JP2003069107A - 磁界センサー及び磁気ヘッド - Google Patents

磁界センサー及び磁気ヘッド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホール効果を用いた磁界センサーで外部磁場
を感知する。 【解決手段】 センサー部分に、異常ホール効果の大き
いFeN等の化合物材料、閃亜鉛構造を持つ磁性半導
体、ペロブスカイト構造を持つ酸化物などの磁性体を含
む材料を用いる。膜の電流端子と電圧端子を、膜厚方向
と膜面内方向にそれぞれとることで、磁界を膜面内方向
に誘導可能な素子形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界を感知するた
めの磁界センサー及び磁気ディスクに記録された情報を
再生するための磁気ヘッドに関し、特に再生分解能に優
れた磁界センサー及び磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置における記録密度は著
しい向上を続けており、その磁気記録再生ヘッドは、記
録、再生の両特性に関し高性能化の要求が高い。再生素
子に関しては、(1)高感度化技術の向上、(2)トラ
ック幅の狭小化技術向上、及び(3)再生ギャップ間隔
の狭小化技術の向上という3点の技術を向上させること
が要求されている。(1)については磁気抵抗効果を利
用したMRヘッドを発展させることにより高感度化が進
められている。数(Gb/in2)の低記録密度では異
方性磁気抵抗効果(AMR)を用いて記録媒体上の磁気
的信号を電気信号に変換していたが、これを超える高記
録密度になると、より高感度の得られる巨大磁気抵抗効
果(GMR)を用いてこの高記録密度に対応してきた。
GMRを用いた磁気ヘッドに関しては、例えば特開平4
−358310号公報にスピンバルブと呼ばれる構造が
記されている。スピンバルブは、反強磁性層によって磁
化が特定の方向に固定された磁性体からなる固定層と、
この固定層に非磁性薄膜を介して積層された磁性膜から
なる自由層とで構成されており、固定層と自由層の磁化
の相対的な角度で電気抵抗が変化するものである。
【0003】しかしながら、昨今の高感度化の進展によ
り、さらなる高感度化に対処するための新規な再生方式
が必要とされている。この候補として現在のところ、高
分極率材料や酸化物層をGMR構造の界面に挟んで電子
のスピンの多重反射効果により出力の増大をねらったス
ペキュラーGMRやNOL−GMRと呼ばれるアドバン
スGMR効果や、あるいは、膜面に垂直な方向に検出電
流を流す方式のGMR(CPP−GMR)や、トンネル
磁気抵抗効果(TMR)が有力である。
【0004】これらの効果は、磁気電気効果における磁
気抵抗変化現象の応用によるものである。ここで、ホー
ル効果も電気磁気効果の一種であり、物質中を流れる電
流に直交する方向に磁界を印加したときに、電流、磁界
の両者と直交する方向に電圧が発生する現象である。ホ
ール効果は古くから認知されており、キャリア密度と電
子の散乱係数が関与している。今日では、半導体を材料
に用い、ホール素子として磁界測定に応用されている。
これを磁気ヘッドに応用しようとする試みは特開平2−
308409号公報などにも記載されている。この場
合、半導体からなるホール素子と同様に、膜面内で電流
端子と電圧端子の4端子の電極をとり、膜面に垂直な信
号磁界を測定する方式と、これを2枚重畳したもので磁
気記録のビット間隔よりも素子厚さの狭い構造を用いる
ことで、磁界の反転部分を感知する機構(差動型)が提
案されている。また、特開平9−289344号公報
に、3d金属の異常ホール効果を利用した磁界センサー
として面内磁気記録に対する基本的な原理が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】再生素子の将来的構造
を考えた場合、記録素子が従来の面内磁気記録方式では
十分な記録磁界を出すことが困難である点と、さらに高
感度な磁気抵抗センサーであるCPP−GMRやTMR
が膜面に垂直なセンス電流を流す構造を利用した磁界セ
ンサーであることから、CPP方式のセンス電流を流す
構造に移行するようになると考えられる。しかし、この
ような構造を採用し、磁気抵抗センサー膜の素子面積を
小さくした場合に、磁気抵抗センサー素子が微細、薄膜
化することでセンサー膜を構成する磁性膜膜厚の占める
体積が小さくなり、その磁化が熱揺らぎによって揺動
し、所定の磁化比を確保できなくなるという新たな問題
が生じる。
【0006】ホール効果を用いた場合、基本的に現状の
半導体ホール素子材料は磁界に対して出力電圧が線形で
あることから、広範囲の磁界測定については利点がある
が、微小な磁界に対する出力は小さい。また、これらの
半導体材料は一般に非磁性(反磁性)であるから、磁界
センサーを構成した場合にセンサー部に記録媒体からの
漏洩磁界を集中させることが困難であり、感度を上昇さ
せることが困難である。このような膜で高感度の磁界セ
ンサーを作る場合は、磁界がセンサー部に集中するよう
な構造にすることと、磁場に対する出力が大きいセンサ
ー膜が必要である。
【0007】本発明は、このようなホール効果を用いた
磁界センサーの問題点に鑑み、磁気ヘッドあるいはMR
AMに適用可能な構造、構成をもつ磁界センサーを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、異常ホール効果(磁性体ホール効果)
を示す材料を用いて磁界センサーを構成する。この磁界
センサーは、磁界が印加されることによって異常ホール
効果成分を含む信号を検知する。
【0009】図1は、ホール効果をもつ材料と、異常ホ
ール効果をもつ材料についての磁界Bとホール電圧Vh
の関係を示す図である。従来のホール効果(正常ホール
効果)を用いた磁界センサー、特にホール素子として使
用されているものは、InSbなどの非磁性の半導体を
使用したものであった。このときの出力(ホール抵抗)
ρHは、図1からもわかるように外部磁界(磁束密度)
をBとして ρH=RHB と記述され、外部磁界Bに比例する値である。ここで、
Hはホール定数で、センサーとなる物質のキャリア密
度に反比例する特徴を有する。これに対し、ホール効果
をもつ材料が磁性体である場合には、出力(ホール抵
抗)ρHは、外部磁界(磁束密度)をB、磁性体の磁化
をMとして ρH=RHB+RSM と表される。このRsは異常ホール定数である。また、
このρHは磁化Mに比例する成分をもつ。さらに、Rs
は温度、磁化の揺らぎが関与した値である。従って、低
磁界における磁化の磁界依存性が大きい軟磁気特性から
なる磁性体では、ρHは磁性体の磁化Mに比例するた
め、低磁界における異常ホール抵抗の変化、すなわちR
sの値は大きい。よって、低磁界をセンシングするセン
サー膜の提供を目的とする本発明では、センサー膜の材
料に磁性材料を含む材料を用い、磁性体に特有の異常ホ
ール効果を利用したほうが出力は高い値が得られる可能
性がある。
【0010】電流方向、磁界方向、出力電圧方向の関係
について従来は、膜面内の4個所に電極を設けて、膜面
内に電流を流しながら、膜厚方向に磁界を印加して、こ
のとき膜面の電流方向と直交する方向に発生する電圧を
出力として得ていた。通常の膜で磁気ヘッドのような構
造への適用を考えた場合、膜面を媒体面に平行にした場
合には、媒体対向面のセンサー膜よりも媒体側に電極が
ある構造をとらなければならないため、通常の磁気ヘッ
ドにおける素子浮上高さに加えて電極膜厚が重畳してセ
ンサー膜と媒体面の距離(実効浮上高さ)が開くため
に、センサー膜に到達する磁界が弱くなる。これに対
し、媒体対抗面側に電極の無いホール素子構造をとるこ
とで媒体からの磁界を最小限の損失で感知できる構造を
考案した。これは、電流、あるいは電圧を膜厚方向にと
ることによって可能となる。
【0011】このときに異常ホール効果素子の場合、セ
ンサー膜だけが磁性膜なので磁場がセンサー部分に集中
しやすい構造である。ただし、磁界集中の効率を向上さ
せるために、周囲を磁気回路構造にして、一部分をセン
サー膜にするヨーク構造やフラックスガイド型構造を適
用することで磁界に対する出力の効率を向上できる。
