JP2003072361A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003072361A JP2001265833A JP2001265833A JP2003072361A JP 2003072361 A JP2003072361 A JP 2003072361A JP 2001265833 A JP2001265833 A JP 2001265833A JP 2001265833 A JP2001265833 A JP 2001265833A JP 2003072361 A JP2003072361 A JP 2003072361A
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air conditioning
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ユニット4に導入した空気を、該ユニッ
ト4内に設置したエバポレータ33及びヒータコア34
を通過させるようにした空調装置1において、エバポレ
ータ33のクーラ配管90及びヒータコアの34のヒー
タ配管91の配設構造に関し、クーラ配管90及びヒー
タ配管91の支持構造を提供する。 【解決手段】 クーラ配管90及びヒータ配管91を空
調ユニット4の同一側壁部から突出するように配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関し、特に、空調ユニットに配設されるヒータ配管及び
クーラ配管の配設構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用空調装置とし
て、例えば、特開平9−123748号公報に開示され
るように、冷却用及び加熱用の2つの熱交換器を収容し
た空調ユニットと、該空調ユニットへの送風を行う送風
ユニットとを、それぞれインストルメントパネル内にお
いて車幅方向略中央部とその助手席とに配設したものが
知られている。
【0003】前記空調ユニットには、その下端側に送風
ユニットからの空気導入口が設けられていて、その空気
導入口から導入された空気は、該空気導入口の上方でそ
れぞれ略水平に向けて上下に並べて配置された冷却用及
び加熱用熱交換器を通過し、さらにその上方に接続され
たダクトを介して車室に導出されるようになっている。
このものでは、2つの熱交換器を上下に並べて配置する
ことで、該空調ユニットの小型化を図り、その搭載スペ
ースを低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例の空調装置
においては、冷却用熱交換器であるエバポレータのクー
ラ配管や加熱用熱交換器であるヒータコアのヒータ配管
は空調ユニットの送風ユニット側やその逆側に設けてい
る。また、ドレン口は空調ユニットの底壁部の適当な位
置に下方に向けて設けて、凝縮水を排水するようにして
いる。また、この従来技術では、空調ユニットの前方に
配設されたダッシュパネルにクーラ配管やヒータ配管を
取付けるようにしているが、それらの位置に関しては述
べてない。
【0005】また、上記従来技術では、上下方向に長い
空調ユニットの下端部が車体のフロア付近に位置する一
方、助手席の足下のスペースを確保するために、送風ユ
ニットをフロアから十分に離して配置しなくてはなら
ず、このことで、送風ユニットの吹出口と空調ユニット
下端の空気導入口とが上下に大きくずれることになるた
め、該送風ユニットからの空気を空調ユニットへスムー
ズに送るには、両ユニットを車幅方向に所定距離以上、
離間させる必要がある。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、冷却用及び加熱用熱
交換器を空調ユニット内に配設するとともに、その助手
席側に配置した送風ユニットから該空調ユニットの下端
側へ空気を送るようにした空調装置において、ヒータ配
管とクーラ配管との車体(ダッシュパネル)への取付作
業を容易にし、更には、空調装置のさらなる小型化を図
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の解決手段では、ヒータ配管とクーラ配管と
を空調ユニットの同一サイドに配設して、両者を接近し
て位置させ、特に空調ユニットの送風ユニット側の側壁
部から両配管を取り出し、両配管を近接して略直角に折
り曲げてダッシュパネル方向に延ばして設けるようにし
たことを特徴とする。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、車両の
インストルメントパネル内の車幅方向略中央部に配設さ
れた空調ユニットと、該空調ユニットの助手席側に配設
された送風ユニットと、該送風ユニットからの空気を前
記空調ユニットに送る中間ダクトと、該空調ユニット内
に配設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器とを備
え、該中間ダクトから空調ユニットに導入した空気を、
該空調ユニット内に設置された冷却用熱交換器及び加熱
用熱交換器を通過させて調和空気とするようにした車両
用空調装置を前提とする。そして、該冷却用熱交換器に
接続されたクーラ配管および該加熱用熱交換器に接続さ
れたヒータ配管が、該空調ユニットの車幅方向同一サイ
ドから突出して配設されている構成である。
【0009】この構成によれば、ヒータ配管とクーラ配
管を空調ユニットの同一サイドに配設したので、ダッシ
ュパネルに空調ユニットを取付ける際に、位置合せが容
易であり、かつ取付作業性が向上する。ヒータ配管とク
ーラ配管を近接して配設できるので、空調ユニットをコ
ンパクトにできる。
【0010】請求項2の発明では、車両のインストルメ
ントパネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニ
ットと、該空調ユニットの助手席側に配設された送風ユ
ニットと、該送風ユニットからの空気を前記空調ユニッ
トに送る中間ダクトとを備え、該中間ダクトから空調ユ
ニットの下側に導入した空気を、該空調ユニット内で上
下に並設された冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通
過させて調和空気とするようにした車両用空調装置にお
いて、該冷却用熱交換器に接続されたクーラ配管および
該加熱用熱交換器に接続されたヒータ配管が、該空調ユ
ニットの車幅方向同一サイドから突出して配設されてい
る。この構成では、請求項1の発明と同様に、空調ユニ
ットの取付作業性が容易であり、空調ユニットをコンパ
クトにできる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記クーラ配管および前記ヒータ配管が、前記空調
ユニットの同一側壁部から突出して配設され、両配管が
略直角に折り曲げられて、近接して車体前方に延びて設
けられているので、空調ユニットの側壁部の横スペース
を有効活用でき、かつ空調ユニットをダッシュパネルに
接近して配置することができ、車室内の有効活用面積を
拡大できる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかにおいて、前記ク−ラ配管および前記ヒータ配管
は、前記空調ユニットの側壁部から突出して、両配管が
略直角に折り曲げられて、近接して車体前方側に延びて
設けられて、前記空調ユニットの車体前方に配設される
ダッシュパネルに対して、該両配管の先端部が、近接し
た位置に開口された該ダッシュパネルの貫通口からエン
ジンルーム側に突出して配置されるようになっている構
成であり、ダッシュパネルへの組付作業が容易となり、
両配管とダッシュパネル間のシール性が向上できる。
【0013】請求項5の発明は、請求項3又は4におい
て、前記ク−ラ配管および前記ヒータ配管が突出した前
記空調ユニットの側壁部は、送風ユニット側であって、
前記ク−ラ配管および前記ヒータ配管は前記空調ユニッ
トと前記送風ユニットとの間で車体前方に延びて設けら
れているので、空調ユニットと送風ユニットとの空間を
有効活用できる。その上、空調ユニットの送風ユニット
と反対側、即ち運転席側のスペースを広く確保できる。
或は、空調ユニットの運転席側の側壁部に大型の温調ダ
クトを設けることができ、車室内の温調を効果的に行な
うようにすることも可能である。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかにおいて、前記ヒータ配管および前記クーラ配管
を支持するブラケットが前記空調ユニットに一体に設け
られ、該ブラケットに、前記ヒータ配管および前記クー
ラ配管のうち車体前方に向かって延びた部分が支持され
る構成であり、両配管を共通のブラケットに支持するの
で、両配管を空調ユニットに安定して所定の位置に保持
できると共に、部品点数を削減でき、コストダウンでき
る。
【0015】請求項7の発明は、請求項6において、前
記ヒータ配管は加熱用熱交換器に加熱用熱媒体を供給す
る供給路および加熱用熱媒体からのリターン路を備え、
該供給路および該リターン路が上下に配設されて前記ブ
ラケットに支持され、このヒータ配管の下方でクーラ配
管が前記ブラケットに支持されているので、両配管およ
びブラケットをコンパクトにレイアウトでき、かつ強固
に両配管を支持できる。
【0016】請求項8の発明は、請求項6または7にお
いて、前記ブラケットは両配管の径方向略中間部分に対
応して分割可能に形成され、一方のブラケット部は前記
空調ユニットに一体に設けられ、他方のブラケット部
は、着脱可能に取付けられているので、クーラ配管の取
付け・取外しが容易で、位置決めも確実である。
【0017】請求項9の発明は、請求項6ないし8のい
ずれかにおいて、前記ブラケットに開口したクーラ配管
用の開口部は、クーラ配管外径に対して所定間隙を有す
る大きさに設定されており、前記ブラケットに開口した
クーラ配管用の開口部に対して着脱可能なシールプレー
トを備え、このシールプレートを装着することで、クー
ラ配管をブラケットに固定するようにした構成である。
したがって、冷却用熱交換器に接続され、空調ユニット
の側壁部に覗いている膨張弁を脱着する際に、クーラ配
管が少し自由に動けるので、着脱ブラケットを取外さな
くても、簡単に膨張弁を脱着でき、脱着作業が容易であ
る。
【0018】請求項10の発明は、請求項9において、
前記シールプレートは、クーラ配管用の溝を備え、該溝
の大きさは該クーラ配管外径よりも大きいが該ブラケッ
トの開口部より小さい大きさであって、クーラ配管と略
直角に着脱可能になっているので、このシールプレート
でクーラ配管をブラケットに確実に安定して保持でき、
かつシールプレートの着脱操作も狭いスペース内で容易
にできる。
【0019】請求項11の発明は、請求項6ないし10
のいずれかにおいて、前記空調ユニットの前方に配設さ
れるダッシュパネルに対面する平坦面を該ブラケットが
