JP2009031120A - 厚さ計測装置の調整方法及びその装置 - Google Patents

厚さ計測装置の調整方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置において、レーザ距離計の計測軸の角度、位置のズレを評価し、調整して誤差要因を無くすための、厚さ計測装置の調整方法及びその装置を提供する。
【解決手段】
レーザ距離計の計測方向に対する角度と、レーザ距離計からの距離とを固定した複数の校正板を設け、第1校正板をレーザ距離計の計測範囲内に移動させて距離を計測する第1計測工程と、第2校正板をレーザ距離計の計測範囲内に移動させて距離を計測する第2計測工程と、第1計測工程で計測される距離と第2計測工程で計測される距離の差分を求める工程と、第1校正板と第2校正板の間の距離、及び角度に基づき、差分を演算予測する工程と、差分、演算予測した差分、及び角度に基づき、レーザ距離計の計測軸の角度偏差を求める工程と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、計測対象物の厚さを、複数の対向するレーザ距離計によって計測する厚さ計測装置、たとえば厚鋼板や薄鋼板の精整ラインや検査ライン等へ適用される、複数の対向するレーザ距離計で構成される厚さ計測装置の調整方法及びその装置に関するものであり、特に、板厚(寸法)の計測上の誤差要因となる、対向するレーザ距離計の相対的な位置関係のズレを正確に検出し、調整・構成する技術に関するものである。
厚板、薄板ラインにおいては、連続して搬送、通板される鋼板の板厚を連続して計測し、板厚の制御、保証を行う必要があり、従来よりγ線、X線等を利用した板厚計が使用されている。
γ線、X線方式の板厚計は、対象物(鋼板)透過時のγ線、X線の減衰量から、対象物の厚さを計測するもので、外乱等の影響を受けにくく、高精度な厚さ計測が可能な技術として確立されている。
これらのγ線、X線方式板厚計では、γ線、X線のビーム形状を絞り込むことができないため、一定面積(ビーム断面積)の平均板厚しか計測できない。さらに、γ線、X線の検出器の応答性が低く、高速で進入する対象物(鋼板)に関しては先端部の板厚を正確に計測できず、不感帯が発生するという課題もあった。
これに対して、三角測量の原理を利用した、高精度で応答性の高いレーザ距離計を使用した板厚計が実用化されている。これは、対向して設置されたレーザ距離計間に対象物を挿入し、距離計による対象物表面までの距離の計測結果と距離計間の距離から対象物の厚さを計測するもので、応答性が高く、計測スポット(レーザビーム径)も細い事から、高速で搬送される対象物に関しても全長に渡って正確な板厚を計測する事が可能となっている。
また、その改良技術として、被測定対象物の振動や測定位置のズレによる厚さ測定誤差を低減するために、『レーザ距離計のレーザ発生器からパルス状のレーザを照射するパルス変調器と、測定対象物の厚さを演出する演算器と、イメージセンサに送信する読出しスタートパルス,変調器に送信するレーザ発振パルス及び演算器に送信する演算スタートパルスを作成するパルス発生回路と、を設けた事を特徴とする。』という技術も開示されている(特許文献1)。
特開平6−66525号公報(要約)
レーザ方式板厚計では、対向して設置されたレーザ距離計による距離計間に挿入された対象物(鋼板)表面までの距離計測結果と、対向する距離計間の距離から対象物(鋼板)の厚さを算出する。このため、対向する距離計の計測軸は完全に一致していることが必要であり、さらにその状態が計測中維持される必要がある。
対向する距離計の計測軸が一致していない場合や変動が発生した場合には、距離計測値に誤差が発生し、正確な対象物の厚さを計測する事ができなくなる。
実際の装置においては、距離計を固定し対向させるためのフレーム、架台を製作し、計測軸(光軸)が一致するように、レーザ距離計の位置関係を正確に調整する必要があるが、現状では、目視等による計測点の確認とフレーム、筐体の角度(水平、垂直)調整によって行っているため、高精度の調整は困難であり、計測時の誤差要因となっている。
また、一旦設置調整された状態が維持されているかの確認も困難であり、長期間の使用に伴う変動、誤差の増加を評価し、再調整を行うことも困難である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置において、レーザ距離計の計測軸の角度、位置のズレを評価し、調整して誤差要因を無くし、正確な厚さ計測を可能にするための、厚さ計測装置の調整方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明に係る厚さ計測装置の調整方法は、複数の対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置の調整方法であって、前記レーザ距離