JPH11101861A - 磁気抵抗効果型センサ - Google Patents

磁気抵抗効果型センサ

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JPH11101861A
JPH11101861A JP9259710A JP25971097A JPH11101861A JP H11101861 A JPH11101861 A JP H11101861A JP 9259710 A JP9259710 A JP 9259710A JP 25971097 A JP25971097 A JP 25971097A JP H11101861 A JPH11101861 A JP H11101861A
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JP
Japan
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magnetic field
ferromagnetic layer
layer
bias
gmr element
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Withdrawn
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JP9259710A
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English (en)
Inventor
Haruki Yamane
治起 山根
Mitsuro Mita
充郎 見田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 センサ材料によらずに高検出感度を示す新規
構成の実現を図る。 【解決手段】 GMR素子10a、バイアス磁界発生源
12a、抵抗検出回路14、交流電源18、外部磁界検
出部20および電流磁界変換回路21を具えている。外
部磁界は、GMR素子により電気抵抗の変化として検出
される。抵抗検出回路は、GMR素子に電流を流して、
その電流の変化量をGMR素子の電気抵抗変化として検
出する。抵抗検出回路は、GMR素子の電気抵抗に対応
した大きさの電気信号を出力する。また、このGMR素
子に近接させてバイアス磁界発生源を設けてある。交流
電源によりこのバイアス磁界発生源にバイアス電流を流
して、このバイアス磁界発生源を電磁石として機能させ
る。バイアス磁界発生源により、GMR素子に対して一
定の方向aに、バイアス電流に対応した大きさのバイア
ス磁界が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巨大磁気抵抗効
果を利用した磁気抵抗効果型センサに関する。
【0002】
【従来の技術】巨大磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効
果型センサは、例えば文献1「特開平6−11125
2」および文献2「特開平5−114761」に開示さ
れている。文献1に開示されている磁気抵抗効果型セン
サは、順次に積層した反強磁性体層、第1強磁性体層、
非磁性体層および第2強磁性体層の構造を具えている。
反強磁性体層は、交換バイアス磁界を発生させて、この
層に接触する第1強磁性体層の磁化を固定する。また、
文献2に開示されている磁気抵抗効果型センサは、順次
に積層した第1強磁性体層、非磁性体層および第2強磁
性体層の構造を具えている。第1強磁性体層の保磁力
は、第2強磁性体層の保磁力に比べて大きくしてある。
【0003】これら磁気抵抗効果型センサでは、第1強
磁性体層の磁化の向きが固定されており、第2強磁性体
層の磁化が外部の磁界に応じて自在に向きを変える。こ
の場合、両者の磁化のなす角度に応じて、これら各層中
の伝導電子のスピン散乱の割合が変化する。従って、磁
気抵抗効果型センサの電気抵抗値は外部から加えられる
磁界に応答して変化する。
【0004】このように、磁気抵抗効果型センサを用い
ると、外部磁界の変化を電気抵抗値の変化として検出す
ることができる。通常の磁気抵抗効果型センサの検出感
度は、第2強磁性体層の磁気特性によって決定される。
一般に、第2強磁性体層としては軟磁気特性の優れた材
料が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
大きな電気抵抗値の変化率を示すセンサ材料の開発は非
常に困難である。従って、従来より、センサ材料によら
ずに高検出感度を示すような、新規な構成の磁気抵抗効
果型センサの出現が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の磁気
抵抗効果型センサによれば、順次に積層した第1強磁性
体層、非磁性体層および第2強磁性体層を具えており、
向きが固定された第1強磁性体層の磁化と外部磁界に従
い向きが変化する第2強磁性体層の磁化とのなす角度に
応じて異なる電気抵抗を示す巨大磁気抵抗効果素子と、
バイアス電流に対応した大きさのバイアス磁界を巨大磁
気抵抗効果素子に印加するバイアス磁界発生源と、バイ
アス電流としての交流電流を供給する交流電源と、巨大
磁気抵抗効果素子の電気抵抗に対応した大きさの電気信
号を出力する抵抗検出回路と、電気信号の変化に応じて
バイアス電流の値を検出することにより、外部磁界の変
