JP2002343314A - リチウムイオン電池用外装材 - Google Patents

リチウムイオン電池用外装材

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JP2002343314A
JP2002343314A JP2001150554A JP2001150554A JP2002343314A JP 2002343314 A JP2002343314 A JP 2002343314A JP 2001150554 A JP2001150554 A JP 2001150554A JP 2001150554 A JP2001150554 A JP 2001150554A JP 2002343314 A JP2002343314 A JP 2002343314A
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aluminum foil
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lithium ion
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Osamu Kobayashi
修 小林
Takeo Kato
武男 加藤
Kenjiro Kuroda
健二郎 黒田
Jiro Watanabe
二郎 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基材フイルム、アルミニウム箔、シーラント層
からなる積層体において、この積層体からなる包装体を
用いて、内容物として強浸透性物質などを長期間包装し
た場合でも、アルミニウム箔とシーラント層間の接着強
度の低下がなく、デラミネーションが発生せず、かつ、
生産効率の良い積層体を提供することにある。 【解決手段】基材フイルム1に、接着剤層(A)2、ア
ルミニウム箔3、接着剤層(B)4、接着性樹脂層5、
シーラント層6が順次積層された積層体において、少な
くともアルミニウム箔3の接着剤層(B)4側の面がベ
ーマイト処理されているとともに、接着性樹脂層5が2
90℃以上の樹脂温度で押し出されたポリエチレン樹脂
からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業製品等の包装
分野でガスバリアー材としてアルミニウム箔を積層した
多層構成からなる積層体に関し、さらに詳しくは、内容
物として強浸透性物質を包装した場合であっても、強侵
透性内容物の影響を受けてデラミネーションなどを生じ
ない耐薬品性包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬品や工業製品などの包装材料
においては、主にガスバリアー材としてアルミニウム箔
が使用され、このアルミニウム箔を基材フイルムとシー
ラントフイルムの中間に積層した積層体が用いられてい
る。これらの積層体のアルミニウム箔とシーラントフイ
ルムの接着方法は、ポリウレタン系、ポリエチレンイミ
ン系や有機チタン系の接着剤を使用したドライラミネー
ト法や溶融押出ラミネート法、さらには、アルミニウム
箔とシーラントフイルムの中間に酸変成ポリプロピレン
樹脂を介し、200℃以上の高温で加熱圧着する熱ラミ
ネート法などが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記接着剤を
使用した包装体にリチウムイオン電池を包装した場合、
LiPF6 を含んだ強浸透性の電解液がシーラント層を
通過し、バリアー性のあるアルミニウム箔の表面で行き
止まり、そこの接着剤層を膨潤させ、アルミニウム箔と
シーラント層間のラミネート強度が低下し、最後にはデ
ラミネーションが生じてしまい、電解液がモレ出す等の
問題があった。さらに、前記熱ラミネート法は接着強度
を強くする為に、高温での乾燥温度及加熱圧着温度が要
求され、生産スピードが5〜10m/minと非常に遅
く、生産効率が非常に悪く、さらには乾燥温度や圧着温
度が高温で、生産スピードが低速なこと等に起因して、
基材フイルムの張力やニップ圧の調整が難しく、ラミネ
ート製品にシワなどの不良が多く発生する等の弊害があ
つた。
【0004】本発明の課題は、基材フイルム、アルミニ
ウム箔、シーラント層からなる積層体において、この積
層体からなる包装体を用いて、内容物として強浸透性物
質などを長期間包装した場合でも、アルミニウム箔とシ
ーラント層間の接着強度の低下がなく、デラミネーショ
ンが発生せず、かつ、生産効率の良い積層体を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、基材フイルムに、アルミニウム箔、接着剤層、
