JP2003063956A - 着色貼付剤及びその製造方法 - Google Patents

着色貼付剤及びその製造方法

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JP2003063956A JP2001254286A JP2001254286A JP2003063956A JP 2003063956 A JP2003063956 A JP 2003063956A JP 2001254286 A JP2001254286 A JP 2001254286A JP 2001254286 A JP2001254286 A JP 2001254286A JP 2003063956 A JP2003063956 A JP 2003063956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚染着性がない、均一に着色された含水ゲ
ルを有する着色貼付剤を提供する。 【解決手段】 有機顔料を含有する含水ゲル層及び支持
体層を有することを特徴とする着色貼付剤。この場合、
有機顔料の平均粒子径が50μm以下であり、かつ有機
顔料の最大粒子径が90μm以下であることが好まし
い。また、有機顔料を含水ゲルに分散させる場合は、予
め有機顔料を一価アルコール、多価アルコール、脂肪
酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から
選ばれる分散媒に分散させてから含水ゲルに配合するこ
とにより、特に均一な着色ゲルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色貼付剤及びそ
の製造方法に関し、特に皮膚染着性がなく、均一に着色
された含水系貼付剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湿布に適用される含水ゲルは、水
の気化熱により患部を冷却し、また、薬剤を経皮吸収さ
せるために好適な膏体として用いられている。最近で
は、消炎鎮痛を目的としたハップ剤の他、腕や脚などの
疲れやむくみの回復、発熱時の身体の冷却など、冷却を
主目的とした貼付剤の基材としても使用されている。
【0003】また、貼付剤の含水ゲルに、用途、性別、
効能等に応じて異なる着色を施し識別力、商品価値を高
めることが行われており、このような着色料としては、
酸性染料などの水溶性染料が主に使用されている。
【0004】しかしながら、酸性染料などの水溶性染料
を含水率の高いゲルに使用すると皮膚への染着(皮膚へ
の色移り)の問題が生じる。この皮膚への染着の問題
は、冷却効果の向上(冷却時間の延長)を目的として水
分量の高い含水ゲルが用いられ、更なる貼付時間の延長
が可能な着色貼付剤の開発が望まれていることからより
顕著となる傾向がある。
【0005】このように、皮膚染着性が抑制され、しか
も、均一に着色された含水ゲル層を有する着色貼付剤の
開発が強く望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達
成することを課題とする。即ち、本発明は、皮膚染着性
がない、均一に着色された含水ゲル層及び支持体層を有
する着色貼付剤及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を進めた結果、有機顔料を含水ゲ
ルに添加すること、又は有機顔料を分散媒に分散させた
分散液を含水ゲルに添加することにより、高含水の粘着
ゲルであっても皮膚染着性を効果的に抑制できることを
知見した。
【0008】また、通常市販されている法定の有機顔料
(平均粒子径が通常数百μm程度)では、分散性に劣り
含水ゲルに対して着色が薄く、均一に着色させることが
困難であるため、有機顔料を粉砕して平均粒子径が50
μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下となる
ように粒度調整することにより、皮膚染着がなく、しか
も、均一に着色された含水ゲルを有する着色貼付剤が得
られることを知見した。
【0009】そして、上記知見から、本発明者らが、更
に鋭意検討を進めた結果、有機顔料を含有する含水ゲル
層を製造する場合、平均粒子径が50μm以下であり、
かつ最大粒子径が90μm以下である有機顔料を一価ア
ルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活
性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる分散媒に分散
させた後、該分散液を含水ゲルに配合することにより、
特に均一に着色された含水ゲルが得られ、上記従来から
の課題を効果的に解決し得ることを見出し、本発明をな
すにいたった。
【0010】即ち、本発明は、前記課題を解決するた
め、下記の着色貼付剤及びその製造方法を提供する。
【0011】請求項1の発明は、有機顔料を含有する含
水ゲル層及び支持体層を有することを特徴とする着色貼
付剤である。
【0012】請求項2の発明は、有機顔料を分散媒に分
散させた分散液を含水ゲルに添加してなる有機顔料含有
含水ゲル層及び支持体層を有することを特徴とする着色
貼付剤である。
【0013】請求項3の発明は、分散媒が、一価アルコ
ール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤
及び吸水性高分子水溶液から選ばれる請求項2記載の着
色貼付剤である。
