JP2003067364A - 文書処理方法および文書処理装置 - Google Patents

文書処理方法および文書処理装置

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JP2003067364A JP2001256332A JP2001256332A JP2003067364A JP 2003067364 A JP2003067364 A JP 2003067364A JP 2001256332 A JP2001256332 A JP 2001256332A JP 2001256332 A JP2001256332 A JP 2001256332A JP 2003067364 A JP2003067364 A JP 2003067364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 行単位で文字装飾が設定可能な文書の各行に
行マークを付して処理する場合に、各行を区別する行情
報および各行の文字装飾情報をコンパクトに表示できる
文書処理方法および文書処理装置を提供する。 【解決手段】 各行に文字列を配置した文書のうちの少
なくとも1以上の行の少なくとも一部を、その行に付さ
れた行マークとともに表示可能で、かつ、前記文書に対
して行単位の文字装飾を設定可能な文書処理方法であっ
て、行単位で設定可能な文字装飾には複数種類が存在
し、前記行マークは、その行マークが付された行を他か
ら区別するための行情報およびその行に設定された文字
装飾の種類を示す文字装飾情報の双方を表現する表示形
態を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書処理方法およ
び文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワープロソフトを搭載したパソコンやそ
の専用機であるワードプロセッサなどの文書処理装置で
は、比較的大きな表示画面(編集画面)を利用して文書
を入力・編集できる。これに対し、例えば卓上型のテー
プ印刷装置や印章作成装置などの比較的小型の文書処理
装置には、比較的小さな表示画面しか搭載されていない
ので、複数行に渡る文書等を表示する場合、表示部分の
文書全体に対する位置等を把握しやすいように、各行の
区切りや行番号等の情報を示す例えば1文字(キャラク
タ)分の所定の記号(行マーク)を、各行の文字列とと
もに表示する。また、各行の一部に文字装飾を施した場
合、1文字分の所定の記号(文字装飾マーク)を用い
て、文字装飾対象の文字列を2個の文字装飾マークで挟
んで表示したり、各文字装飾マークにより文字装飾の範
囲の始端や変化端を示すなどの工夫をしている。
【0003】例えば第2行を示す行マークを「」とし
て行頭に付し、所定の文字装飾マークを「>」(図では
右向き黒塗り三角)で示した場合、図15(a)に示す
ように、行マーク+5文字の計6文字分の各行を3行分
だけ表示可能な表示画面を用いて、第2行の「さしすせ
そたちつてと」の「しすせ」に文字装飾を施した結果を
表示すると、図16(a)に示すように、「さ>しす
せ>そたちつてと」のように表示される。この方法の
他、文字装飾範囲の末尾に別の記号(文字装飾マー
ク)、例えば「<」(左向き黒塗り三角)を使用して、
「さ>しすせ<そたちつてと」のようにしたり、行の
最後まで同一の文字装飾のときには終端の文字装飾マー
クを省略して、「さ>しすせそたちつてと」のように
することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば携帯
型のテープ印刷装置などのさらに小型の文書処理装置で
は、複数行の編集が可能とは言っても、例えば図14に
示すように、1行かつ数文字(例えば3文字)程度しか
表示できない表示画面(編集画面)を搭載しているもの
もある。この場合、例えば3文字分の表示領域にそれぞ
れ1文字分の行マークや文字装飾マークを用いたので
は、あまりに表示効率が低い(画面T100等参照)。
また、この種の文書処理装置では、編集機能も低い反
面、扱う文書も小さいので、例えば文字装飾が行単位で
のみ設定可能とすれば必要十分である。
【0005】本発明は、行単位で文字装飾が設定可能な
文書の各行に行マークを付して処理する場合に、各行を
区別する行情報および各行の文字装飾情報をコンパクト
に表示できる文書処理方法および文書処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の文書
処理方法は、各行に文字列を配置した文書のうちの少な
くとも1以上の行の少なくとも一部を、その行に付され
た行マークとともに表示可能で、かつ、前記文書に対し
て行単位の文字装飾を設定可能な文書処理方法であっ
て、行単位で設定可能な文字装飾には複数種類が存在
し、前記行マークは、その行マークが付された行を他か
ら区別するための行情報およびその行に設定された文字
装飾の種類を示す文字装飾情報の双方を表現する表示形
態を有することを特徴とする。
【0007】また、請求項6の文書処理装置は、各行に
文字列を配置した文書のうちの少なくとも1以上の行の
少なくとも一部を、その行に付された行マークとともに
表示可能で、かつ、前記文書に対して行単位の文字装飾
を設定可能な文書処理装置であって、行単位で設定可能
な文字装飾には複数種類が存在し、前記行マークは、そ
の行マークが付された行を他から区別するための行情報
およびその行に設定された文字装飾の種類を示す文字装
飾情報の双方を表現する表示形態を有することを特徴と
する文書処理装置。
【0008】この文書処理方法および文書処理装置で
は、各行に文字列を配置した文書のうちの少なくとも1
以上の行の少なくとも一部を、その行に付された行マー
クとともに表示可能であり、その行マークはその行マー
クが付された行を他から区別するための行情報を表現す
る表示形態を有するので、小さな表示画面を用いても、
表示部分を他から区別でき、その部分の文書全体に対す
る位置等を把握しやすい。また、文書に対して行単位の
文字装飾が設定可能であり、その種類も複数あるが、行
マークは、その行に設定された文字装飾の種類を示す文
字装飾情報を表現する表示形態を有するので、行マーク
には、文字装飾の種類に対応する複数種類が存在するの
で、表示された行マークを見ることにより、小さな表示
画面を用いても、文字装飾の種類を把握しやすい。した
