JP2004283478A - 紙幣搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送途中の紙幣は二重、三重に施した不正防止策によって抜き取られることなく、完全に防止することが出来、さらに紛失した鍵では開錠しないようにした、紙幣搬送装置を提供する。
【解決手段】横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に、遊技台配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を搬送する紙幣搬送部を構成し、前記個々の遊技台に対応して設けられ、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う施錠装置付き投入カバーと、から成る紙幣搬送装置であって、投入カバーの施錠装置は、外部管理装置に設けた操作部による開錠許可指令と、店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠する構成とした。
【選択図】 図5
【解決手段】横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に、遊技台配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を搬送する紙幣搬送部を構成し、前記個々の遊技台に対応して設けられ、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う施錠装置付き投入カバーと、から成る紙幣搬送装置であって、投入カバーの施錠装置は、外部管理装置に設けた操作部による開錠許可指令と、店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠する構成とした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技台に対応して設けられた遊技媒体貸出装置に、遊技媒体と交換するために投入された紙幣を回収する紙幣搬送装置に関し、特に不正防止策を施した紙幣搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技店では、パチンコ台やスロットマシンなどの遊技台を横方向に直線状に配置して遊技島を形成しているのが一般的である。図1に示すように遊技台2の間には、遊技台2の二台に一台の割合で、遊技媒体貸出機3が配設されている。遊技台がスロットマシンの場合、遊技媒体はメダルであるので、この貸出機3はメダル貸出機であり、また、遊技台がパチンコ台の場合、遊技媒体はパチンコ玉であるので、この貸出機3はパチンコ玉貸出機となる。遊技島1(スロットマシン設置島)には、さらに各遊技台の上方には遊技島設備品である呼び出しランプ5及びその上方にストック箱などを置いておく玉箱収納部6が設けられている。
【0003】
上記した遊技島に設置された遊技媒体貸出機は、投入した紙幣を紙幣識別した後、内部の収納装置付紙幣識別装置(不図示)に収納するように構成されており、遊技媒体貸出機に投入された紙幣で満杯になった時は、遊技店の店員が遊技媒体貸出機の前面扉を開いて内方側の収納装置付紙幣識別装置に収納された満杯になった紙幣を手作業にていちいち回収する必要があった。
【0004】
これに対して、手作業による紙幣の回収を排除するため、各遊技媒体貸出機の遊技島内部の背面側に、紙幣搬送装置を備えた遊技島が提供されている。 しかし、この紙幣搬送装置においては、手作業による回収作業が排除できる反面、遊技島の内部に設置するため、大掛かりな島改築をしなければ紙幣搬送装置を設置することが出来ず、経費と時間を要してしまう。さらに、この紙幣搬送装置は、遊技島の内部に設置するため、紙幣搬送装置で搬送途中にて紙幣詰まり等が生じると、遊技している客は一旦遊技を中止しなくては修復作業が行えず、客に迷惑をかけていた。
【0005】
そこで、大掛かりな島改築を行うことなく、紙幣搬送装置を遊技島に簡易に後から外付けにて設置することが可能な紙幣搬送装置が昨今提案されてきている。該紙幣搬送装置は、遊技島の内部に設置するのでなく、図1乃至図3に示すように横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に取り付けられる。
紙幣搬送装置は、例えばユニット形態とし、遊技台2の配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を起立姿勢で搬送する紙幣搬送部11を有した紙幣搬送ユニット10aから成り、該紙幣搬送ユニット10aを複数台連接し、前記個々の遊技台2に対応して取り付けられるものである。上記した紙幣搬送ユニット10aは、搬送路を覆う搬送本体カバー12と、投入部を覆う投入カバー13と、から構成され、該投入カバー13には錠部材(不図示)が設けられ、この錠部材は店員が所持した鍵にて開錠する。
また、搬送本体カバー12の前面部位に、呼び出しランプ5若しくは玉箱収納部6の遊技島設備品が取り付けられる。
【0006】
【特許文献1】特願2001−298398
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した紙幣搬送装置は、搬送過程において生じた紙幣詰まりを素早く対処するため、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う投入カバーとがそれぞれ開閉するように構成されていて、仮に搬送過程にて紙幣詰まりが生じた場合、店員は先ず投入部を覆っている投入カバーに設けた錠部材を鍵にて開錠操作後に開閉し、さらに搬送本体カバーを開閉して内部の詰まった紙幣を素早く取り除くことで、客に迷惑をかけないようにしている。
【0008】
