JP2003068421A - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
なくとも半周以上にわたって同時にレーザビームを照射
することにより、電極2とチップ2aとが溶け合った溶
融部10は、溶融部相互の境界を持たずに連続的に形成
される。従って、従来のスパークプラグのように溶融部
内の境界に発生する熱応力がなくなり、電極2とチップ
の2a接合信頼性を高めることができる。
Description
て対向配置された2つの電極(中心電極及び接地電極)
のうち少なくとも一方側に貴金属製のチップがレーザ溶
接されたスパークプラグおよびその製造方法に関するも
のである。
特開平6−188062号公報に記載されたものがあ
る。この従来のスパークプラグは、図27および図28
に示すように、電極2を回転させつつレーザビーム10
0を間欠的に照射して電極2と貴金属製のチップ2aと
をスポット溶接している。そして、図29および図30
に示すように、溶接強度を高めるために、スポット溶接
部は、電極2とチップ2aとが溶け合って合金化した溶
融部(スポット)200が隣り合う溶融部200同士で
一部分重なり合い、電極2とチップ2aの接合面の全周
を覆う連続した閉環合金帯に形成されている。
エンジンにおいては、高出力化、低燃費化、有害排出ガ
ス量の低減等の要求に対応するために、従来のエンジン
よりも燃焼雰囲気が高温になる傾向にある。燃焼雰囲気
の高温化に伴い、スパークプラグの電極温度も高くなる
ため、溶接強度を高めた上記のスパークプラグであって
も、熱応力、高温酸化等により、チップが脱落してしま
うという問題が顕在化してきた。
は、スポット溶接部を閉環合金帯に形成するために、電
極2を回転させつつ多数回スポット溶接しており、従っ
て、溶接に時間がかかり、製造原価を低減することが難
しいという問題を有していた。
りフォーカス量が一定にならないため溶融部200毎の
溶融状態に大きな差が生じ、且つ、隣り合う溶融部20
0が形成される際の時間的差異により隣り合う溶融部2
00間に境界(界面)201が発生するため、結果とし
てチップ2aと溶融部200の界面の熱応力を増大させ
てしまうという問題があった。
で、電極とチップの接合信頼性の高いスパークプラグを
提供することを目的とする。
に、請求項1に記載の発明では、所定の空隙を有して対
向配置された2つの電極(2、3)のうち少なくとも一
方側に貴金属製のチップ(2a、3a)がレーザ溶接さ
れ、電極(2、3)とチップ(2a、3a)との溶接部
位には、電極(2、3)とチップ(2a、3a)とが溶
け合った溶融部(10)が形成されたスパークプラグで
あって、溶融部(10)は、溶接部位の少なくとも半周
以上にわたって、溶融部(10)相互の境界を持たずに
連続的に形成されていることを特徴とする。
続的に形成されているため、従来のスパークプラグのよ
うな隣り合う溶融部間の境界に発生する熱応力がなくな
り、電極とチップの接合信頼性を高めることができる。
融部を溶接部位の全周にわたって形成することにより、
電極とチップの接合信頼性をさらに高めることができ
る。
a、3a)のうち溶融部(10)に最も近い部位におけ
る断面積をAとし、チップ(2a、3a)における溶接
側の端面のうち、電極(2、3)とチップ(2a、3
a)とが溶け合っていない非溶融部の面積をBとし、チ
ップ(2a、3a)の断面積Aに占める非溶融部面積B
の比率をCとしたとき、比率Cが50%以下であること
を特徴とする。
ことにより、溶融部が熱応力緩和層としての効果を十分
に発揮して、電極とチップの接合信頼性をさらに高める
ことができる。
0)とチップ(2a、3a)との界面に、溶融部(1
0)とチップ(2a、3a)とが溶け込んだ第2溶融部
(11)が形成されていることを特徴とする。
張係数差の縮小により、更なる熱応力緩和効果が発揮さ
