JP2003073717A - 金属鉄の製法 - Google Patents

金属鉄の製法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化鉄含有物質と炭素質還元剤を含む原料物
質を加熱還元して金属鉄を製造する際に、固体還元の末
期に問題となる金属鉄の再酸化を可及的に抑制し、金属
化率が高くて鉄分純度の高い金属鉄を高歩留まりで効率
よく製造できる技術を確立すること。 【解決手段】 炭素質還元剤と酸化鉄含有物質を含む原
料物質を、移動炉床式還元溶融炉内で加熱し、該原料物
質中の酸化鉄を還元・溶融して金属鉄を製造する方法に
おいて、該還元溶融炉は炉床の移動方向に少なくとも3
つに仕切られており、仕切られた該区画のうち、炉床移
動方向上流側を固体還元区画、炉床移動方向下流側を浸
炭溶融区画とすると共に、該固体還元区画と該浸炭溶融
区画の間に還元熟成区画を設けることに要旨を有する金
属鉄の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鉱石等の酸化鉄
をコークス等の炭素質還元剤により加熱還元して金属鉄
を得る技術に関し、詳細には高純度の金属鉄を高収率で
製造し得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鉱石や酸化鉄等の酸化鉄含有物質を炭
材や還元性ガスにより直接還元して還元鉄を得る直接製
鉄法としては、従来よりミドレックス法に代表されるシ
ャフト炉法が知られている。この種の直接製鉄法は、天
然ガス等から製造される還元性ガスをシャフト炉下部の
羽口から吹込み、その還元力を利用し酸化鉄を還元して
金属鉄を得る方法である。また最近では、天然ガスに代
わる還元剤として石炭等の炭材を使用する還元鉄の製造
プロセスが注目されており、具体的には所謂SL/RN
法が既に実用化されている。
【0003】また他の方法として米国特許3,443,
931号公報には、炭材と粉状酸化鉄を混合して塊状も
しくはペレット状に成形し、ロータリーハース上で加熱
還元して還元鉄を製造するプロセスが開示されている。
【0004】更に特開2000−144224号公報に
は、炭素質含有酸化鉄物質を炉床回転炉の炉床上に供給
し、加熱還元して還元鉄を製造する方法が開示されてい
る。この方法では炉内を物質供給ゾーン(12),バー
ナゾーン(14,16),反応ゾーン(17),排出ゾ
ーン(18)で構成されている回転炉床炉を採用するこ
とによって、高温の炉床表面で酸化鉄の還元を行なうと
共に、精製鉄からスラグ成分を分離して、炭素濃度1〜
5質量%の高純度鉄が製造できるできる旨が記載されて
いる。しかしながらこの方法では、還元の進行時には原
料中に含まれる炭素質物質と酸化鉄との反応によって発
生する還元性ガス(主として一酸化炭素)によって当該
原料近傍は高い還元性ガス雰囲気が維持されるが、反応
ゾーン(17)の様な還元末期は発生する還元性ガス量
が減少し、加熱のためのバーナ燃焼により排ガスとして
生成する炭酸ガスや水分などの酸化性ガス濃度が相対的
に高まり、生成した還元鉄が再酸化を受ける恐れが生じ
る。特に還元末期においては酸化鉄の還元進行度にバラ
ツキが生じているため十分還元されているもの程、再酸
化され易く、このため浸炭溶融が不十分になり、未溶融
のまま排出される場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
に存する問題に鑑みてなされたものであって、その目的
は、酸化鉄含有物質と炭素質還元剤を含む原料物質を加
熱還元して金属鉄を製造する際に、固体還元の末期に問
題となる金属鉄の再酸化を可及的に抑制し、金属化率が
高くて鉄分純度の高い金属鉄を高歩留まりで効率よく製
造できる技術を確立することにある。
【0006】また本発明の他の目的は、固体還元末期に
おける溶融スラグ中のFeO濃度を可及的に低減し、該
溶融FeOによる炉床耐火物の溶損を抑えて炉床耐火物
の寿命延長を図り、設備のメンテナンス性を高めると共
に長期連続操業にも適した技術を確立することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明にかかる製法は、炭素質還元剤と酸化鉄