備え、該平坦面がダッシュパネルに開口したヒータ配管
用の開口部およびクーラ配管用の開口部の周囲に押し当
てられるようになっているので、ダッシュパネルと両配
管とのシール性が向上し、水進入防止性、遮音性、断熱
性に優れる。また、上記開口部周りのダッシュインシュ
レータをこの平坦部で押さえることができ、このダッシ
ュインシュレータがまくれることを防止できる。
【0020】請求項12の発明は、請求項1ないし11
のいずれかにおいて、前記クーラ配管は膨張弁を介して
前記冷却用熱交換器に接続され、該膨張弁が前記空調ユ
ニットの送風ユニット側の側壁部の外壁に隣接して配置
され、該膨張弁の周囲を覆うように該側壁部の該外壁に
突出壁が一体に設けられ、この突出壁に被せられる蓋部
材が設けられ、この突出壁及び蓋部材によって前記膨張
弁が覆われるようになっている。この構成では、膨張弁
の周囲にゴム製のシール材を密着させて巻きつける等の
作業を行わなくても、この突出壁及び蓋部材によって前
記膨張弁が外気に晒されることを防止でき、作業性が大
幅に向上する。又、膨張弁の取付・取外しが容易であ
る。
【0021】請求項13の発明は、請求項1ないし12
のいずれかにおいて、前記冷却用熱交換器は車体前方に
かつ下方に傾斜して配設され、該冷却用熱交換器には、
内部を冷媒が通過する扁平チューブが車体前後方向に延
びるように車幅方向に多数積層して設けられ、隣り合う
扁平チューブの間に波形のフィンが介在され、該フィン
の下端部が該扁平チューブの下端部より上側に配設され
ている構成である。この構成では、冷却用熱交換器で発
生した凝縮水が、扁平チューブの下端部を車体後方から
前方に向かって流れやすくなっており、冷却用熱交換器
から凝縮水が速やかに回収され、この凝縮水が冷却用熱
交換器の上方に持ち込まれることが大幅に削減される。
【0022】請求項14の発明は、請求項1ないし13
のいずれかにおいて、前記空調ユニットの底壁部にドレ
ン口が設けられ、該ドレン口が、該底壁部にいて前記ク
−ラ配管およびヒータ配管が配設された空調ユニットの
同一サイド側で、車体前方側に近接して配設されている
ので、ドレン配管を前記ヒータ配管、前記クーラ配管と
まとまって集中配管でき、コンパクトにレイアウトでき
る。また、一緒にダッシュパネルに取付けることがで
き、組付作業性が向上するとともにこれら配管とダッシ
ュパネルとのシール性が向上する。
【0023】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記ドレン口に連接してドレン通路が設けら
れ、該ドレン通路の出口部は、前記ク−ラ配管および前
記ヒータ配管と共に、前記空調ユニットの送風ユニット
側の側壁部から突出して設けられているので、空調ユニ
ットと送風ユニット間のスペースを有効に活用でき、か
つ空調ユニットの反対側の側壁部の有効活用又は運転席
側のスペースの拡大等を図ることができる。
【0024】請求項16の発明は、請求項15におい
て、前記ドレン通路の該出口部にドレンパイプが接続さ
れ、該ドレンパイプが車体前方側に向かって配設されて
いるので、このドレンパイプとヒータ配管、クーラ配管
をダッシュパネルに向けて同じ方向で集中して配設で
き、コンパクトなレイアウトを行うことができると同時
にダッシュパネルへの取付作業性が大幅に向上する。
【0025】請求項17の発明は、請求項1ないし16
のいずれかにおいて、前記空調ユニット内に、前記加熱
用熱交換器及び前記冷却用熱交換器が上下に略水平に配
置され、該冷却用熱交換器は車体後方から車体前方に向
かって下方に傾斜して配置され、下方の該冷却用熱交換
器の下部に該中間ダクトからの空気が導入される下部空
間を備え、この下部空間の下方に該空調ユニットの該底
壁部が設けられ、該底壁部にドレン口が前記空調ユニッ
トに一体に形成され、このドレン口に連接されるドレン
通路が該空調ユニットの側壁部から突出して配設され、
かつ前記中間ダクトより前方側位置に設けられている構
成である。したがって、ドレン通路及びクーラ配管を中
間ダクトに干渉することなく、空調ユニットと送風ユニ
ットとの間に配設できる。別の見方をすれば、中間ダク
トはこれらのドレン通路やクーラ配管に影響されずに効
果的に送風ユニットの空気を空調ユニットに送るように
レイアウトできる。
【0026】請求項18の発明は、請求項16又は17
において、前記ブラケットに前記ヒータ配管および前記
クーラ配管が上下に位置して支持され、さらに、前記ク
ーラ配管の下方に前記ドレンパイプが配設されている構
成であり、両配管をコンパクトに集中レイアウトでき
る。
【0027】請求項19の発明は、請求項15ないし1
8のいずれかにおいて、前記空調ユニットの車体前方側
に備えられるダッシュパネルに対して前記空調ユニット
を取り付ける取付部が、前記ドレン通路の該出口部に近
接して一体に設けられているので、ドレン通路周りの剛
性をアップでき、ドレン通路をダッシュパネルの所定位
置に安定して取付でき、組付け精度が向上する。
【0028】請求項20の発明は、請求項13ないし1
9のいずれかにおいて、前記空調ユニットの底壁部は、
前記ドレン口が一番低く、その対角部分が一番高くて、
ここから前記ドレン口に向かって傾斜面が形成されてい
るので、空調ユニット内の凝縮水がスムーズにドレン口
に導かれる。
【0029】請求項21の発明は、請求項1ないし20
のいずれかにおいて、前記中間ダクトが前記送風ユニッ
トに接続され、前記送風ユニットから前記空調ユニット
に向かって斜め下方に傾斜した傾斜ダクトと、該傾斜ダ
クトおよび前記空調ユニットに連接され略水平の空気通
路を構成する水平ダクトとを備える構成である。この構
成では、中間ダクト内を流れる空気が斜め下方から略水
平方向に滑らかに方向修正されて空調ユニットに導入さ
れるので、底壁部に衝突する空気流が大幅に削減され、
その結果、底壁部の凝縮水が空気流に巻き込まれること
を確実に防止できる。
【0030】請求項22の発明は、請求項21におい
て、前記空調ユニットの底壁部が、前記ドレン口が一番
低く、その対角部分が一番高くて、ここから前記ドレン
口に向かって傾斜面を形成しており、前記底壁部の中間
部に平面部を有し、ドレン口からドレン通路の出口部に
向かっても下方向に傾斜して設けられているので、空調
ユニットに導入される空気とドレン口に導かれる凝縮水
との区別化が促進され、速やかな凝縮水の排出と空気流
の滑らかな流れとが得られる。
【0031】請求項23の発明は、請求項13ないし2
2のいずれかにおいて、前記空調ユニットの底壁部に、
中間ダクトから導入される空気の流れ方向と平行な方向
にリブが立設され、このリブよりも車体前方においてド
レン口が該底壁部に設けられている構成である。この構
成では、このリブより車体前方で中間ダクトから空調ユ
ニットに送り込まれる空気流速は遅く、凝縮水がこの空
気流で上方の冷却用熱交換器に持ち込まれることを効果
的に防いでいる。
【0032】請求項24の発明は、請求項1ないし23
のいずれかにおいて、前記空調ユニット内に、前記加熱
用熱交換器及び前記冷却用熱交換器が上下に略水平に配
置され、該冷却用熱交換器は車体後方から前方に向かっ
て下方に傾斜して配置され、下方の該冷却用熱交換器の
下部に該中間ダクトからの空気が導入される下部空間を
備え、この下部空間の下方に該空調ユニットの該底壁部
が設けられ、該冷却用熱交換器は車体後方から前方に向
かって下方に傾斜して配置され、前記中間ダクトと該下
部空間との連結部分が断面略三角形に形成され、前記中
間ダクトは、送風ユニットから前記空調ユニットに向か
って斜め下方に傾斜した傾斜ダクトと、該傾斜ダクトか
ら前記空調ユニットに連接され略水平の空気通路を形成
する水平ダクトとを備え、該傾斜ダクトは、その送風ユ
ニット側の連結部分が断面矩形状に形成され、水平ダク
ト側の連結部分が断面略三角形状に形成されている構成
である。この構成では、中間ダクト内を空気流は滑らか
に流れ、水平ダクトの通路断面形状の幅の広いサイド、
即ち車体後方側では高速流で空調ユニット内に導かれ、
逆サイドでは低速流で空調ユニット内に導かれるので、
高速空気流がスムーズに空調ユニット内で冷却用熱交換
器に導かれる結果となり、熱交換効率がよい。
【0033】請求項25の発明は、請求項1ないし24
のいずれかにおいて、前記空調ユニットには、導入され
た空気のうち、加熱用熱交換器を通過する空気の比率を
変更して調和空気の温度を調節する温度調節ダンパと、
調和空気の吹出方向を切り替える吹出方向切替ダンパと
が設けられ、前記温度調節ダンパ及び吹出方向切替ダン
パを駆動する駆動機構及びアクチュエータが、前記空調
ユニットの送風ユニット側の側壁部に配設されている。
この構成によれば、送風ユニットからの空気は、中間ダ
クトをスムーズに流れて空調ユニットの下側に導入さ
れ、そこから上方に向きを変えて、冷却用熱交換器ない
し加熱用熱交換器を通過する。この際、温度調節ダンパ
が駆動機構を介してアクチュエータにより駆動されて、
前記冷却用熱交換器を通過した空気のうち、加熱用熱交
換器を通過する空気の比率が変更されることによって、
調和空気の温度が調節される。このようにして生成され
た調和空気は、吹出方向切替ダンパにより吹出方向が切
り替えられて、車室の所望の箇所に供給される。ここ
で、前記2つのダンパの各駆動機構及びアクチュエータ
が、共に空調ユニットの送風ユニット側の壁部に配設さ
れていて、中間ダクトの分だけ離間している前記送風ユ
ニットと空調ユニットとの間のデッドスペースにまとめ
て配置されているので、空調装置を小型化して搭載スペ
ースを縮小できる。また、このように2つのアクチュエ
ータをまとめて配置することで、空調ユニットの組立工
数及び該空調ユニットの車体への組み付け工数を削減す
ることができる。
【0034】請求項26の発明は、請求項25におい
て、温度調節ダンパが2つのダンパー部材からなり、こ
れら2つのダンパー部材を揺動制御することにより、加
熱用熱交換器を通過する空気の比率を変更して調和空気
の温度を調節する構成である。一般的に、加熱用熱交換
器に導入する或いはバイパスする空気通路断面積を大き
くするためには、大きな面積の温度調節ダンパを設けて
揺動させる必要がある。そのためには、冷却用熱交換器
と加熱用熱交換器との間隔を大きくする必要があり、空
調ユニットに背丈が高くなる。それに対して、本発明で
は、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器と間に設ける温度
調節ダンパを2つのダンパー部材にしたので、両熱交換
器間のスペースを広げることなく、加熱用熱交換器に導
入する或いはバイパスする空気通路断面積を大きく取れ
る。
【0035】請求項27の発明は、請求項26におい
て、前記2つのダンパー部材が加熱用熱交換器側を通る
空気通路を開閉するタイミングが異なるように制御でき
るので、緻密な温調制御ができる。
【0036】請求項28の発明は、 請求項1ないし2
7のいずれかにおいて、前記送風ユニットには、車室外
及び車室内からそれぞれ取り入れる空気量を調節する内
