JP2003056625A - 油圧緩衝器 - Google Patents
油圧緩衝器Info
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Abstract
においてピストンロッドに一定のフリクションを付与す
る。 【解決手段】 ロッドガイド(2)の内周にピストン速
度の微低速時にピストンロッド(4)に対して一定のフ
リクションを付与するブッシュ(6)を嵌合する。ブッ
シュを非弾性体からなるブッシュ本体(20,30)
と、弾性体(21,31)と、芯金(22,32)とで
構成する。
Description
ョンとして使用され、特にピストンの低速域においてピ
ストンロッドに一定のフリクションを付与する油圧緩衝
器に関する。
使用される油圧緩衝器はシリンダの端部にロッドガイド
とオイルシールとを設け、又シリンダ内にはピストンを
介してピストンロッドが移動自在に挿入され、当該ピス
トンロッドは上記ロッドガイドの内周とオイルシールの
内周とに摺接しながら外部に導出している。ロッドガイ
ドはピストンロッドをピストンと協働して軸方向に案内
し、オイルシールはシリンダ内の油が外部に洩れるのを
防止している。オイルシールの外周にはバンドが設けら
れており、このバンドの締付力とオイルシール自体の弾
性とでオイルシールの内周とピストンロッドの外周との
間に一定のフリクションが発生するようになっている。
低速域ではピストン等に設けたオリフィス又は減衰バル
ブに流動抵抗がほとんど発生せず、従って減衰力が発生
しないが、オイルシールとピストンロッドとの間のフリ
クションはピストンロッドの摺動性に影響を与え、従っ
て車両の乗心地にも影響がある。
ールとピストンロッドとの間のフリクションの大きさを
計算し、この計算に基づいてピストンロッドの外周にオ
イルシールを組付け、ピストンの低速域においても一定
のフリクションが発生するようにしている。
しオイルシールがピストンロッドと摺接するとこのオイ
ルシールが劣化することが考えられる。この場合にはオ
イルシールのピストンロッドに対するフリクションが所
定通り効かなくなリ、その結果ピストンの低速域におい
て、ピストンとピストンロッドの微細な振動を抑制しに
くくなり、例えば悪路走行時に発生する大きな振動後に
微細な上下方向の振動が残っていつまでも続くと、車体
がいつまでも小さく振動し乗心地を悪くする不具合が起
り得る。
関係なくピストンの微低速域において常にピストンロッ
ドに一定のフリクションを付与できる油圧緩衝器を提供
することである。
め、本発明の手段は、シリンダの端部にロッドガイドと
オイルシールとを設け、シリンダ内にピストンを介して
移動自在に挿入したピストンロッドが上記オイルシール
の内周を摺接して外部に導出している油圧緩衝器に於
て、ロッドガイドの内周にピストン速度の微低速時にピ
ストンロッドに対して一定のフリクションを付与するブ
ッシュを嵌合し、当該ブッシュを非弾性体からなる円筒
状のブッシュ本体と、ブッシュ本体の外周に設けた円筒
状の弾性体と、弾性体の外周に設けた芯金とで構成させ
たことを特徴とするものである。
の外周に摺接する斜め上向きのチェック弁が一体に連設
されているのが好ましい。
い材料で成形された円筒体と円筒体の外周に積層したカ
ラーとからなり、カラーの上部外周に弾性体と芯金とを
配設し、弾性体の下方に於てカラーとロッドガイドとの
間に微小隙間又は他の弾性体を設けても良い。
もとづいて説明する。
ンションとして使用される油圧緩衝器は、図1,図2に
示すように、シリンダ1の端部にロッドガイド2とオイ
ルシール3とを設け、シリンダ1内にピストンを介して
移動自在に挿入したピストンロッド4が上記オイルシー
ル3の内周を摺接して外部に導出している。そして、本
発明では、ロッドガイド2の内周にピストン速度の微低
速時にピストンロッド4に対して一定のフリクションを
付与するブッシュ6を嵌合し、当該ブッシュ6を非弾性
体からなる円筒状のブッシュ本体20又30と、ブッシ
ュ本体20又は30の外周に設けた円筒状の弾性体21
又は31と、弾性体21又は31の外周に設けた芯金2
2又は32とで構成させたことを基本構造としている。
は、弾性体21の上部にピストンロッド4の外周に摺接
