JP2020061199A - マイクロ波センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波アシスト磁気ヘッド用のSTOが発するマイクロ波磁界を検出するための小型のマイクロ波センサを提供する。【解決手段】本発明のマイクロ波センサ10は、交差する非磁性体からなる2つの信号線11、12と、2つの信号線の交差点に接合し、各辺は略100nm以下の長さを有し、幅wは長さlよりも長い直方体形状の磁性体13と、を備える。マイクロ波を発するSTO6の表面を直方体形状の磁性体の表面から略10nm以下の間隔を空けて対向させた状態で、信号線の一方11の長さl方向に電流ILを流した時に得られる信号線の他方12の幅方向の電圧信号Vからマイクロ波磁界を検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロ波センサに関し、より具体的には、スピントルクオシレータ(STO)が発するマイクロ波磁界を検出するためのマイクロ波センサに関する。
次世代のハードディスク用の磁気ヘッドには、マイクロ波アシスト書き込み方式が有望である。この方式は、記録媒体にマイクロ波を与え、磁性媒体上の記録ビットをより効率的に書き込むことを可能とする方法である(例えば、特許文献1)。このマイクロ波の発信源は、磁気ヘッドの中あるいはごく近傍に設置し、情報を書き込む記録ビットに局所的にマイクロ波を照射する必要がある。そのような要請から、マイクロ波アシスト書き込みに有望なマイクロ波発信源として、磁気抵抗素子におけるスピントルク発振を用いたスピントルクオシレータ(以下、STOと記す)が注目されている。
STOは有望なマイクロ波源として着目されているが、本当に局所的なマイクロ波(マイクロ波磁界)が出ているのかどうかを簡便に測定する手法が無いことが問題となっている。そのマイクロ波磁界を検出することの困難さは、STO素子自体の大きさが極小(せいぜい数100nm径)であること、STOから発生するマイクロ波磁界の空間的広がりも同程度の大きさであること、さらに、マイクロ波磁界は磁界発生源からの距離に対して距離の3乗で減衰することから生じている。このため、STOから生成されるマイクロ波磁界を検出できる極小のセンサ、およびそのセンサに対応した測定方法が求められている。
特許文献2は、マイクロ波アシスト磁気ヘッドにより生成される面内高周波磁界の測定装置を開示する。その測定装置では、マイクロ波アシスト磁気ヘッド内に装備されたSTOへバイアス電流を流すことにより発生する面内高周波磁界をトンネル磁気抵抗(TMR)素子を有する磁気センサで測定する。しかし、特許文献2の測定装置は、STOが発するマイクロ波(マイクロ波磁界)を直接的に検出するマイクロ波センサを提供するものでもない。
特開2017−224376号公報 米国特許出願公開US2017/0301162
本発明の目的は、マイクロ波アシスト磁気ヘッド用のSTOが発するマイクロ波(マイクロ波磁界)を検出するための小型のマイクロ波センサを提供することである。
本発明は、STOが発するマイクロ波磁界を検出するマイクロ波センサを提供する。そのマイクロ波センサは、交差する非磁性体からなる2つの信号線と、2つの信号線の交差点に接合し、各辺は略100nm以下の長さを有し、幅は長さよりも長い直方体形状の磁性体と、を備える。マイクロ波を発するSTOの表面を直方体形状の磁性体の表面から略10nm以下の間隔を空けて対向させた状態で、信号線の一方の長さ向に電流を流した時に得られる信号線の他方の幅方向の電圧信号からマイクロ波磁界を検出する。
本発明のマイクロ波センサによれば、STOと同程度の小さなサイズを有し、STOが発するマイクロ波と干渉することなく、STOの近傍においてマイクロ波磁界(局所磁界)を検出することが可能となる。