接着性樹脂層、シーラント層が順次積層された積層体に
おいて、少なくともアルミニウム箔の接着剤層側の面が
ベーマイト処理されているとともに、接着性樹脂層が2
90℃以上の樹脂温度で押し出されたポリエチレン樹脂
からなることを特徴とするリチウムイオン電池用外装材
である。
【0006】次に、請求項2に係る発明は、基材フイル
ムに、アルミニウム箔、接着剤層、接着性樹脂層、シー
ラント層が順次積層された積層体において、アルミニウ
ム箔の両面がベーマイト処理されているとともに、接着
性樹脂層が290℃以上の樹脂温度で押し出されたポリ
エチレン樹脂からなることを特徴とするリチウムイオン
電池用外装材である。
【0007】次に、請求項3に係る発明は、上記請求項
1又は請求項2に係る発明において、前記接着剤層がイ
ソシアネート化合物からなることを特徴とするリチウム
イオン電池用外装材である。
【0008】次に、請求項4に係る発明は、上記請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明において、前
記シーラント層が多層構成の共押出無延伸ポリプロピレ
ンフイルムからなることを特徴とするリチウムイオン電
池用外装材である。
【0009】次に、請求項5に係る発明は、上記請求項
4に係る発明において、前記多層構成の共押出無延伸ポ
リプロピレンフイルムの接着性樹脂層側の面がエチレン
・プロピレン共重合体樹脂又はエチレン・プロピレン・
ブテン共重合体樹脂からなることを特徴とするリチウム
イオン電池用外装材である。
【0010】
【作用】本発明によれば、アルミニウム箔のベーマイト
処理面に、イソシアネート化合物からなる接着剤層を介
して、その上に高温の樹脂温度で接着性樹脂層を押出し
た直後に、多層構成の共押出無延伸ポリプロピレンフイ
ルム(以下、共押出CPPフイルムとする)を積層して
いるので、その積層体を用いて内容物として強浸透性物
質である電解液等を長期間包装しても、アルミニウム箔
とシーラント層の接着強度の低下がなく、デラミネーシ
ョンが発生しない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のリチウムイオン電池用外
装材を、実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態を示す側断面
図である。厚み方向の順に、基材フイルム1、接着剤層
(A)2、アルミニウム箔3、接着剤層(B)4、接着
性樹脂層5、シーラント層6が形成されている。
【0013】前記基材フイルム1は、二軸延伸ポリプロ
ピレンフイルム(OPPフイルム)、二軸延伸ポリエス
テルフイルム(PETフイルム)、二軸延伸ナイロンフ
イルム(ONYフイルム)等の単層フイルム又はこれら
が積層された多層フイルムが好ましい。各々のフイルム
の厚みは、OPPフイルムが20〜40μm、PETフ
イルムが6〜25μm、ONYフイルムが15〜25μ
mの範囲のものが利用できる。
【0014】前記接着剤層(A)2としては、一般的に
水酸基を持った主剤とイソシアネート基を持った硬化剤
とを混合した二液混合型接着剤を主に使用し、塗布方法
としてはグラビアコート法、ロールコート法などで塗布
する。接着剤の塗布量は1〜5g/m2( 乾燥状態)で
ある。
【0015】前記アルミニウム箔3に施されるベーマイ
ト処理は、アンモニアあるいはトリエタノールアミンな
どの添加剤を蒸留水中に0.01〜1.0重量%、好ま
しくは0.1〜0.5重量%の範囲で添加した処理液を
作成し、その処理液を75〜100℃の範囲、好ましく
は85〜100℃の範囲、更に好ましくは90〜100
℃の範囲で加熱し、アルミニウム箔の片面又は両面を1
分以上、好ましくは2分以上、更に好ましくは3分以上
処理することで、ベーマイト処理を行ったアルミニウム
箔を得ることが出来る。この処理は、コーター機などを
使用してウエブ方式で処理しても良く、又はバッチ方式
で処理しても良い。本発明の積層体においては、少なく
ともアルミニウム箔3の接着剤層(B)4側の面がベー
マイト処理されていることが必要である。
【0016】このベーマイト処理を行うことにより、ア
ルミニウム箔の表面は針状構造になり、またその表面に
−OH基を多く存在させることができ、その上に積層す
る層の樹脂表面の−O−基と水素結合を形成することな
どにより、より密着強度を向上させることができる。
【0017】前記アルミニウム箔3としては、一般の軟
質アルミニウム箔が使用でき、厚みとしては7〜100
μmの範囲が利用できる。
