JP2003062932A - 積層体および包装材料 - Google Patents

積層体および包装材料

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JP2003062932A JP2001254042A JP2001254042A JP2003062932A JP 2003062932 A JP2003062932 A JP 2003062932A JP 2001254042 A JP2001254042 A JP 2001254042A JP 2001254042 A JP2001254042 A JP 2001254042A JP 2003062932 A JP2003062932 A JP 2003062932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強浸透性物質を内容物として長期間保存しても
バリア層とシーラント層間のラミネート強度を低下させ
ることなく、またこの積層体同士をヒートシールした場
合に充分強いシール強度及び夾雑物シール性を持たせる
ことが可能で、さらに水分バリア性、耐熱性を付与でき
る積層体及び包装材料を提供する。 【解決手段】少なくとも最外層/バリア層/サンド樹脂
層/シーラント層の構成からなる積層体において、バリ
ア層、シーラント層が以下に示すような層であることを
特徴とする。 (1)バリア層;厚さ9〜200μmからなるアルミニ
ウム箔層であり、このアルミニウム箔のシーラント層側
もしくは両面に熱水変成処理が施されている層。 (2)シーラント層;密度が0.925g/cm3
上、融解熱量のピークトップが115℃以上であるエチ
レン−α−オレフィン共重合体からなる層。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバリア層とし
てアルミニウム箔を、シーラント層としてエチレン−α
−オレフィン共重合体をサンド樹脂の押出ラミネーショ
ンにより積層した積層体及び包装材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコン、携帯電話等の携帯端末
装置、ビデオカメラ、衛星などに用いられる電池とし
て、超薄型化、小型化の可能なリチウム電池が盛んに開
発されている。このリチウム電池用の外層体としては、
従来電池包材として用いられていた金属製缶とは異な
り、軽量で電池の形状を自由に選択できるという利点か
ら、多層フィルムを袋状にしたものが多用されている。
多層フィルムの構成としては、例えば最外層/バリア層
/シーラント層という構成のものがあり、バリア層とし
てはその優れたガスバリア性能からアルミニウム箔を用
いることができる。しかし、現状では、リチウム電池用
包材として要求されているような機能・物性、例えば耐
熱性、ガスバリア性、内容物耐性等、を十分に満足する
ものが開発されていない。
【0003】リチウム電池は、電池内容物として正極
材、負極材と共に、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、炭
酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチルなどの非
プロトン性溶媒にリチウム塩を溶解した電解液、もしく
はその電解液を含浸させたポリマーゲルからなる電解質
層を含んでいる。このような強浸透性の溶媒がシーラン
ト層を通過すると、アルミニウム箔層とシーラント層間
のラミネート強度を低下させ、最終的には電解液が漏れ
出すといった問題があり、アルミニウム箔とシーラント
層との層間強度を強め、内容物耐性を持たせることは必
須である。
【0004】また、電解液中のリチウム塩としてはLi
PF6、LiBF4等の物質が用いられているが、これら
の塩は水分との加水分解反応によりフッ酸を発生し、こ
れは金属面の腐食、ラミネート強度低下を引き起こす。
解決策としてバリア層にアルミニウム箔を用いること
で、包材の表面からの水分侵入はほぼ遮断される。しか
し、リチウム電池用の外装材は多層フィルムをヒートシ
ールによって貼り合わせた構造をしており、最内層であ
るシーラント層のシール部端面からの水分の侵入を防ぐ
必要もあり、シーラント層に水蒸気透過度の低い高密度
な樹脂を用いるなどの工夫もなされている。
【0005】しかしながら、そのように高密度な樹脂は
一般的に硬くて脆いために、基材への接着性、ヒートシ
ール性が悪く、シーラント層に用いた場合にヒートシー
ル強度がそれほど強くないという問題点があった。リチ
ウム電池は内容物に上記したような危険物質を含んでい
るため、包材として用いるためには内容物の漏れが起こ
らない程充分強いヒートシール強度を持ち、また充填時
に内容物が付着したとしてもシールが可能な夾雑物シー
ル性を有している必要がある。
【0006】また、リチウム電池は真夏の車内等の6
0,70℃という高温下で使用される可能性があるが、
このような状況下においても充分なシール強度を保持で
きるような耐熱性を兼ね備えていることも重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題点を
克服するためになされたものであり、強浸透性物質を内
容物として長期間保存してもバリア層とシーラント層間
