JPH11354251A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ

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JPH11354251A
JPH11354251A JP15784698A JP15784698A JPH11354251A JP H11354251 A JPH11354251 A JP H11354251A JP 15784698 A JP15784698 A JP 15784698A JP 15784698 A JP15784698 A JP 15784698A JP H11354251 A JPH11354251 A JP H11354251A
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憲 端無
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Irを主成分とするIr合金チップと接地電
極とをレーザ溶接により溶融接合してなるスパークプラ
グにおいて、熱応力に対する接合信頼性の高い溶融部構
成を提供する。 【解決手段】 Ir合金チップ52は、レーザ溶接によ
ってNi基合金よりなる接地電極4のうち中心電極3と
対向する対向部4b側面4cに接合され、IrとNiを
含む合金からなる溶融部70は、接合界面60を挟んで
チップ52内及び接地電極4内の両側に渡って溶け込ん
で形成されている。接合界面60の最大寸法をA、最大
寸法Aのうち溶融部70の占める長さをB、接合界面6
0から突出するチップ52の突出長さをt、突出長さt
と溶融部70の接合界面60から接地電極4への最大溶
け込み長さとの合計長さをdとしたとき、B/A≧0.
5、且つ2≦d/t≦4の関係が成立している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃焼室
等に設置されるスパークプラグに関し、特に、接地電極
に設けられる貴金属チップの耐久性向上に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スパークプラグは、取付金具内
に絶縁体を介して絶縁保持された中心電極と、取付金具
に接合された接地電極とを備える。そして、中心電極の
絶縁体から露出した部分と接地電極とを対向させ、この
対向部(火花放電部)に、火花放電が行われる放電ギャ
ップを形成する。さらに、プラグの長寿命、高性能化の
ために、放電ギャップにおいて中心電極及び接地電極の
少なくとも一方に、火花放電部電極材としての貴金属チ
ップを溶接する。
【0003】このチップ構成材料としては、従来より、
Ptを主成分とするPt合金が使用されてきたが、Pt
合金では、将来のより厳しいエンジン仕様に対し、耐消
耗性の不足が予想されるため、近年、Pt合金よりも高
融点であるIrを主成分とするIr合金の使用が検討さ
れている。このようなIr合金チップを用いたものとし
ては、例えば、特開平9−7733号公報に記載のもの
ある。これは、高温耐熱性及び耐消耗性に優れたIr−
Rh合金をチップに用いたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Pt合金チ
ップにおいては、チップと中心電極及び接地電極との溶
接は、一般的に製造性及びコストの面から抵抗溶接によ
り行われている。しかし、Ir合金は、Pt合金よりも
電極母材(Niを主成分とするNi基合金)との線膨張
係数差が大きいため、抵抗溶接による溶接では、高温の
燃焼室内での使用中に、Ir合金チップとチップ接合部
との接合部分に、両合金の線膨張差に起因する熱応力が
発生し、接合部に亀裂・剥離が生じ、最悪チップの脱落
を招く。
【0005】そこで、本発明者等は、両者を直接溶接す
るにあたり、剥離を防止するためには、両者の溶融を十
分に行うことが可能なレーザ溶接を用いることとした。
このレーザ溶接によれば、接地電極とIr合金チップと
の溶融により、接合界面を挟んで接地電極内及びIr合
金チップ内の両側に、Ni及びIrを含む合金よりなる
溶融部が十分に形成され、それによって上記熱応力を低
減でき、接合が強固なものとできると考えられる。
【0006】しかし、レーザ溶接では、形成される溶融
部が局所的に偏りやすく、熱応力に対する接合信頼性が
劣る場合がしばしばある。特に、接地電極については、
例えば、中心電極の外周の取付金具から中心電極の先端
と対向させるために曲がり形状を有する等の構成上の理
由から、固定されたレーザ照射部に対して回転させなが
ら効率よく全周に渡って接合することは困難である。ま
た、接地電極を取付金具に溶接等により固定した後、チ
ップをレーザ溶接する場合も同様である。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて、I
rを主成分とするIr合金チップと接地電極及び/又は
中心電極とをレーザ溶接により溶融接合してなるスパー
クプラグにおいて、熱応力に対する接合信頼性の高い溶
融部構成を接地電極において提供することを第1の目的
とし、熱応力に対する接合信頼性の高い溶融部構成を中
