JP2003071114A - 遊技島の紙幣搬送装置 - Google Patents

遊技島の紙幣搬送装置

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JP2003071114A
JP2003071114A JP2001264775A JP2001264775A JP2003071114A JP 2003071114 A JP2003071114 A JP 2003071114A JP 2001264775 A JP2001264775 A JP 2001264775A JP 2001264775 A JP2001264775 A JP 2001264775A JP 2003071114 A JP2003071114 A JP 2003071114A
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Tsutomu Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡易な構成(各遊技台の上部近傍
の前面側に取り付けられる)により、従来の紙幣搬送装
置のない遊技島にも大掛かりな島改築を必要せず、容易
な作業によって短時間で取り付けることが出来るように
した、ユニット式(ユニット本体)の遊技島の紙幣搬送
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 隣接して配設された遊技台と、遊技台間
に設けられた遊技媒体貸出機とから成る遊技島に設けら
れる紙幣搬送装置において、前記紙幣搬送装置は、遊技
台のピッチとほぼ同じ横方向長さを有し且つ横方向に延
びる搬送路を備えたユニット本体と、該ユニット本体の
一端側に開口して設けられた紙幣投入口と、該紙幣投入
口の奥部に位置して本体内に備えられた紙幣識別装置
と、該紙幣識別装置からの紙幣及び搬送路の上流側から
の紙幣を下流側に搬送する駆動部と、から成るユニット
として構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技台(パチンコ
台やスロットマシン台等)と、遊技媒体(パチンコ玉や
メダル)を貸出す遊技媒体貸出機とが配設された遊技島
に設置され、該遊技媒体を貸出すために遊技媒体貸出機
に投入された紙幣(紙幣やカード類)を搬送する紙幣搬
送装置に関り、さらに詳しくは、各遊技台の上部近傍の
前面側(遊技島の外側)に取り付けられるようにユニッ
ト式(ユニット本体)として構成された紙幣搬送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、遊技島(例えば、スロットマシン
を配設した島)は、図9に示すように構築されている。
図9において、遊技島1は、横方向に直線状に配置され
た複数台の遊技台(図示の場合、スロットマシン)2、
2、・・・と、互いに隣接する各遊技台2の間(図では
二台に一台の間)に配設された遊技媒体貸出機(図示の
場合、台間メダル貸出機)3、3、・・・と、各遊技台
2、2、・・・の上方に設けられた遊技島設備品(例え
ば、呼び出しランプ)5、5、・・・と、さらにその上
方に設けられたストック箱等を置いておく玉箱収納部
6、6、・・・と、から構築されている。
【0003】上記した遊技島1は、図示しない柱部材と
水平部材により構築された支持枠体内に、上述した各遊
技台2、2、・・・及び遊技媒体貸出機3、3、・・・
を組み込むと共に、各遊技台2、2、・・・の上方に上
記遊技島設備品5、5、・・・及びストック箱等を置い
ておく玉箱収納部6、6、・・・を配置することによ
り、組み立てられる。
【0004】一般的に遊技島に設置された遊技媒体貸出
機3は、投入した紙幣を紙幣識別した後、内部の収納装
置付紙幣識別装置に収納するように構成されており、遊
技媒体貸出機3に投入された紙幣で満杯になった時は、
遊技店の店員が遊技媒体貸出機3の前面扉を開いて内方
側の収納装置付紙幣識別装置に収納された満杯になった
紙幣を手作業にて回収する必要があった。
【0005】これに対して、紙幣の手作業による回収を
排除するために昨今は、各遊技媒体貸出機3、3、・・
・の遊技島の内部の背面側に、紙幣搬送装置を備えた遊
技島が、例えば実開平4−90389号公報(以下、先
行技術1という)に開示されている。
【0006】この遊技島においては、図10及び図11
に示すように、遊技媒体の貸出のために投入された紙幣
が、各遊技媒体貸出機3、3、・・・の上方に設けられ
た紙幣投入口3aから紙幣識別装置3bを介して紙幣を
