JPS60177152A - 装飾用黄金色系銅合金

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】本発明は、装飾用金合金の代用として用いられる黄金色
系銅合金に関するものである。

近年の省資源化に伴い、装飾用金合金の代用として黄金
色系合金材料が要求されている。

一般に装飾品に於いては、耐食性が良好であることが具
備条件の一つとされ°ζいる。更には、これ等の装飾品
は装飾性の面から、複雑な加工が施される為、その加工
が容易であること、さらにその色が黄金色に近いことも
併せて要求されている。

ところで、装飾用黄金色系材料として用いられている合
金としてはＺ　ｎ　３０ｗｔ％、残部Ｃｕより成る黄銅
合金があるが、この合金は耐食性が悪く、複雑な形状に
加工しづらいという欠点があった。

本発明は、上記の欠点を解消せんが為になされたもので
あり、銅系合金で耐食性、加工性に優れ、かつ黄金色を
有する装飾用黄金色系銅合金を提供せんとするものであ
る。

本発明による装飾用黄金色系銅合金はＺｎ７〜４５ｗ　
ｔ％、　Ａ　Ｉ’　０．１〜１．８ｗｔ％、貴金属０．
０１〜２　ｗｔ％、残部Ｃｕより成る合金である。

本発明による装飾用黄金色系銅合金に於いて、Ｚｎを添
加した理由は、ＺｎはＣｕと合金を作った際に黄金色が
得られる為であり、７ｗｔ％未満ではその効果が薄く、
４５ｗｔ％を超えるとβ相が現われ、薄板に加工するこ
とが困難になる為である。

また、Ａ１を添加した理由はＡＩはＣｕと合金を作った
際に表面に安定な酸化被膜を作り、耐食性を向上させる
為であり、０．１ｗｔ％未満ではその効果が薄＜　１．
８ｗｔ％を超えると金属間化合物を作り、加工性が低下
する為である。

また、貴金属を添加した理由は、貴金属のｆｊＩｌ、量
添加によりＣｕ−Ｚｎ−Ａ１合金の耐食性を太いに向上
させる為であり、０．０１ｗｔ％未満ではその効果が薄
く、２１１ｔ％以上にしてもあまり顕著な変化が見られ
なくなる為である。ここで言う貴金属とは、Ａｕ、Ａｇ
、ＰＬ、Ｐｄ、Ｒｈ、Ｒｕ、Ｉ　ｒ。

Ｏ３を含めてのことである。

以下本発明による装飾用黄金色系銅合金の効果を明瞭な
らしめる為−に実施例及び従来例について述べる。

第１表に示す成分組成の実施例１〜４の装飾用黄金色系
銅合金と従来例１．２の装飾用黄金色系銅合金の色、加
］二性、耐□汗性についてテストしたところ第２表のよ
うな結果を得た。

第１表第２表なお、人工汗試験はＮＨ４ＣＩ　１５．５ｇ／ＬＮａＣ
１２０ｇ／ｊ！、酢酸２．５ｇ　／ｌ、尿素５　ｇ／ｉ
ｔ。

乳酸１５ｇ／ｌ、ＰＦｌ　４．７＋７）液組成で液温４
０’Ｃ、２４０時間浸漬後判定した。

上記で明らかなように本発明による装飾用黄金色系銅合
金は従来の装飾用黄金色系銅合金に比し、耐汗性、加工
性が優れ、かつ黄金色を有していることが判る。

以上詳記した通り、本発明の装飾用黄金色系銅合金は、
耐汗性、加工性が優れかつ黄金色を有しているので、従
来の装飾用黄金色系銅合金にとって代わることのできる
画期的なものと言える。

出願人　田中貴金属工業株式会社