JPH1183967A - 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子 - Google Patents

磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子

Info

Publication number
JPH1183967A
JPH1183967A JP9241466A JP24146697A JPH1183967A JP H1183967 A JPH1183967 A JP H1183967A JP 9241466 A JP9241466 A JP 9241466A JP 24146697 A JP24146697 A JP 24146697A JP H1183967 A JPH1183967 A JP H1183967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
ferromagnetic layer
layer
magnetization direction
magnetization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9241466A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruki Yamane
治起 山根
Mitsuro Mita
充郎 見田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP9241466A priority Critical patent/JPH1183967A/ja
Publication of JPH1183967A publication Critical patent/JPH1183967A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁化方向が一方向に固定されている第1の強
磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が変化す
る第2の強磁性体層とを含むGMR素子を用いる。この
素子を用いて磁界を高い感度で検出する。 【解決手段】 前記第2の強磁性体層の磁化方向を前記
第1の強磁性体層の磁化方向と同じ方向にする第1の磁
界−Haを素子に印加する。前記第2の強磁性体層の磁
化方向を変化させ始める磁界から前記第1の強磁性体層
の磁化方向と逆の方向にさせるまでの磁界の範囲(第1
の磁化遷移磁界範囲δH1)および該範囲前後の近傍の
磁界範囲から選ばれる第2の磁界Haを前記素子に印加
する。これら第1および第2の磁界を交互に素子に印加
しながら、前記素子の抵抗値を監視して、前記素子に及
ぶ外部磁界を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巨大磁気抵抗
(GMR:Giant Magnetoresistance )効果を利用した
磁界検出方法、その実施に好適な磁界検出システム、該
システムに用いて好適な磁界検出素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】巨大磁気抵抗効果を利用した従来の磁界
検出素子の一例が、例えば特開平6−11252号公報
に開示されている。この素子は、反強磁性体層、第1の
強磁性体層、非磁性体層および第2の強磁性体層をこの
順に積層した構造を有する(上記公報の図2)。この反
強磁性体層は、第1の強磁性体層の磁化方向を固定する
役割を持つ。
【0003】また、他の従来例として、特開平5−11
4761号公報に開示されている素子がある。この素子
は、第1の強磁性体層と、非磁性体層と、第1の強磁性
体層より小さな保磁力を示す第2の強磁性体層とを、こ
の順に積層した構造を有する。この素子の場合、第1お
よび第2の強磁性体層を保磁力の異なる材料とすること
で、反強磁性体層を不要にできる。
【0004】これらいずれの素子も、第1の強磁性体層
の磁化方向は、使用予定の磁界強度の範囲では、変化し
ない。第2の強磁性体層の磁化方向のみが、外部磁界の
大きさに応じ回転する。したがって、外部磁界の印加に
伴って、これら第1および第2の強磁性体層の磁化方向
の相対的な角度が変わるので、これら層での伝導電子の
スピンに依存する散乱が変化する。これに伴い素子の電
気抵抗値が変化する。そのため、これら素子は、外部磁
界の変化を素子の電気抵抗値の変化として検出できた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の磁気検出
素子いずれも、磁気抵抗特性は、図13に示したような
ヒステリシス特性を有した曲線になることが知られてい
る。ただし、第1の強磁性体層の磁化方向が図13の左
向きである例を示している。また、図13の横軸におい
てプラスの領域は右向きの磁界を示し、マイナスの領域
は左向きの磁界を示す。
【0006】このようにヒステリシス特性を示す理由に
ついて、従来の素子のうちの前者の素子の場合について
説明する。
【0007】この素子は、反強磁性体層1、第1の強磁
性体層3、非磁性体層5および第2の強磁性体層7をこ
の順に有する。第1の強磁性体層3の磁化方向は、反強
磁性体層1によって、この層3の磁化方向と同じ方向
(図中、左向き)に固定されている。この状態の素子
に、図中の左向きに外部磁界−Haを印加して、第2の
強磁性体層7の磁化方向を左向きにする。すると、素子
の電気抵抗は低い値RL になる。次に、この素子に右向
きの外部磁界を印加する。この右向きの外部磁界の強度
が、反強磁性体層1が示す左向きの磁界に打ち勝つ強度
になる前までは(図13中のHu>)、素子の電気抵抗
は低い値RL のままであるが、打ち勝てる強度を越える
と第2の強磁性体層7の磁化方向は回転し始める。する
と、素子の電気抵抗は、徐々に大きくなる。さらに右向
きの磁界の強度が高まりある強度Hvを越えると、第2
の強磁性体層7の磁化方向は、第1の強磁性体層3の磁
化方向と逆の向きになる。すると、素子の電気抵抗は、
高い抵抗値RH になる。このHuとHvとの間の磁界
を、後の本発明の説明の都合上、第1の磁化遷移範囲磁
界と称することにする。
【0008】第2の強磁性体層7の磁化方向が右向きと
なったこの素子に、今度は、左向きの外部磁界をかけ
る。このときは、外部磁界の向きが反強磁性体層1の磁
化方向と同じであるので、第2の強磁性体層7の磁化方
向は、比較的小さな外部磁界−Hwで回転し始める。す
ると、素子の電気抵抗は減少し始める。さらに左向きの
磁界の強度が高まりある強度の磁界−Hxになると、第
2の強磁性体層7の磁化方向は、第1の強磁性体層3の
磁化方向と同じになる。すると、素子の電気抵抗は、低
い抵抗値RL になる。この−Hwと−Hxとの間の磁界
を、後の本発明の説明の都合上、第2の磁化遷移範囲磁
界と称することにする。このようにしてヒステリシス特
性が発現する。
【0009】第1および第2の強磁性体層として保磁力
の異なる材料を用いる素子の場合も、その磁気抵抗特性
は、やはりヒステリシス特性を示す。
【0010】この種の素子を用いて外部磁界を検出する
場合、次のような方法が一般にとられていた。一つの方
法として、初期化磁化として、第1および第2の強磁性
