JP2003057569A - 光スイッチ及び光スイッチアレイ - Google Patents

光スイッチ及び光スイッチアレイ

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JP2003057569A
JP2003057569A JP2001289611A JP2001289611A JP2003057569A JP 2003057569 A JP2003057569 A JP 2003057569A JP 2001289611 A JP2001289611 A JP 2001289611A JP 2001289611 A JP2001289611 A JP 2001289611A JP 2003057569 A JP2003057569 A JP 2003057569A
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mirror
optical switch
electrode
holding
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JP2001289611A
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Tomohiko Kanie
智彦 蟹江
Makoto Katayama
誠 片山
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化・高集積化を図ることができる光スイ
ッチ及びスイッチアレイを提供する。 【解決手段】 光スイッチ1は、光路が形成された平面
導波路2を有し、この平面導波路2の上面には溝部4が
設けられている。平面導波路2上には片持ち梁構造の可
動部材7が載置され、この可動部材7の先端側部分には
櫛歯部8が形成されている。また、可動部材7の先端部
には、光路上を通る光を遮断するミラー9が固定されて
いる。また、平面導波路2上には、可動部材7に対向す
る電極10が設けられ、この電極10における櫛歯部8
に対向する部位には櫛歯部11が形成されている。可動
部材7と電極10は電圧源14を介して接続されてい
る。この電圧源14により可動部材7と電極10との間
に静電気力を発生させると、可動部材7がたわみ、これ
に伴ってミラー9が溝部4の底面に沿って移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に用いら
れる光スイッチ及び光スイッチアレイに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来における光スイッチとしては、例え
ばVertical Mirrors Fabricated by Deep Reactive Ion
Etching for Fiber-Optic Switching Applications,
J. Microelectromechanical System Vol.6 1997, p.27
7-p.285に記載されているものが知られている。この文
献に記載の光スイッチは、支持アームの先端に設けられ
たミラーを、静電アクチュエータにより光路上にミラー
を出し入れしてスイッチングを行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、互いに直交する方向に交差した光軸
に対してミラーを支持アームの延在方向に直線的に出し
入れしてスイッチングを行うために、静電アクチュエー
タの駆動ストロークが大きくならざるを得ない。このた
め、アクチュエータの専有面積が大きくなるので、光ス
イッチ全体が大型化し、光スイッチの高集積化が困難に
なる。
【0004】本発明の目的は、小型化および高集積化を
図ることができる光スイッチ及び光スイッチアレイを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光スイッチは、
ベース部材と、ベース部材に片持ち支持された可動部材
と、可動部材の先端部に固定され、ベース部材に設けら
れた光路上を通る光を遮断するミラーと、ミラーがベー
ス部材の上面に沿って可動部材の延在方向に対してほぼ
垂直な方向に移動するように、可動部材を駆動する駆動
手段とを備えることを特徴とするものである。
【0006】このような光スイッチにおいて、例えばミ
ラーが光路上を通る光を遮断させる位置にある初期状態
で、駆動手段により可動部材を駆動させると、ミラー
は、ベース部材の上面に沿って可動部材の延在方向に対
してほぼ垂直な方向に移動し、光路上を通る光を通過さ
せる位置に達する。このようにミラーを可動部材の延在
方向に対してほぼ垂直な方向(ほぼ光スイッチ幅方向)
に移動させる構成とすることにより、光スイッチの幅寸
法を小さくすることが可能となる。これにより、光スイ
ッチの小型化および高集積化を図ることができる。その
結果、光スイッチのアレイ化を容易に達成できる。
【0007】好ましくは、駆動手段は、可動部材と対向
するように設けられた主電極と、主電極と可動部材との
間に静電気力を発生させる手段とを有する。この場合に
は、主電極と可動部材との間に生じる静電気力によっ
て、可動部材の基部を支点として可動部材が主電極に引
き寄せられ、これに伴ってミラーが可動部材の延在方向
に対してほぼ垂直な方向に移動する。このように駆動手
段を簡単な構成で実現できる。
【0008】このとき、主電極は、先端側から基端側に
向かって可動部材との間隔が小さくなるように構成され
ていることが好ましい。これにより、可動部材が主電極
に近づくに従って、主電極と可動部材との間隔が全体的
に小さくなり、主電極と可動部材との間に発生する静電
気力が大きくなる。従って、可動部材の駆動力(駆動電
圧)を小さくしたり、可動部材の長さを短くすることが
できる。
【0009】また、好ましくは、可動部材には、複数の
櫛歯を有する第1櫛歯部が設けられ、主電極における第
1櫛歯部と対向する部位には、第1櫛歯部の各櫛歯間に
挿入される複数の櫛歯を有する第2櫛歯部が設けられて
いる。これにより、主電極の表面積が大きくなるため、
主電極と可動部材との間に発生する静電気力が大きくな
る。従って、可動部材の駆動力(駆動電圧)を小さくし
たり、可動部材の長さを短くすることができる。
【0010】このとき、可動部材の先端部には櫛歯支持
部が設けられ、櫛歯支持部に第1櫛歯部が設けられてい
ることが好ましい。これにより、主電極と可動部材との
間に生じる静電気力が可動部材の先端部に集中してかか
るため、可動部材の先端部の変位量が大きくなる。従っ
て、例えば可動部材の駆動力を更に小さくして、ミラー
を効率的に移動させることができる。
【0011】また、第1櫛歯部の各櫛歯の先端と第2櫛
歯部の各櫛歯の基端との間隔が主電極の基端側から先端
側に向かって大きくなるように、第2櫛歯部の各櫛歯の
長さが異なるように構成してもよい。これにより、可動
部材が主電極に近づくに従って、第1櫛歯部の各櫛歯の
先端と第2櫛歯部の各櫛歯部の基端との間隔が全体的に
小さくなるため、両者間に発生する静電気力が大きくな
る。従って、可動部材の駆動電圧を更に小さくしたり、
可動部材の長さを更に短くすることができる。
