように、圧接治具20を用いて、腕時
計ケース本体12と、先かん部材16の接合面12d、
16dを当接した状態で配置して、押圧部28のネジ部
30を回転することによって、押圧部材32、32を相
互接近する方向に移動させて、部品部材を接合面方向に
圧接した。そして、前記の実施例1と同様にして、5×
10-6torrの真空中において、700℃、1時間加熱し
拡散接合処理を行うことによって、部品部材である腕時
計ケース本体12と先かん部材16とを相互に拡散接合
によって強固に固定した。このようにして得られた腕時
計ケース10について、接合部の耐食性について、人工
汗試験、CASS試験(キャス試験、ISO3770)
を48時間行い、変色や発錆の評価を行ったがいずれも
良好な試験結果であった。これは、特に腐食を起こすよ
うな元素を接合界面に含んでいないからである。
【0080】また、部品部材相互の接合強度を測定した
ところ、1000N以上であった。
【0081】
【実施例6】図6は、本発明を、裏蓋本体と、裏蓋を腕
時計ケース本体に取り付けるための中子とからなる腕時
計部品の接合に適用した別の実施例を示す部分拡大断面
図である。この実施例の腕時計部品を構成する裏蓋40
は、図6に示したように、部品部材として、裏蓋本体4
2と、裏蓋40を腕時計ケース本体44に取り付けるた
めの中子46とから構成されている。
【0082】これらの裏蓋本体42と、中子46は、そ
れぞれ別体で形成されており、これらの裏蓋本体42
と、中子46を、チタンで作製した。図6に示したよう
に、裏蓋本体42と、中子46とを、これらの接合面4
2aと46aを当接するように、図5に示した圧接治具
を用いて圧接した。そして、この状態で、不活性ガスで
あるアルゴンガスの雰囲気中で、700℃、1時間加熱
し拡散接合処理を行うことによって、部品部材である裏
蓋本体42と、中子46とを相互に拡散接合によって強
固に固定した。
【0083】このようにして得られた裏蓋40につい
て、接合部の耐食性について、人工汗試験、CASS試
験(キャス試験、ISO3770)を48時間行い、変
色や発錆の評価を行ったがいずれも良好な試験結果であ
った。これは、特に腐食を起こすような元素を接合界面
に含んでいないからである。また、部品部材相互の接合
強度を測定したところ、1000N以上であった。
【0084】なお、上記実施例では、部品部材として、
腕時計ケース本体、先かん部材、ベゼル、裏蓋本体、中
子に適用した場合を示したが、本発明は、何らこれに限
定されるものではなく、例えば、時計バンドの部品部材
の接合などその他の腕時計部品の接合に適用できるだけ
でなく、掛け時計、置時計、ストップウォッチなどの時
計の部品の接合にも適用できるなど本発明を逸脱しない
範囲で種々の変更が可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、部品部材の間の接合面
を圧接、加熱することによって、部品部材の間で元素レ
ベルでの固相拡散が起こり、部品部材を構成する元素を
含む拡散層が形成され、接合面に形成された拡散層を介
して相互に拡散接合される。従って、部品部材の間が相
互に、固相拡散によって直接接合されているので、接合
強度が極めて高く、部品部材相互の接合強度の長期信頼
性、および耐食性などに優れる。しかも、例えば、腕時
計ケース本体、先かん部材、ベゼル、裏蓋本体、中子な
ど様々な部品部材などのように、少なくとも二つの部品
部材から構成される腕時計部品において、例えば、ミラ
ー、ヘアライン、ホーニング、梨地、メッキ、IP(イ
オンプレーティング)、コーティングなど、様々に変化
を与えて組み合わせて製作でき、デザインバリエーショ
ンの拡大が容易に行うことができるとともに、高品質な
外観を有する腕時計部品を提供することができる。
【0086】また、本発明では、圧入による圧接によっ
て、部品部材の間の拡散接合を行うことができるので、
別途圧接治具などを用いることなく、拡散結合を行うこ
とができ、煩雑な作業が不要で、工程が簡略化され、大
量生産が可能でコストの低減が図れる。また、本発明に
よれば、部品部材相互を圧接治具を介して圧接するの
で、部品部材相互を圧接治具を介して圧接することがで
きるので、接合面がずれたりすることなく、拡散接合処
理を確実にしかも簡単に行うことができるなどの幾多の
作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を、腕時計ケース本体と、腕時
計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん部材
とからなる腕時計部品の接合に適用した実施例を示す分
解斜視図である。
【図2】図1は、本発明を、腕時計ケース本体と、腕時
計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん部材
とからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例を示
す分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明を、腕時計ケース本体と、腕時
計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん部材
とからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例を示
す分解斜視図である。
【図4】図4は、本発明を、腕時計ケース本体と、ベゼ
ルとからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例を
示す部分拡大断面図である。
【図5】図5は、本発明を、腕時計ケース本体と、腕時
計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん部材
とからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例を示
す圧接治具を用いた平面図である。
【図6】図6は、本発明を、裏蓋本体と、裏蓋を腕時計
ケース本体に取り付けるための中子とからなる腕時計部
品の接合に適用した別の実施例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図7】図7は、本発明を、腕時計ケース本体と、腕時
計ケース本体と時計バンドを連結するための先かん部材