起立姿勢で搬送する紙幣搬送装置4により、遊技島1の
端部に設けた島管理装置内に搬送し、内方側の紙幣収納
装置にて、整列・収納されるように成っている。
【0007】このような構成の遊技島1によれば、各遊
技台2、2、・・・に、遊技媒体貸出機3、3、・・・
が設けられていることにより、遊技者は、遊技台2に隣
接した遊技媒体貸出機3の紙幣投入口3aから紙幣を投
入することにより、遊技媒体の貸出を受けることが出来
るように成っている。また、店員は従来のように各遊技
媒体貸出機3、3、・・・の内方側の収納装置付紙幣識
別装置に収納された紙幣をわざわざ回収する手作業がな
くなる。
【0008】これに対して、図12に示すような構成の
紙幣搬送装置が、例えば特開平6−139435号(以
下、先行技術2という)に開示されている。図12にお
いて、投入された紙幣をベタ姿勢で搬送する紙幣搬送装
置7が遊技島の各遊技台2の上方外部に取り付けられ、
前述した呼び出しランプ5及びストック箱等を置いてお
く玉箱収納部6の上方で、前方に張り出すように配設さ
れており、下方に向かって開口した紙幣投入口7aから
紙幣識別装置7bを介して搬送される紙幣を、遊技島の
端部に設けられた島管理装置に搬送し、内方側の紙幣収
納装置にて、ベタ姿勢の紙幣を整列・収納されるように
成っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術1又は先行技術2の紙幣搬送装置4又は7
は、以下のような課題が指摘されていた。即ち、何れの
紙幣搬送装置4又は7においても、紙幣搬送装置(紙幣
搬送装置付台間メダル貸出機等)を備えていない遊技島
に新たに設置しようとすると、遊技島を構成する各遊技
台及び遊技媒体貸出機の上部の大掛かりな施工(島改
築)が必要となり、多大のコスト及び時間を要してしま
っていた。
【0010】さらに、上述した先行技術1の紙幣搬送装
置4においては、遊技島の両面に遊技台が並んで配置さ
れる場合、互いに背中合わせに配置される遊技台の間
に、紙幣搬送装置が配置されるものの、紙幣搬送装置を
取り付ける際に、遊技島の各遊技台の上部の大掛かりな
島改築が必要と成るため紙幣搬送装置の取付コストが高
価となってしまい、また、互いに背中合わせに配置され
る遊技台の間を広い空間としなければならないので幅広
の遊技島となってしまい店内のスペースを有効活用が出
来ない。
【0011】また、上述した先行技術2の紙幣搬送装置
7においては、紙幣投入口が遊技台の真上、遊技島設備
品(呼び出しランプ5及びストック箱を置いておく玉箱
収納部6)の上方に位置することから、紙幣投入口がか
なり高い位置になってしまうと共に、紙幣投入姿勢が垂
直方向となるため、遊技者が紙幣投入口に紙幣を投入す
る際、いちいち中腰になって手を伸ばし、紙幣投入口に
向けて投入するため投入し難くかった。そのため、遊技
媒体の貸出の意欲がなくなり、遊技店では売上減と成っ
ていた。
【0012】本発明は、以上の点に鑑み、簡易な構成
(各遊技台の上部近傍の前面側に取り付けられる)によ
り、従来の紙幣搬送装置のない遊技島にも大掛かりな島
改築を必要せず、容易な作業によって短時間で取り付け
ることが出来るようにした、ユニット式(ユニット本
体)の遊技島の紙幣搬送装置を提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の請
求項1によれば、隣接して配設された遊技台と、遊技台
間に設けられた遊技媒体貸出機とから成る遊技島に設け
られる紙幣搬送装置において、前記紙幣搬送装置は、遊
技島を構成する各遊技台の上部近傍の前面側に取り付け
られ、遊技台のピッチとほぼ同じ横方向長さを有し且つ
横方向に延びる搬送路を備えたユニット本体と、該ユニ
ット本体の一端側に開口して設けられた紙幣投入口と、
該紙幣投入口の奥部に位置して本体内に備えられた紙幣
識別装置と、該紙幣識別装置からの紙幣及び搬送路の上
流側からの紙幣を下流側に搬送する駆動部と、から成る
ユニットとして構成されたことにより、達成される。
【0014】上記目的は、本発明の請求項2によれば、
請求項1に記載の遊技島の紙幣搬送装置において、上記
ユニット本体が、遊技島を構成する各遊技台の上部近傍
の前面側に取り付けられ、さらに着脱可能に固定保持さ
れる構成としたことにより、達成される。
【0015】上記目的は、本発明の請求項3によれば、
請求項1又は請求項2に記載の遊技島の紙幣搬送装置に
おいて、上記ユニット本体が、遊技島を構成する遊技媒
体貸出機本体部とは別体に構成したことにより、達成さ
