JP2015052555A - 炉内耐火物損耗状態の測定方法 - Google Patents

炉内耐火物損耗状態の測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズの大きい炉や、U字型炉のように内部が湾曲した形状の炉体であっても、炉内の耐火物の形状を確実に測定する方法を提供する。
【解決手段】炉体の内部に内張された耐火物の表面形状を測定することによって、耐火物の損耗状態を検出する炉内耐火物損耗状態の測定方法であって、耐火物に対して測定光を照射することにより炉内の2次元形状を測定する測定手段10を、移動手段によって炉内で移動させつつ複数回測定することにより炉内の3次元形状を求め、求めた前記3次元形状に基づいて耐火物の損耗状態を測定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、製鉄分野で用いられる様々な炉体の内側に設けられた耐火物の形状を測定し、耐火物の損耗状態を評価する炉内耐火物損耗状態の測定方法に関する。
周知の如く、製鉄分野では様々な炉体、例えば、高炉、転炉、加熱炉などが用いられる。これら炉体の内側には耐火物が内張りされているが、炉体での処理プロセスを経過する中で温度や雰囲気によって耐火物が徐々に損耗する。この損耗量を適切に管理しなければ、炉壁に穴が開くようなトラブルに繋がったり、耐火物の無駄な張替えを行うことになる。
そこで、耐火物の損耗量を適切に管理するために、炉体の内側に設けられた耐火物の形状を直接測定することが考えられ、特許文献1〜3に開示された技術などが存在する。
例えば、特許文献1は、炉壁までの距離を計測する非接触の距離計測手段と、該距離計測手段を炉内に挿入し炉壁面に沿って2次元的に走査するための走査手段と、炉内を走査される前記距離計測手段を炉外から撮像するための画像撮像手段とを有し、該画像撮像手段により前記距離計測手段を撮像して該距離計測手段の2次元的な走査軌跡を算出し、前記距離計測手段により計測された炉壁までの距離の測定値と前記走査軌跡とにより、炉壁面の面形状を計測する炉壁形状計測方法を開示する。この技術により、コークス炉等の炉内壁面全体の2次元的な凹凸形状を正確に計測することを可能としている。
また、特許文献2は、炉上に位置させたレーザ距離計のレーザ光照射部を、基準点回りに回動または回転させることにより照射角度を連続的にまたは断続的に変化させながら、そのレーザ光照射部からレーザ光を発して測定対象室の炉壁を走査する。そしてその走査により、レーザ光照射角度と、基準点から炉壁の照射部位までの距離との関係を直接的にまたは間接的に示す情報を得、その情報に基いて炉壁の凹凸状況を知ることによりその炉壁の診断を行う技術を開示する。この技術により、コークス炉の燃焼室または炭化室の炉壁煉瓦の凹凸部位を、炉上から非接触で容易かつ精度良く判定することとしている。
さらに、特許文献3は、光信号、特にレーザー信号を送出するための送信器と、目標とする空間内に有る物体によって反射された光信号、特にレーザー光線を受けるための受信器とを備えている。更に、送信器と受信器の光軸を、有利には二つの直交する方向の間で偏向させるための走査器が配備されている。送信器と受信器の光軸は、ほぼ平行に延びる。更に、送出した光信号の所要時間又は位相位置から、距離値を算出して、この距離値と走査器の光線の偏向角とから個々のデータ要素の空間座標を得るための評価機器が有る。この装置は、架台の中空軸を用いて軸支されている回転する測定ヘッドと、中空軸に対して軸方向に入射する光線を半径方向に偏向可能とするとともに、その逆も可能とする、測定ヘッドに対して固定して配置されたミラー機器とを備えている。位置を固定して配置された送信器の光線を、中空軸に対して軸方向に誘導することが可能であるとともに、ミラー機器によって、半径方向に送出することが可能であり、そして目標とする空間内に有る物体によって反射された光線を、ミラー機器によって、中空軸の軸の方向に偏向することが可能であるとともに、同じく位置を固定して配置された受信器に供給することが可能な空間を記録するための装置を開示している。
特開2004−354241号公報 特開2002−47491号公報 特表2007−512523号公報
上記した特許文献1〜3の技術を用いて、サイズの大きい炉や、内部が湾曲した形状の炉を計測することを考える。
まず、特許文献1の技術は、計測ヘッド部を炉内に挿入する機構がアーム構造であるため、アームの届く直線状の範囲しか計測できない。また、挿入距離が長くなるとアームのたわみや振動が無視できなくなり、またそれらを補正するための基準点が補正用カメラから見えにくくなり、補正精度が落ちる。これらの問題により、サイズの大きい炉や内部が湾曲した形状の炉には適用できないといった難点を有する。
