JP2003064433A - 装飾用銅合金 - Google Patents

装飾用銅合金

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JP2003064433A
JP2003064433A JP2001248712A JP2001248712A JP2003064433A JP 2003064433 A JP2003064433 A JP 2003064433A JP 2001248712 A JP2001248712 A JP 2001248712A JP 2001248712 A JP2001248712 A JP 2001248712A JP 2003064433 A JP2003064433 A JP 2003064433A
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Akio Suzumura
暁男 鈴村
Yoshinori Kawabuchi
良範 川淵
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Hohoemi Brains Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金−銅合金から金−銀−銅合金と同じ色をし
てほぼ同じに見える装飾用銅合金を提供する。 【解決手段】 質量%で1〜6%のAlと、0〜3%の
Tiを含有し残部が実質的にCuからなるもので、その
反射光スペクトルが金−銅合金から金−銅−銀合金とほ
ぼ同じxy色度座標値あるいはLab座標値を持つ装飾
用銅合金である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は装飾用合金の製造に
係り、特に金合金とよく似た装飾用銅合金に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】金を銅と/あるいは銀で割った合金は装
飾品に用いられることが多い。金を銀で割った合金はホ
ワイトゴールドと呼ばれて白い輝きを持った貴金属とし
て用いられ、それにロジウムメッキを施して用いられる
ことがある。一方金を銅で割った合金はいわゆる金の光
沢を有しているので、金と同じ装飾品として用いられ
る。金−銅の合金に更に銀を含ませている合金は、金−
銅合金と金−銀合金の中間の色調を呈し、他の金合金と
同様に装飾品に用いられている。 【0003】装飾の用途、すなわち装身具、食器、家具
などに金あるいは上で述べた金合金が用いられることが
多い。金あるいは金合金は財産的な価値が高いものであ
るが、装飾という観点からは必ずしも金や金合金である
必要がなく、金や金合金と同じに見える他の合金を用い
れば十分なことが多い。 【0004】物体の色は反射光のスペクトルが同じであ
れば同じに見える。反射光スペクトルは国際照明委員会
(CIE)によって定められたxy色度座標系で表すこ
とができる。また色が視覚的にどの程度離れているかを
比較する場合は、Lab表色系がよく用いられている。
物体の色を比較したときに、その反射光スペクトルのx
y色度座標値がきわめて近いあるいはLab座標値がき
わめて近い場合に、比較した物体は基本的に同じに見え
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では金あ
るいは金合金とほぼ同じに見える装飾用銅合金を提供す
ることを目的としている。 【0006】特に本発明では、金−銅合金から金−銅−
銀合金とほぼ同じに見える装飾用銅合金を提供すること
を目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の装飾用銅合金は
質量%で、1〜6%のAlと、0〜3%のTiを含有し
残部が実質的にCuからなるもので、その反射光スペク
トルが金−銅合金から金−銅−銀合金とほぼ同じxy色
度座標値あるいはLab座標値を持つことを特徴とする
ものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の装飾用銅合金は質量%で
Alを1〜6%含有する。銅合金はAlの含有量に応じ
て、その色が変化して、Al含有量が低いときには金属
銅本来の色が強くでて、Al含有量が増えるに従って白
色が強くなってホワイトゴールドのような色を呈する。
Al含有量が1%未満の時には、金あるいは金属銅の色
とあまり変わらなくて、xy色度座標でそのx座標値が
0.37以上となる。Al含有量が4.9%を超えると
ホワイトゴールドよりも白くなってくる。しかしAl含
有量が6%までは金属銀と同じような色を呈している。
そこでAl含有量を1〜6%とした。 【0009】本発明の装飾用銅合金は質量%でTiを0
〜3%含有する。Ti含有量が0%すなわちTiを含有
しない銅−Al合金(Al1.5%)であっても、銅割
20金すなわち16.5%銅を含む金合金と同様な色を
している。Ti含有量が増えるに従いxy色度座標でそ
のy座標値が小さくなっていくとともに、x座標値も小
さくなっていって、金属銀の色に近づいていく。Ti含
有量が3%を超えるとxy色度座標でx座標値が0.3
2未満またy座標値が0.33以下となる。そこでTi
含有量を0〜3%とした。 【0010】本発明の装飾用銅合金に、通常含まれる不
純物としてFe,Co,Mn,Znなどをそれぞれ0.
5質量%以下含んでいても合金の反射光スペクトルに影
響を与えない。Ni,Crはそれぞれ0〜5質量%含む
ことができる。また合金の耐食性を向上するためにIn
などを添加することができる。 【0011】表1に示す組成をした銀含有量を段階的に
