JP3765682B2 - カラー印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばテープ印刷装置やワードプロセッサ(ワープロ)等のカラー印刷可能なカラー印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカラー印刷装置の中には、装置に付随して配布する操作マニュアル本の中に印刷できる各色の一覧(以下、色見本又はカラーパレットという)を印刷しておいて、カラー印刷装置による印刷時の色をユーザに知得させるようにしているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操作マニュアル本は、そのカラー印刷装置で作成されたものではないので、操作マニュアル本での色見本でのある色と、カラー印刷装置で印刷したその色とは必ずしも一致せず、色見本を参考にしても、ユーザが意図した配色の印刷物が得られない恐れがある。
【0004】
また、印刷ヘッドや、カラー印刷装置に装填されるインクカートリッジは、製品ばらつきの範囲が規定されているが、その組合せによって、ある色を印刷した場合に多少の相違が生じてしまう。この点からも、ユーザが意図した配色の印刷物が得られない恐れがある。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、装置が印刷した際の色を正しくユーザに提示することができるカラー印刷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明のカラー印刷装置は、(1)印刷し得る全ての色を含む色見本情報であって、各色に付与された色識別コードを規定する情報を含む色見本情報を記憶している色見本記憶手段と、(2)色見本の印刷を指令する色見本印刷指令手段と、(3)上記色見本印刷指令手段により色見本の印刷が指令されたときに、上記色見本記憶手段に記憶されている色見本情報に基づいて、印刷媒体に色見本を印刷する印刷手段と、(4)色選択時の選択画面を表示する表示部を有し、入力された文字や背景に対する色選択を取り込むものであって、印刷し得る色のうち、所定数ずつの色を選択可能な候補として表示すると共に、選択可能な所定数の候補を、カーソルキーの操作に応じ、上記色見本の配列上でラスタスキャン状に変化させる色指定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
(A)一実施形態
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るカラー印刷装置を、テープ印刷装置に適用した場合について説明する。
【0008】
図1に示すように、テープ印刷装置1は、キー入力した所望のキャラクタ等をテープTにインクジェット方式でカラー印刷を行い、このテープTの印刷部分を切断してラベルを作成するものである。
【0009】
テープ印刷装置1は、装置本体2と、キャラクタの入力や編集等を行うキーボード3と、印刷媒体であるテープTを収容したテープカートリッジ4(図2参照)と、4色のインクを充填したインクカートリッジ5(図2参照)とを備えており、テープカートリッジ4及びインクカートリッジ5は、装置本体2に対し着脱自在に装着されている。
【0010】
装置本体2は、装置ケース6によりその外殻が形成され、装置ケース6の中間部分の上部には、テープカートリッジ4及びインクカートリッジ5を着脱する際に開閉される開閉蓋7が設けられている。開閉蓋7には、装填されているテープカートリッジ4やインクカートリッジ5を目視させるための透明窓7aや7bが設けられている。装置ケース6の前側(キーボード3側)の右部には、装置本体2に内蔵された画像表示部8に対応する小窓9が形成されており、この小窓9に透明パネル9aが組み付けられている。また、装置ケース6の前側(キーボード3側)の左部には、色見本ラベルが貼付できる領域2aが確保されている(図1(A)は色見本ラベルが貼付されている状態を示している)。さらに、装置ケース6の側面(図示のものは左側面)には、テープTを外部に排出するためのテープ排出口10が形成されている。
【0011】
図2に示すように、装置ケース6の内部には、テープTを巻回して収容したテープカートリッジ4、テープTを装置本体2の外部へ送り出すテープ送り部11、印刷画像をカラー印刷する印刷部12、テープTを切断する切断部13及びテープ印刷装置1の各部を制御する回路基板14等が搭載されている。
【0012】
テープカートリッジ4は、印刷画像が印刷される印刷テープT1と、この印刷テープT1の印刷部分に上から貼着されるラミネートテープT2とを備えている。これらの印刷テープT1及びラミネートテープT2は、印刷部12を挟み左右両側に配設された印刷テープ収容部4a及びラミネートテープ収容部4bにそれぞれ巻回されて収容されている。印刷テープT1は、基材テープと、この基材テープの裏面に塗着された粘着層と、粘着層に貼着された剥離紙テープとで構成されている。一方、ラミネートテープT2は、透明なフィルムからなる基材テープと、この基材テープの裏面に塗着された粘着層とで構成されている。このラミネートテープT2の基材テープは、印刷テープT1とほぼ同一幅に形成されており、印刷の際には、幅方向の両端を揃えるようにして印刷テープT1に貼着される。
【0013】
テープカートリッジ4としては、印刷テープT1だけを収容し、ラミネートテープT2を備えないものもある。また、テープカートリッジ4に収容される印刷テープT1としては、各種の幅のものが用意されている。
【0014】
印刷部12は、先端に多数のインクノズル(図示せず)を整列配置した印刷ヘッド121と、この印刷ヘッド121の上側に設けられたカートリッジホルダ21と、カートリッジホルダ21を介して印刷ヘッド121に着脱自在に装着されたインクカートリッジ5と、印刷ヘッド121及びインクカートリッジ5を搭載したキャリッジ22とを備えている。インクカートリッジ5は、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの4色のインクが充填されたインクタンク5aを備えている。このインクカートリッジ5を印刷ヘッド121に装着すると、インクカートリッジ5の各色のインクタンク5aが印刷ヘッド121に連通し、各色のインクの供給が可能となる。