【0012】また、駆動手段は、可動部材の主電極とは
反対側に配置された戻り用電極と、戻り用電極と可動部
材との間に静電気力を発生させる手段とを更に有するの
が好ましい。この場合、例えば可動部材が主電極に引き
寄せられている状態から、主電極と可動部材との間の静
電気力をOFFにすると同時に、戻り用電極と可動部材
との間に静電気力を発生させると、その静電気力によっ
て戻り用電極側に可動部材が引き寄せられ、ミラーが初
期位置に戻る。従って、可動部材の付勢力だけでミラー
を初期位置に戻す場合よりも、ミラーを戻す時の可動部
材の駆動速度を上げることができる。
【0013】また、好ましくは、光路上を通る光を遮断
させる第1位置と光路上を通る光を通過させる第2位置
とにおいてミラーを保持する位置保持手段を更に備え
る。これにより、ミラーが第1位置および第2位置にあ
るときには、可動部材に駆動用電気信号を供給する必要
がなくなるため、電力消費量を低減することができる。
また、停電時においても、ミラーを第1位置および第2
位置に保つことが可能となる。
【0014】このとき、位置保持手段は、ミラーの前面
側に配置され、ミラーを第1位置に保持するための第1
突起とミラーを第2位置に保持するための第2突起とを
有する位置保持用可動部と、位置保持用可動部を可動部
材の延在方向に移動させる位置保持用駆動部と、可動部
材の先端部に設けられ、第1突起および第2突起が挿入
される保持用凹部とを有することが好ましい。ミラーを
第1位置に保持するときは、位置保持用可動部を可動部
材側に移動させて第1突起を保持用凹部に嵌入させ、ミ
ラーを第2位置に保持するときは、位置保持用可動部を
可動部材側に移動させて第2突起を保持用凹部に嵌入さ
せる。一方、ミラーの位置保持を解除するときは、位置
保持用可動部を可動部材の反対側に移動させる。これに
より、ミラーを第1位置および第2位置に確実に保持す
ることができる。
【0015】また、位置保持手段は、ミラーの前面側に
配置され、可動部材の先端に当接すると共に可動部材側
に付勢するバネ力を有するバネ部材であってもよい。こ
の場合には、可動部材がバネ部材に押し付けられて、ミ
ラーが第1位置および第2位置に保持される。一方、ミ
ラーの位置保持を解除するときは、駆動手段によりバネ
部材のバネ力よりも大きな駆動力を可動部材に発生させ
て、バネ部材を収縮させる。これにより、ミラーを第1
位置および第2位置に確実に保持することができる。ま
た、この場合には、アクチュエータが不要となるので、
位置保持手段の構造が簡単化される。
【0016】更に、位置保持手段は、ミラーの前面側に
配置された位置保持用可動部と、位置保持用可動部と対
向して配置された位置保持用電極と、可動部材の先端部
に設けられ、ミラーを第1位置に保持するように位置保
持用可動部を係止するための第1保持用切込部と、可動
部材の先端部に設けられ、ミラーを第2位置に保持する
ように位置保持用可動部を係止するための第2保持用切
込部とを有していてもよい。ミラーを第1位置に保持す
るときは、位置保持用可動部を位置保持用電極の反対側
に移動させて第1保持用切込部に係止させる。ミラーを
第2位置に保持するときは、位置保持用可動部を位置保
持用電極の反対側に移動させて第2保持用切込部に係止
させる。一方、ミラーの位置保持を解除するときは、位
置保持用可動部を位置保持用電極に移動させる。これに
より、ミラーを第1位置および第2位置に確実に保持す
ることができる。
【0017】また、好ましくは、可動部材は、通常状態
においてミラーが光路上を通る光を遮断するように構成
されている。この場合には、ミラーが光を遮断する位置
にあるときには、ミラー面が光スイッチの幅方向に対し
て平行になるので、光学的特性が落ちることなく光がミ
ラーで反射される。
【0018】更に、好ましくは、ベース部材は、光路を
形成するコアと当該コアの周囲に設けられたクラッドと
を有する平面導波路である。この場合には、ベース部材
にレンズ等を設ける必要がなく、光スイッチの簡素化が
図れる。
【0019】このとき、平面導波路は、可動部材の延在
方向に対してほぼ垂直な方向に延びるように光路上に設
けられ、ミラーが入り込むための溝部を有することが好
ましい。この場合には、例えば2×2光スイッチを簡単
に構成することができる。
【0020】また、平面導波路は、コアの周囲を避ける
ようにクラッドを除去して形成されたクラッド除去部
と、クラッド除去部とつながるように光路上に設けら
れ、ミラーが入り込むための切欠部とを有し、可動部材
は、ミラーをコアと同一面内に位置させるようにクラッ
ド除去部に設けられていてもよい。この場合には、光ス
イッチの高さ寸法が低く抑えられるため、例えば1×2
光スイッチを構成する場合に、小型の光スイッチを実現
することができる。
【0021】このとき、クラッド除去部は、反応性イオ
ンエッチングによりクラッドを除去して形成されている
ことが好ましい。この場合には、クラッドを任意の形状
に容易に除去することができる。
【0022】また、可動部材およびミラーは、同一材料
で同時に形成されていることが好ましい。これにより、
可動部材およびミラーの製作工程を簡素化することがで
きる。
【0023】このとき、可動部材およびミラーはシリコ
ンからなっていることが好ましい。これにより、適正な
反射率を持ったミラーを容易に形成することができる。
【0024】好ましくは、可動部材とミラーとを含むミ
ラーデバイスは、平面導波路に接合されている。これに
より、光スイッチを簡単に製作することができる。
【0025】このとき、平面導波路およびミラーデバイ
スの一方には位置合わせ用凸部が設けられ、平面導波路
およびミラーデバイスの他方には、位置合わせ用凸部と
嵌合した位置合わせ用凹部が設けられていることが好ま
しい。これにより、平面導波路とミラーデバイスとを接
合するときに、平面導波路とミラーデバイスとの位置合
わせを正確かつ容易に行うことができる。
【0026】また、平面導波路とミラーデバイスとは陽
極接合されていることが好ましい。これにより、接合に
際して接着剤などを用いなくて済むため、温度による変
形などが防止され、平面導波路とミラーデバイスとを安
定して接合させることができる。
【0027】このとき、平面導波路の基板は、シリコン
またはアルカリ金属イオンを含んだガラスからなってい
ることが好ましい。これにより、陽極接合を容易に行う
ことが可能となる。
【0028】本発明の光スイッチアレイは、ベース部材
と、ベース部材上に並列に配置された複数のミラーデバ
イスとを備え、ミラーデバイスは、ベース部材に片持ち
支持された可動部材と、可動部材の先端部に固定され、
ベース部材に設けられた光路上を通る光を遮断するミラ
ーと、ミラーがベース部材の上面に沿って可動部材の延
在方向に対してほぼ垂直な方向に移動するように、可動
部材を駆動する駆動手段とを有することを特徴とするも
のである。
【0029】このようにミラーを可動部材の延在方向に
対してほぼ垂直な方向(ほぼミラーデバイス幅方向)に
移動させる構成とすることにより、ミラーデバイスの幅
寸法を小さくすることが可能となる。これにより、光ス
イッチアレイの小型化および高集積化を図ることができ
る。
【0030】好ましくは、ミラーデバイスの配列ピッチ