変えた金−銀合金の試料と、表2に示す組成をした銅含
有量を段階的に変えた金−銅合金の試料を準備し、その
表面の4mm以上の直径を持った部分をバフ研磨して鏡
面とした。これら試料の鏡面部に光を当てて、その反射
光スペクトルを分光光度計によって測定してxy色度座
標値を求めた。分光光度計としてグレタグ分光光度計を
用い、光源としてガス入りタングステンコイル電球を用
いJISZ8720に規定されている標準の光Aを用い
た。そのxy色度座標値をxy色度座標にプロットして
関係カーブとしたものを図1に示す。xy色度座標値か
らLab座標値に変換し、それをLab座標にプロット
して関係カーブとしたものを図2に示す。 【0012】 【表1】【0013】 【表2】 【0014】図1から明らかなようにxy色度座標は純
金(試料1−1)では(0.402,0.409)、銀
割14金(試料1−5)では(0.332,0.36
4)、純銀(試料1−7)では(0.305,0.32
4)であり、金−銀合金はこれらのプロットを結ぶカー
ブとなっている。銅割18金(試料2−4)では(0.
35,0.349)、銅割14金(試料2−5)では
(0.345,0.339)、純銅(試料2−7)では
(0.376,0.352)であり、金−銅合金はこれ
らのプロットと純金のプロットを結ぶカーブとなってい
る。金−銀−銅合金のカーブはこれら金−銀合金カーブ
と金−銅合金カーブの間にある。 【0015】また、図2から明らかなようにLab座標
系は純金(試料1−1)では(3.6587,30.3
246)、銀割14金(試料1−5)では(−3.13
6,8.2932)、純銀(試料1−7)では(−0.
9333,−1.9267)であり、金−銀合金はこれ
らのプロットを結ぶカーブとなっている。銅割18金
(試料2−4)では(3.4272,5.2356)、
銅割14金(試料2−5)では(4.256,3.56
02)、純銅(試料2−7)では(8.064,8.4
188)であり、金−銅合金はこれらのプロットと純金
のプロットを結ぶカーブとなっている。金−銀−銅合金
のカーブはこれら金−銀合金カーブと金−銅合金カーブ
の間にある。 【0016】次にAlの添加量を表3のように変えた銅
−Al合金を作製した。その一連の合金について上と同
様に測定して、xy色度座標及びLab座標値を求め
て、それらを図1及び2にプロットした。 【0017】 【表3】 【0018】図1のxy色度座標から明らかなように、
銅−Al合金(Ti含有量0%)のxy色度座標値のカ
ーブはAl含有量約1.5%のところで金−銅合金のカ
ーブの銅含有量16.5%で交わっている。Al含有量
1.0%以上では金−銅合金のx座標値を持つことがわ
かる。また銅−Al合金のxy色度座標値のカーブはA
l含有量約4.9%のところで金−銀合金のカーブの銀
含有量約50%で交わっている。すなわち、銅−1.5
%Al合金は金−16.5%銅合金と同じ反射光スペク
トルを持ち、銅−4.9%Al合金は金−50%銀合金
と同じ反射光スペクトルを持ち、それらは同じ色に見え
るものである。Al含有量が4.9%以下ではホワイト
ゴールドと金−銅合金の間のx座標値となっている。図
2のLab座標についても同じことがいえる。 【0019】銅をベースにしてそれぞれTiを1%、2
%、4%含有させたものに、Al添加量を表4のように
変えて作製した銅−1%Ti−Al合金、銅−2%Ti
−Al合金、銅−4%Ti−Al合金及び銅をベースに
してTi添加量を同表のように変えて作製した銅−Ti
合金についても、上と同様にしてxy色度座標値及びL
ab座標値を求めてそれらを各々図1及び図2にプロッ
トした。 【0020】 【表4】 【0021】銅−1%Ti−Al合金のカーブは、Al
約1.5%のところで金−銅合金と交差しているので、
この組成を持った銅−1%Ti−Al合金は金−銅合金
と色が同じである。銅−2%Ti−Al合金のカーブ
は、Al約4.5%のところで金−銀合金と交差してい
るので、この組成を持った銅−2%Ti−Al合金は金
−銀合金と色が同じである。また銅−1%Ti−2%A
l合金は金−銀合金カーブの近くにあるので、この合金
も金−銀合金と色がほぼ同じである。 【0022】更に銅−Ti合金はTi1.5%以下にお
いて金−銅合金の銅量41.6%以上と重なっている。
すなわち金−銅合金の14金よりも金量の低い合金と同
じ色であることがわかる。 【0023】しかし、Ti4%を含有する試料6−1か
ら6−3においては純銀に近い白色を呈しているので、
Ti量は3%以下とする必要がある。 【0024】 【発明の効果】以上本発明を説明したように、本発明に
よって金−銅合金から金−銀−銅合金と同じ色をした装
飾用銅合金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】xy色度座標グラフである。 【図2】Lab座標グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A44C 25/00 A44C 25/00 A 27/00 27/00

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 質量%で1〜6%のAlと、0〜3%の
    Tiを含有し残部が実質的にCuからなるもので、その
    反射光スペクトルが金−銅合金から金−銅−銀合金とほ
    ぼ同じxy色度座標値あるいはLab座標値を持つこと
    を特徴とする装飾用銅合金。
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