心電極において提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため、レーザ溶接により形成された溶融部の
形状寸法、特にIr合金チップと接地電極及び/又は中
心電極(以下、母材電極という)との接合界面に占める
溶融部の長さと、母材電極への溶融部の溶け込み度合と
に着目し、鋭意検討を行なった。ここで、これら長さを
図3に示す。図3は、接地電極にIr合金チップを接合
した例を示す。
【0009】図3に示す様に、接合界面に占める溶融部
の長さは、接合界面(60)の中心電極(3)側端部
(61)と、溶融部(70)の接合界面(60)におけ
る中心電極(3)とは反対側端部(72)とを結ぶ直線
の最大寸法をAとし、この最大寸法Aのうち溶融部(7
0)の占める長さBとする。図3では長さBは、溶融部
(70)の接合界面(60)における中心電極(3)側
端部(71)と上記反対側端部(72)との直線長さで
ある。
【0010】そして、AとBの比B/Aについて検討し
た。また、溶融部の溶け込み度合は、図3に示す様に、
接合界面(60)から突出するチップ(52)の突出長
さをtとし、この突出長さtと溶融部(70)の接合界
面(60)から接地電極(4)への最大溶け込み長さと
の合計長さをdとしたときのdとtの比d/tで、検討
した。
【0011】そして、プラグをエンジンの燃焼室に設置
し、高温燃焼雰囲気下における、上記各比B/A及びd
/tと、チップの剥離度合との関係を調査した。その結
果、比B/Aについて、B/A≧0.5を満足すること
により、接合界面(60)において熱応力によりチップ
(52)が接地電極(4)から剥離するのを防止できる
(後述の図6参照)ことを見出した。
【0012】また、比d/tについて、2≦d/t≦4
を満足することにより、熱応力によるチップ(52)と
溶融部(70)との剥離、及び溶融部(70)と接地電
極(4)との剥離を防止できる(後述の図5参照)こと
を見出した。請求項1〜5記載の発明は、上記知見に基
づいて、上記第1の目的を達成すべく、母材電極を接地
電極とした場合についてなされたものである。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明では、接合
界面(60)を介してチップ(52)内及び接地電極
(4)内の両側に溶け込んで形成された溶融部(70)
は、比B/Aが0.5以上であり、比d/tが2以上4
以下であることを特徴としている。それによって、レー
ザ溶接によりチップ(52)内を接地電極(4)に接合
した場合、熱応力に対する接合信頼性の高い溶融部構成
を実現できる。
【0014】また、請求項3記載の発明のように、上記
チップ(52)を構成するIr合金は、IrとRhとを
含むIr−Rh合金を用いることができる。また、請求
項1記載の寸法関係を満足するNi及びIrを含む合金
よりなる溶融部(70)の組成は、請求項4記載の発明
のように、IrとNiとの合計を100重量%としたと
き、Irが20重量%〜80重量%含有されているもの
が好ましい。
【0015】また、請求項5記載の発明は、上記チップ
(52)の具体的形状を提供するものであり、柱状のチ
ップ(52)が、柱の側面にて接地電極(4)と対面し
て接合界面(60)を形成しているものにすることがで
きる。また、請求項6記載の発明は、上記各比B/A及
びd/tに関する知見に基づいて、母材電極を中心電極
とした場合についてなされたものであり、中心電極につ
いて請求項1記載の発明と同様の効果を得、上記第2の
目的を達成することが出来る。
【0016】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。本実施形態は例えば内燃機関の点火
栓として用いられる。図1に本実施形態のスパークプラ
グ100の全体構成を示す半断面図である。スパークプ
ラグ100は、円筒形状の取付金具1を有しており、こ
の取付金具1は、図示しないエンジンブロックに固定す
るための取付ネジ部1aを備えている。取付金具1の内
部には、アルミナセラミック(Al2 3 )等からなる
絶縁体2が固定されており、この絶縁体2の先端部2a
は、取付金具1から露出するように設けられている。
【0018】絶縁体2の軸孔2bには中心電極3が固定
されており、この中心電極3は取付金具1に対して絶縁
保持されている。中心電極3は、内材がCu等の熱伝導
性に優れた金属材料、外材がNi基合金等の耐熱性およ
び耐食性に優れた金属材料により構成された円柱体で、
図1に示すように、その先端部3aが絶縁体2の先端部
2aから露出するように設けられている。
【0019】一方、接地電極4は、一端側の固定部4a
にて取付金具1の一端に溶接により固定され、途中で略
L字に曲げられて、固定部4aとは反対の対向部4bに
おいて中心電極3の先端部3aと放電ギャップ6を隔て
て対向している。ここで、図2は(a)は接地電極4の
対向部4b近傍の拡大斜視図、(b)は(a)のY矢視
図、(c)は(a)のX矢視図である。接地電極4は、
Niを主成分とするNi基合金(例えばインコネル(登
録商標))より構成され、全長が例えば10mmの断面
偏平(図2中、例えば幅Wが2.8mm、厚さHが1.