また、紙幣搬送装置は、遊技島に簡易に後から外付けにて設置されているため、搬送途中の紙幣の抜き取る等の盗難防止を考慮して投入カバーに錠部材を設けて不正防止(例えば、ピッキング防止)を行っている。しかし、投入カバーに設けた錠部材だけでは万全な不正防止策とは言えず、更なる対策を備えることが望まれていた。さらに、投入カバーに設けた錠部材で使用する鍵はその店に導入された全ての紙幣搬送装置に共通して使用することから、紛失してしまうと不正に使用される恐れがある。
【0009】
本発明は、前述の問題点を考慮してなされたものであり、搬送途中の紙幣は二重、三重に施した不正防止策によって抜き取られることなく、完全に防止することが出来、さらに紛失した鍵では開錠しないようにした、紙幣搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、本発明の紙幣搬送装置は、横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に、遊技台配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を搬送する紙幣搬送部を構成し、前記個々の遊技台に対応して設けられ、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う施錠装置付き投入カバーと、から成る紙幣搬送装置であって、
前記投入カバーの施錠装置は、外部管理装置に設けた操作部による開錠許
可指令と、店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠する構成としたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の紙幣搬送装置は、搬送本体カバーの前面部位に、呼び出しランプ若しくは玉箱収納部の遊技島設備品が取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、本実施形態にかかる紙幣搬送装置が適用される遊技島の概略斜視図である。以下、従来の技術にて使用した同符号にて説明する。
【0013】
図1の遊技島1は、複数の遊技台2を横方向に配列して構成される。図示する遊技台2はメダルを用いて遊技するスロットマシンとして示されているが、他の種類、例えばパチンコ玉を用いて遊技するパチンコ台であっても良い。この図の遊技台2の背面側に、図示していないがメダルを用いて遊技するスロットマシンが配列されている。
【0014】
各遊技台2の間には、遊技媒体貸出機3が配置される。さらに各遊技台2の上部近傍の前面側の取り付板(例えば、ランプ板)には紙幣搬送ユニット10aが取付具(不図示)によって取付けられ、各紙幣搬送ユニット10aが横方向に複数台連接して紙幣搬送装置10を構成している。該紙幣搬送装置10の終端、即ち島端には各紙幣搬送ユニット10aに投入された紙幣を回収し、整列する収納装置20aを備えた外部管理装置である島管理装置20が備えられている。この島管理装置20内に設けた制御部によって、回収した紙幣の枚数を数え、売上げカウントが成される。
【0015】
始めに図2に基づいて本実施形態の紙幣搬送装置10(紙幣搬送ユニット10a)の大略の構成を説明する。
紙幣搬送ユニット10aは、搬送路を覆い開閉可能な搬送本体カバー12と、紙幣が投入される投入部を覆い開閉可能な施錠装置14付きの投入カバー13と、から構成されている。尚、ここでは、搬送本体カバー12と投入カバー13とは開閉可能に成しているが、着脱可能な構成としても良く、さらに上記したユニット形態の紙幣搬送装置の構成に限定されるものでなく、別の構成の紙幣搬送装置(例えば、島の長さを有した一本の搬送ベルト)であっても良い。
【0016】
図3は、本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接し、一方側が開閉した状態を示す斜視図であり、図4は、図3の本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接し、一方側が開閉した状態を示した平面図である。
ここでの図3及び図4に図示する紙幣搬送ユニット10aは2個であるが、実際には横方向に多数(遊技台が設置される台数分)が連接して配列される。紙幣搬送ユニット10aの搬送本体カバー12は、紙幣搬送部を、投入カバー13は、搬送部及び紙幣識別部の内部構造を正面から覆い隠すためのカバーの役割をし、これらのカバー12、13は、それぞれ異なる一端に設けた軸にて開閉する構成となっている。
【0017】
搬送本体カバー12と投入カバー13は、図示するように連接する紙幣搬送ユニット10aに属するもの同士が向かいあって、開閉するように構成されている。すなわち、図中右側の紙幣搬送ユニット10aの搬送本体カバー12は右端部を軸として開く左開きであり、左側の紙幣搬送ユニット10aの投入カバー13は左端部を軸として開く右開きとなっており、双方互いに開閉する側に向き合っている。もちろん、右側の紙幣搬送ユニット10aの投入カバーも右側に、左側の紙幣搬送ユニット10aの投入カバーも左側に開閉するようになっている。
【0018】
二つのカバー12、13は、閉じたときにそれらの一部が重なるようになっている。閉じる際には、まず搬送本体カバー12を閉じ、その上に被せるようにして投入カバー13を閉じる。投入カバー13が搬送本体カバー12に被さるように閉じているので、投入カバー13の施錠装置14を施錠することにより搬送本体カバー12も開閉しない。
【0019】
搬送本体カバー12の内部には、紙幣を挟持して搬送する紙幣搬送部11(例えば、搬送路は搬送ベルトとプーリー)が設けられ、ここでは前面に呼び出しランプ5が取付けられている。該呼び出しランプ5は、一般的に点灯点滅するランプと、操作ボタン等が設けられている。
投入カバー13の内部には、投入された紙幣を搬送する搬送部、紙幣識別部(共に不図示)が設けられていて投入口13aから投入された紙幣は、搬送部にて内部に送り込まれ、紙幣識別部にて正紙幣のみ紙幣搬送部11に送られ、この紙幣搬送部11によって図中左隣の紙幣搬送ユニット10aに送られるように成している。投入口13aに紙幣が投入され紙幣識別部にて正紙幣と識別した時は、これに対応した数の遊技媒体が遊技媒体貸出機本体内の遊技媒体払出し機(不図示)から払出口に払出される。なお、偽紙幣と識別した時は、投入口13aに返却される。
