JPH08319526A - 耐変色性銅合金 - Google Patents
耐変色性銅合金Info
- Publication number
- JPH08319526A JPH08319526A JP15661595A JP15661595A JPH08319526A JP H08319526 A JPH08319526 A JP H08319526A JP 15661595 A JP15661595 A JP 15661595A JP 15661595 A JP15661595 A JP 15661595A JP H08319526 A JPH08319526 A JP H08319526A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper alloy
- discoloration
- aluminum
- copper
- resistance
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【 目的 】 従来の銅合金は、時の経過とともに次第
に変色し、金属光沢を失い、製作された製品の美観を損
うものであった。この改善すぺき耐変色性を附与した銅
合金を提供することを目的とする。 【 構成 】 耐変色性を附与した本発明銅合金の金属
元素組成は、重量%にてアルミニウム(Al)7.0〜
7.5%、ニッケル(Ni)2.5〜3.0%、マンガ
ン(Mn)1.5%、クロム(Cr)2.5〜3.0
%、珪素(Si)1.3%、残部銅(Cu)からなる。
に変色し、金属光沢を失い、製作された製品の美観を損
うものであった。この改善すぺき耐変色性を附与した銅
合金を提供することを目的とする。 【 構成 】 耐変色性を附与した本発明銅合金の金属
元素組成は、重量%にてアルミニウム(Al)7.0〜
7.5%、ニッケル(Ni)2.5〜3.0%、マンガ
ン(Mn)1.5%、クロム(Cr)2.5〜3.0
%、珪素(Si)1.3%、残部銅(Cu)からなる。
Description
【発明の詳細な説明】
【 0001 】
【 産業上の利用分野 】本発明は、美術工芸品、装身
具などの広い範囲に使用する耐変色性銅合金である。 【 0002 】 【 従来の技術 】従来、銅合金はその目的によって工
業的用途と美術装飾的用途に大別される。工業的用途と
しては機械部品材料、電気部品材料などの工業用品に広
く使用されている。また、美術装飾的用途としては美術
工芸品、装身具、食器などの美術装飾品として多く使用
されている。とりわけ、アルミニウム系銅合金において
は、アルミニウム量が重量にて5%〜12%でアルミ金
と呼ばれる美しい黄金色の色調を呈する。しかし、時の
経過とともに次第に変色し金属光沢を失ない美観を損う
ものであった。このアルミニウム系銅合金の耐変色性を
保持するために、数種類の金属元素を添加して研究をな
されてきたが、耐変色性にまだ改善の余地が残されてい
た。また、従来、銅合金の変色を防ぐため、化学的処理
(鍍金)を施して製作されているが、製作された製品の
表面に傷がついたり、または錆を発生させ美観を損うも
のであった。 【 0003 】 【 発明が解決しようとする課題 】本発明者は、アル
ミニウム系銅合金の変色をなくし、製作された製品の美
観を劣化させることなく、その美術装飾的価値を保持し
うるための研究を重ねた。 【0004 】 【 課題を解決するための手段 】その結果、重量%に
てアルミニウム(Al)7.0〜7.5%、ニッケル
(Ni)2.5〜3.0%、マンガン(Mn)1.5
%、クロム(Cr)2.5〜3.0%、珪素(Si)
1.3 %,残部銅(Cu)の金属元素組成をもって目
的に合うことをつきとめ、発明を完成することができ
た。 【 0005 】 【 作用 】本発明のアルミニウム系銅合金を鋳造し、
その鋳魂を研磨し、7年間大気中に放置しても変色はな
く、金属光沢の劣化は全く見られない。このような作用
は、重量%にてアルミニウム(Al)7.0〜7.5
%、残部銅(Cu)に対し、ニッケル(Ni)2.5〜
3.0%、マンガン(Mn)1.5%、クロム(Cr)
2.5〜3.0%、珪素(Si)1.3%の金属元素を
添加した結果である 【 0006】 【 実施例 】以下、本発明の実施例について説明す
る。本発明の実施例はこれに限定されるものではない。
重量%にて組成されたアルミニウム系銅合金を鋳造し、
その鋳塊を研磨し、7年間大気中に放置したときの色調
の変化を示したものである。 【 0007】 【表1】 【0008 】 【表2】 表2の色調変化試験結果で示すように、最適な耐変色性
銅合金は表1の組成7組成8の金属元素組成である。本
発明は、耐変色性にまだ改善の余地が残されていたアル
ミニウム系銅合金は、重量%でアルミニウム(Al)
7.0〜7.5%、ニッケル(Ni)2.5〜3.0
%、マンガン(Mn)1.5%、クロム(Cr)2.5
〜3.0%、珪素(Si)1.3%、残部銅(Cu)の
金属元素組成をもって解決できた。 【 0009 】 【 発明の効果 】この発明によれば、鋳造で製作され
た製品は、化学的処理(鍍金)を施すことなく、アルミ
金と呼ばれる美しい黄金色をいつまでも保持し続け美術
工芸品、装身具などの用途に使用するには極めて好適な
ものである。
具などの広い範囲に使用する耐変色性銅合金である。 【 0002 】 【 従来の技術 】従来、銅合金はその目的によって工
業的用途と美術装飾的用途に大別される。工業的用途と
しては機械部品材料、電気部品材料などの工業用品に広