外気切替ダンパが設けられ、前記内外気切替ダンパを駆
動するためのアクチュエータが前記送風ユニットの空調
ユニット側の壁部に配設されているものとする。このこ
とで、送風ユニットの内外気切替ダンパのアクチュエー
タが、該送風ユニットの空調ユニット側の壁部に、即
ち、空調ユニットの駆動機構やアクチュエータと同様に
両ユニット間のデッドスペースに配置されることにな
り、空調装置をより一層小型化できるとともに、ユニッ
ト組立工数及び車体への組み付け工数を削減できる。
【0037】請求項29の発明は、請求項1ないし28
のいずれかにおいて、空調ユニットは上下に分割された
上ケーシング及び下ケーシングからなり、かつ上ケーシ
ングは左右に2分割されてなり、前記冷却用熱交換器及
び前記加熱用熱交換器は2分割された上ケーシングに挟
まれて保持されている構成である。この構成では、冷却
用熱交換器及び加熱用熱交換器の組立が容易で、保持が
確実である。その上、下ケーシングに縦分割面を形成し
ないので、凝縮水の漏れの恐れがなく、ドレン口から確
実に排出される。
【0038】請求項30の発明は、請求項29におい
て、前記空調ユニットの車体前方側にエンジンルームと
の仕切りを構成するダッシュパネルが設けられ、前記ド
レン口は前記下ケーシングの送風ユニット側でかつ車体
前方側の位置に設けられ、前記ドレン通路は該ドレン口
から該送風ユニット側に向かって前記ダッシュパネルと
略平行方向に延びて、該空調ユニットから突出して設け
られ、該ドレン通路の出口部にドレンパイプが接続さ
れ、該ドレンパイプは前記ダッシュパネルと直交する方
向に延びて、ダッシュパネルの開口穴に挿入され、前記
ドレン通路は、該下ケーシングに一体に形成された長溝
部と、上ケーシングに一体に形成された該長溝部の蓋部
とで構成されている。
【0039】この構成では、ドレン通路を中空体として
形成することなく、下ケーシングに長溝部として形成
し、その上面を別部材で蓋する構成であるので、下ケー
シングとともにドレン通路を一体に形成でき、その際、
長溝部の深さ方向の寸法や長さ方向の寸法が少々長くて
も容易に成形でき、ドレン通路の形状や大きさに自由度
があり、凝縮水の保有スペースを確保するとともに滑ら
かに排出される形状を設定できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図3は、本発明の実施形態に
係る空調装置1の外観を示すものであり、この空調装置
は、図4に示すように、自動車の車室に配設されている
インストルメントパネル2の内方に収容されている。こ
の自動車は、運転席及び助手席がそれぞれ車体右側及び
左側に設けられている、いわゆる右ハンドル車であり、
さらに前部のエンジンルームと、車室の前側とはダッシ
ュパネルP(図6、図10に示す)によって仕切られて
いる。尚、この明細書では、空調装置1の車体前側及び
車体後側を、それぞれ単に前側及び後側とも呼ぶものと
する。
【0041】空調装置1は、図3に示すように、送風ユ
ニット3と、該送風ユニット3からの空気を冷却した
後、温度調節して車室へ供給する空調ユニット4と、送
風ユニット3からの空気を空調ユニット4へ送る中間ダ
クト5とからなる。空調ユニット4は車幅方向の略中央
部に配置される一方、送風ユニット3は空調ユニット4
から車体左側へ所定距離離間して助手席の前方に配置さ
れている。また、送風ユニット3の下端は、空調ユニッ
ト4の下端よりも上方に位置付けられていて、助手席乗
員の足元スペースを広く確保している。
【0042】送風ユニット3は、その車幅方向の略中央
部において左右に2つに分割されたケーシング6を備え
ており、それらはファスナ等を用いて一体化されてい
る。そのケーシング6の上側には空調装置1へ空気を取
り入れるための空気取入部7が設けられる一方、下側に
は取り入れた空気を前記空調ユニット4へ送風するため
の送風部8が設けられている。空気取入部7の上部に
は、図1に示すように、図示しないダクトを介して車室
外の空気を取り入れるための外気取入口10と、車室内
の空気を取り入れるための内気取入口11とが形成され
ていて、さらに、これらのうちのいずれか一方を閉状態
とするとともに、他方を開状態とするように作動する内
外気切替ダンパ12が、該空気取入部7の内方に設けら
れている。
【0043】詳しくは、前記空気取入部7の上部は、そ
の前面部が上側ほど車体後方へ傾斜する矩形状とされる
一方、後面部は上側ほど車体前方へ傾斜する矩形状とさ
れ、この前面部及び後面部の上縁同士が連続していて、
車幅方向から見て、略三角形の断面を有するように形成
されている。これら前面部及び後面部にそれぞれ外気取
入口10及び内気取入口11が矩形状に開口していて、
さらに各取入口10、11にはグリル13が一体成形さ
れている。一方、空気取入部7の側面部は、前面部及び
後面部の対応する側縁同士を連繋するように設けられて
いる。内外気切替ダンパ12は、各取入口10、11よ
りも大きい矩形状とされていて、その上縁に車幅方向に
延びる軸を有し、この両端がそれぞれ前記空気取入部7
の一対の側面部の上端側に支持されている。
【0044】内外気切替ダンパ12の下端側には、空気
取入部7の側面部に取り付けられたアクチュエータ15
の出力軸が連結されるように、側面部を貫通する連結部
(図示せず)が設けられている。また、この側面部に
は、アクチュエータ15をねじ等により締結するための
ボス部が一体成形されている。アクチュエータ15は、
車体に配設されている空調制御部(図示せず)からの信
号を受けて作動するように構成されていて、空調制御部
からの信号線は、アクチュエータ15のカプラ17に結
線されるようになっている。
【0045】そして、アクチュエータ15によって内外
気切替ダンパ12がその軸周りに回動されて、外気取入
口10を全開とする位置にされると内気取入口11が全
閉とされて、外気のみを取り入れる外気取入モードとな
る一方、内外気切替ダンパ12がその状態から逆方向に
回動されて、外気取入口10を全閉とする位置にされる
と内気取入口11が全開とされて、内気循環モードとな
る。
【0046】一方、空気取入部7の下部には、図5に示
すように、取り入れた空気を濾過するためのフィルタ2
0が配設されるフィルタ配設部21が設けられており、
図示しないが、このフィルタ配設部21の車体後方側に
は開口が形成されていて、この開口からフィルタ20の
交換が行えるようになっている。このフィルタ配設部2
1の下方は送風部8であり、送風ファン23としての遠
心式多翼ファンがその回転軸を上下方向に向けて配設さ
れ、さらにこの送風ファン23の下方にファン駆動モー
タ24が配設されている。この図において矢印で示すよ
うに、送風ファン23の回転により、空気取入部7の上
部から空気が取り入れられ、フィルタ20を通過し、送
風部8に導入される。
【0047】送風部8の右側壁部には開口部8aが形成
されていて、中間ダクト5の左端部が接続されている。
送風ユニット3と空調ユニット4とは、中間ダクト5の
分だけ離れていて、該送風ユニット3からの空気は、図
5の矢印で示すように、この中間ダクト5内を通過して
スムーズに空調ユニット4へ送られるようになってい
る。この中間ダクト5は、図5に示すように、その左端
部から空調ユニットの下端側へ向かって斜め下方へ延び
るように形成されたけ傾斜ダクト5aと水平ダクト5b
を有し、水平ダクト5bの右端部が、空調ユニット4の
ケーシング下端側に形成された開口部25を介して、該
空調ユニット4の内部と連通している。
【0048】傾斜ダクト5aは、図14に示すように、
左端部で断面略矩形状に、右端部で断面略三角形に形成
され、中間部分の断面形状は矩形状から三角形状に滑ら
かに変化しており、空気の乱流や空気抵抗を少なくして
いる。水平ダクト5bは断面略三角形状のままで、内部
に複数の突起を設け、空気流を整流するようにしてい
る。水平ダクト5bとケーシング30の開口部25とは
同様な三角形状断面を有する部分で連結されている。特
に、送風ユニット3の半径方向外側(車体後側)の高速
空気が、略三角形の開口部25形状において幅の広い側
(車体後側)に送られ、半径方向内側(車体前側)の低
速空気が、略三角形の開口部25形状において幅の狭い
側(車体前側)に送られるようになっている。
【0049】また、中間ダクト5は、図2に示すよう
に、その上壁には、前記ファン駆動モータ24の回転数
を変更させるための制御回路26が配設されている。こ
の制御回路26の上端部には、空調制御部からのコネク
タを接続するためのカプラ27が設けられている。
【0050】空調ユニット4は、全体として上下方向に
長く、かつ送風ユニット3のケーシング6よりも大型の
矩形箱状に形成されたケーシング30を備えており、該
ケーシング30は下ケーシングを構成する底壁部31
と、上ケーシングを構成する本体部32とに上下に分割
されていて、さらに、本体部32は送風ユニット3と同
様に、その車幅方向の略中央部において2つに分割され
ている。このケーシング30の内部には、図6に示すよ
うに、中間ダクト5が接続される開口部25よりも上方
に冷凍サイクルの一要素であるエバポレータ33が配設
され、さらにその上方にはヒータコア34が配設されて
いる。また、この空調ユニット4のケーシング30の上
部には、調和空気の吹出口が複数形成されており、前記
図5に矢印で示すように、前記送風ユニット3からの空
気の流れはこの空調ユニット4内で上方へ向かう流れと
なる。
【0051】エバポレータ33は、送風ユニット3から
の空気を冷却する冷却用の熱交換器であり、例えばアル
ミニウム等の金属薄板から形成された扁平チューブ33
aを互いに同方向に延びるように多数積層して、隣り合
う扁平チューブ33aの間に、同じく金属薄板から形成
された波形のフィン33bを介在させたものである。図
7および図8に示すように、扁平チューブ33aは、車
体後方から前方に延びた半割容器体を向かい合わせに重
ねて形成された中空体であって、その間に配設される波
状フィン33bは上方から見て断面波状に成形されてい
る。この波状フィン33bの下端面は、その両側の扁平
チューブ33aの下端面より上に配置されている。即
ち、扁平チューブの下端面が波状フィン33bの下端面
より下がっているので、扁平チューブ33aの下端面に
波状フィン33bを伝わって落ちる凝縮水を車体後方か
ら車体前方にガイドするようなスペースとして機能す
る。
【0052】このエバポレータ33の扁平チューブ33
a内には、冷凍サイクルにより生成される低温の冷媒が
循環して、該エバポレータ33を下から上に通過する空
気を冷却するようになっている。すなわち、このエバポ
レータ33には、図示しないが、扁平チューブ33aの
両端側にそれぞれ該チューブと連通するタンクが設けら
れていて、一方のタンクは扁平チューブ33aの積層方
向の中間部分に配設された仕切板によって流入タンク部
と流出タンク部とに区画されている。そして、流入タン
ク部に流入した冷媒は、この流入タンク部に接続された