体層3,7の磁化方向が左向きになるように素子を磁化
しておく。この状態の素子では、第2の強磁性体層7の
磁化方向を右向きにできる強度の外部磁界、すなわち図
13中のHv+αの外部磁界が該素子に及んだ場合、素
子の電気抵抗は大きな値に変化するので、この抵抗値の
変動から外部磁界を検出できる。また、初期化磁化とし
て、第1および第2の強磁性体層3,7それぞれの磁化
方向が逆向きになるように素子を磁化しておく。この状
態の素子では、第2の強磁性体層7の磁化方向を左向き
にできる強度の外部磁界すなわち、図13中の−Hx−
αの外部磁界が該素子に及んだ場合、素子の電気抵抗は
小さな値になるので、この抵抗値の変動から外部磁界を
検出できる。したがって、この従来の磁界検出方法の場
合は、磁界検出感度は、右向きの磁界検出ではHv+α
であり、左向きの磁界検出では−Hx−αであった。
【0011】上述した説明から理解できるように、従来
の磁界検出方法の場合、磁界検出感度は、第2の強磁性
体層の磁気特性により決定される。したがって、磁界検
出感度を高めるためには、第2の強磁性体層の材料を軟
磁気特性の優れた材料、すなわち、ヒステリシス特性に
おける幅Aが狭くかつ高さBが高い(図13参照)材料
を開発するのが良い。しかし、このような材料の開発は
困難である。
【0012】従って、従来の磁性体材料を用いた磁界検
出素子を用いて従来より高い磁界検出感度が得られる磁
界検出方法が望まれる。また、その方法の実施に好適な
磁界検出システムが望まれる。また、そのシステムに用
いて好適な磁界検出素子が望まれる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)そこで、この出願の磁界検出方法の第1の発明に
よれば、巨大磁気抵抗効果素子を用いて、磁界を検出す
るに当たり、第2の強磁性体層の磁化方向を第1の強磁
性体層の磁化方向と同じ方向にする第1の磁界を、前記
素子に印加する第1の処理と、前記第1の強磁性体層の
磁化方向と同じ方向に磁化されている前記第2の強磁性
体層の磁化方向を変化させ始める磁界から前記第1の強
磁性体層の磁化方向と逆の方向にさせるまでの磁界の範
囲(これを、第1の磁化遷移磁界範囲と略称する。)お
よび該範囲前後の近傍の磁界範囲から選ばれる第2の磁
界を、前記素子に印加する第2の処理とを、交互に実施
しながら、前記素子の抵抗値を監視して、前記素子に及
ぶ外部磁界を検出する。
【0014】また、この出願の磁界検出方法の第2の発
明によれば、巨大磁気抵抗効果素子を用いて、磁界を検
出するに当たり、前記第2の強磁性体層の磁化方向を前
記第1の強磁性体層の磁化方向と逆の方向にする第3の
磁界を、前記素子に印加する第1の処理と、前記第1の
強磁性体層の磁化方向と逆の方向に磁化されている前記
第2の強磁性体層の磁化方向を変化させ始める磁界から
前記第1の強磁性体層の磁化方向と同じ方向にさせるま
での磁界の範囲(これを、第2の磁化遷移磁界範囲と略
称する。)および該範囲前後の近傍の磁界範囲から選ば
れる第4の磁界を、前記素子に印加する第2の処理と
を、交互に実施しながら、前記素子の抵抗値を監視し
て、前記素子に及ぶ外部磁界を検出する。
【0015】なお、磁界検出方法の第1および第2の発
明いずれの場合も、第1および第2の処理を交互に行う
周期は測定条件に応じ決める。例えば、外部磁界の変化
の頻度を考慮してきめる。
【0016】(2)この出願の磁界検出方法の発明の作
用について、図1を参照して説明する。ここで、図1は
巨大磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子または素子と
もいう。)の磁気抵抗特性である。ただし、第1の強磁
性体層の磁化方向が図1の左向きである例を示してい
る。また、図1の横軸においてプラスの領域は右向きの
磁界を示し、マイナスの領域は左向きの磁界を示す。
【0017】第1の処理として、第1および第2の強磁
性体層の磁化方向を同じにできる強度の第1の磁界−H
aを、素子に印加する。また、第2の処理として、第1
の磁化遷移磁界範囲δH1およびその近傍の範囲から選
ばれる第2の磁界(HaまたはHmまたはHn)を印加
する。
【0018】ただし、Ha、Hnそれぞれは、第1の磁
化遷移磁界範囲δH1以外でその近傍の磁界である。こ
れらHaまたはHnは、第1の磁化遷移磁界範囲δH1
の境界から磁界検出感度を考慮した強度だけマイナス側
またはプラス側にずらした強度の磁界とする。また、第
2の磁界としてHmを用いる場合、このHmは、第1の
磁化遷移磁界範囲δH1内の中央付近の値に選ぶのが良
い。
【0019】上記の第1の処理は、素子をリセット状態
にする役目をもつ。一方、第2の処理は、素子を第2の
磁界分活性な状態にして、素子の電気抵抗を小さな外部
磁界で変動させる役目をもつ。
【0020】このような第1および第2の処理を交互に
行っている状態の素子に外部磁界が及ばない場合は、素
子には第1の磁界および第2の磁界そのものが交互に印
加される。第2の磁界が印加された時の素子の電気抵抗
は、第2の磁界がHaならRL であり、また第2の磁界
がHmならRM であり、また第2の磁界がHnならRH
である。
【0021】ところが、素子に、例えば+Δhの外部磁
界が及んでいる時に第2の磁界が印加された場合は、該
素子には、第2の磁界と外部磁界+Δhとの和の磁界が
印加される。すなわち、第2の磁界がHaなら素子には
Ha+Δhの磁界が印加され、また第2の磁界がHmな
ら素子にはHm+Δhの磁界が印加され、また第2の磁
界がHnなら素子にはHn+Δhの磁界が印加される。
【0022】この外部磁界Δhが、例えば(Hn−H
a)/2程度以上の大きさの外部磁界であるとする。す
ると、第2の磁界がHaの場合は、素子の電気抵抗は、
外部磁界がないときはRL であったのに対し、外部磁界
の影響でRM またはRH になる。また、第2の磁界がH
mの場合は、素子の電気抵抗は、外部磁界がないときは
M であったのに対し、外部磁界の影響でRH になる。
しかし、第2の磁界がHnの場合は、素子の電気抵抗
は、外部磁界がないときと同じである。
【0023】一方、素子に、例えば−Δhの外部磁界が
及んでいる時に第2の磁界が印加された場合は、該素子
には、第2の磁界から外部磁界を引いた磁界が印加され
る。すなわち、第2の磁界がHaなら素子にはHa−Δ
hの磁界が印加され、また第2の磁界がHmなら素子に
はHm−Δhの磁界が印加され、また第2の磁界がHn
なら素子にはHn−Δhの磁界が印加される。
【0024】この外部磁界−Δhが、例えば(Hn−H
a)/2程度以上の大きさの外部磁界であるとする。す
ると、第2の磁界がHnの場合は、素子の電気抵抗は、
外部磁界がないときはRH であったのに対し、外部磁界
の影響でRM またはRL になる。また、第2の磁界がH
mの場合は、素子の電気抵抗は、外部磁界がないときは
M であったのに対し、外部磁界の影響でRL になる。
しかし、第2の磁界がHaの場合は、素子の電気抵抗
は、外部磁界がないときと同じである。
【0025】したがって、この磁界検出方法の第1の発
明では、±Δh程度の小さな外部磁界によって素子の電
気抵抗を変化させることができる。そのため、従来に比
べて高い磁界検出感度が実現される。具体的には、第2