6mm)の角柱が、略L字に曲げられた形状を成す。
【0020】そして、中心電極3の先端部3aには、貴
金属チップ51がレーザ溶接により固定されている。こ
のチップ51は円盤状であり、中心電極3の先端部3a
の円柱端面に接合されている。一方、接地電極4の対向
部4bの側面4cには、略円柱状をなす貴金属チップ5
2がレーザ溶接により固定されている。これら両チップ
(火花放電部電極材に相当)51、52は、Irを主成
分とするIr合金(例えばIrが90重量%、Rhが1
0重量%のIr−10Rh合金)からなる。ここで、上
記の放電ギャップ6は両チップ51、52の隙間であ
り、例えば約1mmである。
【0021】ここで、本発明の要部である接地電極4側
のチップ52について、図2を参照して更に詳細に述べ
る。チップ52は柱状をなすものであり、図示例では長
さが接地電極4の厚さHと略同等の円柱体(例えば直径
0.7mm、長さ1.6mm)としている。そして、そ
の円柱長手方向の側面の一部が、対向部4bの側面4c
に沈み込んだ形となっている。従って、チップ52の円
柱側面とこれに対面する対向部4bの側面4cとの境界
面が接合界面60となっている。
【0022】この接合界面60におけるチップ52と接
地電極4との溶接状態を、図3を参照して述べる。図3
は図2(b)のa−a断面図すなわちチップ52の円柱
長手方向の中心軸を通る断面図である。図3において上
側が中心電極3側である。また図3では、接合界面60
にて示される直線の長さは、チップ52をなす円柱体の
長さすなわち接地電極4の厚さH(例えば1.6mm)
と同等である。
【0023】チップ52と接地電極4とはレーザ溶接さ
れるため、図3の半楕円状ハッチングに示す様に、両者
が溶融した溶融部70が、チップ52内から接合界面6
0を挟んで接地電極4内に渡って溶け込んで形成されて
いる。ここで、上述のようにチップ52はIr合金、接
地電極4はNi基合金であるため、溶融部70はIrと
Niとの合金(Ir−Ni合金)よりなる。
【0024】また、図2(b)、(c)及び図3の白抜
き矢印Rに示す様に、レーザ溶接においてレーザは、対
向部4bの側面4cに略垂直、且つチップ52の円柱長
手方向の中心軸を通るように照射される。そのため、図
3は、この中心軸と平行な方向において、レーザのエネ
ルギーが最も多くかかる方向に沿った断面、つまり接合
界面60において溶融部70が最も広く形成された断面
に相当する。
【0025】そのため、図3に示す寸法A、すなわち、
接合界面60の中心電極3側端部61と、溶融部70の
接合界面60における中心電極3とは反対側の端部72
とを結ぶ直線寸法のうちの最大寸法(以下、最大寸法A
という)となる。そして、上記最大寸法Aのうち溶融部
70の占める長さ、すなわち図3において、溶融部70
の中心電極3側端部71とその反対側端部72との間の
長さをB(以下、溶融部長さBという)としている。
【0026】ここで、図3では、接合界面60のうち、
溶融部70の中心電極3とは反対側端部72と、接合界
面60の中心電極3側とは反対側端部62との間では、
チップ52は溶融しておらず未溶融部となっている。つ
まり、図3では、最大寸法Aは接合界面60の端部61
と端部62とを結ぶ直線のうち、未溶融部を除いた長さ
である。なお、この未溶融部はなくてもよい。
【0027】また、上述のように、図3においては、レ
ーザのエネルギーが最も多くかかる方向に沿った断面で
あるため、接合界面60から接地電極4内への溶融部7
0の溶け込み長さは、最大溶け込み長さとなっている。
図3においては、接合界面60から垂直方向に突出する
チップの突出長さをt(以下、突出長さtという)とし
ている。本例では突出長さtはチップ52の直径と同等
(例えば0.7mm)である。また、突出長さtと、接
合界面60から接地電極4の対向部4b内への溶融部7
0の最大溶け込み長さとの合計長さをd(以下、合計長
さdという)としている。ちなみに、突出長さtは、最