とからなる腕時計部品の接合に適用した別の実施例を示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 腕時計ケース 11 べセル 11a 突設部 12 腕時計ケース本体 12a 第1の嵌合部 12b 第1の嵌合部 12c 接合面 12d 接合面 14 時計バンド 16 先かん部材 16a 第2の嵌合部 16b 第2の嵌合部 18 連結部材 18a、18b 嵌合部 20 圧接治具 22 外枠部材 24 側部 26 ネジ穴 28 押圧部 30 ネジ部 32 押圧部材 34 熱伝導部材 36 中間部材 40 裏蓋 42a 接合面 42 裏蓋本体 44 腕時計ケース本体 46 中子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/00 302 C22C 38/00 302Z B23K 103:04 B23K 103:04 103:14 103:14 (72)発明者 藤 井 浩 司 東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シ チズン時計株式会社内 (72)発明者 佐 藤 惇 司 東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シ チズン時計株式会社内 (72)発明者 内 田 仁 史 東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シ チズン時計株式会社内 Fターム(参考) 4E067 AA03 AA12 AB01 AB10 AC06 BA00 BB02 CA04 DA13 DA17 EB00

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二つの部品部材から構成され
    る腕時計部品であって、 前記部品部材が、それぞれ別体の部品部材から形成され
    ており、 前記部品部材が、部品部材の間の接合面を圧接、加熱す
    ることによって、前記接合面に形成された接合部を介し
    て相互に拡散接合されていることを特徴とする腕時計部
    品。
  2. 【請求項2】 前記部品部材の接合面が、それぞれ凹凸
    形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の腕時計部品。
  3. 【請求項3】 前記部品部材の接合面の凹凸形状が、嵌
    合部を形成していることを特徴とする請求項2に記載の
    腕時計部品。
  4. 【請求項4】 前記部品部材の接合面にそれぞれ凹部が
    形成されており、これらの凹部に嵌合する嵌合部を有す
    る連結部材を介して、部品部材が相互に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の腕時計部品。
  5. 【請求項5】 前記部品部材の間の拡散接合が、前記接
    合面に形成された嵌合部を介してなされていることを特
    徴とする請求項2から4のいずれかに記載の腕時計部
    品。
  6. 【請求項6】 前記部品部材の間の拡散接合が、前記接
    合面相互を圧入することによってなされていることを特
    徴とする請求項1から5のいずれかに記載の腕時計部
    品。
  7. 【請求項7】 前記部品部材の間の拡散接合が、部品部
    材相互を圧接治具を介して圧接することによってなされ
    ていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載の腕時計部品。
  8. 【請求項8】 前記部品部材が、チタン、チタン合金、
    またはステンレス鋼のいずれかからなることを特徴とす
    る請求項1から7のいずれかに記載の腕時計部品。
  9. 【請求項9】 前記拡散層が、Ti、Fe、Cr、N
    i、Cu、Al、Pt、Au、Pd、またはAgのいず
    れか2種以上の金属を含むことを特徴とする請求項1か
    ら8のいずれかに記載の腕時計部品。
  10. 【請求項10】 前記拡散層の厚さが、1μm〜100
    μmであることを特徴とする請求項1から9のいずれか
    に記載の腕時計部品。
  11. 【請求項11】 前記部品部材相互の接合強度が、10
    00N以上であることを特徴とする請求項1から10の
    いずれかに記載の腕時計部品。
  12. 【請求項12】 前記腕時計部品が、腕時計ケースであ
    り、 前記部品部材が、腕時計ケース本体と、腕時計ケース本
    体と時計バンドを連結するための先かん部材とから構成
    されていることを特徴とする請求項1から11のいずれ
    かに記載の腕時計部品。
  13. 【請求項13】 前記腕時計部品が、腕時計ケースであ
    り、 前記部品部材が、腕時計ケース本体と、ベゼルとから構
    成されていることを特徴とする請求項1から11のいず
    れかに記載の腕時計部品。
  14. 【請求項14】 前記腕時計部品が、裏蓋であり、 前記部品部材が、裏蓋本体と、裏蓋を腕時計ケース本体
    に取り付けるための中子とから構成されていることを特
    徴とする請求項1から11のいずれかに記載の腕時計部
    品。
  15. 【請求項15】 少なくとも二つの部品部材から構成さ
    れる腕時計部品の製造方法であって、 前記部品部材の一方の部品部材の拡散接合すべき接合面
    と、他方の部品部材の拡散接合すべき接合面とを相互に
    圧接する工程と、 前記圧接した部品部材を加熱処理して拡散接合する工程
    と、を有することを特徴とする腕時計部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記部品部材の一方の部品部材が、腕
    時計ケース本体であって、 前記部品部材の他方の部品部材が、腕時計ケース本体と
    時計バンドを連結するための先かん部材であることを特
    徴とする請求項15に記載の腕時計部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記部品部材の一方の部品部材が、腕
    時計ケース本体であって、 前記部品部材の他方の部品部材が、ベゼルであることを
    特徴とする請求項15に記載の腕時計部品の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記部品部材の一方の部品部材が、裏
    蓋本体であって、 前記部品部材の他方の部品部材が、裏蓋を腕時計ケース
    本体に取り付けるための中子であることを特徴とする請