化を検出する外部磁界検出部とを具えることを特徴とす
る。
【0007】巨大磁気抵抗効果素子の電気抵抗は、第2
強磁性体層の磁化の向きの変化に応じて変化し、外部か
ら印加される磁界に対してヒステリシス特性を示す。巨
大磁気抵抗効果素子に対しては、外部磁界の検出時に、
バイアス磁界発生源によってバイアス磁界が印加され
る。このバイアス磁界は、好ましくは、一定の繰り返し
周期の交流磁界とするのが良い。従って、外部磁界が無
い場合には、巨大磁気抵抗効果素子の電気抵抗は一定の
繰り返し周期のパルス波形を示す。
【0008】そして、外部磁界が存在するとき、巨大磁
気抵抗効果素子の電気抵抗のパルス幅およびパルスの立
ち上がりタイミングが変化する。外部磁界検出部は、こ
の電気抵抗の変化をバイアス電流の変化として検出する
ように構成されている。このように構成してあるので、
この発明の磁気抵抗効果型センサにより外部磁界を検出
することができる。しかも、バイアス電流の変化を検出
すればよいから、検出感度はバイアス磁界発生源の制御
能力のみに依存する。従って、検出感度の向上が比較的
容易に達成される。
【0009】この発明の磁気抵抗効果型センサにおい
て、好ましくは、第1強磁性体層の磁化が、バイアス磁
界に応じて、第2強磁性体層の磁化の向きと同じ向きの
状態と、第2強磁性体層の磁化の向きと逆向きの状態と
の間で切り替わるように構成するのが良い。
【0010】また、好ましくは、交換バイアス磁界を発
生させることにより第1強磁性体層の磁化の向きを固定
する反強磁性体層を当該第1強磁性体層に接触させて具
えているのが良い。
【0011】あるいは、また、第1強磁性体層の保磁力
が第2強磁性体層の保磁力に比べて大きくなるように構
成してもよい。この場合には、反強磁性体層が不要とな
るので、作製が容易になる。
【0012】また、バイアス磁界発生源としてのバイア
ス電流層を巨大磁気抵抗効果素子に設けておき、交流電
源によってバイアス電流層に交流電流を流すことによ
り、第1強磁性体層の磁化の方向に沿って印加される交
流磁界を発生させるように構成するのが好適である。
【0013】さらに、第1強磁性体層とバイアス電流層
との間に、交換バイアス磁界により当該第1強磁性体層
の磁化の向きを固定する絶縁性の反強磁性体層を具えて
いるのが良い。従って、第1強磁性体層の磁化の向きを
交換バイアス磁界により固定する一方で、第1強磁性体
層とバイアス電流層との間を絶縁分離させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明が理解
できる程度に、構成、配置関係および大きさが概略的に
示されているに過ぎない。また、以下に記載する数値等
の条件や材料は単なる一例に過ぎない。従って、この発
明は、この実施の形態に何ら限定されることがない。
【0015】[第1の実施の形態]図1は、磁気抵抗効
果型センサの構成を示す平面図である。磁気抵抗効果型
センサは、巨大磁気抵抗効果素子(以下、GMR素子と
略称する。)10a、バイアス磁界発生源12a、抵抗
検出回路14、交流電源18、外部磁界検出部20およ
び電流磁界変換回路21を具えている。磁気抵抗効果型
センサは外部磁界を検出するための装置である。外部磁
界は、GMR素子10aにより電気抵抗の変化として検
出される。このGMR素子10aには、抵抗検出回路1
4が導線によって結合されている。抵抗検出回路14
は、GMR素子10aに電流を流して、その電流の変化
量をGMR素子10aの電気抵抗変化として検出する。
そして、抵抗検出回路14は、GMR素子10aの電気
抵抗に対応した大きさの電気信号を出力する。
【0016】また、このGMR素子10aに近接させて
バイアス磁界発生源12aを設けてある。この構成例で
は、バイアス磁界発生源12aとしてソレノイドコイル
を具えている。このソレノイドコイルと交流電源18と
の間が導線によって結合されている。そして、交流電源
18によりソレノイドコイルにバイアス電流を流して、
このソレノイドコイルを電磁石として機能させる。従っ
て、バイアス磁界発生源12aにより、GMR素子10
aに対して一定の方向(図1の矢印aで示す方向)に、
バイアス電流に対応した大きさのバイアス磁界(交流磁
界)が印加される。
【0017】また、外部磁界検出部20は、抵抗検出回
路14から出力される電気信号の変化に応じて、交流電
源18で発生されるバイアス電流の値を検出する装置で
ある。このように、バイアス電流の値を検出することに
より外部磁界の変化が検出される。また、外部磁界検出
部20は、検出したバイアス電流に比例した大きさの電
流信号を電流磁界変換回路21に出力する。電流磁界変
換回路21は、外部磁界検出部20から出力される電気
信号を磁界に変換する回路である。このように構成して
あるので、この磁気抵抗効果型センサによって、外部磁
界に比例した大きさの磁界が検出される。
【0018】次に、GMR素子10aの構成について説
明する。図2は、GMR素子10aの第1構造を示す断
面図である。図2は、図1に示すI−I線の位置の切り
口の断面を示す図である。
【0019】GMR素子10aは、基板16の上に反強
磁性体層28、第1強磁性体層22、非磁性体層24お
よび第2強磁性体層26を順次に積層させて具えてい
る。基板16はガラス基板である。反強磁性体層28と
して、27.0nmの膜厚のNiO層を用いている。ま
た、第1強磁性体層22は、2.0nmの膜厚のNi35
Fe20Co45層である。また、非磁性体層24は、2.