本発明の一実施形態のマイクロ波センサの適用対象となるマイクロ波アシスト磁気記録を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態のマイクロ波センサの基本構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態のマイクロ波センサとSTOの配置を示す模式図である。 本発明の一実施形態のSTOの磁界発生動作を説明するための図である。 本発明の一実施例のマイクロ波センサの異常ホール電圧の変化を示す図である。 本発明の一実施例のマイクロ波センサの異常ホール電圧の変化を示す図である。 本発明の一実施形態のSTOのマイクロ波磁界の周波数とマイクロ波センサの測定電圧の周波数との関係を示す図である。 本発明の一実施形態のSTOのマイクロ波磁界の振幅とマイクロ波センサの測定電圧の振幅との関係を示す図である。 本発明の一実施形態のマイクロ波センサの長さと測定電圧の振幅の関係を示す図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態のマイクロ波センサの適用対象となるマイクロ波アシスト磁気記録を説明するための模式図である。マイクロ波アシスト磁気記録では、記録層1の各記録ビット2の磁化の向き3をライトポール4が発するスイッチング磁場5によって反転させて書き込みを行う。その際に、STO6が発するマイクロ波磁界(局所磁界)7を記録層1に印加して、記録ビット2の磁化の歳差運動を励起して、ライトポール4による垂直方向での磁化反転をアシストする。
この場合、記録ビットサイズSは約15nm以下であり、直径Rが約30nm以下のSTOを記録層1の表面から約10nm以下の近傍に配置する必要がある。本発明のマイクロ波センサは、図1にイメージされるようなマイクロ波アシスト磁気記録において利用されるSTOが発生するマイクロ波磁界(局所磁界)を検出する。
図2は、本発明の一実施形態のマイクロ波センサの基本構成を示す模式図である。マイクロ波センサ10は、交差する非磁性体からなる2つの信号線11、12と、2つの信号線11、12の交差点に接合し、各辺W、l、dFが約100nm以下の長さを有し、幅Wは長さlよりも長い直方体形状の磁性体13とを備える。磁性体13は、概ね100nm角以下であり、測定対象のSTOと同程度の小さいサイズを有する。
マイクロ波センサ10は、平面構造を有し、磁性体13の表面から約10nm以下の近傍の位置までSTOを接近させやすい構造となっている。磁性体13の表面から伸びる矢印14は磁化(磁化ベクトル)の向きを意味し、θは垂直方向からの磁化の最初の傾き角度を意味している。
非磁性体からなる2つの信号線11、12は、例えばCu、Pt、Pd、Ta、Wなどを含む金属や合金を用いることができる。磁性体13は、Fe、Co、Niの何れか1つあるいは複数を含む強磁性の金属や合金、例えばCo−Fe−B、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Fe−Ni、あるいはそれらに他の元素を添加した合金や金属間化合物、例えばFe−Pt、Fe−Pd、Co−Pt、Co−Pd、ホイスラー合金などを用いることができる。
図2のマイクロ波センサ10において、信号線11に電流ILを流した時に異常ホール効果によって直交する信号線12に電圧Vが発生する。その異常ホール効果による異常ホール電圧信号(以下、単に電圧信号と呼ぶ)V(θ)は下記の式(1)で与えられる。
Figure 2020061199
ただし、θ:磁性体13の磁化の最初の傾き角度、θAHE:異常ホール角、ρN:信号線11、12の非磁性体の抵抗率、ρF:磁性体13の抵抗率、dN:信号線11、12の厚さ、dF:磁性体13の厚さ、IL:信号線11に流す電流である。
マイクロ波センサ10の磁性体13の表面にSTOを近接させるとSTOが発するマイクロ波磁界によって電圧信号V(θ)が変化する。式(1)で言うと、磁性体13の磁化の傾き角度θが変化(振動)してV(θ)の振動状態が変化する。言い換えれば、STOが発するマイクロ波磁界の振幅電圧と周波数に応じてマイクロ波センサ10の電圧信号V(θ)の振幅電圧と周波数が変化する。マイクロ波センサ10は、測定される電圧信号V(θ)の振幅電圧と周波数からSTOが発するマイクロ波磁界の振幅電圧と周波数を推定する。
図3〜図10を参照しながらマイクロ波センサ10における式(1)の電圧信号V(θ)によってSTOが発するマイクロ波磁界が検出できること、具体的には、電圧信号V(θ)の振幅電圧と周波数からSTOが発するマイクロ波磁界の振幅電圧と周波数を推定する方法について説明する。まず、図3、図4に示すようにマイクロ波センサ10とSTO6の各パラメータ値を設定する。すなわち、

・信号線11、12の厚さdN:3nm、材料:Cu
・信号線11に流す電流IL:0.15mA
・磁性体13の幅W:100nm、長さl:50nm、厚さdF:20nm
・磁性体13の材料:CoPt
・STO6の直径:20nm、厚さdSTO:3nm
・STO6の磁化M:1500emu/c.c.