【0018】前記接着剤層(B)4にはイソシアネート
化合物を使用する必要がり、使用される化合物として
は、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシネート、イ
ソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、4,4−ジフェニルメタンジイソネート等の各
種ジイソシアネート系モノマー類と、これらの重合体、
誘導体が用いられる。
【0019】なお、これらのイソシアネート化合物の塗
布量は、従来の二液硬化型ウレタン系接着剤等と同等の
塗布量を塗工すると、イソシアネート基(−NCO基)
同士の反応が起き、溶剤類に弱い結合を形成する恐れが
ある。そのため、アルミニウム箔のベーマイト処理面に
塗布する厚みは、好ましくは3μm以下、さらに好まし
くは1μm以下が好ましい。
【0020】なお、前記接着剤層(B)4のイソシアネ
ート化合物中の−NCO基と接着性樹脂層5のポリエチ
レン樹脂の高温溶融時に生成した−OH基がウレタン結
合し、網状構造を形成すること等により、強固な密着性
が得られ、各種の有機電解液などに対する耐性を付与す
る作用を有する。
【0021】前記接着性樹脂層5に使用する樹脂は、低
密度、中密度あるいは高密度のポリエチレン樹脂が利用
でき、さらに、溶融押出樹脂温度は290℃以上の温度
が必要である。その理由は、高温で樹脂を押出すことに
より酸化され、樹脂表面に極性基が生成し、他の樹脂と
の接着力が向上し、耐薬品性が向上する為である。
【0022】前記シーラント層6は、包装体を形成する
ために積層されるものである。例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重
合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン・メチルメタアクリレート共重合体、エチレン・アク
リル酸メチル共重合体、アイオノマー樹脂などの一種、
または二種以上のブレンド物からなる熱可塑性樹脂フイ
ルム類を使用できるが、本発明では二層以上の多層構成
の共押出CPPフイルムが好ましい。例えば、多層構成
としては、ホモポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂
のブレンド樹脂/ホモポリプロピレン樹脂/エチレン・
プロピレン共重合体樹脂又はエチレン・プロピレン・ブ
テン共重合体樹脂の3層構成の共押出CPPフイルムな
どが好ましい。厚さは目的に応じて決められるが、一般
的には30〜110μmの範囲である。
【0023】前記各層の積層方法としては、前もって基
材フイルム1に接着剤層(A)2を介して公知の方法で
貼り合わせたアルミニウム箔3のベーマイト処理面に、
接着剤層(B)4として前記イソシアネート化合物の5
〜10重量%溶液をグラビアコート法などで、厚みが
0.3μm(乾燥状態)以下になるように薄く塗布、乾
燥し、その塗布面に接着性樹脂層5として290℃以上
の樹脂温度でポリエチレン樹脂を押出した直後に、シー
ラント層6として使用した多層構成の共押出CPPフイ
ルムを積層しラミネートする。この際、このシーラント
層6として使用した多層構成の共押出CPPフイルムは
エチレン・プロピレン共重合体樹脂あるいはエチレン・
プロピレン・ブテン共重合体樹脂からなる面を接着性樹
脂層5側にして積層することが必要である。前述の如き
方法で積層することにより、接着性樹脂層5として押し
出されたポリエチレン樹脂とシーラント層6の多層構成
の共押出CPPフイルムが強固に接着し、目的とする耐
薬品性を持たせることが出来る。
【0024】
【実施例】次に、本発明のリチウムイオン電池用外装材
を、以下に具体的な実施例に従って説明する。本発明
は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0025】<実施例1>基材フイルム1として使用し
た、厚さ25μmの二軸延伸ナイロンフイルム(ユニチ
カ(株)、商品名:ONBC)の片面にドライラミネー
ト機を使用してグラビア法で接着剤層(A)2としてポ
リウレタン系接着剤(東洋モートン(株)、商品名:A
D502)を4g/m2( 乾燥状態)塗布し、乾燥した
後、前もって別のコーター機でエタノールアミン0.5
重量%含有の95℃温水で箔を3分間表面処理し、ベー
マイト処理した厚さ40μmのアルミニウム箔3を公知
の方法で貼り合わせる。続いて、そのアルミニウム箔3
のベーマイト処理面に、接着剤層(B)4として固形分
5重量%のトリレンジイソシアネート化合物(東洋モー
トン(株)、商品名:CAT−10)溶液を、厚み0.