計の計測方向に対する角度と、前記レーザ距離計からの距離とを固定した複数の校正板と、各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させる移動機構と、前記レーザ距離計の計測値を演算処理する演算手段と、を設け、各前記校正板の板厚をあらかじめ測定しておき、前記校正板から2つを選び(以後、それぞれ第1校正板、第2校正板と呼ぶ)、前記第1校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させて距離を計測する第1計測工程と、前記第2校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させて距離を計測する第2計測工程と、前記第1計測工程で計測される距離と前記第2計測工程で計測される距離の差分を求める工程と、前記第1校正板と前記第2校正板の間の距離、及び前記角度に基づき、前記差分を演算予測する工程と、前記差分、前記演算予測した差分、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の角度偏差を求める工程と、前記角度偏差に基づき、前記レーザ距離計の計測軸を調整する工程と、を有するものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整方法は、前記校正板から1つを選び(以後、第3校正板と呼ぶ)、前記第3校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させて、対向配置された夫々のレーザ距離計からの距離を計測し、その計測値に基づいて前記第3校正板の板厚を計測する第3計測工程と、前記第3校正板の板厚、及び前記角度に基づき、前記第3計測工程における前記第3校正板の板厚の計測値を演算予測する工程と、前記第3校正板の板厚の計測値、前記演算予測した板厚、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の位置偏差を求める工程と、前記位置偏差に基づき、前記レーザ距離計の計測軸を調整する工程と、を有するものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整方法は、前記各工程を、各前記校正板について繰り返し実行し、各繰り返し毎の前記レーザ距離計による計測値を平均し、又は、各繰り返し毎の前記偏差を平均して、その平均値に基づき前記レーザ距離計の計測軸を調整するものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整装置は、複数の対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置の調整装置であって、あらかじめ板厚を測定し、前記レーザ距離計の計測方向に対する角度と、前記レーザ距離計からの距離とを固定した複数の校正板と、各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させる移動機構と、前記レーザ距離計の計測値を演算処理する演算手段と、を備え、前記移動機構は、前記校正板から2つを選び(以後、それぞれ第1校正板、第2校正板と呼ぶ)、前記第1校正板及び前記第2校正板を、順次前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させ、前記レーザ距離計は、前記第1校正板及び前記第2校正板が当該レーザ距離計の計測範囲内に移動する毎に距離を計測し、前記演算手段は、前記レーザ距離計が計測した、前記第1校正板の距離と前記第2校正板の距離との差分を求め、前記第1校正板と前記第2校正板の間の距離、及び前記角度に基づき、前記差分を演算予測し、前記差分、前記演算予測した差分、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の角度偏差を求めるものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整装置において、前記移動機構は、前記校正板から1つを選び(以後、第3校正板と呼ぶ)、前記第3校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させ、前記レーザ距離計は、対向配置された夫々のレーザ距離計から、前記第3校正板の距離を計測し、その計測値に基づいて前記第3校正板の板厚を計測し、前記演算手段は、前記第3校正板の板厚、及び前記角度に基づき、前記第3校正板の板厚の前記レーザ距離計による計測値を演算予測し、前記第3校正板の板厚の計測値、前記演算予測した板厚、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の位置偏差を求めるものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