は500μm以下である。これにより、より小型かつ高
集積の光スイッチアレイを得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光スイッチ及
び光スイッチアレイの好適な実施形態について、図面を
参照しながら説明する。
【0032】図1は、本発明に係る光スイッチの第1の
実施形態を示す概略図であり、図2は、そのII−II
線断面図である。これらの図において、本実施形態の光
スイッチ1は2×2スイッチである。光スイッチ1は平
面導波路2を備え、この平面導波路2は、光路A〜Dを
形成するコアと当該コアの周囲に設けられたクラッドか
らなる基板3を有している。この基板3の中央部の上面
には、光スイッチ1の幅方向に延びる溝部4が設けられ
ており、この溝部4において光路A〜Dがクロスしてい
る。なお、光路A〜Dの入出力端において、光路A、B
間および光路C、D間の間隔は例えば250μmとなっ
ている。また、溝部4の溝幅は例えば50μmである。
基板3上には、絶縁層5が設けられている。
【0033】このような平面導波路2上にはミラーデバ
イス6が載置されている。ミラーデバイス6は、絶縁層
5上に固定された片持ち梁構造の可動部材7を有し、こ
の可動部材7は、光スイッチ1の幅方向に対して垂直な
方向に溝部4まで延びている。可動部材7は例えばシリ
コンで形成され、その厚みは50μmである。なお、可
動部材7の材質であるシリコンには、硼素等の不純物を
ドーピングすることで、導電性を持たせている。可動部
材7の先端側部分には、複数本の櫛歯8aからなる櫛歯
部8が形成されている。また、可動部材7の先端部に
は、光路A、C上を通る光を遮断するミラー9が固定さ
れており、このミラー9は溝部4内に入り込むように構
成されている。ミラー9は、例えば厚さが30μm、高
さが50μm、幅が50μmという寸法を有している。
【0034】また、絶縁層5上には、可動部材7に対向
する長細い電極10が設けられている。この電極10
は、可動部材7に対して平行に溝部4まで延びている。
電極10も、可動部材7と同様に導電性を持ったシリコ
ンで形成され、その厚みは50μmとなっている。電極
10における櫛歯部8に対向する部位には、複数本の櫛
歯11aからなる櫛歯部11が形成されており、櫛歯1
1aが櫛歯部8の各櫛歯8a間に入り込むように構成さ
れている。
【0035】このような可動部材7及び電極10上に
は、例えば酸化シリコン(SiO2)からなる絶縁層1
2が設けられている。この絶縁層12の厚みは、例えば
2μmである。そして、絶縁層12上にはシリコン基板
13が設けられている。
【0036】また、可動部材7と電極10は電圧源14
を介して接続されており、この電圧源14により可動部
材7と電極10との間に所定の電圧を印可することで、
可動部材7と電極10との間に静電気力が発生する。そ
して、この静電気力によって、可動部材7が、図3に示
すように可動部材7の基端部7aを支点としてたわみ、
これに伴ってミラー9が溝部4の底面に沿って可動部材
7の延在方向に対してほぼ垂直な矢印P方向に例えば5
0μmだけ移動する。
【0037】このような光スイッチ1において、通常状
態(OFF状態)では、可動部材7はまっすぐ延びてい
る(図3(a)参照)。この状態では、光路A上を通る
光はミラー9で反射して光路Bに導かれる。このよう
に、可動部材7が通常状態にあるときには、光路B上の
光がミラー9で反射されるようにしたので、ミラー9の
ミラー面が光スイッチ1の幅方向に対して平行になる。
これにより、光学特性を低下させることなく、光を反射
させることができる。
【0038】一方、電圧源14により可動部材7と電極
10との間に所定の電圧を印可すると、可動部材7と電
極10との間に生じる静電気力によって可動部材7の先
端側部分が電極10に引き寄せられ、ミラー9が電極1
0側に移動する(図3(b)、(c)参照)。この状態
(ON状態)では、光路A上を通る光は溝部4をスルー
して光路Dに導かれる。
【0039】このとき、電極10には櫛歯部11が設け
られているので、電極10全体の表面積が大きくなる。
このため、可動部材7と電極10との間に発生する静電
気力が大きくなる。これにより、可動部材7と電極10
との間に印可する電圧値を低くしたり、可動部材7の長
さを短くすることができる。
【0040】上記の光スイッチ1は、ミラー9の前面側
に配置された位置保持機構15を有している。この位置
保持機構15は、ミラー9が光路A、C上を通る光を反
射させる遮断位置(第1位置)およびミラー9が光路
A、C上を通る光を通過させるスルー位置(第2位置)
において、ミラー9を無電力で自己保持する機構であ
る。
【0041】位置保持機構15は、図3に示すように、
H字型の位置保持用可動部16を有している。この位置
保持用可動部16の先端部(ミラー9側の端部)には、
ミラー9を遮断位置に保持するための突起17aと、ミ
ラー9をスルー位置に保持するための突起17bとが設
けられている。位置保持用可動部16の基端部には、複
数本の櫛歯18aからなる櫛歯部18が設けられてい
る。この櫛歯部18に対向する位置には電極19が配置
されており、この電極19には、複数本の櫛歯20aか
らなる櫛歯部20が設けられている。また、位置保持用
可動部16には、可動部材7側に付勢するバネ力をもっ
た板バネ等の弾性体21が連結されている。また、図示
はしないが、電極19と弾性体21とは電圧源を介して
接続されている。そして、この電圧源により電極19と
弾性体21との間に所定の電圧を印可することで、位置
保持用可動部16と電極19との間に静電気力が発生
し、位置保持用可動部16が電極19に引き寄せられ
る。また、可動部材7の先端部には、突起17a、17
bが挿入される保持用凹部22が形成されている。
【0042】ここで、ミラー9が遮断位置にある状態で
は、保持用凹部22に突起17aが挿入されており、こ
れによりミラー9が遮断位置に自己保持されている(図
3(a)参照)。この状態から、光のスイッチング(光
路の切り替え)を行う場合は、図示しない電圧源により
電極19と弾性体21との間に所定の電圧を印可する。
すると、位置保持用可動部16と電極19との間に生じ
る静電気力により弾性体21が収縮して、位置保持用可
動部16が電極19側に移動し、これによりミラー9の
位置保持が解除される(図3(b)参照)。
【0043】そして、その状態を維持したまま、上述し
たように電圧源14により可動部材7と電極10との間
に所定の電圧を印可し、ミラー9をスルー位置に移動さ
せる。そして、電極19と弾性体21との間への電圧の
印可を停止する。すると、弾性体21の付勢力により位
置保持用可動部16が可動部材7側に移動し、保持用凹
部22に突起17bが入り込み、これによりミラー9が
スルー位置に自己保持される(図3(c)参照)。
【0044】このように位置保持機構15によりミラー
9を遮断位置およびスルー位置に自己保持するようにし
たので、可動部材7と電極10とに電圧を供給し続ける
必要がなくなる。これにより、光スイッチ1の電力消費
量を低減することができる。また、停電時においても、
ミラー9を遮断位置およびスルー位置に保つことが可能
となる。
【0045】次に、ミラーデバイス6の製作プロセスの