上流側チューブを介して他方のタンクに流れ、その後、
この他方のタンクから下流側チューブを介して前記一方
のタンクの流出タンク部に至る。
【0053】エバポレータ33は、チューブの延びる方
向を車体前後方向に向け、かつ該エバポレータ33の車
体後側ほど上方に位置するように傾斜させて配設されて
いて、送風ユニット3からの空気は全てエバポレータ3
3を通過するようになっている。エバポレータ33の流
入タンク部と流出タンク部とには、それぞれクーラ配管
90が接続されていて、各クーラ配管90は空調ユニッ
ト4のケーシング30における左側壁部30a(図5に
示す)からケーシング30外方へ延出した後、略直角に
折り曲げられて、車体前方へ延びるように設けられてい
る。
【0054】ヒータコア34は、エバポレータ33の上
方位置に略水平に配設されていて、エバポレータ33か
らの空気を加熱するようになっている。ヒータコア34
に導入される高温エンジン冷却水の導入用及び排出用配
管を構成するヒータ配管91がヒータコア34に接続さ
れていて、各ヒータ配管91は空調ユニット4のケーシ
ング30における左側壁部30a(図5に示す)からケ
ーシング30外方へ延出した後、略直角に折り曲げられ
て、車体前方へ延びるように設けられている。ヒータ配
管91とクーラ配管90とは、ブラケット92により空
調ユニット4に支持されている。
【0055】次に、ブラケット92付近の構造を図9な
いし図12により説明する。ヒータ配管91は各々上下
に配設され、クーラ配管90は一方がそのヒータ配管9
1の直下に配設され、他方はこの一方クーラ配管の下で
少し横にずれて配設されている。ブラケット92は、空
調ユニット4のケーシング30に一体に形成された固定
ブラケット部92aと着脱ブラケット92bとを備え
る。固定ブラケット部92aと着脱ブラケット92bと
は、上下に各々配設されたヒータ配管92とクーラ配管
90とをそれぞれ縦に2分する分割面を通るようになっ
ている。
【0056】上記ブラケット92の固定ブラケット部9
2a及び着脱ブラケット部92bは、各ヒータ配管91
及び各クーラ配管90の半割円弧の空洞を有し、両ブラ
ケット92a、92bを合わせた時に、各ヒータ配管9
1及び各クーラ配管90に対する開口部94、95を形
成するようになっている。ヒータ配管用の開口部94の
開口径はヒータ配管91の外径に略一致しており、着脱
ブラケット部92bを取付けた時に、ヒータ配管91を
固定できるようになっている。一方、クーラ配管用の開
口部95は、クーラ配管90の外径に対して所定間隔開
けて大きく形成してある。そして、着脱ブラケット部9
2bを取付けた時でも、クーラ配管90が少し移動でき
るようになっている。これにより、ケーシング30の左
側壁部30aに取付けたエバポレータ33の膨張弁ボッ
クス96を着脱する際に、エバポレータ33をケーシン
グ30から取外すことなく、このクーラ配管90を少し
動かすことで取外し・取付できるようになっている。
【0057】そして、上記クーラ配管90をブラケット
92に支持するために、シールプレート93が設けられ
ている。このシールプレート93は、クーラ配管90の
外径に相当する径を有する半割凹部97を有し、着脱ブ
ラケット92bに設けられた長溝に案内されて横方向に
スライド可能になっている。このシールプレート93を
着脱ブラケット部92bの所定位置まで挿入すること
で、クーラ配管90をブラケット92に固定するように
なっている。シールプレート93を所定位置まで挿入す
ると突起98が着脱ブラケット部92bの凹部(図示せ
ず)に嵌まるようになっている。また、シールプレート
93をスライドさせて抜く時には、プレート99を摘
み、突起98と凹部との係合を解除し、そのまま、スラ
イドさせれば良く、簡単にシールプレートを挿入・抜く
ことができる。なお、着脱ブラケット部92bは、着脱
ブラケット部92bを組付ける方向と同じ方向からネジ
締めBすることで取付けられる。
【0058】なお、この実施例では、シールプレート9
3を各々のクーラ配管90に対して別々に設けたが、一
体のものとしても良い。また、ヒータ配管91やドレン
配管(ドレンパイプ)83に対してもシールプレートを
設けて固定するようにしても良い。
【0059】次に空調ユニット4内の凝縮水の排水構造
について説明する。エバポレータ33による空気の冷却
時に、エバポレータ33に発生した凝縮水は、ケーシン
グ30の底壁部31に設けられたドレン部35を介して
車外へ排出される。このドレン部35は、図13に示す
ように、底壁部31の車体前端側における左側部分(送
風ユニット側)に、該底壁部31と一体に形成されたド
レン口80およびこのドレン口80に一体に形成された
ドレン通路81を備える。このドレン通路81はドレン
口80から略ダッシュパネルに平行に送風ユニット側に
延びており、その出口部82は空調ユニット4のケーシ
ング30の左側壁部30aよりも車体左側(送風ユニッ
ト側)へ突出するように延びて設けられている。この出
口部82に略直角にドレンパイプ83が接続され、この
ドレンパイプ83の先端がダッシュパネルPのドレン用
貫通穴102に挿入される。
【0060】底壁部31は、ドレン口80の部分が一番
低く、その対角部分が一番高くて、この対角部分からド
レン口に向かって傾斜面を形成している。さらに、ドレ
ン口80からドレン通路81の出口部82に向かっても
下方向に傾斜して設けられている。この形状により底壁
部31に貯留される凝縮水はドレン口80に導かれ、か
つドレン通路81を通ってその出口部82に導かれ、ド
レンパイプ83から車室外に排出される。
【0061】特に、水平ダクト5bの右端部に対して、
ケーシング30の底壁部31の左端部は一段低くなるよ
うにドレン口80に向かって傾斜面となって、連結され
ている。このことにより、車両が走行中に助手席側に傾
斜した場合でも、底壁部31に貯留された凝縮水が中間
ダクト5から送風ユニットに逆流することを防止してい
る。
【0062】中間ダクト5は送風ユニット3に接続さ
れ、図5に示すように、送風ユニット3から空調ユニッ
ト4に向かって斜め下方に傾斜した傾斜ダクト5aを備
え、この傾斜ダクト5aと空調ユニット4のケーシング
30とを連通する水平ダクト5bとを備える。傾斜ダク
ト5aが別部材として成形され、水平ダクト5bがケー
シング30に一体に成形されている。具体的には、水平
ダクト5bの下半分は底壁部31と一体に形成され、上
半分は本体部32と一体に形成されている。
【0063】図14に示すように、傾斜ダクト5aは、
送風ユニット3の送風部8の開口部8aの接続部分で断
面略矩形状に形成され、水平ダクト5bとの接続部分で
断面略三角形に形成されている。この傾斜ダクト5a内
で空気流は断面矩形状の部分を流れる状態から断面三角
形の部分を流れる状態に滑らかに方向修正しながら流れ
る。この実施例では、水平ダクト5bをケーシング30
に一体に形成し、傾斜ダクト5aを別部品で形成してい
るので、この傾斜ダクト5aの中の空気流が滑らかに通
流するように形状を設計し、成形することが容易にでき
る。
【0064】傾斜ダクト5aから直接、ケーシング30
の導入部39に空気流を送ると、下方に傾斜して流れる
空気流が底壁部31に衝突して、底壁部31の凝縮水を
乱す或いは巻き上げる可能性が大きいので、本発明で
は、導入部39に入る直前に水平ダクト5bを設けた。
このことより、送風ユニット3から傾斜ダクト5aを通
って斜め下方に送られる空気が、水平ダクト5bにより
略水平方向にやや方向変更され、空調ユニット4の開口
部25に導かれ、エバポレータ33の下部空間39に導
かれる。したがって、下部空間39内で斜め下方に向か
う空気流を抑制でき、空気流が底壁部31に衝突するこ
とが極減され、この底壁部31を流れる凝縮水を跳ね上
げることを防止できる。
【0065】そして、特に、底壁部31の中間部分には
平面部31aが形成され、水平ダクト5bとほぼ平行な
平面を形成している。この構成により、中間ダクト5を
介して流れる空気は、下部空間39内でこの平面部31
aに沿って流れ、この上部のエバポレータ33に方向変
換されて送られる。したがって、底壁部31の傾斜面を
ドレン口80に向かって流れる凝縮水の流れと下部空間
39に入ってくる空気流との衝突が効果的に避けられ、
空気流によって凝縮水の流れが妨げられることが大幅に
削減される。
【0066】また、送風ユニット3から中間ダクト5を
通って開口部25に送られる空気は、この傾斜ダクト5
aから断面略三角形の水平ダクト5bで略水平方向に方
向変換されながら、空調ユニット4内の下部空間25に
送られる。その時の空気流速分布を取ってみると、送風
ユニット3の半径方向外側の比較的、流速の早い空気流
が車体後方側を流れ、水平ダクト5bの略三角形の断面
形状において幅の広い側を流れ、そのままケーシング3
0に送り込まれる。即ち、高速の空気流が車体後方側を
流れ、比較的、流速の遅い空気流が略三角形の断面形状
において狭い側、即ち車体前方側を流れる。
【0067】この高速空気流が通過する冷却用根熱交換
器は車体後方側であり、斜めに傾斜した高いほうに位置
する側である。一方、冷却用熱交換器で発生した凝縮水
は、扁平チューブの外表面や波状フィン33bを下方に
落下し、波状フィンの下端面や扁平チューブの下端面を
直接車体後方から前方に流れる、或いは波状フィンの下
端面から扁平チューブ33aの下端面を伝って車体後方
から前方に流れるようになっている。冷却用熱交換器で
発生した凝縮水が高速の空気流で冷却用熱交換器の上
部、即ち加熱用熱交換器に持ち込まれることが大幅に抑
制される。
【0068】又、冷却用熱交換器の車体前方側、即ち低
いほう側には、凝縮水が流れ込む傾向にあるが、ここを
流れる空気流は比較的に低速であり、前方に近いほど空
気流速は遅く、ゼロに近い。したがって、冷却用熱交換
器の前方に集まる凝縮水が空気流で気熱用熱交換器のほ
うに持ち込まれる可能性は極めて少なくなっている。冷
却用熱交換器から凝縮水が速やかに排出される構成にな
っているので、熱交換効率が高い。
【0069】その上、ケーシング30の底壁部31に、
平面部31aより車体前方位置に、中間ダクト5から導
入される空気の流れ方向と平行な方向にリブ84が立設
されている。このリブにより、ドレン口80に集まる凝
縮水が、空調ユニット4に送られる空気流によってエバ
ポレータ33に連れ込まれるのを防止するようにしてい
る。特に凝縮水は、エバポレータ33の下面を斜め下方
に流れて車体前方側から底壁部31に落下する傾向にあ
り、このリブ84より車体前方側で凝縮水が底壁部31
に落下することが多い。このリブ84より前側での空気
流速は比較的、遅くなっており、凝縮水の落下、収集を
妨げることが大幅に低減される。
【0070】ダッシュパネルPに空調ユニット4を取り
付ける取付部85が、ドレン通路81の出口部82の先
に一体に設けられている。ダッシュパネルPに固定され
たスタッドボルトをこの取付部85の穴に挿通し、ナッ
トで締結するようになっているので、ドレンパイプ83