れる。
【0016】上記目的は、本発明の請求項4によれば、
請求項1から請求項3の何れかに記載の遊技島の紙幣搬
送装置において、上記搬送路が、開閉可能に構成されて
いることにより、達成される。
【0017】上記目的は、本発明の請求項5によれば、
請求項4に記載の遊技島の紙幣搬送装置において、上記
ユニット本体は、前面に前面カバーと、前面カバーの一
側に施錠装置とが備えられ、該施錠装置の操作により前
面カバーを開閉可能に構成されていることにより、達成
される。
【0018】上記目的は、本発明の請求項6によれば、
請求項1から請求項5の何れかに記載の遊技島の紙幣搬
送装置において、上記ユニット本体の前面部位に、呼び
出しランプ若しくは玉箱収納部の遊技島設備品が取り付
けられていることにより、達成される。
【0019】上記目的は、本発明の請求項7によれば、
上記駆動部が、搬送路中に配置された複数個のローラ
と、これらのローラに巻回された搬送平ベルトと、これ
らのローラの軸方向両端付近に対向するように搬送路に
沿って配置された複数のガイドレールと、から構成され
ていることにより、達成される。
【0020】そのため、上記構成によれば、紙幣搬送装
置は、遊技台のピッチとほぼ同じ横方向長さを有し且つ
横方向に延びる搬送路を備えたユニット本体が遊技台の
上部近傍の前面側に取り付けられ、該ユニット本体の一
端側に開口して設けられた紙幣投入口と、該紙幣投入口
の奥部に位置して本体内に備えられた紙幣識別装置と、
該紙幣識別装置からの紙幣及び搬送路の上流側からの紙
幣を下流側に搬送する駆動部と、から成している。よっ
て、遊技台の上部近傍の前面側に取り付けられた紙幣搬
送装置の紙幣投入口から紙幣を投入すると、この紙幣は
紙幣識別装置により真券か否かを識別された後、搬送路
内に進入し、駆動部により搬送されると共に、紙幣識別
装置の識別結果に基づいて、遊技媒体貸出機から所定数
の遊技媒体が貸出されることに成る。
【0021】この各紙幣搬送装置は、それぞれ遊技台の
上部近傍の前面側(遊技島の外部に)に取り付けるだけ
で済み、従来の紙幣搬送装置のない遊技島に紙幣搬送装
置を設ける場合においても遊技島の大掛かりな改築や施
工を行なう必要がなくなり、低コストで且つ短時間で紙
幣搬送装置を設置することが出来る。さらに、紙幣搬送
装置は、遊技台の背面側への突出部分が少なくなる。従
って、遊技台が背中合わせで配設される両面島を構成す
る場合であっても、背中合わせの遊技台の間隔を狭くす
ることが出来るため、遊技島のスペースを有効に活用す
ることが可能になる。
【0022】また、上記構成によれば、上記ユニット本
体が、遊技島を構成する各遊技台の上部近傍の前面側に
取り付けられているため、各遊技台に取り付けられた紙
幣搬送装置のユニット本体の搬送路が、隣接する遊技台
の上部に取り付けられた紙幣搬送装置のユニット本体の
搬送路とつながって、遊技島全体に亘って横方向に延び
る搬送路を構成するので、各紙幣搬送装置の駆動部によ
り、紙幣が順次に各紙幣搬送装置の搬送路を通って、遊
技島の端部に設けられた島管理装置に搬送され、整列収
納される。
【0023】また、上記構成によれば、上記ユニット本
体が、遊技島を構成する遊技媒体貸出機本体部とは別体
に構成されているため、遊技島に紙幣搬送装置を取り付
ける際の作業がし易くなり、また仮に紙幣搬送装置の駆
動部(駆動モータ等)が故障しても交換が容易に行え
る。
【0024】また、上記構成によれば、上記搬送路が、
開閉可能に構成されているため、搬送路途中にて紙幣詰
まり等のトラブルが発生した場合でも、搬送路を開閉し
て詰まっている紙幣を素早く取り除くことが出来る。ま
た、ユニット本体の前面カバーの一端側に施錠装置が備
えられているため、店員以外の遊技客には不正な開閉操
作が出来ないように成っており、搬送途中の紙幣を抜き
取る不正(盗難)が防止できる。
【0025】また、上記構成によれば、上記ユニット本
体の前面に、いろいろな遊技島設備品が取り付けられる
構成に成っていて、遊技店が要望する遊技島設備品を配
置することが出来る。遊技店によっては、ユニット本体
の前面に呼び出しランプを取り付ける要望にも応じら
れ、さらにユニット本体の前面にストック箱を置いてお
く玉箱収納部を取り付けたい要望にも応じられる。
【0026】また、上記構成によれば、上記駆動部が、
搬送路中に配置された複数個のローラ(軸方向中心付近
が最大径を有するローラとした場合、若しくは軸方向の
中央付近が両端より大径とした扁平な山形の断面を有す
るローラとした場合)と、これらのローラに巻回された