一例を図4に示す。なお、位置保持機構15の製作につ
いては、ここでは省略する。
【0046】まず、SOI(Silicon On Insulator)ウ
ェハを用意する。このウェハは、厚さ500μmのシリ
コン(Si)基板23上に、厚さ3μmのSiO2層2
4を形成し、このSiO2層24上に厚さ50μmのS
i層25を形成したものである(図4(a)参照)。次
いで、フォトリソグラフィーによって、Si層25上
に、可動部材7、電極10等を形成するための厚さ2μ
mのレジストパターン26を形成する(図4(b)参
照)。次いで、そのレジストパターン26をマスクとし
て、反応性イオンエッチングによりSi層25をエッチ
ングする(図4(c)参照)。次いで、厚さ50μmの
フォトレジスト27によりフォトリソグラフィーを行
い、ミラー9を形成するためのパターンを形成する(図
4(d)参照)。次いで、例えばニッケルめっきにより
ミラー部28を形成し、レジスト27を除去する(図4
(e)参照)。次いで、フッ酸を用いたウェットエッチ
ングによりSiO2層(犠牲層)24を除去する。これ
により、パターン幅の小さい部分の下のSiO2層24
が完全に除去され、片持ち梁が形成される(図4(f)
参照)。
【0047】そして、このようにして製作したミラーデ
バイス6をひっくり返して、平面導波路2上に接着等に
より固定することにより、上述した光スイッチ1が得ら
れる。
【0048】以上にように構成した本実施形態の光スイ
ッチ1にあっては、可動部材7の先端部にミラー9を固
定し、このミラー9を溝部4の底面に沿って可動部材7
の延在方向に対してほぼ垂直な方向(ほぼ光スイッチ幅
方向)に移動させるよう可動部材7を駆動する構成とし
たので、ミラー9の変位量が少なくて済む。また、可動
部材7を片持ち梁構造としたので、両持ち梁構造を採用
する場合に比べてミラー9を所定量変位させる駆動力が
小さくて済み、これに加えて可動部材7と電極10とを
一体成形したことで、電極10の規模を小さくできる。
これにより、電極10を可動部材7に沿って長細くでき
るため、光スイッチ1の幅寸法を小さくできる。従っ
て、光スイッチの小型化および高集積化が図られ、光ス
イッチのアレイ化を容易に達成することが可能となる。
【0049】図5は、上述した光スイッチ1を応用した
光スイッチアレイの一例を示したものである。同図にお
いて、光スイッチアレイ30は平面導波路31を備え、
この平面導波路31には、複数チャンネルの光路A〜D
が形成されている。また、平面導波路31の中央部の上
面には、光スイッチアレイ30の幅方向に延びる溝部3
2が設けられており、この溝部32において各チャンネ
ルの光路A〜Dがクロスしている。
【0050】このような平面導波路31上には、チャン
ネル数に応じたミラーデバイス33が平列に配置されて
いる。このミラーデバイス33は、上述した光スイッチ
1のミラーデバイス6と同等の構造を有している。各ミ
ラーデバイス33の配列ピッチP(光スイッチアレイ3
0における1チャンネルの幅寸法に相当)は、好ましく
は500μm以下である。このように上述した光スイッ
チ1を応用して光スイッチアレイ30を構成すること
で、光スイッチアレイの小型化および高集積化を図るこ
とができる。
【0051】図6は、本発明に係る光スイッチの第2の
実施形態を示す概略図であり、図7はそのVII−VI
I線断面図である。これらの図において、本実施形態の
光スイッチ70は1×2スイッチである。光スイッチ7
0は平面導波路71を備え、この平面導波路71は、シ
リコン、または石英ガラスやソーダガラス等のアルカリ
金属イオンを含んだガラス等からなる基板72を有して
いる。基板72上には光導波部76が設けられ、この光
導波部76は、光路A〜Cを形成するコア91と、この
コア91の周りに設けられたクラッド92とからなって
いる(図8参照)。また、基板72は、コア91の周囲
を避けるようにクラッド92を除去して形成されたクラ
ッド除去部73を有している。基板72の中央部の上面
には、クラッド除去部73とつながる切込部74が設け
られており、この切込部74において光路A〜Cがクロ
スしている。なお、光路A、B間の間隔は例えば250
μmとなっている。また、切込部74の幅は例えば50
μmである。基板72上には、図8に示すように、位置
合わせ用凸部90が設けられている。
【0052】このようなベース基板72の上面には、ミ
ラーデバイス75が載置されている。ミラーデバイス7
5は、シリコン基板83を有し、このシリコン基板83
上(シリコン基板83の下部)には、厚さが2μmの酸
化シリコン(SiO2)からなる絶縁層84を介して可
動部材77及び電極80が設けられている。可動部材7
7及び電極80はシリコン等で形成され、その厚みは5
0μmである。なお、可動部材77及び電極80の材質
であるシリコンには、硼素等の不純物をドーピングする
ことで、導電性を持たせてある。
【0053】可動部材77の上部の絶縁層84は除去さ
れ、これにより可動部材77は片持ち梁構造となってい
る。可動部材77は、光スイッチ70の幅方向に対して
垂直な方向に切込部74まで延びている。可動部材77
の先端側部分には、複数本の櫛歯78aからなる櫛歯部
78が形成されている。また、可動部材77の先端部に
は、光路B上を通る光を遮断するミラー79が一体成形
されている。ミラー79は可動部材77と同じシリコン
で形成されているので、ある程度高い反射率を有してい
る。ミラー79は、例えば厚さが10μm、高さが50
μm、幅が100μmという寸法を有している。
【0054】電極80は、可動部材77に対して平行に
切込部74まで延びている。電極80における櫛歯部7
8に対向する部位には、複数本の櫛歯81aからなる櫛
歯部81が形成されており、櫛歯81aが櫛歯部78の
各櫛歯78a間に入り込むように構成されている。ま
た、可動部材77と電極80は電圧源82を介して接続
されており、この電圧源82により可動部材77と電極
80との間に所定の電圧を印可することで、可動部材7
7と電極80との間に静電気力が発生しスイッチングが
行われる。
【0055】また、ミラーデバイス75は、図8に示す
ように、平面導波路71の位置合わせ用凸部90と嵌合
した位置合わせ用凹部94を形成する突起93を有して
いる。そして、位置合わせ用凸部90を位置合わせ用凹
部94にはめ込んだ状態で、ミラーデバイス75が平面
導波路71に接合される。このとき、ミラーデバイス7
5の可動部材77、電極80が平面導波路71のクラッ
ド除去部73に配置され、ミラー79がコア91と同一
面内に位置するように構成される。これにより、光スイ
ッチ70の高さ寸法が低く抑えられる。
【0056】このような光スイッチ70において、初期
状態(OFF状態)では、可動部材77は真っ直ぐ延び
ている(図6参照)。この状態では、光路A上を通る光
は切欠部74をスルーして光路Cに導かれる。一方、電
圧源82により可動部材77と電極80との間に所定の
電圧を印可すると、可動部材77と電極80との間に生
じる静電気力によって可動部材77の先端側部分が電極
80に引き寄せられ、ミラー79が切欠部74内に入り
込む。この状態(ON状態)では、光路A上を通る光は
ミラー79で反射して光路Bに導かれる。