がって、行単位で文字装飾が設定可能な文書の各行に行
マークを付して処理する場合に、各行を区別する行情報
および各行の文字装飾情報をコンパクトに表示できる。
【0009】また、請求項1の文書処理方法において、
前記文書全体に対する文字装飾として標準文字装飾が設
定可能であり、前記行マークの複数種類には、前記標準
文字装飾が設定された行であることを示す標準行マーク
と、前記標準文字装飾以外の個別文字装飾が設定された
行であることを示す個別行マークと、が含まれることが
好ましい。
【0010】また、請求項6の文書処理装置において、
前記文書全体に対する文字装飾として標準文字装飾が設
定可能であり、前記行マークの複数種類には、前記標準
文字装飾が設定された行であることを示す標準行マーク
と、前記標準文字装飾以外の個別文字装飾が設定された
行であることを示す個別行マークと、が含まれることが
好ましい。
【0011】この文書処理方法および文書処理装置で
は、文書全体に対する文字装飾として標準文字装飾が設
定可能であり、行マークの複数種類には、標準文字装飾
が設定された行であることを示す標準行マークが含まれ
るので、小さな表示画面を用いても、行マークが標準行
マークか否かにより、各行が標準文字装飾の対象か否か
を把握できる。また、それ以外の個別文字装飾が設定さ
れた行であることを示す個別行マークが含まれるので、
標準文字装飾以外についても、各行がその対象か否かを
容易に把握できる。
【0012】また、請求項1または2の文書処理方法に
おいて、前記行マークの表示形態は、その行に設定され
た前記文字装飾の種類をイメージ可能に表現する形態で
あることが好ましい。
【0013】また、請求項6または7の文書処理装置に
おいて、前記行マークの表示形態は、その行に設定され
た前記文字装飾の種類をイメージ可能に表現する形態で
あることが好ましい。
【0014】この文書処理方法および文書処理装置で
は、行マークの表示形態は、その行に設定された文字装
飾の種類をイメージ可能に表現する形態である。このた
め、小さな表示画面であっても、行マークを見ることに
より文字装飾の種類を容易に把握できる。
【0015】また、請求項1ないし3のいずれかの文書
処理方法において、前記行マークの行情報には、その行
マークが付された各行の行番号情報が含まれ、前記行マ
ークの表示形態は、前記行番号情報が示す行番号の文字
に対して、前記文字装飾情報が示す文字装飾を施したと
きの文字の形態を模したものであることが好ましい。
【0016】また、請求項6ないし8のいずれかの文書
処理装置において、前記行マークの行情報には、その行
マークが付された各行の行番号情報が含まれ、前記行マ
ークの表示形態は、前記行番号情報が示す行番号の文字
に対して、前記文字装飾情報が示す文字装飾を施したと
きの文字の形態を模したものであることが好ましい。
【0017】この文書処理方法および文書処理装置で
は、行マークには、その行マークが付された各行の行番
号情報が含まれるので、その行番号情報の表示により、
小さな表示画面を用いても、表示部分の文書全体に対す
る位置等をさらに把握しやすくなる。また、行マークの
表示形態は、行番号情報が示す行番号の文字に対して、
文字装飾情報が示す文字装飾を施したときの文字の形態
を模したものなので、行マークを見るだけで行番号情報
も文字装飾情報も容易に把握できる。
【0018】また、請求項1ないし4のいずれかの文書
処理方法において、前記行マークは、1文字分の表示領
域に表示可能であることが好ましい。
【0019】また、請求項6ないし9のいずれかの文書
処理装置において、前記行マークは、1文字分の表示領
域に表示可能であることが好ましい。
【0020】この文書処理方法および文書処理装置で
は、行マークは、その行マークが付された各行の行情報
を含みつつも、1文字分の表示領域に表示可能なので、
小さな表示画面を用いても表示しやすく、また、行情報
の表示により、表示部分の文書全体に対する位置等をさ
らに把握しやすくなる。
【0021】また、請求項6ないし10のいずれかの文
書処理装置において、各行に設定された文字装飾に従っ
て前記文書を印刷対象物に印刷する印刷手段をさらに備
えたことが好ましい。
【0022】この文書処理装置では、各行に設定された
文字装飾に従って文書を印刷対象物に印刷する印刷手段
をさらに備えるので、印刷装置として適用できる。
【0023】また、請求項11の文書処理装置におい
て、前記印刷対象物がテープであることが好ましい。
【0024】この文書処理装置では、印刷対象物がテー
プなので、テープ印刷装置として適用できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
テープ印刷装置について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0026】図1は、テープ印刷装置1の全体斜視図で
あり、図2は、テープ印刷装置1の装置ケースを省略し
て裏側から見た全体底面図であり、図3は、全体断面図
であり、図4は、ブロック図である。このテープ印刷装
置1は、テープTを収容したテープカートリッジCを着
脱自在に装着し、テープカートリッジCからテープTを
送り出しながら、ユーザによって入力された印刷データ
に基づいて、文字、記号、図形および装飾等の印刷を行
い、その印刷済み部分を印刷データに基づいて算出した
テープ長となるように切断して、ラベルを作成するもの
である。
【0027】図1ないし図3に示すように、テープ印刷
装置1は、装置ケース2により全体として平面視卵形に
外殻が形成され、その前部上面には各種入力キーから成
るキーボード3を備え、後部上面にはLCD等から成る
ディスプレイ4が配設されている。装置ケース2は、上
面を構成する上ケース2aと、上ケース2aに溶着した
中間に位置する中ケース2bと、下面を構成する下ケー
ス2cとで構成され、下ケース2cは、中ケース2bに
対し取り外し可能に構成され、下面側からテープカート
リッジCと電池Eが着脱自在に装着され、このテープカ
ートリッジC内に印刷対象物となる剥離紙付きのテープ
Tが繰り出し自在に収容されている。また、装置ケース
2の後側部には、装置ケース2の外側に突出すると共に
側面に沿って前方に湾曲して延在する手動操作レバー2
1が取り付けられている。さらに、下面内側には、手前
に3本および奥側に3本の計6本の電池Eを段違いに収
容する電池収容部23と、奥側にテープカートリッジC
を着脱自在に収容するポケット6が形成されている。