【0015】
キャリッジ22は、印刷テープT1の幅方向に延びるキャリッジガイド軸23にスライド自在に取り付けられており、キャリッジモータ(CRモータ)122(図5参照)の正逆駆動により、図外のタイミングベルトを介して、左右方向(印刷テープT1の幅方向)に往復運動するようになっている。また、キャリッジ22には、図外の遮光板が突設されており、この遮光板がフォトインタラプタ等からなる位置検出センサ98(図5参照)に臨むと、印刷ヘッド121がホーム位置(図示せず)にあることを検出して、ゼロ点補正等の位置補正を行うようになっている。つまり、このホーム位置は、印刷ヘッド121の待機位置であるとともに、印刷の際の基準位置であるため、この基準位置からCRモータ122を所定のステップ数だけ回転させることにより、キャリッジ22を印刷テープT1の印刷範囲の幅方向の各位置に精度良く移動させ、これと同期して印刷ヘッド121を駆動させることにより、印刷テープT1の表面に所望のカラー印刷を行なうことができる。
【0016】
また、テープカートリッジ4には、ビットパターン等による識別情報を示す識別プレート(図示せず)が設けられており、キャリッジ22に搭載した識別センサ99(図5参照)が上記識別プレートに臨むことにより、テープTの種別及びそのテープTの印刷テープT1に対する印刷開始位置等が検出されるようになっている。
【0017】
テープ送り部11は、印刷ヘッド121を挟んで、送り方向の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた印刷テープ側送り機構11a及びラミネートテープ側送り機構11bを備えている。印刷テープ側送り機構11aは、送り従動ローラ42及び送り駆動ローラ43を上下に配設してなる送りローラ41と、送り駆動ローラ43を回転駆動させるテープ送りモータ(PFモータ)111(図5参照)とを備えている。
【0018】
送り駆動ローラ43は装置本体2に設けられ、送り従動ローラ42はテープカートリッジ4に設けられている。装置本体2にテープカートリッジ4を装着すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ43との間に印刷テープT1を挟み込むようにして、これを押圧する。そして、この状態でテープ送りモータ111を回転させることにより、送り従動ローラ42と送り駆動ローラ43との間に挟み込まれた印刷テープT1が先方に送られる。
【0019】
一方、ラミネートテープ側送り機構11bは、ラミ従動ローラ45及びラミ駆動ローラ46を上下に配設してなるラミネートローラ44と、ラミ駆動ローラ46を回転駆動させる図外のラミネートモータとを備えている。なお、このラミネートモータと上記のテープ送りモータとは、同一のもの(PFモータ111)であり、図外の減速歯車列を介して動力が分岐され、それぞれ送りローラ41及びラミネートローラ44を作動させている。
【0020】
ラミ駆動ローラ46及びラミ従動ローラ45は、上記送り駆動ローラ43及び送り従動ローラ42と同様に、それぞれ装置本体2及びテープカートリッジ4に設けられている。装置本体2にテープカートリッジ4を装着すると、ラミ従動ローラ45がラミ駆動ローラ46との間に印刷テープT1及びラミネートテープT2を挟み込むようにして、これらを押圧する。そして、この状態でラミネートモータが回転することにより、ラミ従動ローラ45とラミ駆動ローラ46との間に挟み込まれた印刷テープT1とラミネートテープT2とが、貼着されながら先方に送られる。
【0021】
切断部13は、カッター51とそれを切断動作させるカッターモータ131(図5参照)とにより構成されている。印刷完了後、テープTはPFモータ111によって所定距離だけステップ送りされてから停止する。その直後、カッターモータ131が駆動されて、テープTの印刷部分が切断される。
【0022】
キーボード3は、装置本体2に対して起倒自在に取り付けられている。このため、テープ印刷装置1を使用する場合には、キーボード3を引き倒した状態にし(図1(A)参照)、また、テープ印刷装置1を携帯したり、あるいは収納しておく場合には、キーボード3を引き起こした状態にする(図1(B)参照)。このように、テープ印刷装置1は、携帯又は収納する際には、装置全体がコンパクトになるため、携帯性及び収納性が優れたものとなっている。
【0023】
図3は、キーボード3のキー配置図である。図3に示すように、キーボード3には、文字や記号等のキャラクタを入力するための多数のキャラクタキー310と、これらのキャラクタキー310を挟んで、その上下、及び、キャラクタキー310の右にそれぞれ配置されている複数の機能キー320とが設けられている。キャラクタキー310の各キーは、円形凸状に形成されており、その表面や上側には、平仮名、アルファベット、数字又は記号が記載されている。一方、機能キー320の大部分のキーは、矩形又は長円凸状に形成されており、その表面や上側には各キーの機能等が記載されている。
【0024】
上側の機能キー320の多くは、テープ印刷装置1の操作モードを各種の編集モードに遷移させるためのキーである。従って、これらのキーを押下することにより、例えば、入力したキャラクタの画像の背景を設定するための編集モード、キャラクタ画像の文字色を設定するための編集モード等に、操作モードを遷移させることができる。なお、上側の機能キー320列の左端には印刷動作を指令するための印刷キー321が配設されている。
【0025】