【0057】次に、ミラーデバイス75の製作プロセス
の一例を図9に示す。まず、SOIウエハを用意する。
このウエハは、厚さ500μmのSi基板100上に、
厚さ2μmのSiO2層101を形成し、このSiO2
101上に厚さ50μmのSi層102を形成し、この
上にSiO2層103を形成したものである(図9
(a)参照)。次いで、フォトリソグラフィーによっ
て、SiO2層103上に、可動部材77、電極80等
を形成するためのレジストパターン104を形成する
(図9(b)参照)。次いで、そのレジストパターン1
04をマスクとして、反応性イオンエッチングによりS
i層102をSiO2層101から厚さ5μmだけ残し
てエッチングする(図9(c)参照)。次いで、レジス
トパターン104を除去し、SiO2層103をマスク
として、Si層102をSiO2層101までエッチン
グする(図9(d)参照)。次いで、SiO2層103
を除去し、可動部材、ミラーおよび電極となる部分にA
uやCr等をコーティングする(図9(e)参照)。次
いで、フッ酸を用いたウエットエッチングによりSiO
2層(犠牲層)101を除去する。これにより、パター
ン幅の小さい部分の下のSiO 2層101が完全に除去
され、片持ち梁が形成される(図9(f)参照)。
【0058】このとき、可動部材、ミラーおよび電極と
なる部分の厚さとSi層102の厚さとで5μmの差が
できるように形成されているので、ミラーデバイス75
と平面導波路71とを接合した場合、可動部材77およ
び電極80が平面導波路71に接しなくなる。また、可
動部材77、ミラー79、電極80を同一材料で同時に
形成するようにしたので、ミラーデバイス75の製作プ
ロセスが簡素化される。
【0059】図10は、本実施形態の平面導波路71の
製作プロセスの一例を示す図である。まず、シリコン、
石英ガラス、ソーダガラス等からなる基板110を用意
する。そして、基板110の上に石英ガラス膜111を
形成し、この石英ガラス膜111の上にフォトリソグラ
フィーおよび反応性イオンエッチングによってコア11
2を形成する(図10(a)参照)。次いで、これら石
英ガラス膜111とコア112との上に石英ガラスから
なるクラッド113を形成する(図10(b)参照)。
次いで、反応性イオンエッチングによってコア112の
周辺以外のクラッド113を除去する(図10(c)参
照)。このように反応性イオンエッチングを用いてクラ
ッド113を除去するようにしたので、コア112の周
囲を避けるようなクラッド除去部73を容易に形成する
ことができる。
【0060】このようにして製作した平面導波路71
に、上記のミラーデバイス75をひっくり返して陽極接
合により固定することで、上述した光スイッチ70が得
られる(図10(d)参照)。このとき、平面導波路7
1に位置合わせ用凸部90を設けると共に、ミラーデバ
イス75に位置合わせ用凹部94を設けたので、平面導
波路71とミラーデバイス75とを接合する際、双方の
位置合わせを正確かつ容易に行うことができる。更に、
平面導波路71とミラーデバイス75とを陽極接合する
ようにしたので、接合に際して接着剤等を用いなくて済
む。このため、温度による変形がほとんど無く、平面導
波路71とミラーデバイス75とを安定して接合させる
ことができる。
【0061】以上のように構成した本実施形態の光スイ
ッチ70にあっても、小型化・高集積化を図ることがで
き、アレイ化が容易に行える。
【0062】図11は、第2の実施形態の光スイッチの
変形例を示す概略図である。図中、図6に示すものと同
一の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0063】本実施形態の光スイッチ120は、可動部
材121と、この可動部材121と対向配置された電極
122とを有している。可動部材121の先端側部分に
は、櫛歯部124が形成され、電極122における櫛歯
部124と対向する部位には、櫛歯部125が形成され
ている。可動部材121の先端は、光路A上を通る光を
遮断するミラー123が一体成形されている。このミラ
ー123は、通常状態において切込部74内に入り込
み、光路Aを通る光を遮断するように構成されている。
これにより、ミラー123が遮断位置にある状態では、
ミラー123のミラー面が光スイッチ120の幅方向に
対して平行になるため、光学的特性を低下させることな
く光をミラー123で反射させることができる。
【0064】本発明に係る光スイッチの第3の実施形態
を図12により説明する。本実施形態の光スイッチは、
位置保持機構の構成が上記の実施形態と異なる。図中、
図3に示すものと同一の部材には同じ符号を付し、その
説明を省略する。
【0065】図12において、本実施形態の光スイッチ
40は、ミラー9の前面側に配置された位置保持機構と
してのバネ部材41を有している。このバネ部材41の
先端は、可動部材7の先端に当接している。バネ部材4
1の基端は、例えば基板3(図1参照)に固定されてい
る。バネ部材41は、可動部材7側に付勢するバネ力を
有しており、ミラー9が遮断位置にある状態(図12
(a)参照)およびミラー9がスルー位置にある状態
(図12(b)参照)では、バネ部材41のバネ力によ
りミラー9が位置保持される。一方、ミラー9の位置を
切り替えるときは、図示しない電圧源によってバネ部材
41のバネ力よりも大きな駆動力を可動部材7に発生さ
せる。すると、バネ部材41が収縮して、ミラー9の位
置保持が解除される。このようにバネ部材41で位置保
持機構を構成することにより、自己保持用のアクチュエ
ータが不要になる。
【0066】本実施形態の光スイッチの変形例を図13
に示す。同図において、光スイッチ45は、上記のバネ
部材41の代わりに、両端が例えば基板3(図1参照)
に固定されたバネ部材46を有している。このバネ部材
46にはL字型の接続部材47が連結され、この接続部
材47の先端は、可動部材7の先端に当接している。こ
のような構成においても、ミラー9が遮断位置にある状
態(図13(a)参照)およびミラー9がスルー位置に
ある状態(図13(b)参照)では、バネ部材46のバ
ネ力によりミラー9が位置保持される。
【0067】本発明に係る光スイッチの第4の実施形態
を図14および図15により説明する。本実施形態の光
スイッチも、位置保持機構の構成が上記の実施形態と異
なる。図中、図3に示すものと同一の部材には同じ符号
を付し、その説明を省略する。
【0068】図14において、本実施形態の光スイッチ
130は、位置保持機構131を有している。この位置
保持機構131はミラー9の前面側に配置された位置保
持用可動部133を有し、この位置保持用可動部133
の先端側部分には、例えば45度の角度で曲げられた曲
げ部133aが設けられている。この曲げ部133aに
は、複数本の櫛歯137aからなる櫛歯部137が形成
されている。曲げ部133aに対向した位置には、位置
保持用電極134が配置されている。この位置保持用電
極134には、複数本の櫛歯138aからなる櫛歯部1
38が形成されている。なお、図示はしないが、位置保
持用可動部133と位置保持用電極134とは電圧源を
介して接続されている。
【0069】また、可動部材7の先端部には、ミラー9