【0020】
遊技媒体は、遊技台2の種類によって異なり、スロットマシンであればメダルであり、パチンコ台であればパチンコ玉である。また、投入される紙幣は、千円紙幣だけでもいいが、他の紙幣である二千円紙幣、五千円紙幣、一万円紙幣が投入できるようにしても良く、さらに硬貨(500円硬貨等)であっても良い。なお、硬貨の時は硬貨を搬送する硬貨搬送装置が取り付けられる。
【0021】
施錠装置14付の投入カバー13について説明する。ここでは、投入カバー13側にロック孔14b、搬送本体カバー12側にソレノイド14aを設けた施錠装置14としているが、逆の構成としても良い。
各投入カバー13には後述する施錠装置14が設けられ、該投入カバー13の施錠装置14は、後述する外部管理装置に設けた操作部による開錠許可指令と、後述する店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠するように構成されている。
外部管理装置は、遊技島の島端に設置された島管理装置20、若しくはホールコンピュータ30である。
【0022】
ここでの施錠装置14は、搬送本体カバー12に設けたソレノイド14aと、投入カバー13に設けたロック孔14bと、から構成されている。そして、施錠時はソレノイド14aが消磁して先端がロック孔14bに嵌まり込んでロック状態となり、開錠時はソレノイド14aが励磁すると先端がロック孔14bから外れてロックオフ状態となる。このように、施錠装置14はいずれかの外部管理装置に設けた操作部により開錠許可指令され、さらに後述する店員が所持している操作具の両方で開錠許可された時点で開錠するため、今までの錠部材の鍵による開錠では開かない。なお、上記したソレノイドを用いた施錠装置の構成に限定されるものでない。
【0023】
15は、店員が所持している操作具である。操作具15は、遠隔操作可能な構成(例えば、リモコン操作器)と成し、外部管理装置の開錠操作(開錠許可)された箇所に店員が行き、所持していた操作具15にて開錠操作すると開錠し、投入カバー13が開放するのである(図3参照)。なお、開錠した投入カバー13は修復作業後、閉鎖させると再びロック状態となる。
なお、操作具はここではリモコン操作器としたが、別の操作具(たとえば、指紋検出器等)によるものでも良い。
【0024】
次に、本実施形態における特徴的な構成について詳述する。
外部管理装置の構成について図1と図5に基づいて説明する。外部管理装置は、各遊技島の端部に配置された島管理装置20であっても良く。さらに、各島管理装置20と接続された遊技店の管理事務所等に配置されたホールコンピュータ30であっても良い。
【0025】
始めに、外部管理装置を島管理装置20にした場合について説明する。
外部管理装置(以下、島管理装置20という)と、遊技台2に対応して設けられた紙幣搬送ユニット10aの各投入カバー12の施錠装置14とが電気的(例えば、中継器を介して接続された伝送ケーブル35等)に接続されている。
島管理装置20は、略矩形形状に形成され妻板に取り付けられ、前面扉が開閉自在と成している。また、島管理装置20内部には制御部と、搬送されてきた紙幣を整列して収納する収納装置20a(片側省略)と、開錠ボタン21a及び番号指定表示器21bとから成る操作部21が設けられている。
開錠ボタン21aは、開錠許可する操作ボタンであり、押すとある設定された時間だけ、開錠するように開錠許可指令するものである。
番号指定表示器21bは、開錠許可する箇所(位置)を指定するもので、番号が付与されている。番号が点灯、点滅するように表示される。
【0026】
そして、何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aにおいて紙幣詰まりが生じた場合、島管理装置20内の制御部にてトラブルと検知し、店員が島管理装置20内に設けられた番号指定表示器21bによって開錠する位置(一箇所又は連接した複数箇所)を特定し、開錠ボタン21aを操作すると開錠指令された箇所の投入カバー13の施錠装置14が開錠許可状態となり、さらに、店員が所持している操作具15を操作した時点で、開錠許可が認められ、この時、開錠することが出来る。
ここでは、先ず、島管理装置20にて開錠許可された後に、操作具15にて操作して始めて開錠するものであり、両方の許可がない限り開かないのである。その結果、二重の不正防止策を施したことになる。
また、図示しないが、開錠している間は開錠した箇所の番号指定表示器21bが点灯している。
【0027】
次に、島管理装置20における店員による開錠操作についての作用を説明する。
営業中において紙幣搬送装置10の何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aが紙幣詰まり等生じると、島管理装置20内の制御部にてトラブルと検知される。
島管理装置20内の番号指定表示器21bが該当している箇所が点灯し、紙幣詰まりしている箇所がすぐに特定され、開錠ボタン21aを操作すると、その開錠許可された箇所の施錠装置14が開錠し、投入カバー13が開閉する。
例えば、二人の店員による開錠操作にあたっては、島管理装置20の操作部21(開錠ボタン21a及び番号指定表示器21b)を操作する店員の合図により、詰まった箇所に待機している別の店員が所持している操作具15によって開錠することができる。なお、合図は店員同士が所持している、例えばワイヤレスの通話通信機等によって交信しながら行なわれる。
また、一人の店員による開錠操作にあたっては、操作部21の制御部(タイマー等の回路)にてある設定した時間後に開錠するようにしても良い。この操作によれば先ず島管理装置20の操作部21(開錠ボタン21a及び番号指定表示器21b)にて指定した箇所を店員が操作した後、その操作した店員が詰まった箇所まで行き、時間経過後に操作具15にて開錠することもできる。