一方、下側や右側の機能キー320列は、操作モードが入力モードである場合に漢字変換したり、また編集モードである場合に選択肢の中から所望のものを指定するためのキーを備えている。従って、例えば入力キャラクタを漢字変換する場合には、ユーザは、変換キー326、カーソルキー327及び選択キー328を適宜操作して行う。なお、シフトキー324は、キャラクタキー310や他の機能キー320と同時に押下することにより、キャラクタキー310の上側に記載された文字等を入力したり、機能キー320の上側に記載された機能を行わせるためのものである。また、符号325を付したキーは、各種設定値をユーザに確認させるチェック機能を起動するためのチェックキーである。なお、電源キーは、キーボード3には設けられておらず、装置本体2の上面手前側に設けられている。
【0026】
図4は、画像表示部8を示す拡大平面図である。画像表示部8は、入力されたキャラクタの画像等を表示する表示画面81を備えている。この表示画面81はモノクロ液晶ディスプレイで構成されており、前記画像等及び後述する複数のインジケータ85を液晶で表示する液晶表示部82と、液晶表示部82の周囲に設けられ、各インジケータ85の示す意味を予め記載したモード記載部83とにより構成されている。液晶表示部82では、その大部分を占める表示部84に、キャラクタ画像の他、その画像を印刷したとした場合のイメージ画像(印刷イメージ)、画像編集時のメニューや選択肢等も表示される。
【0027】
テープ印刷装置1では、キーボード3からの入力状態(ローマ字入力、仮名入力等)、印刷時のキャラクタ画像の書体(明朝体、ゴシック体等)、印刷スタイル(縦書き、定長印刷等)及びキャラクタ画像の背景(地紋パターン等)等の設定について、使用時にどのような内容が設定されているのかを、インジケータ85を点灯させることにより表示するようになっている。従って、例えば入力状態がローマ字入力である場合には、モード記載部83における「ローマ字」の直下に位置するインジケータ85が点灯し、またキャラクタ画像の書体にゴシック体が指定されている場合には、モード記載部83における「ゴシック体」の直下に位置するインジケータ85が点灯する。
【0028】
次に、図5を参照して、テープ印刷装置1における制御系の基本的な構成について説明する。
【0029】
図5に示すように、テープ印刷装置1の制御は、キーボード3、位置検出センサ98及び識別センサ99からの入力信号に基づき、上記回路基板14に搭載された制御部200が実行する。制御部200は、駆動回路部280を介して、印刷部12、テープ送り部11、切断部13及び画像表示部8を制御する。
【0030】
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)230、RAM240、入力インターフェイス250及び出力インターフェイス260を備え、これらが相互にバス270により接続されている。
【0031】
ROM220は、CPU210で処理する制御プログラム等の他、色変換テーブル221や文字修飾テーブル222や色見本用固定データ224等を記憶している。制御プログラムとしては、後述する特殊印刷プログラム223や無地背景色設定プログラム225等も記憶されている。
【0032】
CG−ROM230は、テープ印刷装置1に用意されている文字、記号、図形等のキャラクタのフォントデータを記憶していて、キャラクタを特定するコードデータが与えられたときに対応するフォントデータを出力する。
【0033】
RAM240は、各種レジスタ群241、キーボード3から入力されたキャラクタのテキストデータを記憶するテキストメモリ242、表示画面81の表示画像データを記憶する表示画像データメモリ243、印刷画像データを記憶する印刷画像データメモリ244等の領域を有し、制御処理のための作業領域として使用される。なお、RAM240は、電源がOFFにされても、記憶したデータを保持しておくようにバックアップ電源回路(図示せず)によって電源の供給を受けるようになっている。
【0034】
入力インターフェイス250は、キーボード3、位置検出センサ98及び識別センサ99等に接続し、キーボード3からの各種指令や入力データ、位置検出センサ98からの位置検出信号、識別センサ99からの識別情報信号等をバス270に取り込むための回路である。また、出力インターフェイス260は、CPU210等からバス270に出力されたデータや制御信号を、駆動回路部280に出力するための回路である。
【0035】
位置検出センサ98は、印刷ヘッド121がホーム位置に達したことを検出し、識別センサ99は、テープカートリッジ4やテープTの種別及び印刷開始位置を検出し、それぞれの検出信号を制御部200に入力するようになっている。
【0036】
また、駆動回路部280は、ヘッド駆動回路281、モータ駆動回路282及び液晶駆動回路283により構成されている。ヘッド駆動回路281は、制御部200から出力される制御信号に従って、印刷部12の印刷ヘッド121を駆動する。同様に、モータ駆動回路282は、制御部200の指示に従って、印刷部12のCRモータ122、テープ送り部11のPFモータ111及び切断部13のカッターモータ131を駆動する。同様に、液晶表示回路283は、制御部200の指示に従って、画像表示部8を制御する。
【0037】
このように構成された制御系において、制御部200のCPU210は、ROM220内の制御プログラムに従って、入力インターフェイス250を介してキーボード3からの各種指令や各種データ、位置検出センサ98からの位置検出信号、識別センサ99からの識別情報信号等を入力し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM240内の各種データ等を処理し、出力インターフェイス260を介して駆動回路部280に制御信号を出力している。これにより、印刷制御や表示画面81の表示制御等を行うとともに、印刷ヘッド121を制御して所定の印刷条件でテープTにカラー印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制御している。
【0038】
ここで、このテープ印刷装置1によって、ラベルを作成するに必要なキャラクタ列等の入力操作や、入力されたキャラクタ列等をテープT1にカラー印刷する一般的な手順や動作は、カラー印刷可能なパソコンやワープロとほぼ同様であるので、その説明は省略する。
