JP2001220318A - 凝集顔料粒子及びそれを用いた化粧料 - Google Patents

凝集顔料粒子及びそれを用いた化粧料

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JP2001220318A JP2000029443A JP2000029443A JP2001220318A JP 2001220318 A JP2001220318 A JP 2001220318A JP 2000029443 A JP2000029443 A JP 2000029443A JP 2000029443 A JP2000029443 A JP 2000029443A JP 2001220318 A JP2001220318 A JP 2001220318A
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Tetsuya Nishi
哲也 西
Keiko Mori
恵子 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌触りと肌に対する伸びの軽さに優れ、しっ
とり感及び化粧特性の持続性がよく、化粧崩れ防止効果
の高い、メークアップ化粧料の材料として好適な凝集顔
料粒子を提供することを課題とする。 【解決手段】 保湿性高分子と顔料粒子とを少なくとも
含む混合液を噴霧乾燥して得たことを特徴とする易崩壊
性の凝集顔料粒子により上記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝集顔料粒子及び
それを用いた化粧料に関する。更に詳しくは、本発明
は、肌触りと肌に対する伸びの軽さに優れ、しっとり感
及び化粧特性の持続性がよく、化粧崩れ防止効果の高
い、メークアップ化粧料の材料として好適な凝集顔料粒
子及びそれを用いた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】ファンデーション、口紅、アイシャド
ウ、ほほ紅等の化粧料には、一般に顔料粒子が含まれて
いる。これら顔料粒子は、吸水性及び吸油性が大きいた
め、必要以上に皮膚の水分や皮脂が粉体に吸着されるた
め、そのまま化粧料に添加したのでは皮膚のかさつきを
生じる原因となる。そのため、通常、顔料粒子は、保湿
性高分子で被覆した顔料粒子として用いられる。このよ
うな粒子が、特開昭62−169712号公報、特許掲
載公報第2509392号等に記載されている。
【0003】上記公報では、保湿性高分子で被覆された
粒子を次のようにして製造している。まず、保湿性高分
子を水、水とアルコールの混合液等の水性媒体に溶解す
る。得られた溶液に顔料粒子を加えて攪拌し、次いで加
熱乾燥又は真空乾燥により媒体を除去する。この工程に
より、保湿性高分子で被覆された顔料粒子からなる固形
物が得られる。この固形物を粉砕することにより保湿性
高分子で被覆された顔料粒子が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように加熱乾燥や
真空乾燥によって得られた固形物を粉砕した場合、得ら
れた粒子は角張った形状の緻密な不定形粒子となる。こ
のような粒子を配合した化粧料は、肌触り、伸びの軽さ
が満足できるものではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、保湿性高分子と顔料粒子とを少なくとも含む混合液
を噴霧乾燥して得たことを特徴とする易崩壊性の凝集顔
料粒子が提供される。更に、本発明によれば、上記凝集
顔料粒子を含有する化粧料が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、噴霧乾燥法により造粒され
た本発明の凝集顔料粒子は、易崩壊性を有している。易
崩壊性とは、保湿性高分子で被覆された個々の顔料粒子
が、凝集顔料粒子を材料とした製品(例えば、化粧品)
の製造時には崩壊し難く、製品の使用時(例えば、化粧
品を手の甲等の皮膚上で伸ばす時)に容易に崩壊しうる
程度に凝集していることを意味する。
【0007】本発明で使用される保湿性高分子として
は、特に限定されず、当該分野で公知の合成高分子、天
然高分子のいずれも使用することができる。合成高分子
としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリビニルアルコール、グリセリン