をダッシュパネルPに組付けた場合に、ドレンパイプ8
3とダッシュパネルPとのガタツキがなく、シール性が
向上する。
【0071】空調ユニット4は上下に分割され、上ケー
シングを構成する本体部32と下ケーシングを構成する
側壁部31からなる。そして、本体部32は左右に2分
割されてなり、エバポレータ33及びヒータコア34は
2分割された本体部32に挟まれて保持されるので、エ
バポレータ33及びヒータコア34の組立が容易で、保
持が確実である。なお、エバポレータ33は本体部32
を分解することなく、単体で取り出しできるようにする
ために、ケーシングの左側側面部30a(送風ユニット
側)に別部材の蓋部材が設けられている。この蓋部材
に、水平ダクト5bの上半分やドレン通路81の蓋部材
81bを設けても良いし、本体部32に残しても良い。
このようなケーシング分割構造にすることによって、底
壁部31に縦分割面を設けないので、凝縮水の漏れの恐
れがない。
【0072】次に、ドレン通路の構造を詳細に説明す
る。一般に、ドレン通路81を中空体として底壁部31
に一体に形成する場合には、底壁部31の成形時に、中
空部を形成するための芯材を長く形成してそれをセット
する必要がある。この芯材の精度や抜け勾配の関係で狭
い間隔で深い長溝を形成することが難しく、長い長溝を
形成することが制限される。それに対して、本発明で
は、ドレン通路81を長溝部81aおよび蓋部81bと
して2分割して形成しており、長溝部81aを底壁部3
1に一体に形成し、蓋部材81bを本体部32に一体に
構成しているので、長溝部81aの深さ方向の寸法や長
さ方向の寸法が少々長くても容易に成形でき、ドレン通
路81の形状や大きさに自由度があり、凝縮水の保有ス
ペースを確保するとともに滑らかに排出される形状を設
定できる。その上、ダッシュパネルPのドレンパイプ8
3の取付位置についての設計自由度が増す。
【0073】また、ヒータコア34は、エバポレータ3
3を通過した空気を加熱する加熱用の熱交換器であり、
エバポレータ33と同様に積層されたチューブ及びフィ
ンとからなるものとされ、チューブ内にはエンジンから
の高温の冷却水が循環して、ヒータコア34を通過する
空気を加熱するようになっている。このヒータコア34
にも、エバポレータ33の各クーラパイプと同様に、エ
ンジン冷却水を流入及び流出させる各ヒータパイプ91
が設けられていて、それぞれが、ケーシング30の左側
壁部30aから外方へ延出した後、車体前方へ延びるよ
うに形成されている。従って、各ヒータパイプ91も空
調ユニット4と送風ユニット3との空間に配設されるの
で、この空間を有効利用できる。それとともに、各ヒー
タパイプ91は、前記中間ダクト5の上方に位置するこ
とになるので、助手席乗員が接触することはなく、該ヒ
ータパイプへの断熱部材の取り付けを省略できる。
【0074】なお、この実施例では、ケーシング30内
部に高さの異なるヒータコア34を装着できるよう細工
されている。即ち、この実施例では、高さの低いヒータ
コア34を装着するタイプであったために、小さいヒー
タコア34に合わせて、ケーシングの開口面積の小さい
ケーシングを成形し、他の部分はそのままにしている。
それに対して、高さの高いヒータコアを装着する場合に
は、その高さに合わせた開口を開けて、他の部分は共通
としている。即ち、2つのエアミックスダンパ36、3
7や隔壁部40を変更することなく、共通化できるよう
になっている。
【0075】エバポレータ33とヒータコア34との間
には、調和空気の温度を調節するための2つのエアミッ
クスダンパ36、37(温度調節ダンパ)が設けられて
いる。このエアミックスダンパ36、37による温度調
節は、エバポレータ33を通過した空気のうち、ヒータ
コア34を通過する空気量とヒータコア34をバイパス
させるバイパス通路38を通過する空気量との比率を変
更することによって行われる。
【0076】詳しくは、図6に示すように、空調ユニッ
ト4のケーシング30内部は、ケーシング30の内側に
一体成形された隔壁部40によってエバポレータ33の
配設空間41と、ヒータコア34の配設空間42とに区
画されている。この隔壁部40は、図6に示すように、
車幅方向から見ると、車体前側で略水平に延びる前側隔
壁40aと、車体後側で逆V字状をなす後側隔壁40b
とからなり、その前側隔壁40aと後側隔壁40bとに
は、それぞれ、エバポレータ配設空間41とヒータコア
配設空間42とを連通させる2つの開口部43、44が
形成されていて、エアミックスダンパ36、37により
開閉されるようになっている。さらに、隔壁部40の後
側隔壁部40bには、ヒータコア配設空間42の後側で
バイパス通路38とエバポレータ配設空間41とを連通
させる開口部48が形成されている。
【0077】なお、図示してないが、エアミックスダン
パ36が開いた時の下端部とエバポレータ33との間に
リブをケーシング30に一体に設けても良い。このリブ
を設けることで、エバポレータからの空気流を滑らかに
ケーシング内部に案内するようにでき、エアミックスダ
ンパ36の下端部とケーシング内壁間に空気流が入り込
むことを防止できる。
【0078】2つのエアミックスダンパ36、37は、
内外気切替ダンパ12と同様に、各々が車幅方向に延び
る軸を有しており、その両端がケーシング30に支持さ
れていて、それぞれの車体左側の軸端に対して、ケーシ
ング30の左側壁部30aに配設されたアクチュエータ
45の出力軸がリンク機構46を介して連結されてい
る。アクチュエータ45は、内外気切替ダンパ12のア
クチュエータ15と同様に、ケーシング左側壁部30a
に突設されたボス部に固定されている。
【0079】2つのエアミックスダンパ36、37は、
リンク機構46により連動しており、アクチュエータ4
5により前側及び後側開口部43、44のそれぞれを全
開とする位置から、全閉とする位置まで回動するように
なっている。この際、後側のエアミックスダンパ37
は、後側開口部44を全開とする位置まで回動すると、
バイパス通路38の上流端開口部48を全閉とするよう
になっていて、略全ての空気がヒータコア34を通過す
るようになる。緻密な制御を行う場合にエアミックスダ
ンパ36、37の開閉タイミングは変更するようにする
ほうが好ましいが、場合によってはエアミックスダンパ
36および37の開閉タイミングは同じであって良い。
この実施例では、エアミックスダンパ36が全開した時
に、エアミックスダンパ37は半開まで開き、その後、
全開まで回転する。閉じる時は、その逆順序で全閉す
る。このエアミックスダンパ36、37のアクチュエー
タ45も内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と
同様に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ49
(図3及び図5にのみ示す)を有している。
【0080】尚、図示しないが、エバポレータ33に
は、その表面の温度を検出する温度センサが配設される
一方、ヒータコア34にはその内部のエンジン冷却水の
温度を検出する水温センサが配設されている。これら各
センサの信号線は、空調ユニット4の左側壁部30aを
貫通して延びていて、空調制御部に接続されるようにな
っている。
【0081】さらに、空調ユニット4のケーシング30
の上部には、車体後側の傾斜した部分にベント吹出口5
0,50,…が形成され、その前側の略水平な部分にデ
フロスト吹出口51,51が形成されている。さらに、
ケーシング30の上部における左側壁部30a及び右側
壁部30b(図5及び図10に示す)には、それぞれフ
ット吹出口52(図6に右側のもののみ示す)が形成さ
れている。ベント吹出口50,50,…は、ベントダク
ト(図示せず)を介して図4に示すインストルメントパ
ネル2に設けられたベントグリル53,53,…に接続
されており、各ベント吹出口50からの調和空気は主に
乗員の上半身へ吹き出すようになっている。一方、デフ
ロスト吹出口51,51は、デフロストダクト(図示せ
ず)を介してインストルメントパネル2の前端側に設け
られたデフロストグリル54,54に接続されており、
各デフロスト吹出口51からの調和空気はフロントウイ
ンドの内面に向かって吹き出すようになっている。ま
た、左右のフット吹出口52,52には、それぞれ下方
へ延びるダクト56、57が接続されていて、両ダクト
56、57は、インストルメントパネル2の下側におけ
る運転席乗員及び助手席乗員の足元近傍で開口してお
り、フット吹出口52,52からの調和空気を乗員の足
元に向かって吹き出すようになっている。
【0082】フット吹出口52,52に接続されたダク
ト56、57のうち、運転席側のダクト56は、ケーシ
ング30の右側壁部30bから後側の壁部に回り込むよ
うに、ケーシング30と一体的に設けられたもので、比
較的、大きい断面積を有しており、後席乗員への調和空
気も一緒に通過する後席用との兼用のダクトとされてい
る。この兼用ダクト56のケーシング右側壁部30bに
対応する部分の前側には、前記したように運転席乗員へ
の調和空気の吹出用開口55,55が形成される一方、
ケーシング30の後壁部に対応する部分の下端側には後
席乗員へ調和空気を導くためのフロアダクト(図示せ
ず)の上端部が接続される接続部58,58が形成され
ている。
【0083】また、空調ユニット4のケーシング30内
部には、吹出口50、51、52を開閉して調和空気の
吹出方向を変更する2つの吹出方向切替ダンパ60、6
1が、エアミックスダンパ36、37と同様に設けられ
ていて、これらは空調ユニット4のケーシング30にお
ける左側壁部30aに配設されたリンク機構62及び左
側壁部30aのボス部に固定されたアクチュエータ63
により作動するようになっている。
【0084】吹出方向切替ダンパ60、61のうちの前
側のものはデフロスト吹出口51,51を開閉するデフ
ロストダンパ60とされ、後側のものはベント吹出口5
0,50,…を開閉するベントダンパ61とされてい
る。それぞれのダンパ60、61はリンク機構62によ
り連動するようになっており、アクチュエータ63によ
り駆動されることで、それぞれが各吹出モードに対応し
た開度とされる。すなわち、この空調ユニット4は、2
つのダンパ60、61の開閉状態によってベントモー
ド、デフロストモード、フットモード、ベント及びフッ
トの各吹出口50、52から吹き出すバイレベルモード
等の各吹出モードに切り替え可能とされている。尚、こ
の吹出方向切替ダンパ60、61のアクチュエータ63
も内外気切替ダンパ12のアクチュエータ15と同様
に、空調制御部の信号線が結線されるカプラ65(図3
及び図5に示す)を有している。
【0085】前記したように、空調ユニット4の各ダン
パ36、37、60、61のリンク機構46、62及び
アクチュエータ45、63を、空調ユニット4の左側壁
部30aにまとめて配設しているので、空調ユニット4
の組立時には一方向から一度に取り付けることができ
る。
【0086】次に、空調装置1の車体への取付けについ