【0014】請求項4の発明は、有機顔料の平均粒子径
が50μm以下である請求項1乃至3のいずれか1項記
載の着色貼付剤である。
【0015】請求項5の発明は、有機顔料の最大粒子径
が90μm以下である請求項1乃至4のいずれか1項記
載の着色貼付剤である。
【0016】請求項6の発明は、有機顔料が、下記表1
に示した粒度分布を有する、アゾ化合物又はフタロシア
ニン化合物である請求項1乃至5のいずれか1項記載の
着色貼付剤である。
【0017】
【表2】
【0018】請求項7の発明は、含水ゲル層中の水分含
有量が40〜98質量%であり、かつ有機顔料の含有量
が0.00001〜1質量%である請求項1乃至6のい
ずれか1項記載の着色貼付剤である。
【0019】請求項8の発明は、平均粒子径が50μm
以下であり、かつ最大粒子径が90μm以下である有機
顔料を、一価アルコール、多価アルコール、脂肪酸、脂
肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれ
る分散媒に分散させた後、該分散液を含水ゲルに添加
し、該有機顔料含有含水ゲルを支持体に展延することを
特徴とする着色貼付剤の製造方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明の着色貼付剤は、有機顔料を含有する
含水系着色ゲル層及び支持体層を有すること、又は有機
顔料を分散媒に分散させた分散液を含水ゲルに添加して
なる有機顔料含有含水ゲル層及び支持体層を有すること
を特徴とし、これにより、皮膚染着性がなく、均一に着
色された含水ゲルを有する貼付剤が得られる。
【0021】−−含水ゲル層−− <有機顔料>前記含水ゲル層中に含まれる有機顔料とし
ては、平均粒子径が50μm以下、好ましくは30μm
以下、より好ましくは20μm以下、更に好ましくは1
0μm以下である。この場合、平均粒子径の下限は、特
に制限されないが、好ましくは0.05μm以上、より
好ましくは0.1μm以上、更に好ましくは1μm以上
である。なお、平均粒子径は、赤外線散乱法により測定
される。有機顔料の平均粒子径が大きすぎると含水ゲル
の色が薄くなり、均一な着色ゲル層が得られない場合が
ある。
【0022】また、有機顔料の最大粒子径は90μm以
下、好ましくは70μm以下、より好ましくは50μm
以下、更に好ましくは20μm以下である。なお、最大
粒子径は、粒ゲージ法(グラインドメーター法)により
測定される。有機顔料の最大粒子径が大きすぎると均一
な着色含水ゲル層が得られない場合がある。
【0023】また、有機顔料は、下記表2に示した粒度
分布(赤外線散乱法)を有することが好ましい。
【表3】
【0024】前記のような平均粒子径、最大粒子径及び
粒度分布を有する有機顔料は、通常市販されている法定
の有機顔料を粉砕等して、粒度調整することにより得る
ことができる。この場合、粉砕及び分散は、ボールミ
ル、スピードミル等による分散媒との湿式粉砕、ピンミ
ル等による乾式粉砕後、ヘンシェルミキサーやニーダー
による混練分散があるが、3本ロールミルにより分散し
ながら粉砕する方法などが望ましい。
【0025】前記有機顔料としては、アゾ化合物又はフ
タロシアニン化合物が好ましい。具体的には、青色40
4号、黄色205号、黄色401号、橙色203号、橙
色204号、橙色401号、赤色201号、赤色202
号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色
206号、赤色207号、赤色208号、赤色219
号、赤色220号、赤色221号、赤色228号、赤色
404号、赤色405号などが挙げられ、これらは1種
を単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用すること
ができる。これらの中でも、青色404号、黄色205
号、橙色203号、赤色201号、赤色202号などが
好ましい。
【0026】本発明の含水ゲル層中における有機顔料の
含有量は、好ましくは0.00001〜1質量%、より
好ましくは0.0001〜0.1質量%、より好ましく
は0.001〜0.05質量%である。有機顔料の含有
量が少なすぎると含水ゲルの着色が不十分となる場合が
あり、一方、多すぎると分散媒による、含水ゲルの軟
化、分離が生じる場合がある。
【0027】前記有機顔料は適当な分散媒に予備分散し
た後、該分散液を含水ゲルに添加することが均一な含水
系着色ゲルを得る観点から好ましい。予備分散媒として
は、特に制限されないが、一価アルコール、多価アルコ
ール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子
水溶液から選ばれるものが好ましい。
【0028】前記一価アルコールとしては、例えば、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノールなどが挙げられる。
【0029】前記多価アルコール、脂肪酸又はその塩、
界面活性剤及び吸水性高分子水溶液としては、特に制限
されず、後述する含水ゲルにおいて例示する多価アルコ
ール、脂肪酸又はその塩、界面活性剤及び吸水性高分子
水溶液と同様のものを使用することができる。これらの
中でも、グリセリン、POE(20)ソルビタンモノオ
レート、エチレングリコール、POE硬化ヒマシ油、エ
タノール、PEG1000などが好適である。
【0030】<含水ゲル>本発明の着色貼付剤の含水系
ゲルとしては、特に制限されるものではなく目的に応じ
て適宜選択することができるが、水溶性高分子化合物を