含有物質を含む原料物質を、移動炉床式還元溶融炉内で
加熱し、該原料物質中の酸化鉄を還元・溶融して金属鉄
を製造する方法において、該還元溶融炉は炉床の移動方
向に少なくとも3つに仕切られており、仕切られた該区
画のうち、炉床移動方向上流側を固体還元区画、炉床移
動方向下流側を浸炭溶融区画とすると共に、該固体還元
区画と該浸炭溶融区画の間に還元熟成区画を設けること
に要旨を有する金属鉄の製法である。本発明の方法を実
施するにあたっては、上記還元熟成区画の雰囲気温度お
よび/または雰囲気ガス組成を調整することが望まし
い。また上記還元熟成区画に、雰囲気調整剤を供給する
こと、および/または上記浸炭溶融区画に、雰囲気調整
剤を供給することも推奨される。また雰囲気調整剤を各
区画を仕切る仕切り壁を利用して供給することが好まし
い。本発明を実施するにあたっては、各区画の仕切り壁
に隣接する区画に通じる開口部を設けることが望まし
い。さらに還元熟成区画の雰囲気温度を1200〜15
00℃とすることが推奨される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者らは還元鉄の再酸化防
止、及び溶融FeOの発生防止等、還元末期における上
記諸問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、還元溶融
炉内で還元されて生成する各還元鉄の還元度を高めるた
めの調整区画(還元熟成区画)を炉内に設けることによ
って、上記目的が達成できることを見出した。特に該区
画の雰囲気ガス組成及び雰囲気温度を適切に制御するこ
とによってより優れた効果得られることを知見し、本発
明に至った。
【0009】即ち本発明の製法は、鉄鉱石や酸化鉄また
はその部分還元物などの酸化鉄源を含む物質(以下、酸
化鉄含有物質ということがある)と、コークスや石炭な
どの炭素質還元剤を含む原料物質を移動炉床式還元溶融
炉内で加熱し、該原料物質中の酸化鉄を還元・溶融して
金属鉄を製造する際に、該還元溶融炉内を炉床移動方向
に少なくとも3つに仕切り、仕切られた該区画のうち、
炉床移動方向上流側を固体還元区画、炉床移動方向下流
側を浸炭溶融区画とすると共に、該固体還元区画と該浸
炭溶融区画の間に還元熟成区画を設けるところに特徴を
有しており、以下その具体的な構成を実施例図面を示す
図面を参照しながら説明して行く。
【0010】尚、原料物質として酸化鉄含有物質と炭素
質還元材とを含む原料成形体(以下、原料成形体とい
う)を用いた例を説明するが、本発明では成形体に限ら
ず、粉体であってもよい。また成形体としてはペレット
状,ブリケット状など種々の形態が例示される。
【0011】図1〜3は本発明が適用される本発明者ら
自身が開発した回転炉床型還元溶融炉の一例を示す該略
説明図で、ドーナツ状の回転移動床を有するドーム型構
造のものを示しており、図1は概略見取図、図2は図1
におけるA−A線断面相当図、図3は、理解の便のため
図1における回転炉床の回転移動方向に展開して示す概
略断面説明図であり、図中1は回転炉床、2は該回転炉
床をカバーする炉体であり、回転炉床1は、図示しない
駆動装置により適当な速度で回転駆動できる様に構成さ
れている。
【0012】炉体2の壁面適所には複数の燃焼バーナ3
が設けられており、該燃焼バーナ3の燃焼熱およびその
輻射熱を回転炉床1上の原料成形体に伝えることによ
り、該成形体の加熱還元が行われる。
【0013】図3は好ましい例を示したもので、炉体2
内部は3枚の仕切壁K1,K2,K3で仕切られている
(炉床移動方向上流側より夫々固体還元区画(Z1)、
還元熟成区画(Z2)、浸炭溶融区画(Z3)、冷却区画
(Z4)という。)。この際、夫々の区画の雰囲気温度
および/または雰囲気ガス組成を個別に制御できる様に
仕切ることが望ましい。該炉体2の回転方向最上流側に
は回転炉床1を臨んで原料物質および/または雰囲気調
整剤等の副原料の装入手段4が配置されると共に、回転
方向最下流側(回転構造であるため、実際には装入手段
4の直上流側にもなる)には排出装置6が設けられてい