特許文献2の技術を、サイズの大きな炉に適用した場合、レーザ距離計を固定位置から回転させて全ての壁面を照射するだけでは、遠方になるほど、炉壁に対するレーザ光の入射角が浅くなり、反射光を受光しにくくなる。あるいは、内部が湾曲した形状の炉では、レーザ照射光の届かない面が出てくる。さらには角度ピッチに対する炉壁面上の測定点ピッチが遠方ほど粗くなるため、必要な測定精度を出すことが出来ない。
特許文献3の技術を、サイズの大きい炉や、内部が湾曲した形状の炉に適用した場合、アームによる直動機構及びセンサヘッドだけで3次元計測が可能なため、特許文献1,2の技術に比べれば測定可能範囲が広がるが、それでも一度の計測で炉全体の形状を測定することは出来ない。また、センサヘッド自身が3次元計測を可能とする為には複雑な回転機構やミラー機構を必要とするため、センサヘッド自身が高価なものとなってしまう。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、サイズの大きい炉や、内部が湾曲した形状の炉体であっても、炉内の耐火物の形状を確実に計測することができる炉内耐火物損耗状態の測定方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係る炉内耐火物損耗状態の測定方法は、炉体の内部に内張された耐火物の表面形状を測定することによって、前記耐火物の損耗状態を検出する炉内耐火物損耗状態の測定方法であって、前記耐火物に対して測定光を照射することにより炉内の2次元形状を測定する測定手段を、移動手段によって前記炉内で移動させつつ複数回測定することにより前記炉内の3次元形状を求め、求めた前記3次元形状に基づいて前記耐火物の損耗状態を測定することを特徴とする。
好ましくは、前記測定手段として、測定光を耐火物へ向けて照射することにより、当該耐火物までの距離を測定するTOF型距離センサを採用するとよい。
好ましくは、前記測定手段として、ライン状の測定光を耐火物へ向けて照射した上で光切断法に基づいて当該耐火物の2次元形状を測定する光切断型距離センサを採用するとよい。
好ましくは、前記移動手段は、前記炉体の底部側に配置された移動式の炉床であるとよい。
好ましくは、前記2次元形状は、炉内の側壁部及び天井部の形状であるとよい。
好ましくは、前記炉体の補修直後に、測定して得られた炉内の3次元形状を基準データとし、前記炉体の操業後に、測定して得られた炉内の3次元形状を操業後データとし、前記基準データと操業後データとの差を基に、前記耐火物の損耗状態を求めるとよい。
好ましくは、前記炉内に位置決めターゲットを設置して、当該位置決めターゲットの座標を求め、求めた位置決めターゲットの座標を基にして、前記基準データと操業後データとの原点合わせを行った上で、前記基準データと操業後データとの差を求めるとよい。
好ましくは、前記位置決めターゲットの形状を半球形状とし、半球形状の位置決めターゲットに測定光を照射したときの3次元形状に基づいて、位置決めターゲットの中心座標を求め、求めた中心座標に基づいて、前記基準データと操業後データとの原点合わせを行うとよい。
好ましくは、前記炉床上に設置した測定手段の設置位置の誤差を、前記位置決めターゲットの3次元形状に基づいて補正するとよい。
好ましくは、前記基準データと操業後データとの差を求めるに際し、測定手段によって走査した同一走査面に形状を示す測定値が存在しない場合には、測定値を補間したうえでで基準データと操業後データとの差を求めるとよい。
本発明に係る炉内耐火物損耗状態の測定方法によれば、サイズの大きい炉や、U字型炉のように内部が湾曲した形状の炉体であっても、炉内の耐火物の形状を確実に計測することが可能となる。
(a)はU字型炉の平面図を示し、(b)はU字型炉の断面図(A−A断面)を示している。 (a)は形状計測装置から照射される測定光の状況(TOF型距離センサ)を示しており、(b)は移動する形状計測装置から照射される測定光の状況を示しており、(c)は形状計測装置の構造(光切断型距離センサ)を示した図である。 (a)は半球ターゲットの側面断面図であり、(b)は半球ターゲットの正面図である。 半球ターゲットを湾曲部の側壁に取り付けた状況を模式的に示した図である。 測定手段(距離センサ)の座標を示した図である。 U字型炉の湾曲部を直線状に変換することを示した図である。 半球ターゲットを用いて位置合わせを行うことを示した図である。 設置面誤差処理を説明するための図である。 走査ライン誤差処理を説明するための図である。 リサンプリング処理を説明するための図である。 炉体の損耗量を求める処理を説明するための図である。 炉体の展開図上に損耗量をマッピングする処理を説明するための図である。