の磁界として、上記Haを印加した場合は、+Δh程度
の小さな外部磁界であってもそれを検出できる。また、
第2の磁界として、上記Hnを印加した場合は、−Δh
程度の小さな外部磁界であってもそれを検出できる。ま
た、第2の磁界として、上記Hmを印加した場合は、右
向き、左向き両方向のΔh程度の小さな磁界であっても
それぞれを検出できる。
【0026】ただし、第2の磁界として第1の磁化遷移
磁界範囲δH1内の磁界(上記例ではHm)を用いる場
合、巨大磁気抵抗効果素子は、磁化遷移磁界範囲δH1
での磁界−抵抗線の勾配が急でない素子の方が好まし
い。該勾配が急な素子である程、第2の磁界発生源が生
成する磁界Hmには高い再現性が要求されるが、該勾配
が急でない素子では第2の磁界発生源の磁界再現性はそ
れほど高くなくて済むからである。
【0027】また、磁界検出方法の第2の発明、すなわ
ち第1および第2の強磁性体層の磁化方向を逆方向にす
る第3の磁界を素子に印加する第1の処理と、第2の磁
化遷移磁界範囲δH2(図1参照)およびその近傍の磁
界範囲から選ばれる第4の磁界を素子に印加する第2の
処理とを交互に実施する第2の発明の場合を、具体例に
より、簡単に説明する。
【0028】この第2の発明の場合、第3の磁界とし
て、例えば上記のHnより大きなHpなる磁界(図1参
照)を用いれば良い。また、第4の磁界として、上記の
第2の磁化遷移磁界範囲δH2およびその近傍の磁界範
囲から選ばれる−Hqまたは−Hrまたは−Hsを用い
ればよい(図1参照)。ただし、−Hqまたは−Hsそ
れぞれは、第2の磁化遷移磁界範囲δH2外でかつ該範
囲のプラス側またはマイナス側の磁界である。また、−
Hrは第2の磁化遷移磁界範囲δH2内の中央付近の磁
界とするのが良い。
【0029】第4の磁界として−Hqを用いた場合は、
素子に、該第4の磁界と左向きの外部磁界とが同時に及
ぶと、素子の電気抵抗はRH からRL に変化する。ま
た、第4の磁界として−Hsを用いた場合は、素子に、
該第4の磁界と右向きの外部磁界とが同時に及ぶと、素
子の電気抵抗はRL からRH に変化する。また、第4の
磁界として−Hrを用いた場合は、素子に、該第4の磁
界と右向きまたは左向きの外部磁界が及ぶと、素子の電
気抵抗はRM からRH またはRL に変化する。このよう
な抵抗値変化を利用できるので、この第2発明の場合
も、外部磁界の有無を第1発明と同様に従来より高感度
に検出できる。
【0030】(3)なお、上記の磁界検出方法の第1の
発明を実施するために、巨大磁気抵抗素子と、該素子に
上記の第1の磁界および第2の磁界を交互に印加する磁
界発生手段と、該素子の抵抗値を検出する抵抗値検出手
段と、前記第2の磁界を印加した時の前記素子の抵抗値
を少なくとも監視しそれに基づいて外部磁界の有無を判
定する磁界判定手段とを具えた装置を用意するのが好適
である。
【0031】また、上記の磁界検出方法の第2の発明を
実施するために、巨大磁気抵抗素子と、該素子に上記の
第3の磁界および第4の磁界を交互に印加する磁界発生
手段と、該素子の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、
前記第4の磁界を印加した時の前記素子の抵抗値を少な
くとも監視しそれに基づいて外部磁界の有無を判定する
磁界判定手段とを具えた装置を用意するのが好適であ
る。
【0032】(4)なお、磁界検出システムで用いる巨
大磁気抵抗素子として、その第1および第2の強磁性体
層が所定形状にパタ−ニングされている素子を用いるの
が好適である。このような素子は、第2の強磁性体層が
単磁区特性を示し、ヒステリシス特性が四角形状の特性
を示す素子となる(詳細は後述する。)。したがって、
磁化遷移磁界範囲外でかつ該範囲近傍の磁界を第2の磁
界や第4の磁界として用いる場合に、これら第2の磁界
や第4の磁界を、磁化遷移磁界範囲の近くに設定し易
い。
【0033】また、磁界検出システムの発明を実施する
に当たり、前記磁界発生手段を、前記素子上に形成され
磁界発生のための電流が流される電流層と、前記各強度
すなわち、第1および第2の磁界(または第3および第
4の磁界)を生じさせる電流を前記電流層に供給する電
流源とで構成するのが好適である。こうすると、システ
ムの小型化が図れまた第1の磁界などを素子に効率良く
印加できる等の利点が得られる。
【0034】その意味から、巨大磁気抵抗効果素子から
なる磁界検出素子として、該素子にバイアス磁界を印加
するための電流を流す電流層を具えた素子を用意するの
が好適である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの出願の
各発明の実施の形態についてそれぞれ説明する。しかし
ながら説明に用いる各図はこの発明を理解出来る程度
に、各構成成分の寸法、形状および配置関係を概略的に
示してあるにすぎない。
【0036】1.磁界検出方法の第1の発明の説明 1−1.第1の実施の形態 図2は、この第1の実施の形態で用いて好適な磁界検出
システム(第1の磁界検出システム)10を示した図で
ある。
【0037】この磁界検出システム10は、巨大磁気抵
抗素子10aと、磁界発生手段12と、抵抗値検出手段
14と、磁界判定手段16とを具えている。これら各構
成要素のうち、10a、12、14は、例えば基板18
の上に設けられている。磁界判定手段16は、この場合
は、基板18の外部に用意されている。もちろん、この
配置例は一例である。なお、以下の説明では、巨大磁気
抵抗効果素子10aを、GMR素子10aまたは素子1
0aと略称することもある。
【0038】この磁界検出システム10は、例えば、磁
気記録媒体に記録されている磁気データを再生するため
の装置として用いることができる。磁気データは、磁気
記録媒体に画成されている記録領域の磁化の向きを制御
することにより記録される。磁気データを再生する(読
み出す)ためには、GMR素子10aにより記録媒体の
漏洩磁界を検出する。GMR素子10aは、この漏洩磁
界の変化を電気抵抗の変化として検出する。
【0039】また、このGMR素子10aには、抵抗値
検出手段14が導線によって結合されている。抵抗値検
出手段14は、この導線を通してGMR素子10aに電
流を流し、その電流の変化に基づいてGMR素子10a
の電気抵抗を検出する。抵抗値検出手段14は、例えば
抵抗測定器などの従来公知の任意の手段で実現できる。
また、素子の電気抵抗の検出は、抵抗値そのものでも、
電圧値でも、電流値でも、良い。ここでは、抵抗値を電
圧値の形で検出する。
【0040】また、このGMR素子10aは、その側面
11を基板18の端縁18aにそろえた状態にして設け
られている。この磁界検出システム10は、外部磁気を
検出する時、被検出対象領域(例えば磁気記録媒体)
に、上述の側面11を近接させて用いられる。
【0041】また、このGMR素子10aの、被検出対
象領域側の側面11とは反対側の側面に近接させて、磁
界発生手段12を設けてある。この場合の磁界発生手段
12は、交流電源12aとソレノイドコイル12bとを
具えている。これら交流電源12aおよびソレノイドコ
イル12b間は導線によって結合されている。そして、
磁界検出動作時には交流電源12bによりソレノイドコ
イル12aに電流を流して、電磁石として機能させる。