れるため、電極とチップの接合信頼性をさらに高めるこ
とができる。
は、Irを50重量%以上含有するIr合金よりなるこ
とが望ましい。
する貴金属チップとすることで、熱負荷の厳しいエンジ
ンでも十分に寿命を確保できる。
有して対向配置された2つの電極(2、3)のうち少な
くとも一方側に貴金属製のチップ(2a、3a)がレー
ザ溶接されるスパークプラグの製造方法であって、電極
(2、3)とチップ(2a、3a)とを接触させた状態
で、電極(2、3)とチップ(2a、3a)の溶接予定
部位の少なくとも半周以上にわたって同時にレーザビー
ムを照射することを特徴とする。
半周以上にわたって同時にレーザビームを照射するた
め、境界を持たない連続的な溶融部を形成することがで
き、従って、従来のスパークプラグのような隣り合う溶
融部間の境界に発生する熱応力がなくなり、電極とチッ
プの接合信頼性を高めることができる。
るため、同時にレーザビームを照射する部位に対し一定
のフォーカス量を確保でき、従って均一な合金層の溶融
部を形成することができ、溶融部が熱応力緩和層として
の効果を十分に発揮して、電極とチップの接合信頼性を
さらに高めることができる。
にわたって同時にレーザビームを照射するため、溶接時
間を大幅に短縮して、製造原価を低減することができ
る。
ーザビームを溶接予定部位の全周にわたって同時に照射
することにより、電極とチップの接合信頼性をさらに高
めることができる。
載の発明のように、レーザビームをエネルギ密度が全周
略均一な環状レーザビームとして実施することができ
る。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
は本発明に係わるスパークプラグの第1実施形態を示す
もので、図1はスパークプラグ1の断面図である。この
スパークプラグ1は、例えば車両用内燃機関(エンジ
ン)に用いられる。
電極2、接地電極3、接地電極3が溶接された略円筒状
の金属製のハウジング4、アルミナセラミック(Al2
O3)等の電気絶縁体からなる碍子5、端子部6が設け
られた金属製のステム7、及び碍子5内においてステム
7と中心電極2との間に位置して所定の電気抵抗値を有
するレジスタ8等からなるもので、中心電極2と接地電
極3との間で電気火花を発生させる。
u等の熱伝導性に優れた金属材料、外材がNi基合金等
の耐熱性および耐食性に優れた金属材料により構成され
た円柱体で、その先端部に貴金属(本実施形態では、イ
リジウム)製のチップ2aがレーザ溶接されて碍子5か
ら接地電極3側に露出している。
i基合金からなるもので、その一端部がハウジング4に
溶接された状態で略90°(略L字状に)曲げられて、
他端部が中心電極2(チップ2a)と所定の空隙を有し
て対向している。
ガラスを主成分とする粉末状の抵抗材を炉内に焼き固め
て(焼結して)円柱状に形成したもので、その長手方向
両端側には、導電性ガラスからなるガラスシール層8
a、8bを設けることにより中心電極2側(燃焼室内)
と端子6側(燃焼室外)とが連通してしまうことを防止
している。
スタ8を形成した後、ハウジング4の一部をカシメる
(塑性変形させる)ことにより碍子5に機械的に固定さ
れている。
aの溶接方法を示すもので、図示しないレーザ照射装置
によりレーザビーム100を照射してレーザ溶接を行う
ようになっている。より詳細には、中心電極2とチップ
2aとを接触させた状態で、中心電極2とチップ2aの
溶接予定部位の全周に対して、多点(本例では45°間
隔に8方向)から同時にレーザビーム100を照射し
て、中心電極2とチップ2aを溶接するもので、以下、
本実施形態によるレーザ溶接方法を、多点同時照射法と
いう。
て溶接された部位を示すもので、中心電極2とチップ2
aとの間に、その両者が溶け合った溶融部10が形成さ
れる。そして、多点から同時に(すなわち、時間的差異
なく)レーザビーム100を照射するため、レーザビー