のラミネート強度を低下させることなく、またこの積層
体同士をヒートシールした場合に充分強いシール強度及
び夾雑物シール性を持たせることが可能で、さらに水分
バリア性、耐熱性を付与させることができる積層体及び
包装材料を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、請求項1記載の発明
は、少なくとも最外層/バリア層/サンド樹脂層/シー
ラント層の構成からなる積層体において、バリア層、シ
ーラント層が以下に示すような層であることを特徴とす
る積層体である。 (1)バリア層;厚さ9〜200μmからなるアルミニ
ウム箔層であり、このアルミニウム箔のシーラント層側
もしくは両面に熱水変成処理が施されている層。 (2)シーラント層;密度が0.925g/cm3
上、融解熱量のピークトップが115℃以上であるエチ
レン−α−オレフィン共重合体からなる層。
【0009】請求項2記載の発明は、前記バリア層の熱
水変成処理がベーマイト処理であり、処理を施した面の
破断面を透過型電子顕微鏡により観察した時、処理層の
厚みが0.1μm以上であることを特徴とする請求項1
記載の積層体である。
【0010】請求項3記載の発明は、前記サンド樹脂
が、密度0.940g/cm3以下のエチレン−α−オ
レフィン共重合体であることを特徴とする請求項1また
は2記載の積層体である。
【0011】請求項4記載の発明は、前記アルミニウム
箔面にイソシアネート化合物を厚さ5μm以下の範囲で
設けた後に、前記サンド樹脂を積層させたことを特徴と
する請求項1〜3いずれか1項記載の積層体である。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の積層体を、最小単位として用いたこ
とを特徴とする包装材料である。
【0013】請求項6記載の発明は、前記包装材料を、
リチウム電池用外装材として用いたことを特徴とする請
求項5記載の包装材料である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0015】本発明の積層体は、上記課題を解決するた
めになされたものであり、請求項1記載の発明は、少な
くとも最外層/バリア層/サンド樹脂層/シーラント層
の構成からなる積層体において、バリア層、シーラント
層が以下に示すような層であることを特徴とするもので
ある。 (1)バリア層;厚さ9〜200μmからなるアルミニ
ウム箔層であり、このアルミニウム箔のシーラント層側
もしくは両面に熱水変成処理が施されている層。 (2)シーラント層;密度が0.925g/cm3
上、融解熱量のピークトップが115℃以上であるエチ
レン−α−オレフィン共重合体からなる層。
【0016】バリア層として用いたアルミニウム箔が最
外層になった場合、加工、流通等の時にピンホールが発
生する恐れがあるため、これを防ぐ目的でアルミニウム
箔の外に最外層を設ける必要がある。また、電池用外装
材として用いる場合には、アルミニウムとハードとの直
接の接触を避ける必要もある。これらのことを考慮し
て、最外層は絶縁性のある樹脂層がよい。そのような樹
脂層の例として、延伸ポリエステルフィルム、延伸ナイ
ロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム等のフィル
ムを単層または2層以上積層した多層フィルムを使用す
ることができる。耐ピンホール性、絶縁性を向上させる
ために6μm以上、また成形性を考慮すると40μm以
下の厚みのフィルムがよく、好ましくは15〜25μm
のものである。
【0017】最外層である基材フィルムとバリア層であ
るアルミニウム箔はドライラミネーション、ウエットラ
ミネーション、ノンソルベントラミネーション、押出ラ
ミネーション等の公知の手法により貼り合わせることが
できる。
【0018】バリア層として用いるアルミニウム箔表面
には、基材との貼り合わせを行う前に熱水変成処理を施
す。処理水にはアンモニア、トリエタノールアミンのよ
うなアルカリを水中に0.01〜1.0wt.%、好ま
しくは0.1〜0.5wt.%の範囲で添加したものを
用いることができる。
【0019】アルミ、アルミナなどを熱水変成処理する
と、その処理温度によって様々な水和酸化物層が形成さ
れる。常圧下で80〜100℃、好ましくは90−10
0℃の範囲の前記処理液中に、アルミニウム箔を1分以
上、好ましくは3分以上浸漬させることで、水和酸化物
としてベーマイトを形成させることができる。以下熱水
変成処理をベーマイト処理と呼ぶ。
【0020】アルミニウム面にベーマイト処理を施すこ
とにより、各種熱可塑性樹脂との接着性を向上させるこ
とができる。ベーマイト処理後のアルミニウム箔表面
は、ベーマイトの結晶が針状に形成される構造になって
おり、未処理のものと比較して著しく表面が粗い。ま
た、その表面にはベーマイトの水酸基が多く存在してい
る。表面の粗さの結果による投錨効果、水酸基と樹脂と
の水素結合等の結果により、接着性を向上させることが
可能である。さらに、強浸透性物質を内容物として長期
間保存してもバリア層とシーラント層間のラミネート強
度を低下させることがない。
【0021】前記条件でベーマイト処理を施したアルミ
ニウム箔の破断面を透過型電子顕微鏡により観察する