従って、磁界発生手段12aにより、GMR素子10a
に対して一定の方向(図2の矢印aで示す方向)に交流
磁界が印加される。この交流磁界は、磁界検出方法の第
1の発明でいう、第1の磁界および第2の磁界を含む交
流磁界である(詳細は動作説明において後述する。)。
【0042】また、磁界判定手段16は、この発明でい
う第2の磁界を素子10aに印加した時の該記素子の抵
抗値を少なくとも監視する。そして、監視結果に基づい
て、例えば該抵抗値に変動があった場合を、前記素子に
外部磁界が及んだと判定する。この磁界判定手段16
は、例えば、公知の比較回路、論理回路、メモリ等を組
み合わせた電子回路またはコンピュータで構成できる。
【0043】次に、GMR素子10aの構成について説
明する。図3は、GMR素子10aの第1構造を示す断
面図である。図3は、図2に示すI−I線の位置の切り
口の断面を示す図である。
【0044】GMR素子10aは、基板18の上に反強
磁性体層28、第1強磁性体層22、非磁性体層24お
よび第2強磁性体層26を順次に積層させて具えてい
る。反強磁性体層28として、27.0nmの膜厚のN
iO層を用いている。また、第1強磁性体層22は、
2.0nmの膜厚のNi35Fe20Co45層である。ま
た、非磁性体層24は、2.0nmの膜厚のCu層であ
る。さらに、第2強磁性体層26は、10.0nmの膜
厚のNi35Fe20Co45層である。これら各層は、スパ
ッタ法により成膜する。もちろん、ここで述べた各層の
材料や、膜厚は、一例にすぎない。
【0045】このGMR素子10aの磁気抵抗特性を、
直流4端子法により測定した結果を、図4(A),
(B)に示した。これらの図のうち、図4(A)はいわ
ゆるメジャーループを示し、図4(B)はいわゆるマイ
ナーループを示す。いずれの図も、横軸は磁界の強度エ
ルステッド(Oe)であり、縦軸は素子の抵抗変化率
(%)である。ただし、抵抗変化率は、第1および第2
の強磁性体層の磁化方向が同じになっているときの電気
抵抗を、基準としている。なお、以下の説明では、反強
磁性体層28の磁化方向が図4の左向きの磁界であると
する。図4の横軸においてプラスの領域は右向きの磁界
を示し、マイナスの領域は左向きの磁界を示す。
【0046】図4(A)から理解できるように、この素
子10aの磁気抵抗特性は、反強磁性体層と第1の強磁
性体層との交換結合のため、印加磁界に対し非対称とな
る。また、図4(B)は、素子10aに、左向きの50
0Oe以上の強度の磁界を印加した後、±40Oeまで
の低磁界を印加したときの、磁気抵抗特性である。この
素子10aは、図13を用いて既に説明した理由と同様
の理由から、ヒステリシス特性を持つ磁気抵抗特性を示
す。
【0047】この図4(B)のような磁気抵抗特性を示
すGMR素子での、この発明でいう第1の磁化遷移磁界
範囲は、おおよそ+26〜+34Oeであり、第2の磁
化遷移磁界範囲は、おおよそ−5〜−12Oeである。
【0048】次に、磁界検出動作について説明する。こ
こでは、外部磁界として、右向きのΔhaまたは右向き
のΔHaを検出する例を考える。図5(A)、(B)は
その説明のための図である。詳細には、図5(A)は、
ちょうど、図4(B)の磁気抵抗特性と、図3の素子1
0aの状態とを模式的に示した図である。また、図5
(B)は、この発明の磁界検出方法を実施した時に抵抗
値検出手段で検出される信号を電圧値として示した図で
ある。
【0049】素子10aに初期化磁界として左向きの大
きな磁界を印加する。たとえば、強度が500Oeの左
向きの磁界を印加する。
【0050】続いて磁界検出動作を開始する。磁界検出
動作時は、素子10aに、この発明でいう第1の磁界お
よび第2の磁界を交互に印加する。
【0051】この第1の磁界は、第1および第2の強磁
性体層の磁化方向をそろえることのできる強度の磁界の
範囲から選ぶ。この第1の磁界を左向きの磁界−Haと
する。図4(B)の磁気抵抗特性の例で考えると、この
第1の磁界−Haを、例えば−24Oeとする。一方、
第2の磁界は、この発明でいう第1の磁化遷移磁界範囲
およびその前後の近傍の磁界範囲から選ぶ。この実施の
形態では、この第2の磁界を、右向きの磁界であって、
第1の磁化遷移磁界範囲の下限値よりやや小さな強度の
磁界Haとする。図4(B)の磁気抵抗特性の例で考え
ると、この第2の磁界Haを、例えば24Oeとする。
【0052】これら第1の磁界および第2の磁界は、素
子10aに、所定周期で交互に印加するのが良い。な
お、この周期は、測定対象の外部磁界がどのような頻度
で生じるか等を考慮して決める。また、第1および第2
の磁界をパルス状に加える。
【0053】この素子10aに外部磁界が及ばない時
は、この素子10aに印加される磁界は、上記の第1お
よび第2の磁界そのものであるので、±Haである。し
たがって、素子10aの電気抵抗は、低い状態RL1であ
る。したがって、抵抗値検出手段で検出される出力は、
L1である(図5(B)の領域I)。
【0054】素子10aに外部磁界Δhaが及んだ時
は、この素子10aに印加される磁界は、Ha+Δh
a、−Ha+Δhaになる。この外部磁界Δhaの大き
さが、第1の磁界Haに該Δhaが加わると素子10a
に印加される磁界を第1の磁化遷移磁界範囲内の磁界に
するような大きさであるとする。すると、この第2の磁
界Haが印加されたときの素子の電気抵抗は、この外部
磁界Δhaの影響で、RM1になる。したがって、第1の
磁界および第2の磁界が交互に加わるときの検出手段で
出力される出力はVL1とVM1との間で変化する(図5
(B)の領域II)。
【0055】また、素子10aに外部磁界ΔHaが及ん
だ時は、この素子10aに印加される磁界は、Ha+Δ
Ha、−Ha+ΔHaになる。この外部磁界ΔHaの大
きさが、第1の磁界Haに該ΔHaが加わると素子10
aに印加される磁界を第1の磁化遷移磁界範囲を越える
磁界にするような大きさであるとする。すると、この第
2の磁界Haが印加されたときの素子の電気抵抗は、こ
の外部磁界ΔHaの影響で、RH1になる。したがって、
第1の磁界および第2の磁界が交互に加わるときの検出
手段で出力される出力はVL1とVH1との間で変化する
(図5(C)の領域III)。これら出力変動を観測す
ることで、外部磁界を検出できる。
【0056】これらの説明から理解できるように、この
発明の磁界検出方法によれば、第2の磁界Haが、素子
10aに対しバイアス磁界として作用する。そのため、
ΔhaやΔHa程度に小さな外部磁界であってもそれを
検出できる。例えば、図4(B)の磁気抵抗特性を持つ
素子の例で具体的に説明すれば、従来方法では、約30
Oe以上の強度の外部磁界でないと検出できなかったの
に対し、この発明の場合は、ΔHaとして約8Oeの外
部磁界をも検出できる。
【0057】なお、この実施の形態では、磁界発生手段
12で発生させる第1および第2の磁界をパルス波形を
示す交流磁界としたが、これに限らなくてもよい。例え
ば、正弦波や三角波などの波形の交流磁界としてもよ
い。
【0058】また、第1強磁性体層22および第2強磁
性体層26として、例えばFeやNiやCoやこれらの
合金を用いてもよい。さらに、反強磁性体層28とし
て、NiMn、IrMn、FeMn、CoO、アモルフ
ァスFe23 などを用いてもよい。