    求項15に記載の腕時計部品の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記部品部材の接合面が、それぞれ凹
    凸形状に形成されていることを特徴とする請求項15か
    ら18のいずれかに記載の腕時計部品の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記部品部材の接合面の凹凸形状が、
    嵌合部を形成していることを特徴とする請求項19に記
    載の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記部品部材の接合面にそれぞれ凹部
    が形成されており、これらの凹部に、連結部材の嵌合部
    を嵌合させて、部品部材を相互に固定することを特徴と
    する請求項15から18のいずれかに記載の腕時計部品
    の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記部品部材の間の拡散接合が、前記
    接合面に形成された嵌合部を介してなされていることを
    特徴とする請求項15から21のいずれかに記載の腕時
    計部品の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記部品部材の間の拡散接合が、前記
    接合面相互を圧入することによってなされていることを
    特徴とする請求項15から22のいずれかに記載の腕時
    計部品の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記部品部材の間の拡散接合が、部品
    部材相互の接合面を当接して、前記部品部材の外側に配
    置した圧接治具を介して、部品部材を接合面方向に圧接
    することによってなされていることを特徴とする請求項
    15から23のいずれかに記載の腕時計部品の製造方
    法。
  25. 【請求項25】 前記部品部材と圧接治具との間に、セ
    ラミック、または超硬合金からなる中間部材を配置した
    ことを特徴とする請求項24に記載の腕時計部品の製造
    方法。
  26. 【請求項26】 前記圧接治具と中間部材との間に、
    銅、または銅合金からなる熱伝導部材を配置したことを
    特徴とする請求項24から25のいずれかに記載の腕時
    計部品の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記圧接治具が、前記部品部材の熱膨
    張率よりも低い熱膨張率を有することを特徴とする請求
    項24から26のいずれかに記載の腕時計部品の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記圧接治具の熱膨張率が、前記部品
    部材の熱膨張率の20%〜70%の熱膨張率を有するこ
    とを特徴とする請求項27に記載の腕時計部品の製造方
    法。
  29. 【請求項29】 前記部品部材が、チタン、チタン合
    金、またはステンレス鋼のいずれかからなることを特徴
    とする請求項15から28のいずれかに記載の腕時計部
    品の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記部品部材が、チタン、またはチタ
    ン合金である場合に、前記拡散接合工程が、真空中、ま
    たは不活性ガスの存在下で行われることを特徴とする請
    求項29に記載の腕時計部品の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記部品部材が、ステンレス鋼である
    場合に、前記拡散接合工程が、真空中、または水素ガス
    の存在下で行われることを特徴とする請求項29に記載
    の腕時計部品の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記部品部材が、チタン、またはチタ
    ン合金である場合に、前記拡散接合工程における加熱処
    理温度が、600〜850℃であることを特徴とする請
    求項29から30のいずれかに記載の腕時計部品の製造
    方法。
  33. 【請求項33】 前記部品部材が、チタン、またはチタ
    ン合金である場合に、前記拡散接合工程における加熱処
    理温度が、700〜800℃であることを特徴とする請
    求項32に記載の腕時計部品の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記部品部材が、ステンレス鋼である
    場合に、前記拡散接合工程における加熱処理温度が、6
    00〜900℃であることを特徴とする請求項29から
    30のいずれかに記載の腕時計部品の製造方法。
  35. 【請求項35】 少なくとも二つの部品部材から構成さ
    れる腕時計部品の部品部材を拡散接合するための圧接治
    具であって、 前記部品部材相互の接合面を当接した状態で、前記部品
    部材の外側に配置され、部品部材を保持する外枠部材
    と、 前記外枠部材に、相互に接近離反する方向に移動自在に
    装着された押圧部材とを備え、 前記押圧部材の間に、前記部品部材相互の接合面を当接
    した状態で配置して、前記押圧部材を相互接近する方向
    に移動させることによって、前記部品部材を接合面方向
    に圧接するように構成されていることを特徴とする圧接
    治具。
  36. 【請求項36】 前記部品部材と圧接治具の押圧部材と
    の間に、セラミック、または超硬合金からなる中間部材
    を配置したことを特徴とする請求項35に記載の圧接治
    具。
  37. 【請求項37】 前記圧接治具の押圧部材と中間部材と
    の間に、銅、または銅合金からなる熱伝導部材を配置し
    たことを特徴とする請求項35から36のいずれかに記
    載の圧接治具。
  38. 【請求項38】 前記圧接治具が、前記部品部材の熱膨
    張率よりも低い熱膨張率を有することを特徴とする35
    から37のいずれかに記載の圧接治具。
  39. 【請求項39】 前記圧接治具の熱膨張率が、前記部品
    部材の熱膨張率の20%〜70%の熱膨張率を有するこ
    とを特徴とする請求項35から38のいずれかに記載の
    圧接治具。
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