搬送平ベルトと、これらのローラの軸方向両端付近に対
向するように搬送路に沿って配置された複数のガイドレ
ールと、から構成されているため、搬送平ベルトとこれ
に対向するガイドローラにより構成された駆動部と比較
して、駆動部全体が薄型に構成することが出来る。従っ
て、本紙幣搬送装置を遊技台の上部近傍の前面側に取り
付けても、紙幣搬送装置の奥行きが幅薄となり、特に紙
幣搬送装置のない遊技島に本紙幣搬送装置を取付けても
遊技台の前面への突出部分をより小さくすることが出来
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明していく。図1及び図2
は、本発明による遊技島の紙幣搬送装置が使用される遊
技島を示している。図1及び図2において、遊技島10
は、横方向に直線状に配置された複数台の遊技台(図示
の場合、例えばスロットマシン)11、11、・・・
と、互いに隣接する各遊技台11、11、・・・の間に
配設される薄型形状の遊技媒体貸出機(図示の場合、例
えば台間メダル貸出機)12、12、・・・と、各遊技
台11、11、・・・の前面側に設けられる遊技島設備
品(呼び出しランプ)13、13、・・・と、さらにそ
の上方に設けられたストック箱等を置いておく玉箱収納
部(図示省略するが図9と同様)と、から構築されてい
る。
【0028】さらに、各遊技媒体貸出機12に投入され
た紙幣(例えば、千円紙幣)を収納するために、遊技島
10には、紙幣搬送部14が設けられており、当該紙幣
搬送部14によって、遊技島10の端部に設けられた島
管理装置15に搬送され、整列・収納されるように成っ
ている。尚、この整列収納する際、回収した紙幣は計数
センサ(図示せず)にて計数し、売上カウントするよう
に成している。ここでの島管理装置15は、回収した紙
幣を内方側に整列収納する構造のみとしたが、回収した
紙幣(千円紙幣)を高額紙幣の両替紙幣用としてリサイ
クルする構造を備えたリサイクル両替機としても良い。
【0029】上記遊技島10は、図示しない柱部材と水
平部材により構成された支持枠体内に、上述した各遊技
台11、11、・・・及び遊技媒体貸出機12、12、
・・・を組み込むと共に、各遊技台11、11、・・・
の上方に上記遊技島設備品13、13、・・・及びスト
ック箱等を置いておく玉箱収納部を配置することによ
り、組み立てられる。
【0030】上記各遊技媒体貸出機12は、後述するよ
うに紙幣投入口23及び紙幣識別装置24が、遊技媒体
貸出機本体部12a(図3参照)とは別体に構成され、
後述する紙幣搬送装置内に組み込まれることにより、遊
技媒体貸出機本体部12aの上部に配置されている。
【0031】上記遊技島設備品13は、ここでは呼び出
しランプとして構成されており、遊技台11の上部前面
に配置されるようになっており、この場合、後述する紙
幣搬送装置20の前面側に取り付けられる。また、呼び
出しランプとしたが、遊技店の要望に応じてストック箱
等を置いておく玉箱収納部の構成を上部前面に配置する
ようにしても良い。
【0032】上記紙幣搬送部14は、各遊技台11の上
部近傍にそれぞれ取り付けられる紙幣搬送装置20から
構成されている。各紙幣搬送装置20は、図4乃至図6
に示すように、ユニット本体21と、ユニット本体21
内に構成された搬送路22と、搬送路22の一側(図示
の場合、右側)の一端側に設けられた縦型の紙幣投入口
23及び紙幣識別装置24と、紙幣を搬送路22に沿っ
て搬送させるための駆動部25(図8(B)参照)と、
から成るユニットとして構成されている。
【0033】上記ユニット本体21は、前後方向に関し
て薄型の扁平な長方体状に形成されており、横方向に関
して遊技台11のピッチとほぼ同じ長さを有している。
そして、上記ユニット本体21は、図3に示すように、
遊技台11の上部近傍に設けられた取付部材11aに対
して着脱自在と成し、位置決め・固定されるように成っ
ている。具体的には、ユニット本体21の背面に設けら
れた位置決めボス21aが、取付部材11aに設けられ
た位置決め穴11b内に挿入されることにより、ユニッ
ト本体21が取付部材11aに対して位置決めされ、取
付部材11aの背面から位置決めボス21aに固定ネジ
が螺合され、締め付けられることにより、ユニット本体
21が取付部材11aに対して着脱可能に固定保持され
ることになる。尚、ここでは位置決めボス21aと位置
決め穴11bとしたが、他の着脱構造(例えば、嵌合部
材等による取り外し可能な構造)としても良い。
【0034】さらに、上記ユニット本体21は、その前