大溶け込み長さ(d−t)の延長線上にて接合界面60
から突出する長さである。
【0028】そして、本実施形態では、チップ52と接
地電極4との接合信頼性を高めるために、上記各寸法
(A、B、d、t)を以下のように規定したことを主た
る特徴としている。すなわち、最大寸法Aと溶融部長さ
Bとの比B/Aを0.5以上とし、突出長さtと合計長
さdとの比d/tを2以上4以下としている。次に、接
地電極4とチップ52との接合方法について述べる。な
お、本実施形態のスパークプラグの製造方法について、
他の部分の製造工程については、周知であるため説明を
省略する。通常は、取付金具1に接地電極4を固定した
状態でチップ52をレーザ溶接するが、接地電極4単独
の状態で行ってもよい。
【0029】まず、レーザ溶接を行う前に、レーザ溶接
時にチップ52が動かないように、接地電極4の対向部
4b側面4cにチップ52を抵抗溶接にて仮止めする。
この仮止めの段階で、チップ52は対向部4b側面4c
に沈み込む。なお、チップの設置を容易とするために予
め接地電極4のチップ接合部に溝等の加工をしてもよ
い。続いて、上記白抜き矢印R方向から、レーザ溶接を
行う。
【0030】ここで、レーザ溶接条件は、例えばエネル
ギーが33J(パルス幅が15msec、充電電圧が3
60V)、デフォーカスが+2mm(つまりレーザの焦
点がチップ52の照射面よりも2mm奥にある)、レー
ザのビーム径がφ0.4mmとした。例えばこのような
条件にて連続照射(例えば3発)することにより、上記
溶融部70が形成される。なお、チップ52の径(本例
では突出長さtに相当)は、チップ単体と溶接後とで変
化せず一定である。
【0031】このように、数回に分けて連続照射する理
由は次のようである。レーザ溶接は、上記白抜き矢印R
のようにチップ52側から照射するため、エネルギーが
弱いと母材である接地電極4の溶融が少なくIr成分が
多くなる。また強すぎるとIr合金と接地電極4が飛散
してしまい、適切な条件が出にくい。そこで、ある程度
抑えたエネルギーを連続照射することで、1発ごとに溶
融部分におけるIr成分の減少及びNi成分の増加を行
い、チップ52と接地電極4の中間的物性をもつ溶融部
70を形成させることとしている。
【0032】ここで、レーザ溶接条件及び照射回数は、
予めレーザ溶接条件等と溶融部70形状との関係を確認
しておくことで求められる。溶融部70の確認は、レー
ザ溶接後、接地電極4及びチップ52を削って上記図3
に示す切断面を出す。そして、金属顕微鏡などの観察に
より、溶融部70の各寸法(A、B、d、t)を把握す
る。また組成については、EDS等のエネルギー分散分
析装置を用いた分析により組成比を求めることができ
る。
【0033】図4に、溶融部70状態の確認の一例を示
す。上記レーザ溶接条件例にて、レーザ照射回数と比d
/tとの関係(図4(a)参照)、レーザ照射回数と溶
融部70においてIrとNiとの合計を100重量%と
したときのNi及びIrの組成比(重量%)との関係
(図4(b)参照)を調べた。レーザ照射回数を多くす
るにつれ、比d/tが大きくなり、また、溶融部70に
おけるNi量が増加しIr量が減少することがわかる。
【0034】次に、チップ52と接地電極4との接合部
において、各寸法(A、B、d、t)を上述のように規
定した根拠を述べる。この根拠は実験的データに基づく
ものであり、Ir−10Rh合金のチップ52におい
て、突出長さ(すなわちチップ52の直径)t=0.7
mm、最大寸法A=1.6mm、溶融部長さB=1.0
mmとして、比B/AをB/A=0.63と一定の状態
になるようにし、レーザ照射回数を変化させて溶け込み
長さ(d−t)を変化させ接合性を検討した。
【0035】接合性は、以下の耐久テストにて調査し
た。テストは、6気筒2000ccエンジンで実施し、
運転条件はアイドル状態(例えば約300℃)で1分保
持した後、スロットル全開状態(例えば約900℃で)