以下、本発明に係る炉内耐火物の形状計測装置及び形状計測方法の実施形態を、図を基に説明する。
[第1実施形態]
製鉄分野では様々な炉体、例えば、高炉、転炉、加熱炉などが用いられる。これら炉体の内側には耐火物が内張りされている。この実施形態では、炉体として、内部が湾曲した形状を有するU字型炉1を例に挙げ説明する。
図1に示すように、U字型炉1は、略半円形からなる湾曲部2を有しており、この湾曲部2の外周直径は数十mと大型である。湾曲部2の断面は、内部の幅、高さとも数mに及ぶ矩形形状を呈している。
U字型炉1の内部の側壁部4と天井部5(天井部)には、耐火物9が張られている。U字型炉1の底部(炉床)6は、移動可能とされており、この移動式の炉床6は、敷設されたレール7上を移動することで、湾曲部2の曲率に沿って移動する。この炉床6上には、例えば、鋳片などの処理対象などが載置され、炉床6がU字型炉の湾曲部2を移動するにしたがって、処理対象の鋳片が昇温されることとなる。この実施形態では、U字型炉1を例にあげ説明しているが、当然の如く、本発明は、その他の炉体も適用可能である。例えば、ペレット等の製鉄原料を炉床6に装入して、炉床6をレール7に沿って回転させながら反応を進める回転炉にも適用することができる。
上記した炉体の内側の耐火物は、炉内での処理プロセスを経過する中で温度や雰囲気によって徐々に損耗する。この耐火物の損耗が進むと、炉壁に穴が開くトラブルの可能性があるため、耐火物の損耗を管理する必要がある。しかしながら、耐火物の損耗を管理するにあたって、耐火物の損耗が進んでいない状態で耐火物を取り換えてしまうと使用できる耐火物を破棄することになり、耐火物が無駄となることもある。
そこで、本発明では、図2に示すように、炉体の内部(炉内)に測定手段である距離センサ10を設置し、この距離センサ10によって炉内の形状(耐火物の損耗状態)を測定することにより、耐火物の損耗量を適切に認識し管理することとしている。
本実施形態における距離センサ10は、レーザ光(測定光)を耐火物に照射し、耐火物に当たって反射した光(反射光)を受光センサで受けて、照射したレーザ光との時間差を検出し、時間差と光源とから耐火物までの距離を求めるTOF型距離センサである。
図2を用いて、距離センサ10(TOF型距離センサ)による炉内の形状測定について、詳しく説明する。
図2(a)に示すように、炉床6の幅方向の中央部に距離センサ10を設置する。例えば、距離センサ10を、炉床6の湾曲部2に設置するにあたっては、円弧状となっている湾曲部2の半径方向(径方向)の中央部(幅方向の中央部と同じ)に設置する。
以降、便宜上、距離センサ10を湾曲部2に設置したことを例にとり説明を進める。
距離センサ10の設置時には、レーザ光Lの走査面が湾曲部2の半径方向に沿うように、当該距離センサ10の向きを合わせる。距離センサ10の設置後は、例えば、外側の側壁部4a(外側壁部4aという)の下端の耐火物に向けてレーザ光Lを照射して距離センサ10から耐火物9上のレーザ反射点までの距離を測定する。次に、レーザ光Lの照射を徐々に天井部5に向けて移動させながら走査し、走査中に一定の移動角度毎にレーザ光反射点までの距離を測定していく。内側の側壁部4b(内側壁部4bという)の下側の耐火物に照射した時点で、レーザ光Lの照射及び走査を終了する。
即ち、レーザ光Lを、外側壁部4a、天井部5及び内側壁部4bに亘って照射しつつ走査を行うことにより、1回の走査で距離センサ10から炉壁(炉内の耐火物)までの距離を測定する。1回の走査にかかる時間は、0.1秒である。距離センサ10による測定値は、コンピュータ(図示省略)に格納され、2次元形状を示す座標に変換される。
次に、所定位置での炉内の走査が終了すると、移動手段によって距離センサ10を移動させる。図2(b)に示すように、炉床6をレール7に沿って移動(回転)させることにより距離センサ10の位置を変えることができる。
炉床6の移動後は、図2(a)で説明したように、同じ方法で炉内の走査を実行する。そして、炉内の走査と炉床6の移動とを繰り返して、炉内の所定の区間における連続した複数の2次元形状を取得する。この2次元形状は、炉床6を除く、外側壁部4a、天井部5及び内側壁部4bの形状となる。そして、このように求めた複数の2次元形状を移動方向に沿って(レール7に沿って)連続的に並べることにより、炉内の3次元形状を求めることができる。
なお、炉床6の移動ピッチ(距離センサ10の移動ピッチ)は、耐火物同士の継ぎ目である目地の幅よりも小さくすることが望ましい。例えば、距離センサ10の移動距離が50mである場合において、距離センサ10を10分で移動させるとすると、移動速度は262mm/秒となる。レーザ光の1回の走査速度は0.1秒であるため、炉床6の移動ピッチは、約26mmとなる。一方、同じ50mを20分で移動させるとすると、炉床6の移動ピッチは、約13mmとなる。例えば、耐火物の目地が20mmであると、前者(移動ピッチが約26mm)では、目地の部分が測定できない可能性があるが、後者(移動ピッチが約13mm)では、目地の部分が測定可能となる。