含有するマトリックスに多価金属塩等の架橋剤、更には
架橋調整剤を添加してゲル化した含水系ゲルが好適であ
る。この場合、含水ゲル層中の水分含有量が40〜98
質量%、好ましくは60〜98%、より好ましくは70
〜95質量%である。水の含有量が少なすぎると、長時
間の冷却効果が得られない場合があり、一方、多すぎる
と粘着基材としての保形性が保てない場合がある。
【0031】前記水溶性高分子化合物としては、例え
ば、ゼラチン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナ
トリウム、キサンタンガム、アラビアガム、トラガント
ガム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体などが挙げ
られる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合
わせて使用することができる。
【0032】本発明においては、特にポリアクリル酸及
び/又はポリアクリル酸塩とカルボキシメチルセルロー
スナトリウムに、上述した他の高分子化合物を混合して
用いることが望ましい。前記ポリアクリル酸としては、
直鎖状、分岐鎖状等のいずれも使用可能である。分子量
は1万〜1000万のものを用いることが好ましく、特
に重量平均分子量が1万〜50万未満、50万〜200
万未満、200万〜400万の平均分子量を有するポリ
アクリル酸を2種以上組み合わせると、使用感が向上す
るので好適である。なお、通常のアクリル酸を重合して
得られた重合体の他、カーボポール(商品名:米国グッ
ドリッチ社製)等のアクリル酸重合体を一部架橋したも
のも好適に使用し得る。
【0033】また、前記ポリアクリル酸塩としては、例
えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリ
ウム等のポリアクリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸
モノエタノールアミン、ポリアクリル酸ジエタノールア
ミン、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等のポリア
クリル酸のアミン塩、ポリアクリル酸のアンモニウム塩
等の1種又は2種以上が好適に使用し得る。
【0034】この場合、ポリアクリル酸とポリアクリル
酸塩との配合比(質量比)は1:0.1〜1:10、特
に1:1〜1:9とすることが好ましいが、ポリアクリ
ル酸又は塩を一部中和してポリアクリル酸塩が上記比率
になるようにしたものを用いても差し支えない。
【0035】前記水溶性高分子化合物の配合量は、選択
する高分子化合物の種類やその重合度により適宜選定す
ることができるが、通常、含水ゲル全体の1〜40質量
%、好ましくは3〜30質量%、より好ましくは5〜2
0質量%程度である。水溶性高分子化合物の配合量が少
なすぎると十分な凝集力が得られない場合があり、一
方、多すぎると粘度が高くなりすぎて製造性の低下につ
ながる場合がある。
【0036】前記架橋剤としては、上記水溶性高分子化
合物を金属架橋する多価金属イオンを放出する多価金属
塩を挙げることができる。このような多価金属塩として
は、水溶性高分子化合物を含有するマトリックスに添加
されると系がゲル化するものである限り、その種類は、
特に制限されるものではなく目的に応じて適宜選択して
用いることができる。例えば、マグネシウム化合物、カ
ルシウム化合物、亜鉛化合物、カドミウム化合物、アル
ミニウム化合物、チタン化合物、錫化合物、鉄化合物、
クロム化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、ニッ
ケル化合物等が使用し得るが、本発明の貼付剤は皮膚に
適用するものであり、皮膚に対する安全性を考慮するな
らば、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、カル
シウム化合物等を用いることが特に好ましい。
【0037】この場合、アルミニウム化合物、マグネシ
ウム化合物及びカルシウム化合物はいずれのものも好適
に使用し得る。具体的には、カリウムミョウバン、アン
モニウムミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、
水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニ
ウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、
酸化アルミニウム、含ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸
アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫
酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸
カルシウム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸
化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、酢酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム、合成ヒドロタルサイト、これら金属を含む複塩等の
水可溶性化合物、水難溶性化合物の1種又は2種以上を