【0012】このような異常ホール効果を示す材料とし
て、従来は鉄やコバルト、ニッケルのような3d電子に
よる強磁性金属、合金などが考えられていた。例えば、
また、不純物添加した材料による異常ホール効果はしば
しば不純物濃度や電気抵抗にほぼ比例して増大する傾向
があるため(正比例する成分と二乗比例する成分があ
る)、不純物添加した金属材料も考えられる。また、最
近の研究から、反強磁性体と強磁性体の境界領域の組成
をもつLaStMnOやLaCaMnOなどの一部の材
料では、電子相関に伴うエネルギーが系の物理的性質を
支配し、ある組成近辺で反強磁性になろうとしつつも強
磁性体であるといった臨界状態になり、個々のスピンの
揺動(ゆらぎ)が大きくなる傾向があり、このとき大き
な異常ホール抵抗が見られる場合がある。また、磁性体
と半導体を組み合わせた材料から構成される磁性半導体
では、大きなモーメントと大きな異常ホール効果が見ら
れることがわかってきた。特に、閃亜鉛型の結晶構造を
もつ、III−V族化合物半導体にMnなどの磁性体をド
ープした希薄磁性半導体や、ZnOやGaNに遷移金属
をドープした磁性半導体、その他の閃亜鉛型結晶構造を
もつ磁性半導体には、室温で強磁性的挙動を示し、室温
での異常ホール定数が1×10-11Vcm/AG(ボル
トセンチメートル/アンペアガウス)以上となる高異常
ホール効果材料が存在する。したがって、これらの材料
をセンサー部分に用いることで、所望の出力をもつ磁界
センサーあるいはこれを応用した磁気デバイスを作るこ
とが可能である。
【0013】本発明による磁界センサー及び磁気ヘッド
は以下の特徴を有する。 (1)第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に形成され
た異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜上に形成
された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向に互いに
離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3及び第4
の電極とを備えることを特徴とする磁界センサー。 (2)(1)記載の磁界センサーにおいて、前記磁性膜
は、鉄、コバルト、ニッケル、マンガンから選択された
少なくとも1種類の元素を含有する強磁性体膜あるいは
反強磁性膜であることを特徴とする磁界センサー。
【0014】(3)(1)記載の磁界センサーにおい
て、前記磁性膜は、鉄、コバルト、ニッケル、マンガ
ン、バナジウム、クロムから選択された少なくとも1種
類の元素と、ガリウム、砒素、インジウム、アンチモ
ン、シリコン、ゲルマニウム、テルル、酸化亜鉛、酸化
チタンから選択された少なくとも一つを含有する閃亜鉛
構造をもつ半導体材料との化合物からなる強磁性体膜あ
るいは反強磁性膜であることを特徴とする磁界センサ
ー。 (4)(1)記載の磁界センサーにおいて、前記磁性膜
は、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、
クロムから選択された少なくとも1種類の元素と、ガリ
ウム、砒素、インジウム、アンチモン、シリコン、ゲル
マニウム、テルル、酸化亜鉛、酸化チタンの少なくとも
一つを含有する半導体材料とを積層することで作製した
強磁性体膜あるいは反強磁性膜であることを特徴とする
磁界センサー。
【0015】(5)(1)記載の磁界センサーにおい
て、前記磁性膜は、ランタン、ストロンチウム、カルシ
ウム、マンガン、ホウ素、銅、酸素から選択された3種
類以上の元素を含有するペロブスカイト構造を持つ強磁
性体膜あるいは反強磁性膜であることを特徴とする磁界
センサー。 (6)第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に形成され
た異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜上に形成
された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向に互いに
離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3及び第4
の電極とを備え、前記第1の電極と第2の電極の間に電
流を流し、前記第3の電極と第4の電極の間に発生する
電圧を検出することを特徴とする磁界センサー。
【0016】(7)第1の電極膜と、前記第1の電極膜
上に形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁
性膜上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面
方向に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された
第3及び第4の電極とを備え、前記第3の電極と第4の
電極の間に電流を流し、前記第1の電極と第2の電極の
間に発生する電圧を検出することを特徴とする磁界セン
サー。 (8)第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に形成され
た異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜上に形成
された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向に互いに
離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3及び第4
の電極とを備え、前記第1の電極と第2の電極の間に電
流を流し、前記第3の電極と第4の電極の間に発生する
電圧を検出する素子を複数含み、各素子の電圧を検出す
る電極が直列に接続され、少なくとも1つの素子の電流
が他の素子と逆方向に流れるように各電極が接続されて
いることを特徴とする磁界センサー。
【0017】(9)第1の電極膜と、前記第1の電極膜
上に形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁
性膜上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面
方向に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された
第3及び第4の電極とを備え、前記第3の電極と第4の
電極の間に電流を流し、前記第1の電極と第2の電極の
間に発生する電圧を検出する素子を複数含み、各素子の
電圧を検出する電極が直列に接続され、少なくとも1つ
の素子の電流が他の素子と逆方向に流れるように各電極
が接続されていることを特徴とする磁界センサー。 (10)下部磁気シールドと上部磁気シールドからなる
一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シールド間に配
置された磁界センサーとを含む磁気ヘッドにおいて、前
記磁界センサーとして請求項1〜7のいずれか1項記載
の磁界センサーを用いたことを特徴とする磁気ヘッド。
【0018】(11)下部磁気シールドと上部磁気シー
ルドからなる一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シ
ールド間に配置された磁界センサーとを含む磁気ヘッド
において、前記磁界センサーは、第1の電極膜と、前記
第1の電極膜上に形成された異常ホール効果を示す第1
の磁性膜と、前記第1の磁性膜上に形成された第2の電
極膜と、前記第2の電極膜上に形成された異常ホール効
果を示す第2の磁性膜と、前記第2の磁性膜上に形成さ
れた第3の電極膜とを備え、前記第1の磁性膜と第2の
磁性膜に媒体対向面に略平行な方向の同一方向の電流を
流し、前記第1の電極膜と第3の電極膜の間に発生する
電圧を検出することを特徴とする磁気ヘッド。 (12)下部磁気シールドと上部磁気シールドからなる
一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シールド間に配
置された磁界センサーとを含む磁気ヘッドにおいて、前