【0059】また、上述の実施の形態では外部磁界その
ものを検出する例を説明したが、この発明でいう外部磁
界とは、次のような場合も該当する。例えば、第2の磁
界を印加した素子10aに金属が近づいて、第2の磁界
の強度を変化させた場合のように、素子10aに印加さ
れている磁界が変化する場合も、外部磁界の変化に該当
する。すなわち、この発明の磁界検出方法は、金属探知
にも応用できる。
【0060】1−2.第2の実施の形態次に、図3を用
いて説明した素子10aの代わりに、別の構造のGMR
素子を用いて本発明の方法により磁界を検出する例を説
明する。すなわち、第1および第2の強磁性体層を保磁
力が異なる材料で構成した第2構造のGMR素子を用い
る。
【0061】図6は、第2構造のGMR素子10bを示
す断面図である。このGMR素子10bは、基板18の
上に複数の積層単位40f、40e、40d、40c、
40bおよび40aをこの順序で積層させて具えている
(図6(A))。各積層単位40a〜40fはそれぞれ
同じ構造である。図6(B)に、積層単位40aの構造
の一例を示してある。
【0062】積層単位40aは、順次に積層した第2強
磁性体層42、非磁性体層44、第1強磁性体層46お
よび非磁性体層48を有する積層構造である。そして、
第1強磁性体層46の保磁力を第2強磁性体層42の保
磁力に比べて大きくしてある。第2強磁性体層42とし
て、10.0nmの膜厚のNi35Fe20Co45層を用い
ている。また、第1強磁性体層46として、6.0nm
の膜厚のCo層を用いている。非磁性体層44および4
8の各々は、それぞれ2.8nmの膜厚のCu層であ
る。上述した各層はスパッタ法により成膜する。
【0063】なお、この第2構造のGMR素子10bは
6層の積層単位を積層させて構成してあるが、この層数
に限らない。また、各積層単位を構成する層の積層順は
逆にしてもよい。
【0064】この第2構造のGMR素子10bでは、第
1強磁性体層46の保磁力と第2強磁性体層42の保磁
力との間に差をもたせてある。従って、第1構造のGM
R素子10aのような反強磁性体層は不要である。すな
わち、第1強磁性体層46の保磁力が比較的大きいの
で、この第1強磁性体層46の磁化の向きは一方向に固
定される。そして、第2強磁性体層42の保磁力は比較
的弱く設定してあるので、外部磁界に応じて第2強磁性
体層42の磁化だけが自在に向きを変える。
【0065】このGMR素子10bの磁気抵抗特性を、
直流4端子法により測定した結果を、図7(A),
(B)に示した。これらの図のうち、図7(A)はいわ
ゆるメジャーループを示し、図7(B)はいわゆるマイ
ナーループを示す。いずれの図も、横軸は磁界の強度
(Oe)であり、縦軸は素子の抵抗変化率(%)であ
る。ただし、抵抗変化率は、第1および第2の強磁性体
層の磁化方向の磁化方向が同じになっているときの電気
抵抗を、基準としている。なお、以下の説明では、保磁
力が大である第1の強磁性体層46の磁化方向が図7の
左向きの磁界であるとする。また、図7の横軸において
プラスの領域は右向きの磁界を示し、マイナスの領域は
左向きの磁界を示す。
【0066】図7(A)から理解できるように、この素
子10bでは、第1および第2の強磁性体層の保磁力の
違いに起因する磁気抵抗特性が得られることが分かる。
また、図7(B)は、素子10bに、マイナス方向の1
50Oe以上の強度の磁界を印加した後、±60Oeま
での低磁界を印加したときの、磁気抵抗特性である。ヒ
ステリシス特性を持つ磁気抵抗特性を示すことが分か
る。
【0067】この図7(B)のような磁気抵抗特性を示
すGMR素子での、この発明でいう第1の磁化遷移磁界
範囲は、おおよそ+33〜+47Oeであり、第2の磁
化遷移磁界範囲は、おおよそ−6〜+15Oeである。
【0068】この第2の構造の素子10bを用いた場合
の磁界検出動作は、第1の実施の形態の場合と同様であ
るので、その説明を省略する。
【0069】1−3.第3の実施の形態この第1の発明
の磁界検出方法の実施に当たり、GMR素子として、以
下に説明する第3構造の素子(図示せず)を用いても良
い。この第3構造の素子は、上述の第1構造の素子10
aの構成での反強磁性体層、第1の強磁性体層、非磁性
体層および第2の強磁性体層それぞれを、所定形状に、
パターニングした素子である。または、上述の第2構造
の素子10bの構成での第1の強磁性体層、非磁性体層
および第2の強磁性体層それぞれを、所定形状に、パタ
ーニングした素子である。パターニングは、例えば数1
0μm程度の四角形状に、行う。また、その手法とし
て、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング
技術を用いる。各磁性体層をパターニングすると、第2
の強磁性体層は単磁区状となり、パターニングしない場
合に比べて、ヒステリシス特性が四角形状になる。すな
わち、第1および第2の磁化遷移磁界範囲が狭いヒステ
リシス特性、つまり、急激に抵抗変化を示すヒステリシ
ス特性を持つGMR素子が得られる。
【0070】図8は、第1構造の素子10aの反強磁性
体層、第1の強磁性体層、非磁性体層および第2の強磁
性体層それぞれを、50μm×30μmの長方形状に加
工した場合の第3構造の素子の、磁気抵抗特性である。
ただし、第1および第2の強磁性体の磁化容易軸の方向
が上記の50μmとなるようにパターニングした素子で
の磁気抵抗特性である。測定は、いままで同様、直流4
端子法で行った。
【0071】この図8と図4とを、比較することで理解
できるように、各磁性体層をパターニングした素子の方
が、ヒステリシス特性が四角状になることが分かる。
【0072】この図8のような磁気抵抗特性を示すGM
R素子での、この発明でいう第1の磁化遷移磁界範囲
は、おおよそ+22〜+23Oeであり、第2の磁化遷
移磁界範囲は、おおよそ−22〜−21Oeである。第
3の素子構造の場合、第1および第2の磁化遷移磁界範
囲それぞれが、第1構造の素子10aや第2構造の素子
10bに比べて、非常に狭い。
【0073】次に、第3構造の素子を用いた場合の磁界
検出動作について説明する。この説明を図9(A)およ
び(B)を参照して行う。図9(A)は、ちょうど、図
8の磁気抵抗特性を模式的に示した図である。また、図
9(B)は、この発明の磁界検出方法を実施した時に抵
抗値検出手段で検出される信号を電圧値として示した図
である。
【0074】図9の例では、この発明でいう第1の磁界
として第1および第2の強磁性体層の磁化方向を同じに
できる強度の磁界−Hdを用い、第2の磁界として、第
1の磁化遷移磁界範囲外の、かつ、該範囲の下限よりや
や小さな磁界Hcを用いる。そして、磁界検出動作時
は、これら第1および第2の磁界を、素子に交互に印加
する。
【0075】この磁界検出動作での、外部磁界が素子に
及ばない場合と、及んだ場合それぞれの動作原理は、第
1の実施の形態の場合と同様である。すなわち、外部磁
界が素子に及ばない場合は、素子の抵抗値はRL3であ
り、また、抵抗値検出手段で検出される電圧はVL3であ
る(図9(B)の領域I)。外部磁界が及ぶと素子の抵
抗値はRH3になる。したがって、外部磁界が素子に及ん
でいる時は、第1および第2の磁界の交互印加に応じ、
抵抗値検出手段で検出される電圧値は、VL3とVH3との