等のアルコール類、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸
等のナトリウム塩、カリウム塩等の塩類、ポリアクリル
酸グリセリンエステルのようなエステル類、ポリビニル
ピロリドンのようなアミド類、メチルセルロースのよう
なセルロース類等が挙げられる。これらの合成高分子
は、通常、0〜90℃の水又は水とアルコールとの混液
に溶解させて溶液として使用される。溶液中の合成高分
子の濃度は、0.5〜50重量%、好ましくは、1〜2
5重量%である。
【0008】天然高分子としては、例えば、トレハロー
ス、ジュランガム、キサンタンガム、プルラン等の微生
物系天然高分子、ローカストビーンガム、アラビアガ
ム、グアガム、カラヤガム、タラガム、トラガントガ
ム、ペクチン等の植物系天然高分子、カラギーナン、ア
ルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、カルシ
ウム含有アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル、寒天等の海藻類系天然高分子、ゼ
ラチン、キチンキトサン、N−アセチルグルコサミン、
ペプチド等の動物系天然高分子が挙げられる。これら天
然高分子は、通常、0〜90℃の水又は水とアルコール
との混液に溶解させて溶液として使用される。溶液中
の、天然高分子の濃度は、0.2〜50重量%、好まし
くは、0.5〜25重量%である。
【0009】上記の保湿性高分子は、単独で使用して
も、組み合わせて使用してもよい。また、本発明に用い
られる合成高分子及び天然高分子は、比較的水に溶けや
すいが、常温の水に対してやや難溶であるものを使用す
ることが望ましい。そのような高分子としては、ローカ
ストビーンガム、カラヤガム、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、寒天、N−
アセチルグルコサミン等が挙げられる。
【0010】本発明で使用される顔料粒子としては、特
に限定されず、公知の有機性顔料及び無機性顔料からな
る粒子のいずれも使用することができる。なお、顔料
は、使用する水性媒体に対して不溶性であることが好ま
しい。無機顔料としては、例えば、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、水酸化コバル
ト、チタン酸コバルト、オキシ塩化ビスマス、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、亜鉛華、酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、カーボンブラック、ケイ酸
マグネシウム、窒化ホウ素、雲母チタン、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、マイカ、タルク、カオリン、セリ
サイト等が挙げられる。
【0011】有機顔料としては、例えば、赤色201
号、赤色202号、赤色226号、赤色104号のアル
ミニウムレーキ、黄色4号のアルミニウムレーキ、黄色
5号のアルミニウムレーキ、青色1号のアルミニウムレ
ーキ等のタール色素類、クチナシ色素染着シルク末、ベ
ニバナ色素染着セルロース末、ベニバナ色素染着シルク
末、シコン色素染着シルク末等の天然色素レーキ類、ナ
イロン末、アクリル末、ポリエチレン末、シリコン末類
のポリマー末が挙げられる。これらの顔料は、単独で使
用しても、組み合わせて使用してもよい。
【0012】顔料粒子の大きさは、粒子自体の構造によ
り適宜設定される。例えば、酸化チタンのような球状粒
子の場合には、0.01〜10μm程度の平均粒子径の
ものを使用するのが好ましく、0.03〜5μm程度の
ものがより好ましい。また、マイカ、タルク、セリサイ
ト等の板状粒子の場合には、1〜30μm程度の平均長
径及び0.01〜5μm程度の平均厚みのものを使用す
るのが好ましく、5〜20μmの平均長径及び0.01
〜1μmの平均厚みのものをがより好ましい。
【0013】本発明の凝集顔料粒子には、本発明の目的
を損なわない範囲で、他の配合剤が含まれていてもよ
い。そのような配合剤としては、合成油、炭化水素油、
シリコーン油等の油成分、界面活性剤、保湿性高分子以
外の保湿剤、殺菌剤、収斂剤、紫外線吸収剤、抗酸化
剤、防腐剤、香料及び、ナイロンやPMMA等の球状樹