記磁界センサーは、第1の電極膜と、前記第1の電極膜
上に形成された異常ホール効果を示す第1の磁性膜と、
前記第1の磁性膜上に形成された第2の電極膜と、前記
第2の電極膜上に形成された異常ホール効果を示す第2
の磁性膜と、前記第2の磁性膜上に形成された第3の電
極膜とを備え、前記第1の電極膜と第3の電極膜の間に
電流を印加し、前記第1の磁性膜と第2の磁性膜に発生
する媒体対向面に逆平行な方向の電圧を合成して検出す
ることを特徴とする磁気ヘッド。
【0019】(13)下部磁気シールドと上部磁気シー
ルドからなる一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シ
ールド間に配置され媒体対向面に露出した位置から素子
高さ方向に伸び磁界を内部に導く磁気ヨーク膜と、磁界
センサーとを含む磁気ヘッドにおいて、前記磁気センサ
ーは、第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に形成され
た異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜上に形成
された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向に互いに
離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3及び第4
の電極とを備え、前記磁気ヨーク膜の媒体対向面より後
退した位置で前記磁気ヨーク膜の切断部に配置されてい
ることを特徴とする磁気ヘッド。 (14)(11),(12)又は(13)記載の磁気ヘ
ッドにおいて、前記磁界センサーは、媒体面に平行な方
向の長さが媒体面に垂直な方向の長さより長いことを特
徴とする磁気ヘッド。
【0020】(15)情報を記録する磁界センサー膜
と、磁界センサー膜に接続したビット線と、磁界センサ
ー膜から離れた位置にあって磁界センサー膜を挟んでビ
ット線と対向し、かつ、ビット線に直交し、磁界センサ
ー膜に対して記録動作を行うワード線と、記録信号を増
幅する増幅系と、読み出し書き込みのスイッチを行う読
み出しワード線とを備えたセルが複数個並列している構
造を持つ磁気記憶素子において、磁界センサーが異常ホ
ール効果を示す強磁性膜を含む前記(1)〜(9)のい
ずれか1項記載の磁界センサであることを特徴とする磁
気記憶素子。
【0021】上記磁界センサー及び磁気ヘッドは、異常
ホール効果を示す磁性膜の両脇に永久磁石材料からな
る、バルクハウゼンノイズを抑制するための磁区制御膜
を配置するのが好ましい。本発明の磁気ヘッドは、磁気
ディスクに記録再生を行う磁気記録再生装置に組み込む
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 [実施の形態1]図2は、従来の薄膜ホール素子、ホー
ル効果を用いた薄膜磁界センサーの形態を示す模式図で
ある。これは、膜面内の一方向201に電流を印加し、
膜厚方向202に磁界が加わった場合に、201,20
2の両方向と直交する203方向に起電力が生じる現象
を応用したものであり、膜面に印加された磁界強度が起
電力として測定される磁界センサーを構成するものであ
る。このような素子を構成する材料は、磁界−電圧特性
の関係が広い磁界範囲で比例関係であるGaAs,In
As,InSbなどの非磁性半導体が報告され、広く実
用化されている。
【0023】これに対し、本発明による磁界センサー
は、例えば図3に示すような構成を有する。この例の磁
界センサーは、センサー膜(異常ホール効果を示す強磁
性体を含む膜)305を2枚の電極304,306で挟
んだ構造を有し、膜厚方向302に電流を流した状態で
面内方向303に磁界を印加したときに、膜面内方向3
01に発生する出力電圧を感知するものである。センサ
ー膜を構成する材料は、強磁性体あるいは反強磁性を含
む磁性膜を含む膜により構成された膜であり、構成材料
の詳細は後述する。
【0024】また、図4は、本発明による磁界センサー
のもうひとつの構成例を示す図である。この例の磁界セ
ンサーは、センサー膜(異常ホール効果発生する強磁性
体を含む膜)405を2枚の電極404,406で挟ん
だ構造を有するが、膜の面内方向401に電流を流しな
がら、これと直交する面内方向403に入った磁界に対
して402の膜厚方向に発生する電圧を感知するもので
ある。センサー膜としては、強磁性体あるいは反強磁性
を含む磁性膜を含む膜を用いる。図3に示した磁界セン
サーも、図4に示した磁界センサーも、膜断面部分から
磁界が侵入する形状である。
【0025】図5に、図3にて説明した磁界センサーの
媒体面に対向する面側の素子構造例を示す。また、図6
に素子を媒体面の直上から見た構造例を示す。図5を参
照すると、基体501上に電極膜502を例えばAr雰
囲気中のスパッタリング法で形成し、さらにセンサー膜
503を形成する。基体となる材料は、半導体単結晶
(GaAs,Si,ドープ半導体(InGaAs)、I
nP等)、単結晶(MgO、サファイアなど)、ガラ
ス、シリコン酸化物、セラミック等である。基体501
がガラス、酸化物、セラミックの場合、基体上に絶縁膜
を形成し、これを化学機械研磨(CMP)する方法で平
坦化し、この上に磁性体からなるシールド膜を形成した
ものを基体とした。さらにこれを平坦化するための方法
としては、クラスター状イオンを基板面に照射すること
で膜面を平坦化する処理を施すことによって膜面の平坦
性は面粗さ0.1nm程度に低減することが可能であ
り、これを用いた基板も素子作製の結果有効であった。
単結晶基板は上述の表面処理あるいは、真空中で300
℃から600℃に基板温度を昇温する加熱処理を施すこ
とで清浄かつ平坦な表面を形成して用いた。センサー膜
の作製方法は、例えばスパッタリング法、イオンビーム
スパッタリング法、MBE、CVDあるいはめっき法を
採用することができる。材料に対する詳細は後述する。
また、このときの基板温度は、材料によって室温から数
100℃の範囲の適当な温度を適宜設定して用いた。例
えばFe−NやMnGaAsなどは、基板温度250℃
で、CrAsは200℃の温度で作製した。
【0026】このセンサー膜を所定の大きさ、形状にレ
ジストマスクでパターニングし、他の部分にイオンミリ
ング等の除去手段を施した後、レジストを剥離した。例
えばこのセンサー膜上にリフトオフパターンを形成した
後に、その膜の周辺部分に絶縁膜504/電極膜505
/絶縁膜506からなる膜を同様に形成する。この絶縁
膜にはAl23あるいはSiO2を用いた。更に、この
上に電極膜507を形成した。電極膜505は、例えば
Auからなり、センサー膜503の膜面上で接触してい
ても、センサー膜の断面部分で接触していても、あるい
は、その両方で接触していても、センサー膜上下の電極
膜502,507に対して絶縁されていればよい。これ
ら4本の電極の引出し方法は、例えば図6に示されるよ
うな形態である。電極材料には、Auのほかに例えばC
u,Ru,Cr,Ta/Au/Ta,Alなどを用いる
ことができる。この磁界センサーは、電極502,50
7から膜厚方向に電流を流し、508方向に磁気信号が
入るとき電極505,505の間に発生する電圧を出力
として感知する。
【0027】図4に示したセンサー構造についても、素
子形状としては例えば上述の形を用い、材料としてもほ
ぼ同様なものを使用して構成される。この場合、電極5
05,505から膜面内に電流を流し、508方向に磁
気信号が入るとき電極502と電極507の間に発生す
る電圧を出力として感知する構造である。
【0028】本実施の形態の素子構造と入射電流に対す
る出力電圧との関係は、例えば図3の構造で、素子の基
体上の形状が2.0μm×0.5μmであり、膜厚dy
が0.2μmの場合、電流Iを膜厚方向に流すと、素子
の電流が流れる部分の面積がS=(2.0μm×0.5
μm)、センサー膜の材料として例えばRSが10-10
cm/AG(ボルトセンチメートル/アンペアガウス)
の材料を用いた場合、出力電圧ΔVh(V)は次のよう
になる。
【0029】ΔVh=RS・dy・I・M(H)/Sす
なわち、ある出力ΔVhのとき、これを得るために必要