を固定した保持部132が設けられている。この保持部
132には、ミラー9を遮断位置に保持するように位置
保持用可動部133の曲げ部133aを係止するための
第1保持用切込部135と、ミラー9をスルー位置に保
持するように曲げ部133aを係止するための第2保持
用切込部136とが設けられている。
【0070】このような光スイッチ130において、ミ
ラー9を遮断位置からスルー位置に移動させる手順を図
15に示す。まず、位置保持用可動部133と位置保持
用電極134との間に所定の電圧を印可することで、図
15(a)に示すように第1保持用切込部135に係止
されている曲げ部133aを位置保持用電極134に移
動させ、曲げ部133aの係止を解除する。そして、上
述したように可動部材7を電極10側に引き寄せる(図
1参照)ことで、ミラー9をスルー位置に移動させる
(図15(b)参照)。次いで、位置保持用可動部13
3と位置保持用電極134との間への電圧の印可を停止
し、曲げ部133aを位置保持用電極134の反対側に
移動させて第2保持用切込部136に係止させる(図1
5(c)参照)。
【0071】以上のように長い片持ち梁構造の位置保持
用可動部133を設けることにより、位置保持機構13
1の幅を例えば500μm以下に抑えつつ、低電圧で駆
動させることができる。
【0072】本発明に係る光スイッチの他の実施形態を
図16〜図21により説明する。これらの実施形態の光
スイッチは、可動部材または電極の構成が上記の実施形
態と異なる。図中、図3及び図6に示すものと同一の部
材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0073】図16に示す光スイッチ50は、可動部材
51と電極52とを有している。可動部材51は、櫛歯
部を有していない点のみ上記の可動部材7と異なる。電
極52は、櫛歯部を有していない点のみ上記の電極10
と異なり、可動部材51に対して全体的に平行に延びて
いる。この場合には、可動部材51及び電極52の構造
が簡単になる。
【0074】図17に示す光スイッチ53は、可動部材
51と電極54とを有している。電極54における可動
部材51との対向面54aは、電極54の先端側から基
端側に向かって可動部材51との間隔が小さくなるよう
に曲線状になっている。この場合は、可動部材51が電
極54に近づくに従って、可動部材51と電極54との
間隔が全体的に小さくなるため、可動部材51と電極5
4との間に発生する静電気力が大きくなる。従って、上
記と同様に、可動部材51の駆動電圧を低くしたり、可
動部材51の長さを短くすることができる。
【0075】なお、電極54における可動部材51との
対向面54aの形状は、特に曲線状に限らず、電極54
の先端側から基端側に向かって可動部材51との間隔が
小さくなるのであれば、直線状であってもよい。
【0076】図18に示す光スイッチ55は、可動部材
56と上述した電極10とを有している。可動部材56
の先端部にはT字型の櫛歯支持部57が取り付けられ、
この櫛歯支持部57に上述した櫛歯部8が設けられてい
る。この場合には、可動部材56と電極10との間に発
生する静電気力が可動部材56の先端部に集中するた
め、可動部材56の先端部の変位量が大きくなる。従っ
て、可動部材56の駆動電圧をより低くしたり、可動部
材56の長さをより短くすることができる。
【0077】図19に示す光スイッチ58は、上述した
可動部材7と電極59とを有している。電極59におけ
る可動部材7の櫛歯部8に対向する部位には、切欠き6
0が形成されており、この切欠き60に上述した櫛歯部
11が設けられている。また、電極59における可動部
材7との対向面59aは、電極59の先端側から基端側
に向かって可動部材7との間隔が小さくなるように、可
動部材7に対して斜め方向に直線状になっている。
【0078】この場合には、櫛歯部11により電極59
の表面積が大きくなることに加え、可動部材7が電極5
9に近づくに従って、可動部材7と電極59との間隔が
全体的に小さくなるため、可動部材7と電極59との間
に発生する静電気力が大きくなる。従って、可動部材7
の駆動電圧をより低くしたり、可動部材7の長さをより
短くすることができる。
【0079】図20に示す光スイッチ61は、上述した
可動部材7と電極62とを有している。電極62におけ
る可動部材7との対向面62aは、電極62の先端側か
ら基端側に向かって可動部材7との間隔が小さくなるよ
うに曲線状になっている。電極62の他の構成は、図1
9に示す電極59と同様である。これにより、図19に
示す光スイッチ58と同様の作用効果が得られる。
【0080】図21に示す光スイッチ140は、可動部
材141と電極142とを有している。可動部材141
の先端側部分には、複数の櫛歯143aを有する櫛歯部
143が設けられている。電極142における櫛歯部1
43と対向する部分には、電極142の基端側から先端
側に向かって先細となるようなテーパ面145aを形成
する切欠き145が設けられている。そして、この切欠
き145に複数の櫛歯144aを有する櫛歯部144が
設けられている。櫛歯部144の各櫛歯144aは、電
極142の基端側から先端側に向かって長くなってい
る。これにより、可動部材141が図21(a)に示す
ような初期状態にあるときは、櫛歯部143の各櫛歯1
43aの先端と櫛歯部144の各櫛歯144aの基端
(テーパ面145a)とのギャップが、電極142の基
端側から先端側に向かって大きくなる。
【0081】このような初期状態において、可動部材1
41と電極142との間に所定の電圧を印可すると、図
21(b)に示すように、櫛歯部143の各櫛歯143
aの先端と櫛歯部144の各櫛歯144aの基端(テー
パ面145a)とのギャップが全体的に小さくなる。こ
のため、両者間に作用する静電気力が大きくなるので、
可動部材141の駆動電圧を更に小さくしたり、可動部
材141の長さを更に短くすることができる。
【0082】本発明に係る光スイッチの更に他の実施形
態を図22に示す。同図において、本実施形態の光スイ
ッチ150は、先端にミラー158を有する可動部材1
51を備えている。この可動部材151の一側の先端側
部分には、複数の櫛歯154aを有する櫛歯部154が
設けられ、この櫛歯部154の反対側には、複数の櫛歯
155aを有する櫛歯部155が設けられている。この
ような可動部材151の櫛歯部154側には主電極15
2が配置されており、この主電極152における櫛歯部
154に対向する部位には、櫛歯部154の各櫛歯15
4a間に挿入される複数の櫛歯156aを有する櫛歯部
156が設けられている。また、可動部材151の櫛歯
部155側には戻り用電極153が配置されており、こ
の戻り用電極153における櫛歯部155に対向する部
位には、櫛歯部155の各櫛歯155a間に挿入される
複数の櫛歯157aを有する櫛歯部157が設けられて
いる。また、可動部材151と主電極152は電圧源1
59を介して接続され、可動部材151と戻り用電極1
53は電圧源160を介して接続されている。
【0083】このような光スイッチ150において、ミ
ラー158が図22に示すような初期位置にある状態
で、電圧源159により可動部材151と主電極152