脂粉末等が挙げられる。
【0014】本発明の凝集顔料粒子は、保湿性高分子で
少なくとも表面の一部が被覆された顔料粒子の凝集体か
らなる。凝集顔料粒子において、保湿性高分子は、顔料
粒子を凝集させるための結着剤としての役割も果たして
いる。また、本発明の凝集顔料粒子は、噴霧乾燥法で形
成されるため、保湿性高分子による顔料粒子の結着が、
従来の加熱乾燥や真空乾燥により得られる粒子と比べて
比較的弱いという特性を有している。更に、従来の粒子
と比べて、凝集顔料粒子内に空隙が多く、嵩高いという
特性も有している。これらの特性は、凝集顔料粒子が化
粧料に配合されたとき、その使用時に容易に崩壊するこ
とを意味している。このように化粧料の使用時に容易に
崩壊することにより、保湿性高分子由来の保湿性を発揮
できると共に、化粧料の肌触り及び伸びの軽さを著しく
改善することができる。
【0015】本発明の凝集顔料粒子の大きさは、使用す
る用途に応じて適宜設定され、通常、5〜100μmの
平均粒子径であることが好ましく、10〜50μmの平
均粒子径であることがより好ましい。平均粒子径が5μ
mより小さいと、例えば化粧料に配合したときに、その
すべり性が低下し、きしみ感を生じることがあるからで
ある。一方、平均粒子径が100μmより大きいと、凝
集粒子の崩壊が不均一に起こりやすくなり、その結果ざ
らつき感を生じることがあるからである。
【0016】なお、本発明の凝集顔料粒子の嵩比重は、
0.20〜0.55程度が好ましく、従来の凝集顔料粒
子の嵩比重が0.60〜0.85程度であることと比べ
ると、極めて小さい値である。次に、本発明の凝集顔料
粒子の製造方法について説明する。
【0017】まず、保湿性高分子、顔料粒子及び任意の
配合剤を、水性媒体中に溶解及び分散させて混合液を調
整する。混合液中の保湿性高分子及び顔料粒子の配合割
合は、顔料粒子が少なくとも凝集しうる程度に保湿性高
分子を含むことが好ましい。より具体的には、凝集顔料
粒子が配合される化粧料の種類によっても異なるが、混
合液100重量部に対して、保湿性高分子が0.2〜1
0重量部、顔料粒子が4〜40重量部程度であることが
好ましい。ここで、各成分をより均一に混合する観点か
ら、各成分のうち、保湿性高分子のような水溶性の成分
を先に水性媒体に溶解し、この水溶液に顔料粒子のよう
な不溶性の成分を分散させることが好ましい。水性媒体
としては、水単独、水と水溶性アルコール(例えば、メ
タノール、エタノール等)との混合媒体等が挙げられ
る。
【0018】得られた混合液を、次いで噴霧乾燥に付
す。噴霧乾燥は、上記の混合液を攪拌しつつ、所定の温
度に調節された噴霧乾燥機に供給して、噴霧することに
より行われる。ここで、混合液は、水性媒体の蒸発をよ
り容易にする観点から、噴霧乾燥機への供給前に、所定
の温度に加温しておくことが好ましい。混合液が噴霧さ
れる容器内には、通常、200〜350℃の熱風が吹き
込まれる。なお、凝集顔料粒子の大きさは、通常噴霧速
度や混合液の供給量、容器内の気流の速度等の条件を制
御することにより調整することができる。上記の噴霧乾
燥により、粉砕工程を経ることなく、本発明の凝集顔料
粒子を得ることができる。
【0019】本発明により得られる凝集顔料粒子は、化
粧料の材料として使用することができる。対象となる化
粧料としては、パック、白粉、打粉、パウダーファンデ
ーション、口紅、ほほ紅、パウダーアイシャドウ、眉
墨、日焼け止め、サンタン化粧料、デオドラント化粧料
等が挙げられる。凝集顔料粒子の化粧料に対する配合割
合は、化粧料の種類に応じて適宜設定される。例えばフ
ァンデーションの場合、配合割合は、全量の50〜90
重量%程度である。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。 実施例1〜6 (凝集顔料粒子の製造)化粧料用凝集顔料粒子として、
表1(数値は重量部)に示すように、無機顔料粒子(酸
化チタン(平均粒径約0.05μm)、マイカ(平均長
径約9.8μm、平均厚み約0.6μm)又はセリサイ
ト(平均長径約9.5μm、平均厚み約0.03μ
m))各300g(実施例6は酸化チタン、マイカ、セ
リサイト全体で300g)と、合成高分子又は天然高分
子の粉末を15g(5重量%)又は9g(3重量%)、
及びイオン交換水1260g(5重量%)又は1236
g(3重量%)とを秤量した。また、合成高分子にはP
EG20000(平均分子量約20000のポリエチレ