な電流は I=ΔVh・S/RS・dy・M(H) 但し、磁界は、媒体記録部から約10nm浮上した位置
の磁束密度M(H)の値10000Gと仮定すると、 I=ΔVh・S・10‐4/RS・dy となる。電流値は、最大でも1mAしか流せないと仮定
すると、素子面積が1μm 2の場合、ΔVhは2mV以下
になる。この値は測定可能な値である。したがって、R
sが10-10Vcm/AGであれば、出力として測定可
能な値となる。素子が、EBリソグラフなどを用いた現
状の技術で約一桁小さくすることが可能であることか
ら、Rsが10-11Vcm/AG以上であれば、素子出
力を得る上では妥当な値である。
【0030】さらに、この出力電圧ΔVhを大きくする
方法は、(1)電流値を高くするか(2)素子サイズ
(S)を小さくする、(3)高磁化材料の適用、(4)
高RSの材料探索あるいは、(5)膜厚dyを大きくす
ることで、2桁以上大きい値の素子を作製することが可
能である。これらの素子における出力は、素子構造が同
じ場合に、材料を変えた場合には個々のRs、Msを用
いて上記に示す式によっておおよそ計算される値にな
る。
【0031】これに対し、図4に示した素子構造、すな
わち、電流を面内に、出力端子を膜厚方向にとった場
合、膜厚dyが0.2μmかつ、RSが10-10Vcm/
AGの場合、素子の電流が流れる部分の面積は0.5μ
m×0.2μmとなり、出力電圧ΔVh(V)は次のよ
うになる。 ΔVh=RS・2.0(μm)・I・M(H)/S=5
×10-4・I
【0032】図3の素子構造の場合と単純比較するとΔ
Vhは小さくなるが、素子の膜厚を50nmとして計算
することも可能であり、この場合には、ΔVhは8×I
(V)で、1Vの出力を得るために必要な電流は125
mAである。さらに、RSが10-9Vcm/AGでは1
2.5mAと一桁小さくなり、電流に対する出力値とし
ては妥当な値となる。よって、ΔVhは、RSが十分大
きいときか、あるいは、センサー膜厚がより薄く、幅が
狭い場合に大きい値をとる効果が生じるため、単位電流
に対する出力は、これらの方法によって向上する可能性
がある。従って、センサー膜の形状はできる限り薄くす
ることと、膜上面からの形状として電流パスがなるべく
長くなるような形状が有利である。具体的には、上述し
たようなサイズにおいては、RSは10-10Vcm/AG
以上であれば、センサーとして必要な条件になると考え
られる。
【0033】面内の磁化の回転に必要な磁界は、膜の結
晶磁気異方性と、形状で調整することが可能である。軟
磁性膜では、形状による効果は、回転楕円体モデルをも
ちいて近似的に見積もることができる。特に、結晶磁気
異方性の困難軸方向に長い形状にすることで、困難軸方
向に安定点をつくることが可能である。形状として、
1:2以上の長辺/短辺比をとると、これらは顕著に変
化する。上記の異方性と、出力計算から、1:3以上の
長辺/短辺比をもつ素子では、出力および磁化の調整が
容易な膜が作製されるといえる。
【0034】センサー膜を構成する材料としては、例え
ば、(1)Fe162、(2)MnAs−GaMnA
s、(3)CdMnTe、(4)InMnAs、(5)
ZnO+(Mn,V,Cr,Fe,Co,Ni,Tiの
いずれかひとつ以上)、(6)ZnCoO、(7)Cr
As、(8)LCMO,LSMO等の強相関電子系材料
又は、Mnを含む反強磁性体膜、グラニュラー構造をも
つ磁性体からなる膜を用いることができる。
【0035】(1)の膜は、以下のように作製される。
超高真空蒸着装置(MBE)中で、200℃に昇温した
In0.2Ga0.8As(001)単結晶基板上にアンモニ
ア20%を含む窒素ガス中でFeを0.01〜0.02
オングストローム毎秒の速度で蒸着することで作製され
る。基板は、H2O:H22:H2SO4=1:1:3か
らなる液に10秒ほど浸漬し、水洗後、真空中で基板ホ
ルダー裏面温度640℃に加熱し、RHEEDにより表
面が清浄面であることを確認した。この材料は、室温で
の飽和磁化が3.0テスラ、電気抵抗が32μΩcmで
あった。さらに、ファンデアパウの方式でホール効果を
測定したところ、RAは温度上昇にしたがって増加し、
室温で約2×10-11Vcm/AGの異常ホール定数と
なった。これは、純Feの3〜4倍である。同様の反応
性蒸着法を使って、3d金属系の強磁性金属と窒素や炭
素、酸素を反応させた化合物を形成することができる。
例えば、鉄と窒素からなるFe−Nマルテンサイト
(N:5−11アトミック%)でも約1.0×10-11
Vcm/AGとなる。
【0036】(2)から(3)の膜は、MBE法を用い
て超高真空中でGaAs(001)面上に形成される。
(2)についてGaAsにMnを5%程度ドープした化
合物膜(最大膜厚約200nm)は、基板上に直接成長
すると磁化容易軸が膜面内であるが、InGaAsなど
を含むバッファ層を挟むと垂直に容易軸を持つ膜にする
ことができる。この膜は、現状では100K以下の低温
でのみ異常ホール抵抗が6×10-6Vcm/AG(40
K)、150Kでは、これより1−2桁ほど小さい値と
なる。また、(3)はCdTeに2%程度のMnをドー
プしたCdMnTeは磁性半導体の性質を低温で示す。
【0037】(4)から(7)までの膜はイオンビーム
法あるいはMBE法で作製することが可能である。ただ
し、これらの系の特徴的な結晶構造である閃亜鉛型構造
を形成するためにはMBE法を用いた成膜がよい。
(4)のInMnAsはInAsにMnをドープしたも
ので、真空中でGaAs基板上やInAs基板上に基板
温度500℃〜700℃でのスパッタリング法、イオン
ビーム法で作製する。半導体の不純物によってp型とn
型をとるが、p型のものは低温で強磁性となり異常ホー
ル効果を持つ。RSは、10-10Vcm/AGの範囲であ
る。(5)はワイドギャップ型の半導体といわれるZn
Oに遷移金属をドープしたものである。第一原理による
理論計算ではMnをドープすると反強磁性や強磁性を示
し、V,Cr,Fe,Co,Niをドープすると常磁性
となることが報告されている。GaNにMnをドープす
るものも強磁性を示す可能性があるとされている。これ
らのうち顕著な例として、(6)ZnCoOは室温でも
強磁性を示し、異常ホール定数を持つ。(7)のCrA
sはGaAs(100)上にエピタキシャル成長し、室
温で強磁性体である。この他、MnSbも、直径100
nm程度のグラニュラー構造を薄膜状態で形成したもの
については室温で強磁性を示すことが確認されており、
異常ホール定数も本発明の範囲のものが得られる。
(8)は組成、温度により強磁性、反強磁性、超伝導を
取りうるものである。特に反強磁性体と強磁性体を発現
する組成付近で、スピンの揺らぎが大きく、異常ホール
効果が大きくなる領域(例えばLa0.7Ca0.3Mn
3、La0.7Sr0.3MnO3)が存在する。さらに、例
えば(3)の膜をGaAsとMnGaAsとの薄膜を多
層にしたものについても同様の特性を示す。
【0038】異常ホール効果のホール定数RSは、近藤
理論によれば磁化の揺らぎの3乗依存性をもつため、特
にスピンの揺らぎが大きくなる状態になると異常ホール
定数自体が大きくなる。上記のほとんどの場合で、電子
のクーロン相互作用が特異的に大きくなっていたり(強
相関電子状態)、強制的にスピン間の相互作用が弱めら
れている状態になっており、異常ホール定数を大きくし
ていると考えられる。この、材料を薄膜化、微細化した
場合、電子数に関するスケーリング則が成り立たなくな
り、スピンの揺らぎが大きくなると予想される。実際、
同様にスピン揺らぎを大きくするために高温にしたとき
の異常ホール効果は図7に示すように大きくなることを
確認している。異常ホール定数は、図7に示すように、
RT(room temperature)において、温度が高くなると
上昇する場合が多い。特に、上記材料のうち、(1)
(5)(6)(7)はこのパターンを示す。それ以外の
材料は図7のピークが室温よりも低い温度にあるため、
低温での異常ホール係数値が大きいものとなる。
【0039】[実施の形態2]図3あるいは図4の構造
を持つ2つ以上の、同形、同サイズの素子の出力端子を
直列に配し、少なくとも一つの電流導入端子の極性を他
と逆方向に流れるようにした素子を作製した。