と、形成された処理層の厚みは0.1μm以上となる。
【0022】アルミニウム箔としては、バリア性、耐ピ
ンホール性、加工性を考慮して9〜200μm、好まし
くは15〜100μmの範囲の厚みのものを使用でき
る。また、その材質は一般の軟質アルミニウム箔を用い
ることができるが、さらなる耐ピンホール性、及び成形
時の伸長性を付与させる目的で、鉄含有率が0.1〜
9.0wt.%、好ましくは0.5〜2.0wt.%の
範囲のアルミニウム箔を用いるのがよい。鉄含有率が
0.1wt.%以下であると耐ピンホール性、伸長性を
十分に付与させることができず、9.0wt.%以上に
なると柔軟性が損なわれる。
【0023】次に、シーラント層について詳細な説明を
する。シーラント層は包装材料を形成する際に、積層体
同士をヒートシールするために積層するものである。
【0024】シーラント層としては、密度が0.925
g/cm3以上、融解熱量のピークトップが115℃以
上であるエチレン−α−オレフィン共重合体を用いるこ
とができる。エチレン−α−オレフィン共重合体を用い
ることで、水蒸気透過率を低くでき、シーラント層端面
からの微量な水分の侵入を確実に遮断することが出来る
ようになる。仮に、低密度ポリエチレンを用いると、水
蒸気透過率が高くなり、高密度ポリエチレンを用いると
構造中に含まれる少量の低密度ポリエチレン成分の影響
により、水蒸気透過度が高くなる可能性がある。さら
に、エチレン−α−オレフィン共重合体を用いることに
よって、夾雑物シール性も付与することが可能であり、
シール性向上にもつながる。
【0025】又、上記のシーラント層により耐熱性も付
与でき、密度0.925g/cm3以下、融解熱量のピ
ークトップが115℃以下になると、樹脂の耐熱性が低
くなり、高温時での使用時にシール劣化等が起こる可能
性がある。
【0026】シーラント層の厚みは20〜100μmの
範囲がよく、好ましくは30〜70μmの範囲のもので
ある。厚みが薄すぎるとシール強度が弱くなり、厚すぎ
るとシール不良が起こる、またシーラント端面からの水
分侵入が起こりやすくなる可能性がある。
【0027】シーラント層とアルミ箔層とを貼り合わせ
る方法としては、ドライラミネーション、ウエットラミ
ネーション等の接着剤を使用する方法がある。しかしな
がら、このような方法に使用する接着剤には強浸透性の
内容物に対する耐性がないものが多く、特にリチウム電
池用の電解液のような内容物を入れると、接着剤が膨潤
してデラミネーションが起こる原因となる。
【0028】従って、シーラントフィルムとアルミ箔を
接着する場合には、接着剤を必要としない押出ラミネー
ションを用いるのがよい。張り合わせるための樹脂、す
なわちサンド樹脂としては、密度0.940g/cm3
以下のエチレン−α−オレフィン共重合体を用いること
ができる。エチレン−α−オレフィン共重合体を用いる
ことで、前記したように効果的に水分を遮断することが
可能である。また、密度0.940g/cm3以上にな
ると、硬くて脆い層になり、アルミニウム箔層との接着
強度が低くなるおそれがある。
【0029】サンド樹脂層の厚みは5〜30μmである
ことが好ましい。5μmより薄いと膜厚を調整すること
が困難で加工に支障をきたし、30μmより厚いとシー
ラント層と貼り合わせた際の全体の厚みが厚くなり、シ
ール不良を引き起こす原因となる。
【0030】ベーマイト処理面に直接前記したような熱
可塑性樹脂をラミネートしても、十分な接着強度は得ら
れるが、強浸透性の内容物に対する耐性を持たせるため
には、ベーマイト表面にアンカーコート層として各種イ
ソシアネート系化合物をグラビアなどのコーティング方
法により、厚さ5μm以下、好ましくは3μm以下、さ
らに好ましくは1μm以下で設けた後に、熱可塑性樹脂
層をラミネートすることが好ましい。
【0031】イソシアネート系化合物としては、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの各種
ジイソシアネート系モノマー、これらをアダクト、ビュ
ーレット、イソシアヌレートの形で複合化した化合物、
もしくはこれらの重合体など様々なタイプが使用可能で
ある。
【0032】本発明の積層体は、単体もしくは各層間に
中間層を設けることで、各種包装材料として用いること
が可能である。以下に、構成例を示す。 ・熱可塑性樹脂層(最外層)/熱可塑性樹脂層(中間
層)/バリア層/サンド樹脂層/シーラント層 ・熱可塑性樹脂層(最外層)/紙(中間層)/バリア層
/サンド樹脂層/シーラント層 ・熱可塑性樹脂層(最外層)/バリア層/熱可塑性樹脂
層(中間層)/サンド樹脂層/シーラント層 各層は、ドライラミネーション、ウエットラミネーショ
ン、ノンソルベントラミネーション、押出ラミネーショ
ン等の公知の手法により製膜することができる。
【0033】また、リチウム電池用の外装材として用い
ることも可能である。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の実施例を具体的に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0035】[ベーマイト処理]厚さ40μmのアルミ
ニウム箔を、95℃に熱したトリエタノールアミン0.