整装置において、各前記校正板は、円筒状の回転軸の側面に固定されており、前記移動機構は、前記回転軸を移動させるとともに、前記回転軸を回転させて、各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に順次移動させるものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整装置において、各前記校正板は、直線上に配置されており、前記移動機構は、前記各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に順次往復移動させるものである。
また、本発明に係る厚さ計測装置の調整装置において、前記レーザ距離計は、前記移動機構が当該レーザ距離計の計測範囲内に各前記校正板を移動させる毎に距離を計測し、前記演算手段は、各前記校正板についての前記レーザ距離計による計測値を各繰り返し毎に平均して、その平均値を前記レーザ距離計の計測結果とし、又は、各繰り返し毎の前記偏差を平均して、その平均値を前記偏差とするものである。
本発明によれば、レーザ距離計を用いた厚さ計測装置において、対向配置されたレーザ距離計の計測軸の相対的な位置、方向ズレを検出することが可能であり、検出結果に応じてレーザ距離計の位置、方向を調整することによりレーザ距離計の計測軸を高精度に一致させることが可能となり、レーザ距離計間の計測軸のズレ(計測位置ズレ、計測方向ズレ)に起因する誤差要因を無くし、正確な計測が可能となる。
また、本発明によれば、対向配置されたレーザ距離計の計測軸の相対的な位置関係を定期的に検出、確認し、必要に応じて調整(校正)を行う事により、機械的な変形、歪等に起因するレーザ距離計の相対的な位置関係のズレを補正し、誤差要因を低減した高精度な計測条件を維持する事が可能となる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る厚さ計測装置の調整方法では、対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置において、レーザ距離計の計測方向に対する角度と、レーザ距離計からの距離とを固定した校正板を複数設けるとともに、これらの校正板をレーザ距離計の計測範囲内に移動させる移動機構を設け、各校正板に対する距離計測を順次実施する。
レーザ距離計の計測軸にズレが生じている場合は、各校正板に対する距離計測の実測値と演算予測値の間にズレが生じるので、これによって計測軸のズレを検出することが可能となる。
以下では、各校正板に対する距離計測の実測値と演算予測値の間のズレについて、図面を交えて説明する。
図1は、レーザ距離計による厚さ計測時に、計測軸の方向ズレにより計測誤差が生じる理由を説明する図である。
板厚の異なる2枚の校正板(それぞれの板厚はL1及びL2、L1>L2)をレーザ距離計の計測範囲内に順次挿入し、校正板の表面までの距離を測定する。このとき、距離計測を行わない側の面の位置を揃えておく。
図1(a)のように、計測軸の方向にズレがない場合は、2枚の校正板に対する測定結果の差ΔL1は、板厚の差に等しくなる。即ち、次式(1)が成り立つ。
ΔL1=L1−L2 ・・・(1)
一方、図1(b)のように計測軸の方向に角度θのズレが生じている場合は、測定結果の差ΔL2は次式(2)で求められる。
ΔL2=(L1−L2)/cos(θ) ・・・(2)
L1とL2は既知の値であるので、ΔL1とΔL2の差が小さくなるようにレーザ距離計の計測軸の方向を調整することができ、これにより計測ズレを修正することができる。しかし、L1とL2の差やθが小さい場合には、式(1)と式(2)の左辺の差も小さくなるので、調整可能な方向ズレの大きさに限度がある。
図2は、図1において校正板を計測軸に対し角度α傾けた状態で距離計測を実施する場合の計測誤差を説明する図である。2枚の校正板の距離計測を行う際に、距離計測を行わない側の面の位置を揃えておく。
図2(a)のように、計測軸の方向にズレがない場合は、2枚の校正板に対する測定結果の差ΔL1は、次式(3)で求められる。
ΔL1=(L1−L2)/cos(α) ・・・(3)
一方、図2(b)のように計測軸の方向に角度θのズレが生じている場合は、測定結果の差ΔL2は次式で求められる。
ΔL2=(L1−L2)/cos(α)+
(L1−L2)tan(θ)tan(α)/{1−tan(θ)tan(α)}
さらに、θが十分に小さい場合には、次式(4)のように近似することができる。
ΔL2≒(L1−L2)/cos(α)+
(L1−L2)tan(θ)tan(α) ・・・(4)
L1、L2、及びαは既知の値であるので、ΔL1とΔL2の差が小さくなるようにレーザ距離計の計測軸の方向を調整することができ、これにより計測ズレを修正することができる。この場合、図1とL1及びL2の値は同じであるにも関わらず、図1の場合よりもΔL1とΔL2の差が大きくなるので、計測軸の方向ズレに対する検出感度が増し、より正確に計測軸の方向ズレを検出できる。