【0040】図8はこの一例を示すもので、図3の構造
をもつ同構造、同サイズ、同型の磁界センサーを2個配
置し、面内の出力端子(301)を直列に配置し、電流
端子(302)は膜厚のそれぞれ逆向きで直列に電流8
02が通るように配置したセンサーの原理図である。セ
ンサー膜の材料は実施の形態1において述べたものと同
様である。また、素子の構造としてみれば電流端子の一
端が逆向きに接続されるだけであり、同一基板上に形成
する場合は容易に形成することができるので、素子の詳
細な製造工程の説明は省略する。
【0041】この構造を持つ磁界センサーは、その設置
される状況により機能が異なると考えられる。一例で
は、測定したい磁界を擾乱する磁界が外界に存在する場
合で、一方の素子を測定したい磁界のある場所に置き、
他方の素子を測定したい磁界を擾乱する磁界が存在する
場所に置くと、擾乱する磁界による異常ホール電圧出力
成分を相殺して測定したい磁界のみを検出することので
きる磁界センサーとなる。すなわち、測定したい磁界の
ある場所に置かれた素子は、測定したい磁界に擾乱磁界
が重畳した磁界803を検出する。他方、測定したい磁
界を擾乱する磁界が存在する場所に置かれた素子は、擾
乱磁界804を検出する。その結果、磁界センサーの出
力電圧801は磁界803から擾乱磁界804を差し引
いた測定したい磁界の強度を指示することになる。
【0042】この磁界センサーの使用法の一例を説明す
ると、磁気ヘッドのセンサー部に一つのセンサー膜を配
置し、センサー部分から離れた位置にもう一つのセンサ
ーを配置するような使用法である。この磁界センサー
は、例えば地磁気や再生したい磁気記録部分以外の記録
部分による平均的外場の影響を差し引いて磁界を測定し
たい場合に有効である。
【0043】図9に、同形、同サイズの2個のセンサー
膜を用いた磁界センサーの他の構造例を示す。図9に示
した磁界センサーは、間に電極膜を挟んで積層した2枚
のセンサー膜903,903を更に一対の電極膜90
4,904で挟持した構造を有する。異常ホール効果を
発生する強磁性体を含む2枚のセンサー膜903,90
3の膜面方向に電流901を印加し、外部磁界との相互
作用によって膜厚方向に発生する異常ホール電圧902
を直列的に検出する。
【0044】2枚のセンサー膜903,903を磁気デ
ィスクの記録トラック幅よりも小さい幅で配置し、この
磁界センサーを磁気ディスクの再生ヘッドとして用いる
と、出力信号を微分的に得ることができる。
【0045】センサー膜903,903に同じ方向に電
流を流した場合について以下述べる。この磁界センサー
を磁気ディスクの再生ヘッドに適用した場合、素子の厚
さが記録部分の幅よりも小さいとき、媒体面に垂直に記
録磁化907がある垂直磁気記録媒体905を再生した
場合の出力(ホール電圧)は出力波形908aに示すよ
うな場所依存性を示し、媒体面内に記録磁化がある面内
磁気記録媒体906を再生した場合には出力波形908
bに示すような場所依存性を示す。電流901の方向を
逆に取ると、垂直磁気記録媒体905に対する出力は波
形908bに示した場所依存性となり、面内磁気記録媒
体906に対する出力は波形908aに示した場所依存
性となる。このように本実施形態の磁界センサーは、面
内記録媒体に対しても、垂直記録媒体に対しても、再生
ヘッドとして使用することが可能である。
【0046】[実施の形態3]本発明の磁界センサーを
磁気ヘッドに応用した場合の例について説明する。磁界
センサーに用いる異常ホール効果を発生する磁性体を含
む膜は、例えば図6に示すような膜構造をもち、例えば
実施の形態1にて提示した構造をもつ。膜厚はヘッド応
用と実用的出力のために、膜厚1nmから100nmの
適当な膜厚とした。本実施例の場合、膜厚15nmの膜
を用いた。
【0047】これらの磁界センサーを用いた磁気ヘッド
構造は、インギャップタイプとよばれるセンサーがシー
ルド間に挟まれた構造が、媒体対向面に露出した形状の
ヘッド構造であっても、ヨーク構造と呼ばれるセンサー
が露出せず、例えばアルファベットのC文字型形状の軟
磁性体からなるヨークの奥にセンサーを配置したヘッド
構造でも、(1)電極をシールドと兼用したもの、
(2)電極とシールドとを分離したものに大別され、さ
らに、それぞれについて、(A)磁区制御のある構造、
(B)磁区制御無しの構造が考えられる。
【0048】図10に、上記の(1)電極をシールドと
兼用したインギャップ形状の素子の媒体対向面の模式図
を示す。膜形成後に感磁部となる場所(例えば下部シー
ルド兼電極膜面1001上)にリフトオフ材料を塗布
し、形成した後、イオンミリング法などの方法でこれら
のセンサー膜(異常ホール効果発生する強磁性体を含む
膜)1005をエッチングする。エッチング後に絶縁膜
1002/電極膜1006/絶縁膜1007を膜形成
し、リフトオフマスクを除去する。
【0049】このほか、CoCrPt、CoCrPtZ
rO2などによってなる磁区制御膜1003を絶縁膜1
002と電極膜1006の間か、絶縁膜1004の下あ
るいは上につけると、よりセンサー膜の磁区挙動による
ノイズを防ぐことができるため、磁界測定精度を高める
ことができる。ここでCrやTaなどの適当な下地上に
磁区制御膜1003を形成すると磁区制御膜の特性に関
し有効である場合があった。この後、磁区制御膜、セン
サー部の素子高さ方向のパターンを形成し、周囲の部分
をイオンミリングで除去し、この上に保護絶縁膜100
7として例えばAl23とSiO2の混合膜を100n
m形成し、上部シールド膜兼電極膜1008を形成す
る。
【0050】図11に、上記(2)の電極とシールドを
分離したインギャップ形状の素子の媒体対向面の模式図
を示す。この場合、例えば下部シールド1101を形成
後、リフトオフパターンで周囲を掘り込み、そこに磁区
制御膜1103を形成し、CMPで平坦化した上にギャ
ップ絶縁膜1104を形成し、電極膜1105、センサ
ー膜1106を形成し、素子形状に加工して、周囲に絶
縁膜1107を形成し、素子部分にリフトオフパターン
を形成して、このうえに横からの電極膜1108、絶縁
膜1109を形成し、リフトオフパターンを剥離した後
に上部電極1111、絶縁膜1109(上部ギャップ膜
1110)上部シールド1112形成という手順で作製
することができる。1102は絶縁膜である。
【0051】図12は、代表的なヨーク構造と、磁区制
御膜を模式的に表した立体図である。1208の矢印は
素子の各方向を示し、1209はトラック幅方向、12
10は膜厚方向、1211は素子高さ方向を示す。
【0052】図示の構造は、媒体に対向した面に磁気セ
ンサー膜1205が露出しない構造をとっている。ここ
で、図に示すNi81Fe19からなる下部磁気シールド1
203と上部磁気シールド1207に挟まれたギャップ
に、同様の軟磁性材料からなるヨーク膜が挟まれた構造
を作製した。ヨーク膜は、図12では上部ヨーク120
6と下部ヨーク1202が接合したCリング形状になっ
ている。このほかにも、下部ヨークを先端で絞った形式
や、厚膜にした形式、ヨークが磁界センサー下で不連続
になっている構造がある。図中、磁区制御膜として12
01が示されている。これによって、少なくとも下部の
ヨーク1202と磁気センサー膜1205は磁区制御さ
れ、かつ、周囲の分流は無い。この磁区制御膜1201
の構造としては、上下ヨーク膜と磁気センサー膜を同時
に磁区制御する形式と、それぞれを磁区制御する構造の
いずれでも分流の無い、良好な磁区制御が可能である。
【0053】図12にはヨーク構造の磁区制御膜の位置
を簡略に示したが、実際には、図10あるいは図11の
ような構造に作製される。また、図13あるいは図14
に示すように、磁気センサー膜にセンスされる磁束の量
を増すために、ヨークのセンサー膜に接する部分を不連
続にした構造でも、磁区制御膜の材料を高抵抗膜にする
ことによって、磁区制御膜を形成する事が可能である。
これらの磁界センサーは、半導体をセンサー膜として使
用した場合に比べて、センサー膜の透磁率が1000倍
程度になるために、媒体からの磁界を効率良く活用する
ことが可能である。
【0054】本構造ではセンスする磁界はセンサー膜の
面内方向に印加される成分であることから、垂直磁気記