6000rpm、1分保持を100時間繰り返した。そ
して、比d/tが1.5〜5の範囲における剥離状態を
調べ、接合性を評価した。その結果を図5に示す。
【0036】図5(a)に示す様に、長さL1を有する
接地電極4と溶融部70との界面(電極母材−溶融部界
面)と、長さL2を有するチップ52と溶融部70との
界面(チップ−溶融部界面)とにおいて、剥離率を調べ
た。各界面において剥離した部分は顕微鏡で確認できる
ため、各界面に占める剥離部分の長さL3が求められ
る。そして剥離率は、電極母材−溶融部界面では(L1
−L3)/L1×100(%)で表され、チップ−溶融
部界面では(L2−L3)/L2×100(%)で表さ
れる。
【0037】図5(b)は、各界面において、この剥離
率と比d/tとの関係を示したものである。電極母材−
溶融部界面を黒丸、チップ−溶融部界面を白丸で表して
ある。電極母材−溶融部界面では、比d/tが2以上
で、ほぼ亀裂及び剥離なく良好な接合性を示す。一方、
チップ−溶融部界面では、比d/tが4以下で、ほぼ亀
裂及び剥離なく良好な接合性を示す。従って、比d/t
は、2≦d/t≦4がよい。
【0038】これは、上記図4に示す様に、d/t=
1.5では、溶融部70でのIr成分が多すぎる(約8
5重量%)ため、溶融部70と接地電極4の電極母材と
の線膨張係数差が大きくて剥離が発生したと考える。ま
たd/t=5では、Ir成分が少なすぎる(約15重量
%)ため、溶融部とIr合金チップの線膨張係数差が大
きくて剥離が発生したと考える。そして比d/tの上記
範囲において、溶融部70中のIrが、IrとNiとの
合計を100重量%としたとき、20重量%〜80重量
%の組成範囲を有すれば、接合性向上のために好ましい
と考えられる。
【0039】次に比d/tをd/t=3と一定にし、比
B/Aを変えて上記と同様の耐久テストを実施した。そ
の結果を図6に示す。ここで接合性は、図6(a)に示
す様に、接合界面60からチップ52が剥離した時の角
度θを用いて評価した。図6(b)に示す様に、比B/
Aが0.5以上でチップ52の傾斜がなくなり、良好な
接合性を示す。比B/Aが小さすぎると、抵抗溶接のみ
で接合(仮止め)されている部分が多いので、熱応力に
よりチップ52が接地電極4から剥離、傾斜していき、
中心電極との放電ギャップを適正に保てなくなる。
【0040】このように、本実施形態によれば、溶融部
70の形状寸法が、B/A≧0.5を満足することによ
り、接合界面60において熱応力によりチップ52が接
地電極4から剥離するのを防止でき、且つ2≦d/t≦
4を満足することにより、熱応力によるチップ52と溶
融部70との剥離、及び溶融部70と接地電極4との剥
離を防止でき、熱応力に対する接合信頼性の高い溶融部
構成を実現できる。
【0041】また、本実施形態によれば、上記接合信頼
性の高い溶融部構成のため、プラグ交換時間の大幅拡大
が図れ、長寿命のスパークプラグを実現でき、さらに
は、熱負荷の厳しい環境で使用されるスパークプラグを
提供できる。また、本実施形態によれば、抵抗溶接に比
べ加圧が不要となる等、非常に容易な製造法であるレー
ザ溶接にて、接合を行うことができ、製造面から低コス
ト化が図れる。
【0042】(他の実施形態)本発明の他の実施形態と
して図7〜図9に例を示す。図7及び図8は、接地電極
4へのチップ52の接合位置および中心電極3との位置
関係を変えたものである。図7(a)において、チップ
52は、その円柱長手方向の側面の一部が、接地電極4
の対向部4bのうち中心電極3の先端部3aとの対向面
にレーザ溶接されている。ここで、図7及び後述の図8
及び図9では、実際は外観上、溶融部70は見えない
が、図中にハッチングで示してある。
【0043】また、図7(b)では、中心電極3を延長
し、中心電極の先端部3aの両側面に、取付金具1に固
定された2つの接地電極4が対向している。そして、両
接地電極4の対向部4bに、チップ52がレーザ溶接さ