【0028】
次に、外部管理装置をホールコンピュータ30にした場合について説明する。
遊技店の管理事務所等に配置されたホールコンピュータ30(以下、ホールコンという)と、各遊技島1の端部の島管理装置20と、遊技台2に対応して設けられた紙幣搬送装置10の各投入カバー12の施錠装置14とが電気的(例えば、中継器を介して接続された伝送ケーブル35等)に接続されている。
ホールコン30は、一般的に大型のパソコン等から形成されたもので、各種表台の出玉状況、売り上げ状況等を監視する制御部とから成している。
また、ここでのホールコン30には開錠ボタン21a及び番号指定表示器21bとから成る操作部21が設けられている。
開錠ボタン21aは、開錠許可する操作ボタンであり、押すとある設定された時間だけ、開錠するように開錠許可指令するものである。
番号指定表示器21bは、開錠許可する箇所(位置)を指定するもので、番号が付与されている。番号が点灯、点滅するように表示される。
【0029】
そして、何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aにおいて紙幣詰まりが生じた場合、ホールコン30の操作部31の番号指定表示器31bによって開錠する位置(一箇所又は連接した複数箇所)を特定し、開錠ボタン31aを操作すると開錠指令された箇所の投入カバー13の施錠装置14が開錠許可状態となり、さらに、店員が所持している操作具15を操作した時点で開錠許可が認められ、この時、開錠することが出来る。
ここでは、ホールコン30にて開錠許可された後に、操作具15にて操作して始めて開錠するものであり、両方の許可がない限り開かないのである。
その結果、二重の不正防止策を施したことになる。
このように、経営責任者によるホールコン30からの開錠許可にすれば、万が一店員による不正抜き取りも防止できる。
また、図示しないが、開錠している間は開錠した箇所の番号指定表示器31bが点灯している。
【0030】
次に、ホールコン30における経営責任者による開錠操作についての作用を説明する。ここでは、ホールコン30からの操作にて開錠させる。
営業中において紙幣搬送装置10の何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aが紙幣詰まり等生じると、島管理装置20内の制御部にてトラブルと検知され、さらにホールコン30においても検知される。
ホールコン30の番号指定表示器31bが該当している箇所が点灯し、紙幣詰まりしている箇所がすぐに特定され、開錠ボタン31aを操作すると、その開錠許可された箇所の施錠装置14が開錠し、投入カバー13が開閉する。
例えば、経営責任者と店員による開錠操作にあたっては、ホールコン30の操作部31(開錠ボタン31a及び番号指定表示器31b)を操作する経営責任者の合図により、詰まった箇所に待機している別の店員が所持している操作具15によって開錠することができる。なお、合図は双方が所持している、例えばワイヤレスの通話通信機等によって交信しながら行われる。
【0031】
上記の説明においては、何れかの外部管理装置(島管理装置20か、ホールコンピュータ30の何れか一方の開錠許可)と、店員が所持している操作具15の開錠操作の両方にて開錠するようにした二重の不正防止策としたが、さらに、万全に期するには、先ず、ホールコンピュータ30にて開錠許可を判断し、次いで島管理装置20でも開錠許可を判断してから、店員が所持している操作具15にて開錠操作するようにすれば、更なる三重の不正防止策となる。
【0032】
なお、図示しないが、上述の説明においては、外部管理装置による開錠許可と、店員が所持している操作具15の操作による、両方の開錠許可によって施錠装置14が開錠する構成として説明してきたが、店員が所持している操作具15を使用せず、操作具15による開錠許可操作がなくても、開錠するようにしても良い。つまり、外部管理装置である、島管理装置20叉はホールコンピュータ30の何れかに設けた操作部によって開錠する施錠装置14を特定し、開錠許可させるようにしても良い。この開錠操作によれば、店員の操作具15による開錠作業が無くなり、製品コストが低減し、何れかの外部管理装置だけで開錠するのである。
【0033】
なお、図示しないが、他の不正防止策もこの紙幣搬送装置には施されている。たとえば、投入カバー13と、搬送本体カバー12には不正検知回路(不図示)が設けられ、外部管理装置20、30及び、操作具15による正規な開錠指令以外による開錠操作が行われたときは、不正と判断し、外部管理装置から報知装置に不正である旨の表示がされるため、不正が未然に防止できる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、搬送途中の紙幣は二重、三重に施した不正防止策によって抜き取られることがない。つまり、外部管理装置による開錠許可と、店員が所持している操作具の操作による、両方の開錠許可によって施錠装置が開錠するため、不正防止が万全となり、紛失して、不正に利用された鍵でも開錠することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかわる紙幣搬送装置が適用される遊技島の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接した状態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接し、一方側が開閉した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の紙幣搬送ユニットを上方から見た平面図である。
【図5】本実施形態の外部管理装置と電気的に接続した状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 紙幣搬送装置
10a 紙幣搬送ユニット
11 紙幣搬送部
12 搬送本体カバー
13 投入カバー
14 施錠装置
15 操作具
20 外部管理装置(島管理装置)