面カバー21bが、他端で紙幣識別装置24に対して、
蝶番21e等によって揺動可能に支持されており、これ
により、ベース部21cとの間に構成される内部の搬送
路22を水平方向に開閉可能に覆うように成っている。
その前面カバー21bには、上述した遊技島設備品13
の呼び出しランプが図示しないネジ等により取り付けら
れるように成っている。このように、前面カバー21a
が開かれることにより、何れかの搬送路22の途中で紙
幣詰まり等のトラブルが生じても素早く対処(メンテナ
ンス)することが出来る。また、ここでは前面カバー2
1aを開閉可能の構成にて説明したが、他の構造(例え
ば、嵌合部材等による取り外し可能な構造)としても良
い。さらに、前面カバー21aを開閉する際は、店員が
鍵穴21fにて施錠装置を操作することによって、店員
のみが開閉することが出来、第三者による不正(盗難)
な開閉操作が出来ないように成っている。また、図示し
ないが前面カバー21aにセンサを設けておき、施錠装
置以外の不正な開閉操作が行われた際は、センサの検知
により店員等に報知するようにしても良い。
【0035】上記搬送路22は、紙幣搬送装置20の横
方向全体に亘って延びるように構成されており、図7
(A)に示すように、上記ベース部21cの前面に配置
された搬送平ベルト22aと、この搬送平ベルト22a
を両端及び中間部で支持・張架するローラ22bと、さ
らに前面カバー21b側に設けられた二本のガイドレー
ル21dと、から構成されている。搬送ベルト22a
は、好ましくは平ベルトから成り、ユニット本体21の
長さと略同じ長さに巻回されている。この場合、搬送路
22は、上流側(右方)から下流側(左方)に向かって
紙幣を搬送するように成っており、最も他端側には図6
(B)及び図8(B)に示すようにハの字状に広がって
いるスライド自在の連結部が設けられ、隣接する上流側
(右方)の紙幣搬送装置20の搬送路22からの紙幣が
詰まることなく受け渡すことが出来るように成ってい
る。尚、ここではローラ22bと平ベルトの搬送ベルト
22aとから成る搬送路22としたが、例えば、ローラ
22bと丸ベルトの搬送ベルト22a等の一般的に採用
している搬送機構としても良い。
【0036】ここで、上記ローラ22bは、上下端の軸
方向中心付近が最大径を有する所謂樽型形状に形成さ
れ、ベース部21c側に軸支されている。また、上記突
出した二本のガイドレール21d前面カバー21b側に
設けられ、ローラ22bの中央付近より上下の位置に間
隔をおいて、搬送平ベルト22aを介してローラ22d
に当接するように構成されている。これにより、搬送路
22を搬送される紙幣Mは、図7(A)に示すように、
ガイドレール21dによりローラ22dの表面に沿って
湾曲した搬送平ベルト22aの表面に対して、略湾曲し
た状態で当接するように成っている。尚、図7に示すよ
うに、ベース部21cの上下端、即ち上記前面カバー2
1b側に設けられた二本のガイドレール21dのさらに
上部に位置して、二本のガイドレール21gを設けるこ
とが好ましく、このことにより紙幣Mの上下が押さえら
れより安定して搬送されることとなる。このようにし
て、搬送路22は、一側にのみ搬送ベルト22a及びロ
ーラ22ba備えることにより、ユニット本体が薄型に
構成され得ることになる。そして、店員によって、鍵穴
21fを介して施錠装置が操作されて前面カバー21a
が開かれると、図7(B)に示すように、ガイドレール
21dが搬送路22から前方に退避することにより、紙
幣Mが搬送平ベルト22aから離反する。尚、上記した
樽型形状に形成したローラ22bの形状に限定されるも
のでなく、例えば、ローラの表面に凸部等を形成して搬
送するグリップ力を備えたものとしても良い。
【0037】上記紙幣投入口23は、紙幣搬送装置20
が遊技台11の上部近傍に取り付けられたとき、遊技媒
体貸出機12の上部に位置し、遊技媒体貸出機12の紙
幣投入口として利用されるようになっており、起立姿勢
に投入するように縦型形状に形成されている。また、上
記紙幣識別装置24は、上記紙幣投入口23に連接して
設けられ、投入された紙幣を識別手段(例えば、センサ
24a)により真券か否かを識別するものであり、真券
と識別すると、搬送部(図示せず)にて当該紙幣を奥に
取り込んで搬送し、搬送路22に合流させる。尚、真券
の識別でないときは、搬送部が逆転して紙幣を紙幣投入
口23に戻すように成っている。尚、上記各紙幣識別装
置24と各搬送路22には、エスクロ機能するためのセ
ンサ(図示せず)が備えられている。例えば、各搬送路