【0039】
以下では、この実施形態のテープ印刷装置1の特徴をなす色見本の印刷機能について詳細に説明する。
【0040】
ここで、色見本(カラーパレットともいう)とは、図6(A)に示すように、当該テープ印刷装置1が印刷可能な全ての色を、1枚のラベル内に印刷したものをいう。なお、図6(B)は、図6(A)に示す色見本での色割当て(一部だけ示している)を示す説明図である。図6の色見本の例では、6行11列の計66個の矩形領域のそれぞれに、異なる色(全66色)が印刷されたものである。
【0041】
図6(A)の右上の矩形領域(1行K列)は透明色であり、ユーザに誤解を生じさせないように、「透明」の用語も印刷される。また、ある矩形領域が属する列に付されている「A」〜「K」の文字と、その矩形領域が属する行に付されている「1」〜「6」の文字とをつなげた文字列、例えば、「A1」や「K6」等がその矩形領域の色についての色識別コードになっている。一般的に、色識別コードは、色見本での配列に無関係に定められているが、この実施形態においては、色見本での配列を尊重して色識別コードを定めている。
【0042】
このテープ印刷装置1では、ユーザが色見本の印刷を意図したときだけに、色見本の印刷を実行できるように、色見本の印刷を指令する操作を複雑にすることとしている。
【0043】
以下では、特殊印刷の種類の一つとして、色見本印刷があるとして説明する。なお、特殊印刷の他の種類としては、入力されたキャラクタ列等の印刷画像を有する同一ラベルを複数枚連続して印刷する連続印刷や、入力されたキャラクタ列の各キャラクタを鏡文字で印刷する鏡像印刷等がある。
【0044】
特殊印刷を指令する機能キー320が操作(例えば、シフトキーと印刷キーとの同時操作)されると、CPU210は、図7に示す特殊印刷プログラム223を開始する。
【0045】
そして、CPU210は、特殊印刷の各種類名を選択肢として含む選択画面を表示部84に表示させて、いずれかの選択肢(特殊印刷種類)をユーザによる選択させ(ステップST1)、その選択された選択肢(特殊印刷種類)を認識する(ステップST2)。なお、図7では省略しているが、ステップST1で選択画面を表示している際に、取消キーが操作された場合には、表示部84による表示をキャラクタ入力画面に復帰させる。
【0046】
色見本印刷以外の特殊印刷が選択された場合には、その選択された特殊印刷に係る処理を行うが(ステップST3)、その処理は、このテープ印刷装置1の特徴とは無関係であるので、これ以上の説明は省略する。
【0047】
ユーザによって色見本印刷が選択されたときには、CPU210は、当該テープ印刷装置1に現時点で装填されているテープT1(従ってテープカートリッジ)が色見本印刷が許可されているものであるか(例えば、所定幅又は所定幅以上のテープT1だけに色見本印刷を認めている)否かや、インクカートリッジが装填されているか否か等、色見本を実際に印刷できる状況に、当該テープ印刷装置1があるか否かを確認する(ステップST4)。
【0048】
当該テープ印刷装置1が色見本を印刷できる状況になければ、CPU210は、警告メッセージや所定幅のテープT1を有するテープカートリッジの装填を求めるメッセージ等を表示部84に所定時間だけ、又は、いずれかのキーが操作されるまで表示させ(ステップST5)、その表示終了要件(所定時間の経過、又は、いずれかのキー操作)が成立したときに、表示部84をキャラクタ入力画面に復帰させる(ステップST6)。
【0049】
一方、当該テープ印刷装置1が色見本を現実に印刷できる状況にあれば、CPU210は、色見本印刷を実行しても良いか否かをユーザに問う最終確認メッセージを表示部84に表示させ(ステップST7)、それに対して、実行が指示されたか取消が指示されたかを判定する(ステップST8)。
【0050】
最終確認メッセージに対して取消が指示されると、CPU210は、ステップST1に戻って、表示部84の表示を特殊印刷種類の選択画面に戻す。
【0051】
これに対して、最終確認メッセージに対しても、色見本印刷の実行が指示されると、CPU210は、印刷モードの設定画面を表示部84に表示させ、ユーザが選択した印刷モードを取り込む(ステップST9)。
【0052】
ここで、印刷モードとは、縦横のそれぞれについて何dpi(1インチ当たりのドット数)で印刷させるか、印刷ヘッドの単方向の移動でのみ印刷するのか若しくは双方向の移動で共に印刷させるか等の組合せで定まる印刷結果の精細度合(印刷精度)を定めるものである。上述した属性等によって、印刷ヘッドの横方向(横方向に順方向と逆方向とがある)の移動速度やテープT1の縦方向への送り速度が変わることになる。印刷モード(印刷精度)の種類として、例えば、(1)横方向(主走査方向)720dpi、縦方向720dpi、単方向印刷という第1の印刷モード、(2)横方向360dpi、縦方向720dpi、単方向印刷という第2の印刷モード、(3)横方向360dpi、縦方向360dpi、単方向印刷という第3の印刷モード、(4)横方向720dpi、縦方向180dpi、双方向印刷という第4の印刷モード等の4種類程度を設ければ良い。なお、上記の例の場合、印刷精度は、第1(最も高い)、第2、第3及び第4の印刷モードの順序になっている。
【0053】
CPU210は、印刷モードが定まると、ROM220から、色見本用の固定データ224を取り出し、印刷モード等に応じて、それをRAM240上の印刷画像用のバッファ領域に展開させると共に、表示部84にキャラクタ列「準備中」を表示させる(ステップST10)。
【0054】
ここで、色見本用の固定データ224のデータ形式は任意である。例えば、色見本用の固定データ224は、図6(A)に示す各矩形領域を色データが付与されたテキストデータとして持つようなものであっても良い。すなわち、色識別コード(例えばK4)が付与されたべた塗り矩形(■)を表すテキストデータ列として持つようなものであっても良い。また例えば、色見本用の固定データ224は、既にドット展開されたものであっても良く、ドット展開されたものをデータ圧縮したようなものであっても良い。なお、ドット展開方式のデータの場合には、印刷モードに対応した複数の色見本用の固定データ224が必要となる。
