JPH11117032A - 装飾用特殊アルミニウム青銅 - Google Patents

装飾用特殊アルミニウム青銅

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JPH11117032A
JPH11117032A JP31577697A JP31577697A JPH11117032A JP H11117032 A JPH11117032 A JP H11117032A JP 31577697 A JP31577697 A JP 31577697A JP 31577697 A JP31577697 A JP 31577697A JP H11117032 A JPH11117032 A JP H11117032A
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JP
Japan
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aluminum bronze
corrosion resistance
aluminum
discoloration
ornament
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JP31577697A
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English (en)
Inventor
Isao Tsukamoto
勲 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のアルミニウム青銅は、時の経過ととも
に次第に変色し、金属光沢を失い、製造または製作され
た製品の美観を損なうものであった。この改善すべき耐
変色性を附与したアルミニウム青銅を提供することを目
的とする。 【構成】 耐変色性を附与した本発明アルミニウム青銅
の金属元素組成は、重量%にてアルミニウム(Al)5
〜9%、ニッケル(Ni)1〜4%、インジウム(I
n)0.005〜0.3%の他に、マンガン(Mn)
0.1〜0.5%、コバルト(Co)0.001〜00
1%、ベリリウム(Be)0.0025〜0.2%、チ
タン(Ti)0.001〜0.01%、クロム(Cr)
0.05〜0.2%、ゲルマニウム(Ge)0.002
5〜0.2%のうちの一種又は二種を含有し、残部銅
(Cu)と不可避不純物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は黄金色の美観を目的とす
る展伸材、鋳造品など広い範囲に使用する装飾用特殊ア
ルミニウム青銅である。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム青銅は、耐食性、耐
海水性、耐摩耗性などの化学工業用部品、船舶部品、機
械部品の工業的用途、及び美術工芸品、装身具、食器な
どの美術装飾的用途として多く使用されている。アルミ
ニウム青銅はアルミニウム量が、重量として5%〜12
%でアルミ金と呼ばれる美しい黄金色の色調を呈する。
しかし時の経過とともに次第に変色し、金属光沢を失い
美観を損なうものであった。従って黄金色の美観を目的
とする展伸材、美術装飾的鋳造品に使用するアルミニウ
ム青銅の耐食性に、まだ改善の余地が残されていた。ま
た、従来、銅合金の変色を防ぐため、化学的処理を施し
て製作されているが、製作された製品の表面に傷がつい
たり、又は錆を発生させ、美観を損なうものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、アルミニ
ウム青銅の展伸材、鋳造品などが長期に亘って黄金色の
色調を呈し、美術的装飾的価値を保持しうるための研究
を重ねた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の耐食性特殊アル
ミニウム青銅は、重量%にてアルミニウム(Al)5〜
9%、ニッケル(Ni)1〜4%、インジウム(In)
0.005〜0.3%の他に、マンガン(Mn)0.1
〜0.5%、コバルト(Co)0.001〜0.01
%、ベリリウム(Be)0.0025〜0.2%、チタ
ン(Ti)0.001〜0.01%、クロム(Cr)
0.05〜0.2%、ゲルマニウム(Ge)0.002
5〜0.2%のうちの一種又は二種を含有し、残部銅
(Cu)と不可避不純物からなる化学組成をもって目的
に合うことをつきとめた。
【0005】
【作用】本発明の装飾用特殊アルミニウム青銅を鋳造し
得た、鋳塊を熱処理後、研磨し、室内に90日間放置
し、更に人工汗浸漬試験においても変色はなく、曇りの
変色、及び青錆の発生はなく、金属光沢の劣化は全く見
られない。
【0006】本発明特殊合金の組成成分について、その
作用と添加量の限定理由を説明する。
【0007】Alは黄金色の色調と強度を決定する必要
な主元素であり、その添加量が5%未満では黄金色の色
調が低下する。一方9%を越えて添加すると、加工性が
低下する。
【0008】Niは耐食性の向上に有効な元素であり、
その添加量が1%未満では効果が充分ではなく、一方4
%を越えて添加しても、効果が飽和し、経済的にも好ま
しくない。
【0009】Inは耐食性を一段と向上させる元素であ
り、その添加量が0.005%未満では効果が充分では
なく、一方0.3%を越えて添加すると、結晶粒が粗大