0nmの膜厚のCu層である。さらに、第2強磁性体層
26は、10.0nmの膜厚のNi35Fe20Co45層で
ある。
【0020】これら各層の成膜はスパッタ法によって行
う。そして、フォトリソグラフィ技術を用いて微細加工
を施して、直方体形状の積層構造を形成する。各層の主
面形状は、長辺が50μmおよび短辺が30μmの長方
形形状とする。尚、第1強磁性体層22および第2強磁
性体層26の各々の磁化容易軸が上述の長辺に沿う方向
に配向されるように形成する。
【0021】また、上述したGMR素子10aの構造は
単なる一例に過ぎない。GMR素子10aとして他の従
来構造を用いても構わない。例えば、積層順を逆にし
て、基板16の上に第2強磁性体層26、非磁性体層2
4、第1強磁性体層22および反強磁性体層28をこの
順序で積層させたものを用いてもよい。あるいは、ま
た、反強磁性体層28、第1強磁性体層22、非磁性体
層24および第2強磁性体層26の積層構造を積層単位
とし、複数の積層単位を順次に積層させた構造としても
よい。
【0022】このように構成してあるので、上述の反強
磁性体層28は交換バイアス磁界を発生させて、隣接す
る第1強磁性体層22の磁化の向きを固定する。一方、
第2強磁性体層26と反強磁性体層28との間には、第
1強磁性体層22および非磁性体層24が設けられてい
る。従って、第2強磁性体層26に及ぼす交換バイアス
磁界の影響は、第1強磁性体層22に比べると小さい。
【0023】よって、GMR素子10aに印加される外
部磁界に応じて第2強磁性体層26の磁化だけが自在に
向きを変化させる。GMR素子10aの電気抵抗は、第
1強磁性体層22の磁化と第2強磁性体層26の磁化と
のなす角度に応じて変化する。つまり、GMR素子10
aによって外部磁界を検出することができる。
【0024】尚、第1強磁性体層22の磁化と第2強磁
性体層26の磁化とが同一の向きのとき(以下、この状
態を「平行」と称する。)、GMR素子10aの電気抵
抗は最小となる。また、第1強磁性体層22の磁化と第
2強磁性体層26の磁化とが平行でかつ互いに反対の向
きのとき(以下、この状態を「反平行」と称する。)、
GMR素子10aの電気抵抗は最大となる。
【0025】従って、第1強磁性体層22の磁化が、バ
イアス磁界に応じて、第2強磁性体層26の磁化の向き
と同じ向きの状態と、第2強磁性体層26の磁化の向き
と逆向きの状態との間で切り替わるように構成するとよ
い。このように構成すれば、抵抗検出回路14で出力さ
れる電気信号が2値信号となるので、外部磁界検出部2
0の回路構成が簡略化される。
【0026】次に、GMR素子10aの磁気抵抗特性に
ついて説明する。図3は、GMR素子10aの磁気抵抗
曲線を示すグラフである。グラフの横軸には、GMR素
子10aに印加される磁界の強度を取ってある。磁界は
エルステッド(Oe)単位で表し、−40Oe〜40O
eの範囲を10Oeごとに目盛って示してある。尚、磁
界の正負は、第1強磁性体層22の磁化の向きを正とし
て定めている。
【0027】また、グラフの縦軸は、GMR素子10a
の電気抵抗値の増加率を示している。この増加率を縦軸
に(%)表示で表し、0.0%〜3.0%の範囲を0.