間で変化する(図9(B)の領域II)。
【0076】この第3構造の素子の場合は、図8の磁気
抵抗特性を持つ素子の例でいえば、外部磁界Δhcが2
Oe程度でもそれを検出できる。
【0077】また、この第3構造の素子の場合、上記の
ように四角形状のヒステリシス特性を持つため、抵抗値
検出時のノイズを低減することができる。そのため、磁
界検出を、高いS/N比で行うことができる。
【0078】ただし、第3構造の素子では、上述のよう
なヒステリシス特性であるため、磁化遷移磁界範囲内の
強度の磁界を素子に印加するのが難しい。そのため、磁
化遷移磁界範囲内の磁界に起因する抵抗値、すなわち、
素子の抵抗値として、RL3とRH3との中間値を利用した
磁界検出を行いにくい。したがって、外部磁界の大きさ
を定量的に評価するのは困難である。
【0079】1−4.第4の実施の形態上述の各実施の
形態では、第1の磁界および第2の磁界は、GMR素子
に近接させた別途の磁界発生手段から印加されていた。
しかし、GMR素子上に磁界発生のための電流が流され
る電流層(バイアス電流層ともいう。)を形成し、該バ
イアス電流層に、前記の第1および第2の磁界を生じさ
せる電流を電流源から供給する構成としても良い。この
第4の実施の形態はその例である。
【0080】図10は、この第4の実施の形態の実施に
好適な磁界検出システム(第2の磁界検出システム)3
0の構成を示す平面図である。また、図11は、第4構
造のGMR素子10cすなわちバイアス電流層50を具
えたGMR素子10cの構造を示す断面図である。図1
1は、図10に示すJ−J線の位置の切り口の断面を示
す図である。
【0081】この第2の磁界検出システム30では、磁
界発生手段12を、GMR素子10cに設けたバイアス
電流層50と交流電源12aとで構成する。このバイア
ス電流層50は、所定の交流電流を流すことにより、こ
の発明でいう第1の磁界および第2の磁界を交互に発生
させる膜体である。このバイアス電流層50は、例えば
1.0μmの膜厚のCu層である。
【0082】図11に示すように、GMR素子10c
は、基板18の上に反強磁性体層28、第1強磁性体層
22、非磁性体層24および第2強磁性体層26を順次
に積層させて具えている。また、GMR素子10cは、
第2強磁性体層26の上に絶縁体層52を具えている。
そして、この絶縁体層52の上にバイアス電流層50が
設けられている。従って、バイアス電流層50とGMR
素子10cとは絶縁体層52によって絶縁分離されてい
る。
【0083】また、GMR素子10cは、反強磁性体層
28、第1強磁性体層22、非磁性体層24および第2
強磁性体層26の各々の側面に接触させて抵抗検出用電
極54を具えている。この抵抗検出用電極54は、導線
によって抵抗値検出手段14に結合されている。この抵
抗検出用電極54とバイアス電流層50とは、非接触の
状態となるように設計してある。
【0084】反強磁性体層28、第1強磁性体層22、
非磁性体層24および第2強磁性体層26の積層構造
は、第1構造のGMR素子10aと同一の構造である。
絶縁体層52は、1.0μmの膜厚のSiO2 層であ
る。このSiO2 層は、スパッタ法により第2強磁性体
層26の上面に成膜される。そして、フォトリソグラフ
ィ技術を用いてパタン形成することにより、所定形状の
絶縁体層52を完成させている。絶縁体層52は、直方
体形状の膜体である。絶縁体層52は、下側の積層構造
に比べてJ−J線に沿う方向のサイズが小さく形成され
ている。
【0085】上述の抵抗検出用電極54は、例えば、C
u層をスパッタ法により成膜して形成する。このCu層
の膜厚は1.0μmである。
【0086】また、各層は、逆の順に積層させてもよ
い。すなわち、基板18の上にバイアス電流層50、絶
縁体層52、第2強磁性体層26、非磁性体層24、第
1強磁性体層22および反強磁性体層28をこの順序で
積層させる。
【0087】この第4構造のGMR素子10cの磁気抵
抗特性は、第1構造のGMR素子10aの磁気抵抗特性
(図3)と同じであるから説明を省略する。
【0088】上述のバイアス電流層50には、図11の
矢印で示される方向に沿ってバイアス電流56が流れ
る。従って、バイアス電流層50の周囲に磁界が発生す
る。この磁界は、第1強磁性体層22の磁化の方向に沿
って印加される。この磁界がこの発明でいう第1の磁界
および第2の磁界となるように、バイアス電流層50に
流す電流を制御する。こうすることで、この発明の磁界
検出方法を実施できる。磁界検出の原理は第1の実施の
形態で説明した原理と同様であるので、その説明は省略
する。
【0089】この第4の実施の形態の場合、第1の実施
の形態で必要であったソレノイドコイルを不要にできる
ので、磁界検出システムの小型化を図りつつ本発明の磁
界検出方法を実施できる。
【0090】なお、バイアス電流層をGMR素子に設け
るという思想は、第2の実施の形態で用いた第2構造の
素子や、第3の実施の形態で用いた第3構造の素子にも
もちろん適用できる。
【0091】1−5.第5の実施の形態 この発明の磁界検出方法は、以下に説明する第5構造の
GMR素子10dを用いる場合にも適用できる。
【0092】図12は、第5構造のGMR素子10dを
示す断面図である。このGMR素子10dは、基板18
の上に第2強磁性体層26、非磁性体層24および第1
強磁性体層22を順次に積層させて具えている。そし
て、この第1強磁性体層22の上に絶縁性の反強磁性体
層58が設けられている。さらに、この絶縁性の反強磁
性体層58の上にバイアス電流層50を具えている。ま
た、第2強磁性体層26、非磁性体層24および第1強
磁性体層22の側面に接触させて抵抗検出用電極54を
具えている。
【0093】このように、この第5構造のGMR素子1
0dは、反強磁性体層(例えば第3構造を構成する反強
磁性体層28)と絶縁体層(例えば第3構造の絶縁体層
52)とを共通の膜体として構成している。従って、絶
縁性の反強磁性体層58は、交換バイアス磁界により第
1強磁性体層22の磁化の向きを固定する。また、絶縁
性の反強磁性体層58は、バイアス電流層50と第1強
磁性体層22との間を絶縁分離させる。
【0094】よって、この構成は、例えば第3構造のG
MR素子10cに比べると層数を少なくできるから、作
製が容易である。絶縁性の反強磁性体層58として、C
oOやアモルファスFe23 などを用いるのが好適で
ある。
【0095】なお、この第5構造の素子であって、第3
の実施の形態で説明したように、各磁性体層を所定形状
にパターニングした素子に対しても、この発明の磁界検
出方法は適用できる。
【0096】2.磁界検出方法の第2の発明 この出願の磁界検出方法の第2の発明は、上述の第1の
発明の各実施の形態での各GMR素子に、第2の強磁性
体層の磁化方向を第1の強磁性体層の磁化方向と逆の方
向にする第3の磁界と、第2の磁化遷移磁界範囲および
その前後の近傍の磁界範囲から選ばれる第4の磁界とを
交互に印加する。これ以外は、磁界検出方法の第1の発
明の処理と同様にすれば良い。
【0097】この出願の磁界検出方法の第1および第2
の発明は、バイアス磁界の印加条件が逆である。いずれ
の方法を用いるかは、検出対象磁界の方向や、磁界検出
環境に存在するノイズ磁界等を考慮して、磁界検出の効