上述した実施形態では、距離センサ10として、TOF型距離センサを用いた例を説明したが、図2(c)に示すように、距離センサ10として、耐火物に照射されたライン状の測定光をカメラ11によって撮像することにより2次元形状を測定する光切断法に基づく光切断型距離センサを採用してもよい。なお、光切断型距離センサにおいても、炉内を湾曲し沿って移動する方法は同じである。
以上のように、距離センサ10を移動手段(レール7上を移動する炉床6)によって炉内で移動させることにより、2次元形状を複数取得することができる。そして、この2次元形状を連ねることで、炉内の3次元形状を得ることができる。
次に、耐火物の損耗状態の測定について説明する。
損耗状態を測定する方法として、(a)炉体の外側形状と内側形状の形状差から耐火物の損耗状態(耐火物の残厚)を求める方法(第1方法)と、(b)耐火物の損耗が無いときの内側形状(補修直後の内側形状)を推定しておき、補修直後の内側形状と炉体の操業後の内側形状とを比較して耐火物の損耗状態を求める方法(第2方法)とがある。
第1方法では、炉体の外側形状を測定しなければならないが、サイズの大きい炉や、内部が湾曲した形状の炉の場合は、炉体の外側形状を測定することは非常に難しい。特に、炉体の周辺には、周辺設備が設置されていて、周辺設備と炉体とが接続されていることも多いため、このことからも炉体の外側形状を測定することはほぼ不可能である。一方、第2方法では、炉体の内側形状を測定すればよいため、耐火物の損耗状態を求めることは可能である。
本発明では、第2方法を採用し、炉内耐火物の補修直後に炉内形状(3次元形状)を測定して当該3次元形状を基準データとする。次に、炉を所定期間操業した後の炉内形状(3次元形状)を測定して当該3次元形状を操業後データとする。そして、基準データと操業後データとの差から耐火物の損耗状態を評価する。
詳しくは、まず、炉内の耐火物を補修した後、補修直後に炉内に距離センサ10を設置する。図2に示したように、距離センサ10によって炉内の2次元形状を複数取得し、2次元形状から得られた3次元形状を基準データとする。その後、炉を所定期間操業し、例えば、耐火物の定期補修や状況確認を行うときのタイミングで距離センサ10を設置する。距離センサ10によって炉内の2次元形状を複数取得し、2次元形状から得られた3次元形状を操業後データとする。そして、操業後データによって得られる操業後の3次元形状と、基準データによって得られる操業前(補修直後)の3次元形状とを比較して、耐火物の損耗分布や損耗速度分布などを求める。
さて、3次元形状を比較するに際して、補修直後に炉内に設置する距離センサ10の位置と、操業後に炉内に設置する距離センサ10の位置とを完全に一致させることができればよいが、実操業では、補修直後に設置した距離センサ10を一旦撤去し、所定の期間操業した後に再び距離センサ10を設置する。このとき、距離センサ10を炉床に固定するための機構を操業中は取り外しているため、操業後の再設置時には、両者間で設置位置がずれてしまう。ゆえに、補修直後の3次元形状と、操業後の3次元形状とを、そのまま重ね合わせただけでは、設置位置のずれ(原点位置のずれ)によって、正確に耐火物の損耗状態を求めることができない可能性がある。
そこで、本発明では、距離センサ10の位置ずれによる影響を無くすため、位置決めターゲット15を炉内に設置することとしている。
図4に示すように、炉体の側壁部4a、4bには、炉内の状況を見たり、点検のために人が出入りするための点検口16が備えられている。補修直後や操業後に炉内の3次元形状を測定する際には、半球状に形成された位置決めターゲット15を点検口16に取り付ける。詳しくは、図3及び図4に示すように、半球状の本体部17を点検口16に挿入し、取り付けステー19の両側を点検口16の縁部にある取付部18に固定することにより位置決めターゲット15を炉体1に設置する。なお、位置決めターゲット15は、点検口16に取り付けるようにしているため、取付と取り外しを繰り返したとしても炉体全体に対する位置は変化しない。
さて、位置決めターゲット15を点検口16に取り付けた状態では、半球状の本体部17が炉壁部4a、4bの内側(炉内)に位置するため、補修直後や操業後に距離センサ10によって炉内形状を測定した場合、位置決めターゲット15(本体部17)の位置(座標)を検出することができる。