く使用されている。また、美術装飾的用途としては美術
工芸品、装身具、食器などの美術装飾品として多く使用
されている。とりわけ、アルミニウム系銅合金において
は、アルミニウム量が重量にて5%〜12%でアルミ金
と呼ばれる美しい黄金色の色調を呈する。しかし、時の
経過とともに次第に変色し金属光沢を失ない美観を損う
ものであった。このアルミニウム系銅合金の耐変色性を
保持するために、数種類の金属元素を添加して研究をな
されてきたが、耐変色性にまだ改善の余地が残されてい
た。また、従来、銅合金の変色を防ぐため、化学的処理
(鍍金)を施して製作されているが、製作された製品の
表面に傷がついたり、または錆を発生させ美観を損うも
のであった。 【 0003 】 【 発明が解決しようとする課題 】本発明者は、アル
ミニウム系銅合金の変色をなくし、製作された製品の美
観を劣化させることなく、その美術装飾的価値を保持し
うるための研究を重ねた。 【0004 】 【 課題を解決するための手段 】その結果、重量%に
てアルミニウム(Al)7.0〜7.5%、ニッケル
(Ni)2.5〜3.0%、マンガン(Mn)1.5
%、クロム(Cr)2.5〜3.0%、珪素(Si)
1.3 %,残部銅(Cu)の金属元素組成をもって目
的に合うことをつきとめ、発明を完成することができ
た。 【 0005 】 【 作用 】本発明のアルミニウム系銅合金を鋳造し、
その鋳魂を研磨し、7年間大気中に放置しても変色はな
く、金属光沢の劣化は全く見られない。このような作用
は、重量%にてアルミニウム(Al)7.0〜7.5
%、残部銅(Cu)に対し、ニッケル(Ni)2.5〜
3.0%、マンガン(Mn)1.5%、クロム(Cr)
2.5〜3.0%、珪素(Si)1.3%の金属元素を
添加した結果である 【 0006】 【 実施例 】以下、本発明の実施例について説明す
る。本発明の実施例はこれに限定されるものではない。
重量%にて組成されたアルミニウム系銅合金を鋳造し、
その鋳塊を研磨し、7年間大気中に放置したときの色調
の変化を示したものである。 【 0007】 【表1】 【0008 】 【表2】 表2の色調変化試験結果で示すように、最適な耐変色性
銅合金は表1の組成7組成8の金属元素組成である。本
発明は、耐変色性にまだ改善の余地が残されていたアル
ミニウム系銅合金は、重量%でアルミニウム(Al)
7.0〜7.5%、ニッケル(Ni)2.5〜3.0
%、マンガン(Mn)1.5%、クロム(Cr)2.5
〜3.0%、珪素(Si)1.3%、残部銅(Cu)の
金属元素組成をもって解決できた。 【 0009 】 【 発明の効果 】この発明によれば、鋳造で製作され
た製品は、化学的処理(鍍金)を施すことなく、アルミ
金と呼ばれる美しい黄金色をいつまでも保持し続け美術
工芸品、装身具などの用途に使用するには極めて好適な
ものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【 請求項1 】 重量%にてアルミニウム(Al)
7.0〜7.5%、ニッケル(Ni)2.5〜3.0
%、マンガン(Mn)1.5%、クロム(Cr))2.
5〜3.0%、珪素(Si)1.3 %、残部銅(C
u)からなる耐変色性銅合金
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15661595A JPH08319526A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 耐変色性銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15661595A JPH08319526A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 耐変色性銅合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08319526A true JPH08319526A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15631607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15661595A Pending JPH08319526A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 耐変色性銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08319526A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002060867A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Masaya Mori | アルミニウム青銅 |
-
1995
- 1995-05-19 JP JP15661595A patent/JPH08319526A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002060867A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Masaya Mori | アルミニウム青銅 |
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