録されたものであれば、記録の漏洩磁界、また、面内記
録されたものでは記録端部の漏洩磁束をセンスする構造
を作ることができる。
【0055】本実施の形態では上記記載の磁気センサー
膜を用い、再生シールド間隔(ギャップ間距離)が80
nm以下でも磁気抵抗変化膜と磁区制御膜の導通による
再生特性の劣化は認められなかった。
【0056】[実施の形態4]図15は、本発明による
磁気ヘッドを用いた磁気デイスク装置の一例を示す模式
図である。この磁気デイスク装置は、同心円状のトラッ
クとよばれる記録領域にデータを記録するための、デイ
スク状に形成された磁気記録媒体としての磁気デイスク
1501と、磁気トランスデユーサーからなり、上記デ
ータの読み取り、書き込みを実施するための本発明によ
る磁気ヘッド1506と、磁気ヘッド1506を支え磁
気デイスク1501上の所定位置へ移動させるアクチュ
エーター手段1511と、磁気ヘッドが読み取り、書き
込みするデータの送受信及びアクチェータ手段の移動な
どを制御する制御手段1505とを備える。少なくとも
一枚の回転可能な磁気デイスク1501は回転軸150
2によって支持され、駆動用モーター1503によって
回転させられる。少なくとも一個のスライダー1509
が磁気デイスク1501上に設置され、スライダー15
09は本発明による磁界センサー1510を支持してい
る。
【0057】磁気デイスク1501が回転すると同時
に、スライダー1509がディスク表面を移動すること
によって、目的とするデータが記録されている所定位置
へアクセスされる。スライダー1509は、ジンバル1
507によってアーム1508にとりつけられる。ジン
バル1507はわずかな弾力性を有し、スライダー15
09を磁気デイスク1501に密着させる。アーム15
08はアクチュエーター1511に取り付けられる。
【0058】アクチュエーター1511としてはボイス
コイルモーター(以下、VCMという)を用いる。VC
Mは固定された磁界中に置かれた移動可能なコイルから
なり、コイルの移動方向及び移動速度等は、制御手段1
505からライン1504を介して与えられる電気信号
によって制御される。したがって、本実施例によるアク
チュエーター手段は、例えば、スライダー1509とジ
ンバル1507とアーム1508とアクチュエーター1
511とライン1504を含み構成されるものである。
【0059】磁気デイスクの動作中、磁気デイスク15
01の回転によってスライダー1509とデイスク表面
の間に空気流によるエアベアリングが生じ、それがスラ
イダー1509を磁気デイスク1501の表面から浮上
させる。したがって、磁気デイスク装置の動作中、本エ
アベアリングはジンバル1507のわずかな弾性力とバ
ランスをとり、スライダー1509は磁気デイスク表面
にふれずに、かつ磁気デイスク1501と一定間隔を保
って浮上するように維持される。
【0060】通常、制御手段1505はロジック回路、
メモリ、及びマイクロプロセッサなどから構成される。
そして、制御手段1505は、各ラインを介して制御信
号を送受信し、かつ磁気デイスク装置の種々の構成手段
を制御する。例えば、モーター1503はライン150
4を介し伝達されるモーター駆動信号によって制御され
る。アクチュエーター1511はライン1504を介し
たヘッド位置制御信号及びシーク制御信号等によって、
その関連する磁気デイスク1501上の目的とするデー
タートラックへ選択されたスライダー1509を最適に
移動、位置決めするように制御される。
【0061】そして、データ再生/復号系1512は、
磁気ヘッド1506が磁気デイスク1501のデータを
読み取り変換した電気信号を、ライン1504を介して
受信し解読する。また、磁気デイスク1501にデータ
として書き込むための電気信号を、ライン1504を介
して磁気ヘッド1506に送信する。すなわち、データ
再生/復号系1512は、磁気ヘッド1506が読み取
り又は書き込みする情報の送受信を制御している。ま
た、制御信号として例えばアクセス制御信号及びクロッ
ク信号などがある。さらに、磁気デイスク装置は複数の
磁気デイスクやアクチュエーター等を有し、アクチュエ
ーターが複数の磁気ヘッドを有してもよい。このような
複数の機構を兼ね備えることによって、いわゆるデイス
クアレイ装置を形成することが可能である。
【0062】[実施の形態5]図16は、本発明の磁界
センサーを用いたMRAM構造の磁気記憶素子の一例を
示す模式図である。図示したMRAM構造は、情報を記
録する磁界センサー1606と、磁界センサーに接続し
素子に電流を流す線1609と、センサー膜と接続し、
該1609からの電流に対し、略平行な方向に端子を持
って、出力電圧信号を伝えるビット線1607と、セン
サー膜1606を挟んでビット線1607と対向した位
置の、センサー膜1606から離れた位置にあって、か
つ、ビット線に直交し、センサー膜に記録動作を行うワ
ード線1605と、記録信号を増幅する増幅系160
1、1602、1603、1604、1610と、読み
出し、書き込みのスイッチをおこなう読み出しワード線
1611を備えたセルが、複数個並列している構造を持
つ。この磁気記憶素子は、磁界センサー1606を構成
する膜として、発明の実施の形態1に示すような異常ホ
ール効果をもつ磁性体を含む磁界センサーを適用したも
のである。
【0063】はじめに、MRAMの動作原理を示すた
め、センサー膜にMR膜を用いた場合の一例を図17に
示す。磁界センサー膜の磁化ベクトルを駆動するために
必要な駆動線として、銅線からなる互いに直交した配線
を設ける。これを、それぞれワード線1705、ビット
線1707と称する。一般的には、磁界センサー膜17
06の磁化容易軸と平行に配置されている線をワード
線、そして、ワード線と直交する線をビット線と定義す
る。このとき膜中の磁化ベクトルは磁化容易軸に平行に
(1)か(0)の抵抗値の異なる状態をとる。この抵抗
の異なる状態は、通常のMRAMでは、(A)膜面内の
一方向と、膜厚方向が磁化容易軸になるような構造を持
ち、電流と磁界の方向との関係が平行と直交になるよう
な構造か、あるいは、(B)センサー膜がGMRのSV
膜のような二枚の磁性膜からなり、両者の磁化方向が平
行状態と直交状態をとりうるような構造で実現される。
ワード線およびビット線は、電流が流れることで周囲に
磁界が発生し、ワード線とビット線に挟まれたセンサー
膜に作用する磁界を発生する。ワード線にパルス電流を
流すときその立ち上がり時をタイミングとして情報を信
号として取り出す。また、パルスの立下り時を契機にビ
ット線を流して書き込みを行うものである。ワード線の
電流は、センサー膜における作用磁界が薄膜の異方性磁
界を超える電流で、ビット線の電流は磁性センサー膜の
保磁力の1/2を越える程度の磁界を発生させるために
必要な電流である。
【0064】ここで、ワード線に必要な電流を流し、そ
の線の下にあるすべてのセンサー膜に磁界を印加する。
このときセンサ膜の磁界は面内の磁化困難軸方向を向く
ことになる。このとき磁化の状態が平行(1)の状態か
ら回転したか、直交(0)の状態から回転したかで各ビ
ット線にはそれぞれ異なった極性のパルス電圧が誘導さ
れる。これが、読み出し電圧となる。また、記録時はワ
ード線のパルス電流の立下りとタイミングをあわせてビ
ット線にパルス電流を流し、磁化が困難軸を向いた状態
で、ビット線からの磁界で磁化の向きを決定し(1)や
(0)の状態を記録する。
【0065】ここで図16に戻り、CMOS用半導体基
板1601として、GaAs基板を用い、この上にp
型、n型となる不純物をドープし、さらに両ドープ領域
に挟まれた部分に電極(ゲート膜)1610を設けてト
ランジスタ(MOSトランジスタ)を形成する。このト
ランジスタを形成するドレイン側を1602、ソース側
を1603とした。このトランジスタのスイッチ動作に
より、ワード線やビット線に流れるパルス電流の動作が
決定する。
【0066】ここで、このセンサー膜に本発明による異
常ホール素子膜を適用し、膜面内に電流が流れるように
電極を配置し、センサー膜の磁化容易軸が面内で90°
離れた位置にあり、磁化が電流に対して平行と直交の状
態をとりうるため、MRAM的挙動を示す。ただし、困
難軸との磁気異方性を調整するため、素子形状を例え