3μm(乾燥状態)になるようにグラビア法で塗布、乾
燥し、さらに、その塗布面に320℃の樹脂温度で厚さ
30μmの低密度ポリエチレン樹脂(三井化学(株)、
商品名:M14P)を接着性樹脂層5として押出した直
後に、シーラント層6として、厚さ30μmの3層構成
の共押出CPPフイルム(出光石油化学(株)、商品
名:RS−512)を積層し、本発明のリチウムイオン
電池用外装材を作成した。
【0026】<比較例1>基材フイルム1として使用し
た、厚さ25μmの二軸延伸ナイロンフイルム(ユニチ
カ(株)、商品名:ONBC)の片面に、ドライラミネ
ート機を使用してグラビア法で接着剤層(A)2として
ポリウレタン系接着剤(東洋モートン(株)、商品名:
AD502)を4g/m2 (乾燥状態)塗布、乾燥し、
さらに、その塗布面にアルミニウム箔3としてベーマイ
ト未処理の厚さ40μmのアルミニウム箔を貼り合わ
せ、続いて前記アルミニウム箔3に接着剤層(B)4と
してポリウレタン系接着剤(東洋モートン(株)、商品
名:AD502)を4g/m2( 乾燥状態)塗布、乾燥
し、その塗布面にシーラント層6として、厚さ30μm
の3層構成の共押出CPPフイルム(昭和電工(株)、
商品名:アロマ−U)を積層し、比較用のリチウムイオ
ン電池用外装材を作成した。
【0027】<比較例2>基材フイルム1として使用し
た、厚さ25μmの二軸延伸ナイロンフイルム(ユニチ
カ(株)、商品名:ONBC)の片面に、ドライラミネ
ート機を使用してグラビア法で接着剤層(A)2として
ポリウレタン系接着剤(東洋モートン(株)、商品名:
AD502)を4g/m2 (乾燥状態)塗布、乾燥し、
さらに、その塗布面にアルミニウム箔3としてベーマイ
ト未処理の厚さ40μmのアルミニウム箔を貼り合わせ
た積層フイルムを得た。続いて前記積層フイルムを押出
ラミネート機に装着し、前記ベーマイト未処理のアルミ
ニウム箔面に接着剤層(B)4としてポリウレタン系接
着剤(東洋モートン(株)、商品名:AD502)を2
g/m2( 乾燥状態)塗布、乾燥し、その塗布面にシー
ラント層6として、厚さ30μmの高密度ポリエチレン
樹脂(日本ポリケム(株)、商品名:LY20)を溶融
押出ラミネートし、比較用のリチウムイオン電池用外装
材を作成した。
【0028】<評価>実施例1及び比較例1〜2で作成
したリチウムイオン電池用外装材を用いて、以下の試験
方法により耐電解液性及び耐熱性を評価した。その結果
を表1及び表2に示す。 (1)耐電解液性試験法 エチルカーボネート/エチルメチルカーボネート=1/
1+LiPF6( 1.5N)の電解液中に実施例1及び
比較例1〜2の外装材を15mm×30mmのサイズに
カットし、85℃で1週間、2週間侵漬し、外装材のア
ルミニウム箔とシーラント層間の侵漬前後のラミネート
強度を測定した。 (2)耐熱性試験方法 実施例1及び比較例1〜2の外装材を用いて、各々の外
装材のシーラント層同志をシール温度190℃又は20
0℃、シール時間3秒、シール圧力0.3MPaでヒー
トシールしたサンプルを作成し、このサンプルを室温、
85℃及び100℃の雰囲気条件下に5分間放置後、1
5mm巾にスリットし、180度剥離、300mm/m
inのスピードの測定方法でヒートシ−ル強度を測定
し、高温条件下に曝された時の耐熱性の有無を評価し
た。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】表1の結果から、実施例1は電解液に侵漬
前は勿論のこと、85℃の電解液中で1週間及び2週間
侵漬後も、アルミニウム箔とシーラント層間は剥離が無
く、良好な接着強度を維持していた。一方、比較例1〜
2は85℃の電解液中で1週間浸漬後にアルミニウム箔
とシーラント層間は完全に剥離していた。これらの結果
から実施例1は電解液に侵されることがなく、良好な耐
薬品性を有していることがわかる。さらに、表2の結果
から、実施例1はシーラント層に3層構成の共押出CP
Pフイルムを使用しているので、高温環境放置後も包装