て説明する。まず、送風ユニット3及び空調ユニット4
のそれぞれの取付部について説明する。送風ユニット3
の送風部8の左右両側には、それぞれ一対の取付脚6
8,68が設けられ、また、前記フィルタ配設部21の
右側から車体右側に向かって斜めに突出する取付脚69
が設けられている。一方、空調ユニット4の取付部は、
前記ドレン部35に一体成形された取付脚70に設けた
取付部85と、ケーシング30上部の左右両側にそれぞ
れ設けられた一対の取付脚71、71に設けた取付部と
からなる。
【0087】また、送風ユニット3及び空調ユニット4
の取付脚68〜71には貫通孔が形成される一方、ダッ
シュパネルPには、図示しないが、各貫通孔の位置に対
応するように、スタッドボルトが取り付けられている。
また、ダッシュパネルPには、図12に示すように、ク
ーラ配管(クーラパイプ)90、ヒータ配管(ヒータパ
イプ)91とおよびドレン通路81との配設位置に対応
して貫通孔102が形成されている。そして、各ユニッ
ト3、4の取付脚68〜71における貫通孔にスタッド
ボルトを挿通させるように空調装置1を車体に位置決め
すると、前記クーラパイプ90及びヒータパイプ91は
ダッシュパネルPの貫通孔102からエンジンルーム側
に臨むようになる。この状態で、スタッドボルトにナッ
トを螺合させることによって空調装置1を車体に対して
強固に固定することができる。また、各パイプにはエン
ジンルーム内の配管を接続して、ドレンパイプ83には
排水パイプを接続する。この接続作業は、ヒータ配管9
1、クーラ配管90、ドレンパイプ83ともエンジンル
ーム側からでき、かつ接近した位置でできるので、作業
工数を低減できる。
【0088】ダッシュパネルPとのシール構造を説明す
る。ダッシュパネルPの車室側にダッシュインシュレー
タDが取付けられている。ヒータ配管91、クーラ配管
90及びドレンパイプ83の外周にはクッション性シー
ル部材101が取付けられている。なお、この実施例で
は、ヒータ配管91とクーラ配管90の一方に対して、
一体のシール部材101が取付けられている。クーラ配
管90の他方及びドレンパイプ83に対しては、それぞ
れ別々のシール部材101が取付けられている。ダッシ
ュパネルPには、各配管91、90、83を貫通させる
貫通穴102が設けられ、ダッシュインシュレータDに
は、この貫通穴102より大きく、かつブラケット92
よりも小さな開口部103が開口されている。このこと
によって、組付時、ブラケット92がダッシュインシュ
レータDに押し付けられ、開口部103がシールされ、
シール材101がダッシュパネルPに押し付けられて、
ダッシュパネルPの貫通穴102がシールされる。この
ように2重にシールすることで、シール性を向上してい
る。
【0089】更に、この実施形態に係る空調装置による
と、送風ユニット3からの空気を中間ダクト5を介して
空調ユニット4へ送るようにし、空調ユニット4のエア
ミックスダンパ36、37及び吹出方向切替ダンパ6
0、61の各リンク機構46、62及びアクチュエータ
45、63を空調ユニットケーシング30の送風ユニッ
ト3側に取り付け、かつ、送風ユニット3の内外気切替
ダンパ12のアクチュエータ15を送風ユニットケーシ
ング6の空調ユニット4側に取り付けるようにしてい
る。したがって、中間ダクト5上方のデッドスペースに
各アクチュエータ等15、45、46、62、63を収
めることができ、空調装置1を小型化して搭載スペース
を低減できる。また、空調ユニットケーシング30への
各リンク機構46、62及びアクチュエータ45、63
の組み付けを一方向から行えるので、空調ユニット4の
組立工数を削減できる。
【0090】また、各ダンパ12、36、37、60、
61のアクチュエータ15、45、63、エバポレータ
33の温度センサ、ヒータコア34の水温センサ及び送
風ファン23の制御回路26のそれぞれの空調制御部へ
の接続部17、27、49、65を、送風ユニット3と
空調ユニット4との間に集中させているので、空調装置
1の車体への組み付け作業の工数を削減することができ
る。
【0091】また、この空調ユニット4の右側壁部30
b、即ち運転席側には、リンク機構46、62やアクチ
ュエータ45、63が配設されていないので、運転席側
のダクト56の断面積を大きくすることができるととも
に、その形状を自由に設定することができる。このこと
で、空調ユニット4の右側壁部30bの有効活用が拡大
した。即ち、運転席乗員及び後席乗員への吹出空気量を
ダクト56のみで十分に確保することができる。また、
運転席の足元近傍のスペースを広くできる。
【0092】図15ないし図19に別の実施例を示す。
この実施例は左ハンドル車、即ちインストルメントパネ
ル2の車幅方向の略中央に空調ユニット4が設けられ、
その助手席側(図15中右側)に送風ユニット3を配設
したものである。前の実施例と異なる部分を説明し、そ
の他は省略する。ヒータ配管91は前の実施例と同様に
上下に2つ配設されている。それに対して、各クーラ配
管90は横に2つ配設してブロック体100にまとめて
いる。そして、固定ブラケット部92aと着脱ブラケッ
ト体92bとの分割面は、ヒータ配管91の径方向中間
部とこのブロック体100の中間部で形成されている。
シールプレート93aは下方からスライドして固定ブロ
ック体92a及び着脱ブロック体92bに挿入されて、
組み込まれるようになっている。このシールプレート9
3aは、2つのクーラ配管90を同時に固定するように
なっており、2つのクーラ配管90の外径に対応する内
径を有し、約三分の二を囲むようになっている。これに
より、シールプレート93aを挿入した時のクーラ配管
90保持機能を増加している。
【0093】なお、クーラ配管90の外径及びヒータ配
管91の外径とは、クーラ配管90及びヒータ配管91
のそのものの外径と略同じであっても良く、外周にクッ
ション材、断熱材等の外嵌材を外挿する場合には、外嵌
材の外径又は外嵌材を圧縮した場合の径であっても良
い。
【0094】図20に、膨張弁ボックスの取付構造の例
を説明する。図18に示すように、膨張弁ボックス96
はケーシング30の本体部32の外壁に配設されてい
る。通常は、膨張弁ボックス96をエバポレータ33に
接続して、ケーシング30に組み立てた時に、膨張弁ボ
ックス96の外部に露出する部分をブチルゴム等を露出
形状部分に貼り付けるように付着させ、外気との接触を
防止し、結露を防止している。この実施例では、膨張弁
ボックスを取り巻くように、突出壁30aをケーシング
30に一体に設け、この突出壁30aに膨張弁ボックス
96を収納した後、蓋部材30bを被せ密着させ、ねじ
締めして取り付ける。これにより、膨張弁ボックス96
が外気に晒されることを防止する。膨張弁ボックス96
を取り外す場合には、蓋部材30bを取り除けばよく、
取付ける場合には、膨張弁ボックス96をこの突出壁3
0a内に収納後、この蓋部材を30b再度嵌めればよい
ので、取付け・取外し作業が容易である。また、ブチル
ゴム等のシール部材をそのたびに消費することがなく、
コストダウンおよび環境改善になっている。
【0095】なお、膨張弁ボックスに接続される2つの
クーラ配管は、図18の実施例では、略90°別方向に
突出して設けられているが、2つのクーラ配管は同一方
向に突出させるようにしても良い。特に、蓋部材30b
の方向に2つのクーラ配管を設け、蓋部材の開閉方向に
突出するようにしても良い。又、突出壁は膨張弁を覆う
ように膨張弁高さより高くしても良いし、逆に突出壁を
低くして蓋部材に、膨張弁の周囲を覆うようにつばを設
けるようにしても良い。
【0096】また、上記実施例では、中間ダクト5は、
傾斜ダクト5aを別部品とし、水平ダクト5bをケーシ
ング30と一体に形成したが、傾斜ダクト5aと水平ダ
クト5bとを一体として、別部品としても良い。上記実
施例では、エバポレータが車体前後方向に傾斜した空調
ユニットで説明した。しかし、本発明の内容によって
は、エバポレータが車体幅方向に傾斜したタイプでも適
用できるものもある。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る車両用空調装置によると、車両のインストルメント
パネル内の車幅方向略中央部に配設された空調ユニット
と、空調ユニットの助手席側に配設された送風ユニット
と、送風ユニットからの空気を空調ユニットに送る中間
ダクトと、空調ユニット内に配設された冷却用熱交換器
及び加熱用熱交換器とを備え、冷却用熱交換器に接続さ
れたクーラ配管および加熱用熱交換器に接続されたヒー
タ配管が、空調ユニットの車幅方向同一サイドから突出
して配設されているので、ダッシュパネルへの組付作業
が容易となり、両配管とダッシュパネル間のシール性が
向上できる。また、ヒータ配管とクーラ配管を近接して
配設できるので、空調ユニットをコンパクトにできる。
【0098】さらに、クーラ配管およびヒータ配管が空
調ユニットの送風ユニット側の側壁部から突出して配設
され、両配管が略直角に折り曲げられて近接して車体前
方に延びて設けられているものでは、空調ユニットと送
風ユニットとの間のデッドスペースを有効活用でき、か
つ空調ユニットをダッシュパネルに接近して配置するこ
とができ、車室内の有効活用面積を拡大できる。
【0099】クーラ配管およびヒータ配管が空調ユニッ
トの送風ユニット側の側壁部から突出し、略直角に折り
曲げられて車体前方に延び、この延びた部分を空調ユニ
ットに一体に設けたブラケットに支持するようにしたも
のでは、空調ユニットと送風ユニット間のスペースを有
効活用できる。それと共に両配管を空調ユニットにコン
パクトかつ所定位置に安定して保持できる。
【0100】さらに、上記ラケットが両配管の径方向中
間部分に対応して縦に分割されて形成され、一方のブラ
ケット部は空調ユニットに一体に設けられ、他方のブラ
ケット部は着脱可能に取付けられているものでは、ヒー
タ配管およびクーラ配管の両配管の取付け・取外しが容
易で、位置決めも確実である。
【0101】ブラケットに開口したクーラ配管用の開口
部は、クーラ配管外径に対して所定間隙を有する大きさ
に設定され、シールプレートがブラケットに着脱可能に
設けられ、このシールプレートによって、クーラ配管を
ブラケットに固定するようにしたものでは、空調ユニッ
トの側壁部の外壁から覗いている膨張弁を着脱する際
に、クーラ配管が少し自由に動けるので、着脱ブラッケ
トを取外さなくても、簡単に膨張弁を脱着でき、脱着作
業が容易である。その上、クーラ配管を着脱ブラケット
でなく、シールプレートで所定位置に固定するので、ヒ
ータ配管と一緒にブラケットに支持していながら、ヒー
タ配管やブラケットに左右されることなく、クーラ配管
を所定位置に固定でき、クーラ配管の形状や位置などの
自由度が拡大できる。
【0102】空調ユニットの車体前方に配設されるダッ
シュパネルに対面する平坦面をブラケットが備え、この
平坦面がダッシュパネルに開口したヒータ配管用の開口
部およびクーラ配管用の開口部の周囲に押し当てられる