ば、困難軸方向に異方的に伸ばす等することが必要な場
合もある。
【0067】そうすると、電流は膜面垂直方向に流れる
か、あるいは膜面の一方向に流れるので、同様の磁界セ
ンサーとして使用できる。また、磁界センサー素子の大
きさは一辺が0.2〜0.25μmである。IBMによ
るTMRをセンサー膜に用いた構造では、消費電力5m
W(読み出し)、40mW(書き込み)、書き込み時間
が10ns、読み出し時間が10ns程度で、セル面積
が49F2のセンサが作成されているが、異常ホール効
果膜をこの構造に適用すれば、速度等は同程度で、さら
にセンサー膜の抵抗値を低減できるため、消費電力が低
く押さえられる可能性がある。このセンサー膜の磁化方
向を回転させる時に、磁区が発生すると、磁界に対する
抵抗値が変動し、S/Nが低下するために、記憶が読み
出せなくなる。これを制御性良く行うためには磁区制御
膜を必要とする。この磁区制御膜を1606の磁界セン
サーの両端に位置することにより、磁区制御膜への分流
損失無しに磁区制御することが可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明によると、異常ホール効果を磁界
センサー、磁気ヘッド、記憶素子のセンサー部、磁気記
録再生装置として利用することができ、素子サイズが小
さい場合でも高い出力が期待できる。異常ホール効果自
体が素子が小さくなったときに出力増大する傾向があ
り、高密度記録に対応する上で有効である。また、本発
明の磁界センサーは、媒体の記録方式によらずヘッドと
して活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な半導体のホール電圧の磁界依存性を、
異常ホール効果の場合と併せて示した図。
【図2】従来のホール効果を用いた薄膜磁界センサーの
電流、磁界、出力の関係を示す構造図。
【図3】本発明による異常ホール効果を用いた薄膜磁界
センサーの電流、磁界、出力の関係の一例を示す構造
図。
【図4】本発明による異常ホール効果を用いた薄膜磁界
センサーの電流、磁界、出力の関係の他の例を示す構造
図。
【図5】本発明による磁界センサーの一例を媒体対向面
側から見た断面模式。
【図6】本発明による磁界センサーの一例を膜面上方か
らみた図。
【図7】異常ホール効果の温度依存性を示す図。
【図8】本発明による異常ホール効果を用いた薄膜磁界
センサーの他の例の電流、磁界、出力の関係を示す構造
図。
【図9】本発明による再生ヘッドの他の例の構造図、及
び媒体の磁気記録状態とVhの場所依存性を示した図。
【図10】本発明によるインギャップ型の異常ホール効
果を用いた磁気ヘッドの構造例を示す媒体対向面側の構
造図(電極とシールドが兼用の場合)。
【図11】本発明によるインギャップ型の異常ホール効
果を用いた磁気ヘッドの構造例を示す媒体対向面側の構
造図(電極とシールドが別の場合)。
【図12】ヨーク構造の例を示す図。
【図13】ヨークと磁界センサーとの位置関係の一例を
示す図。
【図14】ヨークと磁界センサーとの位置関係の他の例
を示す図。
【図15】磁気記録再生装置の構造と動作の模式図。
【図16】本発明による磁気センサーを用いたMRAM
の構造の模式図。
【図17】センサー膜にMR膜を用いたMRAMの模式
図。
【符号の説明】
101:(正常)ホール効果、102:異常ホール効
果、201:電流印加方向、202:磁場印加方向、2
03:ホール電圧、204:半導体膜、301:異常ホ
ール電圧、302:電流印加方向、303:磁場印加方
向、304:電極、305:センサー膜、306:電
極、401:電流印加方向、402:異常ホール電圧、
403:磁場印加方向、404:電極、405:センサ
ー膜、406:電極、501:基体、502:電極、5
03:センサー膜、504:絶縁体、505:電極、5
06:絶縁体、507:上部電極、508:磁界印加方
向、801:異常ホール電圧、802:電流印加方向、
803:磁界印加方向、804:磁界印加方向、90
1:電流印加方向、902:異常ホール電圧、903:
センサー膜(異常ホール効果発生する強磁性体を含む
膜)、904:電極、905:磁気記録媒体(垂直記
録)、906:磁気記録媒体(面内記録)、907:磁
化の方向、908a,908b:ホール電圧(出力)、
1001:下部シールド兼電極膜、1002:絶縁膜、
1003:磁区制御膜、1004:絶縁膜、1005:
センサー膜、1006:電極膜、1007:絶縁膜、1
008:上部シールド兼電極膜、1101:下部シール
ド、1102:絶縁膜、1103:磁区制御膜、110
4:絶縁膜(ギャップ膜)、1105:下部電極膜、1
106:センサー膜(異常ホール効果発生する強磁性体
を含む膜)、1107:絶縁体、1108:電極膜、1
109:絶縁膜、1110:絶縁膜(上部ギャップ
膜)、1111:電極膜、1112:上部シールド膜、
1201:磁区制御膜、1202:下部磁気ヨーク、1
203:下部磁気シールド、1205:磁気抵抗センサ
ー膜、1206:上部磁気ヨーク、1207:上部磁気
シールド、1501:磁気デイスク、1502:回転
軸、1503:モーター、1504:ライン、150
5:制御手段、1506:磁気ヘッド、1507:ジン
バル、1508:アーム、1509:スライダー、15
10:磁界センサー、1511:アクチュエーター、1
512:制御手段、1601:CMOS用半導体基板、
1602:ドレイン膜、1603ソース膜、1604:
ゲート膜、1605:ワード線、1606:磁界センサ
ー(異常ホール効果)膜、1607:ビット線、160
8:導電部、1609:電流印加線、1610:ゲート
制御電圧印加用電極、1611:読み出しワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/105 H01L 43/10 43/04 27/10 447 43/10 G01R 33/06 H

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に
    形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜
    上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向
    で互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3
    及び第4の電極とを備えることを特徴とする磁界センサ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁界センサーにおいて、
    前記磁性膜は、鉄、コバルト、ニッケル、マンガンから
    選択された少なくとも1種類の元素を含有する強磁性体
    膜あるいは反強磁性膜であることを特徴とする磁界セン
    サー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁界センサーにおいて、
    前記磁性膜は、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、バ
    ナジウム、クロムから選択された少なくとも1種類の元
    素と、ガリウム、砒素、インジウム、アンチモン、シリ
    コン、ゲルマニウム、テルル、酸化亜鉛、チタン酸化物
    から選択された少なくとも一つを含有する閃亜鉛構造を
    もつ半導体材料との化合物からなる強磁性体膜あるいは
    反強磁性膜でることを特徴とする磁界センサー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の磁界センサーにおいて、
    前記磁性膜は、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、バ
    ナジウム、クロムから選択された少なくとも1種類の元
    素と、ガリウム、砒素、インジウム、アンチモン、シリ
    コン、ゲルマニウム、テルル、酸化亜鉛、酸化チタンの
    少なくとも一つを含有する半導体材料とを積層すること
    で作製した強磁性体膜あるいは反強磁性膜であることを