る。尚、本発明ではこうした分割構造に限定される訳で
はなく、炉のサイズや目標生産能力、操業形態などに応
じて適当に変更することも勿論可能である。
【0014】この還元溶融炉を稼動するに当たっては、
回転炉床1を所定の速度で回転させておき、原料成形体
を装入手段4から該回転炉床1上に適当な厚さとなる様
に供給していく。炉床1上に装入された原料成形体は、
固体還元区画を移動する過程で燃焼バーナ3による燃焼
熱及び輻射熱を受け、該成形体内の炭素質還元剤および
その燃焼により生成する一酸化炭素により該成形体中の
酸化鉄は固形状態を維持した状態で加熱還元される。そ
の後、後記する還元熟成区画を経てほぼ完全に還元され
て生成した還元鉄は、浸炭溶融区画で更に還元性雰囲気
下で加熱されることにより浸炭して溶融し、副生するス
ラグと分離しながら凝集して粒状の金属鉄となった後、
冷却区画で任意の冷却手段Cにより冷却されて固化し、
その下流側に設けられた排出手段6によって順次掻き出
される。この時、副生したスラグも排出されるが、これ
らはホッパーHを経た後、任意の分離手段(篩目や磁選
装置など)により金属鉄とスラグの分離が行われ、最終
的に鉄分純度が95%程度以上、より好ましくは98%
程度以上でスラグ成分含量の極めて少ない金属鉄として
得ることができる。
【0015】またこの図では、冷却区画を大気開放型と
しているが、実際はできるだけ放熱を防止すると共に、
炉内雰囲気調整を適切に行なうためカバーで覆い、ほぼ
密閉構造とすることが望ましい。
【0016】上記還元熟成区画は従来の還元プロセス後
半〜末期における酸化鉄の還元進行度のバラツキに起因
する還元鉄の再酸化,溶融FeOの発生等の諸問題を解
決すべく、本発明において特に設けられた区画である。
即ち、還元熟成区画を設けることによって、固体還元区
画で十分還元されている還元鉄の再酸化を可及的に抑止
しつつ、還元が十分に進行していない酸化鉄の還元を進
めて、各原料成形体間の還元度のバラツキをなくし、こ
の段階で高い還元率(80%以上)を有する還元鉄とす
ることができる。この様に高い還元率を有する還元鉄を
浸炭溶融することによって、金属化率が高くて鉄分純度
の高い金属鉄を高歩留まりで効率よく製造できる。また
上記効果は還元熟成区画の雰囲気温度及び雰囲気ガス組
成を調整することによって該効果がより達成し易くなる
ので、適宜調節することが望ましい。以下、本発明の方
法を更に詳述する。
【0017】上記した如く、炭素質還元剤と酸化鉄含有
物質を含む原料成形体を移動炉床式還元溶融炉内で加熱
し、該原料物質中の酸化鉄を還元する固体還元区画にお
いて、雰囲気温度が高くなりすぎる場合、具体的には還
元過程のある時期に、雰囲気温度が原料中の脈石成分や
未還元酸化鉄等からなるスラグ組成の融点を超えて高温
になると、これら低融点のスラグが溶融して移動炉床を
構成する耐火物と反応して溶損させ、平滑な炉床を維持
できなくなる。
【0018】この固体還元区画における溶融FeOの発
生現象は、原料成形体を構成する炭素質還元剤、酸化鉄
含有物質やバインダー等に含まれるスラグ形成性成分の
組成などによって変わってくるが、還元プロセスの雰囲
気温度が約1400℃を超えると、上記の様な低融点ス
ラグの滲み出しが起こって炉床耐火物が溶損されること
があり、1500℃を超えると原料鉄鉱石等の銘柄に関
わりなく、好ましくない上記溶融還元反応が進行して炉
床耐火物の溶損が顕著になる。したがって低融点スラグ
の滲み出しを生じることなく高レベルの還元率を確保で
きる適正な還元プロセス時の炉内温度、即ち固体還元区
画の温度は1200〜1500℃、より好ましくは12
00〜1400℃の範囲であり、1200℃未満の温度
では固体還元反応の進行が遅く炉内滞留時間を長くしな
ければならないので生産性が悪く、一方炉内温度が14
00℃超、特に1500℃を超えると、前述した如く原
料鉄鉱石等の銘柄に関係なく還元工程で低融点スラグの
滲み出しが起こり、炉床耐火物の溶損が著しくなって連
続操業が困難になることがある。なお原料鉄鉱石の組成
や配合量によっては、1400超〜1500℃の温度領
域で滲み出し現象を起こさないこともあるが、その頻度