21 操作部
30 外部管理装置(ホールコンピュータ)
31 操作部
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技台に対応して設けられた遊技媒体貸出装置に、遊技媒体と交換するために投入された紙幣を回収する紙幣搬送装置に関し、特に不正防止策を施した紙幣搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技店では、パチンコ台やスロットマシンなどの遊技台を横方向に直線状に配置して遊技島を形成しているのが一般的である。図1に示すように遊技台2の間には、遊技台2の二台に一台の割合で、遊技媒体貸出機3が配設されている。遊技台がスロットマシンの場合、遊技媒体はメダルであるので、この貸出機3はメダル貸出機であり、また、遊技台がパチンコ台の場合、遊技媒体はパチンコ玉であるので、この貸出機3はパチンコ玉貸出機となる。遊技島1(スロットマシン設置島)には、さらに各遊技台の上方には遊技島設備品である呼び出しランプ5及びその上方にストック箱などを置いておく玉箱収納部6が設けられている。
【0003】
上記した遊技島に設置された遊技媒体貸出機は、投入した紙幣を紙幣識別した後、内部の収納装置付紙幣識別装置(不図示)に収納するように構成されており、遊技媒体貸出機に投入された紙幣で満杯になった時は、遊技店の店員が遊技媒体貸出機の前面扉を開いて内方側の収納装置付紙幣識別装置に収納された満杯になった紙幣を手作業にていちいち回収する必要があった。
【0004】
これに対して、手作業による紙幣の回収を排除するため、各遊技媒体貸出機の遊技島内部の背面側に、紙幣搬送装置を備えた遊技島が提供されている。 しかし、この紙幣搬送装置においては、手作業による回収作業が排除できる反面、遊技島の内部に設置するため、大掛かりな島改築をしなければ紙幣搬送装置を設置することが出来ず、経費と時間を要してしまう。さらに、この紙幣搬送装置は、遊技島の内部に設置するため、紙幣搬送装置で搬送途中にて紙幣詰まり等が生じると、遊技している客は一旦遊技を中止しなくては修復作業が行えず、客に迷惑をかけていた。
【0005】
そこで、大掛かりな島改築を行うことなく、紙幣搬送装置を遊技島に簡易に後から外付けにて設置することが可能な紙幣搬送装置が昨今提案されてきている。該紙幣搬送装置は、遊技島の内部に設置するのでなく、図1乃至図3に示すように横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に取り付けられる。
紙幣搬送装置は、例えばユニット形態とし、遊技台2の配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を起立姿勢で搬送する紙幣搬送部11を有した紙幣搬送ユニット10aから成り、該紙幣搬送ユニット10aを複数台連接し、前記個々の遊技台2に対応して取り付けられるものである。上記した紙幣搬送ユニット10aは、搬送路を覆う搬送本体カバー12と、投入部を覆う投入カバー13と、から構成され、該投入カバー13には錠部材(不図示)が設けられ、この錠部材は店員が所持した鍵にて開錠する。
また、搬送本体カバー12の前面部位に、呼び出しランプ5若しくは玉箱収納部6の遊技島設備品が取り付けられる。
【0006】
【特許文献1】特願2001−298398
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した紙幣搬送装置は、搬送過程において生じた紙幣詰まりを素早く対処するため、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う投入カバーとがそれぞれ開閉するように構成されていて、仮に搬送過程にて紙幣詰まりが生じた場合、店員は先ず投入部を覆っている投入カバーに設けた錠部材を鍵にて開錠操作後に開閉し、さらに搬送本体カバーを開閉して内部の詰まった紙幣を素早く取り除くことで、客に迷惑をかけないようにしている。
【0008】
また、紙幣搬送装置は、遊技島に簡易に後から外付けにて設置されているため、搬送途中の紙幣の抜き取る等の盗難防止を考慮して投入カバーに錠部材を設けて不正防止(例えば、ピッキング防止)を行っている。しかし、投入カバーに設けた錠部材だけでは万全な不正防止策とは言えず、更なる対策を備えることが望まれていた。さらに、投入カバーに設けた錠部材で使用する鍵はその店に導入された全ての紙幣搬送装置に共通して使用することから、紛失してしまうと不正に使用される恐れがある。
【0009】
本発明は、前述の問題点を考慮してなされたものであり、搬送途中の紙幣は二重、三重に施した不正防止策によって抜き取られることなく、完全に防止することが出来、さらに紛失した鍵では開錠しないようにした、紙幣搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、本発明の紙幣搬送装置は、横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に、遊技台配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を搬送する紙幣搬送部を構成し、前記個々の遊技台に対応して設けられ、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う施錠装置付き投入カバーと、から成る紙幣搬送装置であって、
前記投入カバーの施錠装置は、外部管理装置に設けた操作部による開錠許
可指令と、店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠する構成としたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の紙幣搬送装置は、搬送本体カバーの前面部位に、呼び出しランプ若しくは玉箱収納部の遊技島設備品が取り付けられていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、本実施形態にかかる紙幣搬送装置が適用される遊技島の概略斜視図である。以下、従来の技術にて使用した同符号にて説明する。