する斜め上向きのチェック8弁が一体に連設されてい
る。
体30が耐熱耐摩擦性の良い材料で成形された円筒体3
0aと円筒体30aの外周に積層したカラー30bとか
らなり、カラー30bの上部外周に弾性体31と芯金3
2とを配設し、弾性体31の下方に於てカラー30bと
ロッドガイド2との間に微小隙間33又は他の弾性体を
設けているものである。
ウターシェル9が配設され、シリンダ1とアウターシェ
ル9の上端部にはロッドガイド2が固定されている。
ド11で付勢された上下のリップからなるオイルシール
3が設けられ、このオイルシール3は支持金具12を介
してロッドガイド2の支持突起13に支持され、又アウ
ターシェル9のカシメ部9aと支持板14とで保持され
ている。
と摺接し、ロッドガイド2の油溜室15に溜った油とエ
アはロッドガイド2に形成した油路16を介してアウタ
ーシェル9内側のリザーバ17に回収されるようになっ
ている。
接し、ピストンの低速域において、一定のフリクション
をピストンロッド4に付与するようになっている。
室18を有し、この油室18内の油と混入したエアはブ
ッシュ6の内周とチェック弁8を介してブッシュ6上方
への流れは許容するが、ブッシュ6上方に流出した油と
エアはチェック弁8によって逆流が防止され、これらは
必ず油溜り室15よりリザーバ17に回収されるように
なっている。ブッシュ6は後述するように外周側に芯金
22を有し、この芯金22がロッドガイド2の内周に当
接し、ブッシュ6自体の弾性でブッシュ6のピストンロ
ッド4に対するフリクションを付与している。
芯金22と、芯金22の内側に設けた円筒状の弾性体2
1と、弾性体21の内側に設けた非弾性体からなるテフ
ロン(登録商標)等の円筒状のブッシュ本体20とで構
成され、弾性体21の上部にはピストンロッド4の外周
に摺接する斜め上向きのチェック弁8を一体に連設して
いる。
良く、あるいは弾性材からなるもので反発力を発生させ
るものでも良い。弾性体21はNBR等のゴムあるいは
ウレタン樹脂等の弾性材で成形され、その他耐久性と弾
性に富む複合材で成形されるのが好ましく、その弾性で
ブッシュ本体20を押圧してピストンロッド4に対する
フリクションを与えている。この場合、弾性体21はピ
ストンロッド4の起動時に若干その下部が上下に伸縮し
て起動摩擦を増やすようにしている。
4の外周との間にはわずかな隙間25が形成されて油と
エアの流出を許容しているが、上方に流出したエアはチ
ェック弁8によって油室18への逆流を防止している。
チェック弁8は弾性体21の上端から上方に一体に起立
した円錐状のリップ8bからなっている。このリップ8
bはピストンロッド4の外周に任意の締代で接触してい
る。チェック弁8はいわゆるダッグビル型に成形しても
良い。
ば、ピストンの微低速域において、ピストンロッド4の
移動初期には弾性体21の下部が若干上下に移動するこ
とによりブッシュ本体20もこれにつられて若干動く。
その後ピストンロッド4はブッシュ本体20によるフリ
クションを受け、オイルシール3によるフリクションに
関係なくブッシュ6によってピストンロッド4に一定の
フリクションを付与できる。この為、車両の走行中、悪
路走行によって大きな振動が車体に発生し、その後微細
な振動が残っても、この微振動はブッシュ6のピストン
ロッド4に対するフリクションでピストンロッド4の上
下動が抑制されることにより解消される。いいかえれ
ば、ピストン速度の微低速域での車体の微振動がフリク
ションで抑制され、乗心地を向上できる。
これらはブッシュの構造を変更したものである。それ以
外の構造,作用,効果は、図1の場合と同じであり、同
一の構造は同一の符号を付すことで詳細は省略する。
たようにブッシュ本体30と弾性体31と、芯金32
と、微小隙間33とを有し、ブッシュ本体を円筒体30
aとカラー30bとで構成したものである。
でブッシュ本体30を押圧してピストンロッド4にフリ
クションを付与する。弾性体31は若干ピストンロッド
4の移動初期に上下に動き、これによりブッシュ本体3
0も若干上下動し、その後、動摩擦力を発生させる。
ドの内周にブッシュを嵌合し、このブッシュでピストン
ロッドに対してピストンの微低速域で一定のフリクショ
ンを付与しているので、例えば、車体が大きな振動後に