ングリコール)を使用した。
【0021】次に、80℃になるよう電熱式水浴槽で加
熱した。これに合成高分子又は天然高分子の粉末を少量
ずつ攪拌機で撹拌しながら加えて溶解し、粘性溶液を得
た。次に、粘性溶液に無機顔料粒子を少量ずつ上記と同
様に撹拌しながら添加し、添加終了後、続けて15分間
攪拌して均一に混合した。更に、ホモミキサーを用いて
10000rpmの攪拌条件で10分間分散処理した。
得られた混合液を、70〜80℃に加温した温浴槽中
で、撹拌機を用いて撹拌しながら、スプレードライヤー
にスラリーを供給し、噴霧乾燥して、約290gの凝集
顔料粒子を得た。ここで、噴霧乾燥に使用した機器は、
大川原化工機社製(L8タイプ)である。得られた凝集
顔料粒子は、表面が合成高分子又は天然高分子で被覆さ
れた顔料粒子の凝集体であった。
【0022】
【表1】
【0023】比較例1〜3 (凝集顔料粒子の製造)実施例1(比較例1)、実施例
5(比較例2)及び実施例6(比較例3)と同様に混合
液を得た。得られた混合液を−5℃に設定した恒温槽中
で5時間予備凍結させ、−50℃に設定した凍結乾燥機
中で72時間凍結乾燥した。その後、室温下で3時間減
圧乾燥し、流動型ミキサーで30分間粉砕して、表面が
合成高分子又は天然高分子で被覆された無機顔料からな
る固形物を約290g得た。
【0024】(凝集顔料粒子の外観評価)実施例1〜5
及び比較例1により得られた凝集顔料粒子のSEM写真
を図1〜6に示す(倍率は2000倍)。実施例1のP
EG20000(5重量部)を用いた場合、図1に示す
ように、平均粒子径が約20μmであった(嵩比重約
0.48)。同様に実施例2のカラギーナン(5重量
部)を用いた場合、図2に示すように、平均粒子径が約
26μmであった(嵩比重約0.50)。実施例3のロ
ーカストビーンガム(3重量部)を用いた場合、図3に
示すように、平均粒子径が約25μmであった(嵩比重
約0.44)。実施例4のカラヤガム(3重量部)、実
施例5のペプチド(5重量部)を用いた場合、図4及び
5に示すように、それぞれ平均粒子径が約32μm及び
約38μmであった(それぞれ嵩比重約0.52及び
0.41)。
【0025】図1〜5から分かるように、本発明の凝集
顔料粒子は、高分子で被覆された顔料粒子の凝集体であ
り、粒子内に空隙を有すると共に、外形が略球状である
ことがわかる。即ち、本発明の凝集顔料粒子は、易崩壊
性の凝集体であり、空隙が多く、そのため該凝集顔料粒
子を肌の上で伸ばすことにより容易に崩れて良好な伸び
を示すことがわかった。
【0026】また、実施例6の凝集顔料粒子も、他の実
施例と同様の外観を呈した。比較例1の凍結乾燥法によ
り得られた凝集顔料粒子は、図7のように不定形粒子で
あり、比較的密に固着し、全体の粒径にもバラツキがあ
った(嵩比重約0.73)。
【0027】実施例7〜12及び比較例4〜6 (化粧料の作製)上記で得られた凝集顔料粒子又は固形
物を用いてパウダーファンデーション、パウダーアイシ
ャドウ、ほほ紅からなるメークアップ化粧料3種を以下
のように作製した。
【0028】(1)パウダーファンデーションの作製 実施例1〜6で得られた凝集顔料粒子及び比較例1〜3
で得られた粉末状固形物をそれぞれ流動型ミキサー中に
入れ、これにタルク(平均長径約5.4μm、平均厚み
約0.01μm)、流動パラフィン、ステアリン酸亜
鉛、酢酸ラノリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジ
イソオクタン酸ネオペンチルグリコール、モノオレイン
酸ソルビタン、防腐剤、酸化防止剤及び香料を10分間
かけて撹拌下に徐々に添加し、添加後15分間撹拌し
た。次に、混合物を取り出し、粉砕した後、40メッシ
ュのふるいを通し、所定形状の凹部を有する金皿にプレ
ス充填することでパウダーファンデーションを得た。パ
ウダーファンデーションに使用した各成分の配合割合を
表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】(2)パウダーアイシャドウの作製 実施例1〜6で得られた凝集顔料粒子及び比較例1〜3
で得られた粉末状固形物をそれぞれ流動型ミキサー中に
入れ、これにタルク、着色顔料、流動パラフィン、ラウ
リン酸亜鉛、ソルビタンセスキオレート、防腐剤、酸化
防止剤及び香料を10分間かけて撹拌下に徐々に添加
し、添加後15分間撹拌した。次に、混合物を取り出