れている。これら、図7に示す各形態においても、上記
実施形態と同様の溶融部70形状とでき、同様の作用効
果を奏することができる。
【0044】ここで、図7(a)及び(b)は、上記未
溶融部が存在しない例であるが、更に図8(a)及び
(b)に示す様に、上記未溶融部が存在していてもよ
い。また、図9に示すスパークプラグは、図7(b)の
中心電極と接地電極の配置関係において、母材電極を中
心電極3とした例を示すものである。中心電極3の先端
部3aには、柱状のチップ51aがレーザ溶接されてい
る。ここで、図9において、(b)は(a)のチップ5
1aの溶接部拡大図、(c)は(b)の上視図である。
【0045】図9(b)の例では、上記実施形態におけ
る寸法A及びBは、図9(a)における右側の接地電極
4(以下、右側接地電極4という)との関係において示
してある。すなわち、最大寸法Aは、接合界面60の右
側接地電極4側の端部63と、溶融部70の接合界面6
0における右側接地電極4とは反対側の端部73とを結
ぶ直線の最大寸法であり、溶融部長さBは、この最大寸
法Aのうち溶融部70が占める長さである。
【0046】これら寸法AとBの関係は、図9(a)に
おける左側の接地電極4との関係においても同様であ
る。そして、図9に示すスパークプラグでは、各寸法
(A、B、d、t)は、上記実施形態と同様の寸法関係
に規定されており、中心電極3において、熱応力に対す
る接合信頼性の高い溶融部構成を実現できる。また、図
9に示される構成は、上記図8(b)の構成と組み合わ
せてもよい。
【0047】また、母材電極3、4にレーザ溶接される
チップ51、51aの形状は、円柱だけでなく、角柱
状、円盤状であってもよい。ただし、レーザ溶接をする
ためには、適当な厚さ、すなわち接合界面からの突出長
さtが、溶融部70を形成するに十分な大きさを持つも
のが好ましい。さらに、チップを構成するIr合金は、
Irが90重量%、Rhが10重量%のIr−10Rh
合金だけでなく、Irを主成分とするIr合金であれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスパークプラグの全体
構成を示す半断面図である。
【図2】(a)は図1における接地電極の対向部近傍の
拡大斜視図、(b)は(a)のY矢視図、(c)は
(a)のX矢視図である。
【図3】図2(b)のa−a断面図である。
【図4】(a)はレーザ照射回数と比d/tとの関係を
示すグラフ、(b)はレーザ照射回数と溶融部における
Ni及びIrの組成比との関係を示すグラフである。
【図5】比d/tに対する接地電極及びチップの接合性
の評価結果を示す図である。
【図6】比B/Aに対する接地電極及びチップの接合性
の評価結果を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態の第1の例を示す図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態の第2の例を示す図であ
る。
【図9】本発明の他の実施形態の第3の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…取付金具、3…中心電極、4…接地電極、4b…接
地電極の対向部、6…放電ギャップ、52…チップ、6
0…接合界面、61…接合界面の中心電極側端部、63
…接合界面の接地電極側端部、70…溶融部、72…溶
融部の接合界面における中心電極とは反対側の端部、7
3…溶融部の接合界面における接地電極とは反対側の端
部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心電極(3)と、 前記中心電極(3)を絶縁保持する取付金具(1)と、 前記取付金具(1)に固定され、前記中心電極(3)に
    放電ギャップ(6)を隔てて対向する対向部(4b)を