【0028】また、図4に示すように、基本的な構成と
して、キーボード3やディスプレイ4を有してユーザと
のインタフェースを行う操作部110、印刷ヘッド(サ
ーマルヘッド)7やテープ送りモータ8を有してポケッ
ト6内に装着したテープカートリッジCのテープTに印
刷を行う印刷部120、各種ドライバを有して各部回路
を駆動する駆動部130、印刷後のテープTの切断を行
う切断部140、および、各部を制御する制御部200
を備えている。このため、装置ケース2の内部には、印
刷部120、切断部140などの他、図外の回路基板が
収納され、この回路基板には、電源ユニットの他、駆動
部130や制御部200の各回路などが搭載されてい
る。
【0029】印刷部120には、テープカートリッジC
を装着するポケット6が設けられ、ポケット6には、テ
ープカートリッジCの装着を案内するガイド突起27
と、テープカートリッジCの被駆動部に回転動力を付与
するプラテン駆動軸28およびリボン巻取軸29と、プ
ラテン駆動軸28に対峙して印刷ヘッド7を備えたヘッ
ドユニット9とが垂設されている。
【0030】一方、テープカートリッジCには、テープ
リール57に巻回されたテープTの他、テープTと同様
にその幅方向を上下に位置させた縦姿勢で長手方向に沿
って送られるインクリボンR、プラテン駆動軸28に係
合するプラテン58などが搭載されている。また、プラ
テン58の近傍には、印刷ヘッド7が臨むヘッド開口5
5が形成されている。インクリボンRは、プラテン58
(印刷ヘッド7)の位置(印刷位置7a)でテープTに
重なって併走し、その後、リボン巻取軸29が係合する
リボン巻取リール59に巻き取られる。また、テープT
は、テープカートリッジCのケース側部に形成したスリ
ット開口を通過して、テープ排出口25から送り出され
る。なお、テープカートリッジCには、収容するテープ
Tの幅として、6〔mm〕、9〔mm〕、12〔mm〕
および18〔mm〕の4種類のものが用意されている。
【0031】切断部140は、テープ排出口25に臨ん
で左右方向にスライド自在なカッタ26と、カッタ26
の後側に重なってカッタ26と共にスライドするテープ
押え部材41と、カッタ26を切断動作させる手動操作
レバー21と、手動操作レバー21とカッタ26との間
に介設した回動アーム42と、で構成されている。この
場合、手動操作レバー21のレバー操作により回動アー
ム42が回動し、この回動アーム42によりカッタ26
およびテープ押え部材41がスライドして、テープTを
押えた状態で押切り式の切断が行われる。回動アーム4
2を介して手動操作レバー21から押込み力を伝達され
ると、カッタ26と共にテープ押え部材41が先方にス
ライド移動を開始する。
【0032】カッタ刃43の先端に対しテープ押え部材
41のテープ押え面部45は、スライド方向(切断方
向)にわずかに突出しており、この移動に伴って、カッ
タ刃43に先行するように、テープ押え部材41が、テ
ープTを押し挟むようにして突き当たる。これにより、
テープ押え部材41は移動を停止するが、カッタ26
は、ばね46を押し縮めるようにして、テープTに切り
込んでゆく。この場合、カッタ刃43は、テープTを幅
方向上から下に向かって、押切り形式で徐々に切り込ん
でゆき、テープTを切断する。このとき、送り方向下流
側で、テープ押え部材41が、押し縮められたばね46
の付勢力によりテープTを強く挟み込んで押えているた
め、テープTを安定して切断することができる。カッタ
刃43の刃先がスリット24の位置をオーバーランして
テープTが完全に切断されると、手動操作レバー21が
度あたり状態となり、更なる切込み動作が阻止される。
【0033】ここでユーザが手動操作レバー21を戻す
と、カッタ26がテープ押え部材41に先行して戻り動
作に移行し、回動アーム42の基部に取り付けられたコ
イルバネ84の回転力により、こんどはテープ押え部材
41を伴って、戻り方向にスライド移動する。そして、
テープ押え部材41の上下に形成された一対のガイド片
部が、カッタ支持フレーム44に形成された一対のガイ
ド溝の終端に達して、戻り方向にスライド移動が停止す
る。また、テープ押え部材41がテープTから離れた瞬
間に、テープT(ラベル)がその自重によりテープ排出
口25から排出する。なお、テープ長tが短い場合(排
出位置25aからの露出長さが短い場合)や作業上ラベ
ルを下に落としたくない場合には、ユーザがテープTの
先端部を指で抓んだ状態で、切断動作を行うことによ
り、確実にかつ落とすことなく、テープT(ラベル)を
装置外に排出させることができる。
【0034】駆動部130は、ディスプレイドライバ1
31と、ヘッドドライバ132と、テープ送りモータド
ライバ133とを備えている。ディスプレイドライバ1
31は、制御部200から出力される制御信号に基づ
き、その指示にしたがって、操作部110のディスプレ
イ4を駆動する。同様に、ヘッドドライバ132は、制
御部200の指示にしたがって、印刷部120の印刷ヘ
ッド7を駆動する。また、テープ送りモータドライバ1
33は、同様に、制御部200の指示にしたがって、印
刷部120のテープ送りモータ8を駆動する
【0035】操作部110は、キーボード3とディスプ
レイ4とを備えている。ディスプレイ4は、3キャラク
タ(以下単に「文字」)分を表示可能な表示画面を有し
(図5参照)、ユーザがキーボード3からデータを入力
して、文字列画像データなどの印刷画像データを作成・
編集したり、その結果等を視認したり、キーボード3か
ら各種指令・選択指示等を入力したりする際などに用い
られる。
【0036】キーボード3には、アルファベットキー
群、数字キー群、および平仮名や片仮名等の仮名キー群
等を含む文字キー群31の他、各種の動作モードなどを
指定するための機能キー群32などが配列されている。
機能キー群32には、機能キー群32には、図外の電源
キー、印刷動作を指示するための印刷キー、並びに、テ
キスト入力時のデータ確定や改行および選択画面におけ
る各種モードの選択指示のための選択キー323が含ま
れる。
【0037】また、機能キー群32には、さらに、左
(「←」)方向へのカーソル移動を行うためのカーソル
キー330L(ただし、本実施形態では上(「↑」)の
行も左側に並ぶので、上の行へ移動させる(カーソル
「↑」キー330Uの)意味も含めて、適宜、カーソル
キー330ULといい、左上向きの黒三角表示のキーで