率や精度等の向上に好ましい方法を選択すれば良い。
【0098】
【発明の効果】この出願の磁界検出方法の第1の発明に
よれば、GMR素子に所定の第1の磁界を印加する処理
と、所定の第2の磁界を印加する処理とを交互に実施す
る。また、この出願の磁界検出方法の第2の発明によれ
ば、GMR素子に所定の第3の磁界を印加する処理と、
所定の第4の磁界を印加する処理とを交互に実施する。
上記の第1の処理は、GMR素子をリセット状態にする
役目をもつ。一方、第2の処理は、GMR素子を第2の
磁界分(第2の発明では第4の磁界分)活性な状態にし
て、このGMR素子の電気抵抗を小さな外部磁界で変動
させる役目をもつ。そのため、この出願の磁界検出方法
の各発明によれば、従来に比べて小さな外部磁界を検出
できるので、高感度の磁界検出方法が実現される。した
がって、例えば磁気記録媒体の情報読みとり等に応用し
た場合は、磁気記録媒体の漏洩磁界の変化が比較的小さ
くても、該記録の読み出しが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の磁界検出方法の原理を説明する図で
ある。
【図2】第1の磁界検出システムの説明図である。
【図3】GMR素子の第1構造を示す図である。
【図4】第1構造の素子の特性例を示した図である。
【図5】第1の実施の形態での磁界検出動作の説明図で
ある。
【図6】GMR素子の第2構造を示す図である。
【図7】第2構造の素子の特性例を示した図である。
【図8】第3構造の素子の特性例を示した図である。
【図9】第3の実施の形態での磁界検出動作の説明図で
ある。
【図10】第2の磁界検出システムの説明図である。
【図11】GMR素子の第4構造を示す図である。
【図12】GMR素子の第5構造を示す図である。
【図13】課題を説明するための図である。
【符号の説明】
−Ha:第1の磁界 Ha(、Hm、Hn):第2の磁界 δH1:第1の磁化遷移磁界範囲 δH2:第2の磁化遷移磁界範囲 Hp:第3の磁界 −Hq(、−Hr、−Hs):第4の磁界 10:第1の磁界検出システム 10a、10b、10c、10d:GMR素子 12:磁界発手段 14:抵抗値検出手段 16:磁界判定手段 18:基板 22:第1強磁性体層 24:非磁性体層 26:第2強磁性体層 28:反強磁性体層 30:第2の磁界検出システム 40a〜40f:積層単位 42:第2強磁性体層 44、48:非磁性体層 46:第1強磁性体層 50:バイアス電流層 52:絶縁体層 54:抵抗値検出用電極 58:絶縁性の反強磁性体層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化方向が一方向に固定されている第1
    の強磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が変
    化する第2の強磁性体層とを含み、これら第1および第
    2の強磁性体層の磁化方向の相対的な角度に応じて異な
    る電気抵抗値を示す巨大磁気抵抗効果素子を用いて、磁
    界を検出するに当たり、 前記第2の強磁性体層の磁化方向を前記第1の強磁性体
    層の磁化方向と同じ方向にする第1の磁界を、前記素子
    に印加する第1の処理と、 前記第1の強磁性体層の磁化方向と同じ方向に磁化され
    ている前記第2の強磁性体層の磁化方向を変化させ始め
    る磁界から前記第1の強磁性体層の磁化方向と逆の方向
    にさせるまでの磁界の範囲(第1の磁化遷移磁界範囲)
    および該範囲前後の近傍の磁界範囲から選ばれる第2の
    磁界を、前記素子に印加する第2の処理とを、 交互に実施しながら、前記素子の抵抗値を監視して、 前記素子に及ぶ外部磁界を検出することを特徴とする磁
    界検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第2の磁界を、前記近傍の磁界範囲から選ばれる磁
    界とすることを特徴とする磁界検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第2の磁界を、前記第1の磁化遷移磁界範囲の中央
    付近の磁界とすることを特徴とする磁界検出方法。
  4. 【請求項4】 磁化方向が一方向に固定されている第1
    の強磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が変
    化する第2の強磁性体層とを含み、これら第1および第
    2の強磁性体層の磁化方向の相対的な角度に応じて異な
    る抵抗値を示す巨大磁気抵抗効果素子を用いて、磁界を
    検出するに当たり、 前記第2の強磁性体層の磁化方向を前記第1の強磁性体
    層の磁化方向と逆の方向にする第3の磁界を、前記素子
    に印加する第1の処理と、 前記第1の強磁性体層の磁化方向と逆の方向に磁化され
    ている前記第2の強磁性体層の磁化方向を変化させ始め
    る磁界から前記第1の強磁性体層の磁化方向と同じ方向
    にさせるまでの磁界の範囲(第2の磁化遷移磁界範囲)
    および該範囲前後の近傍の磁界範囲から選ばれる第4の
    磁界を、前記素子に印加する第2の処理とを、 交互に実施しながら、前記素子の抵抗値を監視して、 前記素子に及ぶ外部磁界を検出することを特徴とする磁
    界検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第4の磁界を、前記近傍の磁界範囲から選ばれる磁
    界とすることを特徴とする磁界検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の磁界検出方法におい
    て、 前記第4の磁界を、前記第2の磁化遷移磁界範囲の中央
    付近の磁界とすることを特徴とする磁界検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または4に記載の磁界検出方法
    において、 前記巨大磁気抵抗素子として、前記第1および第2の強
    磁性体層が所定形状にパタ−ニングされ、前記第2の強
    磁性体層が単磁区状の磁気特性を示す素子を用いること
    を特徴とする磁界検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の巨大磁気抵抗素子と、 該素子に請求項1に記載の第1の磁界および第2の磁界
    を交互に印加する磁界発生手段と、 該素子の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、 前記第2の磁界を印加した時の前記素子の抵抗値を少な
    くとも監視しそれに基づいて外部磁界の有無を判定する
    磁界判定手段とを具えたことを特徴とする磁界検出シス
    テム。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の巨大磁気抵抗素子と、 該素子に請求項4に記載の第3の磁界および第4の磁界
    を交互に印加する磁界発生手段と、 該素子の抵抗値を検出する抵抗値検出手段と、 前記第4の磁界を印加した時の前記素子の抵抗値を少な
    くとも監視しそれに基づいて外部磁界の有無を判定する
    磁界判定手段とを具えたことを特徴とする磁界検出シス