使用し得る。また、アルミニウム、マグネシウムを含む
制酸剤も多価金属塩として配合し得る。
【0038】なお、架橋剤の配合量は、含水ゲル全体に
対して0.005〜3質量%、好ましくは0.03〜1
質量%程度である。
【0039】前記架橋調整剤としては、例えば、EDT
A−Na、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、エ
デト酸2ナトリウム等のポリカルボン酸(塩)などが挙
げられる。
【0040】本発明の含水ゲルには、必要に応じて他の
ゲル基剤成分を任意に配合しても差し支えない。例え
ば、界面活性剤、充填剤、高吸水性高分子化合物、多価
アルコール、油分、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収・
散乱剤、防腐剤、有効成分、香料等を配合することがで
きる。
【0041】前記界面活性剤としては、ノニオン界面活
性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性
界面活性剤が使用可能であり、これらは1種単独で又は
2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。な
お、界面活性剤の配合量は、含水ゲル全体に対して0〜
5質量%程度である。
【0042】前記ノニオン界面活性剤として、具体的に
は、(脂肪酸残基、アルキル基の炭素数8〜22、好ま
しくは10〜18)のポリグリセリン脂肪酸エステル
(例えば、ジグリセリンモノステアレートなど)、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(例えばポリ
オキシエチレングリセリル(POE10)モノオレート
など)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル(例えばポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテルなど)、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、多価アルコール脂肪酸部分エステル
(例えばグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルな
ど)、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エ
ステル(例えばポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テルなど)、ポリオキシエチレンひまし油、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、エタノールアミン脂肪酸部分
エステル、アルキルアミンオキサイドなどが挙げられ
る。
【0043】これらのノニオン界面活性剤の中でも、P
OE(25)ラウリルエーテル、蔗糖脂肪酸エステル、
モノオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタ
ン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビ
タン、グリセリルモノオレート、ラウリン酸グリセリ
ル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、モノラウリン酸ポリエチ
レングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコー
ル、ミリスチン酸グリセリル、デカグリセリルモノオレ
ート、ジグリセリルジオレート、ヘキサグリセリルモノ
ラウレート、プロピレングリコールモノステアレート、
POE(20)ソルビタンモノオレート、POE(6
0)ソルビットテトラオレート、POE(40)モノス
テアレート、POE(10)オレイルエーテル、POE
(10)ノニルフェニルエーテル、POE(50)硬化
ひまし油、POE(5)オレイン酸アミド、オレイン酸
ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミドな
どがより好ましい。なお、上記表記において、例えば
「POE(25)」は25モルのエチレンオキシドを付
加した構造であることを示す。最も好ましいノニオン界
面活性剤は、アルキル基の炭素数12〜18のポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油である。
【0044】前記アニオン界面活性剤としては、高級脂
肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルイソ
チアネート塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキル燐酸塩等が挙げ
られ、これらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、
有機アミン塩などが好ましく、アルキル基、アルケニル
基の炭素数8〜22、10〜18であるものが好適であ
る。
【0045】これらの中でも、オレイン酸ナトリウム、
ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、セチ
ル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、オ