5%ごとに目盛って示してある。そして、第1強磁性体
層22の磁化と第2強磁性体層26の磁化とが平行であ
るときを基準すなわち0%としている。
【0028】図3に示す測定結果は、通常の直流4端子
法に従って得たものである。各測定データは白丸記号で
示してある。測定の開始前に予め−500Oe以下の磁
界を印加することにより、第1強磁性体層22の磁化の
向きを固定しておく。そして、40Oe〜−40Oeの
範囲の大きさの交流磁界を印加しながら、GMR素子1
0aの電気抵抗値を測定する。
【0029】図3に示すように、GMR素子10aの磁
気抵抗特性はほぼ矩形形状のヒステリシス曲線を描く。
GMR素子10aの電気抵抗は、20Oe程度の大きさ
の磁界が印加されるときに、低抵抗状態(0.1%程
度)から高抵抗状態(2.3%程度)へと変化する。ま
た、GMR素子10aの電気抵抗は、−20Oe程度の
大きさの磁界が印加されるときに、高抵抗状態から低抵
抗状態へと変化する。
【0030】次に、磁気抵抗効果型センサの動作につ
き、図4および図5を参照して説明する。図4の上部の
グラフには、GMR素子10aの電気抵抗のヒステリシ
ス曲線が示されている。横軸に磁界を取り、縦軸に電気
抵抗を取って示してある。図中の曲線aがGMR素子1
0aの電気抵抗のヒステリシス特性を示している。ま
た、図4の下部のグラフには、バイアス磁界とバイアス
電流との関係が示されている。横軸に磁界を取り、縦軸
にバイアス電流を取って示してある。また、図5の上部
のグラフには、バイアス電流の時間変化が示されてい
る。横軸に時間を取り、縦軸にバイアス電流を取って示
してある。また、図5の下部のグラフには、抵抗検出回
路14から出力される電気信号の時間変化が示されてい
る。横軸に時間を取り、縦軸に電圧値を取って示してあ
る。
【0031】図4の実線bで示すように、バイアス磁界
とバイアス電流とは比例関係にある。すなわち、バイア
ス電流の増減に伴ってバイアス磁界が増減する。この動
作例では、−Ia (Ia は正の整数)およびIb (Ib
は正の整数)の間の電流値のバイアス電流を交流電源1
8により発生させている。バイアス電流がIb のとき、
バイアス磁界発生源12aはHb (Hb は正の整数)の
大きさのバイアス磁界を発生させる。また、バイアス電
流が−Ia のとき、バイアス磁界発生源12aは−Ha
(Ha は正の整数)の大きさのバイアス磁界を発生させ
る。バイアス電流が0(ゼロ)のときは、バイアス磁界
発生源12aはバイアス磁界を発生させない。そして、
バイアス電流がIt (It は正の整数)のとき、バイア
ス磁界発生源12aはHt (Ht は正の整数)の大きさ
のバイアス磁界を発生させる。
【0032】そして、図5の実線cで示すように、交流
電源18はノコギリ波状の波形のバイアス電流を発生さ
せる。よって、GMR素子10aにはノコギリ波状の波
形の磁界が印加される。バイアス磁界発生源12aが発
生させる磁界は、−Ha の磁界とHb の磁界との間を一
定の繰り返し周期で振動する交流磁界である。この交流
磁界は、第1強磁性体層22の磁化の方向に沿って印加
される。その大きさは、GMR素子10aを構成する第
2強磁性体層26の磁化が反転可能な大きさとしてあ
る。例えば、この構成例のGMR素子10aの場合、磁
界−Ha を−30Oeとし、磁界Hb を30Oeとする
のが好適である。
【0033】そして、磁界が−Ha からHb に変化する
とき、GMR素子10aの電気抵抗はRL からRH に変
化する。外部磁界が無い場合には、ちょうど、Ht の磁
界のところでこの電気抵抗の変化が起きる。また、磁界
がHb から−Ha に変化するとき、GMR素子10aの
電気抵抗はRH からRL に変化する。上述したように、
電気抵抗がRL のときは、第1強磁性体層22の磁化と
第2強磁性体層26の磁化とが平行の状態となる。この
ときの磁化の状態が図6(A)に示されている。図6
は、動作時のGMR素子10aの磁化の向きを示す断面
図である。図6(A)は、低抵抗状態のときの磁化の様
子を示している。一方、図6(B)は、高抵抗状態のと
きの磁化の様子を示している。図6(B)に示すよう
に、高抵抗状態の場合(電気抵抗がRH のとき)には、
第1強磁性体層22の磁化と第2強磁性体層26の磁化
とは反平行の状態となる。
【0034】また、抵抗検出回路14は、GMR素子1
0aの電気抵抗に比例した大きさの電気信号を出力す
る。図5の実線dで示すように、電気抵抗がRL の場合
は電圧VL の電気信号が出力される。また、電気抵抗が
H の場合は電圧VH の電気信号が出力される。外部磁
界が無い場合には、バイアス電流が−Ia からIb に変
化する際に、バイアス電流がIt になったときに電気信
号の電圧がVL からVHへと変化する。また、バイアス
電流がIb になったときに電気信号の電圧がVHからVL