本発明では、補修直後に計測した位置決めターゲット15の基準座標(測定値から得られた座標)と、操業後に計測した位置決めターゲット15の基準座標(測定値から得られた座標)とが一致するように、操業後に測定値(2次元形状又は3次元形状の元となる測定値)を補正する(原点位置を合わせる補正を行う)ことにより、距離センサ10の設置ずれによる影響を無くしている。
なお、本発明では、位置決めターゲット15の基準座標を半球の中心点としている。位置決めターゲット15の本体部17を半球状にしているため、距離センサ10の位置ずれや角度ずれに伴う測定値のずれに対して中心点の座標(基準座標)は変化しにくく、半球状により基準座標を適正に求めることができる。位置決めターゲット15を、半球状ではなく直方体や箱型形状にすると、これらの基準とする位置(例えば、エッジ)が求められにくく、位置決め精度が低下するが、半球状では、このような問題を回避することができる。
なお、図5は、理想的な距離センサ10の設置状況における原点と、その座標(右手座標系)を示したものである。湾曲部2の半径方向を「X軸方向」、このX軸方向に直交し且つ湾曲部2の上下方向を「Z軸方向」、X軸方向及びZ軸方向に直交する方向を「Y軸方向」としたとき、距離センサ10の位置ずれの要素としては、各軸による3方向のずれと、各軸周りの角度ずれの6要素がある。しかしながら、実際には、X軸周りの角度ずれについては、距離センサ10を設置する際に、水準器等で水平だしを十分に行うことができる。また、Y軸方向の位置ずれについては、炉床の移動によってキャンセルされる。そのため、本発明では、距離センサ10の位置ずれの6つの要素のうち、X軸およびZ軸方向の平行移動成分とY軸周りおよびZ軸周りの角度ずれの4要素に縮減できることから、4要素のずれ量を補正するために、少なくとも2つの位置決めターゲット15を炉内に設置すればよい。この実施形態では、湾曲部2において、その外側壁部4aに1台の位置決めターゲット15を設置すると共に、内側壁部4bにも1台の位置決めターゲット15を設置している。
以上によれば、耐火物の補修直後に測定した3次元形状を基準データとし、炉の操業後に測定した3次元形状を操業後データとしているため、基準データと操業後データとの差から耐火物の損耗状態を評価することができる。また、炉内に位置決めターゲット15を設置して、位置決めターゲット15に測定光を照射したときの測定値(基準座標)に基づいて、2次元形状又は3次元形状の元となる測定値を補正しているため、距離センサ10による設置ずれの影響を無くすことができる。特に、位置決めターゲット15の形状を半球形状としているため、距離センサ10の設置ずれによる基準座標の影響を少なくすることができる。
[第2実施形態]
以上述べた第1実施形態の炉内耐火物損耗状態の測定方法によれば、サイズの大きい炉や、回転炉のように内部が湾曲した形状の炉体であっても、炉内の耐火物の形状を確実に計測することができる。
以降述べる第2実施形態では、更に測定精度を向上させるべく、様々なデータ補正を行う実施形態について説明する。すなわち、第2実施形態は、距離センサ10によって測定した測定値について、コンピュータ等を用いて様々な補正処理を行うようにしたものである。なお、第2実施形態における処理は、コンピュータにより行うとし説明する。また、第2実施形態においても、炉内の3次元形状の取得方法は、第1実施形態と略同じである。
まず、第2実施形態では、距離センサ10によって測定した測定値から炉内の内面形状を求めるにあたって、演算処理を行い易くするために、内部が湾曲した炉体の形状を直線状の形状に展開することとしている(形状変更処理)。
形状変更処理では、図6に示すように、炉体の所定位置(例えば、U字型炉1であれば、湾曲部2の中心)を原点とし、鉛直方向(上下方向)をZ軸とするワールド座標を設定する。あるいは、炉体が回転炉であれば、回転炉の中心を原点とする。
また、コンピュータは、位置決めターゲット15の中心座標(基準座標)を求める基準座標演算処理を行う。図7に示すように、距離センサ10から位置決めターゲット15に向けて測定光を照射した場合、半球状の位置決めターゲット15(本体部17)には複数本の走査線による測定値を得ることができるため、基準座標演算処理では、半球上の測定値を用いて球の中心座標を求め、球の中心座標を基準座標とする。詳しくは、測定値(x座標、y座標、z座標)と、球の方程式により球の中心座標(a/2,b/2,c/2)を最小二乗法を用いて求める。ここで、X方向は湾曲部の炉幅方向、Y方向は炉の長手方向である。なお、球の中心座標を求める手法は限定されるものではなく、前述とは異なる方法により球の中心座標を求めてもよい。