体として良好なヒートシール強度を保持し、耐熱性を有
しているが、比較例2の場合はシーラント層として高密
度ポリエチレン樹脂を使用しているので、高温環境放置
後のヒートシール強度が小さく、耐熱性がないことを示
している。
【0032】
【発明の効果】本発明のリチウムイオン電池用外装材
は、積層体中のアルミニウム箔の接着剤層側の面にベー
マイト処理を施し、その処理面にイソシアネート化合物
からなる接着剤層を介して、接着性樹脂層として樹脂温
度290℃以上のポリエチレン樹脂を押出した直後に、
シーラント層の3層構成の共押出CPPフイルムの共重
合体樹脂層側を積層しているので、従来の熱ラミネート
法などに比べ生産効率が向上し、不良率も少ないばかり
でなく、さらに、アルミニウム箔と接着性樹脂層のポリ
エチレン樹脂、さらにはポリエチレン樹脂とシーラント
層の共押出CPPフイルムが強固に接着しているので、
この外装材を使用して、内容物として強浸透性の有機電
解液などを包装後、長期間保存してもアルミニウム箔と
シーラント層間のデラミネーションも発生しない。従っ
て、本発明のリチウムイオン電池用外装材は、これらを
包装する積層体として十分な耐薬品性を有しており、強
浸透性物質を内容物とするその他の工業製品(例えば殺
菌剤、発布剤)等の包装材料としても使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリチウムイオン電池用外装材の側断面
図である。
【符号の説明】
1…基材フイルム 2…接着剤層(A) 3…アルミニウム箔 4…接着剤層(B) 5…接着性樹脂層 6…シーラント層
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 二郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA01 AA17 CC02 CC10 DD10 DD13 FF01 GG09 HH02 HH13 KK04 5H029 AJ11 AJ15 CJ02 CJ03 CJ25 DJ02 DJ03 EJ01 EJ12 EJ14 HJ14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フイルムに、アルミニウム箔、接着剤
    層、接着性樹脂層、シーラント層が順次積層された積層
    体において、少なくともアルミニウム箔の接着剤層側の
    面がベーマイト処理されているとともに、接着性樹脂層
    が290℃以上の樹脂温度で押し出されたポリエチレン
    樹脂からなることを特徴とするリチウムイオン電池用外
    装材。
  2. 【請求項2】基材フイルムに、アルミニウム箔、接着剤
    層、接着性樹脂層、シーラント層が順次積層された積層
    体において、アルミニウム箔の両面がベーマイト処理さ
    れているとともに、接着性樹脂層が290℃以上の樹脂
    温度で押し出されたポリエチレン樹脂からなることを特
    徴とするリチウムイオン電池用外装材。
  3. 【請求項3】前記接着剤層がイソシアネート化合物から
    なることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリチ
    ウムイオン電池用外装材。
  4. 【請求項4】前記シーラント層が多層構成の共押出無延
    伸ポリプロピレンフイルムからなることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のリチウムイオ
    ン電池用外装材。
  5. 【請求項5】前記多層構成の共押出無延伸ポリプロピレ
    ンフイルムの接着性樹脂層側の面がエチレン・プロピレ
    ン共重合体樹脂又はエチレン・プロピレン・ブテン共重
    合体樹脂からなることを特徴とする請求項4記載のリチ
    ウムイオン電池用外装材。
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