との間に所定の電圧を印可すると、可動部材151と主
電極152との間に生じる静電気力によって、可動部材
151が主電極152に引き寄せられる。その状態か
ら、電圧源159による電圧の印可を停止すると同時
に、電圧源160により可動部材151と戻り用電極1
53との間に所定の電圧を印可すると、可動部材151
と戻り用電極153との間に生じる静電気力によって、
可動部材151が戻り用電極153側に引き寄せられ、
ミラー158が初期状態に戻る。
【0084】このように戻り用電極153を設けたの
で、可動部材151の付勢力だけでミラー158を初期
位置に戻す場合に比べて、ミラー158を戻す時の可動
部材151の駆動速度が速くなる。
【0085】なお、本発明に係る光スイッチ及び光スイ
ッチアレイは、上記実施形態には限定されるものではな
い。例えば、上記実施形態では、平面導波路の上部に、
可動部材及び電極等を含むミラーデバイスを設けている
が、特にこれに限らず、光ファイバが固定されたベース
部材の上部に、そのようなミラーデバイスを設けてもよ
い。
【0086】また、上記実施形態では、平面導波路の上
部に電極を設け、可動部材と電極との間に静電気力を発
生させて可動部材を駆動する、いわゆる静電アクチュエ
ータを用いているが、可動部材を駆動する手段として
は、これ以外にも、電磁アクチュエータや熱アクチュエ
ータを用いてもよい。
【0087】さらに、上記実施形態の光スイッチは2×
2スイッチおよび1×2スイッチであるが、本発明は、
ON/OFFスイッチやn×nマトリクススイッチの光
スイッチ等にも適用可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、ベース部材に片持ち支
持された可動部材の先端部にミラーを固定し、ミラーが
ベース部材の上面に沿って可動部材の延在方向に対して
ほぼ垂直な方向に移動するように、可動部材を駆動する
ようにしたので、光スイッチ及び光スイッチアレイの小
型化および高集積化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光スイッチの第1の実施形態を示
す概略図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す位置保持機構およびミラー位置の切
替動作を示す図である。
【図4】図1に示すミラーデバイスの製作プロセスの一
例を示す図である。
【図5】図1に示す光スイッチを応用した光スイッチア
レイを示す概略図である。
【図6】本発明に係る光スイッチの第2の実施形態を示
す概略図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図6に示す光スイッチのミラーデバイス及び平
面導波路を示す模式図である。
【図9】図6に示すミラーデバイスの製作プロセスの一
例を示す図である。
【図10】図6に示す平面導波路の製作プロセスの一例
を示す図である。
【図11】図6に示す光スイッチの変形例を示す概略図
である。
【図12】本発明に係る光スイッチの第3の実施形態に
おける位置保持機構およびミラー位置の切替動作を示す
図である。
【図13】図12に示す光スイッチの変形例を示す図で
ある。
【図14】本発明に係る光スイッチの第4の実施形態に
おける位置保持機構を示す図である。
【図15】図14に示す位置保持機構によるミラー位置
の切替動作を示す図である。
【図16】本発明に係る光スイッチの他の実施形態にお
ける可動部材および電極を示す図である。
【図17】本発明に係る光スイッチの他の実施形態にお
ける可動部材および電極を示す図である。
【図18】本発明に係る光スイッチの他の実施形態にお
ける可動部材および電極を示す図である。
【図19】本発明に係る光スイッチの他の実施形態にお
ける可動部材および電極を示す図である。
【図20】本発明に係る光スイッチの他の実施形態にお
ける可動部材および電極を示す図である。
【図21】本発明に係る光スイッチの他の実施形態にお
ける可動部材および電極を示す図である。
【図22】本発明に係る光スイッチの他の実施形態を示
す図である。
【符号の説明】
1…光スイッチ、2…平面導波路(ベース部材)、4…
溝部、6…ミラーデバイス、7…可動部材、8…櫛歯部
(第1櫛歯部)、8a…櫛歯、9…ミラー、10…電極
(主電極、駆動手段)、11…櫛歯部(第2櫛歯部)、
11a…櫛歯、14…電圧源(駆動手段)、15…位置
保持機構(位置保持手段)、16…位置保持用可動部、
17a…突起(第1突起)、17b…突起(第2突
起)、19…電極(位置保持用駆動部)、21…弾性体
(位置保持駆動部)、22…保持用凹部、30…光スイ
ッチアレイ、33…ミラーデバイス、40…光スイッ
チ、41…バネ部材(位置保持手段)、45…光スイッ
チ、46…バネ部材(位置保持手段)、47…接続部材
(位置保持手段)、50…光スイッチ、51…可動部
材、52…電極(駆動手段)、53…光スイッチ、54
…電極(駆動手段)、55…光スイッチ、56…可動部
材、57…櫛歯支持部、58…光スイッチ、59…電極
(駆動手段)、61…光スイッチ、62…電極(駆動手
段)、70…光スイッチ、71…平面導波路(ベース部
材)、73…クラッド除去部、74…切欠部、75…ミ
ラーデバイス、77…可動部材、78…櫛歯部(第1櫛
歯部)、79…ミラー、80…電極(主電極、駆動手
段)、81…櫛歯部(第2櫛歯部)、82…電圧源(駆
動手段)、90…位置合わせ用凸部、91…コア、92
…クラッド、94…位置合わせ用凹部、120…光スイ
ッチ、121…可動部材、122…電極(主電極、駆動
手段)、123…ミラー、130…光スイッチ、131
…位置保持機構、133…位置保持用可動部、134…
位置保持用電極、135…第1保持用切込部、136…
第2保持用切込部、140…光スイッチ、141…可動
部材、142…電極(駆動手段)、150…光スイッ
チ、151…可動部材、152…主電極(駆動手段)、
158…ミラー、159、160…電圧源(駆動手
段)、A〜D…光路。
フロントページの続き (72)発明者 西村 正幸 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H041 AA14 AB13 AC06 AZ01 AZ08

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、 前記ベース部材に片持ち支持された可動部材と、 前記可動部材の先端部に固定され、前記ベース部材に設
    けられた光路上を通る光を遮断するミラーと、 前記ミラーが前記ベース部材の上面に沿って前記可動部
    材の延在方向に対してほぼ垂直な方向に移動するよう
    に、前記可動部材を駆動する駆動手段とを備えることを
    特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記可動部材と対向す
    るように設けられた主電極と、前記主電極と前記可動部
    材との間に静電気力を発生させる手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記主電極は、先端側から基端側に向か