と可能性は比較的少なく、従って固体還元区画の好適温
度としては1200〜1500℃、より好ましくは12
00〜1400℃の範囲を採用することが望ましい。
【0019】また固体還元区画では、炉内に装入された
原料成形体中の酸化鉄源と炭材との反応により大量のC
Oガスと少量のCO2ガスが発生するので、原料成形体
近傍は自から放出する上記COガスのシールド効果によ
って十分な還元性雰囲気に保たれる。したがって雰囲気
ガス条件については、固体還元区画は原料成形体中の炭
材の燃焼によって多量発生するCOガスによって高度の
還元性雰囲気が維持されるので雰囲気ガスの調整を特に
行なわなくてもよい。しかしながら固体還元区画におけ
る還元処理が長時間に及ぶと前述の如く還元鉄の再酸化
等の問題が生じるため、原料成形体中の酸化鉄がある程
度の還元率(好ましくは80%以上)に達した時点で還
元熟成区画に移行させることが望ましい。
【0020】ところで、原料成形体中の酸化鉄の固体還
元率が80%未満である該原料成形体を浸炭溶融区画に
て加熱溶融すると、前述した如く原料成形体から低融点
スラグの滲み出しが起こり、炉床耐火物を溶損させるこ
とがある。ところが、80%以上、より好ましくは95
%以上の還元率を確保した上で浸炭溶融区画にて加熱溶
融すると、原料成形体中の鉄鉱石等の銘柄や配合組成な
どに関わりなく、原料成形体中に一部残存しているFe
Oも成形体内部で還元が進行するため、スラグの滲み出
しが最小限に抑えられ、炉床耐火物の溶損を生じること
なく安定して連続操業を行なうことができる。
【0021】しかしながら上記の如く本発明者らは実験
によって、固体還元区画にて還元された原料成形体の還
元率は各成形体間でバラツキが生じており、特に還元が
十分進んでいる還元鉄程、再酸化されて還元率が低くな
ってしまい、浸炭溶融プロセスでの浸炭が十分に進行し
ないため溶融されにくく、未溶融のまま排出されてしま
い、十分な品質が確保できないことを知見している。
【0022】そのため未溶融状態での排出を防ぐには還
元プロセス後半〜末期における温度を高くしなければな
らないが、高温状態を維持するために燃料を増加しなけ
ればならず、また溶融FeOによる炉床耐火物の損傷が
激しくなるため補修などメンテナンス費が高くなる。従
って、溶融FeOによる耐火物の溶損を抑えて炉床耐火
物の寿命延長を図り、しかもこの様な再酸化を可及的に
抑えつつ、固体還元を効率よく進めて還元度のバラツキ
をなくすには、原料成形体の還元率を調整する区画(還
元熟成区画)を設けることが必要である。
【0023】また本発明においては、還元熟成区画の雰
囲気温度および/または雰囲気ガス組成を適切に制御す
ることが望ましい。該還元熟成区画の雰囲気温度および
/または雰囲気ガス組成を適性に制御すれば、未還元F
eOの溶融を防止しつつ還元を促進し、しかも還元鉄の
再酸化を防止するうえで望ましく、特に炉内に装入され
た原料成形体を、固体状態を保ちつつ、該原料成形体中
に含まれるスラグ成分の部分的な溶融を引き起こすこと
なく、還元率(酸素除去率)で80%以上、好ましくは
95%以上にまで効率よく還元を進めるうえで推奨され
る。
【0024】還元熟成区画の雰囲気温度については特に
限定されないが、前述した固体還元区画の雰囲気温度と
同様、1200℃未満の温度では固体還元反応の進行が
遅く炉内滞留時間を長くしなければならないので生産性
が悪く、一方雰囲気温度が1400℃超、特に1500
℃を超えると、前述した如く原料鉄鉱石等の銘柄に関係
なく還元工程で低融点スラグの滲み出しが起こり、炉床
耐火物の溶損が著しくなって連続操業が困難になること
がある。従って還元熟成区画の好適温度としては120
0〜1500℃、より好ましくは1200〜1400℃
の範囲を採用することが望ましく、溶融が起こらない範
囲で高温に設定することが推奨される。
【0025】尚、実操業においては、固体還元区画では
炉内温度を1200℃以下に設定し、還元熟成区画では
1200〜1500℃に温度を高めて固体還元を進める
ことも勿論可能であり、夫々の区画の温度を個別に適宜
調節して目的に応じた温度設定としてもよい。
【0026】ところで固体熟成区画に移送されてくる原