また、距離を計測する面を反対側にするとともに、距離計測を行わない側の面を反対側に揃えて計測を行うことにより、反対側のレーザ距離計の方向ズレを検出することができる。
さらには、図2で説明した方法により行った計測を、その直交方向に対して同様に実行することにより、直交する2軸方向の計測軸の方向ズレを検出できるので、対向するレーザ距離計の計測軸の方向を正確に調整することができる。
上述の説明では、板厚の異なる2枚の校正板に対し、計測軸に対する傾斜角度、及び距離計測を行わない側の面の位置を同一に揃えて距離計測を行う例を説明した。
計測方法はこれに限られるものではなく、板厚、及び計測軸に対する傾斜角度が同一の2枚の校正板を、計測方向に対して異なる既知の間隔で配置することにより、同様の手順で各レーザ距離計の計測軸の方向ズレを同時に検出することができる。
なお、2枚の校正板をレーザ距離計の計測範囲内に順次挿入させる際に、人手によりこれを行うと誤差が生じるおそれがあるため、あらかじめ校正板のレーザ距離計の計測軸に対する角度、及びレーザ距離計からの距離を決定し、フレーム等の移動機構に校正板をその角度及び距離で固定して、順次レーザ距離計の計測範囲内に挿入できるように、調整装置を構成することが望ましい。
以上のように、本実施の形態1によれば、対向するレーザ距離計それぞれの計測軸の方向ズレを検出することができる。また、定期的に検出、確認を実行し、必要に応じて調整(校正)を行う事により、機械的な変形、歪等に起因するレーザ距離計の相対的な位置関係のズレを補正し、誤差要因を低減した高精度な計測条件を維持する事が可能となる。
さらには、複数の校正板を使用して計測軸の方向ズレを検出するので、単一の校正板を移動させながら方向ズレを検出する方法と異なり、校正板自体の挿入条件(傾斜角度や挿入位置)を都度変更する必要がない。
そのため、校正板をレーザ距離計の計測範囲内に移動させる機構を簡素化することができるとともに、校正板の挿入条件の変更に伴う機械誤差や設定誤差の影響を受けることなく、高精度の検出を行うことが可能となる。
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、レーザ距離計の計測軸の方向ズレを検出する方法について説明した。
本発明の実施の形態2では、レーザ距離計の計測軸の位置ズレ、即ち光軸の不一致を検出する方法について説明する。
図3は、レーザ距離計による厚さ計測時に、計測軸の位置ズレにより計測誤差が生じる理由を説明する図である。図3では、実施の形態1で説明した方法により、あらかじめ計測軸の方向ズレは調整されているものとする。また、校正板の板厚dは既知であるものとする。
図3(a)に示すように、板厚dの校正板を、対向するレーザ距離計の計測範囲の間に挿入する。このとき、板厚の計測値と実際の板厚dは一致している。
次に、図3(b)に示すように、校正板を計測軸に対して角度α傾けると、校正板の板厚の計測値L1は図3(a)の状態から変化する。このL1の値は、次式(5)で表される。
L1=d/cos(α) ・・・(5)
ここで、図3(c)に示すように、下側のレーザ距離計の計測軸において、対向する光軸に対して距離hのズレが生じている場合には、校正板の板厚の計測値L2は次式(6)で表される。
L2=d/cos(α)+h・tan(α) ・・・(6)
校正板の板厚dと角度αは既知であるので、計測値L2及びこれらの値からズレhの値を算出することができる。
ところで、図3(c)の(※)に記している方向に計測軸がずれている場合も考えられるが、この場合はL1とL2の大小関係が逆になるため、このことを利用して、校正板の傾斜方向を変更して計測を行うことにより、計測軸の位置ズレの方向と校正板の傾きを容易に把握することができる。
同様のことは、実施の形態1の図2(b)においても言える。
また、上記で説明した計測を、直交する方向に対してそれぞれ同様に実行することにより、直交する2軸方向の計測軸の位置ズレを検出できるので、対向するレーザ距離計の計測軸の光軸を正確に一致させることができる。
なお、傾斜角度を0(計測軸に対して直角)にして校正板の距離計測を行い、続いて計測軸に対し角度αに傾けた校正板の距離計測を行って、両者の差を比較することにより、以後の計測では計測方向位置変動誤差を相殺し、容易に計測位置のズレを算出することもできる。
以上のように、本実施の形態2によれば、実施の形態1で説明した方法で、レーザ距離計の計測軸の方向ズレを調整した後に、更に計測軸の位置ズレを調整して一致させることができるので、対向配置されたレーザ距離計の光軸を高精度に一致させることができ、板厚(寸法)計測の誤差要因を低減した高精度な計測条件を維持する事が可能となる。
実施例1.