    って前記可動部材との間隔が小さくなるように構成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記可動部材には、複数の櫛歯を有する
    第1櫛歯部が設けられ、 前記主電極における前記第1櫛歯部と対向する部位に
    は、前記第1櫛歯部の各櫛歯間に挿入される複数の櫛歯
    を有する第2櫛歯部が設けられていることを特徴とする
    請求項2または3記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記可動部材の先端部には櫛歯支持部が
    設けられ、前記櫛歯支持部に前記第1櫛歯部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項4記載の光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記第1櫛歯部の各櫛歯の先端と前記第
    2櫛歯部の各櫛歯の基端との間隔が前記主電極の基端側
    から先端側に向かって大きくなるように、前記第2櫛歯
    部の各櫛歯の長さが異なっていることを特徴とする請求
    項4記載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は、前記可動部材の前記主
    電極とは反対側に配置された戻り用電極と、前記戻り用
    電極と前記可動部材との間に静電気力を発生させる手段
    とを更に有することを特徴とする請求項2〜6のいずれ
    か一項記載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記光路上を通る光を遮断させる第1位
    置と前記光路上を通る光を通過させる第2位置とにおい
    て前記ミラーを保持する位置保持手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1〜7いずれか一項記載の光スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 前記位置保持手段は、前記ミラーの前面
    側に配置され、前記ミラーを前記第1位置に保持するた
    めの第1突起と前記ミラーを前記第2位置に保持するた
    めの第2突起とを有する位置保持用可動部と、前記位置
    保持用可動部を前記可動部材の延在方向に移動させる位
    置保持用駆動部と、前記可動部材の先端部に設けられ、
    前記第1突起および前記第2突起が挿入される保持用凹
    部とを有することを特徴とする請求項8記載の光スイッ
    チ。
  10. 【請求項10】 前記位置保持手段は、前記ミラーの前
    面側に配置され、前記可動部材の先端に当接すると共に
    前記可動部材側に付勢するバネ力を有するバネ部材であ
    ることを特徴とする請求項8記載の光スイッチ。
  11. 【請求項11】 前記位置保持手段は、前記ミラーの前
    面側に配置された位置保持用可動部と、前記位置保持用
    可動部と対向して配置された位置保持用電極と、前記可
    動部材の先端部に設けられ、前記ミラーを前記第1位置
    に保持するように前記位置保持用可動部を係止するため
    の第1保持用切込部と、前記可動部材の先端部に設けら
    れ、前記ミラーを前記第2位置に保持するように前記位
    置保持用可動部を係止するための第2保持用切込部とを
    有することを特徴とする請求項8記載の光スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記可動部材は、通常状態において前
    記ミラーが前記光路上を通る光を遮断するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一
    項記載の光スイッチ。
  13. 【請求項13】 前記ベース部材は、前記光路を形成す
    るコアと当該コアの周囲に設けられたクラッドとを有す
    る平面導波路であることを特徴とする請求項1〜12の
    いずれか一項記載の光スイッチ。
  14. 【請求項14】 前記平面導波路は、前記可動部材の延
    在方向に対してほぼ垂直な方向に延びるように前記光路
    上に設けられ、前記ミラーが入り込むための溝部を有す
    ることを特徴とする請求項13記載の光スイッチ。
  15. 【請求項15】 前記平面導波路は、前記コアの周囲を
    避けるように前記クラッドを除去して形成されたクラッ
    ド除去部と、前記クラッド除去部とつながるように前記
    光路上に設けられ、前記ミラーが入り込むための切欠部
    とを有し、 前記可動部材は、前記ミラーを前記コアと同一面内に位
    置させるように前記クラッド除去部に設けられているこ
    とを特徴とする請求項13記載の光スイッチ。
  16. 【請求項16】 前記クラッド除去部は、反応性イオン
    エッチングにより前記クラッドを除去して形成されてい
    ることを特徴とする請求項15記載の光スイッチ。
  17. 【請求項17】 前記可動部材および前記ミラーは、同
    一材料で同時に形成されていることを特徴とする請求項
    15または16記載の光スイッチ。
  18. 【請求項18】 前記可動部材および前記ミラーはシリ
    コンからなっていることを特徴とする請求項17記載の
    光スイッチ。
  19. 【請求項19】 前記可動部材と前記ミラーとを含むミ
    ラーデバイスは、前記平面導波路に接合されていること
    を特徴とする請求項13〜18記載の光スイッチ。
  20. 【請求項20】 前記平面導波路および前記ミラーデバ
    イスの一方には位置合わせ用凸部が設けられ、前記平面
    導波路および前記ミラーデバイスの他方には、前記位置
    合わせ用凸部と嵌合した位置合わせ用凹部が設けられて
    いることを特徴とする請求項19記載の光スイッチ。
  21. 【請求項21】 前記平面導波路と前記ミラーデバイス
    とは陽極接合されていることを特徴とする請求項19ま
    たは20記載の光スイッチ。
  22. 【請求項22】 前記平面導波路の基板は、シリコンま
    たはアルカリ金属イオンを含んだガラスからなっている
    ことを特徴とする請求項21記載の光スイッチ。
  23. 【請求項23】 ベース部材と、 前記ベース部材上に並列に配置された複数のミラーデバ
    イスとを備え、 前記ミラーデバイスは、前記ベース部材に片持ち支持さ
    れた可動部材と、前記可動部材の先端部に固定され、前
    記ベース部材に設けられた光路上を通る光を遮断するミ
    ラーと、前記ミラーが前記ベース部材の上面に沿って前
    記可動部材の延在方向に対してほぼ垂直な方向に移動す
    るように、前記可動部材を駆動する駆動手段とを有する
    ことを特徴とする光スイッチアレイ。
  24. 【請求項24】 前記ミラーデバイスの配列ピッチは5
    00μm以下であることを特徴とする請求項23記載の
    光スイッチアレイ。
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