5wt.%水溶液中に3分間浸漬させることにより、ア
ルミニウム箔表面にベーマイト処理を施した。
【0036】[評価用サンプル作成] <使用材料> サンド用樹脂 ・LLDPE−1(d=0.93g/cm3 融点12
4℃) ・LLDPE−2(d=0.925g/cm3 融点1
22℃) ・LDPE−3(d=0.92g/cm3 融点110
℃) ・HDPE−4(d=0.941g/cm3 融点12
6℃) シーラントフィルム(40μm) ・LLDPE−シ1(d=0.94g/cm3 融点1
25℃) ・LLDPE−シ2(d=0.935g/cm3 融点
123℃) ・LLDPE−シ3(d=0.915g/cm3 融点
105℃) ・LDPE−シ4(d=0.913g/cm3 融点1
10℃) LDPE :低密度ポリエチレン LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン HDPE :高密度ポリエチレン
【0037】<評価用サンプル1>前記方法により処理
したアルミニウム箔と、基材フィルムとして厚さ25μ
mの二軸延伸ナイロンフィルムを、ドライラミネーショ
ンによって貼り合わせた。次に、アルミニウム箔の処理
面にアンカーコート層として固形分5wt.%のトリレ
ンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト
タイプ/酢酸エチル溶液を、乾燥後の厚さが1μmにな
るように塗布した。さらに、LLDPE−1を押出ラミ
ネーションすることによりシーラント層であるLLDP
E−シ1をアルミ箔と貼り合わせた。サンド樹脂層は1
0μmとした。
【0038】<評価用サンプル2>サンド用樹脂にLL
DPE−2、シーラントフィルムにLLDPE−シ2を
用いた以外は評価用サンプル1と同様にして作成した。 <評価用サンプル3>サンド用樹脂にLLDPE−2、
シーラントフィルムにLLDPE−シ1を用いた以外は
評価用サンプル1と同様にして作成した。
【0039】<評価用サンプル4>サンド用樹脂にLD
PE−3、シーラントフィルムにLLDPE−シ2を用
いた以外は評価用サンプル1と同様にして作成した。
【0040】<評価用サンプル5>サンド用樹脂にHD
PE−4、シーラントフィルムにLLDPE−シ3を用
いた以外は評価用サンプル1と同様にして作成した。
【0041】<評価用サンプル6>サンド用樹脂にLL
DPE−1、シーラントフィルムにLDPE−シ4を用
いた以外は評価用サンプル1と同様にして作成した。
【0042】[評価] <評価方法1>評価用サンプルのシーラント層同士を、
190℃、0.3MPa、3sec、シール幅15mm
の条件にてヒートシールしたサンプルの剥離試験を行
い、ヒートシール強度を測定した。
【0043】<評価方法2>100℃雰囲気下における
ヒートシール強度を、評価方法1と同様の方法で測定し
た。
【0044】<評価方法3>シーラントフィルム、サン
ド樹脂層の単膜の水蒸気透過度を測定した。測定は温度
40℃、湿度90%の条件下でモダンコントロール社製
MOCON PERMATRAN−W3/31(モコン
法)により行った。結果を表2に示す。
【0045】<評価方法4>評価用サンプル作成前のベ
ーマイト処理を施したアルミニウム箔表面を、透過型電
子顕微鏡により、処理層の厚みを測定した。測定装置に
は日立製作所製H−8000を用い、加速電圧は200
kVとした。その結果、処理層の厚みは0.35〜0.