ム100が照射される部位はほぼ同時に溶融してほぼ同
時に凝固し、従って、溶融部10は、全周にわたって、
溶融部10内に溶融部相互の境界(界面)を持たずに連
続的に形成される。
7および図28に示す従来方法で溶接したスパークプラ
グと、中心電極2とチップ2aとを多点同時照射法で溶
接したスパークプラグとを用意し、それらのスパークプ
ラグについて耐久試験を行い、チップ2aの剥離率にて
接合信頼性を評価した。また、同時に、未溶融断面積比
率Cの接合信頼性への影響も確認した。
通りである。すなわち、図6に示すように、中心電極2
とチップ2aとの接合(溶接)部の、チップ径方向の長
さ(以下、接合長さという)をL、中心電極2とチップ
2aとの接合部において耐久試験により剥離した部分X
の、チップ径方向の長さ(以下、剥離長さという)をL
1、L2としたとき、{(L1+L2)/L}×100
を剥離率(%)とする。
通りである。すなわち、図6に示すように、チップ2a
のうち溶融部10に最も近い部位における断面積をAと
し、チップ2aにおける接合側の端面のうち、電極2と
チップ2aとが溶け合っていない非溶融部(すなわち、
電極2とチップ2aとの接合面において溶融部10が存
在しない範囲)の面積をBとしたとき、(B/A)×1
00を未溶融断面積比率C(%)とする。
用いたスパークプラグのチップ2aは、直径D1が0.
7mm、長さが0.8mmであり、その材質はIr(イ
リジウム)が90重量%、Rh(ロジウム)が10重量
%のIr合金である。一方、評価に用いたスパークプラ
グの中心電極2は、台座部(チップ2aを接合する部
分)の直径D2が1.2mm、台座部の長さ0.3m
m、基準部の直径D3が2.7mmで、材質はインコネ
ル(登録商標)である。
エンジンを用い、アイドリング(スロットルバルブ全
閉)でエンジン回転数800rpmでの1分間の運転
と、スロットルバルブ全開でエンジン回転数6000r
pmでの1分間の運転との繰り返しを、100時間実施
した。
マークは従来方法で溶接したスパークプラグ(以下、従
来品という)の結果を示し、三角マークは多点同時照射
法で溶接したスパークプラグ(以下、第1実施形態品と
いう)の結果を示す。
は、従来品よりも剥離率が低くなっている。これは、第
1実施形態品では、上述したように、溶融部10は境界
のない連続的なものとなり、従来品のような隣り合う溶
融部間の境界に発生する熱応力がなくなるためである。
25%以下であれば実用上問題がなく、従って、図7か
ら明らかなように、第1実施形態品は、未溶融断面積比
率Cを50(%)にすることにより、実用上十分な接合
信頼性を得ることができる。これは、比率Cが50%以
下であれば、溶融部10が熱応力緩和層としての効果を
十分に発揮するためである。ここで、未溶融断面積比率
C=0(すなわち、B=0)の場合が最も剥離率を低く
でき、接合信頼性に優れていることは明らかである。
際、従来方法では1回の照射で半周未満しか溶接できな
いため、全周溶接するには最低3回の照射が必要である
のに対し、本実施形態では、溶接予定部位の全周に対し
て多点から同時にレーザビーム100を照射するため、
1回の照射で中心電極2とチップ2aの全周溶接が完了
する。従って、溶接時間を大幅に短縮して製造原価を低
減することができる。
周に対して同時に照射するようにしたが、全周ではなく
半周以上(例えば270°)に対して同時に照射するよ
うにしてもよく、この場合でも、2回の照射で中心電極
2とチップ2aの全周溶接が完了するため、従来よりも
溶接時間を短縮することができる。
ーザビーム100を照射する例を示したが、同時に照射
するレーザビーム100の数は、チップ2aのサイズや
形状等に応じて適宜変更可能である。
実施形態を示すもので、本実施形態のスパークプラグ
は、中心電極2とチップ2aの溶接方法が第1実施形態
と異なり、その他の点は第1実施形態と共通している。