図4は、本発明の実施例1に係る厚さ計測装置の調整装置の構成を示す図である。図4(a)は側面図、図4(b)は平面図を表す。
同図中、1はレーザ距離計、2はレーザ距離計1を保持するためのCフレーム、3はフレームを移動するためのガイド、4は校正機構部、5は校正板部、6は校正部移動機構、7は信号処理装置、8は計測対象である鋼板(対象材)である。
本実施例1では、Cフレーム2はガイド3に沿って図4中の横方向に移動可能とし、対象材8を計測する位置と、校正・調整を行う位置との間で移動可能としている。
校正部移動機構6によってCフレーム2が図4(a)中の「計測位置」に移動すると、後述の図5で説明するように、レーザ距離計1により対象材8の板厚を計測する。
また、校正・調整を行う場合には、図4(a)中の「校正・調整位置」にレーザ距離計1が来るように、校正部移動機構6によってCフレーム2が図4の横方向に移動し、レーザ距離計1間に校正板5が来るように、校正機構部4により校正板部5周辺の機構全体が図4(b)の縦方向に移動する。
なお、Cフレーム2が「計測位置」に移動する際には、移動の障害にならないように、校正板5周辺の機構は退避する構造となっている。
本実施例1における「移動機構」は、校正機構部4、校正部移動機構6がこれに相当する。
また、「演算手段」は、信号処理装置7がこれに相当する。信号処理装置7は、CPU等の演算装置を備えたコンピュータ等で構成することができる。
図5は、Cフレーム2が「計測位置」に移動した際の側面図である。
Cフレーム2が校正部移動機構6によって図4(a)中の「計測位置」に移動し、レーザ距離計1の計測範囲内に対象材8が挿入されると、対向する上下のレーザ距離計1から対象材8の表面(表裏)までのそれぞれの計測距離(L1、L2)と、レーザ距離計1間の間隔(L0=640mm)から、対象材8の寸法(板厚)が分かる。
なお、レーザ距離計1は計測値を信号処理装置7に出力し、実際の算出処理は信号処理装置7が行う。
図6は、レーザ距離計1の原理を説明するものである。
レーザ距離計1は、対象物にレーザ光を投光し、対象物表面での反射散乱光をレンズとCCDラインセンサにより検出し、三角測量の原理で対象物までの距離を算出するものであり、レーザ光の投光軸(光軸)が距離計測方向となる。
図7は、レーザ距離計1の角度・位置調整を行う様子を示す図である。
本実施例1におけるレーザ距離計1は、計測基準距離270mm、計測レンジ150mmであり、(計測レンジをラップさせ)対向するレーザ距離計間の距離L0=640mmとなるように、Cフレーム2に固定されている。
Cフレーム2は、固定されたレーザ距離計のCフレームに対する固定位置、角度を調整する機構(図示せず)を備えており、各レーザ距離計を水平面内の直交水平面内の直交2方向(X軸方向、Y軸方向)に±2mmの位置調整、鉛直方向に対して±1°の角度調整がそれぞれ可能となっている。
図8は、校正板部5の構成を示す図である。
校正板部5は、円筒状の校正片支持部10が、中心軸11を中心として回転可能な構成になっている。また、校正片支持部10の円筒側面には、複数の板状の校正片9が円周に沿って円環状に固着されている。
各校正片は、水平面に対して一定の角度で傾いて固着されており、全ての校正片の傾斜角は同一に保たれている。また、各校正片の固着位置には段差が設けられており、各校正片の底部からの高さはそれぞれ異なっている。
本実施例1では、幅25mm、長さ30mmの校正片9を、板厚5mm、25mm、50mmの3種類設け、これらを直径250mmの円筒の側面に、上述のように固着している。また、各校正片の傾きは、円筒外周側に向けて低くなるように傾斜させ、その傾斜角は水平面に対して25°になるようにしている。
図9は、校正片9の傾斜方向を調整する様子を示すものである。
各校正片9は、傾斜方向が同一に保たれて固着されているため、計測位置における傾斜方向を変更するためには、校正板部5全体を移動及び回転させる必要がある。
例えば、図9(a)において、レーザ距離計1の計測範囲内にある校正片9は、図9の左下方向を向いて傾いているが、同じ校正片を右下方向に傾けた状態で計測を行いたい場合は、図9(b)のように、校正板部5全体を校正部移動機構6により左方向に移動させるとともに、中心軸11を中心に180°回転させる必要がある。