【0055】
色見本の印刷画像の展開が終了すると、CPU210は、表示部84にキャラクタ列「印刷中」を表示させると共に、印刷部12によって色見本の印刷を実行させる(ステップST11)。そして、色見本が印刷され終わると、CPU210は、切断部131によって色見本が印刷されたテープTの部分を切断させ(ステップST12)、表示部84をキャラクタ入力画面に復帰させる(ステップST6)。
【0056】
以上のようにして図6(A)に示すような色見本のラベルが得られる。得られた色見本ラベルの印刷精度は、上述のように、印刷モードの設定に応じて、ユーザが色見本ラベルでの印刷精度を任意に選択することができる。装置本体2の前面には、上述したように、色見本ラベルを貼付し得る領域2aが設けられているので、ユーザは、通常、得られた色見本ラベルをこの領域2aに貼付することとなる。
【0057】
このテープ印刷装置1は、カラー印刷用であるので、当然に、背景色や文字色等の設定変更機能を有している。このような背景色や文字色等の設定変更機能において、色識別コードを用いて色を指定できることも、このテープ印刷装置1の特徴をなしている。
【0058】
図8及び図9は、無地背景色設定プログラム245を示すフローチャートである。なお、無地背景色とは、背景模様(地紋)を有しない背景の色をいう。
【0059】
例えば、メニュー画面等によって無地背景色の設定が指示されると、CPU210は、無地背景色設定プログラム245に移行し、まず、色設定用の初期選択画面を表示部84に表示させる(ステップST20)。
【0060】
図10は、無地背景色についての色設定用の選択画面の一例を示すものである。この例では、表題「無地」と、全66種類のうちの3種類の色「白」、「赤」、「朱」が選択肢として表示されており、また、各色を表す名詞の脇には、その色についての色識別コード「A1」、「A2」、「A3」も表示されている。無地背景色のデフォルト値は白色に定められており、そのため、初期の選択画面では、選択肢「白A1」にカーソル(反転表示)が付与されている。なお、無地背景色が既に設定されているときには、色設定用の初期の選択画面は、設定されている色の選択肢を、3種類の選択肢の真中の選択肢(カーソルが付与されている)とした選択画面となる。
【0061】
選択画面中で表示されている色識別コードは、色見本での色識別コードと当然に一致している。
【0062】
図10に示すように、選択画面では、色の選択肢を3個しか表示できない。この実施形態の場合、後述するカーソルキー327の操作により選択肢を変更させる方法は、2種類許容されている。第1は、図6(A)に示す色見本での各色の配列において、縦方向の正逆のラスタスキャン状の順序に従う方法である。すなわち、「A1」−「A2」−…−「A6」−「B1」−「B2」−…「B6」−「C1」−「C2」−……「J6」−「K1」−「K2」−…「K6」−「A1」の順序に従う方法である。第2は、図6(A)に示す色見本での各色の配列において、横方向の正逆のラスタスキャン状の順序に従う方法である。すなわち、「A1」−「B1」−…−「K1」−「A2」−「B2」−…「K2」−「A3」−「B3」−……「K5」−「A6」−「B6」−…「K6」−「A1」の順序に従う方法である。第1の選択肢変更方法が初期時の変更方法である。なお、第1の選択肢変更方法か第2の選択肢変更方法かを示す変更方法フラグがRAM240に設けられている。
【0063】
色設定用の選択画面を表示している状態では、CPU210は、ユーザによるキー入力を待ち受けており、キー入力があると、操作されたキーを判別する(ステップST21)。
【0064】
カーソルキーが操作されたときには、CPU210は、カーソルを付与している選択肢を変更すると共に、必要に応じて、表示部84に表示させている3種類の色(選択肢)をスクロールさせたりする(ステップST22)。ここでのスクロールは、変更方法フラグの設定に基づいて、第1の選択肢変更方法又は第2の選択肢変更方法に従う次の選択肢を定めて行う。カーソル付与選択肢の変更後は、キー判別ステップST21に戻る。
【0065】
色識別コードを構成する「A」〜「K」のいずれかのキーが入力されたときには、CPU210は、表示部84の表示を、図11に示すような色識別コードの第1の入力画面にする(ステップST23)。図11の例では、表題「無地」をそのまま残し、入力された「A」、…、「J」又は「K」(図11の例は「B」が入力された例)を表示させる。その後、CPU210は、「1」〜「6」のいずれかのキー、取消キー又は選択キーの入力を待ち受け、入力されたキーを判別する(ステップST24)。
【0066】
取消キーが操作されたときには、「A」、…、「J」又は「K」が入力された直前の選択画面に復帰させ(ステップST25)、上述したキー判別ステップST21に戻る。
【0067】
「1」、…、「5」又は「6」のキーが操作されたときには、CPU210は、直前のアルファベットの入力と今回の数字入力とで定まる色識別コードの選択肢を、表示する3種類の選択肢の真中の選択肢とする図12に示すような選択画面を表示部84に表示させ(ステップST26)、上述したキー判別ステップST21に戻る。図12は、「B」、「1」の順にキー入力が行われた直後の選択画面を示している。なお、ステップST26の処理においては、今までが第2の選択肢変更方法に従っている場合には、第1の選択肢変更方法に従うように変更方法フラグを更新する。
【0068】