レイル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ラウリル燐酸ナトリウム、スル
ホコハク酸ジオクチル硫酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸加
水分解コラーゲンナトリウム、グリチルリチン酸ナトリ
ウム、グリチルレチン酸ナトリウム、トリPOE(1
0)アルキルエーテル燐酸ナトリウム及びこれらのカリ
ウム塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン
塩、N−アシルメチルタウリンナトリウムなどがより好
適である。
【0046】前記カチオン界面活性剤としては、具体的
には、第1〜第3級脂肪アミン塩、第4級アンモニウム
塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物
塩、ポリエチレンポリアミン脂肪アミドの尿素縮合物の
第4級アンモニウム塩等が挙げられ、より具体的には、
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリル
トリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモ
ニウムサッカリン、ラウリルトリメチルアンモニウムサ
ッカリン、塩化ベンザルコニウム、塩化ラウリルピリジ
ニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ラウリルピリジ
ニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどが挙
げられる。
【0047】前記両イオン性界面活性剤としては、具体
的には、アミノ酸、スルホアミノ酸、4級化ベタイン、
スルホベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げら
れ、より具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲン、セ
バシン酸ジエチル、レシチン等が挙げられる。
【0048】前記充填剤としては、例えば、カオリン、
ベントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、酸化
亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸等が挙げられ、これらは
1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用するこ
とができる。なお、充填剤の配合量は、含水ゲル全体に
対し0〜10質量%程度である。
【0049】前記高吸水性高分子化合物としては、例え
ば、架橋ポリアクリル酸の部分中和物などのイオン性高
吸水性高分子化合物、変性ポリアルキレンオキサイド、
N−ビニルアセトアミド架橋体、アクリルアミド架橋体
等のノニオン性高吸水性高分子化合物が挙げられる。こ
れらの中でも好ましいものは、ノニオン性高吸水性高分
子化合物である。ノニオン性高吸水高分子化合物は、イ
オン濃度の高い水性液に対する吸水能力が、イオン性の
ものに比しては高いため、イオン濃度の高い製剤(例え
ばゲル状化粧料、医薬品、パップ剤等)中で安定に多量
の水を保持することが可能である。
【0050】このような高吸水性高分子化合物として、
より具体的には、サンウエットIM−1000(三洋化
成、吸水能800倍)、サンフレッシュAT−35(三
洋化成、吸水能800倍)、アクアコーク(住友精化:
吸水能30倍)、ノニオレックスNA−010(吸水能
50倍)、ノニオレックスNA−150(吸水能50
倍)、ノニオレックスNA−500(吸水能50倍)
(昭和電工)等の市販品を挙げることができる。
【0051】なお、高吸水性高分子化合物の配合量は、
特に制限されるものではないが、含水ゲル全体に対して
0.1〜30質量%、より好ましくは0.5〜15質量
%である。
【0052】前記多価アルコールとしては、例えば、グ
リセリン、ソルビトール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、マルチトー
ル、キシリトール等の1種又は2種以上を使用し得る。
【0053】なお、多価アルコールの配合量は、含水ゲ
ル全体に対し50質量%以下、好ましくは0〜20質量
%である。多価アルコールの配合量が50質量%を超え
ると、水性粘着基剤の凝集力が低下し、剥離時に水性粘
着基剤が被着体に残る場合が生じる。
【0054】前記油分としては、例えば、ヒマシ油、オ
リーブ油、カカオ油、パーム油、椿油、ヤシ油、木ロ
ウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物
油脂類;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、
鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ
等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マイクロク
リスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワ
ックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリス
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン
酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類;セタノー
ル、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オク
チルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合
成高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パル
ミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレ
ート等のエステル類などを例示することができる。
【0055】前記保湿剤としては、例えば、グリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール
類;アミノ酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のN
MF成分;ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コ
ンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質などを例示する
ことができる。
【0056】前記酸化防止剤としては、例えば、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、
アスコルビン酸及びその塩類などが挙げられる。
【0057】前記紫外線吸収・散乱剤としては、例え
ば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オ
クチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシ
ルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、
タルクなどを例示することができる。
【0058】前記防腐剤としては、例えば、メチルパラ
ベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンなどのパラベ
ン類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなど
の4級カチオン、ソルビン酸、安息香酸などが挙げられ
る。
【0059】前記有効成分としては、特に制限されず通
常の貼付剤の有効成分に用いられているものを使用する
ことができる。具体的には、以下のものが使用可能であ
る。 〔非ステロイド系抗炎症剤〕サリチル酸及びその塩類、
アスピリン等のサリチル酸誘導体、アセトアミノフェ
ン、アミノピリン、アンチピリン、オキシフェンブタゾ
ン、スルピリン、インドメタシン、ジクロフェナックナ
トリウム、イブプロフェン、スリンダック、ナプロキセ
ン、ケトプロフェン、エトフェナメート、サリチルアミ
ド、トリエタノールアミンサリチレート、フルフェナム
酸とその塩類及びその誘導体、メクロフェナム酸とその
塩類及びその誘導体、コルヒチン、ブフェキサマック、
イブフェナック、ロキソプロフェン、フェンブフェン、
ジフルニサル、アルクロフェナック、フェニルブタゾ
ン、メフェナム酸とその塩類及びその誘導体、フェノプ
ロフェン、ベンダザック、ピロキシカム、フルルビプロ
フェン、ザルトプロフェン、エトドラクなどが挙げられ
る。
【0060】〔ステロイド系抗炎症剤〕アムシノイド、
吉草酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコルトロン、吉草
酸ベータメタゾン、酢酸ベータメタゾン、酢酸デキサメ
タゾン、ジプロピオン酸ベータメタゾン、デキサメタゾ
ン、トリアムシノロンアセトニド、リルシノニド、ヒド
ロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フルオシノニ
ド、フルオシノロンアセトニド、フルオトメトロン、フ
ルドロキシコルチド、プレドニゾロン、プロピオン酸ク
ロベタゾール、プロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタ
ゾン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニゾロンア
セテート、酪酸ヒドロコルチゾンなどが挙げられる。 〔筋弛緩剤〕ジアゼパムなどが挙げられる。 〔制吐剤〕クロルプロマジンなどが挙げられる。 〔乾癬治療剤〕メトキサレンなどが挙げられる。 〔皮膚軟化剤又は皮膚緩和剤〕ヒドロキノン、尿素、ヘ
パリン、コンドロイチン硫酸などが挙げられる。 〔他の薬効成分〕インドメタシン、サリチル酸グリコー
ル、サリチル酸メチル、ケトプロフェン、フルルビプロ
フェン、イブプロフェン、スプロフェン、ロキソプロフ
ェン、ザルトプロフェン、ピロキシカム、フェルビナ
ク、ジフェンヒドラミン、ジブカイン、プロカイン、リ
ドカイン、ビタミンE誘導体、グリチルレチン酸又はこ
れらの誘導体などが挙げられ、これらは1種単独で又は
2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。 〔酵素製剤〕トリプシン、パパイン、プロテアーゼ、リ
ゾチーム、ストレプトキナーゼ、プラスミン、ウロキナ
ーゼ、ヒアルロニダーゼ、α−キモトリプシン、セラチ
オペプチダーゼ、ブロメライン、セミアルカリペプチダ
ーゼなどが挙げられる。 〔清涼化剤〕カンフル、チモール、ボルネオール、メン