料成形体はCOガスの発生量が激減しているので、上記
した如く還元が十分に進行したもの程、COガスの発生
量が急速に減少するため自己シールド作用が低下し、バ
ーナ加熱によって生じる燃焼排ガス(CO2やH2O等の
酸化性ガス)の影響を受け易くなり、折角還元された金
属鉄が再酸化を受け易くなる。したがって該還元熟成区
画における雰囲気ガス組成を調整して、還元性雰囲気と
すれば、既に生成した還元鉄の再酸化をより効果的に抑
止できると共に、還元が十分に進行していない酸化鉄の
還元を進めて、各原料成形体間の還元度のバラツキをな
くし、高い還元率(80%以上)を有する還元鉄を効率
よく得ることができる。
【0027】還元熟成区画の雰囲気ガス組成の調整方法
としては限定されないが、例えば雰囲気調整剤を供給し
て該区画の雰囲気ガス組成を調整して還元性雰囲気とす
ることが望ましい。好ましくは成形体近傍の雰囲気ガス
の還元度CO/(CO+CO 2)を0.5以上とするこ
とが望ましい。
【0028】雰囲気調整剤としては、炭材および/また
は還元性ガスを用いることが望ましい。炭材としては例
えば石炭類,コークス類などが挙げられる。雰囲気調整
剤として石炭粉を使用する場合は、粒径を3mm以下、
より好ましくは2mm以下に微細化して使用することが
望ましい。この様に細粒径化されたものであれば加熱に
よって酸素と結びつきCOを発生し易いので還元鉄の再
酸化を一層確実に防止できるので好ましい。また実操業
時の炉内への歩留まりや操業性などを考慮すると、該石
炭粉の粒径は0.3〜1.5mmの範囲が最も好まし
い。
【0029】雰囲気調整剤の供給方法は限定されない
が、例えば雰囲気調整剤供給手段(図示せず)を還元熟
成区画の任意の位置に任意数設けて雰囲気調整剤を炉床
に向けて供給してもよい。このとき、原料成形体近傍の
雰囲気ガス組成を還元性に保つためには、できるだけ原
料成形体近傍に雰囲気調整剤を供給すことが望ましい。
また他の雰囲気調整剤の供給方法としては雰囲気調整剤
を還元熟成区画を仕切る仕切り壁を利用して供給しても
よい。仕切り壁を利用して供給するとは、例えば該仕切
り壁K1(尚、固体還元区画側であるか、還元熟成区画
側であるかを問わない。また壁内に内設してもよい。)
に雰囲気調整剤供給管などの供給手段を付設したり、或
いは該壁内に供給管を組み込むなどすればよい。この様
に仕切り壁を利用する雰囲気調整剤供給方法は、雰囲気
調整剤供給管の支持や水冷が容易であり、また還元熟成
区画内の任意の位置に雰囲気調整剤供給管を設ける場合
と比べて、配給管によるガス流変化がなく、したがって
炉床上の原料成形物への不均一な輻射伝熱を防止でき
る。また該供給管の雰囲気調整剤供給口を仕切り壁下方
に設けることによって原料成形体近傍へ雰囲気調整剤を
供給でき、しかも雰囲気調整剤が炉内ガス流によって巻
上げられることを防止できる。
【0030】また雰囲気調整剤を原料成形体装入に先立
って予め炉床上に敷き詰めておいてもよく、該雰囲気調
整剤を敷き詰める厚さは限定されない。例えば雰囲気調
整剤として石炭粉を敷き詰める場合、敷き詰め厚さは特
に制限されないが、薄すぎる場合は雰囲気調整剤として
の絶対量が不足気味になるので、好ましくは2mm程度
以上、より好ましくは3mm以上を確保することが望ま
しい。厚さの上限は特に存在しないが、過度に厚く敷い
ても雰囲気調整作用は自ずと飽和し、経済的に無駄にな
るので、好ましくは7mm程度以下、より好ましくは6
mm程度以下に抑えるのが実際的である。尚、雰囲気調
整剤としては、石炭以外にもコークスや木炭など、要は
CO発生源となるものであれば何でもよく、勿論これら
の混合物を使用することも可能である。
【0031】雰囲気調整剤を原料成形体を炉床上に装入
する前に炉床上に予め敷き詰めておくと、還元・溶融過
程で操業条件のバラツキによって生じることのある溶融
スラグの滲み出しに対し炉床耐火物を保護する作用も発
揮する。
【0032】また雰囲気調整剤として還元性ガスを使用
する場合は、CO,H2,CH4等の炭化水素系ガスが好
ましく、例えば天然ガス(特にメタンが主成分であるガ
ス),コークス炉ガス,転炉ガスなどが挙げられる。還