選択キーが操作されたときには、CPU210は、直前に入力されたアルファベットを有する色識別コードのうち3個の色識別コードの選択肢を、表示する3種類の選択肢とする図13に示すような選択画面を表示部84に表示させ(ステップST27)、上述したキー判別ステップST21に戻る。図13は、「B」、「選択」の順にキー入力が行われた直後の選択画面を示している。なお、ステップST27の処理においても、今までが第2の選択肢変更方法に従っている場合には、第1の選択肢変更方法に従うように変更方法フラグを更新する。また、ステップST27の処理において、表示させる3個の選択肢に係る識別コードの数字部は、図13に示すような「1」〜「3」に限定されるものではない。但し、連続する3個の数字であることは要する。
【0069】
上述したキー判別ステップST21において、色識別コードを構成する「1」〜「6」のいずれかのキーが操作されたと判別した場合には、CPU210は、表示部84の表示を、図14に示すような色識別コードの第2の入力画面にする(ステップST28)。図14の例では、表題「無地」をそのまま残し、入力された「1」、…、「5」又は「6」(図14の例は「2」が入力された例)を表示させる。その後、CPU210は、「A」〜「K」のいずれかのキー、取消キー又は選択キーの入力を待ち受け、入力されたキーを判別する(ステップST29)。
【0070】
取消キーが操作されたときには、「1」、…、「5」又は「6」が入力された直前の選択画面に復帰させ(ステップST30)、上述したキー判別ステップST21に戻る。
【0071】
「A」、…、「J」又は「K」のキーが操作されたときには、CPU210は、直前の数字入力と今回のアルファベット入力とで定まる色識別コードの選択肢を、表示する3種類の選択肢の真中の選択肢とする図15に示すような選択画面を表示部84に表示させ(ステップST31)、上述したキー判別ステップST21に戻る。図15は、「2」、「B」の順にキー入力が行われた直後の選択画面を示している。なお、ステップST31の処理においては、今までが第1の選択肢変更方法に従っている場合には、第2の選択肢変更方法に従うように変更方法フラグを更新する。
【0072】
選択キーが操作されたときには、CPU210は、直前に入力された数字を有する色識別コードのうち3個の色識別コードの選択肢を、表示する3種類の選択肢とする図16に示すような選択画面を表示部84に表示させ(ステップST32)、上述したキー判別ステップST21に戻る。図16は、「2」、「選択」の順にキー入力が行われた直後の選択画面を示している(図16は、図15と同一内容の図面であるが、前提となっているキー入力は異なっている)。なお、ステップST32の処理においても、今までが第1の選択肢変更方法に従っている場合には、第2の選択肢変更方法に従うように変更方法フラグを更新する。また、ステップST32の処理において、表示させる3個の選択肢に係る識別コードのアルファベット部は、図16に示すような「A」〜「C」に限定されるものではない。但し、連続する(巡回する)3個のアルファベットであることは要する。
【0073】
なお、色設定用の選択画面が表示されている際には、その前のキャラクタ入力画面での入力モードが、「ひらがな入力モード」や「ローマ字入力モード」であっても、自動的に「英数入力モード」にする。また、上述したステップST24やST28での処理で、図9に書き出しているキー以外のキーが操作されたときは、弱い警告(聴覚及び又は視覚に訴える警告)を行ってその操作を無視するようにしている。
【0074】
ユーザは、色識別コードを入力する際には、印刷された色見本を参照して入力することになる。
【0075】
上述キー判別ステップST21において、選択キーが操作されたと判別した場合には、CPU210は、その際にカーソルが付与されていた色を、無地背景色の設定色として、入力されていたキャラクタ列に関連付けてRAM240に記憶し(ステップST33)、無地背景色設定プログラム245を終了する。
【0076】
無地背景色設定プログラム245を終了したときには、他の色項目の設定処理に移行しても良く、直ちに、キャラクタ列の入力画面に復帰させるようにしても良い。いずれにせよ、色項目の設定処理から、キャラクタ列の入力画面に復帰させた場合には、自動的に切り換えられた「英数入力モード」から、色項目の設定処理を指示した際の入力モード、例えば「ひらがな入力モード」や「ローマ字入力モード」に戻すことを行う。
【0077】
以上では、無地背景色の設定処理について説明したが、文字色等の他の色属性の設定処理も同様である。すなわち、色を表す名詞と、色識別コードとの対で選択肢を構成すると共に、色識別コードの入力によっても選択肢の表示を変更できるようにして、いずれかの色を設定させる。
【0078】
上記実施形態によれば、色見本を印刷できるので、装置が実際に印刷した色を確認して各種の色属性の色設定を行うことができ、ユーザが意図した配色のラベルを正しく作成することができるようになる。また、インクカートリッジによって、同一色でも僅かに異なるようなことがあっても、インクカートリッジを交換した際に、色見本を印刷することを通じて、現時点で装填されているインクカートリッジを用いた場合の色見本を得ることができ、この点からも、ユーザが意図した配色のラベルを正しく作成することができるようになる。
【0079】
また、上記実施形態によれば、装置本体2の前面に色見本の貼付領域2aを設け、ユーザが色見本を貼付できるようにしているので、ユーザは容易に色見本を確認できる。しかも、色見本の貼付領域2aは、表示装置8の隣接した位置であるので、表示装置8に表示されている複数の色選択肢から所望の色選択肢を選択する際にほぼ同一方向の視線で色見本でのその色を確認することができ、使い勝手が非常に良好なものとなっている。
【0080】
さらに、上記実施形態によれば、色見本に色識別コードを付与し、各種色属性の表示選択肢の変更を色識別コードの入力によっても行うことができるようにしたので、色種類が多数あっても、容易に所望する選択肢を表示させることができる。
【0081】
さらにまた、上記実施形態によれば、色を選択させる選択画面で、色を表す名詞だけでなく、色識別コードも表示するようにしたので、色を表す名詞だけでは色のイメージをユーザが捉えられなくても、色識別コードを参照して色見本でその色を確認することができる。