さて、実操業において炉床6は平坦ではなく凹凸があるため距離センサ10を設置した場合、図8(a)に示すように、距離センサ10の設置時の原点O1と予め設定した炉床の中央部を示す原点O2とがずれたり、距離センサ10の測定光を照射する光軸の角度が鉛直方向に対してずれてしまう。即ち、図8(a)に示すように、距離センサ10を設置することにより、垂直距離(高さ)の誤差ΔV、傾き誤差Δφ、水平距離の誤差ΔLが発生してしまう。そこで、コンピュータは、距離センサ10の設置誤差(高さの誤差ΔV、傾き誤差Δφ、水平距離の誤差ΔL)による影響を無くすために、測定値の補正を行う(設置面誤差処理)。
設置面誤差処理では、複数の位置決めターゲット15の基準座標を用いる。具体的には、外側壁部4aに設置した位置決めターゲット15と、内側側壁部4bに設置した位置決めターゲット15との2つを用いる。説明の便宜上、1つ目の位置決めターゲットを第1ターゲット15a、2つ目の位置決めターゲットを第2ターゲット15bという。
設置面誤差処理において、高さの誤差ΔVを求めるにあたっては、図8(b)に示すように、まず、第1ターゲット15aの基準座標に基づき、第1ターゲット15aの高さである「測定値V1」を求める。また、同様に、第2ターゲット15bの基準座標に基づき、第2ターゲット15bの高さである「測定値V2」を求める。
ここで、第1ターゲット15aの設計時の高さ(設計値V10)は予め設定されているため、第1ターゲット15aにおける設計上の高さ(測定値V10)と、測定値による高さ(測定値V1)とに基づき、第1ターゲット15aにおける高さ誤差ΔV1を求める(ΔV1=V1−V10)。
同様に、第2ターゲット15bにおける設計上の高さ(測定値V20)と、測定値による高さ(測定値V2)とに基づき、第2ターゲット15bにおける高さ誤差ΔV2を求める(ΔV2=V2−V20)。そして、第1ターゲット15aの高さ誤差ΔV1と、第2ターゲット15bの高さ誤差ΔV2との平均を計算し、この平均値を高さ誤差ΔVとして代表する[ΔV=(ΔV1+ΔV2)/2)]。
設置面誤差処理において、傾き誤差Δφを求めるにあたっては、高さ誤差ΔVの平均値からの各ターゲットの誤差(ΔV1、V2)の偏差に基づき、傾き誤差Δφを求める。具体的には、第1ターゲット15aの偏差を「ΔV11=ΔV1−ΔV」より求め、第2ターゲット15bの偏差を「Δ21=ΔV2−ΔV」を求める。そして、「Δφ=tan-1(ΔV21−ΔV11)/(L1+L2)」により、傾き誤差Δφを求める。
設置面誤差処理において、水平距離の誤差ΔLを求めるにあたっては、位置決めターゲット間の水平距離の差(絶対値)を用いる。具体的には、位置決めターゲットの設計上の水平距離は、L10=L20=L/2(Lは設計上の水平距離)で表される。第1ターゲット15aの水平誤差ΔL1=L1−L10、第2ターゲット15bの水平誤差ΔL2=L2−L20とすると、位置決めターゲット間の水平距離ΔL=ΔL1=ΔL2となる。
上述したように、垂直距離(高さ)の誤差ΔV、傾き誤差Δφ、水平距離の誤差ΔLを求めると、測定値(x、z)を補正する。測定値の補正は、次式を用いる。
さて、図9(a)に示すように、元形状であるU字状の炉体を、直線展開した炉体1aに置き換えて考えたとき、レーザ光による炉内への走査ラインLは、炉体の軸線方向に対して直交する向きと一致することが理想的である。しかしながら、距離センサ10を炉床6に設置した場合、レーザ光の走査方向(走査ライン)Lが炉体の軸線方向に対して直交する向きに沿わず、斜めになってしまうことがある。即ち、図9に示すように、走査ラインLは、炉体の軸線方向に対して角度Δθ(傾斜角度Δθ)で傾斜してしまう。傾斜角度Δθは距離センサ10を設置する毎に異なることが多いため、補修直後と操業後とで3次元形状を比較することが難しくなる。また、補修直後と操業後とで炉内を走査する場合、距離センサ10の移動速度、即ち、炉床6の移動速度が一致することが難しく、傾斜角度Δθを有したまま測定すると、走査面の総数が異なることがあり、単純に比較ができなくなる可能性がある。
そこで、走査ラインの傾きによる影響を無くすために、測定値の補正を行う(走査ライン誤差処理)。
走査ライン誤差処理では、設置面誤差処理と同様に、複数(例えば、2つ)の位置決めターゲットの基準座標を用いる。図9(a)に示すように、第1ターゲット15aのY座標の測定値(Y1)と、第1ターゲット15aのY座標の設計値(Y10)との差を求める(ΔY1=Y1−Y10)。また、第2ターゲット15bのY座標の測定値(Y2)と、第1ターゲット15aのY座標の設計値(Y20)との差を求める(ΔY2=Y2−Y20)。そして、「ΔY1、ΔY2」を用いて、走査方向と理想的な走査面(炉体の軸線方向に対して直交する面)との傾き(傾斜角度Δθ)を求める。具体的には、次式を用いて、傾斜角度θを求める。