・磁性体13の上面とSTO6の下面の間隔z:5nm

と設定する。
下記の式(2)、(3)によってSTO6がマイクロ波センサ10の磁性体13(計算例ではCoPt)の直上(計算例ではSTO6の下面から5nm離れた位置)に作るダイポール磁場(マイクロ波磁界)が計算できる。
Figure 2020061199
Figure 2020061199
ここで、MSTOは図4のMと同じであり、rはSTO6の半径(20nm)を意味し、ψは歳差運動(回転運動)しているSTO6の傾き角度で、ここでは85度、すなわちSTO6の磁化は面内(真横方向)から5度傾いて歳差運動していると仮定している。これらの値を式(2)、(3)に代入して計算すると、図4に示すSTO6によって作られるダイポール磁場のHac=605Oe、Hdc=106Oeという値が得られる。
また、STO6の磁化の歳差運動の周波数fは下記の式(4)で与えられる。
Figure 2020061199
ここで、γは磁気回転比と呼ばれる量で、磁性体の材料にあまり依存せず約1.764×107rad/(Oe s)という値を持つ。またNSTO,zは反磁場係数と呼ばれる磁性体の形状を特徴付ける量で、STO6の形状で決まる。図3の半径r=20nm、厚さdSTOが3nmの円柱形状では約0.833という値を持つ。これらの値を式(4)に代入して計算すると図4に示すSTO6の磁化の歳差運動の周波数f=3.46GHzが得られる。
上述したSTO6が作るダイポール磁場(マイクロ波磁界)を考慮した上でマイクロ波センサ10の磁性体(CoPt)の磁化のダイナミクスを計算する。具体的には、下記の式(5)で表される磁化のランダウ・リフシッツ・ギルバート方程式(LLG方程式)の数値シミュレーションを行う。
Figure 2020061199
ここで、mは検出器の磁化方向の単位ベクトルである。αはダンピング定数と呼ばれ、磁性体では約0.01程度の大きさである(シミュレーションでは0.01としている)。
Hはマイクロ波センサ10の磁性体(CoPt)の磁化に働く磁場で、下記の式(6)で与えられる。
Figure 2020061199

ここで、mx、my、mzは、m=(mx、my、mz)のようにベクトルmの成分を表している。またNx、Ny、Nzは、マイクロ波センサ10の磁性体の反磁場係数で、計算例(図3)で設定した長さl(x方向50nm)、幅W(y方向100nm)、厚さdF(z方向20nm)の場合は、Nx=0.26、Ny=0.13、Nz=0.61となる。HKは垂直異方性磁場と呼ばれ、シミュレーションでは1.0×104Oeとしている。
上記の磁場Hの式(6)中に上述したSTO6が作るダイポール磁場(マイクロ波磁界)のHdc、Hacおよび周波数fが入っている点が重要である。これはSTO6の磁性体が外部に作る磁場がマイクロ波センサ10の磁性体に届いているために発生することを示しているからである。この磁場Hdc、acおよび周波数fの存在下で起こるマイクロ波センサ10の磁性体の磁化が運動するために、その運動を測定すればSTO6からの磁場と周波数(Hdc、Hac、f)を見積もる(推定する)ことができる。
本発明では、図2を参照しながら説明したように、マイクロ波センサ10の異常ホール効果を利用してSTO6からの磁場を検出する。異常ホール効果は、ホール電圧がマイクロ波センサ10の磁性体13の磁化の向きに依存する現象で、具体的には上記した式(6)のmzの値に依存する。mz=cosθと書き直して磁性体13の磁化の垂直方向からの傾き角度θを定義すると、電圧信号V(θ)は上記した式(1)で与えられる。
式(1)のcosθ(=mz)に、式(5)のLLG方程式をシミュレーションして得られた解を代入すると、図5に示す電圧信号V(μV)の振動のグラフを得ることができる。図5から電圧信号Vの振動の大きさ(振幅)は40nV程度であり検出可能であることがわかる。図5の計算結果では40nVの電圧信号Vを得ることができる。
さらに、その電圧振動の大きさ(振幅)を大きくして感度を高めるには、異常ホール効果を高めるために磁性体13により多くの電流が流れるようにする必要がある。そのために、非磁性体の信号線11、12にCuよりも抵抗率ρNの大きいタンタル(Ta)を用いることができる。その場合の電圧信号(θ)の計算結果を図6に示す。電圧信号Vは10倍の400nV程度まで大きくなり、検出感度を大幅に向上させることができる。なお、Taは一例であって、他のCuよりも抵抗率ρNの大きい例えばPt、Pd等の非磁性材料を用いることもできる。