(B)他の実施形態
(B−1)なお、上記実施形態においては、色見本が1種類のものを示したが、複数種類の色見本から、ユーザが好むものを選択して印刷できるようにしても良い。
【0082】
例えば、図6(A)に示すものの他、各色を表す領域が円形である色見本を用意するようにしても良い。また、図17(A)に示すような各色の領域の直下に色識別コードのキャラクタを印刷する色見本であっても良く、さらに、図17(B)に示すような同一の文字キャラクタを各色で印刷する色見本であっても良い。さらにまた、図示は省略するが、色を表す名称をその色で印刷した色見本であっても良い。
【0083】
また、色見本における各列又は各行を同系色(赤系、青系等)とするようにしても良い。このようにした場合、色選択画面において、色識別コードの各列又は各行に対応する半分の要素が入力されたとき、その列に属する全ての色の選択肢を一括して表示するように選択肢表示を切り換えるようにしても良い。
【0084】
さらに、上記実施形態においては、色見本には、「透明」を除き、色の呼称の名詞を含めないものを示したが、「透明」と同様に、色の呼称の名詞を含めるようにしても良い。
【0085】
(B−2)上記実施形態においては、色属性における色設定処理で、色識別コードが入力されたときに表示選択肢を変更させるものを示したが、色識別コードが入力されたときには直ちに設定されたものと扱うようにしても良い。
【0086】
(B−3)上記実施形態においては、装置が固定的に色見本を備えるものを示したが、装置が固定的に備える色見本に加えて、又は、装置が固定的に備える色見本に代えて、ユーザが任意の配列の色見本を作成登録できる(登録したものの削除も可能)ようにしても良い。
【0087】
図18は、色見本情報のユーザによる登録、削除に応じられる処理を示すフローチャートである。
【0088】
キャラクタ入力画面の表示中において、色見本情報の登録、削除を起動する所定の機能キー320が操作されると、CPU210は、図18に示す処理を開始し、まず、登録が指示されたか、削除が指示されたかを判別する(ステップST50)。
【0089】
登録が指示されると、行パラメータi及び列パラメータjを共に初期値1に設定した後(ステップST51)、色見本上でi行j列の配置位置にユーザが配置を希望する色成分の情報(色識別コード又は色を表す名詞;以下では色識別コードとして説明する)を取り込み(ステップST52)、その色識別コードに係る色成分は既に配置が決まっているものか否かを判別する(ステップST53)。
【0090】
指示された色成分の配置が既に決まっている場合には、その旨を警告した後(ステップST54)、色識別コードの入力ステップST52に戻る。一方、i行j列の位置に配置させるべく指示された色成分が、今まで配置が決まっていないものであると、i行j列の位置に配置させる色成分として、指示された色成分の確定処理を行う(ステップST55)。
【0091】
その後、列パラメータjがそのi行の最後の列(11列目)を表しているか否かを確認し(ステップST56)、最後の列を表していなければ列パラメータjを1インクリメントして(ステップST57)、i行j列の配置位置に係る色成分の色識別コードの入力ステップST52に戻る。
【0092】
これに対して、列パラメータjがそのi行の最後の列を表していると、行パラメータiが最終行(6行目)を表しているか否かを確認する(ステップST58)。最終行でなければ、行パラメータiを1インクリメントすると共に列パラメータjを1に設定し(ステップST59)、i行j列の配置位置に係る色成分の色識別コードの入力ステップST52に戻る。
【0093】
ステップST58の判別で、行パラメータiが最終行であるという結果を得ると、全ての配置位置の色成分を取り込んだので、今回の入力に係る色見本の識別情報を取り込むと共に(ステップST60)、RAM240にその色見本の情報を確定登録(記憶)させ(ステップST61)、登録又は削除の指示前の表示画面に復帰させて(ステップST62)、一連の登録処理を終了する。
【0094】
なお、このようにして登録された色見本の印刷結果としては、例えば、図17(A)に示すような各色成分の直下に色識別コードも印刷したものを適用することが好ましい。
【0095】
上述したステップST50において、削除が指示されたと判別すると、登録されている色見本の識別情報を有する選択画面を表示させて削除しようとする色見本を選択させる(ステップST63)。ここで、識別情報を表示する色見本は、ユーザが登録したものであり、装置が固定的に有する色見本は対象としない。
【0096】
その後、削除の実行又は取消が指示されたかを判別する(ステップST64)。取消が指示されると、登録又は削除の指示前の表示画面に復帰させる(ステップST62)。一方、実行が指示されると、削除を実行して良いかの最終確認メッセージを表示させた後(ステップST65)、実行又は取消が指示されたかを判別する(ステップST66)。最終確認メッセージに対して取消が指示されると、登録又は削除の指示前の表示画面に復帰させる(ステップST62)。最終確認メッセージに対して実行が指示されると、ステップST63で選択された識別情報が付与されている色見本をRAM240から削除し(ステップST67)、登録又は削除の指示前の表示画面に復帰させる(ステップST62)。
【0097】
以上では、新規に登録する例を示したが、既に登録されている色見本(装置が固定的に有するものを含む)を読み出して、それを修正した後、同一の識別情報又は新たな識別情報を付与して登録するようにしても良い。
【0098】
(B−4)上記実施形態においては、色見本の貼付領域2aを設けて1個の色見本を貼付できるものを示したが、これに代えて、開閉可能なリング部材を装置前面に設けておき、このリング部材に色見本(ラベル)の1個の隅を綴じるようにしても良い。この場合には、色見本が複数あって全てを印刷しても、ユーザは綴じられた色見本をめくることを通じて、所望する色見本での色確認作業を行うことができる。