元性ガスの供給方法は限定されないが、例えば図3に示
す様にガス供給用ノズル7を還元熟成区画に任意数設
け、任意の位置から還元性ガスを炉床に向けて吹き込ん
でもよい。また還元性ガスの供給に上記の如く仕切り壁
1(尚、固体還元区画側であるか、還元熟成区画側で
あるかを問わない。また壁内に内設してもよい。)に還
元性ガス供給管などの供給手段を付設したり、或いは該
壁内に供給管を組み込むなどすれば、供給管の支持や水
冷が容易であり、また配給管によるガス流変化がなく、
したがって炉床上の原料成形物への不均一な輻射伝熱を
防止できる。更に該供給管の供給口を仕切り壁下方に設
けることによって原料成形体近傍へ還元性ガスを供給で
きるので望ましい。
【0033】上記の如く還元熟成区画を設けることによ
って還元熟成区画終了後の還元鉄の還元進行度のバラツ
キを抑制して還元率を高めることができるため、続く浸
炭溶融区画の加熱による原料成形体からのスラグの滲み
出しが最小限に抑えられ、炉床耐火物の溶損を生じるこ
となく安定して連続操業を行なうことができる。特に還
元熟成区画の雰囲気及び温度を適切に制御することによ
って、未還元FeOの溶融を防止しつつ還元を促進する
と共に、還元鉄の再酸化防止をより効率的におこなうこ
とができる。
【0034】上記の如く還元熟成区画で目標とする還元
率を達成した原料成形体は、所定の温度に加熱されてい
る浸炭溶融区画へ移送することが望ましい。浸炭溶融区
画の温度については特に限定されないが、原料成形体を
更に加熱して浸炭・溶融するには、還元熟成区画の雰囲
気温度よりも高温であることが望ましく、好ましくは1
300〜1500℃、より好ましくは1350〜150
0℃である。例えば雰囲気温度を1425℃に設定する
と、浸炭溶融区画へ移送された原料成形体の内部温度は
上昇して行くが、還元鉄の溶融に伴う溶解潜熱で抜熱さ
れるため一旦温度降下した後、再び昇温して設定温度の
1425℃に達する。この温度降下点は溶融開始点と見
ることができる。該還元鉄粒子が該残存炭素やCOガス
により浸炭を受けて融点が降下することより急速に溶融
する。従ってこの溶融を速やかに行なわせるには、固体
還元を終えた還元鉄粒子内に上記浸炭に十分な量の炭素
が残存していることが望ましい。この残留炭素量は、原
料成形体を製造する際の酸化鉄含有物質と炭素質還元剤
の配合割合によって決まるが、還元熟成区画における最
終還元率がほぼ100%に達した状態、即ち金属化率が
100%に達した状態で、該還元鉄中の残留炭素量(即
ち余剰炭素量)が1.5%以上となる様に当初の炭材配
合量を確保しておけば、還元鉄を速やかに浸炭させて低
融点化させることができ、1300〜1500℃の温度
域で速やかに溶融させ得ることができる。ちなみに上記
還元鉄中の残留炭素量が1.5%未満では、浸炭のため
の炭素量不足により還元鉄の融点が十分に降下せず、加
熱溶融のための温度を1500℃以上に高めなければな
らないことがある。
【0035】なお浸炭量がゼロの場合、即ち純鉄の溶融
温度は1537℃であり、この温度よりも高温に加熱し
てやれば還元鉄を溶融させることができるが、実用炉に
おいては炉床耐火物にかかる熱負荷を軽減するため操業
温度はできるだけ低温に抑えることが望ましく、また副
生するスラグの融点を考慮すると、操業温度は1500
℃程度以下に抑えることが望ましい。より具体的には、
溶融期の溶融開始点から約50〜200℃の昇温量を確
保できる様に操業条件を制御することが望ましい。即
ち、こうした固体還元と浸炭溶融をより円滑且つ効率よ
く進行させるには、上記浸炭溶融区画の雰囲気温度を還
元熟成区画の雰囲気温度よりも50〜200℃、より好
ましくは50〜150℃程度高温に設定することが望ま
しい。
【0036】浸炭溶融区画では、成形体中の残留炭素に
よる還元鉄の浸炭による融点降下によって微小還元鉄の
溶融と凝集が進行するが、この段階でも前記自己シール
ド作用は乏しいので、バーナー燃焼によって生成する酸
化性ガスにより再酸化を起こし易いので、この時期以降
は前記雰囲気調整剤の使用も含めて、炉内雰囲気ガス組
成を適切に制御して還元性雰囲気とすることが推奨され
る。好ましくは成形体近傍の雰囲気ガスの還元度を0.