図示する:図8参照)、および、右(「→」)方向への
カーソル移動を行うためのカーソルキー330R(ただ
し、下(「↓」)の行も右側に並ぶので、下の行へ移動
させる(カーソル「↓」キー330Dの)意味も含め
て、適宜、カーソルキー330DRといい、右下向きの
黒三角表示のキーで図示する:図8参照)が含まれる。
また、これらを代表するときは「カーソルキー330」
という。
【0038】また、機能キー群32には、さらに、各種
指示を取り消すための取消キー326、書体・スタイル
・文字装飾等を設定するための設定モードに切り換える
ためのモードキー329、ファイル操作のためのファイ
ルキーなどが含まれる。なお、当然ながら、一般的なキ
ーボードと同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎
に個別にキーを設けて入力しても良いし、シフトキー等
と組み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても
良い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけ
キーがあるものとして説明する。図1に示すように、キ
ーボード3は、上述のような種々の指令およびデータを
制御部200に入力する。
【0039】制御部200は、RAM240や周辺制御
回路(P−CON)250を内蔵するCPU210と、
ROM220とを備え、互いに内部接続されている。R
OM220は、CPU210で処理する制御プログラム
を記憶する制御プログラム領域221の他、色変換テー
ブルや文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶す
る制御データ領域222およびキャラクタジェネレータ
ROM(CG−ROM)領域223を有している。CG
−ROM領域223は、文字、記号、図形等のフォント
データを記憶していて、文字等を特定するコードデータ
が与えられたときに、対応するフォントデータを出力す
る。
【0040】RAM240は、電源オフ時にも図外のバ
ックアップ回路によって電源の供給を受けており、各種
レジスタ群241、キーボード10からの文字等のテキ
ストデータを記憶する編集テキストデータ領域242、
ディスプレイ4の表示画像データを記憶する表示画像デ
ータ領域243、印刷画像データを記憶する印刷画像デ
ータ領域244の他、印刷バッファなどの各種バッファ
領域245などの領域を有して、作業領域として使用さ
れる。P−CON250には、周辺回路とのインタフェ
ース信号を取り扱うための論理回路が組み込まれ、キー
ボード3と接続されて、各種指令や入力データなどをそ
のままあるいは加工して取り込むとともに、データや制
御信号を、そのままあるいは加工して駆動部130に出
力する。
【0041】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、P−C
ON250を介して各種指令、各種データ等を入力し、
CG−ROM230からのフォントデータ、RAM24
0内の各種データ等を処理し、P−CON250を介し
て駆動部130に制御信号を出力することにより、テー
プ送りモータ8の駆動制御やディスプレイ4の表示制御
等を行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷
条件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体
を制御している。
【0042】上述のように、テープ印刷装置1は、全体
として所定の厚みを有して形成されており、片手で簡単
に把持して持ち運び可能となるように、小型に形成され
ている。また、使用に際しては、装置本体を両手で包み
込むように把持した状態で、両手の親指等でキーボード
3をキー操作することで所望の文字等を入力するように
する。さらに、印刷完了後において、テープTを切断す
る場合には、この把持した状態で、右手人差し指或いは
中指等で手動操作レバー21を手前内側に回動操作す
る。
【0043】このテープ印刷装置1を使用する場合に
は、まず、装置本体を裏側に反転して下ケース2cを取
り外し、ポケット6にテープカートリッジCを装着する
と、テープTの繰り出し端部およびインクリボンRが、
プラテン58と印刷ヘッド7の間に挿入され、且つプラ
テン58がプラテン駆動軸28に、リボン巻取リール5
9がリボン巻取軸19に係合する。そして、下ケース2
cを中ケース2bに取り付けると、テープTおよびイン
クリボンRを挟むように、印刷ヘッド7が回動して、プ
ラテン58に当接し印刷待機状態となる。
【0044】次に、装置本体を表裏反転させ、これを両
手に把持した状態で入力の準備を行う。ここで、電源キ
ーを押釦してONし、ディスプレイ4を参照しながらキ
ーボード3を操作して、まずテープカートリッジCの種
別情報を入力する。テープカートリッジCの種別認識
後、キーボード3を操作して、所望の文字等を入力・編
集し、印刷実行を指令する。
【0045】印刷実行が指令されると、テープTおよび
インクリボンRが同時に送られ、印刷ヘッド7が適宜発
熱駆動することにより、インクリボンRのインクが熱転
写してテープTに印刷が行われる。印刷後のインクリボ
ンRは、テープカートリッジ4内で巻き取られるが、印
刷後のテープTは、テープ排出口25(排出位置25
a)から送り出されてゆく。テープTの送り停止を待っ
て、ユーザにより手動操作レバー21のレバー操作が為
されると、テープTの印刷済み部分が切り落とされる。
テープTの実際の切断動作では、スライド移動したテー
プ押え部材41がテープTを挟み込んで押えた後、後行
してスライド移動してきたカッタ26により、テープT
の印刷済み部分が切り落とされる。
【0046】前述のように、本実施形態のテープ印刷装
置1は、携帯型のテープ印刷装置であり、ディスプレイ
4は、ごく小さな表示画面(具体的には3文字分のみを
表示可能な表示画面)しか有しないが、小さな表示画面
を用いても、文字装飾の対象や文字装飾の種類が把握し
やすい文書処理方法を採用しているので、以下、この点
について説明する。
【0047】まず、表示および編集の対象となるテキス
トデータ(のフォーマット:いわゆるデータ構造)は、
初期状態では、図5(a)に示すようになっていて、デ
ィスプレイ4では、それに対応して、同図(b)に示す
ように表示される(画面T10:以下、ディスプレイ4