    特徴とする磁界センサー。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の磁界センサーにおいて、
    前記磁性膜は、ランタン、ストロンチウム、カルシウ
    ム、マンガン、ホウ素、銅、酸素から選択された3種類
    以上の元素を含有するペロブスカイト構造を持つ強磁性
    体膜あるいは反強磁性膜であることを特徴とする磁界セ
    ンサー。
  6. 【請求項6】 第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に
    形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜
    上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向
    に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3
    及び第4の電極とを備え、 前記第1の電極と第2の電極の間に電流を流し、前記第
    3の電極と第4の電極の間に発生する電圧を検出するこ
    とを特徴とする磁界センサー。
  7. 【請求項7】 第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に
    形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜
    上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向
    に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3
    及び第4の電極とを備え、 前記第3の電極と第4の電極の間に電流を流し、前記第
    1の電極と第2の電極の間に発生する電圧を検出するこ
    とを特徴とする磁界センサー。
  8. 【請求項8】 第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に
    形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜
    上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向
    に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3
    及び第4の電極とを備え、前記第1の電極と第2の電極
    の間に電流を流し、前記第3の電極と第4の電極の間に
    発生する電圧を検出する素子を複数含み、 各素子の電圧を検出する電極が直列に接続され、少なく
    とも1つの素子の電流が他の素子と逆方向に流れるよう
    に各電極が接続されていることを特徴とする磁界センサ
    ー。
  9. 【請求項9】 第1の電極膜と、前記第1の電極膜上に
    形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記磁性膜
    上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜面方向
    に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続された第3
    及び第4の電極とを備え、前記第3の電極と第4の電極
    の間に電流を流し、前記第1の電極と第2の電極の間に
    発生する電圧を検出する素子を複数含み、 各素子の電圧を検出する電極が直列に接続され、少なく
    とも1つの素子の電流が他の素子と逆方向に流れるよう
    に各電極が接続されていることを特徴とする磁界センサ
    ー。
  10. 【請求項10】 下部磁気シールドと上部磁気シールド
    からなる一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シール
    ド間に配置された磁界センサーとを含む磁気ヘッドにお
    いて、 前記磁界センサーとして請求項1〜7のいずれか1項記
    載の磁界センサーを用いたことを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 下部磁気シールドと上部磁気シールド
    からなる一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シール
    ド間に配置された磁界センサーとを含む磁気ヘッドにお
    いて、 前記磁界センサーは、第1の電極膜と、前記第1の電極
    膜上に形成された異常ホール効果を示す第1の磁性膜
    と、前記第1の磁性膜上に形成された第2の電極膜と、
    前記第2の電極膜上に形成された異常ホール効果を示す
    第2の磁性膜と、前記第2の磁性膜上に形成された第3
    の電極膜とを備え、前記第1の磁性膜と第2の磁性膜に
    媒体対向面に略平行な方向の電流を流し、前記第1の電
    極膜と第3の電極膜の間に発生する電圧を検出すること
    を特徴とする磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 下部磁気シールドと上部磁気シールド
    からなる一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シール
    ド間に配置された磁界センサーとを含む磁気ヘッドにお
    いて、 前記磁界センサーは、第1の電極膜と、前記第1の電極
    膜上に形成された異常ホール効果を示す第1の磁性膜
    と、前記第1の磁性膜上に形成された第2の電極膜と、
    前記第2の電極膜上に形成された異常ホール効果を示す
    第2の磁性膜と、前記第2の磁性膜上に形成された第3
    の電極膜とを備え、前記第1の電極膜と第3の電極膜の
    間に電流を印加し、前記第1の磁性膜と第2の磁性膜に
    発生する媒体対向面に略平行な方向の電圧を合成して検
    出することを特徴とする磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】 下部磁気シールドと上部磁気シールド
    からなる一対の磁気シールドと、前記一対の磁気シール
    ド間に配置され媒体対向面に露出した位置から素子高さ
    方向に伸び磁界を内部に導く磁気ヨーク膜と、磁界セン
    サーとを含む磁気ヘッドにおいて、 前記磁気センサーは、第1の電極膜と、前記第1の電極
    膜上に形成された異常ホール効果を示す磁性膜と、前記
    磁性膜上に形成された第2の電極膜と、前記磁性膜の膜
    面方向に互いに離間した2つの領域にそれぞれ接続され
    た第3及び第4の電極とを備え、前記磁気ヨーク膜の媒
    体対向面より後退した位置で前記磁気ヨーク膜の切断部
    に配置されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項11,12又は13記載の磁気
    ヘッドにおいて、前記磁界センサーは、媒体面に平行な
    方向の長さが媒体面に垂直な方向の長さより長いことを
    特徴とする磁気ヘッド。
  15. 【請求項15】 情報を記録する磁界センサー膜と、前
    記磁界センサー膜に接続したビット線と、前記磁界セン
    サー膜から離れた位置にあって前記磁界センサー膜を挟
    んで前記ビット線と対向し、かつ、前記ビット線に直交
    し、前記磁界センサー膜に対して記録動作を行うワード
    線と、記録信号を増幅する増幅系と、読み出し書き込み
    のスイッチを行う読み出しワード線とを備えたセルが複
    数個並列している構造を持つ磁気記憶素子において、 前記磁界センサーが異常ホール効果を示す強磁性膜を含
    む請求項1〜9のいずれか1項記載の磁界センサである
    ことを特徴とする磁気記憶素子。
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