ようになっているものでは、ダッシュパネルと両配管と
のシール性が向上し、エンジンルーム側からの水進入防
止性、遮音性、断熱性に優れる。また、上記開口部周り
のダッシュインシュレータをこの平坦部で押さえること
ができ、このダッシュインシュレータがまくれることを
防止できる。
【0103】空調ユニットの底壁部に設けられるドレン
口が、空調ユニットの車体前方側でかつ送風ユニット側
の側壁部に近接した位置に設けられ、ドレン通路がこの
側壁部から突出して配設されたものでは、ドレン通路、
ク−ラ配管およびヒータ配管を上記側壁部にまとまって
集中配管でき、コンパクトにレイアウトできる。また、
一緒にダッシュパネルに取付けることができ、組付作業
性が向上するとともにこれら配管とダッシュパネルとの
シール性が向上する。
【0104】空調ユニットの車体前方側に備えられるダ
ッシュパネルに対して空調ユニットを取り付ける取付部
が、ドレン通路の出口部に近接して一体に設けられてい
るものでは、ドレン通路周りの剛性をアップでき、ドレ
ン通路をダッシュパネルの所定位置に安定して取付で
き、組付け精度が向上する。
【0105】ドレン口が空調ユニットの底壁部の車体前
方側でかつ送風ユニット側に配設され、このドレン口が
一番低く、その対角部分から前記ドレン口に向かって傾
斜面を形成しており、ドレン口からドレン通路の出口部
に向かっても下方向に傾斜して設けられているもので
は、空調ユニットの底壁部の凝縮水を速やかに排出でき
る。
【0106】空調ユニットは上下に分割された上ケーシ
ング及び下ケーシングからなり、かつ上ケーシングは左
右に2分割されてなり、冷却用熱交換器及び加熱用熱交
換器は2分割された上ケーシングに挟まれて保持されて
いるものでは、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器の組
立が容易で、保持が確実である。その上、下ケーシング
に縦分割面を形成しないので、凝縮水の漏れの恐れがな
く、ドレン口から確実に排出される。
【0107】空調ユニットの車体前方側にエンジンルー
ムとの仕切りを構成するダッシュパネルが設けられ、ド
レン口は前記下ケーシングの送風ユニット側でかつ車体
前方側の位置に設けられ、ドレン通路はドレン口から送
風ユニット側に向かってダッシュパネルと略平行方向に
延びて、空調ユニットから突出して設けられ、ドレン通
路の出口部にドレンパイプが接続され、ドレンパイプは
ダッシュパネルと直交する方向に延びて、ダッシュパネ
ルの開口穴に挿入され、ドレン通路は、下ケーシングに
一体に形成された長溝部と、上ケーシングに一体に形成
された長溝部の蓋部とで構成されているものでは、ドレ
ン通路を中空体として形成することなく、下ケーシング
に長溝部として形成し、その上面を別部材で蓋する構成
であるので、下ケーシングとともにドレン通路を一体に
形成でき、その際、長溝部の深さ方向の寸法や長さ方向
の寸法が少々長くても容易に成形でき、ドレン通路の形
状や大きさに自由度があり、凝縮水の保有スペースを確
保するとともに滑らかに排出される形状を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置の外観を示す
左側後方からの斜視図である。
【図2】空調装置の外観を示す右側後方からの斜視図で
ある。
【図3】空調装置の外観を示す後面図である。
【図4】空調装置の配設状態を示す説明図である。
【図5】空調装置の構造を示す図3相当図である。
【図6】空調ユニットの内部構造を示す断面図である。
【図7】エバポレータの設置状態を説明する図である。
【図8】図7のエバポレータの扁平チューブおよび波状
フィンの断面形状を示す。
【図9】空調ユニットの外観を示す正面図である。
【図10】空調ユニットのヒータ配管及びクーラ配管の
取り付け状態を説明する図である。
【図11】図10のヒータ配管及びクーラ配管の取り付
け状態を車体後方から見た図である。
【図12】空調ユニットを送風ユニット側から見た外観
図であり、ダッシュパネルに取付けた場合を示す。
【図13】空調ユニットの底壁部を示す斜視図である。
【図14】中間ダクトの斜視図である。
【図15】右ハンドル車の空調装置の斜視図である。
【図16】図15の空調装置の空調ユニットの斜視図を
示す。
【図17】図16のブラケット部の部分拡大図であっ
て、ヒータ配管及びクーラ配管の取付け状態を説明する
図である。
【図18】図17のブラケット部を車体後方から見た図
である。
【図19】左ハンドル車の空調装置の空調ユニットをエ
ンジンルーム側から見た図である。
【図20】膨張弁ボックスの取り付け状態を説明する図
であり、(a)は断面図、(b)は蓋部材の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 空調装置 2 インストルメントパネル 3 送風ユニット 4 空調ユニット 5 中間ダクト 12 内外気切替ダンパ 15 アクチュエータ 30 空調ユニットケーシング 31 底壁部 33 エバポレータ(冷却用熱交換器) 34 ヒータコア(加熱用熱交換器) 35 ドレン部 36 エアミックスダンパ(温度調節ダンパ) 37 エアミックスダンパ(温度調節ダンパ) 45 アクチュエータ 60 デフロストダンパ(吹出方向切替ダンパ) 61 ベントダンパ(吹出方向切替ダンパ) 63 アクチュエータ 80 ドレン口 81 ドレン通路 81a 長溝部 81b 蓋部 83 ドレンパイプ 85 取付部 90 クーラ配管 91 ヒータ配管 92 ブラケット 92a 固定ブラケット(一方のブラケット) 92b 着脱ブラケット(他方のブラケット) 93 シールプレート 93a シールプレート P ダッシュパネル
フロントページの続き (72)発明者 間弓 浩司 広島県東広島市吉川工業団地3番11号 株 式会社日本クライメイトシステムズ内 Fターム(参考) 3L011 BP00

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のインストルメントパネル内の車幅
    方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニ
    ットの助手席側に配設された送風ユニットと、該送風ユ
    ニットからの空気を前記空調ユニットに送る中間ダクト
    と、該空調ユニット内に配設された冷却用熱交換器及び
    加熱用熱交換器とを備え、該中間ダクトから空調ユニッ
    トに導入した空気を、該空調ユニット内に設置された冷
    却用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気
    とするようにした車両用空調装置において、 該冷却用熱交換器に接続されたクーラ配管および該加熱
    用熱交換器に接続されたヒータ配管が、該空調ユニット
    の車幅方向同一サイドから突出して配設されていること
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両のインストルメントパネル内の車幅
    方向略中央部に配設された空調ユニットと、該空調ユニ
    ットの助手席側に配設された送風ユニットと、該送風ユ
    ニットからの空気を前記空調ユニットに送る中間ダクト
    とを備え、該中間ダクトから空調ユニットの下側に導入
    した空気を、該空調ユニット内で上下に並設された冷却
    用熱交換器及び加熱用熱交換器を通過させて調和空気と
    するようにした車両用空調装置において、 該冷却用熱交換器に接続されたクーラ配管および該加熱
    用熱交換器に接続されたヒータ配管が、該空調ユニット
    の車幅方向同一サイドから突出して配設されていること
    を特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記クーラ配管および前記ヒータ配管が、前記空調ユニ
    ットの同一側壁部から突出して配設され、両配管が略直
    角に折り曲げられて、近接して車体前方に延びて設けら
    れていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 前記ク−ラ配管および前記ヒータ配管は、前記空調ユニ
    ットの側壁部から突出して、両配管が略直角に折り曲げ
    られて、近接して車体前方側に延びて設けられて、前記
    空調ユニットの車体前方に配設されるダッシュパネルに
    対して、該両配管の先端部が、近接した位置に開口され
    た該ダッシュパネルの貫通口からエンジンルーム側に突
    出して配置されるようになっていることを特徴とする車
    両用空調装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 前記ク−ラ配管および前記ヒータ配管が突出した前記空
    調ユニットの側壁部は、送風ユニット側であって、前記
    ク−ラ配管および前記ヒータ配管は前記空調ユニットと
    前記送風ユニットとの間で車体前方に延びて設けられて
    いることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 前記ヒータ配管および前記クーラ配管を支持するブラケ
    ットが前記空調ユニットに一体に設けられ、該ブラケッ
    トに、前記ヒータ配管および前記クーラ配管のうち車体
    前方に向かって延びた部分が支持されることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ヒータ配管は加熱用熱交換器に加熱用熱媒体を供給
    する供給路および加熱用熱媒体からのリターン路を備
    え、該供給路および該リターン路が上下に配設されて前
    記ブラケットに支持され、このヒータ配管の下方でクー
    ラ配管が前記ブラケットに支持されていることを特徴と
    する車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、 前記ブラケットは両配管の径方向略中間部分に対応して
    分割可能に形成され、一方のブラケット部は前記空調ユ
    ニットに一体に設けられ、他方のブラケット部は着脱可
    能に取付けられていることを特徴とする車両用空調装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、 前記ブラケットに開口したクーラ配管用の開口部は、ク
    ーラ配管外径に対して所定間隙を有する大きさに設定さ
    れており、前記ブラケットに開口したクーラ配管用の開
    口部に対して着脱可能なシールプレートを備え、このシ
    ールプレートを装着することで、クーラ配管をブラケッ
    トに固定するようにしたことを特徴とする車両用空調装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記シールプレートは、クーラ配管用の溝を備え、該溝