の表示画面の表示状態を画面T××で表現し、参照番号
としてはT××のみで示す。また、カーソル位置はカー
ソルKで図示する。ただし、本実施形態のカーソルKは
表示画面内の2文字目の右側に固定表示され、編集対象
の文字等が相対的に移動することにより、カーソルとし
ての役目を果たす)。同図(a)のIndex=0(以
下、In[0]のように示す)の値は、暫定設定値であ
り(以下、In[0]=「暫定設定値」のように示
す)、同様に、In[1]=「書式」、In[2]=
「スタイル」、In[3]=「第1行頭」を示し、これ
らはいずれも2バイト(16ビット)の数値で表現され
ている。
【0048】これらのうち、In[1]=「書式」は、
いわゆる「書式」を示し、通常(機能の高いテープ印刷
装置等では)、定長印刷(各種ファイル、FD、CD、
ビデオ/音響テープなどの定型の他、任意設定の定長印
刷を含む)、地紋(背景に印刷する地模様)、余白(前
余白、後余白、自動による多目、少な目、普通、その他
任意設定)などの設定値を示すことになるが、ここで
は、機能を絞って、余白の有無および鏡文字の適否のみ
を示す(図7(a)参照:ただし、ダミーの10ビット
が用意されているので、必要に応じて機能を追加でき
る)。また、In[2]=「スタイル」は、いわゆる
「スタイル」の設定値であり、外枠の有無、縦・横(縦
書き/横書き)、サイズ(ここでは行数)、行サイズ等
の設定値を示す(図7(b)参照)。なお、本実施形態
では、「書式」および「スタイル」については、文書全
体にのみ設定可能としているが、以下に説明する「書
体」や「装飾」と同様に、これらも行単位で設定できる
ようにしても良い。
【0049】次に、In[0]=「暫定設定値」および
In[3]=「第1行頭」の仕様は、図6(a)に示す
ように規定されている。最初の4ビット「データ識別」
は、その部分(データ)が「暫定モード」なのか「行
頭」なのかを示している。すなわち、そのデータが文書
全体に暫定的に(デフォルト値として)設定された「暫
定設定値」を示すのか、あるいは個別の行に対する設定
値を示すのか、を4ビットで表現している。続く5ビッ
トは、いわゆる「書体」の選択肢の設定値を示し、次の
3ビットはいわゆる「装飾」の設定値を示している。ま
た、これらの設定は、同図(b)に示すように、「暫定
設定値」として文書全体に設定できるとともに、「第n
行頭」(ここでは、n=1または2)として各行に対し
て個別に設定できる。
【0050】前述の図5(b)の状態(T10)におい
て、黒地四角に白文字の「1」のマークは第1行の行頭
マーク、すなわち上述した「第1行頭」の行頭マークで
あり、以下、「第n行頭」の行頭マークを第n行マーク
Hn(n=1、2、・・・:本例ではn=1または2の
み)で示す。したがって、何も文字入力をしていない初
期状態では、図示のように、カーソルKの左側に第1行
マークH1が表示される(T10)。
【0051】テープ印刷装置1では、この状態(T1
0)からユーザにより例えば文字列「あいうえお」が順
次入力されると、それらのテキストデータは、同図
(c)の(データ構造の)ように格納され、同図(d)
のように表示される(T11)。また、ユーザは、この
状態(T11)からカーソル「←」キー330L(33
0UL)を操作することにより、「あいうえお」の
「い」と「う」の間(すなわち「い」の右側)にカーソ
ルKを(相対的に)移動させ、改行のために選択キー3
23を押すことにより、それ以降の文字列「うえお」を
第2行とすることができる。この場合、データとして
は、同図(e)のように、In[6]=「第2行頭」が
挿入され、ディスプレイ4(の表示画面)には、同図
(f)のように、第2行の行頭を示す第2行マークH2
が挿入される(T12)。
【0052】この状態(T12)は、図8(a)の画面
T22の状態と同じであり、同図に示すように、ユーザ
がカーソルキー330ULを押す度に図示上方の状態へ
状態遷移し、カーソル「→」キー330R(330D
R)を押す度に図示下方の状態へ状態遷移する(T20
〜T25)。また、これらの状態で、印刷キーが押され
ると、同図(b)のように、第1行が「あい」、第2行
が「うえお」の2行構成の文書を印刷するので、ユーザ
は、印刷後に手動操作レバー21を操作して、図示のラ
ベルG0を作成できる。
【0053】次に、「装飾」(文字装飾)の設定方法に
ついて説明する。まず、上記の図8の状態(T20〜T
25)では、初期状態(T10)から何らの設定も行っ
ていないので、図6(a)のデフォルト値が設定されて
いる。すなわち、「装飾」としてもデフォルト値(ここ
では「普通」:何も文字装飾しない値)が設定されてい
る。
【0054】この状態、すなわちテキストデータの編集
が可能な画面表示(以下「テキスト編集画面」)の状態
(T20〜T25)で、ユーザによりモードキー329
が押されると、書体・スタイル・文字装飾等を設定する
ための設定モードに移行し、その旨を示すメッセージを
一定時間(例えば0.75秒)表示し(T30)、その
直後に、第1候補の選択肢「書体」を表示する(T3
1)。なお、テープ印刷装置1では、ユーザは、キー入
力による各種指示を取消キー326により取り消すこと
ができ、上記の状態(T30〜T31)から取消キー3
26を押すことにより、元の状態(T20等)に戻すこ
とができる(以下、特に断らないかぎり取消キー326
による作用は同様なので、説明は省略する)。
【0055】設定モードにおける第1階層の選択肢とし
ては、フォント等の書体を設定するための「書体」、文
字装飾を設定するための「飾り字」、および設定を終了
してテキスト編集等に戻るための「終り?」があり、ユ
ーザは、これらの選択肢のうちのいずれかを、カーソル
キー330を操作して反転表示または点滅表示(点網掛
けで図示)させ、選択キー323を押すことにより、反
転表示または点滅表示された選択肢を選択・指定でき
る。各選択画面に遷移した直後には、直近に選択(アク
セス)された選択肢(それがない場合は初期設定により
デフォルトで選択される選択肢)が反転表示され、ユー
ザがカーソルキー330を操作して他の選択肢を表示さ
せたときには、直近に選択された選択肢ではないので、
点滅表示される。テープ印刷装置1の選択画面における
反転表示または点滅表示された選択肢は、その状態での
選択キー323の操作で選択される選択肢なので、以下
「選択表示」という。
【0056】上記の「書体」を選択表示した状態(T3