へと変化する。このように、バイアス電流の1周期分
の変化の間に、電気信号は1つの矩形状のパルス波形を
発生させる。このパルス波形のパルスが立ち上がるタイ
ミングを監視することにより、外部磁界の検出を行うこ
とが可能である。
【0035】次に、GMR素子10aに対して、バイア
ス磁界以外の外部磁界−△h(△hは正の整数)が印加
される場合について説明する。この場合には、バイアス
磁界に外部磁界−△hが加えられる形となるので、磁界
t よりも大きな磁界が印加されないとGMR素子10
aの電気抵抗は変化しない。すなわち、(Ht +△h)
の大きさの磁界が印加されるときに、GMR素子10a
の電気抵抗はRL からRH へと変化する。このとき、バ
イアス磁界発生源12aには、(It +△I)の大きさ
のバイアス電流を流す必要がある。従って、抵抗検出回
路14の出力電気信号のパルスが立ち上がるタイミング
は、外部磁界が無い場合に比べると遅れる。外部磁界検
出部20により、パルスの立ち上がるタイミングを監視
して、立ち上がり時のバイアス電流値を検出させる。こ
の結果、バイアス電流の増加分△Iが検出されるので、
外部磁界−△hの検出が可能となる。
【0036】次に、GMR素子10aに対して、バイア
ス磁界以外の外部磁界△hが印加される場合について説
明する。この場合には、バイアス磁界に外部磁界△hが
加えられる形となるので、磁界Ht よりも小さな磁界の
印加によりGMR素子10aの電気抵抗が変化する。す
なわち、(Ht −△h)の大きさの磁界が印加されると
きに、GMR素子10aの電気抵抗はRL からRH へと
変化する。このとき、バイアス磁界発生源12aには、
(It −△I)の大きさのバイアス電流が流される。従
って、抵抗検出回路14の出力電気信号のパルスが立ち
上がるタイミングは、外部磁界が無い場合に比べると速
くなる。外部磁界検出部20により、パルスの立ち上が
るタイミングを監視して、立ち上がり時のバイアス電流
値を検出させる。この結果、バイアス電流の減少分−△
Iが検出されるので、外部磁界△hの検出が可能とな
る。
【0037】このように、この構成例の磁気抵抗効果型
センサにより外部磁界の検出が可能である。また、バイ
アス電流の変化を検出すればよいから、検出感度はバイ
アス磁界発生源12aの性能のみに規定される。従っ
て、外部磁界の大きさが比較的小さくても十分な検出感
度が得られる。この磁気抵抗効果型センサは、例えば金
属探知センサとして利用することもできる。
【0038】尚、この実施の形態では、バイアス磁界発
生源12aで発生させる交流磁界をノコギリ波形とした
が、これに限らなくてもよい。例えば、正弦波や三角波
などの波形の交流磁界としてもよい。
【0039】また、第1強磁性体層22および第2強磁
性体層26として、例えばFeやNiやCoやこれらの
合金を用いてもよい。さらに、反強磁性体層28とし
て、NiMn、IrMn、FeMn、CoO、アモルフ
ァスFe23 などを用いてもよい。
【0040】[第2の実施の形態]次に、磁気抵抗効果
型センサの第2構造について説明する。この構成例は、
第1の実施の形態で説明したGMR素子10aの代わり
に別構造のGMR素子10bを具えている。
【0041】図7は、GMR素子の第2構造を示す断面
図である。GMR素子10bは、基板16の上に複数の
積層単位40f、40e、40d、40c、40bおよ
び40aをこの順序で積層させて具えている(図7
(A))。各積層単位40a〜40fはそれぞれ同じ構
造である。図7(B)に、積層単位40aの構造の一例
を示してある。
【0042】積層単位40aは、順次に積層した第2強
磁性体層42、非磁性体層44、第1強磁性体層46お
よび非磁性体層48を有した積層構造である。そして、
第1強磁性体層46の保磁力を第2強磁性体層42の保
磁力に比べて大きくしてある。第2強磁性体層42とし
て、10.0nmの膜厚のNi35Fe20Co45層を用い
ている。また、第1強磁性体層46として、6.0nm
の膜厚のCo層を用いている。非磁性体層44および4
8の各々は、それぞれ2.8nmの膜厚のCu層であ
る。
【0043】上述した各層はスパッタ法により成膜す
る。そして、フォトリソグラフィ技術を用いて微細加工
を施して、第1構造と同様の直方体形状とする。各層の
平面形状は、第1構造と同様の50μm×30μmの長
方形形状である。
【0044】尚、この第2構造のGMR素子10bは6
層の積層単位を積層させて構成してあるが、この層数に
限らない。また、各積層単位を構成する層の積層順は逆
にしてもよい。
【0045】この第2構造のGMR素子10bでは、第
1強磁性体層46の保磁力と第2強磁性体層42の保磁
力との間に差をもたせてある。従って、第1構造のGM
R素子10aが含むような反強磁性体層は不要である。
すなわち、第1強磁性体層46の保磁力が比較的大きい
ので、この第1強磁性体層46の磁化の向きは一方向に