【0013】
図1の遊技島1は、複数の遊技台2を横方向に配列して構成される。図示する遊技台2はメダルを用いて遊技するスロットマシンとして示されているが、他の種類、例えばパチンコ玉を用いて遊技するパチンコ台であっても良い。この図の遊技台2の背面側に、図示していないがメダルを用いて遊技するスロットマシンが配列されている。
【0014】
各遊技台2の間には、遊技媒体貸出機3が配置される。さらに各遊技台2の上部近傍の前面側の取り付板(例えば、ランプ板)には紙幣搬送ユニット10aが取付具(不図示)によって取付けられ、各紙幣搬送ユニット10aが横方向に複数台連接して紙幣搬送装置10を構成している。該紙幣搬送装置10の終端、即ち島端には各紙幣搬送ユニット10aに投入された紙幣を回収し、整列する収納装置20aを備えた外部管理装置である島管理装置20が備えられている。この島管理装置20内に設けた制御部によって、回収した紙幣の枚数を数え、売上げカウントが成される。
【0015】
始めに図2に基づいて本実施形態の紙幣搬送装置10(紙幣搬送ユニット10a)の大略の構成を説明する。
紙幣搬送ユニット10aは、搬送路を覆い開閉可能な搬送本体カバー12と、紙幣が投入される投入部を覆い開閉可能な施錠装置14付きの投入カバー13と、から構成されている。尚、ここでは、搬送本体カバー12と投入カバー13とは開閉可能に成しているが、着脱可能な構成としても良く、さらに上記したユニット形態の紙幣搬送装置の構成に限定されるものでなく、別の構成の紙幣搬送装置(例えば、島の長さを有した一本の搬送ベルト)であっても良い。
【0016】
図3は、本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接し、一方側が開閉した状態を示す斜視図であり、図4は、図3の本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接し、一方側が開閉した状態を示した平面図である。
ここでの図3及び図4に図示する紙幣搬送ユニット10aは2個であるが、実際には横方向に多数(遊技台が設置される台数分)が連接して配列される。紙幣搬送ユニット10aの搬送本体カバー12は、紙幣搬送部を、投入カバー13は、搬送部及び紙幣識別部の内部構造を正面から覆い隠すためのカバーの役割をし、これらのカバー12、13は、それぞれ異なる一端に設けた軸にて開閉する構成となっている。
【0017】
搬送本体カバー12と投入カバー13は、図示するように連接する紙幣搬送ユニット10aに属するもの同士が向かいあって、開閉するように構成されている。すなわち、図中右側の紙幣搬送ユニット10aの搬送本体カバー12は右端部を軸として開く左開きであり、左側の紙幣搬送ユニット10aの投入カバー13は左端部を軸として開く右開きとなっており、双方互いに開閉する側に向き合っている。もちろん、右側の紙幣搬送ユニット10aの投入カバーも右側に、左側の紙幣搬送ユニット10aの投入カバーも左側に開閉するようになっている。
【0018】
二つのカバー12、13は、閉じたときにそれらの一部が重なるようになっている。閉じる際には、まず搬送本体カバー12を閉じ、その上に被せるようにして投入カバー13を閉じる。投入カバー13が搬送本体カバー12に被さるように閉じているので、投入カバー13の施錠装置14を施錠することにより搬送本体カバー12も開閉しない。
【0019】
搬送本体カバー12の内部には、紙幣を挟持して搬送する紙幣搬送部11(例えば、搬送路は搬送ベルトとプーリー)が設けられ、ここでは前面に呼び出しランプ5が取付けられている。該呼び出しランプ5は、一般的に点灯点滅するランプと、操作ボタン等が設けられている。
投入カバー13の内部には、投入された紙幣を搬送する搬送部、紙幣識別部(共に不図示)が設けられていて投入口13aから投入された紙幣は、搬送部にて内部に送り込まれ、紙幣識別部にて正紙幣のみ紙幣搬送部11に送られ、この紙幣搬送部11によって図中左隣の紙幣搬送ユニット10aに送られるように成している。投入口13aに紙幣が投入され紙幣識別部にて正紙幣と識別した時は、これに対応した数の遊技媒体が遊技媒体貸出機本体内の遊技媒体払出し機(不図示)から払出口に払出される。なお、偽紙幣と識別した時は、投入口13aに返却される。
【0020】
遊技媒体は、遊技台2の種類によって異なり、スロットマシンであればメダルであり、パチンコ台であればパチンコ玉である。また、投入される紙幣は、千円紙幣だけでもいいが、他の紙幣である二千円紙幣、五千円紙幣、一万円紙幣が投入できるようにしても良く、さらに硬貨(500円硬貨等)であっても良い。なお、硬貨の時は硬貨を搬送する硬貨搬送装置が取り付けられる。
【0021】
施錠装置14付の投入カバー13について説明する。ここでは、投入カバー13側にロック孔14b、搬送本体カバー12側にソレノイド14aを設けた施錠装置14としているが、逆の構成としても良い。
各投入カバー13には後述する施錠装置14が設けられ、該投入カバー13の施錠装置14は、後述する外部管理装置に設けた操作部による開錠許可指令と、後述する店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠するように構成されている。
外部管理装置は、遊技島の島端に設置された島管理装置20、若しくはホールコンピュータ30である。
【0022】
ここでの施錠装置14は、搬送本体カバー12に設けたソレノイド14aと、投入カバー13に設けたロック孔14bと、から構成されている。そして、施錠時はソレノイド14aが消磁して先端がロック孔14bに嵌まり込んでロック状態となり、開錠時はソレノイド14aが励磁すると先端がロック孔14bから外れてロックオフ状態となる。このように、施錠装置14はいずれかの外部管理装置に設けた操作部により開錠許可指令され、さらに後述する店員が所持している操作具の両方で開錠許可された時点で開錠するため、今までの錠部材の鍵による開錠では開かない。なお、上記したソレノイドを用いた施錠装置の構成に限定されるものでない。