1)から、ユーザによりカーソルキー330DRが押さ
れると、1回押される毎に、「書体」→「飾り字」→
「終り?」→「書体」の順で(サイクリックに)循環し
て選択表示された状態となる。逆に上記の状態(T3
1)からカーソルキーULが押されると、1回押される
毎に、「書体」→「終り?」→「飾り字」→「書体」の
順で(すなわち逆順で)循環して選択表示された状態と
なる。ただし、ここでは、文字装飾を設定するため、
「飾り字」が選択表示された状態で(T32)、選択キ
ー323が押された(操作された)ものとする。この場
合、「飾り字」が選択され、その第2階層の選択画面に
画面遷移し、直近に選択(アクセス)された(あるいは
デフォルトの)選択肢として「強調」を表示する(T3
3)。
【0057】この第2階層の選択画面における第2階層
の選択肢としては、図6の「装飾」の欄に示すように、
「普通」、「白抜」、「影」、「強調」、「斜体」およ
び「網掛」があり、ユーザは同様にカーソル操作により
いずれかを選択表示して選択できる。ここでは、例えば
図示のように、「白抜」が選択表示された状態で(T3
4)で、ユーザにより選択キー323が押されると、
「白抜」が選択されて第1階層に戻る。ただし、ここで
は、「終り?」を優先的に表示する(T35)。もちろ
ん、この状態からさらに「書体」を選択し、その下位階
層に遷移して所望の書体を設定することできるが、ここ
では、「飾り字」の設定のみとして、選択キー323の
押下により「終り?」が選択されたものとする。「終り
?」が選択表示された状態で(T35)、ユーザにより
選択キー323が押されると、「終り?」が選択され、
設定された内容を反映させる対象(範囲)を選択するた
めの選択画面に画面遷移する(T36)。
【0058】この選択画面(T36)の階層では、選択
肢として、文章(文書)全体を対象とする「文章?」お
よび任意の行を対象とする「行?」があり、ユーザは同
様にいずれかを選択表示して選択できる。ここでは、例
えば図示のように、「行」が選択表示された状態で(T
37)で、ユーザにより選択キー323が押されると、
「行」が選択される。この場合、この時点で設定モード
における設定は終了するので、元のテキスト編集画面に
画面遷移する(T38)。なお、上記の「行」が選択さ
れた場合の文字装飾対象の行は、設定モードに切り換え
られる前のテキスト編集画面(T20〜T25)におい
てカーソルKが位置していた行であり、図示の例では、
「あい」の方の第1行が対象となる。
【0059】そして、本実施形態では、文書全体に対す
る文字装飾を示す「暫定設定値」と同じ値を有する「第
n行頭」の行頭マークを、前述のように、第n行マーク
Hn(n=1、2、・・・:本例ではn=1または2の
み)とし、以下では、標準第n行マークHnと呼ぶもの
とする。これに対し、文書全体とは別に(個別に)設定
された「第n行頭」の行マーク、すなわち、「暫定設定
値」と異なる値を有する「第n行頭」の行頭マークを個
別行マークと呼び、個別第n行マークJn(n=1、
2、・・・:本例ではn=1または2のみ)のように示
す。また、例えば標準第1行マークH1(T20参照)
が黒地四角に白文字の「1」の行マークとすると、右向
き黒三角のマークを標準第1行マークH1の右に合成し
て、かつその2文字分を1文字分のサイズ(幅方向を1
/2)に縮小したような行マークとして、個別第1行マ
ークJ1(T38参照)とする。
【0060】設定モードにおいて、文字装飾等の設定を
終了してから、ディスプレイ4に表示するまでの処理で
は、図10に示すように、まず、「終り?」が選択され
た後の選択画面における選択肢「文章?」および「行
?」のうち、「行」が選択されたか否かを判別し(S1
1)、「行?」が選択されたときには(S11:Ye
s)、カーソルKの位置する行の行頭データ(上記の例
では第1行頭データ)の装飾を設定値とする。すなわち
上記の例では「白抜き」を示す設定値とする(S1
2)。一方、「文章?」が選択されたときには(S1
1:No)、暫定設定値および全ての行頭データの装飾
を設定値(「白抜き」)とする(S13)。
【0061】続いて表示の2文字目をカーソルKの位置
として(S14)、表示範囲に行頭データがあるか否
か、すなわち行マークを表示させるか否かを判別し(S
15)、行マークを表示させるときには(S15:Ye
s)、「暫定設定値=行頭データ」か否か、すなわち表
示するべき行マークが標準行マークか否かを判別して
(S16)、個別行マークを表示すべきときには(S1
6:No)、行頭表示を行指示用の個別行マークとし
(S17)、標準行マークを表示すべきときには(S1
6:Yes)、行頭表示を標準行マークとする(S1
8)。一方、表示範囲に行頭データないときには(S1
5:No)、そのまま次に進める。
【0062】すなわち、これらの準備ができた後、次
に、それに合わせて、行頭やその行の文字列の表示デー
タを作成し(テキストデータに基づいて表示画像データ
に展開し)、表示バッファに格納することにより(S1
9)、それに従った表示を行う(S20)。例えば上記
の例では、第1行に(個別に)「白抜き」を設定したの
で、キャラクタ1文字分の個別第1行マークJ1を表示
する(図9のT38:図11のT40参照)が、文書全
体に設定したときには、元の表示方法と同じ表示を行う
(図9のT20:図8のT20参照)。
【0063】例えば図8で前述の文書全体が「普通」に
設定された状態から、図9で上述の方法により文書全体
に「強調」の文字装飾を施しても、表示としては同じと
なり、標準第1行マークH1および標準第2行マークH
2を使用した表示となる(ただし、印刷のときには太文
字で印刷され「強調」の装飾が示される)。これに対
し、同じ状態、すなわち全体を「強調」にしておいて、
さらに第1行にのみ「白抜き」を設定すると、図11
(a)に示すように、個別第1行マークJ1と標準第2
行マークH2を使用した表示となり、印刷の際には同図
(b)のように印刷され、図示のラベルG1を作成でき
る。
【0064】上述のように、本実施形態のテープ印刷装
置1では、まず、基本的に、各行に文字列を配置した文
書のうちの少なくとも1以上の行の少なくとも一部を、
その行に付された行マークとともに表示可能なので、小
さな表示画面を用いても、表示部分の文書全体に対する
位置等を把握しやすい。また、文書に対して行単位の文
字装飾が設定可能であり、その種類も複数あるが、行マ
ークには、文字装飾の種類に対応する複数種類(例えば