ら発振されたレーザビーム110は、平板状の反射ミラ
ー20の中心部の開口20aを通過し、円錐ミラー21
の中心部に形成された円錐状の第1円錐反射面21aに
入射するようになっている。
て全方位に反射されたレーザビーム110は、円錐ミラ
ー21の外周部に形成された円錐状の第2円錐反射面2
1bにより反射ミラー20に向かって反射される。この
円錐ミラー21により、レーザビーム110は、エネル
ギ密度が全周略均一な環状のレーザビーム111に変換
されるようになっている。
ミラー20の平面反射面20bにより集光ミラー22に
向かって反射され、さらに、集光ミラー22に形成され
た球面状の反射面22aにて反射集光される。そして、
反射面22aにて反射集光された集光レーザビーム11
2が、中心電極2とチップ2aの溶接予定部位の全周に
照射されるようになっている。
とチップ2aの溶接予定部位の全周に同時に集光レーザ
ビーム112を照射して、中心電極2とチップ2aを溶
接するもので、以下、本実施形態によるレーザ溶接方法
を、環状ビーム法という。
て溶接された部位を示すもので、中心電極2とチップ2
aとの間に、その両者が溶け合った溶融部10が形成さ
れる。そして、溶接予定部位の全周に同時に(すなわ
ち、時間的差異なく)集光レーザビーム112を照射す
るため、集光レーザビーム112が照射される部位はほ
ぼ同時に溶融してほぼ同時に凝固し、従って、溶融部1
0は、全周にわたって、溶融部10内に溶融部相互の境
界(界面)を持たずに連続的に形成される。
ビーム法で溶接したスパークプラグを用意し、上記した
従来品および第1実施形態品と同一条件で耐久試験を行
い、チップ2aの剥離率にて接合信頼性を評価した。な
お、評価に用いたスパークプラグの中心電極2およびチ
ップ2aのサイズや材質は、従来品および第1実施形態
品と同一である。
したスパークプラグ(以下、第2実施形態品という)の
結果を示すもので、第2実施形態品は第1実施形態品よ
りも剥離率がさらに低くなっている。これは、環状ビー
ム法では、中心電極2とチップ2aの溶接予定部位の全
周に略均一なエネルギ密度を形成できるため、多点同時
照射法よりも、組成のばらつきが少ない溶融部10を形
成できるためである。
3実施形態を示すもので、本実施形態は、中心電極2と
チップ2aを環状ビーム法で溶接した後、溶融部10と
チップ2aとの界面にレーザビームを再照射して(図1
1参照)、溶融部10とチップ2aとが溶け込んだ第2
溶融部11(図12参照)を形成したものである。そし
て、本実施形態のスパークプラグは、第2溶融部11を
形成した点を除き、第2実施形態と共通している。
ークプラグを用意し、上記した従来品および第1、第2
実施形態品と同一条件で耐久試験を行い、チップ2aの
剥離率にて接合信頼性を評価した。なお、評価に用いた
スパークプラグの中心電極2およびチップ2aのサイズ
や材質は、従来品および第1、第2実施形態品と同一で
ある。
中、白丸マークは再照射なし(比較用)、白三角マーク
は再照射点数(再照射した箇所)が1点、白四角マーク
は再照射点数が2点、黒丸マークは再照射点数が4点、
黒三角マークは再照射点数が8点、黒四角マークは環状
ビーム法で全周再照射したものの、それぞれの結果を示
す。
比率Cにかかわらず、再照射したスパークプラグはいず
れも、再照射なしのスパークプラグよりも剥離率が低く
なっている。これは、溶融部の厚肉化および線膨張係数
差の縮小により、更なる熱応力緩和効果が発揮されるた
めである。また、再照射点数が多くなるほど剥離率が低
くなっており、これは、再照射点数が多くなるほど熱応
力緩和層としての溶融部が増加するためである。また、
未溶融断面積比率C=0(すなわち、B=0)の場合が
最も剥離率を低くでき、接合信頼性に優れていることも
明らかである。
4実施形態を示すもので、本実施形態は、接地電極3に
貴金属(本実施形態では、イリジウム)製のチップ3a