次に、走査ライン誤差処理では、傾斜角度Δθを零にした補正走査面Sを設定し、補正走査面S間のピッチ(距離センサ10の移動量、炉床の移動量)は一定値とする。図9(b)に示すように、補正走査面Sの測定点(補正後の測定値)P1、P2・・・は、実際の測定値間での線形補間を行うことにより決定する。なお、測定値の点数は、全ての補正走査面Sで一定とすると共に、補正走査面S上に測定値を補正する場合は、補正走査面Sに最も近い実測値を選択する。また、測定値(測定点)の探査は、軸線方向に平行なZ方向に沿って行う。
以上のように、測定値の補正を行った後は、補修直後の炉内の内面形状(3次元形状)と、操業後の炉内の内面形状(3次元形状)とを比較する処理を行う(形状比較処理)。
形状比較処理では、補正走査面S上の全ての測定値に対して、側壁部4に相当する測定値と、天井部5に相当する測定値とに分ける。具体的には、図10に示すように、設計上の高さV0、炉壁までの距離L10,L20は予め分かるため、まず、側壁部4と天井部5の境界となるコーナ部8の座標を求める。そして、コーナ部8の座標からX軸方向に対するコーナ部角度θ1、θ2を求める。
次に、形状比較処理では、走査開始位置からコーナ部8までの測定値の点数を、コーナ部角度θ1に基づき求める。例えば、距離センサ10において測定光の振り角度が1/6°ピッチである場合、コーナ部角度θ1を振り角度(1/6°)で割ることによって、コーナ部8までの測定値の点数を求めることができる。同様に、走査終了位置からコーナ部8までの測定値の点数をコーナ部角度θ2に基づき求める。これにより、走査開始位置からコーナ部8までの測定値(外側壁部4aの測定値)と、走査終了位置からコーナ部8までの測定値(内側壁部4bの測定値)とが側壁部4における測定値となり、それ以外の測定値が天井部5に対応するものとなる。
側壁部4における測定値と天井部5における測定値とに分けた後は、形状比較処理では、全ての補正走査面Sにおいて、側壁部4の測定値の点数や天井部5の測定値の点数を、一致させるリサンプリングを行う。
図10(b)に示すように、リサンプリングでは、サンプリングピッチを設定し、サンプリングピッチの間隔で測定値を補間する。なお、リサンプリングでは、走査ライン誤差処理等で補正した測定値を用い、線形補間を用いる。
形状比較処理では、側壁部4の測定値や天井部5の測定値をリサンプリングした後は、補修直後における炉内の内面形状と、操業後における炉内の内面形状との比較を、リサンプリング後の測定値(補間データ)を用いて行う。即ち、側壁部4や天井部5をそれぞれ比較するに際して、同一座標点(走査面)に測定値(データ)が存在しない場合には、リサンプリングによって測定値を補間した補間データを用いて比較を行う。
具体的には、図11に示すように、補修直後における外側壁部4aの測定値(リサンプリング後の測定値)と、操業後における外側壁部4aの測定値(リサンプリング後の測定値)との差から外側壁部4aにおける耐火物の損耗状態である損耗量を求める。また、補修直後における内側壁部4bの測定値と、操業後における内側壁部4bの測定値との差から内側壁部4bにおける損耗量を求める。同様に、修直後における天井部5の測定値と、操業後における天井部5の測定値との差から天井部における損耗量を求める。例えば、図11に示すように、補修直後の天井部の位置Aである場合、この位置Aとリサンプリング点における測定値との差が損耗量となる。
なお、損耗量を求めるにあたっては、炉内を構成する壁面の法線方向とする。外側壁部4aの損耗量は、X軸方向(水平方向)且つ炉外に向かう方向での耐火物の減少量とし、内側壁部4bの損耗量は、X軸方向(水平方向)且つ炉外に向かう方向での耐火物の減少量とし、天井部5の損耗量は、Z軸方向(鉛直方向)に沿って炉外に向かう方向での耐火物の減少量とする。
また、側壁部4(外側壁部4a、内側壁部4b)の損耗量、天井部5の損耗量を求めた後は、例えば、図12に示すように、炉体の展開図上Mに損耗量をマッピングすることが望ましい。例えば、外側壁部の損耗量のデータと、内側壁部の損耗量のデータと、天井部の損耗量のデータとを準備しておき、これらのデータに基づいて、展開図上に損耗量を表示する。なお、損耗量は、数値で表示してもよいが、損耗量の大きい部分と小さい部分とを色分けして表示してもよい。