STO6の磁化Mを1000Oeから1500Oeに変えながら式(1)のcosθ(=mz)に、式(5)のLLG方程式をシミュレーションして得られた解を代入して、図7のSTOの発振周波数と電圧信号Vの周波数との関係を示すグラフと、図8のSTOのマクロ波磁場Hacと電圧信号Vの振動幅との関係を示すグラフを求めた。図7のほぼ線形なグラフは、STO6の磁化16が周波数fで振動する場合、マイクロ波センサ10の磁性体13の磁化14は図中の三日月形の振動軌跡で約2倍の周波数2fで振動することを示している。したがって、マイクロ波センサ10の電圧信号Vの周波数f1を検出することにより、その約半分(0.5f1)がSTO13のマイクロ波磁界の周波数であると見積もることができる。
図8のグラフからマイクロ波センサ10の電圧信号Vの振動幅(振幅)から対応するSTOのマクロ波磁場Hacを得ることができる。したがって、マイクロ波センサ10の電圧信号Vの振動幅(振幅)を検出することによりSTOのマクロ波磁場Hacを見積もることができる。
図7のマイクロ波センサ10の磁性体13の磁化14の三日月形の周波数2fの振動は、図3に示したように磁性体13の幅Wと長さlをそれぞれ100nm、50nmというように違う値にしていることから生じている。すなわち、この幅Wと長さlの差が図2の磁性体13の磁化14のθが一定でない運動(振動)を生じさせている。図9に磁性体13の長さlを10〜100nmの範囲で変えた場合のマイクロ波センサ10の電圧信号Vの振動幅(振幅)の変化を示す。
磁性体13の長さlを10nmから徐々に大きくすると、垂直方向の形状異方性磁場(半磁場)が大きくなって正味の垂直異方性が減ることで磁化14が振動しやすくなる。その結果、電圧信号Vの振動幅(振幅)が上昇し、長さlが約60nmで最大となる。60nm以降では、長さl方向と幅w方向の形状異方性が同じようになり、磁性体13の磁化14の歳差(回転)軌道が三日月形から円に近付く(磁化の傾き角度θが一定になる)ので、異常ホール効果による電圧から振動成分が消えてしまう。その結果、図のように電圧信号Vの振動幅(振幅)が小さくなっていく。したがって、磁性体13の幅Wと長さlの比(W:l)が5:3の関係にある場合に電圧信号Vが最大となる。なお、磁性体13の長さlを10〜100nmの範囲で変えた場合でも図7のSTOの発振周波数と電圧信号Vの周波数との関係は変化せず、電圧信号の周波数はマイクロ波磁界の周波数の約2倍である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明をした。しかし、本発明はこれらの実施形態に限られるものではない。さらに、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
本発明のマイクロ波センサは、マイクロ波アシスト磁気ヘッド用のSTOのようなマイクロ波磁界を発生する微小なデバイスの近傍においてそのマイクロ波磁界を検出できる小型のマイクロ波センサとして幅広く利用することができる。
1 記録層
2 記録ビット
3、14、16 磁化(磁化ベクトル)の向き
4 ライトポール
5 スイッチング磁場
6 スピントルクオシレータ(STO)
7 マイクロ波磁界(局所磁界)
10 マイクロ波センサ
11、12 信号線
13 磁性体

Claims (6)

  1. スピントルク発振器(STO)が発するマイクロ波磁界を検出するマイクロ波センサであって、
    交差する非磁性体からなる2つの信号線と、
    前記2つの信号線の交差点に接合し、各辺は略100nm以下の長さを有し、幅は長さよりも長い直方体形状の磁性体と、を備え、
    マイクロ波を発する前記STOの表面を前記直方体形状の磁性体の表面から略10nm以下の間隔を空けて対向させた状態で、前記信号線の一方の前記長さ向に電流を流した時に得られる前記信号線の他方の前記幅方向の電圧信号から前記マイクロ波磁界を検出する、マイクロ波センサ。
  2. 前記磁性体の幅wと長さlの比(w:l)が5:3の関係にある、請求項1に記載のマイクロ波センサ。
  3. 前記電圧信号の周波数は前記マイクロ波磁界の周波数の2倍である、請求項1に記載のマイクロ波センサ。
  4. 前記電圧信号を表すV(θ)は、下記の式、
    Figure 2020061199
    ただし、θ:前記磁性体の磁化の最初の傾き角度、θAHE:異常ホール角、ρN:前記信号線の非磁性体の抵抗率、ρF:前記磁性体の抵抗率、dN:前記信号線の厚さ、dF:前記磁性体の厚さ、IL:前記信号線の一方に流す電流、
    で与えられる、請求項1に記載のマイクロ波センサ。
  5. 前記電圧信号Vの振動幅(μV)と前記STOのマイクロ波磁場(Oe)は、図8のグラフに示される関係を有する、請求項4に記載のマイクロ波センサ。
  6. 前記非磁性体はCuまたはTaを含み、前記磁性体はCoPtを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波センサ。

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