固定される。そして、第2強磁性体層42の保磁力は比
較的弱く設定してあるので、外部磁界に応じて第2強磁
性体層42の磁化だけが自在に向きを変える。
【0046】図8は、第2構造のGMR素子10bの磁
気抵抗曲線を示すグラフである。図8に示すグラフの横
軸には、GMR素子10bに印加される磁界の強度を取
っている。磁界はエルステッド(Oe)単位で表し、−
40Oe〜40Oeの範囲を10Oeごとに目盛って示
してある。尚、磁界の正負は、第1強磁性体層46の磁
化の向きを正として定めている。
【0047】また、図8に示すグラフの縦軸は、GMR
素子10bの電気抵抗値の増加率を示している。この増
加率を縦軸に(%)表示で表し、0.0%〜2.5%の
範囲を0.5%ごとに目盛って示してある。そして、第
1強磁性体層46の磁化と第2強磁性体層42の磁化と
が平行のときを基準すなわち0%としている。
【0048】図8に示す測定結果は、通常の直流4端子
法に従って得たものである。各測定データは白丸記号で
示してある。測定の開始前に予め−500Oe以下の大
きさの磁界を印加することにより、第1強磁性体層46
の磁化の向きを固定している。そして、40Oe〜−4
0Oeの範囲の大きさの交流磁界を印加しながら、GM
R素子10bの電気抵抗値を測定する。
【0049】図8に示すように、GMR素子10bの磁
気抵抗特性はほぼ矩形形状のヒステリシス曲線を描く。
GMR素子10bの電気抵抗は、20Oe程度の大きさ
の磁界が印加されるときに、低抵抗状態(0.1%程
度)から高抵抗状態(2.2%程度)に変化する。ま
た、GMR素子10bの電気抵抗は、−30Oe程度の
大きさの磁界が印加されるときに、高抵抗状態から低抵
抗状態に変化する。
【0050】尚、この第2構造のGMR素子10bを用
いた磁気抵抗効果型センサの動作は、第1の実施の形態
と同様であるから説明を省略する。上述したように、こ
の構成例のGMR素子10bは反強磁性体層が不要であ
るから比較的作製が容易である。
【0051】[第3の実施の形態]次に、磁気抵抗効果
型センサの第3構造について説明する。この構成例は、
第1および第2の実施の形態で説明したバイアス磁界発
生源12aの代わりに別構造のバイアス磁界発生源12
bを具えている。
【0052】図9は、この実施の形態の磁気抵抗効果型
センサの構成を示す平面図である。また、図10は、G
MR素子の第3構造を示す断面図である。図10は、図
9に示すJ−J線の位置の切り口の断面を示す図であ
る。
【0053】この構成例では、バイアス磁界発生源12
bとしてのバイアス電流層50をGMR素子10cに設
けてある。このバイアス電流層50は、交流電流を流す
ことにより、第1強磁性体層22の磁化の方向に沿って
印加される交流磁界(バイアス磁界)を発生させる膜体
である。このバイアス電流層50は、GMR素子10c
の上に設けてある。このバイアス電流層50には、動作
時に交流電源18によってバイアス電流が流される。バ
イアス電流層50は、1.0μmの膜厚のCu層であ
る。
【0054】図10に示すように、GMR素子10c
は、基板16の上に反強磁性体層28、第1強磁性体層
22、非磁性体層24および第2強磁性体層26を順次
に積層させて具えている。また、GMR素子10cは、
第2強磁性体層26の上に絶縁体層52を具えている。
そして、この絶縁体層52の上にバイアス電流層50が
設けられている。従って、バイアス電流層50とGMR
素子10cとは絶縁体層52によって絶縁分離されてい
る。
【0055】また、GMR素子10cは、反強磁性体層
28、第1強磁性体層22、非磁性体層24および第2
強磁性体層26の各々の側面に接触させて抵抗検出用電
極54を具えている。この抵抗検出用電極54は、導線
によって抵抗検出回路14に結合されている。この抵抗
検出用電極54とバイアス電流層50とは、非接触の状
態となるように設計してある。
【0056】反強磁性体層28、第1強磁性体層22、
非磁性体層24および第2強磁性体層26の積層構造
は、第1構造のGMR素子10aと同一の構造である。
絶縁体層52は、1.0μmの膜厚のSiO2 層であ
る。このSiO2 層は、スパッタ法により第2強磁性体
層26の上面に成膜される。そして、フォトリソグラフ
ィ技術を用いてパタン形成することにより、所定形状の
絶縁体層52を完成させている。絶縁体層52は直方体
形状の膜体である。絶縁体層52は、下側の積層構造に
比べてJ−J線に沿う方向のサイズが小さく形成されて
いる。
【0057】上述の抵抗検出用電極54は、第2強磁性
体層26の露出している上面の部分から基板16の上面
の一部にわたって設けられている。2つの抵抗検出用電
極54は、積層構造の長辺に沿う側の側面にそれぞれ形
成されている。抵抗検出用電極54は、Cu層をスパッ
タ法により成膜して形成する。このCu層の膜厚は1.