【0099】
(B−5)上記実施形態においては、色識別コードのコード体系が1個のものを示したが、複数のコード体系を有するものであっても良い。例えば、色見本の印刷が指示された場合、その印刷が指示された色見本でのコード体系が選択されたとして扱うようにしても良い。言い換えると、色見本とコード体系とを1対1で対応させたものであっても良い。コード体系の選択によって、色属性での選択処理でも、そのコード体系での色識別コード等が表示されることになる。
【0100】
(B−6)上記実施形態では、印刷画像(キャラクタ画像及び背景画像)の入力手段を備えたテープ印刷装置を示したが、パソコン等で入力された印刷画像の転送にも応じられるようにしても良い。この場合には、パソコン等がテープ印刷装置の入力手段を構成している。また、印刷を行う装置側は、入力手段を完全に備えないものであっても良い。
【0101】
(B−7)上記実施形態では、本発明をテープ印刷装置に適用した場合について説明したが、ワープロ等にも適用できることはいうまでもない。なお、ディスプレイがカラーディスプレイであっても、表示色と印刷色とは必ずしも一致しないので、本発明による色見本の印刷機能は効果を奏することができる。また、キャラクタ列等の入力機能が一切ない単なるカラー印刷装置に対しても本発明を適用することができる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカラー印刷装置によれば、印刷し得る全ての色を含む色見本情報を記憶している色見本記憶手段と、色見本の印刷を指令する色見本印刷指令手段と、色見本の印刷が指令されたときに、色見本記憶手段に記憶されている色見本情報に基づいて、印刷媒体に色見本を印刷する印刷手段とを備えるので、色見本を印刷することができ、その結果、装置が印刷した際の色を正しくユーザに提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る印刷装置を適用したテープ印刷装置の外観斜視図である。
【図2】実施形態のテープ印刷装置の装置本体の内部を示す断面構造図である。
【図3】実施形態のキーボードのキー配置図である。
【図4】実施形態の画像表示部を示す拡大平面図である。
【図5】実施形態のテープ印刷装置の制御系を示すブロック図である。
【図6】実施形態の色見本の説明図である。
【図7】実施形態の特殊印刷処理を示すフローチャートである。
【図8】実施形態の無地背景色設定処理を示すフローチャート(1)である。
【図9】実施形態の無地背景色設定処理を示すフローチャート(2)である。
【図10】実施形態の無地背景色設定用の初期選択画面を示す説明図である。
【図11】図10の表示状態で、色識別コードを構成するアルファベットが入力されたときの画面を示す説明図である。
【図12】図11の表示状態で、色識別コードを構成する数字が入力された後の選択画面を示す説明図である。
【図13】図11の表示状態で、選択キーが操作された後の選択画面を示す説明図である。
【図14】図10の表示状態で、色識別コードを構成する数字が入力されたときの画面を示す説明図である。
【図15】図14の表示状態で、色識別コードを構成するアルファベットが入力された後の選択画面を示す説明図である。
【図16】図14の表示状態で、選択キーが操作された後の選択画面を示す説明図である。
【図17】色見本の変形例を示す説明図である。
【図18】他の実施形態による色見本の登録、削除処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…テープ印刷装置、3…キーボード、4…テープカートリッジ、5…インクカートリッジ、8…画像表示部、12…印刷部、81…表示画面、82…液晶表示部、84…表示部、99…識別センサ、200…制御部、210…CPU、220…ROM、223…特殊印刷プログラム、224…色見本用固定データ、225…無地背景色設定プログラム、240…RAM、283…液晶駆動回路、T…テープ。

Claims (5)

  1. 印刷し得る全ての色を含む色見本情報であって、各色に付与された色識別コードを規定する情報を含む色見本情報を記憶している色見本記憶手段と、
    色見本の印刷を指令する色見本印刷指令手段と、
    上記色見本印刷指令手段により色見本の印刷が指令されたときに、上記色見本記憶手段に記憶されている色見本情報に基づいて、印刷媒体に色見本を印刷する印刷手段と
    色選択時の選択画面を表示する表示部を有し、入力された文字や背景に対する色選択を取り込むものであって、印刷し得る色のうち、所定数ずつの色を選択可能な候補として表示すると共に、選択可能な所定数の候補を、カーソルキーの操作に応じ、上記色見本の配列上でラスタスキャン状に変化させる色指定手段と
    を備えることを特徴とするカラー印刷装置。
  2. 上記表示に隣接する装置本体の表面領域に、印刷された色見本を貼付し得る領域が確保されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷装置。
  3. 上記印刷手段によって色見本を印刷する際の印刷精度を設定する色見本印刷精度設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷装置。
  4. 上記色見本記憶手段が複数種類の色見本情報を記憶しているものであり、上記色見本印刷指令手段は、色見本情報の種類を特定して色見本の印刷を指令するものであることを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷装置。
  5. 上記色見本記憶手段に記憶させる色見本情報を、入力操作に応じて作成したり、作成された色見本情報を削除させたりする色見本情報編集手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷装置。
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