22の下流側より紙幣が搬送されている時、投入された
紙幣は紙幣識別装置24内部に一時保留させておき、搬
送路22内を通過した後に紙幣を取り込むように成して
いる。
【0038】上記駆動部25は、図8に示すように、搬
送ベルト22aの一端(右側)のローラ22bを駆動す
るための歯車部25aと、駆動モータ25bに設けた歯
車部と、から構成されており、該駆動モータ25bを駆
動すると、歯車部とが噛合って回転し歯車部25aとロ
ーラ22bとが回転し、この回転に伴って搬送平ベルト
22aが駆動し、搬送路22の右側及び紙幣識別装置2
4からの紙幣を他端(左側)に搬送するように成ってい
る。
【0039】遊技島の上部近傍の前面側に取り付けられ
た紙幣搬送装置10は、以上のように構成されており、
以下に示すように動作する。紙幣搬送装置20におい
て、駆動モータ25bが駆動すると歯車部と噛合う歯車
部25aが回転駆動し、これにより搬送平ベルト22a
を介して各ローラ22bが回転駆動される。これによ
り、搬送路22内にてガイドレール21dにより搬送平
ベルト22aを介してローラ22bに当接された紙幣M
が確実に保持されて搬送される。
【0040】そして、図1及び図2にて隣接する一端
(右側)の遊技台11に取り付けられた紙幣搬送装置2
0から進入する紙幣は、紙幣搬送装置10の一端にて、
搬送路22内に進入し、該搬送平ベルト22aにより搬
送され、搬送路22の他端(左端)に達して、さらに隣
接する他端(左側)の遊技台11に取り付けられた各々
の紙幣搬送装置20にて搬送され、遊技島10の端部の
島管理装置15内に整列収納される。
【0041】また、紙幣投入口23に紙幣Mが投入され
ると、この紙幣Mは、紙幣識別装置24により真券か否
か識別された後、搬送路22内に進入し、同様にして搬
送平ベルト22aにより搬送され、搬送路22の他端
(左端)に達するように成っている。尚、紙幣識別装置
24にて真券と識別された場合、その旨が遊技媒体貸出
機12に伝達され、遊技媒体貸出機12内部に設けた遊
技媒体払出し装置(図示せず)から投入した紙幣に相当
する量の遊技媒体が貸出される。
【0042】この場合、遊技島10全体に亘って延びる
紙幣搬送部14は、各遊技台11の上部近傍に取り付け
られた紙幣搬送装置20により構成されており、各紙幣
搬送装置20は、それぞれユニットとして、対応する遊
技台11の上部近傍の前面側から取り付けるだけで済
み、従来の紙幣搬送装置のない遊技島に紙幣搬送装置2
0を設ける場合においても、遊技島10の大掛かりな改
築や施工を行なう必要がなくなり、低コストで且つ短時
間で、紙幣搬送装置20を設置することが出来る。
【0043】また、各紙幣搬送装置20は、薄型に構成
されているため遊技台11の背面側への突出部が少なく
なる。従って、遊技台11が背中合わせで配設される両
面島を構成する場合であっても、背中合わせの遊技台1
1の間隔を狭くすることができるため、遊技島10のス
ペースの有効に活用することが出来る。
【0044】また、搬送路22が、開閉可能に構成され
ているため、搬送路途中にて紙幣詰まり等のトラブルが
発生した場合でも、搬送路を開閉して詰まっている紙幣
を素早く取り除くことが出来る。また、ユニット本体2
1の前面カバー21aの一端側に鍵穴21fを介して操
作する施錠装置が備えられているため、店員以外の遊技
客には不正な開閉操作が出来ないように成っており、搬
送途中の紙幣を抜き取る不正(盗難)が防止出来る。
【0045】また、ユニット本体21の前面に、いろい
ろな遊技島設備品13が取り付けられる構成に成ってい
て、遊技店が要望する遊技島設備品13を配置すること
が出来る。遊技店によっては、ユニット本体21の前面
に呼び出しランプを取り付ける要望にも応じられ、さら
にユニット本体の前面にストック箱の収納部を取り付け
たい要望にも応じられる。
【0046】また、上述した実施形態においては、紙幣
搬送装置20の搬送路22を構成するローラ22bは、
軸方向中心付近が最大径を有する樽型状に形成したもの
を採用しているが、これに限らず、軸方向の中央付近が
両端より大径であれば、扁平な山形の断面を有したロー
ラ22bとしても良い。
【0047】また、上述した実施形態においての遊技媒
体貸出機は、遊技媒体としてメダルを下方の受皿口に貸
し出す台間メダル貸出機としたが、遊技台の上皿に直接
貸し出すCR用台間メダル貸出機としても良く、遊技媒
体としてパチンコ玉を受皿口に貸し出す台間玉貸出機
(CR用台間玉貸出機)としても良い。また、遊技媒体