45μmであった。
【0046】<実施例1>評価用サンプル1を用いて、
前記評価方法1,2を行った。結果を表1に示した。 <実施例2>評価用サンプル2を用いて、前記評価方法
1,2を行った。結果を表1に示した。 <実施例3>評価用サンプル3を用いて、前記評価方法
1,2を行った。結果を表1に示した。
【0047】<比較例1>評価用サンプル4を用いて、
前記評価方法1,2を行った。結果を表1に示した。 <比較例2>評価用サンプル5を用いて、前記評価方法
1,2を行った。結果を表1に示した。 <比較例3>評価用サンプル6を用いて、前記評価方法
1,2を行った。結果を表1に示した。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】水蒸気透過度のデータから、本実施例にお
いてサンド樹脂及びシーラントとして用いたLLDPE
は、HDPE、LDPEと比較して低い値となり、積層
体の端面から水蒸気を効果的に遮断できる。また、ヒー
トシール強度のデータから、本実施例では比較例に対
し、常温及び100℃の雰囲気下において充分強いヒー
トシール強度を示している。これらの結果より、本実施
例は総合的に良好な結果であった。
【0051】
【発明の効果】本発明の積層体は、以上のような構成で
あり、以上のような作用をするから、強浸透性物質を内
容物として長期間保存してもバリア層とシーラント層間
のラミネート強度を低下させることなく、またこの積層
体同士をヒートシールした場合に充分強いシール強度及
び夾雑物シール性を持たせることが可能で、さらに水分
バリア性、耐熱性を付与させることができる積層体及び
包装材料とすることができる。又本願の積層体は、ベー
マイト処理を施したアルミニウム箔面上にイソシアネー
ト化合物からなるアンカーコート層を介し、その上に融
点の高いエチレン−α−オレフィン共重合体フィルムを
ベーマイトアルミニウム面への埋まり性のよい樹脂で貼
り合わせた構造をしている。シーラント層に融点の高い
エチレン−α−オレフィン共重合体を用いることで、高
温下で使用しても強いシール強度を維持することがで
き、またこの層を密度の低い樹脂で貼り合わせること
で、ベーマイト層への樹脂の埋まり具合をよくして接着
強度をよくすることができる。さらに、通常のドライラ
ミネーション等の方法で貼り合わせる必要がないため、
強浸透性の内容物への耐性も充分持たせることができ
る。
【0052】本発明の積層体およびそれを用いた包装材
料は、リチウム電池用外装材としてだけでなく、その強
浸透性内容物耐性から、殺菌剤、湿布剤、浴用剤等の包
装材料として使用することも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 BA04 BA13 BA15 BB02 BB41 BB58 CA35 CA40 4F100 AA19B AB10B AB33B AH03E AK01C AK05 AK06 AK48 AK51E AK62C AK62D AK63 AR00D AT00A BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D CC00 EH46 EJ38 EJ64B EJ68B GB15 JA04C JA04D JA13D JA20B JA20E JD01B JD04 JD05 JJ03 JK06 JL12 JL12D YY00B YY00C YY00D YY00E 5H011 AA01 AA02 AA10 CC02 CC06 CC10 DD09 DD13 DD21 KK00 KK01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも最外層/バリア層/サンド樹脂
    層/シーラント層の構成からなる積層体において、バリ
    ア層、シーラント層が以下に示すような層であることを
    特徴とする積層体。 (1)バリア層;厚さ9〜200μmからなるアルミニ
    ウム箔層であり、このアルミニウム箔のシーラント層側
    もしくは両面に熱水変成処理が施されている層。 (2)シーラント層;密度が0.925g/cm3
    上、融解熱量のピークトップが115℃以上であるエチ
    レン−α−オレフィン共重合体からなる層。
  2. 【請求項2】前記バリア層の熱水変成処理がベーマイト
    処理であり、処理を施した面の破断面を透過型電子顕微
    鏡により観察した時、処理層の厚みが0.1μm以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 【請求項3】前記サンド樹脂が、密度0.940g/c
    3以下のエチレン−α−オレフィン共重合体であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の積層体。
  4. 【請求項4】前記アルミニウム箔面にイソシアネート化
    合物を厚さ5μm以下の範囲で設けた後に、前記サンド
    樹脂を積層させたことを特徴とする請求項1〜3いずれ
    か1項記載の積層体。
  5. 【請求項5】請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層
    体を、最小単位として用いたことを特徴とする包装材
    料。
  6. 【請求項6】前記包装材料を、リチウム電池用外装材と
    して用いたことを特徴とする請求項5記載の包装材料。
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