0μmである。図10に示すように、絶縁体層52の上
面が抵抗検出用電極54の上面より高くなるように形成
してある。従って、絶縁体層52の上面に設けられるバ
イアス電流層50は、抵抗検出用電極54と絶縁分離さ
れる。
【0058】尚、抵抗検出用電極54を形成した後に絶
縁体層52の形成を行うようにしてもよい。この場合に
は、抵抗検出用電極54としてのCu層の成膜を行った
後に所定の微細加工を施す。すなわち、第2強磁性体層
26の上面の一部が露出されるように、このCu層の一
部分を除去する。その後に、この加工されたCu層およ
び第2強磁性体層26の上に絶縁体層52としてのSi
2 層を成膜すればよい。
【0059】また、各層は、逆の順に積層させてもよ
い。すなわち、基板16の上にバイアス電流層50、絶
縁体層52、第2強磁性体層26、非磁性体層24、第
1強磁性体層22および反強磁性体層28をこの順序で
積層させる。
【0060】尚、この第3構造のGMR素子10cの磁
気抵抗特性は、第1構造のGMR素子10aの磁気抵抗
特性(図3)と同じであるから説明を省略する。
【0061】上述のバイアス電流層50には、図10の
矢印で示される方向に沿ってバイアス電流56が流れ
る。従って、バイアス電流層50の周囲に磁界が発生す
る。この磁界は、第1強磁性体層22の磁化の方向に沿
って印加される。この磁界が外部磁界に対してバイアス
磁界として作用するので検出感度の向上が図れる。
【0062】そして、バイアス電流56は交流電流であ
るからバイアス電流層50の周囲に交流磁界が発生す
る。このように、バイアス磁界発生源12bは第1構造
のバイアス磁界発生源12aと実質的に等価の働きをす
る。従って、再生原理や再生動作は、第1の実施の形態
と同じであるから説明を省略する。
【0063】[第4の実施の形態]次に、磁気抵抗効果
型センサの第4構造について説明する。この構成例の磁
気抵抗効果型センサは、第3の実施の形態で説明したG
MR素子10cの代わりに別構造のGMR素子10dを
具えている。
【0064】図11は、GMR素子の第4構造を示す断
面図である。GMR素子10dは、第2構造のGMR素
子10bと同様に、基板16の上に複数の積層単位40
f、40e、40d、40c、40bおよび40aを順
次に積層させて具えている。各積層単位40a〜40f
は、それぞれ同じ構造である。積層単位40aの構造
は、図7(B)に示した構造と同じである。
【0065】第2の実施の形態で説明したように、各積
層単位を構成する第1強磁性体層46の保磁力を第2強
磁性体層42の保磁力に比べて大きくしてある。従っ
て、反強磁性体層が不要であり、作製が容易である。
【0066】そして、これら6層の積層単位40a〜4
0fの積層構造の上に絶縁体層52を具えている。すな
わち、絶縁体層52は、積層単位40aの上に設けられ
ている。この絶縁体層52の上にバイアス電流層50が
設けられている。また、GMR素子10dは、第3の実
施の形態の構成と同様に抵抗検出用電極54を具えてい
る。この抵抗検出用電極54は、各積層単位40a〜4
0fの側面に接触させた状態で設けられている。
【0067】尚、このGMR素子10dの磁気抵抗特性
は、GMR素子10bの磁気抵抗特性(図8)と同じで
あるから、説明を省略する。また、再生原理や再生動作
も第1、第2および第3の実施の形態の構成例と同様で
ある。
【0068】また、GMR素子10dは、基板16の上
にバイアス電流層50および絶縁体層52をこの順序で
積層させて、この上側に各積層単位40a〜40fを順
次に積層させる構造としてもよい。
【0069】[第5の実施の形態]次に、磁気抵抗効果
型センサの第5構造について説明する。この構成例の磁
気抵抗効果型センサは、第3の実施の形態で説明したG
MR素子10cの代わりに別構造のGMR素子10eを
具えている。
【0070】図12は、GMR素子の第5構造を示す断
面図である。GMR素子10eは、基板16の上に第2
強磁性体層26、非磁性体層24および第1強磁性体層
22を順次に積層させて具えている。そして、この第1
強磁性体層22の上に絶縁性の反強磁性体層58が設け
られている。さらに、この絶縁性の反強磁性体層58の
上にバイアス電流層50を具えている。また、第2強磁
性体層26、非磁性体層24および第1強磁性体層22
の側面に接触させて抵抗検出用電極54を具えている。
【0071】このように、この第5構造のGMR素子1
0eは、反強磁性体層(例えば第3構造を構成する反強
磁性体層28)と絶縁体層(例えば第3構造の絶縁体層
52)とを共通の膜体として構成している。従って、絶
縁性の反強磁性体層58は、交換バイアス磁界により第
1強磁性体層22の磁化の向きを固定する。また、絶縁
性の反強磁性体層58は、バイアス電流層50と第1強
磁性体層22との間を絶縁分離させる。
【0072】よって、この構成は、例えば第3構造のG
MR素子10cに比べると層数を少なくできるから、作