貸出機に投入される紙幣は、千円紙幣としたが、高額紙
幣等の貨幣としても良く、さらにカード(プリペイドカ
ードやICカード等)を投入して搬送するカード類搬送
装置に採用しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、上記構成
によれば、紙幣搬送装置は、遊技台のピッチとほぼ同じ
横方向長さを有し且つ横方向に延びる搬送路を備えたユ
ニット本体が遊技台の上部近傍の前面側に取り付けら
れ、該ユニット本体の一端側に開口して設けられた紙幣
投入口と、該紙幣投入口の奥部に位置して本体内に備え
られた紙幣識別装置と、該紙幣識別装置からの紙幣及び
搬送路の上流側からの紙幣を下流側に搬送する駆動部
と、から成している。よって、遊技台の上部近傍の前面
側に取り付けられた紙幣搬送装置の紙幣投入口から紙幣
を投入すると、この紙幣は紙幣識別装置により真券か否
かを識別された後、搬送路内に進入し、駆動部により搬
送されると共に、紙幣識別装置の識別結果に基づいて、
遊技媒体貸出機から所定数の遊技媒体が貸出されること
に成る。
【0049】この場合、各紙幣搬送装置は、それぞれ遊
技台の上部近傍の前面側に取り付けるだけで済み、従来
の紙幣搬送装置のない遊技島に紙幣搬送装置を設ける場
合に、おいても遊技島の大掛かりな改築や施工を行なう
必要がなくなり、低コストで且つ短時間で紙幣搬送装置
を設置することが出来る。さらに、紙幣搬送装置は、薄
型に構成されているため遊技台の背面側への突出部分が
少なくなる。従って、遊技台が背中合わせで配設される
両面島を構成する場合であっても、背中合わせの遊技台
の間隔を狭くすることが出来るため、遊技島のスペース
を有効に活用することが可能になる。
【0050】また、上記構成によれば、上記ユニット本
体が、遊技島を構成する各遊技台の上部近傍の前面側に
取り付けられているため、各遊技台に取り付けられた紙
幣搬送装置のユニット本体の搬送路が、隣接する遊技台
の上部に取り付けられた紙幣搬送装置のユニット本体の
搬送路とつながって、遊技島全体に亘って横方向に延び
る搬送路を構成するので、各紙幣搬送装置の駆動部によ
り、紙幣が順次に各紙幣搬送装置の搬送路を通って、遊
技島の端部に設けられた島管理装置に搬送され、整列収
納される。
【0051】また、上記構成によれば、上記ユニット本
体が、遊技島を構成する遊技媒体貸出機本体部とは別体
に構成されているため、遊技島に紙幣搬送装置を取り付
ける際の作業がし易くなり、また仮に紙幣搬送装置の駆
動部(駆動モータ等)が故障しても交換が容易に行え
る。
【0052】また、上記構成によれば、上記搬送路が、
開閉可能に構成されているため、搬送路途中にて紙幣詰
まり等のトラブルが発生した場合でも、搬送路を開閉し
て詰まっている紙幣を素早く取り除くことが出来る。ま
た、ユニット本体の前面カバーの一端側に施錠装置が備
えられているため、店員以外の遊技客には不正な開閉操
作が出来ないように成っており、搬送途中の紙幣を抜き
取る不正(盗難)が防止できる。
【0053】また、上記構成によれば、上記ユニット本
体の前面に、いろいろな遊技島設備品が取り付けられる
構成に成っていて、遊技店が要望する遊技島設備品を配
置することが出来る。遊技店によっては、ユニット本体
の前面に呼び出しランプを取り付ける要望にも応じら
れ、さらにユニット本体の前面にストック箱等を置いて
おく玉箱収納部を取り付けたい要望にも応じられる。
【0054】また、上記構成によれば、上記駆動部が、
搬送路中に配置された複数個のローラ(軸方向中心付近
が最大径を有するローラとした場合、若しくは軸方向の
中央付近が両端より大径とした扁平な山形の断面を有す
るローラとした場合)と、これらのローラに巻回された
搬送平ベルトと、これらのローラの軸方向両端付近に対
向するように搬送路に沿って配置された複数のガイドレ
ールと、から構成されているため、搬送平ベルトとこれ
に対向するガイドローラにより構成された駆動部と比較
して、駆動部全体が薄型に構成することが出来る。従っ
て、本紙幣搬送装置を遊技台の上部近傍の前面側に取り
付けても、紙幣搬送装置の奥行きが幅薄となり、特に紙
幣搬送装置のない遊技島に本紙幣搬送装置を取付けても
遊技台の前面への突出部分をより小さくすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンによる遊技島の一例の構成の一
部を示す概略正面図である。
【図2】図1の遊技島の概略斜視図である。
【図3】図1の遊技島における遊技台への取付状態を示
す本発明による紙幣搬送装置の一実施形態の概略斜視図