上記の例の「標準行マーク」と「個別行マーク」)が存
在するので、表示された行マークを見ることにより、小
さな表示画面を用いても、文字装飾の対象(行)やその
文字装飾の種類を把握しやすい。
【0065】また、文書全体に対する文字装飾として
「暫定設定値」で示される標準文字装飾が設定可能であ
り、行マークの複数種類には、標準文字装飾が設定され
た行であることを示す標準行マークが含まれるので、小
さな表示画面を用いても、行マークが標準行マークか否
かにより、各行が標準文字装飾の対象か否かを把握でき
る。文書が複数行から成る場合、各行に個別の文字装飾
が設定可能であり、行マークの複数種類には、個別の文
字装飾に対応する個別行マークが含まれるので、行マー
クの種類により、各行の文字装飾の種類を把握できる。
【0066】また、行マークには、その行マークが付さ
れた各行の行番号情報が含まれるので、その行番号情報
の表示により、小さな表示画面を用いても、表示部分の
文書全体に対する位置等をさらに把握しやすくなってい
る。また、行マークは、その行マークが付された各行の
行番号情報を含みつつも、1文字分の表示領域に表示可
能なので、小さな表示画面を用いても表示しやすく、ま
た、行番号情報の表示により、表示部分の文書全体に対
する位置等をさらに把握しやすくなる。
【0067】なお、上述の例では、複数種類の行マーク
として、文書全体に対する設定を示す標準行マークと、
個別の行に対する設定を示す個別行マークとを例示した
が、例えば図12に示すように、文字装飾の種類により
異なる、特に文字装飾の種類がイメージできるような、
各種の行マークを用意して、設定値(文字装飾の種類)
に対応して使用するようにしても良い。この場合、行マ
ークを見るだけで文字層ショックの種類までイメージで
き、文書全体の印刷後のイメージをよりいっそう把握し
やすくなる。
【0068】ところで、表示画面が小さな装置における
従来の表示方法では、文字装飾を施さない場合には、図
15に示すように、表示イメージの文字列の配置(同図
(a)参照)が印刷時の配置(同図(b)参照)と一致
するものの、一部に文字装飾を施した場合、図16に示
すように、1文字分の所定の記号(文字装飾マーク)M
を用いて、文字装飾対象の文字列を2個の文字装飾マー
クMで挟んで表示したり、各文字装飾マークMにより文
字装飾の範囲の始端や変化端を示すなどの工夫をしてい
るので、表示イメージの文字列の配置(同図(a)参
照)が印刷時の配置(同図(b)参照)と合わず(第2
行の「しすせ」が他の行とずれて表示)、この結果、実
際の編集結果(印刷結果等に反映)の文字の配置イメー
ジを、編集時点で表示により把握することが困難になっ
ている。
【0069】上述の実施形態と同様に1行(かつ3文
字)の表示の場合も、基本的には同様であり、図14に
示すように、同図(b)に示すように印刷してラベルG
1(図11と同じもの)を作成する場合、その表示(同
図(a)参照)は、まるで同図(c)のラベルG1Sを
印刷して作成するように見える。
【0070】上述の実施形態におけるテープ印刷装置1
の表示方法では、基本的には従来と同様に、文字装飾の
始端の被装飾開始文字(上述の例では第1行の最初の
「あ」)の前に個別行マーク(文字装飾開始マークの役
目を果たす)を配置するので、小さな表示画面を用いて
も、その文字装飾の対象を把握しやすい。また、各行毎
に対応する(上述の例では行番号情報を有する)行マー
クが付されているので、表示部分の文書全体に対する位
置等を、ユーザが把握しやすい。
【0071】そして、被装飾開始文字(「あ」)が各行
の先頭文字の場合、行マークの代わりに、行マーク(黒
地四角に白文字)と文字装飾開始マーク(図示の右向き
黒三角:図14および図16の文字装飾マーク)Mとを
合成した合成行マーク(例えば個別第1行マークJ1)
を用意して(改めて作成して、あるいは予め用意して記
憶しておいて)配置し、文字装飾開始マークMを省略し
て表示するので、図14に対応して図11に示すよう
に、同一サイズの表示画面を利用しても文書のうちの表
示可能な範囲を広げることができる。さらに、文書装飾
開始マークMを行マークと合成して配置するので、文書
装飾開始マークMを配置したことによる文字の配置のず
れが無くなり、各文字の配置を把握しやすい。
【0072】なお、上述の例では、行単位で文字装飾を
施す場合についてのみ説明したが、例えば図13に示す
ように、元の文字列(同図(a)参照)の行の途中から
文字装飾を施す場合、同図(b)に示す従来の方法の代
わりに、同図(c)に示すように、文字装飾開始マーク
と被装飾開始文字とを合成した1文字分のサイズの合成
文字を用意して(改めて作成して、あるいは予め用意し
て記憶しておいて)表示することにより、同一サイズの
表示画面を利用しても文書のうちの表示可能な範囲を広
げることができる。この場合も、従来からの利点は維持
していて、文字装飾開始端の被装飾開始文字の前に文字
装飾開始マークを配置するので、小さな表示画面を用い
ても、その文字装飾の対象を把握しやすい。そして、さ
らに、文書装飾開始マークを配置したことによる文字の
配置のずれが無くなり、各文字の配置を把握しやすい。
【0073】また、上述の実施形態では、サーマル方式
のテープ印刷装置について説明したが、インクジェット
方式その他のテープ印刷装置にも適用できる。また、同
様の条件、すなわち小さな表示画面を使用して文書を処
理する装置であれば、他の形式の印刷装置その他の装置
にも適用できる。これらの他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、適宜変更も可能である。
【0074】
【発明の効果】上述のように、本発明の文書処理方法お
よび文書処理装置によれば、行単位で文字装飾が設定可
能な文書の各行に行マークを付して処理する場合に、各
行を区別する行情報および各行の文字装飾情報をコンパ
クトに表示でき、小さな表示画面を用いても、文字装飾
の対象や文字装飾の種類が把握しやすい、などの効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の装置ケースを省略し
て、裏側から見た全体底面図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の全体断面図である。
【図4】図1のテープ印刷装置のブロック図である。
【図5】表示用データのデータ構造および表示の状態の
例を示す説明図である。