し、粉砕した後、40メッシュのふるいを通し、所定形
状の凹部を有する金皿にプレス充填してパウダーアイシ
ャドウを得た。パウダーアイシャドウに使用した各成分
の配合割合を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】(3)ほほ紅の作製 実施例1〜6で得られた凝集顔料粒子及び比較例1〜3
で得られた粉末状固形物をそれぞれ流動型ミキサー中に
入れ、これにタルク, 流動パラフィン及びステアリン酸
亜鉛、コメデンプン、香料を10分間かけて撹拌下に徐
々に添加し、添加後15分間撹拌した。次に、これを取
り出し、粉砕した後、40メッシュのふるいを通し、所
定形状の凹部を有する金皿にプレス充填してほほ紅を得
た。ほほ紅に使用した各成分の配合割合を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】(官能評価)次に、一般女性30名を対象
として、上記各配合処方のパウダーファンデーションを
使用してもらい、その結果を官能評価の指標値として表
7のように評価した。すなわち、表7の4項目(肌触
り、化粧の伸びの軽さ、化粧の持続性及びしっとり効果
の持続性)を評価項目とし、10点法で評価し、平均値
(小数第2位四捨五入)を評価点として示した。すべて
の項目で7.5以上の得点を獲得した場合を「良好」と
判定した。
【0035】
【表5】
【0036】上記の表5から明らかなように、実施例1
〜6の凝集顔料粒子を用いたパウダーファンデーション
は、4項目全てにおいて7.5以上の数値を示し、使用
感が良好であった。これに対して、比較例1〜3の粉末
状固形物を用いたパウダーファンデーションは、4項目
全てにおいて7.5より低い数値を示し、使用感がよく
なかった。この結果から、本発明の凝集顔料粒子を使用
することにより、パウダーファンデーションの使用感を
向上できることが分かった。なお、パウダーアイシャド
ウ及びほほ紅についても、上記と同様にして官能評価し
たところ、本発明の凝集顔料粒子を配合したパウダーフ
ァンデーションと同様、肌触り、伸びの軽さ、化粧の持
続性及びしっとり効果の持続性に優れていた。
【0037】
【発明の効果】保湿性高分子で被覆した顔料粒子の凝集
体である本発明の凝集顔料粒子は、易崩壊性という特性
を有している。この凝集顔料粒子を化粧料に添加するこ
とにより、肌触りに優れ、肌に対する伸びが軽く、適度
な保湿性により化粧効果の持続性が高く、しっとり感に
優れたメークアップ化粧料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた凝集顔料粒子のSEM写真
である。
【図2】実施例2で得られた凝集顔料粒子のSEM写真
である。
【図3】実施例3で得られた凝集顔料粒子のSEM写真
である。
【図4】実施例4で得られた凝集顔料粒子のSEM写真
である。
【図5】実施例5で得られた凝集顔料粒子のSEM写真
である。
【図6】比較例1で得られた凝集顔料粒子のSEM写真
である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB172 AB242 AB442 AC022 AC242 AC352 AC442 AD112 AD352 AD412 AD512 BB26 BB60 CC12 EE06 EE07 4J037 AA02 AA08 AA09 AA10 AA11 AA15 AA17 AA21 AA22 AA25 AA26 AA27 CC01 CC02 CC11 CC15 CC16 CC25 DD05 EE08 EE28 EE29 EE35 EE43 FF30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保湿性高分子と顔料粒子とを少なくとも
    含む混合液を噴霧乾燥して得たことを特徴とする易崩壊
    性の凝集顔料粒子。
  2. 【請求項2】 凝集顔料粒子の形状が略球状である請求
    項1に記載の凝集顔料粒子。
  3. 【請求項3】 凝集顔料粒子が5〜100μmの平均粒
    子径を有する請求項1又は2に記載の凝集顔料粒子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の凝
    集顔料粒子を含有する化粧料。
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