同様に、中心軸11を中心に90°回転させれば、図9に示す方向と直交する方向に傾いている校正片9に対して計測を行うことができる。縦方向の移動は、校正機構部4により行われる。あるいは、90°回転させる代わりに、90°回転させた位置にある校正片がレーザ距離計の計測範囲内に来るように、校正板部5全体を移動させてもよい。
次に、本実施例1における計測軸の方向ズレの校正・調整の工程について、ステップを追って説明する。
(工程1)
校正部移動機構6により、Cフレーム2を、図4の「校正・調整位置」に移動させる。
(工程2)
校正機構部4により、校正板部5の(図4(b)における)縦方向の位置をレーザ距離計1の計測範囲内に移動させる。
(工程3)
回転軸11を中心に、校正板部5を回転させる。回転に伴い、各校正片9がレーザ距離計1の計測範囲内に順次挿入される。
(工程4)
上下のレーザ距離計1の計測を開始する。
(工程5)
上下のレーザ距離計1により、校正片9の表面までの距離を計測する。
以後、校正片の番号をnとし、上側のレーザ距離計による計測距離をLun、下側のレーザ距離計による計測距離をLdnとする(nは上述の校正片番号)。
(工程6)
校正片番号n=1、2の2つの校正片について順次計測を行い、1番目の校正片に対する計測値と、2番目の校正片に対する計測値との差を求める。算出処理は、信号処理装置7が行う。
上側レーザ距離計の計測値の差をΔLu1、下側レーザ距離計の計測値の差をΔLd1とすると、それぞれ次式で表すことができる。
ΔLu1=Lu2−Lu1
ΔLd1=Ld2−Ld1
(工程7)
レーザ距離計1による計測を中止し、校正片9の回転を停止させる。
次に、工程6で計測した校正片の傾斜方向と直交する方向に傾斜した校正片の計測を実行できるように、校正機構部4と校正部移動機構6により校正板部5の位置を移動させ、工程6で計測した校正片から90°回転した位置にある校正片が、レーザ距離計1の計測範囲内に来るようにする。
(工程8)
校正板部5の回転とレーザ距離計1による計測を開始し、工程6と同一の、校正片番号n=1、2の2つの校正片について順次計測を行う。次に、工程6と同様に、1番目の校正片に対する計測値と、2番目の校正片に対する計測値との差を求める。算出処理は、信号処理装置7が行う。
上側レーザ距離計の計測値の差をΔLu2、下側レーザ距離計の計測値の差をΔLd2とすると、それぞれ次式で表すことができる。
ΔLu2=Lu2−Lu1
ΔLd2=Ld2−Ld1
(工程9)
校正片の傾斜角、校正片の挿入位置(高さ)から、ΔLu1〜ΔLd2に相当する演算予測値ΔLを、次式により求める。算出処理は、信号処理装置7が行う。
ΔL=L/cos(α)
ΔL:1番目の校正片と2番目の校正片の計測値の差として予測される値
L:1番目の校正片と2番目の校正片の高さの差
α:校正片の傾斜角度
(工程10)
ΔL≠ΔLu1の場合、又はΔL≠ΔLu2の場合は、上側レーザ距離計の計測軸の方向がズレていることが分かる。
ΔL≠ΔLd1の場合、又はΔL≠ΔLd2の場合は、下側レーザ距離計の計測軸の方向がズレていることが分かる。
なお、計測軸のズレの方向と、それを検出するための校正片の傾斜方向との関係について、図10に示した。
図10(a)に示すように、レーザ距離計1の計測軸がX軸周りにズレていることを検出する場合には、Y軸に対して傾斜した校正片に対し計測を行う。また、図10(b)に示すように、レーザ距離計1の計測軸がY軸周りにズレていることを検出する場合には、X軸に対して傾斜した校正片に対し計測を行う。
(工程11)
各レーザ距離計の計測方向が平行になるように、取り付け角度を調整する。
(工程12)
工程1〜工程11を繰り返し、角度調整結果を確認する。
以上のように、本実施例1によれば、複数の校正板を円筒側面に固着して計測軸の方向ズレを検出するので、単一の校正板を移動させながら方向ズレを検出する方法と異なり、校正板自体の挿入条件(傾斜角度や挿入位置)を都度変更する必要がない。
そのため、校正板の挿入条件の変更に伴う機械誤差や設定誤差の影響を受けることなく、高精度の検出を行うことが可能となる。
実施例2.