    の大きさは該クーラ配管外径よりも大きいが該ブラケッ
    トの開口部より小さい大きさであって、クーラ配管と略
    直角に着脱可能になっていることを特徴とする車両用空
    調装置。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10のいずれかにおい
    て、 前記空調ユニットの車体前方に配設されるダッシュパネ
    ルに対面する平坦面を該ブラケットが備え、該平坦面が
    ダッシュパネルに開口したヒータ配管用の開口部および
    クーラ配管用の開口部の周囲に押し当てられるようにな
    っていることを特徴とする車両用空調装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかにおい
    て、 前記クーラ配管は膨張弁を介して前記冷却用熱交換器に
    接続され、該膨張弁が前記空調ユニットの送風ユニット
    側の側壁部の外壁に隣接して配置され、該膨張弁の周囲
    を覆うように該側壁部の該外壁に突出壁が一体に設けら
    れ、この突出壁に被せられる蓋部材が設けられ、この突
    出壁及び蓋部材によって前記膨張弁が覆われるようにな
    っていることを特徴とする車両用空調装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかにおい
    て、 前記冷却用熱交換器は車体前方にかつ下方に傾斜して配
    設され、該冷却用熱交換器には、内部を冷媒が通過する
    扁平チューブが車体前後方向に延びるように車幅方向に
    多数積層して設けられ、隣り合う扁平チューブの間に波
    形のフィンが介在され、該フィンの下端部が該扁平チュ
    ーブの下端部より上側に配設されていることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかにおい
    て、 前記空調ユニットの底壁部にドレン口が設けられ、該ド
    レン口が、該底壁部にいて前記ク−ラ配管およびヒータ
    配管が配設された空調ユニットの同一サイド側で、車体
    前方側に近接して配設されていることを特徴とする車両
    用空調装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記ドレン口に連接してドレン通路が設けられ、該ドレ
    ン通路の出口部は、前記ク−ラ配管および前記ヒータ配
    管と共に、前記空調ユニットの送風ユニット側の側壁部
    から突出して設けられていることを特徴とする車両用空
    調装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記ドレン通路の該出口部にドレンパイプが接続され、
    該ドレンパイプが車体前方側に向かって配設されている
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかにおい
    て、 前記空調ユニット内に、前記加熱用熱交換器及び前記冷
    却用熱交換器が上下に略水平に配置され、該冷却用熱交
    換器は車体後方から前方に向かって下方に傾斜して配置
    され、下方の該冷却用熱交換器の下部に該中間ダクトか
    らの空気が導入される下部空間を備え、この下部空間の
    下方に該空調ユニットの該底壁部が設けられ、該底壁部
    にドレン口が前記空調ユニットに一体に形成され、この
    ドレン口に連接されるドレン通路が該空調ユニットの側
    壁部から突出して配設され、かつ前記中間ダクトより車
    体前方側位置に設けられていることを特徴とする車両用
    空調装置。
  18. 【請求項18】 請求項16または17において、 前記ブラケットに前記ヒータ配管および前記クーラ配管
    が上下に位置されて支持され、さらに、前記クーラ配管
    の下方に前記ドレンパイプが配設されていることを特徴
    とする車両用空調装置。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし18のいずれかにお
    いて、 前記空調ユニットの車体前方側に備えられるダッシュパ
    ネルに対して前記空調ユニットを取り付ける取付部が、
    前記ドレン通路の該出口部に近接して一体に設けられて
    いることを特徴とする車両用空調装置。
  20. 【請求項20】 請求項13ないし19のいずれかにお
    いて、 前記空調ユニットの底壁部は、前記ドレン口が一番低
    く、その対角部分が一番高くて、ここから前記ドレン口
    に向かって傾斜面が形成されていることを特徴とする車
    両用空調装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20のいずれかにおい
    て、 前記中間ダクトは、前記送風ユニットに接続され、前記
    送風ユニットから前記空調ユニットに向かって斜め下方
    に傾斜した傾斜ダクトと、該傾斜ダクトおよび前記空調
    ユニットに連接され略水平の空気通路を構成する水平ダ
    クトとを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  22. 【請求項22】 請求項21において、 前記空調ユニットの底壁部は、前記ドレン口が一番低
    く、その対角部分が一番高くて、ここから前記ドレン口
    に向かって傾斜面を形成しており、前記底壁部の中間部
    に平面部を有し、ドレン口からドレン通路の出口部に向
    かっても下方向に傾斜して設けられていることを特徴と
    する車両用空調装置。
  23. 【請求項23】 請求項13ないし22のいずれかにお
    いて、 前記空調ユニットの底壁部に、中間ダクトから導入され
    る空気の流れ方向と平行な方向にリブが立設され、この
    リブよりも車体前方においてドレン口が該底壁部に設け
    られていることを特徴とする車両用空調装置。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし23のいずれかにおい
    て、 前記空調ユニット内に、前記加熱用熱交換器及び前記冷
    却用熱交換器が上下に略水平に配置され、該冷却用熱交
    換器は車体後方から前方に向かって下方に傾斜して配置
    され、下方の該冷却用熱交換器の下部に該中間ダクトか
    らの空気が導入される下部空間を備え、この下部空間の
    下方に該空調ユニットの該底壁部が設けられ、該冷却用
    熱交換器は車体後方から前方に向かって下方に傾斜して
    配置され、前記中間ダクトと該下部空間との連結部分が
    断面略三角形に形成され、 前記中間ダクトは、送風ユニットから前記空調ユニット
    に向かって斜め下方に傾斜した傾斜ダクトと、該傾斜ダ
    クトから前記空調ユニットに連接され略水平の空気通路
    を形成する水平ダクトとを備え、該傾斜ダクトは、その
    送風ユニット側の連結部分が断面矩形状に形成され、水
    平ダクト側の連結部分が断面略三角形状に形成されてい
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかにおい
    て、 前記空調ユニットには、導入された空気のうち、加熱用
    熱交換器を通過する空気の比率を変更して調和空気の温
    度を調節する温度調節ダンパと、 調和空気の吹出方向を切り替える吹出方向切替ダンパと
    が設けられ、 前記温度調節ダンパ及び吹出方向切替ダンパを駆動する
    駆動機構及びアクチュエータが、前記空調ユニットの送
    風ユニット側の側壁部に配設されていることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  26. 【請求項26】 請求項25において、 前記温度調節ダンパが2つのダンパー部材からなり、こ
    れら2つのダンパー部材を揺動制御することにより、加
    熱用熱交換器を通過する空気の比率を変更して調和空気
    の温度を調節することを特徴とする車両用空調装置。
  27. 【請求項27】 請求項26において、 前記2つのダンパー部材が加熱用熱交換器側を通る空気
    通路を開閉するタイミングが異なるように制御されるこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  28. 【請求項28】 請求項1ないし27のいずれかにおい
    て、 前記送風ユニットには、車室外及び車室内からそれぞれ
    取り入れる空気量を調節する内外気切替ダンパが設けら
    れ、 前記内外気切替ダンパを駆動するためのアクチュエータ
    が前記送風ユニットの空調ユニット側の壁部に配設され
    ていることを特徴とする車両用空調装置。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし28のいずれかにおい
    て、 前記空調ユニットは上下に分割された上ケーシング及び
    下ケーシングからなり、かつ上ケーシングは左右に2分
    割されてなり、前記冷却用熱交換器及び前記加熱用熱交
    換器は2分割された上ケーシングに挟まれて保持されて
    いることを特徴とする車両用空調装置。
  30. 【請求項30】 請求項29において、 前記空調ユニットの車体前方側にエンジンルームとの仕
    切りを構成するダッシュパネルが設けられ、前記ドレン
    口は前記下ケーシングの送風ユニット側でかつ車体前方
    側の位置に設けられ、前記ドレン通路は該ドレン口から
    該送風ユニット側に向かって前記ダッシュパネルと略平
    行方向に延びて、該空調ユニットから突出して設けら
    れ、該ドレン通路の出口部にドレンパイプが接続され、
    該ドレンパイプは前記ダッシュパネルと直交する方向に
    延びて、ダッシュパネルの開口穴に挿入され、前記ドレ
    ン通路は、該下ケーシングに一体に形成された長溝部
    と、上ケーシングに一体に形成された該長溝部の蓋部と
    で構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
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JP2011195091A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Japan Climate Systems Corp 車両用空調装置
JP2016188018A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 マツダ株式会社 車両用空調装置

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