    テム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の磁界検出シ
    ステムにおいて、 前記巨大磁気抵抗素子として、前記第1および第2の強
    磁性体層が所定形状にパタ−ニングされ、前記第2の強
    磁性体層が単磁区状の磁気特性を示す素子を具えたこと
    を特徴とする磁界検出システム。
  11. 【請求項11】 請求項8または9に記載の磁界検出シ
    ステムにおいて、 前記磁界発生手段を、前記素子上に形成され、磁界発生
    のための電流が流される電流層と、前記各強度の磁界を
    生じさせる電流を前記電流層に供給する電流源とで構成
    したことを特徴とする磁界検出システム。
  12. 【請求項12】 磁化方向が一方向に固定されている第
    1の強磁性体層と、印加される磁界に応じて磁化方向が
    変化する第2の強磁性体層とを含み、これら第1および
    第2の強磁性体層の磁化方向の相対的な角度に応じて異
    なる抵抗値を示す巨大磁気抵抗効果素子からなる磁界検
    出素子において、 該素子にバイアス磁界を印加するための電流を流す電流
    層を具えたことを特徴とする磁界検出素子。
JP9241466A 1997-09-05 1997-09-05 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子 Withdrawn JPH1183967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9241466A JPH1183967A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9241466A JPH1183967A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1183967A true JPH1183967A (ja) 1999-03-26

Family

ID=17074741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9241466A Withdrawn JPH1183967A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1183967A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6728055B1 (en) 2000-03-21 2004-04-27 International Business Machines Corporation Method and apparatus for performing spin valve combined pinned layer reset and hard bias initialization at the HGA level
JP2008517289A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 磁気抵抗センサーを用いた磁場測定方法および磁場測定装置
WO2008102786A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Alps Electric Co., Ltd. 磁気検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6728055B1 (en) 2000-03-21 2004-04-27 International Business Machines Corporation Method and apparatus for performing spin valve combined pinned layer reset and hard bias initialization at the HGA level
JP2008517289A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 磁気抵抗センサーを用いた磁場測定方法および磁場測定装置
WO2008102786A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Alps Electric Co., Ltd. 磁気検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100225179B1 (ko) 박막 자기 헤드 및 자기 저항 효과형 헤드
KR101007759B1 (ko) 자기 발진 소자, 자기 발진 소자를 포함한 자기 헤드 그리고 자기 기록 및 재생 장치
KR100265983B1 (ko) 박막자기헤드
KR101093776B1 (ko) 자기 센서
KR100379981B1 (ko) 스핀밸브형 자기저항효과 소자 및 그것을 구비한박막자기헤드와 그들의 제조방법
JPH11510911A (ja) 磁気抵抗式磁界センサ
JP3651619B2 (ja) 磁気抵抗効果型トランスデューサ及び磁気記録装置
EP1589594B1 (en) Cpp-type giant magnetoresistance effect element and magnetic component and magnetic device using it
JP2006019383A (ja) 磁気検出素子およびその形成方法
JP2001250208A (ja) 磁気抵抗効果素子
JPH10162320A (ja) 磁気抵抗効果型ヘッドおよびその使用方法
JP2000512763A (ja) ホイートストンブリッジを備える磁界センサ
JPH0991629A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH11101861A (ja) 磁気抵抗効果型センサ
JP2004340953A (ja) 磁界検出素子、その製造方法およびこれを利用した装置
US6028730A (en) Method and apparatus for initializing a magnetoresistive head
JPH1183967A (ja) 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子
KR19990045422A (ko) 자기 저항 효과 자기 헤드
KR100277375B1 (ko) 스핀밸브형 박막소자 및 그 제조방법
JPH09251618A (ja) 磁気センサ
JP3676579B2 (ja) 磁気インピーダンス素子
JPH1183966A (ja) 磁界検出方法、磁界検出システムおよび磁界検出素子
JPH07297465A (ja) 絶縁ピン留め層を備えた巨大磁気抵抗センサ
JP2002111095A (ja) 磁気抵抗効果型素子
JP2508475B2 (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘツド

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207