【図6】文書全体または行単位で設定可能な書体および
装飾の設定値の仕様を示す説明図である。
【図7】文書全体で設定可能な書式およびスタイルの設
定値の仕様を示す説明図である。
【図8】文字装飾を施さない場合または文書全体に同一
の文字装飾を施した場合における表示画面、それに対す
る操作、およびそれに対応する印刷結果の例を示す説明
図である。
【図9】設定モードにおいて、装飾を設定する際の表示
画面およびそれに対する操作の例を示す説明図である。
【図10】図9における設定終了後に対応する表示を行
うための処理を示すフローチャートである。
【図11】行単位で文字装飾を施した場合における表示
画面、それに対する操作、およびそれに対応する印刷結
果の例を示す説明図である。
【図12】各種の文字装飾に合わせて対応する行マーク
を用意する場合の表示例を示す説明図である。
【図13】文字装飾開始マークを後続の文字と合成して
表示する表示例を示す説明図である。
【図14】従来の場合の、図11に対応する説明図であ
る。
【図15】複数行表示で文字装飾を施さない場合におけ
る表示画面、それに対する操作、およびそれに対応する
印刷結果の例を示す説明図である。
【図16】複数行表示で文字装飾を施した場合、かつ従
来の表示方法を採用したときの、図15と同様の説明図
である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ C テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 21 手動操作レバー 26 カッタ 31 文字キー群 32 機能キー群 110 操作部 120 印刷部 130 駆動部 140 切断部 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 CG−ROM 240 RAM C テープカートリッジ G0、G1、G1S …… ラベル H1、H2 ‥‥ 標準行マーク J1 個別行マーク M 文字装飾開始マーク R インクリボン T テープ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各行に文字列を配置した文書のうちの少
    なくとも1以上の行の少なくとも一部を、その行に付さ
    れた行マークとともに表示可能で、かつ、前記文書に対
    して行単位の文字装飾を設定可能な文書処理方法であっ
    て、 行単位で設定可能な文字装飾には複数種類が存在し、 前記行マークは、その行マークが付された行を他から区
    別するための行情報およびその行に設定された文字装飾
    の種類を示す文字装飾情報の双方を表現する表示形態を
    有することを特徴とする文書処理方法。
  2. 【請求項2】 前記文書全体に対する文字装飾として標
    準文字装飾が設定可能であり、 前記行マークの複数種類には、 前記標準文字装飾が設定された行であることを示す標準
    行マークと、 前記標準文字装飾以外の個別文字装飾が設定された行で
    あることを示す個別行マークと、が含まれることを特徴
    とする、請求項1に記載の文書処理方法。
  3. 【請求項3】 前記行マークの表示形態は、その行に設
    定された前記文字装飾の種類をイメージ可能に表現する
    形態であることを特徴とする、請求項1または2に記載
    の文書処理方法。
  4. 【請求項4】 前記行マークの行情報には、その行マー
    クが付された各行の行番号情報が含まれ、 前記行マークの表示形態は、前記行番号情報が示す行番
    号の文字に対して、前記文字装飾情報が示す文字装飾を
    施したときの文字の形態を模したものであることを特徴
    とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の文書処理
    方法。
  5. 【請求項5】 前記行マークは、1文字分の表示領域に
    表示可能であることを特徴とする、請求項1ないし4の
    いずれかに記載の文書処理方法。
  6. 【請求項6】 各行に文字列を配置した文書のうちの少
    なくとも1以上の行の少なくとも一部を、その行に付さ
    れた行マークとともに表示可能で、かつ、前記文書に対
    して行単位の文字装飾を設定可能な文書処理装置であっ
    て、 行単位で設定可能な文字装飾には複数種類が存在し、 前記行マークは、その行マークが付された行を他から区
    別するための行情報およびその行に設定された文字装飾
    の種類を示す文字装飾情報の双方を表現する表示形態を
    有することを特徴とする文書処理装置。
  7. 【請求項7】 前記文書全体に対する文字装飾として標
    準文字装飾が設定可能であり、 前記行マークの複数種類には、 前記標準文字装飾が設定された行であることを示す標準
    行マークと、 前記標準文字装飾以外の個別文字装飾が設定された行で
    あることを示す個別行マークと、が含まれることを特徴
    とする、請求項6に記載の文書処理装置。
  8. 【請求項8】 前記行マークの表示形態は、その行に設
    定された前記文字装飾の種類をイメージ可能に表現する
    形態であることを特徴とする、請求項6または7に記載
    の文書処理装置。
  9. 【請求項9】 前記行マークの行情報には、その行マー
    クが付された各行の行番号情報が含まれ、 前記行マークの表示形態は、前記行番号情報が示す行番
    号の文字に対して、前記文字装飾情報が示す文字装飾を
    施したときの文字の形態を模したものであることを特徴
    とする、請求項6ないし8のいずれかに記載の文書処理
    装置。
  10. 【請求項10】 前記行マークは、1文字分の表示領域
    に表示可能であることを特徴とする、請求項6ないし9
    のいずれかに記載の文書処理装置。
  11. 【請求項11】 各行に設定された文字装飾に従って前
    記文書を印刷対象物に印刷する印刷手段をさらに備えた
    ことを特徴とする、請求項6ないし10のいずれかに記
    載の文書処理装置。
  12. 【請求項12】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項11に記載の文書処理装置。
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