である。
【図4】図3の紙幣搬送装置を示す概略斜視図である。
【図5】図4の紙幣搬送装置の分解斜視図である。
【図6】図4の紙幣搬送装置を示し、(A)は正面図,
(B)は平面図、及び(C)は左側面図である。
【図7】図4の紙幣搬送装置における搬送路を示し、
(A)は通常時,及び(B)は前面カバーを少し開いた
状態の断面図である。
【図8】図4の紙幣搬送装置における紙幣投入口及び紙
幣識別装置を示し、(A)は部分拡大正面図、及び
(B)は部分拡大平面図である。
【図9】従来のスロットマシンを備えた遊技島の一例の
構成を示す正面図である。
【図10】従来の紙幣搬送装置を備えた遊技島の一例の
構成の要部を示す概略斜視図である。
【図11】図10の遊技島の概略断面図である。
【図12】従来の紙幣搬送装置を備えた遊技島の他の例
の構成の要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11 遊技台 12 遊技媒体貸出機 12a 遊技媒体貸出機本体部 13 遊技島設備品 14 紙幣搬送部 20 紙幣搬送装置 21 ユニット本体 21b 前面カバー 21c ベース部 21d ガイドレール 21G ガイドレール 21f 鍵穴(施錠装置) 22 搬送路 22a 搬送平ベルト 22b ローラ 23 紙幣投入口 24 紙幣識別装置 25 駆動部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接して配設された遊技台と、遊技台間
    に設けられた遊技媒体貸出機とから成る遊技島に設けら
    れる紙幣搬送装置において、 前記紙幣搬送装置は、遊技島を構成する各遊技台の上部
    近傍の前面側に取り付けられ、遊技台のピッチとほぼ同
    じ横方向長さを有し且つ横方向に延びる搬送路を備えた
    ユニット本体と、該ユニット本体の一端側に開口して設
    けられた紙幣投入口と、該紙幣投入口の奥部に位置して
    本体内に備えられた紙幣識別装置と、該紙幣識別装置か
    らの紙幣及び搬送路の上流側からの紙幣を下流側に搬送
    する駆動部と、から成るユニットとして構成されている
    ことを特徴とする、遊技島の紙幣搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記ユニット本体が、遊技島を構成する
    各遊技台の上部近傍の前面側に取り付けられ、さらに着
    脱可能に固定保持される構成としたことを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技島の紙幣搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記ユニット本体が、遊技島を構成する
    遊技媒体貸出機本体部とは別体に構成されていることを
    特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の遊技島の紙
    幣搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記搬送路が、開閉可能に構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに
    記載の遊技島の紙幣搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記ユニット本体は、前面に前面カバー
    と、前面カバーの一側に施錠装置とが備えられ、該施錠
    装置の操作により前面カバーを開閉可能に構成されてい
    ることを特徴とする、請求項4に記載の遊技島の紙幣搬
    送装置。
  6. 【請求項6】 上記ユニット本体の前面部位に、呼び出
    しランプ若しくは玉箱収納部の遊技島設備品が取り付け
    られていることを特徴とする、請求項1から請求項5の
    何れかに記載の遊技島の紙幣搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記駆動部が、搬送路中に配置された複
    数個のローラと、これらのローラに巻回された搬送平ベ
    ルトと、これらのローラの軸方向両端付近に対向するよ
    うに搬送路に沿って配置された複数のガイドレールと、
    から構成されていることを特徴とする、遊技島の紙幣搬
    送装置。
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