【0023】
15は、店員が所持している操作具である。操作具15は、遠隔操作可能な構成(例えば、リモコン操作器)と成し、外部管理装置の開錠操作(開錠許可)された箇所に店員が行き、所持していた操作具15にて開錠操作すると開錠し、投入カバー13が開放するのである(図3参照)。なお、開錠した投入カバー13は修復作業後、閉鎖させると再びロック状態となる。
なお、操作具はここではリモコン操作器としたが、別の操作具(たとえば、指紋検出器等)によるものでも良い。
【0024】
次に、本実施形態における特徴的な構成について詳述する。
外部管理装置の構成について図1と図5に基づいて説明する。外部管理装置は、各遊技島の端部に配置された島管理装置20であっても良く。さらに、各島管理装置20と接続された遊技店の管理事務所等に配置されたホールコンピュータ30であっても良い。
【0025】
始めに、外部管理装置を島管理装置20にした場合について説明する。
外部管理装置(以下、島管理装置20という)と、遊技台2に対応して設けられた紙幣搬送ユニット10aの各投入カバー12の施錠装置14とが電気的(例えば、中継器を介して接続された伝送ケーブル35等)に接続されている。
島管理装置20は、略矩形形状に形成され妻板に取り付けられ、前面扉が開閉自在と成している。また、島管理装置20内部には制御部と、搬送されてきた紙幣を整列して収納する収納装置20a(片側省略)と、開錠ボタン21a及び番号指定表示器21bとから成る操作部21が設けられている。
開錠ボタン21aは、開錠許可する操作ボタンであり、押すとある設定された時間だけ、開錠するように開錠許可指令するものである。
番号指定表示器21bは、開錠許可する箇所(位置)を指定するもので、番号が付与されている。番号が点灯、点滅するように表示される。
【0026】
そして、何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aにおいて紙幣詰まりが生じた場合、島管理装置20内の制御部にてトラブルと検知し、店員が島管理装置20内に設けられた番号指定表示器21bによって開錠する位置(一箇所又は連接した複数箇所)を特定し、開錠ボタン21aを操作すると開錠指令された箇所の投入カバー13の施錠装置14が開錠許可状態となり、さらに、店員が所持している操作具15を操作した時点で、開錠許可が認められ、この時、開錠することが出来る。
ここでは、先ず、島管理装置20にて開錠許可された後に、操作具15にて操作して始めて開錠するものであり、両方の許可がない限り開かないのである。その結果、二重の不正防止策を施したことになる。
また、図示しないが、開錠している間は開錠した箇所の番号指定表示器21bが点灯している。
【0027】
次に、島管理装置20における店員による開錠操作についての作用を説明する。
営業中において紙幣搬送装置10の何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aが紙幣詰まり等生じると、島管理装置20内の制御部にてトラブルと検知される。
島管理装置20内の番号指定表示器21bが該当している箇所が点灯し、紙幣詰まりしている箇所がすぐに特定され、開錠ボタン21aを操作すると、その開錠許可された箇所の施錠装置14が開錠し、投入カバー13が開閉する。
例えば、二人の店員による開錠操作にあたっては、島管理装置20の操作部21(開錠ボタン21a及び番号指定表示器21b)を操作する店員の合図により、詰まった箇所に待機している別の店員が所持している操作具15によって開錠することができる。なお、合図は店員同士が所持している、例えばワイヤレスの通話通信機等によって交信しながら行なわれる。
また、一人の店員による開錠操作にあたっては、操作部21の制御部(タイマー等の回路)にてある設定した時間後に開錠するようにしても良い。この操作によれば先ず島管理装置20の操作部21(開錠ボタン21a及び番号指定表示器21b)にて指定した箇所を店員が操作した後、その操作した店員が詰まった箇所まで行き、時間経過後に操作具15にて開錠することもできる。
【0028】
次に、外部管理装置をホールコンピュータ30にした場合について説明する。
遊技店の管理事務所等に配置されたホールコンピュータ30(以下、ホールコンという)と、各遊技島1の端部の島管理装置20と、遊技台2に対応して設けられた紙幣搬送装置10の各投入カバー12の施錠装置14とが電気的(例えば、中継器を介して接続された伝送ケーブル35等)に接続されている。
ホールコン30は、一般的に大型のパソコン等から形成されたもので、各種表台の出玉状況、売り上げ状況等を監視する制御部とから成している。
また、ここでのホールコン30には開錠ボタン21a及び番号指定表示器21bとから成る操作部21が設けられている。
開錠ボタン21aは、開錠許可する操作ボタンであり、押すとある設定された時間だけ、開錠するように開錠許可指令するものである。
番号指定表示器21bは、開錠許可する箇所(位置)を指定するもので、番号が付与されている。番号が点灯、点滅するように表示される。
【0029】
そして、何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aにおいて紙幣詰まりが生じた場合、ホールコン30の操作部31の番号指定表示器31bによって開錠する位置(一箇所又は連接した複数箇所)を特定し、開錠ボタン31aを操作すると開錠指令された箇所の投入カバー13の施錠装置14が開錠許可状態となり、さらに、店員が所持している操作具15を操作した時点で開錠許可が認められ、この時、開錠することが出来る。
ここでは、ホールコン30にて開錠許可された後に、操作具15にて操作して始めて開錠するものであり、両方の許可がない限り開かないのである。
その結果、二重の不正防止策を施したことになる。