を環状ビーム法で溶接したものである。
が接地電極3とチップ3aの溶接予定部位の全周に照射
されて、接地電極3とチップ3aとの間に、その両者が
溶け合った溶融部10が形成される。そして、この溶融
部10は、全周にわたって、溶融部10内に溶融部相互
の境界(界面)を持たずに連続的に形成される。
3とチップ3aとの接合信頼性の向上や、溶接時間の短
縮等の効果が得られる。
たが、接地電極3とチップ3aを多点同時照射法で溶接
してもよい。
5実施形態を示すもので、接地電極3とチップ3aを溶
接する際にハウジング4がレーザビーム照射の障害物と
なる場合の溶接方法を示している。
て全周方向からレーザビームを照射する場合、角度θで
示す範囲はハウジング4が障害物となる。そこで、多点
同時照射法の場合は、角度θの範囲にはレーザビーム照
射口を設けない。また、環状ビーム法の場合は、角度θ
で示す範囲のレーザビームをマスキング等により遮る。
そして、角度θを除く範囲にレーザビームを照射するこ
とにより、図18に示すように、角度θを除く範囲に溶
融部10が形成される。
す範囲に対して、チップ3aの軸線に対して斜め方向か
らレーザビームを照射することにより、図20に示すよ
うに溶融部10が全周に形成される。
6実施形態を示すもので、本実施形態は、中心電極2と
チップ2aを多点同時照射法または環状ビーム法で溶接
した後、溶融部10にレーザビームを再照射して、溶融
部10内に第2溶融部12を1個または複数個形成した
ものである。この第2溶融部12は、中心電極2の向き
を接地電極3に対してある決まった位置に組み付けたい
時等の識別印とすることができる。
示すもので、本実施形態は、中心電極2とチップ2aを
多点同時照射法または環状ビーム法で溶接した後、溶融
部10にレーザビームを再照射して、溶融部10の外周
面からチップ2a内に侵入する位置まで延びる第2溶融
部13を、溶融部10内に1個または複数個形成したも
のである。
チップ2a内にくさびのように食い込んでいるため、チ
ップ2aと溶融部10の界面に剥離が生じた場合でも、
チップ2aの脱落を防止することができる。
8実施形態を示すもので、本実施形態は、中心電極2と
チップ2aを多点同時照射法または環状ビーム法で溶接
した後、溶融部10に多点同時照射法または環状ビーム
法で再照射して、溶融部10内に第2溶融部14を全周
にわたって形成したものである。
第2溶融部14)のボリュームが増加するため、それら
の溶融部10、14が熱応力緩和層としての効果を一層
発揮することができ、接合信頼性をさらに向上させるこ
とができる。
示すもので、本実施形態は、中心電極2とチップ2aを
多点同時照射法または環状ビーム法で溶接した後、溶融
部10に多点同時照射法または環状ビーム法で再照射し
て、溶融部10の外周面からチップ2a内に侵入する位
置まで延びる第2溶融部15を溶融部10の全周にわた
って形成したものである。
が得られる。また、第2溶融部15の先端部がチップ2
a内にくさびのように食い込んでいるため、チップ2a
と溶融部10の界面に剥離が生じた場合でも、チップ2
aの脱落を防止することができる。
プ2aの材質を、Irが90重量%、Rhが10重量%
のIr合金としたが、50重量%以上のIrを主成分と
し、Pt(白金)、Rh、Os(オスミウム)、Ni
(ニッケル)、W(タングステン)、Pd(パラジウ
ム)およびRu(ルテニウム)のうち少なくとも一つが
添加された合金や、50重量%以上のPtを主成分と
し、Ir、Rh、Os、Ni、W、PdおよびRuのう
ち少なくとも一つが添加された合金であっても、上記実
施形態と同様の効果が得られることを確認した。
半断面図である。
ップ2aの溶接方法を説明するための説明図である。
ップ2aの溶接部位を示す図である。
するための図である。
おける中心電極2とチップ2aの溶接方法を説明するた
めの説明図である。
す図である。