5以上とするのが望ましい。
【0037】雰囲気調整剤の供給方法については還元熟
成区画(尚、仕切り壁を利用して供給する場合は、仕切
り壁K2を利用し、また浸炭溶融区画側であるか、還元
熟成区画側であるかを問わない)の場合と同様である。
【0038】本発明では、FeOの還元状態を表わす指
標として金属化率と還元率の2種を使用しているが、そ
れらの定義は次の通りである。両者の関係は酸化鉄源と
して用いられる鉄鉱石等の銘柄によって異なるが、以下
の関係を有している。 金属化率=[生成した金属鉄/成形体中の全鉄分]×1
00(%) 還元率=[還元過程で除去された酸素量/原料成形体中
に含まれる酸化鉄中の酸素量]×100(%)
【0039】ところで固体還元から浸炭・溶融に亘る一
連の工程をより効率よく進めるには、各段階毎に雰囲気
温度や雰囲気ガスを上記の如く制御することが望まし
い。即ち固体還元区画及び還元熟成区画の温度は、前述
した通り溶融還元反応による溶融FeOの生成が起こら
ない様、好ましくは1200〜1400℃に保ち、また
浸炭溶融区画の温度は1300〜1500℃の範囲に保
つことが望ましく、より好ましくは、前記還元熟成区画
の温度を浸炭溶融区画の温度よりも50〜200℃低温
に制御することが望ましい。雰囲気温度および/または
雰囲気ガス組成を各区画毎に夫々制御するには、各区画
の独立性を高めることが望ましく、具体的には炉床と仕
切り壁下端との間隔が小さい方が望ましい。しかしなが
ら各区画の独立性を高めると該間隔を通じて各区画間を
流通するガス速度が速くなるため、原料成形体近傍のガ
ス流が乱れ、例えば雰囲気調整剤を原料成形体近傍に装
入することが困難になったり、原料成形体近傍の還元性
雰囲気維持が困難になることがある。したがって各区画
の仕切り壁に隣接する区画に通じる開口部を設けてガス
流を分散させて、炉床と仕切り壁下端との間を流通する
ガス量を減少させることが望ましい。具体的な開口部の
形状,数,サイズ,開口位置については限定されない。
【0040】ところで、本発明の還元溶融炉では、原料
成形体の加熱にバーナー加熱が採用されるが、蓄熱式バ
ーナーを使用すると、燃焼後に発生するガス量、及び燃
料使用量も低減でき、しかも原料近傍のガス流乱れを低
減できるので望ましい。
【0041】また燃料の燃焼用空気を予め予熱したり、
燃料の燃焼用空気として酸素濃度の高い空気を使用する
等、燃料と燃焼用空気の比率を調整すれば、燃焼効率を
高めることができるので望ましい。例えば理論空燃比以
下で燃焼させると、燃焼後に発生するガス中に還元性ガ
スが混在し、ガスの還元度が高まる。一方理論空燃比以
上かつ理論空燃比に近い状態で燃焼させると、燃焼後に
発生するガス量が低減し、原料近傍のガス乱れも低減す
る。これらの両面を考慮し、適切な比率を選択すること
が推奨される。
【0042】また更にバーナー燃焼によって発生したガ
スによる原料近傍のガス流乱れが生じるのを抑止する観
点からバーナーを炉上部設置し、或いは/更にバーナー
を炉の上側部に上向きで設置することが好ましい。
【0043】尚、還元鉄の浸炭・溶融・凝集が完了した
後は、雰囲気ガスの還元度は急速に低下してくるが、実
操業工程ではこの時点で溶融凝集した金属鉄と副生スラ
グはほぼ完全に分離しているので、雰囲気ガスの影響は
ほとんど受けることがなく、これを冷却凝固させること
によって鉄品位の高い粒状の金属鉄を効率よく得ること
ができる。
【0044】本発明のプロセスに要する時間は、原料成
形体を構成する鉄鉱石や炭材の組成等によって若干の違
いはあるが、通常は10分から13分程度で酸化鉄の固
体還元と溶融および凝集を完了させることができる。
【0045】本発明の上記方法によって得られる金属鉄
はスラグ成分を殆ど含んでおらずFe純度の非常に高い
ものが得られる。したがって該金属鉄は電気炉や転炉の
如き既存の製鋼設備で使用される鉄源として適してい
る。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の構成および作
用効果を具体的に説明するが、本発明はもとより下記実
施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣
旨に適合し得る範囲で適当に変更して実施することも可
能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含ま
れる。
【0047】実施例1 下記組成の鉄鉱石(Fe:69.2%,SiO2:1.
8%,Al23:0.5%)と石炭(固定炭素:74.