本発明の実施例2では、計測軸の位置ズレの校正・調整の工程について、ステップを追って説明する。
(工程1)
実施例1で説明した、計測軸の方向ズレの校正・調整を実施する。
(工程2)〜(工程4)
実施例1で説明した工程2〜工程4と同様であるため、説明を省略する。
(工程5)
上下のレーザ距離計1により、校正片9の表面までの距離を計測する。上側のレーザ距離計による計測距離をLu、下側のレーザ距離計による計測距離をLdとする。
(工程6)
工程5の計測値から、校正片の板厚の計測値D1を算出する。算出処理は、信号処理装置7が行う。
D1=L0−Lu−Ld
L0:上下のレーザ距離計間の距離(=640mm)
(工程7)
実施例1で説明した工程7と同様であるため、説明を省略する。
(工程8)
校正板部5の回転とレーザ距離計1による計測を開始し、工程6と同一の校正片について計測を行う。次に、工程6と同様に、校正片の板厚の計測値D2を算出する。算出処理は、信号処理装置7が行う。
D2=L0−Lu−Ld
(工程9)
校正片の傾斜角、校正片の板厚から、D1及びD2に相当する演算予測値D0を、次式により求める。算出処理は、信号処理装置7が行う。
D0=d/cos(α)
D0:校正片の板厚の計測値として予測される値
d:校正片の板厚
α:校正片の傾斜角度
(工程10)
D0≠D1の場合、又はD0≠D2の場合は、上下のレーザ距離計の光軸が一致していないことが分かる。
なお、計測軸の位置ズレの方向と、それを検出するための校正片の傾斜方向との関係について、図11に示した。
図11(a)に示すように、レーザ距離計1の計測軸がY軸に沿った方向にズレていることを検出する場合には、Y軸に対して傾斜した校正片に対し計測を行う。また、図11(b)に示すように、レーザ距離計1の計測軸がX軸に沿った方向にズレていることを検出する場合には、X軸に対して傾斜した校正片に対し計測を行う。
(工程11)
各レーザ距離計の光軸が一致するように、Cフレーム2上の取り付け位置を調整する。
(工程12)
工程2〜工程11を繰り返し、位置調整結果を確認する。
以上のように、本実施例2によれば、複数の校正板を円筒側面に固着して計測軸の位置ズレを検出するので、単一の校正板を移動させながら位置ズレを検出する方法と異なり、校正板自体の挿入条件(傾斜角度や挿入位置)を都度変更する必要がない。
そのため、校正板の挿入条件の変更に伴う機械誤差や設定誤差の影響を受けることなく、高精度の検出を行うことが可能となる。
なお、以上の実施例1〜2で説明した構成では、複数の校正片を円筒側面に取り付けて回転させることにより、連続して異なる計測条件(校正片の傾斜の方向、板厚、挿入位置)の校正片の計測を繰り返し行うことができるので、計測値の平均を行い、計測方向ズレや計測位置ズレの検出制度を向上させることができる。
計測値の平均を行う際には、同一の校正片についての各回の計測値を平均して、その校正片に対する検出精度を向上させることを図ってもよいし、異なる校正片について得られたズレ値を合算した上で平均し、最終的なズレ値の検出精度向上を図ってもよい。
また、実施例1〜2では、校正片を円筒側面に配置したが、板厚及び傾斜方向の異なる複数の校正片を直線上に配置し、配列方向に直線的に往復運動させることにより、レーザ距離計の計測位置に校正片を順次挿入し、同様の校正・調整を行うことも可能である。
レーザ距離計による厚さ計測時に、計測軸の方向ズレにより計測誤差が生じる理由を説明する図である。 図1において校正板を計測軸に対し角度α傾けた状態で距離計測を実施する場合の計測誤差を説明する図である。 レーザ距離計による厚さ計測時に、計測軸の位置ズレにより計測誤差が生じる理由を説明する図である。 実施例1に係る厚さ計測装置の調整装置の構成を示す図である。 Cフレーム2が「計測位置」に移動した際の側面図である。 レーザ距離計1の原理を説明するものである。 レーザ距離計1の角度・位置調整を行う様子を示す図である。 校正板部5の構成を示す図である。 校正片9の傾斜方向を調整する様子を示すものである。 計測軸のズレの方向と、それを検出するための校正片の傾斜方向との関係を説明する図である。 計測軸の位置ズレの方向と、それを検出するための校正片の傾斜方向との関係を説明する図である。
符号の説明
1 レーザ距離計、2 Cフレーム、3 ガイド、4 校正機構部、5 校正板部、6 校正部移動機構、7 信号処理装置、8 鋼板、9 校正片、10 校正片支持部、11 中心軸。

Claims (8)

  1. 複数の対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置の調整方法であって、
    前記レーザ距離計の計測方向に対する角度と、前記レーザ距離計からの距離とを固定した複数の校正板と、
    各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させる移動機構と、
    前記レーザ距離計の計測値を演算処理する演算手段と、
    を設け、
    各前記校正板の板厚をあらかじめ測定しておき、
    前記校正板から2つを選び(以後、それぞれ第1校正板、第2校正板と呼ぶ)、
    前記第1校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させて距離を計測する第1計測工程と、
    前記第2校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させて距離を計測する第2計測工程と、
    前記第1計測工程で計測される距離と前記第2計測工程で計測される距離の差分を求める工程と、