このように、経営責任者によるホールコン30からの開錠許可にすれば、万が一店員による不正抜き取りも防止できる。
また、図示しないが、開錠している間は開錠した箇所の番号指定表示器31bが点灯している。
【0030】
次に、ホールコン30における経営責任者による開錠操作についての作用を説明する。ここでは、ホールコン30からの操作にて開錠させる。
営業中において紙幣搬送装置10の何れか箇所の紙幣搬送ユニット10aが紙幣詰まり等生じると、島管理装置20内の制御部にてトラブルと検知され、さらにホールコン30においても検知される。
ホールコン30の番号指定表示器31bが該当している箇所が点灯し、紙幣詰まりしている箇所がすぐに特定され、開錠ボタン31aを操作すると、その開錠許可された箇所の施錠装置14が開錠し、投入カバー13が開閉する。
例えば、経営責任者と店員による開錠操作にあたっては、ホールコン30の操作部31(開錠ボタン31a及び番号指定表示器31b)を操作する経営責任者の合図により、詰まった箇所に待機している別の店員が所持している操作具15によって開錠することができる。なお、合図は双方が所持している、例えばワイヤレスの通話通信機等によって交信しながら行われる。
【0031】
上記の説明においては、何れかの外部管理装置(島管理装置20か、ホールコンピュータ30の何れか一方の開錠許可)と、店員が所持している操作具15の開錠操作の両方にて開錠するようにした二重の不正防止策としたが、さらに、万全に期するには、先ず、ホールコンピュータ30にて開錠許可を判断し、次いで島管理装置20でも開錠許可を判断してから、店員が所持している操作具15にて開錠操作するようにすれば、更なる三重の不正防止策となる。
【0032】
なお、図示しないが、上述の説明においては、外部管理装置による開錠許可と、店員が所持している操作具15の操作による、両方の開錠許可によって施錠装置14が開錠する構成として説明してきたが、店員が所持している操作具15を使用せず、操作具15による開錠許可操作がなくても、開錠するようにしても良い。つまり、外部管理装置である、島管理装置20叉はホールコンピュータ30の何れかに設けた操作部によって開錠する施錠装置14を特定し、開錠許可させるようにしても良い。この開錠操作によれば、店員の操作具15による開錠作業が無くなり、製品コストが低減し、何れかの外部管理装置だけで開錠するのである。
【0033】
なお、図示しないが、他の不正防止策もこの紙幣搬送装置には施されている。たとえば、投入カバー13と、搬送本体カバー12には不正検知回路(不図示)が設けられ、外部管理装置20、30及び、操作具15による正規な開錠指令以外による開錠操作が行われたときは、不正と判断し、外部管理装置から報知装置に不正である旨の表示がされるため、不正が未然に防止できる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、搬送途中の紙幣は二重、三重に施した不正防止策によって抜き取られることがない。つまり、外部管理装置による開錠許可と、店員が所持している操作具の操作による、両方の開錠許可によって施錠装置が開錠するため、不正防止が万全となり、紛失して、不正に利用された鍵でも開錠することができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかわる紙幣搬送装置が適用される遊技島の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接した状態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態の紙幣搬送ユニットを連接し、一方側が開閉した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の紙幣搬送ユニットを上方から見た平面図である。
【図5】本実施形態の外部管理装置と電気的に接続した状態を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 紙幣搬送装置
10a 紙幣搬送ユニット
11 紙幣搬送部
12 搬送本体カバー
13 投入カバー
14 施錠装置
15 操作具
20 外部管理装置(島管理装置)
21 操作部
30 外部管理装置(ホールコンピュータ)
31 操作部
Claims (2)
- 横方向に配列された遊技台の上部近傍の前面側に、遊技台配列方向に延びる搬送路に沿って紙幣を搬送する紙幣搬送部を構成し、前記個々の遊技台に対応して設けられ、搬送路を覆う搬送本体カバーと、紙幣が投入される投入部を覆う施錠装置付き投入カバーと、から成る紙幣搬送装置であって、
前記投入カバーの施錠装置は、外部管理装置に設けた操作部による開錠許可指令と、店員が所持している操作具による開錠許可の両方の開錠許可された時点で、開錠する構成としたことを特徴とする紙幣搬送装置。 - 上記搬送本体カバーの前面部位に、呼び出しランプ若しくは玉箱収納部の遊技島設備品が取り付けられていることを特徴とする、請求項1記載の紙幣搬送装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
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JP2009131330A (ja) * | 2007-11-28 | 2009-06-18 | Glory Ltd | 遊技媒体貸出システム及びその解錠許可方法 |
-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003081611A patent/JP2004283478A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4711737B2 (ja) * | 2005-05-17 | 2011-06-29 | グローリー株式会社 | 遊技媒体貸出システム |
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