3% 揮発分:15.9% 灰分:9.8%)及び少量
の造粒用バインダー(ベントナイト)を均一に混合して
直径約18mmのペレット状に造粒し、これを原料成形
体として金属鉄を製造した。即ちこのペレットを、前記
図1〜3に示した様な回転炉床型の還元溶融炉へ装入
し、固体還元区画の雰囲気温度を1310℃に制御して
固体還元を進めた後、続く還元成熟区画の雰囲気温度を
1310℃に制御した。その後、引き続いて雰囲気温度
を1420℃に制御した浸炭溶融区画へ送って浸炭・溶
融と凝集及び副生スラグの分離を行ない、溶融・凝集し
スラグとほぼ完全に分離した金属鉄を冷却区画に送って
約1000℃まで冷却し凝固させてから排出機によって
炉外へ排出した。上記原料成形体の装入から金属鉄とし
て取り出すまでの時間は約16分であり、得られた金属
鉄のC含有量は2.6%、S含有量は0.1%であり、
この金属鉄は副生するスラグと簡単に分離することがで
きた。最終的に得られた金属鉄の外観を図4(写真)に示
す。
【0048】尚、固体還元熟成区画,浸炭溶融区画のそ
れぞれに還元性ガス(主成分がH2約57%,CH4約2
5%の混合ガス)を夫々の区画に設けた供給機構を介し
て添加し、雰囲気ガス組成の還元度CO/(CO+CO
2)が0.5以上となる様に調整した。
【0049】比較例1 粒状金属鉄を製造する際に、固体還元熟成区画及び浸炭
溶融区画に還元性ガスを添加しなかった以外は上記実施
例1と同様にして実験を行なった。その結果、得られた
金属鉄は、図5に示す如く金属鉄に未溶融のものがかな
り見られ、商品価値の劣悪なものであった。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、特
に固体還元区画で還元されて生成する還元鉄の還元度を
調整するための還元熟成区画を固体還元区画と浸炭溶融
区画との間に設けることによって、固体還元区画で十分
還元されている還元鉄の再酸化を可及的に抑止し、更に
未還元FeOの溶融を防止しつつ、還元が十分に進行し
ていない酸化鉄の還元を進めることによって、各原料成
形体間の還元度のバラツキをなくすことができる。
【0051】また該還元熟成区画における雰囲気ガス組
成および/または雰囲気温度を適正にコントロールする
ことによって、還元鉄の再酸化を可及的に抑えてFe純
度を高めると共に、溶融スラグの滲み出しや溶融FeO
の生成による炉床耐火物の溶損を可及的に抑えることが
でき、鉄純度の高い粒状の金属鉄を連続操業により効率
よく製造し得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる還元溶融設備を例示する説
明図である。
【図2】図1におけるA−A線断面相当図である。
【図3】図1を長手方向に展開して示す断面説明図であ
る。
【図4】実施例で得た金属鉄の一例を示す写真である。
【図5】比較例で得た金属鉄の一例を示す写真である。
【符号の説明】
1 回転型炉床 2 炉体 3 燃焼バーナ 4 装入手段 6 排出手段 7 ガス供給用ノズル K1,K2,K3 仕切壁 C 冷却手段 H ホッパー Z1 固体還元区画 Z2 還元熟成区画 Z3 浸炭溶融区画 Z4 冷却区画
フロントページの続き (72)発明者 小林 勲 大阪市中央区備後町4丁目1番3号 株式 会社神戸製鋼所大阪支社内 Fターム(参考) 4K012 DE04 DE09 4K050 AA07 BA02 CA09 CC09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質還元剤と酸化鉄含有物質を含む原
    料物質を、移動炉床式還元溶融炉内で加熱し、該原料物
    質中の酸化鉄を還元・溶融して金属鉄を製造する方法に
    おいて、該還元溶融炉は炉床の移動方向に少なくとも3
    つに仕切られており、仕切られた該区画のうち、炉床移
    動方向上流側を固体還元区画、炉床移動方向下流側を浸
    炭溶融区画とすると共に、該固体還元区画と該浸炭溶融
    区画の間に還元熟成区画を設けることを特徴とする金属
    鉄の製法。
  2. 【請求項2】 上記還元熟成区画の雰囲気温度および/
    または雰囲気ガス組成を調整する請求項1に記載の製
    法。
  3. 【請求項3】 上記還元熟成区画に、雰囲気調整剤を供
    給する請求項1または2に記載の製法。
  4. 【請求項4】 上記浸炭溶融区画に、雰囲気調整剤を供
    給する請求項1〜3のいずれかに記載の製法。
  5. 【請求項5】 上記雰囲気調整剤を各区画を仕切る仕切
    り壁を利用して供給する請求項1〜4のいずれかに記載
    の製法。
  6. 【請求項6】 各区画の仕切り壁に隣接する区画に通じ
    る開口部を設ける請求項1〜5のいずれかに記載の製
    法。
  7. 【請求項7】 前記還元熟成区画の雰囲気温度を120
    0〜1500℃とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    製法。
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