以上、本発明によれば、測定光を直線的に炉内に照射して2次元的に形状を測定するTOF型距離センサや光切断型距離センサなどの距離センサ10を移動させることにより、3次元的に形状を測定する高価な装置を用いなくても、炉内における耐火物の損耗状態を測定することができる。また、距離センサ10を炉内で移動させるにあたっては、炉床の回転を用いるため、距離センサ10を移動させるための余分な設備投資が不要であるため、安価に炉内を測定することができる。しかも、炉床はあらかじめ設置されているレールに沿って回転する構成となっているため、移動に伴う距離センサ10の座標系の統合を行い易く、複雑な処理や構造を用いなくても済む。また、補修直後(耐火物損耗の無い状態)の炉内形状と比較することで、簡便かつ精度よく耐火物の損耗度合いを評価することが可能となる。また、位置決めターゲットを炉体に設置しているため、簡単に測定値(データ)の位置合わせを行うことができ、距離センサ10における設置誤差の影響を無くすことができる。特に、位置決めターゲットを、半球状にしているため測定光の照射位置や方向が異なっても精度よくターゲットの中心座標(基準座標)を求めることが出来て、高精度に位置合わせが可能となる。
ところで、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 炉体(U字型炉)
2 湾曲部
4 側壁部
4a 外側壁部
4b 内側壁部
5 天井部
6 炉床
7 レール
8 コーナ部
10 距離センサ
15 位置決めターゲット
16 点検口
17 本体部
18 取付部
19 取付ステー

Claims (10)

  1. 炉体の内部に内張された耐火物の表面形状を測定することによって、前記耐火物の損耗状態を検出する炉内耐火物損耗状態の測定方法であって、
    前記耐火物に対して測定光を照射することにより炉内の2次元形状を測定する測定手段を、移動手段によって前記炉内で移動させつつ複数回測定することにより前記炉内の3次元形状を求め、求めた前記3次元形状に基づいて前記耐火物の損耗状態を測定することを特徴とする炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  2. 前記測定手段として、測定光を耐火物へ向けて照射することにより、当該耐火物までの距離を測定するTOF型距離センサを採用していることを特徴とする請求項1に記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  3. 前記測定手段として、ライン状の測定光を耐火物へ向けて照射した上で光切断法に基づいて当該耐火物の2次元形状を測定する光切断型距離センサを採用していることを特徴とする請求項1に記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  4. 前記移動手段は、前記炉体の底部側に配置された移動式の炉床であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  5. 前記2次元形状は、炉内の側壁部及び天井部の形状であることを特徴とする請求項4に記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  6. 前記炉体の補修直後に、測定して得られた炉内の3次元形状を基準データとし、
    前記炉体の操業後に、測定して得られた炉内の3次元形状を操業後データとし、
    前記基準データと操業後データとの差を基に、前記耐火物の損耗状態を求めることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  7. 前記炉内に位置決めターゲットを設置して、当該位置決めターゲットの座標を求め、
    求めた位置決めターゲットの座標を基にして、前記基準データと操業後データとの原点合わせを行った上で、前記基準データと操業後データとの差を求めることを特徴とする請求項6に記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  8. 前記位置決めターゲットの形状を半球形状とし、半球形状の位置決めターゲットに測定光を照射したときの3次元形状に基づいて、位置決めターゲットの中心座標を求め、求めた中心座標に基づいて、前記基準データと操業後データとの原点合わせを行うことを特徴とする請求項7に記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  9. 前記炉床上に設置した測定手段の設置位置の誤差を、前記位置決めターゲットの3次元形状に基づいて補正することを特徴とする請求項7又は8に記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
  10. 前記基準データと操業後データとの差を求めるに際し、測定手段によって走査した同一走査面に形状を示す測定値が存在しない場合には、測定値を補間したうえでで基準データと操業後データとの差を求めることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の炉内耐火物損耗状態の測定方法。
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