製が容易である。絶縁性の反強磁性体層58として、N
iO、CoOやアモルファスFe23 などを用いるの
が好適である。
【0073】
【発明の効果】この発明の磁気抵抗効果型センサによれ
ば、動作時に、巨大磁気抵抗効果素子に対して交流磁界
が印加される。この交流磁界がバイアス磁界として作用
するので、外部磁界の変化が比較的小さくても、比較的
大きな電気抵抗の変化として検出することが可能であ
る。従って、高検出感度の磁気抵抗効果型センサが実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気抵抗効果型センサの構成を示す図である。
【図2】GMR素子の第1構造を示す図である。
【図3】GMR素子の磁気抵抗曲線を示す図である。
【図4】動作の説明に供する図である。
【図5】動作の説明に供する図である。
【図6】動作時の磁化の様子を示す図である。
【図7】GMR素子の第2構造を示す図である。
【図8】GMR素子の磁気抵抗曲線を示す図である。
【図9】磁気抵抗効果型センサの構成を示す図である。
【図10】GMR素子の第3構造を示す図である。
【図11】GMR素子の第4構造を示す図である。
【図12】GMR素子の第5構造を示す図である。
【符号の説明】
10a:GMR素子 12a:バイアス磁界発生源 14:抵抗検出回路 16:基板 18:交流電源 20:外部磁界検出部 21:電流磁界変換回路 22:第1強磁性体層 24:非磁性体層 26:第2強磁性体層 28:反強磁性体層 10b:GMR素子 40a〜40f:積層単位 42:第2強磁性体層 44:非磁性体層 46:第1強磁性体層 48:非磁性体層 10c:GMR素子 12b:バイアス磁界発生源 50:バイアス電流層 52:絶縁体層 54:抵抗検出用電極 56:バイアス電流 10d:GMR素子 10e:GMR素子 58:絶縁性の反強磁性体層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次に積層した第1強磁性体層、非磁性
    体層および第2強磁性体層を具えており、向きが固定さ
    れた前記第1強磁性体層の磁化と外部磁界に従い向きが
    変化する前記第2強磁性体層の磁化とのなす角度に応じ
    て異なる電気抵抗を示す巨大磁気抵抗効果素子と、 バイアス電流に対応した大きさのバイアス磁界を前記巨
    大磁気抵抗効果素子に印加するバイアス磁界発生源と、 前記バイアス電流としての交流電流を供給する交流電源
    と、 前記巨大磁気抵抗効果素子の電気抵抗に対応した大きさ
    の電気信号を出力する抵抗検出回路と、 前記電気信号の変化に応じて前記バイアス電流の値を検
    出することにより、前記外部磁界の変化を検出する外部
    磁界検出部とを具えることを特徴とする磁気抵抗効果型
    センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型センサ
    において、 前記第1強磁性体層の磁化が、前記バイアス磁界に応じ
    て、前記第2強磁性体層の磁化の向きと同じ向きの状態
    と、前記第2強磁性体層の磁化の向きと逆向きの状態と
    の間で切り替わることを特徴とする磁気抵抗効果型セン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型センサ
    において、 交換バイアス磁界を発生させることにより前記第1強磁
    性体層の磁化の向きを固定する反強磁性体層を当該第1
    強磁性体層に接触させて具えていることを特徴とする磁
    気抵抗効果型センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型センサ
    において、 前記第1強磁性体層の保磁力が前記第2強磁性体層の保
    磁力に比べて大きいことを特徴とする磁気抵抗効果型セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の磁気抵抗効果型センサ
    において、 前記バイアス磁界発生源としてのバイアス電流層を前記
    巨大磁気抵抗効果素子に設けてあり、 前記交流電源によって前記バイアス電流層に交流電流を
    流すことにより、前記第1強磁性体層の磁化の方向に沿
    って印加される交流磁界を発生させることを特徴とする
    磁気抵抗効果型センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の磁気抵抗効果型センサ
    において、 前記第1強磁性体層と前記バイアス電流層との間に、交
    換バイアス磁界により当該第1強磁性体層の磁化の向き
    を固定する絶縁性の反強磁性体層を具えていることを特
    徴とする磁気抵抗効果型センサ。
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