における中心電極2とチップ2aの溶接方法を説明する
ための説明図である。
とチップ2aの溶接部位を示す図である。
における接地電極3とチップ3aの溶接方法を説明する
ための説明図である。
とチップ3aの溶接部位を示す図である。
における接地電極3とチップ3aの溶接方法(第1工
程)を説明するための説明図である。
ップ3aの溶接部位を示す図である。
における接地電極3とチップ3aの溶接方法(第2工
程)を説明するための説明図である。
ップ3aの溶接部位を示す図である。
における中心電極2とチップ2aの溶接部位を示す図で
ある。
における中心電極2とチップ2aの溶接部位を示す図で
ある。
における中心電極2とチップ2aの溶接部位を示す図で
ある。
における中心電極2とチップ2aの溶接部位を示す図で
ある。
チップ2aの溶接方法を説明するための説明図である。
aの溶接部位を示す図である。
0…溶融部。
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の空隙を有して対向配置された2つ
の電極(2、3)のうち少なくとも一方側に貴金属製の
チップ(2a、3a)がレーザ溶接され、前記電極
(2、3)と前記チップ(2a、3a)との溶接部位に
は、前記電極(2、3)と前記チップ(2a、3a)と
が溶け合った溶融部(10)が形成されたスパークプラ
グであって、 前記溶融部(10)は、前記溶接部位の少なくとも半周
以上にわたって、前記溶融部(10)相互の境界を持た
ずに連続的に形成されていることを特徴とするスパーク
プラグ。 - 【請求項2】 前記溶融部(10)は、前記溶接部位の
全周にわたって形成されていることを特徴とする請求項
1に記載のスパークプラグ。 - 【請求項3】 前記チップ(2a、3a)のうち前記溶
融部(10)に最も近い部位における断面積をAとし、
前記チップ(2a、3a)における溶接側の端面のう
ち、前記電極(2、3)と前記チップ(2a、3a)と
が溶け合っていない非溶融部の面積をBとし、前記チッ
プ(2a、3a)の断面積Aに占める前記非溶融部面積
Bの比率をCとしたとき、前記比率Cが50%以下であ
ることを特徴とする請求項1または2に記載のスパーク
プラグ。 - 【請求項4】 前記溶融部(10)と前記チップ(2
a、3a)との界面に、前記溶融部(10)と前記チッ
プ(2a、3a)とが溶け込んだ第2溶融部(11)が
形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれか1つに記載のスパークプラグ。 - 【請求項5】 前記チップ(2a、3a)は、Irを5
0重量%以上含有するIr合金よりなることを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれか1つに記載のスパークプ
ラグ。 - 【請求項6】 所定の空隙を有して対向配置された2つ
の電極(2、3)のうち少なくとも一方側に貴金属製の
チップ(2a、3a)がレーザ溶接されるスパークプラ
グの製造方法であって、 前記電極(2、3)と前記チップ(2a、3a)とを接
触させた状態で、前記電極(2、3)と前記チップ(2
a、3a)の溶接予定部位の少なくとも半周以上にわた
って同時にレーザビームを照射することを特徴とするス
パークプラグの製造方法。 - 【請求項7】 前記レーザビームを、前記溶接予定部位
の全周にわたって同時に照射することを特徴とする請求
項6に記載のスパークプラグの製造方法。 - 【請求項8】 前記レーザビームは、エネルギ密度が全
周略均一な環状レーザビーム(111)であることを特
徴とする請求項6または7に記載のスパークプラグの製
造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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