トール、N−エチル−p−メンタン−カルボキシアミ
ド、p−メンタン−3,8−ジオール、l−イソプレゴ
ール、l−メンチルグリセリルエーテル等のメントール
誘導体、ハッカ、ペパーミント油、スピラントールなど
を挙げることができる。 〔ビタミン類〕パントテン酸、パンテノール、ビタミン
A類(パルミチン酸レチノールなど)、ビタミンE類
(酢酸d−α−トコフェロール)、ビタミンK,ビタミ
ンC、ビタミンB群、ビタミンF、ビタミンPなどが挙
げられる 〔温感付与剤〕カプサイシン、ノニル酸バニリルアミ
ド、ノニル酸バニリルエーテルなどが挙げられる。 〔生薬類〕オオバク等の生薬末、トウガラシエキス等の
生薬軟エキス、オオバク乾燥エキス等の生薬乾燥エキ
ス、センブリ流エキス等の生薬流エキス、アルニカチン
キ等の生薬チンキなどが挙げられる。 〔植物抽出物〕アニス、アンジェリカ、安息香、イモー
テル、カモミール、ガーリック、カルダモン、ガルバナ
ム、キャラウェイ、キャロットシード、グアアックウッ
ド、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、
シダーウッド、ジュニパー、スターアニス、セージ、ゼ
ラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビン、トウ
ヒ、乳香、バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パ
チュリー、ヒソップ、フェンネル、ブラックペッパー、
ボダイジュ花、没薬、マリーゴールド、ラベンダー、ヤ
ロウ、レモン、レモングラス、ローズ、ローズマリー、
ローレル、シモツケギク、モモ、ヤグルマギク、ユーカ
リ、ユズ、ラベンダー等の精油類又はエキス類などが挙
げられる。 〔海藻抽出物〕アオサ科、オゴノリ科、テングサ科、ミ
リン科、コンブ科、アイヌワカメ科、ホンダワラ科、ヒ
バマタ科、フノリ科、ヒトエグサ科、ミル科、ウシケノ
リ科、スギノリ科、カギノリ科、イバラノリ科、ナガマ
ツモ科、モヅク科、ダービリア科、レッソニア科及びダ
ルス科に属する海藻の抽出物などが挙げられ、これらの
中でもダービリア科に属する海藻の抽出物が好ましい。
【0061】本発明の含水ゲルに上記有効成分を配合す
る場合、その物質が日本薬局方に収載されているか、他
の文献等によって使用適量が定められている場合には、
その使用適量に合わせて配合することが好ましい。特に
使用適量が定められていない物質の配合量は0.000
1〜10質量%程度とすることが好ましい。
【0062】前記香料としては、天然植物性香料、調合
香料成分、合成香料成分などを使用することができ、こ
れらを任意に組み合わせて基剤臭や薬剤臭のマスキング
をしたり、付香することができる。
【0063】前記天然植物性香料としては、例えば、ウ
イキョウ油、ヒマシ油、ハッカ油、ハッカハク油、ダイ
ウイキョウ油、ケイヒ油、チョウジ油、チミアン油、テ
レビン油、ヘノポジ油、ヤマジン油、ユーカリ油、ラベ
ンダー油、レモン油、オレンジ油、トウカ油、ベルガモ
ット油、ローズ油、シトロネラ油、レモングラス油、樟
脳油、ゼラニウム油等が挙げられる。
【0064】前記調合香料成分としては、例えば、リモ
ネン、テルピノレン、カンフェン、シトロネロール、ゲ
ラニオール、ネロール、リナロール、メントール、ボル
ネオール、テルピネロール、シトロネラール、シトラー
ル、メントン、カルボメントン、カンファー、シトロネ
ル酸、シネオール、クルクメン、ファルネソール、ネロ
リドール、ヒノキ酸、サンタル酸等が好適である。
【0065】その他、合成香料成分としては、例えば、
1996年化学工業日報社刊 印藤元一著「合成香料
化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR,
N.J.刊ステファン・アークタンダー(STEFFE
N ARCTANDER)著「パヒューム アンド フ
レーバー ケミカルズ(Perfume and Fl
avor Chemicals)」等に記載の香料が使
用できる。
【0066】−−支持体層−− 前記支持体層としては、特に制限されず通常の貼付剤の
支持体層に用いられているものを使用することができ
る。このような材料としては、例えば、紙、厚織り、糸
織り、ガーゼ、コール天、ネル等の織布、平編み、ゴム
編み、タック編み、二目編み等の製法による編布、スパ
ンレース、スパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボ
ンド、ニードルパンチ等の製法による不織布、ニット、
プラスチックフィルム、プラスチックフィルム/繊維積
層シート、又はプラスチックフィルム/親水性樹脂積層
シートなどを用いることができる。不織布の素材として
は、例えば、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポ
リアミド繊維、ポリウレタン繊維、レーヨン、麻等が挙
げられる。プラスチックフィルムを使用する場合、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等の材料を
用いることができる。なお、記樹脂フィルムのフィルム
厚さは、特に制限されるものではなく、通常5〜100
μm程度である。
【0067】<着色貼付剤>本発明の貼付剤は、平均粒
子径が50μm以下であり、かつ最大粒子径が90μm
以下である有機顔料を、一価アルコール、多価アルコー