化し、加工性が低下する。
【0010】Mnは合金の強度靭性、及び耐食性に寄与
する元素であり、その添加量が0.1%末満では効果が
充分ではなく、一方、0.5%を越えて添加すると、素
地中にβ相が多く生成し、耐食性が低下する。
【0011】Coは合金の耐食性及び冷間加工性を向上
させる元素であり、その添加量が0.001末満では効
果が充分ではなく、一方、0.01%を越えて添加する
と素地に金属間化合物が析出し、耐食性及び冷間加工性
が低下する。
【0012】Be及びGeは、いずれも合金の耐食性を
向上させる作用があるが、その添加量が、それぞれ0.
0025%未満では効果が充分ではなく、一方、その添
加量が0.2%を越えると、結晶粒が粗大化し、塑性加
工性及び耐食性が低下する。
【0013】Tiは合金の耐食性及び冷間加工性を向上
させる元素であり、その添加量が0.001未満では効
果が充分ではなく、一方、0.01%を越えて添加する
と素地に金属間化合物が析出し、耐食性及び冷間加工性
が低下する。
【0014】Crは合金の耐食性、引張強さを増す元素
であり、その添加量が0.05%未満では効果が充分で
なく、0.2%を越えると素地中にβ相を生成し、耐食
性が低下する。また、鋳造時の湯流れが悪くなる。
【0015】
【実施例】本発明合金の実施例としてその表を第1表に
示す。
【表1】
【0016】表2は、耐食性を評価するため、第1表に
示した熱処理後の合金鋳塊を研磨し、室内に90日間放
置した時の色調の変化を試験した結果と、人工汗浸漬試
験の結果を示す。人工汗浸漬試験は水1リットル中に塩
化ナトリウム10g、乳酸1ml、尿素1.5gを溶解
し、この液にアンモニア水0.2mlを加えた液中に2
4時間試料を汗浸して行った。
【表2】 前表中の記号は、以下の通りである。 A:曇りのごとき変色は全く認められず、金属光沢を保
持する。 B:全面に曇りの変色が認められ、金属光沢が劣化す
る。 C:全面が褐色に変色し、金属光沢は全くなく、青錆が
点在する。
【0017】上記第2表の色調変化試験結果から明らか
なように、本発明実施例No.1〜No.10は良好な
耐食性を有していることが分かる。
【0018】
【発明の効果】このように、製造又は製作された製品
は、化学的処理を施すことなく、アルミ金と呼ばれる美
しい黄金色をいつまでも保持し続け、展伸材、美術装飾
的鋳造品などの用途に使用するには極めて好適なもので
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%にてアルミニウム(Al)5〜9
    %、ニッケル(Ni)1〜4%、インジウム(In)
    0.005〜0.3%の他に、マンガン(Mn)0.1
    〜0.5%、コバルト(Co)0.001〜0.01
    %、ベリリウム(Be)0.0025〜0.2%、チタ
    ン(Ti)0.001〜0.01%、クロム(Cr)
    0.05〜0.2%、ゲルマニウム(Ge)0.002
    5〜0.2%のうちの一種又は二種を含有し、残部銅
    (Cu)と不可避不純物からなる装飾用特殊アルミニウ
    ム青銅。
JP31577697A 1997-10-13 1997-10-13 装飾用特殊アルミニウム青銅 Pending JPH11117032A (ja)

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JP31577697A JPH11117032A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 装飾用特殊アルミニウム青銅

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JP31577697A JPH11117032A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 装飾用特殊アルミニウム青銅

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JPH11117032A true JPH11117032A (ja) 1999-04-27

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ID=18069420

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002060867A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Masaya Mori アルミニウム青銅
JP2003064433A (ja) * 2001-08-20 2003-03-05 Hohoemi Brains Inc 装飾用銅合金
CN102219396A (zh) * 2011-04-12 2011-10-19 成都南玻玻璃有限公司 可钢化金色低辐射镀膜玻璃及其制造方法

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JP2003064433A (ja) * 2001-08-20 2003-03-05 Hohoemi Brains Inc 装飾用銅合金
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