    有する、Ni基合金よりなる接地電極(4)とを備え、 前記接地電極(4)の対向部(4b)に、Ir合金より
    なるチップ(52)が接合されているスパークプラグに
    おいて、 溶融されたNi及びIrを含む合金よりなる溶融部(7
    0)は、前記チップ(52)内から、前記チップ(5
    2)と前記接地電極(4)とが対面する接合界面(6
    0)を介して、前記接地電極(4)内に溶け込んで形成
    されており、前記接合界面(60)の前記中心電極
    (3)側端部(61)と、前記溶融部(70)の前記接
    合界面(60)における前記中心電極(3)とは反対側
    端部(72)とを結ぶ直線の最大寸法をAとし、この最
    大寸法Aのうち前記溶融部(70)の占める長さをBと
    したとき、AとBの比B/Aが0.5以上であり、 前記接合界面(60)から突出する前記チップ(52)
    の突出長さをtとし、この突出長さtと前記溶融部(7
    0)の前記接合界面(60)から前記接地電極(4)へ
    の最大溶け込み長さとの合計長さをdとしたとき、dと
    tの比d/tが2以上4以下であることを特徴とするス
    パークプラグ。
  2. 【請求項2】 前記チップ(52)はレーザ溶接によっ
    て接合されており、前記溶融部(70)は前記レーザ溶
    接によって前記チップ(52)と前記接地電極(4)と
    を溶融させてなるものであることを特徴とする請求項1
    に記載のスパークプラグ。
  3. 【請求項3】 前記チップ(52)を構成するIr合金
    は、IrとRhとを含むIr−Rh合金であることを特
    徴とする請求項1または2に記載のスパークプラグ。
  4. 【請求項4】 前記溶融部(70)は、IrとNiとの
    合計を100重量%としたとき、Irが20重量%〜8
    0重量%含有されているものであることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載のスパークプラ
    グ。
  5. 【請求項5】 前記チップ(52)は柱状であり、前記
    柱の側面と前記接地電極(4)とが対面して前記接合界
    面(60)が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1つに記載のスパークプラグ。
  6. 【請求項6】 中心電極(3)と、 前記中心電極(3)を絶縁保持する取付金具(1)と、 前記取付金具(1)に固定され、前記中心電極(3)に
    放電ギャップ(6)を隔てて対向するNi基合金よりな
    る接地電極(4)とを備え、 前記中心電極(3)のうち前記接地電極(4)と対向す
    る部位に、Ir合金よりなるチップ(51a)が接合さ
    れているスパークプラグにおいて、 溶融されたNi及びIrを含む合金よりなる溶融部(7
    0)は、前記チップ(51a)内から、前記チップ(5
    1a)と前記中心電極(3)とが対面する接合界面(6
    0)を介して、前記中心電極(3)内に溶け込んで形成
    されており、 前記接合界面(60)の前記接地電極(4)側端部(6
    3)と、前記溶融部(70)の前記接合界面(60)に
    おける前記接地電極(4)とは反対側端部(73)とを
    結ぶ直線の最大寸法をAとし、この最大寸法Aのうち前
    記溶融部(70)の占める長さをBとしたとき、AとB
    の比B/Aが0.5以上であり、 前記接合界面(60)から突出する前記チップ(51
    a)の突出長さをtとし、この突出長さtと前記溶融部
    (70)の前記接合界面(60)から前記中心電極
    (3)への最大溶け込み長さとの合計長さをdとしたと
    き、dとtの比d/tが2以上4以下であることを特徴
    とするスパークプラグ。
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