    前記第1校正板と前記第2校正板の間の距離、及び前記角度に基づき、前記差分を演算予測する工程と、
    前記差分、前記演算予測した差分、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の角度偏差を求める工程と、
    前記角度偏差に基づき、前記レーザ距離計の計測軸を調整する工程と、
    を有することを特徴とする厚さ計測装置の調整方法。
  2. 前記校正板から1つを選び(以後、第3校正板と呼ぶ)、
    前記第3校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させて、対向配置された夫々のレーザ距離計からの距離を計測し、その計測値に基づいて前記第3校正板の板厚を計測する第3計測工程と、
    前記第3校正板の板厚、及び前記角度に基づき、前記第3計測工程における前記第3校正板の板厚の計測値を演算予測する工程と、
    前記第3校正板の板厚の計測値、前記演算予測した板厚、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の位置偏差を求める工程と、
    前記位置偏差に基づき、前記レーザ距離計の計測軸を調整する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の厚さ計測装置の調整方法。
  3. 前記各工程を、各前記校正板について繰り返し実行し、
    各繰り返し毎の前記レーザ距離計による計測値を平均し、又は、各繰り返し毎の前記偏差を平均して、
    その平均値に基づき前記レーザ距離計の計測軸を調整する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の厚さ計測装置の調整方法。
  4. 複数の対向配置されたレーザ距離計で構成される厚さ計測装置の調整装置であって、
    あらかじめ板厚を測定し、前記レーザ距離計の計測方向に対する角度と、前記レーザ距離計からの距離とを固定した複数の校正板と、
    各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させる移動機構と、
    前記レーザ距離計の計測値を演算処理する演算手段と、
    を備え、
    前記移動機構は、
    前記校正板から2つを選び(以後、それぞれ第1校正板、第2校正板と呼ぶ)、前記第1校正板及び前記第2校正板を、順次前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させ、
    前記レーザ距離計は、
    前記第1校正板及び前記第2校正板が当該レーザ距離計の計測範囲内に移動する毎に距離を計測し、
    前記演算手段は、
    前記レーザ距離計が計測した、前記第1校正板の距離と前記第2校正板の距離との差分を求め、
    前記第1校正板と前記第2校正板の間の距離、及び前記角度に基づき、前記差分を演算予測し、
    前記差分、前記演算予測した差分、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の角度偏差を求める
    ことを特徴とする厚さ計測装置の調整装置。
  5. 前記移動機構は、
    前記校正板から1つを選び(以後、第3校正板と呼ぶ)、
    前記第3校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に移動させ、
    前記レーザ距離計は、
    対向配置された夫々のレーザ距離計から、前記第3校正板の距離を計測し、その計測値に基づいて前記第3校正板の板厚を計測し、
    前記演算手段は、
    前記第3校正板の板厚、及び前記角度に基づき、前記第3校正板の板厚の前記レーザ距離計による計測値を演算予測し、
    前記第3校正板の板厚の計測値、前記演算予測した板厚、及び前記角度に基づき、前記レーザ距離計の計測軸の位置偏差を求める
    ことを特徴とする請求項4に記載の厚さ計測装置の調整装置。
  6. 各前記校正板は、円筒状の回転軸の側面に固定されており、
    前記移動機構は、
    前記回転軸を移動させるとともに、前記回転軸を回転させて、
    各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に順次移動させる
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の厚さ計測装置の調整装置。
  7. 各前記校正板は、直線上に配置されており、
    前記移動機構は、
    前記各前記校正板を前記レーザ距離計の計測範囲内に順次往復移動させる
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の厚さ計測装置の調整装置。
  8. 前記レーザ距離計は、
    前記移動機構が当該レーザ距離計の計測範囲内に各前記校正板を移動させる毎に距離を計測し、
    前記演算手段は、
    各前記校正板についての前記レーザ距離計による計測値を各繰り返し毎に平均して、その平均値を前記レーザ距離計の計測結果とし、
    又は、
    各繰り返し毎の前記偏差を平均して、その平均値を前記偏差とする
    ことを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の厚さ計測装置の調整装置。
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