微細な振動が残ってもこの振動は上記のフリクションで
抑制され、いつまでも微振動が続くのが防止される。そ
の結果、車体が安定し乗心地が向上する。
トンロッド側に押圧してブッシュ本体にフリクションを
付与している。しかも微低速域の初期には弾性体の一部
が上下に伸縮することによりブッシュ本体を上下に若干
移動させて起動摩擦を押え、その後ブラケット本体で動
摩擦を増やすことができる。
関係なくフリクションを発生できるから、オイルシール
が劣化しても常にピストンロッドに対するフリクション
を効かせることができる。
れているのでブッシュ本体の耐久性を向上できる。
は逆流防止用のチェック弁を連設したのでシリンダ内の
油とエアがシリンダの油室から洩れるのを許容するが、
逆にエアが油室側に逆流するのを防止でき、ピストン等
に設けたポート又は減衰バルブ等の減衰力発生機構にお
ける減衰力を安定できる。
拡大縦断正面図である。
断正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダの端部にロッドガイドとオイル
シールとを設け、シリンダ内にピストンを介して移動自
在に挿入したピストンロッドが上記オイルシールの内周
を摺接して外部に導出している油圧緩衝器に於て、ロッ
ドガイドの内周にピストン速度の微低速時にピストンロ
ッドに対して一定のフリクションを付与するブッシュを
嵌合し、当該ブッシュを非弾性体からなる円筒状のブッ
シュ本体と、ブッシュ本体の外周に設けた円筒状の弾性
体と、弾性体の外周に設けた芯金とで構成させたことを
特徴とする油圧緩衝器。 - 【請求項2】 弾性体の上部にピストンロッドの外周に
摺接する斜め上向きのチェック弁が一体に連設されてい
る請求項1の油圧緩衝器。 - 【請求項3】 ブッシュ本体が耐熱耐摩擦性の良い材料
で成形された円筒体と円筒体の外周に積層したカラーと
からなり、カラーの上部外周に弾性体と芯金とを配設
し、弾性体の下方に於てカラーとロッドガイドとの間に
微小隙間又は他の弾性体を設けている請求項1の油圧緩
衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249990A JP4697838B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001249990A JP4697838B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 油圧緩衝器 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003056625A true JP2003056625A (ja) | 2003-02-26 |
JP4697838B2 JP4697838B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP4697838B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5415691U (ja) * | 1977-07-01 | 1979-02-01 | ||
JPH0642567A (ja) * | 1992-07-20 | 1994-02-15 | Tokico Ltd | 油圧緩衝器 |
JPH06201056A (ja) * | 1992-11-12 | 1994-07-19 | Caterpillar Inc | ラジアルリップシール |
JPH10141415A (ja) * | 1996-11-08 | 1998-05-29 | Showa:Kk | 油圧緩衝器のフリクション設定機構 |
JPH10159983A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Nok Corp | 密封装置 |
-
2001
- 2001-08-21 JP JP2001249990A patent/JP4697838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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