ル、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子水
溶液から選ばれる分散媒に分散させた後、該分散液を含
水ゲルに添加し、該有機顔料含有含水ゲルを支持体に展
延し、適当な大きさに裁断することにより製造すること
ができる。
【0068】本発明の着色貼付剤は、顔用、体用、及び
足用などに幅広く使用可能であり、乾燥でひび割れた荒
れた皮膚(かかとなど)にも使用することができるもの
である。また、本発明の着色貼付剤は、色ムラがなく均
一に着色された含水ゲル層を有し、後述する実施例に示
すように、8時間以上貼付しても、皮膚に色移りが生じ
ることがないものである。
【0069】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって
何ら限定されるものではない。
【0070】〔実施例1〜16、比較例1〕表4〜6に
示す組成に従って、ヘンシェルミキサーに精製水を入
れ、各成分を添加し、10分間攪拌(100rpm)し
て含水ゲルを作成した。この含水ゲルに、予め分散媒に
分散させておいた顔料を添加し、100rpmで15分
間攪拌して、着色含水ゲルを得た。なお、顔料の粒度を
下記方法により測定した。得られた着色含水ゲルを支持
体(ポリエステルニット)上に0.1g/cm展延
後、10×14cmに裁断して実施例1〜16及び比較
例1の着色貼付剤を製造した。
【0071】得られた各着色貼付剤について、下記方法
により諸特性を評価した。結果を表4〜6に併記する。
なお、実施例1〜16の有機顔料はいずれも上記表3の
粒度分布を満たしていた。更に、支持体をポリエステル
不織布、発泡ウレタンフィルム、ウレタンフィルム、ポ
リエステルフィルム、ポリエステルフィルム/ポリエス
テル不織布、ポリエステルフィルム/ポリエステルニッ
ト、ウレタンフィルム/ポリエステル不織布、ウレタン
フィルム/ポリエステルニットに代えて製造しても、本
発明の良好な着色貼付剤が得られた。
【0072】<顔料の粒度測定>最大粒子径は、粒ゲージ
により測定した。平均粒子径は、赤外線散乱法による粒
度分布測定器を用いて、エタノールを分散媒に用いて湿
式測定で行った。
【0073】<貼付剤(膏体)の着色性>目視評価によ
り、各貼付剤の色ムラの有無を下記基準で確認した。評価基準 ◎:均一に着色 ○:わずかに色ムラあり △:やや色ムラあり ×:かなり色ムラあり
【0074】<色移り性>10人のパネラーにより、室
温、50%RHの条件で、各貼付剤を脚に8時間貼付し
た後の皮膚への色移り性を下記基準で評価した。評価基準 ○:色移りなし △:やや色移りあり ×:色移りあり
【0075】
【表4】
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、含水ゲルに有機顔料を
添加すること、又は有機顔料を分散媒に分散させた分散
液を含水ゲルに添加することにより、皮膚染着性がな
く、均一に着色された含水ゲル層及び支持体層を有する
着色貼付剤を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/30 A61K 47/30 (72)発明者 飛鋪 季未子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 飯田 教雄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA74 BB31 CC03 DD01F DD03F DD37F DD38F DD48U DD60U EE01A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機顔料を含有する含水ゲル層及び支持
    体層を有することを特徴とする着色貼付剤。
  2. 【請求項2】 有機顔料を分散媒に分散させた分散液を
    含水ゲルに添加してなる有機顔料含有含水ゲル層及び支
    持体層を有することを特徴とする着色貼付剤。
  3. 【請求項3】 分散媒が、一価アルコール、多価アルコ
    ール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性剤及び吸水性高分子
    水溶液から選ばれる請求項2記載の着色貼付剤。
  4. 【請求項4】 有機顔料の平均粒子径が50μm以下で
    ある請求項1乃至3のいずれか1項記載の着色貼付剤。
  5. 【請求項5】 有機顔料の最大粒子径が90μm以下で
    ある請求項1乃至4のいずれか1項記載の着色貼付剤。
  6. 【請求項6】 有機顔料が、下記表1に示した粒度分布
    を有する、アゾ化合物又はフタロシアニン化合物である
    請求項1乃至5のいずれか1項記載の着色貼付剤。 【表1】
  7. 【請求項7】 含水ゲル層中の水分含有量が40〜98
    質量%であり、かつ有機顔料の含有量が0.00001
    〜1質量%である請求項1乃至6のいずれか1項記載の
    着色貼付剤。
  8. 【請求項8】 平均粒子径が50μm以下であり、かつ
    最大粒子径が90μm以下である有機顔料を、一価アル
    コール、多価アルコール、脂肪酸、脂肪酸塩、界面活性
    剤及び吸水性高分子水溶液から選ばれる分散媒に分散さ
    せた後、該分散液を含水ゲルに添加し、該有機顔料含有
    含水ゲルを支持体に展延することを特徴とする着色貼付
    剤の製造方法。
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